JP2002154249A - 熱転写ラインプリンタ - Google Patents

熱転写ラインプリンタ

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JP2002154249A
JP2002154249A JP2000351331A JP2000351331A JP2002154249A JP 2002154249 A JP2002154249 A JP 2002154249A JP 2000351331 A JP2000351331 A JP 2000351331A JP 2000351331 A JP2000351331 A JP 2000351331A JP 2002154249 A JP2002154249 A JP 2002154249A
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JP
Japan
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ribbon
paper
ink ribbon
peeling
thermal transfer
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JP2000351331A
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English (en)
Inventor
Takashi Maruyama
貴史 丸山
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインサーマルヘッドをプラテンローラに当
接させる圧接力を減少させることなく、インクリボンの
冷時剥離を円滑に行うことのできる熱転写ラインプリン
タ1を提供すること。 【解決手段】 印刷に供したインクリボン6が用紙4か
ら剥離される剥離位置SPを越えた際のリボン経路を制
御するリボン剥離ガイド17をリボン剥離部材16と対
向するように設け、印刷に供したインクリボン6が用紙
4から剥離される剥離位置SPを越えた際のリボン経路
を紙送り方向に対して鈍角に形成したことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写ラインプリ
ンタに係り、特に、用紙から印刷に供したインクリボン
を冷時剥離するのに好適な熱転写ラインプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラテンにインクフィルムや
インクシートなどの幅広のインクリボンと用紙とを介し
て用紙の幅方向の印刷範囲に対向し得る長さを有するラ
インサーマルヘッドを当接させ、この当接状態でインク
リボンと用紙とを搬送しつつラインサーマルヘッドのプ
ラテンの長手方向に整列配置されてなる印刷幅分の複数
の発熱素子を、印刷情報に基づいて選択的に駆動して発
熱させることにより、インクリボンのインクを用紙に転
写して印刷を行う熱転写ラインプリンタが知られてい
る。
【0003】このような従来の熱転写ラインプリンタに
おいては、ラインサーマルヘッドの紙送り方向の下流側
にリボン剥離部材を配設し、このリボン剥離部材を印刷
に供したインクリボンの背面(インクを担持させたイン
ク面と反対側の面)に当接させて印刷に供したインクリ
ボンを用紙から剥離している。
【0004】また、インクリボンの剥離は、印刷に供し
たインクリボンを加熱状態で用紙から剥離する熱時剥離
と、印刷に供したインクリボンを冷却した冷却状態で用
紙から剥離する冷時剥離との2種類がある。このうち冷
時剥離は、用紙としてOHP用紙などの樹脂フィルムに
対するインクの転写性に優れ、印刷に供する用紙の種類
の適用範囲を広くすることができるとともに、用紙に転
写したインクの表面を平滑にすることができるなどの理
由により、用紙として樹脂フィルムを用いる場合に特に
用いられている。さらに、樹脂フィルムを用いる場合に
は、印刷時にインクリボンから用紙への転写性に優れた
ワックス系のインクを用いたインクリボンが一般的に用
いられている。
【0005】図5は従来のインクリボンの冷時剥離を行
う熱転写ラインプリンタ1のヘッドダウン状態における
要部を示すものであり、回転自在に配設されたプラテン
ローラ2の上方には、印刷ヘッドとしてのラインサーマ
