JP3969612B2 - 浴槽水循環浄化装置 - Google Patents

浴槽水循環浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3969612B2
JP3969612B2 JP28116798A JP28116798A JP3969612B2 JP 3969612 B2 JP3969612 B2 JP 3969612B2 JP 28116798 A JP28116798 A JP 28116798A JP 28116798 A JP28116798 A JP 28116798A JP 3969612 B2 JP3969612 B2 JP 3969612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
circulation
bathtub
path
bypass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28116798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000111143A (ja
Inventor
清史 花澤
新悟 木村
勝也 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA MANUFACTURING CO., LTD.
Original Assignee
SHOWA MANUFACTURING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOWA MANUFACTURING CO., LTD. filed Critical SHOWA MANUFACTURING CO., LTD.
Priority to JP28116798A priority Critical patent/JP3969612B2/ja
Publication of JP2000111143A publication Critical patent/JP2000111143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3969612B2 publication Critical patent/JP3969612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路とこの循環用流路の途中に配置された循環ポンプと循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、循環ポンプによって浴槽内の水を循環用流路を通じて循環させてろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、浴槽内の水を捨てないで長期間に渡って使用できるように、風呂の追い焚き用循環経路の途中にろ過槽を組み込んだ風呂給湯器が提案されている。このような風呂給湯器では、ろ過槽内や循環用流路内に繁殖する雑菌等を死滅させるために、熱交換器で65℃程度の高温に加熱した湯をろ過槽等に通し熱殺菌するようになっている。
【0003】
また、特開平4−366351号公報には、切替弁やバイパス路によって浴槽を迂回した閉路を形成できるように追い焚き用循環経路を構成し、浴槽を迂回した閉路内で高温の湯を循環させて追い焚き用循環経路内等を熱殺菌する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
熱殺菌を浴槽を含む循環経路を通じて行うと、浴槽内に高温の湯が排出されるので安全上問題がある。また浴槽から取り込まれた比較的冷えた(約40℃程度)水を、熱殺菌を行っている間、次々と65℃程度まで加熱しなければならないので、経済性の点でも好ましくない。
【0005】
そこで特開平4−366351号公報に開示されているものと同様に、ろ過槽を熱殺菌する場合には、浴槽を迂回した閉路内で高温の湯を循環させることが望ましい。しかしながら、閉路内で湯を循環させる場合には、湯温がすぐに上昇するので、各部材の耐熱温度を越えないように、バーナーの燃焼量を極小に制限したり、オンオフ制御を行う必要が生じる。
【0006】
ところで、バーナーを点火する際には、空焚き防止のために、通常は、管内の通水の有無を流水センサで確認するようになっている。この際、流水センサがオンしていることだけで通水有りと判定すると、流水センサが故障でオン状態のままになっていることがあるので、流水センサがオフからオンに変化したことをもって通水の有無を確認しなければならない。
【0007】
したがって、熱殺菌を行っている間、循環ポンプを常時駆動すると、流水センサがオンのままになるので、バーナーをオンオフ制御することができなくなる。このため、バーナーをオンする際に、循環ポンプを一旦停止させる等の対策が必要になり、制御が複雑化してしまう。
【0008】
また、特開平9−324952号公報に開示されているように、熱交換器を通る配管の途中に、流水センサと電磁弁とを直列に配置したバイパス路を設け、常時は、電磁弁を閉じておき、バーナーをオンする際に電磁弁を開き、そのとき流水センサがオフからオンに変化するか否かで通水の有無を確認することもできるが、装置構成が複雑になるという問題がある。
【0009】
さらに熱殺菌中にバーナーを消火した後も、熱交換器を経由する経路で循環させると、循環している湯の温度が、いわゆる後沸きや、フィンからの放熱によって変動し、湯温の制御を的確に行うことができなくなる。また、循環中の湯がフィンからの放熱によってすぐに冷えてしまい、燃焼の無駄を招くと共にバーナーのオンオフ制御が頻繁になってしまう等の問題が起こる。
【0010】
また給湯流路と追い焚き用循環流路とが共通の熱交換器を通る、いわゆる一缶二水路型の場合には、熱殺菌中に、給湯側で通水があると、通常は、給湯側の出湯温度を優先してバーナーの加熱量を制御するので、追い焚き用循環流路側を流れる湯温を熱殺菌のための適正な温度範囲に維持できなくなってしまう。
【0011】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、循環ポンプを駆動した状態のままでも、流水センサをオフからオンに変化させて通水を確認することができるとともに、浴槽を迂回させた閉流路内で高温の湯を循環させて行うろ過槽の熱殺菌処理を適切に遂行できる浴槽水循環浄化装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]浴槽(200)内に設けた吸入口(201)に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽(200)内に設けた吐出口(202)に延設される循環用流路(50)と前記循環用流路(50)の途中に配置された循環ポンプ(70)と前記循環用流路(50)の途中に配置されたろ過槽(110)とを有し、前記循環ポンプ(70)によって前記浴槽(200)内の水を前記循環用流路(50)を通じて循環させて前記ろ過槽(110)で浄化する浴槽(200)水循環浄化装置において、
少なくともバイパス路(102)と、熱交換器(12)と、切替弁(90)と、流水センサ(72)とを備え、
前記熱交換器(12)は、所定の加熱装置(11)によって加熱されるとともに前記循環用流路(50)のうち前記ろ過槽(110)よりも前記吸入口(201)側の配管部分が経由したものであり、
前記流水センサ(72)は、前記循環用流路(50)の途中に前記熱交換器(12)と連ねて配置されており、
前記バイパス路(102)は、前記循環用流路(50)の2箇所を前記熱交換器(12)と前記流水センサ(72)とを迂回するように接続したものであり、前記切替弁(90)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記バイパス路(102)を流れて前記熱交換器(12)と前記流水センサ(72)とを迂回する迂回状態と、前記熱交換器(12)および前記流水センサ(72)を経由する経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記循環ポンプ(70)によって送り出された水を前記加熱装置(11)で加熱する際に、前記切替弁(90)によって前記迂回状態から前記経由状態に通水経路を変更し、前記流水センサ(72)が通水を検知しないオフ状態から通水を検知したオン状態に変化したことを確認してから前記加熱装置(11)による加熱を開始することを特徴とする浴槽(200)水循環浄化装置。
【0013】
[2]少なくとも前記加熱装置(11)によって加熱を行わないときに前記迂回状態に設定することを特徴とする[1]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0014】
[3]浴槽(200)内に設けた吸入口(201)に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽(200)内に設けた吐出口(202)に延設される循環用流路(50)と前記循環用流路(50)の途中に配置された循環ポンプ(70)と前記循環用流路(50)の途中に配置されたろ過槽(110)とを有し、前記循環ポンプ(70)によって前記浴槽(200)内の水を前記循環用流路(50)を通じて循環させて前記ろ過槽(110)で浄化する浴槽(200)水循環浄化装置において、
第1バイパス路(101)と、第2バイパス路(102)と、熱交換器(12)と、第1切替弁(60)と、第2切替弁(90)とを備え、
前記第1バイパス路(101)は、前記循環ポンプ(70)と前記ろ過槽(110)とを経由するとともに前記浴槽(200)を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路(50)の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
