JP2000157695A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000157695A
JP2000157695A JP10340113A JP34011398A JP2000157695A JP 2000157695 A JP2000157695 A JP 2000157695A JP 10340113 A JP10340113 A JP 10340113A JP 34011398 A JP34011398 A JP 34011398A JP 2000157695 A JP2000157695 A JP 2000157695A
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JP
Japan
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ball
winning
game
prize
state
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Withdrawn
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JP10340113A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打玉の入賞に伴う景品玉等の価値付与制御が
遅れがちになる不都合を防止するべく一般入賞口に入賞
玉検出スイッチを設けたとしても、カウントスイッチと
その入賞玉検出スイッチとを差し替える不正行為に伴う
不都合を防止できるようにする。 【解決手段】 一般入賞口29,30,31に入賞口ス
イッチ240a〜240eを設けてその入賞口スイッチ
240a〜240eの検出出力に基づいて直接景品玉を
払出すようにするとともに、可変入賞球装置の18回開
閉が終了した時点でカウントスイッチによる入賞玉の検
出個数を判定し、1個も検出されていない場合にはアラ
ームフラグHをセットして、異常判定を行なうようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
れる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技盤前面に
形成された遊技領域に通常入賞領域(一般入賞領域)や
始動入賞領域等が設けられたものがあった。また、遊技
者にとって有利な第1の状態(開成状態)と不利な第2
の状態(閉成状態)とに変化可能な可変入賞球装置が遊
技領域に設けられており、遊技状態が特定遊技状態(大
当り状態)となってその可変入賞球装置が第1の状態と
なっているときに、その可変入賞球装置内に入賞した入
賞玉が第1の入賞玉検出手段により所定個数検出された
場合にその可変入賞球装置が第2の状態となるように構
成されていた。
【0003】一方、この従来の弾球遊技機においては、
前述した遊技領域に設けられた各種入賞領域に入賞した
入賞玉および可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が、た
とえば遊技盤裏面側において合流されて入賞玉処理装置
にまで導かれ、その入賞玉処理装置で1個宛処理されて
景品玉等の景品遊技媒体を払出したり得点を付与したり
して遊技者に価値を付与する価値付与制御がなされるよ
うに構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された従来技術の場合には、入賞玉が発生した場合に
その入賞玉を入賞玉処理装置にまで誘導してその入賞玉
処理装置により処理して初めてその入賞に伴う前述した
価値付与制御がなされるのであり、打玉の入賞から実際
の価値付与制御の実行までに時間がかかり、価値付与制
御が遅れがちになるという不都合が生ずる。
【0005】そこで、すべての入賞領域の近傍にそれぞ
れ入賞玉を検出する入賞玉検出スイッチ(第2の入賞玉
検出手段)を設け、その入賞玉検出スイッチの検出信号
に基づいて前述した価値付与制御を行なうように構成す
れば、入賞玉をわざわざ入賞玉処理装置のところまで誘
導する必要がなくなるために、その分打玉の入賞に伴う
価値付与制御が遅れてしまうという不都合が防止でき
る。
【0006】ところで、前述した第1の入賞玉検出手段
は、特定遊技状態(大当り状態)となって可変入賞球装
置が第1の状態となっているときに、その可変入賞球装
置内に入賞した入賞玉を検出するものであり、その第1
の入賞玉検出手段により所定個数の入賞玉が検出された
場合には可変入賞球装置の第1の状態を終了させて遊技
者にとって不利な第2の状態に制御される。その結果、
この第1の入賞玉検出手段は、遊技者にとって不利な遊
技状態となるように働くものであり、特定遊技状態中に
おいてこの第1の入賞玉検出手段により検出出力が導出
されない方が遊技者が喜ぶのである。
【0007】ゆえに、遊技場等において客寄せのため第
1の入賞玉検出手段をずらせる等して検出不能にする不
正が行なわれるおそれがある。そこで第1の入賞玉検出
手段の検出出力で直接前述した価値付与制御を行なうよ
うにすれば前記不正は一見防止できるように思われる。
しかし、そのようにしたとしても、前述したように第2
の入賞玉検出手段を設けた場合には、遊技場等におい
て、前記第1の入賞玉検出手段と前記第2の入賞玉検出
手段とを差し替えれば、可変入賞球装置内への入賞玉に
基づいた価値付与が第2の入賞玉検出手段の検出出力に
より実行されることとなり、遊技場における不正行為を
防止できなくなる。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、打玉の入賞に伴って行なわれる
前述した価値付与制御が遅れがちになる不都合を防止す
るべく第2の入賞玉検出手段を設けたとしても、第1の
入賞玉検出手段とその第2の入賞玉検出手段とを差し替
える不正行為に伴う不都合をも防止することができる弾
球遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊
技機であって、前記遊技領域に設けられ、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置と、該可変入賞球装置内
に入賞した入賞玉を検出する第1の入賞玉検出手段と、
予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出
手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可
変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御を
行なう制御手段と、前記可変入賞球装置の他に前記遊技
領域に設けられた入賞領域と、該入賞領域の近傍に設け
られ該入賞領域への入賞玉を検出する第2の入賞玉検出
手段と、前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前
記第2の入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技
媒体を払出したり得点を付与したりして遊技者に価値を
付与する制御を行なう価値付与制御手段と、前記遊技制
御手段による前記特定遊技状態時制御に伴う前記可変入
賞球装置の第1の状態の制御期間中において、前記第1
の入賞玉検出手段が入賞玉を全く検出しなかった旨の異
常を判定する異常判定手段とを含むことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置と、該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
を検出する第1の入賞玉検出手段と、該第1の入賞玉検
出手段で検出された玉が進入可能な位置に設けられた特
定領域に進入した玉を検出する特定玉検出手段と、予め
定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞球装
置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出手段
により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可変入
賞球装置を第2の状態にし、前記特定玉検出手段の検出
出力があったことを条件として前記可変入賞球装置を再
度第1の状態にする繰返し継続制御を実行可能な制御手
段と、前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けら
れた入賞領域と、該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領
域への入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手段と、前記
第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の入賞
玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出し
たり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する制御
を行なう価値付与制御手段と、前記特定玉検出手段によ
り玉が検出され該検出以前に前記第1の入賞玉検出手段
による検出がなかった場合に、異常判定を行なう異常判
定手段と、該異常判定手段により異常判定がなされた場
合に通常の遊技が続行できない遊技不能状態にする遊技
不能化手段とを含むことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置と、該可変入賞球装置内の所定箇所に設け
られた特定領域に進入した玉を検出する特定玉検出手段
と、前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する
手段であって、前記特定玉検出手段により検出された玉
が検出される位置に設けられた第1の入賞玉検出手段
と、予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変
入賞球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉
検出手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前
記可変入賞球装置を第2の状態にし、前記特定玉検出手
段の検出出力があったことを条件として前記可変入賞球
装置を再度第1の状態にする繰返し継続制御を実行可能
な制御手段と、前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域
に設けられた入賞領域と、該入賞領域の近傍に設けられ
該入賞領域への入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手段
と、前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第
2の入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体
を払出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与
する制御を行なう価値付与制御手段と、前記特定玉検出
手段により玉が検出されても該検出から所定期間内に前
記第1の入賞玉検出手段による検出がなかった場合に異
常判定を行なう異常判定手段とを含むことを特徴とす
る。
【0012】請求項4に記載の本発明は、打玉を遊技領
域に打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって、前
記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置と、該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
を検出する第1の入賞玉検出手段と、予め定められた特
定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置を第1の状
態に制御した後前記第1の入賞玉検出手段により所定個
数の入賞玉が検出された場合に前記可変入賞球装置を第
2の状態にする特定遊技状態時制御を行なう制御手段
と、前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けられ
た入賞領域と、該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領域
への入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手段と、前記第
1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の入賞玉
検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出した
り得点を付与したりして遊技者に価値を付与する制御を
行なう価値付与制御手段と、前記特定遊技状態にはなっ
ていない通常遊技状態中でかつ前記制御手段が前記可変
入賞球装置を第2の状態にしているときに前記第1の入
賞玉検出手段により入賞玉が検出された旨の異常を判定
する異常判定手段とを含むことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記異
常判定手段により異常判定がなされた場合に報知動作を
行なう異常報知手段をさらに含むことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の本発明は、請求項1、請
求項3〜請求項5のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、前記異常判定手段により異常判定がなされた場合に
正常な遊技が続行できない遊技不能状態にする遊技不能
化手段をさらに含むことを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記異
常判定手段により異常判定がなされた場合に打玉の入賞
を無効にする入賞無効化手段をさらに含むことを特徴と
する。
【0016】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記特
定遊技状態にはなっていない通常遊技状態中でかつ前記
制御手段が前記可変入賞球装置を第2の状態にしている
ときに前記第1の入賞玉検出手段により入賞玉が検出さ
れた旨の異常を判定する通常時異常判定手段をさらに含
むことを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の本発明は、請求項8に記
載の発明の構成に加えて、前記通常時異常判定手段によ
り異常判定がなされた場合に報知動作を行なう通常時異
常報知手段をさらに含むことを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の本発明は、請求項8ま
たは請求項9に記載の発明の構成に加えて、前記通常時
異常判定手段により異常判定がなされた場合に通常の遊
技が続行できない遊技不能状態にする遊技不能化手段を
さらに含むことを特徴とする。
【0019】請求項11に記載の本発明は、請求項9に
記載の通常時異常報知手段による報知動作および請求項
10に記載の遊技不能化手段による遊技不能化動作は、
所定期間経過後に解除されることを特徴とする。
【0020】請求項12に記載の本発明は、請求項8ま
たは請求項9に記載の発明の構成に加えて、前記通常時
異常判定手段による異常判定がなされた場合に打玉の入
賞を無効にする入賞無効化手段をさらに含むことを特徴
とする。
【0021】請求項13に記載の本発明は、請求項1〜
請求項12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記第1の入賞玉検出手段または前記第2の入賞玉検出手
段に検出異常が生じた場合にその旨を判定する検出異常
判定手段をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技者にと
って有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状
態とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設けられ
ており、その可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が第1
の入賞玉検出手段により検出される。制御手段の働きに
より、予め定められた特定遊技状態の発生により可変入
賞球装置を第1の状態に制御した後第1の入賞玉検出手
段により所定個数の入賞玉が検出された場合に可変入賞
球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御が行なわ
れる。遊技領域には、可変入賞球装置の他に入賞領域が
設けられており、その入賞領域の近傍に設けられた第2
の入賞玉検出手段によりその入賞領域への入賞玉が検出
される。価値付与制御手段の働きにより、第1の入賞玉
検出手段の検出出力または第2の入賞玉検出手段の検出
出力に基づいて景品遊技媒体を払出したり得点を付与し
たりして遊技者に価値を付与する制御が行なわれる。異
常判定手段の働きにより、前記遊技制御手段による特定
遊技状態時制御に伴う可変入賞球装置の第1の状態の制
御期間中において、第1の入賞玉検出手段が入賞玉を全
く検出しなかった旨の異常が判定される。
【0023】請求項2に記載の本発明によれば、遊技者
にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2
の状態とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設け
られており、その可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が
第1の入賞玉検出手段により検出される。特定玉検出手
段の働きにより、第1の入賞玉検出手段で検出された玉
が進入可能な位置に設けられた特定領域に進入した玉が
検出される。制御手段の働きにより、予め定められた特
定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置が第1の状
態になった後第1の入賞玉検出手段により所定個数の入
賞玉が検出された場合に可変入賞球装置が第2の状態と
なり、特定玉検出手段の検出出力があったことを条件と
して可変入賞球装置を再度第1の状態にする繰返し継続
制御が実行可能となる。遊技領域には、可変入賞球装置
の他に入賞領域が設けられており、その入賞領域の近傍
に設けられた第2の入賞玉検出手段によりその入賞領域
への入賞玉が検出される。価値付与制御手段の働きによ
り、第1の入賞玉検出手段の検出出力または第2の入賞
玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出し
たり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する制御
が行なわれる。異常判定手段の働きにより、特定玉検出
手段により玉が検出されその検出以前に第1の入賞玉検
出手段による検出がなかった場合に異常判定が行なわれ
る。遊技不能化手段の働きにより、前記異常判定手段に
より異常判定がなされた場合に通常の遊技が続行できな
い遊技不能状態となる。
【0024】請求項3に記載の本発明によれば、遊技者
にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2
の状態とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設け
られており、その可変入賞球装置内の所定箇所に設けら
れた特定領域に進入した玉が特定玉検出手段により検出
される。その特定玉検出手段により検出された玉が検出
される位置に設けられた第1の入賞玉検出手段により、
可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が検出される。制御
手段の働きにより、予め定められた特定遊技状態の発生
により可変入賞球装置が第1の状態に制御された後第1
の入賞玉検出手段により所定個数の入賞玉が検出された
場合に可変入賞球装置が第2の状態となり、特定玉検出
手段の検出出力があったことを条件として可変入賞球装
置を再度第1の状態にする繰返し継続制御が実行可能と
なる。遊技領域には、可変入賞球装置の他に入賞領域が
設けられており、その入賞領域の近傍に設けられ第2の
入賞玉検出手段によりその入賞領域への入賞玉が検出さ
れる。価値付与制御手段の働きにより、第1の入賞玉検
出手段の検出出力または第2の入賞玉検出手段の検出出
力に基づいて景品遊技媒体を払出したり得点を付与した
りして遊技者に価値を付与する制御が行なわれる。異常
判定手段の働きにより、特定玉検出手段により玉が検出
されてもその検出から所定期間内に第1の入賞玉検出手
段による検出がなかった場合に異常判定が行なわれる。
【0025】請求項4に記載の本発明によれば、遊技者
にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2
の状態とに変化可能な可変入賞球装置が遊技領域に設け
られており、その可変入賞球装置内に入賞した入賞玉が
第1の入賞玉検出手段により検出される。制御手段の働
きにより、予め定められた特定遊技状態の発生により可
変入賞球装置を第1の状態に制御した後第1の入賞玉検
出手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に可変
入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御が行
なわれる。遊技領域には、可変入賞球装置の他に入賞領
域が設けられており、その入賞領域の近傍に設けられた
第2の入賞玉検出手段によりその入賞領域への入賞玉が
検出される。価値付与制御手段の働きにより、第1の入
賞玉検出手段の検出出力または第2の入賞玉検出手段の
検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出したり得点を付
与したりして遊技者に価値を付与する制御が行なわれ
る。異常判定手段の働きにより、特定遊技状態にはなっ
ていない通常遊技状態中でかつ制御手段が可変入賞球装
置を第2の状態にしているときに第1の入賞玉検出手段
により入賞玉が検出された旨の異常が判定される。
【0026】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
異常報知手段の働きにより、前記異常判定手段により異
常判定がなされた場合に報知動作が行なわれる。
【0027】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用
に加えて、遊技不能化手段の働きにより、前記異常判定
手段により異常判定がなされた場合に正常な遊技が続行
できない遊技不能状態となる。
【0028】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
入賞無効手段の働きにより、前記異常判定手段により異
常判定がなされた場合に打玉の入賞が無効にされる。
【0029】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
通常時異常判定手段の働きにより、特定遊技状態にはな
っていない通常遊技状態中でかつ制御手段が可変入賞球
装置を第2の状態にしているときに第1の入賞玉検出手
段により入賞玉が検出された旨の異常が判定される。
【0030】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
8に記載の発明の作用に加えて、通常時異常報知手段の
働きにより、前記通常時異常判定手段により異常判定が
なされた場合に報知動作が行なわれる。
【0031】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項8または請求項9に記載の発明の作用に加えて、遊技
不能化手段の働きにより、前記通常時異常判定手段によ
り異常判定がなされた場合に通常の遊技が続行できない
遊技不能状態となる。
【0032】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項9に記載の通常時異常報知手段による報知動作および
請求項10に記載の遊技不能化手段による遊技不能化動
作が、所定期間経過後に解除される。
【0033】請求項12に記載の本発明によれば、請求
項8または請求項9に記載の発明の作用に加えて、入賞
無効化手段の働きにより、前記通常時異常判定手段によ
る異常判定がなされた場合に打玉の入賞が無効となる。
【0034】請求項13に記載の本発明によれば、請求
項1〜請求項12のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、検出異常判定手段の働きにより、前記第1の入賞玉
検出手段または前記第2の入賞玉検出手段に検出異常が
生じた場合にその旨が判定される。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を取上げ
て説明するが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン
遊技機等であってもよく、打玉を遊技領域に打込んで遊
技が行なわれる弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0036】図1は、本発明にかかる弾球遊技機の一例
