JP2001010225A - 画像記録方法及び装置 - Google Patents
画像記録方法及び装置Info
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- JP2001010225A JP2001010225A JP11181824A JP18182499A JP2001010225A JP 2001010225 A JP2001010225 A JP 2001010225A JP 11181824 A JP11181824 A JP 11181824A JP 18182499 A JP18182499 A JP 18182499A JP 2001010225 A JP2001010225 A JP 2001010225A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中間転写体上に塗布された粉体を用い、イン
クジェット液滴を増粘して転写する画像記録において、
転写後に残存する未使用粉体を再使用可能にして、粉体
使用量の低減を図った画像記録方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 中間転写体21の表面に予め液体により
溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させるこ
とができる材料11を形成する工程と、液体を画像信号
に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に可視
画像を形成する工程と、前記可視画像を記録紙42上に
転写する工程と、転写後上記中間転写体から上記材料を
除去する工程よりなる画像記録方法において、上記材料
11を除去する工程を、転写後に上記中間転写体表面に
残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿度によ
り粘度が上昇した材料を除去する第1の工程と、上記第
1の工程で除去されなかった粘度が上昇していない材料
を除去する第2の工程とより構成したことを特徴とす
る。
クジェット液滴を増粘して転写する画像記録において、
転写後に残存する未使用粉体を再使用可能にして、粉体
使用量の低減を図った画像記録方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 中間転写体21の表面に予め液体により
溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させるこ
とができる材料11を形成する工程と、液体を画像信号
に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に可視
画像を形成する工程と、前記可視画像を記録紙42上に
転写する工程と、転写後上記中間転写体から上記材料を
除去する工程よりなる画像記録方法において、上記材料
11を除去する工程を、転写後に上記中間転写体表面に
残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿度によ
り粘度が上昇した材料を除去する第1の工程と、上記第
1の工程で除去されなかった粘度が上昇していない材料
を除去する第2の工程とより構成したことを特徴とす
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴により
溶解又は膨潤可能でかつインク液滴粘度を上昇させる材
料である粉体を中間転写体上に塗布し、この粉体にイン
クジェット等の液体噴射装置により画像情報に応じたイ
ンク液滴を噴射して可視画像を形成し、爾後記録体に転
写する画像記録方法及び装置に関し、特に上記画像記録
方法及び装置に使用する材料である粉体の除去方法及び
装置に関するものである。
溶解又は膨潤可能でかつインク液滴粘度を上昇させる材
料である粉体を中間転写体上に塗布し、この粉体にイン
クジェット等の液体噴射装置により画像情報に応じたイ
ンク液滴を噴射して可視画像を形成し、爾後記録体に転
写する画像記録方法及び装置に関し、特に上記画像記録
方法及び装置に使用する材料である粉体の除去方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置等の液体
噴射装置により画像情報に応じたインク液滴を記録紙上
に噴射して可視画像を形成する画像記録装置において
は、上質紙のごとき普通紙に滲みの少ない記録を行うこ
とは重要な技術課題である。斯かる技術課題を解決する
ものとして特開平7−89067号公報に開示された発
明がある。この発明の内容は、中間転写体型インクジェ
ットと呼ばれる記録装置で、一旦、インク画像を中間転
写体上に形成し、程よい粘度となったところで記録紙に
転写することで、普通紙上でのインク滲み等を解決する
ようにしている。しかし、上記特開平7−89007号
公報に記載された発明は、中間転写体に子め界面活性剤
を塗布してぬれ性を上げるようにしたものであるため、
程よい粘度となるまでにかなりの時間を要し、そのた
め、中間転写体ひいては記録紙上に滲みが生じ、高速記
録には不向であリ、特に、ベタ画像の場合に滲みが大き
く、例えば、ラインプリンタ等により構成して高速化し
ようとしても、この滲みの点で高速化には限界があっ
た。一方、本件出願人の先願に係わる特願平9−359
208号には、インク液滴により溶解又は膨潤可能でか
つインク液滴粘度を上昇させる粉体を中間転写体上に塗
布し、この粉体に画像情報に応じたインク液滴を噴射し
て可視画像を形成し、これを普通紙に転写し、転写後上
記粉体を除去回収するという技術が示されている。この
発明により、滲みがなくしかも高速の画像記録が可能と
なった。しかしながら、上記先願に示された内容では、
転写後に中間転写体上に残存した未使用の粉体をも回収
してしまうことになり、粉体の使用量が増加してしまう
という欠点があった。
噴射装置により画像情報に応じたインク液滴を記録紙上
に噴射して可視画像を形成する画像記録装置において
は、上質紙のごとき普通紙に滲みの少ない記録を行うこ
とは重要な技術課題である。斯かる技術課題を解決する
ものとして特開平7−89067号公報に開示された発
明がある。この発明の内容は、中間転写体型インクジェ
ットと呼ばれる記録装置で、一旦、インク画像を中間転
写体上に形成し、程よい粘度となったところで記録紙に
転写することで、普通紙上でのインク滲み等を解決する
ようにしている。しかし、上記特開平7−89007号
公報に記載された発明は、中間転写体に子め界面活性剤
を塗布してぬれ性を上げるようにしたものであるため、
程よい粘度となるまでにかなりの時間を要し、そのた
め、中間転写体ひいては記録紙上に滲みが生じ、高速記
録には不向であリ、特に、ベタ画像の場合に滲みが大き
く、例えば、ラインプリンタ等により構成して高速化し
ようとしても、この滲みの点で高速化には限界があっ
た。一方、本件出願人の先願に係わる特願平9−359
208号には、インク液滴により溶解又は膨潤可能でか
つインク液滴粘度を上昇させる粉体を中間転写体上に塗
布し、この粉体に画像情報に応じたインク液滴を噴射し
て可視画像を形成し、これを普通紙に転写し、転写後上
記粉体を除去回収するという技術が示されている。この
発明により、滲みがなくしかも高速の画像記録が可能と
なった。しかしながら、上記先願に示された内容では、
転写後に中間転写体上に残存した未使用の粉体をも回収
してしまうことになり、粉体の使用量が増加してしまう
という欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、このような先願の欠点を解消することにある。即
ち、上述の中間転写体上に塗布された粉体を用い、イン
クジェット液滴を増粘して転写する画像記録において、
転写後に残存する未使用粉体を再使用可能にして、粉体
使用量の低減を図った画像記録方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
