JP2000140924A - 板搬送方法および板搬送装置 - Google Patents

板搬送方法および板搬送装置

Info

Publication number
JP2000140924A
JP2000140924A JP10313340A JP31334098A JP2000140924A JP 2000140924 A JP2000140924 A JP 2000140924A JP 10313340 A JP10313340 A JP 10313340A JP 31334098 A JP31334098 A JP 31334098A JP 2000140924 A JP2000140924 A JP 2000140924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
ejection
transport
nozzle
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10313340A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Wada
幸則 和田
Taku Ogawa
卓 小河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP10313340A priority Critical patent/JP2000140924A/ja
Publication of JP2000140924A publication Critical patent/JP2000140924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットランテーブルにおける鋼ストリップ等
の板の搬送、特に、薄物材および極薄物材の搬送におい
て、走行不良およびそれに伴う摺り疵、折れや材料詰ま
りなどのトラブルの発生を防止し歩留まりを向上する。 【解決手段】 仕上げ圧延機(F7ミル)10から出て
きた板6の先端は、噴射ノズル32によって浮き上がり
が押えられる。次いで、第1板検出手段34aが搬送中
の板6の先端部または尾端部を検出した結果により噴射
ノズル33が吐出を開始し、第2板検出手段34bが板
6の先端部または尾端部を検出した結果により噴射ノズ
ル33の吐出を停止する。 【効果】 板6の先端部および尾端部において、板6の
浮き上がりが押さえられ、板の折れや材料詰まりなどの
トラブルが防止され、圧延後の走行不良が解消され、ラ
イン停止、操業停止等のトラブルが解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱間圧延された
鋼ストリップ等の鋼板の搬送、特に、ホットランテーブ
ルにおける薄物材および極薄物材の搬送において、走行
不良およびそれに伴う摺り疵、折れや材料詰まりなどの
トラブルの発生を防止し歩留まりを向上させる板搬送方
法および板搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の板搬送装置(ホットラン
テーブル)の一例を示す側面図である。図7に示すよう
に、搬送ロール1間に鋼板製の搬送テーブル(エプロン
3)が配設され、ロール1間の隙間を覆っている。エプ
ロン3の下方から搬送ロール1に向けて冷却水22が噴
射されロール1を冷却している。ロール冷却水22はエ
プロン3にも降りかかりエプロン3も冷却される(以
下、「先行技術1」という)。
【0003】圧延鋼板の搬送について、特開平9−20
6819号公報には、熱延鋼帯下面の冷却装置が開示さ
れている(以下、「先行技術2」という)。図8は、先
行技術2に係る冷却装置を示す斜視図である。図8に示
すように、先行技術2は鋼帯走行位置直下に鋼帯ガイド
20を設ける構成である。この鋼帯ガイド20は、鋼帯
の幅方向中心位置に設けられており、スプレーノズル1
9は、鋼帯ガイド20の左右に設けられているだけであ
る。そして、そこから冷却水22を噴射するようになっ
ている。従って、鋼帯は鋼帯ガイド20と摺動しながら
誘導される構成であり、鋼帯には摺り傷が発生する問題
がある。上記のように、先行技術2は、鋼帯ガイド20
と鋼帯自体を冷却することを目的としてるものの、鋼帯
の摺り疵を防ぐ機能を備えていない。また、搬送の安定
について考慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9は、熱延ライン
(ホットライン)を示す概略側面図である。加熱炉8を
経たスラブは、粗圧延機9によって粗圧延後、7機の仕
上げ圧延機F1〜7(符号10)によって所定の厚さに
圧延され、複数の搬送ロール1、水冷装置16を備える
ホットランテーブル11において調整冷却された後、巻
取機12で巻き取られる。圧延速度は、仕上圧延機出側
で時速40km、巻取り中の巻取速度は80km以上に
なる。13は粗バー全体加熱装置、14はホットレベ
ラ、15はエッジヒータである。
【0005】次に、圧延後の走行不良について述べる。
図10、図11は、ホットランテーブルにおける板(薄
物材)の走行不良を説明する図面である。1.2〜1.
