JP2015054337A - 押圧装置 - Google Patents

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Tatsuya Ishikawa
達弥 石川
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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、押圧力を高めることが可能な押圧装置の提供。
【解決手段】本発明の押圧装置1は、案内レール2と、案内レール2に沿って前後に往復移動するスライド部3と、スライド部3と共に移動し、前進した際に前方の対象物Wを押圧する押圧部4と、回転支点A0を中心として揺動する揺動部5と、揺動部5との間で軸着される軸着点A1及びスライド部3との間で軸着される軸着点A2を有し、揺動部5とスライド部3とを連結する第1連結リンク部6と、揺動部5よりも前方に配されると共に、スライド部3の移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する往復機構11と、揺動部5との間で軸着される軸着点A3及び往復機構11との間で軸着される軸着点A4を有し、往復機構11と揺動部5とを連結する第2連結リンク部9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トグル機構を利用した押圧装置に関する。
特許文献1に示されるように、クランプで固定されたパイプ端末に、油圧シリンダにより送り出されるパンチ部材を押圧して、パイプ端末を塑性加工する装置が知られている。この種の装置では、一般的に、目的とする端末形状が得られるまでに、パイプ端末に対するパンチ部材の押圧が、複数回繰り返される。
特開平6−285552号公報
近年、加工時間の短縮(加工工程の削減)や、加工対象物の高強度化等の事情により、前記装置に対して、高い押圧力が求められている。その一方で、前記装置の大型化を抑制したいという要求もある。
本発明の目的は、大型化を抑制しつつ、押圧力を高めることが可能な押圧装置を提供することである。
本発明の押圧装置は、前後に亘って直線状に配される案内レールと、前記案内レールに沿って前進及び後退するように往復移動するスライド部と、前記スライド部に固定され、前記スライド部と共に移動し、前進した際に前方に配される対象物を押圧する押圧部と、 前記スライド部の後方に配される回転支点を有し、前記回転支点を中心として揺動する揺動部と、後方に配される一端に前記揺動部との間で軸着される第1軸着点を有し、前方に配される他端に前記スライド部との間で軸着される第2軸着点を有し、揺動する前記揺動部に連動して前記スライド部が移動できるように、前記揺動部と前記スライド部とを連結する第1連結リンク部と、前記揺動部よりも前方に配されると共に、前記スライド部の移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する往復機構と、後方に配される一端に前記揺動部との間で軸着される第3軸着点を有し、前方に配される他端に前記往復機構との間で軸着される第4軸着点を有し、移動する前記往復機構に連動して前記揺動部が揺動できるように、前記往復機構と前記揺動部とを連結する第2連結リンク部と、を備える。
前記押圧装置において、前記回転支点と前記第1軸着点との間の距離R1と、前記回転支点と前記第3軸着点との間の距離R2との関係が、R2>R1であることが好ましい。
前記押圧装置において、前記往復機構は、軸方向が前記スライド部の移動方向に対して平行に配され、流体圧により前記軸方向に沿って往復移動するピストンロッドを有する流体圧シリンダと、前記揺動部よりも前方に配される形で前記ピストンロッドに固定され、前記ピストンロッドと共に移動する移動体部とを有し、前記第2連結リンク部の前記第4軸着点は、前記移動体部との間で軸着されるものであってもよい。
前記押圧装置において、前記ピストンロッドの先端が前方を向く形で配されることがこのましい。
前記押圧装置において、前記対象物が金属製パイプであり、前記押圧部によって、前記金属製パイプの端末が塑性加工されるものであってもよい。
本発明によれば、大型化を抑制しつつ、押圧力を高めることが可能な押圧装置を提供することができる。
実施形態1のパイプ端末押圧装置における概略構成を模式的に表した側面図 パイプ端末押圧装置の概略構成を模式的に表した正面図 パイプ端末押圧装置が備えるトグル機構を模式的に表した説明図 スライド部が前進した状態のパイプ端末押圧装置における概略構成を模式的に表した側面図 スライド部が最も前進した状態のパイプ端末押圧装置における概略構成を模式的に表した側面図 実施形態2のクランプ押圧装置における概略構成を模式的に表した側面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1乃至図5を参照しつつ説明する。本実施形態では、押圧装置の一例であるパイプ端末押圧装置1について説明する。図1は、実施形態1のパイプ端末押圧装置1における概略構成を模式的に表した側面図(右側面図)であり、図2は、パイプ端末押圧装置1の概略構成を模式的に表した正面図である。図1に示される右側が、パイプ端末押圧装置1の前方であり、同図に示される左側が、前記装置1の後方であるものとして、パイプ端末押圧装置1を説明する。
