JP2000133479A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000133479A
JP2000133479A JP10308815A JP30881598A JP2000133479A JP 2000133479 A JP2000133479 A JP 2000133479A JP 10308815 A JP10308815 A JP 10308815A JP 30881598 A JP30881598 A JP 30881598A JP 2000133479 A JP2000133479 A JP 2000133479A
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discharge lamp
drive
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JP10308815A
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Yoshifumi Suehiro
善文 末広
Masaharu Kitado
正晴 北堂
Hisaharu Ito
久治 伊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定に回路を動作させることのできる放電灯点
灯装置を提供する。 【解決手段】インバータ回路2は、直流電源回路1の出
力端子間に接続されたスイッチング素子Q2,Q3の直
列回路と、スイッチング素子Q4,Q5の直列回路とを
有している。駆動回路11〜14は、制御回路8から入
力された駆動パルス信号S2,S3に基づいて、対角の
位置に配置されたスイッチング素子Q2,Q5の組と、
スイッチング素子Q3,Q4の組とを交互にオンし、放
電灯LPに矩形波の交流電圧を印加する。パルス発生回
路10は、パルス信号S1の立ち下がりから2種類の設
定時間がそれぞれ経過すると信号レベルが反転する2種
類の駆動パルス信号S2,S3を発生させており、2種
類の設定時間は、2種類の遅延時間が交互に切り換えら
れて設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のヘッドラ
イトなどに使用される放電灯を点灯させる放電灯点灯装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の放電灯点灯装置としては、図4
に示すように、直流電源Eの直流電圧をスイッチング素
子Q1でスイッチングすることにより、所望の直流電圧
に変換する所謂フライバック方式の直流電源回路1と、
直流電源回路1の直流電圧をスイッチング素子Q2〜Q
5でスイッチングすることにより、矩形波の交流電圧に
変換して負荷たる放電灯LPに供給するインバータ回路
2と、直流電源回路1のスイッチング素子Q1のオン/
オフを制御する制御回路3と、インバータ回路2のスイ
ッチング素子Q2〜Q5のオン/オフを制御する制御回
路8とで構成されるものがあった(例えば特開昭62−
26791号公報参照)。
【0003】直流電源回路1は、直流電源Eの正極に1
次巻線の一端が接続されたトランスTと、トランスTの
1次巻線の他端と直流電源Eの負極との間に接続された
MOS型電界効果トランジスタよりなるスイッチング素
子Q1と、トランスTの2次巻線の両端間にダイオード
D1を介して接続された平滑コンデンサC1と、制御回
路3から入力される制御信号に基づいてスイッチング素
子Q1を高周波でオン/オフさせる駆動回路7とで構成
される。
【0004】インバータ回路2は、平滑コンデンサC1
の両端間に電流検出用の抵抗R1を介してそれぞれ接続
されたスイッチング素子Q2,Q3の直列回路と、スイ
ッチング素子Q4,Q5の直列回路と、スイッチング素
子Q2,Q3の接続点とスイッチング素子Q4,Q5の
接続点との間に接続された放電灯LPと、制御回路8か
ら入力される駆動パルス信号S8に基づいてスイッチン
グ素子Q2〜Q5をオン/オフさせる駆動回路11〜1
4とで構成される。
【0005】制御回路8は、所定周波数のパルス信号S
