JP2000132820A - スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents

スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッド

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JP2000132820A
JP2000132820A JP10308890A JP30889098A JP2000132820A JP 2000132820 A JP2000132820 A JP 2000132820A JP 10308890 A JP10308890 A JP 10308890A JP 30889098 A JP30889098 A JP 30889098A JP 2000132820 A JP2000132820 A JP 2000132820A
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spin
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Shigeru Shoji
茂 庄司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い感度を有し、且つ高い温度に対して感度
劣化の小さい安定したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッ
ドを提供すること。 【解決手段】 本発明のスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドは、軟質磁性の自由層F、導電性のスペーサ層S、
及び硬質の反強磁性膜17a5と同反強磁性膜により磁
化が固着された磁性膜17a4を含む固着層Pを積層し
たスピンバルブ膜17aを有している。本発明において
は、前記反強磁性膜17a5を白金マンガン(PtM
n)から形成し、この膜の厚さを20nm乃至40nm
の範囲内とすることにより、高温に対する感度劣化を防
止した。また、前記固着層Pの反強磁性膜17a5の上
に、チタン(Ti)からなるキャッピング膜Cを形成す
るとともに同キャッピング膜Cの厚さを1.8nmから
3.5nmとすることにより、交換バイアス磁界Hua
を一層向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンバルブ型の
磁気抵抗効果素子(GMR素子)を利用した薄膜磁気ヘ
ッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子を用
いた磁気センサは、磁気量を電気抵抗の大きさに変換し
て検知する変換素子である。この変換素子はスピンバル
ブ膜と呼ばれ、図1に概要を分解斜視図として示すよう
に、外部磁界によって容易に磁化の向きMfが変化する
自由層1、高導電率を有するスペーサ層2、及び所定の
固定した向きMpに磁化されている固着層3が重ね合わ
されて構成されていて、固着層3の磁化の向きMpと自
由層1の磁化の向きMfとがなす角度に応じてスペーサ
層2が呈する電気抵抗の大きさが変化する現象を利用す
るものである。スペーサ層2の電気抵抗の大きさは、こ
れにセンス電流Isを流すことにより、その間の電圧降
下によって検出される。固着層3の磁化の向きMpと自
由層1の磁化の向きMfとがなす角度θに対する電気抵
抗の変化の様子が図2に示されている。
【0003】従来のスピンバルブ膜SVの構成につい
て、その断面図を示した図25を参酌して詳述すると、
自由層1は、CoZrNbアモルファス磁性層1a、N
iFe磁性層1b、及びCo合金膜1cが積層されて構
成されている。自由層1の上には、Cuから形成された
高電気伝導率を有するスペーサ層2が形成されている。
上記自由層1中のCo合金膜1cは、NiFe磁性層1
bとスペーサ層2との間におけるNi及びCuの拡散を
防止するためのものである。スペーサ層2の上に形成さ
れる固着層3は、FeMn又はIrMnからなる磁化さ
れた硬質の反強磁性膜3aとCoFeからなる軟質の磁
性層3bとを含んでいて、磁性層3bは、反強磁性膜3
aに交換結合的に裏打されることにより前記した固定し
た向きMpに磁化されている。
【0004】このスピンバルブ膜SVからなる素子(G
MR素子)を磁気ヘッドに採用する場合、前述したよう
