JP2000132083A - 車両用シミュレーションシステム - Google Patents

車両用シミュレーションシステム

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JP2000132083A
JP2000132083A JP31991598A JP31991598A JP2000132083A JP 2000132083 A JP2000132083 A JP 2000132083A JP 31991598 A JP31991598 A JP 31991598A JP 31991598 A JP31991598 A JP 31991598A JP 2000132083 A JP2000132083 A JP 2000132083A
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勝利 西崎
Ryohei Hayama
良平 葉山
Shiro Nakano
史郎 中野
Masahide Sugimoto
匡英 杉本
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングシミュレータにより、実車走行デ
ータを要することなく多様な走行条件下でのシミュレー
ションができ、ドライビングシミュレータにより、特定
のステアリング装置による操舵反力の伝達を正確にシミ
ュレーションでき、そのステアリング装置や車輪の動き
を可視化でき、ステアリング装置の開発、設計の効率向
上に貢献できる汎用性の高い車両用シミュレーションシ
ステムを提供する。 【解決手段】操舵反力の伝達を含む車両挙動をシミュレ
ーションするドライビングシミュレータ1と、ステアリ
ング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態を
シミュレーションするステアリングシミュレータ100
とを備える。ドライビングシミュレータ1によりその伝
達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷
を、ステアリングシミュレータ100においてステアリ
ング装置に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーへの操
舵反力の伝達を含む車両挙動をシミュレーションするド
ライビングシミュレータと、ステアリング装置に操舵反
力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーション
するステアリングシミュレータとを備える車両用シミュ
レーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ドライビングシミュレータとして、舵角
入力部を含む入力部と、その舵角入力部の操作反力を付
与するアクチュエータを含むアクチュエータと、そのア
クチュエータの制御部とを備え、その制御部が入力部の
操作により生成される信号に応じて記憶したプログラム
に従いアクチュエータを制御することで、操舵反力の伝
達を含む車両挙動のシミュレーションを行うものがあ
る。この際、その舵角入力部にアクチュエータにより操
作反力を付加することで、車両挙動の一つとしてドライ
バーへの操舵反力の伝達がシミュレーションされる。こ
のドライビングシミュレータによれば、実車走行を行う
ことなくドライバーに運転感覚を与え、車両の挙動やド
ライバーの挙動等を評価できる。
【0003】ステアリングシミュレータとして、ステア
リング装置に接続される車輪を有する台車と、そのステ
アリング装置に台車を介して負荷を付与するアクチュエ
ータと、そのステアリング装置に操舵反力に相関する負
荷が付与されるように、そのアクチュエータを記憶した
プログラムに従い制御する制御部とを備え、ステアリン
グ装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシ
ミュレーションするものがある。このステアリングシミ
ュレータによれば、実車走行を行うことなく、実車搭載
前のプロトタイプのステアリング装置における負荷付与
時の特性を評価できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ステアリングシミュレ
ータにおいては、ステアリング装置に操舵反力に相関す
る負荷が付与されるが、その負荷は車速や舵角等の走行
状態に応じて異なる。そのため、多様な走行状態での負
荷を付与するためには、実車走行実験により膨大なデー
タを蓄積する必要があり、工数およびコストが増大す
る。
【0005】また、ステアリング装置においては、例え
ば操舵力伝達系の粘性といった固有の属性に基づき操舵
反力の伝達特性が変化する。しかし、ドライビングシミ
ュレータは、アクチュエータにより操舵反力を模擬した
操作反力を付与するに過ぎないことから、そのようなス
テアリング装置の固有の属性を反映して操舵反力の伝達
特性を忠実に再現するのは困難であった。
【0006】さらにドライビングシミュレータは、実際
のステアリング装置を用いるものではないので、車両挙
動のシミュレーション時における車輪のアラインメント
変化や、例えばラックピニオン式ステアリング装置にお
けるラックやタイロッドといった操舵力伝達系の構成要
素の動きを可視化できなかった。
【0007】本発明は、上記問題を解決することのでき
る車両用シミュレーションシステムを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明の車両用シミュ
レーションシステムは、ドライビングシミュレータとス
テアリングシミュレータとを備える。そのドライビング
シミュレータは、舵角入力部を含む入力部の生成信号に
応じて、その舵角入力部の操作反力を付与するアクチュ
エータを含むドライビングシミュレータ側アクチュエー