1を発生する発振回路9と、発振回路9から入力された
パルス信号S1を分周して得た駆動パルス信号S8を駆
動回路11〜14に出力するパルス発生回路10とで構
成される。各駆動回路11〜14ではパルス発生回路1
0から入力された駆動パルス信号S8から、それぞれ、
スイッチング素子Q2〜Q5を駆動する駆動信号S4〜
S7を発生し、スイッチング素子Q2〜Q5をオン/オ
フする。
【0006】以下に本回路の動作を簡単に説明する。
【0007】直流電源回路1ではスイッチング素子Q1
がオンされると、直流電源E→トランスTの1次巻線→
スイッチング素子Q1→直流電源Eの径路で電流が流
れ、トランスTの1次巻線にエネルギが蓄積される。こ
の時、トランスTの1次側と2次側とは逆極性に接続さ
れているので、ダイオードD1によりトランスTの2次
側には電流が流れない。次にスイッチング素子Q1がオ
フすると、トランスTの2次巻線に逆起電力が発生し、
トランスTの2次巻線→ダイオードD1→コンデンサC
1→トランスTの2次巻線の径路で電流が流れ、コンデ
ンサC1が充電される。
【0008】ここで、コンデンサC1の両端間には抵抗
R2,R3の直列回路が接続されており、コンデンサC
1の両端電圧を抵抗R2,R3により分圧した電圧が電
圧検出回路4に入力される。制御回路3では、電圧検出
回路4が抵抗R2,R3により分圧された電圧から放電
灯LPに印加されるランプ電圧を検出する。また、放電
灯LPに流れるランプ電流は抵抗R1の両端電圧から検
出することができ、抵抗R1の両端電圧と電圧検出回路
4の検出値とがランプ電力検出回路5に入力される。ラ
ンプ電力検出回路5は抵抗R1の両端電圧および電圧検
出回路4の検出値から放電灯LPに供給されるランプ電
力を検出して、ランプ電力の検出値をランプ電力制御回
路6に出力し、ランプ電力制御回路6は所望のランプ電
力が得られるようにスイッチング素子Q1のオンデュー
ティを変化させる制御信号を駆動回路7に出力し、直流
電源回路1の出力電圧を制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インバータ
回路2では、図5に示すように、対角の位置に配置され
たスイッチング素子Q2,Q5の組がオン、スイッチン
グ素子Q3,Q4の組がオフとなる期間と、スイッチン
グ素子Q2,Q5の組がオフ、スイッチング素子Q3,
Q4の組がオンとなる期間とが交互に設けられており、
放電灯LPに略矩形状の交流電圧が印加される。ここ
で、直列接続されたスイッチング素子Q2,Q3、ある
いは、スイッチング素子Q4,Q5が同時にオンすると
(アーム短絡)、回路に大電流が流れて素子が破損する
虞があるので、このようなアーム短絡が発生しないよう
に、スイッチング素子Q2,Q5の組がオンする期間と
スイッチング素子Q3,Q4の組がオンする期間との間
に、全てのスイッチング素子Q2〜Q5がオフする期間
を設けている。
【0010】図6は各部の波形を示しており、図6
(a)は発振回路9の発生したパルス信号S1を示し、
図6(b)はパルス発生回路10の発生した駆動パルス
信号S8を示し、図6(c)は駆動回路11,14がそ
れぞれスイッチング素子Q2,Q5に出力する駆動パル
ス信号S4,S7を示し、図6(d)は駆動回路12,
13がそれぞれスイッチング素子Q3,Q4に出力する
駆動信号パルスS5,S6を示す。
【0011】ここで、駆動回路11,14は、それぞ
れ、パルス発生回路10から入力された駆動パルス信号
S8の立ち下がりを遅延時間t2だけ遅延させるととも
に、立ち上がりを遅延時間t1(<t2)だけ遅延させ
て得た信号をさらに反転させて駆動パルス信号S4,S
7を発生し、この駆動パルス信号S4,S7をそれぞれ
スイッチング素子Q2,Q5に出力する。
【0012】一方、駆動回路12,13は、それぞれ、
パルス発生回路10から入力された駆動パルス信号S8
の立ち下がりを遅延時間t1だけ遅延させるとともに、
立ち上がりを遅延時間t2だけ遅延させて得た駆動パル
ス信号S5,S6をスイッチング素子Q3,Q4に出力
する。
【0013】而して、駆動パルス信号S4,S7の信号
