JPH0996346A - 摩擦駆動式駆動装置 - Google Patents

摩擦駆動式駆動装置

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JPH0996346A
JPH0996346A JP27687095A JP27687095A JPH0996346A JP H0996346 A JPH0996346 A JP H0996346A JP 27687095 A JP27687095 A JP 27687095A JP 27687095 A JP27687095 A JP 27687095A JP H0996346 A JPH0996346 A JP H0996346A
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JP
Japan
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pole
drive wheel
drive
magnet
raceway
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Application number
JP27687095A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Morita
邦彦 森田
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Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道部材と駆動輪との摩擦力が大にして駆動
力が大きく、位置決め精度が高い摩擦駆動式駆動装置を
提供すること。 【解決手段】 駆動輪7及び軌道部材1の少なくともい
ずれか一方に磁石を設けて他方に対して吸着するように
なし、以て、相互間の摩擦力を増大させ、上記の効果を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある物体(被駆動
体)を所望の方向に移動せしめ、また位置決めするため
の駆動装置に関し、特に摩擦駆動方式の駆動装置に関す
る。
【0002】摩擦駆動式駆動装置は、ベルトドライブ駆
動によるもの、ボールねじ駆動によるもの、油圧・空圧
のシリンダー駆動によるもの、磁力駆動によるもの等、
他の種々の駆動装置に比して簡便であるなどの優位性を
有する他、高速伝達、高精度伝達、無段変速伝達など、
近年の機械に要求される条件を満たすものとして注目さ
れている。具体的には、半導体製造装置、マイクロマシ
ン、バイオ関連機械、組立装置、工作機械、計測装置な
どに応用されている。
【0003】図13に、従来の摩擦駆動式駆動装置の一
例を示す。図示のように、当該駆動装置は、被駆動体で
あるテーブル201に連結された長手軌道部材としての
スライダ202と、固定側として該テーブル201及び
スライダ202を水平方向に案内(矢印Qにて示す)す
るガイドウェイ204とを有している。そして、この固
定側にモータ206が設けられ、該モータ206の出力
軸に連結された駆動輪208がスライダ202の一方の
側面、すなわち軌道面202aに係合している。
【0004】また、該駆動輪208との間にスライダ2
02を挟むように従動輪209が配置されており、同じ
く該スライダ202の他方の軌道面202bに係合して
いる。
【0005】上記構成において、駆動輪208及び従動
輪209に外部荷重N5 が予圧として加えられ、モータ
206が作動せしめられて駆動輪208が回転駆動され
(矢印R5 で示す)、従動輪209もこれに伴って回転
する。これにより、駆動輪208及び従動輪209とス
ライダ202との間に摩擦力F5 (=μ5 ・N5 :μ5
は駆動輪208及び従動輪209とスライダ202との
摩擦係数)が駆動力として働き、スライダ202、従っ
てテーブル201が望む位置に向けて移動させられ、位
置決めされる。
【0006】なお、テーブル201の変位量については
図示しない検出手段を用いて検出がなされ、これに基づ
いてテーブル201の停止位置が確認される。
【0007】また、上記外部荷重N5 の付与に関して
は、例えば、上記従動輪209がこの荷重の方向におい
て可動となされ、予圧ねじを締め込む等の機械的手法に
よってスライダ202に押圧されることによる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の摩擦駆
動式駆動装置は、前述した数々の優位点に加え、バック
ラッシュの無い優れた応答性が得られ、また、振動・騒
音が少ないなど実用上有効な特性を有する。
【0009】しかしながら、かかる摩擦駆動式駆動装置
では、一般的に、摩擦力が小さく未だ大きな推力(駆動
力)が得られていないのが実情であり、停止時、すなわ
ち位置決め完了時においても外部よりの振動や衝撃によ
って位置ずれを生じ易いという恐れがある。
【0010】また、上記予圧ねじの緩みなどによって予
圧(上記荷重N5 )がほとんど零となった場合、摩擦力
もほぼ零となり、駆動力が働かず、位置決め作用もなさ
れないこととなる。
【0011】なお、上記従来例では長手軌道部材として
