JP2000129854A - 係止部材付き天井用または内壁用ボード - Google Patents

係止部材付き天井用または内壁用ボード

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JP2000129854A
JP2000129854A JP10321563A JP32156398A JP2000129854A JP 2000129854 A JP2000129854 A JP 2000129854A JP 10321563 A JP10321563 A JP 10321563A JP 32156398 A JP32156398 A JP 32156398A JP 2000129854 A JP2000129854 A JP 2000129854A
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plate
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Jiro Nose
次郎 能勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料を節約し、製作作業工程を簡略化し、保
管・移送時に積み重ね易い、野縁受けまたは胴縁に係止
できる係止部材付きの天井用または内壁用ボードを提供
する。 【解決手段】 帯状または長手のプレート20に、間隔
を置いて複数個の、または、長幅の1個の、側面形状が
L字状または変形N字状の係止片9を設けけてなる複数
の係止部材21のそれぞれのプレート部を、天井用また
は内壁用のボード3に直接、または、他の長手プレート
の長手軸に重ねた上該長手プレートをボード3に、間隔
を置いて取り付け、野縁受け2または胴縁の縁部に係止
片9を係止して、ボード3で天井または内壁の面を形成
することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天井用および内
壁用のボードを取り付けるために使用する部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造りおよび鉄骨造りの
建物の天井用ボードの取付は、図18に示すように、梁
または床版(図示省略)の底面に取付られた吊りボルト
1で断面コの字状の鋼製の野縁受け2を吊るし、板状ま
たは針金状の取付金物(図示省略)で野縁4を複数平行
に、通常は約30cm間隔で、取り付ける。その野縁4
にネジ釘5で天井用のボード3を下面より打ち付けて取
り付けている。
【0003】また、鉄骨造りの建物の内壁板の取付け
は、柱に直角に複数の胴縁をネジ釘で固定し、その胴縁
に内壁板を釘で固定している。
【0004】従来の天井材取付けで上記野縁および野縁
受けを使用した工法では、現場で上記の部材取付を行う
ので、非常に時間がかかり、作業員1人で1日にボード
を80平米前後しか取り付けることができない。
【0005】また、ボード3を野縁4に正しい間隔で取
り付けるのに神経を使い、それを長時間上向きの姿勢で
行うので、作業効率が悪い。
【0006】更にボード3を野縁4に取り付けるに当た
ってボード3にネジ釘5を螺入する際にボードの屑が発
生し、粉塵の処理をしなければならず、また、この粉塵
は健康上好ましくない。
【0007】従来の内壁用ボードの取付けにおいても、
胴縁に柱にネジ釘で取付け、ボードを胴縁に釘で打ち付
けなければならないので、取付けに非常に時間がかか
る。
【0008】そこで出願人は、前記従来の部材の問題を
解決するために、特願平10−233622の発明をし
た。その発明の1つは、図19に示すように、金属のプ
レートを複数の箇所で同方向にコの字状に折り曲げて桟
8を平行に設け、それぞれの桟8の上面、すなわち、金
属のプレートの平面部7の面と平行の面に、複数の係止
爪9を設けて取付け部材6を形成するものである。
【0009】上記係止爪9は、図20に示すように、断
面が変形N字状、すなわち、Nの左側の垂直部は短く、
傾斜部は長く、右の縦の部分は短くて右に傾斜した形状
で、左側の垂直部の下端縁が桟8の面に固着しており、