6mm程度の薄物材においては、板6の先端部は、突っ
掛かり防止の為、若干上反りで圧延されるが(上反り圧
延部:6a参照)、その上反り部分が次第に増大し、蛇
が鎌首を持ち上げたような状態になり(ループ増大部:
6b参照)、ついには折れてバタツキながら走行する
(2枚折れ部:6c参照)。そして、最悪の場合、巻取
機12の手前で材料詰まりRを起こし、ライン停止にな
る。
【0006】図12は、ホットランテーブルにおける板
(薄物材)のループを説明する概略側面図である。ルー
プが発生する原因、発生する場所は、図12のSで示す
通りで、鎌首を持ち上げた状態の薄物材(図10、6b
参照)が、スピードをつけて走ると揚力がつき、ループ
を、更に増大させることになる。それに対する最良の対
策は、パスライン(板搬送ライン)を平らにすることで
ある。エプロン3をできるだけ板搬送ライン18( 図4
参照)に近づければ、ループが発生せず、また、増大し
ないことになるものの、問題は、板とエプロンとの接触
による摺り疵である。
【0007】従って、この発明の目的は、熱間圧延され
た板の搬送において、板に疵を与えず、走行不良も起こ
さずに搬送することができる、板搬送方法および板搬送
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の方法の発
明は、板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配設された
搬送ロール間に水膜を形成し、前記搬送ローラおよび前
記水膜の上で板を搬送する板搬送装置の板搬送方法にお
いて、前記板の先端部上面に向けて、ガス、ミストまた
は水等を噴射することに特徴を有するものである。
【0009】請求項2記載の方法の発明は、板圧延機の
最終圧延ローラの下流側に配設された搬送ロール間に水
膜を形成し、前記搬送ローラおよび前記水膜の上で板を
搬送する板搬送装置の板搬送方法において、前記板の尾
端部上面に向けて、ガス、ミストまたは水等を噴射する
ことに特徴を有するものである。
【0010】請求項3記載の方法の発明は、板圧延機の
最終圧延ローラの下流側に配設された搬送ロール間に水
膜を形成し、前記搬送ローラおよび前記水膜の上で前記
板を搬送する板搬送装置の板搬送方法において、前記板
搬送装置のパスラインの上方に、前記板の上面に向けて
ガス、ミストまたは水等の噴射体を噴射可能な噴射ノズ
ルを設け、前記板の先端部が前記噴射ノズルの噴射範囲
を通過中は、前記板の搬送方向側斜め下方に向けて前記
噴射体を噴射し、前記板の尾端部が前記噴射ノズルの噴
射範囲を通過中は、前記板の搬送方向と反対方向側斜め
下方に向けて前記噴射体を噴射することに特徴を有する
ものである。
【0011】請求項4記載の方法の発明は、前記噴射ノ
ズルが、前記板の搬送方向側斜め下方から前記板の搬送
方向と反対方向側斜め下方まで回動自在に設けられ、前
記噴射範囲を通過する前記板の部分に応じて前記噴射ノ
ズルの噴射方向を可変であり、前記板の先端部に向けて
噴射するときは、板搬送方向側斜め下方に向いた姿勢に
回動し、前記板の尾端部に向けて噴射を実施するとき
は、前記板の搬送方向と反対方向側斜め下方に向いた姿
勢に回動することに特徴を有するものである。
【0012】請求項5記載の装置の発明は、板圧延機の
最終圧延ローラの下流側に配設された搬送ロールと、前
記搬送ロール間に形成されている水膜とからなる板搬送
装置において、前記板搬送装置のパスラインの上方に設
けられた、前記板の上面に向けてガス、ミストまたは水
等の噴射体を噴射可能な噴射ノズルと、前記噴射ノズル
の吐出または吐出停止を制御する噴射制御手段と、前記
噴射ノズル設置位置の上流に設けられた第1板検出手段
と、前記噴射ノズル設置位置の下流に設けられた第2板
検出手段とを備え、前記第1板検出手段による前記板の
先端部の検出によって前記噴射ノズルの吐出を開始し、
前記第2板検出手段による前記板の先端部の検出によっ
て前記噴射ノズルの吐出を停止し、前記第1板検出手段
による前記板の尾端部の検出によって前記噴射ノズルの
吐出を開始し、前記第2板検出手段による前記板の尾端
部の検出によって前記噴射ノズルの吐出を停止すること
に特徴を有するものである。
【0013】請求項6記載の装置の発明は、板圧延機の
最終圧延ローラの下流側に配設された搬送ロールと、前
記搬送ロール間に形成されている水膜とからなる板搬送
装置において、前記板搬送装置のパスラインの上方にお
いて前記パスラインの長手方向に複数配列されて設けら
れた、前記板の上面に向けてガス、ミストまたは水等の
噴射体を噴射可能な複数の噴射ノズルと、前記噴射ノズ
ルの吐出または吐出停止を制御する噴射制御手段と、前
