JP2000135897A - 複式筆記具 - Google Patents

複式筆記具

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JP2000135897A
JP2000135897A JP11100836A JP10083699A JP2000135897A JP 2000135897 A JP2000135897 A JP 2000135897A JP 11100836 A JP11100836 A JP 11100836A JP 10083699 A JP10083699 A JP 10083699A JP 2000135897 A JP2000135897 A JP 2000135897A
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JP
Japan
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tip
writing
ink
ballpoint pen
shaft
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JP11100836A
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English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 筆記体と連接したノック操作部材を摺動させ
て筆記体を選択し、軸先より筆記先端部を突出させるよ
うにした単純な構造の複式筆記具で、少なくとも一本は
低粘度油性インキを充填したボールペン筆記体であり、
筆記先端部が突出したままポケットに差されても服を汚
損する問題が無い。 【解決手段】 筆記体の一本を先軸の先端口36から突
出させて、そのノック操作部材26が後軸1に対し前進
位置に係止された状態でクリップ9の先端部を後軸の側
面から離反する方向に可動した時に、その可動が前進位
置に係止されたノック操作部材の係止状態が解除される
ように伝達されて筆記先端部が先軸の先端口内に没入可
能となる。又、筆記体の内、少なくとも一本はインキ収
容管内に低粘度油性インキを充填したボールペン筆記体
33であり、且つそのインキ収容管の外径が3〜3.5
mmの範囲に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の筆記体の筆記先
端部を選択的に軸先より突出させるようにした複式筆記
具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のボールペン筆記体を押出す
構造のノック式の複式筆記具が知られており、軸内のノ
ック操作部材に固定された筆記体を、軸内に設けた縦溝
に沿って夫々摺動自在として、選択的にひとつの筆記体
の先端を軸先端孔から突出させて係合し、夫々が突出す
ることにより他の筆記体の係合を解除してリターンスプ
リングの作用により軸内に収納させるように構成されて
いる。
【0003】又、従来知られる油性ボールペンのインキ
は高粘度で、筆記の際にボテ、筆記描線のムラ、濃度の
薄さ、筆記圧が高い等の問題が存在する。又、従来の油
性ボールペンの改良として相対的に低粘度のインキであ
るが、先端ボールの回転でより粘度が低下してインキが
スムーズに流出する、所謂剪断減粘性を有した水性のイ
ンキを充填したボールペンが知られている。そのような
ボールペンは上向き筆記をした時には先端ボール背面の
インキが無くなると、インキのヘッドが直に加わる為に
顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。又、イ
ンキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ側を下向
きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じ
るとインキが滲みでる(直流)問題が生じる。又更に上
向き筆記後やノックや落下等の衝撃後で先端ボール背面
のインキが逆流傾向となる為に筆記掠れが起きる問題が
存在する。(水性ボールペンのチップは油性ボールペン
のチップに対して先端ボールとチップ抱持部の縦ガタが
