JP2000133539A - 巻鉄心および巻鉄心用帯材の切り抜き方法 - Google Patents

巻鉄心および巻鉄心用帯材の切り抜き方法

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JP2000133539A
JP2000133539A JP10305744A JP30574498A JP2000133539A JP 2000133539 A JP2000133539 A JP 2000133539A JP 10305744 A JP10305744 A JP 10305744A JP 30574498 A JP30574498 A JP 30574498A JP 2000133539 A JP2000133539 A JP 2000133539A
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Fumio Kitamura
文男 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心
は、原材料となる素材(例えば、方向性けい素鋼板材)
の価格が大きなウェイトを占めており、低廉化するため
には、使用する素材を可能な限り削減しなければならな
い。 【解決手段】 巻線を巻回するための円筒状のコイルボ
ビンが適用される巻鉄心1であって、該巻鉄心1の巻始
めおよび巻終り部分11,12の断面外形、並びに、該
巻鉄心1の中央部分13の断面外形を前記コイルボビン
の内面に沿った概略円形形状とし、且つ、該巻始めおよ
び巻終り部分11,12と該中央部分13との間16,
17の断面外形をほぼ直線形状となるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は巻鉄心および巻鉄心
用帯材の切り抜き方法に関し、特に、巻線を巻回するた
めの円筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心および巻
鉄心用帯材の切り抜き方法に関する。近年、音響製品を
始めとする様々な電気機器の変圧器(トランス)とし
て、漏れ磁束(リーケージフラックス)が少なく薄型軽
量化が可能な、巻線を巻回するための円筒状のコイルボ
ビンが適用される巻鉄心を使用したトランスが注目され
ている。このトランスを製造する場合、巻鉄心に要する
価格、特に、巻鉄心の原材料となる素材(例えば、方向
性けい素鋼板材)の価格が大きなウェイト(例えば、5
0%〜70%)を占めており、巻鉄心或いはトランスを
低廉化するためには、使用する素材を可能な限り削減す
ることが必要となっている。
【0002】
【従来の技術】図1は本発明の巻鉄心に相当する従来の
巻鉄心の一例を示す平面図であり、また、図2は図1に
おけるA−A線に沿った巻鉄心の断面図である。巻鉄心
10は、所定形状に切り抜かれた帯材を、例えば、平面
形状が長方形形状で回転制御される治具(図示しない)
に対して巻始め位置10aから巻終り位置10bまで巻
き付けて、断面形状が実質的に円形形状(図2参照)と
なるような巻鉄心10を形成する。
【0003】図3は図2における巻鉄心の一方の断面B
を拡大して示す断面図であり、図4は図3に示す巻鉄心
10をコイルボビン2と共に示す断面図である。図3に
おいて、参照符号101は巻鉄心10の巻始め部分、1
02は巻終り部分、103は中間部分、104は巻始め
端、そして、105は巻終り端を示している。
【0004】図3および図4に示されるように、巻鉄心
10の断面形状は、実質的には円形形状となっている
が、例えば、巻乱れ(帯材を治具に巻き付けて巻鉄心を
形成する場合の巻回中心位置のずれ等)の生じ易い巻鉄
心10の巻始め部分101や巻終り部分102の断面形
状を、コイルボビン2の内面との間の空隙が次第に大き
くなるような楕円形形状または直線部分を含む楕円形形
状とし、巻乱れが生じた場合でもコイルボビン2の内面
が巻始め部分101や巻終り部分102に引っ掛かった
り、さらに、巻鉄心10に対するコイルボビン2の取り
付け(圧接)ができなくなったりするのを防止するよう
になっている。なお、この技術は、例えば、特公平3−
55964号公報に開示されている。
【0005】すなわち、円筒状のコイルボビン2は、例
えば、2つの部材に分割されており、この分割された2
つの部材を巻鉄心10の長軸を挟むようにして接合部2
aで接合(圧接)し、これにより巻鉄心10の長軸に対
して回転可能な円筒状のコイルボビン2を取り付けるよ
うになっている。図5は巻鉄心に取り付けたコイルボビ
ンを回転させて巻線を巻回する様子を説明するための図
であり、また、図6は巻鉄心に巻線が施されて構成され
たトランスを概略的に示す斜視図である。
【0006】図5に示されるように、コイルボビン2が
各長軸に取り付けられた巻鉄心10は、そのコイルボビ
ン2を回転させることによりエナメル線等の金属線3を
コイルボビン2に巻き付けて巻線(一次巻線、二次巻線
