JP2000130845A - ろ過機能付き一缶多水路型給湯機 - Google Patents

ろ過機能付き一缶多水路型給湯機

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JP2000130845A
JP2000130845A JP10307919A JP30791998A JP2000130845A JP 2000130845 A JP2000130845 A JP 2000130845A JP 10307919 A JP10307919 A JP 10307919A JP 30791998 A JP30791998 A JP 30791998A JP 2000130845 A JP2000130845 A JP 2000130845A
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hot water
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Seishi Hanazawa
清史 花澤
Shingo Kimura
新悟 木村
Katsuya Kitayama
勝也 北山
Masanori Enomoto
正徳 榎本
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Gastar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ろ過槽を逆流することなく浴槽に注湯できると
ともに、熱殺菌時の燃焼制御を容易に行うことのできる
ろ過機能付き一缶多水路型給湯機を提供する。 【解決手段】第1電動三方弁70を、接続口73と接続
口72とが連通する状態にし、電動五方弁80を第4接
続口81と第8接続口85が連通しかつ第6接続口83
と第7接続口84が連通する状態にし、第2電動三方弁
90を第9接続口91と第11接続口93が連通する状
態にすることで、ろ過槽110と循環ポンプ57と熱交
換器12とを経由する環状経路が形成される。給湯流路
30の出側で分岐した連絡管44は、上記環状経路に含
まれない箇所45で追い焚き戻り管52に合流する。熱
殺菌実行部121は、環状経路内で水を循環させつつ注
湯切替弁46を開きバーナー11を燃焼させることで、
ろ過槽110の熱殺菌と注湯動作を同時に行う。熱殺菌
中、給湯側にも吸熱されるので連続燃焼が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも浴槽に
設けた吸入口と吐出口との間を結ぶ追い焚き用循環流路
と給水を通すための給湯流路とが所定の加熱手段によっ
て加熱される共通の熱交換器を経由するとともに、前記
浴槽内の水を浄化するためのろ過槽と循環ポンプとを前
記追い焚き用循環流路の途中に備えたろ過機能付き一缶
多水路型給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、浴槽内の水を捨てないで長期
間に渡って使用できるように、風呂の追い焚き用循環流
路の途中にろ過槽を組み込んだ風呂給湯機が提案されて
いる。このような風呂給湯機では、ろ過槽内や追い焚き
用循環用流路内に繁殖する雑菌等を死滅させるために、
熱交換器で65℃程度の高温に加熱した湯をろ過槽等に
通して熱殺菌するようになっている。
【0003】たとえば、特開平4−366351号公報
には、追い焚き用循環流路の途中にバイパス路および切
替弁を設けることで、浴槽を迂回した環状経路を形成で
きるようにし、浴槽を迂回したこの環状経路内で高温の
湯を循環させて熱殺菌処理を行う技術が開示されてい
る。
【0004】図7は、熱殺菌用に環状経路を形成し得る
よう構成した風呂給湯機であって追い焚き用循環流路5
10と給湯流路520とを共通の熱交換器で加熱するも
のの一例を示している。熱殺菌を行う際には、循環ポン
プ530から送り出された水が、矢印501〜矢印50
8で示すごとく熱交換器531とろ過槽532とを経由
する環状経路内で循環するように、第1、第2の電動三
方弁540、541および電動五方弁542が設定され
る。
【0005】なお、給湯流路510側で加熱した湯を浴
槽600へ注湯するときには、熱交換器531の出側で
給湯流路510から分岐し、熱交換器531の出側であ
って先に示した環状経路内の所定箇所で合流する連絡路
551の途中に設けた注湯電磁弁552を開通状態に切
り替えるようになっている。また注湯の際に連絡路55
1から流れ込んだ湯がろ過槽532を逆流して浴槽60
0へ流れ込まないために、ろ過槽532の出側に通じる
配管の途中に逆止弁561を設けて有る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものでは注湯の際に、湯がろ過槽を逆流しないために、
逆止弁を設けたり、ろ過槽を迂回する図示しないバイパ
ス路を設ける必要があり、装置構成の複雑化を招いてい
た。
【0007】また、熱殺菌を行う際には、循環流路内の
湯を約65℃に加熱するが、給湯動作のない状態では、
バーナーの燃焼量を最小に設定しても、追い焚き用循環
流路側への加熱量が大き過ぎるので、バーナーを間欠燃
焼させなければならず、燃焼制御が複雑化するととも
に、点火装置等の劣化が早まるという問題があった。
【0008】たとえば、一缶二水路型のものではバーナ
ーの最小燃焼量が、通常、12000Kcal位になっ
ており、追焚水管内の水を暖める場合には、ここで発生