ルヘッド3が、その印刷面3aをプラテンローラ2の外
周面と対向するようにして配設されている。このライン
サーマルヘッド3は、プラテンローラ2の長手方向たる
軸方向と平行な方向に延在している。このラインサーマ
ルヘッド3の印刷面3aには、図5に矢印Aにて示す用
紙4の搬送方向である紙送り方向に対して直交する方
向、すなわち、用紙4の印刷範囲の行方向における寸法
に相当する長さ(印刷幅)に亘って複数の発熱素子(図
示せず)が整列配置されている。
【0006】前記ラインサーマルヘッド3は、図示しな
いヘッド接離機構に接続されたヘッド取付部材としての
ヘッド取付台5の下面に固着されており、ヘッド接離機
構を駆動することにより、少なくとも図5に示すプラテ
ンローラ2に圧接したヘッドダウン位置と、図示しない
プラテンローラ2から離間したヘッドアップ位置との2
位置を選択的に取るように形成されている。そして、プ
ラテンローラ2に対してラインサーマルヘッド3が所定
の当接力をもって当接した図5に示すヘッドダウン状態
におけるラインサーマルヘッド3とプラテンローラ2と
の当接位置が、用紙4にインクリボン7のインクを転写
して印刷する印刷位置PPとされている。
【0007】前記ヘッドダウン状態におけるプラテンロ
ーラ2とラインサーマルヘッド3との間には、プラテン
ローラ2側から順に、用紙4およびインクリボン6が供
給されるようになっている。また、用紙4は、図示しな
い紙送りローラによって搬送可能とされている。
【0008】前記ヘッド取付台5の図5左方に示す紙送
り方向の下流側には、印刷に供したインクリボン6を用
紙4から冷時剥離するためのリボン剥離部材としての剥
離プレート7が配設されている。この剥離プレート7
は、その断面形状が縦長の長方形状の平板状に形成され
ており、その下端面は、下方に凸の円弧状に形成されて
いる。そして、ヘッドダウン状態における剥離プレート
7の下端面が印刷に供したインクリボン6のインクを担
持させたインク面と反対側の面である背面に当接するよ
うに形成されている。
【0009】前記インクリボン6は、用紙4の印刷範囲
の行方向の寸法である印刷幅(印刷幅)に対応する幅を
有している。このインクリボン6は、図示しないリボン
カートリッジに装着されている。そして、インクリボン
6は、印刷動作時に用紙4とともに搬送可能とされてお
り、印刷動作を実行する際には、用紙4の移動に伴っ
て、プラテンローラ2の右方の送出側から繰り出され、
プラテンローラ2の左方の巻取側に、順次巻取られる構
成とされている。
【0010】また、インクリボン6としては、例えば、
カラー印刷を行う場合には、少なくとも、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3原色のインク
を用紙4の搬送方向に沿って繰り返し配置したマルチカ
ラーインクリボンが用いられる。そして、カラー印刷を
行う場合には、例えば最初にマルチカラーインクリボン
のY色のインクを用いて用紙4に1ページ(1画面)分
の印刷を行い、ついで、印刷動作によって搬送された用
紙4を逆送りさせて用紙4の印刷位置の頭出しを行うと
ともに、マルチカラーインクリボンのM色のインクの頭
出しを行ってマルチカラーインクリボンのM色のインク
を用いて用紙4に1ページ(1画面)分の印刷を行い、
以下同様にC色のインクによる用紙4への印刷を行い、
Y,M,Cの3色のインクを重ねて用紙4にカラー印刷
を行うようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写ラインプリンタ1においては、印刷に供
したインクリボン6が用紙4から剥離される剥離位置S
Pを越えた際のリボン経路が、紙送り方向の下流側に向
かって用紙4の搬送経路から徐々に離間するように形成
されており、剥離位置SPにおいて紙送り方向の下流側
から用紙4とインクリボン6との両者をともに同一方向
に引っ張りながら拡開するようにして引き剥がしている
ため剥離力が弱い。そこで、インクリボン6を冷時剥離
するのには、インクリボン6に付与する張力を強くして
いるが、インクリボン6に付与する張力を強くすること
により、図5に矢印Fにて示すインクリボン6の張力に
よって生じる剥離プレート7を用紙4の搬送経路から離
間するように上方に向けて押し上げるように働く力であ
る押上力が強くなり、図5に矢印Cにて示すヘッドダウ
ン状態においてラインサーマルヘッド3をプラテンロー
