JP2000127803A - 車両の運転指向推定装置 - Google Patents

車両の運転指向推定装置

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JP2000127803A
JP2000127803A JP10298831A JP29883198A JP2000127803A JP 2000127803 A JP2000127803 A JP 2000127803A JP 10298831 A JP10298831 A JP 10298831A JP 29883198 A JP29883198 A JP 29883198A JP 2000127803 A JP2000127803 A JP 2000127803A
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Takashi Ota
隆史 太田
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の運転指向の推定のために道路状況を加
味することにより、運転指向の誤推定を防止する。 【解決手段】 車両の運転状態に基づいて運転指向を推
定する車両の運転指向推定装置において、コーナまでの
距離を検出する距離検出手段(ステップS1)と、検出
されたコーナまでの距離に応じて運転指向の推定内容を
変更する運転指向推定内容変更手段(ステップS2,S
3)とを備えている。したがってコーナに接近したこと
によるアクセルペダルなどの操作の仕方を運転指向を表
しているものとして直ちに採用することがないので、運
転指向の誤推定を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の走行状態
あるいは所定の走行状態を得るための操作量などいわゆ
る車両の特性を、搭乗者の好みに合わせるために、搭乗
者の運転制御の一般的な傾向すなわち運転指向を推定す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されているエンジンなどの動
力源や自動変速機などの変速装置、ステア特性に関係の
ある前後輪の動力分配装置、操舵装置などの各種の装置
を電気的に制御できるようになってきていることは、周
知のとおりである。これらの電気的に制御できる装置で
は、搭乗者(運転者)の操作を電気信号に置換し、その
電気信号に基づいて適宜のアクチュエータを動作させ
て、搭乗者の意図を実現するのが一般的である。しかし
ながら、その人為的操作とアクチュエータなどの実現手
段との間には電気的な処理が介在するので、その電気的
処理の内容によっては、人為的操作と実際に実行される
制御量との間で、電気的な処理内容に応じた偏差が生じ
ることになる。
【0003】搭乗者の意図どおりの制御が実行されれ
ば、その車両は運転者にとって心地よいものとなるが、
同一の操作量であってもその意図は、搭乗者には個性が
あるから、搭乗者ごとに異なっているのが通常である。
すなわち製造段階もしくは出荷段階に設定されている操
作量と実現される制御量との関係は、平均的な搭乗者を
想定したものであるから、必ずしも万人に適合するもの
ではなく、その点で改良の余地がある。
【0004】すなわち搭乗者の運転指向と車両の特性と
の不一致を可及的に低減させることが望ましく、そこで
例えば特開平7−101271号公報に記載された発明
では、アクセル開度や操舵角などの操作量および車速な
どの走行状態量を検出し、その検出値に基づいて搭乗者
の運転指向を推定し、さらにその推定過程に市街地度や
渋滞路度あるいは山間路度などの道路交通状態量を加え
て、搭乗者の運転指向を推定するように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、道路の種別を車両運転特性の推定に反映させること
ができるが、車両の運転操作は走行中に時々刻々変化す
る交通状態に応じて実施しているから、車両を運転する
際の各機器の操作量は、道路の種別が同じであっても交
通状態によって異なることがあり、したがって道路の種
別のみでは運転特性すなわち搭乗者の運転指向を誤推定
する可能性があった。すなわち例えば市街地であって
も、交通渋滞の末尾に接近している場合と交通渋滞に関
係しないで走行している場合とでは、アクセルやブレー
キの操作量が異なる。また通常直進している交差点で右
左折する場合には、アクセルやブレーキの操作量が通常
とは異なることになる。
【0006】従来の装置では、このように自車両の前方
の実際の状態を加味した制御すなわち実際の状態を運転
指向の推定に反映させることができないので、例えば前
方に渋滞が迫っていたり、あるいはコーナが迫っている
ことによりアクセルが戻され、あるいはブレーキが踏ま
れたことに基づいて、燃費を重視する運転指向であると
の判定をおこなうなど、運転指向の誤判定を生じる可能
性があった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、車両の前方の実情を加味することにより運
転指向の誤判定を防止することのできる装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、車両の運転状
態に基づいて運転指向を推定する車両の運転指向推定装
置において、コーナまでの距離を検出する距離検出手段