にスピンバルブ膜SVは固着層3の磁化の向きMpと自
由層1の磁化の向きMfとがなす角度θに応じて変化す
る電気抵抗の大きさ利用するものであるから、磁気情報
記録媒体(メディア)の形成する外部磁界等により自由
層1の磁化の向きMfのみが変化し、固着層3の磁化の
向きMpは変化しないことが必要がある。それ故、固着
層3の磁化の向きの動きにくさは、スピンバルブ膜SV
の性能としては重要な要素であり、一般に交換バイアス
磁界Huaと称される値で示される。即ち、交換バイア
ス磁界Huaとは、固着層3の磁化の向きが変化してし
まう磁界の強さの最小値をいい、Huaの値が大きいほ
ど固着層3の磁化の向きは変化し難いことを表す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スピンバルブ膜SVを
変換素子として採用した磁気ヘッドを使用するとき、素
子には常にセンス電流Isが付与される。このため、素
子自体の温度が100〜150℃と比較的高温となる。
更に、静電気によるスパーク状の電流が生じると、素子
の温度は瞬間的に200℃に達することもある。
【0006】一方、交換バイアス磁界Huaは、一般的
には素子の温度の上昇とともに減少し、素子の温度がブ
ロッキング温度と称する温度以上となると消滅してしま
う。従って、上記磁気ヘッドにおいては、ブロッキング
温度が高い材料を選択する必要があり、実用的にはブロ
ッキング温度が300℃以上であることが要求される。
従来から反強磁性膜に用いられているFeMnのブロッ
キング温度は140℃であり、またIrMnのそれは2
40℃であるので、上記要求を満足できるものではな
い。これに対し、PtMnはブロッキング温度が380
℃と高いため、小型化に伴って素子温度が一層高くなる
磁気ヘッドに好適である。
【0007】しかしながら、反強磁性膜にブロッキング
温度の高いPtMnを採用した磁気ヘッドであっても、
使用により次第に出力が低下してくる(感度劣化が生ず
る)という問題があることが判明した。
【0008】
【発明の概要】本発明者は、上記問題を解決すべく研究
を行った結果、スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッドの反
強磁性膜に白金マンガン合金または白金マンガンと第3
元素とを含む合金を採用した場合には、その反強磁性膜
を適切な厚さとすることにより、高感度でありながら使
用に伴う感度劣化が極めて生じ難い磁気ヘッドを得るこ
とができるとの知見を得た。
【0009】係る知見に基づいた本発明の特徴は、白金
マンガン合金または白金マンガンと第3元素とを含む合
金を反強磁性膜に採用したスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドにおいて、反強磁性膜の膜厚を20〜35nm
(200〜350Å)としたことにある。反強磁性膜が
20nmより薄い場合には、磁気ヘッドの使用中に素子
の交換バイアス磁界Huaが低下して感度劣化が生じ、
その一方で、反強磁性膜が35nmより厚い場合には、
スピンバルブ膜を採用する意義を見出しうる感度(この
感度は、一般には、GMR素子の抵抗値の平均値に対す
る同素子の抵抗値変化幅の比であるMR比で表される)
が得られないからである。
【0010】なお、好ましくは上記反強磁性膜を構成す
る白金マンガン合金または白金マンガンと第3元素とを
含む合金における白金の量は45〜55モル%(Ato
mic %)とする。これにより、大きな交換バイアス
磁界Huaを得ることができるからである。
【0011】本発明の他の特徴は、上記特徴を有するス
ピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッドの反強磁性膜の上に所
定膜厚、即ち、1.8〜3.5nm(18〜35Å)の
膜厚のチタン(Ti)からなるキャッピング膜を形成し
たことにある。これにより、反強磁性膜の酸化防止が達
成されるだけでなく、交換バイアス磁界Huaを一層増
大させ得るという知見が実験により得られたからであ
る。
【0012】本発明の他の特徴は、上記特徴を有するス
ピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッドにおける自由層の前記
スペーサ層との境界にコバルト(Co)と鉄(Fe)と
を積層してなる超格子膜を形成したことにある。これに
よれば、従来のCo合金膜よりも保磁力Hcが小さく、
且つ異方性磁界Hkが安定している等の優れた軟磁気特