であるパチンコ遊技機の遊技盤面を示す全体正面図であ
る。図1を参照して、遊技盤面1上には、遊技玉が打ち
込まれる遊技領域2が形成されている。遊技盤1の右下
方には図示されない操作ハンドル(操作ノブ205)が
設けられており、操作ハンドルの操作により図示されな
い打球発射装置が作動し、パチンコ玉が順次遊技領域2
内に打ち込まれる。
【0037】遊技領域2内には、一対の玉受部材4a,
4bを有する可変入賞球装置3が設けられている。可変
入賞球装置3の下方には、始動入賞口(始動口)10
a,10b,12が設けられている。各始動入賞口10
a,10b,12内には、それぞれ始動入賞検出手段の
一例である始動入賞玉検出器(始動口スイッチ)11
a,11b,13が設けられている。この始動入賞玉検
出器11a,11b,13は、玉の通過時の磁気的変化
に伴って玉の検出を行なう近接スイッチで構成されてい
る。始動入賞口10a,10b,12はチャッカーラン
プ22を有するカバーによって覆われている。このカバ
ーのさらに下方の遊技領域の最下部には、アウト玉が集
められるアウト孔32が形成されている。
【0038】可変入賞球装置3の上部の左右両側、また
可変入賞球装置3の下方両側部分には通常入賞口29,
30,30,31,31が設けられている。通常入賞口
30には、肩ランプ24が取り付けられ、通常入賞口3
1には袖ランプ25が取り付けられている。また通常入
賞口29の左右両側部分には風車ランプ23が、遊技領
域の左右両端にはサイドランプ26がそれぞれ設けられ
ている。各通常入賞口29〜31にはそれぞれ入賞口ス
イッチ240a〜240eが設けられ、各入賞玉が検出
可能に構成されている。
【0039】可変入賞球装置3は、その下部に形成され
た入賞空間7a(図2参照),7bを有している。この
入賞空間には、入賞空間に入賞した遊技玉を一時貯留し
たり、直ちにその両側に流下させたりするための貯留機
構8が形成されている。また入賞空間の奥には飾りLE
D20,21が設けられている。入賞空間の左右両側に
は飾りLED18,19がそれぞれ設けられ、入賞空間
の上部左右は飾りLED17が設けられる。通常入賞口
29のすぐ下部には役物ランプ16が設けられ、その向
かって左下方には後述する大当たり継続制御の回数を表
示するための継続回数表示器14が、右下方には大当た
り時の入賞空間への入賞個数を表示するための入賞個数
表示器15がそれぞれ設けられている。可変入賞球装置
3の玉受部材4a,4bから入賞空間に通ずる部分に
は、全入賞玉検出手段の一例の入賞個数検出器(カウン
トスイッチA,B)6a,6bが設けられている。そし
て入賞空間の最下部のうち、貯留機構8の軸線と一致す
る部分には特定玉検出手段の一例の特定入賞玉検出器
(Vスイッチ)9が設けられている。そして、貯留機構
8などによって貯留されたり流下されたりする遊技玉が
特定入賞玉検出器9に入賞することより、大当たり制御
が繰り返し行なわれる。
【0040】図2,図3を参照して、本実施の形態の可
変入賞球装置3は以下のような構造を有する。可変入賞
球装置3は、図に示されるように、遊技盤1の表面に取
り付けられる取り付け基板10を有する。取り付け基板
10の上部の前面には、前述の通常入賞口29が設けら
れている。取り付け基板10の中央には、長方形状の入
賞開口が設けられ、その内部には前述の貯留機構8が形
成されている。入賞開口上部には上部玉転動板36が設
けられ、上部玉転動板36により入賞開口は上部入賞領
域7aと下部入賞領域7bとに分割されている。上部玉
転動板36の両側には、それぞれ開閉自在に取り付け基
板10に取り付けられた一対の玉受部材a4a,4bが
設けられている。上部玉転動板36は、後方に向かって
下り傾斜しており、その後端両側には、入賞領域に入賞
する遊技玉の通過を検出するための入賞個数検出器6
a,6bが設けられている。
【0041】玉受部材4a,4bは、その下部が回動軸
33a,33bにそれぞれ取り付けられており、回動軸
33a,33bを中心として回動可能である。回動軸3
3a,33bを回動する機構は、可変入賞球装置3の背
面に設けられたソレノイド5a,5bと、ソレノイド5
a,5bによって上下に運動する作動部材35と、作動
部材35の両端にそれぞれ回転可能に保持され、作動部
材35の上下動を回動軸33a,33bの回転運動に変
換するためのリンク部材34a,34bとを含む。
【0042】下部入賞領域7bの最下部には、中央に向
かって傾斜した下部玉転動板37が設けられている。下
部玉転動板37の中央部分には、後述する特定入賞領域
39と、通常入賞領域38a,38bとが形成されてい
る。特定入賞領域39には、玉の通過を検出する特定入
賞玉検出器9が内蔵されている。
【0043】玉受部材4a,4bが閉成しているときに
は、入賞領域には遊技玉は入賞できない。しかし、玉受
部材4a,4bが開成すると、遊技領域を落下する打玉
が玉受部材4a,4bに受け止められて入賞空間7a,
7b内に到達しやすくなる。玉受部材4a,4bが開閉
を繰り返す場合にも打玉が入賞領域7a,7b内に到達
する可能性が高くなる。すなわちこのような状態が遊技
者にとって有利な第1の状態である。玉受部材4a,4
bが起立した状態では、前述のように遊技玉は入賞領域
に入賞することはなく、遊技者にとって不利な第2の状
態となっている。なお、第2の状態の時に打玉がまった
く入賞しない状態ではなく、玉受部材4a,4bと他部
分との間に一定の間隔を形成し、単に打玉の入賞しにく
い状態としておくものでもよい。
【0044】貯留機構8は、下部入賞空間7b内に固定
された固定貯留部材40と、固定貯留部材40の上方に
設けられ、常時回転しながら上下動する上下摺動部材4
3とを含む。
【0045】固定貯留部材40は、図1〜図3に示され
るようにドーナツ状に形成され、正面から見たときには
円盤(母船)の意匠が与えられている。固定貯留部材4
0のドーナツ状の内側の凹部41の中央には、落下口4
2が設けられている。落下口42と特定入賞領域39と
は同一鉛直線上に位置する。したがってこの間に何も障
害物がなければ、落下口42から落下した入賞玉は、特
定入賞領域39に誘導される可能性が高い。一方、固定
貯留部材40上に貯留されなかった入賞玉は、固定貯留
部材40の両サイドから溢れ出て下部玉転動板37の側
方に到達する。したがってこの場合には、遊技玉は通常
入賞領域38a,38bに誘導される可能性が高い。
【0046】上下摺動部材43は、図1に示されるよう
に、正面から見たときに円盤(UFO)の形状となるよ
うな意匠が与えられている。上下摺動部材43の下部外
周には、所定の間隔(入賞玉が1個または2個入る間
隔)をおいて放射片44が形成されている。放射片44
は、貯留モード時に上下摺動部材43の回転につれて、
貯留機構8によって貯留されている入賞玉を固定貯留部
材40の外周上面にそって移動させるためのものであ
る。上下摺動部材43が上昇すると、上下摺動部材43
と固定貯留部材40との間に、入賞玉が通過しうる間隔
が形成される。したがって、貯留される入賞玉を含む、
固定貯留部材40の外周上面に位置した入賞玉は、凹部
41に誘導されて落下口42から下方に向かって落下す
る。これを解放モードと呼ぶ。一方、上下摺動部材43
が下降した位置では、上下摺動部材43が固定貯留部材
の40の凹部41を閉塞する。したがってこの状態では
固定貯留部材40の外周上面に入賞玉が貯留される。こ
れを貯留モードと呼ぶ。
【0047】上下摺動部材43を上下動および回転運動
させるための機構のうち、回転運動を行なう機構は以下
のようになっている。上下摺動部材43には、その上方
に伸びる回転軸45が取り付けられている。回転軸45
の上部には、ウォーム歯車46が取り付けられている。
ウォーム歯車46にはウォーム歯車47が歯合してお
り、ウォーム歯車47は、回転モータ48のモータ軸4
9に取り付けられている。上下摺動部材43および回転
モータ48は、ともに摺動作動板50に取り付けられて
いる。回転モータ48がオンされることにより、ウォー
ム歯車47,46を介して回転軸45が回転され、上下
摺動部材43が一定の速度で回転する。本実施の形態に
おいては、上下摺動部材43が一周するのに要する時間
は約6秒である。上下摺動部材43は、遊技状態に関係
なく常時回転している。
【0048】上下摺動部材43に上下動を付与する機構
は以下のようになっている。上下摺動部材43および回
転モータ48が取り付けられている摺動作動板50は、
入賞空間7a,7bの後面壁に沿って上下方向に摺動可
能に設けられている。さらに、摺動作動板50はその下
部において、摺動モータ51に取り付けられる作動カム
52の前方に突き出して設けられる作動ピン53と係合
する。作動ピン53は、作動カム52の中心から偏心し
た位置に設けられている。したがって摺動モータ51の
回転に伴い上下摺動板50は上下動を行なう。作動カム
52には、半円状の半円板54が一体的に形成され、半
円板54の上部には停止位置検出器55が配置されてい
る。停止位置検出器55は、上下摺動部材43の上昇し
た位置または下降した位置を検出するためのものであ
る。
【0049】貯留機構8と下部玉転動板37のほぼ中間
には、振分部材56が配置されている。振分部材56
は、その中央に入賞玉が通過しうる円形状の通過口57
が形成されており、正面から見たときに小さな円盤(U
FO)のように見える形状を有する。振分部材56の後
端部は、縦方向に軸支された支軸58によって支持され
ている。振分部材56の後端の、支軸58よりもさらに
後方の部分に設けられた溝に、作動ピン61が係合され
る。作動ピン61は作動カム60の前面に突き出して設
けられている。作動カム60は揺動モータ59によって
回転される。作動ピン61は作動カム60上に偏心して
設けられているため、揺動モータ59の回転に伴い振分
部材56が左右方向に揺動動作を行なう。これにより、
正面から見たときに、小さな円盤(UFO)が空中を飛
んでいるように見える。作動カム60には、切欠部63
が形成された円板62が一体的に形成されている。円板
62の下部には、停止位置検出器64が配置されてい
る。停止位置検出器64は、振分部材56の中央位置を
検出するためのものである。
【0050】このような機構により、振分部材56は入
賞空間7b内を左右に往復移動するように駆動される。
振分部材56が中央位置に来たときに、落下口42と通
過口57と特定入賞領域39とが同一鉛直線上となる。
このとき落下口42から落下した入賞玉は、通過口57
を通って特定入賞領域39に誘導される可能性がきわめ
て高くなる。一方、振分部材56が中心から左右に振れ
たときには、落下口42と通過口57とがずれる。この
ときには、落下口42から落下した入賞玉は、振分部材
56の外周部に衝突し、左右の通常入賞口38a,38
bに誘導される可能性が高くなる。つまり、振分部材5
6は貯留機構8から解放された入賞玉を振り分け、その
経路に変化を与える。なお、通過口57の形状は図2に
示されるような円形状の貫通孔でなくてもよく、たとえ
ば「コ」の字状の凹部が先端に形成されたものであって
もよい。
【0051】このパチンコ遊技機の動作の特徴の1つ
は、特定入賞玉検出器9で入賞玉が検出されたとき、そ
の前に入賞個数検出器6a,6bで入賞玉が検出されて
いないと、特定入賞玉検出器9による入賞玉の検出を無
効にする。その制御について説明する前に、図1〜図3
を参照して、この遊技機は一般的に次のように動作す
る。
【0052】電源を投入すると、上下摺動部材43は一
定方向(反時計方向)に回転を開始する。上下摺動部材
43は一旦下降し、再び上昇して通常位置に戻って回転
を続行する。
【0053】遊技者が図示されない操作ハンドルを操作
することにより、同じく図示されない打球発射装置が作
動し、パチンコ玉が遊技領域2内に打ち込まれる。
【0054】パチンコ玉が入賞口29,30,31のい
ずれかに入賞した場合には、所定の個数のパチンコ玉が
払い出される。パチンコ玉が始動入賞口10a,10
b,12に入賞し、始動入賞玉検出器11a,11b,
13によって検出されたときには以下のような動作が行
なわれる。パチンコ玉が始動入賞口10a,10bに入
賞したときには、可動部材4a,4bは入賞検出の所定
時間後、本実施の形態の場合には1.5秒後に0.4秒
間開成ののち閉成する。始動入賞口12にパチンコ玉が
入賞した場合には、可動部材4a,4bはそれぞれ入賞
検出の所定時間後、本実施の形態の場合は1.5秒後に
それぞれ所定時間(たとえば0.45秒)の間開成のの
ち、所定時間の間(たとえば0.9秒)閉成し、再度所
定時間(たとえば0.45秒)開成したのち閉成する。
振分部材56は、可動部材4a,4bの最初の開成開始
と同時に左に移動を開始し、所定時間(たとえば4秒)
かけて2回左右往復運動を行い、中央位置に戻る。
【0055】可動部材4a,4bが開成することによ
り、上方から落下してくるパチンコ玉は可動部材4a,
4bに受け止められて入賞領域7a,7bに入賞する可
能性が高くなる。このとき、入賞領域7a,7bに入賞
するパチンコ玉は上部玉転動板36上を転動し、後方に
流下して入賞個数検出器6a,6bを通過する。入賞個
数検出器6a,6bで検出された入賞個数は遊技制御に
用いられる。入賞個数検出器6a,6bを通過したパチ
ンコ玉は固定貯留部材40上に落下し、固定貯留部材4
0上を転動してその側方または中央の落下口42から下
方に落下する。このとき上下摺動部材43は上方に引き
上げられているため、パチンコ玉は固定貯留部材40の
中央の凹部に入ることができ、したがって落下口42を
通る可能性がある。振分部材8がちょうど落下口42の
直下にきたときにパチンコ玉がこの部分を通過すると、
このパチンコ玉は特定入賞領域39に入賞する可能性が
高い。特定入賞領域39に入賞したパチンコ玉は特定入
賞玉検出器9によって検出される。それ以外のパチンコ
玉は通常入賞口38に入賞することになる。
【0056】可動部材4a,4bが閉成した後所定の時
間(本実施の形態の場合には3.5秒)経過するまでの
間に特定入賞玉検出器9がパチンコ玉を検出すると大当
たり遊技状態となる。
【0057】大当たり遊技状態のときにはこの装置は以
下のように動作する。開閉ソレノイド5a,5bは短い
時間間隔でオン・オフ動作を繰り返す。このため玉受部
材4a,4bも連続的に開閉動作を繰り返す。その繰り
返し回数は、本実施の形態の場合には最高18回に設定
されており、18回繰り返された後終了する。また、そ
の18回の繰り返し動作中に入賞玉が10個発生した場
合には、その時点でソレノイド5a,5bのオン・オフ
動作も終了するようになっている。以下、このような開
閉動作を開閉サイクルと呼ぶ。特定入賞玉検出器9によ
るパチンコ玉の検出の後、所定の時間(本実施の形態
1.5秒)をかけて上下摺動部材43が回転しながら下
降し、固定貯留部材の40の凹部41を閉塞する。そし
て、上下摺動部材43は入賞玉が10個発生するまで、
または18回目の開放が終了するまでこの位置で回転し
たのち、上昇する。一方、振分部材56は、特定入賞玉
検出器9によるパチンコ玉の検出の後所定時間(本実施
の形態の場合には2秒)の後、左右に往復運動を開始
し、入賞玉が7個発生した時点または玉受部材4a,4
bの15回目の開放が終了した時点のいずれか早い時点
で再び中央に位置し、そこに静止する。したがって、上
下摺動部材43が上昇した後、固定貯留部材40の外周
上面に貯留されていた遊技玉のうち凹部41に進入して
落下口42から落下する遊技玉が再び特定入賞口39に
入賞する可能性が高くなる。入賞パチンコ玉が10個発
生した時点または玉受部材4a,4bの開放が18回終
了した時点から所定時間(本実施の形態の場合には3.
5秒)経過するまで、特定入賞口39の特定入賞玉検出
器9の作動が有効とされている。この間に特定入賞玉検
出器9がパチンコ玉を検出すると、後述する大当たり継
続動作が行なわれることになる。
【0058】大当たり動作中に特定入賞玉検出器9がパ
チンコ玉を検出したときには、大当たり継続動作が行な
われる。大当たり継続動作は、始動入賞にもとづく最初
の開放を含めて所定回数(本実施の形態の場合には16
回)の範囲で行なわれ、大当たり継続動作中に特定入賞
玉検出器9へのパチンコ玉の入賞が検出されなかったと
きはその時点で終了する。
【0059】この場合、前述の様に特定入賞玉検出器9
がパチンコ玉を検出すると同時に、現在実行中の大当た
り動作または大当たり継続動作は直ちに中止される。そ
して、上下摺動部材43が一端上昇した後再び下降し、
固定貯留部材40の凹部41を閉塞する。振分部材56
も一端往復運動を中止し、特定入賞玉検出器9によるパ
チンコ玉の検出の後所定時間の後再び往復運動を開始す
る。同様に玉受部材4a,4bも特定入賞玉検出器9に
よるパチンコ玉の検出の後所定時間(本実施の形態の場
合には3秒)の間閉成しており、その後再び最高18回
の開閉動作を開始する。
【0060】このようにして最高16回の大当たり継続
動作が終了するか、大当たり動作中または大当たり継続
動作中に特定入賞玉検出器9によるパチンコ玉の検出が
されなかった場合に大当たり動作、大当たり継続動作が
終了し当初の状態に戻る。
【0061】ところで、こうした大当たり動作中にパチ
ンコ玉がたとえば固定貯留部材40の部分で玉止まりし
てしまう場合がありうる。そのままその大当たり動作が
終了し、次に始動入賞があって再び特定入賞玉検出器9
によるパチンコ玉の検出が有効となる場合がある。この
とき、玉止まりしていたパチンコ玉が特定入賞口39に
入賞し、特定入賞玉検出器9をオンさせる場合が起こり
うる。このような場合、本来は入賞個数検出器6a,6
bで検出された遊技玉のみが特定入賞口39に入賞可能
であるところから、何らかの異常が発生したり、あるい
は入賞個数検出器6a,6bが可変入賞球装置3に入賞
したパチンコ玉を検出できないようにする不正が行なわ
れたりしている可能性がある。そこで、特定入賞玉検出
器9がパチンコ玉を検出したにもかかわらず、そのパチ
ンコ玉がそれ以前に入賞個数検出器6a,6bで検出さ
れていないときには、特定入賞玉検出器9によるパチン
コ玉の検出を無効にするのである。
【0062】図4は、図1に示した遊技盤面を有するパ
チンコ遊技機201とカードユニット250の背面図で
ある。パチンコ遊技機201の裏面には、機構板253
がコの字状に介在自在に設けられている。機構板253
には、発射した入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払出
す玉タンク254、玉タンク254内の玉を玉払出装置
259に送る玉整列レール255、カーブ樋257、通
路体258、玉払出装置259、すべての入賞玉をまと
めて検出するための全入賞球検出スイッチ171が設け
られた入賞球集合樋73、主基板87aを収容した主基
板ボックス87b、ランプ制御基板235を収容したラ
ンプ制御基板ボックス265、ユニット中継基板71を
収容した中継基板ボックス76、ターミナル基板267
を収容したターミナル基板ボックス268が設けられて
いる。機構板253の中央には窓開口256が開設さ
れ、該窓開口256からは、遊技盤1の裏面に取付けら
れた入賞玉集合カバー体266が貫通されている。入賞
玉集合カバー体266には、中継基板78と、可変入賞
球装置3とが設けられている。中継基板78には、遊技
盤1上の各種電気部品が接続されるとともに、主基板8
7aが接続されている。さらに、パチンコ遊技機1の下
部には、玉貸制御基板237を収容した玉貸制御基板ボ
ックス77と、打球用駆動モータ94とが設けられてい
る。
【0063】主基板87aには、可変入賞球装置3など
の遊技装置の遊技動作を制御する遊技制御用マイクロコ
ンピュータ231と、玉払出装置259を駆動して賞球
の払出しを制御する賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ232とが実装されている(図14参照)。さらに、
主基板87aには、打球用駆動モータ94を制御する発
射制御回路91(図6参照)が設けられている。
【0064】主基板ボックス87bは、主基板87aを
収容するボックス本体と、主基板87aを収容した状態
で蓋をする蓋体とから構成されている。蓋体とボックス
本体とは、蓋体の表面を構成する上板に設けられた取付
片部80a〜80cにより互いに組み付けられて非可逆
的な固着状態となり、第三者が不正目的で主基板ボック
ス87bを開封できないように構成されている。
【0065】玉貸制御基板237は、ユニット中継基板
71を介してカードユニット250と接続されており、
玉払出装置259を駆動して貸玉の払出し制御を行な
う。ランプ制御基板235は、主基板87aからの指令
またはデータに基づいてパチンコ遊技機201の前面の
電気的装飾部品の動作を制御する。ターミナル基板26
7は、パチンコ遊技機201に設けられる各種電気的装
置に電源を供給するとともに、パチンコ遊技機201の
内部での信号線の中継、あるいはパチンコ遊技機201
と外部との信号線の中継を行なう。打球用駆動モータ9
4は、遊技者が操作ハンドルを操作することにより作動
して、打玉を1つずつ遊技領域内に発射するためのもの
である。
【0066】前述した主基板ボックス87bは、主基板
87a(図5参照)を内部に収容するボックス本体と、
そのボックス本体の蓋をするための蓋体とが組付けられ
て一体となったものである。蓋体には、主基板87aの
チップ実装面が透視可能な透視部が形成されている。
【0067】前述した取付片部80a〜80cには、そ
れぞれにビス孔が形成されており、遊技場での製造段階
では80aのビス孔にワンウェイねじがねじ込まれて、
蓋体とボックス本体とが一体的に組付けられた状態とな
っている。この各取付片部80a〜80cは、連結部材
により一部分のみにおいて上板に連結されている。そし
て、公の検査機関等において、主基板ボックス87b内
の主基板87aに実装された遊技制御用マイクロコンピ
ュータ31用のチップを引抜いて検査等を行なう場合に
は、まず取付片部80aの前述した連結部材をニッパー
等により切断する。それにより、連結片部80aと蓋体
とが分離された状態となるために、取付片部80aをボ
ックス本体側に残したまま蓋体をボックス本体から容易
に取出すことができる。その状態で、主基板87aに実
装されているチップを抜き取って、そのチップ内に記憶
されている遊技制御用のプログラムを読取って予め定め
られた基準に適合する制御内容であるか否かの検査を行
なう。検査が終了した後に、チップを主基板87aのチ
ップ実装面に実装してボックス本体を蓋体で蓋して、取
付片部80bにワンウェイねじをねじ込んで、蓋体とボ
ックス本体とを一体的に組付ける。そして、蓋体側に形
成された署名捺印領域に開封したものが署名捺印を行な
う。
【0068】取付片部80a〜80cにそれぞれ形成さ
れているビス孔にはワンウェイねじがねじ込まれ、ねじ
込まれた状態でワンウェイねじの頭部がビス孔内に沈み
込んだ状態となるために、そのワンウェイねじをねじ込
み方向とは逆方向に回転させてねじを外すことが非常に
困難であり、前述したように取付片部80a〜80cの
連結部材を切断しなければ、蓋体をボックス本体から取
外すことができないように構成されている。その結果、
組付状態を一旦解除してボックス本体から蓋体を取外せ
ば、元通りの取付状態には復原できない状態となり、取
付片部80a〜80cのどこの連結部材が切断されてい
るかを視認することにより、蓋体が何回取外されたかを
確認することができる。そして、通常では、その取外し
回数と署名捺印領域の署名捺印人数とが一致するはずで
ある。しかし、遊技場等において、不正に蓋体が取外さ
れて実装チップが不正改造された不正チップに差し替え
られる等の不正行為が行なわれた場合には、取付片部8
0a〜80cの連結部の切断状況と署名捺印領域の署名
捺印人数とを比較することにより、不正行為が行なわれ
たことが容易に発見できる。
【0069】次に図5および図6を参照して、パチンコ
遊技機1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに
関連する構成要素について説明する。図5および図6
は、パチンコ遊技機201の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【0070】図5、図6には、制御基板として、主基板
87a、玉貸制御基板237、ランプ制御基板235、
音声制御基板70、残高制御基板74、ブザー基板7
5、ターミナル基板267が示されている。
【0071】主基板87aには、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ231および賞球払出制御用マイクロコンピ
ュータ232が実装されているともに、発射制御回路9
1が設けられ、前述した態様で一体化された蓋体とボッ
クス本体との内部空間に封入されている。遊技制御用マ
イクロコンピュータ231と賞球払出制御用マイクロコ
ンピュータ232とは同一の基板上に実装されているた
めに、両マイクロコンピュータをそれぞれ別の基板に実
装する場合と比較してコストダウンを図ることが可能と
なる。なお、主基板87aには、ソレノイドおよびモー
タやランプを駆動するための各種回路が搭載されている
が、図では、それらの回路は省略されている。
【0072】一方、玉貸制御基板237には玉貸制御を
行なうCPU371等が実装されている。このCPU3
71は、図3に示したように主基板ボックス87bの外
部の所定位置に設けられている。このため、玉貸制御用
のCPU371を主基板87aに実装し主基板ボックス
87b内に収容する場合と比較して、カードユニット2
50と玉貸制御用のCPU37とが通信するための通信
線を利用して外部から不正信号が遊技制御用マイクロコ
ンピュータ231あるいは賞球払出制御用マイクロコン
ピュータ232に入力されることを防止できる。
