JP2000128675A - 耐久性及び耐薬品性に優れたセラミック上絵付用水金 - Google Patents

耐久性及び耐薬品性に優れたセラミック上絵付用水金

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JP2000128675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の一度焼成法によりセラミック表面に薄い
貴金属膜が施された貴金属装飾体に比べて、高い耐久性
及び耐薬品性を有するセラミック上絵付用水金、及び前
記水金で絵付したセラミックを提供する。 【解決手段】金を11重量%、ロジウムを0.05重量
%、ビスマスを0.4重量%、クロムを0.02重量
%、銅を0.002重量%、ニッケルを0.05重量
%、及び鉄を0.007重量%含有するセラミック上絵
付用水金をセラミックに塗布し焼成して得られる、耐久
性及び耐薬品性に優れる貴金属膜を有するセラミック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック表面に
金、その他の貴金属の薄膜を形成して、絵付装飾を行な
うことができる絵付用絵具である水金に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック表面に貴金属を絵付装飾する
場合には、水金が用いられている。水金は、貴金属化合
物が溶媒(一般的には、油性溶媒)に溶解した液状体な
いしペーストである。このような水金をセラミック表面
に塗布し、加熱すると、溶媒が燃焼し貴金属化合物は分
解するので、貴金属の薄膜をセラミック表面に形成する
ことができる。このようにして、水金によりセラミック
表面に絵付装飾を行なうことができる。
【0003】従来、水金として、貴金属有機化合物と、
前記貴金属有機化合物以外の少量の他の金属有機化合物
と、べヒクル或いはソルベント(溶媒)等にて構成され
ているものが知られている。
【0004】前記金属有機化合物としては、例えば金属
のレジネート又は樹脂硫化バルサムの起因族オレオゾル
等を使用し、ベヒクルとしては、植物精油長鎖状の脂肪
酸等を使用する。
【0005】上記で構成された液状またはペースト状の
絵付用水金を、気孔のないセラミック表面、例えば、磁
器、ガラス容器に付着させて彩色装飾を施した後、ソル
ベントを乾燥し、絵付焼成窯内にて焼成を行なうと、有
機物は炭化し、次いで焼失することにより、セラミック
表面に薄い貴金属膜が施された貴金属装飾体が得られ
る。
【0006】これらの磁器、ガラス容器等の貴金属装飾
体は、長年使ううちに、熱水・熱風・合成洗剤・酸・ア
ルカリ等による浸漬や、洗浄・摩耗・衝撃作用により褪
色・減耗・摩耗してくる。
【0007】こららを防止する方法として、一般的に
は、一度焼成した貴金属絵付品に、再度ガラスコーティ
ングを施して焼成する方法が実施されている。
【0008】その他にも、一度の焼成で上記二度焼成に
てガラスコーテーテイングした場合と同程度の耐久性、
耐薬品性を持たせる方法も種々研究されている。
【0009】例えば、特公昭50−1128号公報に
は、一回の焼成でセラミック表面上に耐久性のあるガラ
スコーティングで被覆させるために、貴金属成分に対す
るCr及びRhの割合がそれぞれ0.0045〜0.0
095wt%(重量%、以下同様。)及び0.002〜
0.004wt%であり、かつ、珪酸鉛質溶剤(フラッ
クス)を貴金属成分に対して1〜2wt%含有する貴金
属調合物(水金)を用い、硼酸または硼素を含有しない
ガラスを用いて軟化終了点以下で焼成を行なうことによ
り、2回焼成を行う方法と同程度の耐久性、耐薬品性を
もたせる方法が記述されている。
【0010】また、特公平7−6067号公報には、貴
金属の液またはペーストに、貴金属100部に対して、
0.1〜8部のTh及び1〜10部のBiを添加調合し
て、この添加Thによりセラミックスに焼成される貴金
属の膜の耐アルカリ性を向上させる方法が記載されてい
る。
【0011】これらの方法は、一度の焼成で同時に二層
を完成するため、二度焼成するために生じる焼成経費を
一回分に節減し、窯入窯出処理、生産工程の複雑化を防
止し、その間における取扱い損失を減少させることが出
来るので、生産上非常に都合がよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今、
高性能な洗浄剤や洗浄機の普及により、これらの磁器、
ガラス容器等の貴金属装飾体に要求される耐久性、耐薬
品性もさらに高くなってきているので、従来の絵付用水
金によっては現在要求されている耐久性及び耐薬品性の
水準に対して十分ではない。
【0013】本発明の目的は、従来の一度焼成法により
セラミック表面に薄い貴金属膜が施された貴金属装飾体
に比べて、高い耐久性及び耐薬品性を有するセラミック