タを制御することで、操舵反力の伝達を含む車両挙動を
シミュレーションする。そのステアリングシミュレータ
は、ステアリング装置に負荷を付与するステアリングシ
ミュレータ側アクチュエータを制御することで、そのス
テアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された
状態をシミュレーションする。本発明の車両用シミュレ
ーションシステムは、ドライビングシミュレータにより
その伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する
負荷を、ステアリングシミュレータにおいてステアリン
グ装置に付与する手段を備える。
【0009】この構成によれば、ドライビングシミュレ
ータは操舵反力の伝達をシミュレーションし、その操舵
反力に相関する負荷をステアリングシミュレータのステ
アリング装置に付与する。その操舵反力に相関する負荷
は、例えば車輪に上下方向に沿い作用する車輪の分担荷
重、車速、キングピン軸回りに作用するセルフアライニ
ングトルク等である。その負荷はドライビングシミュレ
ータの入力部の生成信号に応じて変化することから、ス
テアリングシミュレータにおいてステアリング装置に付
与される多様な走行状態での操舵反力に相関する負荷
を、実車走行実験により膨大なデータを蓄積することな
く得ることができる。
【0010】そのステアリングシミュレータにおけるス
テアリング装置を、ドライビングシミュレータにおける
舵角入力部の操作に対応して操舵する手段と、そのステ
アリング装置の操舵反力に対応する操作反力を舵角入力
部に付与する手段とを備えるのが好ましい。
【0011】これにより、舵角入力部を操作すると同時
にステアリング装置を操舵し、そのステアリング装置の
操舵反力に対応する操作反力を舵角入力部に付与できる
ので、ステアリングシミュレータにおけるステアリング
装置の操舵反力の伝達特性を、そのステアリング装置に
固有の属性を反映して忠実に再現できる。しかも、その
ステアリングシミュレータにおけるステアリング装置の
動きは、ドライビングシミュレータによってシミュレー
ションされる車両挙動に対応することから、車両挙動の
シミュレーションと同時に、車輪のアラインメント変化
や、操舵力伝達系の構成要素の動きを可視化できる。
【0012】そのドライビングシミュレータは、オペレ
ータにより操作されることで信号を生成する舵角入力部
を含む入力部と、その舵角入力部の操作反力付加用アク
チュエータを含むドライビングシミュレータ側アクチュ
エータと、その入力部の操作に応じて操舵反力の伝達を
含む車両挙動がシミュレーションされるように、その入
力部の生成信号に応じてドライビングシミュレータ側ア
クチュエータを記憶したプログラムに従い制御する第1
制御部とを有し、そのステアリングシミュレータは、ス
テアリング装置に接続される車輪を有する台車と、その
ステアリング装置の操舵用アクチュエータと、そのステ
アリング装置の操舵反力の検出手段と、そのステアリン
グ装置に負荷を付与するステアリングシミュレータ側ア
クチュエータと、そのステアリング装置に操舵反力に相
関する負荷が付与された状態がシミュレーションされる
ように、ステアリングシミュレータ側アクチュエータを
記憶したプログラムに従い制御する第2制御部とを有
し、その第1制御部と第2制御部は互いに信号を授受可
能に接続され、そのステアリングシミュレータ側アクチ
ュエータは、ドライビングシミュレータによりその伝達
がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷をそ
のステアリング装置に付与するように、第1制御部から
送られる信号に応じて第2制御部によって制御され、そ
の操舵用アクチュエータは、その舵角入力部の操作に対
応してステアリング装置を操舵するように、第1制御部
から送られる舵角入力部の生成信号に応じて第2制御部
によって制御され、その操作反力付加用アクチュエータ
は、そのステアリング装置の操舵反力に対応する操作反
力を発生するように、第2制御部から送られる操舵反力
の検出信号に応じて第1制御部によって制御されるのが
好ましい。
【0013】この構成によれば、第1制御部によりドラ
イビングシミュレータ側アクチュエータを制御すること
で、ドライビングシミュレータは操舵反力の伝達をシミ
ュレーションし、その操舵反力に相関する負荷をステア
リングシミュレータのステアリング装置に付与するよう
に、ステアリングシミュレータ側アクチュエータは第1
制御部から送られる信号に応じて第2制御部によって制
御される。すなわち、その操舵反力に相関する負荷は、
例えば車輪に上下方向に沿い作用する車輪の分担荷重、
車速、キングピン軸回りに作用するセルフアライニング
トルク等であり、これは第1制御部に記憶されるドライ
ビングシミュレーション用プログラムにより設定される
車両走行条件、第1制御部に入力される入力部の生成信
号、および第1制御部によりドライビングシミュレータ
側アクチュエータを制御するために演算される制御パラ
メータから求められる。すなわち、その操舵反力に相関
する負荷を、そのドライビングシミュレーション用プロ
グラムにより設定される車両走行条件、入力部の生成信
号、ドライビングシミュレータ側アクチュエータの制御
パラメータに対応する第1制御部からの信号により求め
ることができる。しかも、その入力部の生成信号とドラ
イビングシミュレータ側アクチュエータの制御パラメー
タは、ドライビングシミュレータのオペレータの操作に
より変化することから、多様な走行状態での操舵反力に
相関する負荷を、実車走行実験により膨大なデータを蓄
積することなく得ることができる。また、その操舵用ア
クチュエータは、その舵角入力部の操作に対応してステ
アリング装置を操舵するように、第1制御部から送られ