パイプ端末押圧装置1は、クランプCに固定されているパイプWの端末を押圧して、前記端末を所望の形状に塑性加工する装置である。前記装置1は、主として、案内レール2、スライド部3、押圧部4、揺動部5、第1連結リンク部6、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7、移動体部8及び第2連結リンク部9を備える。また前記装置1は、その他に、筐体10等を備えている。
筐体10は、金属製であり、前後方向に延びた略直方体型の箱状をなしている。筐体10は、主として、前後方向に延びる平坦な概ね板状の天板部10aと、この天板部10aと対向する底板部10bと、右側壁部10cと、左側壁部10dとを備えている。
図1に示されるように、天板部10aの前方側には、パイプWを保持するためのクランプCが固定されている。また、図2に示されるように、天板部10aの中央部分には、前後に亘って延びる開口部10a1が設けられている。なお、図2では、説明の便宜上、クランプC及びパイプWが省略されている。
筐体10の内側には、天板部10aや各側壁部10c,10d等で囲まれた空間があり、この空間内にパイプ端末押圧装置1の主たる構成部材が収容される形となっている。なお、図1では、説明の便宜上、筐体10の右側壁10cや底板部10b等が省略されている。また、その他の図においても、適宜、筐体10の一部等が省略されている。
(案内レール)
案内レール2は、金属製であり、左右に分かれた一対の部材から構成される。案内レール2は、右側レール2aと、左側レール2bとを備えている。右側レール2aと左側レール2bとの間には、天板部10aが備える開口部10a1を上方から露出させる隙間がある。そして、この隙間を挟むように互いに向かい合う右側レール2a及び左側レール2bには、それぞれ前後に亘って直線状に延びる溝部2a1,2b1が形成されている。なお、各溝部2a1,2b1は、図2に示されるように、天板部10aの平坦な表面との間で凹部状の溝が形成されるように配されている。また、図1に示されるように、本実施形態において、案内レール2は、前後に亘って延びた天板部10aのうち、略中央部分にのみ設けられている。そして、案内レール2の前端部分は、クランプCよりも後方に配される形となっている。
(スライド部)
スライド部3は、案内レール2に沿って前進及び後退するように往復移動する部材である。スライド部3は、右側レール2aと左側レール2bとの間にある隙間に配される扁平な略板状部材であって、各溝部2a1,2b1とそれぞれ嵌合する一対の凸部3a1,3a1を有するスライド嵌合体3aと、このスライド嵌合体3aの下端に接続され、天板部10aが備える開口部10a1内に配されるスライド本体部3bとを備える。
スライド嵌合体3aの各凸部3a1,3a1は、前後に亘って直線状に延びた形をなしており、スライド嵌合体3aにおける左右の側縁にそれぞれ設けられている。スライド本体部3bは、スライド嵌合体3aに対して一体的に形成されている。スライド部3は、金属材料を所定形状に加工したものからなる。スライド部3は、一対の凸部3a1,3a1を各溝部2a1,2b1にそれぞれ嵌合した状態で、案内レール2に沿って前進及び後進することができる。なお、後述するように、スライド部3のスライド本体部3bには、第1連結リンク部6の前方部分が軸着されている。
(押圧部)
押圧部4は、スライド部3と共に移動して、クランプCに保持されているパイプWの端末を押圧する部材である。押圧部4は、主として、スライド部3のスライド嵌合体3a上に固定される土台部4aと、この土台部4a上に固定される前後方向に延びたパンチ部4bとを備えている。土台部4aは、スライド嵌合体3a上に固定されると共に、パンチ部4bを固定する構成となっている。そのため、押圧部4全体としては、スライド部4と一体となってスライド部4と共に移動できる構成となっている。つまり、スライド部3が案内レール2に沿って前進すれば、押圧部4もスライド部3と共に前進することになり、反対に、スライド部3が案内レール2に沿って後退すれば、押圧部4もスライド部3と共に後退することになる。
パンチ部4bは、パイプWの端末に直接当たって、パイプWの端末を押圧する部分である。パンチ部4bは、全体的には、前後方向に沿って延びた略円柱状をなしており、後方側のパンチ根元部4b1と、前方側のパンチ先端部4b2とを備えている。パンチ根元部4b1の先端面は、パンチ部4bを正面(前方)から見た際、円環状をなしており、主として、パイプWの周壁部Waの端部を後方側から押圧する部分となっている。これに対して、パンチ先端部4b2は、パンチ根元部4b1よりも小径な円柱状をなしており、主として、周壁部Waの内側にあるパイプWの中空部Wb内に挿入されて、周壁部Waを内側から押圧する部分となっている。
(揺動部)
揺動部5は、筐体10において、スライド部3の後方に配される回転支点A0を中心として揺動する部材である。揺動部5は、側面から見た場合、図1に示されるように、角部が丸みを帯びた略三角形状をなしている。本実施形態の場合、揺動部5は、略二等辺三角形状をなしている。略二等辺三角形状をなした揺動部5における1つの角部(一方の底角に相当する角部)は、筐体10(右側壁部10c及び左側壁部10d)に対して、回転(揺動)自在な状態で軸着されている。この軸着された部分を、本明細書では、回転支点A0と称する。本実施形態の場合、揺動部5側に軸穴(軸受)が設けられ、筐体10側に前記軸穴(軸受)に挿通される軸が設けられている。なお、他の実施形態においては、反対に筐体10側に軸穴(軸受)が設けられ、揺動部5側に前記軸穴(軸受)に挿通される軸が設けられてもよい。本明細書において、2つの部材が互いに軸着される場合、本発明の目的を達成できる範囲において、何れの部材に、軸穴(軸受)又は軸が設定されてもよい。