上絵付用水金、及び前記水金で絵付したセラミックを提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ロジウム以
外の貴金属100重量部に対して、ロジウムを0.09
〜1.82重量部、銅を0.009〜0.41重量部、
及びニッケルを0.063〜1重量部の比で含有するセ
ラミック上絵付用水金を、セラミックに塗布し焼成して
セラミックに貴金属膜を形成したところ、前記貴金属膜
は耐久性及び耐薬品性に優れていることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0015】即ち、第1の視点において、本発明によれ
ば、ロジウム以外の貴金属100重量部に対して、ロジ
ウムを0.09〜1.82重量部、銅を0.009〜
0.41重量部、及びニッケルを0.063〜1重量部
の比で含有するセラミック上絵付用水金により上記目的
を達成することができる。本発明のセラミック上絵付用
水金は、次のようにすることができる。
【0016】ロジウム以外の貴金属100重量部に対し
て、ビスマスを9.1重量部以下、クロムを1.82重
量部以下の比で、ビスマス及びクロムのうちの少なくと
も1種を含有することができる。ロジウム以外の貴金属
100重量部に対して、亜鉛を0.32重量部以下、鉄
を0.46重量部以下の比で、亜鉛及び鉄のうちの少な
くとも1種を含有することができる。ロジウム以外の貴
金属を5〜25重量%含有することができる。前記貴金
属は、金、又は、白金、パラジウム及び銀のうちの少な
くとも1種を含有する金にすることができる。
【0017】第2の視点において、本発明によれば、本
発明のセラミック上絵付用水金で絵付したセラミックに
より上記目的を達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態につい
て説明する。なお、本発明において数値範囲の記載は、
両端値のみならず、その中に含まれる全ての任意の中間
値を含むものとする。また、本発明の水金における「貴
金属」は、ロジウムを含まないものとする。
【0019】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属(ロジウム以外の貴金属、以下同様。)100重量部
に対して、ロジウム(Rh)を0.09〜1.82重量
部(好ましくは0.4〜1.4重量部、より好ましくは
0.6〜1.0重量部)、銅(Cu)を0.009〜
0.41重量部(好ましくは0.012〜0.3重量
部、より好ましくは0.015〜0.1重量部)、及び
ニッケル(Ni)を0.063〜1重量部(好ましくは
0.1〜0.8重量部、より好ましくは0.2〜0.6
重量部)の比で含有する。
【0020】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属100重量部に対して、ビスマス(Bi)を9.1重
量部以下、クロム(Cr)を1.82重量部以下の比
で、ビスマス及びクロムのうちの少なくとも1種をさら
に含有することができる。なお、ビスマスは、生地の種
類により必ずしも含有させなくてもよい。また、クロム
は、生地の種類により必ずしも含有させなくてもよい。
【0021】貴金属100重量部に対してCuが0.4
1重量部を越える比の場合には、耐ソーダ性及び外観の
双方が不良となり好ましくない。また、貴金属100重
量部に対してCuが0.009重量部未満の比の場合に
は、耐ソーダ性が不良となり好ましくない。ここで、外
観が不良ということは、セラミックに形成した貴金属膜
の発色性が悪いということである。発色性が良いもの
は、発色性が良い分だけ耐久性に優れる。
【0022】貴金属100重量部に対してNiが1重量
部を越える比の場合には、耐ソーダ性が不良となり好ま
しくない。また、貴金属100重量部に対してNiが
0.063重量部未満の比の場合には、耐ソーダ性が不
良となり好ましくない。
【0023】また、本発明のセラミック上絵付用水金
は、貴金属100重量部に対して、亜鉛(Zn)を0.
32重量部以下(好ましくは0.009〜0.32重量
部)、鉄(Fe)を0.46重量部以下(好ましくは
0.009〜0.46重量部)の比で、亜鉛及び鉄のう
ちの少なくとも1種をさらに含有することができる。
【0024】貴金属100重量部に対してZnが0.3
2重量部を越える比の場合には、耐ソーダ性及び外観の
双方が不良となり好ましくない。貴金属100重量部に
対してFeが0.46重量部を越える比の場合には、耐
ソーダ性及び外観の双方が不良となり好ましくない。
【0025】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属を8〜14重量%含有させることができ、好ましく
は、貴金属を10〜12重量%(より好ましくは10.