する熱の約80%程度が給湯水管の加熱にまわり、追焚
水管側は主として、給湯水管からの伝熱によって間接的
に暖められる。
【0009】このため点火直後は、給湯水管内の水を暖
める為に、バーナーは、約12000Kcal位の連続
燃焼となるが、やがて給湯水管内の水が沸騰寸前まで昇
温してはじめて、追焚水管内の水への伝熱が活発にな
る。したがって、給湯水管内の水が沸騰しないように、
これが沸騰しそうになると一度、燃焼を停止し、給湯水
管内の水から追焚水管の水が熱を奪って温度が低下して
から燃焼を再開させている。
【0010】浴槽の水を加熱する場合には、約200リ
ットルほどの大量の水を循環させて加熱するので、燃焼
のオン・オフ・サイクルは比較的長くなる。しかしなが
ら、熱殺菌を行う場合は、ろ過槽の水(約20リットル
程度)を循環させて加熱するので、燃焼のオン・オフ・
サイクルが短く、しかも、オン・オフを繰り返す時に生
じる温度差が大きい為、均一な温度で殺菌を行うことが
難しく、加熱源の制御および構成が複雑化してしまう問
題があった。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、ろ過槽を逆流するこ
となく浴槽に注湯できるとともに、熱殺菌時の燃焼制御
を容易に行うことのできるろ過機能付き一缶多水路型給
湯機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]少なくとも浴槽(200)に設けた吸入口(20
1)と吐出口(202)との間を結ぶ追い焚き用循環流
路(50)と給水を通すための給湯流路(30)とが所
定の加熱手段(11)によって加熱される共通の熱交換
器(12)を経由するとともに、前記浴槽(200)内
の水を浄化するためのろ過槽(110)と循環ポンプ
(57)とを前記追い焚き用循環流路(50)の途中に
備えたろ過機能付き一缶多水路型給湯機において、バイ
パス路(101)と、切替弁(70)と、連絡管(4
4)と、注水切替弁(46)とを備え、前記バイパス路
(101)は、前記ろ過槽(110)と前記循環ポンプ
(57)と前記熱交換器(12)とを経由する環状経路
が形成されるように前記追い焚き用循環流路(50)の
所定の2箇所を接続するものであり、前記切替弁(7
0)は、前記循環ポンプ(57)によって送り出される
水を前記バイパス路(101)側に流して前記環状経路
内で循環させるか否かを切り替えるものであり、前記連
絡管(44)は、前記給湯流路(30)のうち前記熱交
換器(12)出側の所定箇所から分岐し前記環状経路に
含まれない箇所であって前記循環ポンプ(57)によっ
て送り出された水が前記バイパス路(101)を通じて
前記環状経路内を循環する循環状態に前記切替弁(7
0)を設定した際に前記給湯流路(30)側からの水が
前記環状経路内に流れ込まない箇所で前記追い焚き用循
環流路(50)に合流するものであり、前記注水切替弁
(46)は、前記連絡管(44)を開通状態と閉鎖状態
とに切り替えるものであることを特徴とするろ過機能付
き一缶多水路型給湯機。
【0013】[2]少なくとも浴槽(200)に設けた
吸入口(201)と吐出口(202)との間を結ぶ追い
焚き用循環流路(50)と給水を通すための給湯流路
(30)とが所定の加熱手段(11)によって加熱され
る共通の熱交換器(12)を経由するとともに、前記浴
槽(200)内の水を浄化するためのろ過槽(110)
と循環ポンプ(57)とを前記追い焚き用循環流路(5
0)の途中に備えたろ過機能付き一缶多水路型給湯機に
おいて、バイパス路(101)と、切替弁(70)と、
連絡管(44)と、注水切替弁(46)と、熱殺菌実行
手段(121)とを備え、前記バイパス路(101)
は、前記ろ過槽(110)と前記循環ポンプ(57)と
前記熱交換器(12)とを経由する環状経路が形成され
るように前記追い焚き用循環流路(50)の所定の2箇
所を接続するものであり、前記切替弁(70)は、前記
循環ポンプ(57)によって送り出される水を前記バイ
パス路(101)側に流して前記環状経路内で循環させ
るか否かを切り替えるものであり、前記連絡管(44)
は、前記給湯流路(30)のうち前記熱交換器(12)
出側の所定箇所から分岐し前記環状経路に含まれない箇
所であって前記循環ポンプ(57)によって送り出され
た水が前記バイパス路(101)を通じて前記環状経路
内を循環する循環状態に前記切替弁(70)を設定した
際に前記給湯流路(30)側からの水が前記環状経路内
に流れ込まない箇所で前記追い焚き用循環流路(50)
に合流するものであり、前記注水切替弁(46)は、前
記連絡管(44)を開通状態と閉鎖状態とに切り替える
ものであり、前記熱殺菌実行手段(121)は、前記切
替弁(70)を前記循環状態に設定して前記循環ポンプ
(57)を駆動するとともに前記注水切替弁(46)を
前記開通状態に設定して前記加熱手段(11)による加
熱を行い、所定温度範囲内に加熱された水を前記環状経
路内で所定期間に渡って循環させる熱殺菌処理と前記給
湯流路(30)を通じて加熱された水を前記連絡管(4
4)を通じて前記浴槽(200)に流し込む注湯動作と
を同時に行うものであることを特徴とするろ過機能付き
一缶多水路型給湯機。
【0014】[3]前記熱殺菌実行手段(121)は、
前記熱殺菌処理と同時に前記注湯動作を行う際に前記環
状経路内を循環する水が目標温度になるように前記加熱
手段(11)による加熱量と単位時間当たりの注湯量の
双方またはいずれか一方を制御することを特徴とする
[2]記載のろ過機能付き一缶多水路型給湯機。