と、検出されたコーナまでの距離に応じて運転指向の推
定内容を変更する運転指向推定内容変更手段とを備えて
いることを特徴とするものである。
【0009】したがって請求項1の発明によれば、前方
のコーナが接近している場合と、前方のコーナまでの距
離が長い場合とでは、運転指向の推定を異ならせる。例
えばコーナが近い場合には、駆動力を増大させて走行す
る指向に判定しやすくし、これとは反対にコーナまでの
距離が長い場合には、燃費を重視する指向に判定し易く
する。その結果、大きい駆動力を好んで使用して走行し
ている際にコーナに接近し、それに伴ってアクセルの操
作量が相対的に小さくなったり、ブレーキの踏み込みが
頻繁あるいは大きくなるなどの運転状態が生じても、こ
れをもって直ちに燃費を重視する運転指向であるとの推
定をおこなうことがなくなるので、運転指向の誤推定を
防止することができる。
【0010】また、請求項2の発明は、車両の運転状態
に基づいて運転指向を推定し、その推定された運転指向
を車両の運転制御に反映させる車両の運転指向推定装置
において、前方の車両との車間距離を検出する車間距離
検出手段と、検出された車間距離が予め定めた距離より
短い場合に前記運転指向の推定もしくは推定された運転
指向の車両の運転制御への反映のいずれか少なくとも一
方を禁止する禁止手段とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0011】したがって請求項2の発明によれば、アク
セルやブレーキなどの操作量が、搭乗者の好みによるよ
りも、車間距離によって大きく影響される状態すなわち
車間距離が短い場合には、運転指向の推定や推定した運
転指向に基づく制御が禁止される。すなわち搭乗者の指
向を正確に反映した操作量などの運転状態を得られない
場合には、運転指向の推定自体をおこなわないことによ
り、誤推定が防止され、またたとえ誤推定したとしても
その推定結果が実現されないので、実質的に運転指向の
誤推定を防止することができる。
【0012】さらに請求項3の発明は、車両の運転状態
に基づいて運転指向を推定する車両の運転指向推定装置
において、前方の車両との車間距離を検出する車間距離
検出手段と、検出された車間距離が短いほど、大きい駆
動力もしくは制動力を要求する出力指向に推定しやすく
する出力指向推定手段とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0013】したがって請求項3の発明によれば、車間
距離が短くなった状態では、大きい駆動力もしくは制動
力を使用して走行する傾向の強い出力指向に推定しやす
くなる。すなわち車間距離が短い状態では、前方車両に
対するある程度以上の接近を避けるためにアクセルの操
作量が小さくなり、あるいは緩慢になるが、これは、燃
費を重視する運転指向を反映したものではなく、車間距
離を反映したものであるから、燃費重視とは反対の出力
指向を推定しやすくし、運転指向の誤推定を防止する。
【0014】さらに、請求項4の発明は、車両の運転状
態に基づいて運転指向を推定する車両の運転指向推定装
置において、走行路の勾配を検出する道路勾配検出手段
と、その道路勾配検出手段によって検出された走行路の
登坂勾配が大きいほど、燃費を重視した運転指向に推定
し易くする燃費指向推定手段とを備えていることを特徴
とするものである。
【0015】したがって請求項4の発明によれば、登坂
勾配が大きければ、出力を増大するように操作されてい
ても、高出力での運転指向とは推定せずに、これとは反
対に燃費を重視する運転指向側に推定する。すなわち登
坂路では、大きい出力を要求されるためにアクセルペダ
ルの踏み込み量が大きくなるなど出力を増大させる操作
を通常おこなうが、これは、登坂路での一般的な車速を
維持するための操作であり、これをもって高出力で走行
する運転指向であると推定すれば、誤推定することにな
り、したがってこの場合は、燃費指向に推定する傾向を
強くし、誤推定を防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面に示す具体
例に基づいて説明する。この発明で対象とする車両の一
例が図6に示されている。この車両1には、搭載機器と
して、エンジン2および変速機3ならびにサスペンショ
ン4などが搭載されている。これらの動作状態を検出す
るための各種のセンサ(図示せず)が設けられており、
その検出信号がそれぞれの制御装置(コンピュータ)に
入力されている。また自車両1の周囲や走行予定路の状
況を検出するためにナビゲーションシステム5およびレ
ーダークルーズシステム6が搭載されている。このナビ
ゲーションシステム5は、GPS(グローバル・ポジシ
ョニング・システム)や地磁気センサあるいはジャイロ
センサを使用した自律航法により、電子化された地図上
に自車両1の位置を示して目的地まで案内するシステム
と、地上に設置されたビーコンやサインポストなどから
交通渋滞情報を含む各種の道路情報や施設に関する情報
を得る各種の道路交通情報システムを含む。
【0017】さらに、レーダークルーズシステム6は、
自車両1に対する前方の車両についての情報を得るため
の手段であって、赤外線などのレーザービームやミリ波
などの電磁波を前方に照射し、前方車両から反射された
電磁波を受信して距離および相対速度を検出するように
構成されている。
【0018】これらのナビゲーションシステム5やレー
