JP2000126411A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000126411A
JP2000126411A JP10301354A JP30135498A JP2000126411A JP 2000126411 A JP2000126411 A JP 2000126411A JP 10301354 A JP10301354 A JP 10301354A JP 30135498 A JP30135498 A JP 30135498A JP 2000126411 A JP2000126411 A JP 2000126411A
Authority
JP
Japan
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ball
winning
prize
game
prize ball
Prior art date
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Withdrawn
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JP10301354A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000126411A publication Critical patent/JP2000126411A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技領域に設けられた入賞領域への打玉の入
賞に伴う遊技結果価値の付与を迅速に行なうべくその入
賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉専用検
出手段を設けたとしても、その第2の入賞玉検出手段と
可変入賞球装置内の入賞玉を検出する第1の入賞玉検出
手段とを差替える不正行為による不都合を防止できるよ
うにする。 【解決手段】 大入賞口開放中において、通常入賞口で
の入賞玉を検出する各入賞口スイッチがONするごとに
(SL4よりYESの判断がなされるごとに)、ONし
た入賞口の入賞個数を計数し(SL5)、その計数値が
異常に大きな値となり所定値以上になった場合にSL7
によりYESの判断がなされて異常判定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば遊技盤前面に形
成された遊技領域にたとえば複数の通常入賞領域が設け
られたものがあった。この遊技領域に打込まれた打玉が
前記通常入賞領域に入賞した場合には、その入賞に伴っ
て所定個数の景品玉の払出や得点の付与等の価値の付与
制御がなされるものの、可変表示装置を可変表示する等
の遊技状態の制御は何らなされることがない。
【0003】従来の弾球遊技機においては、このような
遊技状態の制御には影響しない複数の通常入賞領域に入
賞した入賞玉は始動入賞領域や可変入賞球装置等に入賞
した入賞玉と合流させて入賞玉処理装置にまで導かれ、
その入賞玉処理装置で1個宛処理されて景品玉の払出制
御等の前述した価値付与制御がなされるように構成され
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成した場合には、通常入賞領域に入賞した入賞玉が入賞
玉処理装置のところまで誘導されてその入賞玉処理装置
により処理されて初めてその通常入賞に伴う価値付与制
御がなされるのであり、通常入賞領域の入賞から実際の
価値付与制御の実行までに時間がかかり、価値付与制御
が遅れがちになるという不都合が生ずる。
【0005】そこで、すべての入賞領域に入賞玉を検出
する入賞玉検出スイッチを設けるべく、始動入賞領域な
どのように既に入賞玉検出スイッチが付いている入賞領
域以外の通常入賞領域に直接入賞玉検出スイッチを設
け、その入賞玉検出スイッチの検出信号に基づいて前述
した価値付与制御を行なうように構成すれば、通常入賞
玉等をわざわざ入賞玉処理装置のところまで誘導する必
要がなくなるために、その分通常入賞に伴う価値付与制
御が遅れてしまうという不都合が防止できる。
【0006】ところで、カウント検出スイッチ等からな
る第1の入賞玉検出手段は、特定遊技状態(大当り状
態)となって可変入賞球装置が開放して遊技者にとって
有利な第1の状態となっているときに、その可変入賞球
装置内に入賞した入賞玉を検出するものであり、その第
1の入賞玉検出手段により所定個数の入賞玉が検出され
た場合には可変入賞球装置の第1の状態を終了させて遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。その結
果、この第1の入賞玉検出手段は、遊技者にとって不利
な遊技状態となるように働くものであり、特定遊技状態
中においてこの第1の入賞玉検出手段により検出出力が
導出されない方が遊技者が喜ぶのである。ゆえに、遊技
場等において、この第1の入賞玉検出手段を引き抜いた
りずらせたりして、特定遊技状態時に可変入賞球装置内
に入賞した入賞玉がこの第1の入賞玉検出手段により検
出されないように細工して、客寄せを図るという不正が
行なわれることがあった。
【0007】このような遊技場での不正行為を防止する
ために、特定遊技状態(大当り状態)に伴い可変入賞球
装置が第1の状態になっている期間中第1の入賞玉検出
手段により1個も入賞玉が検出されなければ、第1の入
賞玉検出手段を検出不能状態にする不正が行なわれてい
ると見なして警報等を発生してエラー処理を行なうとい
う不正防止対策が施されたものが従来からあった。そこ
で、可変入賞球装置内への入賞玉を前記入賞玉処理装置
で1個宛処理して景品玉の払出しや得点の付与等の価値
の付与制御を行なうのではなく、前記第1の入賞玉検出
手段の検出出力に基づいて直接価値付与制御を行なうよ
うにすれば、可変入賞球装置内への入賞玉を前記第1の
入賞玉検出手段が検出できない検出不能状態にする不正
行為が行なわれれば可変入賞球装置内への入賞による価
値の付与制御が行なわれなくなるために、第1の入賞玉
検出手段に関する前述した不正監視は一見不要になるよ
うに思われる。
【0008】しかし、このような入賞玉検出スイッチ等
からなる入賞玉検出手段を設けた場合には、可変入賞球
装置内に入賞した入賞玉を検出するカウント検出スイッ
チ等の入賞玉検出手段(以下第1の入賞玉検出手段とい
う)と前記通常入賞領域の入賞玉検出手段(以下第2の
入賞玉検出手段という)とを差替えるという不正行為が
発生するおそれが新たに生じ、その場合には可変入賞球
装置内への入賞個数に制限がなくなり、かつ、入賞に対
する価値付与制御も行なわれてしまうという現象が生じ
ることになる。
【0009】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、入賞領域への打玉の入賞に伴っ
て行なわれる価値付与制御が遅れがちになる不都合を防
止するべく第2の入賞玉検出手段を設けたとしても、第
1の入賞玉検出手段とその第2の入賞玉検出手段とを差
替える不正行為に伴う不都合をも防止することのできる
弾球遊技機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊
技機であって、前記遊技領域に設けられ、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置と、該可変入賞球装置内
に入賞した入賞玉を検出する第1の入賞玉検出手段と、
予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
球装置を第1の状態にした後、前記第1の入賞玉検出手
段により予め定められた個数の入賞玉が検出された場合
に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態
時制御を行なう制御手段と、前記遊技領域に設けられ、
打玉が入賞可能であって前記特定遊技状態時制御の実行
期間中と実行期間中でない期間とで入賞率が変化しない
入賞領域と、該入賞領域に入賞した入賞玉を検出する第
2の入賞玉検出手段と、前記第1の入賞玉検出手段また
は前記第2の入賞玉検出手段により入賞玉が検出された
場合に、景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりす
ることにより遊技者に価値を付与する制御を行なう価値
付与制御手段と、前記制御手段による前記特定遊技状態
時制御の実行期間中における前記第2の入賞玉検出手段
による入賞玉の検出個数が多すぎる旨の異常を判定する
異常判定手段とを含むことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置と、該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
を検出する第1の入賞玉検出手段と、予め定められた特
定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置を第1の状
態にした後、前記第1の入賞玉検出手段により予め定め
られた個数の入賞玉が検出された場合に前記可変入賞球
装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御を行なう制
御手段と、前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能で
あって前記特定遊技状態時制御の実行期間中と実行期間
中でない期間とで入賞率が変化しない入賞領域と、該入
賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手
段と、前記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞
玉検出手段により入賞玉が検出された場合に、景品遊技
媒体を払出したり得点を付与したりすることにより遊技
者に価値を付与する制御を行なう価値付与制御手段と、
前記制御手段による前記特定遊技状態時制御の実行期間
中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検
出個数が前記第1の入賞玉検出手段による検出個数に比
べて多すぎる異常の判定を行なう異常判定手段とを含む
ことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記異常判定
手段により異常判定がなされた際に前記可変入賞球装置
が第1の状態となっている場合に、前記制御手段は当該
可変入賞球装置を第2の状態にすることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置と、該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
を検出する第1の入賞玉検出手段と、予め定められた特
定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置を第1の状
態にした後、前記第1の入賞玉検出手段により予め定め
られた個数の入賞玉が検出された場合に前記可変入賞球
装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御を行なう制
御手段と、前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能で
あって前記特定遊技状態時制御の実行期間中と実行期間
中でない期間とで入賞率が変化しない入賞領域と、該入
賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手
段と、前記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞
玉検出手段により入賞玉が検出された場合に、景品遊技
媒体を払出したり得点を付与したりすることにより遊技
者に価値を付与する制御を行なう価値付与制御手段と、
前記制御手段による前記特定遊技状態時制御の実行期間
中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検
出個数が前記特定遊技状態時制御の実行期間中でないと
きの前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検出個数
に比べて多すぎる異常の判定を行なう異常判定手段とを
含むことを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記異
常判定手段により異常判定がなされた際に異常報知を行
なう異常報知手段をさらに含むことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記異
常判定手段により異常判定がなされた場合に遊技不能状
態にする遊技不能化手段をさらに含むことを特徴とす
る。
【0016】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技領域に
設けられた可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が第1の
入賞玉検出手段により検出される。制御手段の働きによ
り、予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変
入賞球装置が第1の状態にされた後、前記第1の入賞玉
検出手段により予め定められた個数の入賞玉が検出され
た場合に可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状
態時制御が行なわれる。
【0017】打玉が入賞可能であって前記特定遊技状態
時制御の実行期間中と実行期間中でない期間とで入賞率
が変化しない入賞領域が遊技領域に設けられており、そ
の入賞領域に入賞した入賞玉が第2の入賞玉検出手段に
より検出される。そして、前記第1の入賞玉検出手段ま
たは前記第2の入賞玉検出手段により入賞玉が検出され
た場合に、価値付与制御手段の働きにより、景品遊技媒
体を払出したり得点の付与をしたりすることにより遊技
者に価値を付与する制御が行なわれる。
【0018】異常判定手段の働きにより、前記特定遊技
状態時制御の実行期間中における前記第2の入賞玉検出
手段による入賞玉の検出個数が多すぎる旨の異常が判定
される。
【0019】請求項2に記載の本発明によれば、遊技領
域に設けられた可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が第
1の入賞玉検出手段により検出される。制御手段の働き
により、予め定められた特定遊技状態の発生により前記
可変入賞球装置が第1の状態にされた後、前記第1の入
賞玉検出手段により予め定められた個数の入賞玉が検出
された場合に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特
定遊技状態時制御が行なわれる。
【0020】打玉が入賞可能であって前記特定遊技状態
時制御の実行期間中と実行期間中でない期間とで入賞率
が変化しない入賞領域が遊技領域に設けられており、そ
の入賞領域に入賞した入賞玉が第2の入賞玉検出手段に
より検出される。そして、前記第1の入賞玉検出手段ま
たは前記第2の入賞玉検出手段により入賞玉が検出され
た場合に、価値付与制御手段の働きにより、景品遊技媒
体を払出したり得点の付与をしたりすることにより遊技
者に価値を付与する制御が行なわれる。
【0021】そして、異常判定手段の働きにより、前記
特定遊技状態時制御の実行期間中における前記第2の入
賞玉検出手段による入賞玉の検出個数が前記第1の入賞
玉検出手段による検出個数に比べて多すぎる異常の判定
がなされる。
【0022】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、異常判
定手段により異常判定がなされた際に可変入賞球装置が
第1の状態となっている場合に、その可変入賞球装置が
第2の状態となる。
【0023】請求項4に記載の本発明によれば、遊技領
域に設けられた可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が第
1の入賞玉検出手段により検出される。制御手段の働き
により、予め定められた特定遊技状態の発生により前記
可変入賞球装置が第1の状態にされた後、前記第1の入
賞玉検出手段により予め定められた個数の入賞玉が検出
された場合に、前記可変入賞球装置を第2の状態にする
特定遊技状態時制御が行なわれる。
【0024】打玉が入賞可能であって前記特定遊技状態
時制御の実行期間中と実行期間中でない期間とで入賞率
が変化しない入賞領域が遊技領域に設けられており、そ
の入賞領域に入賞した入賞玉が第2の入賞玉検出手段に
より検出される。そして、前記第1の入賞玉検出手段ま
たは前記第2の入賞玉検出手段により入賞玉が検出され
た場合に、価値付与制御手段の働きにより、景品遊技媒
体を払出したり得点の付与をしたりすることにより遊技
者に価値を付与する制御が行なわれる。
【0025】そして、異常判定手段の働きにより、前記
特定遊技状態時制御の実行期間中における前記第2の入
賞玉検出手段による入賞玉の検出個数が前記特定遊技状
態時制御の実行期間中でないときの前記第2の入賞玉検
出手段による入賞玉の検出個数に比べて多すぎる異常の
判定がなされる。
【0026】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記異常判定手段により異常判定がなされた場合に異常
報知手段の働きにより異常報知が行なわれる。
【0027】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記異常判定手段により異常判定がなされた場合に遊技
不能状態となる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取上げ
て説明するが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン
遊技機等であってもよく、打玉を遊技領域に打込んで遊
技が行なわれる弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0029】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット50の正面図である。
【0030】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ161が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0031】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
全国共通カードをカード挿入口165に挿入すると、そ
の全国共通カードに記録されているカード残高が読取ら
れる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0032】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中166はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0033】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、始動口14への打玉の始動入賞を条件にして識別情
報の一例となる特別図柄を可変表示開始させる可変表示
装置8が設けられている。この可変表示装置8には、打
玉の通過ゲート11aの通過に伴って普通図柄が可変表
示される可変表示器10と、通過記憶表示器10aと、
始動記憶表示器18とが設けられている。さらに、可変
表示装置8の下方には、可動片15が左右に設けられた
始動口14と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能
な開放状態となる可変入賞球装置19とが設けられてい
る。また、一般入賞口として、可変表示装置8の上部に
は入賞口24aが、可変入賞球装置19の左右には入賞
口24d,24eが、遊技領域7の下方左右には入賞口
24b,24cが、それぞれ設けられている。また、2
6は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装
置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収するア
ウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0034】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0035】図2は、遊技盤6の正面図である。この正
面図を参照して、以下に各種遊技装置および遊技の概要
を説明する。
【0036】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目が停止
表示されれば大当りとなる。なお、大当り図柄のうちの
所定の確変図柄で大当りが発生した場合には、確率変動
状態となり大当り確率が高い確率に変動する。大当りと
なれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大
入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞
させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に
制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態
(特定遊技状態)となる。
【0037】可変入賞球装置19の大入賞口は、特定入
賞領域と通常入賞領域とに区分されている。特定入賞領
域に入賞した入賞球はVカウントスイッチ22により検
出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞球は
カウントスイッチ23により検出される。Vカウントス
イッチ22とカウントスイッチ23は、ともに遊技盤6
に設けられており、各入賞領域に入賞した入賞玉は各ス
イッチ22,23により速やかに検出され、入賞玉が検
出される毎に15個の賞球が払出される。
【0038】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0039】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設けられ
たワープ入口11に進入した打玉の通過経路には普通図
柄始動ゲート11aが設けられている。
【0040】普通図柄始動ゲート11aに進入した打玉
は、ゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートス
イッチで検出されることを条件として、可変表示器10
が可変開始される。なお、可変表示器10が可変表示し
ている最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出さ
れた場合には、「4」を記憶数の上限として通過球が記
憶されてその記憶数が通過記憶表示器10aに表示され
る。
【0041】可変表示器10は7セグメント表示器で構
成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示
される。可変表示器10の表示結果が予め定められた特
別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。
可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、
始動口14に設けられた左右1対の可動片15が開成す
る。これにより始動口14が開放状態となって打玉がよ
り始動入賞しやすくなる。始動口14が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片15が元の位置
まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。ま
た、始動口14が開放状態となってから所定期間が経過
すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位
置まで閉成して開放状態は終了する。始動口14に入賞
した始動入賞球は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ
17により速やかに検出される。始動入賞球が始動口ス
イッチ17で検出されると6個の賞球が払出されるとと
もに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開
始される。なお、可変表示装置8が可変表示中に始動口
スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記
憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示
器18に表示される。
【0042】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞球は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により速やか
に検出され、これに基づいて10個の賞球が払出され
る。
【0043】図3は、図1に示したパチンコ遊技機1と
カードユニット50の背面図である。パチンコ遊技機1
の裏面には、機構板53がコの字状に介在自在に設けら
れている。機構板53には、発射した入賞玉に基づいて
所定個数の賞球を払出す玉タンク54、玉タンク54内
の玉を玉払出装置59に送る玉整列レール55、カーブ
樋57、通路体58、玉払出装置59、すべての入賞玉
をまとめて検出するための全入賞球検出スイッチ171
が設けられた入賞球集合樋72、主基板87aを収容し
た主基板ボックス87b、ランプ制御基板35を収容し
たランプ制御基板ボックス65、ユニット中継基板71
を収容した中継基板ボックス76、ターミナル基板67
を収容したターミナル基板ボックス68が設けられてい
る。機構板53の中央には窓開口56が開設され、該窓
開口56からは、遊技盤3の裏面に取付けられた入賞玉
集合カバー体66が貫通されている。入賞玉集合カバー
体66には、中継基板78と、可変表示装置(CRT表
示機)8とが設けられている。中継基板78には、遊技
盤3上の各種電気部品が接続されるとともに、主基板8
7aが接続されている。さらに、パチンコ遊技機1の下
部には、玉貸制御基板37を収容した玉貸制御基板ボッ
クス77と、打球用駆動モータ94とが設けられてい
る。
【0044】主基板87aには、可変表示装置8や可変
入賞球装置10などの遊技装置の遊技動作を制御する遊
技制御用マイクロコンピュータ31と、玉払出装置59
を駆動して賞球の払出しを制御する賞球払出制御用マイ
クロコンピュータ32とが実装されている(図14参
照)。さらに、主基板87aには、打球用駆動モータ9
4を制御する発射制御回路91(図14参照)が設けら
れている。
【0045】主基板ボックス87bは、主基板87aを
収容するボックス本体110(図8参照)と、主基板8
7aを収容した状態で蓋をする蓋体90(図5参照)と
から構成されている。蓋体90とボックス本体110と
は、蓋体90の表面を構成する上板92(図5参照)に
設けられた取付片部80a〜80cにより互いに組み付
けられて非可逆的な固着状態となり、第三者が不正目的
で主基板ボックス87bを開封できないように構成され
ている。
【0046】玉貸制御基板37は、ユニット中継基板7
1を介してカードユニット50と接続されており、玉払
出装置59を駆動して貸玉の払出し制御を行なう。ラン
プ制御基板35は、主基板87aからの指令またはデー
タに基づいてパチンコ遊技機1の前面の電気的装飾部品
の動作を制御する。ターミナル基板67は、パチンコ遊
技機1に設けられる各種電気的装置に電源を供給すると
ともに、パチンコ遊技機1の内部での信号線の中継、あ
るいはパチンコ遊技機1と外部との信号線の中継を行な
う。打球用駆動モータ94は、遊技者が操作ノブ5(図
1参照)を操作することにより作動して、打玉を1つず
つ遊技領域内に発射するためのものである。
【0047】次に、図4〜図13を参照して、主基板8
7aと主基板ボックス87bの構成について説明する。
【0048】まず、主基板87aは、図8に示すよう
に、長方形状のプリント配線基板によって構成されてお
り、その上面には図14および図15を用いて後述する
ように遊技制御用マイクロコンピュータ31、賞球払出
制御用マイクロコンピュータ32、発射制御回路91な
どの電子部品142を実装する電子部品実装領域が形成
されている一方、幅方向一側の領域がコネクタ88を実
装する領域が形成されている。また、主基板87aに
は、幅方向一側の両端に止め穴143が穿設される一
方、幅方向他側の両端には係合穴144が穿設されてい
る。なお、主基板87aの上面および下面における止め
穴143の外周には、図示しないメッキ部が設けられて
いる。
【0049】次に、主基板ボックス87bは、主基板8
7aを内部に収容するボックス本体110(図8参照)
と、該ボックス本体110の蓋をするための蓋体90
(図5参照)との組付け体からなり、この組付け体が取
付台150(図4参照)を介して機構板53(図3参
照)に取付けられる。
【0050】さらに、蓋体90は、図5に示すように、
透視性を有する上板92と、金属製の蓋枠96と、透視
性および導電性を有する導電板100とから構成されて
おり、ボックス本体110は、図8に示すように、透視
性を有する底板111と、金属製の本体枠99とから構
成されている。
【0051】まず、蓋体90について説明する。蓋体9
0の一部を構成する上板92は、たとえばポリビニルア
ルコール、ポリエステル、ポリエチレンなどの樹脂を主
材料として構成された透明合成樹脂の長方形板からな
る。上板92の透明性により外部から内部に収納された
基板を視認可能であるために、内部に収容された主基板
87aに対する不正がなされていないか否かを外部から
容易に点検可能であり、不正を抑止することができる。
【0052】上板92の下面側の外周端部には、上板9
2と蓋枠90と導電板100とを組付けるための溶着突
起92eが所定間隔をおいて複数突設されている。ま
た、上板92の長手方向の両端側には、複数の取付片部
80a〜80cが並設されている。この取付片部80a
〜80cは、ボックス本体110(図8参照)と蓋体9
0とを非可逆的に固着するためのものである。取付片部
80a〜80cは、各々、上板92の側壁を構成する部
分と、上板92の上壁を構成する部分とを有した断面L
字状をなし、上板92の側壁構成部分においては、各取
付片部分80a〜80c間を連結する連結部94a〜9
4cが一体成形され、上板92の上壁構成部分において
は、各取付片部80a〜80c間を連結する連結部93
a〜93c(図9参照)が一体成形されている。なお、
各取付片部80a〜80c間には、スリット状の溝が形
成されており、連結部93a〜93c、94a〜94c
は、取付片部80a〜80cの外壁面から突出した状態
で設けられている(図10参照)。また、図5および図
9に示すように、取付片部80a〜80cの上壁構成部
分には、それぞれ取付穴95a〜95cが穿設されてお
り、取付片部80cの隣接部でありかつ上板92の幅方
向一側の両端隅角部には、取付穴95dが穿設されてい
る。さらに上板92の上面には、凹部97aおよび凹部
98aが形成されており、凹部97aには、パチンコ遊
技機1の機種名を記した機種名シール97bが貼着さ
れ、凹部98aには、主基板ボックス87bを交換した
際に書込む「交換者」,「交換日」の各項目を記した交
換履歴シール98bが貼着されている。機種名シール9
7bと交換履歴シール98bの詳細な構成を図9に示
す。
【0053】なお、上記した各取付穴95a〜95dの
上方部分は、ボックス本体110との組付け状態で組付
け用のビスを蓋枠96の外壁面に入り込ませるような凹
形状をなしている(図10(A)参照)。このため、ビ
スの頭部を切断してビス止めを解除する不正行為が防止
できる。また、各連結部93a〜93c、94a〜94
cには、それぞれ主基板ボックス87bの開放手順を遊
技場係員などに示唆するための刻印「1〜3」が施され
ている(図9、図13参照)。具体的には、取付片部8
0aに対応する連結部93a,94aには「1」の刻印
が施され、取付片部80bに対応する連結部93b,9
4bには「2」の刻印が施され、取付片部80cに対応
する連結部93c,94cには「3」の刻印が施されて
いる。遊技場の係員などは、これらの刻印に従って連結
部93a〜93c、94a〜94cを切断し、主基板ボ
ックス87bを開放する。開放手順については後述す
る。
【0054】次に蓋枠96について説明する。蓋枠96
は開口部107を有し、該開口部107以外となる残り
の上面領域には、上板92側の複数の溶着突起92eを
個々に挿通する挿通穴106が複数穿設されている。ま
た、蓋枠96の外周縁部には、全周にわたって側壁が垂
下形状されている。蓋枠96の長手方向両端の側壁は、
ボックス本体110との組付け状態で後述する取付片1
30(図10参照)の先端部分と当接する当接壁108
(図10参照)として形成されている。蓋枠96の幅方
向一側の側壁は、主基板ボックス87b内に収容される
主基板87aの電子部品実装領域とコネクタ実装領域と
を蓋枠96の内外に仕切る仕切り壁として形成されてい
る。
【0055】次に導電板100について説明する。導電
板100は、上板92と同様に透明合成樹脂の長方形板
からなり、その上面側には黒色塗装を施した導電性繊維
101が全域に接合して設けられている。導電板100
の外周端部には、蓋枠96に穿設された穿設穴106と
同様に、上板92側の溶着突起92eを個々に挿通する
挿通穴102が複数穿設されている。ここで、導電性繊
維について簡単に説明すると、導電性繊維には、大きく
分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、アルミニウムな
ど)のフィラメントを網状に織ったものと、合成繊維に
導電性粒子(銅、カーボンなど)を塗布または含浸させ
たものとがあり、いずれの種類の導電性繊維において
も、電磁シールド効果および光線透過率の見地から、5
0〜250メッシュ(特に、100〜200メッシュが
良い)程度で、その開口率10〜90%(特に、30〜
80%が良い)であることが望ましい。そして、メッシ
ュという構造上、どうしても透視性が悪くなるが、本実
施形態では、これを抑制するために、導電性繊維101
を金属色を避けた濃色(実施形態では、黒色)にするこ
とで透視性を向上させている。
【0056】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維101を接合することで導電板100を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗
にCRTフィルタなどとも言う)を構成してもよい。こ
の場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより透
視性を向上させることができる。また、透明導電層の形
成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層に
ついて簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、アルミニウム、ニッケル、バラジウム、錫、あるい
はアンチモンなどの金属や酸化インジウムあるいは酸化
錫などの金属酸化物、またはこれらの混合物を真空蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVDな
どの手法により導電性と透視性とを有する厚みの層とし
て樹脂材などの表面に形成されるものである。
【0057】次に図6および図7を参照して、溶着突起
92eによる蓋体90の組付け手順について説明する。
図6は、蓋体90の断面図であり、図7は、蓋体90の
裏面図(導電板100側からみた平面図)である。蓋体
90は、図示するように、蓋枠96の挿通穴106およ
び導電板100の挿通穴102を挿通した上板92の溶
着突起92eが超音波溶着されることで、上板92、蓋
枠96、および導電板100の組付け体として構成され
る。また、このような溶着突起92eの溶着により、導
電板100の導電性繊維101は、蓋枠96と確実に導
通される。なお、溶着突起92eの溶着において、上板
92(溶着突起92e)と導電板100とを同一素材で
形成した場合には、溶着突起92eの溶着部分が導電板
100に混じり合い、より一層強固な溶着が可能にな
る。また、蓋体90の組付け方法は、超音波溶着以外に
も熱溶着したり、溶剤または接着剤を用いてもよい。ま
た、このような蓋体90の組付け状態において、上板9
2の上面と蓋枠96の側面との間には、長方形状のホロ
グラムシール104(図9参照)が貼着され、これによ
って蓋体90の組付け状態が担保されるようになってい
る。
【0058】次に、図8を参照して、ボックス本体11
0について説明する。図8は、主基板87aとボックス
本体110とを示す分解斜視図である。ボックス本体1
10は、前述したように、底板111と、本体枠99と
から構成されている。
【0059】まず、底板111は、透明合成樹脂の長方
形板からなり、その上面部には、主基板87aの下面を
支承するためのフランジ片112が四隅近傍部および幅
方向両端の中央部に立設されている。なお、幅方向一側
の二隅近傍部に立設されたフランジ片112には、後述
する係合片124との干渉を逃がすためのスリット部1
13が形成されている。一方、幅方向他側の二隅近傍部
に立設されたフランジ片112の近傍には、後述する取
付片122を貫通する貫通穴114が穿設されている。
また、長手方向一側のほぼ中央部には、切欠き部115
が穿設されている。この切欠き部115は、主基板ボッ
クス87bを取付台150に取付けた状態で係合突起1
54(図4参照)との干渉を逃がすための切欠きであ
る。
【0060】次に本体枠99について説明する。本体枠
99は、下面に開口部117を有するとともに、その外
周縁部には全周にわたって側壁を有する形状となってい
る。開口部117の内周縁部には、その幅方向両側に断
面L字状をなす係合片118が所定の条設長さで形成さ
れ、内周縁部の長手方向一側には、係止穴120を穿設
した係止片119が形成されている。また、開口部11
7以外となる残りの下面領域には、複数の軽減穴121
が穿設されている。下面領域における幅方向一側の両端
には、取付穴123を穿設した取付片122が形成さ
れ、下面領域における幅方向他側の両端には、係合突起
125を備えた係合片124が形成されている。また、
係合片118は、後述する取付台150への取付時に取
付台150側の係合レール151(図4参照)と係合し
やすいように先端部分が若干下方に折曲されている。ま
た、本体枠99の幅方向一側壁には、複数の放熱穴12
8が穿設されている。本体枠99の幅方向の両側壁に
は、その長手方向の両端部に補強片129が延設されて
いる。この補強片129は、延設部分から内向側に折曲
されることで本体枠99の長手方向両側壁を内側から押
さえ、本体枠99の強度を向上するようになっている。
また、側壁間の隙間を塞ぐので、側壁間を広げて不正に
改造されてしまうことが防止される。なお、このような
補強片129は、本体枠99に限らず蓋枠96(図5参
照)側に設けてもよい。本体枠99の長手方向の両側壁
の上端部分は、内向側に折曲された取付片130として
形成されており、取付片130には、蓋体90(図5参
照)側の取付穴95a〜95dと個々に対応する取付穴
131〜134が穿設されている。取付穴132〜13
4の近傍には、それぞれ装備用のワンウェイねじ145
を挿通状態で装備しておく装備穴135〜137が穿設
されている。
【0061】蓋体90およびボックス本体110は、以
下に示す組付けによって主基板87aを収容した主基板
ボックス87bとして構成される。まず、主基板87a
と底板111とを重畳して本体枠99に装着し、主基板
87aの係合穴144に係合片124の係合突起125
を挿通する。次に、主基板87aの止め穴143を取付
片122の取付穴123にビス139で共締めする。こ
れにより、主基板87aが底板111を挟んで本体枠9
9にビス止めされた状態となる。なお、このような主基
板87aの取付固定において、止め穴143と取付穴1
23との穴位置を合わせる際、主基板87aが若干ずれ
ることで係合突起125と係合穴144とが係合し、ビ
ス止めされない主基板87aの幅方向一側も固定され
る。
【0062】次に、上面が開放しているボックス本体1
10に蓋体90を被せる。そして、図5および図8に示
