JP2000136865A - アクチュエ―タ - Google Patents

アクチュエ―タ

Info

Publication number
JP2000136865A
JP2000136865A JP11324430A JP32443099A JP2000136865A JP 2000136865 A JP2000136865 A JP 2000136865A JP 11324430 A JP11324430 A JP 11324430A JP 32443099 A JP32443099 A JP 32443099A JP 2000136865 A JP2000136865 A JP 2000136865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
casing
displacement member
actuator
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11324430A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigekazu Nagai
茂和 永井
Hiroyuki Shiomi
裕幸 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMC Corp filed Critical SMC Corp
Priority to JP11324430A priority Critical patent/JP2000136865A/ja
Publication of JP2000136865A publication Critical patent/JP2000136865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】送りねじの回転運動を直線運動に変換し、伝達
される直線運動によってスライダが非接触状態で直線状
に変位する際、前記スライダの直線精度を保持すること
にある。 【解決手段】ボールねじ206の回転運動を直線運動に
変換する変位機構210と、前記変位機構210の直線
運動に連動して直線変位可能に設けられるスライダ88
と、前記スライダ88を囲繞するように設けられたブロ
ック体230と、前記ブロック体230とケーシング2
02との間に形成されたボール溝232、234に沿っ
て転動する複数のボール部材236とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送りねじの回転運
動を非接触状態でスライダに伝達し、前記スライダを直
線運動させるアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワーク等を搬送する駆動源と
して、ボールねじを用いたアクチュエータが使用されて
いる。このアクチュエータ10は、例えば、図17に示
すように、モータ12の回転軸にボールねじ16が設け
られ、該ボールねじ16にはスライダ18が螺合する。
該スライダ18にはフレーム20のガイド部22が係合
して当該スライダ18の回転が阻止される。前記モータ
12が付勢されると、前記ボールねじ16の回転運動は
スライダ18によって直線運動に変換され、スライダ1
8はガイド部22に沿って変位する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係るアクチュエータでは、スライダ18をボ
ールねじ16によって直接駆動しているため、ボールね
じ16が外部に露出した状態となっている。この場合、
ボールねじ16に付着している潤滑油等が飛散して作業
環境を汚染することが懸念される。そこで、このような
不具合を回避するため、ボールねじ16をベローズ状の
カバーで被覆することが考えられる。しかしながら、こ
のようなカバーは耐久性の点で問題がある。
【0004】一方、シリンダ等のアクチュエータでは、
磁石を用いてピストンの変位を非接触状態でスライダに
伝達するようにしたものがあるが、回転運動を直線運動
に変換することについては当然に考慮されていない。
【0005】本発明は、送りねじの回転運動を直線運動
に変換し、伝達される直線運動によってスライダが非接
触状態で直線状に変位する際、前記スライダの直線精度
を保持することが可能なアクチュエータを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ケーシングと、前記ケーシングの内部
または外部に配設される回転駆動源と、前記回転駆動源
の駆動作用下に所定方向に回転する送りねじと、前記送
りねじに係合し、該送りねじの回転運動を直線運動に変
換する変位部材と、前記変位部材の外周部に非接触状態
で近接配置され、前記変位部材の軸線回りの回転を阻止
するとともに、前記変位部材の直線運動に連動して直線
変位可能に設けられるスライダと、前記変位部材の外周
部および前記スライダの内周部にそれぞれ設けられ、同
一のパターンで前記送りねじの軸線方向および周方向に