前記熱交換器(12)は、所定の加熱装置(11)によって加熱されるとともに前記循環用流路(50)のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽(110)よりも前記吸入口(201)側の部分が経由したものであり、前記第2バイパス路(102)は、前記熱交換器(12)を迂回するように前記循環用流路(50)の2箇所を接続したものであり、
前記第1切替弁(60)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第1バイパス路(101)を流れて前記浴槽(200)を迂回する浴槽(200)迂回状態と、前記浴槽(200)を経由する浴槽(200)経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記第2切替弁(90)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第2バイパス路(102)を流れて前記熱交換器(12)を迂回する熱交迂回状態と、前記熱交換器(12)を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記浴槽(200)迂回状態になるように前記第1切替弁(60)を設定しかつ前記熱交迂回状態になるように前記第2切替弁(90)を設定することで前記循環ポンプ(70)によって送り出される水が前記浴槽(200)と前記熱交換器(12)とを迂回しつつ前記ろ過槽(110)を経由して循環する非加熱循環経路を形成し得ることを特徴とする浴槽(200)水循環浄化装置。
【0015】
[4]浴槽(200)内に設けた吸入口(201)に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽(200)内に設けた吐出口(202)に延設される循環用流路(50)と前記循環用流路(50)の途中に配置された循環ポンプ(70)と前記循環用流路(50)の途中に配置されたろ過槽(110)とを有し、前記循環ポンプ(70)によって前記浴槽(200)内の水を前記循環用流路(50)を通じて循環させて前記ろ過槽(110)で浄化する浴槽(200)水循環浄化装置において、
第1バイパス路(101)と、第2バイパス路(102)と、熱交換器(12)と、第1切替弁(60)と、第2切替弁(90)と、経路切替手段(121)とを備え、
前記第1バイパス路(101)は、前記循環ポンプ(70)と前記ろ過槽(110)とを経由するとともに前記浴槽(200)を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路(50)の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
前記熱交換器(12)は、所定の加熱装置(11)によって加熱されるとともに前記循環用流路(50)のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽(110)よりも前記吸入口(201)側の部分が経由したものであり、前記第2バイパス路(102)は、前記熱交換器(12)を迂回するように前記循環用流路(50)の2箇所を接続したものであり、
前記第1切替弁(60)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第1バイパス路(101)を流れて前記浴槽(200)を迂回する浴槽(200)迂回状態と前記浴槽(200)を経由する浴槽(200)経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記第2切替弁(90)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第2バイパス路(102)を流れて前記熱交換器(12)を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器(12)を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記経路切替手段(121)は、前記第1切替弁(60)および前記第2切替弁(90)を制御するものであって、前記熱交換器(12)によって加熱された高温の水を前記ろ過槽(110)に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、少なくとも前記加熱装置(11)によって加熱を行わないとき前記通水経路を前記非加熱循環経路に設定することを特徴とする浴槽(200)水循環浄化装置。
【0016】
[5]浴槽(200)内に設けた吸入口(201)に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽(200)内に設けた吐出口(202)に延設される循環用流路(50)と前記循環用流路(50)の途中に配置された循環ポンプ(70)と前記循環用流路(50)の途中に配置されたろ過槽(110)とを有し、前記循環ポンプ(70)によって前記浴槽(200)内の水を前記循環用流路(50)を通じて循環させて前記ろ過槽(110)で浄化する浴槽(200)水循環浄化装置において、
給水の通る給湯流路と、第1バイパス路(101)と、第2バイパス路(102)と、熱交換器(12)と、第1切替弁(60)と、第2切替弁(90)と、経路切替手段(121)とを備え、
前記第1バイパス路(101)は、前記循環ポンプ(70)と前記ろ過槽(110)とを経由するとともに前記浴槽(200)を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路(50)の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
前記熱交換器(12)は、所定の加熱装置(11)によって加熱されるとともに前記循環用流路(50)のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽(110)よりも前記吸入口(201)側の部分と前記給湯流路との双方が経由したものであり、
前記第2バイパス路(102)は、前記熱交換器(12)を迂回するように前記循環用流路(50)の2箇所を接続したものであり、
前記第1切替弁(60)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第1バイパス路(101)を流れて前記浴槽(200)を迂回する浴槽(200)迂回状態と前記浴槽(200)を経由する浴槽(200)経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記第2切替弁(90)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第2バイパス路(102)を流れて前記熱交換器(12)を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器(12)を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記経路切替手段(121)は、前記第1切替弁(60)および前記第2切替弁(90)を制御するものであって、前記熱交換器(12)によって加熱された高温の水を前記ろ過槽(110)に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があったとき少なくとも前記第2切替弁(90)を前記熱交迂回状態に設定することを特徴とする浴槽(200)水循環浄化装置。
【0017】
[6]前記ろ過槽(110)を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段(74)を有し、
前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段(74)によって検出された水温が所定の下限温度以下のとき、前記熱殺菌処理を中止することを特徴とする[5]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0018】
[7]前記ろ過槽(110)を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段(74)を有し、
前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段(74)によって検出された水温が所定の下限温度以上であって熱殺菌可能な所定の適正温度よりも低いとき、前記給湯側の通水が終了するまでの間前記非加熱循環経路に切り替えて待機し、給湯側の通水が終了した後に熱殺菌処理を再開することを特徴とする[5]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0019】
[8]前記ろ過槽(110)を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段(74)を有し、
前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段(74)によって検出された水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達しているとき、前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行することを特徴とする[5]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0020】
