JP2000127356A - 転写型インクジェット記録装置及び記録方法 - Google Patents

転写型インクジェット記録装置及び記録方法

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JP2000127356A
JP2000127356A JP30695298A JP30695298A JP2000127356A JP 2000127356 A JP2000127356 A JP 2000127356A JP 30695298 A JP30695298 A JP 30695298A JP 30695298 A JP30695298 A JP 30695298A JP 2000127356 A JP2000127356 A JP 2000127356A
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Japan
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ink
intermediate transfer
cleaning member
transfer layer
ink jet
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JP30695298A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Osada
延崇 長田
Kakuji Murakami
格二 村上
Akihiko Goto
明彦 後藤
Tetsuya Kaneko
哲也 金子
Tomoko Sekine
朋子 関根
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット転写型記録において、クリー
ニング不良による地汚れ、転写不良、画像欠陥を防止
し、かつ、長期にわたってクリーニング能力を維持で
き、加圧ローラへのインク付着による裏面汚れを防止す
る。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッド3より記録信
号に応じてインクを中間転写層1aに噴射した後、記録
媒体10に転写して像を得る転写型インクジェット記録
装置において、2本のローラ15,15間に張架したク
リーニング部材11を有する。液体を前記中間転写層1
aに塗布するか前記クリーニング部材11に含浸させた
後に、前記クリーニング部材11を前記中間転写層1a
に当接させ、前記クリーニング部材11を連続或いは間
欠的に移動させ、前記2本のローラ15,15のうちの
一方で巻取って前記中間転写層1a上の残留インクを拭
き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写型のインクジ
ェット記録において、クリーニング不良による地汚れ、
転写不良、画像欠陥を防止し、かつ、長期にわたりクリ
ーニング機能を維持でき、加圧ローラへのインク付着に
よる記録媒体の裏面汚れを防止可能にした転写型インク
ジェット記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置は、本体
が小型で価格が安く、低ランニングコスト、低騒音とい
った利点から急速に普及しており、普通紙に印刷可能な
インクジェットプリンタも市場に投入されている。しか
しながら、インクジェット記録装置からの吐出インクを
直接普通紙に印刷した場合、インクが紙層中に浸透し、
画像濃度、画像の鮮明度、画像の乾燥性、画像滲み、画
像の裏抜け等の特性を全て満足させることは難しい。
【0003】そこで、インクを一旦中間転写層に吐出し
た後、記録媒体に転写して像を得るインクジェット記録
方法を利用して、上述の諸問題を解決させる方法が考え
られている。例えば、特開昭62−92849号公報、
特開平1−226336号公報では、インクを中間転写
層に付着させ、発熱体によりインク中の水分を蒸発させ
て濃縮させた後に、記録媒体に圧接させ像を定着させる
ことでインクの紙層中への浸透を押さえ、画像の乾燥
性、画像滲み、画像の裏抜け等の問題を解決するように
している。この他、中間転写層でインク中の溶媒を吸収
し、上記と同様にインクを濃縮させた後に記録媒体に圧
接させて像を定着させることでインクの紙層中への浸透
を押さえ、画像の乾燥性、画像滲み、画像の裏抜け等の
問題を解決する方法も多数提案されている。
【0004】しかし、インクを中間転写層に吐出してか
ら記録媒体に像を定着させる際に、転写不良によって完
全にインクが記録媒体に転写されず白抜けが発生して問
題となる場合があった。更に、前記中間転写層上の残留
インクは、その後の印字で記録媒体に転写して地汚れを
引き起こしたり、中間転写層上に蓄積して前記中間転写
層と記録媒体の接触を阻害し、転写不良を引き起こすと