のスライダ202を可動側として往復動させる構成であ
るが、逆に軌道部材を固定側とし、この軌道部材の軌道
によって案内される摺動台上にモータと駆動輪とを搭載
させた構成の摩擦駆動式駆動装置が例えば特開平5−1
77487号公報において開示されている。但し、該摺
動台には無限軌道としての転動体循環路が形成され、転
動体として多数のボールが該転動体循環路内に配列収容
され、該各ボールは該摺動台の移動に伴って荷重を受け
ながら軌道部材の軌道に沿って転動し、循環する。この
軌道部材固定方式の駆動装置も、前述の軌道部材可動方
式の駆動装置と同じく、上記と同様の問題を擁してい
る。
【0012】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、軌道部材
と駆動輪との摩擦力が大にして駆動力が大きく、位置決
め精度が高いと共に、他の種々の効果をも併せ奏し得る
摩擦駆動式駆動装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
本発明に係る摩擦駆動式駆動装置は、長手軌道部材と、
該軌道部材に対して転動体を以て長手方向に相対運動自
在に係合した相対運動機構と、該相対運動機構側に設け
られて該軌道部材に対して長手方向に転動すべく係合し
た駆動輪と、該駆動輪を回転駆動する駆動手段とを備
え、前記駆動輪及び軌道部材の少なくともいずれか一方
の少なくとも他方に対する係合部が磁石からなり、か
つ、該他方に対して吸着するように着磁されているもの
である。
【0014】この構成によれば、上記軌道部材と駆動輪
との間に、上記磁石の吸着力に基づく摩擦力が生ずる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、小型、すなわち可動側
の質量が小さい駆動装置に実施されて好適である。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0017】図1に、本発明の第1実施例としての摩擦
駆動式駆動装置(以下、単に駆動装置と称する)を示
す。
【0018】図示のように、当該駆動装置は、長尺の直
方体状に形成された長手軌道部材1と、転動体としての
複数のころ3を含み該軌道部材1をその長手方向におい
て直線的に往復動自在に案内(矢印Hにて示す)する案
内手段(ころ3以外は図示していない)とを有してい
る。
【0019】なお、本実施例においては該案内手段を固
定側とし、軌道部材1を可動側として用いているが、そ
の反対に、軌道部材1を固定して該案内手段を可動側と
して作動させるようにしてもよく、更には両者共に可動
として相対的に作動させるようにすることも可能であ
る。つまり、該軌道部材1及び案内手段は夫々、固定側
とするか可動側として扱うかは拘らない。よって、該案
内手段については、本実施例では固定側としての意味合
いを持たせるためにこのように呼称しているが、固定
側、可動側のいずれにも選択的に利用し得ることを勘案
すれば、軌道部材1に対してころ3を以て長手方向に相
対運動自在に係合するものとして、相対運動機構と称す
べきものである。
【0020】図1において、上記相対運動機構側、すな
わち本実施例の固定側には、駆動手段としてのモータ5
がその出力軸5aを下向きにして設けられている。該出
力軸5aには駆動輪7が嵌着されており、該駆動輪7
は、軌道部材1の一方の軌道面1aに対して、該軌道部
材の長手方向に転動すべく外周面にて係合している。
【0021】また、上記駆動輪7との間に軌道部材1を
挟むように従動輪9が配設されており、かつ、該軌道部
材1の他方の軌道面1bに外周面にて係合している。該
従動輪9は、本実施例の場合、駆動輪7と略同形状、同
寸法にて形成されており、図示しない支持機構によって
回転自在に支持され、また、軌道部材1の軌道面1bに
対して押圧可能となされている。但し、この従動輪9
は、必ず設けられるべきものではない。
【0022】上記した駆動輪7は、例えばその全体が磁
石からなる。詳しくは、ネオジウムと鉄とホウ素との合
金、他を素材とする希土類磁石である。これに対し、該
駆動輪7が係合している相手方部材である軌道部材1の
材質は、強磁性金属、例えば軸受鋼である。これによ
り、該駆動輪7及び軌道部材1は互いに吸着する。
【0023】上記構成の駆動装置においては、磁石であ
る駆動輪7による吸着力の他、該駆動輪7及び従動輪9
に互いに近接し合う向きの外部荷重が更に予圧として加
えられ、モータ5が作動せしめられる。これにより、駆
動輪7が回転駆動され(矢印R1 で示す)、従動輪9も
これに伴って回転し(矢印R2 で示す)、駆動輪7及び
従動輪9と軌道部材1との間に摩擦力が駆動力として働
き、軌道部材1が望む位置に向けて移動させられ、該位
置に達した時点で停止されて位置決めが完了する。
【0024】なお、軌道部材1の変位量については図示
しない検出手段により検出され、これに基づいて該軌道
部材1の停止位置が確認される。
【0025】ここで、上記駆動輪7と軌道部材1との摩
擦力F1 は、 F1 =μ1 (N1 +P1 ) ・・・・(1) となる。 但し、 P1 :磁石(駆動輪7)の吸着力 N1 :外部荷重(予圧) μ1 :駆動輪7と軌道部材1との摩擦係数
【0026】すなわち、軌道部材1と駆動輪7との摩擦