る舵角入力部の生成信号に応じて第2制御部によって制
御されるので、舵角入力部を操作すると同時にステアリ
ング装置を操作できる。そのステアリング装置の操舵反
力の検出信号に応じて操作反力付加用アクチュエータを
制御することで、その操舵反力に対応する操作反力を発
生する。よって、ドライビングシミュレータは、ステア
リングシミュレータに装着されるステアリング装置の操
舵反力の伝達特性を、そのステアリング装置に固有の属
性を反映して忠実に再現できる。さらに、そのステアリ
ングシミュレータにおけるステアリング装置の動きは、
ドライビングシミュレータによってシミュレーションさ
れる車両挙動に対応することから、車輪のアラインメン
ト変化や、操舵力伝達系の構成要素の動きを可視化でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1に示す車両用シミュレーション
システムは、図2に示すドライビングシミュレータ1
と、図3に示すステアリングシミュレータ100とを備
える。
【0015】そのドライビングシミュレータ1は、オペ
レータを支持する本体2、この本体2の作動用アクチュ
エータ3、ステアリングホイールを模した舵角入力部
4、その舵角入力部4への操作反力付加用アクチュエー
タ5、アクセルペダルを模した駆動力入力部6、ブレー
キペダルを模した制動力入力部7、映像表示部9、およ
び入力装置10を備える。
【0016】その本体2は、支持プレート2aと、この
支持プレート2a上に設けられるオペレータシート2b
と、その支持プレート2aの周縁部に設けられる柵2c
を有する。
【0017】その本体2の作動用アクチュエータ3は複
数の電動シリンダにより構成され、各電動シリンダの一
端は支持プレート2aにリンク接続され、他端は床上の
ベース11にリンク接続される。各電動シリンダの伸縮
により本体2を任意方向に作動させることが可能とされ
ている。そのアクチュエータ3により本体2を作動させ
ることで、車両挙動として車体の動きがシミュレーショ
ンされる。この本体作動用アクチュエータ3は制御装置
8に接続されている。なお、本体作動用アクチュエータ
3の構成は、車両挙動のシミュレーションを行うことが
できるように本体2を作動させることができれば特に限
定されない。
【0018】その舵角入力部4は、その本体2に回転操
作可能に取り付けられる操作部4aと、この操作部4a
の回転角度を検知する角度センサ4bと、この操作部4
aの操作トルクを検知するトルクセンサ4cとを有す
る。その角度センサ4bは、オペレータによる操作部4
aの回転操作角度に応じた操舵角信号を生成して制御装
置8に送る。そのトルクセンサ4cは、オペレータによ
る操作部4aの操作トルクに応じた操舵トルク信号を制
御装置8に送る。
【0019】その操作反力付加用アクチュエータ5は、
その舵角入力部4の一端に接続されるモータにより構成
され、その舵角入力部4に操作反力を作用させる。この
アクチュエータ5は上記制御装置8に接続される。この
アクチュエータ5により舵角入力部4に操作反力を作用
させることで、車両挙動として路面からステアリングホ
イールを介するドライバーへの操舵反力の伝達がシミュ
レーションされる。
【0020】その駆動力入力部6は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる操作部6aと、この操作
部6aの踏み込み量の検知センサ6bとを有する。その
センサ6bは、オペレータによる操作部6aの踏み込み
量に応じた駆動信号を制御装置8に送る。
【0021】その制動力入力部7は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる操作部7aと、この操作
部7aの踏み込み量の検知センサ7bとを有する。その
センサ7bは、オペレータによる操作部7aの踏み込み
量に応じた制動信号を制御装置8に送る。
【0022】その映像表示部9は、例えばCRTディス
プレイ等の表示器により構成され、制御装置8から送ら
れる画像信号に応じた映像を表示する。
【0023】上記ステアリングシミュレータ100は、
フレーム状の本体101と左右車輪103を有する台車
105と、この台車105を支持する支持機構106を
備える。その車輪103にサスペンション102を介し
てステアリング装置104が接続される。
【0024】そのステアリング装置104は、ステアリ
ングホイール107とステアリングギヤとを備える。そ
のステアリングギヤは、本実施形態では、ステアリング
ホイール107の回転運動をラックの車両幅方向移動に
変換する運動変換機構により構成され、そのステアリン
グホイール107の回転により両車輪103を転舵させ
る。なお、ステアリング装置104の型式は特に限定さ
れない。
【0025】そのステアリング装置104を操舵するた
めステアリングホイール107の回転力を発生するアク
チュエータ161と、そのステアリング装置104の操
舵反力として操舵トルクを検出するトルクセンサ162
とが設けられている。ステアリング装置104が電動パ
ワーステアリング装置のように操舵補助力を発生するア
クチュエータと、操舵トルク検出用センサを有する場
合、そのアクチュエータとセンサを、その操舵用アクチ
ュエータ161とトルクセンサ162として利用するの
が好ましい。
【0026】その支持機構106は板状の左右第1支持
プレート121を有する。上記左右車輪103は、ゴム
製タイヤと、このタイヤの内周に装着される金属製ホイ
ールとを有し、左右第1支持プレート121により個別
に支持される。すなわち、両第1支持プレート121の
上面それぞれが載置面121aとされ、左方の第1支持
プレート121の載置面121aに左方の車輪103が
載置され、右方の第1支持プレート121の載置面12
1aに右方の車輪103が載置される。本体101の後
