JP2000133776A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000133776A
JP2000133776A JP10303110A JP30311098A JP2000133776A JP 2000133776 A JP2000133776 A JP 2000133776A JP 10303110 A JP10303110 A JP 10303110A JP 30311098 A JP30311098 A JP 30311098A JP 2000133776 A JP2000133776 A JP 2000133776A
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JP
Japan
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constant current
transistors
circuit
channel
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JP10303110A
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English (en)
Inventor
Kazuki Tsujimura
和樹 辻村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面電界効果トランジスタによって構成され
たバイアス回路または、カレントミラー回路において同
一の基板上での特性ばらつきを抑制し、低消費電流化を
実現することのできる半導体装置を提供する。 【解決手段】 同一の基板上に形成された複数の差動対
回路33a〜33nの定電流源となるpまたはnチャン
ネルFET11,12と、バイアス回路32とを、差動
対回路33a〜33nの部分と分離して一つの領域に形
成し、単一のバイアス回路32だけで、複数の差動対回
路33a〜33nを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶半導体ある
いは非単結晶半導体を動作層とする半導体装置の構造に
おいて、例えば、表面電界効果トランジスタにより構成
された複数のバイアス回路または、複数のカレントミラ
ー回路において同一の基板上での特性ばらつきを抑制す
る半導体装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯性を目的とした各種電気機器
の小型化,電池化に伴い、搭載される半導体装置は微細
化,システムLSI化,低消費電流化,低電圧化が進ん
でいる。
【0003】図8は、従来の半導体装置の一例としての
MOS型差動増幅器を示す。この従来のMOS型差動増
幅器は、バイアス部1と差動増幅部2からなり、バイア
ス部1は、ドレインを共有したpチャンネルFET3と
nチャンネルFET4からなり、pチャンネルFET3
のソースに高電位点(VDD)5が、ゲートにリファレ
ンス電圧入力(Vref)6が印加され、nチャンネル
FET4のソースが基準電位点7に接続され、ゲートは
ドレインと短絡されている。
【0004】差動増幅部2は、定電流源となるnチャン
ネルFET8と、一対のnチャンネルFET9,10か
らなる差動回路と、一対のpチャンネルFET11,1
2からなるカレントミラー回路とからなり、定電流源と
なるnチャンネルFET8のソースが基準電位点7に、
ゲートがバイアス部1のnチャンネルFET4のドレイ
ンに、ドレインが差動回路を構成するnチャンネルFE
T9,10のソースに接続されている。また、カレント
ミラー回路を構成するpチャンネルFET11のゲート
はドレインと短絡され、ソースはpチャンネルFET1
1,12共に高電位点(VDD)5に、ドレインは差動
回路を構成するnチャンネルFET9,10のドレイン
に接続されている。
【0005】この回路によれば、バイアス部1のリファ
レンス電圧入力6からpチャンネルFET3にリファレ
ンス電圧を与えると、バイアス部1のnチャンネルFE
T4と差動増幅部2のnチャンネルFET8がカレント
ミラー回路構成をとるためnチャンネルFET8にバイ
アス回路1に流れる電流と同等の電流が流れる。
【0006】従って、差動増幅部2はnチャンネルFE
