JP2000351264A - 画像記録方法及び装置 - Google Patents

画像記録方法及び装置

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JP2000351264A
JP2000351264A JP11164480A JP16448099A JP2000351264A JP 2000351264 A JP2000351264 A JP 2000351264A JP 11164480 A JP11164480 A JP 11164480A JP 16448099 A JP16448099 A JP 16448099A JP 2000351264 A JP2000351264 A JP 2000351264A
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JP11164480A
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Tomoko Takahashi
朋子 高橋
Mitsuo Hasebe
光雄 長谷部
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上に塗布された材料を用い、イン
クジェット液滴を増粘して転写する画像記録において、
転写後に残存する未使用材料をできる限り再使用可能に
して材料使用量の低減を図る一方、未使用材料が中間転
写体上に滞留する期間を限定し環境等による材料の変質
があった場合でも、画像記録品質を維持することがで
き、更に、中間転写体上の所定の部分の材料を除去する
ことが可能な画像記録方法及び装置を提供する。 【解決手段】 中間転写体21の表面に予め液体により
溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させるこ
とができる材料11を形成する工程と、液体を画像信号
に応じて中間転写体21上に噴射して該中間転写体上に
画像を形成する工程と、前記画像を記録紙42上に転写
する工程と、転写する工程の後中間転写体上に残存する
材料を除去する工程とよりなる画像記録方法において、
前記中間転写体21上に残存する材料11の除去を所定
の指示に基づき選択的に実行する工程を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴により
溶解又は膨潤可能であり、かつ、インク液滴粘度を上昇
させる材料である粉体を中間転写体上に塗布し、この粉
体にインクジェット等の液体噴射装置により画像情報に
応じたインク液滴を噴射して可視画像を形成し、爾後記
録体に転写する画像記録方法及び装置に関し、特に上記
画像記録方法及び装置に使用する材料である粉体の除去
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット等の液体噴射
装置により画像情報に応じたインク液滴を噴射して可視
画像を形成する画像記録装置においては、上質紙のごと
き普通紙に記録する際に、滲みを少なく記録することは
重要な技術課題である。斯かる技術課題を解決するもの
として、特開平7−89067号公報に開示された発明
がある。この発明の内容は、中間転写体型インクジェッ
トと呼ばれる記録装置において、一旦、インク画像を中
間転写体上に形成し、程よい粘度となったところで記録
紙に転写することで、普通紙上でのインクにじみ等を解
決するようにしている。しかし、上記特開平7−890
67号公報に記載された発明は、中間転写体に予め界面
活性剤を塗布してぬれ性を上げるようにしたものであ
り、そのため、程よい粘度となるまでかなりの時間を要
し、そのため、中間転写体ひいては記録紙上に滲みが生
じ、高速記録には不向であった。特に、上記記録紙上等
の滲みはベタ画像の場合に大きくなることから、例え
ば、ラインプリンタ等により構成して高速化しようとし
ても、この滲みの点で高速化に限界があった。一方、や
はり、本件出願人の先願に係わる特願平9−35920
8号には、インク液滴により溶解又は膨潤可能でかつイ
ンク液滴粘度を上昇させる材料を中間転写体上に塗布
し、この材料に画像情報に応じたインク液滴を噴射して
可視画像を形成し、これを普通紙に転写し、転写後上記
材料を除去回収するという技術が示されている。この発
明により、滲みがなくしかも高速の画像記録が可能とな
った。しかしながら、上記先願においては、転写後に中
間転写体上に残存した未使用の材料も同時に回収してし
まうことになり、材料の使用量が増加してしまうという
欠点があった。更に、やはり、本件出願人の先願に係る
特願平10−336741号には、液体により溶解又は
膨潤可能であり、かつ、液体粘度を上昇させる材料を中
間転写体上に塗布し、この材料に画像情報に応じた液体
を噴射して可視画像を形成し、これを普通紙に転写し、
その後、中間転写体上に残存する未使用の材料を除去せ
ずに再使用する技術が示されている。しかし、上記先願
では、技術の基本的内容は開示されているが当該技術の
拡充については記載されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、このような先願に開示された内容の拡充を図ること
である。即ち、上記の中間転写体上に塗布された材料を
用い、インクジェット液滴を増粘して転写する画像記録
において、転写後に残存する未使用材料をできる限り再
使用可能にすることにより、材料使用量の低減を図る一
方、未使用材料が中間転写体上に滞留する期間を限定す
ることにより、環境等による材料の変質があった場合で
も、画像記録品質を維持することができ、更に、中間転
写体上の所定の部分の材料を除去することが可能な画像
記録方法及び装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するにあ
たり、請求項1の発明は、中間転写体の表面に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する工程と、液体を画像信
号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画