レベルがハイ(H)からロー(L)に切り換わった後、
駆動パルス信号S5,S6の信号レベルがロー(L)か
らハイ(H)へ切り換わるまでの間(すなわち、スイッ
チング素子Q2,Q5がオフしてから、スイッチング素
子Q3,Q4がオンするまでの間)に、駆動パルス信号
S4〜S7の信号レベルが全てローになる(すなわちス
イッチング素子Q2〜Q5が全てオフする)時間Tno
(=t2−t1)を設けることができる。同様に、駆動
パルス信号S5,S6の信号レベルがハイからローへ切
り換わった後、駆動パルス信号S4,S7の信号レベル
がローからハイに切り換わるまでの間(すなわち、スイ
ッチング素子Q3,Q4がオフしてから、スイッチング
素子Q2,Q5がオンするまでの間)に、駆動パルス信
号S4〜S7の信号レベルが全てローになる(すなわち
スイッチング素子Q2〜Q5が全てオフする)時間Tno
を設けることができる。
【0014】上述のように従来の放電灯点灯装置では、
各駆動回路11〜14が、パルス発生回路10より入力
された駆動パルス信号S8から、各スイッチング素子Q
2〜Q5を駆動するための駆動パルス信号S4〜S7を
発生しており、アーム短絡が発生するのを防止するため
に、スイッチング素子Q2,Q5がオンする期間とスイ
ッチング素子Q3,Q4がオンする期間との間に、全て
のスイッチング素子Q2〜Q5がオフする期間Tnoを設
けているが、各駆動回路11〜15で駆動パルス信号S
8の立ち上がり/立ち下がりを所定の時間だけ遅延させ
て駆動パルス信号S4〜S7を発生することにより、全
てのスイッチング素子Q2〜Q5がオフする期間Tnoを
設けているから、各駆動回路11〜15の動作のばらつ
きによって回路の動作が不安定となり、アーム短絡が発
生する虞があった。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、回路の動作を安定さ
せた放電灯点灯装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、直流電源の両端間にそれぞれ
接続された第1および第2のスイッチング素子の直列回
路と第3および第4のスイッチング素子の直列回路とを
有し、第1および第2のスイッチング素子の接続点と第
3および第4のスイッチング素子の接続点との間に放電
灯を接続し、対角の位置に配置されたスイッチング素子
の組を交互にオン/オフさせることによって放電灯に矩
形波の交流電圧を印加するインバータ回路と、2組のス
イッチング素子をそれぞれオン/オフさせる2種類の駆
動パルス信号を発生する制御回路と、制御回路の発生し
た2種類の駆動パルス信号に基づいて各スイッチング素
子をオン/オフさせる駆動回路とを備え、制御回路は、
所定周波数のパルス信号の立ち上がり又は立ち下がりか
らそれぞれ2種類の設定時間が経過すると信号レベルが
反転する2種類の駆動パルス信号を発生するパルス発生
回路を備え、上記2種類の設定時間は、2種類の遅延時
間が交互に切り換えて設定されることを特徴とし、パル
ス発生回路は、パルス信号の立ち上がり又は立ち下がり
からそれぞれ2種類の設定時間が経過すると信号レベル
が反転する2種類の駆動パルス信号を発生しており、2
種類の設定時間は、2種類の遅延時間が交互に切り換え
て設定されるので、パルス発生回路により全てのスイッ
チング素子がオフとなる期間が設けられた2種類の駆動
パルス信号を発生させることができ、駆動回路はパルス
発生回路から入力された2種類の駆動パルス信号に応じ
てスイッチング素子の各組を交互にオン/オフさせてい
るので、駆動回路の動作のばらつきによって、直列接続
された2個のスイッチング素子が同時にオンするような
アーム短絡が発生するのを防止でき、回路を安定に動作
させることができる。
【0017】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記パルス発生回路は、充電時間によって2種類
の遅延時間を発生させる2種類のコンデンサを備えて成
ることを特徴とし、請求項1の作用に加えて、簡単な構
