JP2000141091A - 複動機械式プレス - Google Patents
複動機械式プレスInfo
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- JP2000141091A JP2000141091A JP11253387A JP25338799A JP2000141091A JP 2000141091 A JP2000141091 A JP 2000141091A JP 11253387 A JP11253387 A JP 11253387A JP 25338799 A JP25338799 A JP 25338799A JP 2000141091 A JP2000141091 A JP 2000141091A
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Abstract
各ラムの平行度維持により高精度加工可能な複動機械式
プレスを提供する。 【解決手段】 クラウン1内に左右方向に離隔された各
2つのアッパーラム駆動用偏心部22L,22Rおよび
ロアーラム駆動用偏心部23L,23Rを有するクラン
ク機構20を配設するとともに、ベッド5内に左右方向
に対抗回転可能な2つのトッグルリンク機構50L,5
0Rを左右方向に対向配設し、各ロアーラム駆動用偏心
部23L,23Rと当該各トッグルリンク機構50L,
50Rとを各立ロッド40L,40Rを介してロアーラ
ム35の上位置側が停留動作側になるようにしてロアー
ラム35を上下動可能に連結した構成とされている。
Description
ッパーラムとロアーラムとを関連付けて上下駆動する複
動機械式プレスに関する。
プレスを用いて素材をカップ状に加工し、引き続き上側
鍔部の上下方向位置を固定化したまま底部を絞って筒状
に加工されている。
9−285897号公報)は、当該公報の図8に示され
るようにアッパーラムの連続上下動に対してロアーラム
を一定期間だけ停留させるように関連付けて駆動するよ
うに構成されている。
つの駆動用リンク機構を単一のクランクシャフトでフレ
ームの前後方向中央でかつ前後方向に回動可能に設け、
各駆動用リンク機構の各上リンクでアッパーラムを上下
駆動可能かつ各下リンクでロアーラムを上下駆動可能な
構造とされている。
機械式プレスでは、特に前後方向に回動する各駆動用リ
ンク機構に前後方向の大きな分力が加わるので、そのダ
イナミックバランスをとるのが非常に難しい。また、各
駆動用リンク機構が前後方向の中央で各ラムを上下動さ
せるので、各ラムの平行(水平)度を維持するために
は、前後左右のガイドポストを堅牢としなければならな
い。しかも、両ラムの上記前後方向のダイナミックバラ
ンスを含む全体的ダイナミックバランスを駆動用リンク
機構で一括的にとる必要があるために、駆動用リンク機
構にダイナミックバランスに専用のリンク機構を連結し
なければならないから、構造複雑で大型化し易い。さら
に、バランスウエイトを大きくしなければならない。総
合的には、spm(stroke perminute)および加工精度
を高くするのが難しい。
のスライドストローク行程線図を変更するには、プレス
機械内の各機構自体に改変や調整を行わなければならな
かった。さらに、ダイハイト調整は、スライド部に組み
込まれたダイハイト調整装置で設定しなければならない
ので、プレスを停止して煩雑な作業を慎重に行わなけれ
ばならなかった。また、ダイハイト調整装置をスライド
部に組み込むと、ダイハイト調整装置そのものが駆動源
に対する負荷となるので、プレス機械が大型化するとい
う問題があった。
とり易く構造簡単で各ラムの平行度維持により高spm
・高精度加工を保障することができる複動機械式プレス
を提供することにある。
力相当負荷を駆動源側に分散でき、もってロアーラムの
支持構造を簡素化してコストダウンを図ることができる
複動機械式プレスを提供することにある。
整、ロアーラムのスライドストローク行程線図の変更
を、機構の改変を伴わず、しかも駆動源に負荷をかけず
に実施することができる複動機械式プレスを提供するこ
とにある。
動機械式プレスは、駆動源(10)と、1本のクランク
軸(21)の左右に各2つのアッパーラム駆動用偏心部
(22)およびロアーラム駆動用偏心部(23)を有
し、前記駆動源により駆動されるクランク機構(20)
と、前記アッパーラム駆動用偏心部からの動力によって
