JP2000127853A - ミラー駆動方法及び車両用電動式ミラー装置 - Google Patents

ミラー駆動方法及び車両用電動式ミラー装置

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JP2000127853A
JP2000127853A JP10304514A JP30451498A JP2000127853A JP 2000127853 A JP2000127853 A JP 2000127853A JP 10304514 A JP10304514 A JP 10304514A JP 30451498 A JP30451498 A JP 30451498A JP 2000127853 A JP2000127853 A JP 2000127853A
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drive motor
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motor
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Yoshiro Nagayama
芳郎 永山
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーを目標位置まで移動させる時間を大幅
に短縮する。 【解決手段】 上下駆動用モーターと左右駆動用モータ
ーとによってミラーを現在位置ア点から目標位置イ点に
動かすに際し、上記上下駆動用モーター及び上記左右駆
動用モーターを同時に駆動して、上記ミラーを斜めに動
かす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラー駆動方法及
び車両用電動式ミラー装置に関し、詳細には、ミラーを
現在位置から目標位置に短時間で移動させることのでき
るミラー駆動方法及び車両用電動式ミラー装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等の車両に使用されてい
るアウトサイドミラーは、リモートコントロール機構に
よってミラーの向きが運転者等に合わせて適宜調整でき
るように構成されている。
【0003】上記ミラーの角度調整は、例えばマニュア
ル操作によって、運転者がリモートコントロールスイッ
チを上下左右それぞれの方向に押すことで、上下駆動用
モーター又は左右駆動用モーターを駆動させてミラーを
所望の向きとなるように動かすようにして行われる。
【0004】ところで、車庫入れ等により車をバックさ
せるような場合において、トランスミッションがリバー
ス位置に切り換えられると、ミラーが自動的に後輪周辺
に動いて後方視界を確保するように構成されてなる、自
動車用電動式ミラー装置(いわゆるリモコンドアミラ
ー)が、例えば特開平6−286525号公報等に開示
されている。
【0005】かかる自動車用電動式ミラー装置において
は、トランスミッションがリバース位置に切換えられる
とミラーが予め決められた後方確認位置(目標位置)ま
で自動的に動いて後方視界を確保し、その後トランスミ
ッションがリバース位置以外の位置に切換えられると元
の位置(復帰位置)にミラーが自動的に復帰するように
なっている。
【0006】このように、トランスミッションのリバー
ス位置への切換え動作に応じてミラーの目標位置及び復
帰位置への回動が自動的に行われるため、後方視界を確
保して車を容易にバックさせることができ、危険を未然
に回避することができる。また、車をバックさせるだけ
でなく側方駐車をする場合等においても、斜め後方部分
に危険物があるのを確認した上で車を幅寄せすることが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動車
用電動式ミラー装置において、通常使用位置から後方確
認位置へミラーを動かすには、ミラーを上下方向又は左
右方向に動かす上下駆動用モーターと左右駆動用モータ
ーの内、例えば一方の上下駆動用モーターのみを駆動し
てミラーを下向きに垂直移動させる。そして次に、上記
上下駆動用モーターは停止させ左右駆動用モーターのみ
を駆動させて、上記ミラーを目標位置まで水平に動か
す。
【0008】つまり、上下駆動用モーターと左右駆動用
モーターを交互に動かすことによって、ミラーを上下方
向又は左右方向の何れか一方向にそれぞれ動かして、ミ
ラーを現在位置から目標位置に動かすようにしている。
【0009】しかし、上記のようにミラーを駆動制御し
た場合には、現在位置から目標位置にミラーを移動させ
るまでに時間がかかる。そのため、後方確認位置にミラ