ラ2に当接させる方向に働く圧接力を減少させてしまう
という問題点があった。
【0012】また、従来の熱転写ラインプリンタ1にお
いては、剥離位置SPを越えた際のリボン経路が、紙送
り方向の下流側に向かって用紙4の搬送経路から徐々に
離間するように形成されているため、図5に破線にて示
すように、印刷位置PPと該印刷位置PPに対して紙送
り方向の下流側に位置する用紙押え部(紙送りローラ)
間で生じている用紙4の若干の弛みのために、剥離位置
SPにおいて、インクリボン6が用紙4から引き剥がさ
れる際に、引き剥がし力により用紙4がインクリボン6
のリボン経路に沿うように用紙4の搬送経路から離間す
る図5上方に向かって持ち上げられ、インクが引き剥が
されると元に戻る、という現象が繰り返されるために、
用紙4に振動が生じたり異音が発生したりして、円滑な
紙送りを行うことができない場合があるという問題点が
あった。すなわち、インクリボン6の冷時剥離を円滑に
行うことができないという問題点があった。
【0013】そこで、ラインサーマルヘッドをプラテン
ローラに当接させる圧接力を減少させることなく、イン
クリボンの冷時剥離を円滑に行うことのできる熱転写ラ
インプリンタが望まれている。
【0014】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、ラインサーマルヘッドをプラテンローラに当接
させる圧接力を減少させることなく、インクリボンの冷
時剥離を円滑に行うことのできる熱転写ラインプリンタ
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明に係る熱転写ラインプリンタの特徴は、印刷
に供したインクリボンが用紙から剥離される剥離位置を
越えた際のリボン経路を制御するリボン剥離ガイドをリ
ボン剥離部材と対向するように設け、印刷に供したイン
クリボンが用紙から剥離される剥離位置を越えた際のリ
ボン経路を紙送り方向に対して鈍角に形成した点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、剥
離位置を越えた際のリボン経路を紙送り方向の上流側に
向かって形成することができるため、剥離位置における
インクリボンに加わる剥離力を紙送り方向の逆方向から
付与できる。すなわち、剥離位置において、用紙とイン
クリボンとをほぼ相反する方向に引っ張るようにして引
き剥がすことができるため、インクリボンに付与する張
力を強くすることなく、用紙からインクリボンを引き剥
がす剥離力を強くできる。よって、インクリボンに付与
する張力を強くする必要がないので、リボン剥離部材を
用紙の搬送経路から離間するように上方に向けて押し上
げるように働く力である押上力を弱くすることができ、
その結果、ラインサーマルヘッドをプラテンローラに当
接させる方向に働く圧接力の減少を僅かなものにでき
る。さらに、剥離位置を越えた際のリボン経路を紙送り
方向の上流側に向かって形成することができるため、剥
離位置を越えた用紙の印刷領域内に位置するインクが定
着された部位が用紙の搬送経路から離間する方向に向か
って引っ張られるのを防止することができ、用紙に振動
が生じるのを防止できる。したがって、ラインサーマル
ヘッドをプラテンローラに当接させる圧接力を減少させ
ることなく、インクリボンの冷時剥離を円滑に行うこと
ができる。
【0016】また、本発明に係る熱転写ラインプリンタ
のリボン剥離部材は、ほぼ平板状に形成されその長手方
向がプラテンの長手方向に沿って配設されるとともにそ
の一面が印刷に供したインクリボンに当接可能な平坦な
当接面とされたガイド部を有していることが好ましい。
そして、このような構成を採用したことにより、ガイド
部は、印刷に供したインクリボンを用紙から剥離する剥
離位置と印刷位置との距離を容易に遠くすることができ
るので、インクリボンの冷時剥離を容易かつ確実に行う
ことができる。
【0017】また、本発明に係る熱転写ラインプリンタ
のリボン剥離部材のガイド部は、紙送り方向の下流側に
位置する先端部を紙送り方向の下流側に向かって厚さが
漸減するように形成することが好ましい。そして、この
ような構成を採用したことにより、剥離位置を越えた用
紙の印刷領域内に位置するインクが定着された部位が用
紙の搬送経路から離間する向かって引っ張られるのをよ
り確実に防止することができるので、用紙に振動が生じ