[9]前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を実行する時間の長さを、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段(74)によって検出された水温に応じて変更することを特徴とする[8]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0021】
[10]浴槽(200)内に設けた吸入口(201)に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽(200)内に設けた吐出口(202)に延設される循環用流路(50)と前記循環用流路(50)の途中に配置された循環ポンプ(70)と前記循環用流路(50)の途中に配置されたろ過槽(110)とを有し、前記循環ポンプ(70)によって前記浴槽(200)内の水を前記循環用流路(50)を通じて循環させて前記ろ過槽(110)で浄化する浴槽(200)水循環浄化装置において、
給水の通る給湯流路と、第1バイパス路(101)と、第2バイパス路(102)と、熱交換器(12)と、第1切替弁(60)と、第2切替弁(90)と、経路切替手段(121)と、温度検出手段(74)とを備え、
前記第1バイパス路(101)は、前記循環ポンプ(70)と前記ろ過槽(110)とを経由するとともに前記浴槽(200)を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路(50)の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
前記熱交換器(12)は、所定の加熱装置(11)によって加熱されるとともに前記循環用流路(50)のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽(110)よりも前記吸入口(201)側の部分と前記給湯流路との双方が経由したものであり、
前記第2バイパス路(102)は、前記熱交換器(12)を迂回するように前記循環用流路(50)の2箇所を接続したものであり、
前記第1切替弁(60)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第1バイパス路(101)を流れて前記浴槽(200)を迂回する浴槽(200)迂回状態と前記浴槽(200)を経由する浴槽(200)経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記第2切替弁(90)は、前記循環ポンプ(70)によって送り出された水が前記第2バイパス路(102)を流れて前記熱交換器(12)を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器(12)を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
前記温度検出手段(74)は、前記ろ過槽(110)を経由する水の温度を検出するものであり、
前記経路切替手段(121)は、前記第1切替弁(60)および前記第2切替弁(90)を制御するものであって、前記熱交換器(12)によって加熱された高温の水を前記ろ過槽(110)に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁(60)を前記浴槽(200)迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁(90)を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記加熱循環経路を形成しているときは、前記温度検出手段(74)の検出する水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達するのを待ってから前記非加熱循環経路に切り替えることを特徴とする浴槽(200)水循環浄化装置。
【0022】
[11]前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段(74)の検出する水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達するのを待ってから前記非加熱循環経路に切り替えたときは、当該非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行することを特徴とする[10]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0023】
[12]前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を実行する時間の長さを、今回の熱殺菌処理を開始してから経路を切り替えるまでの経過状況に応じて変更することを特徴とする[8]、[9]または[11]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0024】
[13]通水の有無を検出する流水センサ(72)を前記循環用流路(50)のうち前記第2のバイパス路(102)によって迂回される配管部分に前記熱交換器(12)と直列に介挿入し、前記循環ポンプ(70)を作動させた状態で前記第2切替弁(90)を前記熱交迂回状態から前記熱交経由状態に切り替えたときに前記流水センサ(72)がオフからオンに変化するか否かによって、前記配管内に水が流れているか否かを確認することを特徴とする[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、[9]、[10]、[11]または[12]記載の浴槽(200)水循環浄化装置。
【0025】
前記本発明は次のように作用する。
循環ポンプ(70)によって送り出された水を加熱装置(11)で加熱する際に、バイパス路(102)を通じて熱交換器(12)および流水センサ(72)を迂回させる迂回状態からこれらを経由する経由状態に通水経路を切替弁(90)によって変更し、流水センサ(72)が通水を検知しないオフ状態から通水を検知したオン状態に変化したことを確認してから加熱装置(11)による加熱を開始する。
【0026】
これにより、循環ポンプ(70)を駆動した状態のまま切替弁(90)を迂回状態から経由状態に切り替えるだけで流水センサ(72)をオフからオンに変化させることができるので、循環ポンプ(70)を停止させることなく、通水の有無を的確に確認することができる。また加熱装置(11)での加熱を行っていないときに迂回状態を形成することで、熱交換器(12)の有するフィンからの放熱を回避でき、浴槽(200)内の湯を常時循環させて浄化しても、湯温の低下を抑えることができる。
【0027】
請求項3以下に記載した装置では、浴槽(200)迂回状態になるように第1切替弁(60)を設定しかつ熱交迂回状態になるように第2切替弁(90)を設定することで、循環ポンプ(70)によって送り出される水が浴槽(200)と熱交換器(12)とを迂回しつつ、ろ過槽(110)を経由して循環する非加熱循環経路を形成することができる。
【0028】
このように、熱交換器(12)および浴槽(200)を迂回しつつろ過槽(110)と循環ポンプ(70)とを経由する非加熱循環経路閉路を形成できるので、たとえば、加熱装置(11)による加熱を停止した後に、非加熱循環経路に切り替えることで、熱交換器(12)での後沸きや放熱を防止することができ、熱殺菌中の温度管理等を適切に行うことができる。
【0029】
すなわち、第1切替弁(60)および第2切替弁(90)を制御する経路切替手段(121)は、熱交換器(12)によって加熱された高温の水をろ過槽(110)に流して熱殺菌処理する際に、第1切替弁(60)を浴槽(200)迂回状態に設定しかつ第2切替弁(90)を熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、第1切替弁(60)を浴槽(200)迂回状態に設定しかつ第2切替弁(90)を熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、少なくとも加熱装置(11)によって加熱を行わないとき、通水経路を非加熱循環経路に設定する。
【0030】
これにより、加熱装置(11)で加熱しないときに、循環ポンプ(70)によって送り出される水が熱交換器(12)を経由しなくなり、熱交換器(12)での後沸きや放熱を防止でき、熱殺菌中の温度管理を適切に行うことができる。
【0031】
また、循環用流路(50)のうちろ過槽(110)と循環ポンプ(70)との間の配管部分と給湯流路との双方が熱交換器(12)を経由するものでは、熱殺菌処理中に給湯側で通水があったとき、少なくとも第2切替弁(90)を熱交迂回状態に設定し、循環ポンプ(70)から送り出される水が熱交換器(12)を迂回するようにしたので、給湯側の出湯温度を優先して加熱装置(11)の加熱量を制御しても、ろ過槽(110)側を流れる水が熱殺菌のための適正温度範囲から外れてしまうことを防止できる。
【0032】
さらに、熱殺菌処理中に給湯側で通水があった際に、温度検出手段(74)によって検出された水温が所定の下限温度以下のとき、熱殺菌処理を中止する。たとえば、熱殺菌処理のために昇温を開始した直後など湯温が50℃未満の場合には、今回の熱殺菌処理を中止し、浴槽(200)に管内の湯をそのまま戻す。このように管内の湯を戻しても、50℃程度であれば火傷せず安全上問題はない。
【0033】
また、給湯側で通水があった際におけるろ過槽(110)側の水温が、所定の下限温度以上であって熱殺菌可能な所定の適正温度よりも低いときは、給湯側の通水が終了するまでの間、非加熱循環経路に切り替えて待機し、給湯側の通水が終了した後に熱殺菌処理を再開する。
【0034】
