JP2000127898A - 車両用通信システム - Google Patents

車両用通信システム

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JP2000127898A
JP2000127898A JP29974698A JP29974698A JP2000127898A JP 2000127898 A JP2000127898 A JP 2000127898A JP 29974698 A JP29974698 A JP 29974698A JP 29974698 A JP29974698 A JP 29974698A JP 2000127898 A JP2000127898 A JP 2000127898A
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亨 前田
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幸雄 岩崎
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
Yuji Shibagaki
雄次 柴垣
Keiji Yamamoto
圭司 山本
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯機側から車両側に送信されてくる複数の
信号を識別することができる車両用通信システムを提供
する。 【解決手段】 車両2側においては、車外側通信可能領
域Aに磁気信号のリクエスト信号1を送信するととも
に、車内側通信可能領域Bにリクエスト信号1とは周波
数の異なる磁気信号のリクエスト信号2を送信する。携
帯機4側においては、受信したリクエスト信号1、2を
その周波数の相違によって判別して、それぞれに対して
異なるIDコードを含んだ電波信号のアンサーバック信
号1、2を返信する。そして、車両2側では、IDコー
ドの相違からアンサーバック信号1、2を識別して、ア
ンサーバック信号1のときには車両用ドアをアンロック
状態に制御し、アンサーバック信号2のときにはステア
リングをアンロック状態に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両と携帯機との
間でリクエスト信号およびIDコードを含むアンサーバ
ック信号が送受信される車両用通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用通信システム
として、例えば、車両に搭載された送信回路から磁界信
号によるリクエスト信号を車外に向けて間欠的に送信
し、このリクエスト信号を受信したキー形またはカード
形の携帯機がIDコードを含むアンサーバック信号(ア
ンロック信号)を電波として送信する構成のものが供さ
れている。そして、車両に搭載された制御回路は、当該
制御回路に接続された受信回路により受信されたアンサ
ーバック信号に含まれるIDコードを検出し、このID
コードが車両側に予め記憶されているIDコードと一致
したことをもって、車両用ドアをアンロック状態に制御
する。さらに、車両側制御回路は、使用者(運転者)が
携帯機を所持して車両から離れると、当該携帯機は車両
からのリクエスト信号を受信できなくなってアンサーバ
ック信号の送信を停止するので、前記制御回路は車両用
ドアをロック状態とするようになっている。
【0003】即ち、この車両用通信システムは、使用者
が携帯機を携帯所持していれば、使用者が何等の操作を
することもなく、自動的に車両用ドアのロック、アンロ
ック制御を可能とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近においては、上述
した従来の車両用通信システムに、車両側送信回路から
磁界信号によるリクエスト信号を車内に向けて間欠的に
送信し、このリクエスト信号を受信した携帯機が前述同
様のアンサーバック信号を電波として送信し、車両側制
御回路は、当該制御回路に接続された受信回路により受
信されたアンサーバック信号に含まれるIDコードを検
出し、このIDコードが車両側に予め記憶されているI
Dコードと一致したことをもって、ステアリングをアン
ロック状態に制御する機能を付加することが考えられて
いる。
【0005】ところが、このような構成にすると、車両
側制御回路は、携帯機から送信されたアンサーバック信
号が車外に向けたリクエスト信号の応答したものか或い
は車内に向けたリクエスト信号に応答したものかの判別
ができなくなるので、車両用負荷たる車両用ドアのドア
ロックコントローラ、ステアリング用のステアリングロ
ックコントローラの制御に支障が生じないように何らか
の対策が必要になる。
【0006】また、従来の車両用通信システムにおい
て、携帯機に操作手段たるドアロックスイッチおよびド
アアンロックスイッチを設けて、これらのドアロックス
イッチ或いはドアアンロックスイッチを操作することに
より携帯機側送信回路からIDコードを含むドアロック
信号或いはドアアンロック信号を送信し、以て、ドアロ
ックスイッチ或いはドアアンロックスイッチの操作によ
っても車両用ドアのロック或いはアンロック制御を行な
わせるようにすることも考えられている。
【0007】しかしながら、このような構成にすると、
車両側制御回路は、リクエスト信号に応答したアンサー
バック信号(ドアアンロック信号)とドアアンロックス
イッチが操作されたことによるドアアンロック信号との
判別ができないので、例えば、ドアロックスイッチの操
作によるドアロック信号に基づいて車両用ドアをロック
状態にしたにもかかわらずアンサーバック信号に基づい
てアンロック状態に戻されるというように、車両用負荷
たるドアロックコントローラの制御に混乱を生じる不具
合がある。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、車両側から送信される複数
のリクエスト信号に対して携帯機から応答されるアンサ
ーバック信号がどのリクエスト信号に対応するものかを
判断することができる車両用通信システムを提供するに
ある。
【0009】本発明の第2の目的は、車両側からのリク
エスト信号に応答するアンサーバック信号か或いは携帯
機側からの操作手段の操作に基づく制御信号かを判断す
