JP2002354917A - 乗用型田植機の苗補給装置 - Google Patents
乗用型田植機の苗補給装置Info
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- JP2002354917A JP2002354917A JP2001164345A JP2001164345A JP2002354917A JP 2002354917 A JP2002354917 A JP 2002354917A JP 2001164345 A JP2001164345 A JP 2001164345A JP 2001164345 A JP2001164345 A JP 2001164345A JP 2002354917 A JP2002354917 A JP 2002354917A
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- support
- support arm
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自在に
連結した乗用型田植機におおいて、苗植付け装置に備え
られた苗のせ台への苗補給作業を軽快容易に行えるよう
にする。 【解決手段】 走行機体3の左右に、複数枚の苗Fを並
列支持する苗支持台21を、機体前方の苗受取り位置a
と運転座席後方の苗補給位置bとに亘って前後移動可能
に配備し、各苗支持台21をそれぞれ独立して前後移動
可能、かつ、左右移動可能に構成してある。
連結した乗用型田植機におおいて、苗植付け装置に備え
られた苗のせ台への苗補給作業を軽快容易に行えるよう
にする。 【解決手段】 走行機体3の左右に、複数枚の苗Fを並
列支持する苗支持台21を、機体前方の苗受取り位置a
と運転座席後方の苗補給位置bとに亘って前後移動可能
に配備し、各苗支持台21をそれぞれ独立して前後移動
可能、かつ、左右移動可能に構成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型田植機に装
備される苗補給装置で、特には、畦から受取った苗を機
体後部に連結した苗植付け装置の苗のせ台へ移載する場
合などに利用するよう構成した苗補給装置に関する。
備される苗補給装置で、特には、畦から受取った苗を機
体後部に連結した苗植付け装置の苗のせ台へ移載する場
合などに利用するよう構成した苗補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用型田植機に装備される上記苗補給装
置としては、例えば、特開平4−30813号公報や特
開平7−75413号公報に開示されているように、苗
のせ台と同幅の苗支持枠を、前後揺動可能なアームの先
端部に装着し、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方
の苗補給位置とに亘って前後移動可能に構成されるとと
もに、支持した苗を横移動調節して苗のせ台に補給でき
るよう構成したものが提案されている。
置としては、例えば、特開平4−30813号公報や特
開平7−75413号公報に開示されているように、苗
のせ台と同幅の苗支持枠を、前後揺動可能なアームの先
端部に装着し、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方
の苗補給位置とに亘って前後移動可能に構成されるとと
もに、支持した苗を横移動調節して苗のせ台に補給でき
るよう構成したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】提案されている上記苗
補給装置によると、畦から受取った苗を容易に苗のせ台
への補給位置に移動させて、苗のせ台における各条の苗
載置部位に苗を送り込むことができ、苗補給作業を軽快
かつ迅速に行うことができるものであるが、実用上の面
で改良の余地があった。つまり、上記した提案構造で
は、苗のせ台と同幅の幅広い苗支持枠全体を前後に移動
させるものであり、運転座席に作業者が搭乗している状
態で苗補給作業を行うと、苗支持枠が作業者の頭上を通
過することになり、苗からこぼれ落ちた水や土が作業者
に降りかかるおそれがあるとともに、横幅の大きい構造
物が頭上を越える際に不安感を覚えるものとなることが
予測される。
補給装置によると、畦から受取った苗を容易に苗のせ台
への補給位置に移動させて、苗のせ台における各条の苗
載置部位に苗を送り込むことができ、苗補給作業を軽快
かつ迅速に行うことができるものであるが、実用上の面
で改良の余地があった。つまり、上記した提案構造で
は、苗のせ台と同幅の幅広い苗支持枠全体を前後に移動
させるものであり、運転座席に作業者が搭乗している状
態で苗補給作業を行うと、苗支持枠が作業者の頭上を通
過することになり、苗からこぼれ落ちた水や土が作業者
に降りかかるおそれがあるとともに、横幅の大きい構造
物が頭上を越える際に不安感を覚えるものとなることが
予測される。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、運転座席に作業者が搭乗している状態
でも、軽快迅速に、かつ、安心して苗補給作業を行うこ
とができるようにすることを主たる目的とする。
たものであって、運転座席に作業者が搭乗している状態
でも、軽快迅速に、かつ、安心して苗補給作業を行うこ
とができるようにすることを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、走行機
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、走行機体の左右に、複数枚
の苗を並列支持する苗支持台を、機体前方の苗受取り位
置と運転座席後方の苗補給位置とに亘って前後移動可能
に配備し、各苗支持台をそれぞれ独立して前後移動可
能、かつ、左右移動可能に構成してあることを特徴とす
る。
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、走行機体の左右に、複数枚
の苗を並列支持する苗支持台を、機体前方の苗受取り位
置と運転座席後方の苗補給位置とに亘って前後移動可能
に配備し、各苗支持台をそれぞれ独立して前後移動可