上下動されるアッパーラム(30)と、
よって上下動されるロアーラム(35)と、前記クラン
ク機構の各々の前記ロアーラム駆動用偏心部からの動力
を伝達する複数の立ロッド(40)と、前記立ロッドを
介して入力される動力により垂直面内で互いに対抗回転
して、前記ロアーラムを上下動させる2つのトッグルリ
ンク機構(50)と、を有することを特徴とする。
ンク機構を駆動すると、左右方向のアッパーラム駆動用
偏心部に例えばコンロッド等を介して連結されたアッパ
ーラムを上下動させることができる。また、このクラン
ク機構には、左右方向のアンバランスが生じない。した
がって、回転バランスをとるだけでよいから、ダイナミ
ックバランス構造が簡単である。
は、当該各立ロッドを介してベット内の当該各トッグル
リンク機構を互いに左右逆方向に対抗回転させてロアー
ラムを上下駆動する。このとき、ロアーラムの上位置側
を停留動作側とすることができる。各トッグルリンク機
構が左右方向に対抗回転するので、ガイドポストを過度
に堅牢にしなくても、ロアーラムの平行度を維持でき
る。
に対向配設され、互いに左右逆方向に対抗回転されるの
で左右方向のダイナミック分力を打消すことができる。
したがって、各トッグルリンク機構についても、上下移
動体のダイナミックバランスをとるだけでよいから、構
造が簡単となる。かくして、ダイナミックバランスがと
り易く構造が簡単で各ラムの平行度維持により、高sp
mおよび高精度加工を保障することができる。
レスは、駆動源(10)と、アッパーラム駆動用偏心部
(22)およびロアーラム駆動用偏心部(23)をそれ
ぞれ有し、前記駆動源によりそれぞれ駆動される2つの
クランク機構(20)と、前記アッパーラム駆動用偏心
部からの動力によって上下動されるアッパーラム(3
0)と、前記ロアーラム駆動用偏心部からの動力によっ
て上下動されるロアーラム(35)と、前記2つのクラ
ンク機構の各々の前記ロアーラム駆動用偏心部からの動
力が入力され、垂直面内で互いに対抗回転して、前記ロ
アーラムを上下動させる2つのトッグルリンク機構(5
0)と、を有することを特徴とする。
ーンギヤ等によって回動させると、各アッパーラム駆動
用偏心部が、例えばアッパーラム駆動用コンロッドおよ
び立ロッドを介して、アッパーラムを上下動させる。こ
のアッパーラムの上下動に関しては左右方向のアンバラ
ンスが生じないので、例えばメーンギヤにバランスウエ
イトを取付けることにより、ダイナミックバランスを完
全にとることができ得る。
動用偏心部は、対応する各トッグルリンク機構を左右方
向に対抗回転させることで、各トッグルリンク機構はロ
アーラムを上下動させることができる。このとき、ロア
ーラムの上位置側を停留動作させることができる。
が、左右方向に互いに反対方向に対抗回転するので、左
右(水平)方向のダイナミック分力を互いに打消すこと
ができる。つまり、ロアーラムについても上下方向のダ
イナミックバランスをとればよい。例えば各トッグルリ
ンク機構のロアーラム駆動用コンロッドの連結部と反対
側にバランスウエイトを取付けるだけでよくなる。
にダイナミックバランスがとり易く構造が簡単で、各ラ
ムの平行度維持により高spm・高精度加工を保障する
ことができる。また請求項2の発明では、請求項1の発
明とは異なり機械上部側のクラウンを一掃化できる。こ
のため、一段と小型化を図れるとともに、プレス製品に
上方から漏れた潤滑油が付着してしまうことがなくかつ
油の処理系統を簡素化できる。
は、請求項2の複動機械式プレスの2つのトッグルリン
ク機構が、共通のトッグル支点軸を有することを定義し
ている。
を短くできるので、2つのトッグルリンク機構をそのト
ッグル固定支点軸を共通化して配置できる。この2つの
トッグルリンク機構は、共通のトッグル固定支点軸の周
りに左右方向に互いに反対方向に対抗回転するので、左
右(水平)方向のダイナミック分力を確実に相殺するこ
とができる。
項4に示すように、前記共通のトッグル固定支点軸を支
点として揺動する揺動アーム(52)と、前記ロアーラ
ム駆動用偏心部と前記揺動アームとを連結するロアーラ
ム駆動用コンロッド(58)と、前記ロアーラムと前記
揺動アームとを連結する連結リンク(54)と、を有
し、前記揺動アーム、前記ロアーラム駆動用コンロッド
及び前記連結リンクが略逆Y字形を成すことが好まし
い。
の負荷相当反力をFとしたとき、図14に示すように、
この反力Fを駆動源側に向けて分力F1,F2に分散で