ることができる車両用通信システムを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、車両に設けられ、複数のアンテナ
より夫々周波数の異なるリクエスト信号を空中伝播信号
として送信する車両側送信手段と、携帯機に設けられ、
上記車両側側送信手段からのリクエスト信号を受信する
携帯機側受信手段と、この携帯機側受信手段にて受信し
たリクエスト信号の周波数を弁別してそのリクエスト信
号に割当てられたIDコードを含むアンサーバック信号
を出力する携帯機側制御手段と、この携帯機側制御手段
からのアンサーバック信号を空中伝播信号として送信す
る携帯機側送信手段と、前記車両に設けられ、上記携帯
機側送信手段からのアンサーバック信号を受信する車両
側受信手段と、この車両側受信手段からのアンサーバッ
ク信号のIDコードを識別してそのアンサーバック信号
がいずれのリクエスト信号に対応するかの判断を行なう
車両側制御手段とを具備したことを特徴とする(請求項
1)。
【0011】このような構成によれば、携帯機側制御手
段は、車両側からのリクエスト信号の周波数に応じて異
なるIDコードを含むアンサーバック信号を携帯機側送
信手段を介して送信するので、車両側制御手段は、その
アンサーバック信号のIDコードを識別することにより
送信されてきたアンサーバック信号がどのリクエスト信
号に対応するものかを判断することができ、車両用負荷
の制御に支障を生じることがない。
【0012】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、車両に設けられ、リクエスト信号を空中伝播信号と
して送信する車両側送信手段と、携帯機に設けられ、上
記車両側送信手段からのリクエスト信号を受信する携帯
機側受信手段と、前記携帯機に設けられ操作手段と、前
記携帯機に設けられ、前記携帯機側受信手段がリクエス
ト信号を受信したときにはそのリクエスト信号に割当て
られたIDコードを含むアンサーバック信号を出力し、
前記操作手段が操作されたときには上記IDコードとは
異なるように割当てられたIDコードを含む制御信号を
出力する携帯機側制御手段と、この携帯機側制御手段か
らのアンサーバック信号および制御信号を空中伝播信号
として送信する携帯機側送信手段と、前記車両に設けら
れ、上記携帯機側送信手段からの信号を受信する車両側
受信手段と、この車両側受信手段が受信した信号のID
コードを識別することによりアンサーバック信号か或い
は制御信号かの判断を行なう車両側制御手段とを具備し
たことを特徴とする(請求項2)。
【0013】このような構成によれば、携帯機側制御手
段は、車両側からのリクエスト信号を受信したときには
そのリクエスト信号に割当てられたIDコードを含むア
ンサーバック信号を携帯機側送信手段を介して送信し、
操作手段が操作されたときには上記IDコードとは異な
るように割当てられたIDコードを含む制御信号を上記
携帯機側送信手段を介して送信するので、車両側制御手
段は、そのアンサーバック信号および制御信号のIDコ
ードを識別することにより携帯機側から送信されてきた
信号がアンサーバック信号か或いは制御信号かを判断す
ることができ、車両用負荷の制御に混乱を生じることが
ない。
【0014】この場合、車両側制御手段を、制御信号を
受信したと判断したときにはリクエスト信号の送信を停
止させるように構成するとよい(請求項3)。このよう
な構成によれば、携帯機側からのアンサーバック信号に
よる車両用負荷の制御は禁止されるようになる。
【0015】また、車両側制御手段を、設定時間後にリ
クエスト信号の発信を再開させるように構成することも
できる(請求項4)。このような構成によれば、車両側
制御手段は、携帯機側からのアンサーバック信号に基づ
く車両用負荷の制御に自動的に復帰するので、使用上便
利である。
【0016】さらに、車両用制御手段を、設定時間経過
前に異なる制御信号を受信したときにはリクエスト信号
の送信を再開させるように構成することが望ましい(請
求項5)。このような構成によれば、車両側制御手段
は、携帯機側からのアンサーバック信号に基づく車両用
負荷の制御に使用者の意思により復帰するので、不測の
事態を招くことはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて、図1ないし図4を参照しながら説明する。図2
は、車両用通信システムの電気的構成を概略的に示して
いる。この図2において、車両用通信システム1は、車
両2に搭載されたコントローラ3と、使用者(車両の運
転者)により携帯所持される例えばカード形状をなした
携帯機4とから構成されている。
【0018】コントローラ3は、車両側制御手段として
の制御回路5、車両側送信手段としての発振回路6、7
および車両側受信手段としての受信回路8を備えて構成
されている。制御回路5は、マイクロコンピュータを主
体として構成されるもので、例えば運転席のシート内に
設けられたシートスイッチ9がオン状態即ち運転席に誰
も着座していない状態にあるときに直流電源が供給され
て、発振回路6および7に接続されたアンテナコイル1
0および11を介して、リクエスト信号を磁界信号(空
中伝播信号)として間欠的に送信するようになってい
る。
【0019】すなわち、発振回路6の出力は、例えば数
msから数十msの幅を有するものであって、数十kH
zから数百kHzの周波数のうちの周波数f1 を有して
おり、アンテナコイル10は、この周波数f1 を有する
磁気信号をリクエスト信号1として送信する。また、発
振回路7の出力は、数msから数十msの幅を有するも
のであって、数十kHzから数百kHzの周波数のうち
の周波数f2 を有しており、アンテナコイル11は、こ
の周波数f2 を有する磁気信号をリクエスト信号2とし
て送信する。
【0020】アンテナコイル10は、図1に示す車両2
においては、例えば運転席ドアのドアハンドル2Aの部
分に設けられ、アンテナコイル11は、例えばインスツ
ルメントパネル2Bの部分に設けられている。そして、
アンテナコイル10から送信されるリクエスト信号1に
対する携帯機4の受信可能範囲は、例えば図1に示した
車外側受信可能領域Aのようになっており、また、アン
テナコイル11から送信されるリクエスト信号2に対す
る携帯機4の受信可能範囲は、車内側受信可能領域Bの