等)が施され、図6に示すようなトランス100として
組み立てられる。図7は本発明の巻鉄心に相当する従来
の巻鉄心の他の例(理想的な巻鉄心)をコイルボビンと
共に示す断面図である。
【0007】図7および図4の比較から明らかなよう
に、図7に示す巻鉄心10’は、その断面外形がコイル
ボビン2の内面に沿った概略円形形状として形成されて
いる。このように、巻鉄心の断面外形をコイルボビン2
の内面に沿った形状とすると、その占積率(コイルボビ
ンの内側の空間において、巻鉄心が占有する容積)を向
上させることができるが、前述したように、巻鉄心の巻
始めおよび巻終り部分における巻乱れによりこれらの部
分がコイルボビンの内面に引っ掛かったり、巻鉄心に対
してコイルボビンの圧接ができない場合が生じる。しか
しながら、帯材を治具に巻き付けて巻鉄心を形成する場
合における巻始めおよび巻終り部分の巻乱れの低減(帯
材の巻回中心位置の厳密な制御)等を押し進めると共
に、帯材の切り抜き精度を向上すること(例えば、素材
の厚さの微妙な変化を考慮して帯材の切り抜き形状を制
御する等)により、その断面外形がコイルボビン2の内
面に沿った概略円形形状で占積率の高い巻鉄心10’を
使用することが可能となる。
【0008】図8は本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き方
法に相当する従来の切り抜き方法の一例を示す図であ
る。図8において、参照符号104は巻鉄心の原材料と
なる素材(例えば、方向性けい素鋼板材)、141は第
1の帯材、142は第2の帯材、そして、143は余材
(廃棄部分)を示している。
【0009】図8に示されるように、素材104は、例
えば、図面において右側から左側の方向へ所定の速度で
流され、そして、この素材104をスリッター装置の第
1の丸刃により第1の切り抜き線CL01に沿って切り
抜いて第1の帯材141を取り出し、さらに、第2の丸
刃により第2の切り抜き線CL02に沿って素材104
を切り抜いて第2の帯材142および余材143を取り
出すようになっている。すなわち、第1の帯材141
は、素材104の一方の直線状縁104aと第1の切り
抜き線CL01とにより切り抜かれ、また、第2の帯材
142は、素材104の他方の直線状縁104bと第2
の切り抜き線CL02とにより切り抜かれ、そして、余
材143は第1の切り抜き線CL01と第2の切り抜き
線CL02とにより切り抜かれる。なお、第1の帯材1
41および第2の帯材142は、1つの巻鉄心に相当す
る単位長さが連続する形状として切り抜かれ、これら第
1および第2の帯材141,142は一度巻き取られた
後、次の工程として帯材の単位長さ毎が治具に巻き取ら
れてそれぞれ図1に示すような巻鉄心が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した図8に示され
るように、第1の帯材141の最大幅位置(MAX)は
第2の帯材142の最小幅位置(MIN)に近接或いは
ほぼ一致するようになっており、また、第2の帯材14
2の最大幅位置(MAX)は第1の帯材141の最小幅
位置(MIN)に近接或いはほぼ一致するようになって
いる。さらに、第1の帯材141と第2の帯材142と
が最も近接する個所の余材143の幅(余材143の最
小幅)G0は、余材143を連続的に引き出して廃棄で
きるような強度を有する最小限の幅にほぼ一致するよう
になっている。すなわち、この余材143の最小幅G0
を必要以上に大きくすることは、素材104の幅W0の
増大に繋がり、原材料の費用が嵩んで巻鉄心(或いは、
トランス)の価格を押し上げることになる。なお、巻鉄
心の価格のうち原材料(素材)に要する費用は、例え
ば、50%〜70%にもなっている。
【0011】図9は図8の切り抜き方法により得られる
巻鉄心の断面形状を概念的に示す図であり、図3並びに
図4、および、図7に示すような形状の巻鉄心を概念的
に円形形状の断面を有する巻鉄心と見做して描いたもの
である。上述したように、巻鉄心(或いは、トランス)
は、必要とする素材の量(使用する素材104の幅)に
応じて、その価格が上昇することになり、可能な限り素
材の幅を短く(狭く)することが求められている。
【0012】また、トランスの性能を考えた場合、占積
率を向上させるには、巻鉄心の断面外形を可能な限りコ
イルボビン2の内面に沿った円形形状に近づける必要が
ある。本発明は、多少の占積率の低下を容認しつつ、必
要とする素材の量を低減して、巻鉄心の製造コストを低
下させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、巻線を巻回するための円筒状のコイルボビンが適
用される巻鉄心であって、該巻鉄心の巻始めおよび巻終
り部分の断面外形、並びに、該巻鉄心の中央部分の断面
外形を前記コイルボビンの内面に沿った概略円形形状と
し、且つ、該巻始めおよび巻終り部分と該中央部分との
間の断面外形をほぼ直線形状としたことを特徴とする巻
鉄心が提供される。
