JP2000137326A - 感放射線性組成物 - Google Patents
感放射線性組成物Info
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Abstract
つ、塗布膜の膜減りの抑制された感放射線性組成物を提
供する。 【解決手段】 フェノール性水酸基を有するアルカリ可
溶性樹脂の水酸基の一部が酸分解性保護基で保護された
樹脂(A)と光酸発生剤を含有し、かつ、該樹脂(A)
が各々異なる酸分解性保護基にて保護された、少なくと
も2種以上の樹脂を含有する感放射線性組成物におい
て、該樹脂(A)の少なくとも1種の樹脂がフェノール
性水酸基を介して連結基によって架橋されている構造を
有していることを特徴とする感放射線性組成物。
Description
する感放射線性組成物に関するものであり、詳しくは半
導体集積回路を作成するポジ型フォトレジスト(以下、
「レジスト」と称することがある。)として好適な感放
射性組成物に関するものである。
言われるように3年間に4倍のスピ−ドで進行し、例え
ばダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ−(DR
AM)を例にとれば、現在では、64Mビットの記憶容
量を持つものの本格生産が開始されている。それにとも
ない集積回路の生産に不可欠のフォトリソグラフィ−技
術に対する要求も年々きびしくなってきている。例え
ば、64MビットDRAMの生産には、0.35μm レ
ベルのリソグラフィ−技術が必要とされ、更に高集積度
化の進んだ256MDRAMでは0.25μm レベルの
リソグラフィ−技術が必要とされている。これにともな
い、それぞれのリソグラフィ−レベルに対応できるレジ
ストの開発が切望されている。
露光に用いられる波長も、水銀灯のi線(365nm)
からKrFエキシマレ−ザ光(248nm)へと短波長
化が進んでおり、このような短波長露光に適したポジ型
レジストとして、化学増幅型ポジ型フォトレジストが種
々提案されている。( 特公平2−27660、特開昭6
3−27829号)。化学増幅型レジストとは、放射線
(紫外線、遠紫外線、X線、例えば電子線のような荷電
粒子線等)の照射により発生した酸の触媒作用により放
射線照射部の現像液に対する溶解性を制御するレジスト
であり、酸発生剤と酸触媒反応によりアルカリ現像液に
対する溶解性が増大するような化合物を含有する。この
ような化学増幅型ポジ型フォトレジストに於いても、解
像力、矩形性等の点でさらなる改良が求められている。
る試みとして、アルカリ可溶性樹脂、光酸発生剤及び分
子内にビニルエーテル基を2つ以上もつ化合物を含むレ
ジスト材料(特開平5−100429号、同5−100
428号)が提案されている。これは、レジスト液を塗
布した後、ベークにより基板上で熱架橋させアルカリ不
溶性とし、露光した酸で架橋した部分を分解し画像を形
成するというものである。しかしながら、この方法では
アルカリ可溶性樹脂のアルカリ可溶性が大きいため、ビ
ニルエーテル基を持つ化合物を多量に入れる必要があ
り、現像時にスカムが発生しやすく、少量の場合には未
露光部の溶解速度が十分に落ちず、溶解コントラストが
不足するため解像性が低下してしまうという問題があっ
た。
に特定のアルカリ可溶性樹脂のアルカリ可溶性基を酸に
より分解する特定の置換基で部分的に保護した樹脂、光
酸発生剤及び分子内にビニルエーテル基を2つ以上もつ
化合物を含むレジスト材料が提案されている(特開平9
−274320号)。この方法は、分子内にビニルエー
テル基を2つ以上もつ化合物を少量添加することで解像
力を保っているが、我々の検討の結果プロセス条件によ
ってはビニルエーテル化合物をすべて架橋させることは
難しく、添加して架橋しなかったビニルエーテル化合物
がアルカリ不溶であるために、現像時にスカムが発生し
やすくなり、また十分な架橋を行なうためには比較的高
温または長時間を要し、現在の高いスループットを求め
られるプロセス条件には不十分であることがわかった。
また、特開平9−62006号では酸性化合物をさらに
添加しているが、アルカリ可溶性部分を保護した置換基
が、室温で酸と反応して分解するようなアセタール基の
ような置換基の場合、レジスト液の保存安定性が劣る。
差を大きくする別な試みとして、アルカリ可溶性樹脂の
アルカリ可溶性基を酸により分解する特定の置換基で部
分的に保護した樹脂をアセタール基で架橋させた樹脂を
含むレジスト材料が提案されている(SPIE Vo
l.3049、p.324)。この方法は樹脂を架橋さ
せることにより未露光部の溶解速度が小さくなり解像力
を向上させるとともに、耐熱性も向上している。しかし
ながら、我々の検討の結果、該レジスト材料は、照射光
とその基板からの反射光の干渉に起因するパターン寸法
精度を改善する目的で基板上又はレジスト膜上に近年多
く利用されている反射防止膜(例えば、特開平6−14
8896号公報等)と併用した場合、反射防止膜の成分
として含まれている酸により、架橋成分が分解され未露
光部の溶解抑止効果がなくなり、得られるパターンの頭
部が丸くなるという欠点を有することがわかった。
従来技術の問題点を解決した放射線を用いたクオーター
ミクロンリソグラフィ−に対応できる高解像度を有する
感放射線性組成物を提供することである。さらに詳細に
は、化学増幅型ポジ型レジストとして反射防止膜と併用
時にも感度、パターン形状、が良好で塗布膜の膜減り性
が改善された感放射線性組成物を提供することにある。
布組成物の構成成分であるベース樹脂が、その構造中に
特定の部分構造(架橋構造)を有する樹脂であることを
特徴とする感放射線性組成物により上記目的が達せられ
ることを見出し、すでに出願しているが(特願平10−
79489)、さらなる鋭意検討の結果、相異なる酸分
解性保護基を有する樹脂混合物を用い、かつ樹脂が架橋
構造を有することによって、該感放射線性組成物の性能
がさらに向上することを見いだした。即ち、本発明の要
旨は、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂
の水酸基の一部が酸分解性保護基で保護された樹脂
(A)と光酸発生剤を含有し、かつ、該樹脂(A)が各
々異なる酸分解性保護基にて保護された、少なくとも2
種以上の樹脂を含有する感放射線性組成物において、該
樹脂(A)の少なくとも1種の樹脂がフェノール性水酸
基を介して連結基によって架橋されている構造を有して
いることを特徴とする感放射線性組成物に関する。
本発明のフェノール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹
脂の水酸基の一部が酸分解性保護基で保護された樹脂
(A)(以下単に樹脂(A)という)は、各々異なる酸
分解性保護基にて保護された、少なくとも2種以上の樹
脂の混合物であって、さらに該樹脂(A)の少なくとも
1種の樹脂がフェノール性水酸基を介して連結基によっ
て架橋されている構造を有している、樹脂の混合物であ
る。ここで、フェノール性水酸基を有するアルカリ可溶
性樹脂(以下、単に「ベース樹脂」ということがある)
としては、ポリビニルフェノール、ノボラック樹脂、も
しくはこれらの誘導体が挙げられる。
は、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン、2−(o−ヒドロキシフ
