JP2000134424A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000134424A
JP2000134424A JP10307463A JP30746398A JP2000134424A JP 2000134424 A JP2000134424 A JP 2000134424A JP 10307463 A JP10307463 A JP 10307463A JP 30746398 A JP30746398 A JP 30746398A JP 2000134424 A JP2000134424 A JP 2000134424A
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JP10307463A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファーストスキャン時間の短縮により効率ア
ップを図る。 【解決手段】 本トレイ103の本原稿台105上に製
本原稿BOを載置し、本トレイ103をスキャナ本体内
に押し込んでセットすると、キャリッジ200が直ちに
プレスキャンを開始し、製本原稿BOの左右ページの端
部を検出する。そして、キャリッジ200は、製本原稿
BOの綴じ部付近に停止して待機する。スキャン命令が
あった場合、プレスキャン時に得たページの端部位置デ
ータにより、キャリッジ200は素早く読取開始位置に
移動して読み取り動作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート原稿及び本
型原稿の読み取りが可能な画像読取装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的な画像読取装置(スキャナあるい
は複写機・ファクシミリ等における画像読取部を含む)
はシート型の原稿を処理するように構成されている。シ
ート型原稿(以下、シート原稿)については、原稿を自
動的に給・排紙する自動原稿給送装置(ADF)が知ら
れており、画像読取装置にADFを搭載することによ
り、複数枚のシート原稿を自動的に読み取ることができ
る。一方、原稿が本やノートなどのように綴じ部を有す
る本型原稿(以下、製本原稿と呼ぶ)の場合には、従来
の画像読取装置ではユーザが1枚ずつページをめくって
原稿をセットし直す必要があり、複数ページを自動的に
読み取ることができない。
【0003】そこで、本願出願人は、製本原稿の自動的
な読み取りを可能とするために、製本原稿ページめくり
装置およびこれを備える画像読取装置等を先に提案して
いる(特開平6−250465号、特開平6−2504
66号、特開平6−250467号、特開平9−211
901号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製本原稿ページめくり装置を備える画像読取装置におい
ては、スタートボタンを押してからプレスキャン(読み
取り範囲の決定などのために必要な動作)を行っていた
ため、ファーストスキャン時間が長いという問題があっ
た。
【0005】また、見開いて載置された製本原稿の、め
くり側端部のみを検知し、読取り側上流の製本原稿の端
部は検知も算出もされず、さらにさかのぼった所定位置
から読み取りを開始していた。このため、無駄な動作が
多く、ファーストスキャン時間が長いという問題もあ
る。
【0006】さらに、このとき、原稿台は加圧されず、
読取り画像が歪むなどの不具合も生じていた。本発明
は、従来の製本原稿ページめくり装置を備える画像読取
装置における上述の問題を解決し、ファーストスキャン
時間の短縮により効率アップを図るとともに、読取り性
能を向上させた画像読取装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、製本原稿を載置する本トレイと、該トレイ上に見
開いて載置された製本原稿の画像を読み取るとともに製
本原稿のページめくりを行うキャリッジとを有する画像
読取装置において、前記本トレイ上に製本原稿を載置
し、本トレイを装置本体にセットすると、前記キャリッ
ジにより直ちにプレスキャンを開始して見開き載置され
た製本原稿の左右ページ端部を検出し、製本原稿の綴じ
部付近に前記キャリッジを停止させて待機することによ
り解決される。