大きく設定されている。)その為に、通常はインキの後
端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、イン
キの自重や衝撃に対してインキの逆流を抑制するグリー
ス状のフォロアが設けられる。又、先端ボールがチップ
のボール抱持部に密接するように先端ボールの背面をス
プリングで押圧する手段やチップの後端にボール弁を遊
嵌した弁室を設ける手段が用いられている。又、この種
のボールペンは、チップ先端部が服地に接触していると
インキが吸い出されて服地を汚損する問題がある。
【0004】一方、従来の高粘度油性インキのボールペ
ンの改良として低粘度油性インキのボールペンが考えら
れている。低粘度油性インキを用いた場合、チップ先端
部の乾燥の問題がない。又、水性ボールペンに対して先
端ボールとチップ抱持部の縦ガタを小さくできるのでイ
ンキの直流に対して有利である。又、先端ボール径が
0.5mm以下(0.3mm、0.4mmの細字用)の
場合にはインキの流出量が小さくチップ内のインキ流路
が細いのでインキの直流及び逆流防止に有利である。
又、インキ収容管の長さが短いほど(インキの充填長
さ)、インキ収容管の内径が細いほどインキの直流及び
逆流防止に対して有利である。以上のことを基にして、
低粘度油性インキを使用してインキ収容管の外径を3〜
3.5mm、先端ボール径を0.5mm以下とすること
で、特別なインキの直流及び逆流防止機構を設けない場
合でも複式筆記具用のボールペン筆記体の替え芯として
筆記寿命を含めて十分使用満足感のあるものが提供可能
となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したノック式の複
式筆記具は構造が単純なため安価な複式筆記具として利
用されている。本発明は単純な構造を維持しつつ、筆記
先端部が突出したままポケットに差されても服を汚損す
る問題がなく、少なくとも一本は低粘度油性インキを充
填したボールペン筆記体であり、その他、芯の繰出し操
作が必要なシャープペンシル筆記体や消しゴム繰り出し
体、入力ペンや先端ボール径が0.5mm以下のボール
ペン筆記体、先端ボール径が0.5mm以上のボールペ
ン筆記体などを種々組み合わせて搭載できることを可能
とした多機能で安価な複式筆記具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の構成を有する。請求項1に記載の発
明に係る複式筆記具は、先軸に対して後軸を接合した軸
筒内に複数本の筆記体を収納して、筆記体と連接したノ
ック操作部材を後軸後端近傍に至り設けた縦溝に突出さ
せ、ノック操作部材を軸先方に摺動させて前方で係止す
ることにより選択的に先軸の先端孔から筆記先端部を突
出可能とした複式筆記具に於いて、筆記体の一本を先軸
の先端口から突出させて、そのノック操作部材が後軸に
対し前進位置に係止された状態でクリップの先端部を後
軸の側面から離反する方向に可動した時に、その可動が
前進位置に係止されたノック操作部材の係止状態が解除
されるように伝達されて筆記先端部が先軸の先端口内に
没入可能となり、又、上記筆記体の内、少なくとも一本
はインキ収容管内に低粘度油性インキを充填したボール
ペン筆記体であり、且つそのインキ収容管の外径が3〜
3.5mmの範囲に設定されてなる。
【0007】請求項2に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に用いられるボールペ
ン筆記体に於いて、チップ先端部に回転自在に抱持され
る先端ボール径が0.5mm以下である。
【0008】請求項3に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に用いられるボールペ
ン筆記体に於いて、先端ボール径が0.5mm以上であ
って、先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に密接
されるようにその先端ボールの背面を押圧するようにス
プリングが配設されてなる。
【0009】請求項4に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に用いられるボールペ
