JP2000124843A - 波形等化装置及び方法 - Google Patents

波形等化装置及び方法

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JP2000124843A
JP2000124843A JP10297224A JP29722498A JP2000124843A JP 2000124843 A JP2000124843 A JP 2000124843A JP 10297224 A JP10297224 A JP 10297224A JP 29722498 A JP29722498 A JP 29722498A JP 2000124843 A JP2000124843 A JP 2000124843A
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waveform
signal
error rate
control value
ideal
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JP10297224A
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English (en)
Inventor
Yoshizumi Kuze
良澄 久世
Katsumi Narita
克巳 成田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Systems (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易な構成による、出力信号のエラーレートが
小さい波形等化装置を得る。 【解決手段】外部から供給される制御値に応じて信号の
信号波形を整形する波形整形手段40と、信号の一部に
設けられた基準波形部分と基準波形部分の理想となる理
想波形とに基づいて制御値を算出する制御手段22と、
算出された制御値及び当該算出された制御値を用いて波
形整形された信号のエラーレートを記憶する記憶手段2
5を設け、波形整形された信号のエラーレートが、記憶
手段25に記憶されたエラーレートに応じて設定された
再計算範囲の中にある場合、制御値を再計算するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波形等化装置及び方
法に関し、文字放送復号装置に用いる波形等化装置に適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン放送の放送波に文字
信号を多重して放送する文字放送が行われている。すな
わち文字放送は、テレビジョン放送波の垂直帰線消去期
間における走査線にディジタル信号化された文字信号を
多重して送信する。そして受信側においてテレビジョン
放送波を受信して文字信号を復号し画面に表示する。
【0003】ここで、テレビジョン放送においては伝送
経路におけるマルチパスによりゴーストが発生するが、
これにより復調した信号波形に歪みが生じ文字信号を復
号し得ない場合が生じる。このため文字放送復号装置に
おいてはトランスバーサルフィルタを用いて波形等化処
理と呼ばれる信号波形の整形を行う。
【0004】トランスバーサルフィルタは、所定遅延時
間毎にタップを有する遅延回路の各タップに入力信号を
それぞれ異なる重み係数(以下、これをタップ係数と呼
ぶ)を乗じて入力するものであり、各タップ係数を制御
することにより出力信号の波形を制御することができ
る。
【0005】文字信号の先頭には、クロックランイン及
びフレーミングコードと呼ばれる同期部が設けられてい
る。図8は文字信号の信号波形を示し、カラーバースト
部CBに続いて、16ビットでなるクロックランインC
R及び8ビットでなるフレーミングコードFCで構成さ
れる同期部HDが設けられている。そして同期部HDに
続いて、文字情報であるパケットデータ部PDと、当該
パケットデータ部PDに対するチェック符号部分ECが
設けられている。波形等化処理は、理想波形と呼ばれる
ゴーストが無い状態における同期部の理想的な信号波形
を想定する。そして受信信号をトランスバーサルフィル
タに入力し、最小2乗誤差法を用いて受信信号の同期部
の波形と理想波形とが一致するようにトランスバーサル
フィルタの各タップ係数を制御することにより、受信信
号の波形を整形するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テレビジョ