【0008】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、製本原稿を載置する本トレイと、該トレイ上に見開
いて載置された製本原稿の画像を読み取るとともに製本
原稿のページめくりを行うキャリッジとを有する画像読
取装置において、前記本トレイ上に製本原稿を載置し、
本トレイを装置本体にセットすると、前記キャリッジに
より直ちに製本原稿の綴じ部付近からどちらか一方向へ
のみプレスキャンを行い、該方向のページ端部を検出
し、該検出したページ端部データに基づいてもう一方の
ページ端部位置を算出することを提案する。
【0009】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記本トレイを装置本体にセットしたとき、前記
本トレイは載置された製本原稿を上昇させて前記キャリ
ッジに製本原稿の綴じ部付近を加圧した後、所定量だけ
製本原稿を下降させ、その後プレスキャンすることを提
案する。
【0010】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記プレスキャンを行って製本原稿の綴じ部付近
にキャリッジを停止させた後、前記本トレイは載置され
た製本原稿を上昇させて前記キャリッジに製本原稿の綴
じ部付近を加圧し、その後待機することを提案する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記キャリッジによる製本原稿画像の読み取り開
始からページめくり終了までの間、前記本トレイの上下
方向の動きを固定することを提案する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態のス
キャナがホストマシン(外部制御装置)に接続された様
子を示す模式図である。この図に示すスキャナ101
は、外部制御装置の一例であるパソコン100にケーブ
ルを介して接続され、通信プロトコルによって制御情報
やデータなどをやり取りする。スキャナ101はシート
トレイ102と本トレイ103を有している。シートト
レイ102はスキャナの上部に設けられ、シート原稿を
載置するためのものである。本トレイ103は製本原稿
を載置するためのものであり、装置前面に本体から引き
出し可能に設けられている。本トレイ103は図示しな
い本トレイロック手段を有しており、本トレイ103の
引き出しを可能にしたり不可にしたりする。また、本ト
レイ103の前面には本トレイ開閉ボタン104が設け
られ、必要に応じてこの開閉ボタン104を押すことに
より、本トレイロック手段を制御する信号がスキャナ制
御部に送られる。そして、本トレイ103にはトレイの
開閉状態を検知するための本トレイ開閉センサ(図示せ
ず)が設けられ、また、本トレイ103内には製本原稿
のセットの有無を検知するための本センサ(図示せず)
が設けられている。
【0013】スキャナ101の本体内には後述するキャ
リッジ200が配設されている。キャリッジ200は、
シートトレイ102または本トレイ103上に載置され
た原稿を照明する蛍光燈や原稿画像を読み取るCCD等
を搭載し、走行可能に設けられている。キャリッジ20
0の構成と動作については後述する。
【0014】図2は、製本原稿を読み取るモードである
本モードにおけるキャリッジ200のホームポジション
を示すものである。図2に示す左右方向のほぼ中央位置
が本モードでのホームポジション(HP)となってい
る。本トレイ103における製本原稿BOを載置する原
稿台等の構成については後述するが、製本原稿BOは原
稿台上に見開いた状態でセットされ、後述する本上下動
手段(原稿台昇降手段)によって上昇し、ページ面がホ
ームポジションのキャリッジ200に押し当てられる。
【0015】シート原稿を読み取るモードであるシート
モードにおいては、スキャナ101内における左端の位
置がキャリッジ200のホームポジションとなってい
る。このように、本実施形態のスキャナにおいては、シ
ードモードのキャリッジ・ホームポジションと本モード
のキャリッジ・ホームポジションが異なった位置になっ
ている。キャリッジ200はスキャナ101の本体内を
図2において左右方向に走行し、シートトレイ102上
に載置されたシート原稿と本トレイ103上に載置され
た製本原稿を選択的に読み取ることができる。どちらの
モードにおいても、原稿面を走査することによって原稿
画像を読み取る。
