JP2000128999A - マスターバッチペレット - Google Patents

マスターバッチペレット

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JP2000128999A
JP2000128999A JP10305767A JP30576798A JP2000128999A JP 2000128999 A JP2000128999 A JP 2000128999A JP 10305767 A JP10305767 A JP 10305767A JP 30576798 A JP30576798 A JP 30576798A JP 2000128999 A JP2000128999 A JP 2000128999A
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English (en)
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Kazutaka Watanabe
一孝 渡辺
Shigeki Sugimura
繁樹 杉村
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】微細な無機充填材を高充填したマスターバッチ
ペレットを提供する。 【達成手段】ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て、疎水化表面処理された平均粒子径2〜7μmの無機
充填材を200〜900重量部の割合で充填してなり、
該ポリオレフィン系樹脂のMFR(M−MFR)が希釈
に使用される希釈ペレットのMFR(B−MFR)に対
する比(M−MFR/B−MFR)で1を越え4未満で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な無機充填材
を高充填し、希釈に使用されるペレットとブレンド後成
形し得られる製品に良好な無機充填材の分散性及び機械
的強度を付与できるマスターバッチペレットに関する。
【0002】
【従来の技術】無機充填剤を含有したポリオレフィン系
樹脂組成物は剛性、耐熱性等が良好なため、各種工業部
品をはじめとして広く使用されている。
【0003】特に、タルクを充填したポリオレフィン樹
脂組成物は、耐熱性、剛性、耐クリープ性等の熱的、機
械的特性が付与できることから、自動車分野を中心に大
量に使用されている。
【0004】上記組成物は一般的には、ポリオレフィン
樹脂に無機充填材を混合したのち、単軸或いは2軸押出
機にて溶融混練してペレット化する方法がとられてい
る。
【0005】しかし、近年製品コストの削減を目的とし
て、粉状無機充填材をポリオレフィン系樹脂に目的とす
る濃度より高い濃度に充填したポリオレフィン樹脂より
なるマスターバッチペレットを使用し、無機充填剤を含
まないポリオレフィン系樹脂よりなる希釈に使用される
ペレット(以下、「希釈ペレット」という)とブレンド
後、射出成形機や押出成形機等で直接成形する方法が採
られている。
【0006】一方、上記無機充填材を充填した樹脂組成
物の剛性、耐衝撃性は、無機充填材の粒子径に強く依存
し、粒子径が小さいほど改良効果が高く、そのような微
細な無機充填材を配合した組成物が数多く開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粒子径
が小さい無機充填材を高充填したマスターバッチペレッ
トと希釈ペレットをブレンド後、成形して得られる製品
には無機充填材の分散不良による外観不良が発生し易
く、また機械的強度が低いという傾向がある。
【0008】この傾向は希釈ペレットの高流動性が要求
される射出成形分野において問題となる場合が多く、希
釈ペレットとマスターバッチペレットを用いた成形用途
には制限があった。
【0009】従って、希釈ペレットとブレンド、成形し
て得られる製品に良好な無機充填剤の分散性及び機械的
強度を付与できる微細な無機充填材を高充填したマスタ
ーバッチペレットは、従来提案されるに至っていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、マスターバッ
チペレットを構成するポリオレフィン系樹脂のメルトフ
ローレート(MFR)を希釈ペレットのMFRに対して
特定の範囲に調整することにより、前記問題を解決し、
無機充填剤の良好な分散性、機械的強度を付与できるマ
スターバッチペレットが得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、ポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して、平均粒子径2〜7μmの無機充填