すA・B方向において、取付片部80aの取付穴95a
を本体枠99の取付穴131にワンウェイねじ140で
止め(図10(A)参照)、そのワンウェイねじ140
止め部分を長方形状のホログラムシール105で封印す
る。これにより、蓋体90とボックス本体110との内
部空間に主基板87aを封入状態で収容した組付け体
(主基板ボックス87b)が構成される。これにより、
遊技制御用マイクロコンピュータ31、賞球払出制御用
マイクロコンピュータ32、発射制御回路91等(図1
4、図15参照)が主基板ボックス87b内に封入され
る。
【0063】このように、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ31と賞球払出制御用マイクロコンピュータ32と
が主基板ボックス87b内に封入され、その封入状態を
一旦解除すると元の封入状態を復元することが困難にさ
れているために外部から不正信号を入力して賞球の払出
しが行なわれるようにする等の不正行為を極力防止可能
となる。さらに、発射制御回路91が遊技制御用マイク
ロコンピュータ31および賞球払出制御用マイクロコン
ピュータ32とともに主基板ボックス87b内に封入さ
れているために、発射制御回路91に関する不正あるい
は発射制御回路91を介しての遊技制御用マイクロコン
ピュータ31または賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ32に対する不正を極力防止可能となる。しかも、発
射制御回路91専用の収容用ボックスを別途に設ける場
合に比較してコストダウンを図ることが可能となる。
【0064】蓋体90とボックス本体110との組付け
状態において、各装備穴135〜137(図8参照)に
挿通されたワンウェイねじ140は、図10(B)に示
すように、その上方から蓋体90が覆い被さるようにし
て取付けられることで、装備穴135〜137からはず
れることなく主基板ボックス87b内に収容されてい
る。すなわち、このような収容状態で、蓋体90の各取
付片部80b、80cおよび取付穴95d近傍の上壁面
が個々にワンウェイねじ140の飛び出しを阻止してい
る。なお、ワンウェイねじ140の装備方法は、実施形
態中に記載のものに限定しない。たとえば、主基板ボッ
クス87bの組付け状態で、ワンウェイねじ140の頭
部を蓋体90(取付片部など)によって完全に押さえ込
む構成としたり、あるいはワンウェイねじ140の径と
装備穴135〜137の径をほぼ同じ構成としてもよ
い。このような構成とした場合には、主基板ボックス8
7bの閉塞状態で、装備されたワンウェイねじ140の
がたつきを抑えることができる。
【0065】ここで、図11および図12を参照して、
ワンウェイねじ140について説明する。図11(A)
は、ワンウェイねじ140の平面図であり、図11
(B)は、ワンウェイねじ140の斜視図である。ま
た、図12(A)は、ワンウェイねじ用特殊ドライバを
その先端側から見た平面図であり、図12(B)は、ワ
ンウェイねじ用特殊ドライバを図示a方向から見た一部
平面図である。
【0066】ワンウェイねじ140は、ねじ締め方向に
しか回らない特殊なねじであり、一旦締めつけるとねじ
を破壊しない限り取外すことができない。具体的には、
図11(A),(B)に示すように、その頭部141に
設けられたねじ溝が当接面部142と凹部143と中心
穴部144とから構成されている。そして、図12
(A),(B)に示す特殊マイナスドライバ145でね
じ締めを行なう場合には、ドライバ145の中心軸部1
46を中心穴部144に差込み、この状態からドライバ
145の当接片部147を当接面部142に当接させて
一方向(図11(A)の時計回り方向)に頭部141を
回転させることでネジ締めを行なう。一方、ドライバ1
45で頭部141を他方向(図11(A)の反時計回り
方向)に回転させてねじ140を取外そうとした場合に
は、ドライバ145が凹部143に入り込んで滑ってし
まい頭部141を回転させることができずにねじ140
の取外しが行なえない。なお、通常のマイナスドライバ
でも頭部141を一方向に回転させてねじ140を締め
ることは可能であるが、特殊マイナスドライバ145の
ように、中心軸部146をワンウェイねじ140の中心
穴部144に差し込んでワンウェイねじ140との位置
決めを行なった方が締付け作業が容易に行なえる。
【0067】また、上記した蓋体90およびボックス本
体110の組付けを行なうワンウェイねじ140は、螺
着状態で蓋枠96の外壁面に入り込む構成となってい
る。このため、ワンウェイねじ140の止め部分を封印
するホログラムシール105は、突起のない平坦面上に
貼付され、ホログラムシール105の剥がれおよび損傷
が防止できるとともに、ホログラムシール105に対す
る不正行為の判別が容易になる。ホログラムシールは、
ホログラム層と光反射層と接着剤層とを備え、ホログラ
ム層に形成されるホログラム図柄を偽造困難な図柄に構
成することで、不正行為に伴うシールの貼替えを防止す
るようになっている。このホログラム図柄は、ホログラ
ムシールの表面に入射したコヒーレント光(レーザ光)
がホログラム層のエンボス面を透かして光反射層に入
り、光反射層からホログラム干渉光としてホログラムシ
ールの外側に反射されることで形成される。また、ホロ
グラムシールを剥がした場合は、もう一度貼り直しても
ホログラム図柄は元の形状にならないので、剥がした痕
跡が残る。
【0068】以上のように、主基板ボックス87bは、
蓋体90とボックス本体110とのワンウェイねじ14
0止め部分をホログラムシール105で封印することに
より、主基板87aの被覆状態を担保している。また、
主基板ボックス87b内に設けられた導電板100によ
って電磁シールド効果を奏し得るようになっている。さ
らに、主基板ボックス87bは、その上壁面を構成する
上板92と導電板100、および下壁面を構成する底板
111をそれぞれ透視性を有する素材から形成すること
で、主基板87aの実装面(上面)およびハンダ面(下
面)を外部から透視できるようにしている。このため、
主基板87aに不正な工作(たとえば、ジャンパー配線
を接続したり、電子部品を実装したりする不正工作)が
施された場合には、直ちにその不正工作がわかるように
なっている。
【0069】次に、主基板ボックス87bを機構板53
に取付けるための取付台150について図4を参照して
説明する。図4は、主基板ボックスと取付け台とを示す
斜視図である。取付台150は、図4に示すように、合
成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方形板か
らなり、その基板中央には断面逆L字状をなす1対の係
合レール151が所定間隔をおいて条設されている。な
お、係合レール151の条設方向は、取付台150の長
辺部に沿った左右方向となっている。取付台150の各
長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交するガイ
ド面152が突設されている。取付台150の右側端部
には、弾性変形する解除レバー153が形成されてお
り、解除レバー153の近傍には、ボックス本体110
側の係止穴120と係合する係合突起154が穿設され
ている。また、取付台150の基板面には、機構板53
側の取付ボス(図示しない)に取付台150をビス止め
するための止め穴155が穿設されている。
【0070】取付台150は、止め穴155を介して機
構板53にビス止めされることで機構板53上の所定部
位に取付けられる。また、この取付台150に主基板ボ
ックス87bを取付けるときには、取付台150に対し
て主基板ボックス87bを左側方からスライド装着させ
る。このとき、取付台150側の係合レール151は、
主基板ボックス87b側の係合片118(図8参照)と
係合した状態にあり、ガイド片152は、主基板ボック
ス87bのスライド移動を案内する。その後、このよう
な主基板ボックス87bのスライド移動によって取付台
150側の解除レバー153が下方に弾性変形し、つい
には、主基板ボックス87b側の係止穴120が取付台
150側の係合突起154と係合して主基板ボックス8
7bが装着される。
【0071】次に、図13を参照して、主基板ボックス
87bを主基板87aの検査(出荷納入後にROMが正
規のものが否かを検査する)のために開放し、その後再
度閉塞状態に復元する手順を説明する。まず、図13
(A)に示す主基板ボックス87bの閉塞状態におい
て、取付片部80aのワンウェイねじ140止め部分に
貼着されたホログラムシール105を剥がした後、刻印
「1」を目印に各連結部93a、94aをニッパーなど
の切断工具で切断する。すると、取付片部80aは、ワ
ンウェイねじ140によってボックス本体110に固着
された状態のまま、蓋体90から完全に分離される。こ
れにより、ボックス本体110に対する蓋体90の固着
がすべて解除されて、主基板ボックス87bの開放が可
能になる。そして、図13(B)に示すように、ボック
ス本体110から蓋体90を取外して主基板87bの検
査を行なう。また、このような蓋体90の取外し(連結
部94a、93aの切断)によって、各装備穴135〜
137に挿通されたワンウェイねじ140は、取出し可
能な状態となり、このうち装備穴135に挿通されたワ
ンウェイねじ140を主基板ボックス87bの復元用に
取出す。その後、主基板ボックス87bを閉塞するとき
には、図13(C)に示すように、蓋体90をボックス
本体110に被せた状態で、取出したワンウェイねじ1
40を刻印「2」を目印に取付片部80bの取付穴95
bに螺着する。これにより、取付片部80bの取付穴9
5bとこれに対応する本体枠99の取付穴132とがワ
ンウェイねじ140によって共締めされて、蓋体90と
ボックス本体110とが非可逆的な固着状態となる。そ
して、この取付片部80bのワンウェイねじ140止め
部分に新しいホログラムシール105を貼着すること
で、主基板ボックス87bが再度閉塞状態となる。
【0072】その後、主基板ボックス87bを再度検査
(2回目の検査)する際には、刻印「2」を目印に各連
結部93b、94bを切断する。これにより、取付片部
80bを蓋体90から分離させて主基板ボックス87b
を開放する。後は同様に、各連結部93b、94bの切
断に伴って取出したワンウェイねじ140(装備穴13
6のワンウェイねじ140)を刻印「3」を目印に取付
片部80cの取付穴95cに螺着して新しいホログラム
シール105を貼着する。これにより、主基板ボックス
87bが再度閉塞状態となる。それ以降、主基板ボック
ス87bを検査(3回目の検査)する場合には、刻印
「3」を目印に各連結部93c、94cを切断すること
で、取付片部80cを蓋体90から分離させて主基板ボ
ックス87bを開放する。また、主基板ボックス87b
を閉塞状態とする際には、各連結部93c、94cの切
断に伴って取出したワンウェイねじ140(装備穴13
7のワンウェイねじ140)を最後に残った取付穴95
dに螺着して新しいホログラムシール105を貼着す
る。
【0073】ところで、上記した主基板ボックス87b
の閉塞状態においては、連結部93a〜93c、94a
〜94cを切断して取付片部80a〜80cと上板92
(図5参照)との連結を解除しない限り、主基板ボック
ス87bが開放できないようになっている。したがっ
て、主基板87の検査以外で連結部94a〜94c、9
3a〜93cが切断されるような場合は、この切断によ
り主基板87に不正が行なわれたことが即座にかつ確実
に判別できるため、主基板ボックス87bの防犯効果を
高めることができる。また、主基板ボックス87bの構
成では、上板92の溶着突起92eを切り離しても、導
電板100が主基板87a上に落ち込むため、溶着突起
92eを切り離した隙間から主基板87aに細工をしよ
うとしても導電板100がそれを阻止する。また、ホロ
グラムシール105を剥がした場合には、ホログラムシ
ール105の痕跡がしっかりと残るため不正が行なわれ
たことが即座にわかる。
【0074】次に図14および図15を参照して、パチ
ンコ遊技機1の制御に用いられる各種制御基板およびそ
れに関連する構成要素について説明する。図14および
図15は、パチンコ遊技機1の制御に用いられる各種制
御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図
である。
【0075】図14、図15には、制御基板として、主
基板87a、玉貸制御基板37、ランプ制御基板35、
音声制御基板70、残高制御基板74、ブザー基板7
5、ターミナル基板67、および表示制御基板216が
示されている。
【0076】主基板87aには、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ31および賞球払出制御用マイクロコンピュ
ータ32が実装されているともに、発射制御回路91が
設けられ、図9に示した態様で蓋体90とボックス本体
110との内部空間に封入されている。遊技制御用マイ
クロコンピュータ31と賞球払出制御用マイクロコンピ
ュータ32とは同一の基板上に実装されているために、
両マイクロコンピュータをそれぞれ別の基板に実装する
場合と比較してコストダウンを図ることが可能となる。
なお、主基板87aには、ソレノイドおよびモータやラ
ンプを駆動するための各種回路が搭載されているが、図
では、それらの回路は省略されている。
【0077】一方、玉貸制御基板37には玉貸制御を行
なうCPU371等が実装されている。このCPU37
1は、図3に示したように主基板ボックス87bの外部
の所定位置に設けられている。このため、玉貸制御用の
CPU37を主基板87aに実装し主基板ボックス87
b内に収容する場合と比較して、カードユニット50と
玉貸制御用のCPU37とが通信するための通信線を利
用して外部から不正信号が遊技制御用マイクロコンピュ
ータ31あるいは賞球払出制御用マイクロコンピュータ
32に入力されることを防止できる。
【0078】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM31c、
ワークメモリとして使用されるRAM31b、制御用の
プログラムに従って制御動作を行なうCPU31aを含
む。遊技制御用マイクロコンピュータ31は、電源投入
時にリセットされるとともに定期的(例えば、2ms
毎)にリセットされる。リセットされる毎に、ゲーム制
御用のプログラムが先頭から再度実行される。遊技制御
用マイクロコンピュータ31には、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カ
ウントスイッチ23、全入賞球検出スイッチ171、入
賞口スイッチ240(240a,240b,240c,
240d,240e)、余剰玉受皿4の満タンを検出す
る満タンスイッチ402、玉切れ検出スイッチ167、
賞球カウントスイッチ301A,B、賞球モータ位置セ
ンサ300A、および、玉切れスイッチ187からの検
出信号が入力される。
【0079】遊技制御用マイクロコンピュータ31のR
OM31aには、上記各スイッチのうち入賞検出用スイ
ッチ(240、17、22、23)の検出信号に対応し
て払出すべき賞球数を特定可能な賞球個数情報が記憶さ
れている。遊技制御用マイクロコンピュータ31は、各
スイッチの検出信号に基づいて払出すべき賞球数を特定
し、賞球制御用のINT信号を無効状態から有効状態に
するとともに速やかに賞球個数信号(D0〜D3の4ビ
ット信号)を賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
へ出力する。なお、INT信号は、無効状態では信号が
ハイレベル(オン状態)となり、有効状態では信号がロ
ウレベル(オフ状態)となる。
【0080】なお、先に出力した賞球個数信号に基づく
賞球の払出しが完了していない場合には、入力された検
出信号が遊技制御用マイクロコンピュータ31のRAM
31b内に累積的に記憶される。そして、先の賞球個数
信号に基づく賞球の払出しが完了したことを条件とし
て、所定のタイミングでRAM31b内の記憶に基づい
た賞球個数信号が出力される。RAM31bには、入力
された検出信号を処理可能な状態になるまでの間、払出
すべき賞球個数別に記憶可能なカウンタ(カウンタA,
B,C)が記憶されている。カウンタAには、Vカウン
トスイッチ22およびカウントスイッチ23の検出信
号、すなわち、払出数=15個に対応する検出信号がま
とめて記憶される。カウンタBには、始動口スイッチ1
7の検出信号、すなわち、払出数=6個に対応する検出
信号が記憶される。カウンタCには、各入賞口スイッチ
240の検出信号、すなわち、払出数=10個に対応す
る検出信号が記憶される。
【0081】賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
には遊技制御用マイクロコンピュータ31からINT信
号と賞球個数信号とが入力される。賞球払出制御用マイ
クロコンピュータ32は、賞球払出制御用のプログラム
等を記憶するROM32c、ワークメモリとして使用さ
れるRAM32b、制御用のプログラムに従って制御動
作を行なうCPU32aを含む。賞球払出制御用マイク
ロコンピュータ32は、INT信号が有効状態となって
いることを条件として賞球個数信号の入力に基づいて玉
払出装置59に駆動信号を出力し、賞球個数信号により
特定される個数の賞球を払出すための払出制御を行な
う。玉払出装置59では、この駆動信号により賞球モー
タ289Aが駆動されて賞球の払出しが行なわれる。
【0082】以上のように、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ31は遊技盤6に設けられた各種入賞検出用スイ
ッチ(240、17、22、23)の検出信号が入力さ
れたことに基づいて直ちに賞球個数信号を賞球払出制御
用マイクロコンピュータ32へ出力可能であるために、
打玉が各種入賞口に進入した後、速やかに賞球が払出さ
れる。このため、遊技盤裏面の機構板53に設けられた
全入賞玉検出スイッチ171の検出を待って賞球を払出
す従来の遊技機に比較して賞球の払出制御を迅速に行な
うことができる。さらに、各種入賞検出用スイッチ(2
40、17、22、23)は、各入賞口に対応して遊技
盤6に個々に設けられているために、打玉の入賞をより
早く検出でき、これにより賞球の払出制御をより一層迅
速に行なうことができる。
【0083】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
各種入賞検出用スイッチ(240、17、22、23)
の検出信号が入力されたことに基づいて迅速に賞球払出
制御用マイクロコンピュータ32に賞球個数信号を出力
した後、全入賞球検出スイッチ171で賞球が検出され
るのを待つ。そして、所定時間が経過しても賞球が検出
されない場合には、ランプ制御基板35にランプ制御用
INT信号とともにランプ制御信号を出力する。ランプ
制御基板35は、ランプ制御用INT信号が有効状態と
なっていることを条件としてランプ制御信号に基づいて
遊技効果ランプ28(28a,28b,28c)を所定
の態様で点滅させる制御を行なう。
【0084】遊技効果ランプ28が所定の態様で点滅す
るために、入賞口への打玉の入賞に基づいて迅速に賞球
を払出しつつも、実際には入賞が発生していないにもか
かわらず電波を発生させて各入賞口に対応して設けられ
た入賞検出用スイッチ(240、17、22、23)か
ら検出信号を出力させて不正に賞球を得る行為が行なわ
れていないかどうかをチェックすることができる。な
お、単に遊技効果ランプ28を点滅させるのみならず、
ブザー基板75にブザー信号を出力してブザー75aか
ら警告音が発生されるようにしてもよい。
【0085】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ187
からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、または、
満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態を示
していると、賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
に賞球を払出させるための処理を停止する。
【0086】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
ソレノイド16を制御して始動口14の可動片15を動
