JP2000138581A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2000138581A
JP2000138581A JP10326083A JP32608398A JP2000138581A JP 2000138581 A JP2000138581 A JP 2000138581A JP 10326083 A JP10326083 A JP 10326083A JP 32608398 A JP32608398 A JP 32608398A JP 2000138581 A JP2000138581 A JP 2000138581A
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signal
circuit
phase
reference signal
control
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Kazuhiko Kumagai
一彦 熊谷
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模を増大させたり、多くの条件データを
用いて状態検出を行ったりすることなく、VCOの製造
偏差あるいは経時変化等で、フリーラン周波数が基準信
号の周波数からずれた場合であっても、基準信号と被比
較信号との位相差を所期の範囲に保つことができるPL
L回路を提供する。 【解決手段】基準信号REFに対する被比較信号Fの位
相差を基準信号REFの周期毎に検出し、その検出結果
に応じた被比較信号が進んでいるか遅れているかだけの
情報を有する位相比較信号Rを基準信号REFの周期毎
に出力する制御回路14を設ける。制御回路14は、A
/D変換器15,ディジタル比較回路16,D型FF回
路17,LPF18で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路に関
し、特に、電圧信号でなる制御信号に対応した周波数で
発振する発振回路の出力信号を、所定の基準信号に対し
て所定の位相関係が保たれるように構成された制御回路
でもって閉ループ制御するPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のPLL回路は、その基本構成が
図6に示すように、制御信号Vに対応して被比較信号F
を出力する電圧制御型発振回路(以下、「VCO」と略
称する)1と、このVCO1の制御信号Vの入力端と被
比較(発振出力)信号Fの出力端の間を閉ループ接続す
る制御回路2とで構成される。
【0003】制御回路2は、種々の具体的構成が存在す
るが、その一例として排他的論理和回路3とLPF4で
構成された例がある。即ち、所定の基準信号REF(比
較信号)と被比較信号F(被比較信号)が入力される排
他的論理和回路3により、双方の位相差の量に応じた幅
を持つパルス信号に変換し、このパルス信号をローパス
フィルタ(以下、「LPF」と略称する)4を通して積
分して直流成分を取り出すことにより制御信号Vを得て
いる。
【0004】このようにして得られた制御信号VをVC
O1に供給し、被比較信号Fの発振周波数が所期のもの
となるように制御、いわゆる閉ループ制御を行ってい
る。
【0005】この場合、基準信号REFの周波数と被比
較信号Fの発振周波数との間の一般的な関係は、縦軸が
制御信号Vの電圧vで横軸が周波数fで表わす図7のよ
うになっていて、VCO1のフリーラン周波数と基準信
号REFの周波数が、VCO1のフリーラン周波数がα
下がったf−αの場合を示す符号aの特性と、符号bで
示すように共にf0の場合の特性と、α上がったf+α
の場合を示す符号cの特性のそれぞれが代表例である。
この図7から明らかな通り、VCO1の製造偏差あるい
は経時変化等で、フリーラン周波数が基準信号周波数か
らずれた場合、そのずれ分に対応した制御信号Vの電圧
(v0,v+α,v−α)が必要となる。
【0006】さて、図6に示す制御回路2の別の構成と
して図8に示すように制御回路5をD型FF回路6とL
PF7とで構成した例がある。即ち、この例は、D型F
F回路6のデータ入力端DにVCO1の被比較信号Fの
出力を供給し、クロック入力端Tに基準信号REFを供
給し、出力端Qに生じる信号をLPF7を通して直流成
分のみを抽出(積分)して制御信号Vとするものであ
る。
【0007】この場合の基準信号REFと被比較信号F
と制御信号Vの電圧vと比較結果は、基準信号REFに
対して被比較信号Fの位相が進んだ場合には図9に示す
ように、基準信号REFと被比較信号Fの位相差に対応
するパルス幅P1なる比較結果が得られ、これに基づい
て制御信号Vの電圧がv0からv−α寄りに低下され、