きると共に、ロアーラム偏心駆動部を高速回転させれば
プレス動作を高速に行うことができる。
のトッグル固定支点軸の上下位置を調整する機構(70
〜76)を有することが好ましい。
リンク機構に共通なトッグル固定支点軸の上下位置を調
整することにより、ダイハイト調整、ロアーラムのモー
ションおよびスライドストローク行程線図を変更するこ
とができる。
図面を参照して説明する。
る複動機械プレスは、請求項1の発明に対応する。この
複動機械式プレスは、図1,図2に示すように、クラウ
ン1内に左右方向に離隔された各2つのアッパーラム駆
動用偏心部22L,22Rおよびロアーラム駆動用偏心
部23L,23Rを有するクランク機構20を配設する
とともに、ベッド5内に垂直面内で互いに左右逆方向に
対抗回転可能な2つのトッグルリンク機構50L,50
Rを左右方向に対向配設し、各ロアーラム駆動用偏心部
23L,23Rと当該各トッグルリンク機構50L,5
0Rとを各立ロッド40L,40Rを介してロアーラム
35の上位置側が停留動作側になるようにしてロアーラ
ム35を上下動可能に連結した構成とされている。
ウン1と下部のベッド5とこれら間を連結するコラム3
からなる。4は、ブリッジである。
状態、右側を上死点状態に表現を変えてある。また、各
構成要素に付した符号“L”は左側,“R”は右側を示
す。
れたクランク軸21を含むクランク機構20が設けられ
ている。なお、クランク軸21に代えてエキセントリッ
ク軸等を用いたクランク機構としてもよい。
(右)側には、ロアーラム駆動用偏心部23L(23
R),アッパーラム駆動用偏心部22L(22R)およ
びバランスウエイト駆動用偏心部25L(25R)が設
けられ、左右対称の構造である。詳しくは、各アッパー
ラム駆動用偏心部22L,22Rを左右それぞれの中央
に配設し、各ロアーラム駆動用偏心部23L,23Rを
その外側にかつ各バランスウエイト駆動用偏心部25
L,25Rをその内側に設けてある。
かなように、左右前後の4本のガイドポスト33(33
L,33L,33R,33R)で上下方向に摺動可能に
ガイドされ、かつプランジャー31L,31Rおよびコ
ンロッド(符号省略)を介して各アッパーラム駆動用偏
心部22L,22Rに連結されている。
3Rには、コンロッド24L,24Rを介して立ロッド
40L,40Rが連結されている。各トッグルリンク機
構50L,50Rとの関係等についての詳細は後記す
る。
25Rには、バランスウエイト28L,28Rがコンロ
ッド(符号省略)を介して連結されている。このバラン
スウエイト28L,28Rは、後記する各アッパーラム
駆動用偏心部22L,22Rとロアーラム駆動用偏心部
23L,23Rとの位相差(135度)により図7
(A)に示すSinカーブ(STU)で上下動する移動
体(30、31L,31R、40L,40R等)の総計
に対する相対差分のウエイト(質量)であって最小的な
値に選択されているので、小型でかつ構造簡単である。
による安全性の向上および左右のバランス性を一段と高
めるために、駆動源10を左右1対の駆動源10L,1
0Rから構成してある。右側の駆動源10Rは、モータ
11R,フライホイール12R,クラッチブレーキ13
Rおよびピニオンギヤ14Rを介して連結されたメイン
ギヤ15Rとからなる。左側の駆動源10Lも同様な構
成とされている。
であり、左右同調はクランク軸21で行う。したがっ
て、他のドライブ軸の連結を要しない。
面で左右方向)に伸びかつ図1に示す左右のトッグル固
定支点(軸)51L,51Rに左右方向に対抗回転(作
動)可能に装着された左右1対のトッグル52L,52
Rを含むトッグルリンク機構50L,50RがY軸線を
中心に対向配設されている。トッグル52Lとトッグル
52Rとは、互いに反対方向に同期回動する。
は、トッグル52Rの駆動端55Rには連結ロッド41
Rを介して立ロッド40Rが連結され、上部端53Rは
トッグル上リンク54Rを介してロアーラム35に連結
されている。また、上部端53Rと対向する下部端56
Rには、図7(B)に示すトッグルカーブ(STL)で
上下動するロアーラム35用のバランスウエイト57R
が取付けられている。左側のトッグルリンク機構50L
も同様な構成となっている。
ッグルリンク機構50L,50R(52L,52R)
が、トッグル固定支点(軸)51L,51Rを中心に左
右方向(図1で、右回転方向と左回転方向)に同期回動
するので、左右方向(水平方向)のダイナミック分力を