作させるとともに、ソレノイド21を制御して可変入賞
球装置15の開閉板20を開閉させる。さらに、始動記
憶表示器18、可変表示器10、および装飾ランプ25
を制御する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ3
1は、大当りの発生を示す大当り情報、始動入賞球の個
数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情
報、可変表示結果が導出表示された回数を示す図柄確定
回数情報、賞球の払出個数に関する賞球情報等をターミ
ナル基板67を介してホール管理コンピュータ等のホス
トコンピュータに対して出力する。
【0087】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
表示制御基板216にINT信号とともに画像表示制御
信号を出力する。画表示制御基板216は、INT信号
が有効状態となっていることを条件として、画像表示制
御信号に基づいて可変表示装置8の画像表示制御を行な
う。遊技制御用マイクロコンピュータ31は、音声制御
基板70にINT信号とともに音声制御信号を出力す
る。音声制御基板70は、INT信号が有効状態となっ
ていることを条件として、音声制御信号に基づいてスピ
ーカ27から所定の効果音を発生させる。
【0088】主基板87aに設けられた発射制御回路9
1は、操作ノブ5、打球用駆動モータ94、遊技者が操
作ノブ5に触れた際に静電気に変化が生じることを利用
して遊技が行なわれているか否かを検出するためのタッ
チリング168、および単発発射スイッチ169と接続
されている。発射制御回路91は、操作ノブ5の操作量
に応じた速度で打球が発射されるように打球用駆動モー
タ94を駆動制御する。また、単発発射スイッチ169
の検出信号がある場合には打玉が所定間隔で発射される
ように打球用駆動モータ94を駆動制御する。さらに、
発射制御回路91は、遊技制御用マイクロコンピュータ
31または賞球払出制御用マイクロコンピュータ32か
ら入力される打球禁止信号に応じて打球用駆動モータ9
4を停止させ、打球不可能な状態に制御する。
【0089】玉払出装置59には、賞球を払出す賞球機
構部分と貸玉を貸出す玉貸機構部分とが独立した機構部
分として設けられており、それぞれの機構部分には玉を
繰出すための玉繰出用スクリュー(図示省略)と当該玉
繰出用スクリューを駆動するモータ(賞球モータ289
A、玉貸しモータ289C)が設けられている。賞球モ
ータ289Aには賞球払出制御用マイクロコンピュータ
32より駆動信号が入力される。一方、玉貸しモータ2
89Cには玉貸制御基板37より駆動信号が入力され
る。玉払出装置59は、賞球の払出しと球貸しとを並行
して同時に行なうことが可能である。
【0090】さらに、玉払出装置59の賞球機構部分に
は、玉繰出用スクリューで繰出された玉を賞球機構部分
の上手側で検出するための賞球モータ位置センサ300
A、と、玉繰出用スクリューで繰出された後、賞球機構
部分から打球供給皿3へ向けて落下する玉を賞球機構部
分の下手側で検出するための賞球カウントスイッチ30
1A,301Bとが設けられている。同様に、玉払出装
置59の玉貸機構部分には、玉繰出用スクリューで繰出
された玉を玉貸機構部分の上手側で検出するための玉貸
モータ位置センサ300Cと、玉繰出用スクリューで繰
出された後、玉貸機構部分から打球供給皿3へ向けて落
下する玉を玉貸機構部分の下手側で検出するための玉貸
カウントスイッチ301Cとが設けられている。
【0091】玉貸カウントスイッチ301Cおよび玉貸
モータ位置センサ300Cからの検出信号は、玉貸制御
基板37のI/Oポート372に入力される。賞球カウ
ントスイッチ301A,301Bからの検出信号は、主
基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ31に入
力される。賞球モータ位置センサ300Aからの検出信
号は、主基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ
31と賞球払出制御用マイクロコンピュータ32に入力
される。
【0092】賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
は、球噛みエラ−等の所定のエラーが検出された場合に
はブザー信号をブザー基板75に出力し、リセットスイ
ッチ400Aでリセット操作が検出されたことを条件と
してブザー信号を停止する。
【0093】玉貸制御基板37は、I/Oポート372
を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル
基板67に出力する。また、所定のエラーが検出された
場合にはブザー信号をブザー基板75に出力するととも
に、エラー表示用LED374にエラー信号を出力す
る。そして、リセットスイッチ400Bでリセット操作
が検出されたことを条件としてブザー信号およびエラー
信号を停止する。
【0094】残高表示基板74には、打球供給皿3の近
傍に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチお
よび返却スイッチが接続される。カードユニット50に
はカードユニット制御用マイクロコンピュータ(図示省
略)が搭載されており、玉貸しスイッチ信号および返却
スイッチ信号が玉貸制御基板37を介してカードユニッ
ト制御用マイクロコンピュータに与えられる。
【0095】また、カードユニット50から残高表示基
板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高
表示信号および玉貸し可表示信号が玉貸制御基板37を
介して与えられる。カードユニット50と玉貸制御基板
37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉
貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS
信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がや
りとりされる。
【0096】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
玉貸制御基板37のCPU371は、カードユニット5
0にPRDY信号を出力する。カードユニット50にお
いてカードが受付けられ、玉貸しスイッチが操作され玉
貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御
用マイクロコンピュータは、玉貸制御基板37にBRD
Y信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過
すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
は、玉貸制御基板37にBRQ信号を出力する。そし
て、玉貸制御基板37の貸出制御用CPU371は、玉
貸しモータ289Cを駆動し、所定個数の貸し玉を遊技
者に払出す。そして、払出しが完了したら、貸出制御用
CPU371は、カードユニット50にEXS信号を出
力する。
【0097】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て玉貸制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板87aに信号が入力されることはなく、主
基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ31にカ
ードユニット50の側から不正に信号が入力される余地
はない。
【0098】次にパチンコ遊技機1の動作についてフロ
ーチャートに基づいて詳細に説明する。
【0099】図16は、主基板87aに実装された遊技
制御用マイクロコンピュータ31のメイン処理を示すフ
ローチャートである。上述したように、この処理は、遊
技制御用マイクロコンピュータ31が例えば2ms毎に
リセットされる毎に起動される。遊技制御用マイクロコ
ンピュータ31は、まず、スタックポインタの指定アド
レスをセットするためのスタックセット処理を行なう
(S1)。次いで、初期化処理を行なう(S2)。初期
化処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
RAM31bにエラーが含まれているか判定し、エラー
が含まれている場合には、RAM31bを初期化するな
どの処理を行なう。そして、表示制御基板216に送出
されるコマンドコードをRAM31bの所定の領域に設
定する処理を行った後に(S3)、コマンドコードを表
示制御データとして出力する処理を行なう(S4)。
【0100】次いで、ランプ制御基板35および音声制
御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマ
ンドを送信するための処理を行なうとともに、ホール管
理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情
報などのデータを送信するための処理を行なう(データ
出力処理:S5)。また、パチンコ遊技機1の内部に備
えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理
が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せら
れる(エラー処理:S6)。
【0101】次に、遊技制御に用いられる各判定用乱数
を示す各カウンタを更新する処理を行なう(S7)。S
7では、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、判定
用乱数としての大当り判定用乱数等のカウントアップ
(1加算)を行なう。
【0102】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ3
1は、特別図柄プロセス処理を行なう(S8)。特別図
柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機
1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラ
グに従って該当する処理が選び出されて実行される。そ
して、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じ
て各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理
を行なう(S9)。普通図柄プロセス処理では、7セグ
メントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御
するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処
理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセ
スフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウント
スイッチ22、カウントスイッチ23等の状態を入力
し、各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか
否か判定する(S10)。遊技制御用マイクロコンピュ
ータ31は、さらに、停止図柄を決定する等のための表
示用乱数を更新する処理を行なう(S11)。また、遊
技制御用マイクロコンピュータ31は、賞球払出制御用
マイクロコンピュータ32との間の入賞球信号処理を行
なう(S12)。すなわち、所定の条件が成立すると賞
球払出制御用マイクロコンピュータ32に賞球個数信号
を出力する。賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
は、賞球個数信号に応じて玉払出装置59を駆動する。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、入賞数
確認処理を行なう(S12a)。
【0103】その後、遊技制御用マイクロコンピュータ
31は、再度リセットパルスが与えられるまで、S13
の表示用乱数更新処理を繰り返す。
【0104】図17は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31が実行する始動口入賞口チェック処理を示すフロ
ーチャートである。遊技制御用マイクロコンピュータ3
1は、はじめに、第1種始動口スイッチカウンタがスイ
ッチオン判定値と一致しないか否か確認する(SA
1)。第1種始動口スイッチカウンタは、始動口スイッ
チ17の検出信号の出力が継続することに伴って加算更
新されるカウンタである。第1種始動口スイッチカウン
タがスイッチオン判定値と一致しない場合、すなわち、
入力信号の継続時間がまだ規定値に達していない場合に
は入力された信号がノイズ等の可能性があるために処理
を終了する。一方、、第1種始動口スイッチカウンタが
スイッチオン判定値と一致する場合には始動口スイッチ
17が始動入賞を検出したと判断してカウンタBを更新
(+1)する。なお、カウンタBは、前述したように始
動口スイッチ17の検出信号、すなわち、払出数=6個
に対応する検出信号を記憶するカウンタである。次に、
始動記憶数をカウントする特別図柄入賞記憶カウンタが
特別図柄入賞記憶カウンタの最大値(=4)以上となっ
ているか否かを判断する(SA3)。最大値となってい
る場合には始動記憶することなく処理を終了する。最大
値に達していない場合には特別図柄入賞記憶カウンタを
更新(+1)する(SA4)。次に、新たに記憶した特
別図柄入賞記憶カウンタのカウント値に対応する特別図
柄判定用バンクアドレスを算出する(SA5)。次に、
特別図柄の可変表示時間を短縮するための変動短縮設定
時間を、一旦、変動短縮タイマバンクに設定する(SA
6)。なお、ここで設定された変動短縮設定時間は、後
述のSA11で評価される始動記憶数の多少に応じて通
常の可変表示時間に変更され得る。つまり、始動記憶数
が多い場合には設定がそのまま維持され、始動記憶数が
少ない場合には通常の可変表示時間に変更される。
【0105】次に、可変表示結果を大当りとするか否か
を決定するための特別図柄判定用乱数を抽出する(SA
7)。次に、可変表示途中にリーチを成立させるか否か
を決定するためのリーチ判定用乱数を抽出する(SA
8)。次に、SA7で抽出した特別図柄判定用乱数を特
別図柄判定用バンクに設定し、SA8で抽出したリーチ
判定用乱数をリーチ判定用バンクに設定する(SA
9)。次に、SA7で抽出した特別図柄判定用乱数を特
定図柄判定用バンクに設定する(SA10)。なお、特
別図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用乱数に基づい
て大当りを発生させるか否か、確率変動を生じさせる確
変大当りを発生させるか否かを判定するバンクであり、
特定図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用バンクによ
る判定結果に応じて停止図柄の種類を定めるために使用
されるバンクである。
【0106】次に、特別図柄判定処理を実行した後(S
A11)、処理を終了する。特別図柄判定処理では、特
定図柄判定用バンクおよび特別図柄判定用バンクの格納
値に基づいて可変表示装置8の可変表示結果が定められ
る。
【0107】図18は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31が実行する入賞チェック処理を示すフローチャー
トである。遊技制御用マイクロコンピュータ31は、ま
ず、カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と
一致しないか否か確認する(SB11)。カウントスイ
ッチカウンタは、カウントスイッチ23の検出信号の出
力が継続することに伴って加算更新されるカウンタであ
る。カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と
一致しない場合には後述のSB15に移行するが、一致
する場合にはカウントスイッチ23が入賞を検出したと
判断してその旨を示すカウント通過フラグを設定する
(SB12)。次に、遊技状態を示す特別図柄プロセス
フラグ値が大入賞口開放中を表わす値以外であるか否か
が判断される(SB13)。大入賞口開放中を表わす値
以外の場合には後述のSB15に移行するが、大入賞口
開放中を表わす値の場合には、大入賞口入賞カウンタ更
新処理を実行する(SB14)。ここでは、先に設定さ
れたカウント通過フラグに基づいてカウンタAを加算更
新する。なお、カウンタAは、前述したようにVカウン
トスイッチ22およびカウントスイッチ23の検出信
号、すなわち、払出数=15個に対応する検出信号を記
憶するカウンタである。次に、Vカウントスイッチカウ
ンタ(特定領域カウントスイッチカウンタ)がスイッチ
オン判定値と一致しないか否か確認する(SB15)。
Vカウントスイッチカウンタは、Vカウントスイッチ2
2の検出信号の出力が継続することに伴って加算更新さ
れるカウンタである。Vカウントスイッチカウンタがス
イッチオン判定値と一致しない場合には後述のSB20
に移行するが、一致する場合にはVカウントスイッチ2
2が入賞を検出したと判断する。そして、特別図柄プロ
セスフラグ値が大入賞口開放中を表わす値以外であるか
否かが判断される(SB16)。大入賞口開放中を表わ
す値以外の場合には後述のSB18に移行するが、大入
賞口開放中を表わす値の場合には、大入賞口入賞カウン
タ更新処理を実行する(SB17)。ここでは、Vカウ
ントスイッチ22の検出信号に基づいてカウンタAを加
算更新する。次に、可変入賞球装置19の繰返し継続制
御の実行回数を計数する継続回数カウンタが継続回数カ
ウンタの最終値(=16)以上となっているか否か判断
する(SB18)。最終値となっている場合には、後述
のSB20に移行するが、最終値となっていない場合に
は打玉が特定領域を通過したことを示す特定領域通過フ
ラグを設定する(SB19)。
【0108】次に、入賞口スイッチカウンタがスイッチ
オン判定値と一致しないか否か確認する(SB20)。
入賞口スイッチカウンタは、各入賞口スイッチ240
(240a,240b,240c,240d,240
e)の検出信号の出力が継続することに伴って加算更新
されるカウンタである。入賞口スイッチカウンタがスイ
ッチオン判定値と一致しない場合には処理が終了すが、
一致する場合には入賞口スイッチ240が入賞を検出し
たと判断してカウンタCを加算更新する(SB21)。
その後、処理を終了する。なお、カウンタCは、前述し
たように各入賞口スイッチ240の検出信号、すなわ
ち、払出数=10個に対応する検出信号を記憶するカウ
ンタである。
【0109】次に、図19〜図23、図27、図28に
示すフローチャートと、図36,図37とを参照して、
遊技制御用マイクロコンピュータ31が実行する入賞球
信号処理と入賞球確認処理と未検出エラー報知処理の内
容を詳細に説明する。なお、各処理は遊技制御用マイク
ロコンピュータ31がリセットされる2msに1回実行
される。
【0110】図19〜図21は入賞球信号処理を示すフ
ローチャートであり、図22は入賞球確認処理を示すフ
ローチャートであり、図23は未検出エラー報知処理を
示すフローチャートである。また、図27は入賞球信号
処理に付随して実行されるエラー処理1を示すフローチ
ャートであり、図28は入賞球信号処理に付随して実行
されるエラー処理2を示すフローチャートである。ま
た、図36,図37は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31側で検出されるエラー等の具体例を示す図であ
る。図36,図37には、エラーの種類別にエラ−の発
生条件、復帰条件、エラーが発生した際の打球発射装置
の制御状態等が示されている。
【0111】遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
図36,図37に示す玉切れ警告や満タン警告を行なう
とともに、以下に説明する処理の過程において図36,
図37に示す各種エラーの処理を実行する。
【0112】入賞球信号処理においては、まず、賞球カ
ウントスイッチがオンしたか否かを判断する(SC1
1)。賞球カウントスイッチのオンを検出すると、2.