【0073】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM23
1c、ワークメモリとして使用されるRAM231b、
制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU2
31aを含む。遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、電源投入時にリセットされるとともに定期的(例え
ば、2ms毎)にリセットされる。リセットされる毎
に、ゲーム制御用のプログラムが先頭から再度実行され
る。遊技制御用マイクロコンピュータ231には、始動
口スイッチ11a,11b,13、Vスイッチ9、カウ
ントスイッチ6a,6b、全入賞球検出スイッチ17
1、入賞口スイッチ240(240a,240b,24
0c,240d,240e)、余剰玉受皿4の満タンを
検出する満タンスイッチ402、玉切れ検出スイッチ1
67、賞球カウントスイッチ301A,B、賞球モータ
位置センサ300A、および、玉切れスイッチ187か
らの検出信号が入力される。
【0074】遊技制御用マイクロコンピュータ231の
ROM31aには、上記各スイッチのうち入賞検出用ス
イッチ(240、11a、11b、13、6a、6b)
の検出信号に対応して払出すべき賞球数を特定可能な賞
球個数情報が記憶されている。遊技制御用マイクロコン
ピュータ231は、各スイッチの検出信号に基づいて払
出すべき賞球数を特定し、賞球制御用のINT信号を無
効状態から有効状態にするとともに速やかに賞球個数信
号(D0〜D3の4ビット信号)を賞球払出制御用マイ
クロコンピュータ232へ出力する。なお、INT信号
は、無効状態では信号がハイレベル(オン状態)とな
り、有効状態では信号がロウレベル(オフ状態)とな
る。
【0075】なお、先に出力した賞球個数信号に基づく
賞球の払出しが完了していない場合には、入力された検
出信号が遊技制御用マイクロコンピュータ231のRA
M231b内に累積的に記憶される。そして、先の賞球
個数信号に基づく賞球の払出しが完了したことを条件と
して、所定のタイミングでRAM231b内の記憶に基
づいた賞球個数信号が出力される。RAM231bに
は、入力された検出信号を処理可能な状態になるまでの
間、払出すべき賞球個数別に記憶可能なカウンタ(カウ
ンタA,B,C)が記憶されている。カウンタAには、
カウントスイッチ6a,6bの検出信号、すなわち、払
出数=15個に対応する検出信号がまとめて記憶され
る。カウンタBには、始動口スイッチ11a,11b,
13の検出信号、すなわち、払出数=6個に対応する検
出信号が記憶される。カウンタCには、各入賞口スイッ
チ240の検出信号、すなわち、払出数=10個に対応
する検出信号が記憶される。
【0076】賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2には遊技制御用マイクロコンピュータ231からIN
T信号と賞球個数信号とが入力される。賞球払出制御用
マイクロコンピュータ232は、賞球払出制御用のプロ
グラム等を記憶するROM232c、ワークメモリとし
て使用されるRAM232b、制御用のプログラムに従
って制御動作を行なうCPU232aを含む。賞球払出
制御用マイクロコンピュータ232は、INT信号が有
効状態となっていることを条件として賞球個数信号の入
力に基づいて玉払出装置259に駆動信号を出力し、賞
球個数信号により特定される個数の賞球を払出すための
払出制御を行なう。玉払出装置259では、この駆動信
号により賞球モータ289Aが駆動されて賞球の払出し
が行なわれる。
【0077】以上のように、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ231は遊技盤6に設けられた各種入賞検出用ス
イッチ(240、11a、11b、13、6a、6b)
の検出信号が入力されたことに基づいて直ちに賞球個数
信号を賞球払出制御用マイクロコンピュータ232へ出
力可能であるために、打玉が各種入賞口に進入した後、
速やかに賞球が払出される。このため、遊技盤裏面の機
構板253に設けられた全入賞玉検出スイッチ171の
検出を待って賞球を払出す従来の遊技機に比較して賞球
の払出制御を迅速に行なうことができる。さらに、各種
入賞検出用スイッチ(240、11a、11b、13、
6a、6b)は、各入賞口に対応して遊技盤1に個々に
設けられているために、打玉の入賞をより早く検出で
き、これにより賞球の払出制御をより一層迅速に行なう
ことができる。
【0078】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、各種入賞検出用スイッチ(240、11a、11
b、13、6a、6b)の検出信号が入力されたことに
基づいて迅速に賞球払出制御用マイクロコンピュータ2
32に賞球個数信号を出力した後、全入賞球検出スイッ
チ171で賞球が検出されるのを待つ。そして、所定時
間が経過しても賞球が検出されない場合には、ランプ制
御基板235にランプ制御用INT信号とともにランプ
制御信号を出力する。ランプ制御基板235は、ランプ
制御用INT信号が有効状態となっていることを条件と
してランプ制御信号に基づいて遊技効果ランプ228
(228a,228b,228c)を所定の態様で点滅
させる制御を行なう。
【0079】遊技効果ランプ228が所定の態様で点滅
するために、入賞口への打玉の入賞に基づいて迅速に賞
球を払出しつつも、実際には入賞が発生していないにも
かかわらず電波を発生させて各入賞口に対応して設けら
れた入賞検出用スイッチ(240、11a、11b、1
3、6a、6b)から検出信号を出力させて不正に賞球
を得る行為が行なわれていないかどうかをチェックする
ことができる。なお、単に遊技効果ランプ228を点滅
させるのみならず、ブザー基板75にブザー信号を出力
してブザー75aから警告音が発生されるようにしても
よい。
【0080】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、玉切れ検出スイッチ167または玉切れスイッチ1
87からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、また
は、満タンスイッチ402からの検出信号が満タン状態
を示していると、賞球払出制御用マイクロコンピュータ
232に賞球を払出させるための処理を停止する。
【0081】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、ソレノイド5a,5bを制御して可変入賞球装置3
の玉受部材4a,4bを開閉させる。さらに、情報表示
器14,15(具体的には継続回数表示器14,入賞個
数表示器15)および装飾ランプ16を制御する。ま
た、遊技制御用マイクロコンピュータ231は、大当り
の発生を示す大当り情報、始動入賞球の個数を示す始動
情報、確率変動が生じたことを示す確変情報、可変表示
結果が導出表示された回数を示す図柄確定回数情報、賞
球の払出個数に関する賞球情報等をターミナル基板26
7を介してホール管理コンピュータ等のホストコンピュ
ータに対して出力する。
【0082】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、音声制御基板70にINT信号とともに音声制御信
号を出力する。音声制御基板70は、INT信号が有効
状態となっていることを条件として、音声制御信号に基
づいてスピーカ27から所定の効果音を発生させる。
【0083】主基板87aに設けられた発射制御回路9
1は、操作ノブ5、打球用駆動モータ94、遊技者が操
作ノブ5に触れた際に静電気に変化が生じることを利用
して遊技が行なわれているか否かを検出するためのタッ
チリング168、および単発発射スイッチ169と接続
されている。発射制御回路91は、操作ノブ5の操作量
に応じた速度で打球が発射されるように打球用駆動モー
タ94を駆動制御する。また、単発発射スイッチ169
の検出信号がある場合には打玉が所定間隔で発射される
ように打球用駆動モータ94を駆動制御する。さらに、
発射制御回路91は、遊技制御用マイクロコンピュータ
231または賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2から入力される打球禁止信号に応じて打球用駆動モー
タ94を停止させ、打球不可能な状態に制御する。
【0084】玉払出装置259には、賞球を払出す賞球
機構部分と貸玉を貸出す玉貸機構部分とが独立した機構
部分として設けられており、それぞれの機構部分には玉
を繰出すための玉繰出用スクリュー(図示省略)と当該
玉繰出用スクリューを駆動するモータ(賞球モータ28
9A、玉貸しモータ289C)が設けられている。賞球
モータ289Aには賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ232より駆動信号が入力される。一方、玉貸しモー
タ289Cには玉貸制御基板237より駆動信号が入力
される。玉払出装置259は、賞球の払出しと球貸しと
を並行して同時に行なうことが可能である。
【0085】さらに、玉払出装置259の賞球機構部分
には、玉繰出用スクリューで繰出された玉を賞球機構部
分の上手側で検出するための賞球モータ位置センサ30
0A、と、玉繰出用スクリューで繰出された後、賞球機
構部分から打球供給皿3へ向けて落下する玉を賞球機構
部分の下手側で検出するための賞球カウントスイッチ3
01A,301Bとが設けられている。同様に、玉払出
装置259の玉貸機構部分には、玉繰出用スクリューで
繰出された玉を玉貸機構部分の上手側で検出するための
玉貸モータ位置センサ300Cと、玉繰出用スクリュー
で繰出された後、玉貸機構部分から打球供給皿へ向けて
落下する玉を玉貸機構部分の下手側で検出するための玉
貸カウントスイッチ301Cとが設けられている。
【0086】玉貸カウントスイッチ301Cおよび玉貸
モータ位置センサ300Cからの検出信号は、玉貸制御
基板237のI/Oポート372に入力される。賞球カ
ウントスイッチ301A,301Bからの検出信号は、
主基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ231
に入力される。賞球モータ位置センサ300Aからの検
出信号は、主基板87aの遊技制御用マイクロコンピュ
ータ231と賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2に入力される。
【0087】賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2は、球噛みエラ−等の所定のエラーが検出された場合
にはブザー信号をブザー基板75に出力し、リセットス
イッチ400Aでリセット操作が検出されたことを条件
としてブザー信号を停止する。
【0088】玉貸制御基板237は、I/Oポート37
2を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナ
ル基板267に出力する。また、所定のエラーが検出さ
れた場合にはブザー信号をブザー基板75に出力すると
ともに、エラー表示用LED374にエラー信号を出力
する。そして、リセットスイッチ400Bでリセット操
作が検出されたことを条件としてブザー信号およびエラ
ー信号を停止する。
【0089】残高表示基板74には、打球供給皿の近傍
に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよ
び返却スイッチが接続される。カードユニット250に
はカードユニット制御用マイクロコンピュータ(図示省
略)が搭載されており、玉貸しスイッチ信号および返却
スイッチ信号が玉貸制御基板237を介してカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータに与えられる。
【0090】また、カードユニット250から残高表示
基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残
高表示信号および玉貸し可表示信号が玉貸制御基板23
7を介して与えられる。カードユニット250と玉貸制
御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信
号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号
(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信
号)がやりとりされる。
【0091】パチンコ遊技機201の電源が投入される
と、玉貸制御基板237のCPU371は、カードユニ
ット250にPRDY信号を出力する。カードユニット
250においてカードが受付けられ、玉貸しスイッチが
操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カードユ
ニット制御用マイクロコンピュータは、玉貸制御基板2
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、玉貸制御基板237にBRQ信号を出力
する。そして、玉貸制御基板237の貸出制御用CPU
371は、玉貸しモータ289Cを駆動し、所定個数の
貸し玉を遊技者に払出す。そして、払出しが完了した
ら、貸出制御用CPU371は、カードユニット250
にEXS信号を出力する。
【0092】以上のように、カードユニット250から
の信号は全て玉貸制御基板237に入力される構成にな
っている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニッ
ト250から主基板87aに信号が入力されることはな
く、主基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ2
31にカードユニット250の側から不正に信号が入力
される余地はない。
【0093】次にパチンコ遊技機201の動作について
フローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0094】図7は、主基板87aに実装された遊技制
御用マイクロコンピュータ231のメイン処理を示すフ
ローチャートである。上述したように、この処理は、遊
技制御用マイクロコンピュータ231が例えば2ms毎
にリセットされる毎に起動される。遊技制御用マイクロ
コンピュータ231は、まず、スタックポインタの指定
アドレスをセットするためのスタックセット処理を行な
う(S1)。次いで、初期化処理を行なう(S2)。初
期化処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、RAM231bにエラーが含まれているか判定し、
エラーが含まれている場合には、RAM231bを初期
化するなどの処理を行なう。
【0095】次いで、ランプ制御基板235および音声
制御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコ
マンドを送信するための処理を行なうとともに、ホール
管理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動
情報などのデータを送信するための処理を行なう(デー
タ出力処理:S3)。また、パチンコ遊技機1の内部に
備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処
理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せ
られる(エラー処理:S4)。
【0096】S5において図1に示される継続回数表示
器14,入賞個数表示器15,飾りLED17〜21の
出力を制御するためのDG(デジット)出力データ制御
が行なわれる。続いて、S6において、特定入賞口39
への入賞があったか否かについての判定を行なうV入賞
判定処理が行なわれる。この詳細については後述する。
【0097】さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ
231は、入賞口スイッチ240、始動口スイッチ11
a,11b,13、Vスイッチ9、カウントスイッチ6
a,6b等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置
に対する入賞があったか否か判定する(S7)。また、
遊技制御用マイクロコンピュータ231は、賞球払出制
御用マイクロコンピュータ232との間の入賞信号処理
を行なう(S8)。すなわち、所定の条件が成立すると
賞球払出制御用マイクロコンピュータ232に賞球個数
信号を出力する。賞球払出制御用マイクロコンピュータ
232は、賞球個数信号に応じて玉払出装置259を駆
動する。
【0098】S9において、前半終了判定処理が行なわ
れる。大当たり動作が行なわれている場合、前述のよう
に7個入賞があったとき、あるいは玉受部材4a,4b
が15回目の開成を行なうときを境として、パチンコ遊
技機の動作が異なってくる。S9はこの動作モード変更
のための条件のうち、入賞が7個あったか否かを判定す
るための処理である。
【0099】S10において、特定入賞口に有効な入賞
玉があったか否かについての判定を行なう有効V判定処
理が行なわれる。この処理で特定入賞口への有効な入賞
があったと判定された場合には、前述のように繰り返し
大当たり制御が行なわれる。この処理の詳細については
後述する。
【0100】続いてS11で音・ランプ・LEDデータ
制御処理が、S12でモータプロセス制御およびモータ
B・C(図3,図4に示されるモータ51,59に相当
する)を制御するための処理がそれぞれ行なわれる。こ
れらの処理の詳細については本発明に直接関係しないの
でここでは省略する。
【0101】続いてS13において、装置をアラーム状
態とすべきか否かを判定するためのアラームフラグがセ
ット状態となっているか否かについての判断が行なわれ
る。後述するアラームフラグA〜Hのいずれかがセット
されていれば判断の答がYESとなり制御はS14に進
み、それ以外の場合には制御はS15に進む。
【0102】S14においてはアラーム状態が発生して
いるということであるから、アラーム時データセット処
理が行なわれる。その詳細については図20を参照して
後述する。
【0103】一方、S15においては、その遊技状態に
応じて制御するプロセス制御処理、LEDデータや音デ
ータ、ランプデータなど、必要なデータを遊技状態に応
じて所定の格納領域にセットするためのデータセット処
理、玉受部材4a,4bを遊技状態に応じて動作させる
ために、ソレノイド5a,5bを制御するためのソレノ
イドデータ制御,モータB・C(モータ51,59)デ
ータ制御、および特定入賞口への入賞を有効なものとし
て受け付けるか否かを定めるためのV受付時間制御処理
が行なわれる。さらに、アラーム時データセット処理で
セットされた打球禁止データをクリアする。プロセス処
理は図17を参照して、データセット処理は図18を参
照して、V受付時間制御処理は図19を参照して、それ
ぞれ後述する。
【0104】S14,S15の後このメイン処理は終了
する。図8を参照して、図7のV入賞判定処理は次のよ
うに行なわれる。S21において、現在が入賞タイミン
グを判定すべきタイミングであるか否かについての判定
が行なわれる。判断の答がNOであればこのサブルーチ
ンは直ちに終了する。それ以外の場合制御はS22に進
む。S22においては、アラームフラグがセットされて
いるか否かについての判断が行なわれる。判断の答がY
ESであれば遊技機動作に異常が発生しているというこ
とであるから、特定入賞口への入賞を判定することなく
このサブルーチンは直ちに終了する。それ以外の場合制
御はS23に進む。
【0105】S23においては、V受付タイマが作動中
であるか否かについての判定が行なわれる。判断の答が
YESであれば制御はS28に進み、それ以外の場合に
は制御はS24に進む。
【0106】S24においては、遊技機の遊技状態を示
すプロセスフラグが0であるか否かについての判断が行
なわれる。判断の答がYESであればこのサブルーチン
は直ちに終了する。それ以外の場合制御はS25に進
む。S25においては、プロセスフラグが1であるか否
かについての判断が行なわれる。判断の答がYESであ
ればこのサブルーチンは直ちに終了する。それ以外の場
合制御はS26に進む。S26においては、プロセスフ
ラグが4であるか否かについての判断が行なわれる。判
断の答がYESであればこのサブルーチンは直ちに終了
する。それ以外の場合制御はS27に進む。S27にお
いては、プロセスフラグが7であるか否かについての判
断が行なわれる。判断の答がNOであれば制御はS28
に進み、それ以外の場合このサブルーチンは終了する。
つまり、Vの受付有効期間中でない場合にはV入賞が無
効とされる。本実施の形態では、Vの受付有効期間は、
プロセスフラグが2、5、8、9、10のいずれかの値
(図17参照)であるかまたはV受付タイマが作動中の
場合に限られる。ただし、プロセスフラグが10である
場合には、後述するS29によってV入賞は無効とな
る。また、本実施の形態では、V入賞しただけでは第1
の状態にならないように構成されている。なお、必要に
応じて、V入賞はすべて受付けるようにしてもよい。
【0107】S28においては、カウントスイッチ6
a,6bを遊技玉が通過したか否かを判定するためのフ
ラグがセットされているか否かについての判断が行なわ
れる。セットされていれば遊技玉がこれらカウントスイ
ッチ6a,6bを今回の開閉サイクル中あるいは今回の
始動入賞による開閉中に通過しているということであ
る。判断の答がYESであれば制御はS29に進み、そ
れ以外の場合制御はこのサブルーチンが終了する。一方
で、S28によりNOの判断がなされた場合、特定入賞
口に入賞があったにもかかわらず、それ以前にカウント
スイッチ6a,6bを通過した遊技玉がなかったという
ことになる。このようなことは通常はあり得ないため、
特定入賞口への入賞が無効にされる。
【0108】S29においては、大当たり継続回数を示
す継続回数カウンタの値が15であるか否かについての
判断が行なわれる。前述のように本実施の形態の装置に
おいては、大当たりの繰り返し回数は始動入賞に基づく
最初の開放を含めて最高16回に制限されている。継続
回数カウンタは最初の開放の次の開閉サイクルからの開
放回数をカウントしており、この値が15であるという
ことは開放がこれで最後であるということを示してい
る。したがってS29における判断の答がYESであれ
ばVフラグがセットされることはなく、このサブルーチ
ンは直ちに終了する。しかし、S29における判断の答
がNOであれば大当たり制御をさらに継続して行なって
もよいということであるから制御はS30に進み、有効
Vフラグがセットされる。S30の後このサブルーチン
は終了する。
【0109】図9は、前述したS7のスイッチ処理のう
ちのカウントA(カウントスイッチ6a)の入賞判定の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
S341により、ポートがONになっているか否かの判
断がなされる。このS341により、遊技制御用マイコ
ン231のI/Oポートのカウントスイッチ6aのポー
ト部分がONになっているか否かの判断がなされる。O
Nになっている場合にはS34に進み、チェックカウン
タが最大か否かの判断がなされる。このチェックカウン
タとは、前述したカウントスイッチ6aに相当するI/
Oポート部分が継続してONになっている期間を計るた
めのカウンタであり、このカウントA入賞判定のサブル
ーチンプログラムが実行される毎に(実際には2msc
毎に)継続してS341によりYESの判断がなされる
回数を計数するものである。一般的にいって、カウント
スイッチ6a等によって入賞玉が計数される場合には、
カウントスイッチ6a等を入賞玉が通過する一瞬の間だ
けそのカウントスイッチ6a等から検出信号が出力され
るのであり、その出力期間は最長でも0.2秒未満であ
る。ところが、カウントスイッチ6a等から0.2秒以
上の長期にわたって検出信号が継続して出力されるとい
うことは、そのカウントスイッチ6a等の検出箇所にお
いて玉詰まりやスイッチの断線,ショート(短絡)等の
エラーが発生していることが推測される。そこで、チェ
ックカウンタの最大値をたとえば100に定め、S30
によりチェックカウンタが最大値に達していると判断さ
れた場合には、S36に進み、アラームフラグBがセッ
トされる。
【0110】一方、チェックカウンタが最大値に達して
いない場合にはS321へ進み、チェックカウンタを
「1」加算更新する。次にS32へ進み、入賞タイミン
グであるか否かの判断がなされ、入賞タイミングでない
場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する。
この入賞タイミングであるか否かの判断は、チェックカ
ウンタの値がたとえば「3」に達しているか否かの判断
で行なわれる。ノイズが信号線内に進入してたとえばカ
ウントスイッチ6aに対応するI/Oポート部分が一瞬
ONになる場合がある。その一瞬のONに伴って入賞し
たと判断してS33に制御が移行した場合には、入賞し
ていないにもかかわらずノイズによって入賞したと誤判
定してS33のカウント入賞処理が誤って実行されるこ
ととなる。そこで、S32により、このカウントA入賞
判定のサブルーチンプログラムが継続してたとえば3回
実行されてその3回ともI/Oポートのカウントスイッ
チ6a部分がONになっている場合にのみ、S32によ
りYESの判断がなされてS33のカウント入賞処理が
なされるように構成している。これにより、ノイズに起