揺動部5は、固定支点A0において軸着された状態で、スライド部3の後方に配されている。なお、後述するように、略二等辺三角形状をなした揺動部5における残りの2つの各角部には、それぞれ第1軸着点A1と第3軸着点A3とが割り当てられている。
(第1連結リンク部)
第1連結リンク部6は、揺動する揺動部5に連動してスライド部3が移動できるように、揺動部5とスライド部3とを連結する部材である。第1連結リンク部6は、全体的には前後方向に沿って概ね配される長手状をなしている。第1連結リンク部6は、後方に配される一端に揺動部5との間で軸着される第1軸着点A1を有すると共に、前方に配される他端にスライド部3との間で軸着される第2軸着点A2を有している。
なお、第1連結リンク部6は、図2に示されるように、揺動部5及びスライド部3をそれぞれ両側から挟む形で配される一対のものからなる。具体的には、第1連結リンク部6は、揺動部5及びスライド部3の右側(図2の左側)に配される右側第1リンク部6aと、揺動部5及びスライド部3の左側(図2の右側)に配される左側第1リンク部6bとからなる。
第1軸着点A1は、長手状の第1連結リンク部6における後方側の端部に配されている。また、第1軸着点A1は、略二等辺三角形状をなした揺動部5における1つの角部(他方の底角に相当する角部)に割り当てられる形にもなっている。そして、第1連結リンク部6は、第1軸着点A1により、揺動部5に対して揺動自在な状態で軸着されている。
第2軸着点A2は、長手状の第1連結リンク部6における前方側の端部に配されている。また、第2軸着点A2は、スライド部3のスライド本体部3bに配されている。そして、第1連結リンク部6は、第2軸着点A2により、スライド部3に対して揺動自在な状態で軸着されている。
第1連結リンク部6は、2つの軸着点(第1軸着点A1及び第2軸着点A2)を介して、揺動部5とスライド部3とを連結している。そのため、揺動部5が回転支点A0を中心として揺動すると、その揺動する揺動部5に連動して、スライド部3が案内レール2に沿って移動することになる。例えば、揺動部5が回転支点A0を中心として、反時計回りに揺動(回転)した場合、その揺動部5の動きに連動して、前方の端部(第2軸着点A2)が前方に向かうように第1連結リンク部6が作動する。そして、その第1連結リンク部6の作動に応じて、スライド部3が案内レール2に沿って前進(前方に直進)する。これに対して、揺動部5が回転支点A0を中心として、時計回りに揺動(回転)した場合、その揺動部5の動きに連動して、前方の端部(第2軸着点A2)が後方に向かうように第1連結リンク部6が作動する。そして、その第1連結リンク部6の作動に応じて、スライド部3が案内レール2に沿って後退(後方に直進)する。
(油圧シリンダ)
油圧シリンダ7は、揺動部5が回転支点A0を中心として、時計回り及び反時計回りに所定の角度範囲で揺動(回転)するように、揺動部5に対して力を加える装置である。油圧シリンダ7は、主として、長手状の本体部7aと、この本体部7a内に収容され、油圧により軸方向に沿って往復移動するピストンロッド7bとを備えている。油圧シリンダ7は、ピストンロッド7bの軸方向がスライド部3の移動方向(案内レール2)に対して平行に配される形で、筐体10の下側(底板部10b側)に配されている。また、油圧シリンダ7は、ピストンロッド7bが配されている先端側が、前方を向く形で筐体10内に配されている。なお、油圧シリンダ7は、筐体10内において、スライド部3の下方に配されている。油圧シリンダ7(本体部7a)の後方には、左右方向に貫通する孔部7cがあり、この孔部7cに軸状の固定部材5dが挿通された状態で油圧シリンダ7が筐体10に対して固定されている。なお、油圧シリンダ7は、固定部材5d以外にも図示されない固定部材を利用して、筐体10に対して、適宜、固定されている。
油圧シリンダ7におけるピストンロッド7bの移動(駆動)制御は、図示されない制御装置からの指令に基づいて行われる。後述するように、油圧シリンダ7のピストンロッド7bの動きは、移動体部8及び第2連結リンク部9を介して、揺動部5に伝達される。
(移動体部)
移動体部8は、揺動部5よりも前方に配される形でピストンロッド7bに固定され、ピストンロッド7bと共に移動する部材である。移動体部8は、前後に亘って長手状に延びた本体部8aと、前方側に配される本体部8aの一端(先端)に接続されると共に、ピストンロッド7bの先端部分に接続される接続部8bと、本体部8aの両側面に設けられるベアリング状のローラ部8cとを備えている。
移動体部8の本体部8aは、前後方向に沿って長手状に延びた概ね角柱状をなしている。つまり、本体部8aは、スライド部3の移動方向(案内レール2の配設方向)及び油圧シリンダ7のピストンロッド7bの軸方向(ピストンロッド7bの移動方向)に対して、それぞれ平行に配される形となっている。前方側に配される本体部8aの一端(先端)には、接続部8bが本体部8aに対して一体的に形成されている。この接続部8bは、本体部8aから下方に垂れ下がったような形をなしており、ピストンロッド7bの先端部分に固定される部分となっている。
また、本体部8aの右側面及び左側面には、それぞれ複数個(本実施形態の場合、2個)のローラ部8cが一列に並ぶように設けられている。このローラ部8cが、筐体10側に設けられているレール状のガイド部材18に沿って滑るように移動することによって、移動体部8が前後方向に沿ってピストンロッド7bと共に往復移動することができる。