4〜11.6重量%、さらに好ましくは10.6〜1
1.4重量%、特に好ましくは10.8〜11.2重量
%、最も好ましくは11重量%)含有する。
【0026】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属を11重量%含有する場合、Rhを0.01〜0.2
重量%、Cuを0.001〜0.045重量%、及びN
iを0.007〜0.110重量%含有することができ
る。
【0027】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属を11重量%含有する場合、Biを1.0重量%以
下、Crを0.2重量%以下の含有率で、Bi及びCr
のうちの少なくとも1種をさらに含有することができ
る。
【0028】本発明のセラミック上絵付用水金は、貴金
属を11重量%含有する場合、Znを0.035重量%
以下(好ましくは0.001〜0.035重量%)、F
eを0.050重量%以下(好ましくは0.001〜
0.050重量%)の含有率で、Zn及びFeのうちの
少なくとも1種をさらに含有することができる。
【0029】貴金属としては、例えば、金、銀、白金、
パラジウム等があり、これらのうちの少なくとも1種を
用いることができる。最も好ましいものは金である。
【0030】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、好ましくは、貴金属は貴金属有機化合物として含有
し、より好ましくは、貴金属有機化合物がベヒクル及び
ソルベントのうちの1種以上に溶解した形態で含有する
ことができる。
【0031】金成分は、例えば金の有機結合物として含
有することができる。金の有機結合物としては、金樹脂
硫化バルサムあるいは金メルカプチド等があり、本発明
の水金の製造原料としてこれらのうちの少なくとも1種
を用いることができる。また、銀、白金、パラジウム成
分についても金と同様の形態で含有することができ、製
造原料として、例えば、金と同様の樹脂酸塩あるいはメ
ルカプチド等のうちの少なくとも1種を用いることがで
きる。
【0032】また、本発明のセラミック上絵付用水金に
おける貴金属成分の一部ないし全部は、貴金属粉とし
て、例えば、金、銀、白金、パラジウムのうちの1以上
の粉として含有することができ、製造原料として、これ
らのうちの少なくとも1種を用いることができる。
【0033】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、好ましくは、Rh、Bi及びCrは、貴金属有機化
合物の化合物であってRh、Bi及びCrのうちの少な
くとも1種の元素を含む少なくとも1種の有機化合物と
して含有し、より好ましくは、貴金属有機化合物の化合
物であってRh、Bi及びCrのうちの少なくとも1種
の元素を含む少なくとも1種の有機化合物がベヒクル及
びソルベントのうちの1種以上に溶解した形態で含有す
ることができる。このような有機化合物としては、例え
ば、Rh、Bi及びCrの各成分の樹脂酸塩あるいはメ
ルカプチドあるいはカルボン酸塩等相溶性のあるもので
あればよく、製造原料として、これらのうちの少なくと
も1種、あるいは金属酸化物を用いることができる。
【0034】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、Cu及びNiは、好ましくは、Cu及びNiのうち
の1種以上がベヒクル及びソルベントのうちの1種以上
に溶解した形態で含有することができる。
【0035】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、好ましくは、Cu及びNiは、貴金属有機化合物の
化合物であってCu及びNiのうちの少なくとも1種の
元素を含む少なくとも1種の有機化合物として含有し、
より好ましくは、貴金属有機化合物以外の化合物であっ
てCu及びNiのうちの少なくとも1種の元素を含む少
なくとも1種の有機化合物がベヒクル及びソルベントの
うちの1種以上に溶解した形態で含有することができ
る。このような有機化合物としては、例えば、Cu及び
Niの各成分の樹脂酸塩あるいはメルカプチドあるいは
カルボン酸塩等相溶性のあるものであればよく、製造原
料として、これらのうちの少なくとも1種、あるいは金
属酸化物を用いることができる。
【0036】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、Zn及びFeは、好ましくは、Zn及びFeのうち
の1種以上がベヒクル及びソルベントのうちの1種以上
に溶解した形態で含有することができる。
【0037】本発明のセラミック上絵付用水金におい