【0016】本トレイ103内には製本原稿BOをセッ
トする本原稿台105が設けられている。この本原稿台
105の前後には、図3に示すよう、ワイヤ制御装置4
13が夫々配設されている。各ワイヤ制御装置413に
おいて、制御ワイヤ301に固定された固定玉302
a,302b,302c,302dが各ワイヤホルダ3
09a,309b及び309c,309dの端部の穴に
それぞれ勘合している。これにより、各ワイヤ制御装置
413をコントロールすることによって,本原稿台10
5を上下方向に移動させることができる。
【0017】制御ワイヤ301は、図3に示すように、
その一方の端部が上昇スプリング303によって支持さ
れており、支持プーリ305aによって下方に偏向さ
れ、他の支持ブーリ305bに到達するまでの間の部位
に固定玉302a(302c)が固定されている。この
制御ワイヤ301は、支持プーリ305bにより更に偏
向され、他の支持プーリ305c,305d,305e
を経た後、支持プーリ305fに到達するまでの間の部
位に固定玉302b(302d)が固定されている。こ
のとき、左右の固定玉302a,302b(302c,
302d)は、それぞれの高さが左右とも同じ高さにな
るように位置決めされている。そして、この支持プーリ
305fにより更に偏向された制御ワイヤ301は、駆
動ギヤプーリ306a(306b)のプーリ部に滑らな
いように巻き付けられた後、他の支持プーリ305gを
介して、その他端がバックスプリング304によって支
持されている。
【0018】ここで、前後の各ワイヤ制御装置413
は、図3に示すように、それぞれ同じ構成をなしてお
り、それぞれの駆動ギヤプーリ306a,306bのギ
ヤ部に、伝達シャフト308で連結された各伝達ギヤ3
07a,307bが、それぞれ噛み合うことによって、
全く同じ動作をするように構成されている。このとき、
各ワイヤ制御装置413の制御ワイヤ301に固定され
た固定玉302a,302b,302c,302dは、
それぞれの高さが前後左右とも同じ高さになるように位
置決めされている。
【0019】これにより、伝達シャフト308で連結さ
れた各伝達ギヤ307a,307bを介して、それぞれ
の駆動ギヤプーリ306a,306bが同期回転するこ
とにより、各制御ワイヤ301が互いに同期しながら移
動し、前後左右の各固定玉302a,302b,302
c,302dが、常に互いが同じ高さを保ちながら上下
方向に移動され、本原稿台105が傾くことなく,常時
水平状態を保ちながら上下方向に移動される。
【0020】手前側のワイヤ制御装置413の駆動ギヤ
プーリ306aには、図示せぬワイヤコントローラが連
結されていて、上下方向の動作制御を行っている。ま
た、本原稿台105は、四角形の枠組み構造からなり、
手前側と後ろ側のそれぞれの左右側端部付近には、ワイ
ヤーホルダ309a,309及び309c,309d
が、それぞれ外側に向かって固定されている。各ワイヤ
ーホルダ309a,309及び309c,309dの端
部には、制御ワイヤ301に固定された固定玉302
a,302bが嵌合するための穴と、制御ワイヤ301
を縦方向に通すためのすり割り溝がそれぞれ設けられて
いる。
【0021】この本原稿台105は、前述したように、
上昇スプリング303によって常に上方に移動するよう
に付勢されている。また、この本原稿台105は、図示
せぬワイヤコントローラによって制御ワイヤ301を固
定状態にすると、そのときの姿勢を保ちつづける。さら
に、この本原稿台105は、図示せぬワイヤコントロー
ラによって制御ワイヤ301をフリー状態にすると、上
昇スプリング303によって上方に加圧される。
【0022】したがって、この本原稿台105によれ
ば、図示せぬワイヤコントローラによって前後左右の各
固定玉302a,302b,302c,302dが下方
に移動するように制御ワイヤ301を駆動することによ
って、本原稿台105を下方へ移動させることができ
る。このとき、この制御ワイヤ301の駆動に伴って発
生する従動側端部の弛みは、バックスプリング304の
緊縮によって吸収される。
【0023】なお、本原稿台105は、それぞれ別個に
その高さ調節が可能な一対の原稿台106,106を有
しており、この一対の原稿台上に製本原稿BOの左右頁
が同じ高さ(上面位置)となるように見開き載置され
る。その一対の原稿台は図示しないリンク機構によって