力について、予圧として加えられる外部荷重N1 に基づ
く摩擦力(μ1 ・N1 )に、磁石である該駆動輪7によ
る吸着力相当分(μ1 ・P1 )が加わっている。故に、
当該駆動装置の起動、停止時に大きな摩擦力が得られ、
駆動力が大きく、かつ、高い精度を以て位置決めがなさ
れ、しかも、振動・騒音及びバックラッシュの発生がよ
り効果的に抑えられる。
【0027】また、何等かの原因によって上記外部荷重
分の摩擦力(μ1 ・N1 )が消滅しようとも、吸着力相
当分(μ1 ・P1 )は常に残存するから、この吸着力相
当分を比較的大きく設定しておけば駆動力は実用上問題
を生じない程度に確保され、位置決めも確実に行われ
る。この点は特に、上記軌道部材1を含む可動部分の質
量が小さい小型の装置に関して有効である。
【0028】他方、磁石の吸着力に基づく摩擦力のみに
て十分な機能を果し、上記外部荷重分の摩擦力(μ1
1 )についてはこれを必要としない程度の出力の装置
であれば、外部荷重N1 を付与するための機構は不要で
あり、装置の小型化、構造の簡略化、コスト低減等が図
られる。
【0029】なお、本実施例では上記外部荷重N1 を付
与するための機構が設けられており、該機構は具体的に
は、従動輪9が軌道部材1に対してこの荷重の方向にお
いて可動、すなわち近接離間可能となされ、予圧ねじ
(図示せず)を閉め込むこと等によって軌道部材1に押
圧されるようになされているものである。
【0030】ところで、前述したように、当該駆動装置
においては、軌道部材1と駆動輪7とのうち、駆動輪7
のみが磁石となされている。従って、軌道部材1には着
磁等の加工を何等施す必要がなく、コスト低減を図り易
い。
【0031】また、本実施例では、駆動輪7の素材とし
て特に希土類磁石が採用されている。希土類磁石は、種
々開発されている磁石の中でも磁束密度を特に大きくす
ることができるもので、大きな磁力を必要とする本発明
に用いて好適である。
【0032】更に、本実施例では、上記磁石製駆動輪7
が吸着する相手方部材である軌道部材1について、その
材質として強磁性金属(軸受鋼等)が採用されている。
故に、磁性の弱い材質によって該相手方部材を形成する
場合に比して大きな磁力が発生し、有効である。
【0033】なお、本実施例においては、軌道部材1に
ついてその全体を軸受鋼などの強磁性金属により成形し
ているが、上記駆動輪7との係合部のみを強磁性体(透
磁率が大きい鉄、コバルト、ニッケル等の金属及びフェ
ライト等の酸化物)により形成して、他の部分について
は常磁性体(透磁率が小さい)であるアルミニウムや合
成樹脂などの非磁性体にて形成することとしてもよい。
【0034】同じく、駆動輪7に関しても、上記軌道部
材1との係合部のみを磁石にて形成し、他の部分は磁石
以外のもので形成してもよい。
【0035】次に、上記磁石製駆動輪7の着磁の形態に
ついて説明する。
【0036】図2に示すように、駆動輪7は、その回転
軸方向の片側がN極、他側がS極として着磁されてい
る。この着磁形態では、矢印にて示すように磁束が発生
する。
【0037】図3に、他の着磁形態の磁石製駆動輪12
を示す。図示のように、この駆動輪12では、その半径
方向の片側、この場合外周側がN極、内側がS極として
着磁されており、矢印にて示すように磁束が発生する。
この駆動輪12は、上述した駆動輪7に代えて前述の駆
動装置に組み込むことができる。
【0038】上述した2種の駆動輪7及び12は、その
着磁が容易で大量生産に適するなど、有用であり、磁力
による吸着機能も十分に果すものである。
【0039】続いて、本発明の第2実施例としての摩擦
駆動式駆動装置(以下、単に駆動装置と称する)の要部
について、図4乃至図9に基づいて説明する。
【0040】図4及び図5に示すように、この駆動装置
21は、本実施例の場合、工作機械(全体は図示しな
い)が備える架台22上に設けられ、被駆動体としての
テーブル24を担持してこれの移動、位置決めを行う。
【0041】当該駆動装置21は、上記架台22上に並
べて固定された摺動台としての2つのスライドユニット
27と、長尺かつ直線状にして該両スライドユニット2
7によって案内(矢印Jにて示す)される軌道部材29
とを有している。
【0042】各スライドユニット27は、図6及び図7
に示すボルト(六角穴付き)31を4本ずつ用いて上記
架台22に固定されている。詳しくは、下記のようであ
る。
【0043】すなわち、図4及び図8に示すように、ス
ライドユニット27は、ケーシング36と、該ケーシン
グ36の前後両端部に小ねじ38(図6乃至図8に図
示)を用いて締結された一対のエンドキャップ41及び
42と、該エンドキャップ各々の外面に該小ねじ38に
よって共締めされた2枚のシール44及び45(図6乃
至図8参照)とを有している。そして、該ケーシング3
6の下面側すなわち取付面側には4つのねじ孔36aが
形成されている。
【0044】図7に示すように、前述した各ボルト31
は、架台22の平板状担持部22a(図5、図7等参
照)に形成された挿通孔22bに挿通され、かつ、上記
のねじ孔36aに螺合している。
【0045】図6乃至図9に示すように、上記両スライ
ドユニット27によって案内される軌道部材29は略角
