JP2000129632A - 張出床版用の張出型枠の移動装置 - Google Patents

張出床版用の張出型枠の移動装置

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JP2000129632A
JP2000129632A JP10303076A JP30307698A JP2000129632A JP 2000129632 A JP2000129632 A JP 2000129632A JP 10303076 A JP10303076 A JP 10303076A JP 30307698 A JP30307698 A JP 30307698A JP 2000129632 A JP2000129632 A JP 2000129632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】張出床版を形成する張出型枠の移動に於て、ト
ラスフレームの移動を迅速で安定良く行う事が可能とな
り、安全性の高い作業を可能とするものである。 【解決手段】張出床版を形成するための張出型枠を、ト
ラスフレームの上端に固定する。このトラスフレーム
に、鋼桁の下フランジの上面に載置して下フランジの上
面を走行し得る走行機構と、下フランジの上面に突当て
てトラスフレームを支持する支持ジャッキとを、鋼桁の
長さ方向に一定間隔で複数個配置する。そして、この走
行機構及び支持ジャッキを、トラスフレームに上下方向
に形成した本体支柱に対して、回動及び固定可能に配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋脚の張出床版コンク
リートを打設する際に使用する、張出床版用の張出型枠
の移動装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、橋脚の上部に固定した鋼桁の両側
に、張出床版を形成するための張出型枠の移動装置とし
ては、例えば特開平10−114914号公報に記載す
る発明が知られている。この従来の張出型枠の移動装置
は、この移動装置を鋼桁の両側に於て移動する際に、床
版用張出型枠を保持するトラスフレームを、ウィンチ等
の引張り装置により引張り移動する方法がとられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウィンチ等の
引張り装置により、鋼桁の上フランジに取り付けたトラ
ス保持部材上に於いて、大型のトラスフレームを移動さ
せる事は安定が悪く危険を伴うものである。特に、この
引張りは、強い摺動摩擦を鋼桁の上フランジに取り付け
たトラス保持部材とトラスフレームとの間に発生させ、
僅かな引っ掛かりや、不安定な引張りによって、大きな
事故を発生する可能性もあり、安全な作業性の点からも
極めて好ましくないものである。
【0004】また、上記の従来例では、鋼桁の上フラン
ジに取り付けたトラス保持部材に、大型のトラスフレー
ムの鉛直方向の荷重を受けさせているため、トラスフレ
ームの安定性が悪く、移動時、作業時等の安定性に欠け
るものであった。
【0005】本発明は、上述の如き課題を解決しようと
するものであって、橋脚の上部に固定した鋼桁に接続し
て移動する張出型枠保持用のトラスフレームを、引張り
装置等によって、無理な移動をさせる事なく、スムーズ
に移動を行い、迅速な作業を可能とする。また、大型の
トラスフレームを鋼桁に安定良く配置し、高所等に於て
も、張出床版用の張出型枠の安定した安全な作業を可能
にしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、橋脚の上部に固定した鋼桁の両側に
張出床版を形成するための張出型枠を、トラスフレーム
の上端に固定し、このトラスフレームに、鋼桁の下フラ
ンジの上面に載置して下フランジの上面を走行し得る走
行機構と、下フランジの上面に突当ててトラスフレーム
を支持する支持ジャッキとを、鋼桁の長さ方向に一定間