ェニル)プロピレン、2−(m−ヒドロキシフェニル)
プロピレン、2−(p−ヒドロキシフェニル)プロピレ
ンなどのヒドロキシスチレン類の単独または2種以上を
ラジカル重合開始剤、アニオン重合開始剤またはカチオ
ン重合開始剤の存在下で重合した樹脂が用いられる。ま
た、重合後樹脂の吸光度を下げるために水素添加を行な
ったものを用いてもよく、又、芳香族化合物モノマ−中
に本発明に悪影響を与えない限りハロゲン原子、ニトロ
基、エステル基等の置換基を有しても良い。
−クレゾ−ル、m −クレゾ−ル、p−クレゾ−ル、3−
エチルフェノ−ル、2,5−キシレノ−ル、3,5−キ
シレノ−ル、フェニルフェノ−ル等のアルキル基又はア
リ−ル基で置換されていてもよいフェノ−ル類;2−メ
トキシフェノ−ル、4−メトキシフェノ−ル、4−フェ
ノキシフェノ−ル等のアルコキシ又はアリ−ルオキシフ
ェノ−ル類;α−ナフト−ル、β−ナフト−ル、3−メ
チル−α−ナフト−ル等のアルキル基で置換されてもよ
いナフト−ル類;1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,
3−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン、1,2,3−
トリヒドロキシベンゼン、1,2,3−トリヒドロキシ
−5−メチルベンゼン、1,3,5−トリヒドロキシベ
ンゼン等のアルキル基で置換されてもよいポリヒドロキ
シベンゼン類等のヒドロキシ芳香族化合物とホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の
脂肪族アルデヒド類、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベ
ンズアルデヒド等の芳香族アルデヒド類、アセトン等の
アルキルケトン類等のカルボニル化合物とを、例えば塩
酸、硫酸、しゅう酸等の酸触媒の存在下、加熱し、重縮
合させることにより製造されたものが挙げられる。
例えば上記の如きヒドロキシスチレン類の単独又は二種
以上と各種のビニルモノマ−とを共重合して得られる樹
脂である。ヒドロキシスチレンと共重合するビニルモノ
マ−としては、スチレン、アクリル酸、ビニルアルコ−
ルまたは、これらの誘導体など、重合性のエチレン性不
飽和二重結合を有するモノマーが用いられる。尚、上記
ヒドロキシ芳香族化合物は本発明に悪影響を与えない限
り、ハロゲン原子、ニトロ基、エステル基等の置換基を
有していても良い。又、これらの樹脂は必要に応じ、更
に、水素等により還元し、短波長領域の吸光度を低くし
たものを用いても良い。これらフェノール性水酸基を有
するアルカリ可溶性樹脂としては、好ましくは、ポリビ
ニルフェノール又はその誘導体が用いられ、さらに好ま
しくは、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)が用いられ
る。
スチレン換算値(ゲル・パ−ミエ−ション・クロマトグ
ラフィ測定)で、通常、1,000以上100,000
以下、好ましくは2,000以上60,000以下、さ
らに好ましくは2,000以上30,000以下のもの
が用いられる。分子量がこの範囲よりも小さいと、レジ
ストとしての十分な塗膜が得られず、耐熱性も悪くなる
惧れがある。一方、この範囲よりも大きいと露光部分の
アルカリ現像液に対する溶解性が小さくなり、レジスト
露光後のパタ−ンが得られない惧れがある。
子量分布(Mw/Mn)が広い場合は低分子量や高分子
量のポリマーが存在し、低分子量のポリマーが多く存在
すると耐熱性が低下する場合があり、高分子量のポリマ
ーが多く存在するとアルカリに対して溶解し難いものを
含み、パターン形成後の裾引きの原因となる場合があ
る。それ故、パターンルールが微細化するに従ってこの
ような分子量分布の影響が大きくなり易いことから、微
細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト材料を得
るには、ベース樹脂の分子量分布は1.0〜1.5、特
に1.0〜1.3の狭分散であることが好ましい。
保護する酸分解性保護基としては、ベース樹脂のフェノ
ール性水酸基を保護することにより、該樹脂のアルカリ
水溶液への溶解性を低下させ、一方、酸の作用により脱
離してアルカリ水溶液への溶解性を回復する機能を有す
る保護基なら特に限定されるものではなく、より具体的
にはアセタール、ケタール又はカーボネート構造を有す
る基が挙げられる。ここでアセタール構造とは、
もよい鎖状又は環状アルキル基で複数のRが互いに連結
していてもよい。又、「*」はフェノール性水酸基由来
の「O」に相当する)。置換基としては、ハロゲン原
子、ニトロ基、アリール基、アルコキシ基等が挙げられ
る。アセタール又はケタール構造を有する酸分解性保護
基及び、カーボネート構造を有する酸分解性保護基は、
より具体的には夫々下記式(2)又は(3)で示される
が、それ以外に下記式(4)で表わされる基も使用でき
る。これら保護基の中では、特に式(2)又は(3)の
化合物が好ましい。
置換されていてもよいアルキル基またはアルコキシ基で
あり、R2 とR3 は結合して環を形成していてもよい。
R6 及びR7 は置換されていてもよいアルキル基を表わ
す。) R1 〜R5 で表わされるアルキル基またはアルコキシ基
の炭素数は、1〜6が好ましく、より好ましくは、1〜
4であり、R6 及びR7 で表わされるアルキル基の炭素
数は1〜10が好ましい。R2 とR3 が結合して環を形
成する場合、−R2 −R3 −としてはアルキレン鎖が例
示され、−CH2 CH2 −又は−CH2CH2 CH2 −
であるのが好ましい。
エトキシエチル基、2−クロロエトキシエチル基、エト
キシプロピル基、プロポキシエチル基、n−ブトキシエ
チル基、iso−ブトキシエチル基、t−ブトキシエチ
ル基、シクロヘキシロキシエチル基、テトラヒドロフラ
ニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられるが、こ
れらの中では特に、解像性の点からエトキシエチル基お
よびシクロヘキシロキシエチル基が好ましい。式(3)
で示される具体的な例としては、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル
基等が挙げられるが、これらの中では特に、t−ブトキ
シカルボニル基が好ましい。式(4)で示される具体的
な例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
iso−プロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル
基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらの中で特
にはt−ブチル基が好ましい。
としては耐熱性及び画像形成能の点から、通常フェノー
ル性水酸基の1〜60%が適当であり、より好ましい導
入率としては10%以上、さらに好ましくは20%以上
であり、上限は60%以下、更に50%以下が好まし
い。酸分解性保護基は、後述の光酸発生剤から生じる酸
の作用により脱離し感放射線性組成物の現像液への溶解
性向上に寄与する。
る酸分解性保護基によって保護された、少なくとも2種