像を形成する工程と、前記画像を記録紙上に転写する工
程と、転写する工程の後中間転写体上に残存する材料を
除去する工程とよりなる画像記録方法において、前記中
間転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に基づき
選択的に実行する工程を設けたことを最も主要な特徴と
する。請求項2の発明は、中間転写体上に残存する材料
の除去を所定の指示に基づき選択的に実行する工程は、
中間転写体上に残存する材料を除去する工程を実行する
か否かを判定する工程を含むことを主要な特徴とする。
請求項3の発明は、中間転写体上に残存する材料を除去
する工程を実行するか否かを判定する工程は、画像記録
の実行数の情報に基づき判定が実行されることを主要な
特徴とする。請求項4の発明は、中間転写体上に残存す
る材料を除去する工程を実行するか否かを判定する工程
は、画像記録のための電源の通電情報に基づき判定が実
行されることを主要な特徴とする。請求項5の発明は、
中間転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に基づ
き選択的に実行する工程は、中間転写体上に残存する材
料のうちから所定の部分の材料を除去する工程であるこ
とを主要な特徴とする。請求項6の発明は、中間転写体
上に残存する材料のうちから所定の部分の材料を除去す
る工程は、選択的に中間転写体に接離して材料を摺擦除
去する工程であることを主要な特徴とする。
【0005】請求項7の発明は、中間転写体上に残存す
る材料のうちから所定の部分の材料を除去する工程は、
選択的に中間転写体上の材料を増粘する工程を含むこと
を主要な特徴とする。請求項8の発明は、選択的に中間
転写体上の材料を増粘する工程は、液体付与工程を含む
ことを主要な特徴とする。請求項9の発明は、中間転写
体の表面に予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該
液体の粘度を上昇させることができる材料を形成する材
料形成手段と、液体を画像信号に応じて中間転写体上に
噴射して該中間転写体上に画像を形成する画像形成手段
と、前記画像を記録体上に転写する手段と、転写の後中
間転写体上に残存する材料を除去する手段とよりなる画
像記録装置において、中間転写体上に残存する材料のう
ちから所定の部分の材料を選択的に除去する材料除去手
段を設けたことを最も主要な特徴とする。請求項10の
発明は、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の
部分の材料を選択的に除去する材料除去手段は、選択的
に中間転写体に接離可能な摺擦手段であることを主要な
特徴とする。請求項11の発明は、中間転写体上に残存
する材料のうちから所定の部分の材料を選択的に除去す
る材料除去手段は、中間転写体上に残存する材料のうち
から所定の部分の材料を増粘させる材料増粘手段を含む
ことを主要な特徴とする。請求項12の発明は、中間転
写体上に残存する材料のうちから所望の材料を増粘させ
る材料増粘手段は、液体付与手段であることを主要な特
徴とする。請求項13の発明は、中間転写体上に残存す
る材料のうちから所望の材料を増粘させる液体付与手段
はインクジェットへッドであることを主要な特徴とす
る。請求項14の発明は、中間転写体の表面に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する材料形成手段と、液体
を画像信号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写
体上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像を記録
体上に転写する手段と、転写の後中間転写体上に残存す
る材料を除去する手段とよりなる画像記録装置におい
て、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分
の材料を選択的に除去する複数の材料除去手段を設けた
ことを最も主要な特徴とする。
【0006】上記のように構成された画像記録方法は、
請求項1の発明では、中間転写体の表面に予め液体によ
り溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させる
ことができる材料を形成する工程と、液体を画像信号に
応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を
形成する工程と、前記画像を記録紙上に転写する工程
と、転写する工程の後中間転写体上に残存する材料を除
去する工程とよりなる画像記録方法において、前記中間
転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に基づき選
択的に実行する工程を設けることとするので、材料の除
去を行わない場合には未使用の材料を再利用することが
可能となり、材料の供給量の低減による低コスト化が可
能な画像記録方法が提供できる。請求項2の発明では、
中間転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に基づ
き選択的に実行する工程は、中間転写体上に残存する材
料を除去する工程を実行するか否かを判定する工程を含
むこととするので、材料を選択的に除去することによ
り、未使用の材料を再利用することが可能となり低コス
ト化が達成できる画像記録方法が提供できる。請求項3
の発明では、中間転写体上に残存する材料を除去する工
程を実行するか否かを判定する工程は、画像記録の実行
数の情報に基づき判定が実行されることとするので、材
料を選択的に除去することによる低コスト化が達成でき
るのに加え、未使用で消費されない材料が中間転写体上
に滞留する期間を限定することができ、環境変化等によ
る材質の変質があった場合でも記録品質が維持できる画
像記録方法が提供できる。請求項4の発明では、中間転
写体上に残存する材料を除去する工程を実行するか否か
を判定する工程は、画像記録のための電源の通電情報に