は、このような先願の欠点を解消することにある。即
ち、上述の中間転写体上に塗布された粉体を用い、イン
クジェット液滴を増粘して転写する画像記録において、
転写後に残存する未使用粉体を再使用可能にして、粉体
使用量の低減を図った画像記録方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するにあ
たり、請求項1の発明は、中間転写体の表面に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する工程と、液体を画像信
号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画
像を形成する工程と、前記画像を記録体上に転写する工
程と、転写後上記中間転写体から上記材料を除去する工
程よりなる画像記録方法において、上記材料を除去する
工程を、転写後に上記中間転写体表面に残留している材
料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇し
た材料を除去する第1の工程と、上記第1の工程で除去
されなかった粘度が上昇していない材料を除去する第2
の工程とより構成したことを最も主要な特徴とする。請
求項2の発明は、中間転写体の表面に予め液体により溶
解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させること
ができる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じ
て中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成
する工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転
写後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりな
る画像記録方法において、上記材料を除去する工程の
後、除去された材料から粘度が上昇していない材料を分
離する分離工程を設けたことを主要な特徴とする。請求
項3の発明は、中間転写体上に液体の付着により液体の
粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗布
手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に画
像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に転
写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除去
する除去手段とを有する画像記録装置において、上記除
去手段は、転写後に上記中間転写体表面に残留している
材料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇
した材料を除去する第1の除去手段と、上記第1の除去
手段では除去されなかった粘度が上昇していない材料を
除去する第2の除去手段とよりなることを最も主要な特
徴とする。請求項4の発明は、中間転写体上に液体の付
着により液体の粘度を向上させることができる材料を塗
布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させて中
間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記画像
を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記中間
転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装置に
おいて、上記除去手段には、上記材料を除去した後、除
去された材料から粘度が上昇していない材料を分離する
分離手段を配したことを主要な特徴とする。請求項5の
発明は、請求項4記載の画像記録装置において、上記分
離手段は材料に振動を付与する加振体を含むことを主要
な特徴とする。請求項6の発明は、請求項4記載の画像
記録装置において、上記分離手段はメッシュ状フィルタ
であることを主要な特徴とする。
たり、請求項1の発明は、中間転写体の表面に予め液体
により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇さ
せることができる材料を形成する工程と、液体を画像信
号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画
像を形成する工程と、前記画像を記録体上に転写する工
程と、転写後上記中間転写体から上記材料を除去する工
程よりなる画像記録方法において、上記材料を除去する
工程を、転写後に上記中間転写体表面に残留している材
料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇し
た材料を除去する第1の工程と、上記第1の工程で除去
されなかった粘度が上昇していない材料を除去する第2
の工程とより構成したことを最も主要な特徴とする。請
求項2の発明は、中間転写体の表面に予め液体により溶
解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させること
ができる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じ
て中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成
する工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転
写後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりな
る画像記録方法において、上記材料を除去する工程の
後、除去された材料から粘度が上昇していない材料を分
離する分離工程を設けたことを主要な特徴とする。請求
項3の発明は、中間転写体上に液体の付着により液体の
粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗布
手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に画
像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に転
写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除去
する除去手段とを有する画像記録装置において、上記除
去手段は、転写後に上記中間転写体表面に残留している
材料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇
した材料を除去する第1の除去手段と、上記第1の除去
手段では除去されなかった粘度が上昇していない材料を
除去する第2の除去手段とよりなることを最も主要な特
徴とする。請求項4の発明は、中間転写体上に液体の付
着により液体の粘度を向上させることができる材料を塗
布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させて中
間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記画像
を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記中間
転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装置に
おいて、上記除去手段には、上記材料を除去した後、除
去された材料から粘度が上昇していない材料を分離する
分離手段を配したことを主要な特徴とする。請求項5の
発明は、請求項4記載の画像記録装置において、上記分
離手段は材料に振動を付与する加振体を含むことを主要
な特徴とする。請求項6の発明は、請求項4記載の画像