以上の樹脂の混合物である必要がある。これらの保護基
は、上記条件を満たす限り特に限定されず、通常上述の
酸分解性保護基から選択される。又、各樹脂の保護率も
上述の範囲から選択されるのが好ましい。尚、一方の樹
脂(A−1)の酸分解性保護基はアセタールまたはケタ
ール構造を有する基を含むのが好ましく、より好ましく
は前記式(2)の基であり、他方の樹脂(A−2)の酸
分解性保護基は、アセタール、ケタール又はカーボネー
ト構造を有する基であるのが好ましく、より好ましく
は、前記式(2)又は(3)の基である。更に各保護基
が上記の好ましいものから選択されるのが好ましい。特
に、樹脂(A−1)の保護基がエトキシエチル基であ
り、樹脂(A−2)の保護基がt−ブトキシカルボニル
基又はシクロヘキシロキエチル基であるのが好ましい。
なくとも1種の樹脂は、前述の如き樹脂のフェノール性
水酸基を介して連結基によって架橋されている構造を有
している。即ち、フェノール性水酸基が反応して架橋構
造を有している必要がある。架橋構造を有さない場合、
現像後の残膜が減少し好ましくない。上記架橋構造は異
なる樹脂の分子鎖中のフェノール性水酸基が架橋した構
造である限り限定されないが、より具体的には、フェノ
ール性水酸基の一部が互いに架橋結合して下記一般式
(1−a)の構造を形成している樹脂である。
連結基、 *Oはフェノール性OH由来のOを示す) 具体的には、以下のような構造が挙げられる。
酸性のものを用いた場合特にパターン形状が良好である
ことから下記式(1−b)の構造を形成している樹脂が
好ましい。
+1)価の連結基を示す。 *Oはフェノール性水酸基由
来のOを示す)一般式(1−b)で表される構造式とし
ては、末端にカルボニルオキシ基を有するものであれば
どのようなものでも用いることができるが、特に以下に
示すような、カーボネート結合を有する構造を有するも
のが、好ましい。
と同義を示し、Yは(n+1)価の連結基を示す) 架橋樹脂の合成方法の例としては、一般式(1−a)又
は(1−b)の両端の酸素に代えてハロゲンが付いた化
合物(以下、これを「架橋剤」と称することがある。)
と樹脂(A)を構成する、フェノール性水酸基を有する
アルカリ可溶性樹脂の水酸基の一部が酸分解性の保護基
で保護された樹脂を塩基性触媒存在下の条件で反応させ
ることによって得ることができる。架橋剤の例として
は、トリエチレングリコールビス(クロロフォルメー
ト)、ジエチレングリコール ビス(クロロフォルメー
ト)、カルボノクロリディックアシッド 1,4−ブタ
ンジイル エステル、2,2−ビス(4−クロロフォル
ミルオキシフェニル)プロパン、カルボノクロリディッ
クアッシッド 1,6−ヘキサンジイル エステル、カ
ルボノクロリディックアシッド 2−ブテン−1,6−
ジィル エステル、1,4−フェニレンビス(クロロフ
ォルメート)等が挙げられる。これらの架橋剤の中で
は、特に、2,2−ビス(4−クロロフォルミルオキシ
フェニル)プロパンが好ましい。
酸素に代えてハロゲンが付いた化合物と上記の樹脂を塩
基性触媒存在下の条件で反応させることによって得られ
る架橋樹脂は、分子間及び分子内で架橋が起こり得るが
本目的のためには分子間の架橋の比率が大きい方が望ま
しい。尚、分子間の架橋であることは分子量分布の変化
で確認できる。また、上記樹脂に対して架橋剤を反応さ
せる場合、架橋剤の種類は2種類以上を混合して用いて
もよい。架橋剤の仕込量としては、通常、上記樹脂10
0重量部に対して、好ましくは0.1〜30重量部、よ
り好ましくは0.5〜10重量部である。0.1部より
少ないと架橋結合の効果、具体的には現像後の残膜の減
少抑制効果が充分に得られない場合があり、30部より
多いと架橋結合が進行しすぎてゲル化が起こり、レジス
ト溶媒に架橋樹脂が溶けない場合がある。
ノール性水酸基、即ち、酸分解性保護基導入前の樹脂の
フェノール性水酸基の総量に対し、0.1〜10モル%
が、好ましく、特に1〜5モル%が好ましい。本発明に
おいては、上記の架橋構造を有する樹脂を必須成分と
し、かつ相異なる酸分解性保護基を有する樹脂を混合し
て用いるが、これら樹脂の配合比率としては、各樹脂成
分が、総樹脂量に対して5wt%以上が好ましく、さら
には10wt%以上が好ましく、上限としては95wt
%以下が好ましい。特に、2種の樹脂を用いる場合にお
いては、各樹脂の重量百分率をそれぞれm、nとする
と、m:n=10:90〜90:10の範囲にあるのが
好ましい。樹脂の配合比率がこの範囲外にあると、複数
の樹脂を用いることによる十分な効果が得られない。
尚、複数の樹脂が夫々架橋構造を有していてもよいが架
橋樹脂(A−i)と非架橋樹脂(A−ii)を併用する場
合、その重量割合は(A−i):(A−ii)=1:99
〜99:1、好ましくは10:90〜90:10であ
る。又、架橋樹脂(A−ii)の有する酸分解性保護基
が、前記式(2)で示される保護基である場合、特にパ
ターン形状の点から好ましい。
に用いられる光または電子線などの放射線の作用によっ
て、酸を発生するものを意味し、かかる作用を有するも
のであれば、何でも用いることができるが、具体的に
は、たとえば、トリス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、トリス(トリブロモメチル)−s−トリアジ
ン、トリス(ジブロモメチル)−s−トリアジン、2,
4−ビス(トリブロモメチル)−6−p−メトキシフェ
ニル−s−トリアジンなどのハロゲン含有s−トリアジ
ン誘導体、1,2,3,4−テトラブロモブタン、1,
1,2,2−テトラブロモエタン、四臭化炭素、ヨード
ホルムなどのハロゲン置換パラフィン系炭化水素、ヘキ
サブロモシクロヘキサン、ヘキサクロロシクロヘキサ
ン、ヘキサブロモシクロドデカンなどのハロゲン置換シ
クロパラフィン系炭化水素、ビス(トリクロロメチル)
ベンゼン、ビス(トリブロモメチル)ベンゼンなどのハ
ロゲン含有ベンゼン誘導体、トリブロモメチルフェニル
スルホン、トリクロロメチルフェニルスルホン、2,3
−ジブロモスルホランなどのハロゲン含有スルホン化合
物、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレ
ートなどのハロゲン含有イソシアヌレート誘導体、トリ
フェニルスルホニウムクロライド、トリフェニルスルホ
ニウムメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム
トリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホ
ニウムp−トルエンスルホネート、トリフェニルスルホ
ニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロアルセネート、トリフェニルスルホ
ニウムヘキサフルオロホスホネートなどのスルホニウム
塩、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホ
ネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホネ
ート、ジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレー
ト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネー
ト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスホネー
トなどのヨードニウム塩、p−トルエンスルホン酸メチ
ル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスル
ホン酸ブチル、p−トルエンスルホン酸フェニル、1,
2,3−トリ(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼ
ン、p−トルエンスルホン酸ベンゾインエステル、メタ
ンスルホン酸メチル、メタンスルホン酸エチル、メタン
スルホン酸ブチル、1,2,3−トリ(メタンスルホニ
ルオキシ)ベンゼン、メタンスルホン酸フェニル、メタ
ンスルホン酸ベンゾインエステル、トリフルオロメタン
スルホン酸メチル、トリフルオロメタンスルホン酸エチ
ル、トリフルオロメタンスルホン酸ブチル、1,2,3
−トリ(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼ
ン、トリフルオロメタンスルホン酸フェニル、トリフル
オロメタンスルホン酸ベンゾインエステル、などのスル
ホン酸エステル類、o−ニトロベンジル−p−トルエン
スルホネートなどのo−ニトロベンジルエステル類、
N,N′−ジ(フェニルスルホニル)ヒドラジドなどの
スルホンヒドラジド類、下記一般式(5)
置換されていてもよいアルキル基または置換されていて
もよいアリール基を表わし、kは0又は1を表わす。)
で表わされる化合物などが挙げられ、一般式(5)で表
わされる化合物の例としては、ジフェニルジスルホンな
どのジスルホン類、ビス(フェニルスルホニル)メタ
ン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)メタンなどのビ
ススルホニルメタン類、ビス(フェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾ
メタンなどのビススルホニルジアゾメタン類などを挙げ
ることができる。これら酸発生剤のうちで好ましくは、
一般式(5)で表わされる化合物であり、より好ましく
は下記一般式(6)
置換されていてもよいアルキル基または置換されていて
もよいアリール基を示す。)で表わされる化合物であ
る。一般式(6)で表わされる化合物の具体例として
は、特開平9−5990号、同4−219757号、同
5−249682号、同4−210960号公報等によ
り公知の化合物及びシクロヘキシルスルホニル−(o−
メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘ
キシルスルホニル−(m−メトキシフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(p−
メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペ
ンチルスルホニル−(o−メトキシフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(m−
メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペ
ンチルスルホニル−(p−メトキシフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(o−
フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘ
キシルスルホニル−(m−フルオロフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(p−
フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペ
ンチルスルホニル−(o−フルオロフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(m−
フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペ
ンチルスルホニル−(p−フルオロフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(o−
クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキ
シルスルホニル−(m−クロロフェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(p−クロロ
フェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルス
ルホニル−(o−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメ
タン、シクロペンチルスルホニル−(m−クロロフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニ
ル−(p−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、
シクロヘキシルスルホニル−(o−トリフルオロメチル
フェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルス
ルホニル−(m−トリフルオロメチルフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(p−
トリフルオロメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、シクロペンチルスルホニル−(o−トリフルオロメ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチ
ルスルホニル−(m−トリフルオロメチルフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−
(p−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、シクロヘキシルスルホニル−(o−トリフルオ
ロメトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロ
ヘキシルスルホニル−(m−トリフルオロメトキシフェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホ
ニル−(p−トリフルオロメトキシフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(o−
トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、シクロペンチルスルホニル−(m−トリフルオロメ
トキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペン
チルスルホニル−(p−トリフルオロメトキシフェニル
スルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル
−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(2,3,4−
トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロ
ヘキシルスルホニル−(2,4,6−トリエチルフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニ
ル−(2,3,4−トリエチルフェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(2,4,6
−トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シク
ロペンチルスルホニル−(2,3,4−トリメチルフェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホ
ニル−(2,4,6−トリエチルフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(2,3,
4−トリエチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、フ
ェニルスルホニル(o−メトキシフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、フェニルスルホニル(m−メトキシフェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル
(p−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビ
ス(o−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、
ビス(m−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(p−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメ
タン、フェニルスルホニル−(2,4,6−トリメチル
フェニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニ
ル−(2,3,4−トリメチルフェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、フェニルスルホニル−(2,4,6−トリ
エチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルス
ルホニル−(2,3,4−トリエチルフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、2,4−ジメチルフェニルスルホニ
ル−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)ジ
アゾメタン、2,4−ジメチルフェニルスルホニル−
(2,3,4−トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、フェニルスルホニル(o−フルオロフェニルス
ルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル(m−フ
ルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルス
ルホニル(p−フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメ
タンなどが挙げられる。
れらのうち2種以上を混合して用いてもよい。光酸発生
剤の総添加量は樹脂(A)100重量部に対して0.0
5〜20重量部、より好ましくは、0.1〜10重量部
で用いられる。酸発生剤の量がこの範囲よりも少ないと
感度が劣り、酸発生剤がこの範囲よりも多いと、酸発生
剤によるレジスト膜の溶解性の低下により、レジストパ
ターンが台形になり解像力の低下を引き起こす恐れがあ
る。
果を損なわない程度に添加剤を加えることができる。添
加剤の例としては溶解抑制剤、界面活性剤、吸光剤、有
機カルボン酸、含窒素化合物等が挙げられる。
により該樹脂成分(A)のアルカリ溶解速度を低下し、
露光後室温または加熱下でレジスト膜の溶解性を向上さ
せることにより溶解コントラストを向上させる効果を持
っており、酸の作用により分解してアルカリ可溶性とな
る基を生成するカーボネート基を含有する化合物であれ
ば特に制限はないが、具体的にはエタノール、プロパノ
ール、ブタノール、シクロヘキサノール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセリンなどのアルコール類、フェノー
ル、クレゾール、レゾルシノール、ピロガロールなどの
フェノール類、o−ヒドロキシベンゾフェノン、m−ヒ
ドロキシベンゾフェノン、p−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,
4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,
2’,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンなどのヒ
ドロキシベンゾフェノン類または、特許2655384
号に記載されているようなフェノール類とアルデヒド或
いはケトンなどとを縮合する事によって得られる多核フ
ェノール類の水酸基の一部或いは全部をメトキシカルボ
ニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロ
ピルオキシカルボニルオキシ基、iso−プロピルオキ
シカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ
基、sec−ブトキシカルボニルオキシ基、iso−ブ
トキシカルボニルオキシ基、tert−ブチトキシカル
ボニルオキシ基、メンチルオキシカルボニルオキシ基な
どのカーボネート基で保護した化合物が挙げられる。
100重量部に対して溶解抑制剤1〜50重量部、好ま
しくは5〜40重量部の割合で用いられる。溶解抑制剤
の量をこの範囲で用いると、露光部と未露光部との間で
十分な溶解速度変化が得られ、特に良好なレジストパタ
ーンが得られる。溶解抑制剤が多すぎる場合には、露光
後未分解の溶解抑制剤が現像液に溶解せずレジストパタ
ーン間に残さが残る場合がある。界面活性剤は、レジス
トの塗膜性を良くし、スピンコート時の膜厚均一性を改
善したり、レジストの現像性を良くする目的で添加され
る。
しては、たとえばポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールラウリテ
ート、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、
エフトップEF301、EF303、EF352(トー
ケムプロダクツ社製)、メガファックF170、F17
1、F172、F173(大日本インキ社製)、フロラ
ードFC430、FC431、FC170C(住友3M
社製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−38
2、SC―101、SC−102、SC−103、SC
−104、SC−105、SC−106(旭硝子社
製)、KP341(信越化学社製)、ポリフローNo.