9msが経過するまでの間で賞球カウントスイッチのオ
フを待つ(SC12、SC15)。通常は、賞球カウン
トスイッチがオンしてから2.9ms以内に賞球カウン
トスイッチがオフし、賞球カウントスイッチがオフする
ことに基づいて賞球が1つ払出されたものとして賞球の
払出数がカウントされる。しかしながら、2.9msが
経過するまでの間で賞球カウントスイッチがオフしない
場合には、図35に示す「賞球個数カウントスイッチ断
線/短絡エラー」が発生したと判断してエラー処理2を
実行する(SC16)。
【0113】ここで図28を参照して、エラー処理2の
内容を説明する。まず、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31は、エラー表示要求をセットする(SH1)。こ
れにより、枠ランプ(遊技効果ランプ)28がエラーの
内容に応じた所定の態様で点滅し、遊技盤面は動作停止
の状態となる。次に、打球禁止信号を発射制御回路91
に出力する。これにより打球が禁止される(SH2)。
次に、エラーが回復したか否かを判断する(SH3)。
エラーが回復していない場合には、再度前記SH1、S
H2の処理を実行する。そして、係員等により所定のエ
ラー回復作業が行なわれてエラーが回復した場合にはエ
ラー処理2を終了して入賞球信号処理に復帰する。
【0114】一方、SC12で賞球カウントスイッチが
オフすれば、払出中フラグがオンしているか否かを判断
する。賞球払出中フラグは、後述するように賞球個数信
号が出力されていることを条件としてSC27でセット
されるフラグである。このフラグに基づいて遊技制御用
マイクロコンピュータ31は賞球の払出し中であるか否
かを判断する。賞球払出中フラグがオンにセットされて
いないにもかかわらずSC11およびSC12で賞球カ
ウントスイッチがオン/オフした場合には賞球動作中以
外の通常時に払出しが検出されたために、図35に示す
「通常時払出エラー」が発生したと判断してエラー処理
1を実行する(SC14)。
【0115】図27を参照して、エラー処理1の内容を
説明する。まず、遊技制御用マイクロコンピュータ31
は、エラー表示要求をセットする(SG1)。これによ
り、遊技効果ランプ28がエラーの内容に応じた所定の
態様で点滅し、遊技盤面は動作停止の状態となる。次
に、発射制御回路91に打球禁止信号を出力する(SG
2)。これにより、打球が禁止される。次に、エラーが
発生してから3秒が経過したか否かを判断する(SG
3)。3秒が経過していない場合には再度前記SG1お
よびSG2の処理を実行する。そして、3秒が経過した
時点でエラー処理1を終了し、入賞球信号処理に復帰す
る。
【0116】SC13で賞球払出中フラグがオンしてい
る場合には、賞球動作中に検出された賞球であると判断
し、賞球カウント数を加算更新(+1)する(SC1
7)。次に、タイマT1をスタートさせる(SC1
8)。このように、タイマT1は、賞球カウントスイッ
チがオフしたことに基づいてスタートされる。このタイ
マT1がタイムアウトするまでの間に賞球カウントスイ
ッチがオン/オフしない場合には賞球払出制御用マイク
ロコンピュータ32による賞球の払出制御が終了したも
のとみなし、SC32を用いて後述するように払出個数
のチェックが行なわれる。
【0117】SC11で賞球カウントスイッチがオンし
ていない場合には、タイマT1が動作中であるか否かを
判断する(SC19)。タイマT1が動作中でない場合
には、入賞が検出されているか否か確認する(SC2
0)。具体的には、前述したRAM31bのカウンタ
(カウンタA,B,C)が参照されて入賞が検出されて
いるか否かが判断される。入賞が検出されていなければ
処理を終了する。一方、入賞が検出されいる場合には、
以下の優先順序に従って入賞に応じた賞球個数信号が出
力される。まず、Vカウントスイッチ22またはカウン
トスイッチ23で入賞が検出されたのか否かを判断する
(SC21)。具体的には、Vカウントスイッチ22お
よびカウントスイッチ23の検出信号を記憶するための
カウンタAに記憶値があるか否かを判断する。この実施
の形態では、大入賞口を経た入賞については15個の賞
球を払出す。よって、Vカウントスイッチ22またはカ
ウントスイッチ23で入賞が検出されていた(カウンタ
A>0)ときには賞球予定数に15を設定し(SC2
8)、次いでカウンタAを更新(−1)する(SC2
9)。
【0118】Vカウントスイッチ22またはカウントス
イッチ23で入賞が検出されていない場合には、始動口
スイッチ17で入賞が検出されたのか否かを判断する
(SC22)。具体的には、始動口スイッチ17の検出
信号を記憶するためのカウンタBに記憶値があるか否か
を判断する。この実施の形態では、始動口14を経た入
賞については6個の賞球を払出す。よって、始動口スイ
ッチ17で入賞が検出されていた(カウンタB>0)と
きには賞球予定数に6を設定し(SC30)、次いでカ
ウンタBを更新(−1)する(SC31)。Vカウント
スイッチ22、カウントスイッチ23、始動口スイッチ
17のいずれによっても入賞が検出されていない場合に
は、各入賞口スイッチ240のいずれかで入賞が検出さ
れたと判断できる。具体的には、各入賞口スイッチ24
0の検出信号を記憶するためのカウンタCに記憶値があ
ると判断できる。この実施の形態では、一般入賞口24
を経た入賞球については10個の賞球を払出すために、
SC22でNOと判断できる場合には賞球予定数に10
を設定し(SC23)、次いでカウンタCを更新(−
1)する(SC24)。
【0119】以上のように、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ31は、複数の入賞検出用スイッチから同時に検
出信号が入力された場合であっても、所定の優先順序に
従って各検出信号に対応する払出制御を行なう。
【0120】SC24、SC29、SC31の後、遊技
制御用マイクロコンピュータ31は、検出フラグをオン
に設定する(SC25)。検出フラグは、いずれかの入
賞口で入賞が検出されたことを示すフラグである。この
検出フラグは、後述する入賞球確認処理のSD4でオフ
に設定される。その後、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31は、賞球予定数に応じた賞球個数信号を出力する
(SC26)。次に、遊技制御用マイクロコンピュータ
31は、賞球払出中フラグをオンとして(SC27)処
理を終了する。
【0121】SC19のステップでタイマT1が動作中
である場合にはタイマT1がタイムアウトしたか否かを
判断する(SC32)。タイムアウトしていなければタ
イマT1のタイマ値の範囲で賞球の払出しが継続中であ
るために処理を終了する。
【0122】タイマT1の値(タイマ起動時からタイム
アウトするまでの時間)は、賞球制御用マイクロコンピ
ュータ32により賞球が1つ払出される払出周期(賞球
カウントスイッチがオンした後、再度オンするまでの期
間)よりも長く設定されている。したがって、正常に払
出しが行なわれているときには、最後の払出しを除い
て、タイマT1がタイムアウトするよりも先に賞球カウ
ントスイッチのオン(SC11)が発生する。すなわ
ち、正常に払出しが行なわれているときには、タイマT
1は、最後の払出しが行なわれた後に初めてタイムアウ
トする。
【0123】SC32において、タイマT1がタイムア
ウトすると、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、
賞球カウント数と賞球予定数とを比較する(SC3
3)。正常に払出しが完了した場合には、それらは一致
する。この場合には、賞球個数信号をオフ状態にし(S
C34)、賞球払出フラグをオフして処理を終了する
(SC35)。
【0124】タイマT1がタイムアウトしたときに賞球
カウント数と賞球予定数とが一致していなかった場合に
は、遊技制御用マイクロコンピュータ31は、どちらが
多いのかチェックする(SC36)。賞球カウント数が
賞球予定数に満たない場合、すなわち払出不足と判断さ
れる場合には、賞球払出制御用マイクロコンピュータ3
2へ補正払出指定のコマンドデータを出力する(SC3
9)。これにより、賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ32では不足する賞球の払出制御が行なわれる。次
に、タイマT1を再スタートする(SC40)。その
後、処理を終了する。一方、賞球カウント数が賞球予定
数を超える場合には、図35に示す「払出球過大エラ
ー」が発生したと判断して賞球個数信号をオフにし(S
C37)、エラー処理1を実行する(SC38)。
【0125】前述したエラー処理1(図27参照)が実
行されることにより、エラーが発生してから3秒が経過
するまでの間、打球発射が禁止されるとともに、遊技効
果ランプ28が所定の態様で点滅する。エラー処理1を
実行した後、遊技制御用マイクロコンピュータ31は入
賞球信号処理を終了する。
【0126】図22は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31によって実行される入賞球確認処理を示すフロー
チャートである。まず、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31は、検出フラグがオンしているか否かを判断する
(SD1)。検出フラグは、いずれかの入賞口で入賞が
検出されたことを示すフラグである(SC2参照)。検
出フラグがオンしている場合には、始動口スイッチ1
7、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、
入賞口スイッチ240(240a,240b,240
c,240d,240e)のうちのいずれかで新たな入
賞が検出されている。この場合には、入賞カウンタを加
算更新(+1)する(SD2)。ここで入賞カウンタ
は、各種入賞口に対応して個別に設けられた入賞検出用
スイッチで入賞が検出されることに基づいて加算更新さ
れ、全入賞球検出スイッチ171で入賞球が検出される
こと基づいて減算更新されるカウンタである。つまり、
入賞カウンタは、各入賞口で検出された入賞のうち、全
入賞球検出スイッチ171で検出されていない入賞数を
カウントするカウンタである。次に、検出フラグをオフ
に設定する(SD4)。次に、SD5に進む。
【0127】一方、SD1で検出フラグがオンに設定さ
れていないと判断した場合には、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ31は、入賞カウンタが0であるか否かを判
断する。入賞カウンタが0の場合には、処理を終了させ
る。一方、入賞カウンタが0でない場合にはSD5に進
む。
【0128】SD5では、全入賞球検出スイッチ171
がオンしたか否かを判断する。全入賞球検出スイッチ1
71がオンした場合には入賞球が検出されたために、入
賞カウンタを減算更新(−1)し(SD6)、賞球タイ
マをリセット(=0)する(SD7)。その後、処理を
終了する。一方、全入賞球検出スイッチ171がオンし
ていない場合には、賞球タイマを加算更新(+1)する
(SD8)。そして、賞球タイマのタイマ値が所定値に
達しておりタイムオーバーしているか否かを判断する
(SD9)。タイムオーバーしている場合には入賞口の
スイッチから入賞検出信号が検出されたにもかかわらず
全入賞球検出スイッチ171で入賞球が検出されていな
いために、図35に示す「入賞球未検出エラー」が発生
したと判断して未検出エラー報知タイマをセットする
(SD10)。その後、SD6に進む。未検出エラー報
知タイマがセットされることにより、後述する未検出エ
ラー報知処理(図23参照)においてエラー報知のため
の制御が実行される。
【0129】図23は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31が実行する未検出エラー報知処理を示すフローチ
ャートである。この未検出エラー報知処理を遊技制御用
マイクロコンピュータ31が実行することにより、全入
賞球検出スイッチ171で検出されなかった入賞の発生
したことが所定時間にわたって報知される。まず、遊技
制御用マイクロコンピュータ31は、未検出報知タイマ
がセットされているか否か(未検出報知タイマ>0)を
判断する(SE1)。未検出報知タイマがセットされて
いない場合には、処理を終了する。一方、未検出報知タ
イマがセットされている場合には、エラー表示要求をセ
ットする(SE2)。これにより、図35の「入賞球未
検出エラー」に示されるように遊技効果ランプ28がエ
ラーの内容に応じた所定の態様で点滅する。なお、遊技
盤面は動作停止の状態とならず、通常状態が維持され
る。次に、未検出エラー報知タイマを減算更新(−1)
する(SE3)。この後、未検出エラー報知処理を終了
する。その後、未検出エラー報知処理が実行される毎に
SE3で未検出エラー報知タイマが減算更新される。そ
して、未検出エラー報知タイマ=0となれば、SE1で
NOの判断がなされ、エラー報知がなされなくなる。
【0130】次に、図24〜図25、図29、図30に
示すフローチャートと、図38とを参照して、賞球払出
制御用マイクロコンピュータ32が実行する賞球モータ
制御処理の内容を詳細に説明する。
【0131】図24〜図25は賞球モータ制御処理を示
すフローチャートである。また、図29は賞球モータ制
御処理に付随して実行されるエラー処理3を示すフロー
チャートであり、図30は賞球モータ制御処理に付随し
て実行されるエラー処理4を示すフローチャートであ
る。また、図38は、賞球払出制御用マイクロコンピュ
ータ32側で検出されるエラーの具体例を示す図であ
る。図38には、エラーの種類別にエラ−の発生条件、
復帰条件、エラーが発生した際の打球発射装置の制御状
態等が示されている。賞球払出制御用マイクロコンピュ
ータ32は、以下に説明する賞球モータ制御処理の過程
において図38に示す各種エラーの処理を実行する。
【0132】まず、賞球モータ制御処理で使用される各
種タイマについて説明する。 (1) タイマT2:賞球個数信号に対応する払出予定
数の払出しが完了したと判断されたとき、すなわち、払
出予定数に対応した賞球モータ駆動時間が経過したとき
にセットされる。このタイマT2がタイムアウトしたと
きに賞球個数信号がオフしていなければ、遊技制御用マ
イクロコンピュータ31から補正払出指定のコマンドデ
ータ(SC39)が入力されることを条件として、さら
に1個の払出制御が行なわれる。これにより、払出不足
の賞球の追加払出が行なわれる。なお、遊技制御用マイ
クロコンピュータ31で用いられるタイマT1との関係
は、T1<T2である。
【0133】(2) タイマT11:賞球モータ289
Aを駆動開始したとき、または1個の賞球払出を終了し
たときにセットされ、タイムアウトすると賞球モータ位
置センサ300Aのエラーとされる。すなわち、賞球モ
ータ位置センサ300Aのオンチェックタイマである。
【0134】(3) タイマT12:賞球モータ位置セ
ンサ300Aがオンするとセットされ、タイマアウトす
ると賞球モータ位置センサ300Aのエラーとされる。
すなわち、賞球モータ位置センサ300Aのオフチェッ
クタイマである。
【0135】まず、賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ32は、賞球個数信号が伝送される賞球個数ケーブル
が正しく接続された状態にあるか否かを判断する(SF
1)。賞球個数テーブルが正しく接続された状態でない
場合には、図38に示す「賞球個数ケーブル未接続エラ
ー」が発生したと判断してエラー処理3を実行する(S
F2)。
【0136】図29を参照して、エラー処理3の内容を
説明する。まず、賞球払出制御用マイクロコンピュータ
32は、ブザー信号をオンにセットする(SJ1)。こ
れにより、ブザー基板75に接続されたブザー75aか
ら警報が発せられる。次に、打球禁止信号を発射制御回
路91へ出力する(SJ2)。これにより、打球不可能
な状態になる。その後、賞球モータ制御処理に復帰し、
再度処理が前記SF1に戻る。SF1で賞球個数ケーブ
ルが正しく接続されていると判断された場合には、エラ
ー処理3への移行が中止されてSF3に処理が進む。こ
れにより、ブザー75aからの警告が止み、また、打球
可能な状態となる。
【0137】SF3では、賞球個数信号が入力されたか
否かを判断する。賞球個数信号が入力されていない場合
には再度前記SF1の処理を実行する。一方、賞球個数
信号が入力された場合には、賞球個数信号が示す払出予
定数に対応する賞球モータ駆動時間を設定し(SF
4)、賞球モータ289Aを駆動開始する(SF5)。
続いて、賞球払出制御用マイクロコンピュータ32は、
タイマT11を起動する(SF6)。次に、賞球払出制
御用マイクロコンピュータ32は、賞球モータ位置セン
サ300Aがオンするのを待つ(SF7)。そして、賞
球モータ位置センサ300Aがオンする前にタイマT1
1がタイムアウトした場合(SF12でNO)には、エ
ラー処理4を実行する(SF14)。
【0138】図30を参照して、エラー処理4の内容を
説明する。まず、賞球払出制御用マイクロコンピュータ
32は、賞球モータ289Aを逆転駆動させるなどして
玉詰まり等によるエラーを復旧させる動作を行なう(S
K1)。次に、エラーが復旧したか否かを判断する(S
K2)。そして、エラーの復旧が確認できた場合には処
理を終了するがエラーが復旧しない場合には、図38に
示す「球噛みエラー」が発生したと判断してブザー信号
を設定する(SK3)。これにより、所定の警告音がブ
ザー75aから発生する。次に、リセットスイッチ40
0Aよりリセット信号が入力されるのを待つ(SK
4)。そして、遊技場の係員等が適切なエラー復旧動作
を行なった後、リセットスイッチ400Aを押圧操作す
れば、ブザー信号をオフし(SK5)、エラー処理4を
終えて賞球モータ制御に復帰する。
【0139】一方、SF7で賞球モータ位置センサのオ
ンが検出された場合にはタイマT11を停止して(SF
8)、タイマT12を起動する(SF9)。その後、賞
球払出制御用マイクロコンピュータ32は、賞球モータ
位置センサ300Aがオフするのを待つ(SF10)。
【0140】賞球モータ位置センサ300Aがオフする
前にタイマT12がタイムアウトすると、前記SF14
のエラー処理4を実行する。タイマT12がタイムアウ
トする前に賞球モータ位置センサ300Aがオフすれ
ば、タイマT12を停止して(SF11)、賞球個数信
号に応じて設定したモータ駆動予定時間が経過したか否
かを判断する(SF15)。モータ駆動予定時間が経過
していない場合には、賞球個数信号の信号状態は変化し
ていないかどうかをチェックする(SF16)。賞球個
数信号が一旦入力されるとその賞球個数信号に基づいた
払出しがすべて終わるまでの間、その賞球個数信号は同
一の信号状態を維持する。モータ駆動予定時間が経過し
ていないにもかかわらず賞球個数信号が変化した場合に
は、図36に示す「賞球個数信号エラー」が発生したと
判断して前述したエラー処理3(図29参照)を実行す
る(SF17)。これにより、ブザー75aから警報が
発せられる。その後、遊技場の係員等により適切な処置
が施され、リセットスイッチ400Aが押圧されたこと