【0014】本発明の第2の形態によれば、巻線を巻回
するための円筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心で
あって、該巻鉄心の中央部分の断面外形を前記コイルボ
ビンの内面に沿った概略円形形状とし、前記巻鉄心の巻
始めおよび巻終り部分の断面外形を、当該巻鉄心の巻始
めおよび巻終り端に行くにしたがって該コイルボビンの
内面との間の空隙が次第に大きくなるような楕円形形状
或いは直線部分を含む楕円形形状とし、且つ、該巻始め
および巻終り部分と該中央部分との間の断面外形をほぼ
直線形状としたことを特徴とする巻鉄心が提供される。
【0015】本発明の第3の形態によれば、両縁が直線
状の素材から第1および第2の2つの帯材を切り抜く円
筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心用帯材の切り抜
き方法であって、前記素材の一方の直線状縁と第1の切
り抜き線により第1の帯材を切り抜き、該素材の他方の
直線状縁と第2の切り抜き線により第2の帯材を切り抜
き、そして、該第1の切り抜き線と該第2の切り抜き線
により廃棄部分を切り抜き、前記第1の帯材の最大およ
び最小幅位置を前記第2の帯材の最小および最大幅位置
にそれぞれ近接或いはほぼ一致させると共に、該第1お
よび第2の帯材が一部重なるように当該第1および第2
の帯材の位置を仮定し、該仮定された第1および第2の
帯材が重なり合う部分の近傍において所定の間隙を設け
るように前記第1および第2の切り抜き線を規定したこ
とを特徴とする巻鉄心用帯材の切り抜き方法が提供され
る。
【0016】本発明の第4の形態によれば、両縁が直線
状の素材から第1および第2の2つの帯材を切り抜く円
筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心用帯材の切り抜
き方法であって、前記素材の一方の直線状縁と第1の切
り抜き線により第1の帯材を切り抜き、該素材の他方の
直線状縁と第2の切り抜き線により第2の帯材を切り抜
き、そして、該第1の切り抜き線と該第2の切り抜き線
により廃棄部分を切り抜き、前記第1の帯材の最大およ
び最小幅位置を前記第2の帯材の最小および最大幅位置
にそれぞれ近接或いはほぼ一致させると共に、該第1お
よび第2の帯材が一部重なるように当該第1および第2
の帯材の位置を仮定し、該仮定された第1および第2の
帯材が重なり合う部分を1つの切り抜き線で結んで前記
第1および第2の切り抜き線を規定したことを特徴とす
る巻鉄心用帯材の切り抜き方法が提供される。
【0017】本発明の第5の形態によれば、両縁が直線
状の素材から円筒状のコイルボビンが適用される巻鉄心
用の帯材をn個(nは2以上の整数)切り抜く巻鉄心用
帯材の切り抜き方法であって、前記n個の帯材のうち隣
り合う第1および第2の2つの帯材を、該第1の帯材の
最大幅位置および最小幅位置が該第2の帯材の最小幅位
置および最大幅位置にそれぞれ近接或いはほぼ一致させ
ると共に、該第1および第2の帯材が一部で至近或いは
重なるように当該第1および第2の帯材の切り抜き位置
を仮定し、該仮定された第1および第2の帯材が至近或
いは重なり合う部分の近傍において、当該仮定された第
1および第2の帯材が至近或いは重なり合う部分を1つ
の切り抜き線または所定の間隙を設けた2つの切り抜き
線に沿って切り抜くようにしたことを特徴とする巻鉄心
用帯材の切り抜き方法が提供される。
【0018】本発明の第1の形態に係る巻鉄心によれ
ば、巻鉄心の巻始めおよび巻終り部分の断面外形、並び
に、中央部分の断面外形は、コイルボビンの内面に沿っ
た概略円形形状とされ、巻始めおよび巻終り部分と中央
部分との間の断面外形はほぼ直線形状とされている。本
発明の第2の形態に係る巻鉄心によれば、巻鉄心の中央
部分の断面外形はコイルボビンの内面に沿った概略円形
形状とされ、巻始めおよび巻終り部分の断面外形は、そ
の巻始めおよび巻終り端に行くにしたがってコイルボビ
ンの内面との間の空隙が次第に大きくなるような楕円形
形状或いは直線部分を含む楕円形形状とされ、且つ、巻
始めおよび巻終り部分と中央部分との間の断面外形はほ
ぼ直線形状とされている。
【0019】本発明の第3の形態に係る巻鉄心用帯材の
切り抜き方法によれば、第1および第2の帯材が一部重
なるように当該第1および第2の帯材の位置を仮定し、
この仮定された第1および第2の帯材が重なり合う部分
の近傍において所定の間隙を設けるように第1および第
2の切り抜き線を規定するようになっている。本発明の
第4の形態に係る巻鉄心用帯材の切り抜き方法によれ
ば、第1および第2の帯材が一部重なるように当該第1
および第2の帯材の位置を仮定し、この仮定された第1
および第2の帯材が重なり合う部分を1つの切り抜き線
で結んで第1および第2の切り抜き線を規定するように
なっている。
【0020】本発明の第5の形態に係る巻鉄心用帯材の
切り抜き方法によれば、n個の帯材のうち隣り合う第1