基づき判定が実行されることとするので、非通電時の環
境条件による材料の変質、欠如等を初期化でき、記録品
質が維持できる画像記録方法が提供できる。請求項5の
発明においては、中間転写体上に残存する材料の除去を
所定の指示に基づき選択的に実行する工程は、中間転写
体上に残存する材料のうちから所定の部分の材料を除去
する工程であることとするので、材料を選択的に除去す
ることによる低コスト化が達成できるのに加え、容易に
所望の部分のみを除去することができる画像記録方法が
提供できる。
【0007】請求項6の発明は、中間転写体上に残存す
る材料のうちから所定の部分の材料を除去する工程は、
選択的に中間転写体に接離して材料を摺擦除去する工程
であることとするので、次回の記録に対して不都合とな
る部分の最小限の除去を行うことが可能となり、最小限
の材料の消費量で、記録品質が維持できる画像記録方法
が提供できる。請求項7の発明は、中間転写体上に残存
する材料のうちから所定の部分の材料を除去する工程
は、選択的に中間転写体上の材料を増粘する工程を含む
こととするので、容易に所望の部分のみを増粘させる事
が出来、最小限の材料の消費量で、記録品質が維持でき
る画像記録方法が提供できる。請求項8の発明は、選択
的に中間転写体上の材料を増粘する工程は、液体付与工
程を含むこととするので、膨潤が不完全な部分の材料を
完全に膨潤することができ、最小限の材料の消費量で、
記録品質が維持できる画像記録方法が提供できる。請求
項9の発明は、中間転写体の表面に予め液体により溶解
または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることが
できる材料を形成する材料形成手段と、液体を画像信号
に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像
を形成する画像形成手段と、前記画像を記録体上に転写
する手段と、転写の後中間転写体上に残存する材料を除
去する手段とよりなる画像記録装置において、中間転写
体上に残存する材料のうちから所定の部分の材料を選択
的に除去する材料除去手段を設けたこととするので、未
使用の材料を再利用することが可能となり低コスト化が
達成できる画像記録装置が提供できる。請求項10の発
明は、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部
分の材料を選択的に除去する材料除去手段は、選択的に
中間転写体に接離可能な摺擦手段であることとするの
で、次回の記録に対して不都合となる部分の最小限の除
去を行うことが可能となり、最小限の材料の消費量で、
記録品質が維持できる画像記録装置が提供できる。請求
項11の発明は、中間転写体上に残存する材料のうちか
ら所定の部分の材料を選択的に除去する材料除去手段
は、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分
の材料を増粘させる材料増粘手段を含むこととするの
で、容易に所望の部分のみを増粘させる事が出来、最小
限の材料の消費量で、記録品質が維持できる画像記録装
置が提供できる。
【0008】請求項12の発明は、中間転写体上に残存
する材料のうちから所望の材料を増粘させる材料増粘手
段は、液体付与手段であることとするので、膨潤が不完
全な部分の材料を完全に膨潤することができ、最小限の
材料の消費量で、記録品質が維持できる画像記録装置が
提供できる。請求項13の発明は、中間転写体上に残存
する材料のうちから所望の材料を増粘させる液体付与手
段はインクジェットへッドであることとするので、イン
クにより形成したと同一部分の材料を完全に除去するこ
とができる画像記録装置が提供できる。請求項14の発
明は、中間転写体の表面に予め液体により溶解または膨
潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることができる材
料を形成する材料形成手段と、液体を画像信号に応じて
中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成す
る画像形成手段と、前記画像を記録体上に転写する手段
と、転写の後中間転写体上に残存する材料を除去する手
段とよりなる画像記録装置において、中間転写体上に残
存する材料のうちから所定の部分の材料を選択的に除去
する複数の材料除去手段を設けることとするので、通常
の場合は付着による部分的な材料除去が行えるととも
に、例えば規定枚数毎の摺擦による全面除去を行うこと
が出来、効率的にセット剤を除去することができる画像
記録装置が提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1 は本発明が適応さ
れる従来の画像記録方法及び画像記録装置を説明するも
ので、粉体塗布手段10、中間転写体手段20、印字手
段30、給紙手段40、転写手段50、排紙手段60、
及び除去手段70で構成されている。粉体塗布手段10
は、粉体11(以下セット剤と称する)を収容するタン
ク又はカートリッジ12とセット剤11を補給する補給
ローラ13と、セット剤11を中間転写体手段20の中
間転写ベルト21に塗布するための塗布ローラ15から
成る。塗布ローラ15は、ローラ表面にセット剤を薄層
保持している。回転することで中間転写ベルト表面と接
触し、ローラ表面と中間転写ベルトとの間に電界を作用
させ、中間転写ベルト21上のセット剤のない部分にの
み、セット剤を付着させる。中間転写ベルトの表面がセ
ット剤に対し粘着性を持つ場合には、電界を作用させ
ず、中間転写ベルト表面の粘着性によってセット剤を付
着させることもできる。セット剤11の具体例として
は、アクリル酸樹脂、アクリル酸/メタクリル酸共重合
樹脂、メタクリル酸樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニ
ルピロリドン、澱粉等の吸水性を示す粉体があげられ、
予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度
を上昇させることができる材料を中間転写体体である中
間転写ベルト21の表面に形成することがことができ