T8を電流源とし、差動回路のnチャンネルFET9,
10のゲートに入力される入力電圧(−V)と(+V)
の電位差を増幅して、信号(Vout)を出力する。
【0007】なお、図8に示すように基板の上に配置さ
れた差動増幅器は全て同じ構成を採っている。バイアス
部1とnチャンネルFET8の部分の平面図を図9に示
す。
【0008】バイアス部1のpチャンネルFET3は、
n型単結晶半導体基板の上にpチャンネルトランジスタ
領域13を形成し、その上にゲート絶縁酸化膜を形成
後、ソース−ドレインを形成するためゲート絶縁酸化膜
の上の所定の位置にポリシリコンゲート14を形成す
る。
【0009】pチャンネルトランジスタ領域13には、
p型不純物(ボロンなど)がイオン注入されてソース1
5,ドレイン16の拡散領域が形成され、高電位点5の
配線層とソース15がコンタクトホール17aを介して
電気的に接続される。同様に、ドレイン16は配線18
とコンタクトホール17bを介して電気的に接続され
る。
【0010】ポリシリコンゲート14は、コンタクトホ
ール19を介してリファレンス電圧入力6の配線と電気
的に接続される。バイアス部1と差動増幅部2の定電流
源となるそれぞれのnチャンネルFET4,8は、n型
単結晶半導体基板の上にp型の島状領域20,21(以
後、pウェルと呼ぶ)を形成し、さらにその内側にnチ
ャンネルトランジスタ領域22,23が形成され、この
nチャンネルトランジスタ領域22,23の上にゲート
絶縁酸化膜を形成し、ソース−ドレインを形成するため
ゲート絶縁酸化膜の上の所定の位置にポリシリコンゲー
ト24,25を形成する。
【0011】nチャンネルトランジスタ領域22,23
には、n型不純物(リンなど)がイオン注入されてソー
ス26,27,ドレイン28,29の拡散領域が形成さ
れ、基準電位点7の配線層とソース26,27がコンタ
クトホール17c,17dを介して電気的に接続され
る。
【0012】同様にドレイン28は、配線18とコンタ
クトホール17eを介して電気的に接続され、ドレイン
29も差動増幅部2の差動回路と接続される配線30と
コンタクトホール17fを介して電気的に接続される。
【0013】バイアス部1のポリシリコンゲート24
は、コンタクトホール31aを介して配線18と電気的
に接続され、差動増幅部2のポリシリコンゲート25も
バイアス部1より引き出された配線18とコンタクトホ
ール31bを介して電気的に接続される。
【0014】この図9に示したレイアウトによれば、カ
レントミラー回路を構成するnチャンネルFET4,8
のソースとドレインが交互に配置されているので、pウ
ェル20,21およびnチャンネルトランジスタ領域2
2,23が別々の島状に形成されている。また、微細化
プロセスにおいては、配線抵抗および寄生容量による電
圧降下を抑えるために配線18をできるだけ短く形成す
る必要がある。従って、バイアス部1と差動増幅部2は
近接してレイアウトする必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の半導
体装置では、基板の上に配置されている差動増幅器ごと
にバイアス部1を必要とするため、同じ電流を流すバイ
アス回路であっても差動増幅器の数だけバイアス部が複
数存在してしまい、低消費電流化を妨げるという問題が
生じている。
【0016】また、システムLSI化に伴い、半導体基
板面積が大きくなるとバイアス回路に供給するリファレ
ンス電圧が配線長の違いにより配線抵抗や寄生容量によ
る電圧降下で差動増幅器の特性ばらつきが大きくなって
しまうという問題も生じている。
【0017】さらに、低消費電流化のために、バイアス
部を一つにして、複数の差動増幅部を動作させようとし
た場合には、バイアス部は差動増幅部に対しバイアス電
圧を供給して差動増幅部の電流源を制御するため、バイ
アス部からそれぞれの差動増幅部までの配線長にばらつ
きが生じてしまい、超微細プロセスを使用する場合は特
に、配線抵抗や寄生容量によって電圧降下が起こり、差
動増幅部の特性ばらつきが大きくなってしまうという問
題が生じる。
【0018】さらにまた、カレントミラー回路を構成す
るトランジスタのpウェルおよびトランジスタ領域が別
々の島状に形成されているので製造ばらつきの影響を受
け易く、同一の基板上でも差動増幅器ごとに特性ばらつ
きが生じてしまうという問題がある。