ーが到達するまでバックすることができない。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上述の
課題を解決するために提案されたものであり、上下駆動
用モーターと左右駆動用モーターとによってミラーを現
在位置から目標位置に動かすに際し、上記上下駆動用モ
ーター及び上記左右駆動用モーターを同時に動かして、
上記ミラーを斜めに動かす。
【0011】このように、上下駆動用モーターと左右駆
動用モーターを同時に駆動してミラーを目標位置へと斜
めに動かしているため、ミラーを目標位置にまで移動さ
せる時間を大幅に短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態は、自動車用のフェンダー又はドアに装着さ
れるアウトサイドミラー(電動式ミラー装置)に本発明
を適用したものである。
【0013】先ず、アウトサイドミラーの構成について
簡単に説明する。アウトサイドミラーは、図6及び図7
に示すように、ミラーハウジング1に取り付けられたミ
ラー2と、このミラー2を上下方向又は左右方向に傾け
る駆動部ユニット3とから構成されている。ミラー2
は、駆動部ユニット3によって駆動操作されるミラーハ
ウジング1に固定されており、この駆動部ユニット3の
駆動により該ミラーハウジング1と共に上方向、下方
向、左方向、右方向に動くようになっている。
【0014】上記駆動部ユニット3は、図6及び図7に
示すように、ミラー2の向きを左右方向に変える左右駆
動用モーター4と、ミラー2の向きを上下方向に変える
上下駆動用モーター5と、これら左右駆動用モーター4
及び上下駆動用モーター5の駆動力を後述するそれぞれ
のミラー回転用左右ロッド6及びミラー回転用上下ロッ
ド7に伝達するそれぞれの歯車機構部と、ミラー2の位
置を検出するミラー左右方向検知手段である左右方向検
知用ポテンショメータ8と、ミラー2の位置を検出する
ミラー上下方向検知手段である上下方向検知用ポテンシ
ョメータ9とが、筐体であるユニット本体10内に設け
られた構成とされている。
【0015】上記歯車機構部は、図6に示すように、左
右駆動用モーター4及び上下駆動用モーター5の駆動軸
に取り付けられたウォームホイールギヤ11と、このウ
ォームホイールギヤ11に噛み合うウォームギヤ12
と、該ウォームギヤ12に噛み合う平歯車13とからな
る。ウォームギヤ12は、図7に示すように上下方向に
所定距離を置いて二つのギヤを有した、いわゆる二段ギ
ヤとされている。その上側のギヤに、上記ウォームホイ
ールギヤ11が噛み合い、下側のギヤに、上記平歯車1
3が噛み合うようになっている。
【0016】上記ミラー回転用左右ロッド6及び上記ミ
ラー回転用上下ロッド7は、図6及び図7に示すよう
に、上記平歯車13の中心に圧入固定された回転体14
に、その軸芯を垂直方向に向けて回転自在に支持されて
いる。そして、このミラー回転用左右ロッド6及びミラ
ー回転用上下ロッド7は、上記回転体14に設けられた
ねじりコイルバネ15がその周面に設けられたねじ部に
係合し、そのねじりコイルバネ15をガイドとして、上
記平歯車13の回転により上下方向に進退するようにな
っている。これらミラー回転用左右ロッド6及びミラー
回転用上下ロッド7が上下方向に動くことで、その先端
部と係合するミラーハウジング1(ミラー2)が上下方
向及び左右方向に動くことになる。
【0017】上記左右方向検知用ポテンショメータ8及
び上下方向検知用ポテンショメータ9は、例えば可変抵
抗器からなり、上記ミラー2の左右方向及び上下方向の
位置を検出するようになっている。上記左右方向検知用
ポテンショメータ8及び上記上下方向検知用ポテンショ
メータ9には、上記ミラー回転用左右ロッド6及びミラ
ー回転用上下ロッド7の下端部に接触し軸部16を中心
として左右方向にいわゆるシーソー状態に動くレバー1
7と係合する連結部材18によって、当該ミラー回転用
左右ロッド6及びミラー回転用上下ロッド7の上下方向
における位置が伝達されるようになっている。
【0018】次に、上記アウトサイドミラーを動かす角
度制御装置について説明する。かかる角度制御装置は、
図1に示すように、左右駆動用モーター4と、上下駆動
用モーター5と、左右方向検知用ポテンショメータ8
と、上下方向検知用ポテンショメータ9と、電源19
と、定電圧回路20と、制御部21と、スイッチ回路2
3と、警報発砲手段であるブザー発音回路24とを有し
て構成されている。
【0019】この角度制御装置においては、例えば12
Vのバッテリーを電源19とし、その電源19からの電
圧を定電圧回路20によって5Vの一定電圧としてマイ
クロコンピュータである制御部21に供給する。制御部
21では、リモートコントロールスイッチからのスイッ
チ入力信号と、上記左右方向検知用ポテンショメータ8