るのをより確実に防止できる。
【0018】また、本発明に係る熱転写ラインプリンタ
のリボン剥離部材は、ヘッド取付部材に固着されている
ことが好ましい。そして、このような構成を採用したこ
とにより、リボン剥離部材を簡単な構成で配置すること
ができるため、装置の小型化を容易に図ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。なお、前述した従来のものと同一な
いし相当する構成については図面中に同一の符号を付
す。
【0020】図1および図2は本発明に係る熱転写ライ
ンプリンタの実施形態を示すものであり、図1はライン
サーマルヘッドがインクリボンに当接したヘッドダウン
状態における要部の構成を示す側面図、図2はラインサ
ーマルヘッドがインクリボンから離間したヘッドアップ
状態における要部の構成を示す側面図である。
【0021】図1および図2に示すように、本実施形態
の熱転写ラインプリンタ11のプリンタ本体11a内に
は、プラテンとしてのプラテンローラ2が回転自在に配
設されている。このプラテンローラ2の上方には、印刷
ヘッドとしてのラインサーマルヘッド3が、その印刷面
3aをプラテンローラ2の外周面と対向するようにして
配設されている。また、ラインサーマルヘッド3は、プ
ラテンローラ2の長手方向たる軸方向と平行な方向に延
在している。このラインサーマルヘッド3の印刷面3a
には、図1に矢印Aにて示す用紙4の搬送方向である紙
送り方向に対して直交する方向、すなわち、用紙4の印
刷範囲の行方向における寸法に相当する長さ(印刷幅)
に亘って複数の発熱素子(図示せず)が整列配置されて
いる。
【0022】前記ラインサーマルヘッド3は、ヘッド取
付部材としてのヘッド取付台5の下面に固着されてい
る。このヘッド取付台5の長手方向の両端部側には、一
対のヘッドレバー(一方のみ図示)12の先端部が固着
されており、ヘッドレバー12の基端部には、支持軸1
3が枢着されている。そして、ヘッドレバー12を図示
しない駆動源からの駆動力をもって支持軸13を中心と
して回動することにより、ヘッド取付台5に固着された
ラインサーマルヘッド3に、少なくとも図1に示すプラ
テンローラ2に圧接したヘッドダウン位置と、図2に示
すプラテンローラ2から離間したヘッドアップ位置との
2位置を選択的に取らせるように形成されている。すな
わち、ヘッドレバー12は、ヘッド接離機構としての機
能を有している。
【0023】前記プラテンローラ2に対してラインサー
マルヘッド3が所定の当接力をもって圧接した図1に示
すヘッドダウン状態におけるラインサーマルヘッド3と
プラテンローラ2との当接位置が、インクリボン6のイ
ンクを用紙4に転写して印刷する印刷位置PPとされて
いる。また、図1に示すヘッドダウン状態におけるプラ
テンローラ2とラインサーマルヘッド3との間には、プ
ラテンローラ2側から順に、用紙4およびインクリボン
6が供給されるようになっている。
【0024】前記プラテンローラ2の左方(印刷位置P
Pの左方)には、紙送り手段としての紙送りローラ14
が配設されている。この紙送りローラ14は、図示しな
い駆動モータの駆動力をもって回転駆動可能に形成され
ており、紙送りローラ14の外周面の上方には、紙送り
ローラ14に従動回転する圧接ローラ15が当接されて
いる。そして、紙送りローラ14を回転駆動すること
で、紙送りローラ14と圧接ローラ15との間に用紙4
を挟持して紙送りすることができるように形成されてい
る。
【0025】すなわち、本実施形態の熱転写ラインプリ
ンタ1における用紙4は、図1左方から右方に向かって
給紙され、印刷動作時において図1右方から左方に向か
って矢印Aにて示す紙送り方向に紙送りされるように構
成されている。
【0026】なお、紙送りローラ14および圧接ローラ
15をプラテンローラ2の右方(印刷位置PPの右方)
に配設し、用紙4の給紙方向と印刷動作時の紙送り方向
とを同一方向とする構成としてもよい。
【0027】前記ヘッド取付台5の図1左方に示す紙送
り方向の下流側には、印刷に供したインクリボン6を用
紙4から冷時剥離するためのリボン剥離部材としての剥
離プレート16が配設されている。この剥離プレート1
6は、ほぼ平板状に形成されその長手方向がプラテンロ
ーラ2の長手方向に沿って配設されるとともに、その一
面たる下面がヘッドダウン状態において用紙4とともに