因して入賞があった旨の誤判定を行なう不都合が極力防
止できる。
【0111】一方、S341によりポートがONしてい
ないと判断された場合にはS351へ進み、チェックカ
ウントをクリアする処理がなされ、S35により、アラ
ームフラグBをクリアする処理がなされてサブルーチン
プログラムが終了する。
【0112】図10は、S7のスイッチ処理のうちのカ
ウントB(カウントスイッチ6b)の入賞判定のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。このカ
ウントB入賞判定のサブルーチンプログラムは、図9に
示したカウントA入賞判定のサブルーチンプログラムと
ほとんど同様の制御内容であり、相違点といえば、チェ
ックカウンタが最大の場合にS41によりアラームフラ
グCがセットされる点で、それに対応してS40により
アラームフラグCをクリアする処理がなされる点であ
る。
【0113】図11は、図9のS33および図10のS
38において行なわれるカウント入賞処理のフローチャ
ートである。図11を参照して、S42においてカウン
タAが「1」加算更新され、またカウント通過フラグが
セットされ、アラームフラグHがクリアされる。このア
ラームフラグHは、特定遊技状態(大当り状態)の発生
に伴って可変入賞球装置3が第1の状態となっているに
もかかわらず可変入賞球装置3内への入賞玉がカウント
スイッチ6a,6bにより全く検出されなかった場合に
セットされるものである(後述のS105参照)。次に
S421へ進み、プロセスフラグが「0」であるか否か
の判断がなされ、「0」でない場合にはS43へ進む
が、「0」の場合にはS431へ進み、アラームフラグ
Gをセットする処理がなされた後このサブルーチンが終
了する。プロセスフラグが「0」ということは、図17
で後述するように通常時処理が行なわれているために、
可変入賞球装置3が第1の状態にはなっておらず、通常
では入賞玉がカウントスイッチ6a,6bにより検出さ
れるはずがないのである。このような通常処理が行なわ
れているとき(プロセスフラグが「0」のとき)にこの
カウント入賞のサブルーチンが実行されるということ
は、カウントスイッチ6a,6bのいずれか一方あるい
は両方が入賞口スイッチ240のいずれかと差し替えら
れていることが予想される。そこで、S431によりア
ラームフラグGをセットする処理がなされるのである。
その結果前記S13によりYESの判断がなされる。続
いてS43において、プロセスフラグが8以上であるか
否かの判断が行なわれる。判断の答えがYESであれば
制御はS44に進み、それ以外の場合にこのサブルーチ
ンは終了する。S44においては、入賞個数カウンタが
最大値(本実施の形態では「10」)となっているか否
かについての判断がなされる。判断の答えがYESであ
ればこのサブルーチンは直ちに終了し、それ以外の場合
制御はS45に進む。S45においては、入賞個数カウ
ンタに1加算する処理が行なわれる。続いてS46で入
賞個数カウンタの値が7と等しいか否かの判断が行なわ
れる。判断の答えがYESであれば制御はS47に進
み、それ以外の場合にはこのサブルーチンが終了する。
S46の判断は、前述の図7に示されるS9の前半終了
判定処理において、玉受部材開放中に入賞個数が7とな
った場合、遊技機の動作が変わってくるため、そのため
の判断を行なう処理である。
【0114】S47において、プロセスフラグが8であ
るか否かについての判断が行なわれる。判断の答がNO
であればこのサブルーチンが終了し、それ以外の場合制
御はS48に進む。S48においてはプロセスフラグに
9がセットされる。S48の後制御はS49に進む。す
なわち、プロセスフラグが8であればプロセスは大当た
り動作時の玉受部材18回開閉動作処理のうちの前半に
あることを示し、9であればその後半にあることを示
す。
【0115】S49においては、S45で加算された結
果入賞個数カウンタの値が最大であるか否かの判断が行
なわれる。判断の答がYESであれば制御はS50に進
み、それ以外の場合にはこのサブルーチンは終了する。
S50において、プロセスフラグが11であるか否かに
ついての判断が行なわれる。プロセスフラグが11であ
るということは、後述するように18回の玉受部材4
a,4bの開閉動作が終了済であるということを示す。
したがって、S50における判断の答がYESであれば
このサブルーチンは直ちに終了し、それ以外の場合には
制御はS51に進み、玉受部材4a,4bを閉成させる
ための処理が行なわれる。すなわち、S51において
は、玉受部材4a,4bを閉成させるために、ソレノイ
ド5a,5bの動作のためのソレノイドデータの終了に
達したことを示すソレノイドデータ終了フラグがセット
される。S51の後このサブルーチンは終了する。
【0116】図12は、S7に示されたスイッチ処理の
うちの1回始動入賞判定のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。この1回始動入賞判定は、前
述した始動口スイッチ11a,11bについての入賞判
定である。まずS522により、ポートがONになって
いるか否かの判断がなされる。これにより、遊技制御用
マイクロコンピュータ231のI/Oポートのうちの始
動口スイッチ11a,11bのいずれかがONになって
いるかの判断がなされる。ONになっている場合にはS
523へ進み、チェックカウンタが最大であるか否かの
判断がなされる。このチェックカウンタが最大であるか
否かの判断も、前述したS34と同様の趣旨のものであ
り、最大になっている場合にはS525によりアラーム
フラグAがセットされてサブルーチンプログラムが終了
する。一方、最大になっていない場合にはS524へ進
み、チェックカウンタを「1」加算更新する処理がなさ
れ、S52により、入賞タイミングになったか否かの判
断がなされる。チェックカウンタの値がたとえば「3」
になっている場合にはS52によりYESの判断がなさ
れ、S521へ進み、カウンタBを「1」加算更新する
処理がなされる。このカウンタBは、始動口10a,1
0bへの打玉の入賞に伴い景品玉の払出処理を行なうた
めに用いられるものであり、始動口10a,10bに何
個打玉が入賞したかを計数するためのものである。
【0117】次にS53ヘ進み、アラームフラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。前述した各種の
アラームフラグA〜Cおよび後述するアラームフラグ
D,Eのいずれかがセットされている場合にはS53に
YESの判断がなされてそのままサブルーチンプログラ
ムが終了する。またアラームフラグがセットされていな
い場合にはS54ヘ進み、プロセスフラグが「0」であ
るか否かの判断がなされる。このプロセスフラグとは、
遊技状態に応じて順序正しく遊技制御を行なうための識
別用データである。プロセスフラグが「0」のときに
は、後述するように図17S75の通常処理が行なわれ
る。その場合にはS54によりYESの判断がなされて
S59へ進む。一方、プロセスフラグが「0」でない場
合にはS55へ進み、プロセスフラグが「3」であるか
否かの判断がなされる。プロセスフラグが「3」のとき
には、後述するように図17のS77により1,2回開
閉後処理が行なわれる。この1,2回開閉処理後は、打
玉の始動入賞に伴う可変入賞球装置3の1回または2回
の開閉処理が実行し終わった後の処理である。プロセス
フラグが「3」のときにはS59へ進むが、「3」でな
いときにはS56へ進み、プロセスフラグが「6」であ
るか否かの判断がなされる。プロセスフラグが「6」の
ときにも後述するようにS78の1,2回開閉後処理が
なされる。この場合にも、制御がS59に進むが、プロ
セスフラグが「6」でないときにはS57へ進む。
【0118】S57では、プロセスフラグが「11」で
あるか否かの判断がなされる。プロセスフラグが「1
1」のときには、後述するように図17のS81に示す
18回開閉後処理がなされる。この18回開閉後処理
は、特定遊技状態(大当り状態)が発生して可変入賞球
装置3が最大18回開閉する第1の状態にする制御の終
了後の制御である。プロセスフラグが「11」でない場
合にはそのままサブルーチンプログラムが終了するが、
「11」の場合にはS58へ進み、入賞個数カウンタが
「0」であるか否かの判断がなされる。入賞個数カウン
タが「0」のときにはこのサブルーチンプログラムが終
了するが、始動口10a,10bのいずれかに打玉が入
賞すればS521によりカウンタBに対し「1」加算更
新されるために、S58によりNOの判断がなされS5
9へ進み、プロセスフラグを「1」にする処理がなされ
る。その結果、図17のプロセス制御ではS76の1,
2回開閉前処理が実行されることとなる。
【0119】図13は、S7に示すスイッチ処理の2回
始動入賞判定(始動口12への入賞判定)のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。この2回始
動入賞判定サブルーチンプログラムは、図12に示した
1回始動入賞判定のサブルーチンプログラムとほとんど
同様の内容であり、相違点といえば、チェックカウンタ
が最大のときにはS605によりアラームフラグDがセ
ットされる点と、それに応じてS607によりアラーム
フラグDをクリアする点で、S67によりプロセスフラ
グを「4」にする点である。S67によりプロセスフラ
グが「4」にセットされれば、図17のプロセス制御の
実行の際にS76の1回,2回開閉前処理がなされるこ
ととなる。
【0120】図14は、S7に示されたスイッチ処理の
うちの入賞チェック処理のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。この入賞チェック処理は、遊
技領域2に向けられた通常入賞口29,30,31に関
する入賞チェック処理である。なお、各々の通常入賞口
に対して、各々の入賞チェック処理を行なうが、すべて
同様の処理になる。S110により応答がONになった
か否かの判断がなされる。遊技制御用マイクロコンピュ
ータ231のI/Oポートのうちの入賞口スイッチ24
0a〜240eの検出信号が入力されるポート部門がO
Nになったか否かの判断がこのS110によりなされ
る。ポートがONになっていると判断された場合にはS
111へ進み、チェックカウンタが最大になっているか
否かの判断がなされ、最大になっている場合にはS11
4へ進み、アラームフラグEをセットする処理がなされ
た後にサブルーチンプログラムが終了する。一方、最大
になっていない場合にはS112へ進み、チェックカウ
ンタを「1」加算更新する処理がなされ、S113へ進
み、入賞タイミングである否かの判断がなされる。チェ
ックカウンタの値がたとえば「3」になっている場合に
はS113によりYESの判断がなされS117へ進
み、カウンタCを「1」加算更新する処理がなされてサ
ブルーチンプログラムが終了する。
【0121】一方、ポートがONになっていないと判断
された場合にはS115へ進み、チェックカウンタをク
リアする処理がなされ、S116により、アラームフラ
グEをクリアする処理がなされた後サブルーチンプログ
ラムが終了する。なお、アラームフラグEは、入賞口ス
イッチ240a〜240eそれぞれに対応してアラーム
内容が異なるようにその内訳がアラームフラグEa〜E
eと5種類に分かれている。
【0122】図15は、図7に示されるS9における前
半終了判定処理のフローチャートである。図15を参照
して、S68において開閉回数が15回目であるか否か
の判断が行なわれる。判断の答がNOであればこのサブ
ルーチンは直ちに終了するが、それ以外の場合には制御
はS69に進む。S69においては、プロセスフラグが
8であるか否か、すなわち玉受部材4a,4bの18回
開閉動作中の前半動作実行中であるか否かについての判
断が行なわれる。判断の答がYESであれば制御はS7
0に進み、それ以外の場合にはこのサブルーチンは直ち
に終了する。S70においては、プロセスフラグに9が
セットされる。すなわち、図13に示される前半終了判
定処理により、玉受部材4a,4bの開閉回数が15回
目に達した時点でプロセスは開閉動作の後半に進み、そ
れ以外の場合にはプロセスは変化しない。
【0123】図16は、図7のS10に示される有効V
判定処理のフローチャートである。図16を参照して、
S71において、有効Vフラグがセットされているか否
かについての判断が行なわれる。判断の答がNOであれ
ば特定入賞口への有効な入賞がなかったものと判断され
てこのサブルーチンは直ちに終了する。それ以外の場合
には制御はS72に進む。S72においては、アラーム
フラグがセットされているか否かについての判断が行な
われる。判断の答がYESであれば遊技機が異常状態で
あるということであるからこのサブルーチンは直ちに終
了し、それ以外の場合のみ制御はS73に進む。S73
においては、プロセスフラグに7がセットされる。ま
た、継続回数カウンタに1が加算される。プロセスフラ
グが7であるということは、特定入賞口への有効な入賞
の判定の後、玉受部材4a,4bが開閉動作を開始する
までの所定時間(本実施の形態の場合には3.0秒)の
期間であることを示す。S73の後このサブルーチンは
終了する。
【0124】図17は、図7のS15に示されるプロセ
ス制御処理のフローチャートである。S74において、
プロセスフラグがどのような値であるかについての判断
が行なわれ、プロセスフラグが0の場合にはS75に、
1または4の場合にはS76に、2または5の場合には
S77に、3または6の場合はS78に、7の場合には
S79に、8、9または10の場合にはS80に、11
の場合にはS81にそれぞれ制御が進む。これら各ステ
ップで行なわれる処理については後述するが、予め簡単
に説明しておくと、S75においては、通常制御動作が
行なわれる。S76においては、始動入賞口に入賞があ
った場合の玉受部材4a,4bの1回または2回開閉の
前処理が行なわれる。S77においては、玉受部材4
a,4bの1回または2回開閉動作中の処理が行なわれ
る。S78においては、玉受部材4a,4bの1回また
は2回開閉後の動作が行なわれる。S79においては、
大当たり動作における、玉受部材4a,4bの18回の
開閉動作前の処理が行なわれる。S80においては玉受
部材4a,4bの18回開閉動作中の処理が行なわれ
る。S81においては玉受部材4a,4bの18回開閉
後、通常動作に復帰するまでの処理が行なわれる。プロ
セスフラグが1,2,3の場合には玉受部材の1回開閉
動作が、4,5,6の場合には2回開閉動作がそれぞれ
行なわれる。プロセスフラグが8の場合には玉受部材の
18回開閉中の前半動作が、9の場合には後半動作がそ
れぞれ行なわれる。また、プロセスフラグが10の場合
には玉受部材の最終の開放動作における処理が行なわれ
る。最終回においてはその前後の遊技機の動作が異なる
のみならず、効果音やランプ、LEDなどの動作の通常
の大当たり時と異ならせており、遊技者の興趣を最大限
盛り上げるようにしている。
【0125】図18は、図7のS15において行なわれ
るデータセット処理のフローチャートである。図18を
参照して、S82においてプロセスフラグの値に応じ
て、対応するアドレスのソレノイド・ランプ・音・LE
D・モータ制御データなどが所定の格納場所にセットさ
れる。これにより、プロセスフラグの値すなわち遊技状
態に応じて遊技機の動作が異なったものとなる。S82
の後このサブルーチンは終了する。
【0126】図19は、図7のS15において行なわれ
るV受付時間制御のフローチャートである。S83にお
いて、V受付タイマが終了しているか否かについての判
断が行なわれる。判断の答がYESであればV受付時間
は既に終了しているということであるからこのサブルー
チンは直ちに終了する。S83における判断の答がNO
であれば制御はS84に進み、V受付タイマの値が1減
算される。S84の後このサブルーチンは終了する。図
7のS15の処理が1回実行されるたびにV受付タイマ
は1減算される。V受付タイマは、後述するように図2
3のS91や図26のS102でセットされるタイマで
ある。このタイマは、玉受部材4a,4bが、始動入賞
口への入賞のために1回または2回開閉した後、あるい
は大当り動作時に最大18回開閉した後閉成した後で、
可変入賞球装置内に滞留していた玉が遅れて特定入賞口
に入賞する可能性があるため、これら遅れ玉を確実に検
出するために、玉受部材の閉成後所定の時間V受付を有
効とするために設けられたものである。図7のS15が
1回実行されるたびにこのV受付タイマが1減算されて
所定回数プログラムが実行されることにより玉受部材の
閉成後所定時間後にV受付が終了される。
【0127】図20は、図7のS14に示されるアラー
ム時データセット処理のフローチャートである。図20
を参照して、S85においてアラーム時ランプデータ、
アラーム時音データ、ソレノイドOFFデータ、打球禁
止データがそれぞれセットされる。S85の後このサブ
ルーチンは終了する。S85においてセットされるデー
タにより、遊技機のランプによって表示される状態がア
ラーム状態を示すものとなり、スピーカ66(図4参
照)で発生される音がアラームを示す音となる。またソ
レノイド5a,5bおよび駆動モータ94の動作はオフ
される。その結果、可変入賞球装置3は閉成し、かつ、
打玉を遊技領域2へ打込めない打球不能状態となる。
【0128】図21は、図17のS75において行なわ
れる通常制御動作のフローチャートである。通常制御動
作とは、始動入賞口への入賞玉の検出前であって、かつ
前回の大当たり制御終了後、V受付タイマが終了した後
に行なわれる遊技機動作のことをいう。図21を参照し
て、S86において、入賞個数カウンタ、継続回数カウ
ンタ、ソレノイドデータ終了フラグ、カウント通過フラ
グがそれぞれクリアされる。念の為にそれぞれのカウン
タについて説明を繰り返しておくと、入賞個数カウンタ
はカウントスイッチ6a,6bによって検出された入賞
玉の個数をカウントするものである。継続回数カウンタ
は、大当たり継続動作時の可変入賞球装置3による大当
たり継続動作の回数をカウントするためのものである。
ソレノイドデータ終了フラグは、大当たり動作の終了条
件発生時などに玉受部材4a,4bを駆動するためのソ
レノイドデータの終了に達したか否かを示すフラグであ
る。カウント通過フラグは、大当たり動作時に、カウン
トスイッチ6a,6bのいずれかを遊技玉が通過したこ
とを示すフラグである。カウント通過フラグは図8のS
28を参照して既に説明されたように、アラームフラグ
をセットすべきか否かを判断するために使用される。S
86の後このサブルーチンは終了する。
【0129】図22は、図17のS76において行なわ
れる1回または2回の開閉前の処理のフローチャートで
ある。図22を参照して、S87において、ソレノイド
データ終了フラグがセットされているか否かの判断が行
なわれる。判断の答がNOであれば制御は直接S89に
進み、それ以外の場合には制御はS88を経てS89に
進む。S88においては、プロセスフラグに1が加算さ
れる。すなわち、開閉前の待ち時間(本実施の形態では
1.5秒)が経過したことに応答して、プロセスがさら
に1つ先に進められ、1回または2回開閉中動作に移る
ことになる。S89においては、ソレノイドデータ終了
フラグがクリアされる。S89の後このサブルーチンは
終了する。
【0130】図23は、図17のS77に示される1回
または2回開閉中処理のフローチャートである。S90
において、1回または2回開閉中プロセスのソレノイド
データが最後まで読み込まれたか否かを表わすソレノイ
ドデータ終了フラグがセットされているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答がNOであれば制御は直
接S92に、それ以外の場合には制御はS91を経てS
92にそれぞれ進む。S91においては、V受付タイマ
に所定の値(本実施の形態では3.5秒に対応する値)
がセットされる。これにより、玉受部材4a,4bの開
閉動作終了後所定時間の間特定入賞口への入賞が有効と
して扱われる。S91ではさらに、プロセスフラグが1
加算されて遊技状態が次のプロセスに進むことになる。
S92においては継続回数カウンタがクリアされ、ソレ
ノイドデータ終了フラグがクリアされる。S92の後こ
のサブルーチンは終了する。
【0131】図24は、図17のS78に示される1回
または2回開閉後処理のフローチャートである。S93
において、1回または2回開閉後プロセスのためのソレ
ノイドデータの終了まで達したか否かを示すソレノイド
データ終了フラグがセットされているか否かについての
判断が行なわれる。判断の答がNOであれば制御は直接
S95に進み、それ以外の場合にはS94を経てS95
に進む。S94においては、プロセスフラグが0に戻さ
れ、動作は通常状態とされる。S95においてはソレノ
イドデータ終了フラグがクリアされる。S95の後この
サブルーチンは終了する。
【0132】図25は、図17のS79で示される18
回開閉前のプロセスのフローチャートである。図25を
参照して、S96において、18回開閉前のプロセス用
のソレノイドデータが最後まで読み込まれたか否かを表
わすソレノイドデータ終了フラグがセットされているか
否かについての判断が行なわれる。判断の答がNOであ
れば制御は直接S100に、それ以外の場合にはS97
〜99を経てS100にそれぞれ進む。S97において
は、18回開閉前動作が終了し、18回開閉中の動作に
移行するということであるからプロセスフラグに8がセ
ットされる。S98においては、継続回数カウンタが1
5であるか否かについての判断が行なわれる。これは、
継続回数が15回の場合には、最終の開放動作であるた
めそのように遊技機の動作を通常の開放動作と異ならせ
る必要があるためである。S98における判断の答がN
Oであれば制御は直接S100に、それ以外の場合には
制御はS99を経てS100にそれぞれ進む。S99に
おいては、最終の開放動作であるということであるか
ら、プロセスフラグに10がセットされる。S100に
おいては、V受付タイマと、ソレノイドデータ終了フラ
グと、入賞個数カウンタと、有効Vフラグと、カウント
通過フラグとがそれぞれクリアされる。S100の後こ
のサブルーチンは終了する。
【0133】図26は、図17のS80に示される18
回開閉中動作の処理のフローチャートである。S101
において、18回開閉中プロセスのためのソレノイドデ
ータの終了まで達したか否かを示すソレノイドデータ終
了フラグがセットされているか否かについての判断が行
なわれる。判断の答がNOであれば制御は直接S103
に、それ以外の場合は制御はS102を経てS103に
それぞれ進む。S102においては、18回開閉中動作
が終了し次の18回開閉後動作にプロセスを移す必要が
あることから、プロセスフラグに11がセットされる。
また、18回開閉動作終了後も特定入賞口に入賞するパ
チンコ玉を有効玉とするために、V受付タイマに所定の
値がセットされる。これにより、玉受部材4a,4bの
閉成後も所定時間(本実施の形態の場合には3.5秒)
の間は特定入賞口へのパチンコ玉の入賞が有効とされ
る。S103においては、ソレノイドデータ終了フラグ
がクリアされる。
【0134】図27は、図17のS81に示される18
回開閉後動作のサブルーチンである。図27を参照し
て、S104において、入賞個数カウンタが「0」であ
るか否かの判断がなされる。入賞個数カウンタの値が
「0」の場合にはS105へ進み、アラームフラグHを
セットする処理がなされた後S108へ進む。このアラ
ームフラグHは、前述したS42でも説明したように、
特定遊技状態(大当り状態)となり可変入賞球装置3の
玉受部材4a,4bが18回開閉したにもかかわらず入
賞玉がカウントスイッチ6a,6bにより1個も検出さ
れなかった場合にセットされるものである。玉受部材4
a,4bが18回開閉すれば、少なくとも1個はパチン
コ玉が可変入賞球装置3内に入賞してカウントスイッチ
6aまたは6bにより検出されるのであり、それが全く
検出されなかったということは、そのカウントスイッチ
6a,6bと入賞口スイッチ240とが差し替えられて
いる不正が行なわれていることが予測される。そのよう
な場合に、このS105によりアラームフラグHをセッ
トするのである。
【0135】一方、S104によりNOの判断がなされ
た場合にS106に進み、18回開閉後処理のためのソ
レノイドデータが終了まで達したか否かを示すソレノイ
ドデータ終了フラグがセットされているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答えがNOであれば18回
開閉後プロセス実行中であるから制御は直接S108に
進む。それ以外の場合には18回開閉後プロセスが終了
したということであるから、制御はS107に進み、プ
ロセスフラグが0に戻され、遊技機の動作が通常動作に
戻ることになる。S107の後制御はS108に進む。
S108においては、ソレノイドデータ終了フラグがク
リアされる。S108の後このサブルーチンは終了す
る。
【0136】次に、図28〜図32とを参照して、遊技
制御用マイクロコンピュータ31が実行する入賞球信号
処理と入賞球確認処理の内容を詳細に説明する。なお、
各処理は遊技制御用マイクロコンピュータ31がリセッ
トされる2msec毎に1回実行される。
【0137】遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、玉タンク54等の玉が欠乏した場合の玉切れ警告や
余剰玉受皿(下皿)が満タンとなった場合の満タン警告
を行なうとともに、以下に説明する処理の過程のおい
て、各種エラーの処理を実行する。
【0138】入賞球信号処理においては、まず、賞球カ
ウントスイッチがオンしたか否かを判断する(SC1
1)。賞球カウントスイッチのオンを検出すると、2.
