JP2000139111A - 移植機のマーカ制御装置 - Google Patents

移植機のマーカ制御装置

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JP2000139111A
JP2000139111A JP10325589A JP32558998A JP2000139111A JP 2000139111 A JP2000139111 A JP 2000139111A JP 10325589 A JP10325589 A JP 10325589A JP 32558998 A JP32558998 A JP 32558998A JP 2000139111 A JP2000139111 A JP 2000139111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーカ自動モードでの作業中にエンジン停止
した場合、再始動時に、引続きエンジン停止前の繰出し
順序に従ったマーカの繰出しを可能とする。 【解決手段】 乗用田植え機1は、その走行機体5に植
付部10が昇降自在に支持されていて、植付部10の昇
降に伴い上昇収納される非作業位置と、機体左右側方に
下降繰り出される作業位置とに移動可能なマーカ50を
備えている。そして、マーカ制御部39は、植付部10
の昇降に伴いマーカ50の繰出しを自動的に左右交互に
切換える自動モードでの作業中に、畦際にて苗補給のた
めにエンジン6を停止し、苗を補給した後のエンジン再
始動時に、マーカ50をエンジン停止前の繰出し方向と
反対方向への繰出しを設定する制御を行う。これによ
り、エンジン再始動時に、引き続きエンジン停止前のマ
ーカ50の繰出し順序に従った繰出しを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線引き用のマーカ
を備えた乗用田植機等の移植機に係り、詳しくは前記マ
ーカの繰出しを制御する移植機のマーカ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗用田植機等の移植機は、苗の
植付条間を適正に保持し、また機体の直進性を良好にす
るために、植付作業時に、次工程の機体走行基準線とな
る線を田面に引くマーカ装置を備えている。
【0003】そして従来、この種マーカ装置として、本
件出願人の出願に係る特公平7−102006号公報に
記載の技術が公知であり、この従来例によれば、例えば
マーカを機体側方に下降繰り出す作業位置から上昇収納
する非作業位置へ移動するのに、植付部の昇降動作に連
動して行い、かつ左右いずれか一方のマーカを非作業位
置にて保持する機械的なロック部材を植付部の昇降作動
に伴って左右交互に切換えて、圃場端における機体回向
時に、植付部を昇降することにより左右マーカを自動的
に作業位置に切換えるように構成されている。
【0004】これにより、例えば最初に右マーカを作業
位置に繰り出して圃場面に線を引き、枕地にて回向した
後は、次に反対側の左マーカを作業位置に繰り出して圃
場面に線を引きながら移植作業を行えば、前記基準線を
目安として走行しながら、該基準線に沿って整列状の移
植が可能となる。
【0005】一方、従来のマーカ装置は、機械的なロッ
ク部材を植付部の昇降作動に伴って自動的に左右交互に
切換えていたため、機構が複雑になることや、一定の場
合、運転者は座席下方のロック部材を操作しなければな
らない等、煩雑な作業が必要であること等から、近年、
1本の操作レバーで作業部の昇降と左右マーカの切換え
操作等を可能としたものも出現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した1
本の操作レバーによるマーカの切換え操作において、植
付部の昇降に伴い該マーカの繰出しを左右交互に切換え
る自動モードでの作業中に、畦際において苗補給のため
にエンジンを停止し、苗補給完了後に再びエンジンを始
動して作業に入る場合、エンジン停止前のマーカの繰出
し方向に関係なくマーカの繰出し方向が予め設定されて
いると、再び作業に入るときにマーカの繰出し方向を設
定し直さなければならない場合が生じ、作業効率が低下
するという課題があった。
【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、マーカ自動モ
ードでの作業中にエンジンを停止した後のエンジン再始
動時に、引き続きエンジン停止前のマーカの繰出し順序
に従ったマーカの繰出しを可能とする移植機のマーカ制
御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン(6)にて駆動さ
れる走行機体(5)に、作業部(10)を昇降自在に支
持すると共に、該作業部(10)の昇降に伴い上昇収納
される非作業位置と機体側方に下降繰り出される作業位
置とに移動可能なマーカ(50R,50L)を備えた移
植機(1)において、前記作業部(10)の昇降に伴い
前記マーカ(50R,50L)の繰出しを左右交互に切
換える自動モードでの作業中に、前記エンジン(6)を
停止した後のエンジン再始動時に、前記マーカ(50
R,50L)をエンジン停止前の繰出し方向と反対方向
への繰出しを設定するマーカ制御部(39)を備えてい