【0019】本発明は、表面電界効果トランジスタによ
って構成されたバイアス回路または、カレントミラー回
路において同一の基板上での特性ばらつきを抑制し、低
消費電流化を実現することのできる半導体装置を提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、同一の基板上に形成された
複数の差動増幅器の定電流源となるpまたはnチャンネ
ルFETおよびバイアス回路を差動対回路の部分と分離
して全て一つの領域に形成し、単一の前記バイアス回路
で前記複数の定電流源となるトランジスタを駆動する構
成を有している。
【0021】また、上記の半導体装置において、前記複
数の定電流源となるトランジスタとバイアス回路の同極
性側のトランジスタを半導体基板の上に一つのpまたは
nの半導体動作層の島状領域を形成し、さらにその内側
に縦列方向に2列でトランジスタが並んでソース領域が
共通となるように一続きにpまたはnのトランジスタ領
域が形成され、ゲート電極が前記2列に並ぶトランジス
タのソースを挟む形で形成され、前記2列に並ぶトラン
ジスタのソースを中央にドレインを左右外側に配置する
構成を有している。
【0022】また、上記の半導体装置において、近接し
て形成された複数の差動対回路の部分をグループ化し、
前記バイアス回路の定電流源となるpまたはnチャンネ
ルFETと、前記差動増幅器の定電流源となるpまたは
nチャンネルFETと対をなしてカレントミラー回路を
構成する側のpまたはnチャンネルFETとを分離し、
前記グループ化された複数の差動対回路の部分の定電流
源となるそれぞれのトランジスタと前記バイアス回路の
カレントミラー回路を構成する側のトランジスタとをグ
ループ毎に一つの領域に形成し、前記グループ化した差
動対回路の部分に近接するように形成した構成を有して
いる。
【0023】また、一つのバイアス回路と複数の差動増
幅器の定電流源となるトランジスタが同一の領域に形成
されているもしくは、グループ化された複数の差動対回
路の部分の定電流源となるそれぞれのトランジスタと前
記バイアス回路のカレントミラー回路を構成する側のト
ランジスタとをグループ毎に一つの領域に形成された上
記の半導体装置において、前記複数の定電流源となる各
トランジスタのゲートを第1のレイヤー(ポリシリコ
ン)で構成し、さらに前記第1のレイヤーに重ねるよう
に第2のレイヤー(アルミ)を形成して、前記第1のレ
イヤーと第2のレイヤーを電気的に同一電位にするコン
タクトホールを各トランジスタ毎に形成した構成を有し
ている。
【0024】さらに、上記の半導体装置において、前記
一つのバイアス回路と前記複数の差動増幅器の定電流源
となるpまたはnチャンネルFETのゲートとの接続点
にそれぞれ入力デジタル信号に応じて開閉するスイッチ
を接続する構成を有している。
【0025】この構成によって、一つのバイアス回路に
流れる電流をカレントミラー方式で複数のトランジスタ
に流し、定電流源として動作させることにより低消費電
流化を実現でき、また同一の基板上に複数配置した差動
増幅器へは、電流という形式でバイアス電流を供給する
ことにより配線抵抗や寄生容量の影響を受けない、ばら
つきを抑制した安定な特性を得ることができる。さら
に、カレントミラーを構成するトランジスタを同一ウェ
ル内、同一トランジスタ領域で形成することにより、製
造ばらつきが均一になり回路の特性ばらつきを更に安定
させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置を具体
的な各実施の形態に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1と図2は本発明の(実施の形態
1)を示す。
【0027】なお、従来例を示す図8,図9と同じ作用
をなすものには同じ符号を付けて説明する。図1に示す
(実施の形態1)半導体装置は、基板の上にバイアス部
32と複数の差動対回路33a,33b,・・・33n
を形成して構成されている。
【0028】バイアス部32は、ソースに高電位点5
が、ゲートにリファレンス電圧入力6が、ドレインをn
チャンネルFET4のドレインに接続されたpチャンネ
ルFET3と、ゲートがドレインと短絡されソースを基
準電位点7に接続されたnチャンネルFET4と、nチ
ャンネルFET4のゲートに差動対回路33a〜33n