移動する印刷に供したインクリボン6の背面に当接可能
な平坦な当接面とされたガイド部16aを有している。
このガイド部16aは、図1左方に示す紙送り方向の下
流側に位置する先端部に向かって厚さが漸減するように
形成されている。すなわち、本実施形態における剥離プ
レート16のガイド部16aの上面は、当接面を形成す
る下面に対して傾斜した傾斜面とされており、全体とし
て紙送り方向の下流側に向かって厚さが漸減する先細の
断面直角三角形状に形成されている。
【0028】また、ガイド部16aの紙送り方向の上流
側に位置する右側には、紙送り方向の上流側に位置する
右端縁から用紙4の搬送経路から離間する上方に向かっ
て延出されたほぼ平板状の取付部16bが形成されてお
り、剥離プレート16は、全体として断面ほぼ逆L字形
状に形成されている。そして、取付部16bの紙送り方
向の上流側に位置する側面が、前記ヘッド取付台5の紙
送り方向の下流側に位置する端面に固着されている。ま
た、ガイド部16aの紙送り方向の下流側に位置する先
端部の形状としては、紙送り方向の下流側が凸となる半
円、楕円、円弧などの曲線状に形成することが、インク
リボン6にストレスを与えることがないという意味で好
ましい。さらに、リボン剥離部材としては、図4に示す
ように、均一な厚さのガイド部16Aaを有する剥離プ
レート16Aであってもよい。
【0029】図1に示すように、前記剥離プレート16
の左方には、印刷に供したインクリボン6が用紙4から
剥離される剥離位置SPを越えた際のリボン経路を制御
するためのリボン剥離ガイド17が剥離プレート16の
取付部16bの左側面と対向するようにして配設されて
いる。このリボン剥離ガイド17は、図示しない駆動機
構によって、少なくとも図1に示すヘッドダウン状態に
おいてインクリボン6を介して剥離プレート16の取付
部16bの左側面に当接するガイド位置と、図1におい
て破線にて示す待機位置(図2のヘッドアップ状態にお
いて紙送り方向の下流側に実線にて示す)との2位置を
選択的に取り得るように形成されている。
【0030】そして、リボン剥離ガイド17が図1に示
すガイド位置に位置した場合には、印刷に供したインク
リボン6が用紙4から剥離される図1に符号SPにて示
す剥離位置を越えた際に、インクリボン6のリボン経路
を紙送り方向に対して鈍角になるように制御することが
できるようになっている。
【0031】また、リボン剥離ガイド17が図2に示す
待機位置に位置した場合には、剥離プレート16が支持
軸13を中心として回動した際に、剥離プレート16の
ガイド部16aの先端部の移動軌跡から離間しており、
剥離プレート16のガイド部16aの先端部がリボン剥
離ガイド17に接触するのを防止することができるよう
になっている。
【0032】なお、リボン剥離ガイド17としては、イ
ンクリボン6に従動回転するガイドローラを用いること
が、インクリボン6との間に摺動抵抗を生じさせること
がないという意味で好ましい。
【0033】前記インクリボン6は、用紙4の印刷範囲
の行方向の寸法である印刷幅(印刷幅)に対応する幅を
有している。このインクリボン6は、リボンカートリッ
ジ18に装着されている。そして、インクリボン6は、
用紙4とともに搬送可能とされており、印刷動作を実行
する際には、用紙4の移動に伴って、プラテンローラ2
の右方の送出側から繰り出され、プラテンローラ2の左
方の巻取側に、順次、巻取られるように構成されてい
る。
【0034】なお、インクリボン6を交換する場合に
は、ヘッドレバー12を時計方向へ回動させることで、
図2に示すヘッドアップ状態より、ラインサーマルヘッ
ド3をプラテンローラ2から大きく離間させた状態と
し、この状態でインクリボン6のみ、あるいは、インク
リボン6を装着したリボンカートリッジ18を着脱する
ことで、新たなものに交換できるようになっている。
【0035】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0036】図3は本発明に係る熱転写ラインプリンタ
の実施形態における印刷に供したインクリボンの剥離状
態を拡大して示す部分拡大側面図である。
【0037】本実施形態の熱転写ラインプリンタ11に
よれば、ラインサーマルヘッド3を駆動して用紙4にイ
ンクリボン6のインクを転写する印刷動作を行う際に
は、図1に示すように、印刷位置PPを通過した印刷に