ダークルーズシステム6によって得られた自車両1の周
囲の情報が前記各動作機構を制御する制御装置に入力さ
れる。例えばエンジン用電子制御装置(E−ECU)7
や変速機用電子制御装置(T−ECU)8などとナビゲ
ーションシステム5およびレーダークルーズシステム6
との間でデータを相互に送信するように構成されてい
る。
【0019】ここで、上記のナビゲーションシステム5
についてさらに説明すると、図7に示すように、このナ
ビゲーションシステム5は、光ディスクや磁気ディスク
などの情報記録媒体9が装填され、情報記録媒体9に記
憶されている情報を読み取るプレーヤー10と、プレー
ヤー10により読み取られた情報を二次元や三次元で画
像表示するための表示部11とを備えている。
【0020】また、ナビゲーションシステム5は、車両
の現在位置や道路状況を検出するための第1位置検出部
12および第2位置検出部13と、道路状況を音声によ
り運転者に知らせるスピーカ14とを備えている。上記
表示部11は、室内のインストルメントパネルやグロー
ブボックスの側方などに設けられた液晶ディスプレイ、
CRTなどの他、フロントウィンドの視界に影響のない
箇所に設けられた画像投影部などを用いることが可能で
ある。
【0021】そして、これらプレーヤー10と、表示部
11と、第1位置検出部12および第2位置検出部13
と、スピーカ14とは、電子制御装置15により制御さ
れる。この電子制御装置15は、中央演算処理装置(C
PU)および記憶装置(RAM、ROM)並びに入出力
インターフェースを主体とするマイクロコンピュータに
より構成されている。
【0022】前記情報記録媒体9には車両の走行に必要
な情報、例えば地図、地名、道路、道路周辺の主要建築
物などが記憶されているとともに、道路の具体的な状
況、例えば直線路やカーブあるいはコーナ、登坂もしく
は降坂さらにはそれぞれの勾配、一般道路、高速道路、
未舗装道、砂利道、砂漠、河川敷、林道、農道、低摩擦
係数路などが記憶されている。
【0023】また、第1位置検出部12は、車両の走行
する方位を検出する地磁気センサ16、車速センサ1
7、ステアリングホイールの操舵角を検出するステアリ
ングセンサ18、車両と周囲の物体との距離を検出する
距離センサ19、加速度センサ20などを備えている。
さらに、第2位置検出部13は、人工衛星21からの電
波を受信するGPSアンテナ22と、GPSアンテナ2
2に接続されたアンプ23と、アンプ23に接続された
GPS受信機24とを備えている。
【0024】この第2位置検出部13は、路側、信号
機、交差点の路面などに設置され、かつ、物体検知およ
びその伝達を行う地上検出システムや、道路情報を出力
するビーコンまたはサインポストや、VICS(ビーク
ル・インフォメーション&コミュニケーション・システ
ム)、SSVS(スーパー・スマート・ビークル・シス
テム)などの地上設置情報伝達システム25から発信さ
れる電波を受信するアンテナ26と、アンテナ26に接
続されたアンプ27と、アンプ27に接続された地上情
報受信機28とを備えている。
【0025】上記第1位置検出部12および第2位置検
出部13により、現在位置の検出と走行予定道路に存在
する走行阻害状態、例えば渋滞、故障車両、工事中、積
雪、土砂崩れ、河川の増水、通行止め、落石、倒木、交
差点での停止車両、人や動物の存在などの検出とが可能
である。
【0026】なお、上記車両の制御装置は、走行中の安
全性を向上するために、ASV(アドバンスドセーフテ
ィビークル)機能、例えば、車両が周囲の物体に接近し
た場合にシートを振動させることで運転者に知らせる機
能や、車両が周囲の物体に接触した場合にエアバッグを
展開させる機能などを付加することも可能である。
【0027】さらに、レーダークルーズシステム6につ
いて説明すると、図8に示すように、このレーダークル
ーズシステム6は、レーダーセンサ29とディスタンス
コントロールコンピュータ30とを主体として構成され
ている。このレーダーセンサ29は、赤外線レーザーな
どの電磁波を発進する発振器および受信器ならびにマイ
クロコンピュータなどからなるものであって、発振器か
ら照射した電磁波が前方の車両の車体もしくはリフレク
ターなどに反射し、その反射波が受信器で受信されるま
での時間および入射角度をマイクロコンピュータで演算
し、自車両1の走行線上の前方車両の有無、前方の車両
との車間距離、相対速度などのデータをディスタンスコ
ントロールコンピュータ30に出力するように構成され
ている。また、ディスタンスコントロールコンピュータ
30は、主として追従走行に関する制御をおこなうもの
であって、レーダーセンサ29から入力された車間距離
や相対速度などのデータに基づいて目標加速度、ダウン
シフト、接近警報ブザーなどの要求信号をエンジン用電
子制御装置7に出力するように構成されている。
【0028】なお、エンジン用電子制御装置7は、これ
らの要求信号に基づいて原動機2の出力を制御する電子
スロットルバルブ(図示せず)や変速機用電子制御装置
8あるいはスキッドコントロールコンピュータ31に指
令信号を出力するようになっている。このスキッドコン
トロールコンピュータ31には接近警報ブザー32が接
続されている。
【0029】また一方、自車両1に搭載されている変速
機3は変速比を電気的に制御することのできる有段式あ
るいは無段式の自動変速機であって、変速機用電子制御