ガイド部18は、パイプ端末押圧装置1の筐体10内において、互いに間隔を保ちつつ上下段に分かれて平行に並ぶと共に、前後方向に沿って直線状に配設されている。ガイド部材18は、筐体10内において、左右にそれぞれ1組ずつ設けられている。具体的には、右側壁部10cの内壁部分に、一方の1組のガイド部材18(18a)が設けられ、左側壁部10dの内壁部分に、他方の1組のガイド部材18(18b)が設けられている。ガイド部材18は、図1に示されるように、揺動部5よりも前方に配され、スライド部3よりも下方に配されている。
例えば、油圧シリンダ7のピストンロッド7bが、本体部7a内に収容されている状態から前方に向かって移動する場合、移動体部8は、ガイド部材18に沿いつつ、ピストンロッド7bと共に前方に向かって移動する(前進する)。反対に、油圧シリンダ7のピストンロッド7bが、本体部7a内に収容されるように、後方に向かって移動する場合、移動体部8は、ガイド部材18に沿いつつ、ピストンロッド7bと共に後方に向かって移動する(後退する)。
(往復機構)
本発明の往復機構は、上述した移動体部8及び油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7によって構成されている。往復機構は、揺動部5よりも前方に配されると共に、スライド部3の移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する構成となっている。なお、揺動部5の前方には、往復機構全体が配されてもよいが、本実施形態のように、第2連結リンク部9と第4軸着点を介して接続する部分(本実施形態の場合、移動体部8)が、少なくとも揺動部5の前方に配される必要がある。このように、第2連結リンク部9と第4軸着点を介して接続する部分(移動体部8)が、揺動部5の前方に配されると、後述するように、揺動部5と往復機構(移動体部8)とを連結する第2連結リンク部9が、揺動部5から前方に向かって配される形となる。
(第2連結リンク部)
第2連結リンク部9は、移動する移動体部8に連動して揺動部5が揺動できるように、移動体部8と揺動部5とを連結する部材である。第2連結リンク部9は、全体的には前後方向に沿って概ね配される長手状をなしている。ただし、第2連結リンク部9は、上述した第1連結リンク部6よりも長く設定されている。また、第2連結リンク部9は、図1に示されるように、若干、下方に屈曲したような形状をなしている。
第2連結リンク部9は、後方に配される一端に揺動部5との間で軸着される第3軸着点A3を有すると共に、前方に配される他端に移動体部8との間で軸着される第4軸着点A4を有している。
なお、第2連結リンク部9は、図2に示されるように、揺動部5及び移動体部8をそれぞれ両側から挟む形で配される一対のものからなる。具体的には、第2連結リンク部9は、揺動部5及び移動体部8の右側(図2の左側)に配される右側第2リンク部9aと、揺動部5及び移動体部8の左側(図2の右側)に配される左側第2リンク部9bとからなる。
第3軸着点A3は、長手状の第2連結リンク部9における後方側の端部に配されている。また、第3軸着点A3は、略二等辺三角形状をなした揺動部5における1つの角部(頂角に相当する角部)に割り当てられる形にもなっている。そして、第2連結リンク部9は、第3軸着点A3により、揺動部5に対して揺動自在な状態で軸着されている。
第4軸着点A4は、長手状の第2連結リンク部9における前方側の端部に配されている。また、第4軸着点A4は、移動体部8における後方側の端部に配されている。そして、第2連結リンク部9は、第4軸着点A4により、移動体部8に対して揺動自在な状態で軸着されている。
第2連結リンク部9は、2つの軸着点(第3軸着点A3及び第4軸着点A4)を介して、揺動部5と移動体部8とを連結している。そのため、移動体部8がピストンロッド7bと共に直線的に移動すると、その移動する移動体部8に連動して、揺動部5が回転支点A0を中心として揺動することになる。例えば、移動体部8がピストンロッド7bと共に前方に向かって直線移動した場合、その移動体部8の動きに連動して、前方の端部(第4軸着点A4)が前方に向かうと共に、後方の端部(第3軸着点A3)が前方に向かうように、第2連結リンク部9が作動する。すると、このような第2連結リンク部9の作動に応じて、揺動部5が回転支点A0を中心として反時計回りに揺動(回転)することになる。これに対して、移動体部8がピストンロッド7bと共に後方に向かって直線移動した場合、その移動体部8の動きに連動して、その移動体部8の動きに連動して、前方の端部(第4軸着点A4)が後方に向かうと共に、後方の端部(第3軸着点A3)が後方に向かうように、第2連結リンク部9が作動する。すると、このような第2連結リンク部9の作動に応じて、揺動部5が回転支点A0を中心として時計回りに揺動(回転)することになる。
(パイプ及びクランプ)
クランプCは、パイプ端末押圧装置1の前方部分に配置されている。具体的には、筐体10の天板部10a上に配置されている。クランプCは、上下方向に型開き可能な構造であり、主として、上型クランプC1と、下型クランプC2とを備えている。クランプCは、下型クランプC2が天板部10aに固定される形で、パイプ端末押圧装置1の前方部分に配置されている。
下型クランプC2の上面と、上型クランプC1の下面には、前後方向に沿ってそれぞれ凹状の溝部が形成されており、これらの溝部が組み合わさった部分が、加工(押圧)対象物としてのパイプWを挟み付けて保持する保持部C3となっている。保持部C3は、クランプCを前後方向に沿って貫通する孔状をなしている。なお、上型クランプC1及び下型クランプC2を型締めする力を適宜、調節することによって、パイプWを挟み付ける力(保持力)を制御することができる。本実施形態の場合、パイプWは、両端が前後方向にそれぞれはみ出す形で、クランプCによって保持される。クランプCの後方からはみ出した端末部分が、押圧部4によって押圧されて、塑性加工される部分となっている。なお、本実施形態のクランプCは、後述する実施形態2の押圧装置を利用して押圧されて型締めされる。