性を有する拡散防止膜が得られるので、結果として対称
性が良好であり、ヒステリシスのない出力信号を発生す
る磁気ヘッドを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るスピンバルブ
型磁気抵抗効果ヘッドの実施形態について図面を参酌し
つつ説明すると、図3に斜視図が示された一実施形態に
おいては、アルチック(Al23−TiC)等のセラミ
ック材料で構成され後にスライダとなる基板10上に、
非磁性の絶縁膜であるアルミナ(Al23)からなる下
地膜11が形成されていて、この下地膜11の上には、
パーマロイ等の軟磁性膜である下シールド層12が積層
されている。下シールド層12の上には、アルミナから
なる再生下ギャップ13が形成されている。
【0014】再生下ギャップ13の上には、CoCrP
t等の硬質強磁性体であって、高保磁力、高角型比及び
高電気抵抗値を有する材質からなる左右一対のバイアス
磁石膜(硬質強磁性体薄膜層)14a,14b及びW,
Ta,Nb等からなる電気導電膜(高電気伝導膜)15
a,15bが形成されている。このバイアス磁石膜14
a,14b及び電気導電膜15a,15bは、一対のリ
ード16a,16bを構成するものである。
【0015】スピンバルブ膜からなるGMR素子17a
は、一対のリード16a,16bが作る台形状の溝の傾
斜面および同台形状の溝の底面部分に露出している再生
下ギャップ13の上面に成膜されている。係るGMR素
子17aは、図4に断面を示したように、外部磁界によ
って容易に磁化の向きが変化する軟質磁性の自由層F
と、Cuからなる高電気導電率を有する導電性のスペー
サ層Sと、所定の固定した向きに磁化されている硬質磁
性の固着層Pと、18〜35Å(1.8〜3.5nm)
の膜厚のTiからなるキャッピング膜Cとから構成され
ている。
【0016】より詳細には、自由層Fは、CoZrNb
アモルファス磁性層17a1と、NiFe磁性層17a
2とからなる軟質強磁性体薄膜層と、1〜2Å(0.1
〜0.2nm)程度(5Å以下)の膜厚をそれぞれ有す
るCo及びFeを繰返し積層してなる超格子膜17a3
(「中間層」とも称する。)とを重ね合わせたものであ
る。この超格子膜17a3は、NiFe層17a2のN
i及びスペーサ層SのCuの拡散を防止するものであ
り、本実施形態においては、一つのCo膜と一つのFe
膜とからなる層を一つの層とみなしたときに、3層又は
それ以上の数の層を重ね合わせ、超格子膜17a3の厚
さを8〜40Å(0.8〜4nm)となるように形成し
た。なお、前述したバイアス磁石膜14a,14bは、
自由層Fの一軸異方性を維持するため、同自由層Fに対
して縦方向(図4の左右方向、図16の矢印方向)にバ
イアス磁界を与えている。
【0017】固着層Pは、Co及びFeを繰返し積層し
た磁性層17a4と、従来のFeMn又はIrMnに代
えてPtを45〜55mol%含むPtMn合金から形
成した反強磁性膜17a5とが重ね合わせたものであっ
て、磁性層17a4は着磁された反強磁性膜17a5に
交換結合的に裏打されることにより磁化(磁化ベクト
ル)の向きが固着されている。なお、この固着のこと
を、一般には「ピン止め」称する。また、磁性層17a
4は反強磁性膜17a5により磁化の向きが固着され得
るものであれば、例えばCo合金膜等の他の磁性体等で
あってもよい。
【0018】再び図3を参酌すると、GMR素子17
a、リード16a,16b、及びその周囲に露出してい
る再生下ギャップ13の上には再生下ギャップ13と同
様にアルミナの絶縁膜からなる再生上ギャップ18が成
膜され、再生上ギャップ18の上にはNiFe等の軟磁
性体からなる上シールド層(上シールド兼下コア)19
が形成されている。以上に説明した下シールド層12
(又は基板10)から上シールド層19までが再生ヘッ
ドを構成するものである。
【0019】上シールド層19の上面であってGMR素
子17aの直上方向には、書込み下ポールと呼ばれる断
面が矩形の突起部20が設けられている。書込み下ポー
ル20の上には、アルミナ等の絶縁膜からなる書込みギ
ャップ21及びニッケル−鉄合金(パーマロイ)等の高
透磁率材料からなる書込み上ポール22が形成され、同
書込み上ポール22の上には上コア23が形成されてい
る。また、上コア23と上シールド層19間には絶縁層
24に埋設されたコイル25が貫通している。以上に説
明した上シールド層19から上コア23までが、記録用