る。
【0010】中間転写体手段20は、3 本のローラ2
2、23、24と中間転写ベルト21、さらに図示しな
い駆動モータ、位置制御エンコーダ、筐体などから構成
されている。中間転写ベルト21は、本実施形態ではフ
ッ素系樹脂で構成されたベルトであるが、少なくともセ
ット剤11と接触する表面は、セット剤とインクとが接
触したときに生じる増粘体に対し離型性を示す物質で構
成されていれば良く、具体的にはシリコーンゴム、フッ
素ゴム、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド樹
脂等があげられる。図1では、ベルトの態様が示してあ
るが、ドラム構成でもよい。例えば、表面を前述のセッ
ト剤とインクが接触した増粘体に対し離型性を持つ物質
で構成し、基体をPET等の他の樹脂や金属等で構成す
ることも可能である。上記中間転写ベルト21は、駆動
モータの回転力がローラ22、23、24に伝達され、
回転されるように構成されている。印字手段30は、イ
ンクジェットヘッド31及びヘッド案内機構部32より
なる。インクジェットヘッド31は、水溶性のインク
(液体)を中間転写ベルト21上のセット剤11上に噴
射して画像を書き込む(形成する)もので、該インクが
セット剤11と接触して増粘性を示すようになる。印字
領域にセット剤11の塗布された中間転写ベルト21が
到ると印字動作を開始し、キャリッジの往復動とともに
印字が行われる。ラインヘッドを使う装置においても、
上記動作は同様である。給紙手段40は、給紙カセット
41、記録紙42、レジストローラ43等から構成され
ている。印字信号が入ってから印字動作が始まり、それ
とともに給紙動作が始まる。給紙動作の始まるタイミン
グは、印字開始信号が出た後でもよい。先ず、給紙カセ
ット41から記録紙42を送り出す準備がなされ、記録
紙が1枚分離し、レジストローラ43に送られる。上記
した中間転写ベルト21に画像などが形成され送られて
くるとタイミングを合せ、レジストローラ43が動作
し、転写手段50へ記録紙が送られる。
【0011】転写手段50は、転写ローラ51から構成
される。通常は、転写ローラ51はローラ23とは離反
している。中間転写ベルト21上に形成された画像が回
動してくると、画像と記録紙42とのタイミングが取ら
れ、送られる前又は送られる直前に転写ローラ51が圧
力をもってローラ23に接する。中間転写ベルト21と
記録紙42がローラ23と転写ローラ51に挟まれ圧力
が加わり、画像が記録紙に転写される。その後、印字の
完了した記録紙42は排紙手段60により排紙される。
転写手段50を過ぎた中間転写ベルト21には、印字手
段30により印字されなかった部分にセット剤11が残
っており、この中間転写ベルト21に残存するセット剤
11を除去ブレードよりなるセット剤除去手段70で除
去し、中間転写ベルト21を初期状態に戻す。ブレード
の具体例としてはウレタン、シリコーン系ゴム、EPD
M等のゴムや、ポリプロピレン、PET等の樹脂など多
種のものが可能であるが、ブレードと中間転写ベルトの
接触性が良好となるという点から弾性を有することが望
ましい。尚、図1には、セット剤除去の他の形態であ
る、インク液滴により膨潤したが、記録紙には転写され
なかったセット剤のみを除去ローラ等の付着除去手段で
除去し、未使用のセット剤を再利用する態様が示されて
いる。斯かる構成よりなる記録装置の動作は、まず,印
字開始信号を受けると、中間転写体手段20が動作し、
補給ローラ13と塗布ローラ15が回転し、補給ローラ
13がセット剤11をくみ上げ、塗布ローラ15に伝達
することでセット剤11が中間転写ベルト21に塗布さ
れる。中間転写体手段20は3本のローラ22、23、
24と中間転写ベルト21、さらに図示しない駆動モー
タ、位置制御エンコーダ、筐体などから構成されてお
り、駆動モータの回転力がローラ22、23、24に伝
達されることにより、中間転写ベルト21が回転され
る。
【0012】中間転写ベルト21にセット剤11が塗布
され印字手段30の位置に塗布部分が移動すると、印字
動作が始まり、印字手段30により中間転写ベルト21
上のセット剤11上に画像情報が印字される。本従来例
では、印字手段30のインクジェットヘッド31がヘッ
ド案内機構部32に沿ってスライドするシャトル走査方
式で示されているが、ラインヘッド等で構成しても良
い。ラインヘッドで印字機構を構成した場合には、高速
でしかも連続的に印字及び転写が行われるという特徴が
でる。上記印字が行われている最中又は印字終了する
と、給紙手段40の給紙カセット41から記録紙42が
送り出されレジストローラ43まで送られる。中間転写
ベルト21上に印字された画像情報にタイミングを合せ
て、レジストローラ43から記録紙42が送り出され、
転写手段50の転写ローラ51が記録紙42を裏面から
押し上げることにより中間転写ベルト21上の画像情報
が記録紙42に転写される。しかる後、排紙手段60に
より排紙、ストックされる。転写手段50を通過した中
間転写ベルト21上には、印字がされなかった部分にセ
ット剤11が残存しているので、ローラ、ブレード等よ
り構成されるセット剤除去手段70により掻き落とされ
たり、付着除去される。
【0013】図2は、本発明の第1の実施形態を模式図
的に示したもので、図1の従来例と同様の機能を果たす
部分には、図1で使用した番号と同様の番号を使用し重
複する説明は割愛する。本実施形態では、図1で説明し
た従来例と異なり、図2(a)に示すように、セット剤
除去手段70である除去ブレード71が中間転写ベルト
21に対し、接離可能に配されている点に特徴がある。
原則として、転写手段50を通過した後は、増粘した画
像は全部記録紙42に転写されており、中間転写ベルト
21上には、インクによって増粘されなかったセット
剤、即ち未使用のセット剤のみが残っている。図2
(b)に示すように、セット剤除去手段70に当接して
いるカム72がバネ73に抗して矢印方向Aに回転し、
セット剤除去手段70が中間転写ベルト21から離間し
ていると、セット剤除去動作が行われず、そのままセッ
ト剤塗布手段10に入り、セット剤塗布手段10によ