および第2の2つの帯材を、該第1および第2の帯材が
一部で至近或いは重なるように切り抜き位置を仮定す
る。さらに、仮定された第1および第2の帯材が至近或
いは重なり合う部分の近傍において、この仮定された第
1および第2の帯材が至近或いは重なり合う部分を、1
つの切り抜き線または所定の間隙を設けた2つの切り抜
き線により切り抜くようになっている。
【0021】本発明の第1〜第5の形態によれば、必要
とする素材の量(幅)を低減して、巻鉄心の製造コスト
を低下させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る巻鉄心および
巻鉄心用帯材の切り抜き方法の実施例を図面を参照して
詳述する。図10は本発明に係る巻鉄心用帯材の切り抜
き方法の一実施例を示す図であり、また、図11は図1
0に示す巻鉄心用帯材の切り抜き方法の要部を拡大して
示す図である。
【0023】図10において、参照符号4は巻鉄心の原
材料となる素材(例えば、方向性けい素鋼板材)、41
は第1の帯材、42は第2の帯材、そして、43は余材
(廃棄部分)を示している。なお、素材4は、素材メー
カから納入されたそのものだけに限定されず、例えば、
より幅の広い素材をスリッター装置(丸刃)で直線的に
切り抜き、その切り抜かれたものを素材4として使用し
てもよい。
【0024】図10に示されるように、素材4は、例え
ば、図面において右側から左側の方向へ所定の速度で流
され、そして、この素材4をスリッター装置の第1の丸
刃により第1の切り抜き線CL1に沿って切り抜いて第
1の帯材41を取り出し、さらに、第2の丸刃により第
2の切り抜き線CL2に沿って素材4を切り抜いて第2
の帯材42および余材43を取り出すようになってい
る。すなわち、第1の帯材41は、素材4の一方の直線
状縁4aと第1の切り抜き線CL1とにより切り抜か
れ、また、第2の帯材42は、素材4の他方の直線状縁
4bと第2の切り抜き線CL2とにより切り抜かれ、そ
して、余材43は第1の切り抜き線CL1と第2の切り
抜き線CL2とにより切り抜かれることになる。なお、
第1の帯材41および第2の帯材42は、1つの巻鉄心
に相当する単位長さが連続する形状として切り抜かれ、
これら第1および第2の帯材41,42は一度巻き取ら
れた後、次の工程として帯材の単位長さ毎が治具に巻き
取られてそれぞれ図1に示すような巻鉄心が形成され
る。
【0025】図10および図11に示されるように、第
1の帯材41の最大幅位置(MAX)は第2の帯材42
の最小幅位置(MIN)に近接或いはほぼ一致するよう
になっており、また、第2の帯材42の最大幅位置(M
AX)は第1の帯材41の最小幅位置(MIN)に近接
或いはほぼ一致するようになっている。ここで、第1の
切り抜き線CL1および第2の切り抜き線CL2に関し
て、まず、第1の帯材(41)および第2の帯材(4
2)が一部重なるように当該第1および第2の帯材の位
置を仮定し、この仮定された第1および第2の帯材が重
なり合う部分(図10および図11における破線部分)
の近傍において所定の間隙を設けるように、実際に巻鉄
心用帯材を切り抜く第1の切り抜き線CL1および第2
の切り抜き線CL2を規定するようになっている。な
お、図11において、破線AL1は、本来の第1の切り
抜き線(CL1)における重なり部分(第2の帯材42
側へはみ出した部分)を示し、また、AL2は、本来の
第2の切り抜き線(CL2)における重なり部分(第1
の帯材41側へはみ出した部分)を示している。
【0026】上記の仮定された第1および第2の帯材が
重なり合う部分(破線部分AL1,AL2)の近傍にお
いて、第1の切り抜き線CL1および第2の切り抜き線
CL2はそれぞれほぼ直線状になっており、これら第1
の切り抜き線CL1および第2の切り抜き線CL2の間
の間隙G1はほぼ一定となっている。この仮定された第
1および第2の帯材が重なり合う部分の近傍における第
1の切り抜き線CL1と第2の切り抜き線CL2との間
隙G1は、これら第1および第2の切り抜き線CL1,
CL2により切り抜かれる廃棄部分(余材)43を連続
的に取り出すのに必要な幅に基づいて(すなわち、強度
的に必要最小限の幅として)決めることができる。さら
に、仮定された第1および第2の帯材が重なり合う部分
の近傍における第1および第2の切り抜き線CL1,C
L2は、巻鉄心(1)を製造したときに、その巻鉄心の
断面形状がほぼ対称(帯材の幅方向の中心線に対して線
対称、或いは、帯材の中心に対して原点対称)となるよ
うに決めることができる。
【0027】以上のように、本実施例の巻鉄心用帯材の
切り抜き方法によれば、帯材が重なり合う部分は局部的
なので大きな占積率の低下を来すことなく、素材の幅の
短縮は全体に及び、よって、素材の量を効果的に低減し
て、巻鉄心の製造コストを低下させることができる。な
お、帯材を重ね合わせる大きさ(長さ)は、素材節減目
標に応じて任意に選定することができる。
