JP2004201374A - モータ内蔵型転がり軸受装置 - Google Patents

モータ内蔵型転がり軸受装置 Download PDF

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郁紀 坂谷
Hideo Okano
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Abstract

【課題】ロボット等の各種産業機械に使用される回転駆動装置の小型化を低コストで図る。
【解決手段】外輪22にハウジング29を介してステータ30を固定し、内輪24にハブ27を介してロータ28を固定する。そして、これらロータ28とハウジング29との間に生じる磁気吸引力により、上記外輪22と内輪24とにそれぞれ軸方向に関して互いに反対方向の力を付与する。この様に、1個の玉軸受26と上記ロータ28及びステータ30から成るモータとを一体的に構成すると共に、玉軸受26に予圧を付与する構造とする。そして、モータ内蔵型転がり軸受装置20の構造を簡単にすると共に、上記玉軸受26として安価な深溝型の玉軸受を使用可能にして、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロボット等の各種産業機械若しくは自動車等に組み込む、サーボモータ等の回転駆動装置として使用する。特に、本発明は、モータの固定部材に対する回転部材の支持を1個の転がり軸受により行なう構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロボットや工作機械等の可動部分を制御する為、従来からサーボモータが使用されている。このサーボモータは使用目的に応じて、様々な大きさ、形状を有するが、小型化を図る為にモータの固定部材に対する回転部材の支持を1個の転がり軸受により行なう構造が、特許文献1、2に記載されている。図4は、このうちの特許文献1に記載されたサーボモータ1を示している。このサーボモータ1は、ダイレクトドライブモータと呼ばれるもので、ファクトリーオートメーション(FA)の分野で使用されるアクチュエータ等に組み込まれて使用される。このサーボモータ1は、使用時に回転しない円筒状の固定部材2に回転部材3を、1個の軸受7により回転自在に支持している。この回転部材3は断面コ字形で全体を円環状に形成しており、外径側円筒部5と内径側円筒部8とを有する。そして、これら外径側円筒部5と内径側円筒部8との間に上記固定部材2の先半部(図4の左半部)を挿入している。この固定部材2の先半部外周面にはステータ4を固定しており、このステータ4の外周面と上記外径側円筒部5の内周面に固定したロータ6の内周面とが、全周に亙って対向している。
上述の様に構成されるサーボモータ1は、上記ステータ4を構成する永久磁石に巻回されたコイルに通電する事により、上記ロータ6を固定した上記回転部材3が回転する。
【0003】
一方、図5は、上記特許文献2に記載されたサーボモータ1aを示している。このサーボモータ1aは、円筒状に形成されたハウジング13の径方向内側に回転軸14を配置している。そして、この回転軸14の一端部(図5の右端部)外周面と、上記ハウジング13の一端部内周面との間に1個の軸受7aを設けて、このハウジング13に対して上記回転軸14を回転自在に支持している。又、この回転軸14の他端部(図5の左端部)外周面にロータ6aを固定し、このロータ6aと対向した位置で上記ハウジング13の中間部内周面にステータ4aを固定している。そして、上述した図4のサーボモータ1と同様に、上記ステータ4aへの通電により、上記ロータ6aを固定した上記回転軸14を回転駆動する。
【0004】
上述した従来のサーボモータ1、1aは、回転部材3を固定部材2に対して回転自在に支持する軸受7、若しくは、ハウジング13に対して回転軸14を回転自在に支持する軸受7aとして、それぞれクロスローラ軸受を使用している。このクロスローラ軸受は、円周方向に隣り合うころ同士が互いに90°傾く様に、互い違いに組み込まれたものであり、負荷能力が高い。従って、上記サーボモータ1、1aは、上記軸受7、7aをそれぞれの端部に1個のみ設置しただけで、上記回転部材3若しくは上記回転軸14を支持する事ができる。この様に、回転部材3若しくは回転軸14を支持する軸受を1個にする事ができれば、その分上記サーボモータ1、1aの軸方向寸法が小さくできて、これらサーボモータ1、1aの小型化を図る事ができる。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−213461号公報