いった問題があった。また、空気中の埃や塵または記録
媒体からの繊維、填量等の脱離で、これらが前記中間転
写層に付着、蓄積し、その後の印字時に前記中間転写層
と記録媒体の接触を阻害して転写不良を引き起こした
り、前記記録媒体に再転移して画像欠陥の原因となるこ
とがある。
【0005】また、転写率を向上させるための提案が各
種されており、特開平7−17035号公報や特開平7
−164625号公報では、中間転写ローラに記録紙を
巻き付けて転写時間を長くすることで、インク残りを少
なくする提案がされている。これにより転写率が向上し
前記白抜けの問題を解決することができるが、これらイ
ンクの転写率を高める改良を行っても上述した空気中や
記録媒体からの異物(繊維、埃、填量等)の付着による
転写不良や画像欠陥を防ぐことはできない。また、残留
インクについても完全に除去することはできず、前記地
汚れや転写不良についても解決できていない。また、停
電やジャム等の緊急停止時には転写されずに中間転写層
上にインクが残留する可能性があり、この場合も同様に
前記地汚れや転写不良の原因になる。
【0006】上述の異物や残留インクを除去するクリー
ニング機構としては、例えば、特開平5−330035
号公報ではブレードを使用した例が記載されており、こ
れにより残留インクや前記異物の除去が可能となるが、
残留インクが停電やジャム等で長期間放置されたり、中
間転写層を加熱する方式では残留インクが固化し、この
場合、ブレードだけでは完全に剥離除去することは難し
い。また、ブレードを使用した場合、残留インクや前記
異物を中間転写層とブレードの接する1辺でのみ剥離除
去するので、すぐに残留インクや異物が溜まりクリーニ
ング能力が低下してしまう。
【0007】特開平5−330036号公報には、塗布
スポンジで溶媒を中間転写層に塗布した後フェルトで拭
き取り、このフェルトを乾燥して再利用する例が記載さ
れている。これにより残留インクや前記異物の除去が可
能で、さらには、残留インクが停電やジャム等で長期間
放置されたり中間転写層を加熱する方式で残留インクが
固化しても、塗布した溶媒により再度軟化させ剥離除去
が可能となるが、この方法でもフェルトの1面でのみで
拭き取り除去するので、すぐに前記残留インクや異物が
溜まりクリーニング能力が低下してしまう。
【0008】更に、特開平9−123430号公報で
は、フェルトや不織布等からなるクリーニング部材をロ
ーラ間に張架させ、所定の速度で、或いは間欠的に移動
させて巻き取って拭き取る例が記載されている。この方
法によれば、(ローラを回転させて)クリーニング部材
を移動させ巻き取ることで新たなクリーニング面を得る
ことができ、クリーニング能力を維持することができる
が、残留インクが停電やジャム等で長期間放置された
り、中間転写層を加熱する方式で残留インクが固化した
場合、完全に拭き取り除去することは難しい。
【0009】また、上述のようなクリーニング機構を装
備してもパンチ穴等を有する記録媒体に転写した場合、
前記中間転写層のインクが前記記録媒体の穴部に相当す
る箇所にも存在した場合、記録媒体を中間転写層に押付
けている加圧ローラ表面に付着し、その後の印字で記録
媒体の裏面に転写して裏面汚れを発生させてしまう問題
は解決できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に問題に鑑みてなされたもので、その目的とする
ところは、転写型インクジェット記録において、クリー
ニング不良による地汚れ、転写不良、画像欠陥を防止
し、かつ、長期にわたってクリーニング能力を維持し、
加圧ローラへのインク付着による裏面汚れを防止するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
信号に応じてインクを中間転写層に噴射した後、記録媒
体に転写して像を得る転写型インクジェット記録装置に
おいて、液体を2本のローラ間に張架したクリーニング
部材を有し、液体を前記中間転写層に塗布するか前記ク
リーニング部材に含浸させた後に、前記クリーニング部
材を前記中間転写層に当接させ、前記クリーニング部材
を連続或いは間欠的に移動させ、前記2本のローラで巻
取って前記中間転写層上の残留インクを拭き取ることを
特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記中間転写層とインクの付着力が、前記記録媒体
を押付ける加圧ローラ表面とインクの付着力より大きい
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記クリーニング部材を連続或いは間欠的
に移動させる際の速度Vaが前記転写層の速度Vbより
小さいことを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、残留インクを拭き取った前記クリ