極性の異なる磁極が交互に形成された磁性部と、前記ケ
ーシングとスライダとの間に設けられ、前記スライダの
直線運動を支持するガイド手段と、を備えることを特徴
とする。
【0007】この場合、前記ガイド手段を、ケーシング
に固定されたレール部材と、前記スライダに固定され、
前記レール部材に沿って摺動自在に設けられたガイドブ
ロックとによって構成し、または、ケーシングの内部に
配設され、スライダを囲繞するように設けられたブロッ
ク体と、前記ブロック体とケーシングとの間に形成され
た軌道に沿って転動する複数のボール部材とによって構
成すると好適である。
【0008】なお、前記ケーシングには、該ケーシング
の内部空間と外部とを連通させる通路が形成された継手
手段を設け、前記継手手段には、前記ケーシングの内部
空間を真空引きする負圧手段を接続するとよい。
【0009】本発明によれば、送りねじの回転運動を変
位部材によって直線運動に変換し、この直線運動が変位
部材とスライダとの磁気的な結合によってスライダに伝
達される。前記スライダが直線運動を行う際、ガイド手
段によって直線精度が保持される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るアクチュエータにつ
いて、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0011】図1および図2において、参照符号30
は、本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエータを
示す。このアクチュエータ30は、長尺状に形成された
ケーシング32と、該ケーシング32の一端側に配設さ
れたACサーボモータ34と、該ACサーボモータ34
によって回転するボールねじ38と、ボールねじ38を
囲繞するチューブ40と、前記ボールねじ38によって
前記ケーシング32の長手方向に変位する変位機構42
とを備える。
【0012】前記ケーシング32は、図2に示すよう
に、アクチュエータ30の下部に配設されたベース部材
44と、アクチュエータ30の側部に配設されたサイド
フレーム46a、46bとを有する。前記ベース部材4
4には継手47が設けられ、該継手47を介して前記ケ
ーシング32の内部が外部に連通する。前記ベース部材
44の一端側には、図1に示すように、板状部材48を
介して前記ACサーボモータ34の筐体50が固着さ
れ、該筐体50の内部には回転軸52がベアリング54
a、54bによって回転自在に支持される。前記回転軸
52には複数の磁石56が固着され、該磁石56の外周
部には前記筐体50の内部に設けられた複数の固定子巻
線58が配置される。前記回転軸52にはエンコーダ6
0が設けられる。このアクチュエータ30には、図示し
ないが、変位機構42の位置を検出する位置検出スイッ
チが設けられる。前記位置検出スイッチ、前記回転子巻
線58および前記エンコーダ60はベース部材44の下
部のコネクタ62a〜62cに接続される。
【0013】前記回転軸52には前記ボールねじ38の
一端部が一体的に同軸状に連結される。該ボールねじ3
8の他端部は前記ベース部材44の端部に固着されたエ
ンドプレート64にベアリング66によって回転自在に
軸支される。また、前記エンドプレート64および前記
筐体50によって前記チューブ40の両端が支持され
る。該チューブ40の端部にはシール部材67a、67
bが設けられ、このため、チューブ40の内部は気密に
保持される。前記ボールねじ38にはボール溝68が螺
旋状に画成され、該ボール溝68には複数のボール部材
70が転動自在に係合する。
【0014】前記ボールねじ38は前記変位機構42を
構成する変位部材72に挿通する。該変位部材72は、
図3および図4に示すように、鉄の如き磁性材料によっ
て略筒状に形成され、その内部には前記ボール部材70
が転動自在に係合するボール溝76が画成される。前記
変位部材72の外周には、該変位部材72の一端側に軸
線方向に沿った複数の駆動側軸線方向磁気パターン78
が周方向に所定間隔離間して突出形成され、該変位部材
72の他端側に周方向に沿った複数の駆動側周方向磁気
パターン80が所定間隔離間して突出形成される。前記
変位部材72の外周には、磁力の漏れを防止するため
に、隣接する駆動側軸線方向磁気パターン78の間隙に
アルミニウム、銅の如き非磁性体で形成された磁気シー
ルド82が嵌合する(図5、図6参照)。また、隣接す
る駆動側周方向磁気パターン80の間隙にも、同様に磁
気シールド84が嵌合する(図4参照)。凸状の前記駆
動側軸線方向磁気パターン78、前記駆動側周方向磁気
パターン80は、クリアランスを介して前記チューブ4
0の内周面から僅かに離間するように設けられている。
【0015】前記チューブ40の外周部には前記変位機
構42を構成するスライダ88が前記チューブ40の軸
線方向に変位自在に設けられる(図1参照)。該スライ
ダ88の内周には、図4〜図6に示すように、ネオジウ
ム、鉄の如き磁性材料により形成された複数の磁石90