互いに打消すことができる。このために、バランスウエ
イト57L,57Rは、ロアーラム35等の上下動バラ
ンスをとるだけでよい。
ルリンク機構とは別のバランスウエイトを駆動するため
のリンク機構を一掃できるから、極めて構造簡単であ
る。
R(52L,52R)がトッグル固定軸(支点)51
L,51Rの前後方向中央において左右方向に同期回動
可能に構成されているので、ロアーラム35を左右前後
4本のトッグル上リンク54で支持駆動可能に形成する
ことができる。したがって、前後方向の荷重偏心に対し
ても強く、かつロアーラム35の平行度(水平度)を維
持できる。しかも、各ガイドポスト33の簡素化を図れ
る。
部22L,22Rとロアーラム駆動用偏心部23L,2
3Rとの位相差を135度とし、かつ各バランスウエイ
ト駆動用偏心部25L,25Rの位置を135度の反対
側の角度225度の中点に選択してある。この位相差1
35度は絶対条件ではないが、この実施形態では上記の
通り、クランク軸21の回転バランスをとるためのバラ
ンスウエイト28L,28Rの質量最小化を図るために
選択した値である。
ーラム30の偏心位置Paと,ロアーラム30の偏心位
置Pbと,PaとPbとの合成質量の偏心位置Pcと,
このPcの対向偏心位置Pdと,このPdの回転半径を
PaとPbの場合と同じにしたときの偏心位置Peとの
関係は、図示通りになる。また、これによる各位相変化
は、図4に示すようになる。なお、偏心位置Peの質量
=0.77×偏心位置Pa(=Pb)の質量、である。
0L,40R)とトッグルリンク機構50L,50Rと
の関係は、図5に示すように、ストロークSTLだけ上
下動するロアーラム35の上位置側が停留動作側になる
ようにしてロアーラム35を上下動可能に連結すること
ができる。
0Lに関し、ロアーラム35が上位置側にある場合の符
号“U”を付しかつ下位置側にある場合の符号“L”を
付した立ロッド40Lと,トッグル固定支点51Lと,
トッグル52Lと,バランスウエイト57Lとの関係
は、図5に示すようになる。なお、符号“L”,“U”
のみを示したものは、比較便宜および解釈容易化のため
の線分である。
1(アッパーラム駆動用偏心部22)の回転角度とアッ
パーラム30のストロークSTUとの関係に対して、ロ
アーラム35のストロークSTLは、図6(B)に1点
鎖線で示すようにアッパーラム駆動用偏心部22に対す
るロアーラム駆動用偏心部23の位相差が135度であ
るから、その位相差分だけ進む。
Sinカーブに近いストローク線図(STU)に対し
て、ロアーラム35のストローク線図は図7(B)に示
す上位置側が停留域つまり絞り域を有しかつその後に急
速下降するトッグル線図(STL)となる。
0およびロアーラム35の双方の連桿比を小さくできる
から、アッパーラム30およびロアーラム35の相対位
置で決まる絞り域を長くとれる。したがって、例えば、
アッパーラム30のストロークSTUを小さくするか、
ロアーラム35の停留時間を短くすれば、一層のプレス
高速化を図れる。
図8〜図11に示され、かつ請求項2の発明に対応する
ものである。この第2の実施の形態に係る複動機械式プ
レスは、ベッド5内に、左右方向に離隔されかつ前後方
向(図9で左右方向)に延設されるとともにアッパーラ
ム駆動用偏心部22L(,22R)およびロアーラム駆
動用偏心部(23L),23Rを有する2つのクランク
機構20L,20Rと,図8に示す左右方向に対向配設
された2つのトッグルリンク機構50L,50Rとを設
け、各クランク機構20L,20Rのアッパーラム駆動
用偏心部22L(,22R)とアッパーラム30とを図
10に示す各アッパーラム駆動用コンロッド(26
L),26Rおよび立ロッド(40L),40Rを介し
て連結するとともに、各ロアーラム駆動用偏心部(23
L),23Rと当該各トッグルリンク機構50L,50
Rとを各ロアーラム駆動用コンロッド(58L),58
Rを介してロアーラム35の上位置側が停留動作側にな
るようにしてロアーラム35を上下動可能に連結した構
成とされている。
7)と共通する部分については同一の符号を付し、それ
らの説明については簡略化または省略する。
ク機構20L,20Rおよびトッグルリンク機構50
L,50Rをベッド5内に対向配設し、クラウン(1)
を無くして機械全高を低くしてある。したがって、ベッ
ド5との間のコラム,タイロッド等も一掃できるから、
コストも軽減できる。