9msecが経過するまでの間で賞球カウントスイッチ
のオフを待つ(SC12、SC15)。通常は、賞球カ
ウントスイッチがオンしてから2.9msec以内に賞
球カウントスイッチがオフし、賞球カウントスイッチが
オフすることに基づいて賞球が1つ払出されたものとし
て賞球の払出数がカウントされる。しかしながら、2.
9msecが経過するまでの間で賞球カウントスイッチ
がオフしない場合には、賞球個数カウントスイッチ断線
/短絡エラーが発生したと判断してエラー処理を実行す
る(SC16)。この賞球個数カウントスイッチ断線/
短絡エラーとは、賞球カウントスイッチ6a,6bの配
線が断線または短絡(ショート)した場合のエラーであ
る。
【0139】このようなエラーが発生すれば、遊技制御
用マイクロコンピュータ31は、枠ランプ(遊技効果ラ
ンプ)228を所定の態様で点滅させ、打球禁止信号を
発射制御回路91に出力して打球発射不能状態にする。
【0140】一方、SC12で賞球カウントスイッチが
オフすれば、払出中フラグがオンしているか否かを判断
する。賞球払出中フラグは、後述するように賞球個数信
号が出力されていることを条件としてSC27でセット
されるフラグである。このフラグに基づいて遊技制御用
マイクロコンピュータ231は賞球の払出中であるか否
かを判断する。賞球払出中フラグがオンにセットされて
いないにもかかわらずSC11およびSC12で賞球カ
ウントスイッチがオン/オフした場合には賞球動作中以
外の通常時に払出が検出されたために、通常時払出エラ
ーが発生したと判断してエラー処理1を実行する(SC
14)。
【0141】このエラー処理1は、遊技制御用マイクロ
コンピュータ231が、遊技効果ランプ228を所定の
態様で点滅させ、遊技盤面を動作停止状態にし、さら
に、発射制御回路91に打球禁止信号を出力し、打球発
射不能状態にする。そして所定時間(たとえば3秒)が
経過した時点でエラー処理1を終了させて入賞球信号処
理に復帰する。
【0142】SC13で賞球払出中フラグがオンしてい
る場合には、賞球動作中に検出された賞球であると判断
し、賞球カウント数を加算更新(+1)する(SC1
7)。次に、タイマT1をスタートさせる(SC1
8)。このように、タイマT1は、賞球カウントスイッ
チがオフしたことに基づいてスタートされる。このタイ
マT1がタイマアップするまでの間に賞球カウントスイ
ッチがオン/オフしない場合には賞球払出制御用マイク
ロコンピュータ32により賞球の払出制御が終了したも
のとみなし、SC32を用いて後述するように払出個数
のチェックが行なわれる。
【0143】SC11で賞球カウントスイッチがオンし
ていない場合には、タイマT1が動作中であるか否かを
判断する(SC19)。タイマT1が動作中でない場合
には、入賞が検出されているか否か確認する(SC2
0)。具体的には、前述したRAM231bのカウンタ
(カウンタA,B,C)が参照されて入賞が検出されて
いるか否かが判断される。入賞が検出されていなければ
処理を終了する。一方、入賞が検出されいる場合には、
SC201によるアラームフラグがセットされているか
否かの判断がなされる。前述したアラームフラグA〜E
のいずれかがセットされていればこのサブルーチンが終
了するが、セットされていない場合には、以下の優先順
序に従って入賞に応じた賞球個数信号が出力される。ま
ず、カウントスイッチ6a,6bで入賞が検出されたの
か否かを判断する(SC21)。具体的には、カウント
スイッチ6a,6bの検出信号を記憶するためのカウン
タAに記憶値があるか否かを判断する。この実施の形態
では、大入賞口を経た入賞については15個の賞球を払
出す。よって、カウントスイッチ6a,6bで入賞が検
出されていた(カウンタA>0)ときには賞球予定数に
15を設定し(SC28)、次いでカウンタAを更新
(−1)する(SC29)。
【0144】カウントスイッチ6a,6bで入賞が検出
されていない場合には、始動口スイッチ11a,11
b,13で入賞が検出されたのか否かを判断する(SC
22)。具体的には、始動口スイッチ11a,11b,
13の検出信号を記憶するためのカウンタBに記憶値が
あるか否かを判断する。この実施の形態では、始動口1
0a,10b,12を経た入賞については6個の賞球を
払出す。よって、始動口スイッチ11a,11b,13
で入賞が検出されていた(カウンタB>0)ときには賞
球予定数に6を設定し(SC30)、次いでカウンタB
を更新(−1)する(SC31)。カウントスイッチ6
a,6b、始動口スイッチ11a,11b,13のいず
れによっても入賞が検出されていない場合には、各入賞
口スイッチ240(240a〜240e)のいずれかで
入賞が検出されたと判断できる。具体的には、各入賞口
スイッチ240の検出信号を記憶するためのカウンタC
に記憶値があると判断できる。この実施の形態では、一
般入賞口29〜31を経た入賞球については10個の賞
球を払出すために、SC22でNOと判断できる場合に
は賞球予定数に10を設定し(SC23)、次いでカウ
ンタCを更新(−1)する(SC24)。
【0145】以上のように、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ231は、複数の入賞検出用スイッチから同時に
検出信号が入力された場合であっても、所定の優先順序
に従って各検出信号に対応する払出制御を行なう。
【0146】SC24、SC29、SC31の後、遊技
制御用マイクロコンピュータ231は、検出フラグをオ
ンに設定する(SC25)。検出フラグは、いずれかの
入賞口で入賞が検出されたことを示すフラグである。こ
の検出フラグは、後述する入賞球確認処理のSD4でオ
フに設定される。その後、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ231は、賞球予定数に応じた賞球個数信号を出力
する(SC26)。次に、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ231は、賞球払出中フラグをオンとして(SC2
7)処理を終了する。
【0147】SC19のステップでタイマT1が動作中
である場合にはタイマT1がタイムアウトしたか否かを
判断する(SC32)。タイムアウトしていなければタ
イマT1のタイマ値の範囲で賞球の払出しが継続中であ
るために処理を終了する。
【0148】タイマT1の値(タイマ起動時からタイム
アウトするまでの時間)は、賞球制御用マイクロコンピ
ュータ232により賞球が1つ払出される払出周期(賞
球カウントスイッチがオンした後、再度オンするまでの
期間)よりも長く設定されている。したがって、正常に
払出しが行なわれているときには、最後の払出しを除い
て、タイマT1がタイムアウトするよりも先に賞球カウ
ントスイッチのオン(SC11)が発生する。すなわ
ち、正常に払出しが行なわれているときには、タイマT
1は、最後の払出しが行なわれた後に初めてタイムアウ
トする。
【0149】SC32において、タイマT1がタイムア
ウトすると、遊技制御用マイクロコンピュータ231
は、賞球カウント数と賞球予定数とを比較する(SC3
3)。正常に払出しが完了した場合には、それらは一致
する。この場合には、賞球個数信号をオフ状態にし(S
C34)、賞球払出フラグをオフして処理を終了する
(SC35)。
【0150】タイマT1がタイムアウトしたときに賞球
カウント数と賞球予定数とが一致していなかった場合に
は、遊技制御用マイクロコンピュータ231は、どちら
が多いのかチェックする(SC36)。賞球カウント数
が賞球予定数に満たない場合、すなわち払出不足と判断
される場合には、賞球払出制御用マイクロコンピュータ
232へ補正払出指定のコマンドデータを出力する(S
C39)。これにより、賞球払出制御用マイクロコンピ
ュータ232では不足する賞球の払出制御が行なわれ
る。次に、タイマT1を再スタートする(SC40)。
その後、処理を終了する。一方、賞球カウント数が賞球
予定数を超える場合には、「払出球過大エラー」が発生
したと判断して賞球個数信号をオフにし(SC37)、
エラー処理1を実行する(SC38)。
【0151】前述したエラー処理1が実行されることに
より、エラーが発生してから3秒が経過するまでの間、
打球発射が禁止されるとともに、遊技効果ランプ28が
所定の態様で点滅する。エラー処理1を実行した後、遊
技制御用マイクロコンピュータ31は入賞球信号処理を
終了する。
【0152】図31は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ231によって実行される入賞球確認処理を示すフロ
ーチャートである。まず、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ231は、検出フラグがオンしているか否かを判断
する(SD1)。検出フラグは、いずれかの入賞口で入
賞が検出されたことを示すフラグである。検出フラグが
オンしている場合には、始動口スイッチ11a,11
b,13、カウントスイッチ6a,6b、入賞口スイッ
チ240(240a,240b,240c,240d,
240e)のうちのいずれかで新たな入賞が検出されて
いる。この場合には、入賞カウンタを加算更新(+1)
する(SD2)。ここで入賞カウンタは、各種入賞口に
対応して個別に設けられた入賞検出用スイッチで入賞が
検出されることに基づいて加算更新され、全入賞球検出
スイッチ171で入賞球が検出されること基づいて減算
更新されるカウンタである。つまり、入賞カウンタは、
各入賞口で検出された入賞のうち、全入賞球検出スイッ
チ171で検出されていない入賞数をカウントするカウ
ンタである。次に、検出フラグをオフに設定する(SD
4)。次に、SD5に進む。
【0153】一方、SD1で検出フラグがオンに設定さ
れていないと判断した場合には、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ231は、入賞カウンタが0であるか否かを
判断する。入賞カウンタが0の場合には、処理を終了さ
せる。一方、入賞カウンタが0でない場合にはSD5に
進む。
【0154】SD5では、全入賞球検出スイッチ171
がオンしたか否かを判断する。全入賞球検出スイッチ1
71がオンした場合には入賞球が検出されたために、入
賞カウンタを減算更新(−1)し(SD6)、賞球タイ
マをリセット(=0)する(SD7)。その後、処理を
終了する。一方、全入賞球検出スイッチ171がオンし
ていない場合には、賞球タイマを加算更新(+1)する
(SD8)。そして、賞球タイマのタイマ値が所定値に
達しておりタイムオーバーしているか否かを判断する
(SD9)。タイムオーバーしている場合には入賞口の
スイッチから入賞検出信号が検出されたにもかかわらず
全入賞球検出スイッチ171で入賞球が検出されていな
いために、「入賞球未検出エラー」が発生したと判断し
て未検出エラー報知タイマをセットする(SD10)。
その後、SD6に進む。未検出エラー報知タイマがセッ
トされることにより、後述する未検出エラー報知処理
(図32参照)においてエラー報知のための制御が実行
される。
【0155】図32は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ231が実行する未検出エラー報知処理を示すフロー
チャートである。この未検出エラー報知処理を遊技制御
用マイクロコンピュータ231が実行することにより、
全入賞球検出スイッチ171で検出されなかった入賞の
発生したことが所定時間にわたって報知される。まず、
遊技制御用マイクロコンピュータ231は、未検出報知
タイマがセットされているか否か(未検出報知タイマ>
0)を判断する(SE1)。未検出報知タイマがセット
されていない場合には、処理を終了する。一方、未検出
報知タイマがセットされている場合には、エラー表示要
求をセットする(SE2)。これにより、遊技効果ラン
プ228がエラーの内容に応じた所定の態様で点滅す
る。なお、遊技盤面は動作停止の状態とならず、通常状
態が維持される。次に、未検出エラー報知タイマを減算
更新(−1)する(SE3)。この後、未検出エラー報
知処理を終了する。その後、未検出エラー報知処理が実
行される毎にSE3で未検出エラー報知タイマが減算更
新される。そして、未検出エラー報知タイマ=0となれ
ば、SE1でNOの判断がなされ、エラー報知がなされ
なくなる。
【0156】次に、図33,図34を参照して、賞球払
出用マイクロコンピュータ232が実行する賞球モータ
制御処理の内容を詳細に説明する。
【0157】図33,図34は賞球モータ制御処理を示
すフローチャートである。まず、賞球モータ制御処理で
使用される各種タイマについて説明する。
【0158】(1) タイマT2:賞球個数信号に対応
する払出予定数の払出が完了したと判断されたとき、す
なわち、払出予定数に対応した賞球モータ駆動時間が経
過したときにセットされる。このタイマT2がタイムア
ップしたときに賞球個数信号がオフしていなければ、遊
技制御用マイクロコンピュータ231から不正払出指令
のコマンドデータ(SC39)が入力されることを条件
として、さらに1個の払出制御が行なわれる。これによ
り、払出不足の賞球の追加払出が行なわれる。なお、遊
技制御用マイクロコンピュータ31で用いられるタイマ
T1との関係は、T1<T2である。
【0159】(2) タイマT11:賞球モータ289
Aを駆動開始したとき、または1個の賞球払出を終了し
たときにセットされ、タイムアップすると賞球モータ位
置センサ300Aのエラーとされる。すなわち、賞球モ
ータ位置センサ300Aのオンチェックタイマである。 (3) タイマT12:賞球モータ位置センサ300A
がオンするときセットされ、タイムアウトすると賞球モ
ータ位置センサ300Aのエラーとされる。すなわち、
賞球モータ位置センサ300Aのオフチェックタイマで
ある。
【0160】また、賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ232は、賞球個数信号が伝送される賞球個数ケーブ
ルが正しく接続された状態であるか否かを判断する(S
F1)。賞球個数ケーブルが正しく接続された状態でな
い場合には、賞球個数ケーブルに接続エラーが発生した
と判断してエラー処理3を実行する(SF2)。
【0161】このエラー処理3は、賞球払出制御用マイ
クロコンピュータ32が、ブザー基板75に接続された
ブザー75aから警報を発生させるためのブザー信号を
出力し、次に打球禁止信号を発射制御回路91へ出力し
て打球不能状態にする。その後、賞球モータ制御処理に
復帰し、再度処理が前記SF1に戻る。SF1で賞球個
数ケーブルが正しく接続されていると判断された場合に
は、エラー処理3への移行が中止されてSF3に処理が
進む。これにより、ブザー75aからの警告が止み、ま
た、打球可能な状態となる。
【0162】SF3では、賞球個数信号が入力されたか
否かを判断する。賞球個数信号が入力されていない場合
には再度前記SF1の処理が実行される。一方、賞球個
数信号が入力された場合には、賞球個数信号が示す払出
予定数に対応する賞球モータ駆動時間を設定し(SF
4)、賞球モータ289Aを駆動開始する(SF5)。
続いて、賞球払出制御用マイクロコンピュータ232
は、タイマT11を起動する(SF6)。次に、賞球払
出制御用マイクロコンピュータ232は、賞球モータ位
置センサ300Aがオンするのを待つ(SF7)。そし
て、賞球モータ位置センサ300Aがオンする毎にタイ
マT11がタイムアウトした場合(SF12でNO)に
は、エラー処理4を実行する(SF14)。
【0163】このエラー処理4では、賞球払出制御用マ
イクロコンピュータ232が、賞球モータ289Aを逆
転駆動させるなどして玉詰まり等によるエラーを復旧さ
せる動作を行ない、エラーの復旧が確認できた場合には
処理を終了する。しかし、エラーが復旧しない場合に
は、玉噛みエラーが発生したと判断してブザー信号を出
力して所定の警告音がブザー75aから発せられるよう
に制御する。そして、リセットスイッチ400Aにより
リセット信号が入力されれば、ブザー信号をオフし、エ
ラー処理4を得て賞球モータ制御に復帰する。
【0164】一方、SF7で賞球モータ位置センサのオ
ンが検出された場合にはタイマT11を停止して(SF
8)、タイマT12を起動する(SF9)。その後、賞
球払出制御用マイクロコンピュータ32は、賞球モータ
位置センサ300Aがオフするのを待つ(SF10)。
【0165】賞球モータ位置センサ300Aがオフする
前にタイマT12がタイムアウトすると、前記SF14
のエラー処理4を実行する。タイマT12がタイムアウ
トする前に賞球モータ位置センサ300Aがオフすれ
ば、タイマT12を停止して(SF11)、賞球個数信
号に応じて設定したモータ駆動予定時間が経過したか否
かを判断する(SF15)。モータ駆動予定時間が経過
していない場合には、賞球個数信号の信号状態は変化し
ていないかどうかをチェックする(SF16)。賞球個
数信号が一旦入力されるとその賞球個数信号に基づいた
払出しがすべて終わるまでの間、その賞球個数信号は同
一の信号状態を維持する。モータ駆動予定時間が経過し
ていないにもかかわらず賞球個数信号が変化した場合に
は、「賞球個数信号エラー」が発生したと判断して前述
したエラー処理3を実行する(SF17)。これによ
り、ブザー75aから警報が発せられる。その後、遊技
場の係員等により適切な処置が施され、リセットスイッ
チ400Aが押圧されたことを条件として(SF1
8)、処理が前記SF15に移行する。
【0166】賞球個数信号が異常に変化することなく、
モータ駆動予定時間が経過した場合には、払出予定数の
賞球の払出しがすべて完了したものとみなし賞球モータ
289Aをオフにする(SF19)。次に、タイマT2
をスタートさせ(SF20)、タイマT2がタイムアウ
トするまでの間に賞球個数信号がオフするのを待つ(S
F21、SF23)。そして、タイマT2がタイムアウ
トするまでの間に賞球個数信号がオフした場合には払出
予定数の賞球が正確に払出されたものとみなし、タイマ
T2をストップして(SF22)、賞球モータ制御処理
を終了する。一方、タイマT2がタイムアウトしてもな
お賞球個数信号がオフしていない場合には実際に払出さ
れた賞球数をカウントしている遊技制御用マイクロコン
ピュータ231側で賞球の払出数不足を検出しているこ
とが考えられる。そこで、この場合には、遊技制御用マ
イクロコンピュータ231側から補正払出指定のコマン
ドデータが入力されたか否かを判断する(SF24)。
そして、補正払出指定コマンドデータが入力されていな
いにもかかわらず、賞球個数信号がオフしない場合には
エラー処理3を実行する(SF25)。一方、補正払出
指定のコマンドデータが入力された場合には、不足する
賞球を払出すために賞球モータ289Aを駆動した回数
が予め定められた最大補正回数に達しているかどうかを
判断する(SF26)。賞球払出制御用マイクロコンピ
ュータ232は、賞球が不足する場合、賞球を1つ払出
すために必要な駆動時間だけ賞球モータ289Aを駆動
して、再度、不足する賞球がすべて払出されたか否か、
すなわち、賞球個数信号がオフするか否かを確認する。
そして、賞球個数信号がオフしていない場合には、再
度、賞球を1つ払出すために必要な駆動時間だけ賞球モ
ータ289Aを駆動する制御を繰返し行なう。SF26
では、このような繰返し動作により賞球モータ289A
を駆動した回数が最大補正回数に達しているか否かが判
断されるのである。
【0167】最大補正回数に達していない場合には、補
正回数カウンタを加算更新し(SF27)、賞球モータ
289Aを繰返し駆動する回数を計数する。次に、払出
予定数=1に対応するモータ駆動時間を設定する(SF
28)。そして、前記SF5に移行して、払出予定数=
1に対応するモータ駆動時間だけ賞球モータ289Aを
駆動する処理を実行する。その後、SF6〜SF20の
処理を再度実行し、賞球個数信号がオフしたかどうかを
再度確認する(SF21)。そして、タイマT2がタイ
ムアウトするまでの間に賞球個数信号がオフしない場合
には補正払出指定コマンドデータが継続して入力されて
いることを条件として、再度、賞球モータ289Aを駆
動した回数が最大補正回数に達しているか否かを判断す
る(SF26)。そして、最大補正回数に達しないこと
を条件として、不足する賞球をさらに1つ払出す補正処
理が繰り返される。これにより、賞球数の補正が行なわ
れる。
【0168】補正処理が最大補正回数だけ実行されたに
もかかわらず、賞球個数信号がオフにならない場合(S
F26でNO)には、「賞球通路球詰まりエラー」が発
生したと判断して、ブザー信号がオンにセットされる
(SF29)。これにより、ブザー75aによってその
旨が報知される。次に、リセットスイッチ400Aが遊
技場の係員等により操作されたか否かを判断する(SF
30)。リセットスイッチからの検出信号が入力されな
い場合には、継続してブザー75aから警告音が発せら
れる。一方、遊技場の係員等により適切な処置が施さ
れ、リセットスイッチ400Aが操作された場合にはブ
ザー信号をオフにし(SF31)、補正回数カウンタを
リセットする(SF32)。その後、前記SF28に進
む。
【0169】図35は、第2実施の形態におけるメイン
ルーチンを示すフローチャートである。この図35のメ
インルーチンは、図7に示した第1の実施の形態におけ
るメインルーチンと類似しており、ここでは主に相違点
について説明する。
【0170】S13により、アラームフラグがセットさ
れているか否かの判断がなされ、セットされている場合
にはS14に進み、アラーム時データセットの処理がな
される。次にS141へ進み、アラームフラグGがセッ
トされているか否かの判断がなされる。このアラームフ
ラグGは、前述したS431によりセットされるもので
あり、可変入賞球装置3が第1の状態になっていないに
もかかわらずカウントスイッチ6a,6bにより玉が検
出された異常の発生時にセットされるフラグである。こ
のアラームフラグGがセットされていない場合にはリセ
ット待ち状態となる。一方、アラームフラグGがセット
されている場合にはS142へ進み、タイマフラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。まだタイマフ
ラグがセットされていない場合にはS143へ進み、タ
イマフラグをセットし、S144により、タイマをセッ
トする処理がなされてリセット待ち状態となる。
【0171】このS144によりセットされるタイマ
は、アラームフラグGをクリアして異常時制御を解除し
て通常の遊技状態に復帰させるための時間を計時するも
のであり、たとえば1分程度の時間を計時するものであ
る。S143によりタイマフラグがセットされた後の次
回のこのメインルーチンの実行に際しては、S142に
よりYESの判断がなされてS145へ進み、S144
によりセットされたタイマを「1」減算する処理がなさ
れ、S146に進み、タイマ>0であるか否かの判断が
なされる。この段階ではまだタイマが「0」すなわちタ
イムアウトしていないために、YESの判断がなされリ
セット待ち状態となる。
【0172】このメインルーチンを2msec毎に繰返
し実行してS147,S145,S146のステップを
繰返し実行することによりタイマが「0」すなわちタイ
ムアウトすれば、S146によりNOの判断がなされて
S147へ進み、アラームフラグGがクリアされ、S1
48に進み、タイマフラグがクリアされてリセット待ち
状態となる。つまり、この第2の実施の形態において
は、アラームフラグGがセットされて異常時制御が実行
された場合に、タイマによる所定時間の計時がなされる
ことにより自動的にアラームフラグGがクリアされて異
常時制御が解除され通常の遊技状態に復帰する。
【0173】S13によりアラームフラグがセットされ
ていないと判断された場合にはS15へ進み、プロセス
制御データをセットし、ソレノイドデータ制御、モータ