部にはステアリング装置を介することなくサスペンショ
ンを介して後部左右車輪(図示省略)が取り付けられ、
その載置面121aと同一高さの別の載置面上に載置さ
れる。なお、4輪操舵車両のシミュレーションを行う場
合、台車の後部の左右車輪にも前部左右車輪と同様にし
て負荷を付与するようにしてもよい。
【0027】左右第1支持プレート121それぞれは左
右支持装置110により、上下方向軸中心に回転可能、
前後方向と左右方向に沿って移動可能に支持されてい
る。すなわち、各支持装置110は、図4の(1)に示
すように、上記第1支持プレート121を上下方向に沿
う軸122中心に回転可能に支持する第2支持プレート
123と、この第2支持プレート123をレール124
を介して台車105の左右方向に沿って移動可能に支持
する第3支持プレート125と、この第3支持プレート
125をレール126を介して台車105の前後方向に
沿って移動可能に支持する第4支持プレート127とを
有する。その第4支持プレート127が床等の固定側1
50に取り付けられている。
【0028】また、図4の(2)、(3)に示すよう
に、上記左右車輪103のタイヤ103aの内周のホイ
ール103bを、各載置面121aに固定可能な固定装
置129が設けられている。その固定装置129は、左
右一対の正面視L字形ブラケット129aを有する。左
方のブラケット129aが左方の車輪103のホイール
103bと載置面121aにボルト129bにより連結
され、右方のブラケット129aが右方の車輪103の
ホイール103bと載置面121aにボルト129bに
より連結されることで、各ホイール103bは載置面1
21aに固定される。
【0029】上記ステアリング装置104に操舵反力に
相関する負荷を台車105を介して付与するステアリン
グシミュレータ側アクチュエータを有する負荷付与機構
111が設けられている。この負荷付与機構111によ
り付与される負荷の大きさと方向は変更可能とされてい
る。その負荷付与機構111は左右第1負荷付与装置1
30と左右第2負荷付与装置140とを有する。
【0030】各第1負荷付与装置130は、第1支持プ
レート121から台車105の左右車輪103を介して
ステアリング装置104に負荷を付与する。すなわち、
各第1負荷付与装置130は、第1アクチュエータ13
1と、第2アクチュエータ132と、第3アクチュエー
タ133を有する。各アクチュエータ131、132、
133は伸縮可能な油圧式アクチュエータにより構成さ
れ、伸縮することで加振機能を奏することもできる。な
お各アクチュエータは電動式でも良い。
【0031】各第1アクチュエータ131のシリンダチ
ューブ131aは第2支持プレート123に上下方向軸
131c中心に揺動可能に連結され、移動ロッド131
bは第1支持プレート121に前記軸122から偏心し
た位置において上下方向軸131d中心に相対回転可能
に連結され、前記軸122を通ることのない横方向に沿
って伸縮可能とされている。これにより、各第1アクチ
ュエータ131により第1支持プレート121それぞれ
を上下方向軸122中心に回転させるモーメントを付与
することで、各載置面121a上の車輪103それぞれ
に上下方向軸回りの負荷を付与できる。この負荷の方向
と大きさは各第1アクチュエータ131の駆動方向と駆
動力とに応じて変更できる。
【0032】各第2アクチュエータ132のシリンダチ
ューブ132aは第3支持プレート125に上下方向軸
132c中心に揺動可能に連結され、移動ロッド132
bは第2支持プレート123に上下方向軸132d中心
に揺動可能に連結され、台車105の左右方向(図4の
左右方向)に沿って伸縮可能とされている。各第3アク
チュエータ133のシリンダチューブ133aは第4支
持プレート127に上下方向軸133c中心に揺動可能
に連結され、移動ロッド133bは第3支持プレート1
25に上下方向軸133d中心に揺動可能に連結され、
台車105の前後方向(図4の上下方向)に沿って伸縮
可能とされている。これにより、各第2アクチュエータ
132により各第2支持プレート123を介して第1支
持プレート121それぞれを台車105の左右方向に沿
って移動させる横方向力を付与できる。各第3アクチュ
エータ133により各第2支持プレート123と各第3
支持プレート125を介して第1支持プレート121そ
れぞれを台車105の前後方向に沿って移動させる横方
向力を付与できる。よって、各第2、第3アクチュエー
タ132、133により各載置面121a上の車輪10
3それぞれを介して、両横方向力の合力に対応する横方
向に沿う負荷をステアリング装置104に付与できる。
この負荷の方向と大きさは各第2、第3アクチュエータ
132、133の駆動方向と駆動力とに応じて変更でき
る。
【0033】各第2負荷付与装置140は台車105の
各サスペンション102を介してステアリング装置10
4に負荷を付与可能な第4アクチュエータ141を有す
る。各第4アクチュエータ141は上下方向に沿って伸
縮可能な油圧式アクチュエータにより構成され、伸縮す
ることで加振機能を奏することもできる。なお各アクチ
ュエータは電動式でも良い。各第4アクチュエータ14
1は、シリンダチューブ141aが固定側150に取り
付けられ、伸縮ロッド141bがサスペンション102
に接するものとされている。これにより、各第4アクチ
ュエータ141により、上下方向に沿ってサスペンショ
ン102を介して左右車輪103それぞれを載置面12
1aに押し付けることができる。その押し付けにより左
右車輪103それぞれを介してステアリング装置104
にサスペンション102を介して上下方向に沿う負荷が
付与され、その負荷は第4アクチュエータ141の伸縮
によって変化する。
【0034】なお、左右車輪103それぞれを介して付
与される上下方向に沿う負荷を、サスペンション102