記噴射ノズルの設置位置の上流に設けられた、板検出手
段および板搬送速度検出手段と、前記板検出手段の検出
結果および前記板搬送速度検出手段の検出結果に基づい
て、前記板の先端部および尾端部の位置を演算するため
の板端部位置演算手段とを備え、前記板端部位置演算手
段の演算結果によって、前記噴射ノズルの下方を通過中
の前記板の先端部または尾端部に向けて上流側の噴射ノ
ズルから順次前記噴射体を噴射し、且つ、前記板の先端
部または尾端部が通過後、上流側の噴射ノズルから順次
噴射を停止させることに特徴を有するものである。
【0014】請求項7記載の装置の発明は、板圧延機の
最終圧延ローラの下流側に配設された搬送ロールと、前
記搬送ロール間に形成されている水膜とからなる板搬送
装置において、前記板搬送装置のパスラインの上方にお
いて前記パスラインの長手方向に複数配列されて設けら
れた、前記板の上面に向けてガス、ミストまたは水等の
噴射体を噴射可能な複数の噴射ノズルと、前記噴射ノズ
ルの吐出または吐出停止を制御する噴射制御手段と、前
記噴射ノズルの設置位置毎に設置された複数の板端部検
出手段と、前記板端部検出手段の検出結果に基づいて、
前記板の先端部または尾端部の位置を演算する板端部位
置演算手段とを備え、前記板端部位置演算手段の演算結
果によって、前記板の先端部または尾端部が通過中の前
記噴射ノズルを、上流側より順次噴射し、且つ、前記板
の先端部または尾端部が通過後、上流側より順次前記噴
射ノズルの噴射を停止させることに特徴を有するもので
ある。
【0015】請求項8記載の装置の発明は、前記噴射ノ
ズルは、前記板の搬送方向側斜め下方に向けて前記噴射
体を噴射可能な板先端部用噴射ノズルと、板の搬送方向
と反対方向側斜め下方に向けて前記噴射体を噴射可能な
板尾端部用噴射ノズルとからなっていることに特徴を有
するものである。
【0016】請求項9記載の装置の発明は、前記噴射ノ
ズルが、前記板の搬送方向側斜め下方から前記板の搬送
方向と反対方向側斜め下方まで回動自在に設けられ、前
記板の先端部に向けて前記噴射体を噴射するときは、板
搬送方向側斜め下方に向いた姿勢に回動し、尾端部に向
けて前記噴射体を噴射するときは、板搬送方向と反対方
向側斜め下方に向いた姿勢に回動することにより、前記
噴射ノズルの噴射範囲を通過する前記板の部分に応じて
前記噴射ノズルの噴射方向が変化可能であることに特徴
を有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 [実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1に係
る板搬送装置を示す概略側面図、図4は、この発明の実
施の形態1に係る水膜および搬送ロールを示す断面図、
図5は、斜視図、図6は、側面図である。
【0018】図4〜6に示すように、ホットランテーブ
ル11の複数の搬送ロール1間には、パスライン(板搬
送ライン)18のやや下方に鉄(鋼板)製のエプロン3
(底板)が配設されている。エプロン3の下部には、水
冷ジャケット4が設けられている。エプロン3には水冷
ジャケット4と連通する貫通孔5が複数設けられてお
り、貫通孔5を通って水冷ジャケット4内の水22が、
エプロン3の上方に向けて流入することにより、22が
エプロン3の上面を覆って所定深さ(厚さ)の水膜2が
形成される。水膜2を形成した水22は、板6の走行方
向に向けた両側、および、エプロン3と搬送ロール1と
の間の隙間Oから排出されるようになっている。
【0019】図1に示すように、仕上げ圧延機(F7ミ
ル)10の出側(下流)には、厚み計プロテクタ31が
設けられている。プロテクタ31内には、板(鋼ストリ
ップ)6を上から押さえるための噴射ノズル32が設け
られている。更に、プロテクタ31の出側(下流)に
は、パスライン(搬送ライン)18の上方に、パスライ
ン18の長手方向に複数配列されて、噴射ノズル33
(33a、33b、33c、33d)が設けられてい
る。図1に示されている噴射ノズル33は、板6の搬送
方向(図1において、左から右へ向かう方向)側斜め下
方に向いた姿勢に設けられている。噴射ノズル、32、
33は、板6の上面に向けてガス、ミストまたは水等の
噴射体を噴射可能である。
【0020】パスライン18の上方には、噴射ノズル3
3のうち最上流の33aの上流側に、板の位置検出手段
(第1板検出手段)34aが、最下流の33bの下流側
には、板の位置検出手段(第2板検出手段)34bが、
それぞれ設けられている。36は、噴射ノズル33の吐
出または吐出停止を制御する噴射制御手段である。本実
施の形態1においては、噴射ノズル33(33a〜33