ン放送の受信状態は受信地域において様々であり、また
時間経過によっても変動するため、常に最適な波形等化
処理を行うことは困難であり、このため復号した信号の
エラーレートが大きくなるという問題を有している。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成による、出力信号のエラーレートが小さ
い波形等化装置及び方法を提案しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力信号を入力し、外部から供給
される制御値に応じて入力信号の信号波形を整形する波
形整形手段と、入力信号の一部に設けられた基準波形部
分と基準波形部分の理想となる理想波形とに基づいて制
御値を算出する制御手段と、算出された制御値及び当該
算出された制御値を用いて波形整形された信号のエラー
レートを記憶する記憶手段とを設け、波形整形された信
号のエラーレートが、記憶手段に記憶されたエラーレー
トに応じて設定された再計算範囲の中にある場合、制御
値を再計算するようにした。
【0009】制御値計算時のエラーレートに応じた再計
算範囲を用いて制御値を再計算することにより、受信地
域における電波状態に応じた波形等化処理を行うことが
でき、復号した信号のエラーレートを小さくすることが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について本発明の一実施
の形態を詳述する。
【0011】(1)構成 (1−1)テレビジョン受像機の全体構成 図1において、1は全体としてテレビジョン受像機を示
し、放送波S1をアンテナ2で受信して第1チューナ3
A及び第2チューナ3Bに供給する。第1チューナ3A
及び第2チューナ3Bはそれぞれ放送波S1の任意のチ
ャンネルに同調して復調し、映像信号S3A及びS3B
として信号選択部5に供給する。
【0012】信号選択部5は、CPU(Central Proces
sing Unit )4の制御に応じて映像信号S3A及びS3
Bのどちらか一方を選択し、映像信号S5Aとして映像
処理部6に供給するとともに、映像信号S3A及びS3
Bのどちらか一方を選択し、映像信号S5Bとして文字
信号復号部20に供給する。
【0013】文字信号復号部20は、映像信号S5Bに
含まれる文字信号部分を復号して文字放送映像信号S2
0を生成し、これを映像処理部6に供給する。そして映
像処理部6は、映像信号S5A及び文字放送映像信号S
20のいずれか一方についてRGB(Red,Green,Blue)
信号S6及び同期信号S7を生成し、それぞれを増幅部
8及び偏向部9に供給する。増幅部8はRGB信号S6
を増幅してブラウン管10に供給し、偏向部9は同期信
号S7から水平偏向電流S9H及び垂直偏向電流S9V
を生成しブラウン管10に供給する。かくしてテレビジ
ョン受像機1は放送波S1を受信して復調し、映像及び
文字放送の文字情報をブラウン管10に表示する。
【0014】(1−2)文字信号復号部の構成 図2は全体として文字信号復号部20を示し、制御手段
としてのCPU(Central Processing Unit )22、R
OM(Read Only Memory)23、RAM(Randam Acces
s Memory)24、記憶手段としてのEEPROM(Elec
trically Erasable & Programmable ROM)25、アッテ
ネータ26、波形等化部30、データ再生部27、エラ
ー訂正部50及び表示処理部28が、バス21を介して
接続されている。
【0015】文字信号復号部20は、映像信号S5Bを
アッテネータ26に入力する。アッテネータ26はCP
U22から供給されるアッテネータ値S22に応じて映
像信号S5Bの振幅を調整し、波形等化部30に出力す
る。波形等化部30が有するアナログ/ディジタル変換
部31は映像信号S5Bをディジタル変換し、映像信号
S31として波形整形手段としてのトランスバーサルフ
ィルタ40及びIRAM(Input RAM )33に出力す
る。
【0016】図3は全体としてトランスバーサルフィル
タ40を示し、所定の遅延時間Tを有する7個の遅延部
43A〜43Gと8個の演算部42A〜42Hが交互に
直列に接続されている。演算部42A〜42Hにはそれ
ぞれ第0タップ41A〜第7タップ41Hが接続されて
おり、各タップには映像信号S31が供給される。
【0017】CPU22は後述する波形等化計算処理を
行い、タップ41A〜41Hにおける映像信号S31に
対する重み付け値であるタップ係数TAP0〜TAP7