が所定間隔離間して固着される。それぞれの磁石90
は、前記変位部材72の駆動側軸線方向磁気パターン7
8、駆動側周方向磁気パターン80に対応して受動側軸
線方向磁気パターン92、受動側周方向磁気パターン9
4として形成される。それぞれの受動側軸線方向磁気パ
ターン92、受動側周方向磁気パターン94を構成する
磁石90はN極とS極とが交互に配設される。前記スラ
イダ88の内周には、図5、図6に示すように、隣接す
る受動側軸線方向磁気パターン92の間隙にアルミニウ
ム、銅の如き非磁性体で形成された磁気シールド96が
嵌合する。また、隣接する受動側周方向磁気パターン9
4の間隙にも、同様に磁気シールド98が嵌合する(図
4参照)。
【0016】前記スライダ88の下部には、図1に示す
ように、ガイドブロック100が固着され、該ガイドブ
ロック100は前記ベース部材44に固着されたレール
部材102に摺動自在に係合する。このため、前記ガイ
ドブロック100、レール部材102によりガイド機構
104が構成され、該ガイド機構104が前記スライダ
88の回転を防止する。前記スライダ88の上部には板
状のテーブル106が固着され、該テーブル106は前
記ケーシング32の上部から外部に突出する。前記テー
ブル106にはこのアクチュエータ30によって搬送さ
れるワーク108が載置される。
【0017】アクチュエータ30は、図7に示すよう
に、搬送機構120に取り付けられて使用される。この
搬送機構120は、複数のフレーム122a〜122e
が組み合わされ、それぞれのフレーム122a〜122
eの取付面123には、アクチュエータ30のコネクタ
62a〜62cが接続されるバス124a〜124cが
設けられる。前記フレーム122a〜122eの内部に
は図示しない真空吸引源に接続される排気通路126が
画成され、前記フレーム122a〜122eの取付面1
23には前記排気通路126に連通する継手128が設
けられる。
【0018】前記アクチュエータ30は前記フレーム1
22a〜122eの取付面123に取り付けられる。こ
のとき、前記コネクタ62a〜62cは前記バス124
a〜124cに接続され、継手47は継手128に接続
される。このため、真空吸引源が付勢されるとアクチュ
エータ30のケーシング32内の空気は排気通路126
を介して吸引される。なお、参照符号130は、電磁弁
やセンサマトリクスが内蔵されたコントロールボックス
である。
【0019】第1の実施の形態に係るアクチュエータ3
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその動作について説明する。
【0020】図示しない制御装置から搬送機構120の
バス124bを介してアクチュエータ30のACサーボ
モータ34に駆動信号が送られると(図7参照)、AC
サーボモータ34の回転軸52が回転し、ボールねじ3
8が回転する(図1参照)。このため、ボールねじ38
の回転に伴って変位部材72も回転しようとする。この
とき、スライダ88の受動側軸線方向磁気パターン92
が変位部材72の駆動側軸線方向磁気パターン78に引
きつけられる。また、図6に示すように、S極の受動側
軸線方向磁気パターン92aに対向している駆動側軸線
方向磁気パターン78aの表面にはN極が発生し、隣接
するN極の受動側軸線方向磁気パターン92bに対向し
ている駆動側軸線方向磁気パターン78bの表面にはS
極が発生する。従って、駆動側軸線方向磁気パターン7
8aは受動側軸線方向磁気パターン92bに対して反発
し、駆動側軸線方向磁気パターン78bは受動側軸線方
向磁気パターン92aに対して反発する。この結果、駆
動側軸線方向磁気パターン78aは受動側軸線方向磁気
パターン92bに対向する位置に変位することが阻止さ
れる。また、スライダ88もガイド機構104によって
その回転が阻止されるため、結局、変位部材72の回転
が阻止される(図5、図6参照)。このため、変位部材
72はボールねじ38の回転運動を直線運動に変換して
アクチュエータ30の長手方向に沿って変位する。
【0021】変位部材72が変位すると、変位部材72
の駆動側周方向磁気パターン80がスライダ88の受動
側周方向磁気パターン94を構成する磁石90に引きつ
けられる。また、駆動側周方向磁気パターン80は、前
述と同様に、隣接する受動側周方向磁気パターン94と
反発する。従って、スライダ88は変位部材72の変位
に伴ってチューブ40に沿って変位する。前記スライダ
88が変位する際、ガイド機構104を構成するレール
部材102に沿ってガイドブロック100が摺動変位
し、前記ガイドブロック100とスライダ88とが一体
的に変位することにより、該スライダ88の直線精度が
保持される。以上のようにして、テーブル106に載置
されたワーク108はスライダ88の変位作用下に搬送
される。
【0022】第1の実施の形態では、スライダ88の受
動側軸線方向磁気パターン92、受動側周方向磁気パタ
ーン94を磁石90により形成し、変位部材72の駆動
側軸線方向磁気パターン78、駆動側周方向磁気パター