(10L,10R)として設け、2系統ブレーキとして
安全性を高めてある。また、左右のメインギヤ15L,
15Rは、ピニオンギヤ19で連結された前後方向のピ
ニオンギヤ18Lと18Rとを介して対向回転かつ同期
回転可能に噛み合わされている。
15Rに図8に示すバランスウエイト28L(28R)
を取付けて、図13に示すSinカーブ(STU)で上
下動する上下移動体(26,40,30)の全ての質量
バランスをとっている。
配設された各トッグルリンク機構50L,50R(52
L,52R)が、トッグル固定支点(軸)51L,51
Rを中心に左右方向(図8で右回転方向と左回転方向)
に対抗回転するので、左右方向(水平方向)のダイナミ
ック分力を互いに打消すことができる。このために、バ
ランスウエイト57L,57Rは、ロアーラム35等の
上下方向バランスをとるだけでよくかつ図11に示す如
くトッグル52L,52Rに取り付ければよいから、構
造が極めて簡単である。
のトッグルリンク54で支持し、前後方向の荷重偏心に
対しても強化しかつ平行度(水平度)を維持可能に形成
してある。ガイドポスト33を簡素化できる。
20R(23R)と当該トッグルリンク機構50Rを介
したロアーラム35とは、図10に示す如く、ロアーラ
ム駆動用コンロッド58R,トッグル駆動アーム60
R,トッグル下リンク59Rおよびトッグル上リンク5
4Rで連結されている。
された駆動源10L,10Rでアッパーラム30とロア
ーラム35とを第1の実施形態の場合(図5〜図7)に
対応させて表現した図12および図13に示す関係をも
って上下動可能に形成されている。なお、図12(A)
はロアーラム側で、図12(B)はアッパーラム側を示
す。
な作用効果を奏することができる他、さらに機械上部側
のクラウンを一掃化できるとともに、プレス製品に上方
から漏れた潤滑油が付着してしまう心配がなくかつ油の
処理系統を簡素化できる。
態は図14〜図18に示され、かつ請求項3〜5の各発
明に対応するものである。この第3の実施の形態では、
第2の実施の形態と同様に、ベッド5内に、左右方向に
離隔されかつ前後方向(図15で左右方向)に延設され
るとともにアッパーラム駆動用偏心部22L,22Rお
よびロアーラム駆動用偏心部23L,23Rを有する2
つのクランク機構20L,20Rと,図14に示す左右
方向に対向配設された2つのトッグルリンク機構50
L,50Rとを設け、各クランク機構20L,20Rの
アッパーラム駆動用偏心部22L,22Rとアッパーラ
ム30とを各アッパーラム駆動用コンロッド26L,2
6Rおよび立ロッド40L,40Rを介して連結すると
ともに、各ロアーラム駆動用偏心部23L,23Rの動
力を各トッグルリンク機構50L,50Rを介してロア
ーラム35に伝達させる構成とされている。
の実施の形態と同一の効果を奏することができる。
と相違する点としては、第2の実施の形態では2つのト
ッグルリンク機構50L,50Rにそれぞれトッグル支
点軸51L,51Rを設けたのに対して、第3の実施の
形態では2つのトッグルリンク機構50L,50Rに共
用される一つのトッグル支点軸51を設けている。
は、1回のプレスにより例えば筒状に加工される清涼飲
料水用缶の個数が例えば8個と大型であったのに対し
て、第3の実施の形態に係る複動機械式プレスでの取り
個数は例えば2個と小型化されている。このため、第3
の実施の形態に係る複動機械式プレスではロアーラム3
5に連結される連結リンク54L,54R間の距離を短
くでき、トッグル支点軸51の共用化が可能となってい
る。
R)は、トッグル固定支点軸51を支点として揺動する
揺動アーム52L(52R)と、ロアーラム駆動用偏心
部23L(23R)と揺動アーム52L(52R)とを
連結するロアーラム駆動用コンロッド58L(58R)
と、ロアーラム35と揺動アーム52L(52R)とを
連結する連結リンク54L(54R)とを有し、揺動ア
ーム52L(52R)、ロアーラム駆動用コンロッド5
8L(58R)及び連結リンク54L(54R)が略逆
Y字形を成している。
構50L(50R)では、ロアーラム偏心駆動部23L
(23R)の回転動力がロアーラム駆動用コンロッド5
8L(58R)により直線往復動力として入力される。
この結果、揺動アーム52L(52R)は、トッグル固
定支点軸51を支点として従動して揺動される。この揺
動アーム52L(52R)により、連結リンク54L
(54R)を介して連結されたロアーラム35が、Si