上下方向に移動可能に構成されている。原稿台106の
構成については、本発明の趣旨に直接関わるものではな
いので説明を省略する。
【0024】図4は、キャリッジ200の構成を示す断
面図である。図4において、キャリッジ200の下部の
左右には原稿押えローラ281a,bが、また、その外
側にはシート巻取りローラ280a,bが夫々回転自在
に軸支されている。左右独立した原稿押えシート282
a,bの夫々の中央側の端部はシート巻取りローラ28
0a,bに巻き取られ、夫々の外側の端部はキャリッジ
200の側板に夫々固定されている。これらの原稿押え
シート282a,bは、グラスファイバー(糸)を織り
込んだガラスクロス(布)にテフロン樹脂を両面から溶
け込ませたシート状部材で構成されており、その表面に
残留したクロスの凸凹跡により、帯電による吸着力が作
用しにくい構造を有している。キャリッジ200が走行
すると、図示しない機構によってシート巻取りローラ2
80a,bが回転され、原稿押えシート282a,bの
引き出し及び巻き取りが行われる。
【0025】2本の原稿押えローラ281a,bは、図
示しないリンクにより夫々の回転軸が連結されており、
原稿押えローラ281aは、他の原稿押えローラ281
bの軸を中心に回転移動が可能に構成されている。
【0026】そして、原稿押えローラ281a,bの間
には、製本原稿読み取り用のプラテンガラス205と、
製本原稿のページめくり用のめくりベルト208が配設
されている。本実施形態における製本原稿読み取り用の
プラテンガラス205は、キャリッジ200の読み取り
スキャン方向の上流側に、また、製本原稿のページめく
り用のめくりベルト208は、キャリッジ200の読み
取りスキャン方向の下流側に夫々配置されている。この
ように構成することで、キャリッジ200が、左の原稿
押えローラ281aとめくりベルト駆動ローラ223と
で加圧された製本原稿を受けて、これらのローラ間で位
置出しされた原稿面(読み取り面273)を読み取るこ
とができるので、最適な画像を得ることができる。この
とき、プラテンガラス205の下面位置は、図4に示す
ように、原稿面の浮き上がりの余裕分をあらかじめ見込
んで、左の原稿押えローラ281aの最下点と、めくり
ベルト駆動ローラ223の最下点とを結んでできる水平
面(読み取り面273)よりも僅かな間隙だけ上方に設
定されている。
【0027】さらに、プラテンガラス205の上側に
は、製本原稿照明用の2本の蛍光燈201,202が、
製本原稿読取部の左右に夫々配置されている。これらの
蛍光燈201,202によって照明された製本原稿像
は、第1ミラー219に反射した後、第2ミラー220
と第3ミラー221に交互に反射し、最後にレンズ21
6を透過してCCD217上に縮小結像される。
【0028】めくりベルト208は、めくりベルト駆動
ローラ223と従動ローラ224とに掛け渡されてお
り、めくりベルト208の上側にベルトに接触して帯電
ローラ225が配置されている。キャリッジ200が走
行すると、図示しない機構によって駆動ローラ223が
回転され、キャリッジ200の移動速度と同じ速度でめ
くりベルト208が回転する。
【0029】コンタクトガラス206上の原稿を読み取
る場合には、図4において光路から外れた位置に退避し
ている切換ミラー222が読み取り光路内に進出する。
シート原稿を読み取る場合の動作については、本発明に
関わるものでないので、これ以上の説明を省略する。
【0030】次に、キャリッジ200によるページめく
りと画像読取動作について説明する。図5は、本実施形
態におけるキャリッジ200のページめくり部の構成と
動作を説明する図である。めくりベルト208は、PE
T,PC,PVCなどの材質からなり、その表面層が表
面抵抗1014Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が
表面抵抗10Ω以下の低抵抗フィルムからなる、抵抗
値の異なる二層構造の樹脂フィルムで構成されている。
駆動ローラ223は、接地された金属ローラの表面に導
電性ゴムを被覆したローラで構成され、確実なベルト駆
動とアースを実現している。また、帯電ローラ225は
金属ローラで構成され、この帯電ローラ225には、切
換スイッチ253aを介して交流電源253から所定の
タイミングで±2〜4kVの高電圧が印加される。
【0031】キャリッジ200を走行させ、めくりベル