ン80は前記磁石90に引きつけられる磁性材料で形成
したが、変位部材72の駆動側軸線方向磁気パターン7
8、駆動側周方向磁気パターン80を磁石により形成
し、スライダ88の受動側軸線方向磁気パターン92、
受動側周方向磁気パターン94を磁性材料で形成しても
よい。また、変位部材72の駆動側軸線方向磁気パター
ン78、駆動側周方向磁気パターン80と、スライダ8
8の受動側軸線方向磁気パターン92、受動側周方向磁
気パターン94を全て磁石で形成してもよい。さらに、
この磁石は電磁石であってもよい。
【0023】また、ボールねじ38、ボール部材70、
変位部材72、ガイドブロック100およびレール部材
102をアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成
し、その摺動部にショットピーニング等により硬化層を
形成し、さらにアルマイト層を形成すると、摺動部の表
面が滑らかになるとともに、耐摩耗性が向上し、しか
も、このアクチュエータ30を軽量に構成することがで
きる。さらに、弾性流体潤滑を図るために、摺動部の表
面に複数の窪み部を形成すると、摺動部が良好に潤滑さ
れ、その耐久性が一層向上する。
【0024】さらにまた、ボールねじ38、ボール部材
70、変位部材72、ガイドブロック100およびレー
ル部材102を超高分子ポリエチレン、ポリイミドによ
って形成してもよい。
【0025】次に、図8に基づき、第2の実施の形態に
係るアクチュエータ150について説明する。なお、第
1の実施の形態のアクチュエータ30と同一の構成要素
には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略す
る。以下、他の実施の形態についても同様である。
【0026】このアクチュエータ150の変位部材15
2の外周全域には、複数の駆動側磁気パターン154が
突出形成され、それぞれの駆動側磁気パターン154は
前記変位部材152の軸線方向および周方向にそれぞれ
所定間隔離間して配置される。前記駆動側磁気パターン
154はそれぞれN極とS極とが隣接して配置される。
前記駆動側磁気パターン154の間には非磁性体で形成
された磁気シールド155が設けられる。一方、スライ
ダ156には前記駆動側磁気パターン154に対応して
複数の受動側磁気パターン158が軸線方向および周方
向にそれぞれ所定間隔離間して突出形成される。前記受
動側磁気パターン158はそれぞれN極とS極とが隣接
して配置される。前記受動側磁気パターン158の間に
は非磁性体で形成された磁気シールド160が設けられ
る。
【0027】前記駆動側磁気パターン154、受動側磁
気パターン158を形成する方法としては、前記変位部
材152、スライダ156に磁石を固着して形成し、ま
たは、前記変位部材152、スライダ156を磁性材料
で形成してそれぞれの磁気パターン154、158を磁
化して形成する等の方法がある。
【0028】ボールねじ38の回転運動が変位部材15
2に伝達されると、該変位部材152が回転しようとす
るが、駆動側磁気パターン154が受動側磁気パターン
158に引きつけられ、また、駆動側磁気パターン15
4は、第1の実施の形態と同様に、対向している受動側
磁気パターン158の周方向に隣接する受動側磁気パタ
ーン158と反発するために変位することが阻止され
て、変位部材152は周方向への回転が阻止される。従
って、変位部材152は軸線方向にのみ変位する。
【0029】このように変位部材152が変位すると、
変位方向に配列された駆動側磁気パターン154に受動
側磁気パターン158が引きつけられ、スライダ156
は変位部材152の変位作用下に軸線方向に変位する。
以上のようにしてスライダ156が変位する。
【0030】次いで、図9に基づいて、第3の実施の形
態に係るアクチュエータ170について説明する。
【0031】このアクチュエータ170の変位部材17
2の外周には複数の駆動側磁気パターン174が突出形
成され、それぞれの駆動側磁気パターン174は軸線方
向に対して傾斜する方向に所定間隔離間して配置され
る。隣接する駆動側磁気パターン174はN極とS極と
が交互に配設され、それぞれの駆動側磁気パターン17
4の間には非磁性体で形成された磁気シールド175が
設けられる。一方、スライダ176には前記駆動側磁気
パターン174に対応する複数の受動側磁気パターン1
78が突出形成され、それぞれの受動側磁気パターン1
78は軸線方向に対して傾斜する方向に所定間隔離間し
て配置される。隣接する受動側磁気パターン178はN
極とS極とが交互に配設され、それぞれの受動側磁気パ
ターン178の間には非磁性体で形成された磁気シール
ド179が設けられる。
【0032】このように形成される第3の実施形態で
は、駆動側磁気パターン174は、第1の実施の形態と
同様に、対向する受動側磁気パターン178を引きつけ
る。一方、駆動側磁気パターン174は、対向する受動
側磁気パターン178に周方向および軸線方向に隣接す