側からではなく第1支持プレート121側から付与する
ようにしてもよい。例えば、図3において2点鎖線で示
すように、左右支持装置110を上下方向に伸縮可能な
左右アクチュエータ141′により支持し、各アクチュ
エータ141′により各第1支持プレート121を介し
て左右車輪103それぞれを押し上げ、その押し上げに
よる各サスペンション102の上方への変位を固定側1
50により受けられるようにする。
【0035】上記第4アクチュエータ141の伸縮によ
り、左右車輪103を介してステアリング装置104に
付与される上下方向に沿う負荷が変化する。これによ
り、横加速度によるロール運動に基づき変化する負荷が
付与された状態をシミュレーションできる。また、路面
の粗さ変化やタイヤ構造の相違に基づく車輪と路面との
間の摩擦係数の変化は、各車輪の分担荷重と摩擦係数と
の積である摩擦抵抗の変化に対応する。その摩擦抵抗の
変化は車輪103を介してステアリング装置104に付
与される上下方向に沿う負荷の変化に対応する。よっ
て、各第4アクチュエータ141の伸縮により左右車輪
103に付与される上下方向に沿う負荷を変化させるこ
とにより、その摩擦係数に応じた負荷が付与された状態
をシミュレーションできる。また、操舵時において、各
第2アクチュエータ132による左右方向(図4の左右
方向)力と各第3アクチュエータ133による前後方向
(図4の上下方向)力の合力(トルク)を変更調整する
ことにより、あるいは、第1アクチュエータ131によ
る付与する上下方向軸まわりの負荷(トルク)を変更調
整することにより、その摩擦係数に応じた負荷が付与さ
れた状態をシミュレーションできる。すなわち、車輪と
路面との間の摩擦係数が小さい状態でシミュレートする
場合は、その合力(トルク)を小さくし、その摩擦係数
が大きな状態でシミュレートする場合は、その合力(ト
ルク)を大きくする。この場合、各第4アクチュエータ
141による上下方向の負荷を変更調整することを追加
してシミュレーションすることもできる。さらに、上記
固定装置129により各ホイール103bを載置面12
1aに固定することで、ゴム製タイヤ103aの弾性の
影響を排除した状態で合力(トルク)を付与することも
できるので、その摩擦係数の変化による操舵特性の変化
をタイヤ103aの弾性の影響を受けることなく知るこ
とができる。なお、そのようにアクチュエータ131、
132、133により付与されるトルクの変更調整に代
えて、タイヤ103aのトレッド溝の深さや載置面12
1aの粗さを変更調整することで、その摩擦係数に応じ
た負荷が付与された状態をシミュレーションしてもよ
く、この場合、固定装置129によるホイール103b
の載置面121aへの固定はなされない。また、実際の
車両の操舵状態において車輪に作用するコーナリングフ
ォースの変化は、第1支持プレート121上の左右車輪
103それぞれに作用する横方向の負荷の変化に対応す
る。すなわち、図5は実際の車輪に作用する負荷を示す
もので、車両の進行方向(矢印aで示す)に対して車輪
Tの回転面(2点鎖線bで示す)が滑り角θをなして操
舵されている状態では、その車輪Tにコーナリングフォ
ースFが横方向に沿って作用し、また、セルフアライニ
ングトルクMが上下方向軸回りに作用する。そして、左
右車輪103に付与される横方向の負荷は、各第2アク
チュエータ132により第1支持プレート121それぞ
れを台車105の左右方向に沿って移動させる横方向力
と、各第3アクチュエータ133により第1支持プレー
ト121それぞれを台車105の前後方向に沿って移動
させる横方向力の合力に対応する。この合力の大きさと
方向は、各第2、第3アクチュエータ132、133の
発生圧力を変化させることで任意に変更できる。よっ
て、各第2、第3アクチュエータ132、133の伸縮
により、変化するコーナリングフォースが付与された状
態をシミュレーションできる。また、実際の車両の操舵
状態において車輪に作用するセルフアライニングトルク
の変化は、第1支持プレート121上の左右車輪103
それぞれに作用するキングピン軸まわりのモーメントの
変化により対応する。すなわち、実際の車両の車輪に作
用するセルフアライニングトルクはキングピン軸回りに
作用する。そして、左右車輪103に付与される上下方
向軸122まわりの負荷は、各第1アクチュエータ13
1により第1支持プレート121それぞれを上下方向軸
122中心に回転させるモーメントに対応する。このモ
ーメントの大きさと方向は、各第1アクチュエータ13
1の駆動力を変更することで任意に変更できる。よっ
て、各第1アクチュエータ131の伸縮により、変化す
るセルフアライニングトルクが付与された状態をシミュ
レーションできる。
【0036】図1に示すように、上記第1〜第4アクチ
ュエータ131、132、133、141と操舵用アク
チュエータ161とトルクセンサ162は、制御装置8
に接続される。また、その制御装置8に、その第1〜第
4アクチュエータ131、132、133、141のス
トロークを検知するストロークセンサ131′、13
2′、133′、141′と、モニタ、外部記憶装置、
プリンタ等のデータ出力装置154が接続されている。
【0037】その制御装置8は、ドライビングシミュレ
ータ1を制御する第1制御部21と、ステアリングシミ
ュレータ100を制御する第2制御部22とを有する。
その第1制御部21と第2制御部22は、それぞれコン
ピュータにより構成され、互いに信号を授受可能にイン
ターフェイスを介して接続される。なお、その第1制御
部21と第2制御部22を、両制御部21、22の機能
を奏する1台のコンピュータから構成してもよい。
【0038】その第1制御部21はドライビングシミュ
レーション用プログラムを記憶し、ドライビングシミュ
レータ側アクチュエータ3、5を上記入力部4、6、7
