JP2001060880A - ディジタル信号の誤り訂正回路 - Google Patents

ディジタル信号の誤り訂正回路

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JP2001060880A
JP2001060880A JP11234048A JP23404899A JP2001060880A JP 2001060880 A JP2001060880 A JP 2001060880A JP 11234048 A JP11234048 A JP 11234048A JP 23404899 A JP23404899 A JP 23404899A JP 2001060880 A JP2001060880 A JP 2001060880A
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circuit
error
signal
equalization
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Hideki Arai
秀喜 新井
Tetsuo Makise
哲郎 牧瀬
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力ディジタル信号のダイナミックなノイズ
特性の変化に対応し得るエラー訂正を行う。 【解決手段】 積分等化回路11は、入力信号を積分等
化方式で等化すると共に、入力信号からクロック信号を
抽出する。エラー訂正回路12は、上記積分等化回路で
等化された信号を、エラー訂正コードを使用してエラー
訂正する。ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等
化回路13は、入力信号からクロック信号を抽出する手
段を備えて、入力信号をPR(1,1)等化方式で等化
する。エラー訂正回路14は、上記PR(1,1)等化
回路で等化された信号を、エラー訂正コードを使用して
エラー訂正する。信号選択回路15は、エラー訂正回路
12,14それぞれ出力されたエラーフラグ付きエラー
訂正済データのうち、エラー訂正に最も成功しているも
のを選択出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号の
誤り訂正回路に関し、特に、複数の等化装置を備えて、
正しくエラー訂正できた結果を出力として採用すること
で、記録媒体からの再生信号や、通信装置の受信経路に
おいて顕著なダイナミックなノイズ特性変化に対応する
ことを可能にするディジタル信号の誤り訂正回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、再生信号に対する等化方式は、与
えられた記録メディアの平均的な特性に対して最大効率
を得られるような変調方式や、等化方式が採用されてい
た。
【0003】一般に、変調方式に関しては、互換上の観
点、すなわち通信においては、例えば、放送設備等にも
見られるように、システム全体について、何か一つの変
調方式に統一する必要がある。
【0004】また、等化復号方式に関しては、例えば、
再生系において独自方式を採用できるはずであるが、実
際には、記録媒体から出力される再生信号を取り扱う場
合等には、主として、最も代表的な特性要因である周波
数振幅や、周波数ノイズに関する平均的特性のみを考慮
して、有効と思われる一つの等化復号方式だけが採用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
技術では、例えば、使用する記録媒体からの再生信号出
力が、何か平均的でない状況となった時には、上述した
ような最も代表的な特性要因である周波数振幅や、周波
数ノイズに関する平均的特性のみを考慮した等化復号方
式では対応できなくなるために、結果として、信号の信
頼性が大きく失われる(エラーが大きくなる)という事
態を招いていた。
【0006】本発明は、以上のような従来のディジタル
信号の誤り訂正回路における問題点に鑑みてなされたも
のであり、ディジタル記録、デジタル通信における記録
媒体からの再生信号や、通信装置の通信路におけるダイ
ナミックなノイズ特性の変化に対応し得るディジタル信
号の誤り訂正回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、エラー訂正コード付きのディジタル信
号、若しくは、積符号によって構成されたディジタル信
号を入力して、該ディジタル信号のエラーを訂正し、前
記エラー訂正されたディジタル信号を出力するディジタ
ル信号の誤り訂正回路において、前記入力されたディジ
タル信号をそれぞれ異なる等化特性で等化する該等化特
性に対応した複数の等化回路と、前記複数の等化回路の
各々の後段に配置され、前記複数の等化回路の各々の出
力信号に含まれる所定の処理単位のデータ毎に、前記エ
ラー訂正コードまたは前記積符号を使用したエラー訂正
を実施した後、前記前記エラー訂正が不成功であったデ
ータに対してはエラーフラグを立てて出力するエラー訂
正回路と、前記複数のエラー訂正回路が出力する所定の
処理単位のエラーフラグ付きエラー訂正済データのう
ち、前記エラーフラグが立てられていない前記エラー訂
正済データが1または2以上存在する場合は、そのうち
のいずれか一つ、さもなければ、前記エラーフラグが立
てられているデータの数が最も少ないエラー訂正済デー
タを選択して出力する信号選択回路とを有することを特
徴とするディジタル信号の誤り訂正回路が提供される。
【0008】すなわち、本発明においては、効果の異な
る複数の等化方式を再生等化回路として備え、該複数の
再生等化回路の各々の出力に対して、入力信号(記録媒
体や、通信路からの再生信号、或いは受信信号)に付加
されているエラー訂正コードまたは積符号(エラー訂正
方法まで規定した特定の構成を持つエラー訂正コード付
きデータ)を使用してエラー訂正を行い、その結果とし
て、エラー訂正に成功した再生等化回路を持つ経路で等
価した信号を次段に送ることで、入力信号のダイナミッ
クな特性変化に適応したエラー訂正を可能にしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係るディジタル
信号の誤り訂正回路の原理を説明するための基本的な構
成を示すブロック図である。
【0010】エラー訂正コード付きのディジタル信号、
若しくは、積符号によって構成された入力ディジタル信
号(記録媒体や、通信路からの再生信号、或いは受信信
号)は、プリアンプ付きの共通再生等化回路10を経
て、第1方式等化回路1から後段のエラー訂正回路2、
…、第N方式等化回路3から、さらに後段のエラー訂正
回路4にそれぞれ分配され、それら等化回路の出力信号
のうち、エラー訂正がより完全にできた信号経路の出力
信号のみが信号選択回路5により選択され、該選択され
た出力信号が、上記信号選択回路の出力信号として、次
段信号処理回路に供給される。