本実施形態のパイプ端末押圧装置1によって、塑性加工されたパイプWからなる加工製品は、例えば、フォークリフトにおけるフォークの駆動に用いられる油圧経路の配管等として利用される。
(トグル機構)
上述したような構成を備える本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、倍力機構の一種であるトグル機構(Toggle Mechanism)TMが利用されている。ここで、前記装置1で利用されているトグル機構TMについて説明する。図3は、パイプ端末押圧装置1が備えるトグル機構TMを模式的に表した説明図である。前記装置1におけるトグル機構TMは、主として、回転支点A0により支持されている揺動部5と、この揺動部5に対して軸着されている第1連結リンク部6と、第2連結リンク部9とによって構成されている。
トグル機構TMにおいて、揺動部5と第1連結リンク部6とが結合する部分である第1軸着点A1が、上方(天板部10a)に向かって押されると、第2軸着点A2に押されてスライド部3が前方へ移動する。トグル機構TMでは、回転支点A0、第1軸着点A1及び第2軸着点A2が一直線上に並ぶ時に、理論上、スライド部3を押す力が最も大きくなる。
ところで、第1軸着点A1が上記のように、上方(天板部10a)に向かって押されるためには、揺動部5が回転支点A0を中心として、反時計回りに揺動(回転)する必要がある。また、揺動部5がこのように揺動(回転)するためには、第2連結リンク部9が前方に向かって移動するように引っ張られる必要がある。つまり、第1軸着点A1が上方(天板部10a)に向かって押される力は、第2連結リンク部9が前方に向かって引っ張られる力が、揺動部5を介して変換されたものからなる。
本実施形態のトグル機構TMでは、回転支点A0と第1軸着点A1との間の距離R1と、回転支点A0と第3軸着点A3との間の距離R2との関係が、R2>R1に設定されている。つまり、距離R2の方が、距離R1よりも長く設定されている。その結果、第3軸着点A3において揺動部5を揺動(回転)させようとする力F2よりも、第1軸着点A1において揺動部5を揺動(回転)させようとする力F3の方が大きくなる。具体的には、F2・R2=F3・R1の関係より、F3=(R2/R1)・F2の関係が成り立っている。なお、図3において、力F1と力F2とがなす角がα(°)で示され、力F3と力F4とがなす角がβ(°)で示されている。
したがって、本実施形態のトグル機構TMでは、距離R2の方が距離R1よりも長く設定されているため、第2連結リンク部9を前方に向かって引っ張る力F1(=F2/cosα)を、揺動部5を介して効率的に、第1連結リンク部6を前方に向かって押す力F4(=F3・cosβ)(第1軸着点A1を上方(天板部10a)に向かって押す力)に変換することができる。
(パイプ端末押圧装置の動作)
次いで、パイプ端末押圧装置1がパイプW端末を押圧する動作を、図1、図4及び図5を参照しつつ説明する。図1には、スライド部3が最も後方に配置された状態のパイプ端末押圧装置1が示されている。この状態のパイプ端末押圧装置1を、特に待機状態と称する場合がある。待機状態の前記装置1において、スライド部3に固定されている押圧部4のパンチ部4bと、クランプCに固定されているパイプWの端末との間には、間隔が保たれている。
また、図1に示されるように、油圧シリンダ7のピストンロッド7bも、本体部7a内において最も後方に配置された状態となっている。また、揺動部5は、第3軸着点A3が割り当てられている角部が後方に向くような状態となっている。そして、揺動部5と第1連結リンク部6とを結合する部分である第1軸着点A1が、最も下方に配置された状態となっている。また、第1連結リンク部6は、前方側の端部が後方側の端部よりも上方に配置されるように傾斜した状態となっている。
待機状態のパイプ端末押圧装置1において、所定の制御装置(不図示)による制御の下、油圧シリンダ7が作動すると、スライド部3が最も後方に配されている状態から前方に向かって移動する(前進する)。図4は、スライド部3が前進した状態のパイプ端末押圧装置1における概略構成を模式的に表した側面図である。油圧シリンダ7が駆動すると、油圧によりピストンロッド7bが駆動して前方に向かって移動する。このように、ピストンロッド7bが駆動すると、ピストンロッド7bに固定されている移動体部8も、ガイド部材18に沿って前方に向かって移動する。また、移動体部8の移動によって、第2連結リンク部9が前方に向かって引っ張られ、更に、第2連結リンク部9の移動によって、揺動部5が回転支点A0を中心として、反時計回りに揺動(回転)する。そして、揺動部5の揺動により、第1軸着点A1が上方(天板部10a側)に押され、更に、第1連結リンク部6の前方側にある第2軸着点A2が前方に向かって押される。その結果、第2軸着点A2を介して第1連結リンク部6に接続されているスライド部3が案内レール2に沿って前方に向かって移動する。