を算出し、これをそれぞれタップ41A〜41Hに供給
する。タップ41A〜41Hはタップ係数TAP0〜T
AP7に応じて映像信号S31に重み付けを行い、それ
ぞれ演算部42A〜42Hに出力する。
【0018】演算部42Hは、CPU22から供給され
るオフセット値S23に応じて第7タップ41Hから供
給される映像信号S31の振幅中心をオフセットし、後
段の遅延部43Gに出力する。遅延部43Gは演算部4
2Hから供給される映像信号S31を遅延時間Tだけ遅
延し、後段の演算部42Gに出力する。演算部42Gは
第6タップ41Gから供給される映像信号S31と演算
部42Hからの出力を合成し、後段の遅延部43Fに出
力する。以下同様に、各演算部は対応するタップからの
出力と前段の遅延部からの出力を合成して後段に出力す
る。かくしてトランスバーサルフィルタ40は、CPU
22から供給されるタップ係数TAP0〜TAP7及び
オフセット値S23に応じて映像信号S31の波形を波
形等化してゴーストを削減し、等化映像信号S40とし
て位相補間部37、相関検出部35及びORAM(Outp
ut RAM)33に出力する。
【0019】相関検出部35は、所定の基準波形と等化
映像信号S32の波形と比較して波形の相関を検出し、
これを相関情報S35として位相検出部36に出力す
る。位相検出部36は、相関情報S35に基づいて等化
映像信号S32の位相のずれを検出し、このずれを位相
信号S36として位相補間部37に出力する。そして位
相補間部37は位相信号S36に応じて等化映像信号S
32の位相を調整してデータ再生部27に出力する。
【0020】データ再生部27は、CPU22から供給
されるタイミング値S24に応じて等化映像信号S32
における文字信号部分を抜き出し、これを文字信号S2
7としてエラー訂正部50に出力する。
【0021】図4は全体としてエラー訂正部50を示
し、文字信号S27を選択部51を介してシリアル/パ
ラレル変換部52に入力する。シリアル/パラレル変換
部52は文字信号S27をシリアル信号からパラレル信
号に変換し、バッファメモリ53に書き込む。パラレル
/シリアル変換部54はバッファメモリ53に書き込ま
れている文字信号S27を読み出してシリアル信号に再
変換し、シンドロームレジスタ55に出力する。シンド
ロームレジスタ55は、(272,190)差集合巡回
符号方式を用いて文字信号S27の伝送路誤りを示す値
であるシンドロームを算出し、これをシンドローム情報
S55として文字信号S27とともにエラー処理部56
に出力する。
【0022】エラー処理部56は、シンドローム情報S
55に基づいて文字信号S27にエラーが発生している
か否かを判断し、エラーが発生している場合は当該文字
信号S27に対してシンドローム情報S55に基づいて
エラー訂正処理を行い、選択部51及びシリアル/パラ
レル変換部52を介してバッファメモリ53に書き込
む。文字信号S27にエラーが発生していない場合は文
字信号S27のバッファメモリ53への書込みは行わな
い。かくしてエラー訂正部50は、文字信号S27にエ
ラーが発生している場合当該文字信号S27に対してエ
ラー訂正処理を行い、表示処理部28(図2)に出力す
る。このときエラー処理部56は、文字信号S27のエ
ラーレートをエラーレート情報S50としてバス21を
介してCPU22に出力する。
【0023】表示処理部28は文字信号S27を入力
し、当該文字信号S27が示す文字の文字パターンをメ
モリ(図示せず)から読み出して映像信号を生成し、文
字放送映像信号S20として出力する。
【0024】かくして文字信号復号部20は映像信号S
5Bを入力し、当該映像信号S5Bに対して波形等化処
理を施した後文字信号S27を抜き出す。そして文字信
号S27に対してエラー訂正処理を行った後、当該文字
信号S27が示す文字パターンを文字放送映像信号S2
0として映像処理部6に出力する。
【0025】(2)波形等化計算処理 文字信号復号部20(図2)は、波形等化処理における
理想波形の波形パターンをROM23に複数記憶してい
る。CPU22はこれら複数の理想波形を順次用いて波
形等化計算処理を行い、文字信号S27のエラーレート
が所定の閾値を満足するような理想波形を選定する。
【0026】すなわちCPU22は、まず最初に所定の
第1の理想波形をROM23から読み出し、この理想波
形を用いて波形等化計算処理を行い、アッテネータ値S
22、オフセット値S23、タイミング値24及びタッ
プ値TAP0〜7の各パラメータを算出する。そしてこ
れらの各パラメータを用いて波形等化処理を行い、この