て、好ましくは、Zn及びFeは、貴金属有機化合物の
化合物であってZn及びFeのうちの少なくとも1種の
元素を含む少なくとも1種の有機化合物として含有し、
より好ましくは、貴金属有機化合物以外の化合物であっ
てZn及びFeのうちの少なくとも1種の元素を含む少
なくとも1種の有機化合物がベヒクル及びソルベントの
うちの1種以上に溶解した形態で含有することができ
る。このような有機化合物としては、例えば、Zn及び
Feの各成分の樹脂酸塩あるいはメルカプチドあるいは
カルボン酸塩等相溶性のあるものであればよく、製造原
料として、これらのうちの少なくとも1種、あるいは金
属酸化物を用いることができる。
【0038】本発明のセラミック上絵付用水金は、ベヒ
クルを含有することができる。ベヒクルは、テレピン
油、ローズマリー油、サッサフラス油、ラベンダー油、
クローブ油、ピネンのような植物精油長鎖状の脂肪酸等
の1種以上を含むものにすることができる。本発明のセ
ラミック上絵付用水金は、ベヒクルを5〜30重量%
(固形分としては2.5〜15重量%)含有することが
できる。
【0039】[製造例]Rh(ロジウム)及びAu
(金)を含有する水金液に、添加剤Cu(銅)及びNi
(ニッケル)を加えて、Auを11重量%、Rhを0.
01〜0.2重量%、Cuを0.001〜0.045重
量%及びNiを0.007〜0.110重量%含有する
水金液を得る。
【0040】Rh及びAuを含有する水金液に、添加剤
Cu、Ni、Zn及びFeを加えて、Auを11重量
%、Rhを0.01〜0.2重量%、Cuを0.001
〜0.045重量%、Niを0.007〜0.110重
量%、Znを0.001〜0.035重量%、及びFe
を0.001〜0.050重量%含有する水金液を得
る。
【0041】Rh、Bi(ビスマス)、Cr(クロム)
及びAuを含有する水金液に、添加剤Cu及びNiを加
えて、Auを11重量%、Rhを0.01〜0.2重量
%、Biを1.0重量%以下、Crを0.2重量%以
下、Cuを0.001〜0.045重量%及びNiを
0.007〜0.110重量%含有する水金液を得る。
【0042】Rh、Bi、Cr及びAuを含有する水金
液に、添加剤Cu、Ni、Zn及びFeを加えて、Au
を11重量%、Rhを0.01〜0.2重量%、Biを
1.0重量%以下、Crを0.2重量%以下、Cuを
0.001〜0.045重量%、Niを0.007〜
0.110重量%、Znを0.001〜0.035重量
%、及びFeを0.001〜0.050重量%含有する
水金液を得る。
【0043】[使用例]本発明の水金は、セラミック面
に塗布し、例えば700〜900℃で焼成することによ
り、セラミック面に貴金属膜を形成することができる。
【0044】
【実施例】[実施例1〜4]Rh(ロジウム)、Bi
(ビスマス)及びCr(クロム)を含有する水金に対し
て表1の添加剤(Zn及びFeのうちの0〜2種と、C
u及びNiの双方)を添加して、Auが11重量%、R
hが0.05重量%、Biが0.4重量%及びCrが
0.02重量%になるように、かつ、表1の添加剤が表
1に記載の濃度になるようにした。この水金を、セラミ
ック面に塗布し、800℃で焼成して得られた金属薄膜
(装飾体)の特性について、評価した。
【0045】前記水金は、樹脂バルサム、テレピン油を
60:40の割合(重量比)で混合してスラリー形成液
としたものを、水金の全重量に対して20重量%含有す
るように加えたものである。なお、前記水金における上
記元素は、樹脂酸塩として含有させている。
【0046】[比較例1〜9]Rh、Bi及びCrを含
有する水金に対して表1の添加剤(Cu及びNiの双方
は含有させない)を添加して又は全く添加しない以外は
前記実施例と同様にして、Auが11重量%、Rhが
0.05重量%、Biが0.4重量%及びCrが0.0
2重量%になるように、かつ、表1の添加剤が表1に記
載の濃度になるようにした。この水金を、セラミック面
に塗布し、800℃で焼成して得られた金属薄膜(装飾
体)の特性について、評価した。
【0047】〈焼成外観の評価方法〉焼成外観は、装飾
体の発色性について、色差計(日本電色工業製OFC−
31型)を用いて側定する。数宇が大きい方が発色が鮮
やかで良好であることを示している。
【0048】即ち、発色性は、L、a,b値より判定し
た。L、a,b各値は、大きくなるほど明度、赤味、黄
味は夫々増す。従って、L、a,b値が大きい程、金色
として、優れた色である。このテストでは、L、a,b
値の合計が50の場合を基準金色とし、(L+a+b)
/50を発色性の値とした。この値が1以上で大きくな
る程優れた金色として優れた発色性を示すが一般的に合
格値は0.9以上である。
