JP2000127270A - 化粧板及び化粧フィルムの貼着方法 - Google Patents

化粧板及び化粧フィルムの貼着方法

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JP2000127270A
JP2000127270A JP10322812A JP32281298A JP2000127270A JP 2000127270 A JP2000127270 A JP 2000127270A JP 10322812 A JP10322812 A JP 10322812A JP 32281298 A JP32281298 A JP 32281298A JP 2000127270 A JP2000127270 A JP 2000127270A
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shaped
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Shuki Nomura
周記 野村
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Sun Wave Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物、家具等の矩形状の板状体外周の厚み部に
沿って貼着される化粧用帯状フィルムの接合端部が角部
領域でも剥離することなく、前記フィルムの模様を適切
に一致させた状態で貼着することができる化粧板及び化
粧フィルムの貼着方法を提供する。 【解決手段】各角部領域4a、4b、5a、5bが化粧
用帯状フィルム6、7、8、9によって重合するよう貼
着されるので、少なくとも角部領域4a、4b、5a、
5bには化粧用帯状フィルム6、7、8、9の突き合わ
せ部が存在しないため、当接または接触等の外的要因が
作用してもこの領域から剥離することなく、角部領域で
の化粧用帯状フィルムの貼着状態が長期的に確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧板及び化粧フ
ィルムの貼着方法に係り、特に板状体外周の厚み部に沿
って貼着される化粧用フィルムを角部領域で少なくとも
重合するように貼着する化粧板及び化粧フィルムの貼着
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物、家具等の板状体外表面
に化粧などの目的のために、所望の模様などを施したシ
ート(紙、樹脂フィルム、金属箔等)を各種の化粧板製
法により基材(合板、PB、MDF等)の表裏面に貼着
した化粧板が知られている。
【0003】例えば、化粧板製法の一例として、化粧印
刷紙を樹脂含侵して乾燥し、この含侵紙を熱圧すること
により基材となる板状体に化粧面を形成する方法があ
る。
【0004】特に、テーブル等の板状体端面外周の厚み
部に沿って熱転写層を転写した転写シートとしての化粧
用帯状フィルムを貼着する際には、この化粧用帯状フィ
ルムを板状体端面外周に押し付けるように熱プレスまた
は回転される熱ローラによって、板状体を移送させなが
ら板状体端面外周にそって熱転写層が転写される。
【0005】更に詳しくは、一般的に化粧用帯状フィル
ムにおける熱転写層の表面には、加熱されると溶融し、
冷えると硬化する接着剤による接着層が形成されてお
り、熱ローラによってこの接着層を溶融させて板状体の
端面外周に対する熱転写層の接着がなされている。
【0006】このような、板状体の外周端面の厚み部に
沿って貼着される化粧用帯状フィルムには、必ず端部の
接合部が存在し、この接合部間の模様を一致させるよう
突き合わせ貼着していた。
【0007】従来は、この化粧用帯状フィルムの突き合
わせ部は、板状体の形状や模様の関係から適宜選択され
ており、図8に示されるような位置で各端部を突き合わ
せ貼着していた。
【0008】図8の(a)は化粧用帯状フィルムの端部
が板状体外周のアール状角部領域で突き合わせ貼着した