る、ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記作業中にエン
ジン(6)を停止した場合に、エンジン停止前の前記マ
ーカ(50R,50L)の繰出し状態を保持可能な保持
機構(45)を備えている、ことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記マーカ(50
R,50L)を移動制御する電磁アクチュエータ(4
6)を備え、該電磁アクチュエータ(46)は前記作業
部(10)が所定の下降位置にある場合にのみ駆動制御
される、ことを特徴とする。
【0011】[作用]以上の発明特定事項に基づき、移
植機(1)は、その走行機体(5)に作業部(10)が
昇降自在に支持されていると共に、該作業部(10)の
昇降に伴い上昇収納される非作業位置と、機体左右側方
に下降繰り出される作業位置とに移動可能なマーカ(5
0R,50L)が備えられている。
【0012】そして、マーカ制御部(39)は、前記作
業部(10)の昇降に伴い、前記マーカ(50R,50
L)の繰出しを自動的に左右交互に切換える自動モード
での作業中に、例えば畦際にて苗補給のために前記エン
ジン(6)を停止し、苗を補給した後のエンジン再始動
時に、前記マーカ(50R,50L)をエンジン停止前
の繰出し方向と反対方向への繰出しを設定する制御を行
う。
【0013】すなわち、エンジン始動時に、エンジン停
止前のマーカ(50R,50L)の繰出し方向に関係な
く予め繰出し方向が設定されている場合は、エンジン再
始動時には、マーカ(50R,50L)の繰出し方向を
改めて設定し直す必要が生じるため、本発明では、エン
ジン停止前の繰出し方向を検出し、これと反対方向にマ
ーカ(50R,50L)を繰出すことにより、引き続き
エンジン停止前のマーカ(50R,50L)の繰出し順
序に従った繰出しが可能となる。
【0014】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するためのものであって、本発明の発明特定事項を何
ら限定するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0016】図1に示すように、乗用田植機1は、前輪
2及び後輪3により支持された走行機体5を有してお
り、該走行機体5にはその前輪前方部分のボンネット4
内にエンジン6が搭載され、走行機体5の前後方向の中
間部には座席シート7を有する運転席9が配設されてい
る。この座席シート7の側方には、手動操作レバー17
が設けられていて、この手動操作レバー17は、レバー
ガイド21に沿い「上げ」、「固定」、「下げ(自
動)」、「植付(自動)」の各位置に操作可能となって
いる。
【0017】前記走行機体5の後方には、昇降リンク機
構8を介して作業部としての植付部10が昇降自在に支
持され、該植付部10には多数のプランタ、フロー卜1
4及びマット苗を縦方向に載置し得る苗載せ台12が備
えられている。また、植付部10の左右両端部には、マ
ーカ50(R,L)が取り付けられている。このマーカ
50は、例えば植付部10の昇降に伴い機体側方に下降
繰り出す作業位置と、上昇収納する非作業位置とに自動
的かつ交互に切換えられるようになっており、作業位置
においては圃場面に走行機体5の走行基準線を引くこと
ができる。
【0018】前記走行機体5には、昇降リンク機構8に
固着されたリンクブラケット44との間に油圧シリンダ
装置19が配設されていて、前記手動操作レバー17の
操作に基づき、座席シート7下部のリヤカバー26内に
配置された制御部39を介して油圧コントロールバルブ
35が制御され、更に該油圧コントロールバルブ35に
より前記油圧シリンダ装置19が伸縮制御されて、植付
部10が昇降作動する。
【0019】なお、前記手動操作レバー17の操作位置
は、レバー位置検出ポテンショメータ42により検出さ
れ、この検出値に応じて前記制御部39を介して油圧コ
ントロールバルブ35が制御される。
【0020】また、図2(a)に示すように、前記運転
席9の前部には、ステアリングホイール13が設けら
れ、そのステアリングコラム13aのスイッチボックス
51に手元操作レバー38が取り付けられている。
【0021】この手元操作レバー38は、図示しない弾
発部材により、手を離すと図の基準位置に自動復帰する
ように付勢されていて、この基準位置を中心として上下
方向に操作可能であると共に、この上下操作とは独立し
て機体前後方向に操作可能となっている。前記スイッチ
ボックス51内には、植付部10を制御すべく手元操作
レバー38の上下方向位置を検出する切換スイッチ43
と、マーカ50(R,L)の繰出しを制御すべく手元操
作レバー38の前後方向位置を夫々検出するモード切換
スイッチ52及び方向切換スイッチ53が内蔵されてい
る。
【0022】そして、前記手元操作レバー38を、基準
位置から上方向に1回操作すると、その操作が前記切換
スイッチ43により検出されて、前記制御部39を介し
植付部10が上昇制御され(上げ位置)、同様に下方向
に1回操作すると植付部10が下降制御され(下げ位
置)、更にこの下げ位置から下方向に1回操作すると植
付部10が植付位置(植付位置)に制御される。