の数だけ並列にゲートが接続され、ソースを基準電位点
7に接続された複数のnチャンネルFET8a〜8nと
から構成されている。
【0029】バイアス部32を構成するトランジスタは
全て近接配置されている。また、差動対回路33a〜3
3nは何れも、一対のnチャンネルFET9,10から
なる差動回路と、一対のpチャンネルFET11,12
からなるカレントミラー回路とからなり、カレントミラ
ー回路を構成するpチャンネルFET11のゲートはド
レインと短絡され、ソースはpチャンネルFET11,
12共に高電位点5に、ドレインは差動回路を構成する
nチャンネルFET9,10のドレインに接続されてい
る。
【0030】さらに、バイアス部32のnチャンネルF
ET8のドレインとそれに対応する差動対回路33a〜
33nの差動回路のnチャンネルFET9,10のソー
スとが、同一の基板上に不定に配置された複数の差動対
回路33a〜33n毎に長さの異なった配線30a〜3
0nで接続されている。
【0031】以上のように構成された本実施例の半導体
装置について、その動作を説明する。バイアス部32の
リファレンス電圧入力6から、pチャンネルFET3に
ある一定電流を流すリファレンス電圧を与えると、nチ
ャンネルFET4にも同様のバイアス電流が流れる。
【0032】バイアス部32のnチャンネルFET4と
nチャンネルFET8がカレントミラー回路構成をとる
ためnチャンネルFET8a〜8nにも同等のバイアス
電流が流れる。
【0033】バイアス部32の各nチャンネルFET8
a〜8nは、配線30a〜30nで接続されて各差動対
回路33a〜33nの電流源として働きバイアス電流を
供給し、各差動回路のnチャンネルFET9,10のゲ
ートに入力される入力電圧(−V)と(+V)の電位差
を増幅して信号Voutを出力する。
【0034】このように(実施の形態1)によれば、同
一の基板上に形成された複数の差動対回路33a〜33
nの定電流源となるnチャンネルFET8a〜8nおよ
びpチャンネルFET3,nチャンネルFET4で構成
されるバイアス回路32を、差動対回路33a〜33n
と分離して全て基板の上の一つの領域に近接して形成
し、一つのバイアス回路32で複数の差動対回路33a
〜33nの定電流源となるトランジスタを駆動すること
により、従来では個別に必要としていたバイアス回路の
消費電流を削減でき、低消費電流化を実現できる。
【0035】また、同一の基板上に複数配置した差動対
回路33a〜33nへは、電流という形式でバイアス電
流を供給しているので配線抵抗や寄生容量の影響を受け
ることがなく、配線30a〜30nの長さに依らず、ば
らつきを抑制した安定な差動増幅器の特性を得ることが
できる。
【0036】図2は、図1に示したMOS型差動増幅器
のバイアス部のレイアウト図を示す。pチャンネルFE
T3は、n型単結晶半導体基板の上にpチャンネルトラ
ンジスタ領域13を形成し、その上にゲート絶縁酸化膜
を形成後、ソース−ドレインを形成するためゲート絶縁
酸化膜の上の所定の位置にポリシリコンゲート14を形
成する。pチャンネルトランジスタ領域13には、p型
不純物(ボロンなど)がイオン注入されてソース15,
ドレイン16の拡散領域が形成され、高電位点5の配線
層とソース15がコンタクトホール17を介して電気的
に接続される。同様にドレイン16は、配線18とコン
タクトホール17を介して電気的に接続される。
【0037】また、ポリシリコンゲート14は、コンタ
クトホール19を介してリファレンス電圧入力6の配線
と電気的に接続される。また、nチャンネルFET4,
8は、n型単結晶半導体基板の上に一つのpウェル34
を形成し、さらにその内側にnチャンネルトランジスタ
領域35が縦列方向に2列でトランジスタが並ぶように
形成され、このnチャンネルトランジスタ領域35の上
に、ゲート絶縁酸化膜を形成し、ソース−ドレインを形
成するためゲート絶縁酸化膜の上の所定の位置にポリシ
リコンゲート24,25を形成する。
【0038】ただし、ポリシリコンゲート24,25
は、nチャンネルFET4,8が縦列方向に2列で並ぶ
ように配置されているため、それぞれのソースを挟む形
で形成するように配置している。nチャンネルトランジ
スタ領域35には、n型不純物(リンなど)がイオン注
入されてnチャンネルFET4,8で共有するソース3