右に傾斜した部分の下端が桟8の面に近接している。1
0は前記変形Nの傾斜部分に相当する横に倒れた面であ
る。そして、11は、変形Nの右の傾斜して持ち上がっ
た先端面である。先端面11は省略する場合もある。そ
の場合には、係止爪の断面はL字状をなす。 更に、面
10は水平であってもよい。
【0010】そして金属プレートの平面部7をボード3
に固定し、係止部材6とボード3とで天井用または内壁
用部材を形成し、係止爪9の傾斜部10の面の下方へ野
縁受け2の下方水平部または胴縁の縁部を挿入して係止
爪9と野縁受け2または胴縁と結合させ、ボードを天井
板または内壁板とすることを可能としている。
【0011】また、上記出願の他の発明に、図21に示
すように、長幅の係止部材13を用いるものがある。こ
の長幅の係止部材13は、長手に段部14を有し、該段
部14の上端縁に長手の上段係止部15を有し、下端縁
に、前記上段係止部15と反対方向に、下段固定部16
を有し、前記上段係止部15と段部14とで断面形状が
L字状をなすか、または、前記上段係止部15を先端方
向へやや下降させ、その先端縁を上方へややそり返した
折り曲げ縁17とし、断面形状を変形N字状となしたも
のである。上段係止部15は水平であってもよい。
【0012】そして、長手中心線上に桟8を設け、また
は、長手両側縁に折り返し縁を設けた長手プレート19
の複数を平行に間隔を置いて並べ、それらの桟8または
折り返し縁の上に直角に、上記長幅の係止部材13を複
数間隔を置いて載置し、前記下段固定部16を前記桟8
または折り返し縁にボルト締めまたはスポット溶接して
固定し、前記長手プレート19に天井用または内壁用の
ボード3を取り付けて天井用または内壁用部材を形成
し、前記係止部材13の上段係止部15の下に野縁受け
2または胴縁の縁部を挿入することにより前記係止部材
13と前記野縁受け2または胴縁とを結合し、前記ボー
ド3の面を天井面または内壁面とすることを可能として
いる。
【0013】なお、1枚の金属プレートに、複数列の桟
8を設け、それら桟8に複数の前記係止部材13の下段
固定部16を直角に固定し、金属プレートの面にボード
3を取付け、係止部材13と野縁受けまたは胴縁と結合
したものもある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】出願人の上記発明にお
いて、係止爪9を用いるものは、1枚のプレートに複数
の桟8を設けるか、または、複数の長手のプレートのそ
れぞれの中心線上に桟8を設け、それらの桟の上面に係
止爪9を設けており、長手の係止部材13を用いるもの
は、1枚のプレートに複数列の桟8を設けるか、または
長手の複数のプレートのそれぞれの長手中心線上に桟8
を設けて、それらの桟8に直角に幅手の係止部材13の
下段固定部16を固定している。そしてボード3をそれ
ぞれのプレートの面に固定している。
【0015】この発明は、前記発明を更に改良し、帯状
または長手のプレートに断面または側面形状がL字状ま
たは変形N字状の係止片を設けた天井または内壁用の係
止部材、および、その係止部材をボードに設けた溝また
は凹部内に収納して固定した係止部材付きの天井用また
は内壁用ボードを提供して、材料を節約し、製作作業工
程を簡略化し、部材を軽量化し、また、保管および移送
時に積み重ね易くすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、帯状
または長手のプレートに、間隔をおいて複数個の、また
は、長幅の1個の、側面形状(または断面形状)がL字
状または変形N字状の係止片を設けてなる複数の係止部
材のそれぞれの前記プレート部を、天井用または内壁用
のボードに直接、または、他の長手のプレートの長手軸
方向に重ねた上該長手のプレートを前記ボードに、間隔
を置いて取付けて、係止部材付き天井用または内壁用ボ
ードを形成し、梁または床版に吊り下げられた野縁受け
の下方水平部または柱に取り付けられた胴縁の上縁部に
前記係止片の先端を対向させ後前記野縁受けの下方水平
部または胴縁の上縁部を前記係止片の下方へ挿入させて
係止し、前記ボードで天井または内壁の面を形成するこ
とを可能とする。