る受動側磁気パターン178と反発するため、変位部材
172はボールねじ38の回転に伴って回転することが
阻止され、変位部材172が軸線方向に変位するとスラ
イダ176は該変位部材172の変位に伴って軸線方向
にのみ変位する。
【0033】次に、図10に基づき、第4の実施の形態
に係るアクチュエータ180について説明する。
【0034】このアクチュエータ180の変位部材18
2には、図10に示すように、螺旋状に延在して複数の
駆動側磁気パターン184が突出形成され、一方、スラ
イダ186には前記駆動側磁気パターン184に対応す
る複数の受動側磁気パターン188が螺旋状に延在して
突出形成される。隣接する駆動側磁気パターン184、
受動側磁気パターン188はそれぞれN極とS極とが交
互に配設される。また、それぞれの駆動側磁気パターン
184、受動側磁気パターン188の間隙には非磁性体
で形成された磁気シールド190、192が設けられ
る。
【0035】このように形成される第4の実施形態にお
いても、隣接する駆動側磁気パターン184は周方向お
よび軸線方向に所定間隔離間することになり、一方、受
動側磁気パターン188も周方向および軸線方向に所定
間隔離間することになるため、第1の実施の形態と同様
に、駆動側磁気パターン184は対向する受動側磁気パ
ターン188を引きつける。一方、また、駆動側磁気パ
ターン184は対向する受動側磁気パターン188に隣
接する受動側磁気パターン188と反発し、変位部材1
82はボールねじ38の回転に伴って回転することが阻
止され、変位部材182が軸線方向に変位するとスライ
ダ186は該変位部材172の変位に伴って軸線方向に
のみ変位する。
【0036】次に、第5の実施の形態に係るアクチュエ
ータ200について、図11を参照して説明する。
【0037】このアクチュエータ200は長尺なケーシ
ング202と、該ケーシング202の一端側に設けられ
たACサーボモータ204と、該ACサーボモータ20
4によって回転するボールねじ206と、該ボールねじ
206を囲繞するチューブ208と、前記ボールねじ2
06によって変位する変位機構210とを備える。
【0038】前記ケーシング202の外壁には、図12
に示すように、このアクチュエータ200を他の装置等
に連結するための略T字状の溝部214が複数画成され
る。前記ケーシング202の底部には、図示しない真空
吸引源に接続される継手216が設けられ、該継手21
6を介してケーシング202の内部と外部とが連通す
る。
【0039】前記ACサーボモータ204の回転軸21
8の一端部には、図13に示すように、前記チューブ2
08の端部に接近する円盤部材220が形成され、該円
盤部材220には第1磁極部を構成する複数の磁石22
2が固着される。該磁石222は、図14に示すよう
に、周方向にN極とS極とが交互に配置される。
【0040】前記チューブ208の内部には前記ボール
ねじ206がベアリング224a、224bによって軸
支され(図11参照)、該ボールねじ206の端部には
前記ACサーボモータ204の円盤部材220に対向し
て円盤部材226が形成される。該円盤部材226には
第2磁極部を構成する複数の磁石228が固着され、該
磁石228は周方向にN極とS極が交互に配置される
(図14参照)。
【0041】前記ボールねじ206には、第1の実施の
形態のアクチュエータ30と同様に、複数のボール部材
70を介して変位部材72が係合する。また、前記チュ
ーブ208の外周には変位機構210を構成するスライ
ダ88が摺動自在に設けられる。該スライダ88にはブ
ロック体230が固着され、該ブロック体230、前記
ケーシング202には、図12に示すように、互いに対
向する面に複数のボール溝232、234が形成され、
該ボール溝232、234には複数のボール部材236
が転動自在に係合する。
【0042】この場合、前記ボール溝232、234に
沿って転動する複数のボール部材236によってブロッ
ク体230およびスライダ88が一体的に変位するよう
に設けられているため、前記スライダ88の直線精度が
保持される。
【0043】前記スライダ88の端部には前記チューブ
208の外周に当接し、多孔質体、繊維状体、不織布体
またはスポンジ体の如き材料で形成された給油部材23
7a、237bが設けられ、該給油部材237a、23
7bには潤滑油が含まれる。
【0044】前記ブロック体230の上部には突部23
8a、238bが形成され(図12参照)、該突部23
8a、238bは前記ケーシング202に画成されたス
リット240a、240bから外部に突出する。前記突
部238a、238bの変位方向両端部は、図15に示
すように、くさび状に形成される。前記スリット240
a、240bを形成する壁部にはそれぞれ一対のシール
部材242a〜242dが設けられ、該シール部材24
2a〜242dの縁部が前記突部238a、238bの
側壁部に当接することにより、前記スリット240a、
240bから塵埃等がアクチュエータ200に進入する
ことや、塵埃等がアクチュエータ200から外部に飛散
