JP2000127447A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Info

Publication number
JP2000127447A
JP2000127447A JP30903798A JP30903798A JP2000127447A JP 2000127447 A JP2000127447 A JP 2000127447A JP 30903798 A JP30903798 A JP 30903798A JP 30903798 A JP30903798 A JP 30903798A JP 2000127447 A JP2000127447 A JP 2000127447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
ink
recording apparatus
jet recording
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30903798A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutoshi Otsuka
信敏 大塚
Zenta Kosaka
善太 高坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP30903798A priority Critical patent/JP2000127447A/ja
Publication of JP2000127447A publication Critical patent/JP2000127447A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング動作に伴うインク吸引量を低減
し、インクカートリッジ交換後のユーザの手間を軽減す
る。 【解決手段】 インクカートリッジの交換からクリーニ
ングが指示されるまでの印字処理履歴に基づいて通常ク
リーニング処理よりクリーニング効果の高い強力クリー
ニング処理を行うか否かを判別し、強力クリーニング処
理を行うように構成しているので、印字処理履歴に対応
させて適切なクリーニング処理を行うので、各ユーザの
判断により不必要なクリーニングがなされることによる
インク吸引量の増加を抑制するとともに、インクカート
リッジ交換後のユーザの手間を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置及びインクジェット記録装置の制御方法に係り、
特にインクカートリッジを交換後におけるクリーニング
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置には、インクを
格納するためのインクカートリッジの交換後に、印刷動
作を確実なものとし、かつ、記録ヘッド内に確実にイン
クを満たすべく、自動的にクリーニング動作を行うもの
が知られている。クリーニング動作とは、記録ヘッドの
ノズルの目詰まりを防止し、インク流路内の気泡を除去
するために、記録ヘッドのノズルから非印刷領域に配置
されたキャップ内にインクカートリッジ内のインクタン
クからインクを吸引する動作をいう。
【0003】のようなクリーニング動作を行う場合、記
録ヘッドをキャップで封止し、気密状態にし、ポンプに
よってキャップ内を負圧にする。これにより記録ヘッド
からインクがキャップ側に吸引される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
クリーニング動作を行う場合、クリーニング回数が増加
したりするなどの理由により、インクの吸引量が増加す
るとインクカートリッジの印字寿命が短くなってしまう
とともに、実際の印刷に用いられない廃インク量が増大
してしまいランニングコストが上昇してしまうという問
題点があった。
【0005】また、インク残量のチェックのために、ソ
フトウェア的にインク使用量を推定することによりイン
ク残量をカウントする方法も行われているが、必ずし
も、実際のインク残量と一致するわけではない。
【0006】この場合において、ソフトウェア的に検出
したインク残量が実際のインク残量よりも少ない場合に
は、記録ヘッド内に形成されているインク流路内のイン
クが残っているため、インクカートリッジ交換後のクリ
ーニング動作のためのインク吸引量は微量であり問題は
生じない。
【0007】しかしながら、ソフトウェア的に検出した
インク残量が実際のインク残量よりも多い場合には、通
常印刷の段階で、記録ヘッド内に形成されているインク
流路内のインクがなくなってしまい、インクカートリッ
ジ交換後のクリーニング動作のためには、大量のインク
吸引が必要となる。
【0008】このような場合には、ユーザがマニュアル
操作により複数回のクリーニング動作を行わせる必要が
あり、ユーザの手間及びクリーニングに要する時間がか