【0017】請求項2の発明は、帯状または長手のプレ
ートに、間隔をおいて複数個の、または、長幅の1個
の、側面形状(または断面形状)がL字状または変形N
字状の係止片を設けた複数の係止部材のそれぞれを、前
記係止部材のプレート部を直接、または、他の長手のプ
レートの長手軸方向に重ねた上該長手プレートを、ボー
ドに平行に設けた複数の溝または凹部のそれぞれの底面
に固定してなり、係止部材付き天井用または内壁用ボー
ドを形成し、前記係止部材の係止片の先端縁から係止片
の下方に野縁受けの下方水平部または胴縁の上縁部を挿
入して係止することを可能とする。
【0018】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明における前記係止部材の係止片が、帯状または長手の
プレートの一方の長手縁部を、または、該長手縁部に設
けた突片を、段部を設けて折り返してなることを特徴と
するものである。
【0019】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の発明における前記帯状または長手のプレートまたは該
長手のプレートを重ねた他の長手のプレートの裏面に突
起を設け、天井用または内壁用ボードに差込んだことを
特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面によ
り説明する。先ず、図1に示すように、金属または合成
樹脂製の帯状または長手のプレート(以下帯状のプレー
トと言う)20に複数の係止爪を等間隔に設けて係止部
材21とする。
【0021】係止爪9は、出願人の前記出願の発明の場
合と同じく、図2に示すように、断面(側面)が変形N
字状、すなわち、Nの左側の垂直部は短く、傾斜部は長
く、右の縦の部分は短くて右に傾斜した形状で、左側の
垂直部の下端縁が帯状のプレート20の面に固着してお
り、右に傾斜した部分の下端が帯状のプレート20の面
に近接している。10は前記変形Nの傾斜部分に相当す
る横に倒れた面である。そして、11は、変形Nの右の
傾斜して持ち上がった先端面である。先端面11は省略
してもよい。この場合には、係止爪の断面はL字状をな
す。更に、面10は水平であってもよい。
【0022】帯状のプレート20に係止爪9を設ける方
法としては、帯状のプレート20が金属製の場合には、
プレス加工で、矩形または角にアールを設けた矩形の一
方の短辺を除いた3辺すなわちコの字状の辺を切断し、
そのコの字状の辺で囲まれた部分をプレスで前記変形N
字状またはL字状に折り曲げて形成するのが好ましい。
12は上記切断およびプレスにより出来た孔である。係
止爪9は、先端面11の先端縁を帯状のプレート20の
長手中心線に直角とする。帯状のプレート20がプラス
チック製である場合には、帯状のプレート20の面と係
止爪9を一体成形してもよい。
【0023】図2においては、係止爪9を、その先端面
11の先端縁を帯状のプレート20の長手中心線に直角
としているが、図3に示すように、その先端面11の先
端縁を帯状のプレート20の長手中心線に平行とし、係
止爪9の先端を帯状のプレート20の長手側縁方向に向
けて設けてもよい。
【0024】この係止部材21を用いて次のように天井
にボード3を張る。すなわち、予め工場で複数の係止部
材21を間隔をおいて、それらの帯状のプレート20の
面を天井用のボード3に接着するか、またはネジ釘等で
固定する。それを現場に運び、天井に吊り下げボルト1
で吊り下げた野縁受け2の下方水平部の先端縁を係止爪
9の先端面11の先端縁に対向させ、係止部材21を押
して、野縁受け2の前記先端縁部を係止爪9の面10の
下へ押し込む。その際係止爪9はその素材の弾力で傾斜
した先端面11が少し持ち上がって野縁受け2の先端縁
部の押し込みを容易にし、かつ、面10の先端は押し込
まれた前記野縁受け2の先端縁部を押して、帯状のプレ
ート20の面とで強く挟んで固定する。係止爪9の傾斜
した先端面11は、傾斜して持ち上がっているので、野
縁受け2の先端縁部の押し込みを容易にする。上記の要
領で、他のボード3を取付けた係止部材21を順次他の
野縁受け2と係合させることにより、ボード3が天井に
張られる