を条件として(SF18)、処理が前記SF15に移行
する。
【0141】賞球個数信号が異常に変化することなく、
モータ駆動予定時間が経過した場合には、払出予定数の
賞球の払出しがすべて完了したものとみなし賞球モータ
289Aをオフにする(SF19)。次に、タイマT2
をスタートさせ(SF20)、タイマT2がタイムアウ
トするまでの間に賞球個数信号がオフするのを待つ(S
F21、SF23)。そして、タイマT2がタイムアウ
トするまでの間に賞球個数信号がオフした場合には払出
予定数の賞球が正確に払出されたものとみなし、タイマ
T2をストップして(SF22)、賞球モータ制御処理
を終了する。一方、タイマT2がタイムアウトしてもな
お賞球個数信号がオフしていない場合には実際に払出さ
れた賞球数をカウントしている遊技制御用マイクロコン
ピュータ31側で賞球の払出数不足を検出していること
が考えられる。そこで、この場合には、遊技制御用マイ
クロコンピュータ31側から補正払出指定のコマンドデ
ータが入力されたか否かを判断する(SF24)。そし
て、補正払出指定コマンドデータが入力されていないに
もかかわらず、賞球個数信号がオフしない場合にはエラ
ー処理3(図29参照)を実行する(SF25)。一
方、補正払出指定のコマンドデータが入力された場合に
は、不足する賞球を払出すために賞球モータ289Aを
駆動した回数が予め定められた最大補正回数に達してい
るかどうかを判断する(SF26)。賞球払出制御用マ
イクロコンピュータ32は、賞球が不足する場合、賞球
を1つ払出すために必要な駆動時間だけ賞球モータ28
9Aを駆動して、再度、不足する賞球がすべて払出され
たか否か、すなわち、賞球個数信号がオフするか否かを
確認する。そして、賞球個数信号がオフしていない場合
には、再度、賞球を1つ払出すために必要な駆動時間だ
け賞球モータ289Aを駆動する制御を繰返し行なう。
SF26では、このような繰返し動作により賞球モータ
289Aを駆動した回数が最大補正回数に達しているか
否かが判断されるのである。
【0142】最大補正回数に達していない場合には、補
正回数カウンタを加算更新し(SF27)、賞球モータ
289Aを繰返し駆動する回数を計数する。次に、払出
予定数=1に対応するモータ駆動時間を設定する(SF
28)。そして、前記SF5に移行して、払出予定数=
1に対応するモータ駆動時間だけ賞球モータ289Aを
駆動する処理を実行する。その後、SF6〜SF20の
処理を再度実行し、賞球個数信号がオフしたかどうかを
再度確認する(SF21)。そして、タイマT2がタイ
ムアウトするまでの間に賞球個数信号がオフしない場合
には補正払出指定コマンドデータが継続して入力されて
いることを条件として、再度、賞球モータ289Aを駆
動した回数が最大補正回数に達しているか否かを判断す
る(SF26)。そして、最大補正回数に達しないこと
を条件として、不足する賞球をさらに1つ払出す補正処
理が繰り返される。これにより、賞球数の補正が行なわ
れる。
【0143】補正処理が最大補正回数だけ実行されたに
もかかわらず、賞球個数信号がオフにならない場合(S
F26でNO)には、図38に示す「賞球通路球詰まり
エラー」が発生したと判断して、ブザー信号がオンにセ
ットされる(SF29)。これにより、ブザー75aに
よってその旨が報知される。次に、リセットスイッチ4
00Aが遊技場の係員等により操作されたか否かを判断
する(SF30)。リセットスイッチからの検出信号が
入力されない場合には、継続してブザー75aから警告
音が発せられる。一方、遊技場の係員等により適切な処
置が施され、リセットスイッチ400Aが操作された場
合にはブザー信号をオフにし(SF31)、補正回数カ
ウンタをリセットする(SF32)。その後、前記SF
28に進む。
【0144】図26は、図16のS12aで示された入
賞数確認処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。SL1により、大入賞口開放中であるか
否かの判断がなされる。特定遊技状態(大当り状態)と
なり可変入賞球装置(大入賞口)19が開放して第1の
状態となっている場合には、このSL1によりYESの
判断がなされてSL2へ進み、入賞数チェックフラグが
設定済であるか否かの判断がなされる。この入賞数チェ
ックフラグは、特定遊技状態(大当り状態)中において
各入賞口24a〜24eへの入賞玉数をチェックするた
めにセットされるフラグである。入賞数チェックフラグ
がセットされていない場合にはSC3へ進み、入賞数チ
ェックフラグを設定する処理がなされる。次にSL4へ
進み、各入賞口スイッチ240a〜240eのいずれか
がONになっているか否かの判断がなされ、なっていな
い場合にはこのサブルーチンプログラムが終了する。一
方、いずれかの入賞口に入賞して入賞口スイッチがON
になればSL5へ進み、ONした入賞口nのカウンタD
nを「1」加算更新する処理がなされる。なお、本実施
の形態では、nは1〜5の自然数のいずれかである。
【0145】一方、大入賞口開放中でない場合にはSL
6へ進み、入賞数チェックフラグが設定済であるか否か
の判断がなされ、設定済でない場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了するが、設定済の場合にはSL
7へ進み、カウンタDnが所定値以上であるか否かの判
断がなされる。この所定値は、遊技領域に設けられた通
常入賞口への入賞率から考えてあり得ない値である。た
とえば、可変入賞球装置19内に入賞したすべての入賞
玉がカウントスイッチ23により検出される構造の場合
には、このカウントスイッチ23により10の入賞玉が
検出されれば可変入賞球装置19が閉成するために所定
値は「10」でよい。一方、可変入賞球装置19内に入
賞した入賞玉がVカウントスイッチ22あるいはカウン
トスイッチ23のいずれかを通過して検出されるタイプ
のものの場合であっても、特定入賞領域(Vポケット)
に1個の入賞玉を貯留し、可変入賞球装置19が閉成す
るときにその1個の入賞玉の貯留が開放されてVカウン
トスイッチ22により検出されるタイプのものであれ
ば、前記所定値は「9」にすればよい。さらに、特定入
賞領域(Vポケット)にパチンコ玉が1個入賞してそれ
がVカウントスイッチ22により検出された段階で特定
入賞領域を閉鎖するタイプのものの場合も、前記所定値
を「9」にすればよい。
【0146】そして、各入賞口スイッチ240a〜24
0eが遊技領域に設けられた対応する入賞口24a〜2
4eにそれぞれ適正に設けられている場合には、特定遊
技状態(大当り状態)中においてカウンタDnが所定値
以上になることはあり得ず、所定値以上でない場合に
は、SL7によりNOの判断がなされてSL10へ進
み、入賞数チェックフラグをクリアし、SL11により
カウンタDnを0にしてクリアした後このサブルーチン
プログラムが終了する。
【0147】一方、各入賞口スイッチ240a〜240
eのいずれかとカウントスイッチ23とを差替える不正
行為が行なわれた場合には、特定遊技状態(大当り状
態)の発生に伴ってその差替えられた入賞口スイッチが
可変入賞球装置19内に入賞した多くの入賞玉を検出す
る状態となる。その場合には、カウンタDnが急に増加
する状態となり、カウンタDnが前記所定値を超える状
態となる。すると、SL7によりYESの判断がなされ
てSL8へ進み、エラー表示要求がセットされて可変表
示装置8によりエラー発生画面の表示がなされるととも
に枠ランプが点滅表示される状態となる。次にSL9へ
進み、打球禁止処理がなされて、遊技者が打球操作ハン
ドル5を操作してもパチンコ玉が遊技領域7内に発射さ
れない打球不能状態となる。そして、このSL8,SL
9を含む無限ループを巡回する状態となる。この無限ル
ープの巡回により、他の遊技制御プログラムが実行され
ない状態となるために、遊技制御が何ら行なわれない状
態となる。具体的には、可変表示装置9による識別情報
(図柄)の可変表示が何ら行なわれず、入賞玉検出スイ
ッチの検出信号が無効とされ、さらに賞球信号(景品玉
を払出すための指令信号)が何ら出力されない状態とな
る。なお、賞球信号を出力しない賞球不能状態、または
打玉発射不能状態だけでもよい。
【0148】この無限ループを巡回するエラー状態は、
パチンコ遊技機1の電源を一旦切って再投入することに
より無限ループから抜出すことができる。しかし、無限
ループから抜出した場合には、RAM31bが初期化さ
れているために、通常の遊技状態から遊技を開始しなけ
ればならない状態となる。
【0149】以上説明した各入賞口スイッチ240a〜
240eのいずれかとカウントスイッチ23とを差替え
るスイッチ差替エラーの発生条件や復帰条件や盤面状態
等が図36に示されている。図36を参照して、スイッ
チ差替エラーは、大入賞口(可変入賞球装置19)開放
中に(一般)入賞口スイッチが所定値以上の入賞玉を検
出した場合に発生する。そして復帰条件は、電源の再投
入である。前述したように、電源を再投入すれば、エラ
ー発生直前の遊技状態には復帰できず、通常の遊技状態
から再度遊技を開始しなければならない。そして盤面状
態は、エラー発生後動作停止状態となり、エラー表示等
のエラー中状態に移行する。そして枠ランプ状態は、エ
ラー時の点灯パターンで点滅する状態となる。さらに打
球発射装置は、発射不能状態となる。
【0150】図31は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ31から賞球払出制御用マイクロコンピュータ32に
出力されるコマンドデータの内容を説明するための説明
図である。コマンドデータは、図示するように7ビット
で構成されている。このうち、0ビット目〜3ビット目
を使用して賞球個数が指定され、4ビット目〜7ビット
目を使用して制御内容が指定される。なお、7ビット目
は賞球個数の指定には使用されず、INT信号用として
利用される。たとえば、4ビット目〜7ビット目が「0
00B」とされることにより通常払出が指定され、「0
01B」とされることにより補正払出が指定される。
【0151】図32〜図35は、入賞球信号処理および
賞球モータ制御処理が実行される場合に入出力される制
御信号を示すタイミングチャートである。特に、図32
は賞球制御用INT信号と賞球制御コマンドデータの関
係を示すタイミングチャートである。また、図33は遊
技制御用マイクロコンピュータ31が払出個数不足と判
断した場合の例を示し、図34は遊技制御用マイクロコ
ンピュータ31が払出個数過多と判断した場合の例を示
し、図35は賞球の払出制御中に球噛みエラー等が発生
した場合の例を示す。
【0152】はじめに、図32を参照して賞球制御用I
NT信号と賞球制御コマンドデータの関係について説明
する。まず、各入賞口に対応して設けられた入賞球検出
スイッチの検出出力に基づいて、賞球制御用INT信号
が所定時間だけ無効状態(オン状態)から有効状態(オ
フ状態)となる。また、入賞に対応した賞球を指定した
賞球制御コマンドデータ(賞球個数信号)が遊技制御用
マイクロコンピュータ31から賞球払出制御用マイクロ
コンピュータ32に出力される。賞球払出制御用マイク
ロコンピュータ32は、賞球制御用INT信号が有効状
態にある際に入力された賞球個数信号に基づいて賞球ス
テッピングモータ(賞球モータ289A)を駆動して賞
球の払出制御を行なう。遊技制御用マイクロコンピュー
タ31は、賞球カウントスイッチの検出信号の立下がり
をカウントし、タイマT1がタイムアウトした時点で払
出数をチェックする。実際の払出数が払出予定数に達し
ていない場合には、賞球制御用INT信号を再度所定時
間だけ無効状態(オン状態)から有効状態(オフ状態)
とし、補正払出指定のコマンドデータを出力する。これ
により、賞球数が補正される。
【0153】次に、図33を参照して遊技制御用マイク
ロコンピュータ31が払出個数不足と判断した場合につ
いて説明する。「検知1回目」に基づいた賞球ステッピ
ングモータ(賞球モータ289A)の駆動が停止した
後、タイマT2が経過しても賞球個数信号がクリアされ
ない場合には、賞球払出制御用マイクロコンピュータ3
2は払出個数不足と判断して賞球1個分の追加払出しに
必要な時間だけ賞球ステッピングモータを再度駆動す
る。なお、図32に示したように、遊技制御用マイクロ
コンピュータ31から賞球払出制御用マイクロコンピュ
ータ32には補正払出指定のコマンドデータが入力され
ている。これにより、賞球が1個追加して払出され、賞
球カウントスイッチが1度オン/オフする。賞球カウン
トスイッチが1度オン/オフすることで遊技制御用マイ
クロコンピュータ31はタイマT1をセットする。そし
て、新たに賞球カウントスイッチがオン/オフすること
なくタイマT1がタイムアウトした時点で払出個数をチ
ェックして予定していた賞球が全て払出されたか否か判
断し、まだ、賞球の払出数が不足する場合には賞球個数
信号をクリアすることなく維持する。賞球払出制御用マ
イクロコンピュータ32は、賞球ステッピングモータの
再度の駆動を終了した後、タイマT2を経過した時点で
賞球個数信号がクリアされていないために、再度、賞球
を1個追加して払い出す制御を繰返す。その後、タイマ
T2が経過する前に賞球個数信号がクリアされることで
賞球払出制御用マイクロコンピュータ32は払出不足が
解消したとみなす。これにより、その後、「検知2回
目」に基づいた賞球の払出しが行なわれる。
【0154】次に、図34を参照して遊技制御用マイク
ロコンピュータ31が払出個数過多と判断した場合につ
いて説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ31
は、「検知1回目」に基づく賞球カウントスイッチのオ
ン/オフの変動があった後、タイマT1がタイムオーバ
ーした時点で賞球の払出個数をチェックし、賞球の払出
個数が払出予定数を超えている場合にはエラー動作(エ
ラー処理1実行)に入る。エラー動作はタイマT3(3
秒)の間、実行されて遊技効果ランプ28が点滅し、打
球禁止状態となる。なお、T3の間は賞球個数信号がク
リアされる。タイマT3がタイムオーバーすればエラー
が自動復帰し、賞球の補正動作は行なわれることなく
「検知2回目」に対応する賞球個数信号が遊技制御用マ
イクロコンピュータ31から出力される。
【0155】次に、図35を参照して賞球の払出制御中
に球噛みエラー等が発生した場合について説明する。賞
球ステッピングモータ(賞球モータ289A)の駆動中
に玉噛みエラーが発生し賞球ステッピングモータの逆転
等の回復動作を行なってもエラーが回復しない等の場合
には、賞球払出制御用マイクロコンピュータ32はエラ
ー動作(エラー処理4実行)に入り、警告音を発生させ
る。このような警告音を発生させるエラー動作は、リセ
ットスイッチ400Aでリセット操作が検出されたこと
を条件として終了する。その後、エラーの発生により払
出されなかった賞球が1個ずつ払出される。
【0156】図39は、前述したS12aに示された入
賞数確認処理の他の例のサブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。まずSM1により、大入賞口
(可変入賞球装置19)が開放中であるか否かの判断が
なされ、開放中でない場合にはSM8に進み、カウンタ
Dnを0にしてサブルーチンプログラムが終了する。一
方、大入賞口の開放中である場合にはSM2へ進み、各
入賞口スイッチ240a〜240eのいずれかがONで
あるか否かの判断がなされ、ONでない場合にはSM4
へ進むが、ONの場合にはSM3へ進み、ONした入賞
口nのカウンタDnを「1」加算更新する処理がなされ
る。
【0157】次にSM4へ進み、カウンタDnが所定値
以上であるか否かの判断がなされる。この所定値は、図
26のSL7で説明したものと同様の値である。ただ
し、「10」入賞して閉成するものであれば、たとえば
5個などとしてもよい。実際短時間で5個入賞すること
があり得ないのであれば10個入賞するまでを待たずに
エラーをかけるようにしてもよいからである。カウンタ
Dnが所定値以上でない場合には正常であるためにこの
サブルーチンプログラムが終了するが、カウンタDnが
所定値以上の場合には前述と同様のスイッチ差替エラー
が発生していると考えられるためにSM5へ進み大入賞
口(可変入賞球装置19)を閉鎖して第2の状態にす
る。そしてSM6へ進み、エラー表示要求をセットして
可変表示装置8によりエラー発生画面を表示させるとと
もに枠ランプをエラー時点灯パターンで点滅させるため
の処理が行なわれる。次にSM7へ進み、打球禁止状態
にして遊技者が打球操作ハンドル5を操作したとしても
パチンコ玉が遊技領域7に打込まれない打球発射不能状
態にする処理がなされる。SM6とSM7とを繰返し実
行する無限ループが形成されており、この無限ループを
巡回するエラー状態となる。そして、前述と同様に、こ
の無限ループから抜出すにはパチンコ遊技機1の電源を
切って再投入する必要がある。
【0158】図40は、S12aに示された入賞数確認
処理のさらに他の例のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。SP1により大入賞口開放中であ
るか否かの判断がなされ、開放中である場合にはSP2
へ進み、入賞数チェックフラグが設定済であるか否かの
判断がなされ、設定済の場合にはSP4へ進むが、設定
済でない場合にはSP3により、入賞数チェックフラグ
を設定する処理がなされる。次にSP4により、各入賞
口スイッチ240a〜240eのいずれかがONになっ
たか否かの判断がなされ、なっていない場合にはSP6
へ進むが、ONになった場合にはSP5に進み、、その
ONした入賞口nのカウンタDnを「1」加算更新する
処理がなされる。
【0159】次にSP6により、カウントスイッチ23
がONになったか否かの判断がなされ、なっていない場
合にはサブルーチンプログラムが終了するが、なった場
合にはSP7へ進み、カウンタFを「1」加算更新する
処理がなされる。このカウンタFは、可変入賞球装置内
に入賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出さ
れたその検出個数を計数するためのものである。
【0160】一方、大入賞口開放中でない場合にはSP
8へ進み、入賞数チェックフラグの設定済であるか否か
の判断がなされ、設定済でない場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了するが、設定済の場合にはSP
9へ進み、カウンタDnがカウンタFよりも大きな値に
なっているか否かの判断がなされる。スイッチを差替え
る不正行為が発生していない場合には、カウンタDnの
値は、カウンタFの値よりも小さい値になっているはず
であり、SP9によりNOの判断がなされるはずであ
る。その場合には、SP12へ進み、入賞数チェックフ
ラグをクリアし、SP13へ進み、カウンタDnを
「0」にし、SP14により、カウンタFを「0」にす
る処理がなされてサブルーチンプログラムが終了する。
一方、スイッチを差替える不正行為が発生している場合
には、大入賞口開放中においてその差替えられた入賞口
スイッチによる入賞玉の検出個数が急に増加する状態と
なり、カウンタDnの値が非常に大きな値となる。その