かるという問題点があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、クリーニング動
作に伴うインク吸引量を低減し、インクカートリッジ交
換後のユーザの手間を軽減することが可能なインクジェ
ット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、交換可能なインクカートリ
ッジを有するインクジェット記録装置において、クリー
ニングの開始を指示するためのクリーニング指示手段
と、前記インクカートリッジの交換から前記クリーニン
グ指示手段により前記クリーニングが指示されるまでの
印字処理履歴に基づいて通常クリーニング処理よりクリ
ーニング効果の高い強力クリーニング処理を行うか否か
を判別する判別手段と、前記判別の結果に基づいて、前
記強力クリーニング処理を行う強力クリーニング手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記強力クリーニング手段は、前記通常ク
リーニング処理時に吸引されるインク量よりも多い予め
定めたインク量を吸引することにより前記強力クリーニ
ングを行うことを特徴としている。
【0012】請求項3記載の構成は、請求項2記載の構
成において、前記強力クリーニング手段は、前記印字処
理履歴に基づいて、前記強力クリーニング時のインク量
を設定する強力クリーニングインク量設定手段を備えた
ことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の構成は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の構成において、前記インクカ
ートリッジの交換時にクリーニング処理を行う交換時ク
リーニング手段と、前記交換時クリーニング手段による
クリーニング処理後にセットされ、前記強力クリーニン
グ処理後にリセットされる交換後クリーニングフラグ手
段と、前記判別手段は、交換後クリーニングフラグ手段
のセット中になされた印字処理量が予め定めた印字処理
量未満のうちに前記クリーニングの開始が指示された場
合に、前記強力クリーニングを行う旨の前記判別を行う
ことを特徴としている。
【0014】請求項5記載の構成は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の構成において、前記インクカ
ートリッジの交換時にクリーニング処理を行う交換時ク
リーニング手段を備え、前記判別手段は、前記交換時ク
リーニング手段によるクリーニングが行われた後になさ
れた印字処理量が予め定めた印字処理量未満のうちに前
記クリーニングの開始が指示された場合に、前記強力ク
リーニングを行う旨の前記判別を行うことを特徴として
いる。
【0015】請求項6記載の構成は、請求項4または請
求項5に記載の構成において、前記印字処理量は、印字
ライン数であることを特徴としている。
【0016】請求項7記載の構成は、請求項4または請
求項5に記載の構成において、前記印字処理量は、総印
字量であることを特徴としている。
【0017】請求項8記載の構成は、請求項4または請
求項5に記載の構成において、当該インクジェット記録
装置における記録媒体は、テープ状記録媒体であり、前
記印字処理量は、前記テープ状記録媒体における印字済
みのテープ長さであることを特徴としている。
【0018】請求項9記載の構成は、請求項4または請
求項5に記載の構成において、当該インクジェット記録
装置における記録媒体は、シート状記録媒体であり、前
記印字処理量は、印字済みの前記シート状記録媒体の枚
数であることを特徴としている。
【0019】請求項10記載の構成は、請求項1ないし
請求項9のいずれかに記載の構成において、前記クリー
ニング指示手段は、ユーザが手動操作により前記クリー
ニングを指示するマニュアルクリーニング指示手段を備
えたことを特徴としている。
【0020】請求項11記載の構成は、交換可能なイン
クカートリッジを有するインクジェット記録装置の制御
方法において、クリーニングの開始を指示するためのク
リーニング指示工程と、前記インクカートリッジの交換
から前記クリーニングが指示されるまでの印字処理履歴
に基づいて通常クリーニング処理よりクリーニング効果
の高い強力クリーニング処理を行うか否かを判別する判
別工程と、前記判別の結果に基づいて、前記強力クリー
ニング処理を行う強力クリーニング工程と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。
【0022】[1] インクジェット記録装置の要部概
要構成 図1に、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の要部概略構成を示す。
【0023】インクジェット記録装置100は、印刷対
象であるロール状に形成されたテープ状記録媒体1と、