nカーブに類似的な行程線図に従って上下動される。
からの負荷相当反力をFとしたとき、図14に示すよう
に、この反力Fを駆動源側に向けて分力F1,F2に分
散できると共に、ロアーラム偏心駆動部23L(23
R)を高速回転させればプレス動作を高速に行うことが
できる。
0Rの各クランク軸21の回転角位置と、それに対応す
る揺動アーム52L(52R)、ロアーラム駆動用コン
ロッド58L(58R)及び連結リンク54L(54
R)の位置と、ロアーラム35の昇降ストロークとを示
している。図20は、アッパーラム30及びロアーラム
35のスライドストローク行程線図である。
かるように、第1,第2の実施の形態とは異なり、ロア
ーラム35の上位置側が停留動作側になる領域は極めて
狭い。ただし、クランク軸の偏心部にロアーラムを直結
した直結クランク方式と比較すれば上死点側でのロアー
ラム35の動きは緩慢であり、上死点精度を高くでき
る。なお、上死点停留域が狭くても、アッパーラム30
側にてワークである缶ブランクを保持する部材を工夫す
れば、精密加工も可能である。
きが緩慢であるのに対して、逆に下死点側ではロアーラ
ム35に作用する加速度Gが大きくなる。
・騒音が発生することになり、生産量を低下せざるを得
ない場合がある。しかしこの問題は、ロアーラム35の
モーション及びストローク工程の変更により、成形可能
な範囲で下死点側での加速度Gをより少なくすれば解決
できる。
2つのトッグルリンク機構50L,50Rに共用される
一つのトッグル支点軸51の上下位置を調整可能として
いる。このトッグル支点軸51の上下位置の調整によ
り、ロアーラム35の上面に固定されるダイの上限位置
(ダイハイト)を変更可能とし、かつロアーラム35の
モーション及びストローク工程を変更可能としている。
レスは、図17及び図18に示すように、アジャストモ
ータ70と、トッグル支点軸51と平行な軸71と、ア
ジャストモータ70の動力を軸71に伝達するベルトま
たはチェーン72と、軸71の両端に配置された2つの
ウォームギア73と、各ウォームギアと噛み合う2つの
ホィール74と、各ホィール74が固定された2つのア
ジャストネジ75と、各アジャストネジ75と噛み合い
かつトッグル支点軸51を保持する2つのガイド用ナッ
トブロック76とを有している。
には、可逆回転可能なアジャストモータ70を、いずれ
か一方向に回転させる。アジャストモータ70の動力
は、ベルトまたはチェーン72,軸71、2つのウォー
ムギア73、2つのホィール74を介して、2つのアジ
ャストネジ75に伝達され、2つのアジャストネジ75
を回転させる。そうすると、2つのアジャストネジ75
に沿ってガイド用ナットブロック76が上昇または下降
駆動される。このため、この2つのガイド用ナットブロ
ック76に保持されたトッグル支点軸51が上昇または
下降されて、その上下位置が調整される。
Aと、それより25mm下方の下降位置Bとに設定した
場合の、ダイハイトの変化量と、ロアーラム35の昇降
ストロークの変化量とを模式的に示している。また、図
22は、トッグル支点軸の位置を調整した場合のアッパ
ーラム30及びロアーラム35のスライドストローク行
程線図であり、アッパーラム30のストローク行程は変
化せず、ロアーラム35のストローク行程のみが変化し
ている。両図から、トッグル支点軸51を下降位置Bに
設定すると、ロアーラム35の上面に固定されるダイの
上限位置は10mm下降されることが分かる。また、ロ
アーラム35の昇降ストロークも基準位置Aの場合では
245mmであったのに対して、下降位置Bの場合には
240mmとなり、ロアーラム35のモーション及びス
トローク工程が変更できることが分かる。
移動させると、図22に示すようにロアーラム35は上
死点側での停留傾向は強くなり、この分下死点側での加
速度Gは増大する。しかし、ロアーラム35の昇降スト
ロークが短くなるので、結果的に最大加速度GMAXは
小さくなり、生産速度(生産量)を増大させることがで
きる。
ル固定支点軸51の位置調整をする場合では、この調整
量は±5mm程度である。従って、ダイハイト調整時に
ロアーラム35のスライドストローク行程線図が同時に
変更されたとしても、無視しえる程度の変更に止められ
る。
パーラム駆動用偏心部およびロアーラム駆動用偏心部を
有するクランク機構を配設し、2つのトッグルリンク機
構を対向配設し、各ロアーラム駆動用偏心部と当該各ト