【0023】また、前記手元操作レバー38を、機体前
後方向の後方(図2のA方向)に操作すると、その操作
が前記方向切換スイッチ53により検出されて、前記制
御部39を介しマーカ50の繰出しモード(後述する)
が自動モードに設定されると共に、同方向への操作毎に
マーカ50の左右作業位置への繰出し方向が選択的に切
換えられる。更に、前記手元操作レバー38を、前方
(図2のB方向)に操作すると、その操作が前記モード
切換スイッチ52により検出されて、前記制御部39を
介しマーカ50の繰出しモードが停止モード又は双方モ
ードに順次切換えられる。
【0024】すなわち、図2(a)〜(c)に示すよう
に、マーカ制御において、手元操作レバー38を基準位
置から後方(A方向)に1回操作すると、マーカ50の
繰り出しを植付部10の昇降に伴い自動的に左右交互に
切換える自動モードとなり、この自動モードにおいて初
期状態にあっては右マーカ50Rが作業位置に繰出さ
れ、次いで同方向にもう1回操作すると、左マーカ50
Lが作業位置に繰出されるモードに設定されて、1回操
作するごとに順次右→左→右→・・・と切り換えられる
(図2(b)参照)。
【0025】また、手元操作レバー38を基準位置から
前方(B方向)に1回操作すると、マーカ50の繰出し
を停止する停止モード(OFFモード)となり、同方向
にもう1回操作すると、マーカ50の左右双方が作業位
置に繰出される双方モードとなり、1回操作するごとに
順次停止モード→双方モード→停止モード→・・・と切
り換えられる(図2(c)参照)。
【0026】なお、停止モードの場合、前記切換えスイ
ッチ52,53はオフであり、マーカ50の繰出しは行
わない。また、自動モードの場合、例えば植付部10が
一回昇降される毎に、マーカ50の繰出し順序が自動的
に左右交互に切換えられる。更に、双方モードの場合、
一方のマーカを繰出し状態にしておき、かつ植付部10
の下降途中で他方のマーカを繰り出し状態にすることで
マーカ50の両方が繰り出される。
【0027】なお、本実施の形態においては、エンジン
始動時(初期状態)においては、マーカ50の繰出しモ
ードは「自動モード」でかつ作業位置への繰出し方向は
「右」に予め設定されている。
【0028】次に、図3に基づき、植付部10の昇降制
御について簡単に説明する。
【0029】手元操作レバー38を操作すると、リヤカ
バー26内に配置されたバルブ作動機構22が作動し、
このバルブ作動機構22により前記油圧コントロールバ
ルブ35が操作されて植付部10が昇降制御される。
【0030】すなわち、前記バルブ作動機構22はカム
回動モータ41を有し、このカム回動モータ41は小ギ
ヤ23を介して平板カム30に噛合されている。この平
板カム30は、バルブ操作板36を介して油圧コントロ
ールバルブ35に連結され、この油圧コントロールバル
ブ35の回動により油圧シリンダ装置19が伸縮され
る。
【0031】一方、手元操作レバー38は、制御部39
を介してカム回動モータ41と電気的に接続されてい
て、該手元操作レバー38の上下方向の操作により、そ
の操作内容が前述の切換スイッチ43(図2,図8参
照)により判別される。このため、該切換スイッチ43
からの制御信号で、前記カム回動モータ41により平板
カム30が回動され、油圧コントロールバルブ35を介
して油圧シリンダ装置19が伸縮され、更に昇降リンク
機構8を介して植付部10が昇降制御される。
【0032】本発明において、前記制御部39は、作業
部10の昇降に伴い前記マーカ50の繰出しを左右交互
に切換える自動モードでの作業中に、前記エンジン6を
停止した後のエンジン再始動時に、前記マーカ50をエ
ンジン停止前の繰出し方向と反対方向への繰出しを設定
する。
【0033】すなわち、エンジン始動時においては、前
記マーカ50は予め自動モードで繰出しは右に設定され
ているため、マーカ50を自動モードで植付作業中に、
例えば畦際にて苗補給のためにエンジン6を停止し、再
度エンジン6を始動して植付作業を行う場合には、エン
ジン停止前のマーカ50の繰出し方向に関係なく該マー
カ50の繰出しは右に設定されるため、このままでは、
マーカ50の繰出し方向を設定し直さなければならない
場合が生じうる。
【0034】そこで、本実施の形態では、マーカ自動モ
ードでの作業中に、エンジン停止後のエンジン再始動時
には、マーカ50をエンジン停止前の繰出し方向と反対
方向に繰出すこととした。これにより、引き続きエンジ
ン停止前のマーカ50の繰出し順序に従ったマーカ50
の繰り出しが可能となる。
【0035】次に、図4及び図5に基づき、マーカの制
御機構について説明する。
【0036】図4におけるマーカ引上げ機構40は、昇
降リンク機構8による植付部10の上昇に伴い、作業位
置に下降繰り出されたマーカ50(R,L)を、非作業
位置に引上げて上昇収納するものである。
【0037】このマーカ引上げ機構40は、座席シート
7の下方に設けられていて、機体側のベース板56上に
マーカ切換えモータ46が取付けられ、そのモータ軸4
6aに段付きボス54が立設固定されている。このボス
54の長手方向の中間段部には、切換えレバー58が一
体的に固定され、また小径ボス部には作動アーム48が
側方に突設されている。この切換えレバー58は、断面