結果による文字信号S27のエラーレートが所定の閾値
以上の場合は、使用した理想波形では要求されるエラー
レートを満たすことができないものとして、第2の理想
波形を用いて波形等化計算処理を行う。CPU22はこ
のように複数の理想波形を順次用いて波形等化計算処理
を行い、この結果によるエラーレートが所定の閾値を満
足するような理想波形を選定し、また所定の閾値を満足
するような理想波形がない場合は最もエラーレートが低
い理想波形を選定し、当該選定した理想波形及びこれを
用いて算出した各パラメータ並びにパラメータ算出時の
エラーレートをEEPROM25に記憶し、以降はEE
PROM25に記憶されている理想波形及び各パラメー
タを用いて文字信号の再生を行う。そして文字信号の再
生において、パラメータ算出時のエラーレートと現在の
エラーレートを常に比較し、現在のエラーレートに変動
が生じた場合は再びパラメータを再計算する。
【0027】ここで、パラメータの再計算条件を単一の
エラーレート閾値とすると、弱電界地域等の受信状態が
悪い場所、すなわち常に文字信号のエラーレートが悪い
場所においては頻繁に再計算を開始してしまう。パラメ
ータの計算中は文字信号を復号し得ないため、結果とし
て文字信号を表示し得なくなる。また、大雪や雷等の電
波障害による急激かつ一時的なエラーレートの変動に応
じてパラメータを再計算してしまうと、電波障害が回復
した状態において、最適でないパラメータで文字信号の
復号をすることになる。このため、パラメータ算出時の
エラーレートに応じてパラメータの再計算範囲を設定
し、現在のエラーレートがこの再計算範囲内に入った時
にのみ再計算を実行するようにする。このようなパラメ
ータの算出及び記憶は、テレビジョン放送の各チャンネ
ル毎に行われる。
【0028】図5は波形等化計算処理を示し、CPU2
2はステップSP1で処理を開始し、ステップSP2に
おいて文字信号復号部20全体を初期化する。続くステ
ップSP3において、CPU22は映像信号S5Bが入
力選択部5から映像信号S5Bが供給されているか否か
を判断する。ステップSP3において否定結果が得られ
た場合、このことは映像信号S5Bが供給されていない
ことを表しており、CPU22はステップSP5に進み
処理を終了する。一方ステップSP3において肯定結果
が得られた場合、このことは映像信号S5Bが供給され
ていることを表しており、処理はステップSP4に進
む。そしてステップSP4において、CPU22は映像
信号S5Bに文字信号が含まれているか否かを、フレー
ミングコードFCの有無により判断する。ステップSP
4において否定結果が得られた場合、このことは映像信
号S5Bに文字信号が含まれていないことを表してお
り、CPU22はステップSP5に進み処理を終了す
る。一方ステップSP4において肯定結果が得られた場
合、このことは映像信号S5Bに文字信号が含まれてい
ることを表しており、処理はステップSP6に進む。
【0029】ステップSP6において、CPU22はE
EPROM25(図2)にアッテネータ値S22、オフ
セット値S23、タイミング値24及びタップ値TAP
0〜7の各パラメータが記憶されているか否かを判断す
る。処理開始直後においてはEEPROM25に各パラ
メータは記憶されていないため、CPU22はステップ
SP7に進む。そしてステップSP7において、CPU
22は文字信号S27のエラーレートが所定の閾値未満
か否かを、エラー訂正部50から供給されるエラーレー
ト情報S50に基づいて判断する。ステップSP7にお
いて否定結果が得られた場合、このことは文字信号S2
7のエラーレートが所定の閾値以上であることを表して
おり、CPU22はステップSP8に進む。処理開始直
後においては文字信号の復号は完了しておらず、このた
め文字信号S27のエラーレートも不明であるから、こ
の場合もCPU22はステップSP8に進む。
【0030】ステップSP8において、CPU22は波
形等化処理における理想波形をROM24から読み出
す。ここでROM24には複数の理想波形が記憶されて
おり、処理開始直後においてはCPU22は第1の理想
波形を選定し、以降ステップSP7〜ステップSP15
を繰り返す毎に第2、第3の理想波形を順次選定してい
く。
【0031】続くステップSP9において、CPU22
は映像信号S5Bにおける文字信号、データ放送信号が
含まれている走査線(10H〜16H及び21H)を選
択する。ステップSP10において、CPU22はIR
AM33(図2)に記憶されている映像信号S31を読
み出す。そして当該映像信号S31におけるクロックラ