することが阻止される。前記突部238a、238bに
はテーブル244が固着され、該テーブル244には図
示しないワークが載置可能に形成される。
【0045】第5の実施の形態に係るアクチュエータ2
00は、基本的には以上のように構成され、次に、その
動作について説明する。
【0046】アクチュエータ200の継手216には図
示しない真空吸引源が接続され、該真空吸引源が付勢さ
れると、アクチュエータ200の内部の空気が真空吸引
源に吸引される。このため、アクチュエータ200の内
部の塵埃等がスリット240a、240bを通して外部
に飛散することが防止される。
【0047】ACサーボモータ204が付勢されると、
回転軸218とともに円盤部材220が回転する(図1
1参照)。この回転運動は、円盤部材220の磁石22
2とボールねじ206の円盤部材226に固着された磁
石228とが互いに引き合い、あるいは反発し合うこと
により、ボールねじ206に伝達される(図13参
照)。
【0048】ボールねじ206が回転すると、変位部材
72がボールねじ206とともに回転しようとするが、
第1の実施の形態と同様に、変位部材72の駆動側軸線
方向磁気パターン78とスライダ88の受動側軸線方向
磁気パターン92とが互いに磁気的に引き合うことによ
り、変位部材72の回転が阻止される。このため、変位
部材72はボールねじ206の回転運動を直線運動に変
換して軸線方向にのみ変位する。そして、変位部材72
の変位に伴ってスライダ88が軸線方向に変位し、テー
ブル244に載置されたワーク(図示せず)が搬送され
る。
【0049】このとき、給油部材237a、237bに
よって潤滑油がチューブ208の表面に塗布されるた
め、スライダ88はチューブ208の外周を円滑に摺動
する。また、給油部材237a、237bはチューブ2
08の外周に付着した塵埃等を吸着するため、この塵埃
等によってスライダ88等の動作に支障を来す懸念が払
拭される。さらに、給油部材237a、237bはチュ
ーブ208の外周の余分な潤滑油を吸着する作用を営
む。
【0050】第5の実施の形態では、ボールねじ206
がチューブ208によって完全に囲繞されているため、
該ボールねじ206から塵埃等がアクチュエータ200
の外部に飛散することが防止され、また、ボールねじ2
06に塵埃等が付着することも防止される。
【0051】また、第5の実施の形態では、ACサーボ
モータ204の円盤部材220には複数の磁石222が
固着され、一方、ボールねじ206の円盤部材226に
も複数の磁石228が固着されたが、図16に示すよう
に、ACサーボモータ204、ボールねじ206のそれ
ぞれの円盤部材250、252の表面に互いに対向する
複数の突部254、256を形成し、それぞれの突部2
54、256をN極とS極とに交互に磁化し、且つ、そ
れらの間に磁気シールド258を設けるようにしてもよ
い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果なら
びに利点が得られる。
【0053】すなわち、送りねじの回転運動を非接触状
態でスライダに伝達することにより前記スライダが直線
運動を行う際、ガイド手段によって支持されるため、該
スライダの直線精度を保持することができる。
【0054】また、継手手段を介して接続される負圧手
段によってケーシングの内部空間を真空引きすることに
より、アクチュエータが使用される作業環境中に送りね
じの潤滑油、塵埃等が飛散することが防止され、清浄性
が要求される作業環境において好適に使用することがで
きる。しかも、作業環境中の塵埃等が送りねじに付着す
ることが防止されるため、前記送りねじを保護して耐久
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図2】図1に示すアクチュエータのII−II線断面
図である。
【図3】図1に示すアクチュエータに使用される変位部
材の概略斜視図である。
【図4】図1に示すアクチュエータの変位部材およびス
ライダの概略縦断面図である。
【図5】図4に示す変位部材およびスライダのV−V線
断面図である。
【図6】図5に示す変位部材およびスライダの一部拡大
断面図である。
【図7】図1に示すアクチュエータが使用される搬送機
構の概略斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るアクチュエー
タの変位部材およびスライダの概略縦斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るアクチュエー
タの変位部材およびスライダの概略縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るアクチュエ
ータの変位部材およびスライダの概略縦断面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係るアクチュエ
ータの概略縦断面図である。
【図12】図11に示すアクチュエータのXII−XI