及び上下方向検知用ポテンショメータ9からのそれぞれ
の入力信号を検知して、モータードライバー回路22に
指令し、上記左右駆動用モーター4及び上下駆動用モー
ター5の駆動制御を行う。
【0020】上記制御部21では、図5に示すように、
パワーユニットである駆動部ユニット3の機械的な作動
限界領域外縁(図中円で示す)の内側に、マイクロコン
ピュータによってプログラムした作動規制範囲を設けて
ある。上記作動限界領域外縁は、その線上にミラー2が
移動したときに、左右駆動用モーター4及び上下駆動用
モーター5がスリップする最外周領域の外縁を示す。一
方、作動規制範囲外縁(外縁が矩形で示される)は、左
右駆動用モーター4及び上下駆動用モーター5がスリッ
プする直前の外縁を表す。図5は、縦軸を上下方向検知
用ポテンショメータ9による出力(電圧V)とし、横軸
を左右方向検知用ポテンショメータ8による出力(電圧
V)として、ミラー2の位置を座標で示している。
【0021】次に、上記角度制御装置による動作を図2
及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0022】上記制御部21に上記電源19から一定電
圧が供給されると、ステップS1において制御プログラ
ムがスタートし、ステップS2で初期設定(イニシャル
セット)が行われる。初期設定では、メモリーの初期化
及び制御信号の入出力端子の使用状態を設定する。
【0023】ステップS3では、リモートコントロール
スイッチが上に押された場合(YESの場合)には、ス
テップS7に進みその下の制御ルーチンを実行し、NO
である場合はステップS4に進む。ステップS4では、
リモートコントロールスイッチが下に押された場合(Y
ESの場合)は、ステップS8に進んでその下の制御ル
ーチンを実行し、NOである場合はステップS5に進
む。
【0024】そして、ステップS5では、リモートコン
トロールスイッチが右に押された場合(YESの場合)
は、ステップS9に進んでその下の制御ルーチンを実行
し、NOである場合はステップS6に進む。ステップS
6では、リモートコントロールスイッチが左に押された
場合(YESの場合)は、ステップS10に進んでその
下の制御ルーチンを実行し、NOである場合はステップ
S11に進み、左右駆動用モーター4及び上下駆動用モ
ーター5の駆動をストップさせ、ステップS32でブザ
ーをオフとする。
【0025】ここで例えば、ステップS3でリモートコ
ントロールスイッチが上に押された場合の制御ルーチン
について図2を参照して説明すると、先ず、ステップS
7において、ミラー2の現在位置における左右方向検知
用ポテンショメータ8からの出力値(電圧値)を制御部
21が読み込み、その値からステップS12で上下方向
(垂直方向)における作動規制範囲外縁上の上限点及び
下限点を設定する。
【0026】次に、ステップS16で、ミラー2の現在
位置における上下方向検知用ポテンショメータ9からの
出力値(電圧値)を制御部21が読み込む。次いで、ス
テップS20でその現在位置が上限点に達していなけれ
ば(NOの場合)、ステップS24に進んでミラー2を
上側に傾動させると共に、ステップS28でブザーをオ
フとする。現在位置が上限点に達した場合若しくは上限
点より上側(作動規制範囲外縁を越えた位置)にある場
合(YESの場合)は、ステップS33に進み、上下駆
動用モーター5を停止させると共に、ステップS37で
ブザーを鳴らす。
【0027】このブザーの警報により、運転者等の如き
ミラースイッチを操作する者にとっては、システムの正
常動作が確認でき、ミラー2の停止状態を故障と誤認す
るのを防ぐことができる。また、左右駆動用モーター4
及び上下駆動用モーター5のスリップによる左右方向検
知用ポテンショメータ8及び上下方向検知用ポテンショ
メータ9への悪影響も防止できる。
【0028】同様に、ステップS4でリモートコントロ
ールスイッチが下に押された場合(YESの場合)は、
図2に示すように、ステップS8において、ミラー2の
現在位置における左右方向検知用ポテンショメータ8か
らの出力値を制御部21が読み込み、その値からステッ
プS13で上下方向における作動規制範囲外縁上の上限
点及び下限点を設定する。
【0029】次に、ステップS17で、ミラー2の現在
位置における上下方向検知用ポテンショメータ9からの
出力値を制御部21が読み込む。次いで、ステップS2
1でその現在位置が下限点に達していなければ(NOの
場合)、ステップS25に進んでミラー2を下側に傾動
させると共に、ステップS29でブザーをオフとする。
現在位置が下限点に達した場合若しくは下限点より下側
にある場合(YESの場合)は、ステップS34に進
み、上下駆動用モーター5を停止させると共に、ステッ
