JP2000137457A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP2000137457A
JP2000137457A JP11316054A JP31605499A JP2000137457A JP 2000137457 A JP2000137457 A JP 2000137457A JP 11316054 A JP11316054 A JP 11316054A JP 31605499 A JP31605499 A JP 31605499A JP 2000137457 A JP2000137457 A JP 2000137457A
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circuit
signal
horizontal
video
input
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JP11316054A
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Jun Miura
純 三浦
Ikuya Arai
郁也 荒井
Koji Kito
浩二 木藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力映像信号の水平周波数が切り換わった場
合、それに対応した偏向制御信号を作成し、その映像信
号を正しく表示することのできるマルチスキャン対応の
ディスプレイにおいて、水平周波数切り換わり時の画面
の乱れが見えないようにしてユーザの違和感を解消す
る。 【解決手段】 画面表示仕様を表わす情報を入力映像信
号の同期信号から取り出してマイコン101に取り込む
入力ポート106と、前記画面表示仕様情報に基づき適
合する画面サイズなどの調節情報をROM103より読
み出して出力ポート114からD/A変換して偏向回路
へ供給する前記マイコンと、画面表示仕様切り換わり時
に偏向回路の保護を図ると共に映像ミュートを行わせる
スローダウン回路112とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力映像信号の水平偏
向周波数や垂直偏向周波数が、その前に入力された映像
信号のそれとは異なる場合でも、それに対応した偏向制
御信号を作成し、その映像信号を正しく表示することの
できる機能を持つ同期偏向制御回路を有する、所謂マル
チスキャン対応のディスプレイ装置に関する。
【0002】即ち、ここで云う同期偏向制御回路とは、
入力映像信号の水平偏向周波数や垂直偏向周波数の如き
画面サイズや画面位置に関係する画面表示仕様情報を与
えられると、それに応じた画面サイズ・画面位置指定信
号や、それに応じた画面歪補正用の波形信号などを、入
力映像信号に同期した偏向制御信号として作成し、入力
映像信号を表示するディスプレイの偏向回路に対して供
給する制御回路であり、マルチスキャンディスプレイに
は不可欠の回路であるが、本発明は、かかる意味での同
期偏向制御回路を有するディスプレイ装置に関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】近年、コンピュータ端末等のディスプレ
イ装置では、画面の表示位置や表示サイズ,および表示
すべき映像信号の偏向周波数が多種多様となっている。
このため、1台のディスプレイ装置であらゆる映像信号
(ビデオ信号)に対応可能な汎用性の高いマルチスキャ
ンディスプレイが使用されるようになっている。
【0004】このようなマルチスキャン・タイプのディ
スプレイの従来例として、実開昭64−4491号公報
に記載のものを挙げることができる。この種の従来技術
では、マイクロコンピュータを用いて、予め映像信号毎
の画面の表示位置および表示サイズ情報を記憶している
メモリを制御し、入力映像信号に応じて、最適な画面表
示位置および表示サイズ情報をメモリより読み出し、こ
の読み出された情報に基づき偏向回路を制御するように
なっている。従って、ここでのマイクロコンピュータの
動作は単に上記メモリの読み出し制御を行っているだけ
である。
【0005】また、マルチスキャンディスプレイにかか
わらず、ディスプレイ内にディジタルメモリを有し、各
種の画像歪補正データを該メモリから読み出してきて、
画像歪補正波形信号を作成して発生するものがある。こ
の種の従来の波形発生装置としては、特開昭64−12
716号公報に記載の波形発生装置を挙げることができ
る。
【0006】該装置では、予めメモリに保持された補正
波形データを水平および垂直同期信号に同期したタイミ
ングで読み出し、D/A変換によりアナログ信号に変換
し、低域通過フィルタで平滑してパラボラ波形などの画
像歪補正波形信号を得るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の実開昭64−4
491号公報に記載の如き従来技術では、各種入力映像
信号に対応するようにマイクロコンピュータを働かせて
いるが、その動作は単にメモリに保持される情報を選択
的に読み出しているに過ぎず、マイクロコンピュータが
本来もっている機能を充分に発揮させたものとは云い難
い。つまりマイクロコンピュータを用いるのなら、マル
チスキャンディスプレイ用の偏向制御回路として、もっ
と便利で使い勝手に優れたものが実現できると考えられ
るが、その点の配慮がなされていなかった。
【0008】さらに、上記の特開昭64−12716号
公報に記載の如き従来技術では、メモリを用いた歪補正
波形発生回路により、画面歪補正波形信号を発生させて
いるが、水平・垂直偏向周波数および表示タイミングが
異なる映像信号にも対処可能とする、いわゆるマルチス
キャン化に対する配慮がなされていないため、各種の映
像信号に対応したそれぞれ専用の補正情報を保持するメ
モリが必要となり、経済化が図られないという問題があ
った。また、従来技術においては、入力映像信号が、或
る周波数を持つものから別の周波数を持つものに急激に
切り換わった場合に発生する画面(画像)の乱れ(見苦
しさ)については配慮されていなかった。
【0009】本発明の目的は、入力映像信号が、或る周
波数を持つものから別の周波数を持つものに急激に切り
換わった場合に発生する画面(画像)の乱れ(見苦し
さ)からくる違和感(不快感)を除き、ユーザにとって
の使い勝手の向上を図ったマルチスキャン対応のディス
プレイ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明では、偏向周波数が異なる複数種類の映像信号が入力
可能であって、該入力映像信号に対応した映像を表示す
ることが可能なマルチスキャン対応のディスプレイ装置
において、映像信号の偏向周波数が変化したときに、表
示映像に対して映像ミュートを行う映像ミュート手段を
備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】映像ミュート手段は、入力映像信号を増幅して
出力する映像増幅回路の利得を制御することにより映像
ミュートを行い、入力映像信号が、或る周波数を持つも
のから別の周波数を持つものに急激に切り換わった場合
に発生する画面(画像)の乱れがユーザには見えないよ
うにして、見苦しさを解消する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を用いて説明
