JP2000136168A - スチルベン誘導体、その製造方法および電子写真感光体 - Google Patents
スチルベン誘導体、その製造方法および電子写真感光体Info
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Abstract
として好適なスチルベン誘導体およびその製造方法と、
そのスチルベン誘導体を用いた電子写真感光体とを提供
する。 【解決手段】スチルベン誘導体は、下記一般式(1) で表
されるものである。また電子感光体は、導電性基体上に
感光層を設けたものであって、前記感光層がスチルベン
誘導体(1) を含有する。 【化1】 (式中、R1 およびR3 は置換基を有してもよいアルキ
ル基、置換基を有してもよいアルコキシ基等を示し、R
2 およびR4 は水素原子、置換基を有してもよいアルキ
ル基等を示す。)
Description
を有するスチルベン誘導体、その製造方法および前記ス
チルベン誘導体を含有した、静電式複写機、ファクシミ
リ、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に用いら
れる電子写真感光体に関する。
に用いられる光源の波長領域に感度を有する種々の有機
感光体が使用されている。この有機感光体は、従来の無
機感光体に比べて製造が容易であり、電荷輸送剤、電荷
発生剤、結着樹脂等の感光体材料の選択肢が多様で、機
能設計の自由度が高いという利点を有することから、近
年、広く用いられている。
とともに同一の感光層中に分散させた単層型感光体と、
電荷発生剤を含有する電荷発生層と電荷輸送剤を含有す
る電荷輸送層とを積層した積層型感光体とがある。
される電荷輸送剤として、特開昭50−31773号公
報および特開平7−244389号公報にはスチルベン
誘導体が開示されている。しかしながら、上記公報に開
示されているスチルベン誘導体は、一般にバインダー樹
脂との相溶性が乏しく、感光層中に均一に分散されず、
電荷移動が生じにくい。そのため、前記スチルベン誘導
体自体は高い電荷移動度を有しているが、これを電荷輸
送剤として感光体に使用した際には、その特性が十分に
発揮できず、感光体の残留電位が高くなり、光感度が不
十分になる。
題を解決し、電子写真感光体の電荷輸送剤として好適な
新規なスチルベン誘導体およびその製造方法を提供する
ことである。本発明の他の目的は、従来に比べて感度が
向上した電子写真感光体を提供することである。
を解決するために研究を重ねていくなかで、スチルベン
誘導体のうち、分子末端のジフェニルアミノ基が非対称
であって、当該ジフェニルアミノ基における一方のフェ
ニル基に置換基がなく、少なくとも他方のフェニル基の
2(オルト,o−)位に置換基を有する化合物は、従来
のスチルベン誘導体よりもバインダー樹脂との相溶性に
優れ、かつ電荷移動度が大きいという新たな事実を見出
し、本発明を完成するに至った。
一般式(1) :
を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリ
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基または置換
基を有してもよいアルコキシ基を示し、R2 およびR4
は同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよ
いアルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基
を示す。)で表されることを特徴とする。
ベン誘導体は、上記特開平7−244389号公報およ
び特開昭50−31773号公報に具体的に開示されて
いない、ジフェニルアミノ基の一方のフェニル環上の2
(オルト,o−)位が置換された化合物であると共に、
前記公報に具体的に開示された化合物よりもバインダー
樹脂との相溶性が高く、かつ高い電荷移動度を有するも
のである。
子写真感光体における電荷(正孔)輸送剤として使用す
ることにより、高感度の電子写真感光体を得ることがで
きる。また、より高感度の電子写真感光体を得るには、
上記スチルベン誘導体(1) の中でも、分子末端のジフェ
ニルアミノ基における一方のフェニル基に置換基がな
く、他方のフェニル基の2,3位、2,5位もしくは
2,6位に、または2位のみに置換基を有するスチルベ
ン誘導体(すなわち、フェニル基の4(パラ,p−)位
が水素原子であるスチルベン誘導体)を使用するのが好
ましい。
(1) の製造方法において、出発原料である下記トリフェ
ニルアミンのホルミル体(2) を効率よく得る方法を検討
したところ、フェニル基の2位に置換基を有するトリフ
ェニルアミン誘導体(5) をフィルスマイヤー(Vilsmeie
r) 法によりホルミル化すれば、上記化合物(5) の3つ
のフェニル基のうち、置換基を有するフェニル基はホル
ミル化されず、無置換のフェニル基のみがホルミル化さ
れた前記化合物(2) が効率よく製造でき、スチルベン誘
導体(1) の生産性の向上につながるという新たな事実を
見出し、本発明を完成するに至った。
の製造方法は、一般式(2) :
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるホルミル化トリフェニルアミン誘導体と、一
般式(3) :
とを特徴とするものである。
ルミル化トリフェニルアミン誘導体(2) は、一般式(4)
:
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるアニリン誘導体にヨードベンゼンを反応させ
て、一般式(5) :
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるトリフェニルアミン誘導体を得、この化合物
(5) をフィルスマイヤー(Vilsmeier) 法によりホルミル
化させることにより得られる化合物である。
ルスマイヤー(Vilsmeier) 法によりホルミル化させる
と、スチルベン誘導体(1) の原料であるトリフェニルア
ミンのホルミル体(2) のみが高収率で製造されるその理
由は定かではないが、前記化合物(5) の3つのフェニル
基のうち、オルト位に置換基R1 を有するフェニル基
は、他のフェニル基に比べて、前記化合物(5) における
窒素原子とフェニル基との結合軸が置換基R1 の影響に
よりねじれ、窒素原子からの電子供与が乏しくなり、当
該フェニル基の求核性が低下してしまう。その結果、当
該フェニル基のパラ位はホルミル化されず、他のフェニ
ル基のパラ位のみがホルミル化される。
基体上に感光層を設けた電子写真感光体であって、前記
感光層が、上記一般式(1) で表されるスチルベン誘導体
を含有することを特徴とする。本発明の電子写真感光体
は、上記一般式(1) で表されるスチルベン誘導体を感光
層中に含有することから、電荷発生剤で発生した電荷
(正孔)を輸送する速度が速く、すなわち電荷移動度が
大きく、帯電および露光時の光感度が優れている。その
結果、本発明の電子写真感光体によれば、従来のスチル
ベン誘導体を正孔輸送剤として使用したときよりも、高
い感度が得られる。
スチルベン誘導体と共に、電荷発生剤と電子輸送剤とを
含有した単層型の感光層であるのが好ましい。
(1) について詳細に説明する。上記一般式(1) 中、
R1 、R2 、R3 およびR4 に相当するアルキル基とし
ては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル
等の炭素数が1〜6のアルキル基があげられる。中で
も、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルなどの
炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
するアルキル基は置換基を有していてもよく、具体的に
はヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、モノ
アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル
基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシカルボニルア
ルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシ
アルキル基、アミノアルキル基などがあげられる。
おいては、電荷移動度を高めるという観点から、置換基
としてアルコキシ基、モノアルキルアミノ基、アミノ
基、ジアルキルアミノ基などの電子供与性基を有するア
ルキル基が好ましい。上記ヒドロキシアルキル基として
は、例えばヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、
1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロ
キシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ
ブチル、1−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキ
シルなどの、アルキル部分の炭素数が1〜6のヒドロキ
シアルキル基があげられる。
ばメトキシメチル、メトキシエチル、メトキシブチル、
エトキシヘキシル、エトキシメチル、ブトキシエチル、
t−ブトキシヘキシル、ヘキシルオキシメチルなどの、
アルキル部分およびアルコキシ部分の炭素数がいずれも
1〜6であるアルコキシアルキル基があげられる。上記
モノアルキルアミノアルキル基としては、例えばメチル
アミノメチル、エチルアミノメチル、ヘキシルアミノメ
チル、エチルアミノエチル、ヘキシルアミノエチル、メ
チルアミノプロピル、ブチルアミノプロピル、メチルア
ミノブチル、エチルアミノブチル、ヘキシルアミノブチ
ル、メチルアミノヘキシル、エチルアミノヘキシル、ブ
チルアミノヘキシル、ヘキシルアミノヘキシルなどの、
アルキル部分の炭素数が1〜6であるアルキルアミノア
ルキル基があげられる。
は、例えばジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチ
ル、ジヘキシルアミノメチル、ジエチルアミノエチル、
ジヘキシルアミノエチル、ジメチルアミノプロピル、ジ
ブチルアミノプロピル、ジメチルアミノブチル、ジエチ
ルアミノブチル、ジヘキシルアミノブチル、ジメチルア
ミノヘキシル、ジエチルアミノヘキシル、ジブチルアミ
ノヘキシル、ジヘキシルアミノヘキシルなどの、アルキ
ル部分の炭素数が1〜6であるジアルキルアミノアルキ
ル基があげられる。
ては、例えばメトキシカルボニルメチル、メトキシカル
ボニルエチル、メトキシカルボニルヘキシル、エトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルエチル、プロポ
キシカルボニルメチル、イソプロポキシカルボニルメチ
ル、ブトキシカルボニルメチル、ペンチルオキシカルボ
ニルメチル、ヘキシルカルボニルメチル、ヘキシルカル
ボニルブチル、ヘキシルカルボニルヘキシルなどの、ア
ルキル部分およびアルコキシ部分のいずれも炭素数が1
〜6であるアルコキシカルボニルアルキル基があげられ
る。
ばカルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシブ
チル、カルボキシヘキシル、1−メチル−2−カルボキ
シエチルなどの、アルキル部分の炭素数が1〜6である
カルボキシアルキル基があげられる。上記ハロゲン置換
アルキル基としては、例えばモノクロルメチル、モノブ
ロモメチル、モノヨードメチル、モノフルオロメチル、
ジクロルメチル、ジブロモメチル、ジヨードメチル、ジ
フルオロメチル、トリクロルメチル、トリブロモメチ
ル、トリヨードメチル、トリフルオロメチル、モノクロ
ルエチル、モノブロモエチル、モノヨードエチル、モノ
フルオロエチル、ジブロモブチル、ジヨードブチル、ジ
フルオロブチル、クロルヘキシル、ブロモヘキシル、ヨ
ードヘキシル、フルオロヘキシルなどの、1〜3個のハ
ロゲン原子が置換された炭素数1〜6のアルキル基があ
げられる。
アセトキシメチル、2−アセトキシエチル、プロピオニ
ルオキシメチル、1−ヘキサノイルオキシ−2−メチル
ペンチルなどの、炭素数2〜6のアルカノイル部分と、
炭素数1〜6のアルキル部分とを有するアルカノイルオ
キシ基があげられる。上記アミノアルキル基としては、
例えばアミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、
アミノブチル、アミノヘキシルなどの、アルキル部分の
炭素数が1〜6であるアミノアルキル基があげられる。
ルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭素数が1〜6のア
ルコキシ基があげられる。また、R1 、R2 、R3 およ
びR4 に相当するアルコキシ基は置換基を有してもよ
く、その置換基としては、ハロゲン原子、アミノ基、ヒ
ドロキシル基、カルボキシル基、アルカノイルオキシ基
などの、前述のアルキル基と同様の置換基があげられ
る。