【0011】これにより、再生信号、或いは受信信号
を、少しずつ内容の異なる複数の等化装置(PLLの様
なクロック抽出装置を含む)を通し、それぞれの等化結
果に対して、それぞれエラー訂正を行い、正しくエラー
訂正できた出力信号を結果の出力信号として採用するこ
とにより、時々刻々変化するエラー要因に柔軟に対応す
ることを可能にしている。
【0012】(第1の実施の形態)図2は、本発明の第
1の実施の形態に係るディジタル信号の誤り訂正回路の
構成を示すブロック図である。
【0013】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路11と、積分等化回路11からの出力
をエラー訂正するエラー訂正回路12と、同じく上記入
力信号をPR(1,1)等化方式で等化するビタビ最尤
復号回路付きのPR(1,1)等化回路13と、PR
(1,1)等化回路13からの出力をエラー訂正するエ
ラー訂正回路14と、エラー訂正回路12とエラー訂正
回路14からのエラー訂正済データを選択出力する信号
選択回路15を含む。
【0014】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路11と
ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路13
とは、共に、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジ
タルの受信信号等を入力信号とする。
【0015】積分等化回路11は、上記入力信号に対し
て積分等化方式で等化処理する。すなわち、上記のディ
ジタルの入力信号から2値(1,0)を検出し、その
後、PLL回路を用いてクロック信号を抽出し、次段の
エラー訂正回路12に出力する。
【0016】エラー訂正回路12は、積分等化回路11
からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、上記のデ
ィジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受信信号
等の入力信号に付加されているエラー訂正コードを使用
して、ブロック等の処理単位毎にエラー訂正を行う。こ
の時、上記のエラー訂正ができなかったブロックについ
ては、エラー訂正済データと共に出力するエラーフラグ
に上記エラー訂正ができなかった旨を表示する。該ブロ
ックは、上記エラーフラグの表示により、シンク(Sink)
ブロックであることが示される。
【0017】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)
等化回路13は、上記入力信号に対してパーシャルレス
ポンス等化方式で等化処理する。すなわち、上記のディ
ジタルの入力信号から2値(1,0)を検出し、その
後、PLL回路を用いてクロック信号を抽出する。次
に、該クロック信号を用いて上記等化処理された出力を
サンプリングし、該サンプリングされた結果のサンプリ
ング値に対してビタビ復号を行い、次段のエラー訂正回
路14に出力する。
【0018】エラー訂正回路14の動作は、上記エラー
訂正回路12の動作と同じである。次に、信号選択回路
15の信号選択論理を説明する。信号選択回路15は、
上記エラー訂正回路12からの出力(訂正済データ及び
エラーフラグ)と上記エラー訂正回路14からの出力
(訂正済データ及びエラーフラグ)のいずれか一つの出
力を選択出力するが、その際の選択論理は、上記のエラ
ーフラグを論理変数として下記のとおり構成される。
【0019】エラー訂正回路12とエラー訂正回路14
のどちらのエラーフラグにも、エラー訂正が可能であっ
たことが示されている場合には、エラー訂正回路12と
エラー訂正回路14のいずれかのエラー訂正済データを
選択出力する。どちらのエラー訂正済データの方を選択
するかを使用者に予め指定させておく手段を設置するこ
とが可能である。
【0020】さらに、使用者による該指定が省略された
場合の選択動作、すなわちデフォルト時の選択動作とし
て、例えば、ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)
等化回路13とエラー訂正回路14の経路から得られた
エラー訂正済データの方を選択させるように設定してお
くこともできる。
【0021】エラー訂正回路12とエラー訂正回路14
のエラーフラグにより、エラー訂正回路12とエラー訂
正回路14のいずれか一方からのエラー訂正済データだ
けがエラー訂正可能であって、他方のエラー訂正済デー
タはエラー訂正不可能であったことが判明した場合は、
エラー訂正可能であった方のエラー訂正済データを選択
出力する。
【0022】エラー訂正回路12とエラー訂正回路14
のいずれのエラーフラグにも、エラー訂正が不可能であ
ったことが示されている場合には、自己の出力のエラー
フラグに、エラー訂正が不可能であったことを示して出
力すると共に、エラー訂正ができなかったことを示すシ
ンクブロックの個数が少ない方のエラー訂正済データを
選択出力する。
【0023】なお、本実施の形態では、図1(原理図)
に示す第N方式等化回路を持つ構成において、N=2の
場合を示したが、一般には、この限りではなく、並列に
配置して使用する等化回路の方式の種類数は任意であ
る。
【0024】図3は、等化方式の種類毎の、等化後検出
点で要求される信号の周波数成分を示すグラフである。
図3(a)は、積分等化方式における、等化後成分を検
出点で要求される信号の周波数を示すグラフであり、図
3(b)は、PR(1,1)等化方式における、等化後
成分を検出点で要求される信号の周波数を示すグラフで
あり、図3(c)は、PR(1,0,−1)等化方式に
おける、等化後成分を検出点で要求される信号の周波数
を示すグラフである。
【0025】図3(a),(b)に示すグラフからも理
解されるように、上記の積分等化方式とPR(1,1)
等化方式とでは、等化特性に大きな違いが存在してい
る。より具体的に言えば、クロック信号の周波数の半分
の周波数(最高繰り返し周波数)付近に対応する(要求
される)信号振幅を比較すると、PR(1,1)等化方
式の信号振幅は、積分等化方式の信号振幅よりもはるか
に小さくなっている。
【0026】上記の事実は、上記最高繰り返し周波数近
辺のノイズが大きい場合にも、上記のPR(1,1)等
化方式は、積分等化方式に比べて、該ノイズによる影響
が少なくなることを意味する。換言すると、最高繰り返
し周波数近辺のS/N比が悪い入力信号では、そのこと
だけを取り上げれば、上記の積分等化方式よりも、PR
(1,1)等化方式の方が等化特性が良いということを
意味する。
【0027】しかし、上記の積分等化方式が2値検出な
のに対し、PR(1,1)等化方式は3値検出であるた
め、再生信号の振幅変動により検出誤りを起こし易いと
いう難点がある。すなわち、2値であれば、上記の振幅
変動に対してはコンパレートすることで上記の振幅変動
にはそれほど影響されずに(0,1)を検出できるのに