する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0013】図1において、100は本発明による同期
偏向制御回路(xtalはクロック発生回路)で、10
1はマイクロコンピュータから成る制御回路(以下、C
PUと記す)、102はCPU101とのインターフェ
イスを行う入力ポート(1)回路、103は読み出し専
用メモリ(以下、ROM)、104は読み出し・書き込
み可能メモリ(以下、RAM)、105,および106
は入力ポート(2),および入力ポート(3)回路、で
ある。
【0014】107は入力映像信号に含まれる同期信号
の周波数を検出する同期検出回路、108は入力映像信
号に含まれる同期信号の極性を統一し、垂直帰線期間に
おいて水平同期パルスの抜けがあればそれを補正する極
性統一・H抜け対策回路、109は入力映像信号(緑G
の映像信号)より同期信号を分離し、さらに水平/垂直
同期信号に分離する同期分離・H/V分離回路、11
0,111および114は出力ポート (0), (1) およ
び (2) 回路、である。
【0015】112は入力映像信号が切り換わって同期
信号の周波数が変化したとき、急激にそれに対処しよう
とすると、水平偏向回路に無理がかかって回路素子の破
損を招く恐れがあるので、それを阻止するための水平保
護を行うfH スローダウン回路、113は映像の画面に
おける垂直位相を調整する垂直位相回路、115は入力
映像信号に同期したパラボラ波形信号(画面におけるサ
イドピン歪等を補正できる波形)を発生する波形発生回
路、である。
【0016】116と117はディジタル−アナログ変
換(以下、D/A変換と記す)回路、118はサンプル
ホールド(以下、S/Hと記す)回路、119は低域通
過フィルタ(以下、L.P.F.と記す)、120〜13
7は同期偏向制御回路100とディスプレイ装置の他の
部分(主として偏向回路)との間を結ぶ入出力端子を示
している。
【0017】図1では、CPU101を中心に、ROM
103、RAM104、入/出力ポート回路102,1
05,106,110,111,114、波形発生回路
115はアドレスバス,データバスおよびコントロール
バスによって相互間の情報の受け渡し、およびそのタイ
ミング制御を行っている。この動作は一般的なマイクロ
コンピュータ回路と同様の動作である。
【0018】入力端子124より入力される同期信号の
付加された映像信号(緑Gの映像信号)は同期分離・H
/V分離回路109により、水平および垂直同期信号を
分離され、分離された該同期信号は極正統一・H抜け対
策回路108に入力される。また、同回路108には水
平・垂直分離同期信号も入力端子125,126より入
力される。
【0019】ここで入力端子125,126より入力さ
れる同期信号は正極性や負極性のものがあり、また入力
端子124より入力される信号の同期信号には垂直帰線
期間に水平同期信号が挿入されていないもの(抜けの生
じたもの)などがある。
【0020】そこで、次段の極性統一・H抜け対策回路
108により、同期信号極性の統一を図ると共に水平同
期信号抜けの補償を行う。このようにして、正負どちら
かの極性に統一されると共に完全な形で再生された同期
信号は同期検出回路107に入力され、水平・垂直同期
信号の周波数等のように、入力映像信号の画面サイズや
画面位置などの画面表示仕様の識別に必要な情報が検出
される。このようにして得られた水平・垂直同期信号の
周波数情報(HD,VD)および極性統一・H抜け対策
回路108からの同期信号極性情報は入力ポート(3)
回路106を経て、CPU101に与えられる。
【0021】CPU101ではこれらの情報を基にし
て、現在ディスプレイ装置に与えられている映像信号は
どのような画面表示仕様をもつ映像信号であるかの認識
を行い、その映像信号に適合する画面サイズ・位置等を
指定してそのように調整するための調整情報をROM1
03より読み出してきて、出力ポート(2)回路114
より、D/A変換回路116に入力してアナログ量に変
換した後、ディスプレイ装置の偏向回路へ供給し、画面
の調整を行う。
【0022】画面の垂直位置に関しては、ROM103
より読み出される前記位置情報が出力ポート(1)回路
111を経て、垂直位相回路113に与えられ、該位置
情報に基づき垂直同期信号Vを遅延させてVDとして垂
直偏向回路へ供給することにより垂直位相調整を行う。
【0023】さらに、CPU101は映像信号について
の上述の認識結果に基づき、波形発生回路115に制御
信号を送る。波形発生回路115では映像信号に合わせ
て、ダイナミックフォーカス用,サイドピン補正用パラ
ボラ波形信号を作成し、D/A変換回路117,デグリ
ッジ用S/H回路118,波形等化用L.P.F.119
を経て、パラボラ波を得る。これら、補正波形信号はそ
れぞれフォーカス回路や水平偏向回路に与えられ、映像
信号毎に画面上で最適調整が行われる。
【0024】水平偏向回路を保護するために動作するf
H スローダウン回路112は、先にも若干触れたが、入
力映像信号が切り換わった際に、具体的に云うと水平周
波数が高い方から低い方へ切り換わった場合に動作を行
う。これは、水平周波数が高い方から急に低い方へ変わ
ると、図1には図示していない水平偏向回路での損失が
増大し、回路を破損する恐れがあるため、fH スローダ
ウン回路112により、水平偏向回路へ与える水平同期
信号周波数を徐々に低くしてゆき、最後に切り換え後の
水平周波数に合致させる。
【0025】fH スローダウン回路112の制御はCP
U101よりの制御情報を出力ポート(0)回路110
を通してfH スローダウン回路112へ与えることによ
り行う。また、fH スローダウン回路112の動作中は
映像ミュートパルスを発生して映像増幅回路へ送ってそ
の利得を下げ、動作中の画面乱れを表示しないようにし
ている。
【0026】さて、以上は入力映像信号をCPU101
が認識して自動的に調整制御を行う場合であるが、CP
U101により認識されることの不可能な画面表示仕様
をもつ映像信号が存在する場合や、ディスプレイ装置の
使用者が任意に調整を行いたい場合には、入力端子12
1〜123を用いて手動設定が可能となっている。
【0027】この際の設定は図1には図示していないデ
ィスプレイ装置本体に取り付けられたスイッチ類によっ
て入力端子121,122,123を介して行われ、そ
の設定情報は入力ポート(2)回路105を経てCPU
101に取り込まれ、各調整制御処理を受ける。
【0028】また、入力端子120よりは工場調整デー
タが入力され、ディスプレイ装置の工場出荷時調整の自
動化を容易にすることもできるようにしている。従っ
て、本実施例によれば、マルチスキャンディスプレイ装
置の入力映像信号の画面表示仕様に応じた各種調整制御
が簡単に自動的に行える他、画面歪補正などに用いられ
るパラボラ波形などの発生機能や、水平保護動作等の機
能をも持たせているので、使い勝手の著しい向上とな
る。また入力映像信号の切り換わり時に発生する画面の
乱れを表示しないで済むのでユーザには不快感を与えな
いで済む。
【0029】図2は、図1に示した同期偏向制御回路1
00からの制御信号を受け取るディスプレイ装置周辺
の、偏向回路を主とした周辺回路を示すブロック図であ
る。図2において、201は水平位相制御回路(H.pha
se)、202は水平AFC回路、203は水平発振回路
(H.VCO) 、204は水平プリドライブ回路(H.