d)は、全部同時に噴射を実施する。なお、噴射ノズル
33は、水冷装置16(図9参照)を構成する冷却水噴
射ノズルとは別個に設けられる。
【0021】仕上げ圧延機(F7ミル)10から出てき
た板6の先端部は、まず最初に噴射ノズル32からの噴
射体によって浮き上がり(ループ)が押えられる。次い
で、第1板検出手段34aが搬送中の板6の先端部を検
出した結果により噴射ノズル33が吐出を開始し、第2
板検出手段34bが板6の先端部を検出した結果により
噴射ノズル33の吐出を停止する。同様に、第1板検出
手段34aが搬送中の板6の尾端部を検出した結果によ
り噴射ノズル33が吐出を開始し、第2板検出手段34
bが板6の尾端部を検出した結果により噴射ノズル33
の吐出を停止する。
【0022】このように、板6の先端部または尾端部が
通過後に一旦噴射を停止することによりガス、ミストま
たは水等の噴射体の噴射量を軽減できる。なお、板6の
先端部に対して噴射を開始したらそのまま尾端部に至る
まで噴射を続けることにより板の全長に対して噴射を行
っても良い。
【0023】[実施の形態2]図2は、この発明の実施
の形態2に係る板搬送装置を示す概略側面図である。な
お、説明は省略するが、搬送ロール間には実施の形態1
と同様に水膜が設けられている。
【0024】パスライン18の上方には、噴射ノズル3
3のうち最上流の33aの上流側に、板6の位置検出手
段(第1板検出手段)34、および、板6の速度検出手
段35が設けられている。36は、噴射ノズル33の吐
出または吐出停止を制御する噴射制御手段、37は、板
の端部位置演算手段である。噴射ノズル33a〜33d
は、それぞれ個別に噴射することができるようになって
いる。
【0025】板検出手段34による板6の先端部の検出
結果および板搬送速度検出手段35による板6の搬送速
度の検出結果に基づいて、板6の先端部の位置を板端部
位置演算手段37によって演算する。その演算結果に基
づいて、制御手段36によって、噴射ノズル33a〜3
3dの噴射範囲を通過中の板6の先端部に向けて上流側
の噴射ノズル33aから33dまで順次噴射体を噴射す
る。そして、板6の先端部が各噴射ノズル33a〜33
dを通過後、上流側の噴射ノズル33から順次噴射を停
止させる。同様に、板6の尾端部についても、各噴射ノ
ズル33a〜33dの吐出および停止を上流側から順次
行う。
【0026】[実施の形態3]図3は、この発明の実施
の形態3に係る板搬送装置を示す概略側面図である。な
お、説明は省略するが、搬送ロール間には実施の形態1
と同様に水膜が設けられている。
【0027】パスライン18の上方には、噴射ノズル3
3a〜33dのそれぞれの上流側に、板の位置検出手段
34a〜34dが、また、噴射ノズル34dの下流側に
は34eが、それぞれ設けられている。36は、噴射ノ
ズル33の吐出または吐出停止を制御する噴射制御手
段、37は、板の端部位置演算手段である。噴射ノズル
33a〜33dは、それぞれ個別に噴射することができ
るようになっている。
【0028】各検出手段34a〜34dの板先端端部検
出結果および板端部位置演算手段37の演算結果に基づ
いて、制御手段36によって、噴射ノズル33a〜33
dの噴射範囲を通過中の板6の先端部に向けて上流側の
噴射ノズル33aから33dまで順次噴射体を噴射す
る。そして、板6の先端部が各噴射ノズル33a〜33
dを通過後、各検出手段34b〜34eの板先端部検出
結果および演算手段37の演算結果に基づいて、制御手
段36によって、上流側の噴射ノズルから順次噴射を停
止させる。同様に、板6の尾端部についても、各噴射ノ
ズル33a〜33dの吐出および停止を上流側から順次
行う。
【0029】なお、実施の形態1〜3において、噴射ノ
ズル33を、板6の搬送方向(図1〜3において、左か
ら右へ向かう方向)側斜め下方に向けて噴射体を噴射可
能な板先端部用噴射ノズルと、板6の搬送方向と反対方
向側斜め下方に向けて噴射体を噴射可能な板尾端部用噴
射ノズルとに分けて設置し、板6の先端部は板先端部用
噴射ノズルによって、尾端部は板尾端部用噴射ノズルに
よって噴射することにより、より効率良く板の浮き上が
りを防止できる。
【0030】また、実施の形態1〜3において、噴射ノ
ズル33を、板6の搬送方向側斜め下方から板6の搬送
方向と反対方向側斜め下方まで回動自在に設けてもよ
い。各噴射ノズル33の噴射範囲を通過する板6の部分
が、先端部であるかまたは尾端部であるかに応じて噴射
ノズル33の噴射方向を可変とする。板6の先端部に向
けて噴射するときは、板搬送方向側斜め下方に向いた姿
勢に回動し、一方、板6の尾端部に向けて噴射するとき
は、板搬送方向と反対方向側斜め下方に向いた姿勢に回