隔で複数個配置し、この走行機構及び支持ジャッキを、
ガイドフレームを介して支持管に固定し、この支持管
を、トラスフレームに上下方向に形成した本体支柱に、
回動及び固定可能に配置して成るものである。
【0007】また、 走行機構は、原動機で回動し鋼桁
の下フランジ上を走行可能な車輪と、この車輪を下フラ
ンジと非接触状態に押し上げ可能な固定ジャッキとから
成るものであっても良い。
【0008】また、トラスフレームの下端には、鋼桁の
下フランジの側面に突当てる下部ガイドローラを配置し
たものであっても良い。
【0009】また、走行機構を接続した支持管と本体支
柱との間には、下部ターンバックルを介装し、支持管及
び走行機構の上下動を可能としたものであっても良い。
【0010】また、支持ジャッキを接続した支持管とト
ラスフレーム上弦材との間には、レバーブロックを介装
し、支持管及び支持ジャッキの上下動を可能としたもの
であっても良い。
【0011】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、まずコンクリートの張出床版を形成しようとする場
合には、トラスフレームの上端に固定した張出型枠を、
鋼桁側面の、張出床版を設置する予定位置に配置する。
この状態で、走行機構は鋼桁の下フランジ上面に配置さ
れているとともに、この走行機構に隣接して支持ジャッ
キも下フランジの上面に配置されている。
【0012】そして、この支持ジャッキと走行機構と
は、鋼桁の長さ方向に於て、複数個一定の間隔でトラス
フレームに配置している。そして、張出型枠を目的位置
に配置した後は、ガイドフレームを接続した支持管と、
トラスフレームの本体支柱等を固定ピン等により係合固
定する。
【0013】この状態に於て支持ジャッキを伸張し、鋼
桁の下フランジに突当て固定する。また、必要に応じて
車輪の両側に配置した固定ジャッキを伸張する事によ
り、走行機構の車輪を鋼桁の下フランジから僅かに浮き
上がらせる。この浮き上げ状態は、数ミリ単位のもので
良い。このように、支持ジャッキ及び必要に応じて固定
ジャッキを伸張してトラスフレームを鋼桁の下フランジ
に安定良く支持する。
【0014】次に、張出型枠の上面にコンクリートを打
設し、張出床版の形成を行う。このコンクリートの打設
後、張出床版のコンクリートが固化した後は、支持ジャ
ッキ及び固定ジャッキを収縮し、走行機構の車輪を鋼桁
の下フランジ上面に接触させ、トラスフレームの鉛直方
向の荷重を走行機構の車輪に加える。
【0015】また、同時にトラスフレームの上端に固定
している張出型枠を、固化が完了した張出床版と分離す
る。この分離は、トラスフレームの上端にスクリュージ
ャッキ等の昇降機構を介して張出型枠を設置し、この昇
降機構を作動して張出型枠のみを降下させるものでも良
い。また、他の方法では、支持ジャッキ及び固定ジャッ
キの収縮により、走行機構の車輪にトラスフレームの重
量が加えられたときに、トラスフレームが自重で下降す
る事によって、張出床版と張出型枠との分離を行うもの
としても良い。
【0016】そして、この張出型枠の分離後に走行機構
を作動し、トラスフレームを自走させる。そして、所定
位置までトラスフレームを移動した後、先の状態と同じ
く、支持ジャッキ及び必要に応じて固定ジャッキを伸張
する事により、張出型枠を鋼桁側面の張出床版形成位置
に配置した後、コンクリートの打設を行う。
【0017】しかし、先のコンクリートの打設位置か
ら、次のコンクリートの打設位置まで、トラスフレーム
を走行機構により走行させながら移動する過程で、鋼桁
のウェブの側面に張出しているリブ等に支持ジャッキ及
び走行機構が接触し、トラスフレームの移動を困難とす
る事態が発生する。
【0018】この場合には、走行機構及び固定ジャッキ
を、このリブから回避させる事によりトラスフレームの
移動を可能とする。この回避は、一つの走行機構を移動
する場合を想定し説明すれば、まず支持ジャッキを伸張