装置8からの変速指令信号に基づいて変速比を大小に変
更するように構成されている。また、ロックアップクラ
ッチを内蔵したトルクコンバータ(図示せず)を有する
変速機3である場合には、そのロックアップクラッチの
係合・解放ならびにスリップ状態を変速機用電子制御装
置8からの指令信号によって制御するように構成されて
いる。
【0030】その自動変速機3の一例を図9にスケルト
ン図で示してある。ここに示す自動変速機3は、前進5
段・後進1段の変速段を設定することができ、トルクコ
ンバータTcを介してエンジン1に連結されている。こ
のトルクコンバータTcは、エンジン1のクランク軸C
sに連結されたポンプインペラPiと、自動変速機3の
入力軸Siに連結されたタービンランナーTrと、これ
らポンプインペラPiとタービンランナーTrとの間を
直結するロックアップクラッチLcと、一方向クラッチ
Owcによって一方向の回転が阻止されているステータS
tとを備えている。
【0031】上記自動変速機3は、ハイおよびローの2
段の切り換えをおこなう副変速部38と、後進段および
前進4段の切り換えが可能な主変速部39とを備えてい
る。副変速部38は、サンギヤS0 、リングギヤR0 、
およびキャリヤK0 に回転可能に支持されてそれらサン
ギヤS0 およびリングギヤR0 に噛み合わされているピ
ニオンP0 からなる遊星歯車装置40と、サンギヤS0
とキャリヤK0 との間に設けられたクラッチC0 および
一方向クラッチF0 と、サンギヤS0 とハウジング46
との間に設けられたブレーキB0 とを備えている。前述
したC0 センサはこのクラッチC0 の回転数を検出して
おり、したがってこのC0 センサの出力信号が、自動変
速機3への入力回転数を表すことになる。
【0032】主変速部39は、サンギヤS1 、リングギ
ヤR1 、およびキャリヤK1 に回転可能に支持されてそ
れらサンギヤS1 およびリングギヤR1 に噛み合わされ
ているピニオンP1 からなる第1遊星歯車装置41と、
サンギヤS2 、リングギヤR2 、およびキャリヤK2 に
回転可能に支持されてそれらサンギヤS2 およびリング
ギヤR2 に噛み合わされているピニオンP2 からなる第
2遊星歯車装置42と、サンギヤS3 、リングギヤR3
、およびキャリヤK3 に回転可能に支持されてそれら
サンギヤS3 およびリングギヤR3 に噛み合わされてい
るピニオンP3 からなる第3遊星歯車装置43とを備え
ている。
【0033】上記サンギヤS1 とサンギヤS2 とは互い
に一体的に連結され、リングギヤR1 とキャリヤK2 と
キャリヤK3 とが一体的に連結され、そのキャリヤK3
は出力軸44に連結されている。また、リングギヤR2
がサンギヤS3 に一体的に連結されている。そして、リ
ングギヤR2 およびサンギヤS3 と中間軸45との間に
第1クラッチC1 が設けられ、サンギヤS1 およびサン
ギヤS2 と中間軸45との間に第2クラッチC2 が設け
られている。
【0034】またブレーキ手段として、サンギヤS1 お
よびサンギヤS2 の回転を止めるためのバンド形式の第
1ブレーキB1 がハウジング46に設けられている。ま
た、サンギヤS1 およびサンギヤS2 とハウジング46
との間には、第1一方向クラッチF1 およびブレーキB
2 が直列に設けられている。この第1一方向クラッチF
1 は、サンギヤS1 およびサンギヤS2 が入力軸Siと
反対の方向へ逆回転しようとする際に係合させられるよ
うに構成されている。
【0035】キャリヤK1 とハウジング46との間には
第3ブレーキB3 が設けられており、リングギヤR3 と
ハウジング46との間には、第4ブレーキB4 と第2一
方向クラッチF2 とが並列に設けられている。この第2
一方向クラッチF2 は、リングギヤR3 が逆回転しよう
とする際、すなわち第1速で係合させられるように構成
されている。上記クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキ
B0 ,B1 ,B2 ,B3 ,B4 は、油圧が作用すること
により摩擦材が係合させられる油圧式摩擦係合装置であ
る。
【0036】そして副変速部38におけるクラッチC0
の回転数すなわち入力回転数を検出するC0 センサ47
と、主変速部39における第2クラッチC2 の回転数を
検出するC2 センサ48が設けられている。なお、これ
らのセンサ47,48は、前述したように自動変速機用
電子制御装置8に接続されている。
【0037】上記の自動変速機3では、前進5段と後進
段とを設定することができ、これらの変速段を設定する
ための各摩擦係合装置の係合・解放の状態を図10の係
合作動表に示してある。なお、図10において○印は係
合状態、◎印は係合してもトルク伝達に関係しないこと
を、●印はエンジンブレーキを効かせるために係合する
ことを、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0038】図10における符号Pはパーキングレンジ
を示し、Revはリバースレンジを示し、Nはニュートラ
ルレンジを示し、Dは全ての前進段を走行状態に基づい
て設定可能なドライブレンジを示し、“4”は第4速ま
でのアップシフトが可能なレンジを示し、“3”は第3
速までのアップシフトが可能であって第3速でエンジン
ブレーキの効くレンジを示し、“2”は第2速までのア