動することにより、より効率良く板の浮き上がりを防止
できる。
【0031】また、噴射中に板6が前進するので、回動
可能な噴射ノズル33を回動させて前進する板6の先端
部または尾端部を追いかけて噴射してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。 (1)搬送ロールの上方にガス、ミストまたは水等の噴
射体を噴射可能な噴射ノズルを配置し、搬送される板の
先端部および尾端部に向けて噴射することにより、板の
浮き上がりを効率良く押さえることができる。 (2)噴射ノズルを板搬送方向側斜め下方に向いた姿勢
と、板搬送方向と反対方向側斜め下方に向いた姿勢とに
分けて設け、または、前記両姿勢に回動可能に設けるこ
とにより、通過する板の位置に応じて、板の先端部に向
けて噴射するときは、板搬送方向側斜め下方に向いた姿
勢から、尾端部に向けて噴射するときは、板搬送方向と
反対方向側斜め下方に向いた姿勢から、噴射体を噴射す
ることにより、より効率良く板の浮き上がりを防止でき
る。 (3)噴射ノズルの配置とともに搬送ロール間に形成さ
れた水膜によって、板が水膜上を搬送し、板は上下にバ
タツクことなく円滑に搬送される。 (4)板が円滑に搬送されるので、折れや材料詰まりな
どのトラブルが防止され、圧延材の走行不良が解消さ
れ、ライン停止、操業停止等のトラブルが解消される。 (5)板先端部が円滑に搬送されるので、熱間圧延によ
る極薄材の圧延効率が大幅に向上する。 (6)熱間圧延に限らず、冷間圧延によるもの、中肉鋼
板によるもの、あるいは、鋼板以外のアルミニウム板等
にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る板搬送装置を示
す概略側面図である。
【図2】この発明の実施の形態2に係る板搬送装置を示
す概略側面図である。
【図3】この発明の実施の形態3に係る板搬送装置を示
す概略側面図である。
【図4】この発明の実施の形態1〜3に係る水膜および
搬送ロールを示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1〜3に係る水膜および
搬送ロールを示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1〜3に係る水膜および
搬送ロールを示す側面図である。
【図7】従来のホットランテーブルの一例を示す側面図
である。
【図8】先行技術2に係る冷却装置を示す斜視図であ
る。
【図9】熱延ライン(ホットライン)を示す概略側面図
である。
【図10】ホットランテーブルにおける薄物材の走行不
良を説明する図面である。
【図11】ホットランテーブルにおける薄物材の走行不
良を説明する図面である。
【図12】ホットランテーブルにおける薄物材のループ
を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1:搬送ロール 2:水膜 22:水 3:エプロン 4:水冷ジャケット 5:貫通孔 6:板(鋼ストリップ) 6a:上反り圧延部 6b:ループ増大部 6c:2枚折れ部 8:加熱炉 9:粗圧延機 10:仕上げ圧延機 11:ホットランテーブル 12:巻取機 13:粗バー全体加熱装置 14:ホットレベラ 15:エッジヒータ 16:水冷装置 18:板搬送ライン 19:スプレーノズル 20:鋼帯ガイド 31:厚み計プロテクタ 32:厚み計プロテクタ内噴射ノズル 33、33a、33b、33c、33d:噴射ノズル 34、34a、34b、34c、34d、34e:位置
検出手段 35:速度検出手段 36:噴射制御手段 37:位置演算手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロール間に水膜を形成し、前記搬送ローラ
    および前記水膜の上で板を搬送する板搬送装置の板搬送
    方法において、前記板の先端部上面に向けて、ガス、ミ
    ストまたは水等を噴射することを特徴とする板搬送方
    法。
  2. 【請求項2】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロール間に水膜を形成し、前記搬送ローラ
    および前記水膜の上で板を搬送する板搬送装置の板搬送
    方法において、前記板の尾端部上面に向けて、ガス、ミ
    ストまたは水等を噴射することを特徴とする板搬送方
    法。
  3. 【請求項3】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロール間に水膜を形成し、前記搬送ローラ
    および前記水膜の上で前記板を搬送する板搬送装置の板