結果、SP9によりYESの判断がなされてSP10へ
進み、エラー表示要求セット処理がなされて可変表示装
置8によりエラー発生画面が表示されるとともに枠ラン
プがエラー時点灯パターンで点滅する状態となる。次に
SP11へ進み、打球禁止状態に制御されて遊技者が打
球操作ハンドル5を操作したとしてもパチンコ玉が遊技
領域7内に発射されない打球発射不能状態となる。そし
てこのSP10,SP11を繰返し実行する無限ループ
を巡回するエラー状態となる。
【0161】図41は、S12aに示された入賞数確認
処理のさらに他の例のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。SQ1により、大入賞口開放中で
あるか否かの判断がなされ、開放中でない場合にはSQ
12によりカウンタDnを0にし、SQ13によりカウ
ンタFを0にする処理がなされてサブルーチンプログラ
ムが終了する。一方、大入賞口開放中である場合にはS
Q2へ進み、入賞数チェックフラグ設定済であるか否か
の判断がなされ、設定済の場合にはSQ4へ進むが、設
定済でない場合にはSQ3により入賞数チェックフラグ
を設定する処理がなされる。
【0162】次に、SQ4により、各入賞口スイッチ2
4a〜24eのいずれがONになったか否かの判断がな
され、なっていない場合にはSQ6へ進むが、ONにな
った場合にはSQ5へ進み、ONした入賞口nのカウン
タDnを「1」加算更新する処理がなされる。
【0163】次にSQ6では、カウントスイッチ23が
ONになったか否かの判断がなされる。可変入賞球装置
19に打玉が入賞してカウントスイッチ23により検出
されればSQ6によりYESの判断がなされて、SQ7
によりカウンタFに「1」を加算更新する処理がなされ
る。そして、SQ8により、カウンタDnがカウンタF
+2の値よりも大きいか否かの判断がなされる。カウン
タFは、大当り中の可変入賞球装置19に入賞した入賞
玉個数を計数するものであり、正常であればカウンタD
nよりも速くカウント値が増加する。ゆえに、通常はカ
ウンタDnよりもカウンタFの方が大きな値となる。し
かし、可変入賞球装置19の開放初期の段階では可変入
賞球装置19よりもたまたま早く通常入賞口24a〜2
4eの方に玉が入賞することも考えられる。そこで、S
Q8では、カウンタFに「2」を加えた値とカウンタD
nとを比較している。そして、カウンタDnの値がカウ
ンタFに2を加えた値よりもさらに大きい場合にSQ7
以降のスイッチ差替エラーが実行されることとなる。こ
れにより、大入賞口開放中常にSQ8の判断がなされて
異常判別がなされればその時点でSQ9以降のスイッチ
差替えエラー処理が実行されることとなる。
【0164】図42は、S12aに示された入賞数確認
処理のさらに他の例のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。SN1により、大当り中であるか
否かの判断がなされ、大当り中でない場合にはSN2へ
進み、各入賞口スイッチ240a〜240eのいずれか
がONしたか否かの判断がなされ、ONしていない場合
にはSN4へ進むが、ONしている場合にはSN3へ進
み、そのONした入賞口nのカウンタDnを「1」加算
更新する処理がなされる。
【0165】次に、SN4により、入賞率タイマAが
「0」を超えた値となっているか否かの判断がなされ
る。この入賞率タイマAは、大当り中でない通常遊技状
態時における各入賞口スイッチ240a〜240eの入
賞率を算出するための時間を計時するタイマである。こ
の入賞率タイマAは、後述するSN7によりセットされ
る。たとえばSN7により30秒+α(αはたとえば1
秒)にセットされる。入賞率タイマAが「0」を超える
値である場合にはSN20へ進み、入賞率タイマAを
「1」減算更新する処理がなされる。
【0166】このSN20の処理が繰返し行なわれて入
賞率タイマAが「0」となった場合にはSN4によりN
Oの判断がなされてSN5へ進み、入賞率の算出がなさ
れ、その入賞率を更新記憶する処理がなされる。この入
賞率の算出は、カウンタDn×(入賞率タイマAのタイ
ムアップ時間)/60 で算出できる。つまり、SN5
による入賞率は、大当りでない通常遊技状態時における
各入賞口スイッチ240a〜240eの1分間当りの入
賞個数である。次にSN6へ進み、平均入賞率を算出し
てそれを更新記憶する処理がなされる。この平均入賞率
は、電源投入時から現時点までの入賞率の平均であり、
SN5により算出された新たな入賞率を用いて現時点ま
での新たな平均入賞率を算出するのである。
【0167】次にSN7により、入賞率タイマAをセッ
トする処理がなされ、SN8により、カウンタDnを
「0」にする処理がなされてサブルーチンプログラムが
終了する。
【0168】大当り状態中においてはSN1によりYE
Sの判断がなされてSN9へ進み、各入賞口スイッチの
いずれかがONになったか否かの判断がなされ、なって
いない場合にはSN11へ進むが、なった場合にはSN
10により、ONした入賞口nのカウンタEnを「1」
加算更新する処理がなされる。次にSN11により、入
賞率タイマBが「0」を超える値になっているか否かの
判断がなされる。この入賞率タイマBは、大当り中にお
ける各入賞口24a〜24eへの打玉の入賞率を算出す
るための時間を計時するタイマである。後述するSN1
7によりたとえば30秒+α(αはたとえば1秒)にセ
ットされる。
【0169】入賞率タイマBが「0」を超える値の場合
にはSN19に進み、入賞率タイマBを「1」減算更新
する処理がなされてサブルーチンプログラムが終了す
る。このSN19を繰返し実行して入賞率タイマBが
「0」になった時点でSN12へ進む。
【0170】SN12では、大当り中の各入賞口24a
〜24eにおける入賞率を算出する処理がなされ、その
新たに算出された入賞率を更新記憶する処理がなされ
る。このSN12の大当り中の入賞率の算出は、前述し
たSN5と同様の計算式で算出する。
【0171】次にSN13に進み、大当り中の平均入賞
率を算出して、その新たな平均入賞率を更新記憶する処
理がなされる。次にSN14へ進み、SN6により算出
された平均入賞率+αとSN13により算出された大当
り中平均入賞率とを比較し、どちらが大きいかを判定す
る処理がなされる。スイッチ差替の不正行為が発生して
いない場合には、通常遊技状態における平均入賞率と大
当り中の平均入賞率とはほとんど同じ値になるはずであ
る。その結果、αが加算されている分大当り中平均入賞
率の方が小さい値になるはずであり、SN14によりN
Oの判断がなされる。その場合には、SN17により、
入賞率タイマBをセットし、SN18により、カウンタ
Enを「0」にしてサブルーチンプログラムが終了す
る。
【0172】一方、スイッチ差替の不正行為が発生して
いる場合には、大当り中における平均入賞率が非常に大
きな値となるために、SN14によりYESの判断がな
される状態となる。その結果、SN15,SN16のエ
ラー時制御が実行されることとなる。なお、SN14の
αは、3とか4程度の値である。
【0173】次に,以上説明した実施形態の変形例や特
徴点を以下に列挙する。 (1) 各種スイッチ240,17,22,23の検出
信号の入力に基づいて順次賞球の払出制御が行なわれて
いる途中に停電が発生した場合に備えて、主基板87a
にバックアップ用の電源を設けてもよい。
【0174】(2) 遊技制御と賞球払出制御とが1つ
のマイクロコンピュータで実行されるように構成しても
よい。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ31
が賞球払出制御用マイクロコンピュータ32の機能を有
するように構成してもよい。
【0175】(3) 遊技制御用マイクロコンピュータ
31と賞球払出制御用マイクロコンピュータ32とをそ
れぞれ異なる基板上に実装してもよい。たとえば、遊技
制御用マイクロコンピュータ31を遊技制御用基板に実
装し、賞球払出制御用マイクロコンピュータ32を賞球
払出制御用基板に実装し、両基板を主基板ボックス87
bに封入してもよい。
【0176】(4) 遊技盤6に形成された各入賞口に
対応して入賞検出用スイッチを設けたが、賞球の払出数
が同一の入賞口(たとえば一般入賞口24a〜24e)
については、共通の入賞検出用スイッチで検出するよう
に構成してもよい。たとえば、遊技盤6の裏面側に一般
入賞口24a〜24eに入賞した玉を回収する回収ケー
スを設け、この回収ケース下方に入賞検出用スイッチを
設けることが考えられる。なお、回収ケース下方の入賞
検出用スイッチで検出された玉は、玉流下樋の形成され
た機構板に案内する。
【0177】(5) 従来の遊技機では、入賞口に進入
した玉は、仮に入賞口に対応して設けられた入賞検出用
スイッチで検出されなかったとしても、遊技盤裏面の玉
合流樋に設けられた全入賞玉検出器でまとめて検出さ
れ、入賞玉として扱われる。このため、たとえば、可変
入賞球装置のいわゆる10カウントスイッチを遊技店が
故意に引抜くなどの不正行為を行ない、規定数を越える
入賞を可能にする場合があった。しかしながら、この実
施形態では、各入賞口に進入した玉は各入賞口に対応し
て設けられた入賞検出用スイッチで検出されない限り、
入賞玉としては扱われないため、この種の不正行為を効
果的に防止できる。
【0178】(6) 取付片部80a〜80c、ワンウ
ェイねじ140により、前記制御基板が収容された前記
基体を前記蓋体で閉塞した状態で、該基体と該蓋体とを
非可逆的な固着状態にする組付固着手段が構成されてい
る。
【0179】(7) 蓋体90とボックス本体110と
の内部空間に主基板87aを収容した上で蓋体90とボ
ックス本体110とを蓋体90の表面を構成する上板9
2(図5参照)に設けられた取付片部80a〜80cに
より互いに組み付けて非可逆的な固着状態とし、さら
に、ワンウェイねじ140止め部分を長方形状のホログ
ラムシール105で封印した主基板ボックス87bによ
り、前記封入手段は、前記払出制御手段と前記遊技制御
手段とを封入した後にその封入状態を一旦解除すると元
の封入状態を復元することが困難に構成されていること
を開示したが、非可逆的な固着状態とすることなく、単
にホログラムシール105等で主基板ボックス87bを
封印するのみであってもよい。この場合であっても、不
正を企てる者がホログラムシールを剥がして主基板ボッ
クス87bを一旦開くと、ホログラム図柄は元の形状に
ならないので、ホログラムシールをもう一度貼り直して
も剥がした痕跡が残り、元の封入状態を復元することが
困難となるためである。あるいは、主基板ボックス87
bを非可逆的な固着状態にはするものの、ホログラムシ
ール105等で封印しなくてもよい。この場合であって
も、主基板ボックス87bを開くためには各連結部93
a、94aをニッパーなどの切断工具で切断する必要が
あり、たとえ、再度、主基板ボックス87bを閉塞状態
に戻しても切断の痕跡が残るために元の封入状態を復元
することが困難となるためである。
【0180】(8) パチンコ遊技機1により、入賞に
応じて払出される遊技結果価値の大きさ別に分類可能な
複数種類の入賞領域が形成された遊技機が構成されてい
る。始動口14、可変入賞球装置19内の特定入賞領域
と通常入賞領域、一般入賞口24(24a,24b,2
4c,24d,24e)により、前記複数種類の入賞領
域が構成されている。なお、前記賞球(景品玉)の払出
しの代わりにコインを払出してもよい。つまり本発明で
いう景品遊技媒体とは、景品玉ばかりでなく、コインも
含む概念である。
【0181】始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ
22、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ240
(240a,240b,240c,240d,240
e)により、前記複数種類の入賞領域のうちのいずれか
で入賞が発生した場合に、入賞が発生した入賞領域の種
類を特定可能な態様で検出信号を出力する複数の入賞検
出手段が構成されている。
【0182】賞球払出制御用マイクロコンピュータ32
により、所定の払出制御信号に基づいて払出装置を駆動
して前記払出制御信号に対応する大きさの遊技結果価値
を払出す制御を行なう払出制御手段が構成されている。
玉払出装置59により、前記払出装置が構成されてい
る。賞球個数信号により、前記払出制御信号が構成され
ている。遊技制御用マイクロコンピュータ31により、
遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記入賞領域の
種類に応じて払出すべき遊技結果価値の大きさが記憶さ
れた記憶部を有し、入賞の有無と払出すべき遊技結果価
値の大きさとを判別しその判別結果に対応する前記払出
制御信号を出力可能な遊技制御手段が構成されている。
ROM31cにより、前記記憶部が構成されている。
【0183】蓋体90とボックス本体110との内部空
間に主基板87aを収容した上で蓋体90とボックス本
体110とを蓋体90の表面を構成する上板92(図5
参照)に設けられた取付片部80a〜80cにより互い
に組み付けて非可逆的な固着状態とし、さらに、ワンウ
ェイねじ140止め部分を長方形状のホログラムシール
105で封印した主基板ボックス87bにより、前記払
出制御手段と前記遊技制御手段とを封入可能な封入手段
が構成されている。
【0184】図20のSC20〜SC26、SC28〜
SC31により、前記遊技制御手段は、外部から入力さ
れる信号としては前記入賞検出手段の検出信号のみに基
づいて、前記入賞の有無と払出すべき遊技結果価値の大
きさとを判別することが開示されている。ワンウェイね
じ140止め部分を長方形状のホログラムシール105
で封印し、蓋体90とボックス本体110との内部空間
に主基板87aを封入状態で収容した主基板ボックス8
7bにより、前記封入手段は、前記払出制御手段と前記
遊技制御手段とを封入した後にその封入状態を一旦解除
すると元の封入状態を復元することが困難に構成されて
いることが開示されている。
【0185】パチンコ遊技機1により、遊技球を遊技球
発射装置で弾発発射することにより遊技が行なわれる弾
球遊技機が構成されている。操作ノブ5を含む打球機構
により、前記遊技球発射装置が構成されている。発射制
御回路91により、前記遊技球発射装置を制御する遊技
球発射制御手段が構成されている。図9、図14、図1
5により、該遊技球発射制御手段が前記払出制御手段お
よび前記遊技制御手段とともに前記封入手段によって封
入されていることが開示されている。
【0186】図14および図15により、前記払出制御
手段および前記遊技制御手段は基板上に実装されている
ことが開示されている。主基板ボックス87bにより、
前記封入手段は、前記払出制御手段と前記遊技制御手段
とを収容可能な基体と該基体の蓋をする蓋体とからなる
収容部とを含むことが開示されている。ボックス本体1
10により、前記基体が構成されており、蓋体90によ
り、前記蓋体が構成されている。上板92が透明合成樹
脂の長方形板で構成されていることにより、該収容部
は、当該収容部に収容された前記払出制御手段および前
記遊技制御手段の前記基板への実装状況を当該収容部の
外部から視認可能に構成されていることが開示されてい
る。
【0187】図14および図15により、前記払出制御
手段および前記遊技制御手段は同一の基板上に実装され
ていることが開示されている。玉貸制御基板37上のC
PU371により、遊技に使用する遊技媒体を貸出す遊
技媒体貸出装置を制御する貸出制御手段が構成されてい
る。パチンコ玉により、前記遊技媒体が構成されてい
る。図3、図14、図15により、前記貸出制御手段
は、前記払出制御手段が実装された基板および前記遊技
制御手段が実装された基板とは異なる基板上に実装さ
れ、前記収容部の外部の所定位置に設けられていること
が開示されている。蓋体90とボックス本体110との
内部空間に主基板87aを収容した上で蓋体90とボッ
クス本体110とを蓋体90の表面を構成する上板92
(図5参照)に設けられた取付片部80a〜80cによ
り互いに組み付けて非可逆的な固着状態とした構成によ
り、前記封入手段は、少なくとも当該封入手段の一部を
破壊することなく前記封入状態を解除することが困難に
構成されていることが開示されている。 (9) 前述した本実施の形態では、スイッチ差替エラ
ーが発生した場合には電源の再投入で復帰するように構
成した。これは、遊技場自体が不正を行なうことが考え
られるために、このように構成したのであるが、本発明
はこれに限らず、たとえば、スイッチ差替えエラー状態
になった後所定時間が経過することにより自動的に復帰
するようにしてもよく、また、パチンコ玉がカウントス
イッチ23により検出されることにより自動復帰するよ
うにしてもよく、さらには、リセットスイッチを設け遊
技場の係員がこのリセットスイッチを押圧操作すること
により自動復帰するようにしてもよい。そして、自動復
帰した場合には、エラー状態発生時点での遊技機の遊技
状態から遊技が再開されるように構成してもよい。
【0188】前述した本実施の形態では、第1種(フィ
ーバータイプ)のパチンコ遊技機を例に挙げたが、本発
明はこれに限らず、たとえば、打玉の始動入賞によって
可変入賞球装置が1回または2回開閉動作して、その間
に可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が特定入賞領域
(Vポケット)に入賞することにより特定遊技状態(大
当り状態)が発生するという、第2種(飛行機タイプ)
のパチンコ遊技機であってもよい。
【0189】前記SL1,SM1,SP1,SQ1で示
したように、本実施の形態では大入賞口(可変入賞球装
置19)の開放中において各入賞口スイッチの入賞玉の
検出状況をチェックしてスイッチ差替エラーのチェック
を行なうものを示したが、本発明はこれに限らず、たと
えば、大入賞口(可変入賞球装置19)の開放が終了し
た後多少の待ち時間が経過するまで各入賞口スイッチの
計数状況をチェックしてスイッチ差替エラーをチェック
するようにしてもよい。この待ち時間は、たとえば大入
賞口が閉鎖する間際に可変入賞球装置19内に入賞した
パチンコ玉が流下して実際にスイッチにより検出するま
での時間を考慮した時間であり、たとえば2秒あるいは
3秒程度の短い時間である。つまり、大入賞口の開放し
ている時間を含んでいれば、閉鎖している時間を含んで
もよい。
【0190】さらに、前述した実施の形態では、遊技領
域に設けられた通常入賞口の各入賞口スイッチ240a
〜240eについてスイッチ差替エラーのチェックを行
なうようにしたが、たとえば、始動口スイッチ17を可
変表示装置8の可変開始等の始動入賞時遊技制御のため
の遊技制御用始動口スイッチと景品玉の払出等のための
遊技結果価値付与制御用始動口スイッチとに分けて設
け、その遊技結果価値付与制御用始動口スイッチについ
てもスイッチ差替エラーのチェックを行なうようにして
もよい。
【0191】さらに、SN14では、大当り以外の通常
遊技状態時における平均入賞率+αと大当り中の平均入
賞率との大小を比較してスイッチ差替エラーのチェック
を行なうようにしたが、その代わりに、電源投入時から
現在までの大当り以外の通常遊技状態時における最高入
賞率+αと、大当り中における最高入賞率との大小を比