状態を示す従来の従来の化粧板の平面図、(b)は化粧
用帯状フィルムの端部が板状体外周の一辺で突き合わせ
貼着した状態を示す従来の従来の化粧板の平面図であ
り、(c)は化粧用帯状フィルムの端部が板状体外周の
直交する角部で突き合わせ貼着した状態を示す従来の従
来の化粧板の平面図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図8の
(a)に示される化粧板01aは、矩形状の板状体外周
の厚み部に沿って貼着される化粧用帯状フィルム02
は、端部どうしの突き合わせ部03がアール状角部領域
に設けられ、(b)に示される化粧板01bは、化粧用
帯状フィルム02の端部どうしの突き合わせ部03が板
状体外周の一辺中間部に設けられ、更に(c)に示され
る化粧板01cは、各辺に貼着される化粧用帯状フィル
ム04a、04b、04c及び04dの接合端部が互い
に直交する角部05a、05b、05c、05dに設け
られている。
【0010】このように、従来の化粧用帯状フィルムが
貼着される板状体の外周の厚み部が、厚み方向に突出部
から厚み方向に湾曲部や傾斜部が形成される複雑な形状
では、特に角部領域において化粧用帯状フィルムの端部
どうしを正確に突き合わせ接合することが困難となる問
題を有していた。
【0011】また、特に角部領域では外部との接触や当
接が繰り返されるので、この部分でフィルムが破断され
易く、かつ化粧用帯状フィルムが端部間で突き合わせる
場合においては、この突き合わせ部から化粧用帯状フィ
ルムが剥離され易くなる問題を有していた。
【0012】本発明は、建物、家具等の矩形状の板状体
外周の厚み部に沿って貼着される化粧用帯状フィルムの
接合端部が角部領域でも剥離することなく、前記フィル
ムの模様を適切に一致させた状態で貼着することができ
る化粧板及び化粧フィルムの貼着方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形状の板状
体外周の厚み部に沿って化粧用帯状フィルムが貼着され
た化粧板であって、前記板状体の対向する各辺にそれぞ
れ化粧用帯状フィルムが貼着され、少なくとも各角部領
域において前記化粧用帯状フィルムが重合されるよう貼
着されていることを特徴としている。この特徴によれ
ば、各角部領域が化粧用帯状フィルムによって重合する
よう貼着されるので、少なくとも角部領域には化粧用帯
状フィルムの突き合わせ部が存在しないため、当接また
は接触等の外的要因が作用してもこの領域から剥離する
ことなく、角部領域での化粧用帯状フィルムの貼着状態
が長期的に確保される。
【0014】本発明の化粧板は、前記各角部領域が、少
なくとも厚み方向に形成される突出部稜線部分に化粧用
帯状フィルムの幅方向の一部が重合されて貼着され、前
記突出部稜線以外の厚み方向に形成される傾斜部又は湾
曲部が前記角部領域の分割線上で前記化粧用帯状フィル
ムの幅方向残部が突き合わせ貼着されれば好適である。
このようにすることにより、厚み方向に形成される突出
部稜線部分に化粧用帯状フィルムの幅方向の一部が重合
して貼着されるので、少なくとも厚み方向に形成される
突出部稜線部分に外的要因が作用してもこの領域から剥
離されることなく、角部領域での突出部稜線における化
粧用帯状フィルムの貼着が長期的に確保され、化粧板の
品質が保障される。
【0015】本発明の化粧フィルムの貼着方法は、矩形
状の板状体外周の厚み部に沿って化粧用帯状フィルムを
貼着する貼着方法であって、化粧用帯状フィルムを前記
板状体外周の各辺両角部領域に連絡するようそれぞれ貼
着し、これら各化粧用帯状フィルムを前記板状体の外周
各辺毎に貼着する際、少なくとも各角部領域が重合する
ようにしたことを特徴としている。この特徴によれば、
前記板状体外周の各辺両角部領域に連絡するよう化粧用
帯状フィルムをそれぞれ貼着することにより板状体の各
角部領域に容易にフィルムの重合部を形成できる。
【0016】本発明の化粧フィルムの貼着方法は、前記
化粧用帯状フィルムを前記板状体外周の対向する2辺の
両端角部領域までそれぞれ連絡させて貼着したのち、他