【0025】内壁用としてボード3を張る場合は次のよ
うにする。予め工場で、複数の係止部材21の帯状のプ
レート20の面を内壁用のボード3に接着材またはネジ
釘等で固定する。2つの部屋の間に設ける間柱22にお
いては、間柱22の対向する面、すなわち、それぞれの
部屋側の面に、複数の係止爪9を、それらの先端を上向
きにして設け、図4に示すように、間柱22の両面の係
止爪9の先端面11に胴縁23の一方の縁を対向させ、
胴縁23を押して、胴縁23の縁部を係止爪9の面10
の内面側に押し込む。
【0026】隣合わせない部屋の付け柱24において
は、図5に示すように、部屋の内面側の面に複数の係止
爪9を、それらの先端を上向きにして設け、付け柱24
の面の係止爪9の先端面11に胴縁23の一方の縁を対
向させ、胴縁23を押して、胴縁23の縁部を係止爪9
の面10の内面側に押し込む。
【0027】間柱22または付け柱24に係止爪9を設
けないで、胴縁23を間柱22または付け柱24に釘等
で固定してもよい。
【0028】ボード3を前面にして、ボード3を取り付
けた係止部材21の係止爪9の先端縁を下向きにして、
胴縁23の、間柱22または付け柱24の係止爪9が係
合していない方の縁部に対向させ、係止部材21を下方
に押して前記胴縁23の縁部を係止爪9の面10の内面
側へ押し込むと、係止部材21が胴縁23に、従って間
柱22または付け柱24に固定され、ボード3が前面に
張られた状態となる。図6は胴縁23と係止部材21と
の結合状態を裏側より見た図である。間柱22および付
け柱24は図示省略した。
【0029】この発明の他の実施の形態を図7に示す。
これは、出願人の前記出願の発明の長幅の係止部材13
を用いるものである。この長幅の係止部材13は、従来
の技術の項で説明したとおり、長手に段部14を有し、
該段部14の上端縁に長手の上段係止部15を有し、下
端縁に、前記上段係止部15と反対方向に、長手(帯
状)の下段固定部16を有し、前記上段係止部15と段
部14とで断面形状がL字状をなすか、または、前記上
段係止部15を先端方向へやや下降させ、その先端縁を
上方へややそり返した折り曲げ縁17とし、断面形状
(または側面形状)を変形N字状となしたものである。
折り曲げ縁17は省略することができる。
【0030】先の出願の発明では、この係止部材13を
他の金属プレートに直接、または折り返し縁を設けた金
属プレートや桟を設けた金属プレートに取付け、それら
の金属プレートに天井用または内壁用のボード3を取り
付けていたが、ボード3が強靱な場合には、これらの金
属プレートを取り付けないで、複数の長手の係止部材1
3のそれぞれの下段固定部16を平行に間隔をおいて直
接ボード3に接着またはネジ釘等で固定し、天井部材ま
たは内壁部材とすることができる。
【0031】そして、複数の係止部材13を間隔をおい
てボート3に取付けた前記天井部材を現場に搬送し、梁
または床版に取付けた吊りボルト1で吊り下げた野縁受
け2の下方水平部の先端縁に係止部材13の上段係止部
15の先端縁または折り返し縁17の先端縁を対向さ
せ、係止部材13を押して上段係止部15の下方へ野縁
受け2の下方水平部を嵌入させる。この際上段係止部1
5に折り返し縁17を設けてある場合には、野縁受け2
の下方水平部の上記嵌入を容易にする。上記の要領によ
り、他の天井部材を順次同一野縁および他の野縁に取り
付けることによりボード3が天井面を形成する。
【0032】また、ボード3に係止部材13を取付けた
前記内壁部材を現場に搬送し、図4に示すように間柱2
2または図5に示すように付け柱24に取付けた胴縁2
3の上方縁に係止部材13の上段係止部15の先端縁ま
たは折り返し縁17の先端縁を対向させ、ボード3を下
方へ押すことにより係止部材13を下方へ押し、胴縁2
3の上端縁を係止部材13の上段係止部15の下面とボ
ード3との間に嵌入させる。上記要領で、他の内壁部材
を順次同一胴縁23および他の胴縁23に取り付けるこ
とによりボード3が内壁面を形成する。
【0033】図8は他の実施の形態の係止部材13aを
示す。係止部材13aは、長手のプレート、すなわち帯
状のプレート16aの一方の長手側縁の複数の箇所に、
