JP2011224575A - 複動鍛造プレス - Google Patents

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秀司 西原
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Abstract

【課題】プレス全体の高さ寸法が低く、機械式プレスの高速かつ精度の良い運転が可能な複動鍛造プレスを提供する。
【解決手段】スライド7に加圧力を供給するメイン加圧装置と、パンチに加圧力を供給するサブ加圧装置80,90とを備え、スライド7に揺動部材6が揺動自在に嵌められ、揺動部材6にエキセン軸5の偏心部5aが回転自在に嵌められている。コンロッドを使用する場合に比べてプレス1の高さ寸法を低くすることができる。スライド7やベッド3にサブ加圧装置80,90を取り付けてもプレス1全体の高さ寸法を低くすることができる。機械式プレスであるので高速かつ精度の良い運転が可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は複動鍛造プレスに関する。さらに詳しくは、閉塞鍛造等に用いられる、複数の加圧装置を備えた複動鍛造プレスに関する。
閉塞鍛造は、上下金型とパンチを用い、上下金型を型締めして素材を型空間に閉じ込めた後、素材にパンチを押し込んで型空間を埋め尽くして成形する方法である。この閉塞鍛造には複動鍛造プレスが用いられ、複数の加圧装置で上下金型とパンチとを別々のタイミングで加圧するようになっている。
鍛造プレスとして、コンロッド式、ナックル式、リンク式等の機械式のものがある(特許文献1,2,3参照)。
図7および図8に示すように、一般的なコンロッドプレスは、エキセン軸101と、エキセン軸101の偏心部に回転自在に嵌め込まれたコンロッド102が用いられ、コンロッド102の下端にスライド103が揺動自在に取り付けられた構造を有している。このため、エキセン軸101を回転させるとコンロッド102が揺動し、スライド103を上下に昇降させることができる。
しかしながら、コンロッド102はある程度の長さを有しているので、コンロッド102の長さの分だけプレス全体の高さ寸法が高くなる。
コンロッドプレスを複動鍛造プレスにするには、スライド103やベッド104にパンチ用の加圧装置105,105を設置すればよいが、この場合、さらにプレス全体の高さ寸法が高くなってしまう。
コンロッドプレス等の機械式プレスはシンプルな回転運動と直線運動だけでスライド駆動ができるので、液圧式プレスに比べて高速かつ精度の良い運転ができる。しかし、上記のごとくプレス全体の高さ寸法が高くなってしまうことから、従来は、複動鍛造プレスには主に液圧プレスが用いられていた。
特開2000−141091 特開2000−140952 特開平2−25293
本発明は上記事情に鑑み、プレス全体の高さ寸法が低く、機械式プレスの高速かつ精度の良い運転が可能な複動鍛造プレスを提供することを目的とする。
第1発明の複動鍛造プレスは、金型が取り付けられるスライドに加圧力を供給するメイン加圧装置と、パンチに加圧力を供給するサブ加圧装置とを備える複動鍛造プレスであって、前記メイン加圧装置は、前記スライドに、円弧状の上側摺動部と円弧状の下側摺動部が形成されている揺動部材が揺動自在に嵌められ、
前記揺動部材にエキセン軸の偏心部が回転自在に嵌められていることを特徴とする。
第2発明の複動鍛造プレスは、第1発明において、前記揺動部材と前記エキセン軸の偏心部との間に、両者に対して回転可能に配設された偏心部材と、該偏心部材を回転させる回転手段とからなるシャットハイト調整機構を備えていることを特徴とする。
第3発明の複動鍛造プレスは、第1または第2発明において、前記スライドとベッドのいずれか一方、または両方にサーボ制御で駆動するサブ加圧装置が取り付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、スライドの駆動にコンロッドを使用しないので、コンロッドを使用する場合に比べてプレスの高さ寸法を低くすることができる。そのため、スライドやベッドにサブ加圧装置を取り付けてもプレス全体の高さ寸法を低くすることができる。また、機械式プレスであるので高速かつ精度の良い運転が可能である。