ン筆記体に於いて、継ぎ手の先端に先端ボール径が0.
5mm以上であるボールペンのチップと後方にインキ収
容管が設けられ、その継ぎ手の軸心に後部にテーパー状
又は球面状のボール受け座を有した弁室が形成されると
共に弁室内にボール弁が遊嵌された所謂インキの逆流防
止機構が設けられてなる。
【0010】請求項5に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1〜4に記載の複式筆記具に用いられるボー
ルペン筆記体に於いて、インキ収容管内に充填された低
粘度油性インキの後端にインキの消耗と共にインキ面に
追随して移動可能なグリース状のフォロアが配設されて
なる。
【0011】請求項6に記載の発明に係る複式筆記具
は、請求項1に記載の複式筆記具に於いて、先端ボール
径が0.5mm以下であるボールペンのチップを有した
ボールペン筆記体と先端ボール径が0.5mm以上であ
るボールペンのチップを有したボールペン筆記体が複数
種組み合わされて収納されたことを特徴とする。
【0012】
【実施例】先ず、図1乃至図6は本発明の実施例を示し
ており、図1は複式筆記具の外観を示す斜視図である。
図2乃至図4に示すように、後軸1の後方側面には、ク
リップ9を嵌装する窓孔3と複数箇所で後端部近傍に至
り縦溝2が穿設されて内孔部後方には筒状でその側面に
スリット4aを有した軸部4が形成されている。又、後
軸の窓孔3と同軸上の前方に孔部10と更に前方に適宜
長さの略矩形状の窓部22が穿設されている。
【0013】一方、継ぎ手12は、筒部21の後端面の
中心に小孔19を有した軸部13と該軸部13の廻りに
縦溝2と対応した複数の孔14が穿設され、筒部21の
外周部に突状の係合部15が設けられ、その前方の鍔部
16の前方にネジ状の接合部17が形成されている。そ
の継ぎ手12が後軸1の先端側より挿入され、係合部1
7が窓部22に弾性的に貫出されると共に窓部22前端
の段部23に当接して抜け止め係止され、後軸1は継ぎ
手12に対して回転方向で一体に、軸方向に適宜ストロ
ークで軸推移するように設けられる。
【0014】一方、先方より小径部24、中径部40、
大径部39より成る係止ピン6の大径部39の側面には
溝8が穿設されてその溝の前面に傾斜状のカム面37が
形成され、大径部39と中径部40の接続部に傾斜状の
段部7が、中径部40と小径部24の接続部に段部38
が形成されて、前記継ぎ手12の軸部13の端面と段部
38との間にスプリング11が附勢された状態に係止ピ
ン6が後軸1の後端から軸部4の内孔に挿通して取付け
られ、小径部24の先端が軸部13の小孔19に嵌入
し、大径部39が軸部4に位置して軸支されると共に、
大径部39の溝8には前記クリップ9の基部に形成した
脚部9aが窓孔3と軸部4のスリット4aを挿通して嵌
入され、脚部9aの前端に形成された突出状のカム部9
cが上記カム面37に対接した状態でクリップ9が後軸
1の窓孔3に適宜回動可能に軸支される。
【0015】又、クリップ9の先端部内側に設けられた
玉部9dが後軸1の孔部10に没入した状態となる。こ
の状態から、クリップ9の先端部を後軸1の側面から離
反する方向に可動した時に、カム部9cがカム面37を
押圧して係止ピン6が前進する。尚、クリップ9の軸支
手段は種々考えられるが、その一手段として脚部9aの
両側面に設けた突状の軸支部9bを後軸の窓孔3の側壁
に設けた溝部3aに回動可能且つ抜け止め係止させてい
る。
【0016】又、ノック操作部材26は板状で後方で外
側に膨出した後端部27と内側に適宜突起28が形成さ
れ、先方に軸部29とその先端に筆記体の後端部を着脱
可能に止着する係止部30が形成されている。ノック操
作部26は複数個用意されて夫々の係止部30にはシャ
ープペンシル筆記体32、ボールペン筆記体33、消し
ゴム繰り出し体34の後端が止着されて夫々後軸1に穿
設されたそれぞれの縦溝2に嵌装され、夫々の筆記体は
継ぎ手12のそれぞれの孔14を貫通してリターンスプ
リング31がノック操作部26の段部42と継ぎ手12
の後端面との間に附勢されて夫々の筆記体は後軸1の後
方に常時引き込まれるよう配設されている。
【0017】ところで、上述したように後軸1の前方外
周部に窓部22が穿設され、継ぎ手12の筒部21の外