プS38でブザーを鳴らす。
【0030】一方、ステップS5でリモートコントロー
ルスイッチが右に押された場合(YESの場合)は、図
2に示すように、ステップS9において、ミラー2の現
在位置における上下方向検知用ポテンショメータ9から
の出力値(電圧値)を制御部21が読み込み、その値か
らステップS14で左右方向における作動規制範囲外縁
上の右限点及び左限点を設定する。
【0031】次に、ステップS18で、ミラー2の現在
位置における左右方向検知用ポテンショメータ8からの
出力値を制御部21が読み込む。次いで、ステップS2
2でその現在位置が右限点に達していなければ(NOの
場合)、ステップS26に進んでミラー2を右側に傾動
させ、ステップS30でブザーをオフとする。現在位置
が右限点に達した場合若しくは右限点より右側にある場
合(YESの場合)は、ステップS35に進み、左右駆
動用モーター4を停止させると共に、ステップS39で
ブザーを鳴らす。
【0032】同様に、ステップS6でリモートコントロ
ールスイッチが左に押された場合(YESの場合)は、
図2に示すように、ステップS10において、ミラー2
の現在位置における上下方向検知用ポテンショメータ9
からの出力値を制御部21が読み込み、その値からステ
ップS15で左右方向における左向きの作動規制範囲外
縁上の左限点及び右限点を設定する。
【0033】次に、ステップS19で、ミラー2の現在
位置における左右方向検知用ポテンショメータ8からの
出力値を制御部21が読み込む。次いで、ステップS2
3でその現在位置が左限点に達していなければ(NOの
場合)、ステップS27に進んでミラー2を左側に傾動
させると共に、ステップS31でブザーをオフとする。
現在位置が左限点に達した場合若しくは左限点より左側
にある場合(YESの場合)は、ステップS36に進
み、左右駆動用モーター4を停止させると共に、ステッ
プS40でブザーを鳴らす。
【0034】そして本実施形態では、上記ステップS3
2でブザーをオフとした後に、ステップSB1に進んで
このステップSB1を実行する。ステップSB1では、
図3に示すように、ステップS41で記憶スイッチがオ
ン(ON)となると(YESの場合)、ステップS42
に進み、オフとなると(NOの場合)、ステップS43
に進む。上記記憶スイッチは、該記憶スイッチをオンし
た時点の位置をメモリーへ格納させる記憶処理へプログ
ラムを分岐させる。
【0035】ステップS42では、上述したようにミラ
ー2をマニュアル操作したときに検知した該ミラー2の
現在位置を制御部21のメモリー(位置記憶手段)に格
納する。
【0036】ステップS43では、再生スイッチがオン
となる(YESの場合)と、ステップS44で再生制御
がなされ、オフとなる(NOの場合)とステップS3に
戻る。上記再生スイッチは、現在位置から再生する目標
位置へ移動させる再生制御へプログラムを分岐させる。
【0037】上記ステップS44では、上下駆動用モー
ター5と左右駆動用モーター4を同時に駆動してミラー
2を目標位置へと斜めに移動させる制御を、図4のフロ
ーチャート及び図5のミラー位置を座標で表した図を参
照して以下に説明する。
【0038】ここでは、図5に示すように、ミラー2の
現在位置をア点とし、該ミラー2の後方確認位置である
目標位置をイ点とした場合に、ア点からイ点にミラー2
を移動させる場合を例にとって説明する。
【0039】先ず、ステップS45において、キャンセ
ル信号(再生動作中の場合、これを途中で停止させる)
がオンの場合(YESの場合)は、ステップS62に進
んで、上下駆動用モーター5及び左右駆動用モーター4
を停止する指令が出される。
【0040】キャンセル信号がオフの場合(NOの場
合)は、ステップS46からステップS52の制御ルー
チンによって上下駆動用モーター5を駆動する垂直方向
制御データを作成し、次のステップS53からステップ
S59の制御ルーチンによって左右駆動用モーター4を
駆動する水平方向制御データを作成し且つ上記垂直方向
制御データと組み合わせて上下駆動用モーター5と左右
駆動用モーター4を同時に動かす一つの制御データを作
成する。以下に、その制御データを作成するまでの流れ
を詳細に説明する。
【0041】ステップS46では、上下方向検知用ポテ
ンショメータ9によってミラー2の現在位置ア点の上下
方向における位置を読み込む。そして、次のステップS
47では、その現在位置ア点が目標位置イ点の上下方向
における許容下限より上であるか否かを判定する。上記
許容下限は、機構部のムラに対応するため、目標位置に
達したか否かの判定に許容差を設けている(0.1V程
度)。ここの許容下限は、イ点上下データ−0.1Vで
ある。
【0042】許容下限より上でなければ(NOの場