プレート16aの面に上向きに直角または傾斜した段部
14aを有し、段部14aの上端縁にプレート16aと
反対方向に水平またはやや下降傾斜した係止面部15a
を有する係止片25を設けたものである。係止片25の
先端縁に上方へ折り返した折り返し縁17aを設けるの
が好ましい。この係止片25の断面形状は、折り返し縁
17aを設けないものはL字状をなし、折り返し縁17
aを設けたものは変形N字状をなす。
【0034】この係止部材13aの使用方法は、係止部
材13の使用方法と同じで、複数の係止部材13aのプ
レート16aを、間隔をおいて、天井用または内壁用の
ボード3に直接またはネジ釘等で固定し、野縁受け2の
下方水平部の先端縁または胴縁23の上方先端縁に係止
片25の先端縁を対向させ、ボード3を押すことにより
係止部材13aを押し、野縁受け2の下方水平部の先端
縁部または胴縁23の上方先端縁部を係止面部15aと
ボード3との間へ嵌入させる。
【0035】上記要領により、他のボード3に取付けた
係止部材13aを順次他の野縁受け2または胴縁23に
係合させることにより、それらのボード3で天井面また
は内壁面を形成する。
【0036】ボード3に係止部材21、13または13
aのいずれかを取り付けて、胴縁23に係止部材13、
13aまたは21を係合させた場合に、それら係止部材
にボードの重量がかかり、日時の経過により、帯状のプ
レート20、下段固定部16またはプレート16aとボ
ード3との接着がゆるんだり、ネジ釘等の付近のボード
3が変形し、ボード3が下方へずれたり、ひどい場合に
はボード3が外れる虞がある。
【0037】上記ボードのずれや外れを防止するため
に、帯状のプレート20、下段固定部16またはプレー
ト16a(以下プレート部という)の裏面の複数の箇所
に突起を設けるのが好ましい。
【0038】突起の形状および形成方法は限定するもの
ではないが、次の方法で形成した形状のものとするのが
好ましい。すなわち、プレート部の複数の箇所におい
て、図9に示すように、プレスで方形の三辺を切り欠
き、残る一辺を軸として方形の片をプレート部の裏面方
向に曲げ、その方形の片を突起26とする。27は突起
26の形成により出来た穴である。
【0039】図10は内壁用のボード3に係止部材21
を取付けた状態の断面図である。(A)に示す突起26
aは、帯状のプレート20の面に対して直角に形成され
たもので、ボード3に対して垂直に突き差してボード3
の縦の使用時には水平となる。(B)に示す突起26b
は、プレスで英文字V字型に形成されたもので、ボード
3に対してはV字状に突き差す。(C)に示す突起26
cは、プレスで片仮名レ型に形成されたもので、「レ」
の垂直部が帯状のプレート20の面に対して直角に形成
され、この突起26cがボード3に突き差し、ボード3
の縦の使用時には「レ」の垂直部が水平となる。
【0040】図11は内壁用のボード3に係止部材13
または13aを取付けた状態を示す。(A)に示す突起
26a、(B)に示す突起26b、(C)に示す突起2
6cのそれぞれは、図10の(A)、(B)、(C)の
それぞれに対応して同じ形状であり、使用時の状態も同
じである。
【0041】これら突起26は、使用時にはボード3を
支え、ボード3の重量が係止部材のプレート部の接着部
やネジ釘等にかかるのを緩和するので、係止部材のプレ
ート部とボード3の接着が剥がれたり、ボード3が緩ん
で垂下するのを防止する。
【0042】突起26を天井用部材に用いる係止部材に
設けてもよい。
【0043】ボード3に係止部材13、13aまたは2
1がボード3の表面より突出しないように、ボード3に
溝28または凹部を設け、それらの底に係止部材を固定
してもよい。このようにすることにより、係止部材1
3、13aを取付けたボード3は積み重ね易く、保管お
よび搬送が容易である。
【0044】図12(A)は、溝28または凹部の底に
係止部材21の帯状のプレート20を接着またはネジ釘
等で固定した状態を示すものである。この場合の係止爪
9は帯状のプレート20の長手中心線に対して直角に設
けたものを用いる。また、溝28または凹部の幅は、係
止爪9の先端面11の先端縁と、それに対向する溝28