能、かつ、左右移動可能に構成してあることを特徴とす
る。
【0007】(作用) 上記構成の苗補給装置は、植付
け作業前の苗装填と植付け作業途中の苗補給に利用され
る。植付け作業前の苗装填においては、圃場内に乗り入
れた田植機を畦際に位置させた状態で、先ず、畦に搬入
した苗を機体前方の苗受取り位置に移動させた苗支持台
に並列装填し、次に、苗が装填された苗支持台を後方の
苗補給位置にまで移動させ、苗支持台上の苗を苗植付け
装置の苗のせ台に移載する。
け作業前の苗装填と植付け作業途中の苗補給に利用され
る。植付け作業前の苗装填においては、圃場内に乗り入
れた田植機を畦際に位置させた状態で、先ず、畦に搬入
した苗を機体前方の苗受取り位置に移動させた苗支持台
に並列装填し、次に、苗が装填された苗支持台を後方の
苗補給位置にまで移動させ、苗支持台上の苗を苗植付け
装置の苗のせ台に移載する。
【0008】苗のせ台への苗装填が終了すると、苗支持
台に予備苗を満載して後方の苗補給位置に保持した状態
で植付け作業を開始する。つまり、この時、苗支持台は
予備苗のせ台として機能し、苗の消費に応じて苗支持台
の苗を苗のせ台に補給することになる。そして、苗支持
台の苗を補給し尽くし、かつ、苗のせ台の苗が少なくな
ると、機体を畦際に移動して上記のように苗のせ台への
苗補給、および、苗支持台への苗補充を行った後、植付
け作業を再開する。
台に予備苗を満載して後方の苗補給位置に保持した状態
で植付け作業を開始する。つまり、この時、苗支持台は
予備苗のせ台として機能し、苗の消費に応じて苗支持台
の苗を苗のせ台に補給することになる。そして、苗支持
台の苗を補給し尽くし、かつ、苗のせ台の苗が少なくな
ると、機体を畦際に移動して上記のように苗のせ台への
苗補給、および、苗支持台への苗補充を行った後、植付
け作業を再開する。
【0009】この場合、例えば8条植え仕様の苗植付け
装置を備えた田植機では、左右の苗支持台のそれぞれ
を、4条分の苗を並列装填できる横幅のものに構成し、
合わせて8条分の苗を収容できるようにする。そして、
苗支持台を前後に移動させる場合、苗支持台を一旦横外
方に偏位させた状態とすることで、運転部上方を移動さ
せる時に運転座席に作業者が着座していても、作業者の
頭上を通過させるようなことなく苗支持台を前後に移動
させることができ、苗補給位置において苗支持台を機体
内方に横移動させて、苗のせ台に対する横方向での位置
合わせを行って、苗支持台から苗のせ台への苗の移載を
行う。
装置を備えた田植機では、左右の苗支持台のそれぞれ
を、4条分の苗を並列装填できる横幅のものに構成し、
合わせて8条分の苗を収容できるようにする。そして、
苗支持台を前後に移動させる場合、苗支持台を一旦横外
方に偏位させた状態とすることで、運転部上方を移動さ
せる時に運転座席に作業者が着座していても、作業者の
頭上を通過させるようなことなく苗支持台を前後に移動
させることができ、苗補給位置において苗支持台を機体
内方に横移動させて、苗のせ台に対する横方向での位置
合わせを行って、苗支持台から苗のせ台への苗の移載を
行う。
【0010】また、左右の苗支持台は同時に前後移動さ
せることもできるが、左右の苗支持台を片側づつ前後移
動させることで、搭乗作業者は苗支持台を監視し続けな
がら前後移動させることができる。
せることもできるが、左右の苗支持台を片側づつ前後移
動させることで、搭乗作業者は苗支持台を監視し続けな
がら前後移動させることができる。
【0011】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、苗支持台を前後移動させる際に、苗支持台に保
持した苗から水が滴ったり土がこぼれ落ちても、運転座
席に着座した作業者に降りかかることがなく、苗供給作
業を軽快容易に行うことが可能になるとともに、供給位
置においては苗支持台の横移動によって苗のせ台に対す
る位置合わせを行い、苗支持台から苗のせ台への苗の移
載を軽快に行うことができ、苗補給作業のための作業中
断時間を短縮して作業能率を向上することができる。
よると、苗支持台を前後移動させる際に、苗支持台に保
持した苗から水が滴ったり土がこぼれ落ちても、運転座
席に着座した作業者に降りかかることがなく、苗供給作
業を軽快容易に行うことが可能になるとともに、供給位
置においては苗支持台の横移動によって苗のせ台に対す
る位置合わせを行い、苗支持台から苗のせ台への苗の移
載を軽快に行うことができ、苗補給作業のための作業中
断時間を短縮して作業能率を向上することができる。
【0012】また、左右の苗支持台を片側づつ前後移動
させることで、移動中の苗の状態を連続して監視するこ
とができ、移動中の苗の崩れを未然に防止しながら供給
することができる。
させることで、移動中の苗の状態を連続して監視するこ
とができ、移動中の苗の崩れを未然に防止しながら供給
することができる。
【0013】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
効果〕
【0014】(構成) 請求項2に係る発明は、走行機
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、複数枚の苗を並列支持する
苗支持台を、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方の
苗補給位置とに亘って前後移動可能に配備するに、前記
苗支持台を、走行機体に横向きの支点を中心に前後揺動
可能に設けた支持アームの遊端部に、横向きの支点周り
に回動可能に取付け、苗支持台と一体回動する回動部材
と、支持アームの基端に位置する固定部材とに亘って2
系統の索条体を張設して、支持アームの揺動に伴う前記
固定部材と支持アームとの相対姿勢変化によって2系統
の索条体の一方を引張し、他方を弛緩させることで、苗
支持台をアーム揺動方向と逆方向に同角度回動させるよ
う構成してあることを特徴とする。
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、複数枚の苗を並列支持する
苗支持台を、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方の
苗補給位置とに亘って前後移動可能に配備するに、前記