    搬送方法において、前記板搬送装置のパスラインの上方
    に、前記板の上面に向けてガス、ミストまたは水等の噴
    射体を噴射可能な噴射ノズルを設け、前記板の先端部が
    前記噴射ノズルの噴射範囲を通過中は、前記板の搬送方
    向側斜め下方に向けて前記噴射体を噴射し、前記板の尾
    端部が前記噴射ノズルの噴射範囲を通過中は、前記板の
    搬送方向と反対方向側斜め下方に向けて前記噴射体を噴
    射することを特徴とする板搬送方法。
  4. 【請求項4】 前記噴射ノズルが、前記板の搬送方向側
    斜め下方から前記板の搬送方向と反対方向側斜め下方ま
    で回動自在に設けられ、前記噴射範囲を通過する前記板
    の部分に応じて前記噴射ノズルの噴射方向を可変であ
    り、前記板の先端部に向けて噴射するときは、板搬送方
    向側斜め下方に向いた姿勢に回動し、前記板の尾端部に
    向けて噴射を実施するときは、前記板の搬送方向と反対
    方向側斜め下方に向いた姿勢に回動することを特徴とす
    る請求項3記載の板搬送方法。
  5. 【請求項5】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロールと、前記搬送ロール間に形成されて
    いる水膜とからなる板搬送装置において、前記板搬送装
    置のパスラインの上方に設けられた、前記板の上面に向
    けてガス、ミストまたは水等の噴射体を噴射可能な噴射
    ノズルと、前記噴射ノズルの吐出または吐出停止を制御
    する噴射制御手段と、前記噴射ノズル設置位置の上流に
    設けられた第1板検出手段と、前記噴射ノズル設置位置
    の下流に設けられた第2板検出手段とを備え、前記第1
    板検出手段による前記板の先端部の検出によって前記噴
    射ノズルの吐出を開始し、前記第2板検出手段による前
    記板の先端部の検出によって前記噴射ノズルの吐出を停
    止し、前記第1板検出手段による前記板の尾端部の検出
    によって前記噴射ノズルの吐出を開始し、前記第2板検
    出手段による前記板の尾端部の検出によって前記噴射ノ
    ズルの吐出を停止することを特徴とする板搬送装置。
  6. 【請求項6】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロールと、前記搬送ロール間に形成されて
    いる水膜とからなる板搬送装置において、前記板搬送装
    置のパスラインの上方において前記パスラインの長手方
    向に複数配列されて設けられた、前記板の上面に向けて
    ガス、ミストまたは水等の噴射体を噴射可能な複数の噴
    射ノズルと、前記噴射ノズルの吐出または吐出停止を制
    御する噴射制御手段と、前記噴射ノズルの設置位置の上
    流に設けられた、板検出手段および板搬送速度検出手段
    と、前記板検出手段の検出結果および前記板搬送速度検
    出手段の検出結果に基づいて、前記板の先端部および尾
    端部の位置を演算するための板端部位置演算手段とを備
    え、前記板端部位置演算手段の演算結果によって、前記
    噴射ノズルの下方を通過中の前記板の先端部または尾端
    部に向けて上流側の噴射ノズルから順次前記噴射体を噴
    射し、且つ、前記板の先端部または尾端部が通過後、上
    流側の噴射ノズルから順次噴射を停止させることを特徴
    とする板搬送装置。
  7. 【請求項7】 板圧延機の最終圧延ローラの下流側に配
    設された搬送ロールと、前記搬送ロール間に形成されて
    いる水膜とからなる板搬送装置において、前記板搬送装
    置のパスラインの上方において前記パスラインの長手方
    向に複数配列されて設けられた、前記板の上面に向けて
    ガス、ミストまたは水等の噴射体を噴射可能な複数の噴
    射ノズルと、前記噴射ノズルの吐出または吐出停止を制
    御する噴射制御手段と、前記噴射ノズルの設置位置毎に
    設置された複数の板端部検出手段と、前記板端部検出手
    段の検出結果に基づいて、前記板の先端部または尾端部
    の位置を演算する板端部位置演算手段とを備え、前記板
    端部位置演算手段の演算結果によって、前記板の先端部
    または尾端部が通過中の前記噴射ノズルを、上流側より
    順次噴射し、且つ、前記板の先端部または尾端部が通過
    後、上流側より順次前記噴射ノズルの噴射を停止させる
    ことを特徴とする板搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記噴射ノズルは、前記板の搬送方向側