B・C制御、V受付時間制御、アラーム時データセット
による打球禁止データをクリアする各処理がなされる。
この図35のメインルーチン以外の各サブルーチンにつ
いては、第1実施の形態の各サブルーチン(図8〜図3
4)と同じである。
【0174】図36〜図38は、第3実施の形態におけ
るフローチャートである。図36は、第3実施の形態に
おけるメインルーチンを示すフローチャートであり、こ
こでは、図7に示した第1の実施の形態におけるメイン
ルーチンとの相違点を主に説明する。S13によりアラ
ームフラグがセットされているか否かの判断がなされ、
セットされている場合にはS131へ進み、カウンタ加
算禁止処理がなされる。このカウンタ加算禁止処理は、
カウントスイッチ6a,6bの検出出力に基づいてカウ
ンタAの加算更新処理を禁止するものであり、図38に
基づいて後述する。次にS14へ進み、アラーム時デー
タセット処理がなされてサブルーチンが終了する。一
方、S13によりアラームフラグがセットされていない
と判断された場合にはS15へ進み、図17のS15で
行なった各処理に加えてカウンタ加算禁止フラグをクリ
アする処理が行なわれる。このカウンタ加算禁止フラグ
は、S131によりカウンタ加算禁止処理がなされた結
果後述するS204によりセットされるフラグであり、
このフラグがセットされている場合には後述する図37
に基づいて説明するようにカウントスイッチ6a,6b
の検出出力に基づいたカウンタAの加算更新動作が行な
われない状態となる。その結果、カウントスイッチ6
a,6bの検出出力に基づいた景品玉の払出等の価値付
与制御が行なわれない状態となる。カウンタBとカウン
タCについても、加算更新するステップの前にS411
と同様のステップが設けられており、カウンタAと同様
に加算更新動作が行なわれなくなる。
【0175】図37は、カウント入賞処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートであり、図11に示した第1実
施の形態におけるカウント入賞処理との相違点について
ここでは説明する。まずS411により、カウンタ加算
禁止フラグがセットされているか否かの判断がなされ、
セットされている場合には何もせずにそのままこのサブ
ルーチンが終了する。一方、カウンタ加算禁止フラグが
セットされていない場合にはS42へ進み、カウンタA
を「1」加算更新し、カウント通過フラグをセットし、
アラームフラグHをクリアする処理がなされる。このア
ラームフラグHは、可変入賞球装置3が第1の状態にな
っている期間中玉が1個も入賞しなかったという異常状
態が発生した場合にセットされるフラグである。S42
の処理の結果、アラームフラグHがセットされた後遊技
場の係員がパチンコ遊技機のガラス枠を開成してパチン
コ玉を1個可変入賞球装置3内に投入してそれがカウン
トスイッチ6aまたは6bにより検出されることによ
り、そのアラームフラグHがクリアされる。
【0176】次にS421へ進み、プロセスフラグが
「0」であるか否かの判断がなされる。プロセスフラグ
が「0」すなわち通常処理(図17参照)が行なわれて
いる場合では、制御はS431へ進み、アラームフラグ
Gをセットする処理がなされる。つまり、通常処理が行
なわれている場合には、可変入賞球装置3の玉受部材4
a,4bが閉成して打玉が入賞できない状態になってい
るはずであり、そのような場合にはカウントスイッチ6
a,6bからの入賞玉の検出出力があるはずがなく、し
たがってこのカウント入賞のサブルーチンも実行される
はずがないのである。それにもかかわらず通常処理の実
行中にこのカウント入賞のサブルーチンが実行されると
いうことは、カウントスイッチ6a,6bの一方あるい
は両方が入賞口スイッチ240と差し替えられている不
正が予測される。そのような場合にはS431によりア
ラームフラグGをセットする処理がなされるのである。
S421によりプロセスフラグが「0」でないと判断さ
れた場合にはS43以降の処理が実行される。
【0177】図38は、カウンタ加算禁止処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【0178】S200により、カウンタ加算禁止フラグ
がセットされているか否かの判断がなされ、セットされ
ている場合にはこのサブルーチンプログラムが終了す
る。一方、セットされていない場合にはS201へ進
み、加算禁止待ちタイマがセット中であるか否かの判断
がなされる。この加算禁止待ちタイマとは、エラー状態
が発生してから打玉の入賞を無効にする無効制御を行な
うまでの遅延時間を計時するためのタイマである。たと
えば、4秒が5秒程度の時間を計時するものである。こ
の加算禁止待ちタイマがセット中でない場合にはS20
2へ進み、加算禁止待ちタイマをセットする処理がなさ
れる。
【0179】このカウンタ加算禁止処理の次回の実行に
際しては、加算禁止待ちタイマがセットされているため
にS201によりYESの判断がなされてS203へ進
み、加算禁止待ちタイマが「0」より大きいか否かの判
断がなされる。加算禁止待ちタイマがセットされてすぐ
の状態では、S203によりYESの判断がなされてS
205へ進み、加算禁止待ちタイマを「1」減算する処
理がなされる。このS203,S205の処理を繰返し
実行することにより、加算禁止待ちタイマが「0」とな
る。その段階で、S203によりNOの判断がなされて
S204へ進み、カウンタ加算禁止フラグをセットする
処理がなされる。その結果、前述したように、すべての
入賞口についてカウンタの加算動作を禁止する状態とな
る。図36〜図38に示したフローチャート以外につい
ては、第1実施例のものと同じである。
【0180】図39〜図41は、第4実施の形態におけ
るフローチャートを示す図である。図39はV入賞判定
のサブルーチン、図40はカウント入賞のサブルーチ
ン、図41は18回閉成後のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【0181】図39は、図8に示したV入賞判定のサブ
ルーチンと類似しており、その相違点は、S28により
カウント通過フラグがセットされていないと判断された
場合にはS31へ進み、アラームフラグFをセットする
処理がなされる点である。このアラームフラグFは、V
スイッチ9により特定入賞玉が検出されたにもかかわら
ずそれ以前にカウントスイッチ6a,6bのいずれにも
入賞玉が検出されていない異常のときにセットされるも
のである。つまり、Vスイッチ9により検出された玉は
それ以前に必ずカウントスイッチ6a,6bのいずれか
によって検出されているはずであり、それがカウントス
イッチ6a,6bのいずれでも検出されていないという
ことは、そのカウントスイッチ6a,6bと入賞口スイ
ッチ240とが差し替えられていることが予想される。
そのような場合に、アラームフラグFがセットされるの
である。このS31によりアラームフラグFがセットさ
れた場合には、S13によりYESの判断がなされるこ
ととなる。
【0182】図40は、図37の第3実施の形態におけ
るカウント入賞のサブルーチンと類似するものであり、
その相違点は、S42のステップ以前に行なわれていた
S411のカウント加算禁止フラグがセットされている
か否かの判断ステップが削除されている点と、S42に
おいて「アラームフラグHクリア」の代わりに「アラー
ムフラグFクリア」がなされる点である。その結果、ア
ラームフラグがセットされている場合においても、この
図40に示したカウント入賞の処理が実行されることと
なる。なお、この第3実施の形態においても、カウント
加算禁止の処理を行なってもよい。
【0183】図41は、図27に示した18回開閉後処
理のサブルーチンと類似するものであり、その相違点
は、図27のS104,S105の各ステップが削除さ
れている点である。その結果、可変入賞球装置3の玉受
部材4a,4bが18回開閉した後においてカウントス
イッチ6a,6bにより入賞玉が検出されたか否かの異
常判定はなされないこととなる。なお、第4実施の形態
における18回開閉後処理のサブルーチンにおいても、
図27に示したS104,S105の異常判定処理を行
なうようにしてもよい。この第4実施の形態において
は、図39〜図41に示した各制御処理以外の制御処理
については、第1実施の形態に示した制御処理のフロー
チャートと同様である。なお、図39でアラームフラグ
FをセットしてアラームフラグFに基づいた異常判定処
理を行なうため、わざわざアラームフラグHに基づいた
異常判定処理を行なわなくてもカウンタスイッチの差し
替え異常を判別できる。なお、アラームフラグFとアラ
ームフラグHとの両方の異常判定処理を行なってもよ
く、その場合にはS42で両方のアラームフラグをクリ
アする。
【0184】図42は、第5実施の形態における弾球遊
技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図で
ある。
【0185】パチンコ遊技機の遊技盤506の前面側に
は、打球操作ハンドル(操作ノブ)5が遊技者によって
操作されることにより打玉が打込まれる遊技領域507
が形成されている。この遊技領域507の中央には、始
動口514への打玉の始動入賞を条件として識別情報の
一例となる特別図柄を可変表示開始させる可変表示装置
508が設けられている。この可変表示装置508に
は、打玉の通過ゲート511aの通過に伴って普通図柄
が可変表示される可変表示器510と、通過記憶表示器
510aと、始動記憶表示器518とが設けられてい
る。さらに、可変表示装置508の下方には、可動片5
15が左右に設けられた始動口514と、開閉板520
の傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる可変入賞
球装置519とが設けられている。また、一般入賞口
(通常入賞口)として、可変表示装置508の上部には
入賞口540が、可変入賞球装置519の左右には入賞
口524d,524eが、遊技領域507の下方左右に
は入賞口524b,524cが、それぞれ設けられてい
る。また、526は、打込まれた打玉がいずれの入賞口
や可変入賞球装置にも入賞しなかった場合にアウト玉と
して回収するアウト口であり、525は、装飾ランプで
ある。
【0186】可変表示装置508は、複数種類の特別図
柄を可変表示可能なCRT表示器で構成されている。可
変表示装置508の中央の可変表示部509では始動入
賞が発生したことを条件として複数種類の特別図柄が上
から下に向かってスクロール表示される。その後、所定
時間が経過して可変表示が終了した結果、大当り図柄の
ぞろめが停止表示されれば大当りとなる。なお、大当り
図柄のうちの所定の確変図柄で大当りが発生した場合に
は、確率変動状態となり大当り確率が高い確率に変動す
る。大当りとなれば、可変入賞球装置519の開閉板5
20が傾動して大入賞口が開口する。これにより、打玉
を大入賞口に入賞させることが可能な遊技者にとって有
利な第1の状態に制御され、遊技状態が遊技者にとって
有利な遊技状態(特定遊技状態)となる。
【0187】可変入賞球装置519の大入賞口は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されている。特定入賞
領域に入賞した入賞玉はVスイッチ522により検出さ
れる。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞玉はカウ
ントスイッチ523により検出される。なお、Vスイッ
チ522により検出された玉もカウントスイッチ523
の方向に誘導されてカウントスイッチ523により検出
されるように構成されている。通常入賞口540,52
4b〜524eには、それぞれ入賞口スイッチ540a
〜540eが設けられている。始動口514に入賞した
始動入賞玉を検出する始動口スイッチ517,入賞口ス
イッチ540a〜540e,カウントスイッチ523
は、ともに遊技盤506に設けられており、各入賞領域
に入賞した入賞玉がそれら各スイッチ517,540a
〜540e,523により検出され、打玉の入賞に伴う
景品玉の払出等の価値の付与が迅速に行なわれる。
【0188】可変入賞球装置519の第1の状態は、大
入賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)
に達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経
過した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場
合に一旦終了して開閉板520が閉成する。これによ
り、可変入賞球装置519は打玉を入賞させることが不
可能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。そし
て、可変入賞球装置519が第1の状態となっている期
間中に進入した打玉が特定入賞領域に入賞し、Vスイッ
チ522により検出されたことを条件として、再度、可
変入賞球装置519を第1の状態にする繰返し継続制御
が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はた
とえば16回と定められている。繰返し継続制御におい
て、可変入賞球装置519が第1の状態にされている状
態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回
数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウン
ドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置519が第1
の状態にされ得る。
【0189】可変表示装置508の左側部分および右側
部分には、それぞれワープ入口511が設けられてい
る。このワープ入口511に進入した打玉は、可変表示
装置508の裏面側を通って下方に流下してワープ出口
513から再度遊技領域507に放出される。このた
め、ワープ出口513から放出された打玉は、始動口5
14に比較的入賞しやすい状態となる。可変表示装置5
08の左側部分に設けられたワープ入口511に進入し
た打玉の通過経路には普通図柄始動ゲート511aが設
けられている。
【0190】普通図柄始動ゲート511aに進入した打
玉は、ゲートスイッチ512で検出される。打玉がゲー
トスイッチ512で検出されたことを条件として、可変
表示器510が可変開始される。なお、可変表示器51
0が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイッ
チ512で検出された場合には、「4」を記憶数の上限
として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
510aに表示される。
【0191】可変表示器510は7セグメント表示器で
構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表
示される。可変表示器510の表示結果が予め定められ
た特別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」とな
る。可変表示器510に「当り」の表示結果が導出表示
されると、始動口514に設けられた左右1対の可動片
515が開成する。これにより始動口514が開放状態
となって打玉がより始動入賞しやすくなる。始動口51
4が開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可
動片515が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しに
くい状態に戻る。また、始動口514が開放状態となっ
てから所定期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくと
も可動片515が元の位置まで閉成して開放状態は終了
する。始動口514に入賞した始動入賞球は遊技盤50
6に設けられた始動口スイッチ517により速やかに検
出される。始動入賞球が始動口スイッチ517で検出さ
れると6個の賞球が払出されるとともに、その検出出力
に基づいて可変表示装置508が可変開始される。な
お、可変表示装置508が可変表示中に始動口スイッチ
517により検出された始動入賞は、「4」を記憶数の
上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示器51
8に表示される。
【0192】図43は、第5実施の形態のパチンコ遊技
機に用いられる始動口・Vスイッチ・カウントスイッチ
入力のサブルーチンを示すフローチャートである。この
サブルーチンは、図7に対応させると前記S7のスイッ
チ処理の1つとして実行されるものである。なお、この
第5実施の形態においては、前記S6に示されたV入賞
判定のサブルーチンが図43のサブルーチンに含まれて
いる点や第1実施の形態と多少制御内容が異なるが、一
般入賞口の入賞判定や賞球制御は同様に制御されるもの
である。また、図5、図6のブロック図においても、大
きく異なる点としては、モータ48、51、59の代わ
りに表示制御基板と可変表示装置が設けられている点で
ある。
【0193】まずSX1により、I/Oポート206か
ら、各種検出器の検出信号を入力する処理が行なわれ
る。次にSX2により、カウントスイッチ523がオン
しているか否かについての判断が行なわれる。判断の答
えがNOであれば処理はSX3に進み、10カウントス
イッチのONカウンタをクリアする処理が行なわれ、1
0カウントエラーフラグ2がクリアされてSX13に進
む。この10カウントスイッチのONカウンタは、後述
するSX5で1ずつ加算され、SX6における入賞判定
のタイミングか否かの判断に用いられるものである。1
0カウントエラーフラグ2は、後述するSX12に処理
が進んだ場合にセットされるエラーフラグであって、カ
ウントスイッチ523が所定時間を越えて連続してON
入力となっていることを示すフラグである。10カウン
トエラーフラグ2がセットされる場合には、カウントス
イッチ523が断線あるいはショートしたり玉詰まりを
起したりしている場合が考えられる。10カウントエラ
ーフラグ2がセットされるエラー状態を10カウントエ
ラー2と呼ぶ。
【0194】SX2における判断の答えがYESである
場合には処理はSX4に進み、カウントスイッチ523
のONカウンタの値が最大値であるか否かの判断が行な
われる。最大値である場合には処理はSX13に進む
が、最大値でない場合には処理はSX5に進む。SX5
ではカウントスイッチ523のONカウンタを1インク
リメントする処理が行なわれる。続いてSX6では、カ
ウントスイッチ523の値が所定の値(たとえば3)で
あるか否かの判断が行なわれ、3である場合にはカウン
トスイッチ523への入賞があったと判定して処理はS
X7に進むが、それ以外の場合は処理はSX11に進
む。SX11では、カウントスイッチ523のONカウ
ンタが最大値(たとえば2.9秒に相当する1450)
であるかどうかの判断が行なわれ、最大値でない場合に
はそのままSX13に進むが、最大値である場合には、
カウントスイッチ523のONカウンタが所定時間以上
ONし続けているために、前述のようにカウントスイッ
チ523がショートや玉詰まりを起こしていることが考
えられる。そのためにSX12で10カウントエラーフ
ラグ2がセットされSX13に進む。
【0195】パチンコ玉が可変入賞球装置35に入賞し
てカウントスイッチ523によって検出された場合、カ
ウントスイッチ523からは所定のパルス幅を有する検
出パルスが導出され、この遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202に与えられる。この場合その検出パルスのパ
ルス幅の時間中スイッチ入力処理のサブルーチンが実行
される毎にSX2によりYESの判断が続けて行なわれ
る。その度にカウントスイッチ523のONカウンタが
カウントアップされ、そのカウント値が前述のように所
定の値(たとえば3)に達すれば初めてSX6によって
YESの判断が行なわれ、入賞があったものと判定され
る。一方、静電気などに起因したノイズによりカウント
スイッチ523からの出力が瞬間的にONと判断される
ような値になる場合があるが、そのような場合にはカウ
ントスイッチ523からの入力はパルス幅がほとんど0
に近いパルス信号となる。そのために、仮にそのような
ノイズが入力されたタイミングと同一のタイミングでS
X2の判断が1回行なわれてSX2によりONカウンタ
の値が1加算されたとしても、SX6においてはNOと
判断されるために、ただちにカウントスイッチ523が
パチンコ玉を検出したとは判断されない。そして、続く
スイッチ入力処理が実行されたときにはノイズは立下が
ってしまうために、SX2における判断がNOとなり、
その結果SX3でカウントスイッチ523のONカウン
タがクリアされる。したがって、ノイズによってカウン
トスイッチ523がONしていると誤判断されるおそれ
はない。
【0196】SX6で入賞があったと判断された場合に
は処理はSX7に進み、10カウントエラーフラグ1
と、V−10チェックタイマとがクリアされる。10カ
ウントエラーフラグ1は、後述するSX15によってセ
ットされるものであり、V入賞スイッチ38で検出され
たパチンコ玉が所定時間内にカウントスイッチ523で
検出されなかった場合にセットされるものである。すな
わち10カウントエラーフラグ1は、カウントスイッチ
523の所定の検出位置からのずらしや、V入賞スイッ
チ38からカウントスイッチ523への間での玉詰まり
の発生などを検出するためのものである。10カウント
エラーフラグ1がセットされるエラー状態を10カウン
トエラー1と呼ぶ。V−10チェックタイマーは、10
カウントエラーフラグ1をセットするか否かの判定に用
いられるタイマーであって、V入賞スイッチ38で検出
されたパチンコ玉がカウントスイッチ523で検出され
るまでに許容される最大の時間を計時するためのもので
ある。
【0197】次にSX7aにより、カウンタAを「1」
加算更新する処理がなされ、可変入賞球装置519への
打玉の入賞に伴う景品玉の払出しのためのカウンタ加算
更新処理が行なわれる。次にSX8に進み、大入賞口が
開放中であるか否かの判断がなされる。SX8における
判断の答えがNOであれば制御は直接SX35に進む
が、YESである場合にはSX9に進み、可変入賞球装
置33への入賞個数が最大(たとえば10)であるか否
かの判断が行なわれる。最大である場合には今回検出さ
れた入賞を加算する必要がなく、直接SX13に進む
が、未だ最大でない場合にはSX10に進み、入賞個数
が1加算された後、SX13に進む。
【0198】SX35では、大当り中であるか否かの判
断がなされる。このSX35の処理は、SX6によりY
ESの判断がなされた場合すなわち可変入賞球装置51
9への入賞玉がカウントスイッチ523により検出され
た場合に実行されるのであり、大当り中で可変入賞球装
置519の大入賞口が開放されているときにのみSX3
5の判別がなされるはずである。ゆえに通常ではSX3
5でYESの判断がなされてSX13へ進む。しかし、
カウントスイッチ523と入賞口スイッチ540a〜5
40eとが差し替えられる不正が行なわれた場合には、
大当り中でないときにカウントスイッチ523が一般入
賞口への入賞玉を検出する場合が生じる。そのような場
合にはSX35でNOの判断がなされてSX36へ進
み、カウントエラーフラグ3がセットされる。
【0199】SX13ではV−10チェックタイマーが
終了しているか否かの判断が行なわれる。終了している
場合には処理はSX16に進むが、終了していない場合
にはさらにSX14でチェックタイマーの値を−1した
結果所定の時間が終了したか否かの判断が行なわれる。
終了しない場合には処理はSX16に進むが、終了する
場合には、SX15で10カウントエラーフラグ1がセ