苗支持台を、走行機体に横向きの支点を中心に前後揺動
可能に設けた支持アームの遊端部に、横向きの支点周り
に回動可能に取付け、苗支持台と一体回動する回動部材
と、支持アームの基端に位置する固定部材とに亘って2
系統の索条体を張設して、支持アームの揺動に伴う前記
固定部材と支持アームとの相対姿勢変化によって2系統
の索条体の一方を引張し、他方を弛緩させることで、苗
支持台をアーム揺動方向と逆方向に同角度回動させるよ
う構成してあることを特徴とする。
【0015】(作用) 上記構成によると、支持アーム
に沿って配備した2系統の索条体が平行四連リンクと同
等の機能を発揮し、支持アームを前後に揺動しても苗支
持台は2系統の索条体の張力によって前後水平姿勢に保
たれ、苗を安定良く保持する。特に、索条体をワイヤに
するとともに、支持アームを中空パイプで構成すると、
索条体を支持アームの内部に挿通配備することが可能と
なり、苗支持台の前後移動構造が一層コンパクトなもの
となる。
に沿って配備した2系統の索条体が平行四連リンクと同
等の機能を発揮し、支持アームを前後に揺動しても苗支
持台は2系統の索条体の張力によって前後水平姿勢に保
たれ、苗を安定良く保持する。特に、索条体をワイヤに
するとともに、支持アームを中空パイプで構成すると、
索条体を支持アームの内部に挿通配備することが可能と
なり、苗支持台の前後移動構造が一層コンパクトなもの
となる。
【0016】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、前後一対の支持アームで平行四連リンク機構を
構成して苗支持台を平行移動させる構造に比較して、軽
量化を図りながら安定良く苗を供給搬送することができ
る。
よると、前後一対の支持アームで平行四連リンク機構を
構成して苗支持台を平行移動させる構造に比較して、軽
量化を図りながら安定良く苗を供給搬送することができ
る。
【0017】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
効果〕
【0018】(構成) 請求項3に係る発明は、走行機
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、複数枚の苗を並列支持する
苗支持台を、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方の
苗補給位置とに亘って前後移動可能に配備するに、前記
苗支持台を、走行機体に横軸支点を中心に前後揺動可能
に設けた支持アームの遊端部に取付けるとともに、この
支持アームをアクチュエータによって駆動揺動可能に構
成し、かつ、前記苗補給位置の近傍で支持アームが自重
揺動するように支持アームとアクチュエータとを融通を
もって連結するとともに、この自重揺動域において作動
する緩衝機構を備えてあることを特徴とする。
体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用型田
植機の苗補給装置であって、複数枚の苗を並列支持する
苗支持台を、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方の
苗補給位置とに亘って前後移動可能に配備するに、前記
苗支持台を、走行機体に横軸支点を中心に前後揺動可能
に設けた支持アームの遊端部に取付けるとともに、この
支持アームをアクチュエータによって駆動揺動可能に構
成し、かつ、前記苗補給位置の近傍で支持アームが自重
揺動するように支持アームとアクチュエータとを融通を
もって連結するとともに、この自重揺動域において作動
する緩衝機構を備えてあることを特徴とする。
【0019】(作用) 上記構成によると、機体前方の
苗受取り位置で苗支持台に苗を供給装填した後、苗支持
台を運転座席後方の苗補給位置にまで駆動移動させる
際、支持アームが苗補給位置に接近するとアクチュエー
タに対して自由になって、緩衝機構による緩衝機能を受
けながら自重下降揺動する状態となり、衝撃少なく所定
の苗受取り位置に移行する。なお、苗受取り位置におい
ても同様に緩衝的に移動するようにすることが装置の耐
久性を高めるためには好ましいが、前方移動時には空の
苗支持台が移動してくるので、多少衝撃的に到達しても
機能的には特に不都合となることはなく、コスト低減を
優先する場合には前方移動時のストロークエンドでの緩
衝機能は省略して実施することもできる。
苗受取り位置で苗支持台に苗を供給装填した後、苗支持
台を運転座席後方の苗補給位置にまで駆動移動させる
際、支持アームが苗補給位置に接近するとアクチュエー
タに対して自由になって、緩衝機構による緩衝機能を受
けながら自重下降揺動する状態となり、衝撃少なく所定
の苗受取り位置に移行する。なお、苗受取り位置におい
ても同様に緩衝的に移動するようにすることが装置の耐
久性を高めるためには好ましいが、前方移動時には空の
苗支持台が移動してくるので、多少衝撃的に到達しても
機能的には特に不都合となることはなく、コスト低減を
優先する場合には前方移動時のストロークエンドでの緩
衝機能は省略して実施することもできる。
【0020】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、アクチュエータを用いて支持アームを駆動揺動
するものでありながら、苗支持台を苗補給位置に衝撃少
なく移動させることができ、衝撃によって苗が崩れたり
変形したりするようなことなく良好な苗補給を行うこと
ができる。
よると、アクチュエータを用いて支持アームを駆動揺動
するものでありながら、苗支持台を苗補給位置に衝撃少
なく移動させることができ、衝撃によって苗が崩れたり
変形したりするようなことなく良好な苗補給を行うこと
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る乗用型田植
機の全体側面図が、また、図2に、その平面図がそれぞ
れ示されている。この田植機は、前輪1と後輪2を備え
た4輪駆動式の走行機体3の後部に8条植え仕様の苗植
付け装置4が、油圧シリンダ5によって駆動される平行
四連リンク構造の昇降リンク機構6を介して昇降自在に
連結された構造となっている。
機の全体側面図が、また、図2に、その平面図がそれぞ
れ示されている。この田植機は、前輪1と後輪2を備え