PRE−DRIVE) 、205は水平ドライブ回路
(H.DRIVE) 、206は水平偏向出力回路、であ
る。
【0030】207は高圧発生回路、208は垂直発振
回路(V.OSC)、209は垂直ドライブ回路(V.D
RIVE)、210は垂直偏向出力回路、211は増幅
回路、212は映像増幅回路、213は陰極線管、21
4はユーザ調整回路、215は映像信号入力端子、21
6は水平偏向コイル、217は垂直偏向コイル、であ
り、その他図1におけるものと同一番号のものは同一機
能を示す。図2の回路動作は以下の通りである。
【0031】図1に示す同期偏向制御回路100より出
力端子127を介して出力される水平同期信号HDは水
平位相制御回路201に与えられ、陰極線管213に表
示される映像の水平位相が調整され、陰極線管213の
画面中心と映像中心が合致するよう、同期偏向制御回路
100からの出力端子131を介した水平位相調整信号
H.phaseによって制御される。
【0032】このように位相制御を行ったのち、同期信
号は通常のディスプレイ装置と同様の水平AFC回路2
02、水平発振回路203、水平プリドライブ回路20
4、水平ドライブ回路205を経て、水平偏向出力回路
206に与えられる。水平偏向出力回路206は、同期
偏向制御回路100からの出力端子133を介した水平
表示サイズ調整信号HSIZEおよび出力端子130を
介した水平画面センタ調整信号HCENT,さらに出力
端子136を介したサイドピン補正信号等により表示画
面が最適なものとなるように調整制御を行い、水平偏向
コイル216に偏向電流を出力する。
【0033】また、水平偏向出力回路206より出力さ
れる高圧制御信号は高圧発生回路207に与えられ、陰
極線管213用の高圧電圧を発生する他に、水平AFC
回路202に水平戻り信号HFBを与える。
【0034】一方、同期偏向制御回路100から出力さ
れる垂直同期信号VDは出力端子128を介して垂直発
振回路208に与えられ、同回路で同期信号VDに同期
して鋸波発振を行う。発振出力は垂直ドライブ回路20
9を経て、垂直偏向出力回路210に与えられる。垂直
偏向出力回路210では、同期偏向制御回路100から
の出力端子132,129を介した垂直表示サイズ調整
信号VSIZE,および垂直画面センタ調整信号VCE
NTにより最適表示画面を得るよう調整が行われ、垂直
偏向コイル217に垂直偏向電流を出力する。
【0035】また、出力端子134および135より出
力されるダイナミックフォーカス用水平および垂直パラ
ボラ波信号は増幅回路211に入力され適宜増幅された
後、陰極線管213のフォーカス電極にフォーカス電圧
として供給される。
【0036】次に出力端子137から出力される映像ミ
ュート信号は、ディスプレイ装置に入力される水平同期
信号周波数が切り換わったことを同期偏向制御回路10
0で検出した場合に出力され、映像増幅回路212内で
映像ブランキング回路が動作し、この切り換わり後の所
定期間は陰極線管213に表示が行われないようにして
いる。
【0037】ユーザ調整回路214はディスプレイ装置
に入力される映像信号がCPU101による識別が困難
なもので、未知のものの場合に、陰極線管213に表示
される映像が最適な状態となるよう調整を行うための回
路であり、調整回路214内の設定スイッチ類により調
整を行う。この調整データは入力端子121,122,
123を介して同期偏向制御回路100に与えられ、同
回路100内のメモリに登録されるので、次に同一信号
が入力された場合には無調整で最適映像が得られる。
【0038】さらに工場調整データ入力端子120から
は工場出荷時の調整データが入力され、ダイナミックフ
ォーカス用およびサイドピン補正用等の信号の初期調整
が行われる。図3は、図1における極性統一・H抜け対
策回路108内の極性統一回路部分の詳細を示すブロッ
ク図である。
【0039】図3で、302および303はDフリップ
フロップ回路、304はOR回路、305および308
はカウンタ回路、306および309はラッチ回路、3
07および315はインバータ、310および313は
コンパレータ回路、311および312は入力データの
ビットをnビット(n:自然数)ずらすビットシフト回
路、314はR−Sフリップフロップ回路、316はス
イッチ回路(SW)、である。
【0040】図3の回路動作の説明を図4の動作説明図
を参照しながら行う。図3で、入力される水平同期信号
HsyncはDフリッププロップ回路302および303,
OR回路304によって構成される微分回路により、立
ち下り部分がCPU101より到来するクロックの1ク
ロック幅で微分される。最初の立ち下り部分で微分され
ることにより発生したパルスと、1周期後の次の立ち下
り部分で微分されることにより発生したパルスがカウン
タ(1)回路305に与えられ、その1周期間にわたっ
てクロックをカウントし、その計数値が水平同期信号の
周期としてラッチ(1)回路306にラッチされる。
【0041】例えば、この周期データが2進数で‘10
00’と表わされるような正極性の同期信号が入力され
ているとした場合、カウンタ(2)回路308では入力
同期信号の正の部分でクロックの計数動作を行い、その
値をラッチ(2)回路309が保持する。入力同期信号
の正の部分でのクロック計数値が‘0001’であった
とすれば、このデータがコンパレータ(1)回路310
および(2)回路313のA入力となる。
【0042】さらに、ラッチ(1)回路306にラッチ
されている周期データ‘1000’は、ビットシフト
(1)回路311および(2)回路312によりそれぞ
れ1ビット下位方向へずらし、周期データの2分の1の
値を設定するものとする。このビットシフト回路のそれ
ぞれの出力が‘0100’となりコンパレータ(1)お
よび(2)回路310および313のB入力となる。
【0043】コンパレータ(1)回路310は(A入
力)<(B入力)の条件のときに出力がハイレベルとな
り、コンパレータ(2)回路313は(A入力)>(B
入力)の条件で出力がハイレベルとなるようにしてお
く。
【0044】従って、同期信号極性が正の場合には入力
条件がA<BとなるためにR−Sフリップフロップ回路
314のセット端子がハイレベルとなり、出力がハイレ
ベルとなる。逆に同期信号極性が負の場合にはラッチ
(2)回路309の出力が‘0111’となり、コンパ
レータ(2)回路313の入力条件がA>Bとなるた
め、R−Sフリップフロップ回路314にリセットがか
かり、出力をローレベルとする。以上の回路動作は図4
に表現されているので参照されたい。
【0045】従って、R−Sフリップフロップ回路31
4の出力が極性判別信号となり、この信号によりスイッ
チ回路316が制御される。極性が正の時にはスイッチ
回路316は入力同期信号をそのまま通し、極性が負の
場合はインバータ315を経て、正極性に統一して出力
する。
【0046】以上が極性統一回路301の動作である
が、図3では水平同期信号入力の場合について述べてい
たが、もちろん垂直同期信号が入力する場合にもまった
く同様の回路構成で動作可能である。この場合、図3で
水平同期信号が垂直同期信号に、またクロックがCPU
101からのものではなく、現実的には水平同期信号に
置き換わり垂直同期信号の周期計測動作をする。
【0047】図5は図3に示す極性統一回路の別の具体
例を301′として示したブロック図である。同図で、
501および504はカウンタ回路、502および50
5はラッチ回路、503はコンパレータ回路、506は
インバータ、507はスイッチ回路、である。
【0048】同図の動作はカウンタ(A)回路501,
およびラッチ(A)回路502により、入力される同期
信号Hsyncの正の期間を計測し保持し、一方、カウンタ
(B)回路504およびラッチ(B)回路505から構
成される部分で同期信号Hsyncの負の期間が計測され保
持される。
【0049】このようにして得られた保持データはコン
パレータ回路503に入力され、正負どちらの期間が長
いか比較され、同期信号の正期間が長い場合は負極性同
期信号と判断され、コンパレータ回路503出力はロー
レベルとなる。また、負期間が長い場合には正極性同期
信号と判断され、コンパレータ回路503からはハイレ
ベルが出力される。
【0050】この極性判別信号によりスイッチ回路50