【特許文献2】
実開昭62−68455号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した様な構造を有するサーボモータ1、1aは、図4、5及び上述した説明からも明らかな様に、構造が複雑であり、回転部材3若しくは回転軸14の回転精度が出しづらい。又、部品点数が多くなって製造コストが高くなると共に、より小型化を図る事が難しい。又、上記軸受7、7aとして、高価なクロスローラ軸受を使用している為、この面からも製造コストが高くなる。更に、このクロスローラ軸受は動トルクが大きく、回転時の発熱量も多い為、このクロスローラ軸受を組み込んだ上記サーボモータ1、1aは、高速回転に不向きである。これらサーボモータ1、1aは、高速且つ高精度に作動する事が要求される場合が多い為、この様に高速回転に不向きである事は好ましくない。
本発明のモータ内蔵型転がり軸受装置は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ内蔵型転がり軸受装置は、外輪と、内輪と、複数個の転動体とを備えた、1個の転がり軸受を有する。
このうちの外輪は、内周面に外輪軌道を設けている。
又、上記内輪は、外周面に内輪軌道を設けている。
又、上記各玉は、上記内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けている。
又、上記外輪と内輪とのうち一方の軌道輪が回転輪であり、他方の軌道輪が固定輪である。
又、上記固定輪にステータを、上記回転輪にロータを、それぞれ固定している。
そして、上記固定輪に固定の部分と上記回転輪に固定の部分との間に作用する磁気吸引力により、上記外輪と内輪とに、それぞれ軸方向に力を負荷して、上記転がり軸受に予圧を付与している。
【0008】
尚、好ましくは、請求項2に記載した様に、上記転がり軸受を、深溝型の玉軸受とする。
更に好ましくは、請求項3に記載した様に、上記ロータとステータとが軸方向に対向する構造とする。
【0009】
【作用】
上述の様に構成される本発明のモータ内蔵型転がり軸受装置は、一般のモータと同様に、ステータ若しくはロータへ通電する事によりロータが回転する。
特に、本発明の場合には、これらステータとロータとをそれぞれ転がり軸受の固定輪若しくは回転輪に固定して、上記ステータとロータとから成るモータと上記転がり軸受とを一体に形成している為、構造が簡単である。従って、回転輪の回転精度が出しづらくなる事もない。又、部品点数が少なくて済み、コストの上昇を防ぐと共に小型化を図れる。
【0010】
又、上記固定輪に固定の部分と上記回転輪に固定の部分との間に生じる磁気吸引力により、上記転がり軸受を構成する外輪と内輪とに、それぞれ軸方向に力が負荷される。この為、上記転がり軸受は予圧を付与された状態となる。この様に、転がり軸受に予圧が付与された状態では、この転がり軸受の剛性が向上する。この結果、クロスローラ軸受の様な高価な軸受を使用しなくても、通常の1個の転がり軸受により、上記回転輪を安定して回転させる事ができる。しかも、本発明の場合、上記転がり軸受への予圧の付与は、上記固定輪に固定の部分と上記回転輪に固定の部分との間に作用する磁気吸引力を利用している為、特に予圧を付与する為のばね等を設ける必要がない。
【0011】
又、請求項2に記載した様に、上記転がり軸受として安価な深溝型の玉軸受を使用すれば、上記モータ内蔵型転がり軸受装置を安価に得る事ができる。又、深溝型の玉軸受は、クロスローラ軸受と比べて動トルクが小さく、運転時の発熱量も少ない為、上記モータ内蔵型転がり軸受装置を高速回転させ易い。
又、請求項3に記載した様に、上記回転輪に固定されたロータと、上記固定輪に固定されたステータとが軸方向に対向する構造とすれば、これらロータとステータとの間に作用する磁気吸引力が、そのまま上記外輪と内輪とにそれぞれ軸方向に負荷する力となる。この為、上記転がり軸受に付与する予圧を大きくする事ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のモータ内蔵型転がり軸受装置20は、1個の深溝型の玉軸受26を有する。又、この玉軸受26は、内周面に深溝型の外輪軌道21を設けた外輪22と、外周面に深溝型の内輪軌道23を設けた内輪24と、これら内輪軌道23と外輪軌道21との間に転動自在に設けた、それぞれが転動体である複数個の玉25、25とを備える。本例の場合、上記玉軸受26を内輪回転としている。この為、上記内輪24に内嵌固定したハブ27の内側面(図1の下面)にロータ28を、上記外輪22に外嵌固定したハウジング29の内側面(図1の上面)にステータ30を、それぞれ固定している。尚、図示の例では、このステータ30を空芯コイルとしているが、珪素鋼板等のコアにコイルを巻回した構造としても良い。