た4輪駆動式の走行機体3の後部に8条植え仕様の苗植
付け装置4が、油圧シリンダ5によって駆動される平行
四連リンク構造の昇降リンク機構6を介して昇降自在に
連結された構造となっている。
【0022】前記苗植付け装置4には、8条分のマット
状苗を並列載置して一定ストロークで往復横移動する苗
のせ台7、この苗のせ台7の下端から一株分づつ苗を切
出して田面に植付けてゆく8組の回転式の植付け機構
8、各植付け箇所を整地する5個の整地フロート9、等
が備えられている。
状苗を並列載置して一定ストロークで往復横移動する苗
のせ台7、この苗のせ台7の下端から一株分づつ苗を切
出して田面に植付けてゆく8組の回転式の植付け機構
8、各植付け箇所を整地する5個の整地フロート9、等
が備えられている。
【0023】走行機体3の前部には、エンジン10を収
容するとともにステアリングハンドル11を備えた原動
部12が設けられるとともに、機体後部には運転座席1
3が設けられ、この運転座席13の足元に位置する主ス
テップ14から原動部12の左右両脇に亘って、機体前
方から運転部位へ歩行移動するための乗降用ステップ1
5が連設されている。また、主ステップ14の左右外側
には、階段状に形成された苗補給用の延長ステップ16
が配備されて、苗のせ台7の端部側の条への苗補給を容
易に行えるようになっている。
容するとともにステアリングハンドル11を備えた原動
部12が設けられるとともに、機体後部には運転座席1
3が設けられ、この運転座席13の足元に位置する主ス
テップ14から原動部12の左右両脇に亘って、機体前
方から運転部位へ歩行移動するための乗降用ステップ1
5が連設されている。また、主ステップ14の左右外側
には、階段状に形成された苗補給用の延長ステップ16
が配備されて、苗のせ台7の端部側の条への苗補給を容
易に行えるようになっている。
【0024】この乗用型田植機には、機体前方から供給
された苗を苗植付け装置4の苗のせ台7に供給するため
の苗補給装置20が装備されており、その詳細な構造を
以下に説明する。
された苗を苗植付け装置4の苗のせ台7に供給するため
の苗補給装置20が装備されており、その詳細な構造を
以下に説明する。
【0025】この苗補給装置20は、左右一対の苗支持
台21を、原動部12よりも機体前方の苗受取り位置
(a)と、運転座席13の後方で苗のせ台7の上端に臨
む苗補給位置(b)とに亘って左右独立に前後移動可能
に配備して構成されており、各苗支持台21は、横向き
の支点P1 を中心に前後揺動可能な左右一対の支持アー
ム22の遊端部にそれぞれ装備されている。
台21を、原動部12よりも機体前方の苗受取り位置
(a)と、運転座席13の後方で苗のせ台7の上端に臨
む苗補給位置(b)とに亘って左右独立に前後移動可能
に配備して構成されており、各苗支持台21は、横向き
の支点P1 を中心に前後揺動可能な左右一対の支持アー
ム22の遊端部にそれぞれ装備されている。
【0026】前記支持アーム22は、延長ステップ16
の前部から乗降用ステップ15の外側個所に亘って配備
した補助フレーム23に一端部が枢支連結された丸パイ
プ材で構成されており、アクチュエータとしての油圧シ
リンダ24によって前後に揺動駆動されるようになって
いる。詳述すると、支持アーム22の基端に備えたヨー
ク部22aには扇形のフランジ25が一体連設され、こ
のフランジ25と補助フレーム23とに亘って架設した
油圧シリンダ24が短縮作動すると支持アーム22が前
方に揺動され、油圧シリンダ24が伸長作動すると支持
アーム22が後方に揺動されるようになっている。
の前部から乗降用ステップ15の外側個所に亘って配備
した補助フレーム23に一端部が枢支連結された丸パイ
プ材で構成されており、アクチュエータとしての油圧シ
リンダ24によって前後に揺動駆動されるようになって
いる。詳述すると、支持アーム22の基端に備えたヨー
ク部22aには扇形のフランジ25が一体連設され、こ
のフランジ25と補助フレーム23とに亘って架設した
油圧シリンダ24が短縮作動すると支持アーム22が前
方に揺動され、油圧シリンダ24が伸長作動すると支持
アーム22が後方に揺動されるようになっている。
【0027】ここで、前記油圧シリンダ24におけるピ
ストンロッド24aの先端は、前記フランジ25に形成
した部分円弧状の長孔26に係合連結されており、ピス
トンロッド24aが伸長作動して支持アーム22が後方
に移動する際、苗支持台21が上死点を後方に超える
と、前記長孔26の融通によって支持アーム22が自重
で後方に自由揺動するよう構成されるとともに、その自
重揺動のストロークエンドにおいて衝撃的に停止するこ
とがないように、補助フレーム23とフランジ25とに
亘って緩衝機構としてのダンパー27が架設されてい
る。
ストンロッド24aの先端は、前記フランジ25に形成
した部分円弧状の長孔26に係合連結されており、ピス
トンロッド24aが伸長作動して支持アーム22が後方
に移動する際、苗支持台21が上死点を後方に超える
と、前記長孔26の融通によって支持アーム22が自重
で後方に自由揺動するよう構成されるとともに、その自
重揺動のストロークエンドにおいて衝撃的に停止するこ
とがないように、補助フレーム23とフランジ25とに
亘って緩衝機構としてのダンパー27が架設されてい
る。
【0028】また、各支持アーム22の遊端部にもヨー
ク部22bが連設され、このヨーク部22bに回動枠2
8が横向きの支点P2 周りに回転自在に取付けられてい
る。回動枠28には、ヨーク部22bを左右両外側から
抱き込む一対の支点ブラケット28aが備えられてお
り、ヨーク部22bに回転自在に貫通支持された回転支
軸29の両端が両支点ブラケット28aに固着されてい
る。そして、ヨーク部22bの内部における支軸29部
分には、苗支持台21と一体回動する回動部材としての
プーリ30が固着されており、このプーリ30に巻回固
着された2本のワイヤ(索条体)31が支持アーム22
の内部空間を挿通してアーム基端部に導かれている。
ク部22bが連設され、このヨーク部22bに回動枠2
8が横向きの支点P2 周りに回転自在に取付けられてい
る。回動枠28には、ヨーク部22bを左右両外側から
抱き込む一対の支点ブラケット28aが備えられてお
り、ヨーク部22bに回転自在に貫通支持された回転支