【0015】[4]前記熱殺菌実行手段(121)は、
前記熱殺菌処理と同時に前記注湯動作を行う際に前記浴
槽(200)に注湯される温度がふろ側の設定温度にな
るように前記加熱手段(11)による加熱量と単位時間
当たりの注湯量の双方またはいずれか一方を制御するこ
とを特徴とする[2]または[3]記載のろ過機能付き
一缶多水路型給湯機。
【0016】[5]前記熱殺菌処理と同時に行う前記注
湯動作によって前記浴槽(200)に注湯される水量
と、前記熱殺菌処理の前または後に前記浴槽(200)
内の水を用いて前記ろ過槽(110)を逆洗浄する際に
前記浴槽(200)から排出される水量とをほぼ等しく
することを特徴とする[2]、[3]または[4]記載
のろ過機能付き一缶多水路型給湯機。
【0017】前記本発明は次のように作用する。切替弁
(70)を循環状態に設定することで、循環ポンプ(5
7)から送り出される水が、ろ過槽(110)と循環ポ
ンプ(57)と熱交換器(12)とを経由して循環する
環状経路が形成される。また、注水切替弁(46)を開
通状態にすることで、給湯流路(30)からの水が連絡
管(44)を通じて追い焚き用循環流路(50)に流れ
込む。
【0018】連絡管(44)が追い焚き用循環流路(5
0)に合流する箇所は、追い焚き用循環流路(50)の
うち、切替弁(70)を循環状態に設定することで形成
される環状経路に含まれない箇所であって連絡管(4
4)から流入する水がこの環状経路内へ流れ込まないよ
うな箇所に設定されている。
【0019】したがって、切替弁(70)を循環状態に
設定しかつ注水切替弁(46)を開通状態に設定するこ
とで、連絡管(44)を通じて給湯流路(30)側から
追い焚き用循環流路(50)に流れ込んだ水は、ろ過槽
(110)を含む環状経路を流れることなく、すなわ
ち、ろ過槽(110)を逆流することなく、浴槽(20
0)に排出される。
【0020】また熱殺菌実行手段(121)は、切替弁
(70)を循環状態に設定して循環ポンプ(57)を駆
動するとともに注水切替弁(46)を開通状態に設定し
た状態で加熱手段(11)による加熱を行い、所定温度
範囲内に加熱された水を環状経路内で所定期間に渡って
循環させる熱殺菌処理と、給湯流路(30)を通じて加
熱された水を連絡管(44)を通じて浴槽(200)に
流し込む注湯動作とを同時に行う。
【0021】このように、環状経路内の水を循環させ、
かつ給湯流路(30)に通水した状態で熱交換器(1
2)を加熱すると、環状経路側と給湯流路(30)側の
双方に吸熱されるので、給湯流路(30)に通水しない
場合に比べて環状経路側の吸熱量が減少する。その結
果、加熱を連続的に行っても、環状経路内の水がろ過槽
(110)等の耐熱温度を越える高温にならず、熱殺菌
にとっての適正温度に維持でき、加熱制御の簡略化を図
ることができる。
【0022】また、バーナー等を間欠燃焼させる必要が
ないので、着火音が頻繁に発生して使用者に不快感を与
えることがないとともに、点火装置など各種部品の劣化
が抑えられ、耐久性が向上する。
【0023】さらに、通常、熱殺菌処理の前または後
に、浴槽(200)内の水を用いて行うろ過槽(11
0)の逆洗浄によって浴槽水が排出され減少するが、熱
殺菌と並行して浴槽(200)へ注湯するので、逆洗浄
での減少分を熱殺菌中に補給することができる。
【0024】熱殺菌処理と給湯動作とを同時に行う際に
おける環状経路側の湯温と、給湯側の出湯温度と、熱殺
菌中の総注湯量とは、加熱手段(11)による加熱量、
単位時間当たりの注湯量および熱殺菌を行う時間の長さ
などによって適宜調整することができる。
【0025】そこで、熱殺菌実行手段(121)は、環
状経路内を循環する水が目標温度になるように加熱手段
(11)による加熱量と単位時間当たりの注湯量の双方
またはいずれか一方を制御する。目標温度を熱殺菌に適
した温度に設定すれば、ろ過槽(110)等の耐熱温度
を越えることなく十分な熱殺菌を行うことができる。
【0026】また熱殺菌実行手段(121)は、浴槽
(200)に注湯される温度が、ふろ側の設定温度にな
るように、加熱手段(11)による加熱量と単位時間当
たりの注湯量の双方またはいずれか一方を制御する。こ
れにより、浴槽(200)内の湯温の変動が防止され
る。
【0027】さらに、熱殺菌処理と同時に行う注湯動作
によって浴槽(200)に注湯する水量と、逆洗浄で浴
槽(200)から排出される水量とがほぼ等しくなるよ
うにする。これにより熱殺菌処理と逆洗浄とを終了した
段階で浴槽(200)内の水量がこれらの処理の開始前
と等しくなるので、別途、注湯動作や排水動作を行う必
要がなく、ろ過運転に戻るまでの時間を短縮することが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図1に示すように、本実施の形態
にかかるろ過機能付き一缶多水路型給湯機10は、浴槽
200内の湯を浄化や追い焚きのために循環させる追い
焚き用循環流路50と、給水を加熱して出湯するための
給湯流路30とを有している。本給湯機10は、バーナ
ー11の上方に配置された熱交換器12を、給湯流路3
0および追い焚き用循環流路50の双方が経由する、い
わゆる一缶二水路型のものである。
【0029】給湯流路30は、熱交換器12のフィンプ
レートから受熱する配管部分である給湯系受熱管31
と、一端が給湯系受熱管31の入側に接続され、他端側
が給水の供給元に通じる給水管32と、給湯系受熱管3
1の出側から延びる給湯管33とから構成されている。