【0013】
上記ロータ28を固定するハブ27は、鉄やマルテンサイト系ステンレス鋼等の磁性金属製で、断面L字形で円環状に形成している。即ち、回転側円筒部31と、この回転側円筒部31の軸方向一端縁(図の上端縁)から径方向外方に折れ曲がった回転側円輪部32とから構成される。そして、上記回転側円筒部31を上記内輪24の内周面に内嵌固定している。又、上記回転側円輪部32の内側面(図の下面)径方向外側寄りに、上記ロータ28を全周に亙って設置している。このロータ28は、着磁方向を円周方向に亙って交互に変えた、多極磁石としている。
【0014】
一方、上記ステータ30を固定するハウジング29は、上記ハブ27と同様に、鉄やマルテンサイトステンレス鋼等の磁性金属製である。本例の場合、上記ハウジング29は、断面コ字形で円環状に形成しており、外側円筒部33と、内側円筒部34と、これら各円筒部33、34の他端縁(図の下端縁)同士を接続する固定側円輪部35とから構成される。そして、上記内側円筒部34を上記外輪22の外周面に外嵌固定している。又、上記固定側円輪部35の中間部内側面(図の上面)に上記ステータ30を、基板36を介して支持固定している。そして、このステータ30と上記ロータ28とを全周に亙って、軸方向に対向させている。又、上記外側円筒部33の先端部内周面と、上記ハブ27の外周縁から軸方向他端側(図1の下端側)に折り曲げた鍔部37の外周面とを近接対向させて、この部分にラビリンスシールを形成している。尚、上記外輪22と上記ハウジング29とを、上記内輪24と上記ハブ27とを、それぞれ一体に形成しても良い。但し、この場合には、外輪と内輪とを特別に制作する必要があり、コストが高くなる。従って、コストを低く抑える為には、本例の様に、それぞれ別体に形成して、一般の玉軸受を使用する構造の方が好ましい。
【0015】
又、本例の場合、多極磁石である上記ロータ28と磁性金属製である上記ハウジング29との間に磁気吸引力が生じる。そして、この磁気吸引力により、上記内輪24には図の下向の力が、上記外輪22には図の上向の力がそれぞれ負荷される。言い換えれば、上記磁気吸引力により上記ハウジング29とロータ28とが互いに近づき合う事を、上記玉軸受26により防いだ状態となる。従って、本例のモータ内蔵型転がり軸受装置20は、上記玉軸受26に予圧が付与される。
【0016】
又、本例の場合、上記ロータ28及びステータ30を固定する、上記ハブ27及びハウジング29を、上述の様に、それぞれ磁性金属製としている為、磁束が外部に漏れる事がない。即ち、上記ハブ27及びハウジング29をそれぞれ磁性金属製とする事により、上記ロータ28及びステータ30の磁束がこれらハブ27及びハウジング29内に閉じ込められる状態となる。従って、磁束が外部に漏れずに、モータの駆動に有効に使用される。但し、上記ハブ27及びハウジング29をそれぞれ、アルミニウム合金やオーステナイト系ステンレス鋼、更には高機能樹脂等の非磁性体とする事も可能である。この場合には、上記ロータ28と上記ハブ27を構成する回転側円輪部32との間に磁性金属板を設ける。又、上記ステータ30を固定する基板36と上記ハウジング29を構成する固定側円輪部35との間に磁性金属板を設けるか、上記基板36自体を、鉄等の磁性金属製とする。この様に構成すれば、上記磁束が外部に漏れない様にできる。
【0017】
又、図示は省略するが、上記モータ内蔵型転がり軸受装置20には、回転角度や回転速度を検出する為の検出装置を組み込む事ができる。例えば、上記ハブ27の内側面で、上記ロータ28から径方向に外れた位置に、永久磁石製のエンコーダを全周に亙って設置する。又、ホール素子、磁気抵抗素子等の磁束の変化に基づいて特性を変化させる磁気検出素子を上記ハウジング29に、このエンコーダの円周方向1個所に対向させた状態で設置する。この様に構成すれば、回転輪の回転角度及び回転速度を検出して、上記モータ内蔵型転がり軸受装置20の制御に利用できる。
【0018】
上述の様に構成される本例のモータ内蔵型転がり軸受装置20は、一般のモータと同様に、ステータ30への通電に基づいて、ロータ28が回転する。