7が制御され、正極性の場合は入力同期信号を選択し、
負極性の場合はインバータ506を通し反転した同期信
号を選択し常に同一極性がスイッチ回路507より出力
されるようにしている。
【0051】図5の場合も入力同期信号として垂直同期
信号をこのままの構成で取り扱うことが可能である。こ
の場合、クロック入力として水平同期信号を用いること
でカウンタ回路等のビット数を不用意に増加させないよ
うにしている。図6は図1に示したfH スローダウン回
路112の詳細を示すブロック図である。同図で601
はカウンタ回路、602はシフトレジスタ回路、603
はR−Sフリップフロップ回路、604はセレクタ回
路、である。
【0052】図6で、ディスプレイ装置が映像信号を表
示している定常状態にある場合には、CPU101から
の映像ミュート信号オフにより、セレクタ回路604は
極性統一・H抜け対策回路108から到来する水平同期
信号Hを選択する。
【0053】次に、映像信号が切り換わり水平周波数が
高い方から低い方へ換わったことをCPU101が出力
すると、映像ミュート信号がオンとなって動作し、セク
タ回路604はR−Sフリップフロップ回路603の出
力を選択する。
【0054】この時、信号切り換え前の水平周期をnク
ロック期間,切り換え後の水平周期をmクロック期間と
すれば、CPU101からのロードデータは、カウンタ
回路601のキャリー出力がnクロックで出力される状
態からmクロックで出力される状態となるように、1カ
ウントづつ増加してゆくように制御される。
【0055】キャリー出力はシフトレジスタ回路602
により数クロック分遅延されR−Sフリップフロップ回
路603のセット端子に、リセット端子にはキャリー出
力がそのまま入力され適当なパルス幅を付加する。そし
て、キャリー出力がmクロック期間の周期となると映像
ミュート信号がオフとなって停止し、再び極性統一・H
抜け対策回路108の出力Hを選択する。
【0056】図11は図6のfH スローダウン回路11
2による水平偏向回路の動作保護に関する効果を説明す
る説明図である。図11(a)は一般的な水平出力回路
を示す回路図であり、同図(b)〜(d)は、(a)に
示す回路の各部位の様子を示している。
【0057】今、図11(a)に入力される水平偏向パ
ルスの周波数fH が、図11(b)に示すように高周波
数fH1から低周波数fH2に時刻t1 において変わったと
する。水平偏向周波数fH が同図(b)の実線のように
急に切り換わった場合、同図(a)に示される水平出力
トランジスタTrHのコレクタ電圧Vcpは、同図(c)に
見られるように、Vcp1 からVcp2 へ実線のような過渡
特性を示しながら移る。
【0058】この時、一時的にコレクタ電圧がVcp1
り高いVcpH まで達するが、水平出力回路(a)に供給
される電源電圧は同図(d)に見られるようにEB1がら
B2へなだらかに変わる。このため、水平出力トランジ
スタTrHでの損失が増大し、破損する恐れがある。
【0059】そこで、図6に示すfH スローダウン回路
112により、水平偏向周波数がf H1からfH2に切り換
わった場合には、図11(b)の点線で示すように徐々
に周波数を下げてゆくようにすれば、コレクタ電圧Vcp
も同図(c)に見られるように、Vcp1 よりVcp2 へ点
線の経路で徐々に下がってゆくため、水平出力トランジ
スタTrHの損失は増大することなく、水平出力回路を安
定動作させることが可能となる。
【0060】図7は図1に示す波形発生回路115の詳
細を示すブロック図である。図7で701は水平同期信
号Hに同期したクロックパルスを発生するHPLL回路
(フェースド・ロック・ループ回路)、702はアドレ
ス発生回路、703は出力ポート、704は書き込み消
去可能な読み出し専用メモリE2PROM、705およ
び706はトライステートバッファ回路、707は読み
書き自在メモリRAM、708は加算回路、である。
【0061】図7の回路動作を図8の動作概念図を用い
て説明する。極性統一・H抜け対策回路108より送出
される水平同期信号Hは、HPLL回路701に入力さ
れ、水平同期周波数とは無関係に水平同期信号に同期し
たクロックパルスを発生する。
【0062】ここで、HPLL回路701に入力される
点線の制御信号BRはCPU101から得られる信号で
入力される水平同期周波数の範囲が広い場合にHPLL
回路701内部の定数をこの制御信号により切り換え、
常に安定に入力同期信号に同期したクロックパルスを発
生するようにしている。
【0063】次に、こうして発生したクロックパルスは
アドレス発生回路702に与えられメモリ回路駆動用の
アドレスを発生する。波形発生回路115の初期状態で
は、E2PROM704に予め基本的なパラボラ波形デ
ータが格納されており、各アドレスに対応してデータを
順次読み出してくる。ここで、クロックパルスは上記の
ように入力同期信号に常に同期しているため、発生する
アドレス信号も同期信号と同期している。従って、読み
出される波形データも同期信号周波数に関係なく、常に
同期信号と対応がとれる多周波対応の回路構成となって
いる。
【0064】このようにして、E2PROM704より
読み出される波形データは、トライステートバッファ回
路705を経て、一旦、RAM707に書き込まれると
ともに、加算回路708を経て図1に示すD/A変換回
路117へ供給される。
【0065】この時、出力ポート703より出力される
加算データ=‘0’となっており、データ加算が行われ
ないようにしている。以上の様子が図8の(ロ)に示す
2PROMデータ波形と対応する。同図で常に水平同
期信号Hに対応してE2PROM704のデータ(図中
の丸印)が読み出されパラボラ波形を形成しており、水
平偏向周波数が変わってもパラボラ波形の調整を必要と
しない。
【0066】次に実際のディスプレイ装置では、陰極線
管等のばらつきによりE2PROM704より読み出さ
れた波形データをそのまま使えることは少なく調整を必
要とする。この場合は、CPU101からの制御信号は
出力ポート703で図8(ハ)に示す如き加算データ
(CPUデータ)として取り出され、加算回路708に
与えられる。調整はE2PROM704の各アドレス毎
に行われるものではなく、1周期を適当に分割した間隔
で行っている。この分割処理等はCPU101にて行
う。
【0067】加算データ(CPUデータ)は図8(ハ)
に示すように適当な間隔で出力され、加算回路708に
より処理された後のデータは、図8(ニ)の加算回路出
力の如くなり、調整の行われた波形データが得られる。
【0068】この波形データはトライステートバッファ
706を経て、再びE2PROM704に与えられ、保
持データの書き換えが行われる。メモリ回路等の制御は
CPU101からの制御信号に従って動作する。図7は
画面の水平方向についてであるが、垂直方向についても
まったく同様に構成可能である。この場合、水平同期信
号に代わり垂直同期信号が入力される。
【0069】図9は波形発生回路の別の具体例を11
5′として示したブロック図である。同図で、901は
入出力ポート、902は第2のマイクロコンピュータ回
路としてのCPU(2)回路、903はE2PROM、
904はRAM、905は出力ポート、である。図9で
は第2のCPU902を用いることにより波形データの
作成を行っている。
【0070】同期偏向制御回路100におけるCPU1
01からの制御信号に基づき、CPU2回路902は基
本波形データが格納されているE2PROM903より
データを読み出して、最適波形データとなるような演算
処理を施し、RAM904に格納する。
【0071】ここで行われる演算処理はCPU101の
制御信号に含まれる同期周波数データに基づき、多周波
対応処理を施し、入力同期信号に対応する波形データを
作成している。格納データは出力ポート905を経て取
り出される一方、E2PROM903に再度書き込まれ
る。
【0072】図9の構成により、ディスプレイ装置の他
の調整データの入出力にはCPU101が用いられ、波
形処理等の演算処理にはCPU(2)回路902が適用
されるため、高速度にデータの処理が可能となる。ま
た、図9は画面の水平方向,および垂直方向どちらの場
合にも適用可能である。
【0073】図10は本発明の他の実施例を100Aと