ト208を駆動しながら、後述するタイミングに合わせ
て切換スイッチ253aを閉じ(ONし)、帯電ローラ
225に、高圧電源253によりパルス発生器255の
周波数に合った交流±2〜4kVの高電圧をかけると、
めくりベルト208の表面上に交番電界が生じ、この交
番電界の作用により、めくりベルト208の表面に、接
触した製本原稿BOの最上位のページ254を吸着させ
る吸着力が発生する。
【0032】図6は、本実施形態における、製本原稿セ
ットから画像読取りの動作を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに示すように、本トレイ103
の本原稿台105に製本原稿BOが固定され本トレイ1
03がスキャナ本体内にセットされると(S1)、ワイ
ヤコントローラによって本原稿台105が上昇し、本モ
ードのホームポジションに位置しているキャリッジの下
面に押し付けられて加圧され(S2)た後、本原稿台は
停止する(S3)。次に、ワイヤコントローラによって
本原稿台105が2mm下方の位置まで下降して停止す
る(S4)。これは、次に行われるプレスキャンの時に
キャリッジ200が本BOの端部に引っかかることを防
止するために行われる。キャリッジ200は、ホームポ
ジションから先ず右側方向にプレスキャンし、本BOの
最上ページ右端部位置を検出する。次に、左側方向にプ
レスキャンし、本BOの最上ページ左端部位置を検出す
る(S5)。その後また右側方向に移動し、本モードの
ホームポジションに停止する(S6)。
【0033】これにより、ホストマシン(パソコン10
0)からのスキャン命令を待たずに本BOの両端部検知
が先立って行われ、スキャン命令受信後のファーストス
キャン時間が短縮され、作業効率を向上させることがで
きる。
【0034】キャリッジが本モードのホームポジション
に停止した後、ワイヤコントローラによって本原稿台1
05が上昇し、本モードのホームポジションに位置して
いるキャリッジの下面に押し付けられて加圧され(S
7)た後、本原稿台は停止する(S8)。これにより次
なるスキャン命令の待機状態となり(S9)、スキャン
命令後ただちにスキャンを開始できる。したがって、ス
キャン命令受信後のファーストスキャン時間を短縮で
き、作業効率が向上する。
【0035】スキャン命令待機状態においてパソコン1
00からのスキャン命令を受信すると、先に行われたプ
レスキャンで得た本BOの最上ページ左端部位置データ
に基づいて、キャリッジ200が左側ページ端部付近へ
移動し、図7に示すように、原稿押えローラ281bが
ページ左端部位置よりも内側(すなわち本BOの綴じ部
側)約15mmの位置にきた時に停止する(S10)。
【0036】次に、本BOの読み取りスキャンが開始さ
れ(S11)、キャリッジ200が図7において右方向
に走行を始める。そして、このキャリッジの光学系が本
BOの読み取り動作を始め、この本BOの原稿面を左ペ
ージから右ページへと読み取っていく。なお、キャリッ
ジ200による読み取り開始位置は、本原稿の大きさに
よって変わる。キャリッジ200が移動しながら原稿面
を読み取っていく様子を図8に示す。
【0037】このようにして、キャリッジ200の光学
系が本BOの右ページの端まで読み終えると、右ページ
の端部でキャリッジ200が停止され(S12)、図9
に示すように、キャリッジ200の原稿走査方向が逆転
される。そして、図10に示すように、読み取りを終え
た本BOの右ページのページめくり動作が開始される。
図9に示す走査方向を逆転させる位置は、原稿押えロー
ラ281aがページ右端部位置よりも内側(すなわち、
本BOの綴じ部側)約5mmの位置であり、キャリッジ
200が本BOから離脱することなく読み取りが終了
し、ページめくりを開始する。そして、ページをめくり
ながら次ページの読み取りスキャンを行い(S13)、
左側ページ端部でキャリッジ200を停止させ(S1
4)、指定回数(指定ページ)が終了したか否かを判断
する(S15)。
【0038】以下、キャリッジ200によるページめく
り動作について詳しく説明する。本BOのページめくり
を始める時には、めくりベルト208が図5の破線で示
す位置にあって、このページめくり動作に先行して、こ
のめくりベルト208の表面上に形成された帯電パター
ン部が本BOの最上位ページ254の上に重なる。そし