ットされる。SX15により、V入賞スイッチ38で検
出されたパチンコ玉がV−10チェックタイマーにセッ
トされた時間内にカウントスイッチ523で検出されな
かった場合に10カウントエラーフラグ1がセットされ
ることになる。このフラグがセットされている場合に
は、前記S13によりYESの判断がなされるようにし
てもよい。
【0200】SX16においては、10カウントエラー
フラグがセットされているか否かの判断が行なわれる。
セットされている場合には後述する処理を行なわずにこ
のサブルーチンはただちに終了する。その結果、エラー
中におけるV入賞と始動入賞とは無効にされる。セット
されていない場合にはSX17に進み、V入賞スイッチ
38がONしているかどうかの判断が行なわれる。ON
している場合にはSX19に進むが、ONしていない場
合にはSX18に進みV入賞スイッチ38のONカウン
タの内容がクリアされる。そして処理はSX28に直接
進む。一方、SX19に処理が進んだ場合には、V入賞
スイッチ38のONカウンタの値が最大値であるかどう
かの判断が行なわれる。最大値である場合には処理は直
接SX28に進む。最大値でない場合には処理はSX2
0に進み、V入賞スイッチ38のONカウンタの値を1
インクリメントする処理が行なわれる。続いてSX21
で、V入賞スイッチ38のONカウンタの値が所定の値
(たとえば3)であるか否かを判定することにより、入
賞があったと判定すべきか否かの判断が行なわれる。判
断の結果ONカウンタの値が未だ所定の値に達していな
い場合には処理は直接SX28に進むが、所定の値に達
していると判断された場合にはSX22に進み、特定入
賞領域へのパチンコ玉の入賞があったと判断された場合
の処理が行なわれる。このようにSX17、SX18、
SX19、SX20、SX21の処理を行なうことによ
り、カウントスイッチ523の場合と同様にノイズなど
によるV入賞スイッチ38の誤判定が防止できる。
【0201】SX22では、V入賞スイッチ38によっ
てパチンコ玉が検出されたわけであるから、まずV−1
0チェックタイマーに、所定の時間(たとえば2.9
秒)を表わす値(たとえば1450)がセットされる。
このV−10チェックタイマーにセットされる値とは、
前述のようにV入賞スイッチ38で検出されたパチンコ
玉がカウントスイッチ523で検出されるまでに許容さ
れる時間として予め設定されたものである。続いてSX
23では、V入賞フラグがセットされているか否かの判
断が行なわれる。V入賞フラグとは、1回の可変入賞球
装置35の開放中に特定入賞領域へのパチンコ玉の入賞
があったか否かを判定するために用意されたものであ
る。すでにこのフラグがセットされている場合には改め
てセットする必要がないために処理は直接SX28に進
むが、それ以外の場合にはSX24に進む。
【0202】SX24により、大入賞口開放中であるか
否かの判断がなされ、大入賞口開放中でない場合にはS
X26に進み、大入賞口開放後であるか否かの判断がな
され、大入賞口開放後でない場合にはSX28へ進む。
一方、可変入賞球装置519が開成中であればSX24
によりYESの判断がなされてSX25へ進み、V入賞
音がセットされてスピーカ227からV入賞音が発せら
れる。次にSX27へ進み、V入賞フラグがセットされ
る。可変入賞球装置519の開放状態が終了した後にお
いてはSX26によりYESの判断がなされ、その場合
においてもSX27によるV入賞フラグのセット処理が
なされる。
【0203】SX28においては、始動入賞玉検出器が
ONしているかどうかの判断が行なわれる。ONでない
場合にはSX29において対応するONカウンタがクリ
アされSX34に進む。ONしている場合にはSX30
において、対応するONカウンタの値が所定の値(たと
えば3)であるかどうかを判断することにより、入賞と
判定すべきかどうかの判断が行なわれる。未だ入賞と判
断すべき値でない場合にはこのサブルーチンは終了す
る。入賞と判断すべき値である場合にはSX31におい
て、カウンタBを「1」加算する処理が行なわれてS3
2へ進む。S32では、すでに記憶された始動記憶数が
予め定められた最大値(たとえば4)であるかどうかの
判断が行なわれる。すでに最大である場合にはこれ以上
記憶する余地がないため、このサブルーチンは終了す
る。未だ最大でない場合にはSX33に進み、始動記憶
数と始動入賞数とがそれぞれ1ずつ加算される。なお、
始動口は複数設けてもよく、その場合は、すべての始動
入賞玉検出器についてチェックが終了したかどうかの判
断を行ない、未だ終了していない場合には再びSX28
に戻り、SX28以下の処理が繰返し行なわれるように
してもよい。
【0204】次に,以上説明した実施形態の変形例や特
徴点を以下に列挙する。 (1) 各種スイッチ240,11a,11b,13,
6a,6bの検出信号の入力に基づいて順次賞球の払出
制御が行なわれている途中に停電が発生した場合に備え
て、主基板87aにバックアップ用の電源を設けてもよ
い。
【0205】(2) 遊技制御と賞球払出制御とが1つ
のマイクロコンピュータで実行されるように構成しても
よい。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ23
1が賞球払出制御用マイクロコンピュータ232の機能
を有するように構成してもよい。
【0206】(3) 遊技制御用マイクロコンピュータ
231と賞球払出制御用マイクロコンピュータ232と
をそれぞれ異なる基板上に実装してもよい。たとえば、
遊技制御用マイクロコンピュータ231を遊技制御用基
板に実装し、賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2を賞球払出制御用基板に実装し、両基板を主基板ボッ
クス87bに封入してもよい。また、別々の基板ボック
スに収容してもよく、さらにそれぞれ封入してもよい。
【0207】(4) 遊技盤1に形成された各入賞口に
対応して入賞検出用スイッチを設けたが、賞球の払出数
が同一の入賞口(たとえば一般入賞口29〜31)につ
いては、共通の入賞検出用スイッチで検出するように構
成してもよい。たとえば、一般入賞口(通常入賞口)3
0,31は互いに近い位置にあるので一般入賞口30,
31に入賞した玉を合流させて1つの入賞玉検出スイッ
チで入賞玉を検出するように入賞玉の回収ケースを遊技
盤1の裏面側に設け、この回収ケース下方に入賞検出用
スイッチを設けることが考えられる。なお、回収ケース
下方の入賞検出用スイッチで検出された玉は、玉流下樋
の形成された機構板に案内する。
【0208】(5) 従来の遊技機では、入賞口に進入
した玉は、仮に入賞口に対応して設けられた入賞検出用
スイッチで検出されなかったとしても、遊技盤裏面の玉
合流樋に設けられた全入賞玉検出器でまとめて検出さ
れ、入賞玉として扱われる。このため、たとえば、可変
入賞球装置のいわゆる10カウントスイッチを遊技店が
故意に引抜くなどの不正行為を行ない、規定数を越える
入賞を可能にする場合があった。しかしながら、この実
施形態では、各入賞口に進入した玉は各入賞口に対応し
て設けられた入賞検出用スイッチで検出されない限り、
入賞玉としては扱われないため、この種の不正行為を効
果的に防止できる。
【0209】(6) 取付片部80a〜80c、ワンウ
ェイねじにより、前記制御基板が収容された前記基体を
前記蓋体で閉塞した状態で、該基体と該蓋体とを非可逆
的な固着状態にする組付固着手段が構成されている。
【0210】パチンコ遊技機201により、入賞に応じ
て払出される遊技結果価値の大きさ別に分類可能な複数
種類の入賞領域が形成された遊技機が構成されている。
始動口10a,10b,12、可変入賞球装置3内の特
定入賞領域と通常入賞領域、通常入賞口29〜31によ
り、前記複数種類の入賞領域が構成されている。なお、
前記賞球(景品玉)の払出の代わりにコインを払出して
もよい。つまり、本願発明でいう景品遊技媒体とは、景
品玉ばかりでなく、コインも含む概念である。
【0211】始動口スイッチ11a,11b,13、カ
ウントスイッチ6a,6b、入賞口スイッチ240(2
40a,240b,240c,240d,240e)に
より、前記複数種類の入賞領域のうちのいずれかで入賞
が発生した場合に、入賞が発生した入賞領域の種類を特
定可能な態様で検出信号を出力する複数の入賞検出手段
が構成されている。
【0212】賞球払出制御用マイクロコンピュータ23
2により、所定の払出制御信号に基づいて払出装置を駆
動して前記払出制御信号に対応する大きさの遊技結果価
値を払出す制御を行なう払出制御手段が構成されてい
る。玉払出装置259により、前記払出装置が構成され
ている。賞球個数信号により、前記払出制御信号が構成
されている。遊技制御用マイクロコンピュータ231に
より、遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記入賞
領域の種類に応じて払出すべき遊技結果価値の大きさが
記憶された記憶部を有し、入賞の有無と払出すべき遊技
結果価値の大きさとを判別しその判別結果に対応する前
記払出制御信号を出力可能な遊技制御手段が構成されて
いる。ROM231cにより、前記記憶部が構成されて
いる。
【0213】蓋体とボックス本体との内部空間に主基板
87aを収容した上で蓋体とボックス本体とを蓋体の表
面を構成する上板に設けられた取付片部80a〜80c
により互いに組み付けて非可逆的な固着状態とし、さら
に、ワンウェイねじ止め部分を有する主基板ボックス8
7bにより、前記払出制御手段と前記遊技制御手段とを
封入可能な封入手段が構成されている。
【0214】図29のSC20〜SC26、SC28〜
SC31により、前記遊技制御手段は、外部から入力さ
れる信号としては前記入賞検出手段の検出信号のみに基
づいて、前記入賞の有無と払出すべき遊技結果価値の大
きさとを判別することが開示されている。主基板ボック
ス87bにより、前記封入手段は、前記払出制御手段と
前記遊技制御手段とを封入した後にその封入状態を一旦
解除すると元の封入状態を復元することが困難に構成さ
れていることが開示されている。
【0215】パチンコ遊技機201により、遊技球を遊
技球発射装置で弾発発射することにより遊技が行なわれ
る弾球遊技機が構成されている。操作ノブ5を含む打球
機構により、前記遊技球発射装置が構成されている。発
射制御回路91により、前記遊技球発射装置を制御する
遊技球発射制御手段が構成されている。
【0216】図5および図6により、前記払出制御手段
および前記遊技制御手段は同一の基板上に実装されてい
ることが開示されている。玉貸制御基板237上のCP
U371により、遊技に使用する遊技媒体を貸出す遊技
媒体貸出装置を制御する貸出制御手段が構成されてい
る。パチンコ玉により、前記遊技媒体が構成されてい
る。図4、図5、図6により、前記貸出制御手段は、前
記払出制御手段が実装された基板および前記遊技制御手
段が実装された基板とは異なる基板上に実装され、前記
収容部の外部の所定位置に設けられていることが開示さ
れている。
【0217】(7) 前述した実施の形態では、始動口
スイッチ11a,11b,13,517,入賞口スイッ
チ240a〜240e,540a〜540e,カウント
スイッチ6a,6bについて断線/短絡エラーのチェッ
クを行なうようにしたが、それに加えて、Vスイッチ
9,522についても同様に断線/短絡エラーのチェッ
クを行なうようにしてもよい。
【0218】前述したS34,S39により、後述する
全入賞玉検出手段の断線またはショートの異常を判定す
る異常判定手段が構成されている。S36,S41,S
525,S605,S114により、前記異常判定手段
により異常判定がなされた場合に警報を発生させるため
の処理を行なう警報処理手段が構成されている。前記S
523,S603,S111により、後述する入賞玉検
出手段の断線またはショートの異常を判定する異常判定
手段が構成されている。前記S525,S605,S1
14により、前記異常判定手段により異常判定がなされ
た場合に警報を発生させるための処理を行なう警報処理
手段が構成されている。前記S32,S37,S52,
S60,S113により、ノイズによる誤検出を防止す
るための誤検出防止手段が構成されている。
【0219】図8のS28でNOの判断がなされた場合
にはV入賞を無効にするのみで警報を発する等の異常時
制御(エラー処理)は行なわれない。つまり、後述する
特定玉検出手段により玉が検出されても後述する全入賞
玉検出手段による検出がなかった場合には、異常報知や
遊技不能状態にする等の異常時制御を行なうことなく前
記特定玉検出手段による検出を無効とする特定玉検出無
効手段が、S28により構成されている。異常時制御を
行なわないため、玉止まり等の度に異常時制御をいちい
ち解除しなくて済み、遊技場の店員の煩わしさが軽減で
きる。なお、S28でNOの判断がなされた場合に、第
4実施の形態のように前記異常時制御を行なった場合に
は、カウントスイッチ6a,6bと入賞口スイッチ24
0とを差替える不正が行なわれた場合に可変入賞球装置
3内に進入した玉がカウントスイッチ6a,6bに検出
されることなくV検出スイッチ9により検出されること
となり、前記異常時制御がなされる。その結果、前述し
たスイッチの差替えの不正行為を極力防止できる。
【0220】また、Vスイッチ9,522を、入賞玉集
合カバー体266の方に設け、可変入賞球装置3,51
9と別体のものにしてもよい。可変入賞球装置は、遊技
盤1の前面側に取付けられるものと後面側に取付けられ
るものとに分かれていてもよい。さらに、カウントスイ
ッチ6a,6bを通った玉がVスイッチ9を通る構造で
あれば、カウントスイッチ6a,6bより上方にVスイ
ッチ9が設けられていてもよい。たとえば、カウントス
イッチ6a,6bを通って落下してきた玉が昇降部材に
より上方に運ばれてV入賞するようなものでもよい。ま
た、第5実施の形態においても同様に、Vスイッチ52
2よりも上方にカウントスイッチ523を設け、Vスイ
ッチ522を通って落下してきた玉が昇降部材により上
方に運ばれてカウントスイッチ523を通過するように
してもよい。
【0221】また、価値付与の例として景品玉(賞球)
を払出すものを示したが、その代わりに、得点を加算更
新し、遊技終了時に得点を記録媒体に記録させて排出す
るようにしてもよい。具体的には、例えばパチンコ遊技
機内部に封入された打玉を弾発発射することにより打玉
が遊技領域に打込まれた後回収されて打玉が循環すると
いう封入循環方式のパチンコ遊技機を用いて遊技を行な
い、入賞が発生すれば得点が加算更新され、遊技終了操
作に従って得点が記録された記録媒体を排出する。
【0222】前述した実施の形態では複数の入賞口(入
賞領域)から入賞した入賞玉をそれぞれの検出スイッチ
11a,11b,13,240a〜240b,517,
540a〜540eで検出するものを示したが、その代
わりに、複数の入賞口(入賞領域)から入賞した入賞玉
を1ヶ所に誘導して1つの入賞玉スイッチで検出するよ
うにしてもよい。たとえば、賞球数が5,10,15個
の場合に賞球数ごとに分類して入賞玉を集合させて、各
々1つの検出器(この場合は計3個の検出器)で検出す
るようにしてもよい。ただし、近接した入賞口同士の入
賞玉を1ヶ所に誘導して1つの入賞玉スイッチで検出す
るように構成するのが望ましく、遊技盤面内で早めに検
出できる位置に前記1つの入賞玉スイッチを設けるのが
望ましい。つまり、入賞領域(複数の入賞口)の近傍に
第2の入賞玉検出手段(検出スイッチ17,240a〜
240b,517,540a〜540e)を設けている
が、本発明でいう「近傍」とは、各入賞領域1つ1つに
対応させて入賞玉検出手段を設けることに限らず、近接
した入賞領域同士の入賞玉を入賞玉検出手段へ誘導して
検出させる場合も含む概念である。
【0223】また、入賞玉検出スイッチ(入賞玉検出手
段)は、入賞口(入賞領域)の入口に設けてもよくまた
入賞口(入賞領域)の内部に設けてもよい。また、1つ
の入賞口(入賞領域)内でさらに内部通過口が複数設け
られ、その通過口に対し各々入賞玉検出スイッチ(入賞
玉検出手段)を設けるようにしてもよい。
【0224】また、本発明でいう遊技不能状態として
は、打球発射停止と賞球払出停止と遊技の進行停止との
うちの少なくとも1つを採用したものであればよい。
【0225】前述した可変入賞球装置3,519によ
り、前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第
1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可
能な可変入賞球装置が構成されている。カウントスイッ
チ6a,6b,523により、前記可変入賞球装置内に
入賞した入賞玉を検出する第1の入賞玉検出手段が構成
されている。Vスイッチ9により、前記第1の入賞玉検
出手段で検出された玉が進入可能な位置に設けられた特
定領域に進入した玉を検出する特定玉検出手段が構成さ
れている。前記S28,S42により、前記特定玉検出
手段により玉が検出されても該検出以前に前記第1の入
賞玉検出手段による検出がなかった場合には、前記特定
玉検出手段による検出を無効とする特定玉検出無効手段
が構成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ2
31により、予め定められた特定遊技状態の発生により
前記可変入賞球装置を第1の状態に制御した後前記第1
の入賞玉検出手段による所定個数の入賞玉が検出された
場合に前記可変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技
状態時制御を行なう制御手段が構成されている。この制
御手段は、始動入賞領域(始動口14)に打玉が入賞し
た場合に前記可変入賞球装置を第1の態様で第1の状態
(たとえば1回または2回開閉)に制御した後第2の状
態にする始動入賞時制御を行ない、始動入賞時制御中に
前記可変入賞球装置内に進入した打玉が前記入賞玉検出
手段により検出され、かつ、前記特定玉検出手段により
検出されたことにより、前記特定遊技状態が発生して前
記第1の態様よりも遊技者にとってより有利な第2の態
様で前記可変入賞球装置を第1の状態(たとえば最大1
8回開閉させる状態)に制御する特定遊技状態時制御を
行なう。
【0226】前記第1の入賞玉検出手段と前記特定玉検
出手段とはともに可変入賞球装置内に設けられており、
前記第1の入賞玉検出手段よりも下方に前記特定玉検出
手段が位置している(図1,図2参照)。そして、前記
第1の入賞玉検出手段により検出された入賞玉が前記特
定玉検出手段により検出されるまでの間に、入賞玉を一
時的に貯留可能な入賞玉貯留手段(たとえば貯留機構
8)が設けられている。
【0227】以上の実施の形態で示した技術はすべて例
示にすぎず、本発明はこの例示に限定されるものではな
い。本発明の範囲は、あくまで特許請求の範囲に基づい
て定められ、特許請求の範囲と均等の範囲内のすべての
変更が含まれる。
【0228】
【課題を解決するための手段の具体例】前述した可変入
賞球装置3,519により、前記遊技領域に設けられ、
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が構成され
ている。カウントスイッチ6a,6b,523により、
前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1
の入賞玉検出手段が構成されている。遊技制御用マイク
ロコンピュータ231により、予め定められた特定遊技
状態の発生により前記可変入賞球装置を第1の状態に制
御した後前記第1の入賞玉検出手段により所定個数の入
賞玉が検出された場合に前記可変入賞球装置を第2の状
態にする特定遊技状態時制御を行なう制御手段が構成さ
れている。始動口10a.10b,12,514,通常
入賞口29,30,31,540,542b〜542e
により、前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設け
られた入賞領域が構成されている。前述した始動口スイ
ッチ(始動入賞玉検出器)11a,11b,13,51
7,入賞口スイッチ240a〜240e,540a〜5
40eにより、前記入賞領域の近傍に設けられ該入賞領
域への入賞玉を検出する第2の入賞玉検出手段が構成さ
れている。
【0229】遊技制御用マイクロコンピュータ231と
賞球払出制御用マイクロコンピュータ232とにより、
前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の
入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払
出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する
制御を行なう価値付与制御手段が構成されている。前述
したS104,S105により、前記遊技制御手段によ
る前記特定遊技状態時制御に伴う前記可変入賞球装置の
第1の状態の制御期間中において、前記第1の入賞玉検
出手段が入賞玉を全く検出しなかった旨の異常を判定す
る異常判定手段が構成されている。Vスイッチ9によ
り、前記第1の入賞玉検出手段で検出された玉が通過可
能な位置に設けられた特定領域に進入した玉を検出する
特定玉検出手段が構成されている。遊技制御用マイクロ
コンピュータ231により、予め定められた特定遊技状
態の発生により前記可変入賞球装置を第1の状態に制御
した後前記第1の入賞玉検出手段により所定個数の入賞
玉が検出された場合に前記可変入賞球装置を第2の状態
にし、前記特定玉検出手段の検出出力があったことを条
件として前記可変入賞球装置を再度第1の状態にする繰
返し継続制御を実行可能な制御手段が構成されている。
【0230】前記S21,S28,S31(図39参
照)により、前記特定玉検出手段により玉が検出されて
も該検出以前に前記第1の入賞玉検出手段による検出が
なかった場合に、異常判定を行なう異常判定手段が構成
されている。前記S13,S15により、前記異常判定
手段(後述する通常異常判定手段または検出異常判定手
段)により異常判定がなされた場合に通常の遊技が続行
できない遊技不能状態(S15が実行されない状態)に
する遊技不能化手段が構成されている。Vスイッチ52
2により、前記可変入賞球装置の所定箇所に設けられた
特定領域に進入した玉を検出する特定玉検出手段が構成
されている。カウントスイッチ523により、前記可変
入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する手段であっ
て、前記特定玉検出手段により検出された玉が検出され
る位置に設けられた第1の入賞玉検出手段が構成されて
いる。
【0231】前記SX21,SX22,SX13〜SX
15により、前記特定玉検出手段により玉が検出され該
検出から所定期間内に前記第1の入賞玉検出手段による
検出がなかった場合に異常判定を行なう異常判定手段が
構成されている。
【0232】前記S421,S431または前記SX3
5,SX36により、前記特定遊技状態になっていない
通常遊技状態中でかつ前記制御手段が前記可変入賞球装
置を第2の状態にしているときに前記第1の入賞玉検出
手段により入賞玉が検出された旨の異常を判定する異常
判定手段(通常異常判定手段)が構成されている。前記
スピーカ227,遊技効果LED228a,遊技効果ラ
ンプ228b,228c,S14により、前記異常判定
手段(通常異常判定手段または後述する検出異常判定手
段)により異常判定がなされた場合に報知動作を行なう
異常報知手段(通常異常報知手段)が構成されている。
前記通常時異常報知手段による報知動作および前記遊技
不能化手段による遊技不能化動作は、所定期間経過後に
解除される(図35のS147)。
【0233】前記S131により、前記異常判定手段
(S13)により異常判定がなされた場合に打玉の入賞
を無効にする入賞無効化手段が構成されている。