の対向する2辺に別の化粧用帯状フィルムを前記両端角
部領域までそれぞれ連絡するよう貼着することにより、
少なくとも各角部領域が重合されるようにすれば好適で
ある。このようにすることにより、板状体の対向する2
辺毎に化粧用帯状フィルムを同時に貼着することによっ
て各角部領域を重合することができるので、化粧用帯状
フィルムの貼着工程を短縮することができる。
【0017】本発明の化粧フィルムの貼着方法は、化粧
用帯状フィルムを前記板状体外周の一辺両端角部領域に
連絡るよう貼着し、前記一方の角部領域および該一方の
角部領域に連なる辺及びその他端の角部領域に別の化粧
用帯状フィルム貼着し、更に別の化粧用帯状フィルムを
各辺毎に順次前記板状体外周方向に沿って各辺の両角部
領域に連絡させて貼着することにより、少なくとも各角
部領域が重合されるようにすれば好適である。このよう
にすることにより、板状体外周の一辺から共通の角部領
域を重合させて隣接する他の辺に化粧用帯状フィルムを
順次連続的に貼着することにより、重合部ないし突き合
わせ接合部の位置合わせを容易に行うことが出来、角部
領域における化粧用帯状フィルムの貼着が保証される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を挙げ図面に基
づいて本発明を説明する。本発明の化粧板の第1実施形
態につき説明する。
【0019】図1は、板状体外周に化粧用帯状フィルム
が貼着される状態を示す化粧板の斜視図、図2は板状体
外周に化粧用帯状フィルムが重合して貼着される状態を
示す化粧板角部領域の部分拡大図、図3は角部領域及び
厚み方向がアール状に形成さた化粧板を示し、図3の
(a)は断面図、(b)は平面図、(c)は角部領域の
部分拡大図である。
【0020】図1において、1は外表面に所定の模様が
施された化粧用帯状フィルムが貼着された化粧板を示
し、この化粧板1は、矩形状に形成された板状体Bの表
面の他に最終貼着工程で外周の対向する各辺2a、2
b、3a、3bの厚み部に沿ってそれぞれ化粧用帯状フ
ィルム6、7…が貼着され、板状体B外周の各角部領域
4a、4b及び5a、5bは平面視円弧状に加工され、
厚み方向に各化粧用帯状フィルム6、7…の各端部が重
合するよう貼着されている。
【0021】更に詳しくは、本実施形態では、板状体B
は、この角部領域4a及び外周の厚み部が直線部とこの
直線部上縁に形成された湾曲部とで形成されており、各
角部領域では、この厚み方向突出部Sが直線状に形成さ
れるがその上縁の湾曲部は交差して曲面状の稜線を成し
ている。
【0022】そして、板状体Bの各角部領域4a、4
b、5a、5bでは、各角部領域を挟む各辺に化粧用帯
状フィルムが貼着される際に階段状に切断形成される
が、例えばこの角部領域4aでは、各化粧用帯状フィル
ム6、7の各端部が前記角部領域4aに貼着される際に
階段状に切断形成され、幅方向の一部から延出した部分
6a、7aどうしが板状体の厚み方向突出部となる直線
部分で重合して貼着され、他の幅方向残部となる各端部
6b、7bは角部領域4aの厚み方向湾曲部(アール部
R)における分割線上の稜線部で突き合わせ貼着されて
いる。
【0023】このようにして、本実施形態の化粧板1
は、図3の(a)〜(c)に示されるように、矩形状の
板状体1外周の厚み部に沿って化粧用帯状フィルム6、
7、8、9が各辺2a、2b、3a、3bに貼着される
と、少なくとも各角部領域4a、4b、5a、5bも重
合状態で貼着された化粧板として構成される。
【0024】なお、これら各角部領域4a、4b、5
a、5bは、平面視円弧形状に限らず、面取り形状(C
面取り)でも良く、多角面取り形状とすることもでき
る。
【0025】次に、本発明の第2実施形態につき説明す
る。図4は角部領域が直交し厚み方向がアール状に形成
さた化粧板を示し、図4の(a)は断面図、(b)は平
面図、(c)は角部領域の部分拡大である。尚、前述し
た構成部分と同一構成部分については同一符号を付し重
複する説明を省略する。
【0026】本実施形態の化粧板は、角部領域の平面視