ッグルリンク機構とを各立ロッドを介してロアーラムを
上下動可能に連結した複動機械式プレスであるから、ダ
イナミックバランスがとり易く構造簡単で各ラムの平行
度維持により高spm・高精度加工を保障することがで
きる。
ラム駆動用偏心部およびロアーラム駆動用偏心部を有す
る2つのクランク機構と,左右方向に対向配設された2
つのトッグルリンク機構とを設け、各クランク機構のア
ッパーラム駆動用偏心部とアッパーラムとを立ロッド等
を介して連結し、各ロアーラム駆動用偏心部と当該各ト
ッグルリンク機構とをロアーラムを上下動可能に連結し
た複動機械式プレスであるから、請求項1の発明の場合
と同様にダイナミックバランスがとり易く構造簡単で各
ラムの平行度維持により高精度加工を保障できることに
加え、さらに機械上部側のクラウンを一掃化できるから
一段と小型化を図れるとともに、プレス製品に上方から
漏れた潤滑油が付着してしまう心配がなくかつ油の処理
系統を簡素化できる。
ッグルリンク機構に共用されるトッグル固定支点軸を設
けることで、左右(水平)方向のダイナミック分力を確
実に相殺することができる。
ク機構を構成するリンク、アームを略Y字形に配置する
ことで、ロアーラムからの反力相当負荷を駆動源側に分
散させることができ、ロアーラムの支持構造を簡易にす
ることができる。
ク機構に共通なトッグル固定支点軸を上下動させる機構
を設けることで、ダイハイト調整、ロアーラムのモーシ
ョンおよびスライドストローク行程線図を変更すること
ができる。
レスの正面図である。
説明するための図である。
る。
機構の動作とロアーラムのストロークとの関係を説明す
るための図である。
ロアーラムとのストローク位相ずれを説明するための図
である。
るための図である。
レスの正面図である。
細を説明するための分解断面図である。
のバランスウエイトの取付け状態を説明するための図で
ある。
プレスの主にトッグルリンク機構の動作とロアーラムの
ストロークとの関係を説明するための図である。
プレスのアッパーラムとロアーラムとのストローク位相
ずれおよび絞り域を説明するための図である。
プレスの正面図である。
プレスの概略斜視図である。
固定支点軸の位置調整機構を示す正面図である。
びロアーラムのスライド行程を説明するための説明図で
ある。
びロアーラムのスライド行程線図である。
支点軸の変更する前後でのアッパーおよびロアーラムの
スライド行程を説明するための説明図である。
支点軸の変更する前後でのアッパーおよびロアーラムの
スライド行程線図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動源(10)と、 1本のクランク軸(21)の左右に各2つのアッパーラ
ム駆動用偏心部(22)およびロアーラム駆動用偏心部
(23)を有し、前記駆動源により駆動されるクランク
機構(20)と、 前記アッパーラム駆動用偏心部からの動力によって上下
動されるアッパーラム(30)と、 前記ロアーラム駆動用偏心部からの動力によって上下動
されるロアーラム(35)と、 前記クランク機構の各々の前記ロアーラム駆動用偏心部
からの動力を伝達する複数の立ロッド(40)と、 前記立ロッドを介して入力される動力により垂直面内で
互いに対抗回転して、前記ロアーラムを上下動させる2
つのトッグルリンク機構(50)と、 を有することを特徴とする複動機械式プレス。 - 【請求項2】 駆動源(10)と、 アッパーラム駆動用偏心部(22)およびロアーラム駆
動用偏心部(23)をそれぞれ有し、前記駆動源により
それぞれ駆動される2つのクランク機構(20)と、 前記アッパーラム駆動用偏心部からの動力によって上下
動されるアッパーラム(30)と、 前記ロアーラム駆動用偏心部からの動力によって上下動
されるロアーラム(35)と、 前記2つのクランク機構の各々の前記ロアーラム駆動用
偏心部からの動力が入力され、垂直面内で互いに対抗回
転して、前記ロアーラムを上下動させる2つのトッグル
リンク機構(50)と、 を有することを特徴とする複動機械式プレス。 - 【請求項3】 駆動源(10)と、 アッパーラム駆動用偏心部(22)およびロアーラム駆
動用偏心部(23)をそれぞれ有し、前記駆動源により
それぞれ駆動される2つのクランク機構(20)と、 前記アッパーラム駆動用偏心部からの動力によって上下
動されるアッパーラム(30)と、 前記ロアーラム駆動用偏心部からの動力によって上下動