ヘッドを構成するものである。
【0020】次に、上記スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造工程について、図3及びウエハプロセスを示
す図5〜図10を参酌しつつ説明する。 (1)先ず、図5(A)に示すように、基板(アルチッ
ク)10上に絶縁性のあるアルミナからなる下地膜11
を成膜する。この下地膜11の上に下シールド層(パー
マロイ等の軟磁性膜)12を堆積した後、アルミナから
なる絶縁性の再生下ギャップ13を形成する。 (2)次に、図5(B)に示すように、CoCrPt等
からなり200〜1000Å(20〜100nm)の膜
厚を有するバイアス磁石膜14とW,Ta,Nb等から
なる電気導電膜15をスパッタ、蒸着あるいは電気メッ
キにより積層してリード16を形成する。 (3)次に、図5(C)に示すように、電気導電膜15
の上面にレジストを塗布した後、GMR素子17aが形
成される部分の上方に位置する部分を除去(レジストカ
ット)して、一対のレジストRa,Rbを形成する。そ
の後、一対のレジストRa,Rbの対向面の上部角部
(端縁部)を、レジストの加熱溶融処理(レジストフロ
ー)によりなだらかな形状とする。これにより、レジス
トRa,Rbの対向面は電気導電膜15の上面に対して
傾斜し、レジストRa,Rb間には、逆台形形状の空間
が形成される。なお、この空間を溝部Mと称する。
【0021】(4)続いて、全面(上面)にイオンミリ
ングを行い、図6(A)に示す一対のリード16a,1
6bを形成する。このイオンミリング工程では、レジス
トRa,Rb、電気導電膜15及びバイアス磁石膜14
を一括してエッチングするため、溝部Mを挟んで対向す
るリード16a,16bの対向面は傾斜面となり、溝部
Mが逆台形形状に保たれる。
【0022】(5)次いで、図6(B)に示すように、
GMR素子層(スピンバルブ膜)17を形成する。具体
的には、図4(図4は後の工程にてカットされたGMR
素子17aを示す。)に詳細を示したように、下から順
にCoZrNbアモルファス磁性層17a1とNiFe
磁性層17a2を積層し、次いで1〜2Å(0.1〜
0.2nm)程度の膜厚をそれぞれ有するCo及びFe
を繰返し積層してなる超格子膜17a3を3層以上重ね
合わせて自由層Fを形成する。次いで、Cuからなるス
ペーサ層Sを形成し、その上にCo及びFeを繰返し積
層した磁性層17a4と、Ptを45〜55mol%含
むPtMn合金膜からなる反強磁性膜17a5とを重ね
合わせて固着層Pを形成する。更に、この固着層Pの上
に、Tiからなるキャッピング膜Cを18〜35Å
(1.8〜3.5nm)の膜厚となるように形成する。
なお、これらの成膜は、超高真空装置を用いて精密な厚
さに連続積層で行われる。この段階で、GMR素子層1
7に規則化熱処理(GMR素子のトラック幅方向と直交
する方向に磁場を印加しつつ250℃〜280℃にて行
う熱処理)を施し、その後に着磁処理を行って反強磁性
膜17a5を磁化し、固着層Pの磁性層17a4を、バ
イアス磁石膜14a,14bにより自由層Fに加えられ
るバイアス磁界の方向(図16における矢印方向)とは
直交する方向に磁化させる。
【0023】(6)この後、図6(C)に示すように、
GMR素子層17上にレジストRcを塗布する。このと
き、レジストRcの形状を形成すべきGMR素子17a
の形状に合致させるべく、レジストRcの左右両端部を
溝部Mの傾斜面の途中でカットしておく。
【0024】(7)次に、前記レジストRcをマスクと
したイオンミリング(プラズマエッチング)によりGM
R素子層17の不要部分を除去し、図7(A)に示すよ
うにGMR素子17aを形成する。この結果、GMR素
子17aは略矩形であって、その左右両端部がリード1
6a,16bの傾斜面の途中でカットされた形状とな
る。
【0025】なお、本実施形態においては、先に傾斜面
を有するリード16a,16bを形成してから、その上
にGMR素子層(スピンバルブ膜)17を形成したが、
従来より接合型MR素子を有する磁気抵抗効果薄膜磁気
ヘッドの製造において行われている方法によっても良
い。即ち、先に、再生下ギャップ13の上に上記GM
R素子層(スピンバルブ膜)を形成し、次いでリフト
オフ法によってGMR素子形状に合致するリフトオフレ
ジストを形成し、その後ミリング等のドライエッチン
グ法によりこのリフトオフレジストをマスクにしてGM
R素子17aを形成するとともに同GMR素子17aの