75、No.95(共栄社油脂化学工業製)などを挙げ
ることができる。
以上を混合で用いることができ、通常樹脂成分(A)1
00重量部に対して、界面活性剤0.01重量部以上3
重量部以下の割合で使用される。吸光剤は、アルミなど
の反射率の高い基板上でレジストの画像形成をする場合
に、基板からの露光光の反射によるレジストパターン形
状の劣化を防ぐために添加することができる。このよう
な目的に使用される吸光剤の例としては、ナフトキノン
ジアジド化合物、ベンゾフェノン類、ナフタレンやアン
トラセンなどの縮合芳香族環含有化合物などを挙げるこ
とができる。有機カルボン酸は、環境からの塩基性物質
の侵入によるレジスト性能の低下を抑制するのに効果が
あり、特に溶解抑制剤と組み合わせて使用することによ
って、酸性物質に対する耐性も保持したまま、従来知ら
れていたよりも良好な環境耐性を実現できる。
ルボン酸の具体例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、n−酪酸、iso−酪酸、蓚酸、マロン酸、琥珀
酸、グルタル酸、アジピン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪族カルボン酸、ピ
ルビン酸などのケトカルボン酸、安息香酸、サリチル
酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロ
キシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族カルボン
酸、または商品名SAX(三井化学(株)製)として市
販されている芳香族カルボン酸の構造単位を含むポリマ
ーなどを用いることができる。これらのカルボン酸は単
独であるいは2種以上を混合で用いることができ、通常
樹脂成分(A)100重量部に対して、カルボン酸0.
01重量部以上3重量部以下の割合で使用される。
用する化合物であり、露光から露光後ベークまでの間
に、プリベーク時に発生した酸又は露光時に酸発生剤か
ら発生した酸が移動してレジストパターンが寸法変動を
起こすのを防ぐために有効である。従って、上記のごと
き酸発生剤から生じた酸を中和しうる化合物であれば、
特に限定されないが、有機アミン化合物が挙げられる。
具体的には、例えば、ピリミジン、2−アミノピリミジ
ン、4−アミノピリミジン、5−アミノピリミジン、
2,4−ジアミノピリミジン、2,5−ジアミノピリミ
ジン、4,5−ジアミノピリミジン、4,6−ジアミノ
ピリミジン、2,4,5−トリアミノピリミジン、2,
4,6−トリアミノピリミジン、4,5,6−トリアミ
ノピリミジン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジ
ン、2−ヒドロキシピリミジン、4−ヒドロキシピリミ
ジン、5−ヒドロキシピリミジン、2,4−ジヒドロキ
シピリミジン、2,5−ジヒドロキシピリミジン、4,
5−ジヒドロキシピリミジン、4,6−ジヒドロキシピ
リミジン、2,4,5−トリヒドロキシピリミジン、
2,4,6−トリヒドロキシピリミジン、4,5,6−
トリヒドロキシピリミジン、2,4,5,6−テトラヒ
ドロキシピリミジン、2−アミノ−4−ヒドロキシピリ
ミジン、2−アミノ−5−ヒドロキシピリミジン、2−
アミノ−4,5−ジヒドロキシピリミジン、2−アミノ
−4,6−ジヒドロキシピリミジン、4−アミノ−2,
5−ジヒドロキシピリミジン、4−アミノ−2,6−ジ
ヒドロキシピリミジン、2−アミノ−4−メチルピリミ
ジン、2−アミノ−5−メチルピリミジン、2−アミノ
−4,5−ジメチルピリミジン、2−アミノ−4,6−
ジメチルピリミジン、4−アミノ−2,5−ジメチルピ
リミジン、4−アミノ−2,6−ジメチルピリミジン、
2−アミノ−4−メトキシピリミジン、2−アミノ−5
−メトキシピリミジン、2−アミノ−4,5−ジメトキ
シピリミジン、2−アミノ−4,6−ジメトキシピリミ
ジン、4−アミノ−2,5−ジメトキシピリミジン、4
−アミノ−2,6−ジメトキシピリミジン、2−ヒドロ
キシ−4−メチルピリミジン、2−ヒドロキシ−5−メ
チルピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5−ジメチルピ
リミジン、2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリミジ
ン、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルピリミジン、4
−ヒドロキシ−2,6−ジメチルピリミジン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシピリミジン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシピリミジン、2−ヒドロキシ−5−メトキシ
ピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5−ジメトキシピリ
ミジン、2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシピリミジ
ン、4−ヒドロキシ−2,5−ジメトキシピリミジン、
4−ヒドロキシ−2,6−ジメトキシピリミジンなどの
ピリミジン化合物類、ピリジン、メチルピリジン、N,
N−ジメチルアミノピリジン、2,6−ジメチルピリジ
ン等のピリジン化合物類、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ビス(2−ヒドロ
キシエチル)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタン
などの炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基で置
換されたアミン類、2−アミノフェノール、3−アミノ
フェノール、4−アミノフェノールなどのアミノフェノ
ール類などが挙げられるが、ピリジン類またはヒドロキ
シ基をもつアミン類が好ましい。含窒素化合物の含有量
は、光酸発生剤の含有量に対して、0.1〜100モル
%が好ましく、さらに好ましくは、1〜50モル%であ
る。
の樹脂(A)、光酸発生剤、溶解抑止剤、含窒素化合物
等の上記各成分を溶解させ得る適当な溶媒に溶解して用
いる。好ましい溶媒としては2−ヘキサノン、シクロヘ
キサノンなどのケトン系溶媒、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセ
ロソルブアセテートなどのセロソルブ系溶媒、ジエチル
オキサレート、ピルビン酸エチル、エチル−2−ヒドロ
キシブチレート、エチルアセトアセテート、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸メチルなどのエ
ステル系溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリ
コールジメチルエーテルなどのプロピレングリコール系
溶媒、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン、2−ヘ
プタノンなどのケトン系溶媒、あるいはこれらの混合溶
媒、あるいはさらに芳香族炭化水素を添加したものなど
が挙げられる。溶媒の使用割合は、感光性組成物の固形
分の総量に対して重量比で1〜20倍の範囲であること
が望ましい。
基板上にレジストパターンを形成する場合には、通常、
上記のような溶媒に溶解した本発明の感放射線性組成物
を半導体基板上に塗布し、プリベーク、露光によるパタ
ーンの転写、露光後ベーク、現像の各工程を経てフォト
レジストとして使用することができる。半導体基板は、
通常半導体製造用基板として使用されているものであ
り、シリコン基板、ガリウムヒ素基板などである。尚、
基板上及びレジスト膜上には必要により公知の種々の反
射防止膜を用いることも可能である。例えば、特開平6
−148896号、同6−118630号、同6−14
8896号、同5−241332号、USP56889
87号、同5693691号、同5368989号、同
5234990号、同5110697号等に記載の反射
防止膜が使用できる。塗布には通常スピンコーターが使
用され、露光には、低圧水銀灯の254nm、エキシマ
レーザーなどを光源とする157nm、193nm、2
22nm、248nmの光または電子線などが好適に用
いられ、特にエキシマレーザーを光源とするのが有利で
ある。露光の際の光は、単色光でなくブロードであって
もよい。また、位相シフト法による露光も適用可能であ
る。
るアルカリ性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、アンモニア水などの無機アルカリ
類、エチルアミン、n−プロピルアミンなどの第1級ア
ミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミンなど
の第2級アミン類、トリエチルアミン、N,N−ジエチ
ルメチルアミンなどの第3級アミン類、水酸化テトラメ
チルアンモニウム、水酸化トリメチルヒドロキシエチル
アンモニウムなどの第4級アンモニウム化合物等が挙げ
られるが、これらの中では第4級アンモニウムの水酸化
物が好ましく、特に水酸化テトラメチルアンモニウムが
好ましい。さらに、これらアルカリ性化合物に加えて、
アルコール、界面活性剤などを添加して使用することも
できる。本発明の感放射線性組成物は超LSIの製造の
みならず一般のIC製造用、マスク製造用、画像形成
用、液晶画面製造用、カラーフィルター製造用あるいは
平版印刷用としても有用である。特に、半導体集積回路
作成用として有用である。
するが、本発明はその要旨を越えない限り実施例により
何等制約を受けない。 合成例1 1−シクロヘキシロキシエチル化ポリビニル
フェノ−ルの合成 窒素導入管、攪拌機、温度計を備えた1Lの四つ口フラ
スコにポリビニルフェノ−ル(重量平均分子量1720
0)100gとテトラヒドロフラン500mLとを加え
溶解させた後、シクロヘキシルビニルエーテル 78g
を加え、しばらく撹拌し均一な溶液とした。これに、3
5%塩酸0.25mlを加え、ウオ−タ−バスで40℃
に加熱し2時間攪拌を続けた。その後、この反応溶液に
28%アンモニア水2.5mLを加え30分間撹拌し
た。この反応液を純水9L中に滴下して得られた沈殿を
ろ取した。さらに、この沈殿物をアセトンに溶解させ、
その溶液を純水に滴下し沈殿させることにより目的の樹
脂1を回収した。回収した樹脂1を真空乾燥して、1−
エトキシエチル化ポリビニルフェノ−ルを得た。得られ
た樹脂1を重水素化アセトンに溶解し、 1H−NMRス
ペクトルよりアセタ−ル化率を求めた(アセタール化率
43%)。
ルフェノールの合成 窒素導入管、攪拌機、温度計を備えた1Lの四つ口フラ
スコにポリビニルフェノ−ル(重量平均分子量1720
0)100gとアセトン800mLとを加え、さらに4
−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン0.68gを加
え溶解させた後、しばらく撹拌し均一な溶液とした。こ
れに、ジ−t−ブチルジカーボネート63.9gをアセ
トン200mLに溶解したものを約10分かけて滴下
し、ウオ−タ−バスで40℃に加熱し4時間攪拌を続け
た。この反応液を純水9L中に滴下して得られた沈殿を
ろ取した。さらに、この沈殿物をアセトンに溶解させ、
その溶液を純水に滴下し沈殿させることにより目的の樹
脂2を回収した。回収した樹脂2を真空乾燥して、ブト
キシカルボニル化ポリビニルフェノ−ル(樹脂2)を得
た。樹脂2を重水素化アセトンに溶解し、13C−NMR
スペクトルを測定し、ブトキシカルボニル化率40%と
求められた。
ルフェノールの合成 シクロヘキシルビニルフェノールに代えてエチルビニル