図5は、スライド部3が最も前進した状態のパイプ端末押圧装置1における概略構成を模式的に表した側面図である。油圧シリンダ7の駆動により、スライド部3が前方に向かって進み続けると、図5に示されるように、スライド部3に固定されている押圧部4が、クランプCに固定されているパイプWの端末に接触して、前記端末を押圧する。その際、揺動部5と第1連結リンク部6とを結合する部分である第1軸着点A1は、最も上方に位置している(つまり、最も天板部10aに近づいている)。そして、図5に示されるように、回転支点A0、第1軸着点A1及び第2軸着点A2が、一直線上に並んだ状態となっている。押圧部4がパイプWの端末を押圧する際、パンチ部4bにおけるパンチ根元部4b1の先端面が、主として周壁部Waの端部を押圧し、パンチ先端部4b2が、パイプWの中空部Wb内に挿入されて、主として周壁部Waを内側から押圧する。このように、スライド部3が最も前進してパイプW端末を押圧する状態のパイプ端末押圧装置1を、特に押圧状態と称する場合がある。
以上のようなパイプ端末押圧装置1の動作により、パイプW端末が押圧されると、パイプW端末が塑性加工される。なお、押圧状態後のパイプ端末押圧装置1は、所定の制御装置(不図示)による制御の下、油圧シリンダ7が作動して、スライド部3が押圧状態から後方に向かって移動する(後退する)。
油圧シリンダ7が駆動すると、油圧によりピストンロッド7bが駆動して後方に向かって駆動する。このように、ピストンロッド7bが駆動すると、ピストンロッド7bに固定されている移動体部8も、ガイド部材18に沿って後方に向かって移動する。また、移動体部8の移動によって、第2連結リンク部9が後方に向かって押し込まれ、更に、第2連結リンク部9の移動によって、揺動部5が回転支点A0を中心として、時計回りに揺動(回転)する。そして、揺動部5の揺動により、第1軸着点A1が下方(底板部10b側)に引き戻され、更に、第1連結リンク部6の前方側にある第2軸着点A2が後方に向かって引き戻される。その結果、第2軸着点A2を介して第1連結リンク部6に接続されているスライド部3が案内レール2に沿って後方に向かって移動する。その後、スライド部3は、図1に示される待機状態となるまで、後方に向かって移動し続ける。このような一連の動作により、パイプ端末押圧装置1のスライド部3(押圧部4)が案内レール2に沿って前後に往復移動する。
なお、パイプ端末押圧装置1がパイプW端末を押圧する回数は、1回のみでもよいし、2回以上であってもよい。また、パイプ端末押圧装置1の押圧動作毎に、スライド部3に固定されている押圧部4を、形状等が異なる他の押圧部に適宜、変更してもよい。
以上のように、本実施形態のパイプ端末押圧装置1は、前後に亘って直線状に配される案内レール2と、案内レール2に沿って前進及び後退するように往復移動するスライド部3と、スライド部3に固定され、スライド部3と共に移動し、前進した際に前方に配されるパイプW端末(対象物)を押圧する押圧部4と、スライド部3の後方に配される回転支点A0を有し、回転支点A0を中心として揺動する揺動部5と、後方に配される一端に揺動部5との間で軸着される第1軸着点A1を有し、前方に配される他端にスライド部3との間で軸着される第2軸着点A2を有し、揺動する揺動部5に連動してスライド部3が移動できるように、揺動部5とスライド部3とを連結する第1連結リンク部6と、揺動部5よりも前方に配されると共に、スライド部3の移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する往復機構11と、後方に配される一端に揺動部5との間で軸着される第3軸着点A3を有し、前方に配される他端に往復機構11との間で軸着される第4軸着点A4を有し、移動する往復機構11に連動して揺動部5が揺動できるように、往復機構11と揺動部5とを連結する第2連結リンク部9とを備えるものからなる。
より具体的には、パイプ端末押圧装置1において、往復機構11は、軸方向がスライド部3の移動方向に対して平行に配され、油圧(流体圧)により軸方向に沿って往復移動するピストンロッド7bを有する油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7と、揺動部5よりも前方に配される形でピストンロッド7bに固定され、ピストンロッド7bと共に移動する移動体部8とを有し、第2連結リンク部9の第4軸着点A4は、移動体部8との間で軸着される構成となっている。
本実施形態のパイプ端末押圧装置1は、上述した揺動部5、第1連結リンク部6及び第2連結リンク部9を含むトグル機構TMを備えている。また、前記装置1では、スライド部3が移動する方向と、スライド部3に力を与える油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7のピストンロッド7bが移動する方向とが、互いに平行に配されている。また、前記装置1は、揺動部5よりも前方に配される形でピストンロッド7bに固定され、ピストンロッド7bと共に移動する移動体部8を備えている。その結果、前記装置1では、第1連結リンク部6が、揺動部5から前方に向かって配される形となっており、また、第2連結リンク部9も、揺動部5から前方に向かって配される形となっている。つまり、前記装置1では、トグル機構を構成する揺動部5、第1連結リンク部6及び第2連結リンク部9が、全体的にU字状に並ぶように、互いに連なっており、トグル機構が小型化されている。したがって、本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、トグル機構を備えつつも、装置の大型化が抑制されている。