り、中間転写ベルト上のセット剤が転写された部分にの
みセット剤を再塗布する。一方、図2(c)に示したよ
うに、セット剤除去手段70に当接しているカム72が
原位置に復帰していると、セット剤除去手段70は中間
転写ベルト21に接触し、セット剤除去動作が行われ、
中間転写ベルト21上のセット剤は全て掻き取られ、そ
の後セット剤塗布手段10に入り、セット剤塗布手段1
0により、中間転写ベルト上の全面にセット剤を再塗布
する。このようにセット剤の除去を選択的に行うことに
より、セット剤の消費量が低減されることになる。又、
図2(a)に示した様な画像記録装置においては、一般
にA3〜B5までの種類の記録紙に画像記録が行なわれ
る。図3に本発明の第2の実施形態である記録紙の紙幅
に対応して、選択的に動作し中間転写ベルト上のセット
剤を除去するブレードである紙幅対応セット剤除去手段
74を示す。
【0014】図3上に示したaの幅がB5記録紙の幅で
あり、a+bの幅がA4記録紙の幅であり、a+b+c
の幅がA3記録紙の幅である。それぞれの除去手段に図
2(b)、(c)に示したカム72およびバネ73のよ
うな接離機構が設けてあり、該接離機構により紙幅に対
応する部分的なセット剤除去が行えるようになってい
る。通常セット剤の塗布は中間転写ベルト21の全面、
即ちA3記録紙の幅に施される訳であるが、例えば、B
5の記録紙に画像記録を行う場合にあって、その都度A
3記録紙の幅である中間転写ベルト21全体をセット剤
除去の対象にすると、セット剤の消費量が膨大になる。
そこで、aの幅のブレードによる除去でセット剤が取り
除かれるB5幅部分にのみセット剤を供給することとす
る。常に全面(a+b+cの幅)のセット剤除去を行っ
た場合と比較し、B5幅(aの幅)部分のみ除去した場
合はセット剤の消費量が半分以下に低減された。上記の
第1、第2及び後述する第3の実施形態の動作制御を図
4に示すブロック図に基づき説明する。パソコンや他の
入力装置(GDI:グラフィック・デバイス・インター
フェース)により入力部80に画像・テキストデータが
送られると、シーケンス制御部81により、その動作が
管理され、データ処理部82ではデータ受信・送信・印
字データ生成が行われ、プリント部83ではセット剤の
塗布・印字・給紙・転写・排紙・セット剤除去等の動作
が行われる。このとき、データ処理部82では、画像情
報を判別し、それに応じたガンマ補正、色調整、フィル
タリング等が行われ、印字データを生成する。この印字
データに従って、図1に示した印字手段30よりインキ
が噴射される。一方、セット剤除去判定部84では、前
述の選択的にセット剤除去を行うための判定を行い、除
去動作を行うか否か、もしくは除去動作を行う部分等の
情報をシーケンス制御部81へ送る。更にセット剤除去
の判定は、プリント部83のプロセスコントロールから
発せられるプロセス状態についての情報、装置の記録枚
数等に基づいても行われ、セット剤除去手段70が中間
転写ベルト21に接触しセット剤除去を行う。中間転写
ベルト21上のセット剤11の除去を一定の間隔で定期
的に行うことは、継続的に良好な画像を得る上で極めて
重要である。中間転写ベルト上のセット剤が薄層の状態
で長く滞留することは耐湿性の点で問題である。そこ
で、一定の間隔で中間転写ベルト上のセット剤の付着状
態を初期化するにより、中間転写ベルト上のセット剤の
滞留期間を制限することが必要である。
【0015】図5に本発明の第3の実施の形態であるセ
ット剤の除去を定期的もしくは一定の間隔で行うための
判定のフローチャートの例を示す。このフローチャート
は図4に示したブロック図に基づき実行される。まず、
本発明に係わる装置の電源が投入されたとき(S1)
は、無条件に中間転写ベルト21上全面のセット剤の除
去を行う。装置の電源が投入される場合とは、装置が一
定期間使用されなかったことが予想される場合であり、
中間転写ベルト上のセット剤が経時変化し、吸湿して膨
潤していることが懸念される。そこで中間転写ベルト上
全面のセット剤の除去を行い(S2)、セット剤の付着
状態を初期化する。又、記録枚数がある一定の枚数を越
えた場合も、セット剤の中間転写ベルト上での滞留時間
が経過しているところから、セット剤に変化が発生して
いる可能性がある。そこで記録枚数Mをカウントし(S
3)、Mが定数AのN(整数)倍になったとき(S4:
Yes)も、中間転写ベルト上全面のセット剤の除去を
行い、付着状態を初期化する。Mが定数AのN(整数)
倍になったとき以外(S4:No)ではセット剤は除去
されない(S5)。上記の実施形態の効果を確認するこ
とを目的として実験を行った。印字手段30としては水
性インクジェットプリンタ、中間転写体としては表面に
テフロン樹脂コートを施したアルミドラム、記録紙とし
てリコーPPC用紙、セット剤としてポリアクリル酸を
用い、除去方法としてウレタンブレードを順方向に配置
し、記録枚数20枚毎にセット剤の除去を行った。10
0枚の記録枚数ともに良好な画像が継続的に得られた。
【0016】次に、図6に本発明の第4の実施形態を示
す。図2との相違点は、図2のブレード71の位置に液
体噴射装置75と付着除去ローラ76が配されている点
である。原則として、転写手段50を通過した後の中間
転写ベルト21上には、インクによって増粘されなかっ
た未使用のセット剤のみが残っている状態が生じるはず
である。しかし、記録紙のミスフィード等のトラブルに
よって、記録紙への転写が行われなかった場合には増粘
したセット剤がセット剤除去手段70にまで到達する可
能性がある。この場合、次の画像形成に支障をもたらす
のは、インクと接触して増粘した部分であるので、少な
くともインクと接触して増粘したセット剤を取り除く必
要がある。インクと接触して増粘したセット剤を取り除
く手段である付着除去ローラを用いた例としては、既述
の通り本出願人の先願があるが、本実施形態は、付着除
去ローラ76に加えて液体噴射装置75を配した点に特
徴がある。付着除去ローラ76は表面が、増粘したセッ
ト剤を中間転写ベルト21から取り除ける程度の付着力
を示すものであれば良い。表面の付着力を増すために、