材を200〜900重量部の割合で充填してなり、該ポ
リオレフィン系樹脂のメルトフローレート(M−MF
R)が希釈に使用されるポリオレフィン樹脂よりなるペ
レットのメルトフローレート(B−MFR)に対して、
下記の関係にあることを特徴とするマスターバッチペレ
ットである。
【0012】 1< 〔M−MFR〕/〔B−MFR〕 <4
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のマスターバッチペレット
に用いられるポリオレフィン系樹脂は、公知のものが何
等制限されることなく使用される。具体的には、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のα−オレフィン
の単独重合体、上記α−オレフィン同士のブロックある
いはランダム共重合体、またはこれらの単独重合体また
は共重合体の混合物等を挙げることができる。上記α−
オレフィン同士のブロックあるいはランダム共重合体と
しては、具体的には、エチレン含量が10重量%以下の
エチレン−プロピレンランダム共重合体やエチレン−プ
ロピレンブロック共重合体、同じくエチレン含量が10
重量%以下のエチレン−ブテン−1ランダム共重合体や
エチレン−ブテン−1ブロック共重合体等が挙げられ
る。
【0014】本発明において、上記ポリオレフィン樹脂
のうち、プロピレン系樹脂が好ましく、特に、エチレン
−プロピレンブロック共重合体を用いるのが最も好まし
い。
【0015】本発明における希釈ペレットも上記ポリオ
レフィン系樹脂が何等制限なく使用できるが、プロピレ
ン系樹脂を用いるのが好ましい。また、必要があればエ
チレン・プロプレンゴム(EPR)、エチレン・ブテン
ゴム(EBR)、エチレン・ヘキセンゴム(EHR)、
エチレン・オクテンゴム(EOR)等のオレフィン系エ
ラストマー、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン
ゴム(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・
スチレンゴム(SEPS)等のスチレン系エラストマー
を配合することができる。
【0016】本発明の希釈ペレットのMFRは、得られ
る成形体の用途、要求される物性等に応じて適宜決定さ
れるものであり、特に限定されないが、MFR(230
℃、2,16kg荷重)が15〜50g/10分、好ま
しくは18〜45g/10分、さらに好ましくは20〜
40g/10分が一般的である。即ち、MFRが15g
/分未満の場合、大型の成形品の成形が困難であるばか
りか、得られる成形体にフローマーク等の外観不良が発
生し易くなる傾向がある。また、MFRが50g/10
分を越えると、本発明のマスターバッチペレットの希釈
ペレットへの分散が困難となる傾向があり、得られる成
形体に外観不良が発生するおそれがある。
【0017】次に、本発明で用いられる無機充填材はポ
リオレフィン等の改質材として用いられている公知の無
機充填材が何等制限なく使用できる。具体的には、タル
ク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、マイカ等が挙げられ
る。中でも、タルクは、耐熱性、剛性、耐クリープ性等
の熱的、機械的特性の付与効果が高く好適に使用するこ
とができる。
【0018】また、本発明における無機充填材の平均粒
径は2〜7μmであり、3〜6μmのものがより好まし
い。上記の平均粒径が2μm未満の場合にはかさ比重が
小さく、取扱いが非常に困難で、コストも高くなる。一
方、平均粒径が7μmを超える場合は、このマスターバ
ッチペレットと希釈ペレットから得られる成形品の剛
性、耐衝撃性等の機械的特性が著しく低下するので好ま
しくない。
【0019】尚、この平均粒径は、レーザー回折散乱法
を用いて測定した累積量50重量%の時の粒径値であ
る。
【0020】本発明において、無機充填材は樹脂との分
散性を向上させる目的で各種の有機チタネート系カップ
リング剤、有機シラン系カップリング剤、ポリシロキサ
ン化合物、各種界面活性剤、各種シラン化合物、金属セ
ッケン、高級アルコール、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪
酸エステル等の疎水化処理剤で表面疎水化処理すること
が好ましい。上記処理剤のうち、有機シラン系カップリ
ング剤、シロキサン化合物が好ましく、特にシラザン化
合物による変性ポリシロキサン化合物が最も好ましい。
【0021】前記表面処理剤の処理量は、無機充填剤1
00重量部に対して0.2〜5重量部が好ましく、0.