記録装置において、上記分離手段はメッシュ状フィルタ
であることを主要な特徴とする。
【0005】
【作用】上記のように構成された記録方法は、請求項1
の発明では、中間転写体の表面に予め液体により溶解ま
たは膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることがで
きる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて中
間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成する
工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写後
上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる画
像記録方法において、上記材料を除去する工程を、転写
後に上記中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料を除去
する第1の工程と、上記第1の工程で除去されなかった
粘度が上昇していない材料を除去する第2の工程とを設
けるので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、第1の工程を設けたことにより、再利用される粉体
からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体も
しくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に
除去されているため、高品位で安定した画質を維持する
ことができる画像記録方法が提供できる。請求項2の発
明では、中間転写体の表面に予め液体により溶解または
膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることができる
材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて中間転
写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成する工程
と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写後上記
中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる画像記
録方法において、上記材料を除去する工程の後、除去さ
れた材料から粘度が上昇していない材料を分離する分離
工程を設けるようにするので、画像の形成に使用されな
かった未使用粉体を再利用でき粉体の使用量を低減する
ことができるのに加え、分離工程の存在により再利用さ
れる粉体からは中間転写体表面に残留している材料のう
ち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料
が完全に除去されているため、高品位で安定した画質を
維持することができる画像記録方法が提供できる。
の発明では、中間転写体の表面に予め液体により溶解ま
たは膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることがで
きる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて中
間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成する
工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写後
上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる画
像記録方法において、上記材料を除去する工程を、転写
後に上記中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料を除去
する第1の工程と、上記第1の工程で除去されなかった
粘度が上昇していない材料を除去する第2の工程とを設
けるので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、第1の工程を設けたことにより、再利用される粉体
からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体も
しくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に
除去されているため、高品位で安定した画質を維持する
ことができる画像記録方法が提供できる。請求項2の発
明では、中間転写体の表面に予め液体により溶解または
膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることができる
材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて中間転
写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成する工程
と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写後上記
中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる画像記
録方法において、上記材料を除去する工程の後、除去さ
れた材料から粘度が上昇していない材料を分離する分離
工程を設けるようにするので、画像の形成に使用されな
かった未使用粉体を再利用でき粉体の使用量を低減する
ことができるのに加え、分離工程の存在により再利用さ
れる粉体からは中間転写体表面に残留している材料のう
ち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料
が完全に除去されているため、高品位で安定した画質を
維持することができる画像記録方法が提供できる。
【0006】請求項3の発明では、中間転写体上に液体
の付着により液体の粘度を向上させることができる材料
を塗布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させ
て中間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記
画像を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記
中間転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装
置において、上記除去手段は、転写後に上記中間転写体
表面に残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿
度により粘度が上昇した材料を除去する第1の除去手段
と、上記第1の除去手段では除去されなかった粘度が上
昇していない材料を除去する第2の除去手段とよりなる
こととするので、画像の形成に使用されなかった未使用
粉体を再利用でき粉体の使用量を低減することができる
のに加え、第1の除去手段の存在により再利用される粉
体からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全
に除去されているため、高品位で安定した画質を維持す
ることができる画像記録方法が提供できる。請求項4の
発明においては、中間転写体上に液体の付着により液体
の粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗
布手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に
画像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に
転写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除
去する除去手段とを有する画像記録装置において、上記