成で2種類の遅延時間を設定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本実施形態の放電灯点灯装置の回
路図を図1に示す。本回路は主として車両用のヘッドラ
イトなどに使用される放電灯を点灯させる放電灯点灯装
置であり、直流電源Eの直流電圧をスイッチング素子Q
1でスイッチングすることにより、所望の直流電圧に変
換する所謂フライバック方式の直流電源回路1と、直流
電源回路1の直流電圧を第1〜第4のスイッチング素子
たるスイッチング素子Q2〜Q5でスイッチングするこ
とにより、矩形波の交流電圧に変換して負荷たる放電灯
LPに供給するインバータ回路2と、直流電源回路1の
スイッチング素子Q1のオン/オフを制御する制御回路
3と、インバータ回路2のスイッチング素子Q2〜Q5
のオン/オフを制御する制御回路8とで構成される。な
お、回路の動作は上述した図4の回路と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0019】直流電源回路1は、直流電源Eの正極に1
次巻線の一端が接続されたトランスTと、トランスTの
1次巻線の他端と直流電源Eの負極との間に接続された
MOS型電界効果トランジスタよりなるスイッチング素
子Q1と、トランスTの2次巻線の両端間にダイオード
D1を介して接続された平滑コンデンサC1と、制御回
路3から入力される制御信号に基づいてスイッチング素
子Q1を高周波でオン/オフさせる駆動回路7とで構成
される。
【0020】インバータ回路2は、直流電源回路1の平
滑コンデンサC1の両端間に電流検出用の抵抗R1を介
してそれぞれ接続されたスイッチング素子Q2,Q3の
直列回路と、スイッチング素子Q4,Q5の直列回路
と、スイッチング素子Q2,Q3の接続点とスイッチン
グ素子Q4,Q5の接続点との間に接続された放電灯L
Pと、制御回路8から入力される駆動パルス信号S2,
S3に基づいてスイッチング素子Q2〜Q5をオン/オ
フさせる駆動回路11〜14とで構成される。
【0021】制御回路8は、所定周波数のパルス信号S
1を発生する発振回路9と、発振回路9から入力された
パルス信号S1から、スイッチング素子Q2,Q5をオ
ン/オフさせる駆動パルス信号S2と、スイッチング素
子Q3,Q4をオン/オフさせる駆動パルス信号S3と
を発生するパルス発生回路10とで構成される。駆動回
路11,14では、パルス発生回路10から入力された
駆動パルス信号S2に基づいてスイッチング素子Q2,
Q5をそれぞれオン/オフし、駆動回路12,13で
は、パルス発生回路10から入力された駆動パルス信号
S3に基づいてスイッチング素子Q3,Q4をオン/オ
フする。
【0022】従来の放電灯点灯装置では、各駆動回路1
1〜14が、パルス発生回路10より入力された駆動パ
ルス信号S8の立ち上がり/立ち下がりを所定の時間だ
け遅延させて駆動パルス信号S4〜S7を発生してお
り、各駆動回路11〜14により全てのスイッチング素
子Q2〜Q5がオフする期間Tnoが設定されているが、
本回路では、パルス発生回路10により予め全てのスイ
ッチング素子Q2〜Q5がオフする期間Tnoが設定され
ており、駆動回路11,14(12,13)では、パル
ス発生回路10から入力された駆動パルス信号S2(S
3)のハイ/ローに応じてスイッチング素子Q1,Q4
(Q2,Q3)をオン/オフさせている。
【0023】図2にパルス発生回路10の具体回路図を
示す。直流電源E’の正極は定電流源I2、I4を介し
て、それぞれ、コレクタ同士およびエミッタ同士が互い
に接続されたトランジスタT1,T2のエミッタと、コ
レクタ同士およびエミッタ同士が互いに接続されたトラ
ンジスタT4,T5のエミッタとに接続され、トランジ
スタT1,T2のコレクタとトランジスタT4,T5の
コレクタとは直流電源E’の負極に接続されている。ト
ランジスタT1,T4のベースにはそれぞれ発振回路9
のパルス信号S1が入力されており、パルス信号S1の
信号レベルのハイ/ローに応じてトランジスタT1,T
2がオン/オフされる。トランジスタT2,T4はそれ
ぞれコレクタ・ベース間が短絡されており、トランジス
タT2,T4のベースおよびエミッタにはそれぞれトラ