供したインクリボン6は、剥離プレート16のガイド部
16aの下面であるリボン当接面に沿って用紙4ととも
に搬送される。そして、印刷位置PPを通過した印刷に
供したインクリボン6は、剥離プレート16のガイド部
16aのリボン当接面に沿って用紙4とともに搬送され
て剥離位置PPに到達する。この時、リボン剥離ガイド
17がガイド位置に位置してインクリボン6を介して剥
離プレート16の取付部16bの左側面に当接してお
り、リボン経路を紙送り方向に対して鈍角に形成してい
るため、印刷に供したインクリボン6は、剥離位置SP
を越えた際に、紙送り方向の上流側、詳しくは、用紙4
の搬送経路から徐々に離間するようにして紙送り方向の
上流側に向かって走行することになる。
【0038】このように、本実施形態の熱転写ラインプ
リンタ11によれば、印刷に供したインクリボン6が剥
離位置SPを越えた際のリボン経路を紙送り方向の上流
側に向かって形成することができるため、剥離位置SP
におけるインクリボン6に加わる剥離力を紙送り方向の
逆方向から付与できる。すなわち、剥離位置SPにおい
て、用紙4とインクリボン6とをほぼ相反する方向に引
っ張るようにして引き剥がすことができるため、インク
リボン6に付与する張力を強くすることなく、用紙4か
らインクリボン6を引き剥がす剥離力を強くできる。ま
た、インクリボン6に付与する張力を強くする必要がな
いので、図3において矢印Fにて示すリボン剥離部材と
しての剥離プレート16を用紙4の搬送経路から離間す
るように上方に向けて押し上げるように働く力である押
上力(圧接力をうち消す力)を弱くすることができると
ともに、リボン剥離ガイド17が、ラインサーマルヘッ
ド3側からでなく、プリンタ本体11a側から位置決め
されているため、押上力の加わる方向を圧接力に対して
ほぼ直交する方向とすることができ、その結果、図4に
おいて矢印Cにて示すラインサーマルヘッド3をプラテ
ンローラ3に当接させる方向に働く圧接力の減少を僅か
なものにできる。
【0039】さらに、本実施形態の熱転写ラインプリン
タ11によれば、剥離位置SPを越えた際のリボン経路
を紙送り方向の上流側に向かって形成することができる
ため、剥離位置SPを越えた用紙4の印刷領域内に位置
するインクが定着された部位が用紙4の搬送経路から離
間する方向に向かって持ち上げられるように引っ張られ
るのを防止することができ、用紙4に振動が生じるのを
防止できる。つまり、剥離プレート16のガイド部16
aのリボン当接面が、用紙4を上方から押さえつけるよ
うに働くため、用紙4に振動が生じるのを防止できる。
【0040】したがって、本実施形態の熱転写ラインプ
リンタ11によれば、ラインサーマルヘッド3をプラテ
ンローラ2に当接させる圧接力を減少させることなく、
インクリボン6の冷時剥離を円滑に行うことができ、そ
の結果高品質の印刷画像を安定して得ることができる。
【0041】また、本発明に係る熱転写ラインプリンタ
11のリボン剥離部材としての剥離プレート16のガイ
ド部16aによれは、印刷に供したインクリボン6を用
紙4から剥離する剥離位置SPと印刷位置PPとの距離
を容易に遠くすることができるので、インクリボン6の
冷時剥離を容易かつ確実に行うことができる。すなわ
ち、用紙4の紙送り速度などの冷却に必要な時間に応じ
て、冷時剥離に必要なガイド部16aの紙送り方向に沿
った必要最小限の長さを容易に設定することができる。
【0042】さらに、本発明に係る熱転写ラインプリン
タ11のリボン剥離部材としての剥離プレート16のガ
イド部16aによれば、紙送り方向の下流側に位置する
先端部が紙送り方向の下流側に向かって厚さが漸減する
ように形成されているため、用紙4の印刷領域内に位置
するインクが定着された部位が用紙4の搬送経路から離
間する方向に向かって引っ張られるのをより確実に防止
することができるので、用紙4に振動が生じるのをより
確実に防止できる。
【0043】また、本発明に係る熱転写ラインプリンタ
11のリボン剥離部材としての剥離プレート16によれ
ば、剥離プレート16の取付部16bがヘッド取付部材
としてのヘッド取付台5に固着されているため、印刷位
置PPと剥離位置SPとの距離を遠く(長く)した剥離
プレート16を簡単な構成で配置することができるた
め、装置の小型化を容易に図ることができる。
【0044】なお、図4に記載の実施形態においても、
上述した図3に記載した実施形態と同様の効果を得るこ