エーテル 36gを使用した以外合成例1と同様にし
て、樹脂3(1−エトキシエチル化ポリビニルフェノー
ル;アセタール化率 39%)を得た。
0mLを入れ、そこに合成例3で得られた1−エトキシ
エチル化ポリビニルフェノ−ル10gとトリエチルアミ
ン0.059gを溶解させた。この溶液に、それぞれ以
下に示す量の架橋剤、2,2−ビス(4−クロロフォル
ミルオキシフェニル)プロパンの1,3−ジオキソラン
5mL溶液を5分間かけて滴下させた。
1) 合成例5・・・架橋剤0.45g(樹脂4−2) 合成例6・・・架橋剤0.3g(樹脂4−3) それぞれを1昼夜撹拌させた後、1,3−ジオキソラン
20mLを加え均一溶液となるまで撹拌し、その後純水
750mLへ20分間かけて滴下し、各架橋ポリマーを
沈殿させた。各架橋ポリマーをろ取し、さらに1,3−
ジオキソラン70mLに溶解させ純水750mLに滴下
し沈殿させることにより下記式で示される架橋構造を有
する目的の樹脂を回収した。回収した樹脂(樹脂4−
1、同4−2及び同4−3)をそれぞれを真空乾燥して
架橋樹脂を得た。
1.0g)を使用し、これに、光酸発生剤として、シク
ロヘキシルスルホニル−(4−メトキシフェニルスルホ
ニル)ジアゾメタン0.02g、およびプロピレングリ
コ−ルモノメチルエ−テルアセテ−ト5.35gを混合
し、更にテトライソプロパノ−ルアミンを光酸発生剤の
15モル%添加しレジスト感光液とした。この感光液
を、シリコン基板上に下層用有機反射防止膜を塗布した
ウェハにスピンコ−トし、ホットプレ−ト上で90℃、
60秒間ベ−クし、膜厚0.72μmのレジスト膜とし
た。さらに、このレジスト膜上にポリビニルピロリドン
1.2重量%及びパーフルオロオクチルスルホン酸アン
モニウム3.5重量%を含む水溶液を塗布し、上層用反
射防止膜を形成した。この基板上のレジスト膜をニコン
株式会社製KrFエキシマレ−ザ縮小投影露光装置(N
A=0.42)を用いて露光した後、ホットプレ−ト上
で110℃、60秒間ベ−クした。この後、このレジス
ト膜をテトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38
重量%水溶液で1分間現像した。この現像後に得られた
レジストパタ−ンを走査電子顕微鏡で観察することによ
り感度、即ち、0.30μmのライン・アンド・スペ−
ス・パターンが1:1に解像している露光量(以下、E
0 と表す)を求め、解像度(露光量E0 に於ける限界解
像度)を評価した。解像度、パターンプロファイル及び
膜減少率の結果を表−1に示した。尚、膜減少率は、下
式により算出した。該値が小さいほど膜減少が少なく好
ましいことを示す。 膜減少率=[1−(現像後の膜厚)/(塗布直後の膜
厚)]×100(%)
実施例1と同様に行った。結果は表−1に示した。 比較例1〜4 樹脂(A)をそれぞれ表−1に記載の通りに変更した以
外は、実施例1と同様に行った。結果は表−1に示し
た。実施例は比較例よりも、解像度を低下させることな
く未露光部の膜減り量を減少せしめ、さらにパターンプ
ロファイルも良好である。
成分として特定の構造を含む樹脂を組み合わせて用いる
ことにより、良好な解像力を維持しつつ、従来よりさら
に膜減量が少なく良好なパターンが得られる。さらに、
近年半導体製造プロセスで用いられる反射防止膜と併用
した際も良好な結果を示すものであり、実用上極めて有
用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 フェノール性水酸基を有するアルカリ可
溶性樹脂の水酸基の一部が酸分解性保護基で保護された
樹脂(A)と光酸発生剤を含有し、かつ、該樹脂(A)
が各々異なる酸分解性保護基にて保護された、少なくと
も2種以上の樹脂を含有する感放射線性組成物におい
て、該樹脂(A)の少なくとも1種の樹脂がフェノール
性水酸基を介して連結基によって架橋されている構造を
有していることを特徴とする感放射線性組成物。 - 【請求項2】 酸分解性保護基が、アセタール、ケター
ル、またはカーボネート構造を有する基から選ばれるこ
とを特徴とする、請求項1記載の感放射線性組成物。 - 【請求項3】 一方の樹脂の酸分解性保護基が、アセタ
ールまたはケタール構造を有する基を含むことを特徴と
する、請求項1記載の感放射線性組成物。 - 【請求項4】 架橋構造が下記式(1)にて示されるこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の感放
射線性組成物。 【化1】 (ここで、nは1ないし3の整数を示し、xは(n+
1)価の連結基を示す。)
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001324812A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-11-22 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 化学増幅ポジ型レジスト材料 |
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1998
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JP2001324812A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-11-22 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 化学増幅ポジ型レジスト材料 |
JP4557115B2 (ja) * | 2000-03-07 | 2010-10-06 | 信越化学工業株式会社 | 化学増幅ポジ型レジスト材料 |
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