ては、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナ
ントリルなどの基があげられる。またR1 およびR3 に
相当するアラルキル基としては、例えばベンジル、1−
フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニル
ブチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル
などのアルキル部分の炭素数が1〜6であるアラルキル
基があげられる。
基を有していてもよく、かかる置換基としては、例えば
ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、エステル化
されていてもよいカルボキシル基、シアノ基などの他、
前述と同様の炭素数1〜6の置換基を有してもよいアル
キル基や炭素数1〜6の置換基を有してもよいアルコキ
シ基などがあげられる。なお、これらの置換基の置換位
置については特に限定されない。
フタレン環への置換位置の違いによって種々のスチルベ
ン誘導体が含まれるが、とりわけ下記の一般式(11)〜(1
3)で表されるスチルベン誘導体が好適である。
して、基R1 〜R4 に相当する置換基を下記の表1〜3
に示す。表1〜3中、化合物番号が「11−」で始まる
ものは、一般式(11)に含まれるスチルベン誘導体であっ
て、また化合物番号が「12−」で始まるものは、一般
式(12)に含まれるスチルベン誘導体であって、また化合
物番号が「13−」で始まるものは、一般式(13)に含ま
れるスチルベン誘導体である。
メチル基、Etはエチル基、i−Prはイソプロピル
基、t−Buはt−ブチル基、MeOはメトキシ基、E
tOはエトキシ基、Phはフェニル基、Bzlはベンジ
ル基を示す。
に対する中心ナフタレン環と周辺置換基:トリフェニル
アミンとの配置の違いによって、下記一般式(1-1) で表
されるシス(cis−)異性体と、下記一般式(1-2) で
表されるトランス(trans−)異性体とが存在す
る。
2) を使用するのが好ましい。
を、R1 とR3 が同一の基で、かつR2 とR4 が同一の
基である場合を例にとって説明する。 反応式(I) :
のホルミル体とビスリン酸エステル誘導体(3) とを適当
な無水溶媒中、塩基の存在下で反応させることにより、
一般式(1-a) で表される本発明のスチルベン誘導体を得
るものである。
影響を及ぼさないものであればよく、例えばジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素があげられる。上記塩基としては、ナトリウムメ
トキシドなどのナトリウムアルコキシド、水素化ナトリ
ウムなどの金属水素化物があげられる。
基の使用量は、少なくとも2〜4倍モル量、好ましくは
2〜2.5倍モル量である。化合物(2) の使用量は、ビ
スリン酸エステル誘導体(3) に対して1.8〜2.5倍
モル量、好ましくは1.95〜2.05倍モル量であ
る。反応は、通常−10〜25℃で行われ、3〜12時
間程度で終了する。
とをニトロベンゼン中に加え、無水炭酸カリウム、銅等
の触媒とともに反応させることにより、トリフェニルア
ミン誘導体(5) を得、ついで、このトリフェニルアミン
誘導体(5) をフィルスマイヤー法によりホルミル化する
ことにより、上記反応式(I) の出発原料であるトリフェ
ニルアミンのホルミル体(2) を得るものである。
(80)との使用割合は、モル比で1:1.7〜3、好まし
くは1:1.8〜2.2である。反応は、通常160〜
220℃で行われ、4〜30時間程度で終了する。前記
フィルスマイヤー法に使用する試薬(Vilsmeier 試薬)
は、(i) オキシ塩化リン、ホスゲン、塩化オキサリル、
塩化チオニル、トリフェニルホスフィン−臭素、ヘキサ
クロロトリホスファザトリエン等のハロゲン化剤と、(i
i)N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチ
ルホルムアニリド(MFA)、N−ホルミルモルホリ
ン、N,N−ジイソプロピルホルムアミド等との組み合
わせにより調製される。特に本発明では、オキシ塩化リ
ンと、溶媒としても使用できるDMFとの組み合わせが
好適に用いられる。
(i) と(ii)との使用割合は、通常モル比で1:1〜2、
好ましくは1:1〜1.2である。上記Vilsmeier 試薬
の使用量は、トリフェニルアミン誘導体(5) に対して
0.9〜2倍モル量、好ましくは1〜1.1倍モル量で
ある。前記化合物(5) のホルミル化は、通常40〜80
℃で行われ、2〜5時間程度で終了する。
いてR1 および/またはR2 が置換基を有するアルキル
基、例えばR1 がヒドロキシアルキル基であるスチルベ
ン誘導体(1-x) を合成する場合には、ヒドロキシアル
キル基を有するアニリン誘導体(4-x) を出発原料として
用いてスチルベン誘導体(1-x) を合成してもよく、R
1 がアルキル基であるスチルベン誘導体(1-xx)を合成し
た後、そのアルキル基を慣用の方法(例えば酸化など)
によりヒドロキシアルキル基へと変換してスチルベン誘
導体(1-x) を合成してもよい。
ン酸トリエステルを無溶媒または適当な溶媒中にて反応
させることにより、上記反応式(I) の出発原料であるビ
スリン酸エステル誘導体(3) を得るものである。その
際、第三級アミンを添加すると、反応系からハロゲン化
アルキルが除去され、反応が促進する。
影響を及ぼさないものであればよく、例えばジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素、ジメチルホルムアミドがあげられる。上記第三
級アミンとしては、例えばトリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン
などがあげられる。
る亜リン酸トリエステルの使用量は、少なくとも2倍モ
ル量、好ましくは2〜2.4倍モル量である。反応は、
通常、80〜150℃で行われ、1〜4時間程度で終了
する。 反応式(IV) :
前記と同じである。) この反応は、ナフタレンジカルボン酸(84)を通常のエス
テル化反応に付すことにより、ナフタレンジカルボン酸
のエステル誘導体(83)を得、ついでこのエステル誘導体
(83)に水素化還元剤を用いて還元することにより、一般
式(82)で表されるナフタレンのビスヒドロキメチル体を
得、次いでこの化合物(82)をハロゲン化剤と反応させる
ことにより、反応工程式(III) の出発材料である化合物
(81)を得るものである。
在下でナフタレンジカルボン酸(84)に一般式(85): Ra −OH (式中、Ra は前記と同じである。)で表されるアルコ
ール類を反応させることにより行なわれる。
に慣用の触媒が用いられ、具体的には塩化水素、濃硫
酸、リン酸、ポリリン酸、三フッ化ホウ素、過塩素酸等
の無機酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロメタンスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機
酸、トリクロロメタンスルホン酸無水物、トリフルオロ
メタンスルホン酸無水物等の酸無水物、塩化チオニル等
の触媒があげられる。
当な溶媒の存在下に行なわれる。使用される溶媒として
は、エステル化反応に慣用の溶媒のいずれも使用でき、
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類などがあげ
られる。
用割合は、2〜6倍モル量、好ましくは3〜4倍モル量
とするのがよい。また、反応温度は80〜160℃、好
ましくは100〜150℃で行なうのがよい。また、化
合物(83)は、化合物(84)のアルカリ金属塩(例えばナト
リウム塩、カリウム塩等)に、一般式(86): Ra −X (式中、Ra およびXは前記同じ)で表されるアルコー
ル類(85)のハライド化合物を反応させる方法や、化合物
(84)のカルボキシ基を縮合剤やハラゲン化剤などによっ
て反応性基( 酸塩化物、アミドまたは無水物) に変換し
た後、アルコール類(85)を反応させる方法等によっても
得ることができる。これらのエステル化反応は慣用の方
法に準じて行うことができる。
適当な溶媒中で行われる。上記溶媒としては、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライ
ム等のエーテル類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素等があげ
られる。また、この反応に用いられる水素化還元剤とし
ては、水素化リチウムアルミニウム、水素化アルミニウ
ム、水素化ジイソプロピルアルミニウム、水素化ホウ素
リチウム、水素化ホウ素ナトリウム−塩化アルミニウ
ム、ジボラン等があげられる。
は、少なくとも2倍モル量、好ましくは2〜2.2倍モ
ル量程度が適当である。反応は、通常、氷冷下〜120
℃、好ましくは30〜80℃程度で行われ、約1〜20
時間で終了する。化合物(82)から化合物(81)を得る反応
は、無溶媒または適当な溶媒中で行われる。この反応で
用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素があげら
れる。
としては、例えば塩化チオニル、臭化チオニル等のハロ
ゲン化チオニル、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等の
ハロゲン化水素、三塩化リン、三臭化リン等のハロゲン
化リンがあげられる。化合物(82)に対するハロゲン化剤
の使用量は、少なくとも2倍モル量、好ましくは2〜3
倍モル量である。反応は、氷冷下〜120℃、好ましく
は40〜100℃程度で行われ、約1〜18時間で終了
する。
基R1 とR3 またはR2 とR4 が異なる基である場合に
は、上記ビスリン酸エステル誘導体(3) に代えてモノリ
ン酸エステル誘導体を、順次、異なる基を有するトリフ
ェニルアミンのホルミル体(2) に反応させることによ
り、合成される。具体的には、下記反応式(V) に示すよ
うに、まず、一般式(87)で表される化合物に亜リン酸ト
リエステルを反応させてモノリン酸エステル(88)を得、
ついで、これに上記トリフェニルアミンのホルミル体
(2) を反応させてモノスチルベン誘導体(89)を得、さら
にそれをハロゲン化した化合物(90)を得る。
に亜リン酸トリエステルを反応させて化合物(91)を得、
これにトリフェニルアミンのホルミル体(2')を反応させ
ることにより、スチルベン誘導体(1-b) が得られる。
(87)は、ナフタレンジカルボン酸(84)に代えてメチルナ
フタレンカルボン酸(92)を用いて前記反応式(IV)と同様
にしてエステル化反応、還元反応、ハロゲン化反応の順
に付することにより、合成することができる。
体は、前述のように電荷移動度が大きく、すなわち高い
正孔輸送能を有することから、電子写真感光体における
正孔輸送剤として好適に使用されるほか、太陽電池、エ
レクトロルミネッセンス素子等の種々の分野での利用が
可能である。次に、本発明の電子写真感光体について詳
細に説明する。
(1) で表されるスチルベン誘導体を含有した感光層を、
導電性基体上に設けたものである。感光体には、前述の
ように単層型と積層型とがあるが、本発明はこのいずれ
にも適用可能である。単層型感光体は、導電性基体上に
単一の感光層を設けたものである。この感光層は、一般
式(1) で表されるスチルベン誘導体(正孔輸送剤)、電
荷発生剤、結着樹脂、さらに必要に応じて電子輸送剤を
適当な溶媒に溶解または分散させ、得られた塗布液を導
電性基体上に塗布し、乾燥させることで形成される。か
かる単層型感光体は、単独の構成で正負いずれの帯電型
にも適用可能であるとともに、層構成が簡単で生産性に
優れている。
単層型電子写真感光体に比べて、感光体の残留電位が大
きく低下しており、感度が向上している。一方、積層型
感光体は、まず導電性基体上に、蒸着または塗布等の手
段によって、電荷発生剤を含有する電荷発生層を形成
し、次いでこの電荷発生層上に、一般式(1) で表される
スチルベン誘導体(正孔輸送剤)の少なくとも1種と結
着樹脂とを含む塗布液を塗布し、乾燥させて電荷輸送層
を形成することによって作製される。また、上記とは逆
に、導電性基体上に電荷輸送層を形成し、その上に電荷
発生層を形成してもよい。但し、電荷発生層は電荷輸送
層に比べて膜厚がごく薄いため、その保護のためには、
導電性基体上に電荷発生層を形成し、その上に電荷輸送
層を形成するのが好ましい。
荷輸送層の形成順序と、電荷輸送層に使用する電荷輸送
剤の種類によって、正負いずれの帯電型となるかが選択
される。例えば、上記のように、導電性基体上に電荷発
生層を形成し、その上に電荷輸送層を形成した場合にお
いて、電荷輸送層における電荷輸送剤として、本発明の
スチルベン誘導体(1) のような正孔輸送剤を使用した場
合には、感光体は負帯電型となる。
ン誘導体を正孔輸送剤として使用した積層型電子写真感
光体に比べて、感光体の残留電位が大きく低下してお
り、感度が向上している。前述のように、本発明の電子
写真感光体は、単層型および積層型のいずれにも適用で