ようになっている。
【0021】また、図2における受信回路8はアンテナ
12に接続されており、制御回路5は、アンテナ12お
よび受信回路8を介して、携帯機4から後述するように
電波信号(空中伝播信号)として送信されるアンサーバ
ック信号1、2を受信可能となっている。そして、制御
回路5は、そのアンサーバック信号1、2内のIDコー
ドを検出し、その検出したIDコードと予め不揮発性メ
モリ(図示せず)等に記憶されたIDコード1、2との
照合結果に基づいて、後述する各種車両用負荷の制御を
行うようになっている。
【0022】さらに、制御回路5には、車両用ドアのド
アロック機構を制御するための車両用負荷としてのドア
ロックコントローラ13が接続されている。コントロー
ラ3が携帯機4からの信号に基づいて上記ドアロックコ
ントローラ13を制御する構成は、所謂キーレスエント
リーシステムの構成をなすものである。その他、制御回
路5には、ステアリングのロック機構を制御するための
車両用負荷としてステアリングロックコントローラ14
が接続されている。
【0023】一方、携帯機4は、電池15により動作す
る携帯機側制御手段たる制御回路16、携帯機側受信手
段たる受信回路17、周波数f1 検波回路18、周波数
f2検波回路19および携帯機側送信手段としての送信
回路20を組込んで構成されている。制御回路16は、
例えばマイクロコンピュータを主体に構成されるもので
あり、コントローラ3からのリクエスト信号1、2の受
信を監視し、そのリクエスト信号1、2の受信に応じた
アンサーバック信号1、2の送信を制御するようになっ
ている。この送信の際、不揮発性メモリ(図示せず)等
に記憶されたIDコード1、2が使用される。
【0024】受信回路17は、アンテナコイル21とコ
ンデンサ22とからなる並列共振回路で構成されるもの
で、コントローラ3から送信されたリクエスト信号1、
2を受信して周波数f1 検波回路18、周波数f2 検波
回路19に与えるようになっている。そして、制御回路
16は、周波数f1 検波回路18、周波数f2 検波回路
19のいずれから検波信号が与えられるかによって周波
数f1 、f2 を弁別するようになっている。
【0025】送信回路20は、制御回路16から出力さ
れる前記IDコードを含んだアンサーバック信号1、2
を、アンテナ23を介して電波信号として送信可能に構
成されている。このアンサーバック信号1、2は、詳し
くは後述するが、IDコード1、2を含んだ例えば24
ビットの制御信号フレームとして構成されるものであっ
て、携帯機4が前記リクエスト信号1、2を受信する毎
に送信されるようになっている。
【0026】次に、本実施例の作用について図3及び図
4のフローチャートをも参照して説明する。図2におい
て、車両2の運転席に使用者(車両の運転者)が着座し
ていない場合には、そのシート内に設けられたシートス
イッチ9がオン状態となり、車両2に搭載されたコント
ローラ3の制御回路5は、図3に示すように動作を開始
(スタート)して「リクエスト信号1、2交互に送信」
の処理ステップS1となり、以後、発振回路6、7を交
互に発振動作させてアンテナコイル10、11からリク
エスト信号1、2を間欠的に送信させる。
【0027】この状態において、携帯機4を所持した者
が車両2の外部及び内部に形成されるリクエスト信号1
および2の車外側受信可能領域Aおよび車内側受信可能
領域B内に存在しないときは、制御回路5は、携帯機4
からのアンサーバック信号1、2を受信しないので、図
3の「アンサーバック信号あり?」の判断ステップS2
および「F=1?」の判断ステップS3のいずれにおい
ても「NO」判断してこれらを繰返す。この場合、ドア
ロックコントローラ13により車両用ドアはロック状態
に制御され、ステアリングロックコントローラ14によ
りステアリングはロック状態に制御されているものとす
る。
【0028】一方、携帯機4の制御回路16は、電池1
5が装着されると動作を開始(スタート)し、図4に示
すように、「リクエスト信号あり?」の判断ステップT
1に移行してリクエスト信号がないときにはこの判断ス
テップT1を繰返す。
【0029】これに対し、携帯機4を所持した運転者が
車外側受信可能領域Aに侵入したとすると、携帯機4の
コイルアンテナ21が車両2のコイルアンテナ10から
のリクエスト信号1を受信して周波数f1 検波回路18
および周波数f2 検波回路19に与えるようになり、周
波数f1 検波回路18が検波信号を出力して制御回路1
6に与える。制御回路16は、周波数f1 検波回路18
および周波数f2 検波回路19のいずれかから検波信号
が与えられると判断ステップT1で「YES」と判断し
て「リクエスト信号1?」の判断ステップT2に移行す
る。
【0030】制御回路16は、この判断ステップT2で
は、周波数f1 検波回路18および周波数f2 検波回路
19のいずれから検波信号が与えられたかにより周波数
f1、f2 の判断(弁別)を行なうもので、この場合に
は、周波数f1 検波回路18から検波信号が与えられた
ことにより受信回路17が受信したリクエスト信号は周
波数f1 のリクエスト信号1と弁別して「YES」と判
断し、「アンサーバック信号1出力」の処理ステップT
3に移行する。制御回路16は、この処理ステップT3
では、リクエスト信号1に対応するIDコード1を含む
アンサーバック信号1を作成して送信回路20およびア
ンテナ23を介して送信する。
【0031】さて、車両2側においては、このアンサー
バック信号1を受信回路8がアンテナ12を介して受信
して制御回路5に与えるようになる。制御回路5は、ア
ンサバック信号1が与えられると、図3の判断ステップ
S2で「YES」と判断して次の「F←1」の処理ステ
ップS4に移行してフラグFを「1」にセットした後
「アンサーバック信号1?」の判断ステップS5に移行
する。制御回路5は、この判断ステップS5では、受信
回路20が受信したアンサーバック信号に含まれるID
コードが不揮発性メモリ等に記憶されているIDコード
1と一致するか否かを判断する。そして、この場合に
は、アンサーバック信号1に含まれるIDコードはID
コード1であるので、制御回路5は、判断ステップS5
で「YES」と判断して「ドアアンロック指令信号出
力」の処理ステップS6に移行する。