対し、3値検出の場合には、検出すべき(0,1,2)
の3値に対応して、実際に検出すべきしきい値が、例え
ば、(0.5,1,1.5)で示す実数値を取るため、
上記の振幅変動があった場合、該振幅変動に上記のしき
い値を連動させるか、或いは、処理すべき上記の入力信
号にAGC(Auto Gain Control)を掛けるかの手段がと
られなければ、正確な3値検出はできないことになる。
【0028】上記の比較検討からは、振幅変動がない状
態ではPR(1,1)等化方式の方が良質の等化ができ
る可能性があるが、一度でも振幅変動が含まれた場合に
は、積分等化方式の方が良質の等化結果をもたらす可能
性が高いと結論される。
【0029】本実施の形態では、上記の結論を踏まえ
て、様々な特性を持つ入力信号に対して、異なる等化方
式を介して結果的に良い方の出力のみを次段に伝えるこ
とが可能となる。
【0030】なお、図3(c)に示すグラフについては
後述する。 (第2の実施の形態)図4は、本発明の第2の実施の形
態に係るディジタル信号の誤り訂正回路の構成を示すブ
ロック図である。
【0031】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路21と、積分等化回路21からの出力
をエラー訂正するエラー訂正回路22と、同じく積分等
化回路21からの出力をPR(1,0,−1)等化方式
で等化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−
1)等化回路23と、PR(1,0,−1)等化回路2
3からの出力をエラー訂正するエラー訂正回路24と、
エラー訂正回路22とエラー訂正回路24からのエラー
訂正済データを選択出力する信号選択回路25を含む。
【0032】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路21
は、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受
信信号等を入力信号として、これを積分等化方式で等化
処理する。
【0033】すなわち、積分等化回路21は、上記の入
力信号から2値(1,0)を検出し、その後、PLL回
路を用いてクロック信号を抽出し、次段のエラー訂正回
路22に出力する。また、該クロック信号を用いて上記
等化処理された出力をサンプリングし、該サンプリング
された結果と、該クロック信号とをビタビ最尤復号回路
付きのPR(1,0,−1)等化回路23に出力する。
【0034】エラー訂正回路22は、積分等化回路21
からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、上記の入
力信号に付加されているエラー訂正コードを使用して、
ブロック等の処理単位毎にエラー訂正を行う。この時、
上記のエラー訂正ができなかったブロックについては、
エラー訂正済データと共に出力するエラーフラグに上記
エラー訂正ができなかった旨を表示する。該ブロック
は、上記エラーフラグの表示により、シンク(Sink)ブロ
ックであることが示される。
【0035】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,
−1)等化回路23は、積分等化回路21からの上記出
力信号を受けて、これをPR(1,0,−1)等化方式
で等化処理するための演算(1−D^2)を行い、上記
の入力信号から3値(1,0,−1)を検出し、次に、
上記入力されたクロック信号を用いて上記等化処理され
た出力をサンプリングし、該サンプリングされた結果の
サンプリング値に対してビタビ復号を行い、次段のエラ
ー訂正回路24に出力する。
【0036】エラー訂正回路24の動作は、上記エラー
訂正回路22の動作と同じである。また、信号選択回路
25の機能及び信号選択論理については、第1の実施の
形態に示す信号選択回路15(図2)の機能及び信号選
択論理と同じである。
【0037】本実施の形態は、第1の実施の形態と同様
に、図1に示す第N方式等化回路において、N=2の場
合となっている(一般には、Nの値は任意である)が、
二つの等化処理の一方は、積分等化回路21によりアナ
ログ的になされ、他方は、積分等化回路21とビタビ最
尤復号回路付きのPR(1,0,−1)等化回路23と
による、アナログ的等化処理とデジタル演算処理とでな
される。この構成によれば、上記二つの等化処理におけ
るアナログ等化処理は、積分等化回路21で共通処理さ
れることになる。
【0038】なお、本実施の形態では、図1(原理図)
に示す第N方式等化回路を持つ構成において、N=2の
場合を示したが、一般には、この限りではなく、並列に
配置して使用する等化回路の方式の種類数は任意であ
る。
【0039】また、図3(c)のグラフに示すように、
積分等化方式に比ベPR(1,0,−1)等化方式は、
図3(b)のグラフに示す特性と同様に、最高繰り返し
周波数近辺と低周波数近辺(DC近辺)のS/N比が悪
くても等化処理に影響が生じないため、この領域でも通
常はエラーレートは良いことが予想されるが、第1の実
施の形態で説明したPR(1,1)等化方式と同様に、
PR(1,0,−1)等化方式もまた、3値検出である
ため、振幅変動に弱いという欠点がある。
【0040】すなわち、本実施の形態における積分方式
とPR(1,0,−1)方式は、第1の実施の形態にお
ける積分方式とPR(1,1)方式と同様に、お互いに
エラーを発生させる条件が異なるため、どちらか一方が
エラー訂正が不可能であっても、他方は、エラー訂正が
可能であるという状態が十分に期待される。
【0041】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に係るディジタル信号の誤り訂正回路の
構成を示すブロック図である。
【0042】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路31と、積分等化回路31からの出力
を後述するインナーエラー訂正コードによりエラー訂正
するインナーエラー訂正回路32と、同じく積分等化回
路31からの出力をPR(1,0,−1)等化方式で等
化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−1)
等化回路33と、PR(1,0,−1)等化回路33か
らの出力を後述するインナーエラー訂正コードによりエ
ラー訂正するインナーエラー訂正回路34と、インナー
エラー訂正回路32とインナーエラー訂正回路34から
のインナーエラー訂正済データを選択出力する信号選択
回路35と、信号選択回路35からの出力に対するアウ
ターエラー訂正を実施するアウターエラー訂正回路36
を含む。
【0043】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路31
は、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受