ンインCRの振幅に基づいて、アッテネータ値S22を
仮計算する。
【0032】続くステップSP11において、CPU2
2は映像信号S31に基づいて、当該映像信号S31か
ら文字信号S27を抜き出すための基準となるタイミン
グ値S24を計算する。
【0033】図6は文字信号とタイミング値の関係を示
す。図6(A)は映像信号S31の波形を示し、図6
(B)は映像信号S31に基づいて生成された水平同期
信号Hsyncを示す。図6(C)は文字信号のクロッ
クCLKを示し、図6(D)は文字信号の基準レベルを
映像信号S31のペデスタルから抜き取るためのペデス
タル抜き取り信号EQCPを示す。
【0034】図6(E)は、FC抜き取り信号FCCP
を示し、水平同期信号Hsyncの立ち下がり位置のク
ロックをタイミング値S24が示す値であるnとし、ク
ロック206からクロック237の間を論理「H」レベ
ルとし、その他の区間を論理「L」レベルとする。CP
U22は、論理「H」レベルの間映像信号S31を抜き
取り、抜き取った信号とフレーミングコードFCのパタ
ーンとをパターンマッチングし、これらが一致するよう
にタイミング値S24を調整することにより映像信号S
31における文字信号S27の位置を確定し、決定した
タイミング値S24をバス21を介してデータ再生部2
7に出力する。
【0035】ステップSP12において、CPU22は
タイミング値S24を用いて確定したクロックランイン
CRの振幅に基づいてアッテネータ値S22を計算し、
バス21を介してアッテネータ26に出力し、続くステ
ップSP13においてCPU22はオフセット値S23
を仮計算し、バス21を介してトランスバーサルフィル
タ40に出力する。
【0036】ステップSP14において、CPU22は
最小2乗誤差法によりタップ係数TAP0〜7を計算す
る。すなわちCPU22は映像信号S31について、
(1)式に示すTAP計算式を用いてタップ係数TAP
0〜7を算出し、バス21を介してトランスバーサルフ
ィルタ40に出力する。そしてCPU22は、トランス
バーサルフィルタ40からの出力である等化映像信号S
40と理想波形との差が所定の収束条件を満たすまでタ
ップ係数の計算を繰り返す。
【0037】
【数1】
【0038】ここでX1〜X8はORAM34から得た
等化映像信号S40における所定の8ポイントにおける
値であり、αは所定の係数である。そしてTAP1(n)
〜TAP7(n) は前回の計算におけるタップ係数であ
り、TAP0(n+1) 〜TAP7(n+1) は今回の計算にお
けるタップ係数である。初回の計算時においてはTAP
(n) の値を1とし、その他のタップ係数を0として計
算する。
【0039】続くステップSP15において、CPU2
2は等化映像信号S40に基づいてオフセット値23を
計算し、バス21を介してトランスバーサルフィルタ4
0に出力し、ステップSP7に戻る。そしてステップS
P7において、かくして計算されたアッテネータ値S2
2、オフセット値S23、タイミング値24及びタップ
値TAP0〜7を用いて等化された等化映像信号S40
をデータ再生してなる文字信号S27のエラーレートが
所定の閾値以上である場合、再度ステップSP7〜ステ
ップSP15を繰り返す。この繰り返しにおいて、CP
U22は順次理想波形を変更してタップ値TAP0〜7
の計算を行う。
【0040】一方ステップSP7において、文字信号S
27のエラーレートが所定の閾値未満である場合、CP
U22はステップSP16に進む。そしてステップSP
16において、CPU22は算出したアッテネータ値S
22、オフセット値S23、タイミング値24、タップ
値TAP0〜7、使用した理想波形及びこの時点のエラ
ーレートをEEPROM25に書き込む。
【0041】またステップSP7において、ROM24
に記憶されている全ての理想波形についてステップSP
7〜ステップSP15の繰り返しを実行しても文字信号
S27のエラーレートが所定の閾値未満にならなかった
場合、CPU22は最低のエラーレートを得た理想波形
及びこの時の各パラメータ並びにこの時のエラーレート
を選定し、ステップSP16においてこれらをEEPR
OM25に書き込む。以降、文字信号復号部20はEE
PROM25に書き込まれたアッテネータ値S22、オ
フセット値S23、タイミング値24、タップ値TAP
0〜7及び理想波形を用いて波形等化を行う。
【0042】続くステップSP17において、CPU2
2は現在における文字信号S27のエラーレートが再計
算範囲内にあるか否かを判断する。