ーニング部材から残留インクを脱色する機構を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、残留インクを拭き取った前記クリ
ーニング部材から残留インクを洗浄除去する機構を設け
たことを特徴とするものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの発明において、前記クリーニング部材の残留イン
クを拭き取った面の裏面で再度拭き取りを行うことを特
徴とするものである。
【0017】請求項7の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明において、前記クリーニング部材の液体吸
収量が5g/m3以上であることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項8の発明は、記録信号に応じてイン
クを中間転写層に噴射した後、記録媒体に転写して像を
得る転写型インクジェット記録方法において、フェルト
や不織布等からなるクリーニング部材を2本のローラ間
に張架して中間転写層に当接させ、前記クリーニング部
材を連続或いは間欠的に回転させ、前記2本のローラで
巻取って中間転写層上の残留インクを拭き取ることを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、転写型のインクジェッ
ト記録装置及び方法において、2本のローラ間に張架し
たクリーニング部材を有し、液体を中間転写層に塗布す
るかフェルトや不織布等からなる前記クリーニング部材
に含浸させた後に、該クリーニング部材を前記中間転写
層に当接させ、該クリーニング部材を連続或いは間欠的
に移動させ、前記2本のローラのうちの一方で巻取って
中間転写層上の残留インクを拭き取るようにすること
で、前記中間転写層へ吐出されたインクの記録媒体への
転写不良によって生じる該中間転写層上の残留インクを
拭き取り除去し、その後の印字で残留インクが前記記録
媒体に転写することによって発生する地汚れや残留イン
クの蓄積によって前記中間転写層と記録媒体の接触を阻
害することによって発生する転写不良を防止できるよう
にしたものである。
【0020】また、空気中の埃や塵または記録媒体の繊
維、填量等が脱離して前記中間転写層に付着した異物も
拭き取り除去し、その後の印字で前記中間転写層と記録
媒体の接触を阻害することによって発生する転写不良や
前記記録媒体に再転移することによって発生する画像欠
陥を防止できる。
【0021】残留インクは、上述のようにして拭き取り
除去しているが、万一、停電やジャム等の緊急停止時に
長期間放置されたり或いは、中間転写層が加熱される方
式でインクが固化しても、液体により再度インクを軟化
させ容易に拭き取ることができるようにしたものであ
る。この液体の中間転写層への塗布又はクリーニング部
材への含浸は、インクが中間転写層に付着しやすい組成
であった場合や、空気中や記録媒体からの異物が中間転
写層に強固に付着している場合にも、クリーニング能力
を向上させる効果を発揮するようにしたものである。
【0022】更に、中間転写層とインクの付着力を、記
録媒体を押付ける加圧ローラ表面とインクの付着力より
大きくすることにより、パンチ穴等を有する記録媒体に
印字する際、前記中間転写層のインクが前記記録媒体の
穴部に相当する箇所に存在し、前記インクが直接加圧ロ
ーラ表面に押付けられても、前記インクが中間転写層か
ら前記加圧ローラ表面に付着することのないようにした
ものである。そのため、その後の印字で記録媒体の裏面
にインクが転写することによって発生する裏面汚れを防
止することができる。
【0023】更に、前記クリーニング部材を連続或いは
間欠的に移動させる際の速度Vaを中間転写層の速度V
bより小さくするようにしたもので、そのようにする
と、その速度差でより完全なクリーニングが行われると
同時にクリーニング部材の回転速度Vaが小さくなるの
でクリーニング部材の使用量を極力押さえることがで
き、クリーニング可能な期間を伸ばすことができる。そ
のためには、クリーニング部材の回転速度Vaは中間転
写層のクリーニングが十分行える範囲内でできるだけ小
さくすることが好ましい。
【0024】更に、残留インクを拭き取ったクリーニン
グ部材から残留インクを脱色或いは洗浄除去する機構を
設けることで、クリーニング部材を最後まで使用したと
き巻き戻す、前回と逆回転させる、反対にセットし直す
等で繰り返し使用することを可能とし、これにより、ク
リーニング能力を半永久的に維持することができるよう
にした。
【0025】更に、クリーニング部材の残留インクを拭
き取った面の裏面で再度拭き取りを行うようにすること
で、クリーニング部材の洗浄処理等を行う特別な機構も
必要とせずに従来の方法により2倍クリーニング能力を
維持することができるようにした。