なお、本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7のピストンロッド7bの先端が、前方を向く形で配されている。そのため、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7が、移動体部8よりも前方に配置されずに、移動体部8及び第2連結リンク部9に対して平行に配される形となっている。したがって、本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、特に前後方向において、小型化されており、大型化が抑制されている。
また、本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、回転支点A0と第1軸着点A1との間の距離R1と、回転支点A0と第3軸着点A3との間の距離R2との関係が、R2>R1に設定されている。したがって、本実施形態のパイプ端末押圧装置1では、ピストンロッド7bにより第2連結リンク部9を前方に向かって引っ張る力を、揺動部5を介して効率的に、第1連結リンク部6を前方に向かって押し出す力に変換することができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、押圧装置の一例であるクランプ押圧装置1Xについて説明する。図6は、実施形態2のクランプ押圧装置1Xにおける概略構成を模式的に表した側面図である。図6に示される下側が前方であり、同図に示される上側が後方であるものとして、クランプ押圧装置1Xを説明する。
クランプ押圧装置1Xは、上述した実施形態1のパイプ端末押圧装置1に設けられているクランプCを、上方から押圧して、クランプCの上型クランプC1及び下型クランプC2を型締めする装置である。図6には、本実施形態のクランプ押圧装置1Xと共に、正面から見た状態の実施形態1のパイプ端末押圧装置1が示されている。
クランプ押圧装置1Xは、主として、案内レール2X、スライド部3X、押圧部4X、揺動部5X、第1連結リンク部6X、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7X、移動体部8X及び第2連結リンク部9Xを備える。また前記装置1Xは、その他に、筐体10X等を備えている。そして、クランプ押圧装置1Xは、移動体部8X及び油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7Xからなる往復機構11Xを備えている。
本実施形態のクランプ押圧装置1Xは、各構成部材の配置方向や形状等が異なるものの、その基本的な構成は実施形態1と同様である。そのため、本実施形態では、原則、実施形態1と対応する構成部材に、実施形態1の構成部材と同種の符号(つまり、実施形態1の構成部材の符号に、更にXを追加した符号)を付して、その詳細な説明は省略する。なお、本実施形態においても、回転支点A0、第1軸着点A1、第2軸着点A2、第3軸着点A3及び第4軸着点A4については、実施形態1と同様の符号が付されている。
本実施形態のクランプ押圧装置1Xは、実施形態1と同様、主として、回転支点A0により支持されている揺動部5Xと、この揺動部5Xに対して軸着されている第1連結リンク部6Xと、第2連結リンク部9Xとによって構成されているトグル機構TMを備えている。また、実施形態1と同様、回転支点A0と第1軸着点A1との間の距離よりも、回転支点A0と第3軸着点A3との間の距離の方が長く設定されている。また、本実施形態においても、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7のピストンロッド7bの先端が、前方を向く形で配されている。
そして、本実施形態のクランプ押圧装置1Xも、実施形態1と同様、所定の制御装置(不図示)による制御の下、案内レール2Xに沿ってスライド部3Xが、前進及び後退するように往復移動できる構成となっている。なお、クランプ押圧装置1Xのスライド部3Xに固定されている押圧部4Xは、略直方体状をなしており、押圧対象物であるクランプCの上面(つまり、上型クランプC1の上面)を押圧できるように設定されている。図6には、スライド部3Xが最も後退した状態(待機状態)のクランプ押圧装置1Xが示されている。この状態から、油圧シリンダ7Xの駆動により、スライド部3Xが前進し、回転支点A0、第1軸着点A1及び第2軸着点A2が一直線上に並んで、押圧部4XがクランプCを前方(図6の下方)に向かって押圧する。なお、クランプCには、パイプWが保持されており、クランプ押圧装置1Xによる押圧によって、パイプWがクランプCによって強固に保持される。
また、クランプCからパイプWが取り出される場合等において、クランプCを押圧した状態のクランプ押圧装置1Xは、所定の制御装置(不図示)による制御の下、油圧シリンダ7Xが作動して、スライド部3Xが後方(図6の上方)に向かって移動する(後退する)ように作動する。
以上のように、本実施形態のクランプ押圧装置1Xは、前後に亘って直線状に配される案内レール2Xと、案内レール2Xに沿って前進及び後退するように往復移動するスライド部3Xと、スライド部3Xに固定され、スライド部3Xと共に移動し、前進した際に前方に配されるパイプW端末(対象物)を押圧する押圧部4Xと、スライド部3Xの後方に配される回転支点A0を有し、回転支点A0を中心として揺動する揺動部5Xと、後方に配される一端に揺動部5Xとの間で軸着される第1軸着点A1を有し、前方に配される他端にスライド部3Xとの間で軸着される第2軸着点A2を有し、揺動する揺動部5Xに連動してスライド部3Xが移動できるように、揺動部5Xとスライド部3Xとを連結する第1連結リンク部6Xと、揺動部5Xよりも前方に配されると共に、スライド部3Xの移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する往復機構11Xと、後方に配される一端に揺動部5Xとの間で軸着される第3軸着点A3を有し、前方に配される他端に往復機構11Xとの間で軸着される第4軸着点A4を有し、移動する往復機構11Xに連動して揺動部5Xが揺動できるように、往復機構11Xと揺動部5Xとを連結する第2連結リンク部9Xとを備えるものからなる。