周部に突状の係合部15が設けられて、前記スプリング
11とリターンスプリング31の前端が継ぎ手12の後
端に当接されると共に窓部22に係合部15が貫出する
よう係止されて、継ぎ手12が後軸1に対して適宜スト
ロークで軸推移のみ可能に接合されると共に継ぎ手12
の前方に先軸25が着脱可能に止着されている。又、継
ぎ手12の鍔部16と後軸1の前端との間に隙間Sが形
成されて、後軸1は先軸25に対して軸推移する。尚、
隙間Sは芯や消しゴムの繰り出しの為のノックストロー
クに十分な寸法を有している。
【0018】又、その他の筆記体としては上記消しゴム
繰り出し体34と同等のものに色芯等を繰り出し可能に
取付けたものや、他色のボールペン筆記体、入力ペンが
取付けられる。又、天冠5には太径の消しゴムを備える
ことも可能である。又、シャープペンシル筆記体は通常
の複合筆記具に使用されるシャープペンシル要素と同じ
構成を有するものでノックにより芯を繰り出す。又、消
しゴム繰り出し体はシャープペンシル筆記体と基本的に
は同じもので芯針を介在させて消しゴムを繰り出すよう
に構成されている。
【0019】又、入力ペン体は、コンピューター等装置
のスイッチのオン・オフや入力ボードに手書きで感圧入
力させるペン体である。実施形態としては、ポリプロピ
レン樹脂製のチューブの先端にチップが圧着されてな
る。チップは樹脂又は金属製で先端に曲面を有してい
る。尚、チップはボールペン等のチップと同様に設ける
ことも可能である。又、全体を樹脂製として、後方の軸
と先方のチップとの接続部を横方向に容易に弾性変位す
る屈曲可能部となして、チップが先軸の先端孔からスム
ーズに出没するようになすことも可能である。
【0020】又、ボールペン筆記体33は、通常知られ
る高粘度域の油性インキが充填されてなる油性ボールペ
ンを使用してもよいが、本発明の主目的としては低粘度
油性インキが充填されてなるボールペン筆記体である。
又、ボールペン筆記体33は上述したようにチップ先端
部の耐乾燥性、インキの直流及び逆流防止の対策が重要
である。図6は先端ボール径が0.5mm以上のチップ
を有したボールペン筆記体の一実施形態を示しており、
上記の対策が完璧に加えられたものである。
【0021】このボールペン筆記体33の構造について
説明すると、先ずチップ52はインキ流入可能なチャン
ネルを有した座に先端ボール53が略当接した状態で、
先端ボールが回転自在に抱持されるようカシメられてい
る。又、チップ52の内孔部にスプリング56が内挿さ
れ、チップの軸部54の後端が適宜カシメられてスプリ
ング56の後端が抜出不能に設けられている。又、スプ
リング56の先方には直立状の棒軸部57が形成され、
この棒軸部の先端が先端ボール53の後端に押圧状に当
接する。尚、先端ボールはその押圧でチップ52のボー
ル抱持部の内縁に密接状態と成されている。
【0022】又、継ぎ手43の内孔部51の後方にチッ
プ52の軸心と適宜偏心した弁室46が設けられ、この
弁室の後部には導孔49に連通してテーパー状又は球面
状のボール受け座47が形成されている。又、弁室46
の内壁の一側にはインキが流入可能な溝部48が形成さ
れている。又、弁室内にはボール弁50が遊嵌されて、
チップ52を下向きにした状態でボール弁50がチップ
の軸部54の後端に偏った状態に当接して、上記溝部4
8等を通じて導孔49から流入したインキがチップ内孔
部に流入するように構成されている。
【0023】又、継ぎ手43の前軸部44の後方には後
軸部45が延設されている。後軸部45の外周には筒状
のインキ収容管58が固着され、インキ収容管58の内
孔部が継ぎ手43の導孔49に導通している。又、イン
キ収容管58内には耐乾燥性に優れた低粘度油性インキ
59が充填され、更にインキ59の後端にインキの消耗
と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース
状のフォロア60が配設されている。尚、上記インキ収
容管58は一例として透明のPP樹脂成形品等が使用さ
れる。又、ボール弁50を備えないで済む場合には継ぎ
手43は必ずしも必要とせず、チップ52を直接インキ
収容管58に固着することができる。
【0024】ところで、本発明に使用されるボールペン
筆記体は低粘度油性インキが用いられ、チップ先端部の