【0234】前記S34,S36、または、S39,S
41、または、S523,S525、または、S60
3,S605、または、S111,S114、または、
SX11,SX12により、前記第1の入賞玉検出手段
または前記第2の入賞玉検出手段に検出異常が生じた場
合にその旨を判定する検出異常判定手段が構成されてい
る。
【0235】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、可変入賞球装置の他に遊技領域に設けられ
た入賞領域の近傍に第2の入賞玉検出手段が設けられて
おり、第1の入賞玉検出手段の検出出力または第2の入
賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出
したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する制
御が行なわれるために、打玉の入賞に伴う前述した価値
付与が迅速に行なわれる。しかも、第1の入賞玉検出手
段と第2の入賞玉検出手段とを差し替える不正が行なわ
れた場合には、前記特定遊技状態時制御に伴う前記可変
入賞球装置の第1の状態への制御期間中第1の入賞玉検
出手段により入賞玉が全く検出されない場合が生じ、そ
のような場合には異常判定がなされるために、第1の入
賞玉検出手段と第2の入賞玉検出手段とを差し替える不
正行為を極力防止することができる。
【0236】請求項2に関しては、可変入賞球装置の他
に遊技領域に設けられた入賞領域の近傍に第2の入賞玉
検出手段が設けられており、第1の入賞玉検出手段の検
出出力または第2の入賞玉検出手段の検出出力に基づい
て景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりして遊技
者に価値を付与する制御が行なわれるために、打玉の入
賞に伴う前述した価値付与が迅速に行なわれる。しか
も、第1の入賞玉検出手段で検出された玉が進入可能な
位置に設けられた特定領域に進入した玉を検出する特定
玉検出手段が設けられており、その特定玉検出手段によ
り玉が検出されその検出以前に第1の入賞玉検出手段に
よる検出がなかった場合に異常判定がなされる。その結
果、第1の入賞玉検出手段と第2の入賞玉検出手段とを
差し替える不正が行なわれた場合に、特定玉検出手段に
より玉が検出されてもそれ以前に第1の入賞玉検出手段
による検出がなされない状態が生じて異常判定がなされ
るために、第1の入賞玉検出手段と第2の入賞玉検出手
段とを差し替える不正行為を極力防止することができ
る。また、異常判定がなされた場合に通常の遊技が続行
できない遊技不能状態となるために、前述した不正行為
が施されたまま遊技が続行される不都合を防止すること
ができる。
【0237】請求項3に関しては、可変入賞球装置の他
に遊技領域に設けられた入賞領域の近傍に第2の入賞玉
検出手段が設けられており、第1の入賞玉検出手段の検
出出力または第2の入賞玉検出手段の検出出力に基づい
て景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりして遊技
者に価値を付与する制御が行なわれるために、打玉の入
賞に伴う価値付与が迅速に行なわれる。しかも、第1の
入賞玉検出手段は、前記特定玉検出手段により検出され
た玉が検出される位置に設けられており、特定玉検出手
段により玉が検出されてもその検出から所定期間内に第
1の入賞玉検出手段による検出がなかった場合に異常判
定される。その結果、第1の入賞玉検出手段と第2の入
賞玉検出手段とを差し替える不正が行なわれた場合に、
特定玉検出手段により玉が検出された後第1の入賞玉検
出手段により玉が検出されない状態が生じる場合があ
り、そのような状態が生じれば異常判定がなされるため
に、第1の入賞玉検出手段と第2の入賞玉検出手段とを
差し替える不正行為を極力防止することができる。
【0238】請求項4に関しては、可変入賞球装置の他
に遊技領域に設けられた入賞領域の近傍に第2の入賞玉
検出手段が設けられており、第1の入賞玉検出手段の検
出出力または第2の入賞玉検出手段の検出出力に基づい
て景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりして遊技
者に価値を付与する制御が行なわれるために、打玉の入
賞に伴う前述した価値付与が迅速に行なわれる。しか
も、特定遊技状態にはなっていない通常遊技状態中でか
つ制御手段が前記可変入賞球装置を第2の状態にしてい
るときに第1の入賞玉検出手段により入賞玉が検出され
た場合には異常判定がなされる。その結果、第1の入賞
玉検出手段と第2の入賞玉検出手段とを差し替える不正
行為が行なわれた場合に、特定遊技状態時制御が行なわ
れていないときでかつ制御手段が可変入賞球装置を第2
の状態にしているときであっても第1の入賞玉検出手段
により入賞玉が検出される場合があり、そのような場合
には異常判定がなされ、第1の入賞玉検出手段と第2の
入賞玉検出手段とを差し替える不正行為を極力防止する
ことができる。
【0239】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、異常判定手段により
異常判定がなされた場合に異常報知手段により報知動作
がなされるために、異常が発生していることが容易に判
明される。
【0240】請求項6に関しては、請求項1、請求項3
〜請求項5のいずれかに関する効果に加えて、異常判定
手段により異常判定がなされた場合に正常な遊技が続行
できない遊技不能状態となるために、不正行為が施され
たまま遊技が続行される不都合が防止できる。
【0241】請求項7に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、異常判定手段により
異常判定がなされた場合に打玉の入賞が無効となるため
に、不正行為が施されたまま前述した価値付与が行なわ
れる不都合が防止できる。
【0242】請求項8に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、特定遊技状態にはな
っていない通常遊技状態中でかつ制御手段が可変入賞球
装置を第2の状態にしているときに第1の入賞玉検出手
段により入賞玉が検出された場合には異常判定がなされ
るために、第1の入賞玉検出手段と第2の入賞玉検出手
段とを差し替える不正行為をより一層確実に防止するこ
とができる。つまり、特定遊技状態時制御に伴う可変入
賞球装置の第1の状態の制御期間中における入賞玉を第
1の入賞玉検出手段により全く検出しなかった旨の異常
を判定する異常判定手段だけの場合には、第1の入賞玉
検出手段に差し替えられた入賞領域を打玉が比較的入賞
しやすいように調整すれば、前記期間中においても第1
の入賞玉検出手段により打玉が検出可能な状態となり、
異常判定がなされなくなってしまう可能性がある。とこ
ろが、前述した異常判定手段ばかりでなく、特定遊技状
態時制御が行なわれていないときでかつ制御手段が可変
入賞球装置を第2の状態にしているときに第1の入賞玉
検出手段により入賞玉が検出された旨の異常を判定する
通常時異常判定手段が設けられている場合には、前述し
た入賞をしやすくする調整がなされればそれだけ前記通
常時異常判定手段による異常判定がなされやすくなる。
ゆえに、第1の入賞玉検出手段に差し替えられた入賞領
域の入賞率をどのように調整したとしても、前述した異
常判定手段または通常時異常判定手段のいずれかで異常
判定がなされる状態となり、第1の入賞玉検出手段と第
2の入賞玉検出手段とを差し替える不正行為をより一層
確実に防止することが可能となる。
【0243】請求項9に関しては、請求項8に関する効
果に加えて、通常時異常判定手段により異常判定がなさ
れた場合に通常時異常報知手段により報知動作が行なわ
れるために、不正行為が施されたことが容易に判明され
る。
【0244】請求項10に関しては、請求項8または請
求項9に関する効果に加えて、通常時異常判定手段によ
り異常判定がなされた場合に通常の遊技が続行できない
遊技不能状態となるために、不正行為が施されたまま遊
技が実行される不都合が防止できる。
【0245】請求項11に関しては、請求項9に記載の
通常時異常報知手段による異常報知動作および請求項1
0に記載の遊技不能化手段による遊技不能化動作が所定
期間経過後に解除されるために、たとえばわざわざ電源
を切らなくても所定期間経過後に解除され、遊技場の係
員の負担が軽減される。しかも、遊技場の係員がサービ
スとして可変入賞球装置内に玉を投入することがよくあ
り、このような玉の投入を間違って行なったとしても所
定期間経過すれば遊技が再開できるようになる。
【0246】請求項12に関しては、請求項8または請
求項9に関する効果に加えて、通常時異常判定手段によ
る異常判定がなされた場合に打玉の入賞が無効とされる
ために、不正行為が施されたまま前述した価値付与が行
なわれる不都合が防止できる。
【0247】請求項13に関しては、請求項1〜請求項
12に関する効果に加えて、第1の入賞玉検出手段また
は第2の入賞玉検出手段に検出異常が生じた場合にその
旨が判定されるために、検出異常が発生したことが判明
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面
を示す正面図である。
【図2】可変入賞球装置の構造を示す一部切欠き斜視図
である。
【図3】可変入賞球装置の内部構造を示す縦断面図であ
る。
【図4】カード処理機が隣接されたパチンコ遊技機の内
部構造を示す背面図である。
【図5】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図6】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図7】図5に示した制御回路の動作を示すメインルー
チンのフローチャートである。
【図8】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図21】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図23】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図24】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図25】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図26】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図27】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図28】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図29】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図30】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図31】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図32】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図33】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図34】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図35】別実施の形態のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図36】別実施の形態のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図37】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図38】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図39】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図40】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図41】サブルーチンを示すフローチャートである。
【図42】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤
面を示す正面図である。
【図43】始動口・Vスイッチ・カウントスイッチ入力
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2,507は遊技領域、3,519は可変入賞球装置、
10a,10b,12,514は入賞領域の一例の始動
口、29,30,31,540,524b〜524eは
入賞領域の一例の通常入賞口、6a,6b,523は第
1の入賞玉検出手段の一例のカウントスイッチ(入賞個
数検出器)、9,522は特定玉検出手段の一例のVス
イッチ(特定入賞玉検出器)、11a,11b,13,
517は第2の入賞玉検出手段の一例の始動口スイッチ
(始動入賞玉検出器)、240a〜240e,540a
〜540eは第2の入賞玉検出手段の一例の入賞口スイ
ッチ、231は制御手段の一例の遊技制御用マイクロコ
ンピュータ、232は価値付与制御手段の一例の賞球払
出制御用マイクロコンピュータ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出
    手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可
    変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御を
    行なう制御手段と、 前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けられた入
    賞領域と、 該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領域への入賞玉を検
    出する第2の入賞玉検出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の
    入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払
    出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する
    制御を行なう価値付与制御手段と、 前記遊技制御手段による前記特定遊技状態時制御に伴う
    前記可変入賞球装置の第1の状態の制御期間中におい
    て、前記第1の入賞玉検出手段が入賞玉を全く検出しな
    かった旨の異常を判定する異常判定手段とを含むことを
    特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 該第1の入賞玉検出手段で検出された玉が進入可能な位
    置に設けられた特定領域に進入した玉を検出する特定玉
    検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出
    手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可
    変入賞球装置を第2の状態にし、前記特定玉検出手段の
    検出出力があったことを条件として前記可変入賞球装置
    を再度第1の状態にする繰返し継続制御を実行可能な制
    御手段と、 前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けられた入
    賞領域と、 該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領域への入賞玉を検
    出する第2の入賞玉検出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の
    入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払
    出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する
    制御を行なう価値付与制御手段と、 前記特定玉検出手段により玉が検出され該検出以前に前
    記第1の入賞玉検出手段による検出がなかった場合に、
    異常判定を行なう異常判定手段と、 該異常判定手段により異常判定がなされた場合に通常の
    遊技が続行できない遊技不能状態にする遊技不能化手段
    とを含むことを特徴とする、弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内の所定箇所に設けられた特定領域に
    進入した玉を検出する特定玉検出手段と、 前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する手段
    であって、前記特定玉検出手段により検出された玉が検
    出される位置に設けられた第1の入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出
    手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可
    変入賞球装置を第2の状態にし、前記特定玉検出手段の
    検出出力があったことを条件として前記可変入賞球装置
    を再度第1の状態にする繰返し継続制御を実行可能な制
    御手段と、 前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けられた入
    賞領域と、 該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領域への入賞玉を検
    出する第2の入賞玉検出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の
    入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払
    出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する
    制御を行なう価値付与制御手段と、 前記特定玉検出手段により玉が検出されても該検出から
    所定期間内に前記第1の入賞玉検出手段による検出がな
    かった場合に異常判定を行なう異常判定手段とを含むこ
    とを特徴とする、弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 打玉を遊技領域に打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機であって、 前記遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する第1の
    入賞玉検出手段と、 予め定められた特定遊技状態の発生により前記可変入賞
    球装置を第1の状態に制御した後前記第1の入賞玉検出
    手段により所定個数の入賞玉が検出された場合に前記可
    変入賞球装置を第2の状態にする特定遊技状態時制御を
    行なう制御手段と、 前記可変入賞球装置の他に前記遊技領域に設けられた入
    賞領域と、 該入賞領域の近傍に設けられ該入賞領域への入賞玉を検
    出する第2の入賞玉検出手段と、 前記第1の入賞玉検出手段の検出出力または前記第2の
    入賞玉検出手段の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払
    出したり得点を付与したりして遊技者に価値を付与する
    制御を行なう価値付与制御手段と、 前記特定遊技状態にはなっていない通常遊技状態中でか
    つ前記制御手段が前記可変入賞球装置を第2の状態にし
    ているときに前記第1の入賞玉検出手段により入賞玉が
    検出された旨の異常を判定する異常判定手段とを含むこ
    とを特徴とする、弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた場合に報知動作を行なう異常報知手段をさらに含む
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた場合に正常な遊技が続行できない遊技不能状態にす
    る遊技不能化手段をさらに含むことを特徴とする、請求
    項1、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  7. 【請求項7】 前記異常判定手段により異常判定がなさ
    れた場合に打玉の入賞を無効にする入賞無効化手段をさ
    らに含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいず
    れかに記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記特定遊技状態にはなっていない通常
    遊技状態中でかつ前記制御手段が前記可変入賞球装置を
    第2の状態にしているときに前記第1の入賞玉検出手段
    により入賞玉が検出された旨の異常を判定する通常時異
    常判定手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  9. 【請求項9】 前記通常時異常判定手段により異常判定
    がなされた場合に報知動作を行なう通常時異常報知手段
    をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の弾球
    遊技機。
  10. 【請求項10】 前記通常時異常判定手段により異常判
    定がなされた場合に通常の遊技が続行できない遊技不能
    状態にする遊技不能化手段をさらに含むことを特徴とす
    る、請求項8または請求項9に記載の弾球遊技機。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の通常時異常報知手段
    による報知動作および請求項10に記載の遊技不能化手
    段による遊技不能化動作は、所定期間経過後に解除され
    ることを特徴とする、弾球遊技機。
  12. 【請求項12】 前記通常時異常判定手段による異常判
    定がなされた場合に打玉の入賞を無効にする入賞無効化
    手段をさらに含むことを特徴とする、請求項8または請
    求項9に記載の弾球遊技機。
  13. 【請求項13】 前記第1の入賞玉検出手段または前記
    第2の入賞玉検出手段に検出異常が生じた場合にその旨
    を判定する検出異常判定手段をさらに含むことを特徴と
    する、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の弾球遊
    技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048824A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sankyo Kk 遊技機
JP2008054914A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009022363A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Sankyo Co Ltd 遊技機

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