【0043】図7はエラーレートに対する再計算範囲を
示し、ここではエラーが全く発生していない状態を10
0%とする。そして、エラーレートが良い状態(100
%に近い状態)でパラメータが確定した場合は再計算の
条件を狭くし、エラーレートが悪い状態でパラメータが
確定した場合は再計算の条件を広くする。すなわち、図
7(A)に示す確定範囲Es1の範囲内のエラーレート
でパラメータが確定した場合、これに対応する再計算範
囲Er1の範囲内に現在のエラーレートが入った場合パ
ラメータの再計算を行い、再計算範囲Er1の範囲外の
場合は再計算を行わない。同様に図7(B)に示す確定
範囲Es2の範囲内のエラーレートでパラメータが確定
した場合、これに対応する再計算範囲Er2の範囲内に
現在のエラーレートが入った場合パラメータの再計算を
行い、再計算範囲Er2の範囲外の場合は再計算を行わ
ない。このようにパラメータ確定時のエラーレートに応
じてパラメータ再計算条件を変えることにより無意味な
再計算を防止し、受信地域における電波状態に応じた波
形等化処理を行うことができる。
【0044】ステップSP17において否定結果が得ら
れた場合、このことは現在のエラーレートが再計算範囲
外であることを表しており、CPUはステップSP18
に進み、処理を終了する。一方ステップSP17におい
て肯定結果が得られた場合、このことは現在のエラーレ
ートが再計算範囲内であることを表しており、CPUは
ステップSP7に進み、再びステップSP7〜SP15
のパラメータ算出処理を行う。
【0045】(3)動作及び効果 以上の構成において、文字信号復号部20はROM23
に記憶されている複数の理想波形のうち、まず第1の理
想波形を用いて波形等化計算処理を行い、アッテネータ
値S22、オフセット値S23、タイミング値24及び
タップ値TAP0〜7の各パラメータを算出し、これら
のパラメータを用いて波形等化処理を行い文字信号S2
7を復号する。そして復号した文字信号S27のエラー
レートが所定の閾値未満の場合は、この時の理想波形、
各パラメータ及び文字信号S27のエラーレートをEE
PROM25に記憶する。文字信号S27のエラーレー
トが所定の閾値以上の場合は、エラーレートが所定の閾
値未満になるまで複数の理想波形を順次用いて波形等化
計算処理を行い、エラーレートが所定の閾値未満になっ
た時の、またはエラーレートが最も小さい時の理想波
形、各パラメータ及び文字信号S27のエラーレートを
EEPROM25に記憶し、以降はEEPROM25に
記憶されている理想波形及び各パラメータを用いて文字
信号の復号処理を行う。
【0046】このときCPU22は、文字信号S27の
エラーレートが、EEPROM25に記憶されているエ
ラーレートに対応する再計算範囲内にあるか否かを監視
する。そして文字信号S27のエラーレートが再計算範
囲内にある場合、再び波形等化計算処理を行い、各パラ
メータを算出する。
【0047】以上の構成によれば、複数の理想波形を用
意し、各理想波形について波形等化計算処理を行い、復
号した信号のエラーレートが最も小さい理想波形、当該
理想波形を用いて計算されたパラメータ及びその時のエ
ラーレートを記憶し、当該記憶した理想波形及び各パラ
メータを用いて波形等化を行うことにより、最適な理想
波形を選定でき、復号した信号のエラーレートを小さく
することができる。
【0048】また、記憶したエラーレートに応じた再計
算範囲を設定し、現在のエラーレートが再計算範囲内に
ある場合に波形等化計算処理を再計算することにより、
受信地域における電波状態に応じた波形等化処理を行う
ことができ、復号した信号のエラーレートを小さくする
ことができる。
【0049】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、複数の理想波形を順
次用いて波形等化処理を行い、文字信号S27のエラー
レートが所定の閾値未満になった時の理想波形及び各パ
ラメータをEEPROMに記憶し波形等化処理に用いる
ようにしたが、本発明はこれに限らず、複数の理想波形
全てについて波形等化処理を行い、最もエラーレートが
小さい理想波形及び各パラメータをEEPROMに記憶
するようにしてもよい。
【0050】また上述の実施の形態においては、文字信
号復号装置における波形等化処理について述べたが、本
発明はこれに限らず、テレビ受像機のゴースト除去装置
における波形等化処理等、様々な波形等化処理に用いて
も良い。
【0051】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数の理