除去手段には、上記材料を除去した後、除去された材料
から粘度が上昇していない材料を分離する分離手段を配
するので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、分離手段の存在により再利用される粉体からは中間
転写体表面に残留している材料のうち液体もしくは空気
中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に除去されて
いるため、高品位で安定した画質を維持することができ
る画像記録装置が提供できる。請求項5の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段は材料
に振動を付与する加振体を含むことにするので、比重の
異なる材料を簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できる。請求項6の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段はメッ
シュ状フィルタであることとするので、直径の異なる材
料を正確且つ簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できる。
の付着により液体の粘度を向上させることができる材料
を塗布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させ
て中間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記
画像を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記
中間転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装
置において、上記除去手段は、転写後に上記中間転写体
表面に残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿
度により粘度が上昇した材料を除去する第1の除去手段
と、上記第1の除去手段では除去されなかった粘度が上
昇していない材料を除去する第2の除去手段とよりなる
こととするので、画像の形成に使用されなかった未使用
粉体を再利用でき粉体の使用量を低減することができる
のに加え、第1の除去手段の存在により再利用される粉
体からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全
に除去されているため、高品位で安定した画質を維持す
ることができる画像記録方法が提供できる。請求項4の
発明においては、中間転写体上に液体の付着により液体
の粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗
布手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に
画像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に
転写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除
去する除去手段とを有する画像記録装置において、上記
除去手段には、上記材料を除去した後、除去された材料
から粘度が上昇していない材料を分離する分離手段を配
するので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、分離手段の存在により再利用される粉体からは中間
転写体表面に残留している材料のうち液体もしくは空気
中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に除去されて
いるため、高品位で安定した画質を維持することができ
る画像記録装置が提供できる。請求項5の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段は材料
に振動を付与する加振体を含むことにするので、比重の
異なる材料を簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できる。請求項6の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段はメッ
シュ状フィルタであることとするので、直径の異なる材
料を正確且つ簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適応され
る従来の画像記録方法及び画像記録装置を説明するもの
で、粉体塗布手段10、中間転写体手段20、印字手段
30、給紙手段40、転写手段50、排紙手段60、及
び粉体除去手段70で構成されている。粉体塗布手段1
0は、粉体11(以下、セット剤と称する)を収容する
タンク又はカートリッジ12と、セット剤11を補給す
る補給ローラ13と、セット剤11を中間転写体手段2
0の中間転写ベルト21に塗布するための塗布ローラ1
5から成る。塗布ローラ15は、回転することで外周面
に付着したセット材を中間転写ベルト21へ塗布する。
塗布ローラ15の周面には、補給ローラ13からセット
剤11が供給される。中間転写体手段20は3本のロー
ラ22、23、24と中間転写ベルト21、さらに図示
しない駆動モータ、位置制御エンコーダ、筐体などから
構成されており、駆動モータの回転力がローラ22、2
3、24に伝達されることにより、中間転写ベルト21
が回転される印字手段30は、インクを吐出させるイン
クジェットヘッド31及びヘッド案内機構部32よりな
り、印字領域にセット剤11の塗布された中間転写ベル
ト21が到ると印字動作が行われ始め、キャリッジの往
復動とともに印字が行われる。ラインヘッドを使う装置
に於いても、上記動作は同じである。
を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適応され
る従来の画像記録方法及び画像記録装置を説明するもの
で、粉体塗布手段10、中間転写体手段20、印字手段
30、給紙手段40、転写手段50、排紙手段60、及
び粉体除去手段70で構成されている。粉体塗布手段1
0は、粉体11(以下、セット剤と称する)を収容する
タンク又はカートリッジ12と、セット剤11を補給す
る補給ローラ13と、セット剤11を中間転写体手段2
0の中間転写ベルト21に塗布するための塗布ローラ1
5から成る。塗布ローラ15は、回転することで外周面
に付着したセット材を中間転写ベルト21へ塗布する。
塗布ローラ15の周面には、補給ローラ13からセット
剤11が供給される。中間転写体手段20は3本のロー
ラ22、23、24と中間転写ベルト21、さらに図示
しない駆動モータ、位置制御エンコーダ、筐体などから
構成されており、駆動モータの回転力がローラ22、2
3、24に伝達されることにより、中間転写ベルト21
が回転される印字手段30は、インクを吐出させるイン
クジェットヘッド31及びヘッド案内機構部32よりな
り、印字領域にセット剤11の塗布された中間転写ベル
ト21が到ると印字動作が行われ始め、キャリッジの往
復動とともに印字が行われる。ラインヘッドを使う装置
に於いても、上記動作は同じである。
【0008】本発明の給紙手段40は、給紙カセット4
1、記録紙42、レジストローラ43等から構成されて
いる。印字信号が入ってから印字動作が始まり、それと
共に給紙動作が始まる。タイミングによっては、給紙動
作は印字開始信号が出た後でもよい。先ず、給紙カセッ
ト41から記録紙42を送り出す準備がなされ、記録紙
が1 枚分離し、レジストローラ43に送られる。上記し
た中間転写ベルト21に画像などが形成され送られてく
るとタイミングを合せ、レジストローラ43が動作し、
転写手段50へ記録紙が送られる。転写手段50は、転
写ローラ51から構成される。通常は、転写ローラ51
はローラ23とは離反している。中間転写ベルト21に
形成された画像が回動してくると、画像と記録紙42と