給水管32の途中には、通水量を検知するための水量セ
ンサ34が設けてある。
【0030】給湯管33のうち給湯系受熱管31の出側
近傍には、給湯系受熱管31で加熱された後の水温を検
知する熱交サーミスタ36が配置されている。また給湯
管33のうち熱交サーミスタ36よりも下流側の所定箇
所には、給湯流路30を通じて出湯される湯量を調整す
るための水量制御弁37があり、その下流であって給湯
管33の出口近傍には、給湯確認用の水量センサ38
と、過圧逃がし弁39が設けてある。
【0031】給水管32のうち熱交換器12への入側近
傍箇所と給湯管33のうち熱交サーミスタ36と水量制
御弁37の間の所定箇所との間には、給水管32からの
給水を熱交換器12を迂回させて給湯管33に直接流し
込むための固定バイパス路40が設けてある。また、給
水管32のうち水量センサ34よりも給水流入側の所定
箇所と給湯管33のうち水量制御弁37と水量センサ3
8の間の所定箇所との間には、熱交換器12を迂回させ
て給水管32からの給水を給湯管33に直接流し込むた
めの可変バイパス路41が設けてある。この可変バイパ
ス路41の途中には、給湯管33に流し込む水量を調整
するためのバイパス水量制御弁42が取り付けてある。
【0032】追い焚き用循環流路50は、熱交換器12
のフィンプレートから受熱する配管部分である循環系受
熱管51と、循環系受熱管51の入側と浴槽200に設
けた吸入口201との間を接続する追い焚き戻り管52
と、循環系受熱管51の出側と浴槽200に設けた吐出
口202との間を接続する追い焚き往き管53とから構
成されている。
【0033】追い焚き往き管53の途中には、管内の通
水を確認するための流水センサ55が設けてある。ま
た、追い焚き往き管53のうち流水センサ55よりも吐
出口202寄りの所定箇所には、浴槽200内の水位を
検出するための圧力センサ56が設けてある。追い焚き
戻り管52の途中には、第1電動三方弁70と、循環ポ
ンプ57と、電動五方弁80と、第2電動三方弁90
と、流水センサ58とが吸入口201から熱交換器12
の入側に向けて上述の順で配置されている。また流水セ
ンサ58の近傍には、管内の水温を検知するための熱殺
菌サーミスタ59が取り付けてある。
【0034】第1電動三方弁70は、第1接続口71
と、第2接続口72と、第3接続口73とを有してい
る。また電動五方弁80は、第4接続口81から第8接
続口85の5つの接続口を有し、第2電動三方弁90
は、第9接続口91と、第10接続口92と、第11接
続口93とを備えている。
【0035】追い焚き戻り管52は、浴槽200内の吸
入口201から第1電動三方弁70の第1接続口71に
入り、第1電動三方弁70の第2接続口72から電動五
方弁80の第4接続口81に接続されている。さらに、
電動五方弁80の第5接続口82から第2電動三方弁9
0の第9接続口91へと接続され、第2電動三方弁90
の第11接続口93から流水センサ58を経て循環系受
熱管51の入側に通じている。
【0036】第1電動三方弁70の第3接続口73は、
追い焚き往き管53のうち圧力センサ56と流水センサ
55との間の所定箇所から分岐した第1バイパス路10
1が接続されている。また第2電動三方弁90の第2接
続口92には、追い焚き往き管53のうち流水センサ5
5よりも熱交換器12側の箇所から分岐した第2バイパ
ス路102が接続されている。電動五方弁80の有する
第6接続口83は、ろ過槽110の順方向出側111と
接続され、電動五方弁80の第7接続口84には、排水
管61が接続されている。電動五方弁80の第8接続口
85は、紫外線殺菌灯62を介してろ過槽110の順方
向入側112に接続されている。
【0037】ろ過槽110の内部には、図示しないろ材
が格納してあり、順方向入側112から流入した水は、
ろ材を通過する際にゴミ等が除去されて浄化され、順方
向出側111から排出される。循環ポンプ57は、第1
電動三方弁70の第2接続口72側から電動五方弁80
の第4接続口81側に向かって管内の水を送り出すよう
になっている。循環ポンプ57の出側と電動五方弁80
の第4接続口81とを結ぶ配管には、内部の水温を検知
するためのふろサーミスタ63が取り付けてある。
【0038】追い焚き戻り管52のうち可変バイパス路
41の合流箇所43と水量センサ38との間の所定箇所
からは、連絡管44が分岐しており、当該連絡管44
は、第1電動三方弁70の第1接続口71と吸入口20
1との間の注湯合流箇所45で追い焚き戻り管52に合
流している。連絡管44の途中には、当該連絡管44を
閉鎖するか開通させるかを切り替えるための注湯切替弁
46が設けてある。この注湯切替弁46を開くことで、
給湯系受熱管31で加熱された湯が連絡管44を通じて
合流箇所45から追い焚き戻り管52内へ流れ込み、当
該追い焚き戻り管52を通じて浴槽200へ注湯される
ようになっている。
【0039】第1電動三方弁70は、第1接続口71と
第2接続口72とが連通される浴槽経由状態と、第2接
続口72と第3接続口73とが連通される浴槽迂回状態
とに少なくとも電動で切り替え可能になっている。第2
電動三方弁90は、第9接続口91と第10接続口92
とを連通させた熱交迂回状態と、第9接続口91と第1
1接続口93と連通させた熱交経由状態とに少なくとも
電動で切り替え可能になっている。
【0040】また電動五方弁80は、第4接続口81を
第5接続口82から第8接続口85のうちのいずれかと
連通させるとともに第4接続口81と連通していない残