ップシフトが可能であって第2速でエンジンブレーキの
効くレンジを示し、そしてLはエンジンブレーキの効く
第1速のみが設定可能なレンジを示す。
【0039】上述した制御装置においては、車両に搭載
されている各種のセンサによって検出されたデータが入
力されている。そのデータの例を示すと、車速、スロッ
トル開度、アクセル開度、エンジン回転数、自動変速機
3におけるトルクコンバータのタービン回転数、ブレー
キスイッチからの信号、シフトパターン、エンジン水
温、油温、ストップランプスイッチからの信号、ニュー
トラルスタートスイッチからの信号などである。エンジ
ン用電子制御装置3や自動変速機用電子制御装置8は、
上述したナビゲーションシステム5から入力されるデー
タに加えて、これらの各種のデータに基づいて演算をお
こないエンジン1や自動変速機3を制御するように構成
されている。
【0040】この自動変速機3で設定される変速段は、
走行状態に基づいて変速段領域を定めた変速線図に基づ
いて制御するように構成されている。その変速線図は、
例えば図11に示すように、破線で示すノーマルパター
ンと実線で示すパワーパターンとが用意されている。そ
のノーマルパターンは、燃費を重視した走行をおこなう
ためのものであり、高速段の領域が低車速側に広がった
パターンであって、変速比が小さくて原動機2の回転数
を下げる高速段を設定しやすいパターンである。これに
対してパワーパターンは、出力を重視した走行(いわゆ
るスポーツ走行)をおこなうためのパターンであり、低
速段の領域が高車速側に広がったパターンであって、変
速比が大きくて原動機2の回転数を高くする低速段を設
定しやすいパターンである。この変速パターンの変更
は、後述する運転指向の推定結果に基づいておこなわれ
る。
【0041】さらにまた、電子スロットルバルブを有す
る原動機2が搭載されている場合には、アクセル開度に
対する電子スロットルバルブの開度特性を、エンジン用
電子制御装置7からの指令信号によって適宜に設定する
ことができるように構成されている。例えば図12に示
すように、アクセルペダルストロークに対するスロット
ルバルブ開度が小さくなる低出力特性、アクセルペダル
ストロークに対するスロットルバルブ開度が大きくなる
高出力特性、その中間のノーマル特性を選択できるよう
に構成されており、これらの特性の変更は、後述する運
転指向の推定結果に基づいておこなわれる。
【0042】上記のエンジン用電子制御装置7および変
速機用電子制御装置8は、道路状況や走行環境に関する
多数の入力データに基づいて制御内容を決定するため
に、ニューラルネットワークあるいはファジイ推論によ
る演算をおこなうように構成されている。例えば図13
に示すように、道路状況に関するデータおよび走行環境
に関するデータならびに自車両の走行状態に関するデー
タが入力層のニューロンに入力され、ここで各データに
重み付けされ、中間層のニューロンに送られる。中間層
のニューロンでは所定の変換処理がおこなわれ、また重
み付けがおこなわれる。こうして順次、変換されたデー
タが出力層のニューロンに送られ、ここで所定の変換処
理がなされ、各データの総和として出力指令値が得られ
る。こうして得られた出力信号の正確さは、重み付けに
よって影響を受けるので、例えば正解値と出力値との偏
差に基づいて学習制御をおこない、重み付けを変更す
る。また、走行環境や道路状況に基づいて重み付けを変
更するように構成されている。
【0043】そしてこのニューラルネットワークの出力
値に基づいて搭乗者の運転指向を推定するようになって
いる。これは、例えばニューラルネットワークの出力値
と所定のしきい値とを比較し、その比較結果によって前
述した出力指向あるいは燃費指向の推定をおこない、か
つそのしきい値を前記のコーナまでの距離や車間距離に
よって変更するように構成されている。その具体的な制
御内容については後述する。なお、しきい値の変更に替
えて、前述した重み付けを変更するように構成してもよ
い。
【0044】図1は、その運転指向の推定とそれに基づ
く変速制御を説明するためのフローチャートを示してい
る。図1において、先ずステップS1では、曲率半径R
が予め定めた所定値より小さい前方のコーナまでの距離
L1 を算出し、また前方の車両との車間距離L2 を算出
する。これは、前述したナビゲーションシステム5やレ
ーダークルーズシステム6によって算出することができ
る。なお、このコーナは自車両1が走行する予定の道路
でのコーナであり、したがって道路自体が曲がっている
場合および交差点などの分岐箇所で選択されている道路
が曲がっている場合のいずれも含む。
【0045】ステップS2では、コーナまでの距離L1
が所定の基準値αより大きく、かつ車間距離L2 が所定
の基準値βより大きいか否かが判断される。このステッ
プS2で肯定的に判断された場合には、自車両1の前方
の道路がいわゆる空いた状態になっていて道路状況に特
に制約されることなく走行することができ、したがって
アクセルペダルやブレーキなどの搭載機器に対する操作
量が搭乗者の運転指向を正確に反映したものと考えられ
るので、運転指向の推定を実施する(ステップS3)。
これは、前述したニューラルネットワークによって入力
データの変換や重み付けならびにその総和の演算をおこ
ない、その出力値と所定のしきい値とを比較することに
より、運転指向を推定することにより実施される。その