テープ状記録媒体1を搬送するための搬送力を付与する
ための搬送ロール2と、搬送ロール2に対向配置され、
テープ状記録媒体1の搬送時にテープ状記録媒体を押さ
えるための押さえロール3と、後述の記録ヘッド22を
テープ状記録媒体の搬送方向とは直交する方向に駆動す
るためのキャリッジ4と、記録ヘッド22による印刷時
にテープ状記録媒体を所定の張力で保持するとともに、
テープ状記録媒体1を搬送するための搬送力を付与する
ための保持搬送ロール5と、印刷済みのテープ状記録媒
体1を切断するためのカッタ6と、保持搬送ロール5に
対向配置されテープ状記録媒体1の搬送時にテープ状記
録媒体を押さえるための押さえロール7と、備えて構成
されている。
【0024】この場合において、テープ状記録媒体1と
しては、例えば、裏面側に剥離紙に覆われた粘着層を備
えたものなどが用いられるが、粘着層および剥離紙を有
しないテープ状のシートであってもよい。
【0025】[2] 印刷機構周辺の構造 次に図2を参照して、印刷機構周辺の構造について説明
する。
【0026】図2に、インクジェット記録装置100の
印刷機構周辺の構造を示す。
【0027】図2に示すように、キャリッジ4は、ガイ
ド部材26に沿って移動可能に支持されている。また、
キャリッジ4は、タイミングベルト20を介してキャリ
ッジ駆動モータ21に接続されており、キャリッジ駆動
モータ21が回転すると、キャリッジ4は、タイミング
ベルト20の動きに伴って図中矢印で示す方向(図1に
おける紙面垂直方向)に移動することができるようにな
っている。この構成により、キャリッジ4は、保持搬送
ロール5の上方の領域であって、テープ状記録媒体1に
対して印刷を行う印刷領域と、印刷領域より図中右側に
ある非印刷領域とを含んだ領域を移動可能になされてい
る。
【0028】キャリッジ4のテープ1と対向する面に
は、インクを吐出するノズル開口列を備えた記録ヘッド
(インクジェット記録ヘッド)22が配設されている。
また、キャリッジ4には、インクカートリッジ23が装
着されており、インクカートリッジ23から記録ヘッド
22にインクが供給され、圧電素子や発熱素子等により
加圧されて記録ヘッド22のノズル開口列からインクが
吐出されることによって、印刷等が実行されるようにな
っている。
【0029】キャリッジ4の移動可能領域における図中
右端側の非印刷領域には、キャッピング装置(キャップ
部材)24が配設されている。キャッピング装置24
は、記録ヘッド22のノズル開口列を封止するキャップ
部を有しており、電源オフ時などには、キャリッジ4は
キャッピング装置24の上方に配置され、記録ヘッド2
2のノズル開口列がキャッピング装置24により封止さ
れ、気密状態とされる。
【0030】また、キャッピング装置24は、ポンプ
(吸引ポンプ)25に接続されている。ポンプ25は、
後述するポンプ駆動モータ(図3参照)により駆動され
ており、記録ヘッド22のノズル開口列を封止している
時にポンプ25がキャッピング装置24内を負圧に作用
させることにより、記録ヘッド22内のインクをキャッ
ピング装置24側に吸引することができる。また、記録
ヘッド22のノズル開口列を封止していない時、すなわ
ち、ノズル開口列が開放されている時にチューブポンプ
25がキャッピング装置24内を負圧に作用させること
により、キャッピング装置24内のインクを吸引(空吸
引という)することができる。なお、ポンプ25とし
て、いわゆるチューブポンプを用いていたが、ピストン
ポンプ、蛇腹ポンプ等の吸引ポンプを用いるように構成
することも可能である。
【0031】[3] 制御系の構成 次に、インクジェット記録装置100の制御系の構成に
ついて図3を参照して説明する。
【0032】インクジェット記録装置の制御系は、図示
しなCPUやROM等を備え、ROMに記憶された制御
プログラムに基づいて、後述のプリンタコントローラ3
2、テープ送りモータドライバ33およびポンプモータ
ドライバ34介して記録ヘッド22、テープ送りモータ
35およびポンプモータ36等の各部を制御し、印刷動
作やクリーニング動作などを実行する制御部31と、記
録ヘッド22の動作制御を行うためのプリンタコントロ
ーラ32と、テープ送りモータ35を制御し、テープ状
記録媒体1の送り量を制御するテープ送りモータドライ
バ33と、記録ヘッド22のクリーニングを行うポンプ
モータ36の駆動制御を行うためのチューブポンプモー
タドライバ34と、を備えて構成されている。
【0033】[4] インクジェット記録装置の動作 [4.1] 概要動作 次に、インクジェット記録装置100のインクカートリ
ッジ交換後の所定期間におけるクリーニング動作につい
て説明する。
【0034】図4に概要動作フローチャートを示す。
【0035】インクカートリッジ交換がなされると、自
動的にインクカートリッジ交換時のクリーニングが実施
される(ステップS1)。
【0036】例えば、ポンプモータ36によるインク吸