ンジスタT3,T6のベースおよびエミッタが接続され
ている。このように、パルス発生回路10はトランジス
タやオペアンプや抵抗などから構成されているので、容
易にIC化することができる。
【0024】またトランジスタT3,T6のコレクタに
はそれぞれ抵抗R13,R23の一端が接続され、抵抗
R13,R23の他端と直流電源E’の正極との間には
定電流源I1,I2がそれぞれ接続されており、抵抗R
13,R23の他端と直流電源E’の負極との間にはコ
ンデンサC1,C2がそれぞれ接続されている。コンデ
ンサC1,C2の両端電圧VC1,VC2はそれぞれオ
ペアンプOP1,OP2の反転入力端子に入力されてお
り、オペアンプOP1,OP2の非反転入力端子には、
それぞれ、直流電源E’の直流電圧Vinを抵抗R11,
R12の直列回路、抵抗R21,R22の直列回路によ
り分圧した電圧V1,V2が入力される。なお、定電流
源I2,I4の電流値はそれぞれ定電流源I1,I3の
電流値の略2倍の値に設定されている。ここに電圧V
1,V2は次式で表される。
【0025】 V1=Vin・R12/(R11+R12) V2=Vin・R22/(R21+R22) 以下にパルス発生回路10の動作を図3を参照して説明
する。図3(a)は発振回路9から入力されるパルス信
号S1を示し、図3(b)は駆動回路11,14に出力
する駆動パルス信号S2を示し、図3(c)は駆動回路
12,13に出力する駆動パルス信号S3を示してい
る。
【0026】パルス信号S1の信号レベルがハイからロ
ーになると、トランジスタT1〜T3,T4〜T6がオ
フし、定電流源I1,I2からコンデンサC1,C2に
充電電流I1,I2が流れ、コンデンサC1,C2の両
端電圧Va,Vcが徐々に上昇する。
【0027】コンデンサC1,C2の両端電圧VC1,
VC2が電圧V1,V2よりも低い場合、オペアンプO
P1,OP2の出力の信号レベルは共にハイになり、ト
ランジスタT7,T8,T10,T11がオンし、トラ
ンジスタT9,T12がオフするので、駆動パルス信号
S2の信号レベルはロー、駆動パルス信号S3の信号レ
ベルはハイとなる。この時、駆動回路11,14は駆動
パルス信号S2に基づいてスイッチング素子Q2,Q5
をオフするとともに、駆動回路12,13は駆動パルス
信号S3に基づいてスイッチング素子Q3,Q4をオン
する(図3の期間Ta)。
【0028】ここに、コンデンサC1,C2の両端電圧
VC1,VC2が電圧V1,V2以上になるまでの遅延
時間t1,t2は、コンデンサC1,C2の静電容量や
定電流源I1,I3の電流値や電圧V1,V2の設定値
によって決まり、次式であらわされる。
【0029】 t1=C1・I1/V1 t2=C2・I3/V2 本実施形態では、コンデンサC1の両端電圧VC1が電
圧V1以上になるまでの遅延時間t1は、コンデンサC
2の両端電圧VC2が電圧V2以上になるまでの遅延時
間t2よりも短くなるように設定されている(t1<t
2)。
【0030】パルス信号S1の立ち下がりから遅延時間
t1が経過すると、コンデンサC1の両端電圧VC1が
電圧V1以上になり、オペアンプOP1の出力の信号レ
ベルはハイからローに反転する。なお、コンデンサC2
の両端電圧VC2は電圧V2よりも低いので、オペアン
プOP2の出力の信号レベルはローのままとなってい
る。この時、トランジスタT7,T8がオフし、トラン
ジスタT9がオンするとともに、トランジスタT10,
T11がオンし、トランジスタT12がオフするので、
駆動パルス信号S2,S3の信号レベルは共にローにな
る。したがって、駆動回路11〜14は、それぞれ、駆
動パルス信号S2,S3に基づいてスイッチング素子Q
2〜Q5を全てオフする。
【0031】次にパルス信号S1の立ち下がりから遅延
時間t2が経過すると、コンデンサC2の両端電圧VC
2が電圧V2以上になり、オペアンプOP1,OP2の
出力の信号レベルが共にローになって、トランジスタT
7,T8,T10,T11がオフし、トランジスタT
9,T12がオンするので、駆動パルス信号S2の信号
レベルはハイになり、駆動パルス信号S3の信号レベル