略々L字形をなすと共に、モータ軸46aを中心とする
左右略々対称位置に、後述するロッド64が挿通される
孔60,60が形成されている。
【0038】そして、前記マーカ切換えモータ46が時
計方向又は反時計方向に回転することにより、切換えレ
バー58がモータ軸46aを中心として同方向に回動す
る。また、前記マーカ切換えモータ46の側方には、作
動アーム48の位置を検出するロータリスイッチ49が
設けられていて、作動アーム48の回動に伴い、このロ
ータリスイッチ49がオン・オフに切換え作動する。
【0039】また、前記モータ軸46aの機体後方のベ
ース板56上には、左右両端側を機体フレームに支持さ
れた軸61が横設されていて、該軸61にはカム62,
62が機体前後方向に揺動可能に軸着されている。この
カム62,62は、その高さ方向中途部に孔63,63
が形成され、かつその後方に突出する突起部62a,6
2aを有している。そして、前記孔63,63と切換え
レバー58に形成された前記孔60,60との間に、夫
々ロッド64,64が取り付けられている。このロッド
64,64の一端側はナット65,65により切換えレ
バー58に取り付けられ、他端側は内側に折曲されて前
記カム62,62に係止されている。なお、これらのカ
ム62,62は、捩りバネ66,66により軸61を中
心として図5の反時計方向に付勢されている。
【0040】また、前記カム62,62に対向するよう
に、アームプレート67,67が支点軸68を中心とし
て揺動可能に軸着されている。このアームプレート6
7,67には、前記カム62,62に対向する前端側
に、前記カム62,62に当接するピン69,69が植
設され、後端側にはローラ受け70,70が固定され、
更に中央先端側にはワイヤ取付孔71,71が形成され
ている。
【0041】前記支点軸68の下方には、横軸75が機
体フレームに枢支されており、この横軸75に揺動板7
6,76の中間部が回動可能に軸着されている。そし
て、これら左右揺動板76の前端側には、前記アームプ
レート67,67のローラ受け70,70に当接可能に
ローラ77が取り付けられ、後端側には連結ピン79を
介してU字プレート78の前端部が連結されている。こ
のU字プレート78の後端部は、軸86を介して昇降リ
ンク機構8の基端部に固設された前記リンクブラケット
44に取り付けられている(図1参照)。
【0042】また、前記ワイヤ取付孔71,71には、
インナワイヤ73a,73aの連結ピン72,72が係
合され、該インナワイヤ73a,73aの他端は、前記
マーカ50(R,L)に夫々連結されている。なお、ア
ウタワイヤ73,73の一端はブラケット74にナット
92により調節自在に取り付けられ、他端は後述するマ
ーカ基部回動部材93に固定されている。
【0043】以上において、本発明は、作業中にエンジ
ン6を停止した場合に、エンジン停止前の前記マーカ5
0の繰出し状態を保持可能な保持機構を備えたものであ
る。
【0044】すなわち、マーカ50を使用しての植付け
作業中にエンジン6を停止した場合、エンジン停止前の
マーカ50の繰出し状態は保持機構45により保持され
るようになっている。この保持機構45は、前記段付き
ボス54と切換えレバー58及びロッド64を有し、前
記切換えレバー58とロッド64とは、該切換えレバー
58に形成された孔60を介して挿通されているため、
ロッド64自身を図4の右方に移動させても切換えレバ
ー58には影響を及ぼさないため、エンジン停止前のマ
ーカ50の繰出し状態が保持される。
【0045】次いで、図6(a)(b)に示すように、
前記マーカ切換えモータ46のモータ軸46aが回動す
ると、該モータ軸46aと一体の作動アーム48を介し
てこれに係合された検出アーム55が検出軸49aを回
動させる。この検出軸49aの回動により、ロータリス
イッチ49がオン・オフ作動する。
【0046】そして、図6(a)は、マーカ切換えモー
タ46が時計方向に回動してロータリスイッチ49の左
スイッチがオンした状態を示し、このとき前記マーカ5
0は左(L)側が作業位置に繰り出されている。また、
図6(b)は、マーカ切換えモータ46が反時計方向に
回動してロータリスイッチ49の右スイッチがオンした
状態を示し、このとき前記マーカ50は右(R)側が作
業位置に繰り出されている。
【0047】図7(a)(b)は、前記マーカ50の先
端繰出し側の構成を示している。
【0048】同図に示すように、苗載せ台12を支持す
る左右ステー81には、マーカ基部回動部材93により
マーカ枢支ピン91とマーカ基部のアーム50aを介し
て左右のマーカ50(R,L)が回動自在に支持されて
いる。この左右のマーカ50(R,L)は、苗載せ台1
2の裏面に上昇収納された非作業位置と、植付部10の
側方に繰り出されてその折曲側の先端aが圃場面に接触
する作業位置とに切り換えられ、かつこれらマーカ50
(R,L)は植付フレーム82,82との間に張設され
た繰出しスプリング83,83により作業位置になるよ
うに付勢されている。
【0049】以上により、前述したマーカ引上げ機構4
0の作動は、図4及び図5において、例えば制御部39
からの右マーカ50Rの繰り出し指令に基づき、マーカ
切換えモータ46が初期位置から図4の反時計方向に回