両端部を傾斜させて接合部を形成し、その上にCoC
rPt等のバイアス磁石膜14とW,Ta,Nb等の電
気導電膜15を積層してリード16を形成する方法によ
ることもできる。
【0026】(8)続いて、図7(B)に示すように、
GMR素子17a、左右のリード16a,16b、及び
その周囲に露出している再生下ギャップ13の上にアル
ミナからなる絶縁膜を再生下ギャップ13と同様なスパ
ッタ法にて堆積させることにより、再生上ギャップ18
を形成する。 (9)次に、図7(C)に示すように、再生上ギャップ
18の上に軟磁性膜(ニッケル−鉄合金のパーマロイ
等)をスパッタ、蒸着などにより堆積して下地メッキ層
19aを形成する。
【0027】(10)この後、図8(A)に示すよう
に、下地メッキ層19aと同等のニッケル−鉄合金等の
軟磁性膜を電気メッキ等により所定の厚さに堆積して上
シールド層(上シールド兼下コア)19を形成する。な
お、より詳細には、上シールド層19は、ここに図示の
範囲よりもかなり大きいパターンを有しているので、下
地メッキ層19aの上にホトレジストで上シールドパタ
ーンをカットした後に、上記電気メッキ等により形成さ
れる。 (11)次いで、図8(B)に示すように、上シールド
層19の上面を研磨して、上シールド層19の上面を平
坦化する。なお、アルミナ等の絶縁材料で上シールド層
を被覆した後に、上シールド層の平坦化を行ってもよ
い。 (12)続いて、図8(C)に示すように、上シールド
層19の上にアルミナ等からなる絶縁膜をスパッタ等で
堆積して書込みギャップ21を形成する。
【0028】(13)次いで、図9(A)に示すよう
に、書込みギャップ21の上面であって、GMR素子1
7aの直上位置にニッケル−鉄合金(81パーマロイ)
等の高透磁率材料からなる書込み上ポール22を形成す
る。 (14)次に、上方からアルゴンイオンを照射するイオ
ンミリングを行い、図9(B)に示すように書込み下ポ
ール20を形成する。即ち、このイオンミリング時には
書込み上ポール22がマスクとなるため、書込み上ポー
ル22の直下部の上シールド層19が残されて書込み下
ポール20となり、上シールド層19の他の部分は僅か
の厚さだけ削られる。
【0029】(15)続いて、図10(A)に示すよう
に、全面にアルミナ等からなる絶縁膜27をスパッタ等
で堆積させて、書込み上ポール22を埋設する。 (16)次に、図10(B)に示すように、堆積された
絶縁膜27を書込み上ポール22の先端部の上面まで研
磨して、絶縁膜27の上面を平坦化する。これにより、
書込み上ポール22の周囲は絶縁膜27で包囲される。 (17)その後、図3に示したように、絶縁膜27の上
に絶縁層24及びコイル25を順次形成した後、絶縁層
24及びコイル25を跨ぐようにして上コア23をメッ
キにより形成する。最後に保護膜(図示省略)を被せ
て、スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッドのウエハプロセ
スを終了する。
【0030】以上の説明は、一個のヘッド素子について
の説明であったが、実際にはこのウエハプロセスによ
り、図3に示した構成を有する多数(例えば、57×1
33個)の磁気ヘッド素子がウエハ上にマトリクス状に
並んで形成される。この段階で、ウエハに対し、軟質強
磁性体薄膜層である自由層Fに既に付与されている自由
層Fの磁化容易軸方向(GMR素子17aの幅方向=ト
ラック幅方向)に各素子に実効的に印加される磁場の強
さが数百Oe程度になるような磁場を印加した状態と
し、180〜200℃の温度で熱処理を行う。これによ
り、自由層Fの軟質強磁性体薄膜層、下シールド層1
2、上シールド層19、及び高透磁率材料からなる磁性
体である書込み上ポール22等の磁性層の特性が安定化
する。
【0031】次に、上記ウエハプロセスに続いて行われ
る加工プロセスについて、図11〜図15を参酌しつつ
説明する。図11(A)は、多数の磁気ヘッド素子が上
面に形成されたスライダ材ウエハ30を示していて、こ
のウエハ30を図11(B)に示すように切断用の治具
41にホットメルト樹脂42で接着する。この場合、磁
気ヘッド素子内の軟質強磁性体薄膜層の一軸異方性に変
化を与えないような温度(例えば、100〜150℃)
にて接着を行う。
【0032】続いて、図12(A)に示すように、ウエ
ハ30を切断ブレード43により切断し、例えば133
本のスライダローに分離する。その各スライダロー31
を樹脂42から取外して図12(B)に示した状態とす