させて、トラスフレームを鋼桁に対して安定状態に保持
する。そして、回避を行うべき走行機構を支持している
支持管を、本体支柱に対して上昇させる。
【0019】この支持管の上昇は、本体支柱と支持管を
固定している固定ピン等を取り除いた後、本体支柱と支
持管との間に設置した下部ターンバックル、ジャッキ等
を伸張する事により行う。この支持管の上昇により、走
行機構を鋼桁の下フランジから上方に引上げる。走行機
構を上方に引上げた状態に於て、支持管を本体支柱に対
して回動する事により、走行機構を回転させ、鋼桁のウ
ェブ側面に突出しているリブ等を回避する。
【0020】この状態に於て支持ジャッキを収縮し、上
記で回避した走行機構とは異なる走行機構を作動し、ト
ラスフレームを一定距離移動走行させた後、先の回避し
た走行機構を、支持管を回動して元位置に復元する。そ
して、この走行機構の車輪を、鋼桁の下フランジ上に下
降配置させ、支持管と本体支柱を固定ピン等によって連
結固定する。
【0021】また、支持ジャッキが鋼桁のリブ等に接触
し、トラスフレームの移動が困難となる場合の回避行動
も、前述の走行機構の場合とほぼ同一である。それは、
支持ジャッキを上昇して鋼桁の下フランジと非接触状態
にする。支持ジャッキはガイドフレームを介して支持管
に固定しているから、この支持管を本体支柱に対して上
部方向に上昇させた後、支持管を回動する事により、支
持ジャッキを回転させ鋼桁のリブを回避する事ができ
る。
【0022】この回避状態に於て走行機構を作動させて
走行させれば、支持ジャッキがリブを回避した状態でト
ラスフレームを移動する事ができる。そしてこの回避移
動後に、支持ジャッキを固定している支持管を、本体支
柱に対して回動する事により、支持ジャッキを元位置に
復元させ、この支持ジャッキを伸張して鋼桁の下フラン
ジに突当てる事ができる。
【0023】このように、鋼桁のウェブ側面等に形成さ
れている補強用のリブを回避するために、走行機構と支
持ジャッキを順次回避させていく事により、張出型枠を
次のコンクリート打設位置までスムーズに移動させる事
が可能となる。また走行機構及び支持ジャッキの回避時
に於ても、走行機構及び支持ジャッキは、一定間隔を設
けてトラスフレームに複数個形成されているものである
から、これらの回避時に於ても、トラスフレームの移動
及び安定支持に何等支障を生じる事がないものである。
【0024】また、上述の如く配置するトラスフレーム
の鉛直方向の荷重は、鋼桁の下フランジで受けている。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に於て説明す
れば、(1)は鋼桁で、図2に示す如く、橋脚(2)の上部
に平行に配置固定し、鋼鈑をH型に形成している。そし
てこの鋼桁(1)の上端に床版(3)及び張出床版(4)を形
成するものであるが、鋼桁(1)の上端部の間隔には床版
(3)を形成するとともに、この鋼桁(1)の外方部分に張
出して、張出床版(4)を形成する。
【0026】本発明の実施例は、この張出床版(4)を形
成するための、張出床版用の張出型枠(5)の移動装置に
係るものである。そして、この張出床版(4)は、床版
(3)とともに張出型枠(5)を対応位置に配置し、コンク
リートを張出型枠(5)に打設する事により形成してい
る。この張出型枠(5)はトラスフレーム(6)の上端に配
置され、上面にコンクリートを打設可能としている。
【0027】このトラスフレーム(6)は、図1、図2に
示す如く、橋脚(2)上に平行に配置した鋼桁(1)の外側
の側面に配置するものである。また、この鋼桁(1)は、
上フランジ(19)の上面に固定部材(7)を固定し、この
固定部材(7)から鋼桁(1)の側面に突出した突出部(8)
の下面に、上部レール(10)を配置固定している。そし
てこの上部レール(10)の両側を挟み込むように上部ガ
イドローラ(11)を固定し、上部ガイドローラ(11)の
下端にトラスフレーム(6)のトラスフレーム上弦材(1