乾燥の問題がない。又、先端ボール径が0.5mm以下
(0.3mm、0.4mmの細字用)の場合には、先端
ボールとチップ抱持部の縦ガタを小さく、且つチップ内
のインキ流路が細く、更にインキ収容管の外径を3〜
3.5mmとすることで、上記図6の実施例で示したよ
うな特別なインキの直流及び逆流防止機構を設けない場
合でもインキの直流及び逆流が防止可能であり、複式筆
記具用のボールペン筆記体の替え芯として筆記寿命を含
めて十分使用満足感のあるものが提供可能である。又、
先端ボール径が0.5mm以上、インキ収容管を長くし
たりインキ収容管を薄肉の金属管と成して内孔を拡げて
インキの充填量を大きくした場合、又、インキを更に低
粘度とした場合などには図6の実施例で示したインキの
直流及び逆流防止機構が必要に応じた選択で組み込まれ
る。
【0025】
【作用】本発明の構成は以上の通りであり、図3は筆記
部の収納状態を示している。本発明の複式筆記具は複数
本の筆記体を有するものであるが、図示が複雑となるた
め一本の筆記体を搭載した状態で他を省略して示してい
る。次に、図4に示すようにノック操作部材26の後端
部27をノックして軸先方に摺動させ、後端部27を後
軸1の軸部4先端の端部20に係合させるとボールペン
筆記体33の筆記先端部が先軸先端口36から突出す
る。この状態から図5に示すようにクリップ9の先端部
を後軸側面から離反する方向に可動させると、それと連
動して脚部のカム部9cが係止ピン6のカム面37を押
圧して前進させ、傾斜状の段部7がノック操作部材26
の突起28に当接し、後端部27と軸部4前端の端部2
0との係止状態を解除して筆記先端部は軸先端口36よ
り先軸25内に没入する。又、他のシャープペンシル筆
記体32や消しゴム繰り出し体34の場合も同様に作用
する。尚、シャープペンシル筆記体32や消しゴム筆記
体34の筆記先端部を先軸の先端孔36から突出させた
場合には先軸25に対して後軸1を軸推移させることで
芯や消しゴム35を繰り出すことが可能である。
【0026】又、筆記先端部が先軸の先端口36から突
出した状態でクリップ9をポケット等に差した場合、上
述したように筆記先端部が先端口内に没入するので筆記
先端部で服を汚す心配がない。尚、クリップの玉部9d
が軸筒の孔部10に深く没入しているので、例え薄地の
服であってもクリップ先端部の離反ストロークは十分確
保され、従ってノック操作部材の係止を確実に解除可能
とする。
【0027】ところで、筆記体の収納本数が少ない場合
には突出した筆記先端部を没入させるのに他のノック操
作部を軸推移させて相互のノック操作部の干渉により係
止状態を解除する方法を行っているが、筆記体の収納本
数が多くなるとノック操作部どうしの干渉による係止の
解除方法は設計的に困難になる。又、突出した筆記体に
対して解除側の筆記体が前進するため筆記体どうしが干
渉しあって筆記体の切り替え操作に支障をきたす。本発
明ではクリップと連動する係止ピンを設けたことにより
筆記体どうしの干渉がないので切り替え操作はスムーズ
である。
【0028】
【発明の効果】本発明の構成及び作用は以上の通りであ
り、筆記先端部が突出したままポケットに差されても服
を汚損する問題が無く、単純な構造で、且つシャープペ
ンシル筆記体、ボールペン筆記体、消しゴム繰り出し
体、入力ペン等の多数の筆記体が選択して使用できる多
機能な複式筆記具が安価に提供可能となる。又、耐乾燥
性に優れた低粘度の油性インクを使用することでボテや
ムラの無い筆記が可能となるボールペン筆記体が提供で
きる。又更に、先端ボールの径を0.3mm、0.4m
mとした手帳等の筆記に適した細書き用の複式筆記具や
先端ボール径が0.5mm以下のボールペン筆記体、先
端ボール径が0.5mm以上のボールペン筆記体を種々
組み合わせた携帯に便利な複式筆記具が提供可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である複式筆記具の筆記部の収
納状態を示した外観斜視図である。
【図2】本発明の複式筆記具の部品の展開状態を示した
斜視図である。
【図3】筆記具の収納状態に於ける要部縦断面図であ
る。
【図4】筆記先端部を先軸の先端口から突出させた状態
を示した要部縦断面図である。
【図5】クリップを後軸側面から離反させて、突出した