想波形を用いて波形等化処理を行い、波形整形された映
像信号のエラーレートが最小となる制御値を算出した理
想波形を制御値算出用の理想波形として用い、さらにこ
のときのエラーレートに応じた再計算範囲を設定し、現
在のエラーレートが再計算範囲内にある場合に波形等化
計算処理を再計算することにより、受信地域における電
波状態に応じた波形等化処理を行うことができ、復号し
た信号のエラーレートを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン受像機を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による文字信号復号部を
示すブロック図である。
【図3】トランスバーサルフィルタを示すブロック図で
ある。
【図4】エラー訂正部を示すブロック図である。
【図5】波形等化計算処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】文字信号とタイミング値を示す信号波形図であ
る。
【図7】再計算範囲を示すグラフである。
【図8】文字信号を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1……テレビジョン受像機、2……アンテナ、3A……
第1チューナ、3B……第2チューナ、4……CPU、
5……入力選択部、6……映像処理部、8……増幅部、
9……偏向部、10……ブラウン管、20……文字信号
復号部、21……バス、22……CPU、23……RO
M、24……RAM、25……EEPROM、26……
アッテネータ、27……データ再生部、28……表示処
理部、30……波形等化部、31……アナログ/ディジ
タル変換部、33……IRAM、34……ORAM、3
5……相関検出部、36……位相検出部、37……位相
補間部、40……アッテネータ、41A〜41H……タ
ップ、42A〜42H……演算部、43A〜43G……
遅延部、50……エラー訂正部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/035 Fターム(参考) 5C021 PA36 PA52 PA58 PA78 RB00 RC01 SA12 XB12 YA34 YA47 ZA00 ZA03 5C063 AB01 AC01 CA38 CA40 DA03 DA07 DA13 DB02 5J023 AA08 AB05 AB08 5K046 AA05 BB03 EE02 EE06 EF04 EF13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から入力される入力信号の信号波形を
    整形して出力する波形等化装置において、 上記入力信号を入力し、外部から供給される制御値に応
    じて上記入力信号の信号波形を整形する波形整形手段
    と、 上記入力信号の一部に設けられた基準波形部分及び当該
    基準波形部分の理想となる理想波形に基づいて上記制御
    値を算出する制御手段と、 上記算出された制御値及び当該算出された制御値を用い
    て波形整形された波形整形後の信号のエラーレートを記
    憶する記憶手段とを具え、 上記制御手段は、上記波形整形後の信号のエラーレート
    が、上記記憶手段に記憶された上記エラーレートに応じ
    て設定された再計算範囲の中にある場合、上記制御値を
    再計算することを特徴とする波形等化装置。
  2. 【請求項2】上記入力信号は、テレビジョン放送におけ
    る文字放送信号であることを特徴とする請求項1に記載
    の波形等化装置。
  3. 【請求項3】所定の入力信号の一部に設けられた基準波
    形部分と当該基準波形部分の理想となる理想波形とに基
    づいて制御値を算出し、当該制御値に基づいて上記入力
    信号の信号波形を整形する波形等化方法において、 上記制御値及び当該制御値を用いて整形された波形整形
    後の信号のエラーレートを記憶し、 上記波形整形後の信号のエラーレートが、上記記憶手段
    に記憶された上記エラーレートに応じて設定された再計
    算範囲の中にある場合、上記制御値を再計算することを
    特徴とする波形等化方法。
  4. 【請求項4】上記信号は、テレビジョン放送における文
    字放送信号であることを特徴とする請求項3に記載の波
    形等化方法。
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