第2発明によれば、偏心部材を回転させれば、偏心部材の中心は上下に移動し、偏心部材の回転に応じてスライドが上下に移動するから、シャットハイトを変化させることができる。また、揺動部材とエキセン軸の偏心部との間に偏心部材を配置しているだけであるから、プレス全体の高さ寸法を低くすることができる。
第3発明によれば、金型とパンチをそれぞれ個別にサーボ制御で駆動するので、金型やパンチを単独で動作させたり、同期させて動作させたりすることができ、自由なモーションが可能になる。また、サーボ制御で駆動するので、高速かつ精度の良い運転が可能である。
本発明の一実施形態に係る複動鍛造プレスの正面視断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 スライド部分の説明図である。 サブ加圧装置の説明図である。 成形工程の説明図である。 他の実施形態に係るスライド側サブ加圧装置の説明図である。 従来例の複動鍛造プレスの正面視断面図である。 図7のVIII−VIII線矢視断面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2において、プレス1は、フレーム2とベッド3と、それらを結ぶ4本のタイロッド4を有している。なお、プレス1は、フレーム2に代えてクラウンとアプライトを有するものでもよい。
まず、メイン加圧装置を説明する。
フレーム2には、エキセン軸5が取り付けられている。エキセン軸5は、その軸方向中央部に偏心部5aが設けられている。そして、エキセン軸5は、その偏心部5aを挟むように一対の同軸部5b,5bが設けられており、この一対の同軸部5b,5bがフレーム2に回転自在に支持されている。
このエキセン軸5の偏心部5aには、一対の揺動部材6,6を介してスライド7が取り付けられている。
なお、エキセン軸5には、減速機等を介してサーボモータ等の駆動機構が連結されている。
また、スライド7はスライドガイドにより上下の昇降が案内されている。
図3に基づいて、スライド7部分の構成を説明する。一対の揺動部材6,6はそれぞれ同様の構成であるので、以下では一方の揺動部材6について説明する。なお、構成を分かりやすくするために、図3では、後述のシャットハイト調整機構50は省略している。
図3に示すように、スライド7は内部に摺動室7hを有する形状をしている。そして、スライド7は、摺動室7h内に前記エキセン軸5の偏心部5aが位置するように配設される。
また、スライド7の摺動室7h内面と前記エキセン軸5の偏心部5aとの間には、揺動部材6が配設されている。この揺動部材6には、偏心部5aが回転自在に嵌められており、しかも、その外周はスライド7の摺動室7h内面に対して摺動自在に嵌められている。
前記揺動部材6は、その外周に、円弧状の上側摺動部61と、円弧状の下側摺動部62が形成されている。また、上・下摺動部61,62間の両側部には非摺動部63が形成されている。つまり、揺動部材6は、上・下摺動部61,62と非摺動部63により、偏心部5aの外周を囲む形状となっているのである。
そして、上側摺動部61の円弧の半径中心0は、下側摺動部62の円弧の半径中心0と同心であり、上側摺動部61の曲率半径R1は下側摺動部62の曲率半径R2より小さくなっている。
前記スライド7に形成された摺動室7hは、その内周に、円弧状の上側摺動部71と、円弧状の下側摺動部72が形成されている。また、上・下摺動部71,72の間の両側部には非摺動部73が形成されている。つまり、スライド7は、上・下摺動部71,72と非摺動部73により、前記揺動部材6を揺動させる空間を形成する形状となっているのである。
当然ながら、スライド7における上側摺動部71の曲率半径R1と下側摺動部72の曲率半径R2は、それぞれ前記揺動部材6の上側摺動部61の曲率半径および下側摺動部62の曲率半径と同じである。しかも、両方の曲率半径R1,R2の中心は同心であって、かつ曲率半径R1は曲率半径R2よりも小さくなっている。
そして、前記揺動部材6の非摺動部63は、前記スライド7の非摺動部73よりも内側に形成され、両者の間には、互いに干渉しないだけの空間が設けられている。
以上のごとき構成であるから、駆動機構を作動させればエキセン軸5が回転し、エキセン軸5の回転に伴って一対の揺動部材6,6が上下動しつつ揺動し、この一対の揺動部材6,6の動作によりスライド7が上下に移動する。