して示すブロック図である。同図で、10Aはいわゆる
ワンチップマイクロコンピュータ回路MPUであり、内
部にメモリ回路,カウンタ回路およびタイマ回路等を備
えている。その他は図1におけるのと同一符号は同一機
能を示すものである。
【0074】図10では、図1におけるRAM104,
同期検出回路107,および垂直位相回路113をMP
U10A内部に取り込んでおり、ソフト的手法によって
制御される。図10では、より簡易な構成で同期偏向制
御回路100を動作させることが可能である。
【0075】図12は本発明の更に別の実施例を示すブ
ロック図である。図12において、100Bは本発明に
よる同期偏向制御回路(xtalはクロック発生回路)
で、101はマイクロコンピュータから成る制御回路
(以下、CPUと記す)、103は読み出し専用メモリ
(以下、ROM)、104は読み出し・書き込み可能メ
モリ(以下、RAM)、105および106は入力ポー
ト(2)および入力ポート(3)回路、である。
【0076】111は同期信号処理・周波数カウンタで
あって、入力映像信号に含まれる同期信号の周波数をカ
ウントし、一致検出、フリーラン検出(同期信号が急に
なくなるような状態をフリーランという)により、垂直
帰線期間において水平同期パルスの抜けがある場合(コ
ンピュータグラヒック端末などでは、垂直同期信号の期
間中には水平同期信号が存在しないという映像信号も存
在する)、それを補正し、フリーランを検出した場合、
偏向回路に負担がかからないよう水平同期信号に代わる
パルスを作成し、また同期信号極性の統一など、入力映
像信号に含まれる同期信号のあらゆる処理を行う同期信
号処理・周波数カウンタ回路である。
【0077】109は入力映像信号(緑Gの映像信号)
より同期信号を分離し、さらに水平/垂直同期信号に分
離する同期分離・H/V分離回路、1112はfH 変化
検出・fH スローダウン回路であって、入力映像信号が
切り換わって同期信号の周波数が変わったことを検出
し、急激にそれに対処しようとすると、水平偏向回路に
無理がかかって回路素子の破損を招く恐れがあるので、
それを阻止するための水平保護を行いさらに、前記同期
信号の位相に合わせるfH 変化検出・fH スローダウン
回路である。
【0078】110,111および114は出力ポート
(0),(1)および(2)回路、116はディジタル−
アナログ変換(以下、D/A変換と記す)回路、121
〜133は同期偏向制御回路100Bとディスプレイ装
置の他の部分(主として偏向回路)との間を結ぶ入出力
端子を示している。
【0079】図12では、CPU101を中心に、RO
M103,RAM104,入/出力ポート回路105,
106,110,111,114はアドレスバス、デー
タバスおよびコントロールバスによって相互間の情報の
受け渡し、およびそのタイミング制御を行っている。こ
の動作は一般的なマイクロコンピュータ回路と同様の動
作である。
【0080】入力端子124より入力される同期信号の
付加された映像信号(緑Gの映像信号)は同期分離・H
/V分離回路109により、水平および垂直同期信号を
分離され、分離された該同期信号は同期信号処理・周波
数カウンタ回路1111に入力される。また、同回路1
111には水平・垂直同期分離信号も入力端子125,
126より入力される。
【0081】ここで、入力端子125,126より入力
される同期信号は正極性や負極性のものがあり、また、
入力端子124より入力される信号の同期信号には垂直
帰線期間に水平同期信号が挿入されていないもの(抜け
の生じたもの)などがある。
【0082】そこで、次段の同期信号処理・周波数カウ
ンタ回路1111により、同期信号極性の統一を図ると
ともに、水平同期信号抜けの補償、フリーラン時の同期
信号に代わるパルスの作成を行い、完全な形で再成され
た同期信号は、水平・垂直同期信号の周波数等のよう
に、入力映像信号の画面サイズや画面位置などの画面表
示仕様の識別に必要な情報が検出され、この同期信号極
性情報は入力ポート(3)回路106を経て、CPU1
01に与えられる。
【0083】CPU101では、これらの情報を基にし
て、現在ディスプレイ装置に与えられている映像信号は
どのような画面表示仕様をもつ映像信号であるかの認識
を行い、その映像信号に適合する画面サイズ・位置等を
指定してそのように調整するための調整情報をROM1
03より読み出してきて、出力ポート(2)回路114
より、D/A変換回路116に入力してアナログ量に変
換した後、ディスプレイ装置の偏向回路へ供給し、画面
の調整を行う。
【0084】画面の垂直位置に関しては、ROM103
より読み出される前記位置情報が出力ポート(1)回路
111を経て、垂直位相回路113に与えられ、該位置
情報に基づき垂直同期信号VDを遅延させてVDとして
垂直偏向回路へ供給することにより、垂直位相調整を行
う。
【0085】水平偏向回路を保護するために動作するf
H 変化検出・fH スローダウン回路1112は、先に何
度も触れたが、入力映像信号が切り換わった際に、具体
的に言うと水平周波数が高い方から低い方へ切り換わっ
た場合に動作を行う。これは、水平周波数が高い方から
急に低い方へ変わると、図12には図示していない水平
偏向回路での損失が増大し、回路を破損する恐れがある
ため、fH 変化検出・fH スローダウン回路109によ
り、水平偏向回路へ与える水平同期信号周波数を徐々に
低くしてゆき、最後に切り換え後の水平周波数に合致さ
せる。
【0086】fH 変化検出・fH スローダウン回路11
12の制御はCPU101より、制御情報を出力ポート
(0)回路110を通して、fH変化検出・fH スロー
ダウン回路1112に与えることにより行う。また、f
H 変化検出・fH スローダウン回路1112の動作中は
映像ミュートパルスを映像増幅回路へ送り、同回路11
12が動作中の画面乱れを表示しないようにしている。
【0087】さて、以上は入力映像信号をCPU101
が認識して自動的に調整制御を行う場合であるが、CP
U101により認識されることの不可能な画面表示仕様
をもつ映像信号が存在する場合や、ディスプレイ装置の
使用者が任意に調整を行いたい場合には、入力端子12
1〜123を用いて手動設定が可能となっている。
【0088】この際の設定は図12には図示していない
ディスプレイ装置本体に取り付けられたスイッチ類によ
って入力端子121,122,123を介して行われ、
その設定情報は入力ポート(2)回路105を経てCP
U101に取り込まれ、各調整制御処理を受ける。
【0089】従って、本実施例によれば、マルチスキャ
ンディスプレイ装置の入力映像信号の画面表示仕様に応
じた各種調整制御が簡単に自動的に行える他、水平保護
動作等の機能を持たせているので使い勝手の著しい向上
となる。また入力映像信号の切り換わり時に発生する画
面の乱れを表示しないで済むのでユーザには不快感を与
えないで済む。図13は、図12に示した同期偏向制御
回路100Bからの制御信号を受け取るディスプレイ装
置周辺の、偏向回路を主とした周辺回路を示すブロック
図である。
【0090】図13において、201は水平位相制御回
路(H.phase)、202は水平AFC回路、203は水
平発振回路(H.VCO)、204は水平プリドライブ
回路(H.PRE−DRIVE)、205は水平ドライ
ブ回路(H.DRIVE)、206は水平偏向出力回
路、207は高圧発生回路、208は垂直発振回路
(V.OSC)、209は垂直ドライブ回路(V.DRI
VE)、210は垂直偏向出力回路、212は映像増幅
回路、213は陰極線管、214はユーザ調整回路、2
15は映像信号入力端子、216は水平偏向コイル、2
17は垂直偏向コイルであり、その他図12におけるも
のと同一番号のものは同一機能を示す。図13の回路動
作は以下の通りである。
【0091】図12に示す同期偏向制御回路100Bよ
り出力端子127を介して出力される水平同期信号HD
は、水平位相制御回路201に与えられ、陰極線管21
3に表示される映像の水平位相が調整され、陰極線管2
13の画面中心と映像中心が合致するよう、同期偏向制
御回路100Bからの出力端子131を介した水平位相
調整信号H.phaseによって制御される。
【0092】このように位相制御を行ったのち、同期信
号は通常のディスプレイ装置と同様の水平AFC回路2