のタイミングが取られ、送られる前又は送られる直前に
転写ローラ51が圧力をもってローラ23に接する。中
間転写ベルト21と記録紙42がローラ23と転写ロー
ラ51との間に挟まれ圧力が加わり、画像が記録紙に転
写される。その後、印字の完了した記録紙42は排紙手
段60により排紙される。転写手段50を過ぎた中間転
写ベルト21には、印字をしていない部分にセット剤1
1が残っており、このセット剤11をセット剤除去手段
70で回収し、中間転写ベルト21を初期状態に戻す。
セット剤除去手段70はローラ、ブレード等から構成さ
れており、図示しない駆動部により駆動せられセット剤
11を掻き落とす。
1、記録紙42、レジストローラ43等から構成されて
いる。印字信号が入ってから印字動作が始まり、それと
共に給紙動作が始まる。タイミングによっては、給紙動
作は印字開始信号が出た後でもよい。先ず、給紙カセッ
ト41から記録紙42を送り出す準備がなされ、記録紙
が1 枚分離し、レジストローラ43に送られる。上記し
た中間転写ベルト21に画像などが形成され送られてく
るとタイミングを合せ、レジストローラ43が動作し、
転写手段50へ記録紙が送られる。転写手段50は、転
写ローラ51から構成される。通常は、転写ローラ51
はローラ23とは離反している。中間転写ベルト21に
形成された画像が回動してくると、画像と記録紙42と
のタイミングが取られ、送られる前又は送られる直前に
転写ローラ51が圧力をもってローラ23に接する。中
間転写ベルト21と記録紙42がローラ23と転写ロー
ラ51との間に挟まれ圧力が加わり、画像が記録紙に転
写される。その後、印字の完了した記録紙42は排紙手
段60により排紙される。転写手段50を過ぎた中間転
写ベルト21には、印字をしていない部分にセット剤1
1が残っており、このセット剤11をセット剤除去手段
70で回収し、中間転写ベルト21を初期状態に戻す。
セット剤除去手段70はローラ、ブレード等から構成さ
れており、図示しない駆動部により駆動せられセット剤
11を掻き落とす。
【0009】斯かる構成よりなる記録装置の動作は、ま
ず,印字開始信号を受けると、中間転写体手段20が動
作し、補給ローラ13と塗布ローラ15が回転し、補給
ローラ13がセット剤11をくみ上げ、塗布ローラ15
に伝達することでセット剤11 が中間転写ベルト21に
塗布される。中間転写体手段20は3本のローラ222
3、24と中間転写ベルト21、さらに図示しない駆動
モータ、位置制御エンコーダ、筐体などから構成されて
おり、駆動モータの回転力がローラ22、23、24に
伝達されることにより、中間転写ベルト21が回転され
る。中間転写ベルト21にセット剤11が塗布され印字
手段30の位置に塗布部分が移動すると、印字動作が始
まり、印字手段30により中間転写ベルト21上のセッ
ト剤11の上に画像情報が印字される。本実施例では、
印字手段30のインクジェットヘッド31がヘッド案内
機構部32に沿ってスライドするシャトル走査方式で示
されているが、ラインヘッド等で構成しても良い。ライ
ンヘッドで印字機構を構成した場合には、高速でしかも
連続的に印字及び転写が行われるという特徴がでる。印
字が行われている最中又は終了すると給紙手段40の給
紙カセット41から記録紙42が送り出されレジストロ
ーラ43まで送られる。中間転写ベルト21上に印字さ
れた画像情報にタイミングを合せて、レジストローラ4
3から記録紙42が送り出され、転写手段50の転写ロ
ーラ51が記録紙42を裏面から押し上げることにより
中間転写ベルト21上の画像情報が記録紙42に転写さ
れる。しかる後、排紙手段60により排紙、ストックさ
れる。転写手段50を通過した中間転写ベルト21上に
は、印字をしていない部分にセット剤11が残存してい
るので、ローラ、ブレード等より構成されるセット剤除
去手段70により掻き落とす。
ず,印字開始信号を受けると、中間転写体手段20が動
作し、補給ローラ13と塗布ローラ15が回転し、補給
ローラ13がセット剤11をくみ上げ、塗布ローラ15
に伝達することでセット剤11 が中間転写ベルト21に
塗布される。中間転写体手段20は3本のローラ222
3、24と中間転写ベルト21、さらに図示しない駆動
モータ、位置制御エンコーダ、筐体などから構成されて
おり、駆動モータの回転力がローラ22、23、24に
伝達されることにより、中間転写ベルト21が回転され
る。中間転写ベルト21にセット剤11が塗布され印字
手段30の位置に塗布部分が移動すると、印字動作が始
まり、印字手段30により中間転写ベルト21上のセッ
ト剤11の上に画像情報が印字される。本実施例では、
印字手段30のインクジェットヘッド31がヘッド案内
機構部32に沿ってスライドするシャトル走査方式で示
されているが、ラインヘッド等で構成しても良い。ライ
ンヘッドで印字機構を構成した場合には、高速でしかも
連続的に印字及び転写が行われるという特徴がでる。印
字が行われている最中又は終了すると給紙手段40の給
紙カセット41から記録紙42が送り出されレジストロ
ーラ43まで送られる。中間転写ベルト21上に印字さ
れた画像情報にタイミングを合せて、レジストローラ4
3から記録紙42が送り出され、転写手段50の転写ロ
ーラ51が記録紙42を裏面から押し上げることにより
中間転写ベルト21上の画像情報が記録紙42に転写さ
れる。しかる後、排紙手段60により排紙、ストックさ
れる。転写手段50を通過した中間転写ベルト21上に
は、印字をしていない部分にセット剤11が残存してい
るので、ローラ、ブレード等より構成されるセット剤除
去手段70により掻き落とす。
【0010】図2は、本発明の要旨を模式図的に示した
もので、図1の従来例と同様の機能を果たす部分につい
ては、図1で使用した番号と同様の番号を付し説明は割
愛する。本発明では、セット剤除去手段70が第1のセ
ット剤除去手段71と、第2のセット剤除去手段73と
で構成されている。即ち、転写後に上記中間転写体21
表面に残留しているセット剤11のうち液体もしくは空
気中の湿度により粘度が上昇したセット剤(図中黒丸で
表示した)を除去する第1の工程と、上記第1の工程で
は除去されなかった粘度が上昇していないセット剤(図
中白丸で表示した)を除去する第2の工程とを設けてい
る点に特徴がある。第1の除去工程で使用されるのは、
金属製あるいは樹脂でコートされた平滑なローラ72で
あり、離型性が中間転写ベルト21よりも悪い材質のも
のであれば粘度が上昇したセット剤の選択的除去が可能
となる。第2の除去工程で使用されるのは、選択的な除
去は不要であるので、従来使用しているブレードあるい
はブラシ74等を用いる。斯かる構成であるので、転写
工程で記録紙42に移動しなかったセット剤11のうち
黒丸で示した液体もしくは空気中の湿度により粘度が上
昇したセット剤は第1のセット剤除去手段71のローラ
72に付着移動することにより除去され、白丸で示した
残存する粘度が上昇しておらず、再使用が可能なセット
剤が第2のセット剤除去手段73のブレード等74によ
り除去回収され、再度塗布ローラ15に供給されること
によって中間転写体21に塗布されることになる。本実
施例では、第1のセット剤除去手段71と、第2のセッ
ト剤除去手段73とを分離して配置したが、図3に示す
ように一体化して構成することもできる。この場合、図
示しない搬送手段により、再使用可のセット剤11をセ
ット剤塗布手段10にまで搬送する必要がでてくる。
もので、図1の従来例と同様の機能を果たす部分につい
ては、図1で使用した番号と同様の番号を付し説明は割
愛する。本発明では、セット剤除去手段70が第1のセ
ット剤除去手段71と、第2のセット剤除去手段73と
で構成されている。即ち、転写後に上記中間転写体21
表面に残留しているセット剤11のうち液体もしくは空
気中の湿度により粘度が上昇したセット剤(図中黒丸で
表示した)を除去する第1の工程と、上記第1の工程で
は除去されなかった粘度が上昇していないセット剤(図
中白丸で表示した)を除去する第2の工程とを設けてい
る点に特徴がある。第1の除去工程で使用されるのは、