きるが、特に正負いずれの帯電型にも使用できること、
構造が簡単で製造が容易であること、層を形成する際の
被膜欠陥を抑制できること、層間の界面が少なく、光学
的特性を向上できること等の観点から、単層型が好まし
い。
る種々の材料について説明する。 《電荷発生剤》本発明に用いられる電荷発生剤として
は、例えば下記の一般式(CG1) 〜(CG12)で表される化合
物があげられる。 (CG1) 無金属フタロシアニン
が18以下の置換または未置換のアルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アルカノイル基またはアラルキ
ル基を示す。) (CG4) ビスアゾ顔料
プラー残基を示し、Qは次式:
は複素環式基を示し、アルキル基、アリール基または複
素環式基は置換基を有していてもよい。ωは0または1
を示す。)
子、炭素数1〜5のアルキル基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アリール基またはアラルキル基を示す。)
たはヒドロキシエチル基を示す。)
水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、ハロゲン原子、
アルコキシ基、アリール基またはアラルキル基を示
す。)で表される基を示す。〕 (CG5) ジチオケトピロロピロール顔料
素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
を示し、Rg12 およびRg13 は同一または異なって、水
素原子、アルキル基またはアリール基を示す。) (CG6) 無金属ナフタロシアニン顔料
たは異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基ま
たはハロゲン原子を示す。) (CG7) 金属ナフタロシアニン顔料
たは異なって、水素原子、アルキル基、アルコキシ基ま
たはハロゲン原子を示し、MはTiまたはVを示す。) (CG8) スクアライン顔料
素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
を示す。) (CG9) トリスアゾ顔料
って、カップラー残基を示す。) (CG10)インジゴ顔料
素原子、アルキル基またはアリール基を示し、Zは酸素
原子または硫黄原子を示す。) (CG11)アズレニウム顔料
素原子、アルキル基またはアリール基を示す。) (CG12)シアニン顔料
素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
を示し、Rg30 およびRg31 は同一または異なって、水
素原子、アルキル基またはアリール基を示す。) 上記例示の電荷発生剤において、アルキル基としては、
前述と同様な基があげられる。炭素数18以下の置換ま
たは未置換のアルキル基は、炭素数1〜6のアルキル基
に加えて、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデ
シル、トリデシル、ペンタデシル、オクタデシル等を含
む基である。
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、シクロオクチル等の炭素数3〜
8の基があげられる。アルコキシ基およびアリール基と
しては、前述と同様な基があげられる。アルカノイル基
としては、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、
ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイルなどがあげられ
る。ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素があげられる。
リル、ピロリル、ピロリジニル、オキサゾリル、イソオ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリ
ル、2H−イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、
テトラゾリル、ピラニル、ピリジル、ピペリジル、ピペ
リジノ、3−モルホリニル、モルホリノ、チアゾリルな
どがあげられる。また、芳香族環と縮合した複素環式基
であってもよい。
例えばハロゲン原子、アミノ基、水酸基、エステル化さ
れてもよいカルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アリール基
を有することのある炭素数2〜6のアルケニル基などが
あげられる。Cp1 、Cp2 、Cp3 、Cp4 およびC
p5 で表されるカップラー残基としては、例えば下記一
般式(Cp-1)〜(Cp-11) に示す基があげられる。
基、アロファノイル基、オキサモイル基、アントラニロ
イル基、カルバゾイル基、グリシル基、ヒダントイル
基、フタルアモイル基またはスクシンアモイル基を示
す。これらの基は、ハロゲン原子、置換基を有してもよ
いフェニル基、置換基を有してもよいナフチル基、ニト
ロ基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、カルボニ
ル基、カルボキシル基等の置換基を有していてもよい。
環、多環式炭化水素または複素環を形成するのに必要な
原子団を示し、これらの環は前記と同様な置換基を有し
てもよい。Rg34 は、酸素原子、硫黄原子またはイミノ
基を示す。Rg35 は、2価の鎖式炭化水素基または芳香
族炭化水素基を示し、これらの基は前記と同様な置換基
を有してもよい。
リール基または複素環式基を表し、これらの基は前記と
同様な置換基を有してもよい。Rg37 は、2価の鎖式炭
化水素基もしくは芳香族炭化水素基とともに、または上
記基(Cp-1)〜(Cp-11) 中の2つの窒素原子とともに複素
環を形成するのに必要な原子団を表し、これらの環は前
記と同様な置換基を有してもよい。
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アロファノイ
ル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ール基またはシアノ基を示し、水素原子以外の基は前記
と同様な置換基を有していてもよい。Rg39 は、アルキ
ル基またはアリール基を示し、これらの基は前記と同様
な置換基を有してもよい。
リル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチルアリ
ル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル等の炭素数が2〜
6のアルケニル基があげられる。前記Rg33 において、
ベンゼン環と縮合して芳香族環を形成するのに必要な原
子団としては、例えばメチレン、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン等の炭素数1〜4のアルキレン基が
あげられる。
成される芳香族環としては、例えばナフタリン環、アン
トラセン環、フェナントレン環、ピレン環、クリセン
環、ナフタセン環等があげられる。またRg33 におい
て、ベンゼン環と縮合して多環式炭化水素を形成するの
に必要な原子団としては、例えば上記炭素数1〜4のア
ルキレン基や、あるいはカルバゾール環、ベンゾカルバ
ゾール環、ジベンゾフラン環等があげられる。
て複素環を形成するのに必要な原子団としては、例えば
ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、1
H−インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリ
ル、1H−インダドリル、ベンゾイミダゾリル、クロメ
ニル、クロマニル、イソクロマニル、キノリニル、イソ
キノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾニリ
ル、キノキサリニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリ
ル、キサンテニル、アクリジニル、フェナントリジニ
ル、フェナジニル、フェノキサジニル、チアントレニル
等があげられる。
成される芳香族性複素環式基としては、例えばチエニ
ル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、チア
ゾリルがあげられる。また、さらに他の芳香族環と縮合
した複素環式基(例えばベンゾフラニル、ベンゾイミダ
ゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノ
リル等)であってもよい。
炭化水素基としては、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン等があげられ、2価の芳香族炭化水素基として
は、フェニレン、ナフチレン、フェナントリレン等があ
げられる。前記Rg36 において、複素環式基としては、
ピリジル、ピラジル、チエニル、ピラニル、インドリル
等があげられる。
もに複素環を形成するのに必要な原子団としては、例え
ばフェニレン、ナフチレン、フェナントリレン、エチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン等があげられる。上
記Rg37 と、2つの窒素原子とにより形成される芳香族
性複素環式基としては、例えばベンゾイミダゾール、ベ
ンゾ[f]ベンゾイミダゾール、ジベンゾ[e,g]ベ
ンゾイミダゾール、ベンゾピリミジン等があげられる。
これらの基は前記と同様な置換基を有してもよい。
ル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル
等の基があげられる。本発明においては、上記例示の電
荷発生剤のほかに、例えばセレン、セレン−テルル、セ
レン−ヒ素、硫化カドミウム、アモルファスシリコン等
の無機光導電材料の粉末や、ピリリウム塩、アンサンス
ロン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔
料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリド
ン系顔料等の従来公知の電荷発生剤を用いることができ
る。
域に吸収波長を有するように、単独でまたは2種以上を
混合して用いられる。上記例示の電荷発生剤のうち、特
に半導体レーザー等の光源を使用したレーザービームプ
リンタやファクシミリ等のデジタル光学系の画像形成装
置には、700nm以上の波長領域に感度を有する感光
体が必要となるため、例えば前記一般式(CG1) で表され
る無金属フタロシアニンや一般式(CG2) で表されるオキ
ソチタニルフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料が
好適に用いられる。なお、上記フタロシアニン系顔料の
結晶形については特に限定されず、種々のものを使用で
きる。
用した静電式複写機等のアナログ光学系の画像形成装置
には、可視領域に感度を有する感光体が必要となるた
め、例えば前記一般式(CG3) で表されるペリレン顔料や
一般式(CG4) で表されるビスアゾ顔料等が好適に用いら
れる。 《正孔輸送剤》本発明の電子写真感光体においては、正
孔輸送剤である本発明のスチルベン誘導体(1) ととも
に、従来公知の他の正孔輸送剤を感光層に含有させても
よい。
能を有する種々の化合物、例えば下記の一般式(HT1) 〜
(HT13)で表される化合物などがあげられる。
一または異なって、ハロゲン原子、置換基を有してもよ
いアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基また
は置換基を有してもよいアリール基を示す。aおよびb
は同一または異なって0〜4の整数を示し、c、d、e
およびfは同一または異なって0〜5の整数を示す。但
し、a、b、c、d、eまたはfが2以上のとき、各R
h1、Rh2、Rh3、Rh4、Rh5およびRh6は異なっていて
もよい。)
または異なって、ハロゲン原子、置換基を有してもよい
アルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基または
置換基を有してもよいアリール基を示す。g、h、iお
よびjは同一または異なって0〜5の整数を示し、kは
0〜4の整数を示す。但し、g、h、i、jまたはkが
2以上のとき、各Rh7、Rh8、Rh9、Rh10 およびR
h11 は異なっていてもよい。)
たは異なって、ハロゲン原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基または置
換基を有してもよいアリール基を示す。Rh16 はハロゲ
ン原子、シアノ基、ニトロ基、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基または置
換基を有してもよいアリール基を示す。m、n、oおよ
びpは同一または異なって、0〜5の整数を示す。qは
0〜6の整数を示す。但し、m、n、o、pまたはqが
2以上のとき、各Rh12 、Rh13 、Rh14 、Rh15 およ