より具体的には、クランプ押圧装置1Xにおいて、往復機構11Xは、軸方向がスライド部3Xの移動方向に対して平行に配され、油圧(流体圧)により軸方向に沿って往復移動するピストンロッド7Xbを有する油圧シリンダ(流体圧シリンダ)7Xと、揺動部5Xよりも前方に配される形でピストンロッド7Xbに固定され、ピストンロッド7Xbと共に移動する移動体部8Xとを有し、第2連結リンク部9Xの第4軸着点A4は、移動体部8Xとの間で軸着される構成となっている。
本実施形態のように、スライド部3Xが移動する方向を、上下方向(鉛直方向)に設定した押圧装置を利用してもよい。また、本実施形態のように、クランプCを押圧して型締めするために、押圧装置を利用してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スライド部を駆動(移動)させるために、油圧シリンダを用いたが、他の実施形態においては、空気圧を利用するエアシリンダ等の他の流体圧シリンダを用いてもよい。
(2)上記実施形態では、油圧シリンダ(流体圧シリンダ)が備えるピストンロッドの先端が、前方を向くように配される構成であったが、他の実施形態においては、ピストンロッドの先端が、後方を向くように配される構成であってもよい。だだし、その場合、ピストンロッドは、軸方向がスライド部の移動方向に対して平行に配されるものの、ピストンロッドの往復パターンが上述した各実施形態とは異なるものとなる。具体的には、スライド部を前進させる際は、ピストンロッドを油圧シリンダの本体部内に収容されるように移動させ、スライド部を後退させる際は、ピストンロッドを油圧シリンダ(流体圧シリンダ)の本体部から外側に突き出るように移動させる必要がある。このような構成の押圧装置であっても、少なくとも押圧装置の前後方向と交差する方向(例えば、実施形態1のように前後方向が左右方向に設定されている場合は、上下方向(鉛直方向)であり、実施形態2のように前後方向が上下方向(鉛直方向)に設定されている場合は、左右方向)において、小型化が可能である。何故ならば、トグル機構を構成する揺動部、第1連結リンク部及び第2連結リンク部は、少なくとも、U字状に並ぶように、互いに連なっており、小型化されているからである。ただし、上述した実施形態1,2のように、油圧シリンダの先端を、前方を向くように設定する方が、後方を向くように設定した場合と比べて、前後方向においても装置を小型化することが可能であるため、好ましい態様と言える。
(3)上記実施形態1では、押圧装置(パイプ端末押圧装置)がパイプ端末を押圧する構成となっていたが、他の実施形態においては、パイプ以外の他の対象物を押圧して、前記対象物を加工するものであってもよい。
(4)上記実施形態2では、押圧装置(クランプ押圧装置)が、金型状のクランプを押圧する構成となっていたが、他の実施形態においては、クランプ以外の他の対象物を押圧して。前記対象物を固定するものであってもよい。
1…パイプ端末押圧装置(押圧装置)、1X…クランプ押圧装置(押圧装置)2,2X…案内レール、3,3X…スライド部、4,4X…押圧部、5,5X…揺動部、6,6X…第1連結リンク部、7,7X…油圧シリンダ(流体圧シリンダ)、8,8X…移動体部、9,9X…第2連結リンク部、10,10X…筐体、11,11X…往復機構、A0…回転支点、A1…第1軸着点、A2…第2軸着点、A3…第3軸着点、A4…第4軸着点、TM…トグル機構

Claims (3)

  1. 前後に亘って直線状に配される案内レールと、
    前記案内レールに沿って前進及び後退するように往復移動するスライド部と、
    前記スライド部に固定され、前記スライド部と共に移動し、前進した際に前方に配される対象物を押圧する押圧部と、
    前記スライド部の後方に配される回転支点を有し、前記回転支点を中心として揺動する揺動部と、
    後方に配される一端に前記揺動部との間で軸着される第1軸着点を有し、前方に配される他端に前記スライド部との間で軸着される第2軸着点を有し、揺動する前記揺動部に連動して前記スライド部が移動できるように、前記揺動部と前記スライド部とを連結する第1連結リンク部と、
    前記揺動部よりも前方に配されると共に、前記スライド部の移動方向に対して平行に配され、前後方向に沿って往復移動する往復機構と、
    後方に配される一端に前記揺動部との間で軸着される第3軸着点を有し、前方に配される他端に前記往復機構との間で軸着される第4軸着点を有し、移動する前記往復機構に連動して前記揺動部が揺動できるように、前記往復機構と前記揺動部とを連結する第2連結リンク部と、を備える押圧装置。
  2. 前記回転支点と前記第1軸着点との間の距離R1と、前記回転支点と前記第3軸着点との間の距離R2との関係が、R2>R1である請求項1に記載の押圧装置。
  3. 前記対象物が金属製パイプであり、
    前記押圧部によって、前記金属製パイプの端末が塑性加工される請求項1又は請求項2に記載の押圧装置。
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