軸29の両端が両支点ブラケット28aに固着されてい
る。そして、ヨーク部22bの内部における支軸29部
分には、苗支持台21と一体回動する回動部材としての
プーリ30が固着されており、このプーリ30に巻回固
着された2本のワイヤ(索条体)31が支持アーム22
の内部空間を挿通してアーム基端部に導かれている。
【0029】他方、支持アーム22の基端ヨーク部22
aを回動自在に支持した固定支軸32には固定部材とし
てのプーリ33が固着されており、支持アーム22内を
挿通して延出された前記ワイヤ31がこのプーリ33に
巻回固定されている。ここで、回動枠28が前後水平姿
勢にある状態で、プーリ30のワイヤ巻回位相とプーリ
33のワイヤ巻回位相とが同一になる状態で両ワイヤ3
1が緊張調整されており、支持アーム22が支点P1 周
りに前後に揺動すると、固定のプーリ33に対して一方
のワイヤ31が相対的に巻付け引張されるとともに、他
方のワイヤ31が相対的に弛緩されることになり、両ワ
イヤ31の巻きほどきによってアーム遊端部におけるプ
ーリ30が、支持アーム22の揺動方向と逆方向に同角
度だけ回動されるのである。その結果、プーリ30と一
体回動する回動枠28は、支持アーム22の揺動にかか
わらず常に前後水平姿勢に維持されることになる。
aを回動自在に支持した固定支軸32には固定部材とし
てのプーリ33が固着されており、支持アーム22内を
挿通して延出された前記ワイヤ31がこのプーリ33に
巻回固定されている。ここで、回動枠28が前後水平姿
勢にある状態で、プーリ30のワイヤ巻回位相とプーリ
33のワイヤ巻回位相とが同一になる状態で両ワイヤ3
1が緊張調整されており、支持アーム22が支点P1 周
りに前後に揺動すると、固定のプーリ33に対して一方
のワイヤ31が相対的に巻付け引張されるとともに、他
方のワイヤ31が相対的に弛緩されることになり、両ワ
イヤ31の巻きほどきによってアーム遊端部におけるプ
ーリ30が、支持アーム22の揺動方向と逆方向に同角
度だけ回動されるのである。その結果、プーリ30と一
体回動する回動枠28は、支持アーム22の揺動にかか
わらず常に前後水平姿勢に維持されることになる。
【0030】苗支持台21は、中抜き矩形の台枠36の
上に、棒材を組み合わせてなる4条分の苗載置枠37を
左右に並べて取り付けた構造となっており、台枠36を
構成する前後の横枠36aが、前記回動枠28の前後の
外面の左右に配備した上下一対づつのガイドローラ38
に案内されて左右移動可能に支持されている。
上に、棒材を組み合わせてなる4条分の苗載置枠37を
左右に並べて取り付けた構造となっており、台枠36を
構成する前後の横枠36aが、前記回動枠28の前後の
外面の左右に配備した上下一対づつのガイドローラ38
に案内されて左右移動可能に支持されている。
【0031】前記回動枠28は、下向きに開放された断
面コの字形に構成されており、その内部に、電動モータ
39によって正逆回転されるプーリ40が配備されると
ともに、このプーリ40に巻回連結されたワイヤ41の
両端が台枠36の左右両端部にそれぞれ緊張状態で連結
されており、プーリ40が正逆転されるとワイヤ41が
巻きほぐし移動して、苗支持台21全体が横移動される
ようになっているのである。なお、図12に示すよう
に、苗支持台21の左右には、台枠36の横枠36aに
備えた左右の接当片46によって押圧操作されるリミッ
トスイッチ47が配備されており、各リミットスイッチ
47が対応する接当片46によって押圧操作されること
で、電動モータ39が停止されてオーバーランが阻止さ
れるようになっている。
面コの字形に構成されており、その内部に、電動モータ
39によって正逆回転されるプーリ40が配備されると
ともに、このプーリ40に巻回連結されたワイヤ41の
両端が台枠36の左右両端部にそれぞれ緊張状態で連結
されており、プーリ40が正逆転されるとワイヤ41が
巻きほぐし移動して、苗支持台21全体が横移動される
ようになっているのである。なお、図12に示すよう
に、苗支持台21の左右には、台枠36の横枠36aに
備えた左右の接当片46によって押圧操作されるリミッ
トスイッチ47が配備されており、各リミットスイッチ
47が対応する接当片46によって押圧操作されること
で、電動モータ39が停止されてオーバーランが阻止さ
れるようになっている。
【0032】苗支持台21に備えられた4条分の苗載置
枠37は、縦横の棒材37a,37bと左右の側板37
cとを溶接して前後に開放されたパレット状に構成され
ており、各苗載置枠37の台枠36側の前後の横棒材3
7bに亘って回動自在に取付けた支軸42が、台枠36
の前後箇所に回動自在に支持されている。そして、この
支軸42の前後両端には、苗載置枠37にすくい板44
を介して載置された苗Fの前後移動を阻止するためのス
トッパ金具43が連結されている。
枠37は、縦横の棒材37a,37bと左右の側板37
cとを溶接して前後に開放されたパレット状に構成され
ており、各苗載置枠37の台枠36側の前後の横棒材3
7bに亘って回動自在に取付けた支軸42が、台枠36
の前後箇所に回動自在に支持されている。そして、この
支軸42の前後両端には、苗載置枠37にすくい板44
を介して載置された苗Fの前後移動を阻止するためのス
トッパ金具43が連結されている。
【0033】このストッパ金具43は、支軸42を介し
て一体に回動するものであり、ストッパ金具43を横向
きに倒すことで、苗載置枠37の前後が開放され、苗を
載置したすくい板44を前後に抜き差しすることができ
る。また、苗載置枠37に苗を載置収容した状態でスト
ッパ金具43を起立回動させると、前後のストッパ金具
43がすくい板44の前後に係合して、苗の前後移動を
阻止する。そして、前方のストッパ金具43にはトッグ
ルバネ45が装着され、ストッパ金具43が開放姿勢と
ストッパ姿勢とに切換え保持されるようになっている。
て一体に回動するものであり、ストッパ金具43を横向
きに倒すことで、苗載置枠37の前後が開放され、苗を
載置したすくい板44を前後に抜き差しすることができ
る。また、苗載置枠37に苗を載置収容した状態でスト
ッパ金具43を起立回動させると、前後のストッパ金具
43がすくい板44の前後に係合して、苗の前後移動を
阻止する。そして、前方のストッパ金具43にはトッグ