【0032】制御回路5は、この処理ステップS6で
は、ドアアンロック指令信号を出力してドアロックコン
トローラ13に与えるようになり、ドアロックコントロ
ーラ13は、車両用ドアをアンロック状態にする。制御
回路5は、次に「タイマ1スタート」の処理ステップS
7に移行して、図示しないタイマ1に数秒程度の設定時
間の計時動作を開始させ、判断ステップS2に戻るよう
になる。
【0033】その後も、車両2側からはリクエスト信号
1が間欠的に送信され、これに対して携帯機4側からア
ンサーバック信号1が返信されてくるので、制御回路5
は判断ステップS2、処理ステップS4、判断ステップ
S5、処理ステップS6および処理ステップS7を繰返
すようになるが、ドアロックコントローラ13は、運転
席側ドアが既にアンロック状態にされていたときには何
等の制御も行なわない(このことは、後述するロックの
場合も同様である。)。そして、制御回路5は、処理ス
テップS7に移行する度にタイマ1に設定時間の計時動
作を再開(再スタート)させる。
【0034】その後、運転者が運転席側ドアを開いて車
両2内に乗込もうとすると、携帯機4が車内側受信可能
領域B内に侵入してコイルアンテナ21がコイルアンテ
ナ11からのリクエスト信号2を受信して周波数f1 検
波回路18および周波数f2検波回路19に与えるよう
になり、周波数f2 検波回路19が検波信号を出力して
制御回路16に与える。制御回路16は、判断ステップ
T1で「YES」と判断して「リクエスト信号1?」の
判断ステップT2に移行する。
【0035】制御回路16は、この判断ステップT2で
は、周波数f2 検波回路19から検波信号が与えられた
ことにより受信回路17が受信したリクエスト信号は周
波数f2 のリクエスト信号2と弁別して「NO」と判断
し、「アンサーバック信号2出力」の処理ステップT4
に移行する。制御回路16は、この処理ステップT4で
は、リクエスト信号2に対応するIDコード2を含むア
ンサーバック信号2を作成して送信回路20およびアン
テナ23を介して送信する。
【0036】車両2側においては、このアンサーバック
信号2がアンテナ12および受信回路8を介して制御回
路5に与えられるようになる。制御回路5は、判断ステ
ップS2、処理ステップS4を経て判断ステップS5に
移行し、ここでは「NO」と判断して「アンサーバック
信号2?」の判断ステップS8に移行する。制御回路5
は、この判断ステップS8では、受信回路20が受信し
たアンサーバック信号に含まれるIDコードが不揮発性
メモリ等に記憶されているIDコード2と一致するか否
かを判断する。そして、この場合には、アンサーバック
信号2に含まれるIDコードはIDコード2であるの
で、制御回路5は、判断ステップS8で「YES」と判
断して「ステアリングアンロック指令信号出力」の処理
ステップS9に移行する。
【0037】制御回路5は、この処理ステップS9で
は、ステアリングアンロック指令信号を出力してステア
リングロックコントローラ14に与えるようになり、ス
テアリングロックコントローラ14は、ステアリングを
アンロック状態にする。制御回路5は、次に「タイマ2
スタート」の処理ステップS10に移行して、図示しな
いタイマ2に数秒程度の設定時間の計時動作を開始さ
せ、そして、判断ステップS2に戻るようになる。
【0038】その後も、車両2側からはリクエスト信号
2が間欠的に送信され、これに対して携帯機4側からア
ンサーバック信号2が返信されてくるので、制御回路5
は判断ステップS2、処理ステップS4、判断ステップ
S5、判断ステップS8、処理ステップS9および処理
ステップS10を繰返すようになるが、ステアリングロ
ックコントローラ14は、ステアリングが既にアンロッ
ク状態にされていたときには何等の制御も行なわない。
そして、制御回路5は、処理ステップS10に移行する
度にタイマ2に設定時間の計時動作を再開させる。
【0039】しかして、運転者が車両2の運転席のシー
トに着座すると、シートスイッチ9がオフ状態になって
制御回路5に対する直流電源の供給が制止され、制御回
路5が動作を停止する。したがって、コイルアンテナ1
0、11からのリクエスト信号1、2の送信が停止され
る。
【0040】次に、運転者が運転席から離れて降車する
場合について述べる。運転者が降車すべく運転席側ドア
を開けて運転席から離れると、シートスイッチ9がオン
状態となって制御回路5に直流電源が供給され、制御回
路5が動作を開始してコイルアンテナ10、11からリ
クエスト信号1、2を交互に送信する(図3の処理ステ
ップS1)。そして、運転者が車外に完全に出るまでに
は携帯機4が車内側受信可能範囲Bに位置するようにな
るので、制御回路5は、リクエスト信号2に対する携帯
機4側からのアンサーバック信号2の返信により、判断
ステップS2、処理ステップS4、判断ステップS8、
判断ステップS9および処理ステップS10を経てフラ
グFを「1」にセットするととも、タイマ2に計時動作
を開始させる。
【0041】その後、運転者が完全に車外に出て携帯機
4が車内側受信可能範囲B外になると、携帯機4からは
アンサーバック信号2の返信がなくなるので、制御回路
5は、判断ステップS2で「NO」および判断ステップ
S3で「YES」と判断して「タイマ2タイムアップ
?」の判断ステップS11に移行する。制御回路5は、
この判断ステップS11では、タイマ2がタイムアップ
したか否かを判断するもので、「NO」のときには判断
ステップS12を経て判断ステップS2に戻る。そし
て、そのうちにタイマ2が設定時間の計時動作を終了
(タイムアップ)すると、制御回路5は判断ステップS
11で「YES」と判断して「ステアリングロック指令
信号出力」の処理ステップS13に移行する。
【0042】制御回路5は、この処理ステップS13で
は、ステアリングロックコントローラ14にステアリン
グロック指令信号を与えるようになり、ステアリングロ
ックコントローラ14はステアリングをロック状態にす
る。そして、制御回路5は、判断ステップS12を経て
判断ステップS2に戻る。
【0043】運転者が車外にでると、携帯機4は車外側
受信可能領域Aに位置するようになるので、携帯機4は
リクエスト信号1を受信してアンサーバック信号1を返
信するようになる。これにより、制御回路5は、判断ス
テップS2、処理ステップS4、判断ステップS5、処