【0028】図12は本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き
方法により得られた巻鉄心の一実施例の断面形状を示す
図であり、例えば、従来の巻鉄心の断面形状を示す図3
に相当するものである。図12において、参照符号11
は巻鉄心1の巻始め部分、12は巻終り部分、13は中
間部分、14は巻始め端、そして、15は巻終り端を示
している。さらに、参照符号16は巻始め部分11と中
間部分13との間の部分、17は巻終り部分12と中間
部分13との間の部分であり、仮定された第1および第
2の帯材(41,42)が重なり合う部分の近傍におけ
る第1および第2の切り抜き線(CL1,CL2)によ
り切り抜かれた部分に相当する。
【0029】すなわち、図12に示されるように、巻鉄
心1は、その中央部分13の断面外形がコイルボビン
(2)の内面に沿った概略円形形状とされ、巻始め部分
11の断面外形が該巻鉄心1の巻始め端14に行くにし
たがってコイルボビン(2)の内面との間の空隙が次第
に大きくなるような楕円形形状(或いは、直線部分を含
む楕円形形状)とされ、そして、巻終り部分12の断面
外形が該巻鉄心1の巻終り端15に行くにしたがってコ
イルボビン(2)の内面との間の空隙が次第に大きくな
るような楕円形形状(或いは、直線部分を含む楕円形形
状)とされている。さらに、巻鉄心1の巻始め部分11
と中央部分13との間の断面外形(16)がほぼ直線形
状(帯材全体として見れば台形形状)とされ、また、巻
鉄心1の巻終り部分12と中央部分13との間の断面外
形(17)がほぼ直線形状(帯材全体として見れば台形
形状)とされている。
【0030】このように、本実施例の巻鉄心1は、図1
0および図11を参照して説明したように、仮定された
第1および第2の帯材が重なり合う部分(図10および
図11における破線部分:AL1,AL2)の近傍にお
いて、第1の切り抜き線CL1および第2の切り抜き線
CL2を所定の間隙(G1)を設けて規定したので、巻
始め部分11と中央部分13との間の断面外形(16)
および巻終り部分12と中央部分13との間の断面外形
(17)がほぼ直線形状で多少とも占積率が低下するも
のの、必要とする素材の量(素材の幅)を低減すること
ができ、巻鉄心(さらには、トランス)の価格を低廉化
することができる。
【0031】図13は本発明に係る巻鉄心用帯材の切り
抜き方法の他の実施例を示す図である。図10および図
13の比較から明らかなように、図13に示す本実施例
では、前述した仮定された第1および第2の帯材4
1’,42’が重なり合う部分(図13における破線部
分)の近傍において、第1の切り抜き線CL1’および
第2の切り抜き線CL2’が1つの共通の切り抜き線C
L3となるように規定されている。すなわち、素材4を
最初に切り抜く第1の切り抜き線CL1’は、仮定され
た第1および第2の帯材41’,42’が重なり合う部
分において、切り抜き線CL3となるように構成されて
いる。この切り抜き線CL3は、仮定された第1および
第2の帯材41’,42’が重なり合う部分の幅の中央
に沿って(例えば、曲線的に)決められるようになって
いる。
【0032】このように、仮定された第1および第2の
帯材41’,42’が重なり合う部分を1つの切り抜き
線CL3で切り抜く場合には、図10と同じ幅の素材を
用いた場合には、図12における巻始め部分11と中央
部分13との間の断面外形が直線的な部分16および巻
終り部分12と中央部分13との間の断面外形が直線的
な部分17を低減して、占積率の低下を抑えることがで
きる。或いは、同じ形状の巻鉄心を製造する場合には、
必要とする素材4の幅をより一層短くすることができ
る。なお、この場合には、余材43’を連続的に取り出
すことができないため、余材の処理装置(スクラップカ
ッター等)を工夫する必要があり、また、例えば、第1
の切り抜き線CL1’(CL3)の後に第2の切り抜き
線CL2’に沿って切り抜きを行うスリッター装置の丸
刃に関しても、余材43’の切り抜き毎に素材4に対す
る丸刃の食いつきおよび逃げ等を適切に行わせるための
工夫が必要となる。
【0033】図14は本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き
方法により得られた巻鉄心の他の実施例の断面形状を概
念的に示す図である。図14に示されるように、本実施
例の巻鉄心用帯材の切り抜き方法により得られる巻鉄心
1は、巻始め部分11と中央部分13との間の断面外形
が直線的な部分16と、巻終り部分12と中央部分13
との間の断面外形が直線的な部分17とが非対称な形状
として形成されている。すなわち、これらの直線的な部
分16および17は対称(線対称または原点対称)であ
る必要はなく、非対称として形成してもよい。さらに、
巻始め部分11、巻終り部分12および中央部分13の
断面外形は、図12のように、図3および図4を参照し
て説明した技術を適用してもよいし、また、帯材を治具