筆記先端部を先軸内に没入させる瞬間を示した要部縦断
面図である。
【図6】低粘度油性インキを使用したボールペン筆記体
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 後軸 2 縦溝 3 窓孔 3a 溝部 4 軸部 4a スリット 5 天冠 6 係止ピン 7 段部 8 溝 9 クリップ 9a 脚部 9b 軸支部 9c カム部 9d 玉部 10 孔部 11 スプリング 12 継ぎ手 13 軸部 14 孔 15 係合部 16 鍔部 17 接合部 18 後端孔 19 小孔 20 端部 21 筒部 22 窓部 23 段部 24 小径部 25 先軸 25a 接合部 26 ノック操作部材 27 後端部 28 突起 29 軸部 30 係止部 31 リターンスプリング 32 シャープペンシル筆記体 33 ボールペン筆記体 34 消しゴム繰り出し体 35 消しゴム 36 先端口 37 カム面 38 段部 39 大径部 40 中径部 43 継ぎ手 44 前軸部 45 後軸部 46 弁室 47 ボール受け座 48 溝部 49 導孔 50 ボール弁 51 内孔部 52 チップ 53 先端ボール 54 軸部 55 カシメ部 56 スプリング 57 棒軸部 58 インキ収容管 59 インキ 60 フォロア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月9日(1999.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先軸に対して後軸を接合した軸筒内に複
    数本の筆記体を収納して、筆記体と連接したノック操作
    部材を後軸後端近傍に至り設けた縦溝に突出させ、ノッ
    ク操作部材を軸先方に摺動させて前方で係止することに
    より選択的に先軸の先端孔から筆記先端部を突出可能と
    した複式筆記具に於いて、 筆記体の一本を先軸の先端口から突出させて、そのノッ
    ク操作部材が後軸に対し前進位置に係止された状態でク
    リップの先端部を後軸の側面から離反する方向に可動し
    た時に、その可動が前進位置に係止されたノック操作部
    材の係止状態が解除されるように伝達されて筆記先端部
    が先軸の先端口内に没入可能となり、又、上記筆記体の
    内、少なくとも一本はインキ収容管内に低粘度油性イン
    キを充填したボールペン筆記体であり、且つそのインキ
    収容管の外径が3〜3.5mmの範囲に設定されたこと
    を特徴とする複式筆記具。
  2. 【請求項2】 ボールペン筆記体に於いて、チップ先端
    部に回転自在に抱持される先端ボール径が0.5mm以
    下である請求項1に記載の複式筆記具。
  3. 【請求項3】 ボールペン筆記体に於いて、先端ボール
    径が0.5mm以上であって、先端ボールがチップのボ
    ール抱持部の内縁に密接されるようにその先端ボールの
    背面を押圧するようにスプリングが配設されて成る請求
    項1に記載の複式筆記具。
  4. 【請求項4】 ボールペン筆記体に於いて、継ぎ手の先
    端に先端ボール径が0.5mm以上であるボールペンの
    チップと後方にインキ収容管が設けられ、その継ぎ手の
    軸心に後部にテーパー状又は球面状のボール受け座を有
    した弁室が形成されると共に弁室内にボール弁が遊嵌さ
    れた所謂インキの逆流防止機構が設けられて成る請求項
    1に記載の複式筆記具。
  5. 【請求項5】 ボールペン筆記体に於いて、インキ収容
    管内に充填された低粘度油性インキの後端にインキの消
    耗と共にインキ面に追随して移動可能なグリース状のフ
    ォロアが配設されてなる請求項1〜4に記載の複式筆記
    具。
  6. 【請求項6】 先端ボール径が0.5mm以下であるボ
    ールペンのチップを有したボールペン筆記体と先端ボー
    ル径が0.5mm以上であるボールペンのチップを有し
    たボールペン筆記体が複数種組み合わされて収納された
    ことを特徴とする請求項1に記載の複式筆記具。
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