はローになる。したがって、駆動回路11,14は駆動
パルス信号S2に基づいてスイッチング素子Q2,Q5
をオンするとともに、駆動回路12,13は駆動パルス
信号S3に基づいてスイッチング素子Q3,Q4をオフ
する。
【0032】その後、パルス信号S1の信号レベルがロ
ーからハイに切り替わると、トランジスタT1〜T3,
T4〜T5がオンし、コンデンサC1,C2に充電され
た電荷がそれぞれ抵抗R13,R23を介して放電さ
れ、コンデンサC1,C2の両端電圧がそれぞれ電圧V
1,V2よりも低くなると、オペアンプOP1,OP2
の出力の信号レベルがそれぞれローからハイに反転し、
駆動パルス信号S2,S3の信号レベルが変化する。こ
こに、コンデンサC1,C2の両端電圧VC1,VC2
が電圧V1,V2よりも低くなるまでの時間は、コンデ
ンサC1,C2の静電容量や定電流源I2,I4の電流
値や電圧V1,V2の設定値によって決定される。な
お、回路の動作はパルス信号S1の信号レベルがローの
期間と同様であるので、詳細な説明は省略するが、パル
ス信号S1の立ち上がりから遅延時間t1が経過する
と、駆動パルス信号S1の信号レベルがハイからローに
反転して全てのスイッチング素子Q2〜Q5がオフし、
パルス信号S1の立ち上がりから遅延時間t2が経過す
ると、駆動パルス信号S2の信号レベルがローからハイ
に反転して、スイッチング素子Q2,Q5がオフし、ス
イッチング素子Q3,Q4がオンする。
【0033】而して、パルス発生回路10は上述の動作
を繰り返すことにより、パルス信号S1の立ち下がりか
ら遅延時間t2が経過すると信号レベルがローからハイ
に反転するとともに、パルス信号S1の立ち上がりから
遅延時間t1が経過すると信号レベルがハイからローに
反転する駆動パルス信号S2と、パルス信号S1の立ち
下がりから遅延時間t1が経過すると信号レベルがロー
からハイに反転するとともに、パルス信号S1の立ち上
がりから遅延時間t2が経過すると信号レベルがハイか
らローに反転する駆動パルス信号S2とを発生させるこ
とができる。
【0034】このように、パルス発生回路10では、パ
ルス信号S1の立ち上がり/立ち下がりから2種類の設
定時間が経過すると信号レベルの反転する2種類の駆動
パルス信号S2,S3を発生させており、2種類の設定
時間は、2種類の遅延時間t1,t2が交互に切り換え
て設定されているので、スイッチング素子Q2,Q5の
組がオンする期間とスイッチング素子Q3,Q4の組が
オンする期間との間に、全てのスイッチング素子Q2〜
Q5のオフする期間Tnoが設けられた2種類の駆動パル
ス信号S2,S3を発生させることができ、各駆動回路
11〜14ではパルス発生回路10から入力された駆動
パルス信号S2,S3に基づいてスイッチング素子Q2
〜Q5をオン/オフさせているだけなので、駆動回路1
1〜14の動作のばらつきによるスイッチング素子Q2
〜Q5の動作遅れを少なくすることができ、スイッチン
グ素子Q2,Q3あるいはスイッチング素子Q4,Q5
が同時にオンするようなアーム短絡が発生するのを防止
でき、安定に回路を動作させることができる。
【0035】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、直流
電源の両端間にそれぞれ接続された第1および第2のス
イッチング素子の直列回路と第3および第4のスイッチ
ング素子の直列回路とを有し、第1および第2のスイッ
チング素子の接続点と第3および第4のスイッチング素
子の接続点との間に放電灯を接続し、対角の位置に配置
されたスイッチング素子の組を交互にオン/オフさせる
ことによって放電灯に矩形波の交流電圧を印加するイン
バータ回路と、2組のスイッチング素子をそれぞれオン
/オフさせる2種類の駆動パルス信号を発生する制御回
路と、制御回路の発生した2種類の駆動パルス信号に基
づいて各スイッチング素子をオン/オフさせる駆動回路
とを備え、制御回路は、所定周波数のパルス信号の立ち
上がり又は立ち下がりからそれぞれ2種類の設定時間が
経過すると信号レベルが反転する2種類の駆動パルス信
号を発生するパルス発生回路を備え、上記2種類の設定