り3つの接続口のうちのいずれか2つ接続口同士の間を
連通される連通状態と、いずれの接続口81〜85同士
も連通させずに各接続口81〜85を閉鎖する閉鎖状態
とに電動で切り替え可能になっている。
【0041】ろ過機能付き一缶多水路型給湯機10は、
給湯動作、注湯動作、追い焚き動作、ろ過動作、熱殺菌
処理、逆洗浄など各種の動作を制御するための制御部1
20を備えている。制御部120は、CPU(中央処理
装置)と、ROM(リード・オンリ・メモリ)と、RA
M(ランダム・アクセス・メモリ)とを主要部とした回
路で構成されている。
【0042】制御部120には、各種の弁46、70、
80、90のほか循環ポンプ70や流水センサ55、5
8、圧力センサ56、さらには熱交サーミスタ36、熱
殺菌サーミスタ59、ふろサーミスタ63など各種の制
御部品やセンサ類が簡略図示した配線122によって電
気的に接続されている。出湯温度の設定や、風呂の追い
焚き指示等を受け付けるための図示しないリモコンが接
続されている。このリモコンは浴室等に設置されるもの
である。
【0043】制御部120は、熱殺菌処理を実行するた
めにバーナー11の燃焼制御、循環ポンプ70の駆動制
御、各弁70、80、90、46の切り替え制御等を行
う熱殺菌実行部121を備えている。
【0044】次に作用を説明する。図2は、ろ過運転中
に熱殺菌処理を実行する際の流れを示している。ろ過機
能付き一缶多水路型給湯機10は、通常状態では、浴槽
水を浄化するためのろ過運転を実行している(ステップ
S301)。ろ過運転中は、第1電動三方弁70は、第
1接続口71と第2接続口72とが連通し、第3接続口
73の閉塞した浴槽経由状態に設定される。また電動五
方弁80は、第4接続口81と第8接続口85とが連通
し、かつ第6接続口83と第5接続口82の連通するろ
過槽順方向経由状態に設定される。
【0045】第2電動三方弁90は、循環中の浴槽水を
加熱しながら浄化する場合には、第9接続口91と第1
1接続口93とが連通する熱交経由状態に設定され、保
温すべき設定温度に達し、さらに加熱する必要のない場
合は、第9接続口91と第10接続口92とが連通する
熱交迂回状態に切り替えられる。また注湯切替弁46は
閉鎖状態に設定される。
【0046】ろ過運転では、このような経路状態で循環
ポンプ57を駆動し、図3に示す経路で浴槽水が循環す
る。すなわち、ろ過運転中に追い焚き加熱する場合は、
図中の矢印401〜410で示す経路で浴槽水が循環
し、追い焚きを伴わない場合は、第2電動三方弁90が
熱交迂回状態に設定され、図中の矢印411側に浴槽水
が流れる。
【0047】なお、ろ過運転での加熱中、すなわち追い
焚き中に給湯側が同時使用された場合であっても、ふろ
サーミスタ63の検出する湯温が浴槽側設定温度になる
までは、熱交換器12を迂回させることなく、そのまま
加熱が継続される。燃焼制御は、あくまでも給湯側優先
であるが、ふろ側最高設定温度(約48℃)と給湯最低
設定温度(約38℃)に設定された場合であっても、ふ
ろ側の巻水管51が冷却されることはない。したがっ
て、循環ポンプ57で強制循環しているので、ふろ側の
湯温は上昇を続けることになる。この上昇温度は、吸い
込み口付近に設けたふろサーミスタ63で検知している
ので、これの検出する温度が、浴槽側設定温度になるま
で追い焚きを継続すれば、目的が達成されるからであ
る。
【0048】図2に戻って説明を続ける。ろ過運転中
に、熱殺菌処理の開始指示が発生すると(ステップS3
02;Y)、循環ポンプ57を停止させて(ステップS
303)圧力センサ56で浴槽200内の水位を検知
し、水位が予め定めた境界水位(H)よりも高いか否か
を判定する(ステップS304)。境界水位(H)は、
後に説明する熱殺菌と同時に行われる注湯動作による注
湯量を加えると、浴槽200から湯があふれてしまう最
低の水位であって、予め浴槽200の形状等に基づいて
設定されている。
【0049】現時点での水位が境界水位(H)よりも高
い場合には(ステップS304;Y)、熱殺菌処理を行
う前に、まず、ろ過槽110の逆洗浄を行う(ステップ
S305)。逆洗浄時、第1電動三方弁70は、第1接
続口71と第2接続口72とが連通する浴槽経由状態に
設定される。電動五方弁80は、第4接続口81と第6
接続口83とが連通しかつ第8接続口85と第7接続口
84とが連通する状態に設定され、この状態で循環ポン
プ57が駆動される。これにより、図4に示すようにろ
過槽110から取り込まれた水が、図中の矢印421〜
426で示すように流れて外部の排水路へと排水され
る。
【0050】すなわち、吸入口201から取り込まれた
水は、循環ポンプ57、電動五方弁80を通じてろ過槽
110の順方向出側111側に送り込まれ、ろ過槽11
0を通常と逆方向に通過して順方向入側112から紫外
線殺菌灯62、電動五方弁80を経由し、排水管61か
ら外部に排出される。このように浴槽水をろ過槽110
へ逆方向に流すことで、ろ材に捕集されていたゴミ等が
洗い流され排出される。
【0051】逆洗浄を行ったときは(図2、ステップS
305)、逆洗浄済みであることを示す逆洗浄終了フラ
グをオンにする(ステップS306)。なおこのフラグ
の状態は、制御部120の有するRAMの所定アドレス
に記憶される。
【0052】浴槽200の水位が境界水位(H)を越え
ていない場合には(ステップS304;N)、熱殺菌と
同時に注湯動作を行っても浴槽200から湯があふれな
いので、逆洗浄をこの時点では行わない。