転してロータリスイッチ49の右スイッチがオンした位
置で停止する。
【0050】これにより、切換えレバー58はモータ軸
46aを中心として反時計方向に揺動し、機体進行方向
に対して右側のロッド64(R)を図面右方に引っ張
る。すると、右側カム62が軸61を中心として図5の
時計方向に回動し、その突起部62aと右側アームプレ
ート67のピン69との係合が外れる。こうして、右側
アームプレート67は、支点軸68を中心として時計方
向に回動し、先端の連結ピン72が同方向に回動し、イ
ンナワイヤ73aが繰出しスプリング83により引っ張
られ、右マーカ50Rが作業位置に繰り出される。
【0051】一方、植付け走行により走行機体5が枕地
に至り、該枕地において走行機体5を回向する際、油圧
シリンダ装置19が作動して植付部10が上昇すると、
昇降リンク機構8の基部に固定されたリンクブラケット
44が軸86を中心として時計方向に回動するため、U
字プレート78が図4及び図5の左方に引かれ、揺動板
76が横軸75を中心として時計方向に回転し、ローラ
77がアームプレート67のローラ受け70を持ち上げ
る。すると、アームプレート67は支点軸68を中心と
して反時計方向に回転し、連結ピン72を介してインナ
ワイヤ73aを引っ張り、右マーカ50Rを上昇させて
該右マーカ50Rを非作業位置に収納する。
【0052】次いで、走行機体5を回行して植付部10
が下降し、リフト角ポテンショメータ87(図1参照)
にて植付部10が所定位置に下降したことを検知する
と、マーカの繰出しモードが自動モードの場合、制御部
39から前記と反対の左マーカ50Lの繰り出し指令が
発せられ、この指令に基づき、マーカ切換えモータ46
が図4の時計方向に回転してロータリスイッチ49の左
スイッチがオンした位置で停止する。
【0053】これにより、切換えレバー58はモータ軸
46aを中心として時計方向に揺動し、機体進行方向に
対して左側のロッド64(L)を図面右方に引っ張る。
すると、左側カム62が軸61を中心として図5の時計
方向に回動し、その突起部62aと左側アームプレート
67のピン69との係合が外れる。こうして、左側アー
ムプレート67は、支点軸68を中心として時計方向に
回動し、先端の連結ピン72が同方向に回動し、インナ
ワイヤ73aが繰出しスプリング83により引っ張ら
れ、左マーカ50Lが作業位置に繰り出される。
【0054】更に、走行機体5が枕地に至り、植付部1
0が上昇して昇降リンク機構8の基部のリンクブラケッ
ト44が軸86を中心として時計方向に回動すると、U
字プレート78が図5の左方に引かれ、揺動板76が横
軸75を中心として時計方向に回転し、ローラ77がア
ームプレート67のローラ受け70を持ち上げる。する
と、アームプレート67は支点軸68を中心として反時
計方向に回転し、連結ピン72を介してインナワイヤ7
3aを引っ張り、左マーカ50Lを上昇させて該左マー
カ50Lを非作業位置に収納する。以下、同様にして、
走行機体5が枕地に至り、植付部10が昇降する毎にマ
ーカ50(R,L)が左右交互に切り換えられる。
【0055】本発明は、前記マーカ50を移動制御する
電磁アクチュエータ(46)を備え、該電磁アクチュエ
ータ(46)は前記作業部10が所定の下降位置にある
場合にのみ駆動制御される。
【0056】すなわち、本実施の形態においては、電磁
アクチュエータとしての前記マーカ切換えモータ46
は、植付部10が所定の「下げ位置」又は「植付位置」
にある場合にのみ駆動制御されるようになっている。
【0057】これは、マーカ50の繰出しモードに応じ
て該マーカ50を繰出し可能な状態にセットしておくと
すると、マーカ50の繰出しモードを切換えるごとにマ
ーカ切換えモータ46が不必要に駆動されるおそれがあ
るため、これを回避するようにしたものである。
【0058】図8は、本実施の形態の制御ブロック図を
示している。
【0059】前記制御部39は、マイクロコンピュータ
(以下、CPUという)を有し、このCPUに、植付作
業時にオン操作されて各種モニタや警報装置を作動可能
状態にする植付スイッチ32とそのモニタランプ32a
からの信号が入力されている他、手元操作レバー38に
よる植付部10の制御用の切換スイッチ43、マーカ制
御用のモード切換スイッチ52及び方向切換スイッチ5
3、マーカ50の繰出し状態を検出するロータリスイッ
チ49、植付部10の昇降位置を検出するリフト角ポテ
ンショメータ87、更に平板カム30の位置を検出する
油圧カムポテンショメータ47等からの信号が入力され
ている。
【0060】また、これら各種スイッチ等からの信号に
基づき、CPUを介して、植付部10を昇降制御するカ
ム回動モータ41、マーカ50が作業位置にあるか否か
を知らせるモニタ用のランプ84L,84R、マーカ切
換えモータ46等が制御される。
【0061】次に、図9のフローチャートに基づき、本
実施の形態におけるエンジン始動時のマーカモードセッ
トについて説明する。
【0062】S1においては、植付スイッチ32のON
/OFFを判断している。この植付スイッチ32は、植
付作業時にオン操作されて各種モニタや警報装置を作動
可能とするものであり、従って植付スイッチ32がON
の場合にのみマーカ50が作業位置に繰り出されること