引量を0.3グラムに設定してクリーニングを行う。
【0037】そして、クリーニングが終了すると、イン
クカートリッジ交換フラグがセットされる(ステップS
2)。
【0038】次に通常の印字処理を行い(ステップS
3)、マニュアルクリーニングスイッチが押されたか否
かを判別する(ステップS4)。
【0039】ステップS4の判別において、マニュアル
クリーニングスイッチが押されていない場合には(ステ
ップS4;No)、再び処理をステップS3に移行し、
印字処理を行う(ステップS3)。
【0040】ステップS4の判別において、マニュアル
クリーニングスイッチが押された場合には(ステップS
4;Yes)、当該マニュアルクリーニングスイッチが
押されるまでにステップS3の印字処理において予め定
めたパス数以上の印字処理が行われたか否かを判別する
(ステップS5)。この場合において、パス数とは、記
録ヘッドのスキャン回数に相当し、例えば、予め定めた
パス数として、80パスを設定しておく。
【0041】ステップS5の判別において、マニュアル
クリーニングスイッチが押されるまでにステップS3の
印字処理において予め定めたパス数以上の印字処理が行
われた場合には(ステップS5;Yes)、インクカー
トリッジ交換に起因する印字不良ではないと考えられる
ので、通常クリーニングを実施後(ステップS6)、イ
ンクカートリッジクリーニングフラグをリセットして処
理を終了する(ステップS7)。
【0042】通常クリーニングとしては、例えば、ポン
プモータ36によるインク吸引量を0.5グラムに設定
してインク吸引を行う。
【0043】ステップS5の判別において、マニュアル
クリーニングスイッチが押されるまでにステップS3の
印字処理において予め定めたパス数未満の印字処理しか
行われていない場合には(ステップS5;No)、イン
クカートリッジ交換に起因する印字不良であると考えら
れるので、強力クリーニングを実施後(ステップS
8)、インクカートリッジクリーニングフラグをリセッ
トして処理を終了する(ステップS7)。
【0044】強力クリーニングとしては、例えば、ポン
プモータ36によるインク吸引量を2.0グラムに設定
してインク吸引を行う。
【0045】この結果、不必要に強力クリーニングがな
されることがなく、廃インク量を低減でき、クリーニン
グ効率を向上させることができるとともに、必要な場合
には強力クリーニングが自動的になされるため、ユーザ
の操作の手間を軽減できる。
【0046】[4.2] 詳細動作 次に図5の処理フローチャートを参照して実施形態のマ
ニュアルクリーニングスイッチが押し下げられた場合の
詳細動作について説明する。
【0047】ユーザによりマニュアルクリーニングが指
示されると、制御部31は、現在印字中か否かを判別す
る(ステップS11)。
【0048】ステップS11の判別において、印字中で
ある場合には(ステップS11;Yes)、印字データ
をそのまま保留し(ステップS12)、キャリッジ4を
非印刷領域内のホーム位置(キャップ24に対応する位
置)に所定の移動速度により移動する(ステップS1
3)。そして、キャリッジをロックし(ステップS1
4)、処理をステップS15に移行する。
【0049】一方、ステップS11の判別において、印
字中ではない場合には(ステップS11;No)、イン
クカートリッジ交換クリーニングフラグ(I/C交換C
Lフラグ)がセットされているか否かを判別する(ステ
ップS15)。
【0050】このインクカートリッジ交換クリーニング
フラグは、インクカートリッジを交換した場合に、自動
的にクリーニングがなされた後にセットされるものであ
る。
【0051】ステップS15の判別において、インクカ
ートリッジ交換クリーニングフラグがセットされている
場合には(ステップS15;Yes)、インクカートリ
ッジ交換クリーニングフラグがセットされてからの印字
処理が80パス以上であるか否かを判別する(ステップ
S16)。なお、80パスというのは一例であり、適宜
設定することが可能である。
【0052】ステップS16の判別において、インクカ
ートリッジ交換クリーニングフラグがセットされてから
の印字処理が80パス未満である場合には(ステップS
16;No)、インクカートリッジ交換に起因して、印
字不良が発生しているものとして、クリーニングカウン
タKK=2とし(ステップS17)、強力クリーニング
に対応するインク吸引量(例えば、2.0グラム)に設
定し(ステップS18)、ポンプモータドライバ34を
介してポンプモータ36を駆動し、強力クリーニングを
行う(ステップS30)。
【0053】そして、インクカートリッジ交換クリーニ
ングフラグをリセットし(ステップS31)、処理を終
了する。
【0054】ステップS15の判別において、インクカ
ートリッジ交換クリーニングフラグがセットされていな
い場合には(ステップS15;No)、電源オン後にな
された印字処理が1パス以上か否かを判別する(ステッ
プS19)。