表面に粗し加工を施すことも有効である。付着除去ロー
ラには中間転写ベルト上の全てのセット剤が接触するの
だが、除去ローラとの付着力は、増粘したセット剤と除
去ローラとの間にのみ強く働き、増粘したセット剤のみ
が部分的に付着除去される。除去ローラとしてはウレタ
ン、シリコーン系ゴム、EPDM等のゴムや、ポリプロ
ピレン、PET等の樹脂、アルミやSUSなど多種のも
のが可能である。
【0017】図7に転写手段50を通過した後の中間転
写ベルト上のセット剤と記録紙の状態を示す。21が中
間転写ベルト、42が記録紙、11がセット剤、増粘し
たセット剤を図中黒色16で示し、液体と接触したが十
分に増粘していないセット剤17には斜線を施した。図
7(a)が通常の状態、図7(b)が記録紙のミスフィ
ード等によって記録紙に全く転写されなかった場合、図
7(c)が転写残が発生した場合を示す。図7(a)は
液体が接触した部分は全て記録紙に転写しており、セッ
ト剤が消費された部分に再度セット剤を供給すること
で、連続的な画像形成が行えることになる。図7(b)
は、増粘した状態のセット剤が中間転写体上にそのまま
残っている状態で、増粘しているセット剤は前述したと
おり、増粘したセット剤に対して付着性を持つ付着除去
ローラ等の接触により、増粘したセット剤粉体のみを効
率的に除去することが可能である。図7(c)は、イン
ク量の不足や、環境変動により増粘が不十分であった場
合に発生する状態で、増粘した部分は記録紙42に転写
し、インクとは接触したが、増粘が不十分であったセッ
ト剤17が中間転写ベルト上に残っている。本実施形態
は、斯かる状態のセット剤に対し、更に液体を付与する
ことで、増粘させ除去するものである。増粘が不十分で
あったセット剤17が残っている部分を含む領域を、あ
る範囲にわたって液体噴射装置75により液体を付与し
増粘させ、増粘したセット剤に付着除去ローラ76を接
触させることで、増粘が不十分であったセット剤17を
含む部分を除去できる。更に、形成された画像のデータ
に基づいてインクで書き込まれた部分のみに、液体を付
与するようにすれば、増粘が不十分であったセット剤1
7のみを増粘させ、増粘したセット剤を付着除去ローラ
76を接触させることで、最も効率的な除去が行える。
増粘が不十分であったセット剤17以外でも、中間転写
ベルト上の所望の除去したい部分のみに液体を付与し、
増粘したセット剤を付着除去ローラを接触させることで
部分的な除去が可能になる。
【0018】出願人は、本実施形態の効果を確認する目
的で実験を行った。印字手段としては水性インクジェッ
ト、セット剤としてセルロース系樹脂、中間転写ベルト
としてはシリコーンゴムをコートしたPET、付着除去
ローラとしてフッ素系樹脂コートしたウレタンフォー
ム、液体付与手段としてインクジェットヘッドを用い、
無着色のインクのビヒクルを噴射することとして、文字
とイメージの混在する原稿の文字画像に相当する部分の
みに、液体噴射を行い、付着除去ローラを付着させ、除
去を行った。この結果、除去後の中間転写ベルト上に、
液体が接触したが増粘が不十分なセット剤は見受けられ
ず、セット剤を除去した部分に再度セット剤を塗布する
ことが可能であり、継続的に良好な画像が得られた。更
に、図8に本発明の第5の実施形態を示す。第5の実施
形態の特徴とするところは、セット剤除去手段70とし
てセット剤の付着除去ローラ76と除去ブレード77を
併設し、場合により選択的に作用させる点にある。場合
分けの例として、通常の場合は付着によるセット剤除去
を行い、規定枚数毎にブレードによる除去を行うことが
考えられる。このようにすることで、増粘したが転写し
ないセット剤が生じてしまった場合でも、付着ローラに
より取り除かれ、また、規定枚数毎にブレードで除去さ
れることになり効率的にセット剤を除去することができ
るようになる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1の発明では、中間転写体の表面に
予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度
を上昇させることができる材料を形成する工程と、液体
を画像信号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写
体上に画像を形成する工程と、前記画像を記録紙上に転
写する工程と、転写する工程の後中間転写体上に残存す
る材料を除去する工程とよりなる画像記録方法におい
て、前記中間転写体上に残存する材料の除去を所定の指
示に基づき選択的に実行する工程を設けたこととしたの
で、材料の除去を行わない場合には未使用の材料を再利
用することが可能となり、材料の供給量の低減による低
コスト化が可能な画像記録方法が提供できた。請求項2
の発明では、中間転写体上に残存する材料の除去を所定
の指示に基づき選択的に実行する工程は、中間転写体上
に残存する材料を除去する工程を実行するか否かを判定
する工程を含むこととしたので、材料を選択的に除去す
ることにより、未使用の材料を再利用することが可能と
なり低コスト化が達成できる画像記録方法が提供でき
た。請求項3の発明では、中間転写体上に残存する材料
を除去する工程を実行するか否かを判定する工程は、画
像記録の実行数の情報に基づき判定が実行されることと
したので、材料を選択的に除去することによる低コスト
化が達成できるのに加え、未使用で消費されない材料が
中間転写体上に滞留する期間を限定することができ、環
境変化等による材質の変質があった場合でも記録品質が
維持できる画像記録方法が提供できた。
【0020】請求項4の発明では、中間転写体上に残存
する材料を除去する工程を実行するか否かを判定する工
程は、画像記録のための電源の通電情報に基づき判定が
実行されることとしたので、非通電時の環境条件による
材料の変質、欠如等を初期化でき、記録品質が維持でき
る画像記録方法が提供できた。請求項5の発明において
は、中間転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に
基づき選択的に実行する工程は、中間転写体上に残存す
る材料のうちから所定の部分の材料を除去する工程であ