に巻き付けて巻鉄心を形成する場合における巻始めおよ
び巻終り部分の巻乱れの低減や帯材の切り抜き精度の向
上等により、コイルボビン(2)の内面の形状に沿った
概略円形形状(或いは、より真円に近い形状)とするこ
ともできる。
【0034】図15は従来の巻鉄心用帯材の切り抜き方
法の他の例を示す図であり、また、図16は本発明に係
る巻鉄心用帯材の切り抜き方法のさらに他の実施例を示
す図である。なお、図15および図16においては、便
宜上、第1の帯材211,221の最大幅位置(MA
X)が第2の帯材212,222の最小幅位置(MI
N)に一致するように描かれているが、これらの位置関
係は、実際には巻鉄心の形状(例えば、巻鉄心の内側の
大きさ(治具の外形形状)および巻鉄心の太さ(断面の
大きさ)等により或る程度の範囲でずれるが、近接或い
はほぼ一致している。
【0035】図15に示す巻鉄心用帯材の切り抜き方法
は、素材214を3つの切り抜き線CL11,CL1
2,CL13で所定形状に切り抜いて2つの帯材21
1,212を得るものであり、第1の帯材211を切り
抜き線CL11およびCL12により切り抜き、また、
第2の帯材212を切り抜き線CL12およびCL13
により切り抜くようになっている。ここで、素材214
の一方の直線状縁214aおよび切り抜き線CL11に
より第1の余材(廃棄部分)213aが連続的に切り抜
かれ、また、素材214の他方の直線状縁214bおよ
び切り抜き線CL13により第2の余材(廃棄部分)2
13bが連続的に切り抜かれるようになっている。
【0036】図16に示されるように、本実施例の巻鉄
心用帯材の切り抜き方法は、図15の従来例に相当する
もので、素材224を3つの切り抜き線CL21,CL
22,CL23で所定形状に切り抜いて2つの帯材22
1,222を得るものである。すなわち、第1の帯材2
21を切り抜き線CL21およびCL22(CL20)
により切り抜き、また、第2の帯材222を切り抜き線
CL22(CL20)およびCL23により切り抜くよ
うになっている。さらに、素材224の一方の直線状縁
224aおよび切り抜き線CL21により第1の余材
(廃棄部分)223aが連続的に切り抜かれ、また、素
材224の他方の直線状縁224bおよび切り抜き線C
L23により第2の余材(廃棄部分)223bが連続的
に切り抜かれるようになっている。なお、素材224の
直線状縁224aおよび224bの一部をそれぞれ切り
抜き線CL21およびCL23に一致させて、余材22
3aおよび223bを断続的に廃棄するようにしてもよ
い。
【0037】図16に示されるように、第2の切り抜き
線CL22に関して、まず、第1の帯材(221)およ
び第2の帯材(222)が一部重なるように当該第1お
よび第2の帯材の位置を仮定する。すなわち、第1の帯
材221について、第1の切り抜き線CL21に対して
本来の切り抜き形状を得るための第2の切り抜き線(C
L22)に相当する切り抜き線AL21を仮定し、さら
に、第2の帯材222について、第2の切り抜き線CL
23に対して本来の切り抜き形状を得るための第2の切
り抜き線(CL22)に相当する切り抜き線AL22を
仮定する。ここで、仮定された切り抜き線AL21およ
びAL22が重なり合う部分は、第1および第2の帯材
221,222における最大幅位置MAXと最小幅位置
MINの間の一部(巻始め部分と中間部分の間、およ
び、巻終り部分と中間部分の間)であり、実際の切り抜
き線CL20は、重なり合う部分の幅(AL21,AL
22)の中央に沿って決められるようになっている。
【0038】これにより、2つの帯材を切り抜くのに必
要な素材の幅を低減することができる。すなわち、図1
6中の破線で示す帯材214を、実線で示すより幅の狭
い素材224とすることで、必要とする原材料(素材)
の量を低減することができる。上述した巻鉄心用帯材の
切り抜き方法の各実施例では、1つの素材から切り抜か
れる帯材の数が2つの場合を説明したが、3つ以上の場
合であっても同様である。また、隣り合う2つの帯材
は、その一部が重ならない場合であっても、十分に近く
(至近)であれば、前述した一部が重なる場合と同様
に、使用する素材の幅を狭くすることができる。ここ
で、至近とは、余材を連続的に取り出すことができる幅
よりも短い(近い)ことを意味する。さらに、隣り合う
第1の帯材221および第2の帯材222は、直接に接
触していなくてもよく、例えば、図10に示すように、
第1の帯材41および第2の帯材42が余材43を介し
て隣り合っていればよい。
【0039】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に係る巻
鉄心および巻鉄心用帯材の切り抜き方法によれば、必要
とする素材の量(使用する素材の幅)を低減して、巻鉄
心の製造コストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻鉄心に相当する従来の巻鉄心の一例