    斜め下方に向けて前記噴射体を噴射可能な板先端部用噴
    射ノズルと、板の搬送方向と反対方向側斜め下方に向け
    て前記噴射体を噴射可能な板尾端部用噴射ノズルとから
    なっていることを特徴とする請求項5、6または7記載
    の板搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記噴射ノズルが、前記板の搬送方向側
    斜め下方から前記板の搬送方向と反対方向側斜め下方ま
    で回動自在に設けられ、前記板の先端部に向けて前記噴
    射体を噴射するときは、板搬送方向側斜め下方に向いた
    姿勢に回動し、尾端部に向けて前記噴射体を噴射すると
    きは、板搬送方向と反対方向側斜め下方に向いた姿勢に
    回動することにより、前記噴射ノズルの噴射範囲を通過
    する前記板の部分に応じて前記噴射ノズルの噴射方向が
    変化可能であることを特徴とする請求項5、6または7
    記載の板搬送装置。
JP10313340A 1998-11-04 1998-11-04 板搬送方法および板搬送装置 Pending JP2000140924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10313340A JP2000140924A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 板搬送方法および板搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10313340A JP2000140924A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 板搬送方法および板搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000140924A true JP2000140924A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18040076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10313340A Pending JP2000140924A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 板搬送方法および板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000140924A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586682B2 (ja) 鋼板の熱間圧延設備および熱間圧延方法
JP2001286925A (ja) 鋼板の水冷装置とその水冷方法
JP3644140B2 (ja) 高温金属板の冷却装置
JP2000140924A (ja) 板搬送方法および板搬送装置
KR20120044180A (ko) 스트립 상향 방지 장치
JP3389395B2 (ja) 熱間圧延におけるストリップ搬送方法および装置
JP2001246411A (ja) 熱延鋼帯の冷却装置と、その冷却方法
JPH07323321A (ja) 熱延鋼帯の通板方法
JP4292672B2 (ja) 熱延鋼帯の冷却装置と、その冷却方法
JPH079023A (ja) サイドスプレー水制御方法と制御装置
JP3815410B2 (ja) 熱延鋼帯の冷却制御方法
JP2000126811A (ja) 板搬送方法および板搬送装置
JP3722101B2 (ja) 熱延鋼帯の冷却制御方法
JP2000102811A (ja) 板搬送装置および板搬送方法
JP3675372B2 (ja) 高温鋼板の水切り方法
KR20180116957A (ko) 스트립 이송 안내장치
JP3591433B2 (ja) トップガイド用補助ガイド
JP2000225410A (ja) 熱間圧延におけるストリップ搬送方法および装置
KR20120032855A (ko) 소재의 상향 방지 장치
JPH10118709A (ja) 熱間仕上圧延した金属板の通板安定装置および熱延仕上圧延した金属板の通板安定方法
JPS63137513A (ja) 鋼板尾端部の過冷却防止制御方法
JP2000246324A (ja) 熱延帯鋼の押し込み疵防止方法
JP2798314B2 (ja) 炉内シール装置
JP3794085B2 (ja) 高温鋼板の冷却装置
KR101193859B1 (ko) 소재 선단부의 상향 방지 장치