ることとしたので、材料を選択的に除去することによる
低コスト化が達成できるのに加え、容易に所望の部分の
みを除去することができる画像記録方法が提供できた。
請求項6の発明は、中間転写体上に残存する材料のうち
から所定の部分の材料を除去する工程は、選択的に中間
転写体に接離して材料を摺擦除去する工程であることと
したので、次回の記録に対して不都合となる部分の最小
限の除去を行うことが可能となり、最小限の材料の消費
量で、記録品質が維持できる画像記録方法が提供でき
た。
【0021】請求項7の発明は、中間転写体上に残存す
る材料のうちから所定の部分の材料を除去する工程は、
選択的に中間転写体上の材料を増粘する工程を含むこと
としたので、容易に所望の部分のみを増粘させる事が出
来、最小限の材料の消費量で、記録品質が維持できる画
像記録方法が提供できた。請求項8の発明は、選択的に
中間転写体上の材料を増粘する工程は、液体付与工程を
含むこととしたので、膨潤が不完全な部分の材料を完全
に膨潤することができ、最小限の材料の消費量で、記録
品質が維持できる画像記録方法が提供できた。請求項9
の発明は、中間転写体の表面に予め液体により溶解また
は膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることができ
る材料を形成する材料形成手段と、液体を画像信号に応
じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形
成する画像形成手段と、前記画像を記録体上に転写する
手段と、転写の後中間転写体上に残存する材料を除去す
る手段とよりなる画像記録装置において、中間転写体上
に残存する材料のうちから所定の部分の材料を選択的に
除去する材料除去手段を設けたこととしたので、未使用
の材料を再利用することが可能となり低コスト化が達成
できる画像記録装置が提供できた。請求項10の発明
は、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分
の材料を選択的に除去する材料除去手段は、選択的に中
間転写体に接離可能な摺擦手段であることとしたので、
次回の記録に対して不都合となる部分の最小限の除去を
行うことが可能となり、最小限の材料の消費量で、記録
品質が維持できる画像記録装置が提供できた。
【0022】請求項11の発明は、中間転写体上に残存
する材料のうちから所定の部分の材料を選択的に除去す
る材料除去手段は、中間転写体上に残存する材料のうち
から所定の部分の材料を増粘させる材料増粘手段を含む
こととしたので、容易に所望の部分のみを増粘させる事
が出来、最小限の材料の消費量で、記録品質が維持でき
る画像記録装置が提供できた。請求項12の発明は、中
間転写体上に残存する材料のうちから所望の材料を増粘
させる材料増粘手段は、液体付与手段であることとした
ので、膨潤が不完全な部分の材料を完全に膨潤すること
ができ、最小限の材料の消費量で、記録品質が維持でき
る画像記録装置が提供できた。請求項13の発明は、中
間転写体上に残存する材料のうちから所望の材料を増粘
させる液体付与手段はインクジェットへッドであること
としたので、インクにより形成したと同一部分の材料を
完全に除去することができる画像記録装置が提供でき
た。請求項14の発明は、中間転写体の表面に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する材料形成手段と、液体
を画像信号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写
体上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像を記録
体上に転写する手段と、転写の後中間転写体上に残存す
る材料を除去する手段とよりなる画像記録装置におい
て、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分
の材料を選択的に除去する複数の材料除去手段を設ける
こととしたので、通常の場合は付着による部分的な材料
除去が行えるとともに、例えば規定枚数毎の摺擦による
全面除去を行うことが出来、効率的にセット剤を除去す
ることができる画像記録装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される従来の画像記録方法及び装
置の説明図である。
【図2】(a)(b)(c)は本発明のセット剤除去手
段の第1実施形態を模式的に説明した説明図である。
【図3】本発明のセット剤除去手段の第2実施形態を模
式的に説明した説明図である。
【図4】本発明の第1及び第2実施形態に適用される制
御ブロック図の説明図である。
【図5】本発明のセット剤除去手段の第3実施形態を模
式的に説明した説明図である。
【図6】本発明のセット剤除去手段の第4実施形態を模
式的に説明した説明図である。
【図7】(a)(b)(c)は転写手段を通過した後の
中間転写ベルト上のセット剤と記録紙の状態を示す模式
図である。
【図8】本発明のセット剤除去手段の第5実施形態を模
式的に説明した説明図である。
【符号の説明】
10 粉体塗布手段(セット剤塗布手段)、11 粉体
(セット剤)、12 タンク又はカートリッジ、13
補給ローラ、15 塗布ローラ、16 増粘した粉体、
17 増粘が不十分な粉体、20 中間転写体手段、2
1 中間転写ベルト、22 ローラ、23 ローラ、2
4 ローラ、30 印字手段、31 インクジェットヘ
ッド、32 ヘッド案内機構部、40 給紙手段、41
給紙カセット、42 記録紙、43 レジストロー
ラ、50 転写手段、51 転写ローラ、60 排紙手
段、70 粉体除去手段(セット剤除去手段)、71
除去ブレード、72 カム、73 ばね、74 紙幅対
応除去ブレード、75 液体付与手段、76 セット剤
付着除去ローラ、77 除去ブレード、80 入力部、
81 シーケンス制御部、82 データ処理部、83
プリント部、84 セット剤除去判定部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写体の表面に予め液体により溶解