の生成信号に応じてそのプログラムに従い制御する。す
なわち、そのプログラムにより設定される車両重量、車
輪と接地面との間の摩擦係数等の設定条件と、上記入力
部4、6、7により生成された操舵角信号、操舵トルク
信号、駆動信号、制動信号とに応じて、ドライビングシ
ミュレータ側アクチュエータ3、5の制御パラメータを
演算する。その制御パラメータとして、例えば車両の前
後方向速度、前後方向加速度、横方向速度、横方向加速
度、ヨーレート、セルフアライニングトルク、コーナリ
ングフォース、走行距離、操舵方向等が求められるが、
これらに限定されるものではない。その制御パラメータ
の算出は、実車走行試験におけるデータに基づき、公知
の演算式を用いて行えばよい。
【0039】その第2制御部22は、記憶したステアリ
ングシミュレーション用プログラムに従いステアリング
シミュレータ側アクチュエータ131、132、13
3、141を制御し、これにより、ステアリング装置1
04に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミ
ュレーションする。そのため、先ず第2制御部22は、
ドライビングシミュレータ1によりその伝達がシミュレ
ーションされる操舵反力に相関する負荷を、第1制御部
21から送られる信号に応じて求める。すなわち、その
第1制御部21から、上記ドライビングシミュレーショ
ン用プログラムにおける設定条件、入力部4、6、7か
らの入力信号値、および第1制御部21により演算され
た制御パラメータに対応する信号が、第2制御部22に
送られる。その第1制御部21から送られる信号は操舵
反力に相関する負荷を求めるために用いられるもので、
例えば車輪103に上下方向に沿い作用する車輪103
の分担荷重やキングピン軸回りに作用するセルフアライ
ニングトルクであり、車輪103の分担荷重はドライビ
ングシミュレーション用プログラムにおける車両重量の
設定条件から、セルフアライニングトルクは制御パラメ
ータから求められる。
【0040】次に、第2制御部22は、その操舵反力に
相関する負荷に対応するストローク目標値を演算し、そ
のストローク目標値とストロークセンサによる第1〜第
4アクチュエータ131、132、133、141のス
トローク検出値との偏差をなくすように、第1〜第4ア
クチュエータ131、132、133、141をフィー
ドバック制御する。なお、ストロークセンサ131′、
132′、133′、141′に代えて、操舵反力に相
関する負荷に対応する第1〜第4アクチュエータ13
1、132、133、141の駆動力を検知する駆動力
センサを第2制御部22に接続するようにしてもよい。
そのような駆動力センサは、例えば第1支持プレート1
21と第2支持プレート123との間に配置されて、第
1〜第4アクチュエータ131、132、133、14
1により付与される駆動力を検出する公知の多軸センサ
により構成できる。この場合、第2制御部22は、操舵
反力に相関する負荷に対応する駆動力目標値を演算し、
その駆動力目標値と駆動力センサによる駆動力検出値と
の偏差をなくすように、第1〜第4アクチュエータ13
1、132、133、141をフィードバック制御す
る。すなわち、ステアリングシミュレータ側アクチュエ
ータ131、132、133、141は、ドライビング
シミュレータ1によりその伝達がシミュレーションされ
る操舵反力に相関する負荷をステアリング装置104に
付与するように、第1制御部21から送られる信号に応
じて第2制御部22によって制御される。これにより、
ステアリング装置104に操舵反力に相関する負荷、例
えば、上記のような横加速度によるロール運動によって
車輪に作用する負荷、路面の粗さ変化やタイヤ構造の相
違に基づく車輪と路面との間の摩擦係数の変化をきたす
負荷、コーナリングフォース、セルフアライニングトル
ク等が付与された状態がシミュレーションされる。すな
わち、実際の車両走行時における操舵反力に相関する負
荷に対応する負荷を、負荷付与機構111により台車1
05を介して付与することで、実際の車両においてステ
アリング装置104に負荷が付与された状態をシミュレ
ーションできる。その負荷付与機構111により付与さ
れる負荷の大きさと方向が変更可能とされているので、
走行条件の変更に応じたシミュレーションができる。
【0041】また、第2制御部22は、ドライビングシ
ミュレータ1の操作部4aの回転角度と同一角度だけス
テアリングホイール107が回転するように、第1制御
部21から送られる舵角入力部4の角度センサ4bの生
成信号に応じて、操舵用アクチュエータ161を制御す
る。これにより、ステアリング装置104は舵角入力部
4の操作に対応して操舵される。
【0042】上記第1制御部21が、入力部4、6、7
の操作により生成される信号に応じてドライビングシミ
ュレータ側アクチュエータ3、5を制御することで、操
舵反力の伝達を含む車両挙動がシミュレーションされ
る。すなわち、第1制御部21は、上記制御パラメータ
に応じて制御信号を出力することで上記本体作動用アク
チュエータ3を制御する。また、第1制御部21は、操
作反力付加用アクチュエータ5を、第2制御部22から
送られるステアリングシミュレータ100のトルクセン
サ162により検出されるステアリング装置104の操
舵反力の検出信号に応じて制御する。すなわち、ドライ
ビングシミュレータ1の舵角入力部4の操作反力トルク
が、ステアリングシミュレータ100のステアリング装
置104の操舵トルクに一致するように、操作反力付加
用アクチュエータ5が駆動される。これにより、そのス
テアリング装置104の操舵反力に対応する操作反力を
舵角入力部4に付与することで、ドライビングシミュレ
ータ1において、ステアリング装置104を操舵した場
合の操舵反力の伝達のシミュレーションを行うことがで
きる。また、第1制御部21は、仮想の風景を生成する