金属製あるいは樹脂でコートされた平滑なローラ72で
あり、離型性が中間転写ベルト21よりも悪い材質のも
のであれば粘度が上昇したセット剤の選択的除去が可能
となる。第2の除去工程で使用されるのは、選択的な除
去は不要であるので、従来使用しているブレードあるい
はブラシ74等を用いる。斯かる構成であるので、転写
工程で記録紙42に移動しなかったセット剤11のうち
黒丸で示した液体もしくは空気中の湿度により粘度が上
昇したセット剤は第1のセット剤除去手段71のローラ
72に付着移動することにより除去され、白丸で示した
残存する粘度が上昇しておらず、再使用が可能なセット
剤が第2のセット剤除去手段73のブレード等74によ
り除去回収され、再度塗布ローラ15に供給されること
によって中間転写体21に塗布されることになる。本実
施例では、第1のセット剤除去手段71と、第2のセッ
ト剤除去手段73とを分離して配置したが、図3に示す
ように一体化して構成することもできる。この場合、図
示しない搬送手段により、再使用可のセット剤11をセ
ット剤塗布手段10にまで搬送する必要がでてくる。
【0011】図4は、図2及び図3に示したような、記
録紙42に移動しなかったセット剤のうち黒丸で示した
液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇したセット
剤を第1のセット剤除去手段71で除去し、白丸で示し
た残存する粘度が上昇しておらず、再使用が可能なセッ
ト剤を第2のセット剤除去手段73で除去するような別
々の除去のやり方ではなく、ブレード75により一括し
て除去した後、黒丸で示した液体もしくは空気中の湿度
により粘度が上昇したセット剤と、白丸で示した粘度が
上昇しておらず再使用が可能なセット剤とを分離工程を
設けて分離するものである。具体的な分離手段80とし
ては、図5に示すような、液体もしくは空気中の湿度に
より粘度が上昇したセット剤を除去するためのローラ8
2により行う。即ち、一括除去したセット剤を、上記ロ
ーラ82に接触させることにより、液体もしくは空気中
の湿度により粘度が上昇したセット剤だけをローラ82
に付着せしめて除去する。ローラ82としては、図2に
示したローラ72と同性質のものを用いる。ローラ82
に付着しなかった再使用可のセット剤は再度塗布ローラ
15へと供給される。更に分離手段80としては、図6
に示したように、分離容器81に一括除去され回収され
たセット剤11を加振器83により加振し、黒丸で示し
た溶融もしくは膨潤して比重が増したセット剤と白丸で
示した再利用可能なセット剤とを上層と下層に分離し、
上層の再利用可能なセット剤のみを再度塗布ローラ15
へと供給する。又、図7に示すように、溶融もしくは膨
潤して粒子径が増大したセット剤と再利用可能なセット
剤とを、白丸で示した再利用可能なセット剤のみが通過
できるメッシュ状フイルター84を用いて分離してもよ
い。この他溶融もしくは膨潤したセット剤と再利用可能
なセット剤との粘度等を用いた分離も可能である。
録紙42に移動しなかったセット剤のうち黒丸で示した
液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇したセット
剤を第1のセット剤除去手段71で除去し、白丸で示し
た残存する粘度が上昇しておらず、再使用が可能なセッ
ト剤を第2のセット剤除去手段73で除去するような別
々の除去のやり方ではなく、ブレード75により一括し
て除去した後、黒丸で示した液体もしくは空気中の湿度
により粘度が上昇したセット剤と、白丸で示した粘度が
上昇しておらず再使用が可能なセット剤とを分離工程を
設けて分離するものである。具体的な分離手段80とし
ては、図5に示すような、液体もしくは空気中の湿度に
より粘度が上昇したセット剤を除去するためのローラ8
2により行う。即ち、一括除去したセット剤を、上記ロ
ーラ82に接触させることにより、液体もしくは空気中
の湿度により粘度が上昇したセット剤だけをローラ82
に付着せしめて除去する。ローラ82としては、図2に
示したローラ72と同性質のものを用いる。ローラ82
に付着しなかった再使用可のセット剤は再度塗布ローラ
15へと供給される。更に分離手段80としては、図6
に示したように、分離容器81に一括除去され回収され
たセット剤11を加振器83により加振し、黒丸で示し
た溶融もしくは膨潤して比重が増したセット剤と白丸で
示した再利用可能なセット剤とを上層と下層に分離し、
上層の再利用可能なセット剤のみを再度塗布ローラ15
へと供給する。又、図7に示すように、溶融もしくは膨
潤して粒子径が増大したセット剤と再利用可能なセット
剤とを、白丸で示した再利用可能なセット剤のみが通過
できるメッシュ状フイルター84を用いて分離してもよ
い。この他溶融もしくは膨潤したセット剤と再利用可能
なセット剤との粘度等を用いた分離も可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1の発明では、中間転写体の表面に
予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度
を上昇させることができる材料を形成する工程と、液体
を画像信号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写
体上に画像を形成する工程と、前記画像を記録体上に転
写する工程と、転写後上記中間転写体から上記材料を除
去する工程よりなる画像記録方法において、上記材料を
除去する工程を、転写後に上記中間転写体表面に残留し
ている材料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度
が上昇した材料を除去する第1の工程と、上記第1の工
程で除去されなかった粘度が上昇していない材料を除去
する第2の工程とを設けたので、画像の形成に使用され
なかった未使用粉体を再利用でき粉体の使用量を低減す
ることができるのに加え、第1の工程により、再利用さ
れる粉体からは中間転写体表面に残留している材料のう
ち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料
が完全に除去されているため、高品位で安定した画質を
維持することができる画像記録方法が提供できた。請求
項2の発明では、中間転写体の表面に予め液体により溶
解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させること
ができる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じ
て中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成
する工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転
写後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりな
る画像記録方法において、上記材料を除去する工程の
後、除去された材料から粘度が上昇していない材料を分
離する分離工程を設けるようにしたので、画像の形成に
使用されなかった未使用粉体を再利用でき、粉体の使用
量を低減することができるのに加え、分離工程の存在に
より再利用される粉体からは中間転写体表面に残留して
いる材料のうち、液体もしくは空気中の湿度により粘度
が上昇した材料が完全に除去されているため、高品位で
安定した画質を維持することができる画像記録方法が提
供できた。
ているので、請求項1の発明では、中間転写体の表面に
予め液体により溶解または膨潤可能でかつ該液体の粘度
を上昇させることができる材料を形成する工程と、液体
を画像信号に応じて中間転写体上に噴射して該中間転写
体上に画像を形成する工程と、前記画像を記録体上に転
写する工程と、転写後上記中間転写体から上記材料を除
去する工程よりなる画像記録方法において、上記材料を
除去する工程を、転写後に上記中間転写体表面に残留し