【0053】その後、第1電動三方弁70(殺菌三方
弁)を、浴槽迂回状態(第3接続口73と第2接続口7
2とが連通し、第1接続口71の閉鎖される状態)に設
定し、循環ポンプ57を作動させる(ステップS30
7)。これにより、図5の矢印431〜438で示す環
状経路内を水が循環する。
【0054】なお、第2電動三方弁90が熱交迂回状態
(第9接続口91と第10接続口92が連通し、第11
接続口93の閉鎖された状態)に設定されていた場合に
は、循環ポンプ57を駆動する前に、第2電動三方弁9
0を熱交経由状態(第9接続口91と第11接続口93
が連通し、第10接続口92の閉鎖される状態)に切り
替える。また逆洗浄を行った場合には、循環ポンプ57
の駆動前に、電動五方弁80をろ過槽順方向経由状態
(第4接続口81と第8接続口85が連通し、かつ第6
接続口83と第5接続口82が連通する状態)に切り替
えておく。
【0055】続いて、注湯切替弁46を開いて連絡路4
4を開通させるとともに、熱殺菌処理の継続時間を計測
するためのタイマーをスタートさせ(ステップS30
8)、バーナー11を点火し、その燃焼制御を行う。
【0056】バーナー11を燃焼させることにより、給
水が給湯系受熱管31の部分で加熱されて湯になり、こ
れが図5の矢印441〜443で示すように、連絡管4
4と、追い焚き戻り管52のうち注湯合流箇所45と吸
入口201の間の配管部分とを通じて浴槽200に注湯
される。またバーナー11を燃焼させることによって循
環系受熱管51内の水も加熱され、循環ポンプ57によ
って環状経路内を循環する水が熱殺菌のための適正温度
に加熱される。
【0057】このような注湯動作と熱殺菌動作を並行し
て5分間継続した後(ステップS310)、循環ポンプ
57を停止させ、注湯切替弁46を閉じ、バーナー11
を消化してポストパージを行うなどの燃焼終了制御を行
い、第1電動三方弁70を浴槽経由状態に戻して、熱殺
菌処理と注湯動作の双方を終了させる(ステップS31
1)。また熱殺菌処理の継続時間を計測するためのタイ
マーをリセットする(ステップS312)。
【0058】その後、逆洗浄を、熱殺菌前に行った否か
を、フラグのオン、オフによって確認し(ステップS3
13)、逆洗浄がまだ行われていない場合だけ(ステッ
プS313;Y)、逆洗浄を実行する(ステップS31
4)。そしてフラグをオンにしてステップS313の判
断に戻る。その後、逆洗浄終了フラグをリセット(オ
フ)し(ステップS316)、ステップS301に戻っ
て、ろ過運転を再開する。
【0059】ここでは、熱殺菌用に循環させる湯が約6
5℃になるように、給湯側の設定温度と流量(単位時間
当たりの注湯量)とを定めている。なお、水量制御弁3
7およびバイパス水量制御弁42を全開にした状態で4
0℃のお湯を注湯すると、環状経路側の湯がほぼ65℃
に加熱された。また、このような状態で5分間注湯した
際の総注湯量に相当する量の浴槽水を用いて、逆洗浄を
行った。
【0060】熱殺菌処理と給湯動作とを同時に行う際に
おける環状経路側の湯温と、給湯側の出湯温度と、熱殺
菌中の総注湯量とは、加熱量と単位時間当たりの注湯量
と熱殺菌を行う時間の長さによって適宜調整することが
できる。したがって、環状経路側の湯温、注湯温度、熱
殺菌中の総注湯量のいずれかを優先して燃焼量等の制御
を行ってもよいし、これらのうちの2つ条件または全て
の条件が満足されるように燃焼量等を調整してもよい。
【0061】環状経路側の湯を熱殺菌に適した温度にす
ることと、注湯温度がふろ設定温度と一致することの2
条件が満足されるように加熱量等を制御すれば、浴槽内
の湯温の変動を防止することができる。たとえば、加熱
量の調整と、水量制御弁37等で単位時間当たりの注湯
量を調整することによって、環状経路側の湯を65℃に
しながら、注湯温度を42℃に設定する等が可能であ
る。
【0062】また、熱殺菌中に並行して行われる注湯動
作での総注湯量が目標量になるように、すなわち、総注
湯量を優先して加熱量や単位時間当たりの注湯量を設定
してもよい。総注湯量が、逆洗浄で浴槽から排出される
水量とほぼ等しくなるようにすれば、熱殺菌処理と逆洗
浄とを終了した段階で、浴槽内の水量がこれらの処理開
始前と等しくなり、別途、注湯動作や排水動作を行う必
要がなく、ろ過運転に戻るまでの時間を短縮することが
できる。なお、熱殺菌中の注湯量に合わせて逆洗浄時の
排水量を設定するようにしてもよい。
【0063】このように、環状経路内で水を循環させつ
つ給湯流路側に通水して加熱すると、環状経路側と給湯
流路側の双方に吸熱されるので、給湯流路側に通水しな
い場合と比べて環状経路側の吸熱量が減少する。熱交換
器12の形状や給水温度、給水側の流量等にもよるが、
給湯側と環状経路側の吸熱比は、たとえば、約9:1に
なる。その結果、熱殺菌処理と並行して注湯動作を行え
ば、連続的に加熱を行っても環状経路内の水がろ過槽等
の耐熱温度を越える高温にならず、熱殺菌にとって適切
な温度に維持することができ、加熱制御が簡略化され
る。
【0064】また、バーナー等を間欠燃焼させる必要が
ないので、着火音が頻繁に発生して使用者に不快感を与
えることがないとともに、点火装置など各種部品の劣化
が抑制され、耐久性が向上する。さらに、熱殺菌と並行
して浴槽に注湯するので、逆洗浄による浴槽水の減少分
を熱殺菌中に補給することができる。
【0065】このほか、ろ過槽110の存在する環状経
路内を通らずに浴槽200へ注湯できるので、注湯され
る湯がろ過槽110を逆流することがない。これは、熱