I線断面図である。
【図13】図11に示すアクチュエータの円盤部材の一
部拡大概略縦断面図である。
【図14】図13に示す円盤部材の概略正面図である。
【図15】図11に示すアクチュエータの突部の一部拡
大概略斜視図である。
【図16】本発明の他の実施の形態に係るアクチュエー
タの円盤部材の一部拡大概略縦断面図である。
【図17】従来技術に係るアクチュエータの概略斜視図
である。
【符号の説明】
30、150、170、180、200…アクチュエー
タ 38、206…ボールねじ 40、208…チュ
ーブ 42、210…変位機構 47、216…継手 72、152、172、182…変位部材 78、78a、78b…駆動側軸線方向磁気パターン 80…駆動側周方向磁気パターン 82、84、96、98、155、160、175、1
79、190、192、258…磁気シールド 88、156、176、186…スライダ 92、92a、92b…受動側軸線方向磁気パターン 94…受動側周方向磁気パターン 100…ガイドブロ
ック 102…レール部材 104…ガイド機構 154、174、184…駆動側磁気パターン 158、178、188…受動側磁気パターン 230…ブロック体 232、234…ボ
ール溝 236…ボール部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、 前記ケーシングの内部または外部に配設される回転駆動
    源と、 前記回転駆動源の駆動作用下に所定方向に回転する送り
    ねじと、 前記送りねじに係合し、該送りねじの回転運動を直線運
    動に変換する変位部材と、 前記変位部材の外周部に非接触状態で近接配置され、前
    記変位部材の軸線回りの回転を阻止するとともに、前記
    変位部材の直線運動に連動して直線変位可能に設けられ
    るスライダと、 前記変位部材の外周部および前記スライダの内周部にそ
    れぞれ設けられ、同一のパターンで前記送りねじの軸線
    方向および周方向に極性の異なる磁極が交互に形成され
    た磁性部と、 前記ケーシングとスライダとの間に設けられ、前記スラ
    イダの直線運動を支持するガイド手段と、 を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアクチュエータにおいて、 前記ガイド手段は、ケーシングに固定されたレール部材
    と、前記スライダに固定され、前記レール部材に沿って
    摺動自在に設けられたガイドブロックとからなることを
    特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のアクチュエータにおいて、 前記ガイド手段は、ケーシングの内部に配設され、スラ
    イダを囲繞するように設けられたブロック体と、前記ブ
    ロック体とケーシングとの間に形成された軌道に沿って
    転動する複数のボール部材とを有することを特徴とする
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のアクチュエータにおいて、 前記ケーシングには、該ケーシングの内部空間と外部と
    を連通させる通路が形成された継手手段が設けられ、前
    記継手手段には、前記ケーシングの内部空間を真空引き
    する負圧手段が接続されることを特徴とするアクチュエ
    ータ。
JP11324430A 1999-11-15 1999-11-15 アクチュエ―タ Pending JP2000136865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11324430A JP2000136865A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 アクチュエ―タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11324430A JP2000136865A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 アクチュエ―タ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2367798A Division JPH11225457A (ja) 1998-02-04 1998-02-04 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000136865A true JP2000136865A (ja) 2000-05-16

Family