されるロアーラム(35)と、 前記2つのクランク機構の各々の前記ロアーラム駆動用
偏心部からの動力が入力され、垂直面内で互いに対抗回
転して、前記ロアーラムを上下動させる2つのトッグル
リンク機構(50)と、 を有し、 前記2つのトッグルリンク機構は、共通のトッグル固定
支点軸(51)を有することを特徴とする複動機械式プ
レス。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記2つのトッグルリンク機構の各々は、 前記共通のトッグル固定支点軸を支点として揺動する揺
動アーム(52)と、前記ロアーラム駆動用偏心部と前
記揺動アームとを連結するロアーラム駆動用コンロッド
(58)と、 前記ロアーラムと前記揺動アームとを連結する連結リン
ク(54)と、 を有し、 前記揺動アーム、前記ロアーラム駆動用コンロッド及び
前記連結リンクが略逆Y字形を成すことを特徴とする。 - 【請求項5】 請求項3または4において、 前記共通のトッグル固定支点軸の上下位置を調整する機
構(70〜76)を有することを特徴とする複動機械式
プレス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25338799A JP3674904B2 (ja) | 1998-09-09 | 1999-09-07 | 複動機械式プレス |
US09/520,191 US6477945B1 (en) | 1999-09-07 | 2000-03-07 | Double-action mechanical press |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25527198 | 1998-09-09 | ||
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Family
ID=26541170
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25338799A Expired - Fee Related JP3674904B2 (ja) | 1998-09-09 | 1999-09-07 | 複動機械式プレス |
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JP (1) | JP3674904B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100777245B1 (ko) | 2006-07-13 | 2007-11-21 | 송정훈 | 프레스 |
JP2008006473A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Enami Seiki:Kk | プレス装置 |
JP2011224575A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd | 複動鍛造プレス |
JP2011224576A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd | 複動鍛造プレス |
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JP2015054337A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 新郊パイプ工業株式会社 | 押圧装置 |
CN104999014A (zh) * | 2015-07-30 | 2015-10-28 | 西安交通大学 | 一种中心对称双端面凸轮驱动的四肘杆伺服压力机 |
CN110202814A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-09-06 | 天津恒兴机械设备有限公司 | 一种伺服闭式四点压力机 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25338799A patent/JP3674904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3674904B2 (ja) | 2005-07-27 |
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