揺動部材6の上側摺動部61と下側摺動部62の曲率半径R1,R2の中心0が同心であるため、上側摺動部61および下側摺動部62をそれぞれスライド7における上側摺動部71および下側摺動部72に沿って摺動させながら、揺動部材6を揺動させることができる。
また、揺動部材6とスライド7の非摺動部63,73間に空間があるので、揺動部材6を揺動させても、互いに干渉が生じない。このため、エキセン軸5の回転により揺動部材6は揺動を繰返すことができる。
そして、本実施形態において、下側摺動部62,72の曲率半径R2に比べて、上側摺動部61,71の曲率半径R1は小さいので、揺動部材6もスライド7も上方部分を小型化できる。
つぎに、シャットハイト調整機構50を説明する。
図1および図2に示すように、揺動部材6とエキセン軸5の偏心部5aの外周との間には、シャットハイト調整機構50の偏心部材51が設けられている。この偏心部材51は、その軸方向(図1では左右方向)と直交する断面において、外周面(揺動部材6と接する面)の中心と内周面(偏心部5aと接する面)の中心が偏心したスリーブである。
そして、この偏心部材51は、その外周面に沿ってウォームホイール51gが設けられている。ウォームホイール51gは環状の偏心部材51の外周にネジを切るだけであるので加工が容易であり、低コストで製造することができる。
また、一対の揺動部材6,6間の空間に位置する部分には、回転手段52が設けられている。この回転手段52は、例えば油圧モータや減速機付電動モータ、サーボモータ等の駆動装置52aと、その駆動装置52aにより回転されるウォーム軸52bとを備えており、ウォーム軸52bの基端に駆動装置52aが取り付けられている。駆動装置52aは揺動部材6に固定されており、ウォーム軸52bはエキセン軸5の軸方向と直行する方向に設置され、ウォームホイール51gと噛み合っている。
したがって、駆動装置52aを作動させれば、ウォーム軸52b・ウォームホイール51gが回転し、偏心部材51をエキセン軸5の偏心部5a周りに回転させることができる。偏心部材51が回転すれば、偏心部材51の中心が上下動し、揺動部材6は偏心部5aに対して上下動する。言い換えれば、揺動部材6はスライド7に対して上下動する。すると、揺動部材6の上下動に応じてスライド7は上下に移動するから、シャットハイトを変化させることができる。
また、偏心部材51は環状の部材でありその厚みも薄いので、揺動部材6を大型化しなくても、偏心部材51を揺動部材6とエキセン軸5の偏心部5aとの間に配置することができる。すると、シャットハイト調整機構50を設けても、プレス1の高さ寸法を低くすることができる。
しかも、回転手段52は一対の揺動部材6,6間の空間に配設されているから、スライド7等に回転手段52を設置するための特別な空間を設ける必要がない。よって、スライド7等が大型化することを防ぐことができるから、プレス1の大型化も防ぐことができ、プレス1をシンプルな構造とすることができる。
なお、上記の例では、回転手段52を揺動部材6の上部に設けているが、回転手段52を設ける位置はとくに限定されず、揺動部材6の下部や揺動部材6の前後等に設けてよい。つまり、ウォーム軸52bを偏心部材51のウォームホイール51gに噛み合わせることができるのであれば、回転手段52を設ける位置は特に限定されない。
さらになお、偏心部材51を回転させる構成は上記のごとき構成に限られない。例えば、偏心部材51の外周面に歯車を設け、この歯車と噛み合うラックを設け、このラックをシリンダ等の駆動装置によって進退させて偏心部材51を回転させる構成でもよいし、偏心部材51の外周面に設けた歯車と噛みあうピニオンギアを設けこのピニオンギアを回転させて偏心部材51を回転させる構成でもよい。また、偏心部材51に、エキセン軸5の軸方向と直交するネジ孔を備えたナット部を設け、このナット部にネジ軸を螺合させた構造としてもよい。この場合には、ネジ軸を回転させることによってナット部をネジ軸方向に移動させることができるから偏心部材51を回転させることができる。
また、上記実施形態では、一対の揺動部材6,6によってスライド7とエキセン軸5の偏心部5aとを連結する構成を説明したが、揺動部材6を1つとしてもよいし、あるいは3つ以上設けてもよく、その数は限定されない。
揺動部材6を1つとする場合には、揺動部材6の上部にエキセン軸5の軸方向と直行する方向に沿って貫通孔を形成し、その貫通孔内に回転手段52を配置すれば、スライド7等に回転手段52を設置するための特別な空間を設ける必要がなく、スライド7等が大型化することを防ぐことができる。