または凹部の側縁との間を野縁受け2の下方水平部また
は胴縁23の先端縁部が挿入可能のものとする。
【0045】図12(B)は、溝28または凹部の底に
係止部材13または13aの下段固定部16を接着また
はネジ釘等で固定した状態を示すものである。溝28ま
たは凹部の幅は、前記と同様に、折り曲げ縁17の先端
縁と、それに対向する溝28または凹部との間を野縁受
け2の下方水平部または胴縁23の先端縁部が挿入可能
なものとする。
【0046】図13に示すように、金属プレートを折り
曲げて形成するか、または成形したプラスチックよりな
るコの字状の部材29に、係止部材21の帯状のプレー
ト20または係止部材13の下段固定部16を固定し、
部材29を溝28または凹部に嵌合固定して溝28また
は凹部を覆い、係止部材21または13をボード3の表
面より突出させないようにしてもよい。このようにする
ことにより、予め係止部材21または13を固定したボ
ード3が重ね易く、保管および移送に便利であり、ま
た、係止部材21または13を固定したボードを内壁用
として立てて配設した場合に部材29の両側部30の一
方がボード3の下方への重力を支えることが出来る。
【0047】部材29の底部外側に図9〜11に示す突
起26を複数個設けてもよい。この場合の突起26の効
果は先に説明したものと同様である。
【0048】係止部材13および13aの上段係止部1
5および15aは下段固定部16および16aと反対方
向に設けているが、上段係止部15および15aを下段
固定部16および16aの上方へ折り返し、上段係止部
15および15aの面が間隔を置いて下段固定部16お
よび16aの面に対向させてもよい。
【0049】図14の(A)は、長手の金属プレートの
一方の長手縁を段部14bを設けて折り返し、段部14
bに続く折り返し縁部をその下方の金属プレートと間隔
を置いて対向させて長幅の上段係止部15bとし、その
下方のプレート部分を下段固定部16bとする係止部材
13bを示す上段係止部15bの先端縁は下段固定部1
6bの面の方向へやや下降するのが好ましい。上段係止
部15bの先端縁をや上向きに傾斜させて折り曲げ縁1
7bを形成しするのが好ましいが、省略することもでき
る。
【0050】図14の(B)は、長手の金属プレートの
一方の長手縁に複数の突片を設け、それらの突片を段部
14cを設けて折り返し、段部14cに続く部分を金属
プレートの面と間隔をおいて対向させ、突片を上段係止
部15cとし、それに対向する金属プレート部分を下段
固定部16cとした係止部材13cを示す。上段係止部
15cの先端縁は下段固定部16cの面の方向へやや下
降するのが好ましい。上段係止部15cの先端縁には折
り返し縁17を設けるのが好ましいが、省略することも
できる。
【0051】係止部材13bおよび13cはプラスチッ
クで一体成形してもよい。
【0052】係止部材13、13a、13b、13cの
段部14、14a、14b、14cの高さは、各図面に
おいては説明のために高くしているが、上段係止部1
5、15a、15b、15cの下へ野縁受け2または胴
縁23を挿入したときに、上記上段係止部の下面が野縁
受け2または胴縁23の上面に接する高さとするのが好
ましい。
【0053】これらの係止部材13bおよび13cは、
それらの下段固定部16bおよび16cを、ボード3の
裏面に、または、ボード3に設けた溝28または凹部
に、固定し、前記説明した係止部材13と同様の方法で
使用する。下段固定部16bおよび16cの幅は、上段
係止部15bおよび15cの先端縁、またはその先端縁
に折り返し縁17b、17cを設けた場合にはその先端
縁と、下段固定部16bおよび16cの段部14cおよ
び14cを設けてない長手縁との間を野縁受けの下段水
平部または胴縁の縁部を上段係止部15bおよび15c
の下方へ挿入可能の間隔とするのが好ましい。
【0054】係止部材13bおよび13cをボード3の
溝28または凹部に固定する場合に、図15に示すよう
に、下段固定部16bおよび16cの段部14bおよび
14cを設けてない長手縁部を上方へ、すなわち、段部
14bおよび14cと同方向へ折り曲げて、側部31を
形成するのが好ましい。