しきい値は予め設定された値である。
【0046】そして、その推定結果を用いて変速制御を
おこなう(ステップS4)。具体的には、推定結果が燃
費を重視する運転指向の場合には、図11に示すノーマ
ルパターンの変速線図を採用し、これに基づいて変速段
を決定する。また反対に大きい駆動力で走行する傾向が
強い出力指向(スポーツ指向)の場合には、図11に示
すパワーパターンの変速線図を採用し、これに基づいて
変速段を決定する。
【0047】一方、ステップS2で否定的に判断された
場合には、ステップS3を飛ばして直ちにステップS4
に進む。すなわち新たな運転指向の推定をおこなわな
い。これは、車両1がコーナに接近している場合には、
アクセルペダルなどの操作量が、車速などの走行状態を
道路状況に合わせるための量に制約され、搭乗者の運転
指向を反映したものとなっていないと考えられ、したが
って運転指向を表さないデータに基づく誤推定を避ける
ためである。
【0048】このように図1に示す制御例では、自車両
1と前方コーナとの距離の大小に応じて運転指向の推定
が実施もしくは禁止され、その結果、変速制御に用いら
れる運転指向の推定結果が、コーナまでの距離によって
異なったものとなる。したがってステップS1の機能
が、請求項1の距離検出手段および請求項2の車間距離
検出手段に相当し、またステップS2およびステップS
3機能が、請求項1の運転指向推定内容変更手段および
請求項2の禁止手段に相当する。なお、運転指向の推定
結果を反映させる制御は、上記の変速制御以外に、例え
ば図12に示す原動機2の出力特性の変更に使用しても
よい。
【0049】なお、ステップS2で否定的に判断された
場合にステップS4に進むのは、コーナに接近したこと
に伴う操作量を、運転指向として車両の走行制御に反映
させないためであり、したがって上記のように新たな運
転指向の推定を禁止する替わりに、新たにおこなった運
転指向を車両の制御に反映させないようにしても同様の
作用を得ることができる。すなわちたとえ新たに運転指
向の推定をおこなったも従前の運転指向に基づいて制御
を実施すればよい。
【0050】つぎにこの発明の他の制御例について説明
する。図2は前方コーナおよび車間距離に基づいて運転
指向の推定内容を異ならせる制御例であり、先ず、ステ
ップS11で曲率半径Rが所定値より小さいコーナまで
の距離L3 を算出するともに、前方の車両との車間距離
L2 を算出する。これは、前述したナビゲーションシス
テム5やレーダークルーズシステム6によって算出する
ことができる。また、一方、ニューラルネットワークに
よる運転指向の判定(計算)をおこなう(ステップS1
2)。そのニューラルネットワークによる運転指向の判
定結果すなわち出力値Dnnと前記の各距離L2 ,L3 と
に基づいて搭乗者の運転指向を推定する(ステップS1
3)。
【0051】このステップS13の推定は、例えば図3
に示すマップに基づいておこなうことができる。このマ
ップは、原点から離れるほど車間距離L2 が小さくなる
ように横軸に車間距離L2 を取り、また縦軸にニューラ
ルネットワークの出力値Dnnを取り、さらにコーナまで
の距離L3 をパラメータとして燃費指向領域と出力指向
領域とを定めたものである。その領域の境界を示す線す
なわちしきい値は、コーナまでの距離L3 が大きい程、
図3の右上に設定されるように変更される。すなわち運
転指向を判定するしきい値が変化するように構成されて
いる。したがってこの図3に示すマップによれば、車間
距離L2 が小さいほど、またコーナまでの距離L3 が小
さいほど、出力指向(スポーツ指向)と推定されやすく
なっている。
【0052】この図3のマップに基づく制御によれば、
車間距離L2 が小さくなって前方車両に接近した場合
に、運転指向の推定のしきい値が出力指向(スポーツ指
向)を推定しやすいように設定されるから、例えばアク
セルペダルの操作量が小さくなり、あるいは緩慢になっ
ても、燃費指向とは推定せずに出力指向であることの推
定をおこない、もしくはそのように推定する傾向が増大
する。これは、言い換えれば、ニューラルネットワーク
による運転指向の判定を道路状況によって補正する制御
であり、したがって運転指向の誤推定が防止もしくは抑
制される。
【0053】そして、このようにして得られた運転指向
の推定結果を用いて変速制御が実行される(ステップS
14)。これは、図1に示すステップS4と同じであ
る。
【0054】この図2におけるステップ11の機能が請
求項3の車間距離検出手段に相当し、またステップ13
の機能が請求項3の出力指向推定手段に相当する。
【0055】さらにこの発明の他の制御例を説明する。
図4は前方の道路勾配γを加味して運転指向を推定する
例であり、ナビゲーションシステム5から得られる前方
の道路情報によって道路勾配γを算出し(ステップS2
1)、またニューラルネットワークによって運転指向を
判定する(ステップS22)。そのニューラルネットワ
ークによる運転指向の判定結果すなわち出力値Dnnと道
路勾配γとに基づいて搭乗者の運転指向を推定する(ス
テップS23)。
【0056】このステップS23の推定は、例えば図5
に示すマップに基づいておこなうことができる。このマ
ップは、横軸に道路勾配γを取り、原点側で降坂路勾配
が増大し、またこれとは反対側で登坂路勾配が増大する
ように設定され、縦軸にニューラルネットワークの出力