【0049】〈耐ソーダ性の評価方法〉耐ソーダ性は、
下の表1に表わすような条件下で、装飾体を形成した陶
磁器のカップを薬品中に浸漬し、その後装飾体の損傷の
有無を目視により判定して点数化した。
【0050】
【表1】
【0051】判定は、装飾体に損傷がない場合を
[1]、50%損傷した場合を[2]、75%損傷した
場合を[3]、全部損傷した場合を[4]として点数化
した。そして、この損傷に関する評価点数が2以下であ
る場合は合格であるとした。
【0052】実施例1〜4及び比較例1〜9の場合にお
ける焼成外観及び耐ソーダ性の評価結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2の判定の項目における「○」は、焼成
外観及び耐ソーダ性の双方ともに合格であることを示
す。「△」は、焼成外観又は耐ソーダ性のどちらか一方
が不合格であることを示す。「×」は、焼成外観及び耐
ソーダ性の双方ともに不合格であることを示す。なお、
表2中の「*」を付した値は、本発明で特定する範囲か
らはずれている値である。
【0055】
【発明の効果】請求項1〜5のセラミック上絵付用水金
は、ロジウム以外の貴金属100重量部に対して、ロジ
ウムを0.09〜1.82重量部、銅を0.009〜
0.41重量部、及びニッケルを0.063〜1重量部
の比で含有するので、高い耐久性及び耐薬品性(特に、
耐アルカリ性)を有する。
【0056】請求項3〜5のセラミック上絵付用水金
は、請求項3〜5の各々に記載の構成をさらに具備する
ので、上記基本的な効果が顕著である。
【0057】請求項6のセラミックは、本発明のセラミ
ック上絵付用水金で絵付したので、前記水金から形成さ
れた貴金属膜は、高い耐久性及び耐薬品性(特に、耐ア
ルカリ性)を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロジウム以外の貴金属100重量部に対し
    て、ロジウムを0.09〜1.82重量部、銅を0.0
    09〜0.41重量部、及びニッケルを0.063〜1
    重量部の比で含有することを特徴とするセラミック上絵
    付用水金。
  2. 【請求項2】ロジウム以外の貴金属100重量部に対し
    て、ビスマスを9.1重量部以下、クロムを1.82重
    量部以下の比で、ビスマス及びクロムのうちの少なくと
    も1種を含有することを特徴とする請求項1に記載のセ
    ラミック上絵付用水金。
  3. 【請求項3】ロジウム以外の貴金属100重量部に対し
    て、亜鉛を0.32重量部以下、鉄を0.46重量部以
    下の比で、亜鉛及び鉄のうちの少なくとも1種を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜2のいずれか一に記載の
    セラミック上絵付用水金。
  4. 【請求項4】ロジウム以外の貴金属を5〜25重量%含
    有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記
    載のセラミック上絵付用水金。
  5. 【請求項5】前記貴金属は、金、又は、白金、パラジウ
    ム及び銀のうちの少なくとも1種を含有する金であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のセラ
    ミック上絵付用水金。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一に記載のセラミ
    ック上絵付用水金で絵付したことを特徴とするセラミッ
    ク。
JP30113098A 1998-10-22 1998-10-22 耐久性及び耐薬品性に優れたセラミック上絵付用水金 Expired - Fee Related JP3784973B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012245738A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Kenzan:Kk 貴金属被覆岩石の製造方法
JP2016108656A (ja) * 2014-10-13 2016-06-20 ヘレウス ドイチェラント ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー 銅色塗料、その作製プロセス及びその適用
WO2023032532A1 (ja) * 2021-08-30 2023-03-09 株式会社ノリタケカンパニーリミテド セラミックス製品

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