これに追従してVCO1の周波数が上昇されることにな
る。
【0008】基準信号REFに対して被比較信号Fの位
相が標準位相の場合には図10に示すように、基準信号
REFと被比較信号Fの位相差に対応するパルス幅P2
なる比較結果が得られ、これに基づいて制御信号Vの電
圧がv0に保たれVCO1の周波数が保たれる。
【0009】基準信号REFに対して被比較信号Fの位
相が遅れた場合には図11に示すように、基準信号RE
Fと被比較信号Fの位相差に対応するパルス幅P3なる
比較結果が得られ、これに基づいて制御信号Vの電圧が
v0からv+α寄りに上昇され、これに追従してVCO
1の周波数が低下されることになる。
【0010】以上の図9ないし図11から明らかな通
り、VCO1に対する制御信号Vの電圧を変えるために
は、基準信号REFに対する被比較信号Fの位相差分に
相当する電圧を生成する必要がある。
【0011】一方、図6に示す制御回路2や図8に示す
制御回路5の別構成例として特開昭59−22112
2,特開平2−70124,特開平8−316828,
特開平9−307436のように構成したものもある
が、これらはその総てが基準信号と被比較信号とを比較
して位相差の「量」を検出し、この「量」に応じて制御
信号の電圧を適正なものに制御、即ち、VCOの発振周
波数が所望の値になるように制御することをその基本動
作としている。
【0012】このような基本動作を適宜に行うことによ
って基準信号と被比較信号の位相差がゼロもしくは所定
の値(例えば、1/2周期)に収斂され、同時的に制御
信号の電圧も所定の値に収斂されて両者の同期が取れた
状態になり、安定した出力周波数を得ることができる。
【0013】しかしながら、このような構成の場合、フ
リーラン周波数と基準信号が同期した状態であっても、
VCOの製造偏差あるいは経時変化等で、フリーラン周
波数が基準信号の周波数からずれた場合には、フリーラ
ン周波数と基準信号との周波数差の成分が両信号の位相
差成分となって表れてしまい両信号の位相を厳密に一致
させることが難しかった。
【0014】これを解決することを主眼としてなされた
PLL回路が特開昭63−124622に開示されてお
り、図12に示すようにVCO1を閉ループ制御するた
めの制御回路8を、「位相差有無検出回路9,位相極性
検出回路10,位相極性変化検出回路11,状態判定回
路12,制御電圧発生回路13」で構成されている。
【0015】この位相差有無検出回路9は、供給された
被比較信号Fと基準信号REFの位相差がゼロ領域であ
るか否かを検出して第1条件データAを出力するもの
で、位相極性検出回路10は、供給された被比較信号F
と基準信号REFの位相極性(進み位相か遅れ位相の
別)を検出して第2条件データBを出力するもので、位
相極性変化検出回路11は、供給された第2条件データ
Bにおける位相極性が変化したか否かを検出して第3条
件データCを出力するものである。
【0016】状態判定回路12は、前述の第1条件デー
タA,第2条件データB,第3条件データCの3種から
基準信号REFと被比較信号Fとの状態を判定するもの
で、制御電圧発生回路13は、状態判定回路12の出力
に基づいて制御信号Vを生成するものである。
【0017】従って、基準信号REFと被比較信号Fを
比較し、第1条件データAとして位相差がゼロ領域にあ
るか否かを表し、第2条件データBとして位相極性を表
し、第3条件データCとして位相極性の変化を表すこと
になり、これらを状態判定回路12で総合判断すること
によって、位相差がゼロ領域の範囲内にある場合には、
その時の制御信号Vの電圧を保ち、範囲外である場合に
は、当該位相差を減少させるように制御信号Vを変化さ
せ、しかも、位相極性が変化した場合にも被比較信号F
を基準信号REFに近付けるように制御信号Vを変化さ
せることによって、迅速に位相差をゼロ領域に収斂さ
せ、かつ、かつその周波数においても基準信号REFと
被比較信号Fの両者を正確に合致させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLL回路、特
に、特開昭63−124622に開示されているPLL
回路は、VCOのフリーラン周波数と基準信号が同期し
た状態であっても、VCOの製造偏差あるいは経時変化
等で、フリーラン周波数が基準信号の周波数からずれた
場合には、フリーラン周波数と基準信号との周波数差の
成分が両信号の位相差成分となって表れてしまっても
「両信号の位相を厳密に一致させる」ことができ、優れ
たものであるものの、その構成として第1ないし第3条
件データのそれぞれを検出するための回路とこれらの各
データを総合判断する回路を必要とし、即ち、位相差有
無検出回路9,位相極性検出回路10,位相極性変化検