6,ドレイン28,29の拡散領域が形成され、基準電
位点7の配線層とソース36がコンタクトホール17を
介して電気的に接続される。
【0039】同様にドレイン28は、配線18とコンタ
クトホール17を介して電気的に接続され、ドレイン2
9も差動対回路33a〜33nの差動回路と接続される
配線30a〜30nとコンタクトホール17を介して電
気的に接続される。
【0040】また、nチャンネルFET4,8のポリシ
リコンゲート24,25は、コンタクトホール31を介
して配線18と電気的に接続される。上記構造によれ
ば、複数の差動対回路33a〜33nの定電流源となる
nチャンネルFET8a〜8nおよびpチャンネルFE
T3,nチャンネルFET4で構成されるバイアス回路
を全て一つの領域に近接形成する際、単に従来例のよう
にカレントミラー回路を構成するnチャンネルFET
4,8のpウェルおよびトランジスタ領域を別々の島状
に形成するよりも、nチャンネルFET4,8a〜8n
を同一ウェル内、同一トランジスタ領域で形成し、ソー
スを共通化することにより、製造ばらつき並びに温度分
布が均一になりバイアス部32の特性ばらつきを更に安
定させることができる。
【0041】(実施の形態2)図3は本発明の(実施の
形態2)を示す。図3において、基本的な回路構成は図
1の構成と同様である。図1の構成と異なるのは、全て
のp、nチャンネルFETを逆の極性で構成した点であ
る。
【0042】(実施の形態1)の差動増幅器は、電流源
となるnチャンネルFET8a〜8nのドレイン電圧が
ゲート電圧以上にならないと動作しないため、ダイナミ
ックレンジとしては、上限が高電位点5の付近まで下限
がnチャンネルFET8a〜8nのゲート電圧付近まで
となる。(実施の形態2)では、(実施の形態1)と比
較して、全てのp、nチャンネルFETの極性が逆の構
成であるため、差動増幅器のダイナミックレンジも逆の
特性を示す。従って、差動増幅器のダイナミックレンジ
の下限を基準電位点7の付近にしたいときに有効であ
る。
【0043】バイアス部32は、ソースに基準電位点7
が、ゲートにリファレンス電圧入力6が、ドレインをp
チャンネルFET37のドレインに接続されたnチャン
ネルFET38と、ゲートがドレインと短絡されソース
を高電位点5に接続されたpチャンネルFET37と、
さらにpチャンネルFET37のゲートに差動対回路3
3a〜33nの数だけ並列にゲートが接続され、ソース
を高電位点5に接続されたpチャンネルFET39a〜
39nから構成されており、バイアス部32を構成する
トランジスタは全て近接配置されている。
【0044】また、それぞれの差動対回路33a〜33
nは、一対のpチャンネルFET40,41からなる差
動回路と、一対のnチャンネルFET42,43からな
るカレントミラー回路からなり、カレントミラー回路を
構成するnチャンネルFET42のゲートはドレインと
短絡され、ソースはnチャンネルFET42,43共に
基準電位点7に、ドレインは差動回路を構成するpチャ
ンネルFET40,41のドレインに接続されている。
【0045】さらに、バイアス部32のpチャンネルF
ET39のドレインとそれに対応する差動対回路33a
〜33nの差動回路のpチャンネルFET40,41の
ソースとが、同一の基板上に不定に配置された複数の差
動対回路33a〜33n毎に長さの異なった配線30a
〜30nで接続される構成となっている。その動作およ
び効果は(実施の形態1)と全く同様なので説明を省略
する。
【0046】(実施の形態3)図4と図5は本発明の
(実施の形態3)を示す。(実施の形態3)の半導体装
置のMOS型差動増幅器は図4に示すように構成されて
おり、図1の構成と異なるのは、複数の差動対回路33
a〜33nの共通の電流源として働くバイアス部32の
pチャンネルFET3とnチャンネルFET4を分離す
るように配線18を引き延ばし、さらにグループ化した
それぞれの差動対回路33a,33b,〜33nに対応
した電流源として働きnチャンネルFET4とカレント
ミラー回路を構成する各nチャンネルFET8a,8
b,〜8nとを近接配置し、さらに前記グループ化した
nチャンネルFET4,8a,8b,〜8nのバイアス
部44を対応するグループ化した差動対回路33a,3
3b,〜33nに配線30a,30b,〜30nが最短
になるよう近接配置した点である。