理ステップS6および処理ステップS7を経てフラグF
を「1」にセットするとともに、タイマ1に計時動作を
開始させる。その後、運転者が運転席側ドアを閉じて車
両2から離れて携帯機4が車外側受信可能領域1A外に
なると、その携帯機4はリクエスト信号1を受信しなく
なってアンサーバック信号1の返信を停止するようにな
り、したがって、制御回路5は、判断ステップS2、判
断ステップS3、判断ステップS11および処理ステッ
プS13を経て「タイマ1タイムアップ?」の判断ステ
ップS12に移行する。
【0044】制御回路5は、この判断ステップS12で
は、タイマ1がタイムアップしたか否かを判断するもの
で、「NO」のときには判断ステップS2に戻る。そし
て、そのうちにタイマ1が設定時間の計時動作を終了
(タイムアップ)すると、制御回路5は判断ステップS
12で「YES」と判断して「ドアロック指令信号出
力」の処理ステップS14に移行する。
【0045】制御回路5は、この処理ステップS14で
は、ドアロックコントローラ13にドアロック指令信号
を与えるようになり、ドアロックコントローラ13は車
両用ドアをロック状態にする。そして、制御回路5は、
「F←0」の処理ステップS15でフラグFを「0」に
リセットした後に判断ステップS2に戻る。
【0046】このように、本実施例においては、車両2
側では、アンテナコイル10および11より車外側受信
可能領域Aおよび車内側受信可能領域Bにそれぞれ周波
数f1 およびf2 を有するリクエスト信号1および2を
送信し、携帯機4側では、リクエスト信号1および2を
アンテナコイル21により受信して、制御回路16が周
波数f1 およびf2 を弁別することでリクエスト信号1
および2を判別してリクエスト信号1および2にそれぞ
れ対応して割当てられたIDコード1および2を含むア
ンサーバック信号1および2を返信し、そして、車両2
側では、制御回路5が受信したリクエスト信号1および
2のIDコード1および2を識別して受信したアンサー
バック信号がリクエスト信号1に対応するアンサーバッ
ク信号1か或いはリクエスト信号2に対応するアンサー
バック信号2かを判別するようにした。
【0047】したがって、車両2側の制御回路5は、ア
ンサーバック信号1を受信したときには、ドアロックコ
ントローラ13を制御し、アンサーバック信号2をを受
信したときには、ステアリングロックコントローラ14
を制御するようになって、車両用負荷たるドアロックコ
ントローラ13、ステアリングロックコントローラ14
の制御に支障を生じることはない。
【0048】図5ないし図7は本発明の第2の実施例で
あり、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を付し
て示し、以下、異なる部分について説明する。この実施
例に車両用通信システム24は、車両2に搭載されたコ
ントローラ25と、携帯機4とから構成されている。
【0049】コントローラ25は、車両側制御手段とし
ての制御回路26、発振回路6および受信回路8を備え
て構成されている。制御回路26は、マイクロコンピュ
ータを主体として構成されるもので、シートスイッチ9
がオン状態即ち運転席に誰も着座していない状態にある
ときに、直流電源が供給されて発振回路6およびアンテ
ナコイル10を介して、第1の実施例のリクエスト信号
1と同様のリクエスト信号を磁気信号として間欠的に送
信するようになっている。
【0050】そして、制御回路26は、そのアンサーバ
ック信号および後述するドアアンロック信号、ドアロッ
ク信号に含まれたIDコードを検出し、その検出したI
Dコードと予め不揮発性メモリ(図示せず)等に記憶さ
れたIDコード1、2との照合結果に基づいて、後述す
る各種車両用負荷の制御を行うようになっている。な
お、この実施例では、車両2側にステアリングロックコ
ントローラ14は示されていない。
【0051】一方、携帯機4は、電池15により動作す
る携帯機側制御手段たる制御回路27、受信回路17、
(周波数f1 )検波回路18および送信回路20を組込
んで構成されている。制御回路27は、例えばマイクロ
コンピュータを主体に構成されるものであり、コントロ
ーラ25からのリクエスト信号の受信を監視し、そのリ
クエスト信号の受信に応じたアンサーバック信号の送信
を制御するようになっている。この送信の際、制御回路
27は、不揮発性メモリ(図示せず)等に記憶されたI
Dコード1、2のうちのIDコード1とドアアンロック
制御情報とを含む例えば24ビットの制御信号フレーム
からなるアンサーバック信号を作成するようになってい
る。
【0052】携帯機4には、さらに操作手段たるドアア
ンロックスイッチ28およびドアロックスイッチ29が
備えられている。そして、制御回路27は、ドアアンロ
ックスイッチ28がオン操作されたときには、前記不揮
発性メモリ等に記憶されたIDコード1、2のうちのI
Dコード2とドアアンロック制御情報とを含む例えば2
4ビットの制御信号フレームからなる制御信号たるドア
アンロック信号を作成し、ドアロックスイッチ29がオ
ン操作されたときには、前記不揮発性メモリ等に記憶さ
れたIDコード2とドアロック制御情報とを含む例えば
24ビットの制御信号フレームからなる制御信号たるド
アロック信号を作成して、それぞれを送信回路20およ
びアンテナ23を介して送信するようになっている。
【0053】次に、この第2の実施例の作用につき、図
6および図7フローチャートをも参照しながら説明す
る。制御回路5と同様にして制御回路26が動作を開始
(スタート)すると、制御回路26は、図6に示す「リ
クエスト信号送信」の処理ステップP1となり、例えば
リクエスト信号1と同様のリクエスト信号をアンテナコ
イル10から送信し、次の「受信あり?」の判断ステッ
プP2に移行する。したがって、制御回路26は、以後
はアンテナコイル10から間欠的にリクエスト信号を発
信し続けるようになる。
【0054】一方、携帯機4では、制御回路27は、動
作を開始(スタート)すると、図7に示す「リクエスト
信号あり?」の判断ステップQ1となり、ここでは受信
回路17がリクエスト信号を受信したか否かを判断す
る。したがって、携帯機4を携帯した運転者がアンテナ
コイル10による車外側受信可能領域A内に侵入する