3〜3重量部がさらに好ましく、0.4〜2重量部が最
も好ましい。上記無機充填剤の表面処理方法は、公知の
方法、すなわち乾式あるいは湿式で行うことができる。
具体的には、粉砕あるいは合成により得られた無機充填
剤に表面処理剤を直接噴霧、あるいはドライブレンドす
ることにより処理する乾式法、水などの溶媒中で無機充
填剤と処理剤とを室温もしくは加熱下で撹拌し処理する
湿式法が挙げられる。
【0022】本発明のマスターバッチペレットにおい
て、前記無機充填剤の配合量はポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して、200〜900重量部であり、2
50〜500重量部であるのが好ましい。無機充填剤の
充填量が200重量部未満の場合、本発明の適用による
効果の発現が小さく、また、経済効果も少ないため好ま
しくない。一方、上記配合量が900重量部を越えた場
合、ポリオレフィン樹脂の量が少なすぎるためペレット
の造粒が困難となる。
【0023】本発明のマスターバッチペレットは、これ
を構成するポリオレフィン系樹脂のMFR(M−MF
R)が希釈ペレットのMFR(B−MFR)に対する比
(M−MFR/B−MFR)で、前記式に示したよう
に、1を越え4未満であることが必要であり、1.4以
上3未満であることがより好ましい。
【0024】即ち、希釈ペレットのMFRとマスターバ
ッチペレットを構成するポリオレフィン系樹脂のMFR
の比が上記範囲を外れるとマスターバッチペレットと希
釈ペレットから得られる成形品に無機充填剤の分散不良
が発生するため、本発明の目的を達成することができな
い。
【0025】さらに、マスターバッチを形成する無機充
填材の平均粒子径(D)μmとポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対する無機充填量(W)重量部、希釈ペレ
ットのMFR(B−MFR)g/10minとの関係が
下記式を満足するマスターバッチペレットは、無機充填
材の分散性がさらに良好となるため、好適に使用するこ
とができ好ましい。特に、下記関係式より算出される数
値が0.7以上であることがより好ましく、0.8以上
であることが最も好ましい。
【0026】 100×D/(W×log〔B−MFR〕)≧ 0.6 本発明のマスターバッチペレットには、無機充填材の他
に、本発明の効果を著しく阻害しない範囲で、必要に応
じて、公知の配合剤を添加することが可能である。例え
ば、上記配合剤としては、木粉、籾殻粉、竹粉、椰子殻
粉、各種穀物粉、セルロース粉等の有機充填剤が挙げら
れる。また、フェノール系、有機ホスファイト系、ホス
ナイト等の有機リン系、チオエーテル系等の酸化防止
剤、ヒンダードアミン系等の熱安定剤、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系等の紫外線
吸収剤、ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の帯電
防止剤、ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系、エ
ステル系等の滑剤、オキシド系、ハイドロタルサイト系
等の分解剤、ヒドラジン系、アミン系等金属不活性剤、
含臭素有機系、リン酸系、三酸化アンチモン、水酸化マ
グネシウム、赤リン等の難燃剤、金属イオン系等の無機
・有機抗菌剤、無機・有機顔料、核剤、可塑剤、発泡剤
等、公知の添加剤を補助的に配合することも可能であ
る。
【0027】また、本発明のマスターバッチペレットの
大きさは、公知の範囲が特に制限なく採用されるが、一
般的には相当径が2〜10mmのものが適当である。
【0028】本発明において、マスターバッチペレット
を製造するにあたっては、様々な方法が適用でき、その
製造方法は特に制限されないが、以下のような方法が好
ましい。
【0029】即ち、ポリオレフィン系樹脂と無機充填材
を内部に攪拌羽根を有するミキサーで高温下で高速にて
攪拌し、該ポリオレフィン系樹脂が溶融し始めた時点、
すなわち攪拌羽根の負荷電流が大きくふれ始め、所定以
上の負荷電流になった時点で混合物を取り出し、つい
で、該混合物を押出機に供給し、ペレット化する方法で
ある。