較して、スイッチ差替エラーのチェックを行なうように
してもよい。
【0192】また、遊技結果価値の例として景品玉(賞
球)を払出すものを示したが、その代わりに、得点を加
算更新し、遊技終了時に得点を記録媒体に記録させて排
出するようにしてもよい。具体的には、例えばパチンコ
遊技機内部に封入された打玉を弾発発射することにより
打玉が遊技領域に打込まれた後回収されて打玉が循環す
るという封入循環方式のパチンコ遊技機を用いて遊技を
行ない、入賞が発生すれば得点が加算更新され、遊技終
了操作に従って得点が記録された記録媒体を排出する。
【0193】前述した実施の形態では複数の入賞口(入
賞領域)から入賞した入賞玉をそれぞれの検出スイッチ
17,240a〜240bで検出するものを示したが、
その代わりに、複数の入賞口(入賞領域)から入賞した
入賞玉を1ヶ所に誘導して1つの入賞玉スイッチで検出
するようにしてもよい。ただし、近接した入賞口同士の
入賞玉を1ヶ所に誘導して1つの入賞玉スイッチで検出
するように構成するのが望ましく、遊技盤面内で早めに
検出できる位置に前記1つの入賞玉スイッチを設けるの
が望ましい。
【0194】また、入賞玉検出スイッチは、入賞口の入
口に設けてもよくまた入賞口の内部に設けてもよい。ま
た、1つの入賞口(入賞領域)内でさらに内部通過口が
複数設けられ、その通過口に対し各々入賞玉検出スイッ
チを設けるようにしてもよい。
【0195】特定遊技状態(大当り状態)の期間中入賞
玉の検出個数が異常に多くなることによって異常判定を
行なう対象となる入賞口は、前述した遊技盤面の通常入
賞口に限らず、カウンタスイッチ23が設けられている
入賞口以外であれば他の機能を有する入賞口であっても
よい。たとえば、普通図柄可変表示装置等の図柄を変動
させるための入賞口、または、可変入賞球装置を開放す
るための入賞口、などの入賞口のスイッチに対しても、
異常判定できるようにしてもよい。
【0196】また、本発明でいう遊技不能状態として
は,打球発射と賞球払出しはするが、遊技の進行制御だ
け停止するものであってもよい。
【0197】
【課題を解決するための手段の具体例】可変入賞球装置
19により、遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利
な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置が構成されている。カウントス
イッチ23により、前記可変入賞球装置内に入賞した入
賞玉を検出する第1の入賞玉検出手段が構成されてい
る。遊技制御用マイクロコンピュータ31により、予め
定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞球装
置を第1の状態にした後、前記第1の入賞玉検出手段に
より予め定められた個数の入賞玉が検出された場合に前
記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制
御を行なう制御手段が構成されている。通常入賞口24
a〜24e,始動口14により、前記遊技領域に設けら
れ、打玉が入賞可能であって前記特定遊技状態時制御の
実行期間中と実行期間中でない期間とで入賞率が変化し
ない入賞領域が構成されている。入賞口スイッチ240
a〜140e、または、前述した遊技結果価値付与制御
用始動口スイッチにより、前記入賞領域に入賞した入賞
玉を検出する第2の入賞玉検出手段が構成されている。
賞球払出制御用マイクロコンピュータ32により、前記
第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞玉検出手段
により入賞玉が検出された場合に、景品遊技媒体を払出
したり得点を付与したりすることにより遊技者に価値を
付与する制御を行なう価値付与制御手段が構成されてい
る。SL7,SM4により、前記特定遊技状態時制御の
実行中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉
の検出個数が多すぎる旨の異常を判定する異常判定手段
が構成されている。
【0198】SP9,SQ6により、前記特定遊技状態
時前記の実行期間中における前記第2の入賞玉検出手段
による入賞玉の検出個数が前記第1の入賞玉検出手段に
よる検出個数に比べて多すぎる異常の判定を行なう異常
判定手段が構成されている。
【0199】前記異常判定手段により異常判定がなされ
た際に前記可変入賞球装置が第1の状態となっている場
合に、前記制御手段は当該可変入賞球装置を第2の状態
にする(SM5,SQ7)。
【0200】SN14により、前記特定遊技状態時制御
の実行期間中における前記第2の入賞玉検出手段による
入賞玉の検出個数が前記特定遊技状態時制御の実行期間
中でないときの前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉
の検出個数に比べて多すぎる異常の判定を行なう異常判
定手段が構成されている。可変表示装置8,枠ランプ2
8a〜28c,SL8,SM6,SP10,SQ8,S
N15により、前記異常判定手段により異常判定がなさ
れた場合に異常報知を行なう異常報知手段が構成されて
いる。SL9,SM7,SP11,SQ9,SN16に
より、前記異常判定手段により異常判定がなされた場合
に遊技不能状態にする遊技不能化手段が構成されてい
る。
【0201】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、第2の入賞玉検出手段の検出出力に基づい
て景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりする価値
の付与制御が行なわれるために、その第2の入賞玉検出
手段に対応する入賞領域に打玉が入賞した場合の前記価
値の付与が迅速に行なわれる。しかも、特定遊技状態時
制御の実行期間中におけるその第2の入賞玉検出手段に
よる入賞玉の検出個数が多すぎる異常の判定が行なわれ
るために、その第2の入賞玉検出手段と可変入賞球装置
内の入賞玉を検出する第1の入賞玉検出手段とを差替え
る不正行為が行なわれた場合には異常判定がなされるこ
ととなり、そのような不正行為に伴う不都合を極力防止
することができる。
【0202】請求項2に関しては、第2の入賞玉検出手
段の検出出力に基づいて前記価値の付与制御が行なわれ
るために、その第2の入賞玉検出手段に対応する入賞領
域に打玉が入賞した場合の前記価値の付与が迅速に行な
われる。しかも、特定遊技状態時制御の実行期間中にお
ける第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検出個数が入
賞玉検出手段による検出個数に比べて多すぎる異常の判
定がなされるために、第2の入賞玉検出手段と第1の入
賞玉検出手段とを差替える不正行為が行なわれた場合に
異常判定がなされ、差替える不正行為に伴う不都合を極
力防止することができる。
【0203】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、異常判定手段により異常判
定がなされた際に可変入賞球装置が第1の状態となって
いる場合に、その可変入賞球装置が第2の状態となるた
めに、第1の入賞玉検出手段の差替の不正行為が行なわ
れたまま可変入賞球装置が第1の状態に制御され続ける
不都合を防止することができる。
【0204】請求項4に関しては、第2の入賞玉検出手
段の検出出力に基づいて前記価値の付与制御が行なわれ
るために、その第2の入賞玉検出手段に対応する入賞領
域に打玉が入賞した場合の前記価値の付与が迅速に行な
われる。しかも、特定遊技状態時制御の実行期間中にお
ける第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検出個数が特
定遊技状態時制御の実行期間中でないときの第2の入賞
玉検出手段による入賞玉の検出個数に比べて多すぎる異
常の判定がなされるために、第1の入賞玉検出手段と第
2の入賞玉検出手段とを差替える不正行為に伴う不都合
を極力防止することができる。
【0205】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、異常判定手段により
異常判定がなされた場合に異常報知が行なわれるため
に、異常判定がなされた旨を迅速に知らせることが可能
となる。
【0206】請求項6に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、異常判定がなされた
場合に遊技不能動状態になるために、第1の入賞玉検出
手段の差替の不正行為が行なわれたまま遊技が続行され
る不都合を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機およびこれに対応して設置され
たカードユニットの正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ遊技機とカードユニットの背面図であ
る。
【図4】主基板ボックスと取付け台とを示す斜視図であ
る。
【図5】蓋体を示す分解斜視図である。
【図6】溶着突起の溶着状態が示された蓋体の断面図で
ある。
【図7】溶着突起の溶着状態が示された蓋体の裏面図で
ある。
【図8】主基板とボックス本体とを示す分解斜視図であ
る。
【図9】主基板ボックスを示す平面図である。
【図10】図10(A)は蓋体の取付片部がボックス本
体にビス止めされた状態を示す断面図であり、図10
(B)は主基板ボックス内に装備用のワンウェイねじが
収納された状態を示す部分断面図である。
【図11】図11(A)は、ワンウェイねじ140の平
面図であり、図11(B)は、ワンウェイねじ140の
斜視図である。
【図12】図12(A)は、ワンウェイねじ用特殊ドラ
イバの先端側から見た平面図であり、図12(B)は、
ワンウェイねじ用特殊ドライバを図示a方向から見た一
部平面図である。
【図13】図13(A)〜図13(C)は、それぞれ主
基板ボックスの復元手順を示す側面図である。
【図14】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【図15】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【図16】メイン処理を示すフローチャートである。
【図17】始動口入賞口チェック処理を示すフローチャ
ートである。
【図18】入賞チェック処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図21】入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】入賞球確認処理を示すフローチャートであ
る。
【図23】未検出エラー報知処理を示すフローチャート
である。
【図24】賞球モータ制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図25】賞球モータ制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図26】入賞数確認処理を示すフローチャートであ
る。
【図27】エラー処理1を示すフローチャートである。
【図28】エラー処理2を示すフローチャートである。
【図29】エラー処理3を示すフローチャートである。
【図30】エラー処理4を示すフローチャートである。
【図31】遊技制御用マイクロコンピュータから賞球払
出制御用マイクロコンピュータに出力されるコマンドデ
ータの内容を説明するための説明図である。
【図32】入賞球信号処理および賞球モータ制御処理が
実行される場合に入出力される制御信号を示すタイミン
グチャートである(賞球制御用INT信号と賞球制御コ
マンドデータの関係を示す)。
【図33】入賞球信号処理および賞球モータ制御処理が
実行される場合に入出力される制御信号を示すタイミン
グチャートである(払出個数不足の場合)。
【図34】入賞球信号処理および賞球モータ制御処理が
実行される場合に入出力される制御信号を示すタイミン
グチャートである(払出個数過多の場合)。
【図35】入賞球信号処理および賞球モータ制御処理が
実行される場合に入出力される制御信号を示すタイミン
グチャートである(払出制御中にエラーが発生した場
合)。
【図36】遊技制御用マイクロコンピュータ側で検出さ
れるエラー等の具体例を示す図である。
【図37】遊技制御用マイクロコンピュータ側で検出さ
れるエラー等の具体例を示す図である。
【図38】賞球払出制御用マイクロコンピュータ側で検
出されるエラーの具体例を示す図である。
【図39】入賞数確認処理の他の例を示すフローチャー
トである。
【図40】入賞数確認処理のさらに他の例を示すフロー
チャートである。
【図41】入賞数確認処理のさらに他の例を示すフロー
チャートである。
【図42】入賞数確認処理のさらに他の例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、6は遊技盤、8は可変表示装置、
14は始動口、19は可変入賞球装置、17は始動口ス
イッチ、22はVカウントスイッチ、23は第1の入賞
玉検出手段の一例のカウントスイッチ、24(24a,
24b,24c,24d,24e)は一般入賞口、31
は遊技制御用マイクロコンピュータ、32は賞球払出制
御用マイクロコンピュータ、37は玉貸制御基板、59
は玉払出装置、80a〜80cは取付片部、87aは主
基板、87bは主基板ボックス、90は上板92と蓋枠
96と導電板100とから成る蓋体、91は発射制御回
路、92は透明合成樹脂の長方形板からなる上板、92
aは上板表面部、92bは上板裏面部、96は蓋枠、9
9は本体枠、104および105はホログラムシール、
110は本体枠99と底板111とから成るボックス本
体、140はワンウェイねじ、240(240a,24
0b,240c,240d,240e)は第2の入賞玉
検出手段の一例の入賞口スイッチである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態にした後、前記第1の入賞玉検出手
    段により予め定められた個数の入賞玉が検出された場合
    に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態
    時制御を行なう制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能であって前記
    特定遊技状態時制御の実行期間中と実行期間中でない期
    間とで入賞率が変化しない入賞領域と、 該入賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉検
    出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞玉検出
    手段により入賞玉が検出された場合に、景品遊技媒体を
    払出したり得点を付与したりすることにより遊技者に価
    値を付与する制御を行なう価値付与制御手段と、 前記制御手段による前記特定遊技状態時制御の実行期間
    中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検
    出個数が多すぎる旨の異常を判定する異常判定手段とを
    含むことを特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態にした後、前記第1の入賞玉検出手
    段により予め定められた個数の入賞玉が検出された場合
    に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態
    時制御を行なう制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能であって前記
    特定遊技状態時制御の実行期間中と実行期間中でない期
    間とで入賞率が変化しない入賞領域と、 該入賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉検
    出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞玉検出
    手段により入賞玉が検出された場合に、景品遊技媒体を
    払出したり得点を付与したりすることにより遊技者に価
    値を付与する制御を行なう価値付与制御手段と、 前記制御手段による前記特定遊技状態時制御の実行期間
    中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検
    出個数が前記第1の入賞玉検出手段による検出個数に比
    べて多すぎる異常の判定を行なう異常判定手段とを含む
    ことを特徴とする、弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた際に前記可変入賞球装置が第1の状態となっている
    場合に、前記制御手段は当該可変入賞球装置を第2の状
    態にすることを特徴とする、請求項1または請求項2に
    記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態にした後、前記第1の入賞玉検出手
    段により予め定められた個数の入賞玉が検出された場合
    に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態
    時制御を行なう制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能であって前記
    特定遊技状態時制御の実行期間中と実行期間中でない期
    間とで入賞率が変化しない入賞領域と、 該入賞領域に入賞した入賞玉を検出する第2の入賞玉検
    出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞玉検出
    手段により入賞玉が検出された場合に、景品遊技媒体を
    払出したり得点を付与したりすることにより遊技者に価
    値を付与する制御を行なう価値付与制御手段と、 前記制御手段による前記特定遊技状態時制御の実行期間
    中における前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検
    出個数が前記特定遊技状態時制御の実行期間中でないと
    きの前記第2の入賞玉検出手段による入賞玉の検出個数
    に比べて多すぎる異常の判定を行なう異常判定手段とを
    含むことを特徴とする、弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた際に異常報知を行なう異常報知手段をさらに含むこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた場合に遊技不能状態にする遊技不能化手段をさらに
    含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載の弾球遊技機。
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