て、この最上位ページ254の先端がめくりベルト20
8の下側の中央を越えたところで、図5に示すように、
このめくりベルト208が図示せぬソレノイドの作用に
より、図5の実線で示す位置に移動される。
【0039】これにより、このめくりベルト208の表
面に形成された電荷パターンの不平等電界による吸着力
で、本BOの最上位ページ254だけがめくりベルト2
08の表面上に吸着されて、この最上位ページ254の
端部がめくりベルト208と共に持ち上げられる。この
不平等電界による吸着力は、この最上位ページ254以
外のページを吸着させない特徴を有している。
【0040】このようにして本BOの最上位ページ25
4をめくり上げた後、この状態のままキャリッジ200
を図10に示すように左方向に向けて移動させる。する
と、この本BOの最上位ページ254は、図11に示す
ように、キャリッジ200の右側部に配置された上下一
対のページガイド227,228の間を通過して、キャ
リッジの右外側にページ先端側が送り出される。
【0041】このとき、上方側のページガイド227上
に取り付けられたページめくりセンサ214が、キャリ
ッジ200の右外側に送り出された原稿ページを検知し
て、この原稿ページが正常にページめくりされたことを
判断する。
【0042】またこのとき、ページめくりセンサ214
により右ページ端部が検知されるタイミングから、ペー
ジをめくる前の右ページ端部位置を算出することがで
き、この値を読み取り画像端部位置と、次のページめく
り開始位置として利用する。
【0043】次いで、図12に示すように、本BOの最
上位ページ254を綴じ部までめくり上げた状態で、キ
ャリッジ200を更に左方向に向けて移動させると、図
13に示すように、めくり上げた原稿ページが本BOの
綴じ部に引っ張られて一対のページガイド227,22
8の間を戻りながら、本BOの左ページ上に重ね合わさ
れるようにしてキャリッジ200内から排出される。こ
のとき、排出されたページは、原稿押えローラ281b
により押さえ付けられているので、ずれを生じることな
く確実に左ページ上に重ね合わされる。
【0044】またこのとき、ページめくりセンサ214
により右ページ端部の排出が検知されるタイミングから
左ページ端部位置を算出することができ、この値を読み
取り画像端部位置と、次の読み取り開始位置として利用
する。
【0045】このようにして、めくり上げられた原稿ペ
ージが本BOの左ページ上に全て重ね合わされると、キ
ャリッジ200の、見開き原稿に対する1回分の原稿読
み取り・ページめくり動作が終了する。この時のキャリ
ッジ停止位置は、原稿押えローラ281bがページ左端
部位置よりも内側(すなわち、本BOの綴じ部側)約1
5mmの位置に来たときに停止する(図7)。ここで、
この本BOに対する原稿読み取り・ページめくり動作を
繰り返し実行したり、原稿読み取り又はページめくり動
作の何れか一方の動作のみを繰り返し実行する場合に
は、上述のように、めくり上げられた原稿ページが本B
Oの左ページ上に全て重ね合わされるとほぼ同時に停止
し(この位置が図7の位置となる)、キャリッジ200
の移動方向を反転させて、本BOの原稿面に対して最短
コースでキャリッジ2の往復動作を繰り返す。
【0046】このように、読み取り開始からページめく
り終了までの間、読み取り・ページめくり動作が繰り返
し行われても、本トレイ103の上下方向の動きを固定
させ、キャリッジ200が本BOから離脱することなく
読み取り及びページめくりが終了するので、読み取り画
像がゆがむことが無く、読み取り性能を向上させること
ができる。
【0047】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。この実施形態のスキャナは前記実施形態と基本的
な構成は同じであるため、重複する説明は省略し、異な
る制御の部分についてのみ説明する。
【0048】図14は、本実施形態における製本原稿セ
ットから画像読取りの動作を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに示すように、本トレイ103
の本原稿台105に製本原稿BOが固定され本トレイ1
03がスキャナ本体内にセットされると(S1)、ワイ
ヤコントローラによって本原稿台105が上昇し、本モ
ードのホームポジションに位置しているキャリッジの下
面に押し付けられて加圧され(S2)た後、本原稿台は