【0055】ステップS19の判別において、電源オン
後になされた印字処理が1パス未満の場合には(ステッ
プS19;No)、ダミークリーニング処理を行い、す
なわち、実際のクリーニングは行わずに処理を終了する
(ステップS29)。
【0056】ステップS19の判別において、電源オン
後になされた印字処理が1パス以上である場合には(ス
テップS19;Yes)、前回のクリーニング後になさ
れた印字処理が1パス以上か否かを判別する(ステップ
S20)。
【0057】ステップS20の判別において、前回のク
リーニング後になされた印字処理が1パス未満の場合に
は(ステップS20;No)、ダミークリーニング処理
を行い、すなわち、実際のクリーニングは行わずに処理
を終了する(ステップS29)。
【0058】ステップS20の判別において、前回のク
リーニング後になされた印字処理が1パス以上である場
合には、前回のクリーニング後になされた印字処理が1
000パス以下か否かを判別する(ステップS21)。
【0059】ステップS21の判別において、前回のク
リーニング後になされた印字処理が1000パスより多
い場合には(ステップS21;No)、クリーニングカ
ウンタKK=1とし(ステップS22)、第1段階の
(最も軽度の)通常クリーニングに対応するインク吸引
量(例えば、0.5グラム)に設定し(ステップS2
3)、ポンプモータドライバ34を介してポンプモータ
36を駆動し、第1段階の通常クリーニングを行う(ス
テップS30)。
【0060】そして、インクカートリッジクリーニング
フラグをリセットして(ステップS31)、処理を終了
する。
【0061】ステップS21の判別において、前回のク
リーニング後になされた印字処理が1000パス以下で
ある場合には(ステップS21;Yes)、クリーニン
グカウンタKKの値(=1、2または3のいずれか)を
判別する(ステップS24)。
【0062】ステップS24の判別において、クリーニ
ングカウンタKK=1の場合には、クリーニングカウン
タKK=2とし、第2段階の(中度の)通常クリーニン
グに対応するインク吸引量(例えば、1.0グラム)に
設定し(ステップS26)、ポンプモータドライバ34
を介してポンプモータ36を駆動し、第2段階の通常ク
リーニングを行う(ステップS30)。
【0063】そして、インクカートリッジクリーニング
フラグをリセットして(ステップS31)、処理を終了
する。
【0064】ステップS24の判別において、クリーニ
ングカウンタKK=2の場合には、クリーニングカウン
タKK=3とし(ステップS27)、第3段階の(最も
重度の)通常クリーニングに対応するインク吸引量(例
えば、1.2グラム)に設定し(ステップS28)、ポ
ンプモータドライバ34を介してポンプモータ36を駆
動し、第3段階の通常クリーニングを行う(ステップS
30)。
【0065】そして、インクカートリッジクリーニング
フラグをリセットして(ステップS31)、処理を終了
する。
【0066】[5] 実施形態のまとめ 以上の説明のように本実施形態によれば、同一のマニュ
アルクリーニングボタンが操作された場合であっても、
マニュアルクリーニングボタンが押されるまでの動作履
歴に応じて、クリーニング状態を変更し、最も最適な条
件でクリーニングを行わせることができる。
【0067】すなわち、印字処理履歴に対応させて適切
なクリーニング処理を行うので、各ユーザの判断により
不必要なクリーニングがなされることによるインク吸引
量の増加を抑制するとともに、インクカートリッジ交換
後のユーザの手間を軽減することができる。
【0068】[6] 変形例 [6.1] 第1変形例 上記説明においては、記録媒体として、テープ状記録媒
体を用いるラベルプリンタに適用した場合について述べ
たが、これに限らず、A4やB5といったサイズのカッ
ト紙に対して印刷を行うタイプのインクジェット記録装
置に適用することも可能である。
【0069】[6.2] 第2変形例 また、圧力制御方式や熱制御方式など公知の種々の記録
方式を用いたインク吐出方式の記録装置に適用すること
が可能である。
【0070】[6.3] 第3変形例 上記説明においては、ユーザがマニュアル操作によりク
リーニングを指示する場合についてのみ説明したが、ド
ライバユーティリティなどのソフトウェア制御によりク
リーニングが指示された場合についても、同様に適用が
可能である。
【0071】[6.4] 第4変形例 上記説明においては、インクカートリッジ交換クリーニ
ングフラグがセットされてからの印字処理が80パス以
上であるか否かを判別し(ステップS16)、80パス
未満の場合には、パス数に関係なく、一定のインク吸引
量で強力クリーニングを行っていたが、強力クリーニン
グに段階を設け、パス数(印字処理履歴)に応じてイン
ク吸引量を設定するように構成することも可能である。
【0072】より具体的には、図5におけるステップS
17〜ステップS18の処理を、図6に示すステップS