【0047】上記構造によれば、(実施の形態1)の効
果に加え、バイアス部44と差動対回路33a,33
b,〜33nを近接配置し両回路部を接続する配線30
が最短になるようにしたことで、配線30a,30b,
〜30nの配線抵抗や寄生容量による電圧降下を抑制す
ることができ、差動増幅器のダイナミックレンジを大き
く取ることができる。
【0048】図5は、図4に示したMOS型差動増幅器
のバイアス部44のカレントミラー構成を形成している
トランジスタ部分のレイアウト図であり、基本的には図
2の構成と同様である。
【0049】図2の構成と異なるのは、縦列方向に2列
で並ぶように配置されたnチャンネルFET4,8a〜
8nのソースを挟む形で形成されているポリシリコンゲ
ート24,25の上部に重ねるように、nチャンネルF
ET4のドレイン28と接続されたアルミ配線45を形
成して、nチャンネルトランジスタ領域35が重なって
いない場所でコンタクトホール46を介してポリシリコ
ンゲート24,25とアルミ配線45を電気的に接続し
た点である。
【0050】上記構造によれば、図2のレイアウト図の
効果に加え、ポリシリコンとの抵抗比が約1/100の
アルミ配線45の裏打ちを形成することで、nチャンネ
ルFET4から最も遠いnチャンネルFET8nのゲー
ト電圧のポリシリコン配線抵抗による電圧降下を抑制で
き、縦列方向に並列で配置されたカレントミラーを構成
するnチャンネルFET4,8のゲート電圧をポリシリ
コン配線のみで制御する場合に比べ、バイアス部44の
特性ばらつきを更に安定させることができる。
【0051】(実施の形態4)図6と図7は本発明の
(実施の形態4)を示す。図6において、基本的な回路
構成は図1の構成と同様である。図1の構成と異なるの
は、カレントミラー回路構成を形成しているバイアス部
32のnチャンネルFET4のゲートとドレインが短絡
された接続点と複数のnチャンネルFET8b,〜8n
のそれぞれのゲートとの間に、入力デジタル信号に応じ
て開閉するスイッチ47を接続している点である。
【0052】上記構造によれば、(実施の形態1)の効
果に加え、スイッチ47a〜47nを半導体装置の動作
モードによって切り替え、例えばパワーセーブ時は全て
のスイッチ47a〜47nをオフすることで差動対回路
の部分に流れる電流を完全にストップすることができ、
また、動作時においても、必要の無いブロックの差動対
回路に対応するスイッチ47a〜47nをオフすること
により、きめ細かな消費電流の制御ができ、システム的
に低消費電流化が実現できる。
【0053】図7は、上記バイアス部32のレイアウト
図を示すもので、基本的には(実施の形態1)の図2の
構成と同様である。図2の構成と異なるのは、nチャン
ネルFET4,8a〜8nのドレイン側に、nチャンネ
ルFET4のゲートとドレインの接続点である配線18
を引き延ばし、それぞれのnチャンネルFET8のゲー
トと配線18の間に、スイッチ47に相当するnチャン
ネルFET48を形成している点である。
【0054】上記構造によれば、同一のpウェル34と
同一のnチャンネルトランジスタ領域35にnチャンネ
ルFET4,8a〜8nが形成されているので(実施の
形態1)と同様の効果が得られ、スイッチ47a〜47
nに相当するnチャンネルFET48a〜48nも、同
一のpウェル34の領域に、対応する電流源となるnチ
ャンネルFET8のポリシリコンゲート25に近接して
配置してあるので製造ばらつきによる特性ばらつきを抑
制できる。
【0055】なお、各実施例におけるpもしくはnチャ
ンネルFETの極性をそれぞれ逆の極性としても同様の
構成、効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単結晶半
導体あるいは非単結晶半導体を動作層とする半導体装置
の構造において、同一の基板上に形成された複数の差動
対回路の部分の定電流源となるnチャンネルFETおよ
びp,nチャンネルFETで構成されるバイアス回路を
差動対回路の部分と分離して全て一つの領域に近接形成
し、前記バイアス回路一つで、複数の差動対回路の部分
の定電流源となるトランジスタを駆動することにより、
従来個別に必要としていたバイアス回路の消費電流を削
減でき低消費電流化を実現できる。また、同一の基板上
に複数配置した差動対回路の部分へは、電流という形式