柱状に形成され、該軌道部材29には、その左右両側部
に軌道として1条ずつの軌道溝29aが長手方向に沿っ
て形成されている。
【0046】なお、図4、図6、図8及び図9に示すよ
うに、上記軌道部材29には、その長手方向に沿って多
数のボルト挿通孔29bが等間隔にて形成されている。
これらのボルト挿通孔29bは、この軌道部材29を可
動側としている本実施例とは逆に該軌道部材29を固定
側として使用する場合に、締結用のボルト(六角穴付
き)を挿通するためのものである。因に、本実施例で
は、図4及び図5に示すテーブル24の取付用として、
このボルト挿通孔29b及びボルトを活用している。
【0047】図7及び図8に示すように、上記軌道部材
29を案内するためのスライドユニット27には、該軌
道部材29の各軌道溝29aに対応する2条の転動体循
環路51が内部に設けられている。これら転動体循環路
51内には、転動体である多数のボール53が配列収容
されている。該各ボール53は、軌道部材29との間で
荷重を受け、軌道部材29の移動に伴って上記軌道溝2
9aに対して転動し、循環する。
【0048】上記の転動体循環路51は、スライドユニ
ット27のケーシング36に夫々直線的にかつ互いに平
行に形成された負荷軌道溝51a及びリターン路51b
と、、両エンドキャップ41、42に形成されて該負荷
軌道溝51a及びリターン路51bをこれらの両端部に
て互いに連通させる一対の略半環状の方向転換路51
c、51dとからなる。
【0049】なお、上記ボール53、負荷軌道溝51a
及びリターン51bについては図6にも示している。
【0050】また、図6及び図7に示すように、上記エ
ンドキャップ42には、上記のボール53にグリース等
の潤滑剤を供給するためのグリースニップル55が取り
付けられている。
【0051】ところで、本実施例においては上記スライ
ドユニット27を固定側とし、軌道部材29を可動側と
して用いているが、逆に、軌道部材29を固定して該ス
ライドユニット27を可動側として作動させるようにし
てもよい。更に、スライドユニット27及び軌道部材2
9を双方共に可動として相対的に作動させるようにする
こともできる。
【0052】すなわち、軌道部材29及びスライドユニ
ット27は各々、固定剤及び可動側のどちらとして扱う
かは拘らない。故に、該スライドユニット27に関して
は、固定剤、可動側のいずれにも選択的に利用し得るこ
とを勘案すれば、軌道部材29に対してボール53を以
て長手方向に相対運動自在に係合するものとして、これ
を相対運動機構と称する。
【0053】なお、該相対運動機構としては本実施例の
ようにボール53が無限循環する方式のスライドユニッ
ト27に限らず、他の種々の構成のものを採用可能であ
ることは勿論である。但し、本実施例のスライドユニッ
ト27のように、ユニットとしてコンパクト化されかつ
ボール無限循環方式の相対運動機構は、小型・軽量にし
て、作動抵抗が極めて小さく、特に小型の装置に適用し
て好適な本発明にとって有用である。
【0054】図5乃至図8に示すように、上記相対運動
機構側、すなわち、2つ設けられたスライドユニット2
7(図4及び図5)のうち1つの下面側部には、駆動手
段としてのモータ58が取り付けられている。図7及び
図8から、このモータ58は、架台22(図4、図5参
照)の平板状担持部22aに形成された開口部22dに
挿通され、図5にも示すように、その出力軸58aが上
向きであるように取り付けられている。
【0055】図8に示すように、上記モータ58の出力
軸58aは、スライドユニット27のケーシング36に
形成された貫通孔36cを通じて該ケーシング36の上
側に突出している。そして、図4、図5及び図7にも示
すように、この突出した部分に駆動輪61が嵌着されて
いる。この駆動輪61は、軌道部材29の一側面にその
外周面にて係合し、該一側面を軌道面として該軌道部材
29に対して長手方向に沿って相対的に転動する状態と
なっている。
【0056】図9に示すように、上記駆動輪61は、円
筒状の磁石61a(図8にも図示)によってその外周部
が形成されている。駆動輪61の内側部分61bは本実
施例の場合、例えば軸受鋼からなるが、その他の強磁性
体で形成してもよく、また、常磁性体や非磁性体によっ
て形成してもよい。但しこの内側部分61bを強磁性体
を用いて形成すれば、これがいわゆるヨーク(yok
e:継鉄)として作用し、駆動輪61全体が強力な磁石
となる。
【0057】なお、本実施例においては、駆動輪61に
ついて、その外周部のみを磁石、具体的には前述した第
1実施例における駆動輪7と同様の希土類磁石としてい
るが、駆動輪61の全体を磁石としてもよい。
【0058】また、希土類磁石を用いず、駆動輪61の
全体を軸受鋼等の強磁性体で形成し、その外周部を着磁
せしめるようにしてもよい。但し、希土類磁石を採用す
ることによって、第1実施例におけると同様に大きな磁
力を得ることができる。
【0059】一方、図6、図8及び図9に示すように、
上記駆動輪61が転動すべく軌道部材29に設けられた
軌道面の部分も磁石29eとなされている。軌道部材2
9の該磁石29e以外の部分、すなわち本体部分29f
については、本実施例では軸受鋼からなる。該本体部分
29fに関してはその他の強磁性体、常磁性体及び非磁