たとえば、50℃以上であって適正温度であり66℃に到達していない場合は、熱殺菌そのものを中止すると、この温度まで加熱した燃料が無駄になってしまうので、循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる経路を、一時的に、熱交換器(12)を迂回する非加熱循環経路に切り替える。これにより、給湯側の出湯温度に依存してろ過槽(110)側の湯温が変動し、適正範囲から外れることを防止できる。また、給湯側の通水が終了してから、熱殺菌処理に復帰するので、経路を切り替える前までに熱殺菌処理のために費やした燃焼が無駄にならない。
【0035】
さらに、熱殺菌処理中に給湯側で通水があった際におけるろ過槽(110)側の水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達しているときは、循環ポンプ(70)によって送り出される水の流れる経路を、非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行する。
【0036】
たとえば、適正温度を保った状態での熱殺菌の所要時間が3分であるとすると、非加熱循環経路では循環している湯の温度が次第に低下しかつ再加熱を行わないので、これを補うために通常よりも長い時間である10分等に渡って熱殺菌処理を継続する。
【0037】
また、熱殺菌処理中に給湯側で通水があった時点で加熱循環経路が形成されているときは、温度検出手段(74)の検出する水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達するのを待ってから非加熱循環経路に切り替える。すなわち、給湯開始と同時に非加熱循環経路に切り替えるのではなく、しばらく熱交換器(12)での加熱を続け、熱殺菌処理が可能な適正温度に水温が上昇してから、非加熱循環経路に切り替える。給湯側を優先して加熱量を制御した場合には、ろ過槽(110)側を循環する湯の温度は出た成りになってしまうが、多くの場合、その温度は低下せずに、上昇する。そこで、熱殺菌可能な適正温度まで上昇するのを待ってから非加熱循環経路に切り替えれば、熱殺菌の中止や中断を行う必要がなくなって流路の切替回数が減り、効率良く、熱殺菌を行うことができる。
【0038】
さらに非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を実行する時間の長さを、熱殺菌処理中に給湯側で通水があった際に温度検出手段(74)によって検出された水温や切り替えるまでの経過状況に応じて変更する。たとえば、切り替え時の水温が65℃で既に2分の熱殺菌処理が終了している場合には、非加熱循環経路に切り替えてから3分間熱殺菌処理を継続し、切り替え時の水温が64℃で既に実行した熱殺菌処理時間が1分の場合には、非加熱循環経路に切り替えてから5分間熱殺菌処理を継続する、というように水温と経過状況とに応じてその後に行う熱殺菌処理時間を変更する。
【0039】
なお、通水の有無を検出する流水センサ(72)を循環用流路(50)のうち第2バイパス路(102)で迂回する配管部分に熱交換器(12)と直列に介挿入したものでは、循環ポンプ(70)を作動させた状態で第2切替弁(90)を熱交迂回状態から熱交経由状態に切り替えることで、流水センサ(72)をオフからオンに変化させることができるので、循環ポンプ(70)を停止させることなく、通水の有無を的確に確認することができる。ただし、流路を切り替える際に、循環ポンプ(70)を一旦停止させることが、切替弁(90)の円滑な切替動作を確保するためには好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は、本発明の一実施の形態を示している。
図1に示すように、本実施の形態にかかる浴槽水循環浄化装置10は、浴槽200内の湯を浄化や追い焚きのために循環させる循環用流路50と、給水を加熱して出湯するための給湯流路30とを有している。バーナー11の上方に配置された熱交換器12を、給湯流路30および循環用流路50の双方が経由している。
【0041】
給湯流路30は、熱交換器12のフィンプレートから受熱する配管部分である給湯系受熱管31と、一端が給湯系受熱管31の入側に接続され、他端側が給水の供給元に通じる給水管32と、給湯系受熱管31の出側から延びる給湯管33とから構成されている。給水管32の途中には、通水量を検知するための水量センサー34が、また給水管32のうち器具10の入口部近傍には、逆止弁35が設けてある。
【0042】
給湯管33のうち給湯系受熱管31の出側近傍には、給湯系受熱管31で加熱された後の水温を検知する熱交サーミスタ36が配置されている。また給湯管33のうち熱交サーミスタ36よりも下流側の所定箇所には、給湯流路30を通じて出湯される湯量を調整するための水量制御弁37があり、その下流には、給湯確認用の水量センサ38が取り付けられている。給湯管33の器具10からの出口部近傍には、過圧逃がし弁39が設けてある。
【0043】
給水管32のうち熱交換器12への入側近傍箇所と給湯管33のうち熱交サーミスタ36と水量制御弁37の間の所定箇所との間には、熱交換器12を迂回させて給水管32からの給水を給湯管33に直接流し込むための固定バイパス路40が設けてある。また、給水管32のうち水量センサー34と逆止弁35との間の所定箇所と給湯管33のうち水量制御弁37と水量センサ38の間の所定箇所との間には、熱交換器12を迂回させて給水管32からの給水を給湯管33に流し込むための可変バイパス路41が設けてある。この可変バイパス路41の途中には、給湯管33に流し込む水量を調整するための水量制御弁42が取り付けてある。
【0044】
循環用流路50は、熱交換器12のフィンプレートから受熱する配管部分である循環系受熱管51と、循環系受熱管51の入側と浴槽200に設けた吸入口201との間を接続する追い焚き戻り管52と、循環系受熱管51の出側と浴槽200に設けた吐出口202との間を接続する追い焚き往き管53とから構成されている。
【0045】
追い焚き戻り管52のうち循環系受熱管51の入側近傍の所定箇所には、可変バイパス路41の合流箇所43と水量センサ38との間で給湯管33から分岐した連絡管44が合流している。連絡管44の途中には、当該連絡管44を閉鎖するか開通させるかを切り替えるための注湯切替弁45が設けてある。注湯切替弁45を開くことで、給湯系受熱管31で加熱された湯が連絡管44を通じて合流箇所54から循環用流路50内へ流れ込み、循環用流路50を通じて浴槽200へ注湯できるようになっている。
【0046】
追い焚き往き管53の途中には、管内の通水を確認するための流水センサ55が設けてある。追い焚き戻り管52のうち合流箇所54よりも吸入口201寄りの配管部分の途中には、第1電動三方弁60と、循環ポンプ70と、電動五方弁80と、第2電動三方弁90と、流水センサ72とが吸入口201から熱交換器12の入側に向けて上述の順で配置されている。また循環ポンプ70と電動五方弁80の間の配管部分と、流水センサ72の近傍とには、管内の水温を検知するための浴槽サーミスタ73と風呂サーミスタ74が取り付けてある。
【0047】
第1電動三方弁60は、第1接続口61と、第2接続口62と、第3接続口63とを有している。また電動五方弁80は、第4接続口81から第8接続口85の5つの接続口を有し、第2電動三方弁90は、第9接続口91と、第10接続口92と、第11接続口93とを備えている。追い焚き戻り管52は、浴槽200内の吸入口201から第1電動三方弁60の第1接続口61に入り、第1電動三方弁60の第2接続口62から流水センサ72を経由して電動五方弁80の第4接続口81に接続されている。さらに、電動五方弁80の第5接続口82から第2電動三方弁90の第9接続口91へと接続され、第2電動三方弁90の第11接続口93から流水センサ72を通じて循環系受熱管51の入側に通じている。
【0048】
第1電動三方弁60の第3接続口63は、追い焚き往き管53のうち吐出口202と流水センサ55との間から分岐した第1バイパス路101が接続されている。また第2電動三方弁90の第2接続口92には、追い焚き往き管53のうち流水センサ55よりも熱交換器12側の箇所から分岐した第2バイパス路102が接続されている。電動五方弁80の有する第6接続口83はろ過槽110の順方向出側111と接続され、電動五方弁80の第7接続口84には、排水管75が接続されている。電動五方弁80の第8接続口85は、紫外線殺菌灯76を介してろ過槽110の順方向入側112に接続されている。
【0049】
ろ過槽110の内部には、図示しないろ材を格納してあり、順方向入側112から流入した水は、ろ材を通過する際にゴミ等が除去されて浄化され、順方向出側111から排出される。循環ポンプ70は、第1電動三方弁60の第2接続口62側から電動五方弁80の第4接続口81側に向かって管内の水を送り出すようになっている。
【0050】
第1電動三方弁60は、第1接続口61と第2接続口62とが連通される浴槽経由状態と、第2接続口62と第3接続口63とが連通される浴槽迂回状態とに少なくとも電動で切り替え可能になっている。第2電動三方弁90は、第9接続口91と第2接続口92とを連通させた熱交迂回状態と、第9接続口91と第11接続口93とを連通させた熱交経由状態とに少なくとも電動で切り替え可能になっている。
【0051】
また電動五方弁80は、第4接続口81を第5接続口82から第8接続口85のうちのいずれかと連通させるとともに第4接続口81と連通していない残る3つの接続口のうちのいずれか2つ接続口同士の間を連通される連通状態と、いずれの接続口81〜85同士も連通させずに各接続口81〜85を閉鎖する閉鎖状態とに電動で切り替え可能になっている。
【0052】