殺菌と同時に行う注湯に限定されない。すなわち、単独
で注湯する場合であっても、第1電動三方弁70を浴槽
迂回状態に設定しておけば、ろ過槽110を逆流するこ
となく浴槽200に注湯することができる。
【0066】図6は、図1に示した一缶多水路型給湯機
10において電動五方弁80を第3〜第6の電動三方弁
481、482、483、484で置き換えたものであ
る。ろ過運転および熱殺菌処理を行う際には、配管内の
水が図中の矢印491〜495で示すごとく流れるよう
に各弁が設定される。また逆洗浄には、破線の矢印49
6、497で示すように浴槽水が排出される。
【0067】以上説明した実施の形態では、熱殺菌処理
の開始前に浴槽内の水位を圧力センサ56を用いて調べ
たが、水位の検出手段はどのようなものでも良く、たと
えば、電極棒などで水位を調べるようにしてもよい。ま
た、水位検知時に入浴者の有無を判断し(水位が通常よ
りも上昇しているか否か等によって判断する)、入浴者
がある場合には、熱殺菌処理の開始を待機させ遅延させ
るようにしてもよい。このほか、熱殺菌処理を開始する
際に、水量センサ34によって給湯使用中か否かを調
べ、給湯使用中の場合には、注湯温度が給湯側の設定温
度になってしまうことを回避する等のために、熱殺菌処
理の開始を待機させるようにしてもよい。
【0068】また実施の形態では、注湯切替弁46を開
くと同時にタイマーをスタートさせたが、熱殺菌サーミ
スタ59の検知する湯温が熱殺菌の可能な温度に上昇し
た時点で、タイマーをスタートさせてもよい。
【0069】なお、実施の形態では、熱殺菌処理を行う
際に注湯動作を同時に行うようにしたが、使用者が注湯
動作を指示した際に、これに合わせて熱殺菌処理を行う
ようにしてもよい。また、実施の形態では、浴槽内の水
位が境界水位を越えているとき、逆洗浄を熱殺菌処理よ
りも先に行ったが、水位にかかわらず、一律に逆洗浄を
熱殺菌処理の後で行うようにしてもよい。ただし、この
場合には、熱殺菌中の注湯によってあふれが生じるの
で、逆洗浄後に、水位が熱殺菌処理開始前の水位より低
下した分だけ、浴槽水を補給することが望ましい。
【0070】このほか、実施の形態では、追い焚き戻り
管52側に連絡管44を合流させたが、たとえば、追い
焚き往き管53から第1バイパス路101が分岐する箇
所よりも吐出口202側に逆止弁を設けたり、分岐箇所
に三方弁を配置するようにすれば、逆止弁よりも吐出口
202側、あるいは三方弁よりも吐出口202側に連絡
管44を合流させる構成としてもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明にかかるろ過機能付き一缶多水路
型給湯機によれば、熱殺菌用の環状経路と注湯経路とが
独立しているので、ろ過槽を逆流することなく浴槽へ注
湯することができる。
【0072】また、熱殺菌処理と同時に注湯動作を行う
ことによって、加熱手段からの熱が環状経路側と給湯流
路側の双方に吸熱されて環状経路側の吸熱量が減少する
ので、加熱を連続的に行っても、環状経路内の水が、ろ
過槽等の耐熱温度を越える高温にならず熱殺菌用の適切
温度に維持され、加熱制御の簡略化を図ることができ
る。さらにバーナー等を間欠燃焼させる必要がないの
で、燃焼のオンオフを繰り返すときに生じる大きな温度
(オーバーシュートやアンダーシュート)がなく、熱殺
菌中の水温が適正温度に維持される。また、着火音が頻
繁に発生して使用者に不快感を与えることがなく、かつ
火装置など各種部品の劣化が抑えられ、耐久性が向上す
る。
【0073】このほか、熱殺菌処理と同時に注湯動作を
行うので、熱殺菌とセットで行われる逆洗浄による浴槽
水の減少分を熱殺菌中に補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機がろ過運転を行っている際に浴槽水の流
れる経路を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機が逆洗浄を行っている際に浴槽水の流れ
る経路を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機が熱殺菌処理と注湯動作を同時に行って
いる際における環状経路および注湯経路を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態に係るろ過機能付き一缶
多水路型給湯機の電動五方弁を4つの電動三方弁で置き
換えたものを示す説明図である。
【図7】従来のろ過機能付き一缶多水路型給湯機を示す
説明図である。
【符号の説明】
10…ろ過機能付き一缶多水路型給湯機 11…バーナー 30…給湯流路 31…給湯系受熱管 32…給水管 33…給湯管 34、38…水量センサ 36…熱交サーミスタ 37…水量制御弁 44…連絡管 45…注湯合流箇所 46…注湯切替弁 50…追い焚き用循環流路 51…循環系受熱管 52…追い焚き戻り管 53…追い焚き往き管 55、58…流水センサ 56…圧力センサ 57…循環ポンプ 59…熱殺菌サーミスタ 61…排水管 62…紫外線殺菌灯 62…ふろサーミスタ 70…第1電動三方弁 80…電動五方弁 90…第2電動三方弁 101…第1バイパス路 102…第2バイパス路 110…ろ過槽 120…制御部 121…熱殺菌実行部 200…浴槽 201…吸入口 202…吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 勝也 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 榎本 正徳 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 Fターム(参考) 3L024 CC02 CC07 CC11 DD02 DD17 DD27 DD28 DD32 DD34 GG22 HH13 HH14 HH26 HH36 HH44 HH45 HH46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも浴槽に設けた吸入口と吐出口と