ための画像信号を出力することで映像表示部9を制御す
る。すなわち、シミュレートされる本体2の前後方向速
度、前後方向加速度、横方向速度、横方向加速度、ヨー
レート等が、その制御パラメータに対応するように本体
作動用アクチュエータ3が駆動され、車速、走行距離、
操舵方向等に応じて仮想風景が変化するように映像表示
部9に画像信号が出力される。
【0043】上記ドライビングシミュレータ1およびス
テアリングシミュレータ100によるシミュレーション
に際して、ドライビングシミュレータ1によりシミュレ
ーションされる車両挙動を示す振動波形や、ステアリン
グ装置104の特性を示す振動波形等がデータ出力装置
154に出力され、ステアリング装置の機構や構造の解
析や設計に利用される。
【0044】上記構成によれば、第1制御部21により
ドライビングシミュレータ側アクチュエータ3、5を制
御することで、ドライビングシミュレータ1は操舵反力
の伝達をシミュレーションし、その操舵反力に相関する
負荷をステアリングシミュレータ100のステアリング
装置104に付与するように、ステアリングシミュレー
タ側アクチュエータ131、132、133、141は
第1制御部21から送られる信号に応じて第2制御部2
2によって制御される。すなわち、その操舵反力に相関
する負荷は、例えば車輪103に上下方向に沿い作用す
る車輪103の分担荷重、車速、キングピン軸回りに作
用するセルフアライニングトルク等であり、これは第1
制御部21に記憶されるドライビングシミュレーション
用プログラムにより設定される車両走行条件、第1制御
部21に入力される入力部4、6、7の生成信号、およ
び第1制御部21によりドライビングシミュレータ側ア
クチュエータ3、5を制御するために演算される制御パ
ラメータから求められる。すなわち、その操舵反力に相
関する負荷を、そのドライビングシミュレーション用プ
ログラムにより設定される車両走行条件、入力部4、
6、7の生成信号、ドライビングシミュレータ側アクチ
ュエータの制御パラメータに対応する第1制御部21か
らの信号により求めることができる。しかも、その入力
部4、6、7の生成信号とドライビングシミュレータ側
アクチュエータの制御パラメータは、ドライビングシミ
ュレータ1のオペレータの操作により変化することか
ら、多様な走行状態での操舵反力に相関する負荷を、実
車走行実験により膨大なデータを蓄積することなく得る
ことができる。また、ステアリング装置104の操舵用
アクチュエータ161は、その舵角入力部4の操作に対
応してステアリング装置104を操舵するように、第1
制御部21から送られる舵角入力部4の生成信号に応じ
て第2制御部22によって制御されるので、舵角入力部
4を操作すると同時にステアリング装置104を操舵で
きる。そのステアリング装置104の操舵反力の検出信
号に応じて操作反力付加用アクチュエータ5を制御する
ことで、その操舵反力に対応する操作反力を舵角入力部
4に付与できる。よって、ドライビングシミュレータ1
は、ステアリングシミュレータ100に装着されるステ
アリング装置104の操舵反力の伝達特性を、そのステ
アリング装置104に固有の属性を反映して忠実に再現
できる。さらに、そのステアリングシミュレータ100
におけるステアリング装置104の動きは、ドライビン
グシミュレータ1によってシミュレーションされる車両
挙動に対応することから、車両挙動のシミュレーション
と同時に、車輪103のアラインメント変化や、操舵力
伝達系の構成要素の動きを可視化できる。
【0045】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、第1制御部と第2制御部を通信装置を介し
て接続したり、あるいは、第1制御部と第2制御部によ
りデータの読み書きができる共有メモリを設け、この共
有メモリを介して両制御部を接続してもよい。ステアリ
ングシミュレータとして、台車に実際にロール運動をさ
せたり、車輪を実際に回転させることができる公知のも
のを用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングシミュレ
ータにより、実車走行データを要することなく多様な走
行条件下でのシミュレーションができ、ドライビングシ
ミュレータにより、特定のステアリング装置による操舵
反力の伝達を正確にシミュレーションでき、そのステア
リング装置や車輪の動きを可視化でき、ステアリング装
置の開発、設計の効率向上に貢献できる汎用性の高い車
両用シミュレーションシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
とステアリングシミュレータの構成説明図
【図2】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
の斜視図
【図3】本発明の実施形態のステアリングシミュレータ
の正面図
【図4】本発明の実施形態のステアリングシミュレータ
の(1)は要部の平面図、(2)は固定装置の正面図、
(3)は固定装置の側面図
【図5】車輪に作用する負荷の説明図
【符号の説明】
1 ドライビングシミュレータ 2 本体 3、5 アクチュエータ 4 舵角入力部 6 駆動力入力部 7 制動力入力部 8 制御装置 21 第1制御部 22 第2制御部 100 ステアリングシミュレータ 103 車輪 104 ステアリング装置 105 台車 111 負荷付与機構 161 操舵用アクチュエータ 162 トルクセンサ
フロントページの続き (72)発明者 中野 史郎 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 杉本 匡英 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC48 CC50 DA03 DA15 DA23 DA28 DA29 DA33 DA46 DA92 DA93 EB11 EB12 EC22 GG20 9A001 HH32 JJ77 KK29 KK54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵角入力部を含む入力部の生成信号に応