時間は、2種類の遅延時間が交互に切り換えて設定され
ることを特徴とし、パルス発生回路は、パルス信号の立
ち上がり又は立ち下がりからそれぞれ2種類の設定時間
が経過すると信号レベルが反転する2種類の駆動パルス
信号を発生しており、2種類の設定時間は、2種類の遅
延時間が交互に切り換えて設定されるので、パルス発生
回路により全てのスイッチング素子がオフとなる期間が
設けられた2種類の駆動パルス信号を発生させることが
でき、駆動回路はパルス発生回路から入力された2種類
の駆動パルス信号に応じてスイッチング素子の各組を交
互にオン/オフさせているので、駆動回路の動作のばら
つきによって、直列接続された2個のスイッチング素子
が同時にオンするようなアーム短絡が発生するのを防止
でき、回路を安定に動作させることができるという効果
がある。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記パルス発生回路は、充電時間によって2種類の
遅延時間を発生させる2種類のコンデンサを備えて成る
ことを特徴とし、請求項1の作用に加えて、簡単な構成
で2種類の遅延時間を設定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の放電灯点灯装置を示す回路図であ
る。
【図2】同上の要部回路図である。
【図3】同上の各部の波形図である。
【図4】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図5】同上の各スイッチング素子のオン/オフのタイ
ミングを示す図である。
【図6】同上の各部の波形図である。
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 インバータ回路 10 パルス発生回路 11〜14 駆動回路 Q2〜Q5 スイッチング素子 S1 パルス信号 S2,S3 駆動パルス信号 LP 放電灯
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 久治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 BA03 BA05 BB01 CB01 EB01 EB05 EB06 GA03 GB18 GC04 HA10 HB03 5H007 AA06 AA17 BB03 CA02 CB05 CC07 CC12 DA06 DC02 DC05 FA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源の両端間にそれぞれ接続された第
    1および第2のスイッチング素子の直列回路と第3およ
    び第4のスイッチング素子の直列回路とを有し、第1お
    よび第2のスイッチング素子の接続点と第3および第4
    のスイッチング素子の接続点との間に放電灯を接続し、
    対角の位置に配置されたスイッチング素子の組を交互に
    オン/オフさせることによって放電灯に矩形波の交流電
    圧を印加するインバータ回路と、2組のスイッチング素
    子をそれぞれオン/オフさせる2種類の駆動パルス信号
    を発生する制御回路と、制御回路の発生した2種類の駆
    動パルス信号に基づいて各スイッチング素子をオン/オ
    フさせる駆動回路とを備え、制御回路は、所定周波数の
    パルス信号の立ち上がり/立ち下がりからそれぞれ2種
    類の設定時間が経過すると信号レベルが反転する2種類
    の駆動パルス信号を発生するパルス発生回路を備え、上
    記2種類の設定時間は、2種類の遅延時間が交互に切り
    換えて設定されることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】上記パルス発生回路は、充電時間によって
    2種類の遅延時間を発生させる2種類のコンデンサを備
    えて成ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
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