性体のいずれにて形成してもよいが、このように強磁性
体を用いることによってヨークとして作用する。
【0060】本実施例においては、軌道部材29につい
て、上記駆動輪61との係合部のみを磁石、詳しくは、
駆動輪61の磁石61aと同様の希土類磁石としている
が、軌道部材29の全体を磁石としてもよい。
【0061】また、希土類磁石を使用せず、軌道部材2
9の全体を軸受鋼などの強磁性体にて形成し、駆動輪6
1との係合部のみを着磁してもよい。
【0062】すなわち、軌道部材29と駆動輪61との
両者を併せて勘案すれば、要は、該両者の少なくともい
ずれか一方の少なくとも他方に対する係合部を磁石と
し、かつ、該他方に対して吸着するように着磁させれば
よい訳である。
【0063】上記駆動輪61の磁石61aと軌道部材2
9の磁石29eとについて、その着磁の形態を説明す
る。
【0064】図9に示すように、駆動輪61の磁石61
aは、その回転軸方向の片側がN極、他側がS極として
着磁されている。これに対し、軌道部材29の磁石29
eは、該回転軸方向の片側がS極、他側がN極として着
磁されている。そして、駆動軸61及び軌道部材29の
各磁石61a、29eの異極同士が対応するようになさ
れており、矢印で示すように磁束が生ずる。
【0065】上記構成の駆動装置では、駆動輪61及び
軌道部材29の各磁石61a、29e同士による吸着力
の他、該駆動輪61に軌道部材29に向けての外部荷重
が更に予圧として与えられ、モータ58が作動せしめら
れる。すると、図9に示すように駆動輪61が回転駆動
され(矢印R3 で示す)、該駆動輪61と軌道部材29
との間に駆動力としての摩擦力が働き、軌道部材29、
従ってテーブル24(図4、図5に図示)が望む位置に
向けて移動させられ、該位置に達した時点で停止されて
位置決めが完了する。
【0066】なお、軌道部材29の変位量については、
図示しない検出手段を用いて検出され、これに基づいて
該軌道部材29、従って上記テーブル24の停止位置が
確認される。
【0067】ここで、上記駆動輪61と軌道部材29と
の摩擦力F2 は、 F2 =μ2 (N2 +P2 )・・・(2) となる。 但し、 P2 :駆動輪61及び軌道部材29の各磁
石61a、29eによる吸着力 N2 :外部荷重(予圧) μ2 :駆動輪61と軌道部材29との摩擦係数
【0068】すなわち、前述の第1実施例と同様に、軌
道部材29と駆動輪61との摩擦力に関して、外部荷重
分(μ2 ・N2 )に、磁石による吸着力相当分(μ2
2)が加わっている。よって、第1実施例のものと同
様に、大きな駆動力が得られる等の効果が奏される。
【0069】また、上記外部荷重(N2 )は、例えば駆
動輪61の径を予め若干大き目に設定しておいてモータ
58の出力軸58aを撓ませ、その弾性を利用して生ぜ
しめること等によるが、駆動軸61の摩耗が進んでこの
外部荷重がなくなり、外部荷重分の摩擦力(μ2 ・N
2 )が消滅することが考えられる。当該駆動装置では、
この場合、吸引力相当分の摩擦力(μ2 ・P2 )は常に
残在する故、この吸着力相当分を比較的大きく設定して
おけば、実用上問題を生じない程度の駆動力は確保され
る。
【0070】更に、第1実施例と同様に、磁石の吸着力
に基づく摩擦力のみにて十分な機能を果たし、上記外部
荷重分の摩擦力(μ2 ・N2 )についてはこれを必要と
しない程度の出力の装置であれば、外部荷重N2 を付与
するための上記構成は不要である。
【0071】ところで、前述したように、当該駆動装置
においては駆動輪61のみならず軌道部材29にも磁石
が設けられている。この構成によれば、駆動輪61の磁
石61aと軌道部材29の磁石29eとの間に両者の磁
束の合成に基づく強力な磁力が発生し、吸着力が前述し
た第1実施例のものに比して強まり、より大きな効果が
得られる。
【0072】また、上記駆動輪61及び軌道部材29の
各磁石61a、29eの着磁形態を図9に示す如くなし
たことにより、下記の効果が奏される。
【0073】第1に、この着磁形態は着磁作業そのもの
が容易である。
【0074】第2に、この着磁形態では、軌道部材29
がどの位置に移動しようとも常に同じ強さの磁力が得ら
れる。
【0075】ところで、本実施例では、これまで説明し
た内容に加え、更に次の各構成が設けられている。
【0076】まず、図8に示すように、モータ58の出
力軸58aを回転自在に支持する軸受64が、該出力軸
58aの基端部側、すなわちモータ本体側のみに設けら
れている。この構成により、該出力軸58aは片持梁状
にして可撓となっている。故に、長期間の使用によって
駆動輪61が摩耗してその径が小さくなり、他方、軌道
部材29の磁石29eが摩耗しても、該出力軸58aが
磁力によって撓み、駆動輪61は軌道部材29に近接し
て両者の係合状態は常に維持される。よって、前述した
各効果は長期にわたって発揮される。加えて、この構成
では、駆動輪61が軌道部材29の軌道面に倣い易く、
誤差の吸収が可能であり、該軌道面の直線度に誤差があ
る場合や曲線状の軌道面でも対応できる。
【0077】上述したように、本実施例では駆動輪61
を吸着の相手方部材である軌道部材29に対して近接可
能としているが、逆に、該駆動輪61を動かさずに軌道