本発明において、スライド7部分の構成は、前記揺動部材6の上側摺動部61の円弧の曲率半径を、下側摺動部62の円弧の曲率半径よりも大きくしてもよい。この場合も、両方の曲率半径が同心となっていれば、エキセン軸5を回転させたときに、揺動部材6を揺動させることができる。そして、この場合には、揺動部材6およびスライド7の下方部分を小型化できるから、プレス全体もコンパクト化することができる。
つぎに、サブ加圧装置80,90を説明する。
図1および図2に示すように、サブ加圧装置80,90はスライド7の下部およびベッド3の内部または下部に取り付けられる。
図4に示すように、スライド7の下部に取り付けられるスライド側サブ加圧装置80は、スライド7の下部に直接取り付けられる枠体81と、枠体81の内部に設けられる油圧シリンダ82とを備えている。枠体81の底面には上型83が取り付けられており、油圧シリンダ82のロッドにはパンチ84が取り付けられている。パンチ84の先端は上型83に形成された孔から型空間内に押し込めるようになっている。
油圧シリンダ82のピストン側油室に圧油を供給すれば、油圧シリンダ82が伸長し、パンチ84に加圧力を供給することができ、ロッド側油室に圧油を供給すれば、油圧シリンダ82が収縮し、パンチ84を上昇させることができる。
ベッド3の内部に取り付けられるベッド側サブ加圧装置90は、ベッド3の内部に設けられる油圧シリンダ92(図4ではロッドのみ図示)を備えている。ベッド3の上面には下型93が取り付けられており、油圧シリンダ92のロッドはパンチと同様の機能・目的を有するダイスリーブ94に連結している。ダイスリーブ94はその先端が下型93に形成された孔から型空間内に押し込めるようになっている。
なお、下型93は上方に付勢するスプリング等を介してベッド3に固定されており、垂直方向に摺動可能となっている。
油圧シリンダ92のピストン側油室に圧油を供給すれば、油圧シリンダ92が伸長し、ダイスリーブ94に加圧力を供給することができ、ロッド側油室に圧油を供給すれば、油圧シリンダ92が収縮し、ダイスリーブ94を下降させることができる。
また、油圧シリンダ92のロッド内部にはノックアウトシリンダ95が設けられており、そのロッドにはインナーダイ96が取り付けられている。インナーダイ96は、下型の一部を構成すると共に、ノックアウトピンとしてワークを下型93から外すことができるようになっている。
油圧シリンダ82,92はサーボモータ等でサーボ制御される。例えば、油圧シリンダ82,92に作動油を供給する油圧ポンプをサーボ制御式とし、作動油の吐出量を制御することで、油圧シリンダ82,92をサーボ制御する。また、油圧シリンダ82,92に作動油を供給する油圧回路中に流量制御バルブを設け、その流量制御バルブをサーボ制御して作動油の流量を制御することで、油圧シリンダ82,92をサーボ制御してもよい。
なお、サブ加圧装置80,90は、油圧シリンダに限定されず、ボールネジ等を用いた駆動装置としてもよい。また、その駆動方法はサーボ制御ができるものであれば、特に限定されない。
さらになお、上記実施形態では、スライド7の下部およびベッド3の内部にサブ加圧装置80,90を取り付けたが、成形するワークによってスライド7あるいはベッド3の一方に取り付ける形態としてもよい。
つぎに、図5に基づき、本実施形態のプレス1でギヤを閉塞鍛造する場合を例に挙げて、その成形工程を説明する。
(1)成形開始
下型93、ダイスリーブ94、インナーダイ96で構成される空間内に素材Wを配置した後に、メイン加圧装置によってスライド7を降下させ上型83と下型93とを接触させ、素材Wを型空間内に閉じ込める(A)。この段階ではスライド7はストロークエンドより少し上方であり、パンチ84は予め形成された素材Wの孔に挿入された状態となっている。
(2)プリフォーム成形
つぎに、メイン加圧装置でスライド7に加圧力を供給し上下金型83,93を型締めする(B)。このとき、下型93は上型83に押されて下方に摺動する。一方、ダイスリーブ94、インナーダイ96は固定されているので、型空間が狭くなり、素材Wが型空間の隅へ充填される。これにより大体の成形ができる。
(3)最終成形
つぎに、メイン加圧装置でスライド7がストロークエンドに達するまで加圧し、さらにスライド側サブ加圧装置80でパンチ84に加圧力を供給することにより、素材Wにパンチ84を押し込む。これにより、素材Wが型空間を埋め尽くして成形が完了する(C)。