【0030】本発明において前記マスターバッチペレッ
トと希釈ペレットとの混合比は、何等制限されず、所望
の配合比になるように適宜決めれば良いが、射出成形に
て使用する場合には、マスターバッチペレットの配合量
を2重量%〜60重量%とするが好ましく、5〜50重
量%とするのがさらに好ましい。
【0031】上記マスターバッチの配合量が2wt%以
下である場合、機械的特性の改良効果がほとんどなく、
逆に50wt%を越えた場合は、成形性が劣るため好ま
しくない。また、前記希釈ペレットとマスターバッチペ
レットの混合は、公知の混合装置、例えば、目的に応じ
た混合比率で高速混合機、タンブラー、リボンミキサ
ー、ヘンシェルミキサー等を用いて予備混合し、次い
で、押出成形機、射出成形機等の成形加工機に上記原料
混合物を直接投入して溶融混合することにより行うこと
が好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明のマスターバッチペレットは、従
来より希釈ペレットへの分散が困難であった、微細な無
機充填材を高充填したものであり、かかる組成物の輸送
コストの低減を図ることが可能であるばかりでなく、本
発明のマスターバッチペレットと希釈ペレットとをブレ
ンドしたポリオレフィン系樹脂組成物の機械的特性は無
機充填材をポリオレフィン樹脂に直接配合する場合に比
較してほぼ同等である。
【0033】また、本発明のマスターバッチペレットを
希釈ペレットとブレンドしたポリオレフィン系樹脂組成
物は、表面外観、寸法精度が良好な成形品を得ることが
でき、自動車用部品をはじめとする各種工業製品に好適
に使用することができる。
【0034】
【実施例】以下本発明を具体的に説明するため実施例を
示すが本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例における原料は下記の通りである。
【0035】(1)ポリオレフィン系樹脂 A−1:メルトフローレイト(MFR)が10g/10
分(230℃)のプロピレン−エチレンブロック共重合
体(商品名:徳山ポリプロMS650) A−2:メルトフローレイト(MFR)が21g/10
分(230℃)のプロピレン−エチレンブロック共重合
体(商品名:徳山ポリプロMS670) A−3:メルトフローレイト(MFR)が30g/10
分(230℃)のプロピレン−エチレンブロック共重合
体(商品名:徳山ポリプロMS680) A−4:メルトフローレイト(MFR)が45g/10
分(230℃)のプロピレン−エチレンブロック共重合
体(商品名:徳山ポリプロJW792H) (2)無機充填材 B−1:シラザン変性ポリシロキサンで表面処理を施し
た(乾式法により処理・処理量;0.8wt%)平均粒
径3.7μmのタルク(浅田製粉製タルク(商品名:M
MR)を処理したもの) B−2:γ−アミノプロピルトリエトキシシランで表面
処理を施した(粉砕後に処理剤を噴霧することにより処
理、処理量;0.7wt%)平均粒径3.7μmのタル
ク(浅田製粉製タルク(商品名:MMR)を処理したも
の) B−3:シラザン変性ポリシロキサンで表面処理を施し
た(粉砕後、処理剤を噴霧することにより処理、処理
量;0.8wt%)平均粒径6.0μmのタルク(浅田
製粉製タルク(商品名:JA13R)を処理したもの) また、実施例の結果は、以下の方法で測定評価した。
【0036】(A)無機充填剤の分散性 希釈ペレット及びマスターバッチペレットを所定の割合
でブレンドし、射出成形機に直接投入し、厚さ2mmの
平板を成形、目視にて無機充填剤の分散性を評価した。
成形条件及び表中のフィラー分散性に関する記号と無機
充填剤の分散性の関係は以下のとおりである。
【0037】(成形条件) 射出成形機;日本製鋼所製J150SSIIA 成形温度;190℃ 金型温度; 40℃ 背圧 ;0.1MPa (分散性評価)得られた成形品を目視判定は以下の基準
で判定した。
【0038】◎…分散不良が全くみられない。
【0039】○…薄らと未分散のタルクが確認できる。
【0040】△…マーブル調の分散不良が発現してい
る。
【0041】×…マーブル調の分散不良が強く発現して
いる。
【0042】(B)曲げ弾性率 JIS K7203に準拠して測定した。