形状、並びに板状体外周の厚み方向の形状が前記実施形
態と相違している。なお、本実施形態では、平面視角部
領域では互いに直交する角部を形成しているが、この部
分は、小さくとも円弧状に形成されることが好ましい。
【0027】すなわち、本実施形態では、板状体Bは、
この角部領域4a及び外周の厚み部が直線部とこの直線
部上縁に形成された傾斜部(傾斜部は直線または湾曲に
形成される)とで形成されており、各角部領域では、こ
の厚み方向突出部が直線状に形成されるがその上縁の傾
斜部は交差した部分は角部領域の分割線上で傾斜した直
線状の稜線として形成される。
【0028】そして、板状体Bの各角部領域14a、1
4b、15a、15bでは、各角部領域を挟む各辺に化
粧用帯状フィルムが貼着される際に階段状に切断形成さ
れるが、例えばこの角部領域14aでは、各化粧用帯状
フィルム16、17の各端部が前記角部領域14aに貼
着される際に階段状に切断形成され、幅方向の一部から
延出した部分17a(片側のみ図示)どうしが板状体B
の厚み方向突出部となる直線部分で重合して貼着され、
他の幅方向残部となる各端部17b(片側のみ図示)は
角部領域14aの厚み方向傾斜部における分割線上の直
線稜線部で突き合わせ貼着されている。
【0029】次に、本発明の第3実施形態につき説明す
る。図5は角部領域が直交し厚み方向がアール部を交互
に組み合わせた形状の化粧板を示し図5の(a)は断面
図、(b)は平面図、(c)は角部領域の部分拡大図で
ある。 尚、前述した構成部分と同一構成部分について
は同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0030】本実施形態の化粧板は、角部領域の平面視
形状、並びに板状体外周の厚み方向の形状が前記実施形
態と相違している。
【0031】すなわち、本実施形態では、板状体Bは、
この角部領域24a及び外周の厚み部が直線部とこの直
線部上縁に形成された凹凸湾曲部とで形成されており、
各角部領域では、この厚み方向突出部が直線状に形成さ
れるがその上縁の凹凸湾曲部は交差した部分は角部領域
の分割線上では平面視直線状となり凹凸状の湾曲した稜
線として形成される。
【0032】そして、板状体Bの各角部領域24a、2
4b、25a、25bでは、各角部領域を挟む各辺に化
粧用帯状フィルムが貼着される際に階段状に切断形成さ
れるが、例えばこの角部領域24aでは、各化粧用帯状
フィルム26、27の各端部が前記角部領域24aに貼
着される際に階段状に切断形成され、幅方向の一部から
延出した部分27a(片側のみ図示)どうしが板状体B
の厚み方向突出部となる直線部分で重合して貼着され、
他の幅方向残部となる各端部27b(片側のみ図示)は
角部領域24aの厚み方向湾曲部(アール部R)におけ
る分割線上の直線稜線部で突き合わせ貼着されている。
【0033】次に、本発明の化粧フィルムの貼着方法の
実施形態につき説明する。図6は、化粧フィルムを板状
体外周の対向する2辺毎に厚み部に沿って貼着する化粧
フィルムの貼着方法の一実施形態としての工程図であ
る。
【0034】先に一般的な化粧フィルムとしての転写シ
ート及び化粧板につき説明する。化粧板は、模様の付い
た転写シートであるシート(紙、樹脂フィルム、金属箔
等)を建物、家具等を構成する天然木材、合板、アルミ
ニウム、鉄板等の表裏面に貼着して形成される。
【0035】転写シートとしては、ベースフィルムの一
面側に所望の模様、色彩が施された熱転写層が塗布、形
成されたものが用いられ、熱転写層におけるベースフィ
ルムに接する側と反対側、すなわち、前記板状体Bの外
周端面の肉厚部及び角部領域に接しられる側には、加熱
されると溶融し、冷めると硬化する接着剤が塗布されて
接着層が形成されており、当該板状体の外周端面の厚み
方向に熱転写層の側を例えば図1に示される熱ローラR
によって押し付けた状態で加熱することにより、接着層
を溶融させて熱転写層に転写させるものである。
【0036】化粧フィルムの貼着方法の一実施形態とし
て示される図6の(a)において、最初の工程では、矩