このとき、ベッド側サブ加圧装置90によるダイスリーブ94への加圧力を調整することで、素材Wの成形を調整することができる。すなわち、上型83、パンチ84の加圧が不足するときはダイスリーブ94に加圧力を増加して成形を完全にし、上型83、パンチ84の加圧が過大のときはダイスリーブ94の加圧力を緩めて、上下金型83,93、パンチ84,94が壊れるのを防ぐことができる。なお、パンチ84の加圧力を調整することでも同様の効果を奏することができる。
(4)製品取出し
最後に、スライド7、パンチ84を上昇させるとともに、ノックアウトシリンダ95でインナーダイ96を突き上げることで、素材Wを下型93、ダイスリーブ94から外して製品として取り出す(D)。
以上のように、閉塞鍛造には上型83およびパンチ84,94を同期させて、精度の良く動作させることが必要となる。
スライド7はエキセン軸5に連結された駆動機構によりサーボ制御されており、パンチ84,94はスライド7とは別の駆動装置によりサーボ制御されるため、上型83やパンチ84,94を単独で動作させたり、同期させて動作させたりすることができ、自由なモーションが可能になる。
また、サーボ制御で駆動するので、精度よく運転することができる。
本実施形態では、油圧シリンダ82のロッド内に位置検出器85が挿入されており(図4参照)、この位置検出器85によりパンチ84の位置を検出することができるようになっている。同様に油圧シリンダ92のロッド内に位置検出器が挿入されており(図示せず)、この位置検出器によりダイスリーブ94の位置を検出することができるようになっている。このように、位置検出器を設ければ、同期やモーションの制御を容易に行うことができる。
また、図6に示すように、成形するワークによっては、上記実施形態のスライド側サブ加圧装置80において、油圧シリンダ82のロッド内部に上ノックアウトシリンダ86を設ける実施形態としてもよい。この場合、油圧シリンダ82のロッドはパンチ84と乖離可能に連結されており、かつ、パンチ84と上型83との間に挿入されるパンチスリーブ87と連結されている。上ノックアウトシリンダ86のロッドはパンチ84のみに連結されている。
このようにすることで、パンチ84はノックアウトピンとしてワークを上型83から外すことができるようになる。
本発明に係るプレス1は、スライド7の駆動にコンロッドを使用しないので、コンロッドを使用する場合に比べてプレス1の高さ寸法を低くすることができる。そのため、スライド7やベッド3にサブ加圧装置80,90を取り付けてもプレス1全体の高さ寸法を低くすることができる。
さらに、機械式プレスであるので高速かつ精度の良い運転が可能である。
1 プレス
2 フレーム
3 ベッド
4 タイロッド
5 エキセン軸
5a 偏心部
5b 同軸部
6 揺動部材
7 スライド
50 シャットハイト調整機構
51 偏心部材
52 回転手段
80 スライド側サブ加圧装置
81 枠体
82 油圧シリンダ
83 上型
84 パンチ
90 ベッド側サブ加圧装置
92 油圧シリンダ
93 下型
94 ダイスリーブ

Claims (3)

  1. 金型が取り付けられるスライドに加圧力を供給するメイン加圧装置と、パンチに加圧力を供給するサブ加圧装置とを備える複動鍛造プレスであって、
    前記メイン加圧装置は、
    前記スライドに、円弧状の上側摺動部と円弧状の下側摺動部が形成されている揺動部材が揺動自在に嵌められ、
    前記揺動部材にエキセン軸の偏心部が回転自在に嵌められている
    ことを特徴とする複動鍛造プレス。
  2. 前記揺動部材と前記エキセン軸の偏心部との間に、両者に対して回転可能に配設された偏心部材と、
    該偏心部材を回転させる回転手段とからなるシャットハイト調整機構を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の複動鍛造プレス。
  3. 前記スライドとベッドのいずれか一方、または両方にサーボ制御で駆動するサブ加圧装置が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の複動鍛造プレス。
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