【0043】(C)アイゾット衝撃値 JIS K7110準拠して測定した。
【0044】(D)熱変形温度 JIS K7207(荷重0.45MPa)に準拠して
測定した。
【0045】実施例1〜8 上記に示すポリオレフィン、粉状無機充填材を表1に示
す所定の混合割合(いずれも重量部)で、130℃に加
熱したスーパーミキサー(川田製作所製SMV−10
0)に供給し、1300rpmで攪拌混合した。伝熱及
び攪拌熱により175℃にまで昇温し、ポリオレフィン
系樹脂が溶融し始め、回転羽根の負荷電流が300%振
れた時点で、排出弁を開き、下部のクーリングミキサー
(川田製作所製SMC100N)に移し、300rpm
で冷却した。冷却後、石中鉄工製50mmφ押出機に該混
合物を投入して、マスターバッチペレットを作成した。
【0046】このマスターバッチペレットと希釈ペレッ
トを表に示す配合比率(重量比)にてブレンドし、直
接、射出成形して分散性を評価する平板及び物性測定用
試験片を作成した。そして作成した試験片にて無機充填
剤の分散性及び物性を評価した。
【0047】結果を表1に併せて示す。
【0048】
【表1】
【0049】比較例1〜4 上記に示すポリオレフィン、無機充填材を表2に示す所
定の混合割合(いずれも重量部)で、130℃に加熱し
たスーパーミキサー(川田製作所製SMV−100)に
供給し、1300rpmで攪拌混合した。伝熱及び攪拌
熱により175℃にまで昇温し、ポリオレフィン系樹脂
が溶融し始め、回転羽根の負荷電流が300%振れた時
点で排出弁を開き、下部のクーリングミキサー(川田製
作所製SMC100N)に移し、300rpmで冷却し
た。冷却後、石中鉄工製 50mmφ押出機に該混合物を
投入して、マスターバッチペレットを作成し、実施例1
と同様にして無機充填剤の分散性及び物性を評価した。
【0050】結果を表2に併せて示す。
【0051】比較例5 上記に示すポリオレフィン、繊維状無機充填剤、粉状無
機充填材を表2に示す所定の混合割合で、実施例1と同
様にしてマスターバッチペレットの製造を試みたが製造
できなかった。
【0052】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 105:16 Fターム(参考) 4F070 AA13 AA14 AA15 AA16 AB08 AC14 AC16 AC20 AC27 AD06 AE01 FA04 FB04 4F201 AA09 AB11 AB16 AB28 AC08 AH17 AR17 BA02 BC12 BC19 BC37 BK15 BL08 BL43 4J002 AB015 BB031 BB051 BB121 BB151 BB161 BP021 DE076 DE086 DE236 DG026 DG046 DJ046 DJ056 FD016 FD020 FD040 FD070 FD100 FD130 FD170 FD180 FD200 FD310

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    て、平均粒子径2〜7μmの無機充填材を200〜90
    0重量部の割合で充填してなり、該ポリオレフィン系樹
    脂のメルトフローレート(M−MFR)が希釈に使用さ
    れるポリオレフィン樹脂よりなるペレットのメルトフロ
    ーレート(B−MFR)に対して、下記の関係にあるこ
    とを特徴とするマスターバッチペレット。 1< 〔M−MFR〕/〔B−MFR〕 <4
  2. 【請求項2】希釈に使用されるペレットのMFRが15
    〜50g/10分である請求項1記載のマスターバッチ
    ペレット。
  3. 【請求項3】マスターバッチペレットに充填される無機
    充填材の平均粒子径(D)μmとポリオレフィン系樹脂
    100重量部に対する無機充填量(W)重量部、希釈に
    使用されるペレットのメルトフローレー(B−MFR)
    g/10minとの関係が (D/(W×log〔B−MFR〕))×100 ≧
    0.6 を満足することを特徴とする請求項1記載のマスターバ
    ッチペレット。
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