形状の板状体B外周の一辺2aの厚み部に沿って化粧用
帯状フィルム6を板状体一辺2aの両角部領域4a、5
aに連絡するよう貼着する。
【0037】次の工程では、図6の(b)において、板
状体B外周の一辺2aに対向する一辺2bの厚み部に沿
って化粧用帯状フィルム8を板状体一辺2bの両角部領
域4b、5bに連絡するよう貼着する。
【0038】また図6の(c)に示される工程では、化
粧用帯状フィルム6、8が貼着された板状体B外周の対
向する各辺以外の一辺3aに、厚み部に沿って化粧用帯
状フィルム7の両端がこの一辺3aの両角部領域4a、
4bに連絡するよう貼着する。
【0039】この化粧用帯状フィルム7の貼着によっ
て、既に貼着されている各角部領域4a、4bは重合さ
れた状態で貼着される。
【0040】最後の工程では図6の(d)に示されるよ
うに、前の工程で化粧用帯状フィルム7が貼着された辺
3aに対向する辺3bに、厚み部に沿って化粧用帯状フ
ィルム9の両端がこの一辺3bの両角部領域5a、5b
に連絡するよう貼着する。
【0041】この化粧用帯状フィルム9の貼着によっ
て、既に貼着されている各角部領域5a、5bは重合さ
れた状態で貼着され、このように板状体Bの全周が厚み
方向に沿って化粧用帯状フィルム6、8、7、9によっ
て貼着され、各角部領域は同時に重合される。
【0042】ここで、例えば角部領域4aに化粧用帯状
フィルム6、7を貼着するに際し、図2に示されるよう
に、板状体Bの角部領域4aでは、角部領域を挟む各辺
2a、3aに化粧用帯状フィルム6、7を貼着する際に
熱ローラによって階段状に切断形成されるが、例えばこ
の角部領域4aでは、各化粧用帯状フィルム6、7の各
端部が前記角部領域4aに貼着される際に階段状に切断
形成された幅方向の一部から延出した部分6a、7aど
うしを板状体の厚み方向突出部となる直線部分で重合す
るよう貼着し、他の幅方向残部となる各端部6b、7b
では角部領域4aの厚み方向湾曲部(アール部R)にお
ける分割線上の稜線部で突き合わせ貼着する。
【0043】このようにすることにより、板状体Bの対
向する2辺2a、2b及び3a、3b毎に化粧用帯状フ
ィルム6、8、7、9を同時に貼着することによって各
角部領域4a、4b、5a、5bを重合することができ
るので、化粧用帯状フィルムの貼着工程を短縮すること
ができる。
【0044】次に、化粧フィルムの貼着方法の他の実施
形態につき説明する。図7は化粧フィルムを板状体外周
の連続する各辺毎の厚み部に沿って貼着する他の実施形
態としての工程図である。
【0045】図7の(a)において、最初の工程では、
矩形状の板状体B外周の一辺3bに化粧用帯状フィルム
6を板状体B外周の一辺両端の角部領域5a、5bに連
絡するよう貼着する。
【0046】次の工程では、図7の(b)において、前
記一方の角部領域5aおよび該一方の角部領域5aと連
なる辺2a及びその他方の角部領域4aに別の化粧用帯
状フィルム6を貼着する。
【0047】この貼着によって、一辺2aの一方の角部
領域5aは、2つの化粧用帯状フィルム9、6の端部に
よって重合される。
【0048】また図7の(c)に示される工程では、角
部領域4aに辺3aに別の化粧用帯状フィルム7を貼着
するが、この際に化粧用帯状フィルム7の一端は角部領
域4a部で重合貼着され、他端は他方の角部領域4bま
で貼着される。
【0049】最後の工程では図7の(d)に示されるよ
うに、板状体Bの辺2bに、化粧用帯状フィルム8を両
角部領域4b、5bに連絡するよう貼着することによ
り、両角部領域4b、5bでは、既に貼着されている化
粧用帯状フィルム7、9と共に重合される。
【0050】このようにすることにより、板状体B外周
の一辺3bから共通の角部領域4a、4b、5a、5b
を重合させてそれぞれ隣接する他の辺2a、3a、2b
に化粧用帯状フィルム9、6、7、8を順次連続的に貼
着することにより、重合部ないし突き合わせ接合部の位
置合わせを容易に行うことが出来、角部領域における化
粧用帯状フィルムの貼着が保証される。
【0051】更に、各角部領域4a、4b、5a、5b