出回路11,状態判定回路12(図12参照)を必要と
するために、通常の実装すースペースが確保されている
場合には別段の問題がないものの、実装スペースが大き
くとれない電子回路の場合、特にIC化回路の場合に難
点があり、その改善が望まれている。
【0019】また、3種の条件データに基づいての総合
判定が行われているために、回路規模が増大してしまう
きらいがあり、前述の利点を損なわずに、より少ない条
件データで判定することができるPLL回路の出現が望
まれている。
【0020】そこで、本発明の目的は、回路規模を増大
させたり、多くの条件データを用いて状態検出を行った
りすることなく、VCOの製造偏差あるいは経時変化等
で、フリーラン周波数が基準信号の周波数からずれた場
合であっても、基準信号と被比較信号との位相差を所期
の範囲に保つことができるPLL回路を提供することに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のPLL回路は次のような特徴的構成を採用
している。
【0022】(1)電圧信号でなる制御信号に対応した
周波数で発振する発振回路と、該発振回路の出力信号と
基準信号との位相を比較して得られた位相比較信号に基
づいて前記発振回路へ出力される前記制御信号を生成す
る制御回路とを備え、前記発振回路の出力信号が前記基
準信号に対して所定の位相関係が保たれるように閉ルー
プ制御するPLL回路において、前記制御回路を、前記
基準信号の位相に対する前記発振回路の出力信号の位相
が進んでいるか遅れているかの状態のみに対応させて制
御信号を生成するように構成する。
【0023】(2)上記(1)の制御回路を、前記基準
信号の位相に対する前記発振回路の出力信号の位相が進
んでいるか遅れているかの状態を前記基準信号の周期毎
に検出して位相比較信号を得るように構成する。
【0024】(3)上記(2)の制御回路を、前記基準
信号の位相に対する前記発振回路の出力信号の位相が進
んでいるか遅れているかの状態を前記基準信号の周期毎
に検出して得られた前記位相比較信号を積分して制御信
号とするように構成する。
【0025】(4)上記(1)の制御回路を、前記基準
信号をサンプリングクロックとして前記発振回路の出力
信号をディジタル化するA/D変換器と、該A/D変換
器からのディジタル出力データと任意に設定したディジ
タルデータとを比較し、前記基準信号の位相に対する前
記発振回路の出力信号の位相が進んでいるか遅れている
かの状態を判定して比較結果データを得るディジタル比
較回路とを具備するように構成する。
【0026】(5)上記(4)の制御回路を、前記基準
信号をラッチクロックとして前記ディジタル比較器の比
較結果データをラッチして出力するラッチ回路を具備す
るように構成する。
【0027】(6)上記(4)の制御回路を、前記ラッ
チ回路のラッチ出力を積分して制御信号とするように構
成する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施の形態によるPL
L回路のブロック図であり、VCO1に制御回路14が
閉ループ接続されている。この制御回路14には、「A
/D変換器15,ディジタル比較回路16,D型FF回
路17,LPF18」が設けられている。
【0030】A/D変換器15は、VCO1からの被比
較信号Fと基準信号REFが入力され、この基準信号R
EFがサンプリングクロックとして入力されることによ
り、基準信号REFの周期毎に被比較信号Fの波高値を
ディジタル符号として被比較データD2に変換するよう
に構成される。
【0031】ディジタル比較回路16は、A/D変換器
15からの被比較データD2と任意に入力したディジタ
ル符号でなる設定データD1とを比較して値が大きいか
小さいかを検出して検出結果データD3を生成するよう
に構成される。
【0032】D型FF回路17は、ディジタル比較回路
16の検出結果データD3がデータ入力端Dに入力さ
れ、クロック入力端Tに基準信号REFが入力されるこ
とにより、基準信号REFの周期毎に検出結果データD
3をラッチし、このラッチした信号を出力端Qから位相
比較信号Rとして出力し、この出力を基準信号REFに
対する被比較信号Fの位相が基準信号REFの周期毎に
進んでいるか遅れているかを表す信号とするように構成
される。
【0033】LPF18は、D型FF回路17からの位
相比較信号Rの直流成分を取り出す(積分)ことにより
制御回路14の出力電圧信号である制御信号Vを生成す
るように構成される。
【0034】よって、制御回路14は、基準信号REF
の位相に対するVCO1の被比較信号Fの位相が進んで
いるか遅れているかの状態のみに対応させて制御信号制
御信号Vを生成するように構成されている。