を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った巻鉄心の断面図
である。
【図3】図2における巻鉄心の一方の断面Bを拡大して
示す断面図である。
【図4】図3に示す巻鉄心をコイルボビンと共に示す断
面図である。
【図5】巻鉄心に取り付けたコイルボビンを回転させて
巻線を巻回する様子を説明するための図である。
【図6】巻鉄心に巻線が施されて構成されたトランスを
概略的に示す斜視図である。
【図7】本発明の巻鉄心に相当する従来の巻鉄心の他の
例をコイルボビンと共に示す断面図である。
【図8】本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き方法に相当す
る従来の切り抜き方法の一例を示す図である。
【図9】図8の切り抜き方法により得られる巻鉄心の断
面形状を概念的に示す図である。
【図10】本発明に係る巻鉄心用帯材の切り抜き方法の
一実施例を示す図である。
【図11】図10に示す巻鉄心用帯材の切り抜き方法の
要部を拡大して示す図である。
【図12】本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き方法により
得られた巻鉄心の一実施例の断面形状を示す図である。
【図13】本発明に係る巻鉄心用帯材の切り抜き方法の
他の実施例を示す図である。
【図14】本発明の巻鉄心用帯材の切り抜き方法により
得られた巻鉄心の他の実施例の断面形状を概念的に示す
図である。
【図15】従来の巻鉄心用帯材の切り抜き方法の他の例
を示す図である。
【図16】本発明に係る巻鉄心用帯材の切り抜き方法の
さらに他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1,10,10’…巻鉄心 2…コイルボビン 2a…接合部 3…金属線(エナメル線) 4,224…素材 4a,224a…素材の一方の直線状縁 4b,224b…素材の他方の直線状縁 10a…巻始め位置 10b…巻終り位置 11…巻始め部分 12…巻終り部分 13…中間部分 14…巻始め端 15…巻終り端 16…巻始め部分と中央部分との間の断面外形が直線的
な部分 17…巻終り部分と中央部分との間の断面外形が直線的
な部分 41,41’,221…第1の帯材 42,42’,222…第2の帯材 43,43’,223a,223b…余材(廃棄部分) 100…トランス AL1…第1の仮定線(第1の仮定の切り抜き線) AL2…第2の仮定線(第2の仮定の切り抜き線) CL1…第1の切り抜き線 CL2…第2の切り抜き線 CL3…切り抜き線 MAX…帯材の最大幅(最大幅位置) MIN…帯材の最小幅(最小幅位置)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月10日(1998.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線を巻回するための円筒状のコイルボ
    ビンが適用される巻鉄心であって、 該巻鉄心の巻始めおよび巻終り部分の断面外形、並び
    に、該巻鉄心の中央部分の断面外形を前記コイルボビン
    の内面に沿った概略円形形状とし、且つ、 該巻始めおよび巻終り部分と該中央部分との間の断面外
    形をほぼ直線形状としたことを特徴とする巻鉄心。
  2. 【請求項2】 巻線を巻回するための円筒状のコイルボ
    ビンが適用される巻鉄心であって、 該巻鉄心の中央部分の断面外形を前記コイルボビンの内
    面に沿った概略円形形状とし、 前記巻鉄心の巻始めおよび巻終り部分の断面外形を、当
    該巻鉄心の巻始めおよび巻終り端に行くにしたがって該
    コイルボビンの内面との間の空隙が次第に大きくなるよ
    うな楕円形形状或いは直線部分を含む楕円形形状とし、
    且つ、 該巻始めおよび巻終り部分と該中央部分との間の断面外
    形をほぼ直線形状としたことを特徴とする巻鉄心。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の巻鉄心におい
    て、前記巻始め部分と前記中央部分との間の直線断面形
    状部分は、前記巻終り部分と該中央部分との間の直線断
    面形状部分とほぼ対称になっていることを特徴とする巻
    鉄心。
  4. 【請求項4】 両縁が直線状の素材から第1および第2
    の2つの帯材を切り抜く円筒状のコイルボビンが適用さ
    れる巻鉄心用帯材の切り抜き方法であって、 前記素材の一方の直線状縁と第1の切り抜き線により第
    1の帯材を切り抜き、該素材の他方の直線状縁と第2の
    切り抜き線により第2の帯材を切り抜き、そして、該第
    1の切り抜き線と該第2の切り抜き線により廃棄部分を
    切り抜き、 前記第1の帯材の最大および最小幅位置を前記第2の帯
    材の最小および最大幅位置にそれぞれ近接或いはほぼ一
    致させると共に、該第1および第2の帯材が一部重なる