02、水平発振回路203、水平プリドライブ回路20
4、水平ドライブ回路205を経て、水平偏向出力回路
206に与えられる。水平偏向出力回路206は、同期
偏向出力回路100Bからの出力端子133を介した水
平表示サイズ調整信号HSIZEおよび出力端子130
を介した水平画面センタ調整信号HCENT等により表
示画面が最適なものとなるように調整制御され、水平偏
向コイル216に偏向電流を出力する。
【0093】また、水平偏向出力回路206より出力さ
れる高圧制御信号は高圧発生回路207に与えられ、陰
極線管213用の高圧電圧を発生する他に、水平AFC
回路202に水平戻り信号HFBを与える。
【0094】一方、同期偏向制御回路100Bから出力
される垂直同期信号VDは出力端子128を介して垂直
発振回路208に与えられ、同回路で同期信号VDに同
期して鋸波発振を行う。発振出力は垂直ドライブ回路2
09を経て、垂直偏向出力回路210に与えられる。垂
直偏向出力回路210では、同期偏向制御回路100B
からの出力端子132,129を介した垂直表示サイズ
調整信号VSIZE、および垂直画面センタ調整信号V
CENTにより最適表示画面を得るよう調整が行われ、
垂直偏向コイル217に垂直偏向電流を出力する。
【0095】次に出力端子134から出力される映像ミ
ュート信号は、ディスプレイ装置に入力される水平同期
信号周波数が切り換わったことを同期偏向制御回路10
0Bで検出した場合に出力され、映像増幅回路212内
で映像ブランキング回路が動作し、この切り換わり後の
所定期間は陰極線管213に表示が行われないようにし
ている。
【0096】ユーザ調整回路214は、ディスプレイ装
置に入力される映像信号がCPU101による識別が困
難なもので、未知のものの場合に、陰極線管213に表
示される映像が最適な状態となるよう調整を行うための
回路であり、調整回路214内の設定スイッチ類により
調整を行う。
【0097】この調整データは入力端子121,12
2,123を介して同期偏向制御回路100Bに与えら
れ、同回路100B内のメモリに登録されるので、次に
同一信号が入力された場合には無調整で最適映像が得ら
れる。図14は、図12における、同期信号処理・周波
数カウンタ回路1111内の詳細を示すブロック図であ
る。
【0098】図14で、1301は微分回路、1302
はOR回路、1303はフリーラン検出回路、1304
はカウンタ回路、1305および1307はラッチ
(A)および(B)回路、1306は一致検出回路、1
308は大小比較回路、1309および1312はセレ
クタ(A)および(B)回路、1310はインバータ、
1311はパルス幅作成回路、1313はEOR回路で
ある。
【0099】図14の回路動作について説明する。図1
4において入力される水平同期信号Hsyncは微分回路1
301により、立ち下り部分がCPU101より到来す
るクロックの1クロック幅で微分される。最初の立ち下
り部分で微分することにより発生したパルスと、1周期
後の次の立ち下がり部分で微分することにより発生した
パルスが、セレクタ(A)回路1309を経てカウンタ
回路304に与えられ、その1周期間にわたってクロッ
クをカウントする。
【0100】同期信号処理回路のラッチ(A)回路13
05は、その計数値が水平同期信号の周期としてラッチ
され、ラッチ(B)回路1307では、立ち下がりでラ
ッチし、水平同期信号が正の部分の計数値がラッチされ
る。
【0101】極性を判別するための大小比較回路130
8では、ラッチ(A)回路1305に水平同期信号の周
期としてラッチされている周期データを、ビットシフト
により1ビット下位へずらした値、つまり2分の1とし
た値と、ラッチ(B)回路1307にラッチされている
入力同期信号の正の部分でのクロック計数値とを比較す
る。つまり、正負どちらの期間が長いのかを識別してい
る。
【0102】ラッチ(A)回路1305のビットシフト
した周期データをT1、ラッチ(B)回路1307のカ
ウントデータをT2とすると(T1)<(T2)の条件
のときは、同期信号極性は正であり大小比較回路130
8はハイレベルを出力し、(T1)>(T2)の条件の
ときは、同期信号極性は負であり、ローレベルを極性判
別信号として出力する。さらに、EOR回路1313に
おいて、水平同期信号は極性判別信号により、極性を統
一され、セレクタ(B)回路1312を経て出力され
る。
【0103】一方、フリーラン検出回路1303では、
カウンタ回路1304から出力されるカウントデータ
が、ある定数を超えるとローレベルのパルスを発生し、
OR回路1302に与えられる。さらにH抜け対策のた
めに垂直同期信号が、OR回路1302に与えられ、s
elect信号としてセレクタ(A)および(B)回路
1309および1312に出力される。
【0104】セレクタ(A)回路1309は、通常、微
分回路1301から出力されるパルスを選択するが、O
R回路1302から与えられるローレベルのselec
t信号により制御され、一致検出回路1306におい
て、ラッチ(A)回路1305に保持された前回の周期
データと、カウンタ回路1304によりカウントされつ
つある今回のカウントデータを比較してゆき、不一致時
にローレベル、一致時にはハイレベルを出力し、インバ
ータ回路1310を通して反転した信号を選択する。こ
うして、フリーラン時のパルス作成、水平同期信号抜け
の補償を行っている。
【0105】セレクタ(A)回路1309で選択された
信号は、パルス幅作成回路1311に与えられ、CPU
101より到来するクロックの1クロック幅のパルス
に、水平同期信号としてのパルス幅をもたせて出力す
る。セレクタ(B)回路1312は、通常EOR回路1
313からの極性統一された水平同期信号を選択する
が、ローレベルのselect信号により制御され、パ
ルス幅作成回路1311で作成された水平同期信号を選
択し、セレクタ(B)回路1312は、常に完全な形で
再生された水平同期信号を出力する。
【0106】以上が同期信号処理・周波数カウンタ回路
1111の動作であるが、図14では水平同期信号が入
力する場合について述べたが、もちろん垂直同期信号も
まったく同様の回路構成で動作可能である。この場合、
図14でH抜け対策のための垂直同期信号の入力はなく
なり、水平同期信号が垂直同期信号に、またクロックが
CPU101からのものではなく、現実的には水平同期
信号に置き換わり垂直同期信号の周期計測動作をする。
【0107】図15は図12に示したfH変化検出・fH
スローダウン回路1112の詳細を示すブロック図で
ある。図15で、1401はデコーダ回路、1402お
よび1403,1404はラッチ(1)および (2),
(3) 回路、1405は加算回路、1406および14
08は大小比較(1)および(2)回路、である。
【0108】1407は減算回路、1409および14
10はR−Sフリップフロップ回路、1411および1
415,1416,1418はセレクタ (1) および
(2),(3), (4) 回路、1412はスローダウンカウン
タ回路、1413および1414はDフリップフロップ
回路、1417はパルス幅設定回路、1419はインバ
ータ回路、1420および1421はOR回路、142
2はAND回路、1423は位相比較回路、である。
【0109】図15で、その上半部(内側にハッチを施
した回路部分S)から成るfH 変化検出回路の動作を説
明する。CPU101より送られてくるマイコンアドレ
スはデコーダ1401に入力され、ラッチ(1)回路1
402およびラッチ(2)回路1403、さらにラッチ
(3)回路1404に予じめ割当てられているアドレス
と上記マイコンアドレスとが合致した場合に、合致した
ラッチ回路に対してラッチクロックを出力し、CPU1
01より送られてくるマイコンデータを保持する。
【0110】ここで、ラッチ(1)回路1402および
(2)回路1403に保持されるデータは、通常同一値
であって、前記図14の同期信号処理・周波数カウント
回路1111で得られる水平同期信号の周期を示すTH
データに含まれるカウント誤差分に関係したデータであ
る。つまり、ある水平同期信号に対するTHデータは
(N−a)≦THデータ≦(N+a), (N,a:自然
数)の範囲の値となり、ここでaがカウント誤差分であ
