JP2000124063A - セラミック電子部品 - Google Patents

セラミック電子部品

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JP2000124063A
JP2000124063A JP10296404A JP29640498A JP2000124063A JP 2000124063 A JP2000124063 A JP 2000124063A JP 10296404 A JP10296404 A JP 10296404A JP 29640498 A JP29640498 A JP 29640498A JP 2000124063 A JP2000124063 A JP 2000124063A
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Takuji Nakagawa
卓二 中川
Giichi Takagi
義一 高木
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックをもって構成される電子部品本体
上の端子電極に金属板からなる端子部材を半田によって
接合する構造において、温度変化による半田の亀裂を防
止するため、セラミックに近い熱膨張係数を有する金属
によって端子部材を構成したとき、このような金属の抵
抗率は一般的に高くなるため、セラミック電子部品のE
SRが高くなってしまう。 【解決手段】 端子部材9を構成する金属板として、セ
ラミックと同等か、それに近い熱膨張係数を有する第1
の金属からなる層と抵抗率が低い第2の金属からなる層
とを含む少なくとも2層構造を有する、たとえばクラッ
ド材を用い、第1および第2の層12および13のいず
れか一方を第1の金属で構成し、いずれか他方を第2の
金属で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子部品本体上
に形成された端子電極に端子部材が接合された構造を有
するセラミック電子部品に関するもので、特に、端子部
材の材質の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば積層セラミックコンデンサのよ
うなセラミック電子部品は、セラミックをもって構成さ
れる電子部品本体を備えている。このようなセラミック
電子部品において、その電子部品本体の外表面上に形成
された端子電極に、導電性の金属板からなる端子部材を
接合した状態とされることがある。端子部材を備えるセ
ラミック電子部品を配線基板上に実装する場合には、端
子部材を配線基板へ半田付けするようにされる。
【0003】これは、セラミック電子部品を配線基板上
に実装するにあたって、電子部品本体上に形成された端
子電極を、直接、配線基板へ半田付けした状態とする
と、温度変化がもたらされる環境において、電子部品本
体と配線基板との間の熱膨張率の差が原因となって、電
子部品本体の破壊等の機械的損傷が生じることを、端子
部材の変形によって防止しようとするためのものであ
る。
【0004】なお、上述のような問題は、配線基板が熱
放散性に優れたアルミニウムをもって構成される場合に
おいて、特に生じやすい。アルミニウム配線基板の熱膨
張率が、セラミックをもって構成される電子部品本体の
熱膨張率に比べて、格段に大きいからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した端子部材の端
子電極への接合には、通常、半田が用いられる。しかし
ながら、このように接合材として半田を用いた場合、前
述したような温度変化がもたらされる環境におかれたと
き、この半田に亀裂が入ることがある。その原因は、端
子部材と電子部品本体との間の熱膨張率の差にある。こ
の問題は、電子部品本体上の端子電極が乾式めっき等に
よる薄膜をもって形成される場合において、特に生じや
すい。
【0006】上述したような半田の亀裂の問題を解決す
るためには、端子部材と電子部品本体との間の熱膨張率
の差をできるだけ小さくすることが有効である。言い換
えると、金属は概してセラミックより大きい熱膨張係数
を有しているが、端子部材を構成する金属として、セラ
ミックをもって構成される電子部品本体と同等か、これ
にできるだけ近い熱膨張係数を有するものを用いること
が有効である。
【0007】そのため、端子部材を構成する金属とし
て、Fe−Ni系合金またはFe−Ni−Co系合金を
用いることが考えられる。Fe−Ni系合金は、熱膨張
係数が小さく、また、Fe−Ni−Co系合金は、これ
よりさらに熱膨張係数が小さいため、これらの合金から
なる端子部材の熱膨張率を電子部品本体の熱膨張率に近
づけることができ、したがって、端子部材と端子電極と
を接合する半田の亀裂を防止することができるようにな
る。
【0008】しかしながら、上述のようなFe−Ni系
合金やFe−Ni−Co系合金は、電気伝導率が比較的
低い、すなわち抵抗率が比較的高いため、端子部材の材