【0055】側部31を設けた係止部材13bおよび1
3cを溝28または凹部に固定した場合には、図15に
示すとおり、下段固定部16bおよび16c、段部14
bおよび14c、および側部31とで溝28または凹部
の底面および側面を覆い溝28または凹部の底面および
側面を補強する。
【0056】また、係止部材13bおよび13cをボー
ドの溝28または凹部に固定した場合には、図13
(A)および(B)に示すような断面コの字状の部材2
9を省略することが出来、係止部材13bまたは13c
をボードの溝28または凹部に固定し、ボードを内壁用
として縦にした場合には、係止部材13bまたは13c
の段部14bまたは14cがボードの重力を支える。
【0057】係止部材21においても、図16に示すよ
うに、帯状のプレート20の長手両側縁を係止爪9のあ
る側へほぼ直角に折り曲げて側部32を形成してもよ
い。この係止部材21をボード3に設けた溝28または
凹部に固定したときに、プレート20および両側部32
で溝28または凹部の底面および両側壁を覆う。ボード
3を縦にして内壁として使用すると、一方の側部32が
ボード3の重力支える。この係止部材21を使用する場
合には、図13(A)の部材29を省略することが出来
る。
【0058】ボード3の溝28または凹部の断面形状
を、図17に示すように、両側壁を両者間の中央方向へ
やや傾斜させ、溝28または凹部の両側縁間を底面の幅
よりもやや狭くすれば、係止部材13b、13cの段部
14b、14cおよび下段固定部16、16b、16c
の側縁に設けた側部31、32、または断面コの字状の
部材29の側部30の弾力を利用してこれらの係止部材
13、13b、13cは部材29を溝28または凹部に
嵌合させた時に、側部30、31、32が溝28または
凹部の側壁を押圧し、係止部材13b、13cまたは部
材29とボード3との係合を強固にするので好ましい。
図13に示す断面コの字状の部材29の側部30、また
は、図16に示す係止部材21の側部32、または、係
止部材13bおよび13cの段部14bおよび14c、
および側部31を、前記溝28または凹部の側壁の傾斜
に適応する傾斜としてもよい。
【0059】係止部材13、13b、13cの下段固定
部16、16b、16cの裏面にも、図11に示すよう
に突起26を設けるのが好ましい。
【0060】
【発明の効果】この発明に係る係止部材付き天井用また
は内壁用ボードは、係止部材を直接ボードに取付けて野
縁受けまたは胴縁に係止でき、材料が少なく、作業工程
が少なく、作業し易く、コストが安い。また、ボードに
設けた溝または凹部に係止部材を取付けた係止部材付き
ボードは、保管および移送時に積み重ねやすく、これを
内壁用として縦にした時には、係止部材の段部または係
止部材のプレート部の折り曲げ側部がボードの重力を支
え、ボードがその重力で下がったり、緩んだりするのを
防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボードに取付けた係止部材を野
縁受けに係止した状態の要部斜視図である。
【図2】この発明に係る係止部材の要部斜視図である。
【図3】この発明に係る他の係止部材の要部斜視図であ
る。
【図4】間柱に胴縁を取り付けた状態の斜視図である。
【図5】付け柱に胴縁を取り付けた状態の斜視図であ
る。
【図6】この発明に係るボードに取付けた係止部材と胴
縁との結合状態の斜視図である。
【図7】この発明に係るボードに取付けた他の実施の形
態の係止部材を野縁受けに係止した状態の要部斜視図で
ある。
【図8】この発明に係る他の係止部材の要部斜視図であ
る。
【図9】金属プレートに突起を形成する方法の説明図で
ある。
【図10】突起を設けた係止部材を内壁用ボードに取付
けた状態の要部断面図である。
【図11】突起を設けた他の係止部材を内壁用ボードに
取付けた状態の要部断面図である。
【図12】ボードの溝の底に係止部材を固定した天井用
または内壁用ボードの要部断面図である。
【図13】ボードの溝の底に他の係止部材を固定した天
井用または内壁用ボードの要部断面図である。
【図14】他の実施の形態の係止部材の要部斜視図であ
る。
【図15】ボードの溝の底に他の係止部材を固定した天