特に、本例の場合には、これらステータ30を固定したハウジング29とロータ28を固定したハブ27とをそれぞれ玉軸受26を構成する外輪22又は内輪24に、それぞれ直接固定している。そして、上記ステータ30とロータ28とから成るモータと上記玉軸受26とを、一体的に構成している。この為、構造が簡単である。即ち、本例の場合、上記外輪22とハウジング29とで固定輪を構成し、上記内輪24とハブ27とで回転輪を構成している。そして、この固定輪に上記ステータ30を、回転輪に上記ロータ28をそれぞれ固定する構造としている。この様な単純な構成を有する本例の場合、上記回転輪の回転精度を確保し易い。又、部品点数が少ない為、コストの上昇を防ぐと共に、上記モータ内蔵型転がり軸受装置を小型化する事ができる。
【0019】
又、本例の場合、上記ハウジング29とロータ28との間に生じる磁気吸引力により、上記玉軸受26を構成する、外輪22と内輪24とにそれぞれ軸方向に関して互いに反対方向の力が負荷される。この為、上記玉軸受26は予圧を付与された状態となる。この様に、玉軸受26に予圧が付与された状態では、この玉軸受26の剛性が向上する。この結果、前述の図4、5に示した構造の様に、高価なクロスローラ軸受を使用しなくても、一般的に使用される深溝型の玉軸受により、上記ハブ27を安定して回転させる事ができる。即ち、一般の深溝型の玉軸受を予圧を付与しない状態で使用すると、玉25、25が外輪軌道21及び内輪軌道23と常には接触せず、これら各玉25、25が玉軸受26内で振動する。この為、この玉軸受26を安定して回転させる事ができない。この結果、この玉軸受26から発生する騒音が大きくなったり、この玉軸受26の振れ回りが大きくなる等の不具合が生じる。これに対して、本例の様に、玉軸受26を予圧を付与した状態で使用すれば、この様な問題が生じない。しかも、本例の場合、上記玉軸受26への予圧の付与は、上記ハウジング29とロータ28との間に作用する磁気吸引力を利用している為、特に予圧を付与する為のばね等を設ける必要がない。
【0020】
又、本例の場合、上記玉軸受26として安価な深溝型の玉軸受を使用している為、上記モータ内蔵型転がり軸受装置20を安価に得る事ができる。又、深溝型の玉軸受は、上記クロスローラ軸受と比べて動トルクが小さく、運転時の発熱量も少ない為、上記回転輪を高速回転させ易い。更に、本例の場合、上記ロータ28とステータ30を固定したハウジング29とが軸方向に対向する構造としている。従って、これらロータ28とハウジング29との間に作用する磁気吸引力が、そのまま上記外輪22と内輪24とに、それぞれ軸方向に負荷される。この為、上記玉軸受26に付与する予圧を十分に大きくできる。この様に、玉軸受26に付与する予圧を大きくできれば、上記回転輪をより安定して回転させる事ができる。
【0021】
次に、図2は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、玉軸受26を構成する外輪22を回転輪とし、同じく内輪24を固定輪としている。この為、ロータ28を固定したハブ27aを上記外輪22に、ステータ30を固定したハウジング29aを上記内輪24に、それぞれ固定している。又、本例の場合、上記ハブ27aの外周縁部に設けた鍔部37aの先端縁と、上記ハウジング29aの外周縁部に設けた外側円筒部33aの先端縁とを近接対向させて、これら先端縁同士の間にラビリンスシールを形成している。その他の構造及び作用は、上述した第1例と同様である為、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0022】
次に、図3は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、ロータ28aとステータ30aとを径方向に対向させている。又、このステータ30aは、珪素鋼板等のコアにコイルを巻回した構造としている。この為に、このロータ28aを円筒状に形成し、ハブ27bを構成する円筒部38の内周面に固定している。又、上記ステータ30aをハウジング29bを構成する内側円筒部34aの外周面に固定している。この結果、上記ステータ30aの径方向外側に、上記ロータ28aが配置された状態となる。
【0023】