    の間を結ぶ追い焚き用循環流路と給水を通すための給湯
    流路とが所定の加熱手段によって加熱される共通の熱交
    換器を経由するとともに、前記浴槽内の水を浄化するた
    めのろ過槽と循環ポンプとを前記追い焚き用循環流路の
    途中に備えたろ過機能付き一缶多水路型給湯機におい
    て、 バイパス路と、切替弁と、連絡管と、注水切替弁とを備
    え、 前記バイパス路は、前記ろ過槽と前記循環ポンプと前記
    熱交換器とを経由する環状経路が形成されるように前記
    追い焚き用循環流路の所定の2箇所を接続するものであ
    り、 前記切替弁は、前記循環ポンプによって送り出される水
    を前記バイパス路側に流して前記環状経路内で循環させ
    るか否かを切り替えるものであり、 前記連絡管は、前記給湯流路のうち前記熱交換器出側の
    所定箇所から分岐し前記環状経路に含まれない箇所であ
    って前記循環ポンプによって送り出された水が前記バイ
    パス路を通じて前記環状経路内を循環する循環状態に前
    記切替弁を設定した際に前記給湯流路側からの水が前記
    環状経路内に流れ込まない箇所で前記追い焚き用循環流
    路に合流するものであり、 前記注水切替弁は、前記連絡管を開通状態と閉鎖状態と
    に切り替えるものであることを特徴とするろ過機能付き
    一缶多水路型給湯機。
  2. 【請求項2】少なくとも浴槽に設けた吸入口と吐出口と
    の間を結ぶ追い焚き用循環流路と給水を通すための給湯
    流路とが所定の加熱手段によって加熱される共通の熱交
    換器を経由するとともに、前記浴槽内の水を浄化するた
    めのろ過槽と循環ポンプとを前記追い焚き用循環流路の
    途中に備えたろ過機能付き一缶多水路型給湯機におい
    て、 バイパス路と、切替弁と、連絡管と、注水切替弁と、熱
    殺菌実行手段とを備え、 前記バイパス路は、前記ろ過槽と前記循環ポンプと前記
    熱交換器とを経由する環状経路が形成されるように前記
    追い焚き用循環流路の所定の2箇所を接続するものであ
    り、 前記切替弁は、前記循環ポンプによって送り出される水
    を前記バイパス路側に流して前記環状経路内で循環させ
    るか否かを切り替えるものであり、 前記連絡管は、前記給湯流路のうち前記熱交換器出側の
    所定箇所から分岐し前記環状経路に含まれない箇所であ
    って前記循環ポンプによって送り出された水が前記バイ
    パス路を通じて前記環状経路内を循環する循環状態に前
    記切替弁を設定した際に前記給湯流路側からの水が前記
    環状経路内に流れ込まない箇所で前記追い焚き用循環流
    路に合流するものであり、 前記注水切替弁は、前記連絡管を開通状態と閉鎖状態と
    に切り替えるものであり、 前記熱殺菌実行手段は、前記切替弁を前記循環状態に設
    定して前記循環ポンプを駆動するとともに前記注水切替
    弁を前記開通状態に設定して前記加熱手段による加熱を
    行い、所定温度範囲内に加熱された水を前記環状経路内
    で所定期間に渡って循環させる熱殺菌処理と前記給湯流
    路を通じて加熱された水を前記連絡管を通じて前記浴槽
    に流し込む注湯動作とを同時に行うものであることを特
    徴とするろ過機能付き一缶多水路型給湯機。
  3. 【請求項3】前記熱殺菌実行手段は、前記熱殺菌処理と
    同時に前記注湯動作を行う際に前記環状経路内を循環す
    る水が目標温度になるように前記加熱手段による加熱量
    と単位時間当たりの注湯量の双方またはいずれか一方を
    制御することを特徴とする請求項2記載のろ過機能付き
    一缶多水路型給湯機。
  4. 【請求項4】前記熱殺菌実行手段は、前記熱殺菌処理と
    同時に前記注湯動作を行う際に前記浴槽に注湯される温
    度がふろ側の設定温度になるように前記加熱手段による
    加熱量と単位時間当たりの注湯量の双方またはいずれか
    一方を制御することを特徴とする請求項2または3記載
    のろ過機能付き一缶多水路型給湯機。
  5. 【請求項5】前記熱殺菌処理と同時に行う前記注湯動作
    によって前記浴槽に注湯される水量と、前記熱殺菌処理
    の前または後に前記浴槽内の水を用いて前記ろ過槽を逆
    洗浄する際に前記浴槽から排出される水量とをほぼ等し
    くすることを特徴とする請求項2、3または4記載のろ
    過機能付き一缶多水路型給湯機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104583681A (zh) * 2012-07-30 2015-04-29 艾菲卡克斯能量股份公司 用于家用热水加热器的系统

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