と、受信回路17がアンテナコイル10からのリクエス
ト信号を受信して検波回路18に与えるようになり、検
波回路18は、検波信号を制御回路27に与えるように
なる。
【0055】制御回路27は、検波回路18から検波信
号が与えられると、判断ステップQ1で「YES」と判
断して「アンサーバック信号送信」の処理ステップQ2
に移行し、ここでIDコード1とドアアンロック動作情
報とを含むアンサーバック信号を作成して送信回路20
およびアンテナ23を介して送信する。
【0056】車両2側においては、制御回路26は、ア
ンテナ12および受信回路8を介してアンサーバック信
号を受信すると、判断ステップP2で「YES」と判断
して「アンサーバック信号?」の判断ステップP3に移
行する。制御回路26は、この判断ステップP3では、
受信した信号(アンサーバック信号)に含まれるIDコ
ードと不揮発性メモリ等に記憶されているIDコード1
とを比較してこれらが一致すると、「YES」と判断し
て「タイマ1スタート」の処理ステップP4に移行す
る。
【0057】制御回路26は、この処理ステップP4で
は、タイマ1に数秒程度の設定時間の計時動作を開始さ
せ、次の「ドアアンロック指令信号出力」の処理ステッ
プP5に移行する。制御回路26は、この処理ステップ
P5では、ドアロックコントローラ13にドアアンロッ
ク指令信号を与えるようになり、ドアロックコントロー
ラ13は、車両用ドアをアンロック状態に制御する。
【0058】なお、運転者がアンテナコイル10の車外
側受信可能範囲A外にいる場合においても、携帯機4の
ドアアンロックスイッチ28をオン操作したときには、
制御回路27は、判断ステップQ1で「NO」と判断し
て「ドアアンロックスイッチオン?」の判断ステップQ
3に移行し、ここで「YES」と判断して「ドアアンロ
ック信号送信」の処理ステップQ4に移行する。そし
て、制御回路27は、この処理ステップQ4では、不揮
発性メモリ等に記憶されているIDコード2とドアアン
ロック動作情報とを含むドアアンロック信号を作成して
送信回路20およびアンテナ23を介して送信する。
【0059】車両2側では、制御回路26は、アンテナ
12および受信回路8を介してドアアンロック信号を受
信すると、このドアアンロック信号のIDコードは前述
したアンサーバック信号とはIDコードが異なるので、
判断ステップP3で「NO」と判断して「ドアアンロッ
ク信号?」の判断ステップP6に移行する。制御回路2
6は、この判断ステップP6では、ドアアンロック信号
に含まれたIDコードが不揮発性メモリ等に記憶された
IDコード2とを比較して一致すればそのドアアンロッ
ク信号に含まれたドアアンロック制御情報を読取って
「YES」と判断し、処理ステップP5に移行する。し
たがって、携帯機4のドアアンロックスイッチ28のオ
ン操作によっても車両用ドアをアンロック状態に制御す
ることができる。
【0060】さて、運転者が降車して車両2から離れる
場合について述べる。運転者が降車して運転席側ドアを
閉じると、前記実施例と同様にして携帯機4の制御回路
26は動作を開始しており、車両2側からのリクエスト
信号に携帯機4側からアンサーバック信号が返信される
ようになり、制御回路26は、判断ステップP2、P
3、処理ステップP4およびP5を経てタイマ1の計時
動作を開始させる。その後、運転者がアンテナコイル1
0による車外側受信可能領域A外に離れると、制御回路
26は、判断ステップP2、後述する判断ステップP
9、P10および「タイマ1タイムアップ?」の判断ス
テップP7を繰返す。
【0061】すなわち、制御回路26は、判断ステップ
P7では、タイマ1が設定時間の計時動作を終了(タイ
ムアップ)したか否かを判断するもので、「NO」(計
時動作中)のときには判断ステップP2に戻るのであ
る。その後、タイマ1が計時動作を終了すると、制御回
路26は、判断ステップP7で「YES」と判断して
「ドアロック指令信号出力」の処理ステップP8に移行
する。そして、制御回路26は、この処理ステップP8
では、ドアロックコントローラ13にドアロック指令信
号を与えるようになり、ドアロックコントローラ13は
車両用ドアをロック状態に制御する。
【0062】ところで、運転者が降車して運転席側ドア
を閉めてから早急に車両用ドアをロック状態にしたい場
合が生じることもある。このような場合には、携帯機4
のドアロックスイッチ29をオン操作する。これによ
り、制御回路27は、判断ステップQ1,Q3でいずれ
も「NO」と判断して「ドアロックスイッチオン?」の
判断ステップQ5に移行したときに「YES」を判断し
て「ドアロック信号送信」の処理ステップQ6に移行す
る。そして、制御回路27は、この処理ステップQ6で
は、不揮発性メモリ等に記憶されたIDコード2とドア
ロック動作情報とを含むドアロック信号を作成して送信
回路20およびアンテナ23を介して送信する。
【0063】車両2側においては、受信回路8がアンテ
ナ12を介してドアロック信号を受信して制御回路26
に与えるようになり、制御回路26は、判断ステップP
2で「YES」と判断し、判断ステップP3、P6およ
びP9でそれぞれ「NO」と判断した後、判断ステップ
P10に移行する。制御回路26は、この判断ステップ
P10では、受信したドアロック信号に含まれるIDコ
ード2が不揮発性メモリ等に記憶されたIDコード2と
一致することおよびドアロック信号がドアロック動作情
報を含んでいることにより「YES」と判断して、次の
「ドアロック指令信号出力」の処理ステップP11に移
行する。
【0064】制御回路26は、この処理ステップP11
では、ドアロックコントローラ13にドアロック指令信
号を与えるようになり、ドアロックコントローラ13は
車両用ドアをロック状態に制御する。そして、制御回路
26は、次に「リクエスト信号停止」の処理ステップP
12に移行して、発信回路6およびアンテナコイル10
によるリクエスト信号の発信を停止させるようになり、
したがって、以後においては、携帯機4からのアンサー
バック信号の返信はなくなる。制御回路26は、さらに
「タイマ2スタート」の処理ステップP13に移行し、
ここでタイマ2に例えば30秒程度の設定時間の計時動
作を開始させ、次いで、「F←1」の処理ステップP1
4に移行して、フラグFを「1」にセットして判断ステ
ップP2に戻る。