    ように当該第1および第2の帯材の位置を仮定し、該仮
    定された第1および第2の帯材が重なり合う部分の近傍
    において所定の間隙を設けるように前記第1および第2
    の切り抜き線を規定したことを特徴とする巻鉄心用帯材
    の切り抜き方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の巻鉄心用帯材の切り抜
    き方法において、前記仮定された第1および第2の帯材
    が重なり合う部分の近傍における前記第1および第2の
    切り抜き線の所定の間隙は、該第1および第2の切り抜
    き線により切り抜かれる廃棄部分を連続的に取り出すの
    に必要な幅に基づいて決められることを特徴とする巻鉄
    心用帯材の切り抜き方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の巻鉄心用帯材の切り抜
    き方法において、前記仮定された第1および第2の帯材
    が重なり合う部分の近傍における前記第1および第2の
    切り抜き線は、それぞれほぼ直線状になっていることを
    特徴とする巻鉄心用帯材の切り抜き方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の巻鉄心用帯材の切り抜
    き方法において、前記仮定された第1および第2の帯材
    が重なり合う部分の近傍における前記第1および第2の
    切り抜き線は、巻鉄心を製造した場合に当該巻鉄心の断
    面形状がほぼ対称となるように決められていることを特
    徴とする巻鉄心用帯材の切り抜き方法。
  8. 【請求項8】 両縁が直線状の素材から第1および第2
    の2つの帯材を切り抜く円筒状のコイルボビンが適用さ
    れる巻鉄心用帯材の切り抜き方法であって、 前記素材の一方の直線状縁と第1の切り抜き線により第
    1の帯材を切り抜き、該素材の他方の直線状縁と第2の
    切り抜き線により第2の帯材を切り抜き、そして、該第
    1の切り抜き線と該第2の切り抜き線により廃棄部分を
    切り抜き、 前記第1の帯材の最大および最小幅位置を前記第2の帯
    材の最小および最大幅位置にそれぞれ近接或いはほぼ一
    致させると共に、該第1および第2の帯材が一部重なる
    ように当該第1および第2の帯材の位置を仮定し、該仮
    定された第1および第2の帯材が重なり合う部分を1つ
    の切り抜き線で結んで前記第1および第2の切り抜き線
    を規定したことを特徴とする巻鉄心用帯材の切り抜き方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の巻鉄心用帯材の切り抜
    き方法において、前記仮定された第1および第2の帯材
    が重なり合う部分における1つの切り抜き線は、該重な
    り合う部分の幅の中央に沿って規定されることを特徴と
    する巻鉄心用帯材の切り抜き方法。
  10. 【請求項10】 両縁が直線状の素材から円筒状のコイ
    ルボビンが適用される巻鉄心用の帯材をn個(nは2以
    上の整数)切り抜く巻鉄心用帯材の切り抜き方法であっ
    て、 前記n個の帯材のうち隣り合う第1および第2の2つの
    帯材を、該第1の帯材の最大幅位置および最小幅位置が
    該第2の帯材の最小幅位置および最大幅位置にそれぞれ
    近接或いはほぼ一致させると共に、該第1および第2の
    帯材が一部で至近或いは重なるように当該第1および第
    2の帯材の切り抜き位置を仮定し、該仮定された第1お
    よび第2の帯材が至近或いは重なり合う部分の近傍にお
    いて、当該仮定された第1および第2の帯材が至近或い
    は重なり合う部分を1つの切り抜き線または所定の間隙
    を設けた2つの切り抜き線に沿って切り抜くようにした
    ことを特徴とする巻鉄心用帯材の切り抜き方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004289593A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Denso Corp 電子ナンバープレート通信システムと電子ナンバープレート通信方法およびそれに用いる電子ナンバープレート
CN103117154A (zh) * 2013-03-06 2013-05-22 安泰科技股份有限公司 逆变焊机电源变压器纳米晶铁芯及其制备方法
CN103117153A (zh) * 2013-03-06 2013-05-22 安泰科技股份有限公司 共模电感铁基纳米晶铁芯及其制备方法
CN105140016A (zh) * 2015-08-17 2015-12-09 江苏华辰变压器有限公司 一种开口卷铁心码片旋转台

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