浴槽水循環浄化装置10は、給湯動作、注湯動作、追い焚き動作、ろ過動作、熱殺菌処理など各種の動作を制御するための制御部120を備えている。制御部120は、注湯切替弁45、第1電動三方弁60、電動五方弁80、第2電動三方弁90の各弁の動作を制御して水の流れる経路を切り替える経路切替部121を備えている。
【0053】
制御部120には、各種の弁45、60、80、90のほか循環ポンプ70や流水センサ55、72、さらには熱交サーミスタ36、風呂サーミスタ74など各種の制御部品やセンサ類が簡略図示した配線122によって電気的に接続されている。また制御部120には、出湯温度の設定や、風呂の追い焚き指示等を受け付けるための図示しないリモコンが接続されている。このリモコンは浴室等に設置されるものである。
【0054】
次に作用を説明する。
図2は、浴槽水循環浄化装置10がろ過槽110の熱殺菌処理を行う際の動作の流れを示している。まず、熱殺菌処理の途中で給湯側の通水が開始しない場合について説明する。熱殺菌処理の指示が出されると(ステップS301;Y)、給水管32の途中に配置されている水量センサー34がオンしているか否かによって、給湯流路30側の通水の有無を確認する(ステップS302)。ここで、給湯流路30側に通水がある場合には(ステップS302;N)、バーナー11の加熱量が給湯優先に制御されるので、熱殺菌処理の開始を、給湯側の通水が終了するまで待機する。
【0055】
なお、電動五方弁80は、ろ過運転や熱殺菌処理を行っている間、第4接続口81と第8接続口85とを連通させ、かつ第6接続口83と第5接続口82とを連通させる状態に設定される。また循環ポンプ70はろ過運転や熱殺菌処理を行っている間、常時駆動される。
【0056】
給湯側の通水が無い場合には(ステップS302;Y)、第1電動三方弁60を第3接続口63と第2接続口62とを連通させた浴槽迂回状態に設定するとともに、第2電動三方弁90を第9接続口91と第11接続口93とを連通させた熱交経由状態に設定する(ステップS303)。これにより図3に示すように、循環ポンプ70とろ過槽110と流水センサ72と熱交換器12とを経由し、浴槽200を迂回した閉路(加熱循環経路)が形成される。なお、図3では、循環ポンプ70から送り出されて再び循環ポンプ70に戻るまでの水の流れを矢印401〜411によって示してある。
【0057】
このように加熱循環経路を形成したことによって、流水センサ72の存在する配管部分での通水が始まり、流水センサ72は、正常であれば、オフからオンに変化する。すなわち、循環ポンプ70を駆動した状態のままであっても、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態から第9接続口91と第11接続口93とが連通する熱交経由状態に切り替えることで、流水センサ72側への通水が始まり、流水センサ72をオフからオンに変化させることができる。
【0058】
第2電動三方弁90を切り替えた後、流水センサ72がオフからオンに変化したことを確認した後、バーナー11を点火する(ステップS304)。これにより、循環ポンプ70から送り出された水は、上述の加熱循環経路を循環する間にバーナー11によって熱殺菌の適正温度に向かって次第に加熱される(ステップS305;Y、S306;N)。
【0059】
風呂サーミスタ74の検出する温度が熱殺菌上限温度である66℃に到達すると(ステップS305;N)、熱殺菌の実行時間を計時するためのタイマを「0」にリセットするとともに、計時動作を開始させる(ステップS311)。そして、バーナー11をオフし(ステップS312)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態に切り替える(ステップS313)。
【0060】
これにより、図4に示すように循環ポンプ70とろ過槽110とを経由し、熱交換器12、流水センサ72、浴槽200等を迂回した閉路(非加熱循環経路)が形成される。なお、図4では、循環ポンプ70から送り出されて再び循環ポンプ70に戻るまでの水の流れを矢印421〜429で示してある。
【0061】
図4に示すような非加熱循環経路を巡回している間に、管内を流れる水の温度は次第に低下する。そして、風呂サーミスタ74の検出する湯温が熱殺菌下限温度である64℃を下回ったとき(ステップS314;Y)、給湯流路30側に通水の無いことを確認してから(ステップS315;Y)、第2電動三方弁90を熱交経由状態に切り替え(ステップS316)、通水経路を加熱循環経路に設定する。そして流水センサ72がオフからオンに変化したことを確認した後、バーナー11を点火する(ステップS317)。
【0062】
その後、風呂サーミスタ74の検出する湯温が66℃に達するまで加熱してから(ステップS318;Y)、バーナー11をオフにし(ステップS319)、第2電動三方弁90を熱交迂回状態に切り替えて通水経路を図3に示した加熱循環経路に戻す(ステップS320)。
【0063】
このようにしてバーナー11のオンオフと経路の切り替えとを繰り返す間に、3分が経過して熱殺菌処理が完了すると(ステップS321;Y)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態に設定し、かつ第1電動三方弁60を第1接続口61と第2接続口62とが連通する浴槽経由状態に設定して熱殺菌処理を終了する(ステップS322)。なお、この状態では、図5の矢印441〜453で示すように、バーナー11を迂回しつつろ過槽110および浴槽200を経由して水が循環する、通常のろ過状態になる。
【0064】
次に、熱殺菌処理を開始した直後に給湯側で通水が開始した場合の動作について説明する。加熱循環経路を形成した状態で加熱を始めた直後などに給湯側に通水があり(ステップS306;Y)、その時点で風呂サーミスタ74の検出する湯温が中止基準温度である50℃以下の場合には(ステップS307;Y)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態に設定し、かつ第1電動三方弁60を第1接続口61と第2接続口62とが連通する浴槽経由状態に設定し、熱殺菌処理を終了する(ステップS322)。
【0065】
このように、湯温が50℃以下であれば、熱殺菌処理に入ってからの加熱量がわずかなので熱殺菌処理を中止しても燃料の無駄が少なく、また浴槽200側へ管内の湯を戻しても火傷の心配がない。
【0066】
一方、給湯側に通水があった時点で風呂サーミスタ74の検出している湯温が熱殺菌上限温度の66℃以下であって中止基準温度の50℃以上の範囲にあるときは(ステップS307;N)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態に設定し(ステップS308)、この状態で、給湯側の通水が終了するまで待機する(ステップS309;N)。
【0067】
図6は、このときの水の流れを示している。循環ポンプ70によって送り出される水は、図4と同様に非加熱循環経路を矢印421〜429で示すように巡回し、これと並行して給湯流路30内を矢印461、462で示すように給水が流れて加熱される。
【0068】
このように給湯側に通水のある間、循環ポンプ70で送り出す水を非加熱循環経路に逃がすようにしたので、バーナー11の加熱量を給湯側優先にしても、熱殺菌上限温度よりも高い湯がろ過槽110側に流れ込むことがなく、周辺部材等の耐熱上での問題が生じない。また、給湯側の出湯温度が低い場合に、そのままバーナー11を経由させていると、せっかく50℃以上に加熱した湯温が急激に冷めてしまうが、バーナー11を迂回させることでこのような事態を回避することができる。
【0069】
給湯側の通水が終了したとき(ステップS309;Y)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第11接続口93とが連通する熱交経由状態に設定して、ろ過槽110側を流れる水の加熱を再開する(ステップS310)。以後は、給湯側での通水が無かった場合と同様に熱殺菌処理が継続される。
【0070】
次に、一旦、熱殺菌の適正温度まで到達してから給湯側で通水が開始された場合について説明する。風呂サーミスタ74の検出する湯温が熱殺菌上限温度である66℃になるまで加熱した後(ステップS305;N)、湯温が熱殺菌下限温度である64℃以下に下がると、再度の加熱が必要になる。このように再加熱が必要になった時点で(ステップS314;Y)、給湯側の通水が開始された場合あるいは既に通水が始まっていた場合には(ステップS315;N)、その後、10分間に渡って非加熱経路を巡回させた状態で熱殺菌処理を継続する(ステップS324)。
【0071】
そして再加熱を行わない状態での10分間の熱殺菌処理が終了したとき、第1電動三方弁60を第1接続口61と第2接続口62とが連通する浴槽経由状態に戻して(ステップS325)、熱殺菌処理を終了する。なお、第2電動三方弁90側は既に熱交迂回状態になっているので、熱殺菌処理を終了する際に切り替える必要はない。
【0072】
また、風呂サーミスタ74の検出する湯温が64℃以下に下がった時点では給湯側の通水が無かったが、66℃までの加熱中に(ステップS318;N)、給湯側の通水が開始したときは(ステップS322;Y)、バーナー11を点火する際に第2電動三方弁90が熱交経由状態に変更されているので(ステップS316)、第2電動三方弁90を第9接続口91と第2接続口92とが連通する熱交迂回状態に戻す(ステップS323)。こうしてバーナー11を迂回する非加熱循環経路を形成した状態で、先と同様に10分間、熱殺菌処理を継続実行する(ステップS324、ステップS325)。
【0073】
このように、給湯側の通水が開始した時点で、ろ過槽110側の湯温が熱殺菌可能な適正温度範囲(64℃〜66℃)にあるときは、再加熱を行わずに、熱殺菌処理を行う時間を通常より長くするだけでもろ過槽110等を十分に殺菌することができる。