【0065】制御回路26は、判断ステップP2に戻る
と、前述したように携帯機4側からのリクエスト信号の
返信がないので、ここで「NO」と判断し、さらに、
「F=1?」の判断ステップP9に移行する。制御回路
26は、この判断ステップP9では、フラグFが「1」
か否かを判断するもので、処理ステップP14でフラグ
Fが「1」にセットされていることにより「YES」と
判断して、「タイマ2タイムアップ?」の判断ステップ
P15に移行する。
【0066】制御回路26は、この判断ステップP15
では、タイマ2が設定時間の計時動作を終了したか否か
を判断するもので、先ずは、「NO」と判断して、以
後、判断ステップP2、P9およびP15を繰返す。そ
の後、タイマ2が計時動作を終了すると、制御回路26
は、判断ステップP15で「YES」と判断して「F←
0」の処理ステップP16でフラグFを「0」にリセッ
トした後、処理ステップP1に戻る。したがって、制御
回路26は、発振回路6を介してアンテナコイル10よ
りリクエスト信号の送信を再開させる。
【0067】このように、この第2の実施例よれば、携
帯機4側の制御回路27は、車両2側からのリクエスト
信号を受信したときにはそのリクエスト信号に割当てら
れたIDコード1を含むアンサーバック信号を送信し、
操作手段たるドアアンロックスイッチ28或いはドアロ
ックスイッチ29がオン操作されたときには上記IDコ
ード1とは異なるように割当てられたIDコード2を含
むドアアンロック信号或いはドアロック信号を送信する
ので、車両2側の制御回路26は、そのアンサーバック
信号のIDコード1およびドアアンロック信号或いはド
アロック信号のIDコード2を識別することにより携帯
機4側から送信されてきた信号がアンサーバック信号か
或いは制御信号たるドアアンロック信号若しくはドアロ
ック信号かを判断することができる。
【0068】ところで、携帯機4側のドアロックスイッ
チ29のオン操作により車両2側の車両用ドアをロック
状態に制御した場合において、例えば、アンテナコイル
10が引続きリクエスト信号を送信していたとすると、
携帯機4側からはそのリクエスト信号に対してアンサー
バック信号を返信するようになり、したがって、車両2
側の制御回路26は、そのアンサーバック信号に基づい
て車両用ドアを再びアンロック状態に制御してしまう、
というドアロックコントローラ13の制御に混乱が生じ
ることが考えられる。
【0069】そこで、この第2の実施例では、携帯機4
側のドアロックスイッチ29のオン操作によるドアロッ
ク信号によって車両2側の車両用ドアをロック状態に制
御した場合には、運転者が車外側受信可能領域A外に立
去る時間を考慮した例えば30秒程度の設定時間だけア
ンテナコイル10からのリクエスト信号の発信を停止す
るようにしたものであり、携帯機4側からのドアロック
信号に基づいて車両用ドアをロック状態に制御したにも
かかわらずリクエスト信号に対するアンサーバック信号
の返信に基づいて車両用ドアを再びアンロック状態にす
る、というようなドアロックコントローラ13の制御に
混乱が生じることはない。しかも、制御回路26は、タ
イマ2が設定時間の計時動作終了すると、リクエスト信
号の送信を再開して携帯機4側からのアンサーバック信
号に基づくドアロックコントローラ13の制御に自動的
に復帰するので、使用上便利である。
【0070】なお、上記第2の実施例において、タイマ
2の設定時間の計時動作中に(設定時間の経過前に)携
帯機4のドアアンロックスイッチ28がオン操作されて
ドアロック信号とは異なる制御信号たるドアアンロック
信号が送信されたときに、制御回路26がアンテナコイ
ル10からのリクエスト信号の送信を再開させるように
制御する構成してもよい。
【0071】このような構成によれば、車両2側の制御
回路26は、携帯機4側からのアンサーバック信号に基
づくドアロックコントローラ13の制御に使用者の意思
により復帰するので、不測の事態を招くことはない。
【0072】なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施
例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡
張が可能である。第1の実施例においては、車両用負荷
としてドアロックコントローラ13およびステアリング
ロックコントローラ14を示したが、これらのもの以外
の車両用負荷を付加するようにしてもよく、この場合に
も、付加した車両用負荷に対して独自の周波数のリクエ
スト信号および独自のIDコードを含むアンサーバック
信号を割当てるようにする。
【0073】第2の実施例においては、操作手段として
ドアアンロックスイッチ28およびドアロックスイッチ
29をを示したが、他の操作スイッチを付加してもよ
く、この場合も、付加した操作スイッチに独自のIDコ
ードを含む制御信号を割当てるようにする。
【0074】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明
は、次のような効果を得ることができるものである。請
求項1記載の車両用通信システムによれば、携帯機側制
御手段は、車両側からのリクエスト信号の周波数に応じ
て異なるIDコードを含むアンサーバック信号を携帯機
側送信手段を介して送信するので、車両側制御手段は、
そのアンサーバック信号のIDコードを識別することに
より送信されてきたアンサーバック信号がどのリクエス
ト信号に対応するものかを判断することができ、したが
って、アンサーバック信号の送信に基づいて制御される
車両用負荷の制御に支障を生じることはない。
【0075】請求項2記載の車両用通信システムによれ
ば、携帯機側制御手段は、車両側からのリクエスト信号
を受信したときにはそのリクエスト信号に割当てられた
IDコードを含むアンサーバック信号を携帯機機側送信
手段を介して送信し、操作手段が操作されたときには上
記IDコードとは異なるように割当てられたIDコード
を含む制御信号を上記携帯機側送信手段を介して送信す
るので、車両側制御手段は、そのアンサーバック信号お
よび制御信号のIDコードを識別することにより携帯機
側から送信されてきた信号がアンサーバック信号か或い
は制御信号かを判断することができ、したがって、アン
サーバック信号か或いは制御信号に基づいて制御される