になる。そして、この植付スイッチ32がOFFなら、
S2において、マーカモードをOFFとすると共にモニ
タフラグをリセットして最初のステップに戻り、植付ス
イッチ32がONなら、S3において前回植付スイッチ
32のON/OFFを判断する。このS3において、前
回植付スイッチ32のON/OFFを判断しているの
は、該植付スイッチ32がOFFからONに変化した場
合に、マーカ50をオートモードの右(方向フラグ)に
設定するためであり、次のS4でこの設定をした後、S
5に進む。また、S3で前回植付スイッチ32がONで
あったなら最初のステップに戻る。
【0063】次に、S5では、「初回通過」したか否か
を判断し、「初回通過」でなければ最初のステップに戻
り、「初回通過」ならS6に進む。この「初回通過」と
は、植付スイッチ32がOFFからONになったのがエ
ンジン始動後、初めてかどうかを判断するものであり、
エンジン始動後、初めて植付スイッチ32がOFFから
ONになった場合にのみ、以下のステップでマーカ50
のセット状態を検出し、該マーカ50をオートモードの
右又は左に設定する。すなわち、S6では、マーカRス
イッチ(ロータリスイッチ右)49のON/OFFを判
断し、マーカRスイッチ49がONならS9に進み、O
FFならS7においてマーカL(左)スイッチ(ロータ
リスイッチ左)49のON/OFFを判断する。ここ
で、マーカLスイッチ49がOFFなら最初のステップ
に戻り、ONならS8に進んで方向フラグを右から左に
反転し、更にS9で植付クラッチフラグをセットする。
【0064】次に、図10のフローチャートに基づき、
マーカモードセットに関する制御動作について説明す
る。
【0065】S11では、植付部10が最上昇位置にあ
るか否かを判断し、NOなら最初に戻り、YESならS
12において、植付スイッチ32のON/OFFを判断
する。そして、植付スイッチ32がOFFなら最初のス
テップに戻り、植付スイッチ32がONなら、マーカ5
0の繰り出しが可能であるとしてS13に進み、ここで
手元操作レバー38の前方向への操作(前操作)の有無
を判断する。手元操作レバー38の前操作が有ったな
ら、S14に進み、ここで現時点でのマーカモードを判
断する。そして、このときのマーカモードがOFFな
ら、S15において、マーカモードを次の繰り出し順序
である両落ちモードに設定してS25に進み、またS1
4でマーカモードがオートモード又は両落ちモードなら
S16に進み、ここでマーカモードをOFFに設定して
S25に進む。
【0066】一方、前述のS13で手元操作レバー38
の前操作が無かったなら、S17に進み、ここで現時点
でのマーカモードを判断する。そして、このときのマー
カモードがオートモード以外ならS18に進み、ここで
手元操作レバー38の後方向への操作(後操作)が有っ
たか否かを判断し、後操作が無かったならS25に進
み、後操作が有ったならS19でマーカモードをオート
モードでかつ方向フラグを右に設定してS25に進む。
【0067】また、S17でマーカモードがオートモー
ドであったなら、次にS20で植付クラッチフラグがセ
ットされているか否かを判断する。そして、植付クラッ
チフラグがリセットされていれば、S22に進み、植付
クラッチフラグがセットされていれば、S21で方向フ
ラグを右→左、又は左→右に反転させた後、S22で植
付クラッチフラグをクリアしてS23に進む。すなわ
ち、マーカモードがオートモードのときは、植付部10
が上昇位置にある場合に方向フラグを左右反転させてい
る。
【0068】このS23では、手元操作レバー38の後
操作があったか否かを判断し、後操作がなければS25
に進み、後操作があったなら、これに基づきS24で方
向フラグを右→左、又は左→右に反転させてから、S2
5に進む。
【0069】S25においては、マーカモードが両落ち
モードか否かを判断し、両落ちモード以外ならS26に
おいて両落ちフラグをクリアする。また、マーカモード
が両落ちモードならS27に進み、ここでマーカRスイ
ッチ49がONか否かを判断する。そして、マーカRス
イッチ49がONならS28で両落ちフラグをL(左)
にセットする。また、S27でマーカRスイッチ49が
OFFなら、S29において、マーカLスイッチ49が
ONか否かを判断する。そして、マーカLスイッチ49
がONなら、S30において両落ちフラグをR(右)に
セットし、マーカLスイッチ49がOFFならS31に
おいて両落ちフラグをR&Lにセットして最初のステッ
プに戻る。このように、両落ちフラグについては、最初
にL(左)にセットしてからR(右)にセットし、最終
的にR&L(左右)にセットする。
【0070】図11は、マーカモータコントロールに関
する制御フローチャートを示している。
【0071】すなわち、S41でマーカモードを判断
し、両落ちモードならS51に進み、OFFモードなら
S58に進み、オートモードならS42に進む。このS
42では、植付部10がマーカ収納位置、すなわち「固
定位置」又は「上げ位置」にあるか否かを判断し、植付
部10が収納位置になければS47に進み、収納位置に
あればS43に進む。このS43では、植付部10の昇
降を制御する油圧系の油圧状態、すなわち平板カム30