17’〜ステップS18Dのように構成する。
【0073】すなわち、インクカートリッジ交換クリー
ニングフラグがセットされてからの印字処理が80パス
以上であるか否かを判別(ステップS16)し、インク
カートリッジ交換クリーニングフラグがセットされてか
らの印字処理が80パス未満である場合には(ステップ
S16;No)、インクカートリッジ交換に起因して、
印字不良が発生しているものとして、クリーニングカウ
ンタKK=2とする(ステップS17’)。
【0074】そして、インクカートリッジ交換クリーニ
ングフラグがセットされてからの印字処理が1〜30パ
ス、31〜60パスあるいは61〜79パスのいずれで
あるかを判別する(ステップS18A)。
【0075】ステップS18Aの判別において、インク
カートリッジ交換クリーニングフラグがセットされてか
らの印字処理が1〜30パスである場合には、最も強力
な強力クリーニングが必要であると判別し、最も強力な
強力クリーニングに対応するインク吸引量(例えば、
3.0グラム)に設定し(ステップS18B)、チュー
ブポンプモータドライバ34を介してポンプモータ36
を駆動し、強力クリーニングを行う(ステップS3
0)。
【0076】また、ステップS18Aの判別において、
インクカートリッジ交換クリーニングフラグがセットさ
れてからの印字処理が31〜60パスである場合には、
次に強力な強力クリーニングが必要であると判別し、次
に強力な強力クリーニングに対応するインク吸引量(例
えば、2.5グラム)に設定し(ステップS18C)、
ポンプモータドライバ34を介してポンプモータ36を
駆動し、強力クリーニングを行う(ステップS30)。
【0077】さらにステップS18Aの判別において、
インクカートリッジ交換クリーニングフラグがセットさ
れてからの印字処理が61〜80パスである場合には、
通常の強力クリーニングが必要であると判別し、通常の
強力クリーニングに対応するインク吸引量(例えば、
2.0グラム)に設定し(ステップS18D)、チュー
ブポンプモータドライバ34を介してポンプモータ36
を駆動し、強力クリーニングを行う(ステップS3
0)。
【0078】このように強力クリーニングにおいても、
印字処理履歴に応じて、より適切な強力クリーニング処
理を行えるので、各ユーザの判断により不必要なクリー
ニングがなされることによるインク吸引量の増加を抑制
するとともに、インクカートリッジ交換後のユーザの手
間を軽減することができる。
【0079】[6.5] 第5変形例 以上の説明においては、印字処理履歴としての印字処理
量を印字ライン数(印字パス数)としていたが、上記実
施形態のように記録媒体として、テープ状記録媒体を用
いる場合に、印字処理履歴としての印字処理量をテープ
状記録媒体における印字済みのテープ長さであるように
構成することも可能である。
【0080】[6.6] 第6変形例 また記録媒体として、カット紙等のシート状記録媒体を
用いる場合には、印字処理履歴としての印字処理量を印
字済みのシート状記録媒体の枚数であるように構成する
ことも可能である。
【0081】[6.7] 第7変形例 また、印字処理履歴としての印字処理量を総印字量であ
るように構成することも可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、インクカートリッジの
交換からクリーニングが指示されるまでの印字処理履歴
に基づいて通常クリーニング処理よりクリーニング効果
の高い強力クリーニング処理を行うか否かを判別し、強
力クリーニング処理を行うように構成しているので、印
字処理履歴に対応させて適切なクリーニング処理が行
え、各ユーザの判断により不必要なクリーニングがなさ
れることによるインク吸引量の増加を抑制するととも
に、インクカートリッジ交換後のユーザの手間を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のインクジェット記録装置の概略構
成を示す図である。
【図2】 実施形態のインクジェット記録装置における
印刷機構の周辺を示す斜視図である。
【図3】 実施形態のインクジェット記録装置の制御系
の構成を示すブロック図である。
【図4】 実施形態のインクジェット記録装置によるク
リーニング動作の概要処理フローチャートである。
【図5】 実施形態のインクジェット記録装置によるク
リーニング動作の詳細処理フローチャートである。
【図6】 第4変形例のインクジェット記録装置による
クリーニング動作の要部詳細処理フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…テープ状記録媒体、 2…搬送ロール、 3…押さえロール、 4…キャリッジ、 5…保持搬送ロール、 6…カッタ、 7…押さえロール、 22…記録ヘッド、 24…キャッピング装置、 25…ポンプ、 31…制御部、 33…テープ送りモータドライバ、 34…ポンプモータドライバ、 35…テープ送りモータ、 36…ポンプモータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換可能なインクカートリッジを有する