値Dnnとして上側で出力指向(スポーツ指向)を示す
値、下側で燃費指向を示す値を取ってある。そして出力
指向と燃費指向とを区分する境界すなわちしきい値は、
図5で右上がりに設定されている。すなわち登坂勾配が
大きくなるほど燃費指向の推定をおこないやすくなって
いる。なお、図5での実線は燃費指向から出力指向に変
更する場合のしきい値を示し、また破線は出力指向から
燃費指向に変更する場合のしきい値を示し、これらにヒ
ステリシスを設けてあることによりハンチングを防止す
るようになっている。
【0057】この図5のマップに基づく制御によれば、
勾配の大きい登坂路を走行する場合には、運転指向の推
定のしきい値が燃費を重視した運転指向を推定しやすい
ように設定されるから、例えばアクセルペダルの踏み込
み量が大きくなって出力の増大要求が大きくても、出力
指向とは推定せずに燃費指向であることの推定をおこな
い、もしくはそのように推定する傾向が増大する。これ
は、言い換えれば、ニューラルネットワークによる運転
指向の判定を道路勾配によって補正する制御であり、し
たがって運転指向の誤推定が防止もしくは抑制される。
【0058】そして、このようにして得られた運転指向
の推定結果を用いて変速制御が実行される(ステップS
24)。これは、図1に示すステップS4あるいは図2
に示すステップS14と同じである。
【0059】この図4におけるステップ21の機能が請
求項4の道路勾配検出手段に相当し、またステップ23
の機能が請求項4の燃費指向推定手段に相当する。
【0060】なお、上述した具体例では、搭乗者の操作
量に基づいてその運転指向を推定する例を示した。した
がって請求項1あるいは請求項3もしくは請求項4の発
明は、搭乗者による搭載機器の操作量に基づいて運転指
向を推定する車両の運転指向推定装置を前提として、こ
れらの各請求項に記載した各手段を備えていることを特
徴とする装置とすることができ、また請求項2の発明
は、搭乗者による搭載機器の操作量に基づいて運転指向
を推定し、その推定された運転指向を車両の運転制御に
反映させる車両の運転指向推定装置を前提とし、この請
求項2に記載した各手段を備えていることを特徴とする
装置とすることができる。また一方、車両の運転指向
は、車両の走行状態に対する搭乗者の評価が元になって
いるのであるから、搭乗者の搭載機器の操作量のみによ
らず、車両の走行状態を加味して運転指向を推定するこ
とができ、したがってこの発明は、アクセルやブレーキ
あるいはシフトなどの搭乗者による搭載機器の操作量と
車速や加減速度もしくは横加速度(ヨーレート)などの
走行状態との両方を含む車両の運転状態に基づいて運転
指向を推定する装置を対象としている。すなわちこの発
明における車両の運転状態とは、アクセルやブレーキあ
るいはシフトなどの搭乗者による搭載機器の操作量と車
速や加減速度もしくは横加速度(ヨーレート)などの走
行状態との両方を含む車両の状態である。
【0061】さらに上述した例では、一種類の原動機を
搭載した車両を例に採って説明したが、この発明はハイ
ブリッド車のように複数種類の動力源を備えた車両制御
に適用することができ、また変速機として4速自動変速
機や無段変速機などの上記の自動変速機以外の変速機を
搭載した車両の制御に適用することができる。さらに運
転指向の推定をおこなう手段はニューラルネットワーク
に限られないのであって、他のシステムを使用してもよ
い。そして道路勾配などの道路状況を検出する手段はナ
ビゲーションシステム以外に勾配センサなどのセンサを
用いて検出してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、例えばコーナが近い場合には、駆動力を増大させ
て走行する指向に判定しやすくし、これとは反対にコー
ナまでの距離が長い場合には、燃費を重視する指向に判
定し易くするので、大きく駆動力を好んで使用して走行
している際にコーナに接近し、それに伴ってアクセルの
操作量が相対的に小さくなったり、ブレーキの踏み込み
が頻繁あるいは大きくなるなどの運転状態が生じても、
これをもって直ちに燃費を重視する運転指向であるとの
推定をおこなうことがなくなり、その結果、運転指向の
誤推定を防止することができる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、アクセル
やブレーキなどの操作量を含む運転状態が、搭乗者の好
みによるよりも、車間距離によって大きく影響される状
態すなわち車間距離が短い場合には、運転指向の推定や
推定した運転指向に基づく制御が禁止される。すなわち
搭乗者の指向を正確に反映した操作量を得られない場合
には、運転指向の推定自体をおこなわないので、運転指
向の誤推定が防止され、またたとえ誤推定したとしても
その推定結果が実現されないので、実質的に運転指向の
誤推定を防止することができる。
【0064】さらに請求項3の発明によれば、車間距離
が短くなった状態では、大きい駆動力もしくは制動力を
使用して走行する傾向の強い出力指向に推定しやすくな
る。すなわち車間距離が短い状態では、前方車両に対す
るある程度以上の接近を避けるためにアクセルの操作量
が小さくなり、あるいは緩慢になるなどの運転状態とな
るが、これは、燃費を重視する運転指向を反映したもの
ではなく、車間距離を反映したものであるから、燃費重
視とは反対の出力指向を推定しやすくし、運転指向の誤