停止する(S3)。次に、ワイヤコントローラによって
本原稿台105が2mm下方の位置まで下降して停止す
る(S4)。キャリッジ200は、ホームポジションか
ら先ず右側方向にプレスキャンし、本BOの最上ページ
右端部位置を検出する(S5)。次に、検出されたペー
ジ右端部位置とホームポジションの位置から、見開き左
右ページのそれぞれの横幅がほぼ同じであると仮定し
て、本BOの最上ページ左端部位置を算出する(S
6)。その後、キャリッジ200は左側方向に移動し、
本モードのホームポジションに停止する(S7)。
【0049】これにより、左右ページ端部位置を短時間
で検出または算出でき、ホストマシン(パソコン10
0)からのスキャン命令を待たずに本BOの両端部位置
情報が得られる。このため、スキャン命令受信後のファ
ーストスキャン時間が更に短縮され、作業効率をより向
上させることができる。
【0050】キャリッジが本モードのホームポジション
に停止した後、ワイヤコントローラによって本原稿台1
05が上昇し、本モードのホームポジションに位置して
いるキャリッジの下面に押し付けられて加圧され(S
8)た後、本原稿台は停止する(S9)。そして、スキ
ャン命令の待機状態となる(S10)。
【0051】スキャン命令待機状態においてパソコン1
00からのスキャン命令を受信すると、先に行われたプ
レスキャンで得た本BOの最上ページ左端部位置データ
に基づいて、キャリッジ200が左側ページ端部付近へ
移動し、本BOの読み取り・ページめくり動作を行う。
この動作(S11以降の動作)は前記実施形態の動作
(図6における、S10以降の動作)と同じである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、本トレイ上に製本原稿を載置して本トレ
イを装置本体にセットすると、直ちにプレスキャンを開
始して原稿の左右ページ端部を検出し、製本原稿の綴じ
部付近にキャリッジを停止させて待機するので、スキャ
ン命令を待たずに製本原稿の両端部位置が検知され、ス
キャン命令受信後のファーストスキャン時間を短縮して
作業効率を向上させることができる。
【0053】請求項2の構成により、本トレイ上に製本
原稿を載置して本トレイを装置本体にセットすると、直
ちに製本原稿の綴じ部付近からどちらか一方向へのみプ
レスキャンを行い、該方向のページ端部を検出し、その
データに基づいてもう一方のページ端部位置を算出する
ので、左右ページの端部位置を短時間で検出又は算出で
き、スキャン命令を待たずに製本原稿の両端部位置情報
が得られ、スキャン命令受信後のファーストスキャン時
間を短縮して作業効率を向上させることができる。
【0054】請求項3の構成により、本トレイを装置本
体にセットしたとき、本トレイは載置された製本原稿を
上昇させてキャリッジに製本原稿の綴じ部付近を加圧し
た後、所定量だけ製本原稿を下降させ、その後プレスキ
ャンするので、プレスキャン時にキャリッジが製本原稿
の端部に引っかかることが無く、信頼性を高めることが
できる。
【0055】請求項4の構成により、プレスキャンを行
って製本原稿の綴じ部付近にキャリッジを停止させた
後、本トレイは載置された製本原稿を上昇させてキャリ
ッジに製本原稿の綴じ部付近を加圧し、その後待機する
ので、スキャン命令を受ける前に、スキャン命令後ただ
ちに画像読取動作を開始できる状態となり、スキャン命
令受信後のファーストスキャン時間を短縮して作業効率
を向上させることができる。
【0056】請求項5の構成により、キャリッジによる
製本原稿画像の読み取り開始からページめくり終了まで
の間、本トレイの上下方向の動きを固定するので、キャ
リッジが正本原稿から離脱することなく読取及びページ
めくりを行うことができ、読取画像がゆがむことが無
く、読取性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のスキャナがホストマシン
に接続された様子を示す模式図である。
【図2】そのスキャナ本体の概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】そのスキャナにおける原稿台昇降手段の構成を
示す斜視図である。
【図4】そのスキャナのキャリッジの構成を示す断面図
である。
【図5】そのキャリッジの要部を示す部分拡大図であ
る。