    インクジェット記録装置において、 クリーニングの開始を指示するためのクリーニング指示
    手段と、 前記インクカートリッジの交換から前記クリーニング指
    示手段により前記クリーニングが指示されるまでの印字
    処理履歴に基づいて通常クリーニング処理よりクリーニ
    ング効果の高い強力クリーニング処理を行うか否かを判
    別する判別手段と、 前記判別の結果に基づいて、前記強力クリーニング処理
    を行う強力クリーニング手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 前記強力クリーニング手段は、前記通常クリーニング処
    理時に吸引されるインク量よりも多い予め定めたインク
    量を吸引することにより前記強力クリーニングを行うこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインクジェット記録装置
    において、 前記強力クリーニング手段は、前記印字処理履歴に基づ
    いて、前記強力クリーニング時のインク量を設定する強
    力クリーニングインク量設定手段を備えたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置において、 前記インクカートリッジの交換時にクリーニング処理を
    行う交換時クリーニング手段と、 前記交換時クリーニング手段によるクリーニング処理後
    にセットされ、前記強力クリーニング処理後にリセット
    される交換後クリーニングフラグ手段と、 前記判別手段は、交換後クリーニングフラグ手段のセッ
    ト中になされた印字処理量が予め定めた印字処理量未満
    のうちに前記クリーニングの開始が指示された場合に、
    前記強力クリーニングを行う旨の前記判別を行うことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置において、 前記インクカートリッジの交換時にクリーニング処理を
    行う交換時クリーニング手段を備え、 前記判別手段は、前記交換時クリーニング手段によるク
    リーニングが行われた後になされた印字処理量が予め定
    めた印字処理量未満のうちに前記クリーニングの開始が
    指示された場合に、前記強力クリーニングを行う旨の前
    記判別を行うことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のインク
    ジェット記録装置において、 前記印字処理量は、印字ライン数であることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載のインク
    ジェット記録装置において、 前記印字処理量は、総印字量であることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項4または請求項5に記載のインク
    ジェット記録装置において、 当該インクジェット記録装置における記録媒体は、テー
    プ状記録媒体であり、 前記印字処理量は、前記テープ状記録媒体における印字
    済みのテープ長さであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項4または請求項5に記載のインク
    ジェット記録装置において、 当該インクジェット記録装置における記録媒体は、シー
    ト状記録媒体であり、 前記印字処理量は、印字済みの前記シート状記録媒体の
    枚数であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載のインクジェット記録装置において、 前記クリーニング指示手段は、ユーザが手動操作により
    前記クリーニングを指示するマニュアルクリーニング指
    示手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 交換可能なインクカートリッジを有す
    るインクジェット記録装置の制御方法において、 クリーニングの開始を指示するためのクリーニング指示
    工程と、 前記インクカートリッジの交換から前記クリーニングが
    指示されるまでの印字処理履歴に基づいて通常クリーニ
    ング処理よりクリーニング効果の高い強力クリーニング
    処理を行うか否かを判別する判別工程と、 前記判別の結果に基づいて、前記強力クリーニング処理
    を行う強力クリーニング工程と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置の制
    御方法。