【0026】更に、クリーニング部材の液体吸収量を5
g/m3以上とした。これ以下であるとベタ等の印字の
途中で停電やジャム等が発生し中間転写層上に多量のイ
ンクが残留した場合に、残留インクを十分に吸収できず
クリーニング不良が発生する。カラープリンタで3色以
上が同一箇所に吐出された場合を考慮すると30g/m
3以上とすることが更に好ましい。また、クリーニング
の際に使用する液体をクリーニング部材に含浸する方法
を用いる場合は、この液体の含浸量を更に考慮する必要
がある。
【0027】図1は、本発明を適用した転写型インクジ
ェット記録装置の一実施例を説明するための要部概略構
成図で、この転写型インクジェット記録装置は、図示し
ないギヤによって回転駆動される転写ドラム1と、該転
写ドラム1を加熱するために該転写ドラム1内に配置さ
れたヒータ2と記録画像書込み手段であるインクジェッ
ト記録ヘッド3と、該記録ヘッド3の後方側に配設さ
れ、該記録ヘッド3からのインクの吐出によって前記転
写ドラム1に形成された像を記録媒体10へ定着させる
手段である記録媒体加圧ローラ4と、該記録媒体加圧ロ
ーラ4の後方側に配設され、前記転写ドラム1上の中間
転写層1a上に転写不良等で残留したインクを拭き取り
除去するためのクリーニング部材11と、図示しない前
記中間転写層1aに液体を塗布する手段、或いは、前記
クリーニング部材11に液体を含浸させるための液体供
給装置と、前記クリーニング部材11を転写ドラム1に
接触させるためのクリーニング部材加圧ローラ12と、
前記クリーニング部材11を巻き取るためのクリーニン
グ部材巻取りローラ15と、残留インクを拭き取り除去
した前記クリーニング部材11を脱色するための脱色液
14と、前記脱色液14に前記クリーニング部材11を
浸すよう導くためのクリーニング部材搬送ローラ13に
よって構成されている。
【0028】上記の記録装置に使用されるインクは、特
に制限されることなく転写型インクジェット記録装置に
使用できるものであればどのようなインクも使用可能で
ある。例えば、水及び水に溶解する着色剤を含有し必要
に応じて水溶性有機溶媒や目詰まり防止剤等の添加物が
加えられた水性染料インクや顔料を分散した水性顔料イ
ンク、その他に油性染料インク、油性顔料インク、染着
エマルジョンなどの色材分散系インク、また、熱溶融性
インクもクリーニング機構付近に加熱機構を配置した
り、前記熱溶融性インクを溶解する液体をクリーニング
に使用すること等で用いることができる。
【0029】記録ヘッド3は、インクを液滴として吐出
させ転写ドラム1の表面に付着させるものである。イン
ク色の数だけ別個に或いは一体型で形成される。記録ヘ
ッドの方式は、従来公知のいずれの方式でもよいが、例
えば、圧電材料を使用して電気パルスによりインクに圧
力を加え、記録ヘッド3に設けたノズルからインクを液
滴として転写ドラム1に吐出し付着させる形式のインク
ジェット記録ヘッドや発熱体を使用してインク中に気泡
を発生させ、その圧力によりインクを液滴として転写ド
ラム1に吐出させる形式のインクジェット記録ヘッドを
挙げることができる。
【0030】転写ドラム1は、筒状支持体1bの表面に
適度な離型性を保持する材料からなる中間転写層1aを
有するものである。この中間転写層1aは、ヒータ2に
より染料インク中の水分を蒸発させて濃縮させた後に、
記録媒体加圧ローラ4の機械的圧力により、転写ドラム
1と記録媒体10とを密着させ、転写ドラム1上の像を
記録媒体10の表面に転写させる機能を有するものであ
る。ここで使用する中間転写層1aとしては、フッ素樹
脂、シリコン系の樹脂、テフロン系の樹脂、ステンレス
等の金属、ポリエチレン、ポリスチレン等を挙げること
ができ、印字品質の維持やインクの濃縮効果の向上など
の目的で表面に凹凸を付けたり、メッシュにしたりとい
った形状を変化させた材料も使用できる。
【0031】転写ドラム1の転写性をよくするには、筒
状支持体1bを弾性物質で構成することが望ましく、こ
れには、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、N
R天然ゴム、SBR、NBRニトリルゴム、CRクロロ
プレン、HRブチルゴム、EPDMエチレンプロピレン
ゴム、ハイパロン等のゴム材により形成する。また、前
記筒状支持体1bが前記中間転写層1aの性質をもつ素
材であれば、その素材のみで転写ドラム1を形成するこ
ともできる。
【0032】記録媒体加圧ローラ4は、インクとの付着
力が中間転写層1bとインクの付着力より小さい材質を
少なくとも表面に有するようにする。使用する材質とし
ては、フッ素樹脂、シリコン系の樹脂、テフロン系の樹
脂、ステンレス等の金属、ポリエチレン、ポリスチレン
等を挙げることができる。
【0033】クリーニング部材11は、フェルトや不織
布等からなり、図示しない液体供給装置によって液体か
らなるクリーニング液を該クリーニング部材11に含浸