部材29の磁石29eを該駆動輪61に向かって可動と
してもよいし、駆動輪61及び該磁石29eの双方を相
対的に可動として、駆動輪61及び軌道部材29の摩耗
に伴って互いに近接するようにしてもよい。但し、上記
のようにモータ58の出力軸58aを可撓状態にする構
成は簡単でその実施も容易であり、コストも安く済む。
【0078】加えて、本実施例では、前述した各ボール
53について、その材質を非磁性のセラミック、具体的
には窒化けい素を素材とするセラミックとした構成が付
加されている。このようにボール53を非磁性体とした
ため、この部位で、すなわち軌道部材29とスライドユ
ニット27との相互案内部分で相互間の直接の磁気の影
響を遮断することができる。
【0079】また、非磁性のボール53には摩耗磁性粉
が吸着することがなく、滑らかな転がり案内状態が保た
れる。
【0080】続いて、本発明の第3実施例としての駆動
装置の要部について、図10に基づいて説明する。この
駆動装置は、この要部以外は前述の第2実施例としての
駆動装置と同様に構成されており、また、該要部に関し
ても同じ構成の部分については同じ参照符号を用いて示
している。これらのことは後述する第4実施例以降の説
明に関しても同様である。
【0081】図10に示すように、本実施例では、駆動
輪61の外周部をなす磁石61eが、その半径方向の片
側、この場合、外側がN極、他側である内側がS極とし
て着磁されている。
【0082】一方、軌道部材29の磁石29hについて
は、該駆動輪61との係合面すなわち軌道面に対する直
交方向における片側、この場合、外側がS極、他側であ
る内側がN極として着磁されている。そして、駆動輪6
1及び軌道部材29の各磁石61e、29hの異極同士
が対応するようになされている。この着磁の形態では、
図で矢印にて示すように磁束が発生する。
【0083】上記の着磁形態によっても、前述した第2
実施例の着磁形態と同様に、着磁作業が簡単である点、
軌道部材29の位置に拘らず常に同じ強さの磁力が働く
点などの効果が得られる。
【0084】図11及び図12は夫々、本発明の第4実
施例及び第5実施例としての駆動装置の要部を示すもの
である。
【0085】図11に示す第4実施例の駆動装置では、
駆動輪61の外周部をなす磁石61gが、該駆動輪の回
転軸方向の片側がN極、他側がS極として、かつ周方向
において交互に異極が並ぶように多極着磁、この場合4
極に着磁されている。
【0086】これに対し、軌道部材29の磁石29jに
関しては、上記回転軸方向の片側がS極、他側がN極と
して、かつ長手方向において交互に異極が並ぶように多
極着磁されている。そして、駆動輪61及び軌道部材2
9の各磁石61g、29jの異極同士が対応するように
なされている。
【0087】この着磁の形態では、図で矢印にて示すよ
うに磁束が発生する。
【0088】すなわち、駆動輪61の磁石61gについ
ては回転軸方向のN極、S極間のみならず、周方向にお
いて隣り合うN極、S極間でも磁束が生じ、また、軌道
部材29の磁石29jに関しても同様に該回転軸方向の
N極、S極間だけでなく長手方向において隣り合うN
極、S極間でも磁束が発生する。
【0089】このように、当該駆動装置では発生する磁
束が多く、これらの合成に基づく磁力が極めて大とな
り、有用である。
【0090】次いで、第5実施例として図12に示す駆
動装置においては、駆動輪61の外周部をなす磁石61
iが、その半径方向の片側がN極、他側がS極として、
かつ周方向において交互に異極が並ぶように多極着磁、
この場合4極に着磁されている。
【0091】一方、軌道部材29の磁石29mについて
は、上記駆動輪61との係合面、すなわち軌道面に対す
る直交方向における片側がS極、他側がN極としてかつ
長手方向において交互に異極が並ぶように多極着磁され
ている。そして、駆動輪61及び軌道部材29の各磁石
61i、29mの異極同士が対応するようになされてお
り、矢印にて示すように磁束が発生する。
【0092】この着磁形態でも、駆動輪61の磁石61
iに関してはその半径方向のN極、S極間だけでなく、
周方向において隣り合うN極、S極間でも磁束が発生
し、また、軌道部材29の磁石29mについても同じ
く、その表裏のN極、S極間のみならず長手方向におい
て隣り合うN極、S極間でも磁束が生ずる。よって、発
生する磁束が多く、磁束の合成による磁力が大きい。
【0093】ところで、上述した第4実施例及び第5実
施例のものでは、更に次のようになされている。
【0094】すなわち、駆動輪61の周方向における各
磁極の長さと軌道部材29の長手方向における各磁極の
長さとが互いに等しく設定され、かつ、該磁極同士の間
隔が零となされている。これによって、駆動輪61及び
軌道部材29の各磁石同士の吸着状態は途切れることが
なく、円滑な作動状態が得られる。
【0095】なお、前述した各実施例においては、駆動
輪が1つだけ設けられているが、複数の駆動輪を設けて
これらを軌道部材に係合させるようにしてもよい。
【0096】また、上記各実施例では、駆動輪を軌道部
材の側面に係合させているが、駆動輪の係合面、すなわ
ち軌道面はこの側面に限定するものではない。この場
合、モータの姿勢及び取付位置も可変である。
【0097】また、各実施例においては、駆動輪が円柱