びR h16 は異なっていてもよい。)
たは異なって、ハロゲン原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基または置
換基を有してもよいアリール基を示す。r、s、tおよ
びuは同一または異なって、0〜5の整数を示す。但
し、r、s、tまたはuが2以上のとき、各Rh17 、R
h18 、Rh19 およびRh20 は異なっていてもよい。)
素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基
を示す。Rh23 、Rh24 、Rh25 およびRh26 は同一ま
たは異なって、水素原子、アルキル基またはアリール基
を示す。)
って、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアル
コキシ基を示す。)
たは異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルコキシ基を示す。)
は同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基またはアルコキシ基を示す。)
h40 、Rh41 およびRh4 2 は同一または異なって、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基を
示す。)
って、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアル
コキシ基を示す。)
素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。R
h48 およびRh49 は同一または異なって、水素原子、置
換基を有してもよいアルキル基または置換基を有しても
よいアリール基を示す。)
びRh55 は同一または異なって、置換基を有してもよい
アルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基または
置換基を有してもよいアリール基を示す。αは1〜10
の整数を示し、v、w、x、y、zおよびβは同一また
は異なって0〜2の整数を示す。但し、v、w、x、
y、zまたはβが2のとき、各Rh50 、Rh51 、
Rh52 、Rh53 、R h54 およびRh55 は異なっていても
よい。)
たは異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルコキシ基を示し、Φは次式:
を示す。) 上記例示の正孔輸送剤において、アルキル基、アルコキ
シ基、アリール基、アラルキル基およびハロゲン原子と
しては、前述と同様な基があげられる。
例えばハロゲン原子、アミノ基、水酸基、エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜
6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アリー
ル基を有することのある炭素数2〜6のアルケニル基等
があげられる。置換基の置換位置については特に限定さ
れない。
送剤(HT1) 〜(HT13)とともに、またはこれに代えて、従
来公知の正孔輸送物質、すなわち2,5−ジ(4−メチ
ルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等
のオキサジアゾール系化合物、9−(4−ジエチルアミ
ノスチリル)アントラセン等のスチリル系化合物、ポリ
ビニルカルバゾール等のカルバゾール系化合物、有機ポ
リシラン化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、ヒ
ドラゾン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、イン
ドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾ
ール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系
化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、
トリアゾール系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環
式化合物などを用いることもできる。
用いるほか、2種以上を混合して用いてもよい。また、
ポリビニルカルバゾール等の成膜性を有する正孔輸送剤
を用いる場合には、結着樹脂は必ずしも必要でない。 《電子輸送剤》本発明に用いられる電子輸送剤として
は、高い電子輸送能を有する種々の化合物、例えば下記
の一般式(ET1) 〜(ET17)で表される化合物などがあげら
れる。
は異なって、水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有し
てもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル
基、置換基を有してもよいフェノキシ基またはハロゲン
原子を示す。)
いアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置
換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい
アラルキル基、ハロゲン原子またはハロゲン化アルキル
基を示す。γは0〜5の整数を示す。但し、γが2以上
のとき、各Re7は互いに異なっていてもよい。)
ル基を示す。δは1〜4の整数を示し、εは0〜4の整
数を示す。但し、δおよびεが2以上のとき、各Re8お
よびRe9は異なっていてもよい。)
基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基またはハロゲ
ン原子を示す。ζは0〜4、ηは0〜5の整数を示す。
但し、ηが2以上のとき、各Re10 は異なっていてもよ
い。)
を示す。但し、σが2以上のとき、各Re11 は異なって
いてもよい。)
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキルオキシカルボニル基、アルコキシ基、水酸基、ニ
トロ基またはシアノ基を示す。Xは酸素原子、=N−C
N基または=C(CN)2 基を示す。)
または置換基を有してもよいフェニル基を示し、Re15
はハロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいフェニル基、アルコキシカルボニル
基、N−アルキルカルバモイル基、シアノ基またはニト
ロ基を示す。λは0〜3の整数を示す。但し、λが2以
上のとき、各Re15 は互いに異なっていてもよい。)
ロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル基、シアノ
基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基を示す。νおよ
びξは0〜3の整数を示す。但し、νまたはξが2以上
のとき、各Re16およびRe17 は互いに異なっていても
よい。)
ェニル基、縮合多環式基または複素環式基を示し、これ
らの基は置換基を有していてもよい。)
コキシ基、アルキル基またはフェニル基を示し、πは1
〜2の整数を示す。但し、πが2のとき、各Re2 0 は互
いに異なっていてもよい。)
アルコキシ基またはアラルキル基を示す。)
アルキル基、置換基を有してもよいフェニル基、アルコ
キシカルボニル基、N−アルキルカルバモイル基、シア
ノ基またはニトロ基を示す。μは0〜3の整数を示す。
但し、μが2以上のとき、各Re22 は互いに異なってい
てもよい。)
は置換基を有してもよいアリール基を示し、Re24 は置
換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよい
アリール基または基:−O−Re24aを示す。上記基中の
Re24aは、置換基を有してもよいアルキル基または置換
基を有してもよいアリール基を示す。)
e30 およびRe31 は同一または異なってアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子
またはハロゲン化アルキル基を示す。χおよびφは同一
または異なって0〜4の整数を示す。)
キル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原子また
はハロゲン化アルキル基を示す。τおよびψは同一また
は異なって0〜4の整数を示す。)
たは異なって水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リール基、アラルキル基、シクロアルキル基またはアミ
ノ基を示す。但し、Re34 、Re35 、Re36 、Re37 の
うち少なくとも2つは、水素原子でない同一の基であ
る。) 上記例示の電子輸送剤において、アルキル基、アルコキ
シ基、アリール基、アラルキル基、シクロアルキル基、
アルコキシカルボニル基、複素環式基およびハロゲン原
子としては、前述と同様な基があげられる。
およびハロゲン原子としては、前述と同様な基があげら
れる。縮合多環式基としては、例えばナフチル、フェナ
ントリル、アントリル等があげられる。アラルキルオキ
シカルボニル基としては、アラルキル部分が前述した各
種のアラルキル基であるものがあげられる。N−アルキ
ルカルバモイル基としては、アルキル部分が前述した各
種のアルキル基であるものがあげられる。
分が前述した各種のアルキル基であるものがあげられ
る。なおアミノに置換する2つのアルキルは同一でも、
互いに異なっていてもよい。上記各基に置換してもよい
置換基としては、例えばハロゲン原子、アミノ基、水酸
基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、シア
ノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアル
コキシ基、アリール基を有することのある炭素数2〜6
のアルケニル基等があげられる。置換基の置換位置につ
いては特に限定されない。
従来公知の電子輸送物質、すなわち例えばベンゾキノン
系化合物、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テト
ラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサン
トン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニ
トロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアン
トラキノン、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ
無水マレイン酸等を用いることができる。
用いるほか、2種以上を混合して用いてもよい。 《結着樹脂》上記各成分を分散させるための結着樹脂
は、従来より感光層に使用されている種々の樹脂を使用
することができる。例えばスチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル共重合体、スチレン−ア
クリル酸共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリアミド、
ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポ
リスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエス
テル樹脂等の熱可塑性樹脂;シリコーン樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、その
他架橋性の熱硬化性樹脂;エポキシアクリレート、ウレ
タン−アクリレート等の光硬化型樹脂等の樹脂が使用可
能である。
真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々の添
加剤、例えば酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、一重項クエ
ンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑
剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワック
ス、アクセプター、ドナー等を配合することができる。
また、感光層の感度を向上させるために、例えばテルフ
ェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公知
の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。
着樹脂100重量部に対して0.1〜50重量部、好ま
しくは0.5〜30重量部の割合で配合すればよい。本
発明のスチルベン誘導体(1) (正孔輸送剤)は、結着樹
脂100重量部に対して20〜500重量部、好ましく