る。通常aの値としては10進数で1もしくは2程度の
値となる。ラッチ回路(1)1402および(2)回路
1403には、2aをデータとして保持するようにす
る。
【0111】次にラッチ(1)回路1402に保持され
た値は、加算回路1405でTHデータと加算され、前
記図14の同期信号処理・周波数カウント回路1111
で得られる水平同期信号の周期計数値Hカウントデータ
HC(Hカウントデータの範囲=0〜N+a)と大小比
較(1)回路1406で比較され、THデータ<Hカウ
ントデータとなれば入力の水平同期信号の周期の逆数で
ある周波数が降下したことが検出される。
【0112】ここで、上記加算動作は、THデータ=N
−aで、Hカウントデータ=N+aとなるような水平同
期信号が存在する場合でも、カウント誤差分aによって
大小比較(1)回路1406が判断を誤まらないよう
に、ラッチ(1)回路1402にはデータ2a(2倍の
a)を与えておき、周波数降下検出を毎水平周期ごとに
行う。
【0113】つまり、THデータ=N−aで、Hカウン
トデータ=N+aであると、比較の結果は、THデータ
<Hカウントデータとなるが、aは誤差分であるから本
来ならばNとNで、THデータ=Hカウントデータと判
断するのが正しいわけである。そこでラッチ(1)回路
1402にデータ2aをラッチしておきTHデータに加
算してやっているので、比較に際し、THデータは(N
−a+2a=N+a)となり、Hカウントデータ(N+
a)と比較した結果は、等しいことになり、誤差分aが
あるにもかかわらず、正しい比較判断が行われるわけで
ある。
【0114】こうして周波数降下が検出されると大小比
較(1)回路1406より検出信号が出力され、一方は
OR回路1402へ、もう一方はR−Sフリップフロッ
プ回路1410のセット端子へ供給される。これによ
り、R−Sフリップフロップ回路1410の出力はハイ
レベルとなり、周波数降下時に動作を行うfH スローダ
ウン回路(回路1112内で回路部分Sを除いた残りの
部分)に動作開始指示を与える(fH スローダウン回路
については後述する。)。
【0115】また、ラッチ(2)回路1403,減算回
路1407,および大小比較(2)回路1408から成
る部分は上述の場合とは逆に水平同期信号周波数(周期
の逆数)が上昇したことを検出する。ここで、THデー
タ=N+a,Hカウントデータ=N−aとなる場合にも
誤検出しないようにラッチ(2)回路1403に保持さ
れるデータとTHデータの減算を行っている。
【0116】このようにして、周波数上昇が検出される
と大小比較(2)回路1408より検出信号が出力され
OR回路1420の上述とは別の入力端子に供給され
る。そして、OR回路1420よりは入力水平同期信号
の周波数が降下または上昇した場合に映像ミュート信号
を図13に示す映像増幅回路212に向け出力し、周波
数変化時は映像信号にブランキングをかけ、映像の乱れ
を管面上に表示しないようにしている。
【0117】以下、図15の下半部(回路部分Sを除い
た部分)から成るfH スローダウン回路の動作について
説明する。水平同期信号に常に位相を合わせておくため
に、セレクタ(2)回路1415は、通常図14の同期
信号処理・周波数カウンタ回路1111から出力する水
平同期信号バーHD(バーHDとは、図において記号H
Dの頭上に傍線つまりバーを付された記号を意味するも
のとして用いている。以下同じ)をDフリップフロップ
回路1414およびOR回路1421で立ち下がりを1
クロック幅で微分した信号を選択し、スローダウンカウ
ンタ回路1412に与え、カウントクリアさせて位相を
合わせている。
【0118】そこで先ず、本発明にかかる同期偏向制御
回路に入力される水平同期信号の周波数に変化がない場
合には、セレクタ(4)回路1418は、同期信号処理
・周波数カウンタ回路1111からの水平同期パルス・
バーHDをそのまま出力している。また内部回路におけ
る前記R−Sフリップフロップ回路1410の出力もロ
ーレベルにあり、セレクタ(1)回路1411は、前記
水平同期信号の周期データであるTHデータを選択、出
力している。セレクタ(1)回路1411で選択、出力
されたTHデータは、インバータ回路1419で反転さ
れ補数となり、プリセットデータとしてスローダウンカ
ウンタ回路1412に与えられる。
【0119】フリップフロップ回路1414及びOR回
路1421から成る微分回路により、前記同期信号処理
・周波数カウンタ回路1111からの水平同期パルス・
バーHDを微分し、得られたその微分出力パルスがセレ
クタ(2)回路1415を通ってスローダウンカウンタ
回路1412のプリセット端子に与えられ、このタイミ
ングで、前記THデータの補数がプリセットデータとし
てスローダウンカウンタ回路1412に取り込まれる。
スローダウンカウンタ回路1412では、入力されるク
ロックをカウントしてそのカウント値が前記THデータ
に等しくなると、キャリー出力RCOを出力する。
【0120】このようにしてスローダウンカウンタ回路
1412の計数動作を水平同期信号と同期させている。
次に入力される水平同期信号が切り換わり、その周波数
が低下した場合を考える。この場合、前述のfH 変化検
出回路(回路部分S)がこれを検出して、R−Sフリッ
プフロップ回路1410の出力をハイレベルに転じる。
これによりセレクタ(1) 回路1411、セレクタ
(2)回路1415、セレクタ(4)回路1418がす
べて切り換わる。
【0121】セレクタ(1)回路1411では、それま
でのTHデータの選択を止め、ラッチ(3)回路140
4からのデータを選択して出力するようになる。セレク
タ(1)回路1411の切り換わり直後においては、ラ
ッチ(3)回路1404には、水平同期信号周波数が低
下する前の同期信号周期を示すTHデータと同一のデー
タがCPU101側からセットされて保持されている。
【0122】従ってこのデータが、インバータ1419
を介してスローダウンカウンタ回路1412に取り込ま
れ、スローダウンカウンタ回路1412では、クロック
をそのTHデータで指示される周期分、カウントする
と、キャリー出力RCOとして、入力される水平同期信
号の切り換わり直前の同期信号とほぼ同一周期で同一位
相のパルスを出力する。
【0123】このキャリー出力RCOとしてのパルス
は、セレクタ(3)回路1416を通過すると、2方向
に分かれ、一つは、この時点で先にR−Sフリップフロ
ップ回路1410の出力がハイレベルに転じたことによ
り切り換わっているセレクタ(2)回路1415を通
り、スローダウンカウンタ回路1412のプリセット端
子に与えられ、このスローダウンカウンタ回路1412
にプリセットデータを取り込むタイミングを与えること
になる。
【0124】他方、セレクタ(3)回路1416を通過
したもう一方のキャリー出力RCOとしてのパルスは、
パルス幅設定回路1417により、同期信号とほぼ同じ
幅を付けられ、やはりこの時点で先にR−Sフリップフ
ロップ回路1410の出力がハイレベルに転じたことに
より切り換わっているセレクタ(4)回路1418を通
り、fH スローダウン回路の出力としての水平同期パル
ス・バーHDslowとなる。
【0125】所でCPU101側では、R−Sフリップ
フロップ回路1410の出力(即ちスローダウン信号)
を監視していて、これがハイレベルに転じたことを知る
と、スローダウン動作を開始する時期にきたと判断す
る。即ちCPU101は、予め定められた適当な間隔
で、ラッチ(3)回路1404に保持されているデータ
を+1ずつ更新する動作を開始する。
【0126】その結果、+1ずつ更新されたデータがセ
レクタ(1)回路1411、インバータ1419を介し
てスローダウンカウンタ回路1412に取り込まれるの
で、そのキャリー出力RCOとしてのパルスもその発生
の周期が1クロック分ずつ長くなり、結局セレクタ
(4)回路1418から出力される水平同期パルス・バ
ーHDslowの周期が1クロック分ずつ長くなること
になる。
【0127】CPU101側では、入力される水平同期
信号の切り換わり後の、該水平同期信号の周期を示すT
Hデータを持っているので、このTHデータと+1ずつ
更新しつつあるデータ(ラッチ(3)回路1404の出
力)とを比較しており、両者が等しくなると、それまで
ラッチ(4)回路1424にラッチされていた制御信号