状となされ、これが係合する軌道部材の軌道面が平坦で
あるが、駆動輪の形状と軌道部材の軌道面の形状に関し
ては種々可変である。
【0098】更に、各実施例における駆動輪と軌道部材
の相互係合面に例えばローレット目など、摩擦係数を増
大させる加工を施してもよい。
【0099】また、本発明は、上記した各実施例の構成
に限らず、これら各実施例の構成をその一部分ずつでも
互いに適宜組み合わせたり、相互に対応し合わせること
などにより、多岐にわたる構成を実現できるものであ
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による摩擦
駆動式駆動装置においては、駆動輪及び軌道部材の少な
くともいずれか一方の少なくとも他方に対する係合部が
磁石からなり、かつ、該他方に対して吸着するように着
磁されている。この構成によって、軌道部材と駆動輪と
の摩擦力について、予圧として加えられる外部荷重に基
づく摩擦力に、該磁石の吸着力相当分が加わる。故に、
装置の起動、停止時に大きな摩擦力が得られ、駆動力が
大きく、かつ、高い精度を以て位置決めがなされ、しか
も、振動・騒音及びバックラッシュの発生がより効果的
に抑えられる。また、何等かの原因によって上記外部荷
重分の摩擦力が消滅しようとも、吸着力相当分は残存す
るから、この吸着力相当分を比較的大きく設定しておけ
ば駆動力は実用上問題を生じない程度に確保され、位置
決めも確実に行われる。この点は特に、可動部分の質量
が小さい小型の装置に関して有効である。他方、磁石の
吸着力に基づく摩擦力のみにて十分な機能を果たし、上
記外部荷重分の摩擦力についてはこれを必要としない程
度の出力の装置であれば、外部荷重を付与するための機
構は不要であり、装置の小型化、構造の簡略化、コスト
低減等が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての摩擦駆動
式駆動装置の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した駆動装置が具備する磁石
製駆動輪の斜視図である。
【図3】図3は、他の着磁形態の駆動輪を示す斜視図で
ある。
【図4】図4は、本発明の第2実施例としての駆動装置
を工作機械等の架台上に設置した状態を示す平面図であ
る。
【図5】図5は、図4に関するA−A矢視図である。
【図6】図6は、図4に示した駆動装置の要部の、一部
断面を含む斜視図である。
【図7】図7は、図4に関するB−B矢視図である。
【図8】図8は、図4に関するC−C矢視図である。
【図9】図9は、図4に示した駆動装置の要部の、一部
断面を含む斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第3実施例としての駆動
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第4実施例としての駆動
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図12】図12は、本発明の第5実施例としての駆動
装置の要部の、一部断面を含む斜視図である。
【図13】図13は、従来の摩擦駆動式駆動装置の斜視
図である。
【符号の説明】
1 軌道部材 1a、1b (軌道部材1の)軌道面 3 ころ(転動体) 5 モータ(駆動手段) 5a (モータ5の)出力軸 7 駆動輪(磁石製) 9 従動輪 12 駆動輪(他の着磁形態のもの) 21 駆動装置 22 (工作機械等が備える)架台 24 テーブル(被駆動体) 27 スライドユニット(摺動台) 29 軌道部材 29a (軌道部材29の)軌道溝(軌
道) 29e、29h、29j、29m (軌道部材29
の)磁石 51 転動体循環路 53 ボール(転動体) 58 モータ 58a (モータ58の)出力軸 61 駆動輪 61a、61e、61g、61i、 (駆動輪61
の)磁石 64 軸受

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手軌道部材と、該軌道部材に対して転
    動体を以て長手方向に相対運動自在に係合した相対運動
    機構と、該相対運動機構側に設けられて該軌道部材に対
    して長手方向に転動すべく係合した駆動輪と、該駆動輪
    を回転駆動する駆動手段とを備え、前記駆動輪及び軌道
    部材の少なくともいずれか一方の少なくとも他方に対す
    る係合部が磁石からなり、かつ、該他方に対して吸着す
    るように着磁されていることを特徴とする摩擦駆動式駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石は希土類磁石であることを特徴
    とする請求項1記載の摩擦駆動式駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石が吸着する相手方部材で磁石で
    ないものについては強磁性金属からなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の摩擦駆動式駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記転動体は非磁性のセラミックからな