させている。クリーニング液は、中間転写層1a上に残
留したインクや、空気中や記録媒体から拡散して付着し
た異物をクリーニング部材11によって完全に拭き取る
のに適した液体を使用し、好ましくは、中間転写層1a
上で固化したインクについても軟化させ拭き取り除去が
可能とする液体を使用する。例えば、使用するインクが
水性インクならば水を主成分とし、必要に応じて水溶性
有機溶媒、界面活性剤等の添加物を添加した溶液が挙げ
られ、油性インクならば有機溶媒が溶液として挙げられ
る。
【0034】脱色剤14は、例えば、漂白剤を含有する
液体を使用する方法が挙げられる。漂白する作用のある
化合物の例としては、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系
化合物、過炭酸ナトリウム、過酸化水素などの酸素系化
合物を挙げることができる。
【0035】図2は、中間転写層がポリ四フッ化エチレ
ンよりなる転写ベルト6を用い、これを一対の搬送ロー
ラ7に張架し、その周囲に記録画像書込み手段である記
録ヘッドを黒(3K)、イエロー(3Y)、マゼンタ
(3M)、シアン(3C)の各染料インクを吐出するラ
イン型のインクジェット記録ヘッド3を配設する一方、
これらの記録ヘッド3K,3Y,3M,3Cの着弾点あ
るいは/および後方側にヒータ2を配置し、このヒータ
2の後方に記録媒体加圧ローラ4と、該記録媒体加圧ロ
ーラ4の後方にクリーニング部材11を配置したもので
ある。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、転写型のインクジェット記録において、クリーニン
グ部材を2本のローラ間に張架して有し、液体を中間転
写層に塗布するか、フェルトや不織布等からなる前記ク
リーニング部材に含浸させた後に、前記クリーニング部
材を中間転写層に当接させ、前記クリーニング部材を連
続或いは間欠的に移動させ、前記2本のローラのうちの
一方で巻取って中間転写層上の残留インクを拭き取るよ
うにしたので、前記中間転写層上に吐出されたインクの
記録媒体への転写不良によって発生する中間転写層上の
残留インクを拭き取り除去し、その後の印字で残留イン
クが記録媒体に転写して発生する地汚れや残留インクの
蓄積によって、前記中間転写層と記録媒体の接触が阻害
されることによって発生する転写不良を防止できる。ま
た、空気中の埃や塵または記録媒体の繊維、填量等が脱
離して前記中間転写層に付着した異物も拭き取り除去
し、その後の印字で前記中間転写層と記録媒体の接触を
阻害して発生する転写不良や前記記録媒体に再転移して
発生する画像欠陥を防止できる。
【0037】更に、万一停電やジャム等の緊急停止時に
長期間放置されたり、中間転写層が加熱される方式でイ
ンクが固化しても液体により再度インクを軟化させ容易
に拭き取ることができる。この液体の中間転写層への塗
布又はクリーニング部材への含浸により、インクが中間
転写層に付着しやすい組成であった場合や、空気中や記
録媒体からの異物が中間転写層に付着しやすい場合にも
クリーニング能力を向上させることができる。
【0038】更に、中間転写層とインクの付着力を、記
録媒体を押付ける加圧ローラ表面とインクの付着力より
大きくすることにより、パンチ穴等を有する記録媒体に
印字する際、前記中間転写層のインクが前記記録媒体の
穴部に相当する箇所に存在し、前記インクが直接加圧ロ
ーラ表面に押付けられても前記インクが中間転写層から
前記加圧ローラ表面に付着することなく、その後の印字
で記録媒体の裏面にインクが転写して発生する裏面汚れ
を防止することができる。
【0039】前記クリーニング部材を連続或いは間欠的
に移動させる際の速度Vaを中間転写層の速度Vbより
小さくすることにより、その速度差でより完全なクリー
ニングが行われると同時にクリーニング部材の回転速度
Vaが小さくなり、クリーニング部材の使用量を極力押
さえることができ、クリーニング可能な期間を伸ばすこ
とができる。
【0040】また、残留インクを拭き取ったクリーニン
グ部材から残留インクを脱色或いは洗浄除去する機構を
設けることで、クリーニング部材を最後まで使用したと
き巻き戻す、前回と逆回転させる、反対にセットし直す
等で繰り返し使用することが可能となり、これによりク
リーニング能力を半永久的に維持することができる。
【0041】また、残留インクを拭き取ったクリーニン
グ部材の残留インクを拭き取った面の裏面で再度拭き取
りを行うようにすることで、クリーニング部材の洗浄処
理等を行う特別な機構を必要とせずに従来の方法により
2倍クリーニング能力を維持することができる。
【0042】更に、クリーニング部材の液体吸収量を5
g/m3以上とすることで、ベタ等の印字の途中で停電
やジャム等が発生し、中間転写層上に多量のインクが残