が「下げ位置」又は「植付位置」にあるか否かを判断す
る。これは、植付部10が「下げ位置」又は「植付位
置」にある場合にのみ、マーカ切換えモータ46を駆動
可能としているからである。
【0072】そして、S43で油圧状態が「下げ」又は
「植付」以外なら、S50においてマーカ切換えモータ
46の駆動を停止し、また、S43で油圧状態が「下
げ」又は「植付」なら、S44に進み、ここで方向フラ
グが右か左かを判断する。そして、このS44で方向フ
ラグが右ならS54に進み、方向フラグが左ならS45
でマーカLスイッチ49のON/OFFを判断する。そ
して、マーカLスイッチ49がONなら、S50に進
み、マーカLスイッチ49がOFFならS46でマーカ
切換えモータ46を左方向に駆動する。これは、マーカ
50がオートモードで油圧状態が「下げ」又は「植付」
位置にあるときに、該マーカ50を前回と反対方向に繰
り出す制御を行うからである。
【0073】また、前述したS42において、植付部1
0がマーカ収納位置になければ、S47において植付部
10がマーカ振り出し位置にあるか否かを判断する。振
り出し位置になければ、S50に進み、振り出し位置に
あれば、S48で植付クラッチの入切を判断する。そし
て、植付クラッチが切ならS50に進み、植付クラッチ
が入なら、S49で植付クラッチフラグをセットして、
S50に進み、マーカ切換えモータ46の駆動を停止す
る。
【0074】更に、前述したS41において、マーカ5
0が両落ちモードならS51において植付部10がマー
カ収納位置にあるか否かを判断し、収納位置になければ
S56に進み、収納位置にあればS52に進んで、植付
部10の昇降を制御する油圧状態を判断する。そして、
S52で油圧状態が「下げ」又は「植付」以外なら、S
50に進み、油圧状態が「下げ」又は「植付」なら、S
53に進み、ここで両落ちフラグが右及び左になってい
るか否かを判断する。
【0075】両落ちフラグが右及び左になっていなけれ
ばS50に進み、両落ちフラグが右及び左になっていれ
ば、S54に進み、ここでマーカRスイッチ49のON
/OFFを判断する。マーカRスイッチ49がONな
ら、S50に進み、マーカRスイッチ49がOFFなら
S55でマーカ切換えモータ46を右方向に駆動する。
【0076】次に、前述したS41において、マーカモ
ードがOFFならS58において植付部10がマーカ収
納位置、すなわち「固定位置」又は「上げ位置」にある
か否かを判断する。そして、植付部10がマーカ収納位
置になければS65に進み、マーカ収納位置にあればS
59において、植付部10の昇降を制御する油圧状態を
判断する。
【0077】このS59で、油圧状態が「下げ」又は
「植付」以外なら、S65に進み、油圧状態が「下げ」
又は「植付」なら、S60において、マーカC(中央)
スイッチ49のON/OFFを判断し、ONならS65
に進み、OFFならS61に進む。このS61では、マ
ーカRスイッチ49のON/OFFを判断し、ONなら
S64においてマーカ切換えモータ46を左方向に駆動
すると共に、駆動方向フラグをLとし、OFFならS6
2に進む。
【0078】このS62では、マーカLスイッチ49の
ON/OFFを判断し、ONならS66においてマーカ
切換えモータ46を右方向に駆動すると共に、駆動方向
フラグをRとし、OFFならS63に進む。このS63
では、駆動方向フラグの方向を判断し、駆動方向フラグ
がRならS66に進み、駆動方向フラグがLならS64
に進み、駆動方向フラグがクリアならS65においてマ
ーカ切換えモータ46の駆動を停止すると共に、駆動方
向フラグをクリアする。
【0079】図12は、マーカモニタ表示に関するフロ
ーチャートを示す。
【0080】このマーカモニタ表示においては、作業位
置に繰出される側のマーカモニタのランプを点灯するも
のであるが、S71において、モニタフラグがセットさ
れているか否かを判断し、セットされていればS74に
進み、リセットされていればS72に進む。このS72
では、植付部10が最上昇位置にあるか否かを判断し、
植付部10が最上昇位置になければS75においてマー
カモニタの左右のランプ84R,84Lを消灯して最初
のステップに戻り、植付部10が最上昇位置にあれば、
S73でモニタフラグをセットしてS74に進む。この
S74では、マーカモードを判断し、マーカモードがO
FFならマーカモニタの左右のランプ84R,84Lを
消灯し(S75)、マーカモードが両落ちならマーカモ
ニタの左右のランプ84R,84Lを点灯する(S7
6)。更に、マーカモードがオートならS77に進み、
このS77では、方向フラグが右(R)か左(L)かを
判断する。そして、方向フラグがLなら、マーカモニタ
左のランプ84Lのみを点灯し(S78)、また方向フ
ラグがRなら、マーカモニタ右のランプ84Rのみを点
灯する(S79)。
【0081】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、マーカ自動モードでの作業中にエンジンを停
止した後のエンジン再始動時に、前記マーカをエンジン
停止前のマーカの繰出し側と反対側への繰出しを設定す
るマーカ制御部を備えたことにより、例えばマーカ自動
モードでの作業中に畦際にてエンジンを停止したとして