【0035】以上のように構成されたPLL回路におけ
る動作を図2ないし図5を参照して次に説明する。
【0036】基準信号REFと、VCO1からの被比較
信号FとがA/D変換器15に入力されると、この基準
信号REFがサンプリングクロックとして、基準信号R
EFの周期毎に被比較信号Fの波高値がディジタル符号
に変換され被比較データD2が得られる。
【0037】この被比較データD2は、ディジタル比較
回路16に入力され、予め任意に入力されている設定デ
ータD1と比較されてその値が大きいか小さいかを意味
する検出結果データD3がD型FF回路17のデータ入
力端Dに出力される。
【0038】検出結果データD3は、基準信号REFの
周期毎に検出結果データD3をラッチし、このラッチし
た信号を出力端Qから位相比較信号Rとして出力する。
【0039】この位相比較信号Rは、LPF18を通し
て直流成分を取り出し(積分)することにより制御回路
14の出力電圧信号である制御信号Vが生成され、この
制御信号VがVCO1に出力される。
【0040】よって、制御回路14は、基準信号REF
の位相に対するVCO1の被比較信号Fの位相が進んで
いるか遅れているかの状態のみに対応させて制御信号制
御信号Vが生成されると共に、基準信号REFの位相と
被比較信号Fの位相との位相差の大きさに関係なく、位
相関係の遅れ進み情報を得ることができる。
【0041】図2ないし4は,PLL回路の動作を表す
タイムチャートで、図2が基準信号REFの位相に対し
被比較信号Fの位相が進んでいる場合、図3が基準信号
REFと被比較信号Fとが同期し、基準信号REFの位
相と被比較信号Fの位相が合った場合、図4が基準信号
REFの位相に対し被比較信号Fの位相が遅れている場
合を示している。なお、図3は基準信号REFの位相と
被比較信号Fの位相が合っている場合を分かりやすく説
明するため、基準信号REFの位相と被比較信号Fの位
相との差を大きく示しているがこの値は無限に小さい値
となる。
【0042】また、基準信号REFをサンプリングクロ
ックとして被比較信号Fをディジタル符号に変換して被
比較データD2を得て、これを設定データD1と比較す
ることにより、基準信号REFの位相と被比較信号Fの
位相との位相差の大きさに関係なく、位相関係の遅れ進
み情報を出力できるのである。
【0043】検出結果データD3がデータ入力端Dに入
力されるD型FF回路17は、基準信号REFをクロッ
クとしてディジタル比較回路16の出力の検出結果デー
タD3の立ち上がりにてラッチしてホールドする。従っ
て、D型FF回路17の出力の位相比較信号Rは、基準
信号REFの位相と被比較信号Fの位相との位相差の大
きさに関係なく、位相関係の遅れ進みのみを表す情報と
なる。
【0044】従って、基準信号REFと被比較信号Fに
位相差が少しでも有れば、その位相差が解消されるまで
VCO1への制御信号Vの電圧を変えることができる。
【0045】なお、設定データD1を任意の設定値に変
えることで微細な位相調整を行うこともできる。
【0046】また、被比較信号FをD型FF回路17に
おけるクロックとし、基準信号REFを保持するように
接続しても同様な結果を得ることが出来る。
【0047】図5は、D型FF回路17の動作を分かり
やすく説明するためのタイムチャートであり、基準信号
REFの位相に対し被比較信号Fの位相が、基準信号R
EFの一周期毎に進んでいる場合と遅れている場合を示
している。D型FF回路17は基準信号REFをクロッ
クとし被比較信号Fをクロック信号の立ち上がりにてラ
ッチしてホールドする。従って、D型FF回路17の位
相比較信号Rは、基準信号REFの位相と被比較信号F
の位相との位相差の大きさに関係なく、位相関係の遅れ
進みのみを表す情報となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLL回
路によれば、基準信号と被比較信号の位相差の量を検出
して発振周波数を制御するのではなく、基準信号の位相
に対する被比較信号の位相が進んでいるか遅れているか
のみの情報を検出して発振周波数を制御するので、同期
状態における基準信号の位相と被比較信号の位相との差
を限りなく小さくできる。
【0049】また、VCOのフリーラン周波数と基準信
号が同期した状態であっても、VCOの製造偏差あるい
は経時変化等で、フリーラン周波数が基準信号の周波数
からずれた場合には、フリーラン周波数と基準信号との
周波数差の成分が両信号の位相差成分となって表れてし
まっても「両信号の位相を厳密に一致させる」ことがで
きる。
【0050】更に、1種の条件データ、即ち、基準信号
の位相に対する被比較信号の位相が進んでいるか遅れて
いるかのみの情報に基づい閉ループ制御が行われている