信信号等を入力信号として、これを積分等化方式で等化
処理する。(但し、上記の入力信号は、後述する積符号
を持っているものとする。)すなわち、積分等化回路3
1は、上記の入力信号から2値(1,0)を検出し、そ
の後、PLL回路を用いてクロック信号を抽出し、次段
のインナーエラー訂正回路32に出力する。また、該ク
ロック信号を用いて上記等化処理された出力をサンプリ
ングし、該サンプリングされた結果と、該クロック信号
とをビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−1)等
化回路33に出力する。
【0044】インナーエラー訂正回路32は、積分等化
回路31からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、
上記の入力信号に付加されているインナーエラー訂正コ
ードを使用して、ブロック等の処理単位毎に後述するイ
ンナーエラー訂正を行う。
【0045】この時、上記のインナーエラー訂正ができ
なかったブロックについては、インナーエラー訂正済デ
ータと共に出力するエラーフラグに上記インナーエラー
訂正ができなかった旨を表示する。該ブロックは、上記
エラーフラグの表示により、シンク(Sink)ブロックであ
ることが示される。
【0046】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,
−1)等化回路33は、積分等化回路31からの上記出
力信号を受けて、これをPR(1,0,−1)等化方式
で等化処理するための演算(1−D^2)を行い、上記
の入力信号から3値(1,0,−1)を検出し、次に、
上記入力されたクロック信号を用いて上記等化処理され
た出力をサンプリングし、該サンプリングされた結果の
サンプリング値に対してビタビ復号を行い、次段のエラ
ー訂正回路34に出力する。
【0047】インナーエラー訂正回路34の動作は、上
記インナーエラー訂正回路32の動作と同じである。本
実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、図1(原
理図)に示す第N方式等化回路において、N=2の場合
となっている(一般には、Nの値は任意である)が、二
つの等化処理の一方は、積分等化回路31によりアナロ
グ的になされ、他方は、積分等化回路31とビタビ最尤
復号回路付きのPR(1,0,−1)等化回路33とに
よる、アナログ的等化処理とデジタル演算処理とでなさ
れる。この構成によれば、上記二つの等化処理における
アナログ等化処理は、積分等化回路31で共通処理され
ることになる。
【0048】信号選択回路35は、上記のインナーエラ
ー訂正回路32からの出力(インナーエラー訂正済デー
タ及びエラーフラグ)とインナーエラー訂正回路34の
出力(インナーエラー訂正済データ及びそのエラーフラ
グ)とのいずれか一つの出力を選択出力するが、その選
択論理については後述する。
【0049】アウターエラー訂正回路は、上記選択され
たインナーエラー訂正済データに対して、そのエラーフ
ラグを使用して後述するアウターエラー訂正を実施す
る。以下に、上記のインナーエラー訂正とアウターエラ
ー訂正について説明する。
【0050】本実施の形態においては、入力信号のデー
タはエラー訂正の方法を規定した積符号を持っているも
のとしている。通常、上記の積符号に基づくエラー訂正
においては、インナーエラー訂正コードによるインナー
エラー訂正を実施した後、該実施後の結果に対してアウ
ターエラー訂正コードによるアウターエラー訂正を実施
する。ここで、上記のアウターエラー訂正とは、上記の
インナーエラー訂正においてイレージャー訂正を実施す
べきことが検出されたデータブロック(すなわちインナ
ーエラー訂正に成功しなかったデータブロック)に対し
てのアウターエラー訂正(イレージャー訂正)を実施す
ることである。
【0051】以下に、上記のインナーエラー訂正及びア
ウターエラー訂正の具体例を説明する。図6は、積符号
を持つ入力データの構成と、該積符号によるエラー訂正
方法を説明するための説明図である。
【0052】図6(a)は、積符号を持つ入力データの
構成を示している。ちなみに、このような入力データを
構成するための手順は下記のとおりである。 (1) ユーザーデータの列に対し、アウターエラー訂
正コード(図ではアウターコードと記す)を付加する。
【0053】(2) ユーザーデータ、及び、上記のア
ウターエラー訂正コードの行に対し、インナーエラー訂
正コード(図では、アウターコードと記す)を付加す
る。次に、上記積符号を持つデータのエラー訂正方法を
説明する。
【0054】インナーエラー訂正回路31,34では、
入力信号のシンク(Sink) を検出し、図6(b)に示す
ように、データを並べ、行毎にエラー訂正を行う。エラ
ー訂正できれば、何もしないが、エラー訂正ができなか
った場合には、その行にエラーポインターを立てる。
【0055】アウターエラー訂正回路では、図6(b)
に示すユーザーデータ、及び、アウターエラー訂正コー
ド(図ではアウターコードと記す)の列毎に、(1)で
立てられたエラーポインターを基にしてアウターエラー
訂正(イレージャー訂正)を行う。
【0056】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の信号選択回路35の信号選択論理につ
いて説明する。今、図6(a)に示すデータブロック構
造におけるデータ並びをproduct codearrayと呼ぶこと
にする。
【0057】インナーエラー訂正回路32,34の両者
の出力データ共、エラーポインターが立っていない限
り、上記Product code arrayの行は、インナーエラー訂
正回路32と34とで同じものであるので、どちらかを
区別せずに並べていく。すなわち、インナーエラー訂正
回路32,34からの、どちらかの出力を行毎に選択し
て、上記Product code arrayを再構成する。
【0058】この時、もしも、インナーエラー訂正回路
32,34のどちらか一方からのエラーポインターが立
っているのであれば、エラーポインターのない側の出力
値をデータとして選択してデータを並べていく。もし、
両者ともエラーポインターが立っているのであれば、ど
ちらのデータを採用しても構わない。
【0059】上記操作により、インナーエラー訂正回路
32またはインナーエラー訂正回路34のいずれか一つ
しか存在しない構成の場合の出力データよりも、エラー
ポインターが立っている行の数を同等以下に少なくでき
ることが期待される。
【0060】すなわち、インナーエラー訂正回路を、イ
ンナーエラー訂正回路32またはインナーエラー訂正回
路34のいずれか単独とする構成では、アウターエラー
訂正回路36におけるアウターエラー訂正(イレージャ
ー訂正)ができなかったデータでも、上記操作により、
アウターエラー訂正が可能となる場合があるので、上記
の構成は有効な構成と言える。