ている材料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度
が上昇した材料を除去する第1の工程と、上記第1の工
程で除去されなかった粘度が上昇していない材料を除去
する第2の工程とを設けたので、画像の形成に使用され
なかった未使用粉体を再利用でき粉体の使用量を低減す
ることができるのに加え、第1の工程により、再利用さ
れる粉体からは中間転写体表面に残留している材料のう
ち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料
が完全に除去されているため、高品位で安定した画質を
維持することができる画像記録方法が提供できた。請求
項2の発明では、中間転写体の表面に予め液体により溶
解または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させること
ができる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じ
て中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成
する工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転
写後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりな
る画像記録方法において、上記材料を除去する工程の
後、除去された材料から粘度が上昇していない材料を分
離する分離工程を設けるようにしたので、画像の形成に
使用されなかった未使用粉体を再利用でき、粉体の使用
量を低減することができるのに加え、分離工程の存在に
より再利用される粉体からは中間転写体表面に残留して
いる材料のうち、液体もしくは空気中の湿度により粘度
が上昇した材料が完全に除去されているため、高品位で
安定した画質を維持することができる画像記録方法が提
供できた。
【0013】請求項3の発明では、中間転写体上に液体
の付着により液体の粘度を向上させることができる材料
を塗布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させ
て中間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記
画像を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記
中間転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装
置において、上記除去手段は、転写後に上記中間転写体
表面に残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿
度により粘度が上昇した材料を除去する第1の除去手段
と、上記第1の除去手段では除去されなかった粘度が上
昇していない材料を除去する第2の除去手段とよりなる
こととしたので、画像の形成に使用されなかった未使用
粉体を再利用でき粉体の使用量を低減することができる
のに加え、第1の除去手段の存在により再利用される粉
体からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全
に除去されているため、高品位で安定した画質を維持す
ることができる画像記録方法が提供できた。請求項4の
発明においては、中間転写体上に液体の付着により液体
の粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗
布手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に
画像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に
転写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除
去する除去手段とを有する画像記録装置において、上記
除去手段には、上記材料を除去した後、除去された材料
から粘度が上昇していない材料を分離する分離手段を配
したので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、分離手段の存在により再利用される粉体からは中間
転写体表面に残留している材料のうち液体もしくは空気
中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に除去されて
いるため、高品位で安定した画質を維持することができ
る画像記録方法が提供できた。請求項5の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段は材料
に振動を付与する加振体を含むことにしたので、比重の
異なる材料を簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できた。請求項6の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段はメッ
シュ状フィルタであることとしたので、直径の異なる材
料を正確且つ簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できた。
の付着により液体の粘度を向上させることができる材料
を塗布する材料塗布手段と、上記材料に液体を付着させ
て中間転写体上に画像を形成する液体噴射手段と、上記
画像を記録体上に転写する転写手段と、上記材料を上記
中間転写体から除去する除去手段とを有する画像記録装
置において、上記除去手段は、転写後に上記中間転写体
表面に残留している材料のうち液体もしくは空気中の湿
度により粘度が上昇した材料を除去する第1の除去手段
と、上記第1の除去手段では除去されなかった粘度が上
昇していない材料を除去する第2の除去手段とよりなる
こととしたので、画像の形成に使用されなかった未使用
粉体を再利用でき粉体の使用量を低減することができる
のに加え、第1の除去手段の存在により再利用される粉
体からは中間転写体表面に残留している材料のうち液体
もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料が完全
に除去されているため、高品位で安定した画質を維持す
ることができる画像記録方法が提供できた。請求項4の
発明においては、中間転写体上に液体の付着により液体
の粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗
布手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に
画像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に
転写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除
去する除去手段とを有する画像記録装置において、上記
除去手段には、上記材料を除去した後、除去された材料
から粘度が上昇していない材料を分離する分離手段を配
したので、画像の形成に使用されなかった未使用粉体を
再利用でき粉体の使用量を低減することができるのに加
え、分離手段の存在により再利用される粉体からは中間
転写体表面に残留している材料のうち液体もしくは空気
中の湿度により粘度が上昇した材料が完全に除去されて
いるため、高品位で安定した画質を維持することができ
る画像記録方法が提供できた。請求項5の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段は材料
に振動を付与する加振体を含むことにしたので、比重の
異なる材料を簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できた。請求項6の発明は、請求
項4記載の画像記録装置において、上記分離手段はメッ
シュ状フィルタであることとしたので、直径の異なる材