2)の一端を固定し、トラスフレーム(6)の、下方への
回転加重を受けている。
【0028】また、上部ターンバックル(9)を、図1、
図7に示す如く、上部レール(10)に係合する。この上
部ターンバックル(9)と上部レール(10)とは取り外し
可能に形成するものである。この上部ターンバックル
(9)を設ける事によりトラスフレーム(6)の回転方向の
荷重の一部が上部ターンバックル(9)により、上部レー
ル(10)に支持されるため、トラスフレーム(6)の安定
を良いものとする。
【0029】そして、この上部ターンバックル(9)はト
ラスフレーム(6)の一定間隔毎に複数個形成し、鋼桁
(1)の両側に於ては出来るだけ左右対称の位置で、また
上部ガイドローラ(11)に近い位置に配置する事が好ま
しい。
【0030】このトラスフレーム上弦材(12)はトラス
フレーム(6)の上端水平方向に形成している。そして、
このトラスフレーム上弦材(12)の上面に、上下動可能
なスクリュージャッキ等の調整部材(13)を介して大引
材(14)を配置し、この大引材(14)の上面に前述の張
出型枠(5)を連結固定している。
【0031】また、トラスフレーム上弦材(12)の鋼桁
(1)側の下面には、本体支柱(15)を上下方向に配置固
定し、この本体支柱(15)の下端にトラスフレーム下弦
材(17)を配置固定している。そしてトラスフレーム下
弦材(17)には鋼桁(1)の下フランジ(18)の側面に突
当てる下部ガイドローラ(20)を固定し、トラスフレー
ム(6)の回転方向の力を下フランジ(18)の側面に加え
てトラスフレーム(6)を安定化させている。
【0032】また、本体支柱(15)の外周には支持管
(21)を、摺動及び回動可能に装着するとともに、この
支持管(21)と本体支柱(15)とを固定ピン(22)によ
り回動及び上下動不能に連結する事を可能としている。
【0033】また、この支持管(21)の側面と本体支柱
(15)の下端方向とを、図4、図5に示す如く、上下方
向に配置した下部ターンバックル(23)により連結し、
この下部ターンバックル(23)を作動する事により、支
持管(21)の本体支柱(15)に従った上下動を可能とし
ている。この、上下動時に於いては、固定ピン(22)を
取り外す必要がある。
【0034】また、支持管(21)はガイドフレーム(2
4)を介して側面に走行機構(25)を接続している。こ
の走行機構(25)は、原動機で作動する車輪(26)を鋼
桁(1)の下フランジ(18)上面に配置し、トラスフレー
ム(6)を下フランジ(18)上に於て走行可能に配置して
いる。そしてこの走行機構(25)は、走行方向の前後に
固定ジャッキ(27)を配置し、この固定ジャッキ(27)
の伸張による下フランジ(18)への押圧時には、車輪
(26)を下フランジ(18)から浮き上がらせる事によ
り、走行時以外のトラスフレーム(6)の安定が可能とな
るよう構成している。
【0035】また、この走行機構(25)は、図3に示す
如く、トラスフレーム(6)に対し一定間隔毎に複数個形
成するものであって、トラスフレーム(6)に一定間隔毎
に複数個設けた本体支柱(15)に、前述と同様の構成に
より一定間隔毎に複数個形成している。また、この走行
機構(25)を複数個設けた状態に於て、走行機構(25)
の各々の間隔には支持ジャッキ(28)を配置形成してい
る。
【0036】この支持ジャッキ(28)も、トラスフレー
ム(6)に設けた本体支柱(15)に走行機構(25)と同様
に、支持管(21)を回動及び上下動可能に配置し、この
支持管(21)を固定ピン(22)により本体支柱(15)に
対し位置固定可能に配置するとともに、ガイドフレーム
(24)を介して鋼桁(1)の下フランジ(18)の上面に臨
ませて配置している。そして、この支持ジャッキ(28)
は伸張状態に於て下フランジ(18)の上面に突当て可能
に形成している。また、この上下動は走行機構(25)の
上下動と同様にターンバックルを用いても良いが、一実
施例に於ては、支持ジャッキ(28)を接続した支持管
(21)とトラスフレーム上弦材(12)との間に、レバー
ブロック(図示せず)を配置し、このレバーブロック用い
て支持ジャッキ(28)の上下動を可能としている。
【0037】また、トラスフレーム(6)は上記の構成の
他にも、トラスフレーム(6)の強度を保持するために、
例えば斜材(30)、その他の補強用の補助部材を適宜用
いる事によって安全性を高めている。また鋼桁(1)の両
側に配置したトラスフレーム(6)は、単独で鋼桁(1)の
両側を走行したり、若しくは位置固定をするものとして
も良いが、トラスフレーム(6)の上方にPC鋼棒支持材
(31)を上方に突出し、このPC鋼棒支持材(31)間
に、PC鋼棒(32)を張設する事により、トラスフレー
ム(6)の水平方向の荷重に対する抵抗力を高める事が可
能となる。また、PC鋼棒支持材(31)の上端に、ワイ
ヤー(33)を張設すれば、このワイヤー(33)にシート
を張って、日除け、雨除け等の目的に使用することが可
能となる。
【0038】上述の如く構成したものに於て、鋼桁(1)
の上面に張出床版(4)を形成するには、張出床版(4)の
形成予定位置にトラスフレーム(6)を移動して配置す
る。このトラスフレーム(6)の移動は、支持ジャッキ
(28)及び固定ジャッキ(27)を収縮し、図4に示す如
く、トラスフレーム(6)の鉛直荷重を車輪(26)を介し
て鋼桁(1)の下フランジ(18)に加える。トラスフレー
ム(6)の鉛直方向の荷重が車輪(26)に加えられる結
果、走行機構(25)の原動機を作動して車輪(26)を回
転すれば、トラスフレーム(6)は自走可能となる。
【0039】この自走によって、トラスフレーム(6)の
上端に配置した張出型枠(5)を張出床版(4)の形成予定
位置まで移動する。この張出型枠(5)を張出床版(4)の
形成予定位置まで移動した後は、支持ジャッキ(28)及
び固定ジャッキ(27)を、図7に示す如く伸張し、トラ
スフレーム(6)を鋼桁(1)の下フランジ(18)に支持す
る。そしてトラスフレーム(6)の鉛直方向の荷重を、支
持ジャッキ(28)及び固定ジャッキ(27)により下フラ
ンジ(18)に加える。
【0040】この状態に於て車輪(26)は下フランジ
(18)との接触を解除し、車輪(26)は僅かに下フラン
ジ(18)の上面に浮いた形で配置する。また支持ジャッ
キ(28)及び固定ジャッキ(27)と下フランジ(18)と
の間には支圧板(34)を配置している。
【0041】次に、張出床版(4)の予定位置に於て、ス
クリュージャッキ等の調整部材(13)を微調整し、張出
床版(4)の下端面に対応する位置に張出型枠(5)を正確
に配置する。次に、トラスフレーム上弦材(12)と上部
レール(10)との間に張設するための上部ターンバック
ル(9)を、図1、図7に示す如く、上部レール(10)に
係合する。
【0042】そして、この上部ターンバックル(9)はト
ラスフレーム(6)の一定間隔毎に複数個形成し、鋼桁
(1)の両側に於ては出来るだけ左右対称の位置で、また
上部ガイドローラ(11)に近い位置に配置する事が好ま
しい。
【0043】次に、鋼桁(1)の左右に配置したトラスフ
レーム(6)のPC鋼棒支持材(31)間に、PC鋼棒(3
2)を取り付ける。このPC鋼棒(32)の張設により、
トラスフレーム(6)が回転方向に加える力を保持し、ト
ラスフレーム(6)の安定化を計る事ができる。
【0044】そして、上記の状態に於て張出型枠(5)の
上面に鉄筋等のコンクリート打設準備をした後、コンク
リートを打設する。このコンクリートの養生が完了し、
コンクリートが固化した後に、調整部材(13)を調整し
て、図4に示す如く、張出型枠(5)を大引材(14)とと
もに、下方に下降させ張出床版(4)と分離する。
【0045】次に、ワイヤー(33)及びPC鋼棒(32)
を、図4に示す如く、PC鋼棒支持材(31)から取り外
す。また、上部レール(10)から上部ターンバックル
(9)を取り外し、上部レール(10)とトラスフレーム
(6)の連結を解除する。次に、支持ジャッキ(28)と固
定ジャッキ(27)を収縮させ、走行機構(25)の車輪
(26)を下フランジ(18)の上面に接触させ、トラスフ
レーム(6)の鉛直方向の荷重を下フランジ(18)に加え
る。この下フランジ(18)への車輪(26)の載置によ
り、車輪(26)によってトラスフレーム(6)は次のコン
クリート打設位置まで張出型枠(5)を移動する事が可能
となる。
【0046】この移動過程に於て、鋼桁(1)のウェブ
(35)に近接して配置している走行機構(25)及び支持
ジャッキ(28)は、トラスフレーム(6)の走行過程に於
て、鋼桁(1)のウェブ(35)側面に突出しているリブ
(36)等に進行を妨げられ走行ができない状態となる。
【0047】この場合は、走行機構(25)に於ては、支
持管(21)と本体支柱(15)を固定している固定ピン
(22)を取り除き、支持管(21)と本体支柱(15)との
間に介装した下部ターンバックル(23)を伸張する事に
より、この下部ターンバックル(23)によって、図5に
示す如く、支持管(21)を本体支柱(15)の外周に於て
上昇させ、同時に走行機構(25)を上部方向に移動させ
る。この走行機構(25)を上部方向に上昇させた状態に
於て、図6に示す如く、支持管(21)を回転し、走行機
構(25)を鋼桁(1)のリブ(36)から回避させる。
【0048】そして、トラスフレーム(6)に設けている
他の走行機構(25)によってトラスフレーム(6)を走行
させ、この回避した走行機構(25)が鋼桁(1)のリブ
(36)から回避し得る位置まで移動した段階で、上昇回
転させている走行機構(25)を元位置に復元させる。こ
の復元は、支持管(21)を回転させ走行機構(25)の車
輪(26)を下フランジ(18)の上面に臨ませるととも
に、下部ターンバックル(23)を回動して、支持管(2
1)を本体支柱(15)に従って下降させ、車輪(26)と
下フランジ(18)とを接触させた後、固定ピン(22)を
固定して支持管(21)と本体支柱(15)を一体に固定す
る。
【0049】また、支持ジャッキ(28)に於ても、略同
様の方法によってリブ(36)からの回避を行うものであ
る。即ち、支持ジャッキ(28)が鋼桁(1)のリブ(36)
と接触し、走行が不能となる位置まで移動した場合に
は、同じく固定ピン(22)を取り外し、図8に示す如
く、支持管(21)を上昇させた後、図9に示す如く、支
持管(21)を回転する事によって、支持ジャッキ(28)
を回転させてリブ(36)から回避させる。
【0050】そして、走行機構(25)によりトラスフレ
ーム(6)を走行させ、支持ジャッキ(28)がリブ(36)
等から回避できる位置まで移動させる。そして、本体支
柱(15)の外周に於て支持管(21)を回動し、支持ジャ
ッキ(28)を元位置に下降させた後、支持ジャッキ(2
8)を下フランジ(18)の上面に臨ませて配置する。
【0051】このように、走行機構(25)及び支持ジャ
ッキ(28)はトラスフレーム(6)の鋼桁(1)軸方向に対
して複数個配置しているから、鋼桁(1)のリブ(36)に
接触し、走行が不可能となる場合に於ては、走行の支障
となっているリブ(36)の部分に対応する走行機構(2
5)又は支持ジャッキ(28)を、それぞれ回避する事に
よってトラスフレーム(6)の走行を可能とする事ができ
る。
【0052】そして、次の張出床版(4)の形成予定位置
までトラスフレーム(6)を移動した段階に於て、前述と
同様の方法により張出型枠(5)を張出床版(4)の打設位
置に配置し、コンクリートの打設を行うものである。
【0053】本発明は上述の如く、トラスフレーム(6)
の移動を、走行機構(25)の車輪(26)により走行させ
移動する事ができるから、極めて迅速なトラスフレーム
(6)の移動を可能とする。従来技術の如く、ウィンチ等
でトラスフレーム(6)を引っ張るものではないから、極
めて安定性の良いトラスフレーム(6)の移動を可能とす
るし、鋼桁(1)の下フランジ(18)上に僅かな凹凸等が
生じている場合に於ても、車輪(26)で走行するためト
ラスフレーム(6)の移動には支障が生じない。従来のウ
ィンチ等でトラスフレーム(6)を引っ張って移動する場
合には、下フランジ(18)上に多少の凹凸でも生じてい
ると移動が不可能となるような場合が生じるし、安定の
悪いトラスフレーム(6)の移動となり危険を生じる場合
も多いものであった。
【0054】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したものであ
るから、張出床版を形成する張出型枠の移動に於て、ト
ラスフレームの移動を迅速で安定良く行う事が可能とな
り、安全性の高い作業を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリートの打設状態を示す全体図。
【図2】橋脚、鋼桁、トラスフレームの関係を示す斜視
図。
【図3】図1に於ける走行機構、支持ジャッキ部分の側
面図。
【図4】張出型枠を張出床版と分離した状態の鋼桁、走
行機構、トラスフレーム部分の正面図。
【図5】走行機構を上昇させた状態の拡大図。
【図6】走行機構を鋼桁のリブから回避させた状態の拡
大図。
【図7】コンクリート打設状態の鋼桁、支持ジャッキ、
トラスフレーム部分の正面図。
【図8】支持ジャッキを上昇させた状態の拡大図。
【図9】支持ジャッキを鋼桁のリブから回避させた状態
の拡大図。
【符号の説明】
1 鋼桁 2 橋脚 4 張出床版 5 張出型枠 6 トラスフレーム 15 本体支柱 18 下フランジ 20 下部ガイドローラ 21 支持管 23 下部ターンバックル 24 ガイドフレーム 25 走行機構 26 車輪 27 固定ジャッキ 28 支持ジャッキ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月28日(1999.7.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚の上部に固定した鋼桁の両側に張出
    床版を形成するための張出型枠を、トラスフレームの上
    端に固定し、このトラスフレームに、鋼桁の下フランジ
    の上面に載置して下フランジの上面を走行し得る走行機
    構と、下フランジの上面に突当ててトラスフレームを支
    持する支持ジャッキとを、鋼桁の長さ方向に一定間隔で
    複数個配置し、この走行機構及び支持ジャッキを、ガイ
    ドフレームを介して支持管に固定し、この支持管を、ト
    ラスフレームに上下方向に形成した本体支柱に、回動及
    び固定可能に配置した事を特徴とする張出床版用の張出
    型枠の移動装置。
  2. 【請求項2】 走行機構は、原動機で回動し鋼桁の下フ
    ランジ上を走行可能な車輪と、この車輪を下フランジと
    非接触状態に押し上げ可能な固定ジャッキとから成る事
    を特徴とする請求項1の張出床版用の張出型枠の移動装
    置。
  3. 【請求項3】 トラスフレームの下端には、鋼桁の下フ
    ランジの側面に突当てる下部ガイドローラを配置した事
    を特徴とする請求項1の張出床版用の張出型枠の移動装
    置。
  4. 【請求項4】 走行機構を接続した支持管と本体支柱と
    の間には、下部ターンバックルを介装し、支持管及び走
    行機構の上下動を可能とした事を特徴とする請求項1の
    張出床版用の張出型枠の移動装置。
  5. 【請求項5】 支持ジャッキを接続した支持管とトラス
    フレーム上弦材との間には、レバーブロックを介装し、
    支持管及び支持ジャッキの上下動を可能とした事を請求
    項1の張出床版用の張出型枠の移動装置。
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