【0061】(第4の実施の形態)図7は、本発明の第
4の実施の形態に係るディジタル信号の誤り訂正回路の
構成を示すブロック図である。
【0062】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路41と、積分等化回路41からの出力
を第3の実施の形態で述べたインナーエラー訂正コード
によりエラー訂正するインナーエラー訂正回路42と、
同じく上記入力信号をPR(1,1)等化方式で等化す
るビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路4
3と、PR(1,1)等化回路43からの出力を上記イ
ンナーエラー訂正コードによりエラー訂正するインナー
エラー訂正回路44と、インナーエラー訂正回路42と
インナーエラー訂正回路44からのインナーエラー訂正
済データを選択出力する信号選択回路45と、信号選択
回路45からの出力に対してアウターエラー訂正を実施
するアウターエラー訂正回路46を含む。
【0063】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路41
は、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受
信信号等を入力信号として、これを積分等化方式で等化
処理する。すなわち、上記の入力信号から2値(1,
0)を検出し、その後、PLL回路を用いてクロック信
号を抽出し、次段のエラー訂正回路42に出力する(但
し、上記の入力信号は、第3の実施の形態で述べたのと
同じ積符号を持っているものとする。)。
【0064】インナーエラー訂正回路42は、積分等化
回路41からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、
上記の入力信号に付加されているインナーエラー訂正コ
ードを使用して、ブロック等の処理単位毎に後述するイ
ンナーエラー訂正を行う。
【0065】この時、上記のインナーエラー訂正ができ
なかったブロックについては、インナーエラー訂正済デ
ータと共に出力するエラーフラグに上記インナーエラー
訂正ができなかった旨を表示する。該ブロックは、上記
エラーフラグの表示により、シンク(Sink)ブロックであ
ることが示される。
【0066】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)
等化回路43は、上記入力信号に対してパーシャルレス
ポンス等化方式で等化処理する。すなわち、上記のディ
ジタルの入力信号から2値(1,0)を検出し、その
後、PLL回路を用いてクロック信号を抽出する。次
に、該クロック信号を用いて上記等化処理された出力を
サンプリングし、該サンプリングされた結果のサンプリ
ング値に対してビタビ復号を行い、次段のインナーエラ
ー訂正回路44に出力する。
【0067】インナーエラー訂正回路44の動作は、上
記インナーエラー訂正回路42の動作と同じである。な
お、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様
に、図1(原理図)に示す第N方式等化回路を持つ構成
において、N=2の場合を示していることになるが、一
般には、この限りではなく、並列に配置して使用する等
化回路の方式の種類数は任意である。
【0068】信号選択回路45は、上記のインナーエラ
ー訂正回路42からの出力(インナーエラー訂正済デー
タ及びエラーフラグ)とインナーエラー訂正回路44の
出力(インナーエラー訂正済データ及びエラーフラグ)
とのいずれか一つの出力を選択出力するが、その選択論
理については第3の実施の形態と同様である。
【0069】(第5の実施の形態)図8は、本発明の第
5の実施の形態に係るディジタル信号の誤り訂正回路の
構成を示すブロック図である。
【0070】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路51と、積分等化回路51からの出力
をエラー訂正するエラー訂正回路52と、同じく積分等
化回路51からの出力をPR(1,0,−1)等化方式
で等化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−
1)等化回路53と、PR(1,0,−1)等化回路5
3からの出力をエラー訂正するエラー訂正回路54と、
エラー訂正回路52とエラー訂正回路54からのエラー
訂正済データを選択出力する信号選択回路55と、信号
選択回路55から出力されるエラー訂正済データに対し
てインナーエラー訂正符号によって改めてエラー訂正と
イレージャー訂正とを実施するエラー訂正回路56を含
む。
【0071】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路51
は、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受
信信号等を入力信号として、これを積分等化方式で等化
処理する(但し、上記の入力信号は、積符号を持ってい
るものとする。)。
【0072】すなわち、積分等化回路51は、上記の入
力信号から2値(1,0)を検出し、その後、PLL回
路を用いてクロック信号を抽出し、次段のエラー訂正回
路52に出力する。また、該クロック信号を用いて上記
等化処理された出力をサンプリングし、該サンプリング
された結果と、該クロック信号とをビタビ最尤復号回路
付きのPR(1,0,−1)等化回路53に出力する。
【0073】エラー訂正回路52は、積分等化回路51
からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、上記の入
力信号に付加されている積符号を使用して、ブロック等
の処理単位毎にエラー訂正を行う。上記の積符号を使用
したエラー訂正の方法については後述する。
【0074】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,
−1)等化回路53は、積分等化回路51からの上記出
力信号を受けて、これをPR(1,0,−1)等化方式
で等化処理するための演算(1−D^2)を行い、上記
の入力信号から3値(1,0,−1)を検出し、次に、
上記入力されたクロック信号を用いて上記等化処理され
た出力をサンプリングし、該サンプリングされた結果の
サンプリング値に対してビタビ復号を行い、次段のエラ
ー訂正回路54に出力する。
【0075】エラー訂正回路54の動作は、上記エラー
訂正回路52の動作と同じである。信号選択回路55の
機能及び信号選択論理については後述する。本実施の形
態は、第1の実施の形態と同様に、図1に示す第N方式
等化回路において、N=2の場合となっている(一般に
は、Nの値は任意である)が、二つの等化処理の一方
は、積分等化回路51によりアナログ的になされ、他方
は、積分等化回路51とビタビ最尤復号回路付きのPR
(1,0,−1)等化回路53とによる、アナログ的等