料を正確且つ簡便に分離し、再利用に供することのでき
る画像記録装置が提供できた。
【図1】本発明が適用される従来の画像記録方法及び装
置の説明図である。
置の説明図である。
【図2】本発明のセット剤除去手段の第1実施例を模式
的に説明した模式図である。
的に説明した模式図である。
【図3】本発明のセット剤除去手段の第2実施例を模式
的に説明した模式図である。
的に説明した模式図である。
【図4】本発明のセット剤分離手段を模式的に説明した
模式図である。
模式図である。
【図5】本発明のセット剤分離手段の第1実施例を模式
的に説明した模式図である。
的に説明した模式図である。
【図6】本発明のセット剤分離手段の第2実施例を模式
的に説明した模式図である。
的に説明した模式図である。
【図7】本発明のセット剤分離手段の第3実施例を模式
的に説明した模式図である。
的に説明した模式図である。
10 粉体塗布手段(セット剤塗布手段)、11 粉体
(セット剤)、12 タンク又はカートリッジ、13
補給ローラ、15 塗布ローラ、20 中間転写体手
段、21 中間転写ベルト、22 ローラ、23 ロー
ラ、24 ローラ、30 印字手段、31 インクジェ
ットヘツド、32 ヘッド案内機構部、40給紙手段、
41 給紙カセット、42 記録紙、43 レジストロ
ーラ、50転写手段、51 転写ローラ、60 排紙手
段、70 粉体除去手段(セット剤除去手段)、71
第1のセット剤除去手段、72 除去ローラ、73 第
2のセット剤除去手段、74 ブレード、75 ブレー
ド、80 分離手段、81分離容器、82 分離ロー
ラ、83 加振器、84 メッシュ状フィルター
(セット剤)、12 タンク又はカートリッジ、13
補給ローラ、15 塗布ローラ、20 中間転写体手
段、21 中間転写ベルト、22 ローラ、23 ロー
ラ、24 ローラ、30 印字手段、31 インクジェ
ットヘツド、32 ヘッド案内機構部、40給紙手段、
41 給紙カセット、42 記録紙、43 レジストロ
ーラ、50転写手段、51 転写ローラ、60 排紙手
段、70 粉体除去手段(セット剤除去手段)、71
第1のセット剤除去手段、72 除去ローラ、73 第
2のセット剤除去手段、74 ブレード、75 ブレー
ド、80 分離手段、81分離容器、82 分離ロー
ラ、83 加振器、84 メッシュ状フィルター
Claims (6)
- 【請求項1】 中間転写体の表面に予め液体により溶解
または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることが
できる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて
中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成す
る工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写
後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる
画像記録方法において、上記材料を除去する工程を、転
写後に上記中間転写体表面に残留している材料のうち液
体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇した材料を除
去する第1の工程と、上記第1の工程で除去されなかっ
た粘度が上昇していない材料を除去する第2の工程とよ
り構成したことを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項2】 中間転写体の表面に予め液体により溶解
または膨潤可能でかつ該液体の粘度を上昇させることが
できる材料を形成する工程と、液体を画像信号に応じて
中間転写体上に噴射して該中間転写体上に画像を形成す
る工程と、前記画像を記録体上に転写する工程と、転写
後上記中間転写体から上記材料を除去する工程よりなる
画像記録方法において、上記材料を除去する工程の後、
除去された材料から粘度が上昇していない材料を分離す
る分離工程を設けたことを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項3】 中間転写体上に液体の付着により液体の
粘度を向上させることができる材料を塗布する材料塗布
手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に画
像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に転
写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除去
する除去手段とを有する画像記録装置において、上記除
去手段は、転写後に上記中間転写体表面に残留している
材料のうち液体もしくは空気中の湿度により粘度が上昇
した材料を除去する第1の除去手段と、上記第1の除去
手段では除去されなかった粘度が上昇していない材料を
除去する第2の除去手段とよりなることを特徴とする画
像記録装置。 - 【請求項4】 中間転写体上に液体の付着により液体の
粘度を上昇させることができる材料を塗布する材料塗布
手段と、上記材料に液体を付着させて中間転写体上に画
像を形成する液体噴射手段と、上記画像を記録体上に転
写する転写手段と、上記材料を上記中間転写体から除去
する除去手段とを有する画像記録装置において、上記除
去手段には、上記材料を除去した後、除去された材料か
ら粘度が上昇していない材料を分離する分離手段を配し
たことを特徴とする画像記録装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の画像記録装置において、
上記分離手段は材料に振動を付与する加振体を含むこと
を特徴とする画像記録装置。 - 【請求項6】 請求項4記載の画像記録装置において、
上記分離手段はメッシュ状フィルタであることを特徴と
する画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181824A JP2001010225A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 画像記録方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11181824A JP2001010225A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 画像記録方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010225A true JP2001010225A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16107465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11181824A Pending JP2001010225A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 画像記録方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001010225A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010076148A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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1999
- 1999-06-28 JP JP11181824A patent/JP2001010225A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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