【0074】
なお、熱殺菌の適正温度まで到達していない状態で給湯側の通水が開始されたとき、瞬時に第2電動三方弁90を熱交迂回状態に切り替えず、風呂サーミスタ74の検出する湯温が熱殺菌上限温度である66℃になるのを待ってから、熱交迂回状態に切り替えるようにしてもよい。
【0075】
すなわち、給湯開始と同時に非加熱循環経路に切り替えるのではなく、しばらく熱交換器12での加熱を続け、熱殺菌処理が可能な適正温度に水温が上昇してから、非加熱循環経路に切り替える。給湯側を優先して加熱量を制御した場合には、ろ過槽110側を循環する湯の温度は出た成りになってしまうが、多くの場合、その温度は低下せずに、上昇する。そこで、熱殺菌可能な適正温度まで上昇するのを待ってから非加熱循環経路に切り替えれば、熱殺菌の中止や中断を行う必要がなくなって流路の切替回数が減り、効率良く、熱殺菌を行うことができる。
【0076】
具体的には、図2の流れ図のステップS305で、湯温が66℃以下の場合(ステップS305;Y)、熱交迂回経路に切り替えることなく、ステップS305をループさせる。そして、66℃を越えた時点で(ステップS305;Y)、給湯側に通水があるか否かを調べ、通水がないときは、ステップS311以降を実行する。給湯側に通水があるときは、タイマーをセットし、第2電動三方弁90を熱交迂回状態に切り替えた後、ステップS324に進む。
【0077】
なお、加熱循環経路に設定して加熱を行っている間、風呂サーミスタ74の検出する湯温が低下するか否かを監視し、湯温が低下する場合には、ステップS305を繰りかえすループから抜けて、ステップS306に移行するようにしてもよい。すなわち、給湯が同時使用されたために、ろ過槽110側を循環する湯の温度が低下するようであれば、熱殺菌処理を中断または中止するようにしてもよい。
【0078】
図7は、追い焚きを行いながら、ろ過槽110によって浴槽200内の水を浄化する場合の水の流れを示している。この場合、第1電動三方弁60を第1接続口61と第2接続口62とが連通する浴槽経由状態に設定し、第2電動三方弁90を第9接続口91と第11接続口93とが連通される熱交経由状態に設定する。これにより循環ポンプ70によって浴槽200の吸入口201から管内に取り込まれた水は、矢印471〜482で示すように流れる。
【0079】
なお、追い焚きを行っていない間、通常は、図5に示すような経路で通常ろ過運転が行われるので、流水センサ72には水が流れていない。したがって、追い焚き開始時に第2電動三方弁90を熱交迂回状態から熱交経由状態に切り替えることで流水センサ72に水が流れ始め、流水センサ72がオフからオンに変化したことを確認することができる。すなわち、通常ろ過運転を行っている状態から追い焚き動作を開始する場合であっても、循環ポンプ70を一旦停止させる等の処理を行うことなく、流水センサ72がオフからオンに変化したことを確認してバーナー11の点火を行うことができる。
【0080】
図8は、追い焚きを行いながらのろ過と給湯とを同時に行った場合における水の流れを示している。この場合、第1電動三方弁60、第2電動三方弁90、電動五方弁80の設定状態は図7に示したものと同一である。このように追い焚き中は、循環ポンプ70によって送り出される水が浴槽200を経由した経路で循環しているので、熱殺菌処理中と異なり、給湯動作を並行して行っても、ろ過槽110側を通る水がどんどん高温になるようなことがない。したがって、給湯側に通水があっても第2電動三方弁90を熱交迂回状態に切り替える必要はない。
【0081】
最後に、ろ過槽110に逆方向に通水してろ材の逆洗浄を行う際の水の流れを図9に示しておく。この場合、第1電動三方弁60は、第1接続口61と第2接続口62とが連通する浴槽経由状態に設定される。電動五方弁80は、第4接続口81と第6接続口83とが連通しかつ第8接続口85と第7接続口84とが連通する状態に設定される。また循環ポンプ70が駆動される。ろ過槽110から取り込まれた水は、図中の矢印491〜499で示すように流れる。
【0082】
すなわち、吸入口201から取り込まれた水は、循環ポンプ70、電動五方弁80を通じてろ過槽110の順方向出側111側に送り込まれ、ろ過槽110が通常とは逆方向に通過し、順方向入側112から紫外線殺菌灯76、電動五方弁80を経由して排水管75から外部に排出される。このように水をろ過槽110へ逆方向に流すことで、ろ材に捕集されていたゴミ等を洗い流して排出することができる。
【0083】
以上説明した実施の形態では、一旦、熱殺菌の適正温度まで加熱してから給湯側での通水が開始された場合には、非加熱循環経路を巡回させて10分間、熱殺菌処理を継続するようにしたが、給湯側の通水が始まった時点で風呂サーミスタ74が検出する湯温や給湯側の通水が始まるまでに適正温度で既に行った熱殺菌処理の経過時間等に基づいて、その後に行う熱殺菌処理の継続時間を変更するようにしてもよい。
【0084】
たとえば、切り替え時の水温が65℃で適正温度での熱殺菌処理が既に2分間終了している場合には、非加熱循環経路に切り替えてから3分間熱殺菌処理を継続する。また切り替え時の水温が64℃で既に実行した熱殺菌処理時間が1分間の場合には、非加熱循環経路に切り替えてから5分間熱殺菌処理を継続するというように、水温と経過状況に応じてその後に行う熱殺菌処理時間を変更する。なお、切り替え時の水温と既に終えた熱殺菌時間とに対応付けて、残りの熱殺菌継続時間をテーブル形式で記憶しても良いし、所定の換算式に上述のパラメータを代入して残りの熱殺菌継続時間を求めるようにしてもよい。
【0085】
また、実施の形態で示した熱殺菌上限温度、熱殺菌下限温度、中止基準温度あるいは熱殺菌継続時間等は、一例であり、これらは、必要に応じて適宜変更してもかまわない。なお、実施の形態では、循環ポンプを停止させることなく流路を切り替えたが、流路を切り替える際に、一旦、循環ポンプを停止させることが、切替弁の円滑な切替動作を確保するために好ましい。
【0086】
このほか実施の形態では一缶二水路型の給湯と追い焚きを行うことのできる浴槽水循環浄化装置の例を示したが、これに限定されず、暖房経路をさらに加え、給湯と追い焚きと暖房の各流路を共通の熱交換器で加熱する一缶多水路型の熱交換器を備えた浴槽水循環浄化装置であっても本願は有効である。なお、バーナーへ供給する燃料はガス以外に石油等であってもかまわない。また、石油等ではガンタイプバーナーのようなバーナーレスタイプなどでもよい。
【0087】
【発明の効果】
本発明にかかる浴槽水循環浄化装置によれば、循環ポンプによって送り出された水の流れる経路を熱交換器と流水センサとを経由する経由状態にするかこれらを迂回する迂回状態にするかを切り替えることができるので、循環ポンプを駆動した状態のままで経路を切り替えても、流水センサをオフ状態からオン状態に変化させることができ、オフからオンへの変化を確認してから加熱装置による加熱を開始することができ、空焚きを確実に防止することができる。
【0088】
また、熱交換器と浴槽とを迂回しつつ、ろ過槽と循環ポンプとを経由する非加熱循環経路閉路を形成できるようにしたものでは、たとえば、加熱装置の加熱を停止した後に非加熱循環経路に切り替えることで、熱交換器での後沸きや放熱を回避することができ、熱殺菌中の温度管理を適切に行うことができる。
【0089】
また、熱殺菌処理中に給湯側で通水があったとき、ろ過槽側を循環する水を熱交換器を迂回した経路へ逃がすようにしたものでは、加熱装置の加熱量を給湯側優先で制御しても、ろ過槽側を流れる水が給湯側の出湯温度に依存して変動することを防止できる。
【0090】
さらに、循環用経路と給湯経路とが共通の熱交換器を経由するものでは、熱殺菌処理中に給湯側で通水があったとき、温度検出手段の検出するろ過槽側の水温が所定の下限温度以下の場合には、熱殺菌処理を中止し、水温が下限温度以上であって熱殺菌可能な適正温度より低い場合には、給湯側の通水が終了するまで非加熱循環経路に切り替えて待機して通水終了後に再加熱して熱殺菌処理を再開し、給湯側の通水があったとき既に熱殺菌の適正温度に達している場合には、非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行するようにしたので、火傷などを回避しつつ燃焼の無駄が軽減されるように対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る浴槽水循環浄化装置の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る浴槽水循環浄化装置がろ過槽の熱殺菌処理を行う際の動作の流れを示す流れ図である。
【図3】循環ポンプによって送り出される水の流れる経路を加熱循環経路に設定した状態を示す説明図である。
【図4】循環ポンプによって送り出される水の流れる経路を非加熱循環経路に設定した状態を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る浴槽水循環浄化装置が通常ろ過運転を行う際の設定する通水経路を示す説明図である。
【図6】循環ポンプによって送り出される水の流れる経路を非加熱循環経路に設定しかつ給湯側に通水のある状態を示す説明図である。
【図7】追い焚きを行いながらろ過槽によって浴槽内の水を浄化する場合における水の流れを示す説明図である。
【図8】追い焚きを行いながらのろ過槽による浴槽内の水の浄化と給湯とを同時に行った場合における水の流れを示す説明図である。
【図9】ろ過槽へ逆方向に通水してろ材の逆洗浄を行う際の水の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10…浴槽水循環浄化装置
11…バーナー
12…熱交換器
30…給湯流路
34…水量センサー
50…循環用流路
51…循環系受熱管
52…追い焚き戻り管
53…追い焚き往き管