    じて、その舵角入力部の操作反力を付与するアクチュエ
    ータを含むドライビングシミュレータ側アクチュエータ
    を制御することで、操舵反力の伝達を含む車両挙動をシ
    ミュレーションするドライビングシミュレータと、 ステアリング装置に負荷を付与するステアリングシミュ
    レータ側アクチュエータを制御することで、そのステア
    リング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態
    をシミュレーションするステアリングシミュレータと、 ドライビングシミュレータによりその伝達がシミュレー
    ションされる操舵反力に相関する負荷を、ステアリング
    シミュレータにおいてステアリング装置に付与する手段
    とを備える車両用シミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】 そのステアリングシミュレータにおける
    ステアリング装置を、ドライビングシミュレータにおけ
    る舵角入力部の操作に対応して操舵する手段と、 そのステアリング装置の操舵反力に対応する操作反力を
    舵角入力部に付与する手段とを備える請求項1に記載の
    車両用シミュレーションシステム。
  3. 【請求項3】 ドライビングシミュレータとステアリン
    グシミュレータとを備え、 そのドライビングシミュレータは、オペレータにより操
    作されることで信号を生成する舵角入力部を含む入力部
    と、その舵角入力部の操作反力付加用アクチュエータを
    含むドライビングシミュレータ側アクチュエータと、そ
    の入力部の操作に応じて操舵反力の伝達を含む車両挙動
    がシミュレーションされるように、その入力部の生成信
    号に応じてドライビングシミュレータ側アクチュエータ
    を記憶したプログラムに従い制御する第1制御部とを有
    し、 そのステアリングシミュレータは、ステアリング装置に
    接続される車輪を有する台車と、そのステアリング装置
    の操舵用アクチュエータと、そのステアリング装置の操
    舵反力の検出手段と、そのステアリング装置に負荷を付
    与するステアリングシミュレータ側アクチュエータと、
    そのステアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与
    された状態がシミュレーションされるように、ステアリ
    ングシミュレータ側アクチュエータを記憶したプログラ
    ムに従い制御する第2制御部とを有し、 その第1制御部と第2制御部は互いに信号を授受可能に
    接続され、 そのステアリングシミュレータ側アクチュエータは、ド
    ライビングシミュレータによりその伝達がシミュレーシ
    ョンされる操舵反力に相関する負荷をそのステアリング
    装置に付与するように、第1制御部から送られる信号に
    応じて第2制御部によって制御され、 その操舵用アクチュエータは、その舵角入力部の操作に
    対応してステアリング装置を操舵するように、第1制御
    部から送られる舵角入力部の生成信号に応じて第2制御
    部によって制御され、 その操作反力付加用アクチュエータは、そのステアリン
    グ装置の操舵反力に対応する操作反力を発生するよう
    に、第2制御部から送られる操舵反力の検出信号に応じ
    て第1制御部によって制御される車両用シミュレーショ
    ンシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015515A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Fuji Heavy Ind Ltd 電動動揺装置及び該電動動揺装置を用いた模擬体験装置
JP2007034163A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Shin Meiwa Ind Co Ltd シミュレータ
RU209021U1 (ru) * 2021-03-29 2022-01-28 Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего образования "Военный университет" Министерства обороны Российской Федерации Нагрузочный узел тренажера для обучения вождению колесного транспортного средства

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RU209021U1 (ru) * 2021-03-29 2022-01-28 Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего образования "Военный университет" Министерства обороны Российской Федерации Нагрузочный узел тренажера для обучения вождению колесного транспортного средства

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