化処理とデジタル演算処理とでなされる。この構成によ
れば、上記二つの等化処理におけるアナログ等化処理
は、積分等化回路51で共通処理されることになる。
【0076】なお、本実施の形態では、図1(原理図)
に示す第N方式等化回路を持つ構成において、N=2の
場合を示したが、一般には、この限りではなく、並列に
配置して使用する等化回路の方式の種類数は任意であ
る。
【0077】図9は、積符号による他のエラー訂正方式
を説明するための説明図である。以下、エラー訂正回路
52,エラー訂正回路54における積符号を使用した他
のエラー訂正方法について説明する。
【0078】但し、本実施の形態でも、エラー訂正され
るべき任意の入力データブロックの構造及びそのデータ
並び(Product code array)は、図6(a)に示すよう
な構成になっているものとする。
【0079】まず、上記のデータ並びに対して、インナ
ーエラー訂正コードを使用した行方向のエラー訂正を行
う。その結果、エラー訂正できなかった行には、エラー
フラグを立てる。
【0080】次に、上記のデータ並びに対して、アウタ
ーエラー訂正コードを使用した列方向のエラー訂正を行
う。その結果、エラー訂正ができなかった列には、エラ
ーフラグを立てる。
【0081】但し、上記の行から列へのエラー訂正の順
序は逆であってもよい。また、インナーコードにはアウ
ターコードが付加されていないので、上記のエラー訂正
によっても、インナーコード部分には列方向のエラーフ
ラグが立てられない。
【0082】図9(a)は、行方向と列方向とに、共に
エラーフラグが立っている状態を示している。図9
(a)に示すデータ構成では、エラーを含む可能性があ
る行、及び列を太線で示している。上記の太線で示す
行、及び列の中でもエラーしていないデータもある。そ
れは、列方向にエラーフラグが立って、行方向にはエラ
ーフラグが立っていないデータと、行方向にエラーフラ
グが立って、列方向にエラーフラグが立っていない(イ
ンナーコードを除く)データである。何故ならば、これ
らのデータは、上記の列方向、或いは行方向でのエラー
訂正によって、それぞれ正しいことが検証されたデータ
であるからである。インナーコード領域のデータは、上
記のとおり、アウターコードが付加されていないため、
列方向のエラー訂正ができず、正しいデータであること
は保証できない。
【0083】図9(b)は、上記のエラー訂正の結果を
示している。図9(b)に示す太線または黒四角部分
は、正しいか否かが判定できないデータであることを示
す。
【0084】以下、信号選択回路55の選択論理を説明
する。図8に戻って、エラー訂正回路52,54では、
結果として、図9(b)に示す形式でエラー箇所が認識
できることになる。また、信号選択回路55では、この
太線、黒四角部分の個数を最小とするデータを選択す
る。
【0085】例えば、データが正しいことが分かってい
る限りにおいては、エラー訂正回路52からの出力デー
タを選択するが、エラーフラグによりデータにエラーが
存在する可能性のあるデータについては、エラー訂正回
路54からの出力データに差し換える。
【0086】エラー訂正回路56は、信号選択回路55
からの選択出力に対して、改めてインナーコードによる
エラー訂正、及び、アウターエラーコードによるイレー
ジャー訂正(アウターエラー訂正)を行う。エラー訂正
回路56では、上記エラーフラグは、もはや使用しない
ので、信号選択回路55からエラー訂正回路56へは、
上記エラーフラグを送る必要はない。
【0087】信号選択回路55からエラー訂正回路56
へ送出されるデータは、エラー訂正回路52からの出
力、或いは、エラー訂正回路54からの出力、のいずれ
と比較しても、正しいと判定されるデータ数は多いか、
或いは等しいはずであり、エラー訂正回路56でのエラ
ー訂正の成功の可能性は、エラー訂正回路52,54で
の成功の可能性よりも落ちることはない。
【0088】(第6の実施の形態)図10は、本発明の
第6の実施の形態に係るディジタル信号の誤り訂正回路
の構成を示すブロック図である。
【0089】本実施の形態に係るディジタル信号の誤り
訂正回路は、ディジタル入力信号を積分等化方式で等化
する積分等化回路61と、積分等化回路61からの出力
をエラー訂正するエラー訂正回路62と、同じく上記入
力信号をPR(1,1)等化方式で等化するビタビ最尤
復号回路付きのPR(1,1)等化回路63と、PR
(1,1)等化回路63からの出力をエラー訂正するエ
ラー訂正回路64と、エラー訂正回路62とエラー訂正
回路64からのエラー訂正済データを選択出力する信号
選択回路65と、信号選択回路65から出力されるエラ
ー訂正済データに対してインナーエラー訂正符号によっ
て改めてエラー訂正とイレージャー訂正とを実施するエ
ラー訂正回路66を含む。
【0090】以下、本実施の形態に係るディジタル信号
の誤り訂正回路の動作を説明する。積分等化回路61と
ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路63
とは、共に、ディジタル記録媒体の再生信号や、ディジ
タルの受信信号等を入力信号とする。
【0091】積分等化回路61は、上記入力信号に対し
て積分等化方式で等化処理する。すなわち、上記のディ
ジタルの入力信号から2値(1,0)を検出し、その
後、PLL回路を用いてクロック信号を抽出し、次段の
エラー訂正回路62に出力する。
【0092】エラー訂正回路62は、積分等化回路61
からの出力信号を受けて、該出力信号に対し、上記のデ
ィジタル記録媒体の再生信号や、ディジタルの受信信号
等の入力信号に付加されている第5の実施の形態と同様
の積符号を使用して、第5の実施の形態と同様にブロッ
ク等の処理単位毎にエラー訂正を行う。
【0093】ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)
等化回路63は、上記入力信号に対してパーシャルレス
ポンス等化方式で等化処理する。すなわち、上記の入力
信号から2値(1,0)を検出し、その後、PLL回路
を用いてクロック信号を抽出する。次に、該クロック信
号を用いて上記等化処理された出力をサンプリングし、
該サンプリングされた結果のサンプリング値に対してビ
タビ復号を行い、次段のエラー訂正回路64に出力す
る。
【0094】エラー訂正回路64の動作は、上記エラー
訂正回路62の動作と同じである。また、信号選択回路
65の信号選択論理は第5の実施の形態で説明した信号
選択回路55(図8)の信号選択論理と同じである。
【0095】さらに、エラー訂正回路66の動作は、第
5の実施の形態で説明したエラー訂正回路56(図8)
の動作と同じである。
【0096】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、入
力ディジタル信号を、異なる等化特性を持つ複数の等化
回路に通して、その等化処理結果をそれぞれエラー訂正
した後、該エラー訂正後のデータからエラーの少ないデ