ルバネ45が装着され、ストッパ金具43が開放姿勢と
ストッパ姿勢とに切換え保持されるようになっている。
【0034】ステアリングハンドル11の左右両側に
は、左右の各苗補給装置20を作動させるための操作具
50がそれぞれ配備されている。図17に示すように、
各操作具50には、前後移動用のスイッチボタン51
F,51Bと、左右移動用のスイッチボタン52L,5
2Rとが一対づつ装備されており、前後移動用のスイッ
チボタン51F,51Bを操作すると、油圧ユニット5
3を介して油圧シリンダ24が伸縮制御されて苗支持台
21が前後に移動され、また、左右移動用のスイッチボ
タンボタン52L,52Rを操作すると、電動モータ3
9が正逆回転制御されて苗支持台21が左右に移動され
る。
は、左右の各苗補給装置20を作動させるための操作具
50がそれぞれ配備されている。図17に示すように、
各操作具50には、前後移動用のスイッチボタン51
F,51Bと、左右移動用のスイッチボタン52L,5
2Rとが一対づつ装備されており、前後移動用のスイッ
チボタン51F,51Bを操作すると、油圧ユニット5
3を介して油圧シリンダ24が伸縮制御されて苗支持台
21が前後に移動され、また、左右移動用のスイッチボ
タンボタン52L,52Rを操作すると、電動モータ3
9が正逆回転制御されて苗支持台21が左右に移動され
る。
【0035】なお、油圧シリンダ24の作動によって苗
支持台21が前方移動されて苗受取り位置(a)に到達
すると、補助フレーム23の前部に形成された凹部54
に支持アーム22が位置決め係入されてその位置に安定
保持されるとともに、台枠36の後部に突設した係合金
具55が支持アーム22に係合されて、台枠36自体の
姿勢の安定が図られる。また、苗支持台21が後方移動
されて苗補給位置(b)に到達すると、延長ステップ1
6上に立設されたステー56の上端凹部57に支持アー
ム22が位置決め係入されてその位置に安定保持され
る。この場合も、台枠36の前部に突設した係合金具5
8が支持アーム22に係合されて、台枠36自体の姿勢
の安定が図られる。
支持台21が前方移動されて苗受取り位置(a)に到達
すると、補助フレーム23の前部に形成された凹部54
に支持アーム22が位置決め係入されてその位置に安定
保持されるとともに、台枠36の後部に突設した係合金
具55が支持アーム22に係合されて、台枠36自体の
姿勢の安定が図られる。また、苗支持台21が後方移動
されて苗補給位置(b)に到達すると、延長ステップ1
6上に立設されたステー56の上端凹部57に支持アー
ム22が位置決め係入されてその位置に安定保持され
る。この場合も、台枠36の前部に突設した係合金具5
8が支持アーム22に係合されて、台枠36自体の姿勢
の安定が図られる。
【0036】本発明に係る苗補給装置20は以上のよう
に構成されており、植付け作業前に圃場に機体を乗り入
れた状態で、苗植付け装置4の苗のせ台7に苗を最初に
装填する場合や、植付け作業途中で苗のせ台7に苗を補
給する場合、などにおいて使用される。
に構成されており、植付け作業前に圃場に機体を乗り入
れた状態で、苗植付け装置4の苗のせ台7に苗を最初に
装填する場合や、植付け作業途中で苗のせ台7に苗を補
給する場合、などにおいて使用される。
【0037】最初の苗装填作業においては、先ず、図3
(イ)に示すように、左右の支持アーム22を前方に倒
して苗支持台21を苗受取り位置(a)に位置させ、畦
に準備しておいた苗をすくい板44を介して苗支持台2
1における各苗載置枠37に1条分づつ載置して、スト
ッパ金具43で前後へのずれ落ちを阻止する状態にす
る。この場合、苗支持台21の横方向位置は任意であ
る。
(イ)に示すように、左右の支持アーム22を前方に倒
して苗支持台21を苗受取り位置(a)に位置させ、畦
に準備しておいた苗をすくい板44を介して苗支持台2
1における各苗載置枠37に1条分づつ載置して、スト
ッパ金具43で前後へのずれ落ちを阻止する状態にす
る。この場合、苗支持台21の横方向位置は任意であ
る。
【0038】次に、4条分の苗が載置された一方の苗支
持台21を大きく横外方に移動させた状態で、支持アー
ム22を後方に起立揺動させて苗支持台21を後方に移
動させてゆく。この場合、横外方に位置する苗支持台2
1は運転座席13に着座した作業者の頭上を通過するこ
とがないので、苗支持台21から水や土がこぼれ落ちた
としても作業者に降りかかることはない。そして、図3
(ロ)に示すように、支持アーム22が後方揺動の限界
まで移動して苗支持台21が苗補給位置(b)に到達す
ると、外方に偏位させていた苗支持台21を内側に横移
動させ、苗支持台21の4個の苗載置枠37と苗のせ台
7の左側あるいは右側の4条分の苗載置部位との横方向
位置を合わせる。
持台21を大きく横外方に移動させた状態で、支持アー
ム22を後方に起立揺動させて苗支持台21を後方に移
動させてゆく。この場合、横外方に位置する苗支持台2
1は運転座席13に着座した作業者の頭上を通過するこ
とがないので、苗支持台21から水や土がこぼれ落ちた
としても作業者に降りかかることはない。そして、図3
(ロ)に示すように、支持アーム22が後方揺動の限界
まで移動して苗支持台21が苗補給位置(b)に到達す
ると、外方に偏位させていた苗支持台21を内側に横移
動させ、苗支持台21の4個の苗載置枠37と苗のせ台
7の左側あるいは右側の4条分の苗載置部位との横方向
位置を合わせる。
【0039】位置合わせが終了すると、ストッパ金具4
3を倒して苗載置枠37を前後に開放し、すくい板44
を前上がり傾斜姿勢にして苗のせ台7の対応する苗載置
部位に持ち込むとともに、すくい板44上の苗を後方に
押し出して対応する苗載置部位に滑り込ませる。なお、
各条の苗載置枠37は、後支点xを中心にして振り上げ
揺動することも可能となっており、必要に応じて苗載置
枠37ごと前上がり傾斜させて苗のせ台7への苗供給を
行うこともできる。
3を倒して苗載置枠37を前後に開放し、すくい板44
を前上がり傾斜姿勢にして苗のせ台7の対応する苗載置
部位に持ち込むとともに、すくい板44上の苗を後方に
押し出して対応する苗載置部位に滑り込ませる。なお、
各条の苗載置枠37は、後支点xを中心にして振り上げ
揺動することも可能となっており、必要に応じて苗載置