とができることは明らかである。
【0045】また、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写ライ
ンプリンタによれば、ラインサーマルヘッドをプラテン
ローラに当接させる圧接力を減少させることなく、イン
クリボンの冷時剥離を円滑に行うことができるなどの極
めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写ラインプリンタの実施形
態のヘッドダウン状態における要部の構成を示す側面図
【図2】 図1に示す熱転写ラインプリンタのヘッドア
ップ状態における要部の構成を示す図1と同様の図
【図3】 図1に示す熱転写ラインプリンタの印刷に供
したインクリボンの剥離状態を拡大して示す部分拡大側
面図
【図4】 図1に示す熱転写ラインプリンタの剥離プレ
ートの変形例を示す図3と同様の図
【図5】 従来の熱転写ラインプリンタのヘッドダウン
状態における要部を示す部分拡大側面図
【符号の説明】
2 (プラテンとしての)プラテンローラ 3 ラインサーマルヘッド 4 用紙 5 ヘッド取付台 6 インクリボン 11 熱転写ラインプリンタ 14 紙送りローラ 16、16 (リボン剥離部材としての)剥離プレート 16a、16Aa ガイド部 16b 取付部 17 リボン剥離ガイド PP 印刷位置 SP 剥離位置 A 紙送り方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、このプラテンに対向するよ
    うにしてヘッド取付部材に固着されインクリボンのイン
    クを部分的に溶融するための印刷幅分の発熱素子が前記
    プラテンの長手方向に整列配置されてなるラインサーマ
    ルヘッドと、印刷に供したインクリボンに当接され前記
    インクリボンを用紙から冷時剥離するリボン剥離部材と
    を有する熱転写ラインプリンタであって、 前記印刷に供したインクリボンが用紙から剥離される剥
    離位置を越えた際のリボン経路を制御するリボン剥離ガ
    イドを前記リボン剥離部材と対向するように設け、 前記印刷に供したインクリボンが用紙から剥離される剥
    離位置を越えた際のリボン経路を紙送り方向に対して鈍
    角に形成したことを特徴とする熱転写ラインプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記リボン剥離部材が、ほぼ平板状に形
    成されその長手方向が前記プラテンの長手方向に沿って
    配設されるとともにその一面が印刷に供した前記インク
    リボンに当接可能な平坦な当接面とされたガイド部を有
    していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写ライ
    ンプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部の紙送り方向の下流側に位
    置する先端部が、紙送り方向の下流側に向かって厚さが
    漸減するように形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の熱転写ラインプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記リボン剥離部材が、前記ヘッド取付
    部材に固着されていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載の熱転写ラインプリン
    タ。
JP2000351331A 2000-11-17 2000-11-17 熱転写ラインプリンタ Withdrawn JP2002154249A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096058A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Toshiba Tec Corp サーマルヘッド取付装置
JP2014094511A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Nisca Corp 転写装置

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