推定を防止することができる。
【0065】さらに、請求項4の発明によれば、登坂勾
配が大きければ、出力を増大するように操作されていて
も、高出力での運転指向とは推定せずに、これとは反対
に燃費を重視する運転指向側に推定する。すなわち登坂
路では、大きい出力を要求されるためにアクセルペダル
の踏み込み量が大きくなるなど出力を増大させる操作を
通常おこなうなどの運転状態の変化が生じるが、これ
は、登坂路での一般的な車速を維持するための操作であ
り、これをもって高出力で走行する運転指向であると推
定すれば、誤推定することになるが、この場合は、燃費
指向傾向に推定する傾向を強くするので、運転指向の誤
推定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の推定装置で実行される運転指向の
推定プロセスの一例を説明するためのフローチャートで
ある。
【図2】 この発明の推定装置で実行される運転指向の
推定プロセスの他の例を説明するためのフローチャート
である。
【図3】 図2に示す推定プロセスで使用する運転指向
の推定マップの例を示す図である。
【図4】 この発明の推定装置で実行される運転指向の
推定プロセスの更に他の例を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】 図4に示す推定プロセスで使用する運転指向
の推定マップの例を示す図である。
【図6】 この発明で対象とする車両の制御系統を模式
的に示す図である。
【図7】 そのナビゲーションシステムの一例を模式的
に示すブロック図である。
【図8】 そのレーダークルーズシステムの一例を模式
的に示すブロック図である。
【図9】 この発明で対象とする車両における自動変速
機の一例を模式的に示すスケルトン図である。
【図10】 その自動変速機の各変速段を設定するため
の摩擦係合装置の係合・解放状態を示す図表である。
【図11】 燃費指向が推定された場合に変速段の制御
パターンとして採用されるノーマルパターンと出力指向
が推定された場合に採用されるパワーパターンとを模式
的に示す変速線図である。
【図12】 この発明で対象とする車両におけるアクセ
ルペダルストロークに対するスロットルバルブ開度の開
度特性を示す図である。
【図13】 ニューラルネットワークを説明するための
モデル図である。
【符号の説明】
3…変速機、 5…ナビゲーションシステム、 6…レ
ーダークルーズシステム、 7…エンジン用電子制御装
置、 8…自動変速機用電子制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:60 59:66 Fターム(参考) 3D041 AA26 AA71 AC09 AC15 AC18 AC19 AD02 AD03 AD13 AD14 AD22 AD31 AD32 AD41 AD46 AD47 AD50 AD51 AE03 AE41 AF07 3G084 BA01 DA04 DA28 EB17 FA04 FA05 FA06 FA20 FA33 3G093 AA05 AA06 BA04 BA07 BA26 DA01 DA05 DB05 DB11 DB15 DB16 DB18 EA02 EA05 EB04 FA09 5H180 AA01 BB04 BB13 CC02 CC12 CC14 FF04 FF05 FF12 FF13 FF22 FF25 FF32 FF33 LL01 LL02 LL09 LL15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転状態に基づいて運転指向を推
    定する車両の運転指向推定装置において、 コーナまでの距離を検出する距離検出手段と、 検出されたコーナまでの距離に応じて運転指向の推定内
    容を変更する運転指向推定内容変更手段とを備えている
    ことを特徴とする車両の運転指向推定装置。
  2. 【請求項2】 車両の運転状態に基づいて運転指向を推
    定し、その推定された運転指向を車両の運転制御に反映
    させる車両の運転指向推定装置において、 前方の車両との車間距離を検出する車間距離検出手段
    と、 検出された車間距離が予め定めた距離より短い場合に前
    記運転指向の推定もしくは推定された運転指向の車両の
    運転制御への反映のいずれか少なくとも一方を禁止する
    禁止手段とを備えていることを特徴とする車両の運転指
    向推定装置。
  3. 【請求項3】 車両の運転状態に基づいて運転指向を推
    定する車両の運転指向推定装置において、 前方の車両との車間距離を検出する車間距離検出手段
    と、 検出された車間距離が短いほど、大きい駆動力もしくは
    制動力を要求する出力指向に推定しやすくする出力指向
    推定手段とを備えていることを特徴とする車両の運転指
    向推定装置。
  4. 【請求項4】 車両の運転状態に基づいて運転指向を推
    定する車両の運転指向推定装置において、 走行路の勾配を検出する道路勾配検出手段と、 その道路勾配検出手段によって検出された走行路の登坂
    勾配が大きいほど、燃費を重視した運転指向に推定し易
    くする燃費指向推定手段とを備えていることを特徴とす
    る車両の運転指向推定装置。
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