枠37ごと前上がり傾斜させて苗のせ台7への苗供給を
行うこともできる。
【0040】そして、左側あるいは右側での4条分の苗
装填が終了すると、すくい板44を回収収容した苗支持
台21を再び横外方に移動させた状態で前方に移動さ
せ、畦からの次の苗受取りを行う。
装填が終了すると、すくい板44を回収収容した苗支持
台21を再び横外方に移動させた状態で前方に移動さ
せ、畦からの次の苗受取りを行う。
【0041】1回の苗補給を終えて苗受取り位置(a)
に復帰してきた苗支持台21への畦からの苗供給を行っ
ている間に、他方の苗支持台21を上記要領で後方へ移
動させて苗のせ台7の残りの4条分の苗装填を行い、再
び、苗受取り位置(a)に復帰させる。近年、乗用田植
機では苗のせ台7における1条分の苗載置部位には2枚
の苗が縦列状に装填可能となっているので、上記苗供給
操作を左右において2回づつ行うことで、この例の田植
機では苗のせ台7に当初16枚の苗を装填することがで
きる。
に復帰してきた苗支持台21への畦からの苗供給を行っ
ている間に、他方の苗支持台21を上記要領で後方へ移
動させて苗のせ台7の残りの4条分の苗装填を行い、再
び、苗受取り位置(a)に復帰させる。近年、乗用田植
機では苗のせ台7における1条分の苗載置部位には2枚
の苗が縦列状に装填可能となっているので、上記苗供給
操作を左右において2回づつ行うことで、この例の田植
機では苗のせ台7に当初16枚の苗を装填することがで
きる。
【0042】苗のせ台7への苗供給が終わると、左右の
苗支持台21に4枚づつ苗を載置収容して苗補給位置
(b)に待機させて植付け作業を開始する。つまり、こ
の場合の苗支持台21は8枚の予備苗を収容する予備苗
のせ台として利用されることになり、苗のせ台7での苗
消費に応じて、苗支持台21上の苗を補給する。
苗支持台21に4枚づつ苗を載置収容して苗補給位置
(b)に待機させて植付け作業を開始する。つまり、こ
の場合の苗支持台21は8枚の予備苗を収容する予備苗
のせ台として利用されることになり、苗のせ台7での苗
消費に応じて、苗支持台21上の苗を補給する。
【0043】そして、苗支持台21の予備苗が全て補給
され、かつ、苗のせ台7に装填された最後の苗の残り量
が少なくなると、畦際まで走行移動した適当な時期に、
最初に苗供給を行う上記要領で苗のせ台7への補給およ
び苗支持台21への予備苗補充を行って、植付け作業を
再開する。
され、かつ、苗のせ台7に装填された最後の苗の残り量
が少なくなると、畦際まで走行移動した適当な時期に、
最初に苗供給を行う上記要領で苗のせ台7への補給およ
び苗支持台21への予備苗補充を行って、植付け作業を
再開する。
【0044】〔別実施形態〕本発明は、以下のおような
形態で実施することも可能である。
形態で実施することも可能である。
【0045】(1)上記実施形態では、支持アーム22
の前後揺動にかかわらず苗支持台21を前後水平姿勢に
維持する2系統の索条体として2本のワイヤ31を使用
しているが、1本のワイヤを前記固定プーリ33と回動
プーリ30に亘って巻回固定して、同等に機能を発揮さ
せることもできる。 (2)ワイヤ31は支持アーム22に挿通することが好
ましいが、支持アーム22の外面に沿って配備して実施
することもできる。 (3)前記固定プーリ33と回動プーリ30に代えて固
定スプロケットと回動スプロケットを利用するととも
に、これらスプロケットに亘ってチェーンを巻き掛けて
2系統の索条体を構成し、平行四連リンクと同等の機能
を発揮させることもできる。 (4)支持アーム22の遊端部に苗支持台21を横支点
周りに駆動回動する電動式あるいは油圧式のアクチュエ
ータを配備するとともに、支持アーム22の揺動角度を
検出する手段を備え、支持アーム22の揺動検出結果に
基づいてアクチュエータを制御して、苗支持台21を常
に前後水平姿勢に安定維持させることも可能である。
の前後揺動にかかわらず苗支持台21を前後水平姿勢に
維持する2系統の索条体として2本のワイヤ31を使用
しているが、1本のワイヤを前記固定プーリ33と回動
プーリ30に亘って巻回固定して、同等に機能を発揮さ
せることもできる。 (2)ワイヤ31は支持アーム22に挿通することが好
ましいが、支持アーム22の外面に沿って配備して実施
することもできる。 (3)前記固定プーリ33と回動プーリ30に代えて固
定スプロケットと回動スプロケットを利用するととも
に、これらスプロケットに亘ってチェーンを巻き掛けて
2系統の索条体を構成し、平行四連リンクと同等の機能
を発揮させることもできる。 (4)支持アーム22の遊端部に苗支持台21を横支点
周りに駆動回動する電動式あるいは油圧式のアクチュエ
ータを配備するとともに、支持アーム22の揺動角度を
検出する手段を備え、支持アーム22の揺動検出結果に
基づいてアクチュエータを制御して、苗支持台21を常
に前後水平姿勢に安定維持させることも可能である。
【図1】本発明に係る乗用型田植機の全体側面図
【図2】本発明に係る乗用型田植機の全体平面図
【図3】苗供給作動を示す平面図
【図4】苗支持台を苗受取り位置に移動させた状態の側
面図
面図
【図5】苗支持台を苗補給位置に移動させた状態の側面
図
図
【図6】苗支持台を苗受取り位置に移動させた状態の駆
動構造を示す側面図
動構造を示す側面図
【図7】苗支持台を苗補給位置に移動させた状態の駆動
構造を示す側面図
構造を示す側面図
【図8】一部を切欠いた支持アームの側面図
【図9】支持アームの支点部を示す横断平面図
【図10】苗受取り位置における支持アーム受止め構造
を示す正面図
を示す正面図
【図11】一方の苗支持台の側面図
【図12】一方の苗支持台の正面図
【図13】一方の苗支持台の平面図
【図14】苗支持台の横移動構造を示す正面図
【図15】苗載置枠の平面図
【図16】苗載置枠のストッパ構造を示す正面図
【図17】苗支持台移動用の操作具を示す平面図
