JPH0972334A - 有限運動転がり案内ユニット - Google Patents

有限運動転がり案内ユニット

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JPH0972334A
JPH0972334A JP7254705A JP25470595A JPH0972334A JP H0972334 A JPH0972334 A JP H0972334A JP 7254705 A JP7254705 A JP 7254705A JP 25470595 A JP25470595 A JP 25470595A JP H0972334 A JPH0972334 A JP H0972334A
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JP
Japan
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raceway
guide unit
magnet
magnetized
rolling guide
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Application number
JP7254705A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Morita
邦彦 森田
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Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Filing date
Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/041Ball or roller bearings having rollers crossed within a row
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/306Means to synchronise movements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/54Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
    • F16C33/542Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
    • F16C33/543Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単にして保持器の位置ずれを防止し、
しかも滑らかな作動状態が確保される有限運動転がり案
内ユニットを提供すること。 【解決手段】 軌道部材3,6の軌道部分と、転動体の
いくつか12,20,22との、少なくともいずれか一
方について磁石とし、他方に対して吸着するように着磁
する。この構成によって、該軌道部分と転動体とのすべ
り摩擦力について、外部荷重分に上記磁石の吸着力相当
分が加わり、保持器14の位置ずれが抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や産業用
ロボットなどの運動機構部において、移動させるべき物
体を案内する転がり案内ユニットに関し、特に転動体を
保持する保持器を備えたものにして該保持器の位置ずれ
を防止した有限運動転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の有限運動転がり案内ユニ
ットとしては、例えば特開平7−91445号公報にお
いて開示されている有限直動転がり案内ユニットがあ
り、その構成を図9に示す。
【0003】図示のように、この有限直動転がり案内ユ
ニットは一対の長手軌道部材101及び102を備えて
いる。該両軌道部材101,102には、夫々その片側
に、上側軌道面101a,102aとこれに直交する下
側軌道面101b,102bとを有する断面略V形状の
軌道溝が長手方向に沿って形成されている。両軌道部材
101,102はこれら軌道溝同士が対向するように配
置されている。
【0004】上記両軌道溝間に、転動体としてのころ1
04が配列されている。これらのころ104は、相隣る
もの同士の回転中心軸が交互に直交するように組み込ま
れている。そして、該ころ104各々を回転自在に保持
する平板状の保持器106が設けられている。
【0005】上記両軌道部材101及び102に設けら
れた各軌道溝の底部には研削逃げ溝101c(図では一
方の軌道部材101の研削逃げ溝のみ示している)が形
成されており、該両研削逃げ溝内にはラック(図示せ
ず)が長手方向に沿って設けられている。
【0006】一方、上記保持器106にピニオン108
がギヤホルダ110を介して取り付けられており、該ピ
ニオン108は上記両ラックに噛合している。
【0007】なお、両軌道部材101,102の端部に
は、該ころ104の上記軌道溝からの脱落を防止するス
トッパ112,113が設けられている。
【0008】上記構成の有限直動転がり案内ユニットに
おいては、例えば一方の軌道部材101を固定側として
他方の軌道部材102が往復動(矢印Tにて示してい
る)を行う。その際、各ころ104が荷重を受けながら
該両軌道部材101,102の軌道溝に沿って円滑に転
動し、保持器106が相対運動する。
【0009】上記保持器106の運動に伴い、ピニオン
108が、両軌道部材101,102に形成されたラッ
ク(図示せず)に噛合しつつ回転する。これによって、
保持器106の位置ずれが防止され、両軌道部材10
1,102に対して常に適正な位置に維持される。
【0010】因に、保持器の位置ずれの原因は、軌道部
材が高速往復動作中に重力や慣性等あるいは外部荷重及
び予圧の負荷不均一によりころと軌道溝との接触に発生
するすべりであることが確認されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の有限運
動転がり案内ユニットでは、軌道部材に設けたラックと
保持器に取り付けたピニオン108との噛合により、保
持器の位置ずれ防止を図っている。
【0012】しかしながら、これらラック及びピニオン
108、並びにその附属部品(ギヤホルダ110など)
は、案内機能を果たす転がり案内ユニット本来の構成に
対して全く新たに付加される部品であるため、ユニット
全体の部品点数が増加して構造が複雑になるという問題
がある。
【0013】また、ラックに沿ったピニオン108の往
復転動状態は両者間のバックラッシなどによって必ずし
も滑らかとはならず、円滑な作動を旨とする転がり案内
ユニットの動きに少なからず悪影響を与える恐れがあ
る。
【0014】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、構造簡単にして
保持器の位置ずれを防止し、しかも滑らかな作動状態が
確保される有限運動転がり案内ユニットを提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
本発明に係る有限運動転がり案内ユニットは、夫々長手
方向に沿って軌道が形成されかつ該軌道同士が対向する
ように配置された一対の軌道部材と、前記軌道間に配列
されて転動しつつ荷重を受ける転動体と、該転動体各々
を回転自在に保持する保持器とを備え、前記軌道部材の
軌道部分と、前記転動体各々の1以上との、少なくとも
いずれか一方が磁石からなり、他方に対して吸着するよ
うに着磁されているものである。
【0016】かかる構成によれば、上記軌道部分と転動
体とのすべり摩擦力について、外部荷重分に上記磁石の
吸着力分が加わる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体製造装置・組立
装置などのように、高速往復直線運動が頻繁に繰り返さ
れる装置において、簡単な構成にて円滑な作動状態を保
証すべく実施される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0019】図1及び図2に、本発明の第1実施例とし
ての有限直動転がり案内ユニットの要部を示す。当該有
限直動転がり案内ユニットは、いわゆるクロスローラ形
式のものである。図示のように、当該有限直動転がり案
内ユニットは、固定側であるベッド1(図2に図示)に
固定される略角柱状の長手軌道部材3と、可動側として
のテーブル5に取り付けられる同じく略角柱状の長手軌
道部材6とを備えている。但し、軌道部材6を固定側と
し、軌道部材3を可動側に使用する場合もある。
【0020】上記ベッド1は突出部1aを有し、該突出
部1aの側面が取付面1bとなっており、軌道部材3の
一側面がこの取付面1bに当接している。ベッド1には
該突出部1aの近傍に該取付面1bと直交する他の取付
面1cが形成されており、軌道部材3の底部に形成され
た取付面3aがこの取付面1cに当接している。
【0021】軌道部材3の他側部には、軌道として、直
交する2面の軌道面3c,3dを有する断面略V形状の
軌道溝が、長手方向に沿って形成されている。該軌道溝
の底部には研削逃げ溝3e(図1参照)が形成されてい
る。
【0022】図1に示すように、軌道部材3には、その
頂部から底部に向って、座ぐり部3g及びねじ部挿通孔
3hが同心的に形成されており、図示しないボルト(六
角穴付き)の頭部及びねじ部が夫々この座ぐり部3g、
ねじ部挿通孔3hに挿通されている。このボルトはベッ
ド1に形成されたねじ孔に螺合し、これによって軌道部
材3がベッド1に締結されている。
【0023】一方、上記の軌道部材3と対をなす他の軌
道部材6とその取付構造は、下記のようである。
【0024】図2に示すように、テーブル5の側部には
垂下部5aが形成され、該垂下部5aの内側面が取付面
5bとなっており、軌道部材6の一側面がこの取付面5
bに当接している。テーブル5には上記垂下部5aの内
側に該取付面5bと直交する他の取付面5cが形成され
ており、軌道部材6に形成された取付面6aがこの取付
面5cに当接している。
【0025】軌道部材6の他側部には、上述の軌道部材
3の軌道溝と同様に、軌道として、直交する2面の軌道
面6c,6dを有する断面略V形状の軌道溝が長手方向
に沿って形成されている。該軌道溝の底部には研削逃げ
溝6eが形成されている。この軌道部材6と上記の軌道
部材3は、夫々が有する軌道溝同士が対向するように配
置されている。
【0026】上記軌道部材6には、その頂部(本実施例
の場合、頂部が下側となっている)から底部に向って、
座ぐり部6g(図2参照)及びねじ孔6hが同心的に形
成されており、該ねじ孔6hに螺合するボルト(六角穴
付き)8によってテーブル5に締結されている。
【0027】図1及び図2に示すように、上記両軌道部
材3及び6の各軌道溝間には、転動体としての複数の円
筒ころ(以下、単にころと称する)11及び12が配列
されている。そして、該各ころ11,12を回転自在に
保持する保持器14が介装されている。図3にも示すよ
うに、各ころ11,12は、相隣るもの同士の回転中心
軸が交互に直交するように並設されている。保持器14
は、例えば鋼、銅あるいは合成樹脂を素材として略矩形
板状となされ、各ころ11,12が斜めに挿通される挿
通孔14aと、各ころ11,12の端面に係合して該挿
通孔14aからの各ころの抜止めをなす爪部14bとが
形成されている。
【0028】上記各ころ11,12の総数は本実施例の
場合、例えば11個となされており、参照符号11で示
すころ11の数は8個、他のころ12の数は3個であ
る。図3から明らかなように、8個設けられたころ11
と区別すべく点によるハッチングを施したこの3個のこ
ろ12は、配列の両端と中央に配置されている。
【0029】3個設けられた上記のころ12は磁石から
なる。詳しくは、ネオジウムと鉄とホウ素の合金、他を
素材とする希土類磁石である。これに対し、該ころ12
が転動する軌道溝が形成された相手方部材である両軌道
部材3及び6の材質は、強磁性金属、例えば軸受鋼であ
る。これにより、磁石であるころ12は両軌道部材3及
び6の軌道面部分に吸着する。
【0030】また、8個設けられたころ11は軸受鋼や
非磁性のセラミック、具体的には窒化けい素を素材とす
るセラミックからなる。
【0031】なお、図1及び図2に示すように、上記両
軌道部材3及び6の端部にはねじ孔6i(図1において
一方の軌道部材6のねじ孔のみ示している)が形成され
ており、該ねじ孔に端部ねじ16(図では他方の軌道部
材3に装着された端部ねじのみ示している)が螺合して
いる。この端部ねじ16はストッパとして機能するもの
で、上記ころ11,12の上記軌道溝からの脱落を防止
する。
【0032】また、図2に示すように、テーブル5の垂
下部5aにはねじ孔5eが貫設されており、軌道部材6
に係合する予圧調整ねじ18が該ねじ孔5eに螺合して
いる。
【0033】上記構成の有限直動転がり案内ユニットに
おいては、図示しない駆動手段によってテーブル5に駆
動力が付与されることにより、該テーブル5と共に可動
側の軌道部材6が往復動(図1において矢印Kにて示し
ている)を行う。その際、各ころ11及び12が荷重を
受けながら両軌道部材3,6の軌道溝に沿って円滑に転
動し、保持器14が相対運動する。
【0034】前述したように、当該有限直動転がり案内
ユニットにおいては、磁石からなる3個のころ12を有
しており、該ころ12はその磁力によって両軌道部材3
及び6の軌道面部分に強力に吸着する。
【0035】ここで、ころ12と軌道面部分とのすべり
摩擦力Fは、 F=μ(N+P) ……(1) となる。 但し、P:磁石(ころ12)の吸着力 N:外部荷重 μ:ころ12と軌道面部分との摩擦係数
【0036】すなわち、磁石であるころ12による吸着
力相当分(μ・P)だけすべり摩擦力が増加している。
故に、ころと軌道部分との接触にすべりが発生し難くな
り、保持器14の位置ずれが抑制される。
【0037】また、この磁石でなるころ12の吸着力に
よって、保持器14を介し、他のころ11のすべりも防
止される。
【0038】一方、ころ12と軌道面部分とのころがり
摩擦力Fk についても、上記すべり摩擦力Fと同様に、 Fk =μk (N+P) ……(2) となる。 但し、P:上記 N:上記 μk :ころ12と軌道面部分とのころがり摩擦係数
【0039】このころがり摩擦力Fk に関しては、ころ
がり摩擦係数μk が極く小さいために、外部荷重分(μ
k ・N)と共に、磁石による吸着力相当分(μk ・P)
も小さく、転がり案内ユニットの作動にはほとんど影響
しない。
【0040】上述したように、当該有限直動転がり案内
ユニットでは、実質的に、案内機能を果す転がり案内ユ
ニット本来の簡単な構成のみにて、特別な機構を配設す
ることなく保持器14の位置ずれが防止される。
【0041】また、従来におけるラックとピニオンのよ
うな、軌道部材の作動を阻害する因子がないので、滑ら
かな作動状態が得られるものである。
【0042】ところで、前述したように、当該有限直動
転がり案内ユニットにおいては、両軌道部材3及び6の
軌道部分ところとのうち、転動体であるころのみが磁石
となされている。従って、軌道部材3及び6には着磁等
の加工を何等施す必要がなく、かつ、負荷容量も確保さ
れ、ころのいくつかを磁石のものに組み替えるだけでよ
い。
【0043】なお、本実施例においては磁石製のころ1
2を3個設けているが、必要に応じてその数を1個、2
個、あるいは4個や5個としてもよい。保持器14の位
置ずれを防止する効果はころ12の数を多くして吸着力
を増大させるほど大きくなる。但し、磁石の素材は、こ
ろの材質として通常選定されるもの(軸受鋼など)や本
実施例のようなセラミックに比して硬度や圧縮強さなど
の機械的強度が劣ることから、保持器14が保持する全
てのころを磁石製にすると転がり案内ユニット全体とし
ての負荷容量が減少する。従って、磁石製のころ12の
数は、要求される負荷容量など、設計上の諸条件を勘案
して設定される。
【0044】また、本実施例では、ころ12の素材とし
て特に希土類磁石が採用されている。希土類磁石は、種
々開発されている磁石の中でも特に磁束密度を高くする
ことができるもので、大きな磁力を必要とする本発明に
用いて好適である。
【0045】更に、本実施例では、上記磁石製ころ12
が吸着する相手方部材である両軌道部材3及び6につい
て、その材質として強磁性金属(軸受鋼等)が採用され
ている。故に、磁性の弱い材質によって該相手方部材を
形成する場合に比して大きな磁力が発生し、有効であ
る。
【0046】なお、本実施例においては、両軌道部材3
及び6についてその全体を軸受鋼等により成形している
が、軌道部分のみを強磁性材により形成して、他の部分
については弱磁性の金属や、アルミニウム、合成樹脂な
どの非磁性材にて形成することとしてもよい。
【0047】加えて、本実施例においては、磁石以外の
転動体である8個のころ11が、非磁性のセラミックか
らなる。このため、ころの自重が軽くなり慣性力が軽減
され、より、保持器14の位置ずれ防止が図られてい
る。
【0048】また、セラミック製のころ11には磁気の
影響がなく、転がり案内もより滑らかである。
【0049】次に、上記磁石製ころ12の着磁の形態に
ついて説明する。
【0050】図4に示すように、ころ12は、その回転
中心軸方向の一端12a側がN極、他端12b側がS極
として着磁されている。この着磁形態では、矢印にて示
すように磁束が発生する。
【0051】図5に、他の着磁形態の磁石製ころ20を
示す。図示のように、このころ20では、その半径方向
の片側、例えば外周側がS極、内側がN極として着磁さ
れており、矢印にて示すように磁束が発生する。このこ
ろ20は、上述したころ12に代えて前述の有限直動転
がり案内ユニットに組み込むことができる。
【0052】上述した2種のころ12及び20は、その
着磁が容易で大量生産に適するなど、有用であり、磁力
による吸着機能も充分に果すものである。
【0053】続いて、本発明の第2実施例としての有限
直動転がり案内ユニットの要部について、図6に基づい
て説明する。この有限直動転がり案内ユニットは、この
要部以外は前述の第1実施例としての有限直動転がり案
内ユニットと同様に構成されており、また、該要部に関
しても同じ構成の部分については同じ参照符号を用いて
示している。これらのことは後述する第3実施例以降の
説明に関しても同様である。
【0054】図6に示すように、本実施例では、磁石製
ころとして、前述したころ12が使用されている。
【0055】これに対して、軌道部材3の一方の軌道面
3cの部分も磁石となされ、該軌道面3cの幅方向にお
ける片側がN極、他側がS極として着磁されている。そ
して、上記ころ12及び該軌道面部分の異極同士が対応
するようになされている。図示してはいないが、他方の
軌道部材6(図1等参照)の一方の軌道面6d(図1等
参照)の部分も同様に磁石となされ、同様の形態にて着
磁されており、ころ12の両磁極に対して異なる磁極が
対応するようになされている。
【0056】上記構成によれば、両軌道部材3及び6の
磁石からなる軌道部分と磁石製のころ12との間に両者
の磁束の合成に基づく強力な磁力が発生し、吸着力が前
述した第1実施例のものに比して強まり、保持器14
(図1等参照)の位置ずれ抑止がより確実となってい
る。
【0057】なお、この第2実施例では、両軌道部材3
及び6の他方の軌道面3d,6cの部分については磁石
となされていない。これは、この軌道面3d,6cによ
って負荷を受けることとし、以て負荷容量を確保するた
めである。
【0058】ところで、本実施例の場合、図6に示すよ
うに、ころ12の端面に極性(例えばS)を表わす表示
として、小さな円環状の溝12dが形成されている。但
し、表示としては、ころ12と軌道との接触に悪影響を
及ぼさぬものであれば他のどのような形態のものでもよ
い。
【0059】ころ12に上記の表示を施したことによ
り、図3に示すように、ころ12を保持器14に組み込
む際、間違えてその極性を反対にしてしまう恐れがない
(この図3では上記の円環状の溝12dは示していな
い)。極性を反対にしてころ12が組み込まれると、図
6に示した軌道面側の磁極との間で反発力が発生してし
まい、望む効果は得られない。
【0060】図7は、本発明の第3実施例としての有限
直動転がり案内ユニットの要部を示すものである。
【0061】図示のように、本実施例では、磁石製のこ
ろとして、図5に示したころ20が使用されている。そ
して、軌道部材3の一方の軌道面3cの部分も磁石とな
され、該軌道面3cに対して直角な方向における片側、
この場合表面側がN極、他側がS極として着磁され、該
ころ20及び該軌道面部分の異極同士が対応するように
なされている。
【0062】図示してはいないが、他方の軌道部材6
(図1等参照)の一方の軌道面6d(図1等参照)の部
分も同様に磁石となされ、同様の形態にて着磁されてお
り、ころ20の外周側磁極Sに対して異なる磁極Nが対
応するようになされている。
【0063】上記の構成では、両軌道部材3及び6の磁
石からなる軌道部分と磁石製のころ20との間に両者の
磁束の合成に基づく強力な磁力が発生し、吸着力は前述
した第2実施例のものと同様に強く、保持器14(図1
等参照)の位置ずれがより確実に抑止される。
【0064】前述の第2実施例と同様に、この第3実施
例においても、両軌道部材3及び6の他方の軌道面3
d,6cの部分については磁石とされていない。故に、
負荷容量が確保される。
【0065】なお、前述した各実施例においては転動体
としてころが使用されているが、本発明はボールを使用
した転がり案内ユニットにも適用可能である。
【0066】この場合、該各ボールを保持する保持器の
位置ずれ防止用として、図8に示すように着磁された磁
石製のボール22が1個あるいは複数個含まれる。該磁
石製のボール22では、矢印にて示すように磁束が発生
する。
【0067】このようにボールを磁石とすると、ボール
は前述したころと異なってあらゆる方向に回転すること
から、その磁極の向きは定まらない。よって、該磁石製
ボールが吸着する相手方部材である軌道部材に関しては
強磁性金属にて形成するのみにて、その軌道部分を磁石
とすることは不適である。
【0068】また、前述した各実施例においては、転動
体についてはそのいくつかを必ず磁石製とし、吸着相手
方部材である軌道部材に関してはその軌道部分を磁石と
するや否やを選択しているが、この他、転動体について
はその全てを磁石とせず、軌道部分側のみを磁石とする
構成としてもよい。この場合、該転動体は強磁性金属を
素材として形成される。
【0069】要は、転動体のいくつかと軌道部材の軌道
部分とが互いに吸着するようにすればよい訳である。
【0070】更に、上記各実施例においては、転がり案
内ユニットとして直線的に作動する直動転がり案内ユニ
ットを示したが、軌道部材3,6等に曲率をもたせた曲
動形式とすることも無論可能である。
【0071】また、本発明は、上記した各実施例の構成
に限らず、これら各実施例の構成をその一部分ずつでも
互いに適宜組み合わせたり、相互に応用し合わせること
などにより、多岐にわたる構成を実現できるものであ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による有限
運動転がり案内ユニットにおいては、軌道部材の軌道部
分と、転動体の1つあるいは複数との、少なくともいず
れか一方が磁石からなり、他方に対して吸着するように
着磁されている。この構成によって、該軌道部分と転動
体とのすべり摩擦力について、外部荷重分に上記磁石の
吸着力相当分が加わる。故に、転動体と軌道部分との接
触にすべりが発生し難くなり、保持器の位置ずれが抑制
される。このように、本発明による転がり案内ユニット
では、実質的に、案内機能を果す転がり案内ユニット本
来の簡単な構成のみにて、特別な機構を配設することな
く保持器の位置ずれが防止される。また、従来における
ラックとピニオンのような、軌道部材の作動を阻害する
因子がないので、滑らかな作動状態が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての有限直動
転がり案内ユニットの要部の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した有限直動転がり案内ユニ
ットをベッドとテーブルに装着した状態を示す、一部断
面を含む側面図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示した有限直動転がり
案内ユニットが具備する保持器ところの正面図である。
【図4】図4は、図1乃至図3に示した有限直動転がり
案内ユニットが具備する磁石製ころの斜視図である。
【図5】図5は、他の着磁形態のころを示す斜視図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第2実施例としての有限直動
転がり案内ユニットの要部を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第3実施例としての有限直動
転がり案内ユニットの要部を示す斜視図である。
【図8】図8は、転動体として使用される磁石製ボール
の斜視図である。
【図9】図9は、従来の有限直動転がり案内ユニットの
要部の斜視図である。
【符号の説明】
3,6 軌道部材 3c,3d,6c,6d 軌道面 11 円筒ころ 12 円筒ころ(磁石) 12d (円筒ころ12の)円環状の溝(表示) 14 保持器 20 円筒ころ(磁石) 22 ボール(磁石)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々長手方向に沿って軌道が形成されか
    つ該軌道同士が対向するように配置された一対の軌道部
    材と、前記軌道間に配列されて転動しつつ荷重を受ける
    転動体と、該転動体各々を回転自在に保持する保持器と
    を備え、前記軌道部材の軌道部分と、前記転動体各々の
    1以上との、少なくともいずれか一方が磁石からなり、
    他方に対して吸着するように着磁されていることを特徴
    とする有限運動転がり案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記転動体のみが磁石となされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の有限運動転がり案内ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記磁石は希土類磁石であることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の有限運動転がり案内
    ユニット。
  4. 【請求項4】 前記磁石が吸着する相手方部材で磁石で
    ないものについては強磁性金属からなることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のうちいずれか1記載の有限運
    動転がり案内ユニット。
  5. 【請求項5】 磁石以外の転動体は非磁性のセラミック
    からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち
    いずれか1記載の有限運動転がり案内ユニット。
  6. 【請求項6】 前記軌道は直交する2面の軌道面を有す
    る断面略V形状の軌道溝であり、前記転動体はころから
    なって相隣るもの同士の回転中心軸が交互に直交するよ
    うに並設され、該ころが磁石とされてその回転中心軸方
    向の一端側がN極、他端側がS極として着磁されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか
    1記載の有限運動転がり案内ユニット。
  7. 【請求項7】 前記軌道面部分も磁石となされ、該軌道
    面の幅方向における片側がN極、他側がS極として着磁
    され、前記ころ及び該軌道面部分の異極同士が対応する
    ようになされていることを特徴とする請求項6記載の有
    限運動転がり案内ユニット。
  8. 【請求項8】 前記ころの端面に極性を表わす表示がな
    されていることを特徴とする請求項7記載の有限運動転
    がり案内ユニット。
  9. 【請求項9】 前記軌道は直交する2面の軌道面を有す
    る断面略V形状の軌道溝であり、前記転動体はころから
    なって相隣るもの同士の回転中心軸が交互に直交するよ
    うに並設され、該ころが磁石とされてその半径方向の片
    側がN極、他側がS極として着磁されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1記載の有
    限運動転がり案内ユニット。
  10. 【請求項10】 前記軌道面部分も磁石となされ、該軌
    道面に対して直角な方向における片側がN極、他側がS
    極として着磁され、前記ころ及び該軌道面部分の異極同
    士が対応するようになされていることを特徴とする請求
    項9記載の有限運動転がり案内ユニット。
  11. 【請求項11】 前記転動体はボールからなって該ボー
    ルのみが磁石となされていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のうちいずれか1記載の有限運動転がり案
    内ユニット。
JP7254705A 1995-09-06 1995-09-06 有限運動転がり案内ユニット Pending JPH0972334A (ja)

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