ータを選択して最終的な出力とすることにより、時々刻
々変化するエラー要因に柔軟に対応することができるの
で、その結果として、常に、信頼性の高い、良好な出力
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル信号の誤り訂正回路の
原理を説明するための基本的な構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るディジタル信
号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図3】等化方式の種類毎の、等化後検出点で要求され
る信号の周波数成分を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るディジタル信
号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るディジタル信
号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図6】積符号を持つ入力データの構成と、該積符号に
よるエラー訂正方法を説明するための説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るディジタル信
号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るディジタル信
号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図9】積符号による他のエラー訂正方式を説明するた
めの説明図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係るディジタル
信号の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61……積分等化回
路、12,14,22,24,52,54,56,6
2,64,66……エラー訂正回路、13,43,63
……ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回
路、15,25,35,45,55,65……信号選択
回路、23,33,53……ビタビ最尤復号回路付きの
PR(1,0,−1)等化回路、32,34,42,4
4……インナーエラー訂正回路、36,46……アウタ
ーエラー訂正回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラー訂正コード付きのディジタル信
    号、若しくは、積符号によって構成されたディジタル信
    号を入力して、該ディジタル信号のエラーを訂正し、前
    記エラー訂正されたディジタル信号を出力するディジタ
    ル信号の誤り訂正回路において、 前記入力されたディジタル信号をそれぞれ異なる等化特
    性で等化する該等化特性に対応した複数の等化回路と、 前記複数の等化回路の各々の後段に配置され、前記複数
    の等化回路の各々の出力信号に含まれる所定の処理単位
    のデータ毎に、前記エラー訂正コードまたは前記積符号
    を使用したエラー訂正を実施した後、前記エラー訂正が
    不成功であったデータに対してはエラーフラグを立てて
    出力するエラー訂正回路と、 前記複数のエラー訂正回路が出力する所定の処理単位の
    エラーフラグ付きエラー訂正済データのうち、前記エラ
    ーフラグが立てられていない前記エラー訂正済データが
    1または2以上存在する場合は、そのうちのいずれか一
    つ、さもなければ、前記エラーフラグが立てられている
    データの数が最も少ないエラー訂正済データを選択して
    出力する信号選択回路と、 を有することを特徴とするディジタル信号の誤り訂正回
    路。
  2. 【請求項2】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号に含まれるデータブ
    ロック毎に、前記エラー訂正コードを使用したエラー訂
    正を実施した後、前記エラー訂正が不成功であったデー
    タブロックに対してはエラーフラグを立てる第1のエラ
    ー訂正回路と、 前記入力信号からクロック信号を抽出する手段を備え
    て、前記入力信号をPR(1,1)等化方式で等化する
    ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路と、 前記PR(1,1)等化回路で等化された信号に含まれ
    るデータブロック毎に、前記エラー訂正コードを使用し
    たエラー訂正を実施した後、前記エラー訂正が不成功で
    あったデータブロックに対してはエラーフラグを立てる
    第2のエラー訂正回路と、 前記第1と第2のエラー訂正回路が出力するデータブロ
    ック単位のエラーフラグ付きエラー訂正済データのう
    ち、前記エラーフラグが立てられていない前記エラー訂
    正済データが1または2存在する場合は、そのうちのい
    ずれか一つ、さもなければ、前記エラーフラグが立てら
    れているデータの数が最も少ないエラー訂正済データを
    選択して出力する信号選択回路と、を有することを特徴
    とする請求項1記載のディジタル信号の誤り訂正回路。
  3. 【請求項3】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号に含まれるデータブ
    ロック毎に、前記エラー訂正コードを使用したエラー訂
    正を実施した後、前記エラー訂正が不成功であったデー
    タブロックに対してはエラーフラグを立てる第1のエラ
    ー訂正回路と、 前記積分等化回路で等化された信号を、前記抽出された
    クロック信号を使用してPR(1,0,−1)等化方式
    で等化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−
    1)等化回路と、 前記PR(1,0,−1)等化回路で等化された信号に
    含まれるデータブロック毎に、前記エラー訂正コードを
    使用してエラー訂正した後、前記エラー訂正が不成功で
    あったデータブロックに対してはエラーフラグを立てる
    第3のエラー訂正回路と、 前記第1と第3のエラー訂正回路が出力するデータブロ
    ック単位のエラーフラグ付きエラー訂正済データのう
    ち、前記エラーフラグが立てられていない前記エラー訂
    正済データが1または2存在する場合は、そのうちのい
    ずれか一つ、さもなければ、前記エラーフラグが立てら
    れているデータの数が最も少ないエラー訂正済データを
    選択して出力する信号選択回路と、を有することを特徴
    とする請求項1記載のディジタル信号の誤り訂正回路。
  4. 【請求項4】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号の積符号構成に含ま