3 走行機体 4 苗植付け装置 13 運転座席 21 苗支持台 22 支持アーム 24 アクチュエータ(油圧シリンダ) 27 緩衝機構(ダンパー) 30 回動部材 31 ワイヤ 33 固定部材 a 苗受取り位置 b 苗補給位置 F 苗 P1 横向き支点 P2 横向き支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 潤 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 田中 政一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 田中 富穂 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 東尾 登 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B064 AA02 AA07 AB01 AC01 BA08 BA09 BB12 CA05
Claims (3)
- 【請求項1】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自
在に連結した乗用型田植機の苗補給装置であって、 走行機体の左右に、複数枚の苗を並列支持する苗支持台
を、機体前方の苗受取り位置と運転座席後方の苗補給位
置とに亘って前後移動可能に配備し、各苗支持台をそれ
ぞれ独立して前後移動可能、かつ、左右移動可能に構成
してあることを特徴とする乗用型田植機の苗補給装置。 - 【請求項2】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自
在に連結した乗用型田植機の苗補給装置であって、 複数枚の苗を並列支持する苗支持台を、機体前方の苗受
取り位置と運転座席後方の苗補給位置とに亘って前後移
動可能に配備するに、 前記苗支持台を、走行機体に横向きの支点を中心に前後
揺動可能に設けた支持アームの遊端部に、横向きの支点
周りに回動可能に取付け、苗支持台と一体回動する回動
部材と、支持アームの基端に位置する固定部材とに亘っ
て2系統の索条体を張設して、支持アームの揺動に伴う
前記固定部材と支持アームとの相対姿勢変化によって2
系統の索条体の一方を引張し、他方を弛緩させること
で、苗支持台をアーム揺動方向と逆方向に同角度回動さ
せるよう構成してあることを特徴とする乗用型田植機の
苗補給装置。 - 【請求項3】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自
在に連結した乗用型田植機の苗補給装置であって、 複数枚の苗を並列支持する苗支持台を、機体前方の苗受
取り位置と運転座席後方の苗補給位置とに亘って前後移
動可能に配備するに、 前記苗支持台を、走行機体に横軸支点を中心に前後揺動
可能に設けた支持アームの遊端部に取付けるとともに、
この支持アームをアクチュエータによって駆動揺動可能
に構成し、かつ、前記苗補給位置の近傍で支持アームが
自重揺動するように支持アームとアクチュエータとを融
通をもって連結するとともに、この自重揺動域において
作動する緩衝機構を備えてあることを特徴とする乗用型
田植機の苗補給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001164345A JP2002354917A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 乗用型田植機の苗補給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001164345A JP2002354917A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 乗用型田植機の苗補給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002354917A true JP2002354917A (ja) | 2002-12-10 |
Family
ID=19007178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001164345A Pending JP2002354917A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 乗用型田植機の苗補給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002354917A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232810A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Kubota Corp | 農作業機 |
CN102369802A (zh) * | 2010-08-18 | 2012-03-14 | 井关农机株式会社 | 秧苗移植机 |
JP2020000138A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社クボタ | 乗用型田植機 |
JP2021132611A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
-
2001
- 2001-05-31 JP JP2001164345A patent/JP2002354917A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232810A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Kubota Corp | 農作業機 |
CN102369802A (zh) * | 2010-08-18 | 2012-03-14 | 井关农机株式会社 | 秧苗移植机 |
JP2020000138A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社クボタ | 乗用型田植機 |
JP2021132611A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
JP7140152B2 (ja) | 2020-02-28 | 2022-09-21 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
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