る。この樹脂42からの取外しも、軟質強磁性体薄膜層
の一軸異方性に変化を与えないような温度にて行う。
【0033】次いで、各切断したスライダロー31を、
図13(A)に示すように、研削研磨用の治具44に接
着する。この接着も、軟質強磁性体薄膜層の一軸異方性
に変化を与えないような温度にて行う。その後、治具4
4に接着したスライダロー31を研削及び研磨して各磁
気ヘッドのスロートハイトなどを調整し、治具44から
取外す。この取外しも軟質強磁性体薄膜層の一軸異方性
に変化を与えないような温度にて行う。
【0034】このようにして、研削研磨されたスライダ
ロー31を図13(B)に示すようにレール形成用の治
具45に接着し、図14(A)に示すように並べたスラ
イダロー31の上にホトリソグラフィ用のドライフィル
ム46をラミネートする。または、ホトレジストなどを
コーティングする。その後、ドライフィルム46のパタ
ーン露光・現像、スライダロー31のレールパターンの
イオンミリング、ドライフィルムの剥離などの工程を経
て、図14(B)に示すようにスライダロー31の上面
に各スライダのレールパターン32を形成する。
【0035】続いて、図15(A)に示すようにスライ
ダロー31を治具46に接着し、各スライダについて溝
入れ処理を施した後に各スライダに分離するための切断
を行う。次いで、各スライダを治具46から剥離し、図
15(B)に示すようにレールが形成された個別の磁気
ヘッドスライダチップ33が完成する。これらの樹脂を
用いた接着・脱着は、何れも軟質強磁性体薄膜層の一軸
異方性に変化を与えないような温度で行う。なお、これ
らの接着・脱着は、一般に100〜150℃以下の温度
で行うことができる。
【0036】この後、図15(B)に示した各スライダ
33には、バイアス磁石膜(図3の14a,14b)の
硬質強磁性体薄膜層の着磁のために、常温(〜25℃)
程度でスライダのトラック幅方向に5〜10キロエルス
テッド(kOe)、即ち400〜800kA/mの磁界
を印加する。この磁界の方向は、固着層のCo及びFe
を繰返し積層した磁性層17a4が磁化している(反強
磁性膜17a5にピン止めされている)着磁方向と直交
する方向である。
【0037】以上から解るように、この製造工程によれ
ば、ウエハ段階における熱処理以外には特別な後熱処理
工程を必要とせず、後のスライダ加工工程における加熱
でGMR素子の軟質強磁性体薄膜層(自由層F)の磁気
的安定性が乱されることはない。
【0038】次に、上記した本発明に係るGMR素子
(スピンバルブ膜)17aについて詳述すると、上記の
GMR素子17aにおいては反強磁性膜17a5をPt
Mn合金から形成するとともに、この合金中にPtを4
5〜55mol%だけ含むこととした。これは、図17
に示したように、Ptが45〜55mol%の範囲にあ
る場合に強い交換バイアス磁界Huaが現れることが実
験により判明したからである。なお、図17は、磁性層
17a4に20Å(2nm)の厚さのCo合金膜を採用
し、PtMn合金の厚さを300Å(30nm)とした
場合について、Ptの含有量を変化させたときの交換バ
イアス磁界Huaを示すが、これらの厚さを変更した場
合、磁性層17a4としてCo及びFeを積層したもの
(超格子膜)を用いた場合、更には、IrやCrの第3
元素を5%乃至6%程度含むPtMnの合金(IrPt
Mn,CrPtMn)を反強磁性膜として採用した場合
でも、Ptの含有量に対する交換バイアス磁界Huaの
出現の仕方は同様である。
【0039】係るPtMn合金は、ブロッキング温度が
380℃と非常に高いものである。しかしながら、種々
の厚さ(膜厚)を有するPtMn合金を反強磁性膜に使
用したGMR素子17aに対し、ある温度にて、固着層
Pのピン止めされた磁化の向きと逆向きに交換バイアス
磁界Huaを打消すような強い磁界(30kOe=24
00A/m)を所定の時間(10分)だけ与えた後、常
温に戻して交換バイアス磁界Huaがどのように変化す
るかを実験により調べたところ、図18に示すようにな
った。なお、図18中の曲線A,B,C,D,E,F及
びGは、それぞれPtMnの厚さが300Å(30n
m),260Å(26nm),220Å(22nm),
200Å(20nm),180Å(18nm),150
Å(15nm)及び120Å(12nm)である素子の
様子を示している。また、実験したGMR素子17aの
Co/Fe積層体17a4の厚さは何れも22Å(2.