が化粧用帯状フィルム6、7、8、9によって重合する
よう貼着されるので、少なくとも角部領域4a、4b、
5a、5bには化粧用帯状フィルム6、7、8、9の突
き合わせ部が存在しないため、角部領域に当接または接
触等の外的要因が作用してもこの領域から剥離すること
なく、角部領域での化粧用帯状フィルムの貼着状態を長
期的に確保することができる。
【0052】また、厚み方向に形成される突出部稜線部
分に化粧用帯状フィルム6、7、8、9の幅方向の一部
が重合して貼着されるので、少なくとも厚み方向に形成
される突出部稜線部分に外的要因が作用してもこの領域
から剥離されることなく、角部領域での突出部稜線にお
ける化粧用帯状フィルムの貼着状態が長期的に確保さ
れ、化粧板の品質を保障することができる。
【0053】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0054】例えば、前述した実施例では、化粧用帯状
フィルムの表面に接着層が形成されたものについて説明
したが、化粧用帯状フィルムが貼着される板状体の厚み
部に沿って接着層を塗布しても良い。
【0055】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0056】(a)請求項1の発明によれば、各角部領
域が化粧用帯状フィルムによって重合するよう貼着され
るので、少なくとも角部領域には化粧用帯状フィルムの
突き合わせ部が存在しないため、当接または接触等の外
的要因が作用してもこの領域から剥離することなく、角
部領域での化粧用帯状フィルムの貼着状態が長期的に確
保される。
【0057】(b)請求項2の発明によれば、厚み方向
に形成される突出部稜線部分に化粧用帯状フィルムの幅
方向の一部が重合して貼着されるので、少なくとも厚み
方向に形成される突出部稜線部分に外的要因が作用して
もこの領域から剥離されることなく、角部領域での突出
部稜線における化粧用帯状フィルムの貼着が長期的に確
保され、化粧板の品質が保障される。
【0058】(c)請求項3の発明によれば、前記板状
体外周の各辺両角部領域に連絡するよう化粧用帯状フィ
ルムをそれぞれ貼着することにより板状体の各角部領域
に容易にフィルムの重合部を形成できる。
【0059】(d)請求項4の発明によれば、板状体の
対向する2辺毎に化粧用帯状フィルムを同時に貼着する
ことによって各角部領域を重合することができるので、
化粧用帯状フィルムの貼着工程を短縮することができ
る。
【0060】(e)請求項5の発明によれば、板状体外
周の一辺から共通の角部領域を重合させて隣接する他の
辺に化粧用帯状フィルムを順次連続的に貼着することに
より、重合部ないし突き合わせ接合部の位置合わせを容
易に行うことが出来、角部領域における化粧用帯状フィ
ルムの貼着が保証される。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の第1実施形態を示し、板状体
外周に化粧用帯状フィルムが貼着される状態を示す化粧
板の斜視図である。
【図2】板状体外周に化粧用帯状フィルムが重合して貼
着される状態を示す化粧板角部領域の部分拡大図であ
る。
【図3】(a)は断面図、(b)は平面図、(c)は角
部領域の部分拡大図である。
【図4】(a)は断面図、(b)は平面図、(c)は角
部領域の部分拡大である。
【図5】(a)は断面図、(b)は平面図、(c)は角
部領域の部分拡大図である。
【図6】(a)〜(d)は、化粧フィルムを板状体外周
の対向する2辺毎に厚み部に沿って貼着する化粧フィル
ムの貼着方法の一実施形態としての工程図である。
【図7】(a)〜(d)は、化粧フィルムを板状体外周
の連続する各辺毎の厚み部に沿って貼着する他の実施形
態としての工程図である。
【図8】(a)は化粧用帯状フィルムの端部が板状体外
周のアール状角部領域で突き合わせ貼着した状態を示す
従来の従来の化粧板の平面図、(b)は化粧用帯状フィ
ルムの端部が板状体外周の一辺で突き合わせ貼着した状
態を示す従来の従来の化粧板の平面図であり、(c)は