ために、回路規模が増大することがなく、より少ない条
件データで判定することができPLL回路の実装スペー
スを大幅に少なくすることができる。
【0051】よって、回路規模を増大させたり、多くの
条件データを用いて状態検出を行ったりすることなく、
VCOの製造偏差あるいは経時変化等で、フリーラン周
波数が基準信号の周波数からずれた場合であっても、基
準信号と被比較信号との位相差を所期の範囲に保つこと
ができるPLL回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるPLL回路のブロ
ック図である。
【図2】図1に示されるPLL回路における基準信号の
位相に対し被比較信号の位相が進んでいる場合の動作を
示すタイムチャートである。
【図3】図1に示されるPLL回路における基準信号の
位相に対し被比較信号の位相が合っている場合の動作を
示すタイムチャートである。
【図4】図1に示されるPLL回路における基準信号の
位相に対し被比較信号の位相が遅れている場合の動作を
示すタイムチャートである。
【図5】図1中に示されるD型FF回路の動作を示すタ
イムチャートである。
【図6】従来のPLL回路の基本構成例を示すブロック
図である。
【図7】一般的VCOの制御信号の電圧と発振周波数と
の関係を示す特性図である。
【図8】従来のPLL回路の具体構成例を示すブロック
図である。
【図9】従来のPLL回路の動作を示すタイムチャート
である。
【図10】従来のPLL回路の動作を示すタイムチャー
トである。
【図11】従来のPLL回路の動作を示すタイムチャー
トである。
【図12】従来のPLL回路の具体構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 VCO 4,7,18 LPF 8,14 制御回路 15 A/D変換器 16 ディジタル比較回路 17 D型FF回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧信号でなる制御信号に対応した周波数
    で発振する発振回路と、該発振回路の出力信号と基準信
    号との位相を比較して得られた位相比較信号に基づいて
    前記発振回路へ出力される前記制御信号を生成する制御
    回路とを備え、前記発振回路の出力信号が前記基準信号
    に対して所定の位相関係が保たれるように閉ループ制御
    するPLL回路において、 前記制御回路を、前記基準信号の位相に対する前記発振
    回路の出力信号の位相が進んでいるか遅れているかの状
    態のみに対応させて制御信号を生成するように構成した
    ことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】前記制御回路を、前記基準信号の位相に対
    する前記発振回路の出力信号の位相が進んでいるか遅れ
    ているかの状態を前記基準信号の周期毎に検出して位相
    比較信号を得るように構成したことを特徴とする請求項
    1記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】前記制御回路を、前記基準信号の位相に対
    する前記発振回路の出力信号の位相が進んでいるか遅れ
    ているかの状態を前記基準信号の周期毎に検出して得ら
    れた前記位相比較信号を積分して制御信号とするように
    構成したことを特徴とする請求項2記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、 前記基準信号をサンプリングクロックとして前記発振回
    路の出力信号をディジタル化するA/D変換器と、 該A/D変換器からのディジタル出力データと任意に設
    定したディジタルデータとを比較し、前記基準信号の位
    相に対する前記発振回路の出力信号の位相が進んでいる
    か遅れているかの状態を判定して比較結果データを得る
    ディジタル比較回路とを、 具備することを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】前記制御回路は、 前記基準信号をラッチクロックとして前記ディジタル比
    較器の比較結果データをラッチして出力するラッチ回路
    を、 具備することを特徴とする請求項4記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】前記制御回路は、前記ラッチ回路のラッチ
    出力を積分して制御信号とするように構成することを特
    徴とする請求項4記載のPLL回路。
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