60…第1電動三方弁
61…第1接続口
62…第2接続口
63…第3接続口
70…循環ポンプ
72…流水センサ
74…風呂サーミスタ
80…電動五方弁
81…第4接続口
82…第5接続口
83…第6接続口
84…第7接続口
85…第8接続口
90…第2電動三方弁
91…第9接続口
92…第2接続口
93…第11接続口
101…第1バイパス路
102…第2バイパス路
110…ろ過槽
111…順方向出側
112…順方向入側
120…制御部
121…経路切替部
200…浴槽
201…吸入口
202…吐出口

Claims (13)

  1. 浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路と前記循環用流路の途中に配置された循環ポンプと前記循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、前記循環ポンプによって前記浴槽内の水を前記循環用流路を通じて循環させて前記ろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置において、
    少なくともバイパス路と、熱交換器と、切替弁と、流水センサとを備え、
    前記熱交換器は、所定の加熱装置によって加熱されるとともに前記循環用流路のうち前記ろ過槽よりも前記吸入口側の配管部分が経由したものであり、
    前記流水センサは、前記循環用流路の途中に前記熱交換器と連ねて配置されており、
    前記バイパス路は、前記循環用流路の2箇所を前記熱交換器と前記流水センサとを迂回するように接続したものであり、
    前記切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記バイパス路を流れて前記熱交換器と前記流水センサとを迂回する迂回状態と、前記熱交換器および前記流水センサを経由する経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記循環ポンプによって送り出された水を前記加熱装置で加熱する際に、前記切替弁によって前記迂回状態から前記経由状態に通水経路を変更し、前記流水センサが通水を検知しないオフ状態から通水を検知したオン状態に変化したことを確認してから前記加熱装置による加熱を開始することを特徴とする浴槽水循環浄化装置。
  2. 少なくとも前記加熱装置によって加熱を行わないときに前記迂回状態に設定することを特徴とする請求項1記載の浴槽水循環浄化装置。
  3. 浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路と前記循環用流路の途中に配置された循環ポンプと前記循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、前記循環ポンプによって前記浴槽内の水を前記循環用流路を通じて循環させて前記ろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置において、
    第1バイパス路と、第2バイパス路と、熱交換器と、第1切替弁と、第2切替弁とを備え、
    前記第1バイパス路は、前記循環ポンプと前記ろ過槽とを経由するとともに前記浴槽を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
    前記熱交換器は、所定の加熱装置によって加熱されるとともに前記循環用流路のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽よりも前記吸入口側の部分が経由したものであり、
    前記第2バイパス路は、前記熱交換器を迂回するように前記循環用流路の2箇所を接続したものであり、
    前記第1切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第1バイパス路を流れて前記浴槽を迂回する浴槽迂回状態と、前記浴槽を経由する浴槽経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記第2切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第2バイパス路を流れて前記熱交換器を迂回する熱交迂回状態と、前記熱交換器を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記浴槽迂回状態になるように前記第1切替弁を設定しかつ前記熱交迂回状態になるように前記第2切替弁を設定することで前記循環ポンプによって送り出される水が前記浴槽と前記熱交換器とを迂回しつつ前記ろ過槽を経由して循環する非加熱循環経路を形成し得ることを特徴とする浴槽水循環浄化装置。
  4. 浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路と前記循環用流路の途中に配置された循環ポンプと前記循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、前記循環ポンプによって前記浴槽内の水を前記循環用流路を通じて循環させて前記ろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置において、
    第1バイパス路と、第2バイパス路と、熱交換器と、第1切替弁と、第2切替弁と、経路切替手段とを備え、
    前記第1バイパス路は、前記循環ポンプと前記ろ過槽とを経由するとともに前記浴槽を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
    前記熱交換器は、所定の加熱装置によって加熱されるとともに前記循環用流路のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽よりも前記吸入口側の部分が経由したものであり、
    前記第2バイパス路は、前記熱交換器を迂回するように前記循環用流路の2箇所を接続したものであり、
    前記第1切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第1バイパス路を流れて前記浴槽を迂回する浴槽迂回状態と前記浴槽を経由する浴槽経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記第2切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第2バイパス路を流れて前記熱交換器を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記経路切替手段は、前記第1切替弁および前記第2切替弁を制御するものであって、前記熱交換器によって加熱された高温の水を前記ろ過槽に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプによって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、少なくとも前記加熱装置によって加熱を行わないとき前記通水経路を前記非加熱循環経路に設定することを特徴とする浴槽水循環浄化装置。
  5. 浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路と前記循環用流路の途中に配置された循環ポンプと前記循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、前記循環ポンプによって前記浴槽内の水を前記循環用流路を通じて循環させて前記ろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置において、
    給水の通る給湯流路と、第1バイパス路と、第2バイパス路と、熱交換器と、第1切替弁と、第2切替弁と、経路切替手段とを備え、
    前記第1バイパス路は、前記循環ポンプと前記ろ過槽とを経由するとともに前記浴槽を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
    前記熱交換器は、所定の加熱装置によって加熱されるとともに前記循環用流路のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽よりも前記吸入口側の部分と前記給湯流路との双方が経由したものであり、
    前記第2バイパス路は、前記熱交換器を迂回するように前記循環用流路の2箇所を接続したものであり、
    前記第1切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第1バイパス路を流れて前記浴槽を迂回する浴槽迂回状態と前記浴槽を経由する浴槽経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記第2切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第2バイパス路を流れて前記熱交換器を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記経路切替手段は、前記第1切替弁および前記第2切替弁を制御するものであって、前記熱交換器によって加熱された高温の水を前記ろ過槽に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプによって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があったとき少なくとも前記第2切替弁を前記熱交迂回状態に設定することを特徴とする浴槽水循環浄化装置。
  6. 前記ろ過槽を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段を有し、