2nm)とした。
【0040】図18から、PtMnの厚さによっては比
較的低い温度から交換バイアス磁界Huaが低下するこ
とが判明した。例えば、曲線Fが示すように、PtMn
の厚さが150Å(15nm)の場合には、120℃以
下から交換バイアス磁界Huaが元の値の10%以上低
下する、いわゆる分散が発生している。このことは、P
tMnを反強磁性膜としたスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドを使用していると、出力感度が劣化する場合があ
ることを意味する。センス電流や静電気のスパークによ
る電流等によりGMR素子温が上昇して交換バイアス磁
界Huaが低下し、このときに磁化の方向が変化するた
めであると考えられる。
【0041】そこで、上記の実験において交換バイアス
磁界Huaが元の値の90%以下となる温度(以下、
「分散温度」と称する。)をPtMnの厚さに対してグ
ラフ化し、その結果を図19に示した。なお、図19中
の曲線A,B及びCは、それぞれCo/Fe積層体の層
の厚さが22Å(2.2nm),30Å(3nm)及び
40Å(4nm)である場合を示している。図19から
明らかなように、分散温度は、Co/Fe積層体の層の
厚さに関わらずPtMnの厚さが180〜200Å(1
8〜20nm)で急激に上昇するが、200Å(20n
m)以上では殆ど変化せず、緩やかに増大するものであ
ることが判明した。
【0042】一方、PtMnの厚さが厚くなると並列抵
抗の低下によりセンス電流Isがシャントされるため、
図20に示したように、MR比(GMR素子17aの呈
する抵抗値の変化幅のGMR素子の抵抗値の平均値に対
する比であり、「GMR比」ということもできる。)が
低下し、350Å(35nm)以上ではMR比が6.2
%以下となる。これ以上の膜厚にすると、急激にMR比
が低下し、素子にしたときの出力のバラツキ(個々の素
子間の出力変動)が大きくなって歩留が低下する。従っ
て、出力が高く、且つ変動も安定しているためには、P
tMnの膜厚は350Åがよい。また、PtMnの厚さ
が厚くなると、情報記録密度の低下を招く。以上より、
PtMnの反強磁性膜17a5の厚さは、200〜35
0Å(20〜35nm)の範囲内とすることが望ましい
という結論を得た。
【0043】上記実施形態においては、PtMnの反強
磁性膜17a5の上にTiからなるキャッピング膜Cを
設けて、このキャッピング膜Cの膜厚を18〜35Å
(1.8〜3.5nm)の範囲とした。これは、図21
に示したように、キャッピング膜Cの膜厚が18〜35
Å(1.8〜3.5nm)の範囲にある場合に、最も強
い交換バイアス磁界Huaが生じて交換バイアス磁界H
uaが増大したという実験結果に基づいている。なお、
図21中の曲線A,B及びCは、PtMnの厚さがそれ
ぞれ150Å(15nm),200Å(20nm)及び
100Å(10nm)の場合を示している。
【0044】また、上記実施形態においては、自由層F
のスペーサ層Sとの界面にCo及びFeを繰返し積層し
てなる超格子膜17a3(中間層)を形成した。図22
は、このCo及びFeのそれぞれの厚さに対する、固着
層Pの磁化の方向(スピンバルブの信号方向)から見た
GMR素子(スピンバルブ膜)の異方性磁界Hk(曲線
A)と、保磁力Hc(曲線B)を示したものである。
【0045】図22から、保磁力HcはCo及びFeの
各厚さが5Å(0.5nm)に低下するまでは比較的大
きく減少し、5Å(0.5nm)以下では緩やかに減少
する。一方、異方性磁界HkはCo及びFeの各厚さの
低下とともに減少するものの5〜8Oe(400〜64
00A/m)の間で比較的安定している。以上より、超
格子膜17a3の各Co及びFeの各厚さは5Å(0.