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれ
    か1記載の摩擦駆動式駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記磁石について、吸着する相手方部材
    に対して近接可能であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のうちいずれか1記載の摩擦駆動式駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記駆動輪と連結した
    出力軸を含み、該出力軸が可撓にしてその撓みによって
    該駆動輪が前記軌道部材に近接することを特徴とする請
    求項5記載の摩擦駆動式駆動装置。
  7. 【請求項7】前記駆動輪はその回転軸方向の片側がN
    極、他側がS極として着磁されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のうちいずれか1記載の摩擦駆動
    式駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動輪はその回転軸方向の片側がN
    極、他側がS極として着磁され、前記軌道部材は該回転
    軸方向の片側がS極、他側がN極として着磁され、前記
    駆動輪及び軌道部材の異極同士が対応するようになされ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちい
    ずれか1記載の摩擦駆動式駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動輪はその半径方向の片側がN
    極、他側がS極として着磁され、前記軌道部材は該駆動
    輪との係合面に対する直交方向における片側がS極、他
    側がN極として着磁され、前記駆動輪及び軌道部材の異
    極同士が対応するようになされていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のうちいずれか1記載の摩擦駆動
    式駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動輪はその回転軸方向の片側が
    N極、他側がS極としてかつ周方向において交互に異極
    が並ぶように多極着磁され、前記軌道部材は該回転軸方
    向の片側がS極、他側がN極としてかつ長手方向におい
    て交互に異極が並ぶように多極着磁され、前記駆動輪及
    び軌道部材の異極同士が対応するようになされているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1
    記載の摩擦駆動式駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動輪はその半径方向の片側がN
    極、他側がS極としてかつ周方向において交互に異極が
    並ぶように多極着磁され、前記軌道部材は該駆動輪との
    係合面に対する直交方向における片側がS極、他側がN
    極としてかつ長手方向において交互に異極が並ぶように
    多極着磁され、前記駆動輪及び軌道部材の異極同士が対
    応するようになされていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のうちいずれか1記載の摩擦駆動式駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 前記駆動輪の周方向における各磁極の
    長さと前記軌道部材の長手方向における各磁極の長さと
    が等しく設定され、かつ、該磁極同士の間隔が零となさ
    れていることを特徴とする請求項10又は請求項11記
    載の摩擦駆動式駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記軌道部材には長手方向に沿って軌
    道が形成され、前記相対運動機構は、該軌道に対応する
    負荷軌道を含む転動体循環路が形成された摺動台を有
    し、前記転動体は該転動体循環路に配列収容されて該軌
    道部材及び摺動台の相対運動に伴って前記軌道に沿って
    転動し、循環することを特徴とする請求項1乃至請求項
    12のうちいずれか1記載の摩擦駆動式駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2368976A (en) * 2000-08-10 2002-05-15 Joseph Peter William Baker Magnetic drive means
WO2004005760A1 (fr) * 2002-06-21 2004-01-15 Lehan Wei Type d'engrenage magnetique compose multiplicateur et sa transmission

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