合)、ステップS48に進み、上方向制御データをセッ
トする。すなわち、制御部21が、モータードライバー
回路22へ上下駆動用モーター5を上方向に駆動させる
命令を出力する。
【0043】許容下限より上であれば(YESの場
合)、ステップS49に進む。ステップS49では、現
在位置ア点が目標位置イ点の上下方向における許容上限
より下であるか否かを判定する。上記許容上限は、イ点
上下データ+0.1Vである。
【0044】許容上限より下であれば(YESの場
合)、ステップS50に進み、上下駆動用モーター5を
停止する制御データをセットする。すなわち、制御部2
1が、モータードライバー回路22へ上下駆動用モータ
ー5を停止させる命令を出力する。
【0045】許容上限より下でなければ(NOの場
合)、ステップS51に進み、下方向制御データをセッ
トする。すなわち、制御部21が、モータードライバー
回路22へ上下駆動用モーター5を下方向に駆動させる
命令を出力する。
【0046】そして、ステップS52に進んで、上記の
ようにして得られた上方向制御データと下方向制御デー
タとから上下駆動用モーター5を動かす垂直方向制御デ
ータを求め、この垂直方向制御データをメモリーに一時
格納する。
【0047】次に、ステップS53に進み、左右方向検
知用ポテンショメータ8によってミラー2の現在位置ア
点の左右方向における位置を読み込む。そして、次のス
テップS54では、その現在位置ア点が目標位置イ点の
左右方向における許容右限(イ点左右データ+0.1
V)より左であるか否かを判定する。
【0048】許容右限より左であれば(YESの場
合)、ステップS56に進み、そうでなければ(NOの
場合)、ステップS55に進む。ステップS55では、
右方向制御データをセットする。すなわち、制御部21
が、モータードライバー回路22へ左右駆動用モーター
4を右方向へ駆動させる命令を出力する。
【0049】ステップS56では、現在位置ア点が目標
位置イ点の左右方向における許容左限(イ点左右データ
−0.1V)より右であるか否かを判定する。
【0050】許容左限より右であれば(YESの場
合)、ステップS57に進み、左右駆動用モーター4を
停止する制御データをセットする。すなわち、制御部2
1が、モータードライバー回路22へ左右駆動用モータ
ー4を停止させる命令を出力する。
【0051】許容左限より右でなければ(NOの場
合)、ステップS58に進み、左方向制御データをセッ
トする。すなわち、制御部21が、モータードライバー
回路22へ左右駆動用モーター4を左方向に駆動させる
命令を出力する。
【0052】そして、ステップS59において、上記の
ように得られた右方向制御データと左方向制御データと
から左右駆動用モーター4を動かす水平方向制御データ
を求め、且つこの水平方向制御データと垂直方向制御デ
ータとを組み合わせて、上下駆動用モーター5と左右駆
動用モーター4を同時に動かす一つの制御データを作成
する。
【0053】次に、ステップS60において、上記制御
データを図1に示すモータードライバー回路22に出力
する。すると、上下駆動用モーター5及び左右駆動用モ
ーター4が同時に駆動することによって、図5に示すよ
うに、上記ミラー2が現在位置ア点から斜め45度(水
平線に対して斜め下方に45度)に移動し、ウ点(目標
位置イ点の上下方向における延長線上の点)まで移動す
る。そして次に、左右駆動用モーター4が停止し且つ上
下駆動用モーター5のみが駆動して、ウ点の上下方向に
おける延長線上の目標位置イ点まで直線的に移動する。
【0054】なお、従来は、最初に左右駆動用モーター
4を駆動してミラー2を現在位置ア点からエ点に移動さ
せた後、次に上下駆動用モーター5を駆動してミラー2
をエ点からイ点に移動させるように制御していた。
【0055】このように、上下駆動用モーター5と左右
駆動用モーター4を同時に動かしてミラー2を斜めに動
かすようにしているため、現在位置ア点から目標位置イ
点までの移動時間を大幅に短縮することができる。
【0056】そして、ステップS61に進んで、ミラー
2が目標位置イ点に到達したか否かを判断する。すなわ
ち、ミラー2が目標位置イ点に到達せずに再生完了とな
らなかった場合(NOの場合)は、ステップS45に戻
って、上述の制御ルーチンを実行しミラー2が目標位置
イ点に到達して再生完了となった場合(YESの場合)
は、ステップS63に進んで再生モードオフとなる。
【0057】以上、本発明を適用した具体的な一実施形
態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制
限されることなく種々の変更が可能である。
【0058】例えば、上記制御回路において、上下駆動
用モーターと左右駆動用モーターを同時に駆動してミラ