化粧用帯状フィルムの端部が板状体外周の直交する角部
で突き合わせ貼着した状態を示す従来の従来の化粧板の
平面図である。
【符号の説明】
1 化粧板 2a、2b 各辺 3a、3b 各辺 4a、4b 角部領域 5a、5b 角部領域 6、7、8、9 化粧用帯状フィルム 10 化粧板 12a、12b 各辺 13a、13b 各辺 14a、14b 角部領域 15a、15b 角部領域 16、17 化粧用帯状フィルム 18、19 化粧用帯状フィルム 20 化粧板 22a、22b 各辺 23a、23b 各辺 24a、24b 角部領域 25a、25b 角部領域 26、27 化粧用帯状フィルム 28、29 化粧用帯状フィルム B 板状体 R アール部(湾曲部) S 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA01 AA13 BA03 DA03 EA01 EA11 EA13 FA21 FA28 FA29 FA31 FA37 GA05 HA01 4F100 AB01 AB02 AB10 AB33 AK01 AP00A AP01 AP02 AT00A BA01 DB17 DG10 GB07 GB81 HB00 HB00A JK06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の板状体外周の厚み部に沿って化
    粧用帯状フィルムが貼着された化粧板であって、 前記板状体の対向する各辺にそれぞれ化粧用帯状フィル
    ムが貼着され、少なくとも各角部領域において前記化粧
    用帯状フィルムが重合されるよう貼着されていることを
    特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 前記各角部領域は、前記板状体の厚み方
    向に形成される突出部稜線部分に化粧用帯状フィルムの
    幅方向の一部が重合されて貼着され、前記突出部稜線以
    外の厚み方向に形成される傾斜部又は湾曲部が前記角部
    領域の分割線上で前記化粧用帯状フィルムの幅方向残部
    が突き合わせ貼着されていることを特徴とする請求項1
    に記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 矩形状の板状体外周の厚み部に沿って化
    粧用帯状フィルムを貼着する貼着方法であって、 化粧用帯状フィルムを前記板状体外周の各辺両角部領域
    に連絡するようそれぞれ貼着し、これら各化粧用帯状フ
    ィルムを前記板状体の外周各辺毎に貼着する際、少なく
    とも各角部領域が重合するようにしたことを特徴とする
    化粧フィルムの貼着方法。
  4. 【請求項4】 前記化粧用帯状フィルムを前記板状体外
    周の対向する2辺の両端角部領域までそれぞれ連絡させ
    て貼着したのち、他の対向する2辺に別の化粧用帯状フ
    ィルムを前記両端角部領域までそれぞれ連絡するよう貼
    着することにより、少なくとも各角部領域が重合される
    ことを特徴とする請求項3に記載の化粧フィルムの貼着
    方法。
  5. 【請求項5】 化粧用帯状フィルムを前記板状体外周の
    一辺両端角部領域に連絡するよう貼着し、前記一方の角
    部領域および該一方の角部領域に連なる辺及びその他端
    の角部領域に別の化粧用帯状フィルム貼着し、更に別の
    化粧用帯状フィルムを各辺毎に順次前記板状体外周方向
    に沿って各辺の両角部領域に連絡させて貼着することに
    より、少なくとも各角部領域が重合されることを特徴と
    する請求項3に記載の化粧フィルムの貼着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114312090A (zh) * 2021-12-17 2022-04-12 福建顺景机械工业有限公司 一种基于字符个数和序列的木材配件编号方法

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