留した場合にも残留インクを十分に吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した記録装置の一実施例を説明
するための要部概略構成図である。
【図2】 本発明を適用した記録装置の他の実施例を説
明するための要部概略構成図である。
【符号の説明】
1…転写ドラム、2…ヒータ、3(3K,3Y,3M,
3C)…インクジェット記録ヘッド、4…記録媒体加圧
ローラ、6…転写ベルト、7…搬送ローラ、11…クリ
ーニング部材、12…クリーニング部材加圧ローラ、1
3…クリーニング部材搬送ローラ、14…脱色液、15
…クリーニング部材巻取りローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 明彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 金子 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 関根 朋子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EC23 FD13 HA45 JB15 JB18 JC25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録信号に応じてインクを中間転写層に
    噴射した後、記録媒体に転写して像を得る転写型インク
    ジェット記録装置において、2本のローラ間に張架した
    クリーニング部材を有し、液体を前記中間転写層に塗布
    するか前記クリーニング部材に含浸させた後に、前記ク
    リーニング部材を前記中間転写層に当接させ、前記クリ
    ーニング部材を連続或いは間欠的に移動させ、前記2本
    のローラで巻取って前記中間転写層上の残留インクを拭
    き取ることを特徴とする転写型インクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写層とインクの付着力が、前
    記記録媒体を押付ける加圧ローラ表面とインクの付着力
    より大きいことを特徴とする請求項1に記載の転写型イ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材を連続或いは間欠
    的に移動させる際の速度Vaが前記中間転写層の速度V
    bより小さいことを特徴とする請求項1または2に記載
    の転写型インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 残留インクを拭き取った前記クリーニン
    グ部材から残留インクを脱色する機構を有することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の転写型イン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 残留インクを拭き取った前記クリーニン
    グ部材から残留インクを洗浄除去する機構を有すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の転写型
    インクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記クリーニング部材の残留インクを拭
    き取った面の裏面で再度拭き取りを行うことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の転写型インクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部材の液体吸収量が5
    g/m3以上であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の転写型インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録信号に応じてインクを中間転写層に
    噴射した後、記録媒体に転写して像を得る転写型インク
    ジェット記録方法において、クリーニング部材を2本の
    ローラ間に張架して前記中間転写層に当接させ、前記ク
    リーニング部材を連続或いは間欠的に移動させ、前記2
    本のローラで巻取って前記中間転写層上の残留インクを
    拭き取ることを特徴とする転写型インクジェット記録方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009149019A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Fujifilm Corp 画像形成装置及び中間転写体のクリーニング方法

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