車両用負荷の制御に混乱を生じることはない。
【0076】請求項3記載の車両用通信システムによれ
ば、車両側制御手段は、制御信号を受信したと判断した
ときにはリクエスト信号の送信を停止させるようにした
ので、携帯機側からのアンサーバック信号による車両用
負荷の制御は禁止されるようになる。
【0077】請求項4記載の車両用通信システムによれ
ば、車両側制御手段は、設定時間後にリクエスト信号の
発信を再開させるようにので、携帯機側からのアンサー
バック信号に基づく車両用負荷の制御に自動的に復帰す
るようになり、使用上便利である。
【0078】請求項5記載の車両用通信システムによれ
ば、車両用制御手段は、設定時間経過前に異なる制御信
号を受信したときにはリクエスト信号の送信を再開させ
るようにしたので、携帯機側からのアンサーバック信号
に基づく車両用負荷の制御に使用者の意思により復帰さ
せることができ、不測の事態を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における携帯機の受信可
能領域を示す図
【図2】電気的構成を示すブロック図
【図3】車両側の制御回路の制御内容を示すフローチャ
ート
【図4】携帯機側の制御回路の制御内容を示すフローチ
ャート
【図5】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】図4相当図
【符号の説明】
図面中、1は車両用通信システム、2は車両、4は携帯
機、5は制御回路(車両側制御手段)、6および7は発
振回路(車両側送信手段)、8は受信回路(車両側受信
手段)10および11はアンテナコイル(アンテナ)、
12はアンテナ、13はドアロックコントローラ(車両
用負荷)、14はステアリングロックコントローラ(車
両用負荷)、16は制御回路(携帯機側制御手段)、1
7は受信回路(携帯機側受信手段)、20は送信回路
(携帯機側送信手段)、21はアンテナコイル(アンテ
ナ)、23はアンテナ、24は車両用通信システム、2
6は制御回路(車両側制御手段)、27は制御回路(携
帯機側制御手段)、28はドアアンロックスイッチ(操
作手段)、29はドアロックスイッチ(操作手段)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 幸雄 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 水野 博光 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 柴垣 雄次 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 山本 圭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ00 JJ03 LL01 LL18 5K034 CC06 DD01 EE03 HH01 HH02 HH07 HH11 NN13 NN26 5K067 AA34 BB32 DD11 DD17 DD24 EE02 EE61 HH21 HH22 KK00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、複数のアンテナより夫
    々周波数の異なるリクエスト信号を空中伝播信号として
    送信する車両側送信手段と、 携帯機に設けられ、上記車両側送信手段からのリクエス
    ト信号を受信する携帯機側受信手段と、 この携帯機側受信手段にて受信したリクエスト信号の周
    波数を弁別してそのリクエスト信号に割当てられたID
    コードを含むアンサーバック信号を出力する携帯機側制
    御手段と、 この携帯機側制御手段からのアンサーバック信号を空中
    伝播信号として送信する携帯機側送信手段と、 前記車両に設けられ、上記携帯機側送信手段からのアン
    サーバック信号を受信する車両側受信手段と、 この車両側受信手段からのアンサーバック信号のIDコ
    ードを識別してそのアンサーバック信号がいずれのリク
    エスト信号に対応するかの判断を行なう車両側制御手段
    とを具備したことを特徴とする車両用通信システム。
  2. 【請求項2】 車両に設けられ、リクエスト信号を空中
    伝播信号として送信する車両側送信手段と、 携帯機に設けられ、上記車両側送信手段からのリクエス
    ト信号を受信する携帯機側受信手段と、 前記携帯機に設けられた操作手段と、 前記携帯機に設けられ、前記携帯機側受信手段がリクエ
    スト信号を受信したときにはそのリクエスト信号に割当
    てられたIDコードを含むアンサーバック信号を出力
    し、前記操作手段が操作されたときには上記IDコード
    とは異なるように割当てられたIDコードを含む制御信
    号を出力する携帯機側制御手段と、 この携帯機側制御手段からのアンサーバック信号および
    制御信号を空中伝播信号として送信する携帯機側送信手
    段と、 前記車両に設けられ、上記携帯機側送信手段からの信号
    を受信する車両側受信手段と、 この車両側受信手段が受信した信号のIDコードを識別
    することによりアンサーバック信号か或いは制御信号か
    の判断を行なう車両側制御手段とを具備したことを特徴
    とする車両用通信システム。
  3. 【請求項3】 車両側制御手段は、制御信号を受信した
    判断したときにはリクエスト信号の送信を停止させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項2記載の車
    両用通信システム。
  4. 【請求項4】 車両側制御手段は、設定時間後にリクエ
    スト信号の発信を再開させるように構成されていること
    を特徴とする請求項3記載の車両用通信システム。
  5. 【請求項5】 車両用制御手段は、設定時間経過前に異
    なる制御信号を受信したときにはリクエスト信号の送信
    を再開させるように構成されていることを特徴とする請
    求項4記載の車両用通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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