5nm)以下とすることが望ましいとの結論を得た。
【0046】更に、この超格子膜17a3(Co/F
e)の全体の厚さとMR比の関係を実験により調べた。
結果を図23に示す。図23から、超格子膜17a3の
厚さを50Å(5nm)程度から低下していくと、所定
の厚さまではMR比が次第に増大していることが解る。
GMR素子の高感度という特徴が失われないようにする
には、MR比が6.2%以上であることが必要であるの
で、図23から超格子膜17a3の厚さは30Å(3n
m)以下とすることが望ましいことが判る。
【0047】その一方で、超格子膜17a3の厚さに対
する規則化熱処理後のMR比を調べてみると、図24に
示したように、厚さが8Å(0.8nm)以下ではMR
比が低下し、スピンバルブ特性が著しく劣化することが
確認された。以上から、超格子膜17a3の厚さを8〜
30Å(0.8〜3nm)とすると、スピンバルブ型磁
気抵抗効果ヘッドとしてバランスのとれた特性を得るこ
とができるとの結論に到った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッドにおける
主要素子であるスピンバルブ膜(GMR素子)の斜視図
である。
【図2】 スピンバルブ膜の固着層の磁化の向きと自由
層の磁化の向きとのなす角度θの変化に対するスピンバ
ルブ膜の抵抗値の変化の具合を示すグラフである。
【図3】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッド(実施形態)の斜視図である。
【図4】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドのGMR素子(スピンバルブ膜)の断面図である。
【図5】 図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図6】 図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図7】 図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図8】 図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図9】 図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図10】図3に示したスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘ
ッドの製造方法の製造工程(ウエハプロセス)を示す図
である。
【図11】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドの製造方法におけるスライダ材ウエハの加工工程
を示す斜視図である。
【図12】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドの製造方法におけるスライダ材ウエハの加工工程
を示す斜視図である。
【図13】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドの製造方法におけるスライダローの加工工程を示
す斜視図である。
【図14】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドの製造方法におけるスライダローの加工工程を示
す斜視図である。
【図15】 本発明に係るスピンバルブ型磁気抵抗効果
ヘッドの製造方法におけるスライダローの加工工程を示
す斜視図である。
【図16】 本発明に係るGMR素子及びその周辺の概
略斜視図である。
【図17】 本発明に係るPtMn反強磁性膜のPtの
量を変化させた場合における固着層の交換バイアス磁界
の変化の様子を示すグラフである。
【図18】 固着層のピン止めされた磁界方向と逆方向
に、交換バイアス磁界を打消すような強い磁界を所定の
時間だけ与えた後、常温に戻して測定した交換バイアス
磁界の変化の様子を示すグラフである。
【図19】 本発明で用いるPtMn反強磁性膜の厚さ
に対する分散温度の変化の様子を示すグラフである。
【図20】 本発明で用いるPtMn反強磁性膜の厚さ
に対するGMR素子のMR比の変化の様子を示すグラフ
である。
【図21】 本発明のPtMn反強磁性膜の上に形成し
たTiからなるキャッピング層の厚さに対する交換バイ
アス磁界の変化の様子(規則化熱処理後)を示したグラ
フである。
【図22】 本発明の自由層に設けられるCo及びFe
の積層体(超格子膜)の、Co及びFeのそれぞれの厚
さに対するGMR素子(スピンバルブ膜)の異方性磁界
Hk及び保磁力Hcの変化の様子を示すグラフである。
【図23】 本発明のCo及びFeの積層体(超格子
膜)の厚さに対するMR比の変化の様子を示すグラフで
ある。
【図24】 種々の厚さを有するCo及びFeの積層体
(超格子膜)についての、規則化熱処理温度とMR比の
関係を示すグラフである。
【図25】 従来のスピンバルブ膜の断面図である。
【符号の説明】
13…再生下ギャップ、14a,14b…バイアス磁石
膜、15a,15b…電気導電膜、16a,16b…リ
ード、17a…GMR素子(スピンバルブ膜)、17a
1…CoZrNbアモルファス磁性層、17a2…Ni
Fe磁性層、17a3…超格子膜、17a4…磁性層、
17a5…反強磁性膜(PtMn合金)、F…自由層、
S…スペーサ層、C…キャッピング膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/08 G01R 33/06 R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質磁性の自由層と、前記自由層の上に形
    成される導電性のスペーサ層と、前記スペーサ層の上に
    形成される磁性膜及び同磁性膜の上に形成され同磁性膜
    の磁化を固着する硬質の反強磁性膜を含む硬質磁性の固
    着層とからなる積層体を有するスピンバルブ型磁気抵抗
    効果ヘッドにおいて、 前記反強磁性膜を白金マンガン合金(PtMn)または
    白金マンガンと第3元素とを含む合金から形成するとと
    もに、同反強磁性膜の膜の厚さを20〜35nmとした
    ことを特徴とするスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】前記反強磁性膜を構成する白金マンガン合
    金または白金マンガンと第3元素とを含む合金における
    白金の量を45〜55モル%としたことを特徴とする請
    求項1に記載のスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】前記固着層の反強磁性膜の上にチタン(T
    i)からなるキャッピング膜を形成するとともに同キャ
    ッピング膜の厚さを1.8〜3.5nmとしたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のスピンバルブ
    型磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 【請求項4】前記自由層の前記スペーサ層との境界にコ
    バルト(Co)と鉄(Fe)とを積層してなる超格子膜
    を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1項に記載のスピンバルブ型磁気抵抗効果ヘッド。
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