は30〜200重量部の割合で配合すればよい。電子輸
送剤を含有させる場合、電子輸送剤の割合を結着樹脂1
00重量部に対して5〜100重量部、好ましくは10
〜80重量部とするのが適当である。また、単層型感光
体における感光層の厚さは5〜100μm、好ましくは
10〜50μmである。
する電荷発生剤と結着樹脂とは、種々の割合で使用する
ことができるが、結着樹脂100重量部に対して電荷発
生剤を5〜1000重量部、好ましくは30〜500重
量部の割合で配合するのが適当である。電荷発生層に正
孔輸送剤を含有させる場合は、正孔輸送剤の割合を結着
樹脂100重量部に対して10〜500重量部、好まし
くは50〜200重量部とするのが適当である。
脂とは、電荷の輸送を阻害しない範囲および結晶化しな
い範囲で種々の割合で使用することができるが、光照射
により電荷発生層で生じた電荷が容易に輸送できるよう
に、結着樹脂100重量部に対して、本発明のスチルベ
ン誘導体(1) (正孔輸送剤)を10〜500重量部、好
ましくは25〜200樹脂の割合で配合するのが適当で
ある。電荷輸送層に電子輸送剤を含有させる場合は、電
子輸送剤の割合を結着樹脂100重量部に対して5〜2
00重量部、好ましくは10〜100重量部とするのが
適当である。
荷発生層が0.01〜5μm程度、好ましくは0.1〜
3μm程度であり、電荷輸送層が2〜100μm、好ま
しくは5〜50μm程度である。単層型感光体において
は、導電性基体と感光層との間に、また積層型感光体に
おいては、導電性基体と電荷発生層との間、導電性基体
と電荷輸送層との間または電荷発生層と電荷輸送層との
間に、感光体の特性を阻害しない範囲でバリア層が形成
されていてもよい。また、感光体の表面には、保護層が
形成されていてもよい。
は、導電性を有する種々の材料を使用することができ、
例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジ
ウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッ
ケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等
の金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされた
プラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸
化インジウム等で被覆されたガラス等があげられる。
置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれで
あってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは
基体の表面が導電性を有していればよい。また、導電性
基体は、使用に際して十分な機械的強度を有するものが
好ましい。前記感光層を塗布の方法により形成する場合
には、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送剤、結着樹脂等
を適当な溶剤とともに、公知の方法、例えばロールミ
ル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカー、超
音波分散機等を用いて分散混合して分散液を調整し、こ
れを公知の手段により塗布して乾燥させればよい。
々の有機溶剤が使用可能であり、例えばメタノール、エ
タノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコー
ル類;n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂
肪族系炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族系炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素;ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類;ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等があげられる。これらの溶
剤は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
性、感光層表面の平滑性を良くするために界面活性剤、
レベリング剤等を使用してもよい。
に基づいて説明する。 《スチルベン誘導体の合成》 参考例1 〔2,6−ジメチルトリフェニルアミンの合成〕2,6
−ジメチルアニリン15g(124ミリモル)、ヨード
ベンゼン50g(245ミリモル)、無水炭酸カリウム
17g(123ミリモル)および粉末銅1g(16ミリ
モル)をニトロベンゼン150ミリリットル中に加え、
還流下、約24時間反応させた。反応後、無機塩を除去
し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサ
ン混合溶媒)で精製して、標記化合物28.8gを得た
(収率85%)。 参考例2 〔2−エチル−6−メチルトリフェニルアミンの合成〕
2,6−ジメチルアニリンに代えて6−エチル−o−ト
ルイジンを同モル量用いた以外は参考例1と同様に反応
を行い、標記化合物28.1gを得た(収率79%)。 参考例3 〔2,6−ジエチルトリフェニルアミンの合成〕2,6
−ジメチルアニリンに代えて2,6−ジエチルアニリン
を同モル量用いた以外は参考例1と同様に反応を行い、
標記化合物31.0gを得た(収率83%)。 参考例4 〔2,3−ジメチルトリフェニルアミンの合成〕2,6
−ジメチルアニリンに代えて2,3−ジメチルアニリン
を同モル量用いた以外は参考例1と同様に反応を行い、
標記化合物28.4gを得た(収率84%)。 参考例5 〔2−エチルトリフェニルアミンの合成〕2,6−ジメ
チルアニリンに代えて2−エチルアニリンを同モル量用
いた以外は参考例1と同様に反応を行い、標記化合物2
6.7gを得た(収率79%)。 参考例6 〔2−メトキシトリフェニルアミンの合成〕2,6−ジ
メチルアニリンに代えてo−アニシジンを同モル量用い
て参考例1と同様にして反応を行うことにより、合成す
ることができる。 参考例7 〔2−エトキシトリフェニルアミンの合成〕2,6−ジ
メチルアニリンに代えてo−フェネチジンを同モル量用
いて参考例1と同様にして反応を行うことにより、合成
することができる。 参考例8 〔2−メトキシ−6−メチル−トリフェニルアミンの合
成〕2,6−ジメチルアニリンに代えて2−メトキシ−
6−メチルアニリンを同モル量用いて参考例1と同様に
して反応を行うことにより、合成することができる。 参考例9 〔2−メトキシ−5−メチル−トリフェニルアミンの合
成〕2,6−ジメチルアニリンに代えて2−メトキシ−
5−メチルアニリンを同モル量用いて参考例1と同様に
して反応を行うことにより、合成することができる。 参考例10 〔5−メトキシ−2−メチル−トリフェニルアミンの合
成〕2,6−ジメチルアニリンに代えて5−メトキシ−
2−メチルアニリンを同モル量用いて参考例1と同様に
して反応を行うことにより、合成することができる。 参考例11 〔2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミ
ンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミン28g
(102ミリモル)をジメチルホルムアミド(DMF)
300ミリリットルに溶解し、オキシ塩化リン酸16g
(104ミリモル)を加えて40℃で1時間反応させ
た。反応後、水300ミリリットル中に加え、酢酸エチ
ルで抽出した。次いで、有機層を水洗乾燥して溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:クロロホルム/ヘキサン混合溶媒)で精製し
て、標記化合物26.8g(収率87%)を得た。 参考例12 〔2−エチル−6−メチル−4’−ホルミルトリフェニ
ルアミンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミン
に代えて2−エチル−6−メチルトリフェニルアミンを
同モル量用いた以外は参考例11と同様に反応を行い、
標記化合物28.2gを得た(収率87%)。 参考例13 〔2,6−ジエチル−4’−ホルミルトリフェニルアミ
ンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミンに代え
て2,6−ジエチルトリフェニルアミンを同モル量用い
た以外は参考例11と同様に反応を行い、標記化合物2
7.1gを得た(収率80%)。 参考例14 〔2,3−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミ
ンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミンに代え
て2,3−ジメチルトリフェニルアミンを同モル量用い
た以外は参考例11と同様に反応を行い、標記化合物2
7.5gを得た(収率89%)。 参考例15 〔2−エチル−4’−ホルミルトリフェニルアミンの合
成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミンに代えて2−
エチルトリフェニルアミンを同モル量用いた以外は参考
例11と同様に反応を行い、標記化合物24.8gを得
た(収率80%)。 参考例16 〔2−メトキシ−4’−ホルミルトリフェニルアミンの
合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミンに代えて2
−メトキシトリフェニルアミンを同モル量用いて参考例
11と同様にして反応を行うことにより、合成すること
ができる。 参考例17 〔2−エトキシ−4’−ホルミルトリフェニルアミンの
合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミンに代えて2
−エトキシトリフェニルアミンを同モル量用いて参考例
11と同様にして反応を行うことにより、合成すること
ができる。 参考例18 〔2−メトキシ−6−メチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミ
ンに代えて2−メトキシ−6−メチル−トリフェニルア
ミンを同モル量用いて参考例11と同様にして反応を行
うことにより、合成することができる。 参考例19 〔2−メトキシ−5−メチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミ
ンに代えて2−メトキシ−5−メチル−トリフェニルア
ミンを同モル量用いて参考例11と同様にして反応を行
うことにより、合成することができる。 参考例20 〔5−メトキシ−2−メチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンの合成〕2,6−ジメチルトリフェニルアミ
ンに代えて5−メトキシ−2−メチル−トリフェニルア
ミンを同モル量用いて参考例11と同様にして反応を行
うことにより、合成することができる。 参考例21 〔ビスリン酸エステル(3p)の合成〕ディーンスターンお
よび還流管を備えたフラスコに、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸10g(46ミリモル)、n−ブタノール1
3.7g(185ミリモル)、溶媒としてトルエン20
0ml、および硫酸を触媒量加え、8時間還流した。反
応後、反応液を濃縮し、得られた残渣をメタノールで再
結晶することにより、2,6−ナフタレンジカルボン酸
ブチルエステルを得た(12.8g、85%)。
たフラスコに、水素化リチウム2.3g(60ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン(THF)溶液を加え、これ
にテトラヒドロフラン100mlに溶解させた上記2,
6−ナフタレンジカルボン酸ブチルエステル10g(3
0ミリモル)をゆっくり滴下した後、室温で約3時間反
応させた。反応後、反応液を氷浴中に移し、酢酸エチル
で抽出した。得られた酢酸エチル層を十分水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、酢酸エチルを留去して、2,
6−ナフタレンビスヒドロキシメチルを得た(収率95
%)。
2,6−ナフタレンビスヒドロキシメチル10g(53
ミリモル)、塩化チオニル25ml、および相関移動触
媒であるピリジン(触媒量)を順次加え、8時間還流し
た。反応終了後、溶媒を留去し、得られた残渣をメタノ
ールで再結晶することにより、2,6−ナフタレンビス
クロロヒドロキシメチルを得た(収率80%)。
フラスコに、この2,6−ナフタレンビスクロロヒドロ
キシメチル10g(44ミリモル)、リン酸トリエチル
17.7g(106ミリモル)を順次加え、4時間還流
した。反応終了後、溶媒を留去し、得られた残渣をヘキ
サンで再結晶することにより、下記式(3p)で表されるビ