JP30903798A 1998-10-29 1998-10-29 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法 Withdrawn JP2000127447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30903798A JP2000127447A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30903798A JP2000127447A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127447A true JP2000127447A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17988128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30903798A Withdrawn JP2000127447A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127447A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8136917B2 (en) 2007-09-12 2012-03-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8136917B2 (en) 2007-09-12 2012-03-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7399046B2 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing apparatus control method
JP5653245B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
EP1462260B1 (en) Image formation apparatus and recovery ejection method of print head
JP2003127429A (ja) インクジェット式プリンタ
JP6748608B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0958015A (ja) 印字ヘッドメンテナンス機構
JPH1120199A (ja) インクジェット記録装置
JP2000127448A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP2000127447A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP2686931B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004230841A (ja) インクジェット記録装置
JP2000127420A (ja) インクジェット式記録装置およびインクジェット式記録装置におけるインク吸引方法
JP2000094659A (ja) 記録装置の制御方法、および記録装置
JP5832623B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッドの回復方法
JP3765450B2 (ja) 印刷機及び印刷機の廃インク処理方法
JP3067534B2 (ja) インク噴射装置
JP4011934B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2000141700A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP3206359B2 (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP2008229856A (ja) 画像記録装置、および、画像記録装置の制御方法
JP3577758B2 (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP4238605B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4186803B2 (ja) プリント装置およびプリント方法
JP2752485B2 (ja) インクジェット記録装置およびその記録方法
JP3109867B2 (ja) インクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20040623

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761