【図6】本実施形態における、スキャナの動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】キャリッジの読み取り開始位置を示す断面図で
ある。
【図8】キャリッジによるページめくりと画像読取動作
を示す動作説明図である。
【図9】キャリッジによるページめくりと画像読取動作
を示す動作説明図である。
【図10】キャリッジによるページめくりと画像読取動
作を示す動作説明図である。
【図11】キャリッジによるページめくりと画像読取動
作を示す動作説明図である。
【図12】キャリッジによるページめくりと画像読取動
作を示す動作説明図である。
【図13】キャリッジによるページめくりと画像読取動
作を示す動作説明図である。
【図14】本発明の他の実施形態における、スキャナの
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ホストマシン(パソコン) 101 スキャナ 103 本トレイ 105 本原稿台 200 キャリッジ 208 めくりベルト 413 ワイヤ制御装置 BO 製本原稿

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製本原稿を載置する本トレイと、該トレ
    イ上に見開いて載置された製本原稿の画像を読み取ると
    ともに製本原稿のページめくりを行うキャリッジとを有
    する画像読取装置において、 前記本トレイ上に製本原稿を載置し、本トレイを装置本
    体にセットすると、前記キャリッジにより直ちにプレス
    キャンを開始して見開き載置された製本原稿の左右ペー
    ジ端部を検出し、製本原稿の綴じ部付近に前記キャリッ
    ジを停止させて待機することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 製本原稿を載置する本トレイと、該トレ
    イ上に見開いて載置された製本原稿の画像を読み取ると
    ともに製本原稿のページめくりを行うキャリッジとを有
    する画像読取装置において、 前記本トレイ上に製本原稿を載置し、本トレイを装置本
    体にセットすると、前記キャリッジにより直ちに製本原
    稿の綴じ部付近からどちらか一方向へのみプレスキャン
    を行い、該方向のページ端部を検出し、該検出したペー
    ジ端部データに基づいてもう一方のページ端部位置を算
    出することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記本トレイを装置本体にセットしたと
    き、前記本トレイは載置された製本原稿を上昇させて前
    記キャリッジに製本原稿の綴じ部付近を加圧した後、所
    定量だけ製本原稿を下降させ、その後プレスキャンする
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記プレスキャンを行って製本原稿の綴
    じ部付近にキャリッジを停止させた後、前記本トレイは
    載置された製本原稿を上昇させて前記キャリッジに製本
    原稿の綴じ部付近を加圧し、その後待機することを特徴
    とする、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジによる製本原稿画像の読
    み取り開始からページめくり終了までの間、前記本トレ
    イの上下方向の動きを固定することを特徴とする、請求
    項4に記載の画像読取装置。
JP10307463A 1998-10-28 1998-10-28 画像読取装置 Pending JP2000134424A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510238A (ja) * 2002-09-10 2006-03-23 キルタス テクノロジーズ、インコーポレイテッド 文書ページの閲覧を支援する自動ページめくり装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006510238A (ja) * 2002-09-10 2006-03-23 キルタス テクノロジーズ、インコーポレイテッド 文書ページの閲覧を支援する自動ページめくり装置

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