C1をそれまでのローレベルからハイレベルに転じてや
る。
【0128】するとAND回路1422が開き、その出
力でセレクタ(3)回路1416における選択動作が制
御されることになる。即ちセレクタ(3)回路141
6、パルス幅設定回路1417、セレクタ(4)回路1
418を通って出力される水平同期パルス・バーHDs
lowの位相が、入力される水平同期信号のそれに合致
するような、位相合わせ動作が、セレクタ(3)回路1
416、AND回路1422、位相比較回路1423に
よって行われるようになるので、以下、このことを説明
する。
【0129】セレクタ(3)回路1416では、スロー
ダウンカウンタ回路1412のキャリー出力RCOと、
それをフリップフロップ1413で1クロック分遅らせ
た出力と、の何れかを選択して出力する。そこで、フリ
ップフロップ回路1414及びOR回路1421から成
る微分回路により、同期信号処理・周波数カウンタ回路
1111からの水平同期パルス・バーHDを微分して得
られる微分パルスを、位相比較回路1423において、
セレクタ(3)回路1416からの出力パルスと位相比
較し一致しなければ、その不一致出力がAND回路14
22を通りセレクタ(3)回路1416に至り、該セレ
クタ(3)回路1416がフリップフロップ1413の
出力を選択するように制御する。
【0130】このフリップフロップ1413の出力は、
スローダウンカウンタ回路1412のキャリー出力RC
Oを1クロック分遅らせた出力であるから、この出力が
セレクタ(3)回路1416、セレクタ(2)回路14
15を介してスローダウンカウンタ回路1412に加わ
り、そこにおけるデータ取り込みのタイミングを遅らせ
ることにより、スローダウンカウンタ回路1412のキ
ャリー出力RCOを前記微分回路の出力である微分パル
スの位相に近づける働きをする。
【0131】これを繰り返してセレクタ(3)回路14
16からの出力パルスと前記微分パルスとの間で位相が
一致するに至ると、位相比較回路1423はそのことを
検出して一致出力を出力する。この一致出力はAND回
路1422を通りセレクタ(3)回路1416に至り、
以後、該セレクタ(3)回路1416がフリップフロッ
プ1413の出力ではなく、スローダウンカウンタ回路
1412のキャリー出力RCOを選択するように制御す
る。
【0132】こうしてセレクタ(3)回路1416、パ
ルス幅設定回路1417、セレクタ(4)回路1418
を通って出力される水平同期パルス・バーHDslow
の位相が、入力される水平同期信号のそれに合致するこ
とになり、fH スローダウン回路の動作終了時におい
て、セレクタ(4)回路1418を同期信号処理・周波
数カウンタ回路1111からの水平同期パルス・バーH
Dの側に切り換えても、同期ずれが発生せず、円滑に切
り換えることのできる準備が整ったことになる。
【0133】このような状態になったことを何らかの方
法により知ったCPU101は、或いはこのような状態
になることを予測した時間の経過後CPU101は、ラ
ッチ(4)回路1424にラッチしておいた制御信号C
1をローレベルに転じると共に、制御信号C2としてラ
ッチ(4)回路1424からパルスを出力せしめてDフ
リップフロップ1410をリセットさせてその出力をロ
ーレベルに転じ、fHスローダウン回路の動作を終了さ
せる。
【0134】以上述べたように、本発明をディスプレイ
装置に適用することにより、波形発生から水平保護まで
の広範囲に渡る偏向系処理がディジタル回路により実現
可能である。また、本発明はそのほとんどをディジタル
回路で構成しているためLSI化が容易であり、従って
製造コストおよび回路規模の面、さらには信頼性におい
て有利である。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、偏向周波数が異なる複
数種類の映像信号が入力可能であって、該入力映像信号
に対応した映像を表示することが可能なマルチスキャン
対応のディスプレイ装置において、入力映像信号の切り
換わり時に発生する画面の乱れを表示しないで済むので
ユーザに違和感(不快感)を与えないで済むという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる同期偏向制御回路を取り入れた
ディスプレイ装置の全体を示すブロック図である。
【図3】図1における極性統一回路の具体例を示すブロ
ック図である。
【図4】図3の回路動作説明図である。
【図5】極性統一回路の他の具体例を示すブロック図で
ある。
【図6】図1におけるfH スローダウン回路の詳細を示
すブロック図である。
【図7】図1における波形発生回路の具体例を示すブロ
ック図である。
【図8】図7の回路動作を示す波形図である。
【図9】波形発生回路の別の具体例を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】図6に示した回路の効果を説明する回路およ
び動作波形図である。
【図12】本発明の更に別の実施例を示すブロック図で
ある。
【図13】図12に示した同期偏向制御回路を取り入れ
たディスプレイ装置の全体を示すブロック図である。
【図14】図12における同期信号処理・周波数カウン
タ回路の具体例を示すブロック図である。
【図15】図12におけるfH 変化検出・fH スローダ
ウン回路の具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101…マイクロコンピュータ回路、102…入力ポー
ト(1)回路、105…入力ポート(2)回路、108…H
抜け対策回路、112…fH スローダウン回路、115
…波形発生回路、1111…同期信号処理・周波数カウ
ンタ回路、1112…fH 変化検出・fH スローダウン
回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向周波数が異なる複数種類の映像信号
    が入力可能であって、該入力映像信号に対応した映像を
    表示することが可能なマルチスキャン対応のディスプレ
    イ装置において、 映像信号の偏向周波数が変化したときに、表示映像に対
    して映像ミュートを行う映像ミュート手段を備えること
    を特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 互いに偏向周波数が異なる第1及び第2
    の映像信号が入力可能であって、該入力映像信号に対応
    した映像を表示することが可能なマルチスキャン対応の
    ディスプレイ装置において、 入力映像信号が、第1の映像信号から第2の映像信号に
    変化したときに、少なくとも該変化時間を含む期間にお
    いて表示映像に対して映像ミュートを行う映像ミュート
    手段を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記映像ミュート手段は、入力映像信号
    を増幅して出力する映像増幅回路の利得を制御すること
    により、映像ミュートを行うことを特徴とする請求項1
    または2に記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記映像ミュート手段は、入力映像信号
    を増幅して出力する映像増幅回路を制御して映像信号に
    ブランキングをかけることにより、映像ミュートを行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレ
    イ装置。
  5. 【請求項5】 前記映像ミュート手段は、パルス信号に
    より前記映像増幅回路を制御するものであって、該パル
    ス信号のパルス幅により映像ミュート期間を制御するよ
    うにしたことを特徴とする請求項3または4に記載のデ
    ィスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034780B2 (en) 2001-12-27 2006-04-25 Pioneer Corporation Plasma display device with video muting function

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