ID=18165724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11324430A Pending JP2000136865A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 アクチュエ―タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000136865A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083949A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Iai:Kk アクチュエータ
JP2012524880A (ja) * 2009-11-20 2012-10-18 クオリティー ヴィジョン インターナショナル インコーポレイテッド 位置決め精度を向上させた分離可能なスライド機構
JP2013108583A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Iai:Kk アクチュエータ
JP2014138552A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Timotion Technology Co Ltd リニアアクチュエータの改良
CN106763604A (zh) * 2017-03-24 2017-05-31 石河子大学 一种能够快速精确传递直线与旋转复合运动的机构
JP2021089050A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 株式会社フェローテックホールディングス 回転伝達装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006083949A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Iai:Kk アクチュエータ
JP4508796B2 (ja) * 2004-09-16 2010-07-21 株式会社アイエイアイ アクチュエータ
JP2012524880A (ja) * 2009-11-20 2012-10-18 クオリティー ヴィジョン インターナショナル インコーポレイテッド 位置決め精度を向上させた分離可能なスライド機構
JP2013108583A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Iai:Kk アクチュエータ
JP2014138552A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Timotion Technology Co Ltd リニアアクチュエータの改良
US9341248B2 (en) 2013-01-17 2016-05-17 Timotion Technology Co., Ltd. Linear actuator
CN106763604A (zh) * 2017-03-24 2017-05-31 石河子大学 一种能够快速精确传递直线与旋转复合运动的机构
JP2021089050A (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 株式会社フェローテックホールディングス 回転伝達装置
JP7123411B2 (ja) 2019-12-05 2022-08-23 株式会社フェローテックホールディングス 回転伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6084326A (en) Actuator
KR100552948B1 (ko) 선형 액츄에이터
US8791607B2 (en) Linear drive
US6119553A (en) Rotation transmitting device
JP2000136865A (ja) アクチュエ―タ
KR20080102925A (ko) 반송장치
JPH11225457A (ja) アクチュエータ
JP2000074171A (ja) アクチュエ―タ
CN206320304U (zh) 同心多轴磁流体密封结构
JP3300465B2 (ja) 2自由度アクチュエータ
EP1168578A3 (en) Spindle motor
JPH11278663A (ja) 磁気ネジ搬送装置
JPH088322Y2 (ja) アクチュエータ
JP2005233326A (ja) 伝達機構
JPH0552248A (ja) 送りねじ機構
JPH0587141A (ja) 電磁アクチユエータ
JPH0614087Y2 (ja) 磁気軸受装置
JP3019022U (ja) 磁気ベベル車伝達装置
JP2004201374A (ja) モータ内蔵型転がり軸受装置
JP2003259621A (ja) 移動体システム
CN211530990U (zh) 一种磁力轮
JPH11141692A (ja) 磁力作用を利用したオイルシール構造
JPH01182624A (ja) 産業用ロボットの塵埃捕集装置
JPH0996346A (ja) 摩擦駆動式駆動装置
JPH028548Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081014