スリン酸エステル誘導体を得た(収率80%)。 参考例22 〔ビスリン酸エステル(3m)の合成〕2,6−ナフタレン
ジカルボン酸に代えて1,4−ナフタレンジカルボン酸
を同モル量使用した以外は参考例21と同様にして反応
を行い、下記式(3m)で表されるビスリン酸エステル誘導
体を得た。 参考例23 〔ビスリン酸エステル(3n)の合成〕2,6−ナフタレン
ジカルボン酸に代えて2,3−ナフタレンジカルボン酸
を同モル量使用した以外は参考例21と同様にして反応
を行い、下記式(3n)で表されるビスリン酸エステル誘導
体を得た。
ステル誘導体(3p)〜(3n)を以下の通りである。
5.6ミリモル)と脱気乾燥した水素化ナトリウム0.
75g(31.2ミリモル)とをテトラヒドロフラン2
00ミリリットル中に加え、氷冷した。これに、テトラ
ヒドロフラン50ミリリットルに溶解した2,6−ジメ
チル−4’−ホルミルトリフェニルアミン9.5g(3
1.5ミリモル)を滴下し、室温で約3時間反応させ
た。反応後、約2%の希塩酸水溶液400ミリリットル
に加え、析出した結晶をろ過し、水洗した。結晶を乾燥
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
クロロホルム/ヘキサン混合溶媒)で精製して、前記表
1において化合物番号11−2で示したスチルベン誘導
体9.3gを得た(収率83%)。 合成例2〔スチルベン誘導体(11-6)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−エチル−6−メチル−4’−ホルミルト
リフェニルアミンを同モル量用いたほかは、合成例1と
同様にして反応を行い、前記表1において化合物番号1
1−6で示したスチルベン誘導体10gを得た(収率8
5%)。
を図1に、赤外線吸収スペクトルを図2に示す。 合成例3〔スチルベン誘導体(12-6)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−エチル−6−メチル−4’−ホルミルト
リフェニルアミンを同モル量用い、また上記式(3p)で表
されるビスリン酸エステルに代えて上記式(3m)で表され
るビスリン酸エステルを同モル量用いたほかは、合成例
1と同様にして反応を行い、前記表2において化合物番
号12−6で示したスチルベン誘導体9.5gを得た
(収率81%)。 合成例4〔スチルベン誘導体(13-6)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−エチル−6−メチル−4’−ホルミルト
リフェニルアミンを同モル量用い、上記式(3p)で表され
るビスリン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビ
スリン酸エステルを同モル量用いたほかは、合成例1と
同様にして反応を行い、前記表3において化合物番号1
3−6で示したスチルベン誘導体8.8gを得た(収率
78%)。 合成例5〔スチルベン誘導体(11-1)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メチル−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを同モル量用いたほかは、合成例1と同様にして反
応を行い、前記表1において化合物番号11−1で示し
たスチルベン誘導体9.0gを得た(収率80%)。 合成例6〔スチルベン誘導体(11-7)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2,6−ジエチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表1において化合物番号11−
7で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例7〔スチルベン誘導体(11-14) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−4’−ホルミルトリフェニル
アミンを同モル量用いて合成例1と同様にして反応を行
うことにより、前記表1において化合物番号11−14
で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例8〔スチルベン誘導体(11-15) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−エトキシ−4’−ホルミルトリフェニル
アミンを同モル量用いて合成例1と同様にして反応を行
うことにより、前記表1において化合物番号11−15
で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例9〔スチルベン誘導体(11-16) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−6−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを同モル量用いて合成例1と同様に
して反応を行うことにより、前記表1において化合物番
号11−16で示したスチルベン誘導体を得ることがで
きる。 合成例10〔スチルベン誘導体(11-17) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−5−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを同モル量用いて合成例1と同様に
して反応を行うことにより、前記表1において化合物番
号11−17で示したスチルベン誘導体を得ることがで
きる。 合成例11〔スチルベン誘導体(11-18) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、5−メトキシ−2−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを同モル量用いて合成例1と同様に
して反応を行うことにより、前記表1において化合物番
号11−18で示したスチルベン誘導体を得ることがで
きる。 合成例12〔スチルベン誘導体(12-2)の合成〕 上記式(3p)で表されるビスリン酸エステルに代えて上記
式(3m)で表されるビスリン酸エステルを同モル量用いて
合成例1と同様にして反応を行うことにより、前記表2
において化合物番号12−2で示したスチルベン誘導体
を得ることができる。 合成例13〔スチルベン誘導体(12-1)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メチル−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを同モル量用い、また上記式(3p)で表されるビスリ
ン酸エステルに代えて上記式(3m)で表されるビスリン酸
エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応を
行うことにより、前記表2において化合物番号12−1
で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例14〔スチルベン誘導体(12-7)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2,6−ジエチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンを同モル量用い、また上記式(3p)で表される
ビスリン酸エステルに代えて上記式(3m)で表されるビス
リン酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして
反応を行うことにより、前記表2において化合物番号1
2−7で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例15〔スチルベン誘導体(12-14) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて2−メトキシ−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを、また上記式(3p)で表されるビスリン酸エステル
に代えて上記式(3m)で表されるビスリン酸エステルを同
モル量用いて合成例1と同様にして反応を行うことによ
り、前記表2において化合物番号12−14で示したス
チルベン誘導体を得ることができる。 合成例16〔スチルベン誘導体(12-15) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて2−エトキシ−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを、また上記式(3p)で表されるビスリン酸エステル
に代えて上記式(3m)で表されるビスリン酸エステルを同
モル量用いて合成例1と同様にして反応を行うことによ
り、前記表2において化合物番号12−15で示したス
チルベン誘導体を得ることができる。 合成例17〔スチルベン誘導体(12-16) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−6−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3m)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表2において化合物番号12−
16で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例18〔スチルベン誘導体(12-17) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−5−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3m)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表2において化合物番号12−
17で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例19〔スチルベン誘導体(12-18) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、5−メトキシ−2−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3m)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表2において化合物番号12−
18で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例20〔スチルベン誘導体(13-2)の合成〕 上記式(3p)で表されるビスリン酸エステルに代えて上記
式(3n)で表されるビスリン酸エステルを同モル量用いて
合成例1と同様にして反応を行うことにより、前記表3
において化合物番号13−2で示したスチルベン誘導体
を得ることができる。 合成例21〔スチルベン誘導体(13-1)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メチル−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを同モル量用い、また上記式(3p)で表されるビスリ
ン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビスリン酸
エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応を
行うことにより、前記表3において化合物番号13−1
で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例22〔スチルベン誘導体(13-7)の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2,6−ジエチル−4’−ホルミルトリフェ
ニルアミンを同モル量用い、また上記式(3p)で表される
ビスリン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビス
リン酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして
反応を行うことにより、前記表3において化合物番号1
3−7で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例23〔スチルベン誘導体(13-14) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて2−メトキシ−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを、また上記式(3p)で表されるビスリン酸エステル
に代えて上記式(3n)で表されるビスリン酸エステルを同
モル量用いて合成例1と同様にして反応を行うことによ
り、前記表3において化合物番号13−14で示したス