でバイアス電流を供給することにより配線抵抗や寄生容
量の影響を受けないため、配線の長さに依らず、ばらつ
きを抑制した安定な差動増幅器の特性を得ることができ
る優れた半導体装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)における半導体装置
の等価回路図
【図2】同実施の形態の要部のレイアウト図
【図3】本発明の(実施の形態2)における半導体装置
の等価回路図
【図4】本発明の(実施の形態3)における半導体装置
の等価回路図
【図5】同実施の形態の要部のレイアウト図
【図6】本発明の(実施の形態4)における半導体装置
の等価回路図
【図7】同実施の形態の要部のレイアウト図
【図8】従来例の半導体装置の等価回路図
【図9】同従来例の半導体装置の平面図
【符号の説明】
3 pチャンネルFET 4,8 nチャンネルFET 32 バイアス部 33a〜33n 差動対回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pまたはnチャンネル電界効果トランジス
    タで構成され、同一の基板上に形成された複数の差動増
    幅器を有する半導体装置において、前記複数の差動増幅
    器の定電流源となるpまたはnチャンネル電界効果トラ
    ンジスタおよびバイアス回路を、差動対回路の部分と分
    離して全て一つの領域に形成し、単一の前記バイアス回
    路で前記複数の定電流源となるトランジスタを駆動する
    半導体装置。
  2. 【請求項2】複数の定電流源となるトランジスタとバイ
    アス回路の同極性側のトランジスタを半導体基板の上に
    一つのpまたはnの半導体動作層の島状領域を形成し、
    さらにその内側に縦列方向に2列でトランジスタが並ん
    でソース領域が共通となるように一続きにpまたはnの
    トランジスタ領域が形成され、ゲート電極が前記2列に
    並ぶトランジスタのソースを挟む形で形成され、前記2
    列に並ぶトランジスタのソースを中央にドレインを左右
    外側に配置した請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】近接して形成された複数の差動対回路の部
    分をグループ化し、バイアス回路の定電流源となるpま
    たはnチャンネル電界効果トランジスタと、前記差動増
    幅器の定電流源となるpまたはnチャンネル電界効果ト
    ランジスタと対をなしてカレントミラー回路を構成する
    側のpまたはnチャンネル電界効果トランジスタとを分
    離し、前記グループ化された複数の差動対回路の部分の
    定電流源となるそれぞれのトランジスタと前記バイアス
    回路のカレントミラー回路を構成する側のトランジスタ
    とをグループ毎に一つの領域に形成し、前記グループ化
    した差動対回路の部分に近接するように形成した請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】複数の定電流源となる各トランジスタのゲ
    ートを第1のレイヤー(ポリシリコン)で構成し、さら
    に前記第1のレイヤーに重ねるように第2のレイヤー
    (アルミ)を形成して、前記第1のレイヤーと第2のレ
    イヤーを電気的に同一電位にするコンタクトホールを各
    トランジスタ毎に形成した請求項1〜請求項3の何れか
    に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】一つのバイアス回路と前記複数の差動増幅
    器の定電流源となるpまたはnチャンネル電界効果トラ
    ンジスタのゲートとの接続点にそれぞれ入力デジタル信
    号に応じて開閉するスイッチを接続した請求項1〜請求
    項3の何れかに記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101252131A (zh) * 2007-02-24 2008-08-27 精工电子有限公司 电流镜像电路
JP2016039305A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

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