    れるデータブロック毎に、インナーエラー訂正コードを
    使用したインナーエラー訂正を実施する第1のインナー
    エラー訂正回路と、 前記積分等化回路で等化された信号を、前記抽出された
    クロック信号を使用したPR(1,0,−1)等化方式
    で等化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−
    1)等化回路と、 前記PR(1,0,−1)等化回路で等化された信号に
    含まれる積符号構成のデータブロック毎に、前記インナ
    ーエラー訂正コードを使用したインナーエラー訂正を実
    施する第2のインナーエラー訂正回路と、 前記第1と第2のインナーエラー訂正回路が出力するデ
    ータブロック単位のインナーエラー訂正済データにおい
    て、エラーポインターが存在しないインナーエラー訂正
    済データが只一つ存在する場合は、当該インナーエラー
    訂正済データ、さもなければ、前記インナーエラー訂正
    済データのいずれか一つを選択して出力する信号選択回
    路と、 前記信号選択回路の出力のうち、エラーポインターが存
    在するインナーエラー訂正済データに対してアウターエ
    ラー訂正コードを使用したアウターエラー訂正を実施す
    るアウターエラー訂正回路と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル信号の誤り訂正回路。
  5. 【請求項5】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号に含まれる積符号構
    成のデータブロック毎に、インナーエラー訂正コードを
    使用したインナーエラー訂正を実施する第1のインナー
    エラー訂正回路と、 前記入力信号からクロック信号を抽出する手段を備え
    て、前記入力信号をPR(1,1)等化方式で等化する
    ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路と、 前記PR(1,1)等化回路で等化された信号に含まれ
    る積符号構成のデータブロック毎に、前記インナーエラ
    ー訂正コードを使用したインナーエラー訂正を実施する
    第3のインナーエラー訂正回路と、 前記第1と第3のインナーエラー訂正回路が出力するデ
    ータブロック単位のインナーエラー訂正済データにおい
    て、エラーポインターが存在しないインナーエラー訂正
    済データが只一つ存在する場合は、当該インナーエラー
    訂正済データ、さもなければ、前記インナーエラー訂正
    済データのいずれか一つを選択して出力する信号選択回
    路と、 前記信号選択回路の出力のうち、エラーポインターが存
    在するインナーエラー訂正済データに対してアウターエ
    ラー訂正コードを使用したアウターエラー訂正を実施す
    るアウターエラー訂正回路と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル信号の誤り訂正回路。
  6. 【請求項6】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号に含まれる積符号構
    成のデータブロック毎に、インナーエラー訂正コードを
    使用したインナーエラー訂正とアウターエラー訂正コー
    ドを使用したアウターエラー訂正とを実施する第4のエ
    ラー訂正回路と、 前記積分等化回路で等化された信号を、前記抽出された
    クロック信号を使用したPR(1,0,−1)等化方式
    で等化するビタビ最尤復号回路付きのPR(1,0,−
    1)等化回路と、 前記PR(1,0,−1)等化回路で等化された信号に
    含まれる積符号構成のデータブロック毎に、インナーエ
    ラー訂正コードを使用したインナーエラー訂正とアウタ
    ーエラー訂正コードを使用したアウターエラー訂正とを
    実施する第5のエラー訂正回路と、 前記第4と第5のエラー訂正回路が出力するデータブロ
    ック単位のエラーフラグ付き積符号構成エラー訂正済デ
    ータのうち、前記エラーフラグが立てられていない前記
    エラー訂正済データが1または2存在する場合は、その
    うちのいずれか一つ、さもなければ、前記エラーフラグ
    が立てられているデータの数が最も少ないエラー訂正済
    データを選択して出力する信号選択回路と、 前記信号選択回路から出力された積符号構成のエラー訂
    正済データに対して、インナーエラー訂正コードを使用
    したインナーエラー訂正とアウターエラー訂正コードを
    使用したアウターエラー訂正とを実施する第6のエラー
    訂正回路と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル信号の誤り訂正回路。
  7. 【請求項7】 前記入力信号を積分等化方式で等化する
    と共に、前記入力信号からクロック信号を抽出する積分
    等化回路と、 前記積分等化回路で等化された信号に含まれる積符号構
    成のデータブロック毎に、インナーエラー訂正コードを
    使用したインナーエラー訂正とアウターエラー訂正コー
    ドを使用したアウターエラー訂正とを実施する第4のエ
    ラー訂正回路と、 前記入力信号からクロック信号を抽出する手段を備え
    て、前記入力信号をPR(1,1)等化方式で等化する
    ビタビ最尤復号回路付きのPR(1,1)等化回路と、 前記PR(1,1)等化回路で等化された信号に含まれ
    る積符号構成のデータブロック毎に、インナーエラー訂
    正コードを使用したインナーエラー訂正とアウターエラ
    ー訂正コードを使用したアウターエラー訂正とを実施す
    る第6のエラー訂正回路と、 前記第4と第6のエラー訂正回路が出力するデータブロ
    ック単位のエラーフラグ付き積符号構成エラー訂正済デ
    ータのうち、前記エラーフラグが立てられていない前記
    エラー訂正済データが1または2存在する場合は、その
    うちのいずれか一つ、さもなければ、前記エラーフラグ
    が立てられているデータの数が最も少ないエラー訂正済
    データを選択して出力する信号選択回路と、 前記信号選択回路から出力された積符号構成のエラー訂
    正済データに対して、インナーエラー訂正コードを使用
    したインナーエラー訂正とアウターエラー訂正コードを
    使用したアウターエラー訂正とを実施する第6のエラー
    訂正回路と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル信号の誤り訂正回路。
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