    または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることが
    できる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて
    中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成す
    る工程と、前記画像を記録紙上に転写する工程と、転写
    する工程の後中間転写体上に残存する材料を除去する工
    程とよりなる画像記録方法において、 前記中間転写体上に残存する材料の除去を所定の指示に
    基づき選択的に実行する工程を設けたことを特徴とする
    画像記録方法。
  2. 【請求項2】 中間転写体上に残存する材料の除去を所
    定の指示に基づき選択的に実行する工程は、中間転写体
    上に残存する材料を除去する工程を実行するか否かを判
    定する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の画像
    記録方法。
  3. 【請求項3】 中間転写体上に残存する材料を除去する
    工程を実行するか否かを判定する工程は、画像記録の実
    行数の情報に基づき判定が実行されることを特徴とする
    請求項2記載の画像記録方法。
  4. 【請求項4】 中間転写体上に残存する材料を除去する
    工程を実行するか否かを判定する工程は、画像を記録す
    るために供給される電源の通電情報に基づき判定が実行
    されることを特徴とする請求項2記載の画像記録方法。
  5. 【請求項5】 中間転写体上に残存する材料の除去を所
    定の指示に基づき選択的に実行する工程は、中間転写体
    上に残存する材料のうちから所定の部分の材料を除去す
    る工程であることを特徴とする請求項1記載の画像記録
    方法。
  6. 【請求項6】 中間転写体上に残存する材料のうちから
    所定の部分の材料を除去する工程は、選択的に中間転写
    体に接離して材料を摺擦除去する工程であることを特徴
    とする請求項5記載の画像記録方法。
  7. 【請求項7】 中間転写体上に残存する材料のうちから
    所定の部分の材料を除去する工程は、選択的に中間転写
    体上の材料を増粘する工程を含むことを特徴とする請求
    項5記載の画像記録方法。
  8. 【請求項8】 選択的に中間転写体上の材料を増粘する
    工程は、液体付与工程を含むことを特徴とする請求項7
    記載の画像記録方法。
  9. 【請求項9】 中間転写体の表面に予め液体により溶解
    または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることが
    できる材料を形成する材料形成手段と、液体を画像信号
    に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像
    を形成する画像形成手段と、前記画像を記録体上に転写
    する手段と、転写の後中間転写体上に残存する材料を除
    去する手段とよりなる画像記録装置において、 中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分の材
    料を選択的に除去する材料除去手段を設けたことを特徴
    とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 中間転写体上に残存する材料のうちか
    ら所定の部分の材料を選択的に除去する材料除去手段
    は、選択的に中間転写体に接離可能な摺擦手段であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 中間転写体上に残存する材料のうちか
    ら所定の部分の材料を選択的に除去する材料除去手段
    は、中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分
    の材料を増粘させる材料増粘手段を含むことを特徴とす
    る請求項10記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 中間転写体上に残存する材料のうちか
    ら所望の材料を増粘させる材料増粘手段は、液体付与手
    段であることを特徴とする請求項11記載の画像記録装
    置。
  13. 【請求項13】 中間転写体上に残存する材料のうちか
    ら所望の材料を増粘させる液体付与手段は、インクジェ
    ットへッドであることを特徴とする請求項12記載の画
    像記録装置。
  14. 【請求項14】 中間転写体の表面に予め液体により溶
    解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させること
    ができる材料を形成する材料形成手段と、液体を画像信
    号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画
    像を形成する画像形成手段と、前記画像を記録体上に転
    写する手段と、転写の後中間転写体上に残存する材料を
    除去する手段とよりなる画像記録装置において、 中間転写体上に残存する材料のうちから所定の部分の材
    料を選択的に除去する複数の材料除去手段を設けたこと
    を特徴とする画像記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190913A (ja) * 2005-12-23 2007-08-02 Xerox Corp メンテナンスシステム
US8066365B2 (en) 2008-09-24 2011-11-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method

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