本例の場合、これらロータ28aとステータ30aとの間に生じる磁気吸引力により、外輪22と内輪24とにそれぞれ軸方向に関して互いに反対方向の力を負荷する為、磁力が作用する位置に関して、上記ロータ28aの中心(磁気中心)と上記ステータ30aとの中心(磁気中心)とを軸方向にずらしている。即ち、ロータ28aの磁気中心である鎖線αと、ステータ30aの磁気中心である鎖線βとを軸方向にずらして、これら鎖線同士が一致しない様にしている。この様に上記ロータ28aの磁気中心とステータ30aの磁気中心とをずらせば、これらロータ28aとステータ30aとの間に作用する磁気吸引力により、それぞれの磁気中心同士が互いに近づき合う方向に力が作用する。この結果、上記外輪22と内輪24とにそれぞれ軸方向の力が負荷されて、玉軸受26に予圧が付与される。尚、上記磁気中心同士を軸方向にずらせ過ぎる(鎖線αと鎖線βとの距離が大きくなり過ぎる)と、モータの運転時に発生する電磁音が大きくなる為、上記磁気中心同士を少しだけずらせる事が好ましい。その他の構造及び作用は、前述した第1例と同様である為、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0024】
尚、本発明のモータ内蔵型転がり軸受装置に組み込む玉軸受26は、深溝型の玉軸受に限定するものでなく、アンギュラ玉軸受や円すいころ軸受、4点接触式の玉軸受等でも良い。但し、上述した各実施の形態の様に、上記玉軸受26を、他の型式に比べて安価な深溝型の玉軸受とすれば、装置全体を低コストで造れる。又、例えば、上記玉軸受26を4点接触式の玉軸受とした場合、ラジアル隙間を有する構造であっても、この玉軸受26に予圧を付与した状態で使用すれば、玉25、25が玉軸受26内で不安定に振動する事を抑えて、この玉軸受26を安定して運転させる事ができる。又、4点接触式の玉軸受が負の隙間を有する構造であれば、磁気吸引力の分、この玉軸受26に作用する予圧を大きくできる。この結果、この玉軸受26の剛性を向上させる事ができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明のモータ内蔵型転がり軸受装置は、上述の様に構成され作用する為、サーボモータ等のモータを利用した回転駆動装置の小型化を低コストで図れる。この為、設置スペースが限られた場所にも組み込む事ができ、ロボット等の各種産業機械の設計の自由度を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】同第2例を示す断面図。
【図3】同第3例を示す断面図。
【図4】従来構造の第1例を示す断面図。
【図5】同第2例を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a サーボモータ
2 固定部材
3 回転部材
4、4a ステータ
5 外径側円筒部
6、6a ロータ
7、7a 軸受
8 内径側円筒部
9 回転検出装置
13 ハウジング
14 回転軸
20 モータ内蔵型転がり軸受装置
21 外輪軌道
22 外輪
23 内輪軌道
24 内輪
25 玉
26 玉軸受
27、27a、27b ハブ
28、28a ロータ
29、29a、29b ハウジング
30、30a ステータ
31 回転側円筒部
32 回転側円輪部
33、33a 外径側円筒部
34、34a 内側円筒部
35 固定側円輪部
36 基板
37、37a 鍔部
38 円筒部

Claims (3)

  1. 内周面に外輪軌道を設けた外輪と、外周面に内輪軌道を設けた内輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けた複数個の転動体とを備えた1個の転がり軸受を有し、上記外輪と内輪とのうち一方の軌道輪が回転輪であり、他方の軌道輪が固定輪であり、この固定輪にステータを、上記回転輪にロータを、それぞれ固定し、これら固定輪に固定の部分と回転輪に固定の部分との間に作用する磁気吸引力により、上記外輪と内輪とにそれぞれ軸方向に力を負荷して、上記転がり軸受に予圧を付与した事を特徴とするモータ内蔵型転がり軸受装置。
  2. 転がり軸受が深溝型の玉軸受である、請求項1に記載したモータ内蔵型転がり軸受装置。
  3. ロータとステータとが軸方向に対向している、請求項1〜2の何れかに記載したモータ内蔵型転がり軸受装置。
JP2002364649A 2002-12-17 2002-12-17 モータ内蔵型転がり軸受装置 Pending JP2004201374A (ja)

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