も、エンジン再始動時には、引き続きエンジン停止前の
マーカの繰出し順序に従ったマーカの繰出しが行われる
ので、マーカの繰出し方向を設定し直す手間が省け、作
業能率の向上を図ることができる。
【0082】請求項2記載の発明によれば、作業中にエ
ンジンを停止した場合に、エンジン停止前のマーカの繰
出し状態を保持可能な保持機構を備えていることによ
り、作業中にエンジンを停止したとしても、エンジン停
止前のマーカの繰出し状態を保持してこの繰出し状態を
検出することができるので、エンジンを停止した後、エ
ンジンを再始動する時には、エンジン停止前のマーカの
繰出し順序に従ったマーカの繰出しを行うことが可能と
なる。
【0083】請求項3記載の発明によれば、マーカを移
動制御する電磁アクチュエータは、作業部が所定の下降
位置にある場合にのみ駆動制御されることにより、マー
カの繰出しモードの切換え操作を頻繁に行ったとして
も、作業部が所定位置に下降するまでは電磁アクチュエ
ータは駆動されないので、不必要な繰出しモードの切換
え操作により電磁アクチュエータの寿命が短縮されるの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機を模式的に表し
た側面図である。
【図2】(a)はステアリングホイールとその下方に取
付けた手元操作レバーの外観斜視図、(b)はマーカの
繰出し方向の切換え順序を示す図、(c)はマーカの繰
出しモードの切換え順序を示す図である。
【図3】乗用田植機に用いられる油圧制御機構の全体構
成を示す側面図である。
【図4】マーカ引上げ機構の平面図である。
【図5】マーカ引上げ機構の側面図である。
【図6】(a)はロータリスイッチにより左マーカの繰
出しが検出されている状態を示す図であり、(b)はロ
ータリスイッチにより右マーカの繰出しが検出されてい
る状態を示す図である。
【図7】(a)はマーカの先端繰出し側の全体構成を示
す図であり、(b)はその要部拡大図である。
【図8】本実施の形態における制御部の構成ブロック図
である。
【図9】エンジン始動時のマーカモードセットについて
の制御フローチャートを示す図である。
【図10】通常のマーカモードセットに関する制御フロ
ーチャートを示す図である。
【図11】マーカ切換えモータによる制御フローチャー
トを示す図である。
【図12】マーカモニタ表示に関する制御フローチャー
トを示す図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機 5 走行機体 6 エンジン 7 座席シート 8 昇降リンク機構 9 運転席 10 植付部 30 平板カム 32 植付スイッチ 38 手元操作レバー 39 制御部 40 マーカ引上げ機構 41 カム回動モータ 45 保持機構 46 マーカ切換えモータ 48 作動アーム 49 ロータリスイッチ 50(R,L) マーカ 58 切換えレバー 64 ロッド 84(R,L) モニタランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 智恵 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B043 AA01 AB15 CA03 CB11 CB15 CB17 DB20 EB01 EB14 EC02 EC15 ED21 2B062 AA01 AA08 AA10 AA11 AB01 BA01 BA20 BA22 BA35 BA36 BA62 CA04 CA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにて駆動される走行機体に、作
    業部を昇降自在に支持すると共に、該作業部の昇降に伴
    い上昇収納される非作業位置と機体側方に下降繰り出さ
    れる作業位置とに移動可能なマーカを備えた移植機にお
    いて、 前記作業部の昇降に伴い前記マーカの繰出しを左右交互
    に切換える自動モードでの作業中に、前記エンジンを停
    止した後のエンジン再始動時に、前記マーカをエンジン
    停止前の繰出し方向と反対方向への繰出しを設定するマ
    ーカ制御部を備えている、 ことを特徴とする移植機のマーカ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記作業中にエンジンを停止した場合
    に、エンジン停止前の前記マーカの繰出し状態を保持可
    能な保持機構を備えている、 ことを特徴とする請求項1記載の移植機のマーカ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マーカを移動制御する電磁アクチュ
    エータを備え、該電磁アクチュエータは前記作業部が所
    定の下降位置にある場合にのみ駆動制御される、 ことを特徴とする請求項1記載の移植機のマーカ制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006304805A (ja) * 2006-06-30 2006-11-09 Iseki & Co Ltd 農作業機の操作装置
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