    前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段によって検出された水温が所定の下限温度以下のとき、前記熱殺菌処理を中止することを特徴とする請求項5記載の浴槽水循環浄化装置。
  7. 前記ろ過槽を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段を有し、
    前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段によって検出された水温が所定の下限温度以上であって熱殺菌可能な所定の適正温度よりも低いとき、前記給湯側の通水が終了するまでの間前記非加熱循環経路に切り替えて待機し、給湯側の通水が終了した後に熱殺菌処理を再開することを特徴とする請求項5記載の浴槽水循環浄化装置。
  8. 前記ろ過槽を経由する水の温度を検出する前記温度検出手段を有し、
    前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段によって検出された水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達しているとき、前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行することを特徴とする請求項5記載の浴槽水循環浄化装置。
  9. 前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を実行する時間の長さを、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段によって検出された水温に応じて変更することを特徴とする請求項8記載の浴槽水循環浄化装置。
  10. 浴槽内に設けた吸入口に一端部側が延設され他端部側が前記浴槽内に設けた吐出口に延設される循環用流路と前記循環用流路の途中に配置された循環ポンプと前記循環用流路の途中に配置されたろ過槽とを有し、前記循環ポンプによって前記浴槽内の水を前記循環用流路を通じて循環させて前記ろ過槽で浄化する浴槽水循環浄化装置において、
    給水の通る給湯流路と、第1バイパス路と、第2バイパス路と、熱交換器と、第1切替弁と、第2切替弁と、経路切替手段と、温度検出手段とを備え、
    前記第1バイパス路は、前記循環ポンプと前記ろ過槽とを経由するとともに前記浴槽を迂回した環状経路が形成されるように前記循環用流路の前記一端部側に存する第1分岐箇所と前記他端部側に存する第2分岐箇所との間を連通するものであり、
    前記熱交換器は、所定の加熱装置によって加熱されるとともに前記循環用流路のうち前記環状経路を構成する配管部分であって前記ろ過槽よりも前記吸入口側の部分と前記給湯流路との双方が経由したものであり、
    前記第2バイパス路は、前記熱交換器を迂回するように前記循環用流路の2箇所を接続したものであり、
    前記第1切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第1バイパス路を流れて前記浴槽を迂回する浴槽迂回状態と前記浴槽を経由する浴槽経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記第2切替弁は、前記循環ポンプによって送り出された水が前記第2バイパス路を流れて前記熱交換器を迂回する熱交迂回状態と前記熱交換器を経由する熱交経由状態とに通水経路を切り替えるものであり、
    前記温度検出手段は、前記ろ過槽を経由する水の温度を検出するものであり、前記経路切替手段は、前記第1切替弁および前記第2切替弁を制御するものであって、前記熱交換器によって加熱された高温の水を前記ろ過槽に流し熱殺菌処理する際に前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交迂回状態に設定することで得られる非加熱循環経路と、前記第1切替弁を前記浴槽迂回状態に設定しかつ前記第2切替弁を前記熱交経由状態に設定することで得られる加熱循環経路とに前記循環ポンプによって送り出される水の流れる通水経路を切り替えるとともに、前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記加熱循環経路を形成しているときは、前記温度検出手段の検出する水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達するのを待ってから前記非加熱循環経路に切り替えることを特徴とする浴槽水循環浄化装置。
  11. 前記熱殺菌処理中に前記給湯側で通水があった際に前記温度検出手段の検出する水温が熱殺菌可能な所定の適正温度に達するのを待ってから前記非加熱循環経路に切り替えたときは、当該非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を通常よりも長い時間に渡って実行することを特徴とする請求項10記載の浴槽水循環浄化装置。
  12. 前記非加熱循環経路に切り替えた状態のままで熱殺菌処理を実行する時間の長さを、今回の熱殺菌処理を開始してから経路を切り替えるまでの経過状況に応じて変更することを特徴とする請求項8、9または11記載の浴槽水循環浄化装置。
  13. 通水の有無を検出する流水センサを前記循環用流路のうち前記第2のバイパス路によって迂回される配管部分に前記熱交換器と直列に介挿入し、前記循環ポンプを作動させた状態で前記第2切替弁を前記熱交迂回状態から前記熱交経由状態に切り替えたときに前記流水センサがオフからオンに変化するか否かによって、前記配管内に水が流れているか否かを確認することを特徴とする請求項3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の浴槽水循環浄化装置。
JP28116798A 1998-10-02 1998-10-02 浴槽水循環浄化装置 Expired - Fee Related JP3969612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28116798A JP3969612B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 浴槽水循環浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28116798A JP3969612B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 浴槽水循環浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000111143A JP2000111143A (ja) 2000-04-18
JP3969612B2 true JP3969612B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=17635294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28116798A Expired - Fee Related JP3969612B2 (ja) 1998-10-02 1998-10-02 浴槽水循環浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3969612B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5084767B2 (ja) 2009-03-11 2012-11-28 リンナイ株式会社 給湯システム
JP5584659B2 (ja) * 2011-07-12 2014-09-03 日立アプライアンス株式会社 給湯システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000111143A (ja) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3969612B2 (ja) 浴槽水循環浄化装置
JP4031484B2 (ja) 複合熱源機
JP3969615B2 (ja) 浴槽水循環浄化装置
JP3969614B2 (ja) ろ過機能付き一缶多水路型給湯機
JP4092046B2 (ja) 浴槽水浄化装置
JP2000205645A (ja) ろ過機能付き一缶多水路型給湯機
JP4994291B2 (ja) 熱源機
JP4760282B2 (ja) 給湯装置
JP2000130845A (ja) ろ過機能付き一缶多水路型給湯機
JP3735891B2 (ja) 1缶2水路式風呂釜装置
JP4132310B2 (ja) 浴水浄化装置
JP2018071822A (ja) 給湯装置
JP3691161B2 (ja) 浴槽水保温浄化システム
JP3747248B2 (ja) 給湯機付風呂釜の追焚装置
JP3884559B2 (ja) 全水系の熱洗浄が可能な浴水浄化装置
JP4274635B2 (ja) 浴槽水浄化装置
JP4715440B2 (ja) 給湯装置
JP4140165B2 (ja) 風呂装置
JP2000184979A (ja) 浴槽水循環浄化装置
JPH0431493Y2 (ja)
JP2000356396A (ja) 浄化機能付給湯機
JP4342617B2 (ja) 浴水浄化装置
JP4342618B2 (ja) 浴水浄化装置
JP2000346446A (ja) 一缶二水路式追い焚き機能付給湯機
JP2006207842A (ja) 給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees