JP2000129229A - 熱可塑性樹脂組成物、感熱性粘着シート及び感熱性粘着シートの製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物、感熱性粘着シート及び感熱性粘着シートの製造方法

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JP2000129229A
JP2000129229A JP10303723A JP30372398A JP2000129229A JP 2000129229 A JP2000129229 A JP 2000129229A JP 10303723 A JP10303723 A JP 10303723A JP 30372398 A JP30372398 A JP 30372398A JP 2000129229 A JP2000129229 A JP 2000129229A
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Japan
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thermoplastic resin
heat
sensitive adhesive
acid
adhesive sheet
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English (en)
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Seiji Mizumoto
清治 水元
Ikuo Takahashi
郁夫 高橋
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材上に塗工して感熱性粘着シートを製造す
る際、よリ高い温度で加熱乾燥を行うことができるとと
もに、接着性が高く、しかも耐ブロッキング性に優れる
熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂、
及び固体可塑剤として、(A)(A1)ベンゼン環がアル
キル基で置換されていてもよいハイドロキノン若しくは
レゾルシノール、又は(A2)ベンゼン環がアルキル基で
置換されたカテコールと、(B)有機一塩基酸とのジエ
ステル化合物を含有する。前記アルキル基としてメチル
基などが挙げられる。前記有機一塩基酸には、酢酸など
の脂肪族モノカルボン酸などが含まれる。前記ジエステ
ル化合物の含有量は熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、例えば30〜500重量部程度である。熱可塑性樹
脂組成物は熱可塑性樹脂が水に分散した水性組成物であ
ってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所謂ディレイド
タックラベルに使用される熱可塑性樹脂組成物、感熱性
粘着剤、感熱性粘着シート及びその製造方法に関し、更
に詳しくは、常温では粘着性を有さず、加熱によって粘
着性を発現する熱可塑性樹脂組成物、感熱性粘着剤、感
熱性粘着シート及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、瓶、ペットボトル等の容器に貼付
するラベルとして、ラベル基材上に粘着剤を塗工すると
同時に容器に貼付するグルーラベルや、ラベル基材上に
粘着剤及び剥離紙を順次形成した粘着ラベル等が使用さ
れている。しかし、グルーラベルは、粘着剤の粘度の管
理や粘着剤を塗工する機械の清掃等の手間を要するた
め、最近ではあまり好まれないのが実状である。また、
剥離紙を形成した粘着ラベルは、ラベルから剥がした大
量の剥離紙がゴミとして発生するため、その処分に手間
を要するとともに、資源の節減の観点からも好ましくな
い。
【0003】このような問題を解決するラベルとして、
ディレイドタックラベルと称されるものが知られてい
る。ディレイドタックラベルは、常温では非粘着性であ
るが加熱によって粘着性を発現する感熱性粘着剤の層を
ラベル基材上に形成したものであり、剥離紙が不要で、
しかも加熱するだけで容易に容器に貼付することができ
るという利点を有している。ディレイドタックラベル
は、通常、ガラス転移温度が0〜30℃程度のバインダ
ー樹脂層に、固体可塑剤の粒子と必要に応じて粘着付与
剤の粒子とを散在させ、加熱によって固体可塑剤を溶融
し、これによってバインダー樹脂を可塑化して粘着性を
発現させるものである。前記固体可塑剤としては、例え
ばジシクロヘキシルフタレートがよく知られている(特
開昭61−9479号公報、特開平7−278521号
公報、特開平7−145352号公報、特開平8−33
3565号公報など)。
【0004】上述のようなディレイドタックラベルは、
最近ではエマルジョン型の感熱性粘着剤を基材の裏面に
塗工した後、乾燥のための加熱工程を経て製造されるこ
とが多い。その場合の加熱温度は、粘着剤層の形成段階
でジシクロヘキシルフタレートが溶融して粘着性が発現
してしまわないように、45℃以下の低温であることが
必要とされている。しかし、このような低温の加熱では
加熱乾燥工程に時間を要するため、ディレイドタックラ
ベルの生産性が低下してしまうという問題点がある。ま
た、ディレイドタツクラベルでは上述のように剥離紙を
使用していないため、重ねたまま、例えば夏場の高温下
で長期間保存すると、ジシクロヘキシルフタレートによ
るバインダー樹脂の可塑化が徐々に起こり、ラベル同士
が互いに付着する所謂ブロッキングが起こってしまう。
そのため、このようなブロッキングを防止する保冷設備
が必要となるという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、基材上に塗工して感熱性粘着シートを製造する
際、よリ高い温度で加熱乾燥を行うことができるととも
に、接着性が高く、しかも耐ブロッキング性に優れる熱
可塑性樹脂組成物及び感熱性粘着剤を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、生産性が高く接着性に優れ、
且つ長期間保存してもブロッキングが生じない感熱性粘
着シートとその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定の固体可塑剤を
用いると、熱可塑性樹脂の可塑化が起こり始める温度を
高めることができ、しかもラベルの貼付を行う温度では
十分に粘着性が発現されることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂及び固
体可塑剤を含有する熱可塑性樹脂組成物であって、前記
固体可塑剤が、(A)(A1)ベンゼン環がアルキル基で
置換されていてもよいハイドロキノン若しくはレゾルシ
ノール、又は(A2)ベンゼン環がアルキル基で置換され
たカテコールと、(B)有機一塩基酸とのジエステル化
合物であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供
する。前記ジエステル化合物の含有量は、例えば、熱可
塑性樹脂100重量部に対して30〜500重量部程度
である。前記熱可塑性樹脂組成物は、さらに粘着付与剤
を含有していてもよく、また、熱可塑性樹脂が水に分散
した水性組成物であってもよい。本発明は、また、上記
の熱可塑性樹脂組成物を含有する感熱性粘着剤を提供す
る。本発明は、さらに、基材の少なくとも一方の面に上
記の感熱性粘着剤で構成された粘着剤層が設けられてい
る感熱性粘着シートを提供する。本発明は、さらにま
た、基材の少なくとも一方の面に上記の感熱性粘着剤を
塗工して粘着剤層を設ける感熱性粘着シートの製造方法
を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の熱可塑性樹脂組成物はバインダー
樹脂としての熱可塑性樹脂と固体可塑剤とを含有してい
る。
【0009】前記熱可塑性樹脂としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸エステルの単独又は共重合体、スチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−
(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−(メタ)アクリ
ル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
ビニルピロリドン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエン−(メタ)アクリル酸共重合
体などの(メタ)アクリル酸又はそのエステルを単量体
として含むアクリル系重合体;酢酸ビニル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニルを単量体とし
て含む酢酸ビニル系重合体;スチレン−ブタジエン共重
合体、イソブチレン樹脂、イソブチレン−イソプレン共
重合体、ブタジエン樹脂、スチレン−イソプレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などの合成
ゴム;天然ゴム;エチレン−塩化ビニル共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ビニルビロリドン−
スチレン共重合体、塩素化プロピレン樹脂、ウレタン樹
脂、エチルセルロースなどが挙げられる。これらの熱可
塑性樹脂は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよ
い。
【0010】好ましい熱可塑性樹脂には、アクリル系重
合体[例えば、(メタ)アクリル酸エステルを単量体と
して含むアクリル系共重合体]、酢酸ビニル系重合体、
合成ゴム、天然ゴムなどが含まれる。前記アクリル系重
合体の中でも、特に、アクリル酸エステル−メタクリル
酸エステル共重合体(例えば、アクリル酸C2-10アルキ
ルエステル−メタクリル酸C1-4アルキルエステル共重
合体)、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル−
(メタ)アクリル酸共重合体(例えば、アクリル酸C
2-10アルキルエステル−メタクリル酸C1-4アルキルエ
ステル−(メタ)アクリル酸共重合体)等のアクリル酸
エステル(例えば、アクリル酸C2-10アルキルエステ
ル)とメタクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸C
1-4アルキルエステル)とをコモノマーとして含むアク
リル系共重合体などが好ましい。
【0011】熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)
は、被着物の種類等を考慮し、粘着シートとした場合の
接着性及び耐ブロッキング性を損なわない範囲で適宜選
択でき、通常、−10〜70℃程度である。前記ガラス
転移温度が−10℃未満の場合には耐ブロッキング性が
低下しやすい。また、前記ガラス転移温度が高すぎる
と、接着性が低下しやすくなる。
【0012】本発明では、固体可塑剤として、(A)
(A1)ベンゼン環がアルキル基で置換されていてもよい
ハイドロキノン若しくはレゾルシノール、又は(A2)ベ
ンゼン環がアルキル基で置換されたカテコールと、
(B)有機一塩基酸とのジエステル化合物を用いる。
【0013】前記アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの炭
素数1〜6程度のアルキル基などが挙げられる。なかで
も、メチル基などの炭素数1〜4程度のアルキル基が好
ましい。ハイドロキノン又はレゾルシノールにおけるベ
ンゼン環上のアルキル基の置換数は0、又は1〜4(好
ましくは1〜3、さらに好ましくは2又は3)である。
また、カテコールのベンゼン環上のアルキル基の置換数
は1〜4、好ましくは1〜3、さらに好ましくは2又は
3である。アルキル基の置換数が複数であるとき、該ア
ルキル基は同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0014】前記(A)成分において、ベンゼン環には
アルキル基以外の置換基が結合していてもよい。このよ
うな置換基として、例えば、フッ素、塩素、臭素原子な
どのハロゲン原子;ヒドロキシル基;メトキシ、エトキ
シ基などのアルコキシ基(例えば、C1-4アルコキシ
基);フェノキシ基などのアリールオキシ基;アセチル
オキシ、プロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ基など
のアシルオキシ基;アセチル、プロピオニル、ベンゾイ
ル基などのアシル基;カルボキシル基;メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニ
ル基;シアノ基;ニトロ基などが挙げられる。また、前
記ベンゼン環には、シクロペンタン環、シクロヘキサン
環、ベンゼン環、テトラヒドロフラン環などの3〜8員
程度の芳香族性又は非芳香族性の炭素環又は複素環が縮
合していてもよい。
【0015】前記(A1)ベンゼン環がアルキル基で置換
されていてもよいハイドロキノン若しくはレゾルシノー
ルとしては、例えば、ハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、2,3−ジメチルハイドロキノン、2,5−ジ
メチルハイドロキノン、2,6−ジメチルハイドロキノ
ン、トリメチルハイドロキノン、レゾルシノール、4−
メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、
2,5−ジメチルレゾルシノール、4,6−ジメチルレ
ゾルシノール、2,4,6−トリメチルレゾルシノール
などが例示できる。また、(A2)ベンゼン環がアルキル
基で置換されたカテコールとしては、例えば、3−メチ
ルカテコール、4−メチルカテコール、トリメチルカテ
コールなどが挙げられる。
【0016】前記(B)有機一塩基酸には、脂肪族、脂
環式、芳香族又は複素環式の一塩基酸(カルボン酸、ス
ルホン酸など)が含まれる。これらのなかでも、脂肪
族、脂環式又は芳香族モノカルボン酸が好ましい。
【0017】前記脂肪族モノカルボン酸として、例え
ば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草
酸、イソ吉草酸、ピバル酸などの炭素数1〜6程度の脂
肪族モノカルボン酸(好ましくは炭素数1〜4程度の脂
肪族モノカルボン酸、特に酢酸)などが例示できる。ま
た、脂環式モノカルボン酸として、シクロペンタンカル
ボン酸、シクロヘキサンカルボン酸などの3〜8員程度
のシクロアルカンカルボン酸などが挙げられる。芳香族
カルボン酸には、例えば、安息香酸、トルイル酸、ナフ
トエ酸などの、芳香環にアルキル基(炭素数1〜4程度
のアルキル基など)、アルコキシ基(炭素数1〜4程度
のアルコキシ基など)、ハロゲン原子(フッ素、塩素、
臭素原子など)などの置換基を1又は2以上有していて
もよい芳香族カルボン酸などが含まれる。
【0018】前記ジエステル化合物の代表的な化合物と
して、ハイドロキノンジアセテート(融点:123
℃)、トリメチルハイドロキノンジアセテート(融点:
109℃)、3,4,5−トリメチルカテコールジアセ
テート(融点:120℃)などが例示される。
【0019】前記ジエステル化合物の融点は、例えば5
0〜160℃程度であってもよいが、好ましくは90〜
130℃程度である。ジエステル化合物の融点が低すぎ
ると耐ブロッキング性が低下しやすく、逆に高すぎると
溶融するのに時間がかかり、生産性が低下したり、基材
が変質したりするおそれがある。
【0020】上記ジエステル化合物は、例えば、前記
(A)成分と前記(B)有機一塩基酸又はその反応性誘
導体(例えば、酸ハライド、活性エステル、酸無水物な
ど)とを、必要に応じて酸触媒又は塩基の存在下、公知
乃至周知のエステル化法に準じて反応させることにより
得ることができる。
【0021】また、3,4,5−トリメチルカテコール
と有機一塩基酸とのジエステル化合物は、酸触媒の存在
下、2,6,6−トリメチルシクロヘキセ−2−エン−
1,4−ジオン(ケトイソホロン)と前記有機一塩基酸
に対応するアシル化剤(酸無水物、アシルハライド、エ
ノールエステル類など)とを反応させることにより得る
ことができる。
【0022】この方法において、酸触媒としては、プロ
トン酸、ルイス酸の何れも使用できる。プロトン酸とし
て、超強酸(SbF5、SbF5−HF、SbF5−FS
3H、SbF5−CF3SO3Hなど)、硫酸、塩酸、リ
ン酸、フッ化ホウ素酸、p−トルエンスルホン酸、クロ
ロ酢酸、ピクリン酸、ヘテロポリ酸等の有機酸及び無機
酸が挙げられる。また、ルイス酸として、例えば、BF
3、BF3O(C25 2、AlCl3、FeCl3などが
例示できる。これらの触媒の使用量は、例えば、ケトイ
ソホロンに対して、0.001〜20モル%、好ましく
は0.01〜15モル%程度である。
【0023】また、前記酸触媒として、固体酸触媒を用
いることもできる。固体酸触媒には、強酸性イオン交換
樹脂[例えば、アンバーリスト15(オルガノ社製)な
どのスチレンジビニルベンゼンスルホン酸系イオン交換
樹脂など];超強酸性樹脂[例えば、ナフィオンNR5
0(アルドリッチ社製)などのフッ素化スルホン酸樹脂
など];ゼオライト、シリカ−アルミナなどのアルミノ
シリケート又は無機酸化物(複合酸化物を含む);担体
(例えば、グラファイト、金属硫酸塩、金属塩化物、活
性炭、イオン交換樹脂、ゼオライト、アルミナ、シリ
カ、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、シリカ−ジ
ルコニア、チタニア−ジルコニア、カオリンなど、特に
多孔質担体)に前記のプロトン酸又はルイス酸を担持し
た固体酸触媒などが含まれる。固体酸触媒の使用量は、
例えば、ケトイソホロンに対して、0.1〜1000重
量%、好ましくは5〜100重量%程度である。
【0024】前記アシル化剤の使用量は、例えば、ケト
イソホロン1モルに対して、2モル以上、好ましくは3
〜10モル程度である。アシル化剤を溶媒として用いて
もよい。
【0025】ケトイソホロンとアシル化剤との反応は、
無溶媒下で行ってもよく、溶媒中で行ってもよい。前記
溶媒としては、ヘキサン、オクタン、オクテン、シクロ
ヘキサン、シクロヘキセン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素類;酢酸、プロピオン酸などのカル
ボン酸類;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化
水素類;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテルなどのエーテル類;アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドンなどのアミド類などが挙げら
れる。
【0026】ケトイソホロンとアシル化剤とを反応させ
る際の反応温度は、例えば0〜150℃、好ましくは1
0〜100℃程度である。生成したジエステル化合物
は、例えば、濾過、濃縮、抽出、再結晶、カラムクロマ
トグラフィーなどの慣用の分離精製手段に付すことによ
り分離精製できる。
【0027】なお、こうして得られた3,4,5−トリ
メチルカテコールと有機一塩基酸とのジエステル化合物
を、酸、例えば前記プロトン酸や固体酸触媒の存在下、
水と反応させることにより、3,4,5−トリメチルカ
テコールを得ることができる。この場合、水は、通常、
ジエステル化合物に対して過剰量用いられる。この加水
分解反応における反応温度は、例えば40〜100℃程
度である。生成した3,4,5−トリメチルカテコール
は、例えば前記の分離精製手段により単離できる。
【0028】本発明において、固体可塑剤としての前記
ジエステル化合物の含有量は、熱可塑性樹脂100重量
部に対して、例えば30〜500重量部程度、好ましく
は50〜400重量部程度である。ジエステル化合物の
含有量が30重量部より少ないと、加熱時に十分な粘着
性が発現しない場合が生じ、また、500重量部よリ多
いと、凝集力が低下し十分な接着強度が発現しないこと
がある。
【0029】本発明では、固体可塑剤としてのジエステ
ル化合物を単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて
使用してもよい。また、必要に応じて他の固体可塑剤を
本発明の効果を損なわない範囲で併用してもよい。併用
し得る他の固体可塑剤としては、例えば、フタル酸ジフ
ェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジイソヘキシ
ル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジ(3,5−
ジメチルシクロヘキシル)、フタル酸ジ(3,3,5−
トリメチルシクロヘキシル)、フタル酸ジ(2,2,6
−トリメチルシクロヘキシル)、フタル酸ジメンチル、
フタル酸ジボルニル、フタル酸ジヒドロアビエチル、フ
タル酸ジナフチル等のフタル酸エステル類;イソフタル
酸ジメチル、イソフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジ
ジシクロヘキシル等のイソフタル酸エステル類;テレフ
タル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル
酸ジジシクロヘキシル、テレフタル酸(3,3,5−ト
リメチルシクロヘキシル)等のテレフタル酸エステル
類;リン酸トリフェニル、リン酸トリ(p−t−ブチル
フェニル)、1,4−シクロヘキサンジメタノールビス
(ジフェニルホスフェート)、レゾルシノールビス[ジ
(2,6−ジメチルフェニル)ホスフェート]などのリ
ン酸エステル類等のリン化合物;安息香酸スクロース、
二安息香酸エチレングリコール、三安息香酸トリメチロ
ールエタン、三安息香酸グリセリド、四安息香酸ペンタ
エリスロット、八酢酸スクロース、クエン酸トリシクロ
ヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホン
アミド、尿素誘導体、塩化パラフィン等が挙げられる。
【0030】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必要に応
じて粘着付与剤を含有していてもよい。使用し得る粘着
付与剤としては、例えば、テルペン樹脂、脂肪族系石油
樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、ス
チレン系樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール
樹脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジン
及びそれらのグリセリン、ペンタエリスリトール等との
エステル、樹脂酸ダイマー等)、キシレン樹脂等の樹脂
類を挙げることができる。これらの粘着付与剤は、2種
以上併用してもよい。
【0031】粘着付与剤の含有量は特に限定されるもの
ではないが、熱可塑性樹脂と前記ジエステル化合物との
組合せに応じて適宜選択でき、通常、熱可塑性樹脂10
0重量部に対して10〜600重量部程度であり、20
〜500重量部程度が好ましい。
【0032】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、上記粘
着付与剤の他に、特性を損なわない範囲で慣用の添加
剤、例えば、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、滑剤、安
定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等)、帯電
防止剤、ブロッキング防止剤(無機粒子、有機粒子等)
を添加してもよい。
【0033】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、分散剤を
用いて熱可塑性樹脂を水に分散させた水性組成物とする
こともできる。用い得る分散剤は特に限定されるもので
はなく、従来よリ公知のアニオン系、ノニオン系分散剤
等の何れをも使用することができる。アニオン系分散剤
としては、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸
塩、リン酸エステル塩等を挙げることができ、これらの
中でもカルボン酸アンモニウム塩が好ましい。ノニオン
系分散剤としては、ポリエチレングリコール型のもの、
多価アルコール型のものなどを挙げることができる。
【0034】前記水性組成物の調製法も、従来より公知
の各種の方法を採用することができる。例えば、上記調
製法として、本発明の熱可塑性樹脂組成物を構成する各
成分を予め混合した後に水に分散させる方法、熱可塑性
樹脂エマルジョン又は粘着付与剤エマルジョンに固体可
塑剤を分散させた後にこれらのエマルジョンを混合する
方法、固体可塑剤を水に分散させておき、この分散液に
熱可塑性樹脂エマルジョン及び粘着付与剤エマルジョン
を混合する方法等が挙げられる。固体可塑剤を上記エマ
ルジョン又は水に分散させる方法としては、溶融させた
固体可塑剤を分散させる方法、固体可塑剤を微粉末にし
ながら分散させる方法及び微粉末にした固体可塑剤を分
散させる方法等を例示することができる。
【0035】なお、熱可塑性樹脂エマルジョンは、乳化
重合により調製してもよく、また、乳化重合以外の方法
により重合体を得た後、必要に応じて添加剤を用いるこ
とによりエマルジョン化して調製してもよい。例えば、
水溶性の有機溶剤(例えば、イソプロピルアルコールな
どのアルコールなど)の存在下で重合した重合体を含む
有機溶液に添加剤(例えば、乳化剤、pH調整剤、酸な
ど)を添加した後、水を添加してエマルジョン化し、そ
の後、有機溶剤を除去することにより熱可塑性樹脂エマ
ルジョンを調製することができる。
【0036】水性組成物中の固体可塑剤の平均粒子径
は、好ましくは0.5〜20μm程度であり、さらに好
ましくは1〜15μm程度である。平均粒子径が0.5
μmよリ小さいと耐ブロッキング性が低下したり、粉砕
に時間を要して生産性が低下するおそれがある。平均粒
子径が20μmを超えると塗工面がざらつき、ラベルの
品質が低下するおそれがある。
【0037】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、感熱性粘
着剤として使用することができ、基材の少なくとも一方
の面に感熱性粘着剤の層(粘着剤層)を形成することに
より、感熱性粘着シートが得られる。感熱性粘着剤の層
は、感熱性粘着剤を有機溶剤に溶解させて塗工するか、
加熱溶融して塗工することにより形成することができ
る。また、熱可塑性樹脂が水に分散している水性組成物
は、これを基材の少なくとも一方の面に塗工して乾燥さ
せることにより、感熱性粘着シートとすることができ
る。塗工方法としては、例えばロールコーター、エヤナ
イフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、バ
ーコーター、コンマコーター、グラビアコーター、シル
クスクリーンコーター等を用いた方法を挙げることがで
きる。
【0038】前記感熱性粘着剤の層を形成する基材とし
ては、紙、塗工紙、プラスチックフィルム、木材、布、
不織布、金属等を挙げることができる。プラスチックフ
ィルムを構成するポリマーとしては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ル、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体、酢酸セルロース等のセルロ
ース誘導体、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリアルキレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンナフタレート等のポリアルキレンナフタレート等)、
ポリカーボネート、ポリアミド(ポリアミド6、ポリア
ミド6/6、ポリアミド6/10、ポリアミド6/12
等)、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエステル等が挙げ
られ、更にこれらの共重合体、ブレンド物、架橋物を用
いてもよい。
【0039】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をよリ詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0040】実施例1 (固体可塑剤水分散液の調製)固体可塑剤としてトリメ
チルハイドロキノンジアセテート(融点:109℃)1
00重量部、分散剤としてアニオン系界面活性剤(ポリ
カルボン酸アンモニウム塩)15重量部及び水80重量
部を混合し、ボールミルを用いて平均粒子径が2.2μ
mになるまで粉砕することにより、トリメチルハイドロ
キノンジアセテートの水分散液を得た。なお、固体可塑
剤の平均粒子径は、レーザ回折式粒度分布測定装置
((株)堀場製作所製、LA−500)によリ測定し、メジ
アン径で記載した。
【0041】(感熱性粘着剤の調製)上記で調製したト
リメチルハイドロキノンジアセテートの水分散液中に、
熱可塑性樹脂としてのアクリル系重合体(2−エチルヘ
キシルアクリレート−メチルメタクリレート−アクリル
酸共重合体、ガラス転移温度Tg:5℃)の水系エマル
ジョン、粘着付与剤としてのテルペン樹脂の水系分散液
及び水を加えて均一になるまで攪拌し、固形分濃度50
重量%の感熱性粘着剤を得た。このときの配合比は、固
体可塑剤(トリメチルハイドロキノンジアセテート)1
00重量部に対して熱可塑性樹脂(アクリル系重合体)
26重量部、粘着付与剤(テルペン樹脂)17重量部で
あった。
【0042】(感熱性粘着シートの作製)上記で調製し
た感熱性粘着剤を秤量84.9g/m2の片アート紙の
原紙面(裏面)及び厚さ25μmの表面をコロナ放電処
理したポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、単
に「PETフイルム」ともいう)に、バーコーターを用い
て乾燥後の塗工量が12g/m2となるように塗工し、
40℃で2分間乾燥させて感熱性粘着シートを得た。
【0043】実施例2 (3,4,5−トリメチルカテコールジアセテートの製
造)強酸性イオン交換樹脂であるアンバーリスト15
(オルガノ社製)10g、ケトイソホロン30g、塩化
アセチル46.4g及び1,2−ジクロロエタン160
mlをフラスコに仕込み、85℃で6時間反応させた。
反応混合液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、
原料のケトイソホロンは完全に消費されており、3,
4,5−トリメチルカテコールジアセテートが収率65
%で生成していた。反応混合液を濾過し、濾液を濃縮
し、濃縮残渣を酢酸エチル/ヘキサン(容積比1/4)
混合溶媒から再結晶し、3,4,5−トリメチルカテコ
ールジアセテートを白色針状結晶(融点:120℃)と
して得た(収率36%)。13 C−NMR(CDCl3)δ:168.5、168.
2、139.7、138.9、134.6、133.
8、130.1、121.5、20.4、20.3、2
0.1、15.6、13.2 MS(EI+) m/z:236(M+)、194、15
2、137 IR(cm-1):893、1045、1213、131
1、1375、1479、1701。
【0044】(固体可塑剤水分散液の調製)固体可塑剤
として上記3,4,5−トリメチルカテコールジアセテ
ート100重量部、分散剤としてアニオン系界面活性剤
(ポリカルボン酸アンモニウム塩)15重量部及び水8
0重量部を混合し、ボールミルを用いて平均粒子径が
2.0μmになるまで粉砕することにより、3,4,5
−トリメチルカテコールジアセテートの水分散液を得
た。なお、固体可塑剤の平均粒子径は、レーザ回折式粒
度分布測定装置((株)堀場製作所製、LA−500)によ
リ測定し、メジアン径で記載した。
【0045】(感熱性粘着剤の調製)上記で調製した
3,4,5−トリメチルカテコールジアセテートの水分
散液中に、熱可塑性樹脂としてのアクリル系重合体(2
−エチルヘキシルアクリレート−スチレン−アクリル酸
共重合体、ガラス転移温度Tg:5℃)の水系エマルジ
ョン、粘着付与剤としてのテルペン−フェノール樹脂の
水系分散液及び水を加えて均一になるまで攪拌し、固形
分濃度50重量%の感熱性粘着剤を得た。このときの配
合比は、固体可塑剤(3,4,5−トリメチルカテコー
ルジアセテート)100重量部に対して熱可塑性樹脂
(アクリル系重合体)26重量部、粘着付与剤(テルペ
ン−フェノール樹脂)17重量部であった。
【0046】(感熱性粘着シートの作製)上記で調製し
た感熱性粘着剤を秤量84.9g/m2の片アート紙の
原紙面(裏面)及び厚さ25μmの表面をコロナ放電処
理したPETフィルムに、バーコーターを用いて乾燥後
の塗工量が12g/m2となるように塗工し、40℃で
2分間乾燥させて感熱性粘着シートを得た。
【0047】比較例1 (固体可塑剤水分散液の調製)固体可塑剤としてジシク
ロヘキシルフタレート(融点65℃)100重量部、分
散剤としてアニオン系界面活性剤(ポリカルボン酸アン
モニウム塩)15重量部、水80重量部を混合し、ボー
ルミルを用いて平均粒子径2.2μmになるまで粉砕す
ることにより、ジシクロヘキシルフタレートの水分散液
を得た。
【0048】(感熱性粘着剤の調製)上記で調製したジ
シクロヘキシルフタレートの水分散液中に、熱可塑性樹
脂としてのアクリル系重合体(2−エチルヘキシルアク
リレート−メチルメタクリレート−アクリル酸共重合
体、ガラス転移温度Tg:5℃)の水系エマルジョン、
粘着付与剤としてのテルペン樹脂の水系分散液及び水を
加えて均一になるまで撹拌し、固形分濃度50重量%の
感熱性粘着剤を得た。このときの配合比は、固体可塑剤
(ジシクロヘキシルフタレート)100重量部に対して
熱可塑性樹脂(アクリル系重合体)26重量部、粘着付
与剤(テルペン樹脂)17重量部であった。
【0049】(感熱性粘着シートの作製)上記で調製し
た感熱性粘着剤を秤量84.9g/m2の片アート紙の
原紙面(裏面)及び厚さ25μmの表面をコロナ放電処
理したPETフィルムに、バーコーターを用いて乾燥後
の塗工量が12g/m2となるように塗工し、40℃で
2分間乾燥させて感熱性粘着シートを得た。
【0050】性能試験 (接着強度)PETフィルムに塗工して得られた感熱性
粘着シートを幅25mm、長さ125mmの大きさに切
断して試験片とした。この試験片を150℃で30秒間
加熱して粘着性を発現させ、ガラス板[岩城硝子(株)
製、Micro S1ide G1ass 白緑磨)上に置き、ゴムロール
で2kgの荷重をかけて1往復することにより貼付し
た。これを23℃、50%RHの雰囲気下に1日放置し
た後、引張リ試験機(オリエンテック社製、テンシロン
UCT−5T)を使用して、引張り速度300mm/分、剥
離角度180°で接着力を測定した。その結果を表1に
示す。
【0051】(耐ブロッキング性)片アート紙に塗工し
て得られた感熱性粘着シート4枚をアート紙の光沢面
(表面)と感熱性粘着剤を塗工した面(裏面)とが接す
るように重ね、500gf/cm2の荷重をかけて55
℃の雰囲気下に24時間放置した後、以下の基準で耐ブ
ロッキング性の評価を行った。その結果を表1に示す。 5:剥離抵抗なく剥離した。 4:剥離時に若干音を発しながら剥離した。 3:剥離時に連続的に音を発しながら剥離した。 2:剥離時に紙の繊維が一部粘着層に残った。 1:ブロッキングによリ紙が破れた。
【0052】
【表1】 表1の結果から、実施例1、2の感熱性粘着シートは、
比較例1の粘着シートに比較して、接着強度及び耐ブロ
ッキング性に優れていることが分かる。
【0053】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、特定の
固体可塑剤を含有しているので、粘着性を発現する温度
が高く、しかもラベルの貼付温度で溶融して容易に熱可
塑性樹脂が可塑化される。従って、これを用いて得られ
る感熱性粘着シートは長期間保存してもブロッキングが
生じない。また、熱可塑性樹脂組成物を水性組成物とし
て基材に塗工して感熱性粘着シートを製造する場合、よ
リ高い温度で加熱乾燥を行うことができ、該シートの生
産性を向上させることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AA011 AB031 AC011 AC031 AC071 AC081 AF022 BA012 BB061 BB071 BB081 BB171 BB181 BB241 BC022 BC041 BC051 BC061 BC071 BD051 BD061 BD101 BF021 BG011 BG021 BG041 BG051 BJ001 BK002 BN161 CC032 CC122 CE002 CK021 EH026 FD026 FD342 GJ01 4J004 AA04 AA05 AA06 AA07 AA09 AA10 AA12 AA14 AA15 AA17 AB01 AB03 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CB02 CC02 FA01 FA06 GA01 4J040 BA202 DF041 DF051 DK012 DN032 DN072 EL012 HB31 JA03 JA09 JB09 KA26 KA31 LA02 LA08 LA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂及び固体可塑剤を含有する
    熱可塑性樹脂組成物であって、前記固体可塑剤が、
    (A)(A1)ベンゼン環がアルキル基で置換されていて
    もよいハイドロキノン若しくはレゾルシノール、又は
    (A2)ベンゼン環がアルキル基で置換されたカテコール
    と、(B)有機一塩基酸とのジエステル化合物であるこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ジエステル化合物の含有量が熱可塑性樹
    脂100重量部に対して30〜500重量部である請求
    項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 さらに粘着付与剤を含有する請求項1又
    は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂が水に分散した水性組成物
    である請求項1〜3の何れかの項に記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの項に記載の熱可
    塑性樹脂組成物を含有する感熱性粘着剤。
  6. 【請求項6】 基材の少なくとも一方の面に請求項5記
    載の感熱性粘着剤で構成された粘着剤層が設けられてい
    る感熱性粘着シート。
  7. 【請求項7】 基材の少なくとも一方の面に請求項5記
    載の感熱性粘着剤を塗工して粘着剤層を設ける感熱性粘
    着シートの製造方法。
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