ーを現在位置から目標位置の左右方向における延長線上
のある位置まで斜めに移動させた後、一方の駆動用モー
ターを停止し且つ他方の駆動用モーターを駆動させて、
その延長線上に沿ってミラーを目標位置に移動させるよ
うに指令するようにしてもよい。このようにしても、上
述の実施形態と同様の効果が得られる。
【0059】また、上述の実施形態では、上下駆動用モ
ーター及び左右駆動用モーターには同一のモーターを使
用しているため、これら上下駆動用モーターと左右駆動
用モーターを同時に駆動すると、必然的にミラーは45
度の方向に動く。そのため、異なる回転数の駆動モータ
ーを上下駆動用モーターと左右駆動用モーターに使用す
ることで、ミラーを現在位置から目標位置に直接斜めに
移動させることもできる。
【0060】また、上述の実施形態では、自動車用のア
ウトサイドミラーに本発明を適用したが、自動車に限ら
ず船舶や自動二輪車等のミラーに適用しても同様の効果
がある。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0062】本発明のミラー駆動方法によれば、上下駆
動用モーターと左右駆動用モーターを同時に駆動してミ
ラーを目標位置へと斜めに動かしているため、ミラーを
目標位置にまで移動させる時間を大幅に短縮させること
ができる。
【0063】一方、本発明の車両用電動式ミラー装置に
よれば、上下駆動用モーター及び左右駆動用モーターを
同時に駆動してミラーを斜めに動かすように指令する制
御回路を有しているため、ミラーを目標位置にまで移動
させる時間を大幅に短縮させることができると共に、周
辺の安全確認作業が速やかにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両用電動式ミラー装置の角度制
御装置を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の車両用電動式ミラー装置の角度制
御装置における動作を示すフローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートのステップSB1に
おけるフローを示すフローチャートである。
【図4】上下駆動用モーターと左右駆動用モーターを同
時に駆動するフローチャートである。
【図5】作動限界領域外縁の内側に作動規制範囲を設け
たもので、ミラーの位置を座標で表した図である。
【図6】アウトサイドミラーの駆動部ユニットを示す平
面図である。
【図7】アウトサイドミラーの断面図である。
【符号の説明】
2 ミラー 3 駆動部ユニット 4 左右駆動用モーター 5 上下駆動用モーター 6 ミラー回転用左右ロッド 7 ミラー回転用上下ロッド 8 左右方向検知用ポテンショメータ 9 上下方向検知用ポテンショメータ 21 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下駆動用モーターと左右駆動用モータ
    ーとによってミラーを現在位置から目標位置に動かすに
    際し、 上記上下駆動用モーター及び上記左右駆動用モーターを
    同時に駆動して、上記ミラーを斜めに動かすことを特徴
    とするミラー駆動方法。
  2. 【請求項2】 ミラーの向きを上下方向に変える上下駆
    動用モーターと、 上記ミラーの向きを左右方向に変える左右駆動用モータ
    ーと、 上記ミラーを傾ける入力信号を受けて上記上下駆動用モ
    ーター及び上記左右駆動用モーターを駆動させて上記ミ
    ラーの向きを変える指令を出す制御部とを備えており、 上記制御部は、上記上下駆動用モーター及び上記左右駆
    動用モーターを同時に駆動して上記ミラーを斜めに動か
    すように指令する制御回路を有していることを特徴とす
    る車両用電動式ミラー装置。
  3. 【請求項3】 上記制御回路は、上記上下駆動用モータ
    ー及び上記左右駆動用モーターを同時に駆動して上記ミ
    ラーを現在位置から目標位置の上下方向又は左右方向に
    おける延長線上のある位置まで斜めに移動させた後、一
    方の駆動用モーターを停止し且つ他方の駆動用モーター
    を駆動させて、その延長線上に沿ってミラーを目標位置
    に移動させるように指令することを特徴とする請求項2
    記載の車両用電動式ミラー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200075414A (ko) * 2018-12-18 2020-06-26 현대자동차주식회사 사이드 미러의 구동 장치, 사이드 미러를 가지는 차량 및 그 제어 방법
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