井用または内壁用ボードの要部断面図である。
【図16】ボードの溝の底に他の係止部材を固定した天
井用または内壁用ボードの要部断面図である。
【図17】ボードの溝の底に他の係止部材を固定した天
井用または内壁用ボードの要部断面図である。
【図18】従来の野縁受けに天井用ボードの取付け説明
図である。
【図19】従来の天井用部材を野縁受けに係止した状態
の斜視図である。
【図20】従来の係止部材の要部斜視図である。
【図21】(A)は従来の他の係止部材を用いた天井用
部材を野縁受けに係止した状態の斜視図で、(B)はそ
の係止部材の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 吊りボルト 2 野縁受け 3 ボード 4 野縁 5 ネジ釘 6 取付け部材 7 プレート面 8 桟 9 係止爪 10 面 11 先端面 12 孔 13 係止部材 14 段部 15 上段係止部 16 下段固定部 17 折り曲げ縁 18 折り返し縁 19 長手プレート 20 帯状のプレート 21 係止部材 22 間柱 23 胴縁 24 付け柱 25 係止片 26 突起 27 孔 28 溝 29 部材 30 側部 31 側部 32 側部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状または長手のプレートに、間隔をお
    いて複数個の、または、長幅の1個の、側面形状がL字
    状または変形N字状の係止片を設けてなる複数の係止部
    材のそれぞれの前記プレート部を、天井用または内壁用
    のボードに直接、または、他の長手のプレートの長手軸
    方向に重ねた上該長手のプレートを前記ボードに、間隔
    を置いて取付けてなり、 梁または床版に吊り下げられた野縁受けの下方水平部ま
    たは柱に取り付けられた胴縁の上縁部に前記係止片の先
    端を対向させ後前記野縁受けの下方水平部または胴縁の
    上縁部を前記係止片の下方へ挿入させて係止し、前記ボ
    ードで天井または内壁の面を形成することを可能とする
    係止部材付き天井用または内壁用ボード。
  2. 【請求項2】 帯状または長手のプレートに、間隔をお
    いて複数個の、または、長幅の1個の、側面形状がL字
    状または変形N字状の係止片を設けた複数の係止部材の
    それぞれを、前記係止部材のプレート部を直接、また
    は、他の長手のプレートの長手軸方向に重ねた上該長手
    プレートを、ボードに平行に設けた複数の溝または凹部
    のそれぞれの底面に固定してなり、 前記係止部材の係止片の先端縁から係止片の下方に野縁
    受けの下方水平部または胴縁の上縁部を挿入して係止す
    ることを可能とする係止部材付き天井用または内壁用ボ
    ード。
  3. 【請求項3】 係止片が、帯状または長手のプレートの
    一方の長手縁部を、または、該長手縁部に設けた突片
    を、段部を設けて折り返してなることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の係止部材付き天井用または
    内壁用ボード。
  4. 【請求項4】 係止部材の帯状または長手のプレートま
    たは該長手のプレートを重ねた他の長手のプレートの裏
    面に突起を設け、天井用または内壁用ボードに差込んだ
    ことを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記
    載の係止部材付き天井用または内壁用ボード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069454A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Panasonic Electric Works Co Ltd 内装パネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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