チルベン誘導体を得ることができる。 合成例24〔スチルベン誘導体(13-15) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて2−エトキシ−4’−ホルミルトリフェニルア
ミンを、また上記式(3p)で表されるビスリン酸エステル
に代えて上記式(3n)で表されるビスリン酸エステルを同
モル量用いて合成例1と同様にして反応を行うことによ
り、前記表3において化合物番号13−15で示したス
チルベン誘導体を得ることができる。 合成例25〔スチルベン誘導体(13-16) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−6−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表3において化合物番号13−
16で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例26〔スチルベン誘導体(13-17) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、2−メトキシ−5−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表3において化合物番号13−
17で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 合成例27〔スチルベン誘導体(13-18) の合成〕 2,6−ジメチル−4’−ホルミルトリフェニルアミン
に代えて、5−メトキシ−2−メチル−4’−ホルミル
トリフェニルアミンを、また上記式(3p)で表されるビス
リン酸エステルに代えて上記式(3n)で表されるビスリン
酸エステルを同モル量用いて合成例1と同様にして反応
を行うことにより、前記表3において化合物番号13−
18で示したスチルベン誘導体を得ることができる。 《結着樹脂との相溶性についての評価》 試験例1 合成例1〜5で得たスチルベン誘導体についてそれぞ
れ、結着樹脂との相溶性を下記の方法にて評価した。 (試料の調製)結着樹脂(ポリカーボネート)100重
量部と溶媒(テトラヒドロフラン)800重量部との混
合液に、合成例1〜5で得たスチルベン誘導体をそれぞ
れ1〜100重量部配合し、均一な塗布液が得られるス
チルベン誘導体の最大添加量(重量部)を求めた。な
お、塗布液の調製は、上記成分をボールミルにて50時
間混合分散させることにより行った。
加量(重量部)を下記式に代入し、結着樹脂に対するス
チルベン誘導体の配合率(重量%)を求め、結着樹脂と
の相溶性について評価した。なお、この配合率が高い
程、結着樹脂への溶解性が高く、結着樹脂との相溶性に
優れていることを示す。
100/結着樹脂の配合量 なお対照化合物として、下記式(6-1) 〜(6-7) で表され
るスチルベン誘導体についてそれぞれ、上記と同様にし
て結着樹脂への溶解性を評価した。
ン誘導体は、対照化合物であるスチルベン誘導体(6-1)
〜(6-7) に比べて、結着樹脂との相溶性が非常に優れて
いることがわかる。 《電子写真感光体の製造》 (デジタル光源用単層型感光体) 実施例1 電荷発生剤にはX型無金属フタロシアニン(CG1-1) を用
いた。正孔輸送剤には、前記表1の化合物番号(11-2)で
表されるスチルベン誘導体を用いた。
0重量部および結着樹脂(ポリカーボネート)100重
量部を溶媒(テトラヒドロフラン)800重量部ととも
にボールミルにて50時間混合分散させて、単層型感光
層用の塗布液を作製した。次いでこの塗布液を導電性基
材(アルミニウム素管)上にディップコート法にて塗布
し、100℃で30分間熱風乾燥して、膜厚25μmの
単層型感光層を有するデジタル光源用の単層型感光体を
製造した。 実施例2 正孔輸送剤として、前記表1の化合物番号(11-6)で表さ
れるスチルベン誘導体を用いたほかは、実施例1と同様
にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例3 正孔輸送剤として、前記表2の化合物番号(12-6)で表さ
れるスチルベン誘導体を用いたほかは、実施例1と同様
にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例4 正孔輸送剤として、前記表3の化合物番号(13-6)で表さ
れるスチルベン誘導体を用いたほかは、実施例1と同様
にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例5 単層型感光層用の塗布液中に、さらに電子輸送剤とし
て、式(ET17-1):
ほかは、実施例1と同様にしてデジタル光源用の単層型
感光体を製造した。 実施例6 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(11-6)を用いたほか
は、実施例5と同様にしてデジタル光源用の単層型感光
体を製造した。 実施例7 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(12-6)を用いたほか
は、実施例5と同様にしてデジタル光源用の単層型感光
体を製造した。 実施例8 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(13-6)を用いたほか
は、実施例5と同様にしてデジタル光源用の単層型感光
体を製造した。 実施例9〜12 電子輸送剤として、式(ET14-1):
〜8と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造
した。 実施例13〜16 電子輸送剤として、式(ET14-2):
〜8と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造
した。 比較例1 正孔輸送剤として、式(6-1) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例2 正孔輸送剤として、式(6-2) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例3 正孔輸送剤として、式(6-3) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例4 正孔輸送剤として、式(6-4) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例5 正孔輸送剤として、式(6-5) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例6 正孔輸送剤として、式(6-6) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。 比較例7 正孔輸送剤として、式(6-7) :
と同様にしてデジタル光源用の単層型感光体を製造し
た。
得られた感光体について下記の電気特性試験(I) を行
い、各感光体の電気特性を評価した。 電気特性試験(I) ジェンテック(GENTEC)社製のドラム感度試験機を用い
て各感光体の表面に印加電圧を加え、その表面を+70
0±20Vに帯電させた後、表面電位Vo (V)を測定
した。次いで、露光光源であるハロゲンランプの白色光
からバンドパスフィルタを用いて取り出した波長780
nmの単色光(半値幅20nm、光強度8μJ/c
m2 )を感光体の表面に照射(照射時間1.5秒)し
て、上記表面電位Vo が1/2になるのに要した時間を
測定し、半減露光量E1/2 (μJ/cm 2 )を算出し
た。また、露光開始から0.5秒経過した時点での表面
電位を残留電位Vr (V)として測定した。
発生剤、正孔輸送剤および電子輸送剤の種類と、電気特
性の試験結果とを表5に示す。なお、以下の表におい
て、電荷発生剤、正孔輸送剤および電子輸送剤の種類は
それぞれの式番号または化合物に付した番号で示した。
G2-1) を用いたほかは、実施例1〜4と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例21〜24 電荷発生剤としてα型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-1) を用いたほかは、実施例5〜8と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例25〜28 電荷発生剤としてα型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-1) を用いたほかは、実施例9〜12と同様にしてデ
ジタル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例29〜32 電荷発生剤としてα型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-1) を用いたほかは、実施例13〜16と同様にして
デジタル光源用の単層型感光体を製造した。 比較例8〜14 電荷発生剤としてα型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-1) を用いたほかは、比較例1〜7と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。
4で得られた感光体について前記電気特性試験(I) を行
い、各感光体の電気特性を評価した。各実施例および比
較例で使用した電荷発生剤、正孔輸送剤および電子輸送
剤の種類と、電気特性の試験結果とを表6に示す。
G2-2) を用いたほかは、実施例1〜4と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例37〜40 電荷発生剤としてY型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-2) を用いたほかは、実施例5〜8と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例41〜44 電荷発生剤としてY型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-2) を用いたほかは、実施例9〜12と同様にしてデ
ジタル光源用の単層型感光体を製造した。 実施例45〜48 電荷発生剤としてY型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-2) を用いたほかは、実施例13〜16と同様にして
デジタル光源用の単層型感光体を製造した。 比較例15〜21 電荷発生剤としてY型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-2) を用いたほかは、比較例1〜7と同様にしてデジ
タル光源用の単層型感光体を製造した。
21で得られた感光体について前記電気特性試験(I) を
行い、各感光体の電気特性を評価した。各実施例および
比較例で使用した電荷発生剤、正孔輸送剤および電子輸
送剤の種類と、電気特性の試験結果とを表7に示す。
2.5重量部および結着樹脂(ポリビニルブチラール)
1重量部を溶媒(テトラヒドロフラン)15重量部とと
もにボールミルにて混合分散させて、電荷発生層用の塗
布液を作製した。次いでこの塗布液を導電性基材(アル
ミニウム素管)上にディップコート法にて塗布し、11
0℃で30分間熱風乾燥して、膜厚0.5μmの電荷発
生層を形成した。
(11-2)1重量部および結着樹脂(ポリカーボネート)1
重量部を溶媒(テトラヒドロフラン)10重量部ととも
にボールミルにて混合分散させて、電荷輸送層用の塗布
液を作製した。次いでこの塗布液を上記電荷発生層上に
ディップコート法にて塗布し、110℃で30分間熱風
乾燥して、膜厚20μmの電荷発生層を形成し、デジタ
ル光源用の積層型感光体を製造した。 実施例50 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(11-6)を用いたほか
は、実施例49と同様にしてデジタル光源用の積層型感
光体を製造した。 実施例51 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(12-6)を用いたほか
は、実施例49と同様にしてデジタル光源用の積層型感
光体を製造した。 実施例52 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(13-6)を用いたほか
は、実施例49と同様にしてデジタル光源用の積層型感
光体を製造した。 実施例53〜56 電荷発生剤としてα型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-1) を用いたほかは、実施例49〜52と同様にして
デジタル光源用の積層型感光体を製造した。 実施例57〜60 電荷発生剤としてY型オキソチタニルフタロシアニン(C
G2-2) を用いたほかは、実施例49〜52と同様にして
デジタル光源用の積層型感光体を製造した。 比較例22〜28 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-7) を用
いたほかは、実施例49と同様にしてデジタル光源用の
積層型感光体を製造した。 比較例29〜35 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-7) を用
いたほかは、実施例53と同様にしてデジタル光源用の
積層型感光体を製造した。 比較例36〜42 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-7) を用
いたほかは、実施例57と同様にしてデジタル光源用の
積層型感光体を製造した。
42で得られた感光体について下記の電気特性試験(II)
を行い、各感光体の電気特性を評価した。 電気特性試験(II) 感光体の表面を−700±20Vに帯電させたほかは、
前記電気特性試験(I)と同様にして表面電位V
o (V)、残留電位Vr (V)および半減露光量E1/2
(μJ/cm2 )を求めた。
発生剤および正孔輸送剤の種類と、電気特性の試験結果
とを表8および9に示す。
と同様にしてアナログ光源用の単層型感光体を製造し
た。 実施例65〜68 電荷発生剤としてペリレン顔料(CG3-1) を用いたほか
は、実施例5〜8と同様にしてアナログ光源用の単層型
感光体を製造した。 実施例69〜72 電荷発生剤としてペリレン顔料(CG3-1) を用いたほか
は、実施例9〜12と同様にしてアナログ光源用の単層
型感光体を製造した。 実施例73〜76 電荷発生剤としてペリレン顔料(CG3-1) を用いたほか
は、実施例13〜16と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 比較例43〜49 電荷発生剤としてペリレン顔料(CG3-1) を用いたほか
は、比較例1〜7と同様にしてアナログ光源用の単層型
感光体を製造した。
49で得られた感光体について下記の電気特性試験(II
I) を行い、各感光体の電気特性を評価した。 電気特性試験(III) 露光光源としてハロゲンランプの白色光(光強度8ルッ
クス)を用いたほかは、前記電気特性試験(I) と同様に
して、表面電位Vo (V)、残留電位Vr (V)および
半減露光量E1/2 (lux・秒)を求めた。
発生剤、正孔輸送剤および電子輸送剤の種類と、電気特
性の試験結果とを表10に示す。
64と同様にしてアナログ光源用の単層型感光体を製造
した。 実施例81〜84 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-1) を用いたほか
は、実施例65〜68と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例85〜88 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-1) を用いたほか
は、実施例69〜72と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例89〜92 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-1) を用いたほか
は、実施例73〜76と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 比較例50〜56 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-1) を用いたほか
は、比較例43〜49と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。
56で得られた感光体について前記電気特性試験(III)
を行い、各感光体の電気特性を評価した。各実施例およ
び比較例で使用した電荷発生剤、正孔輸送剤および電子
輸送剤の種類と、電気特性の試験結果とを表11に示
す。
64と同様にしてアナログ光源用の単層型感光体を製造
した。 実施例97〜100 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-2) を用いたほか
は、実施例65〜68と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例101〜104 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-2) を用いたほか
は、実施例69〜72と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例105〜108 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-2) を用いたほか
は、実施例73〜76と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 比較例57〜63 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-2) を用いたほか
は、比較例43〜49と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。
〜63で得られた感光体について前記電気特性試験(II
I) を行い、各感光体の電気特性を評価した。各実施例
および比較例で使用した電荷発生剤、正孔輸送剤および
電子輸送剤の種類と、電気特性の試験結果とを表12に
示す。
64と同様にしてアナログ光源用の単層型感光体を製造
した。 実施例113〜116 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-3) を用いたほか
は、実施例65〜68と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例117〜120 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-3) を用いたほか
は、実施例69〜72と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 実施例121〜124 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-3) を用いたほか
は、実施例73〜76と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。 比較例64〜70 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-3) を用いたほか
は、比較例43〜49と同様にしてアナログ光源用の単
層型感光体を製造した。
4〜70で得られた感光体について前記電気特性試験(I
II) を行い、各感光体の電気特性を評価した。各実施例
および比較例で使用した電荷発生剤、正孔輸送剤および
電子輸送剤の種類と、電気特性の試験結果とを表13に
示す。
は、実施例49〜52と同様にしてアナログ光源用の積
層型感光体を製造した。 実施例129〜132 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-1) を用いたほか
は、実施例49〜52と同様にしてアナログ光源用の積
層型感光体を製造した。 実施例133〜136 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-2) を用いたほか
は、実施例49〜52と同様にしてアナログ光源用の積
層型感光体を製造した。 実施例137〜140 電荷発生剤としてビスアゾ顔料(CG4-3) を用いたほか
は、実施例49〜52と同様にしてアナログ光源用の積
層型感光体を製造した。 比較例71〜76 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-6) を用
いたほかは、実施例125と同様にしてアナログ光源用
の積層型感光体を製造した。 比較例77〜82 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-6) を用
いたほかは、実施例129と同様にしてアナログ光源用
の積層型感光体を製造した。 比較例83〜88 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-6) を用
いたほかは、実施例133と同様にしてアナログ光源用
の積層型感光体を製造した。 比較例89〜95 正孔輸送剤としてスチルベン誘導体(6-1) 〜(6-7) を用
いたほかは、実施例137と同様にしてアナログ光源用
の積層型感光体を製造した。
1〜95で得られた感光体について下記の電気特性試験
(IV)を行い、各感光体の電気特性を評価した。 電気特性試験(IV) 感光体の表面を−700±20Vに帯電させたほかは、
前記電気特性試験(III) と同様にして表面電位V
o (V)、残留電位Vr (V)および半減露光量E1/ 2
(lux・秒)を求めた。
発生剤および正孔輸送剤の種類と、電気特性の試験結果
とを表14および15に示す。
子写真感光体は、各実施例に対応する比較例に比べて残
留電位Vr の絶対値が小さい。また、半減露光量E1/2
についても、対応する比較例での値と同等またはその値
を下回っている。このことから、実施例1〜140の電
子写真感光体は、優れた感度を有することがわかる。
誘導体を、前述の実施例1〜140と同様にして電子写
真感光体(アナログ光源用の単層型および積層型の感光
体、デジタル光源用の単層型および積層型の感光体)を
製造すれば、実施例1〜140の電子写真感光体と同様
に優れた感度を有する感光体が得られる。
ン誘導体(1) は、バインダー樹脂との相溶性が高く、か
つ高い電荷輸送能(正孔輸送能)を有する。また本発明
の電子写真感光体は、上記スチルベン誘導体(1) を正孔
輸送剤として用いることから、高感度である。従って、
本発明の電子写真感光体は、静電式複写機やレーザービ
ームプリンタ等の各種画像形成装置の高速化、高性能化
等に寄与するという特有の作用効果を有する。
トルを示すグラフである。
ルを示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 (式中、R1 およびR3 は同一または異なって、置換基
を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリ
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基または置換
基を有してもよいアルコキシ基を示し、R2 およびR4
は同一または異なって、水素原子、置換基を有してもよ
いアルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基
を示す。)で表されるスチルベン誘導体。 - 【請求項2】前記一般式(1) 中のR2 およびR4 の置換
位置が4(パラ)位のとき、R2 およびR4 は水素原子
である請求項1記載のスチルベン誘導体。 - 【請求項3】前記一般式(1) 中のR3 とR1 とが同一の
基で、かつR4 とR2 とが同一の基である請求項1記載
のスチルベン誘導体。 - 【請求項4】一般式(2) : 【化2】 (式中、R1 は置換基を有してもよいアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるホルミル化トリフェニルアミン誘導体と、一
般式(3) : 【化3】 で表されるビスリン酸エステル誘導体とを反応させるこ
とを特徴とする、請求項3記載のスチルベン誘導体の製
造方法。 - 【請求項5】前記ホルミル化トリフェニルアミン誘導体
(2) が、一般式(4) : 【化4】 (式中、R1 は置換基を有してもよいアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるアニリン誘導体にヨードベンゼンを反応させ
て、一般式(5) : 【化5】 (式中、R1 は置換基を有してもよいアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基または置換基を有してもよいアルコキシ基を
示し、R2 は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基または置換基を有してもよいアルコキシ基を示す。)
で表されるトリフェニルアミン誘導体を得、 この化合物(5) をフィルスマイヤー(Vilsmeier) 法によ
りホルミル化させることにより得られる、請求項4記載
の製造方法。 - 【請求項6】導電性基体上に感光層を設けた電子写真感
光体であって、前記感光層が、請求項1〜3のいずれか
に記載の一般式(1) で表されるスチルベン誘導体を含有
することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項7】前記感光層が、請求項1〜3のいずれかに
記載の一般式(1) で表されるスチルベン誘導体と共に、
電荷発生剤と電子輸送剤とを含有した単層型の感光層で
ある請求項6記載の電子写真感光体。
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