料として用いた場合、電子部品全体の等価直列抵抗(E
SR)を高くしてしまうという問題を引き起こす。特
に、Fe−Ni−Co系合金は、Fe−Ni系合金に比
べて、抵抗率がより高いため、ESRの上昇の問題は深
刻である。
【0009】このように、熱膨張係数の小さい金属は、
一般に、抵抗率が高くなる傾向があり、そのため、接合
材としての半田の亀裂を防止しながらも、ESRの上昇
を招かない端子部材を実現し得る、適当な金属材料がな
いのが現状である。
【0010】なお、接合材として導電性接着剤を用いた
場合にも、程度の差こそあれ、端子部材と電子部品本体
との間の熱膨張率の差によって、亀裂等がもたらされる
ことがある。
【0011】そこで、この発明の目的は、熱膨張率がセ
ラミックをもって構成される電子部品本体と同等か、こ
れに近いという性質と、抵抗率が低いという性質との双
方を満たし得る端子部材を備える、セラミック電子部品
を提供しようとすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、外表面上に
端子電極が形成され、かつセラミックをもって構成され
る、電子部品本体と、端子電極に電気的に接続されるよ
うに接合される、導電性の金属板からなる端子部材とを
備える、セラミック電子部品に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、次のような構
成を備えることを特徴としている。
【0013】すなわち、端子部材を構成する金属板は、
熱膨張係数が1×10-6/℃〜1.5×10-5/℃の範
囲内にある第1の金属からなる層と抵抗率が10μΩ・
cm以下の第2の金属からなる層とを含む少なくとも2
層構造を有していることを特徴としている。
【0014】この発明において、第1の金属からなる層
および第2の金属からなる層は、一実施態様では、それ
ぞれ、互いに貼り合わされた第1および第2の板材をも
って構成され、他の実施態様では、一方が板材をもって
構成され、他方がこの板材上に形成されるめっき膜をも
って構成される。
【0015】上述した第1の金属としては、たとえば、
Fe、Ni、Fe−Ni系合金、Fe−Cr系合金、ま
たはFe−Ni−Co系合金が有利に用いられる。
【0016】また、第2の金属としては、Cu、Ag、
Al、またはこれら少なくとも1種を含む合金が有利に
用いられる。
【0017】また、この発明は、端子部材が端子電極に
半田付けされることによって接合されるとき、特に有利
に適用される。
【0018】上述のように、接合材として半田が用いら
れる場合、好ましくは、端子部材を構成する金属板は、
逆U字状に折り曲げられた形状を有し、その外側に向く
面が、半田濡れ性の良好な面とされ、その内側に向く面
が、半田濡れ性の悪い面とされる。
【0019】上述の好ましい実施態様において、第1の
金属からなる層が外側に向く面を与え、かつ第2の金属
からなる層が内側に向く面を与える場合には、第1の金
属としては、Fe、Ni、またはFe−Ni系合金が有
利に用いられ、第2の金属としては、AlまたはAl合
金が有利に用いられる。
【0020】他方、第1の金属からなる層が内側に向く
面を与え、かつ第2の金属からなる層が外側に向く面を
与える場合には、第1の金属としては、Fe−Cr系合
金またはFe−Ni−Co系合金が有利に用いられ、第
2の金属としては、Cu、Ag、またはこれら少なくと
も1種を含む合金が有利に用いられる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の一
実施形態によるセラミック電子部品1を説明するための
もので、図1は、セラミック電子部品1の全体の外観を
示す正面図であり、図2は、図1の部分IIの拡大断面
図である。
【0022】セラミック電子部品1は、セラミックをも
って構成される、たとえば2つのチップ状の電子部品本
体2を備えている。電子部品本体2は、たとえば積層セ
ラミックコンデンサを構成するものである。電子部品本
体2の外表面上、より特定的には、相対向する2つの端
部上には、端子電極3がそれぞれ形成されている。
【0023】端子電極3は、スパッタリング、蒸着、湿
式めっき等の薄膜形成技術により形成されても、導電性
ペーストを付与し、焼付ける厚膜形成技術により形成さ
れても、さらには、厚膜形成技術により形成された厚膜
上にめっきを施すことによって形成されてもよい。
【0024】この図示の実施形態では、図2に示すよう
に、端子電極3は、それぞれスパッタリングにより形成
された3層構造の薄膜電極とされ、たとえば、内層4は
Ni−Crで構成され、中間層5はNi−Cuで構成さ
れ、外層6はAgで構成される。
【0025】また、図2には、電子部品本体2の内部に
形成されかつ端子電極3に電気的に接続される内部電極
7が図示されている。このような内部電極7は、積層状
に複数形成され、静電容量を形成するためのものであ
る。
【0026】図1に示すように、2つの電子部品本体2
は、互いに同じ姿勢で配向されながら、上下に積み重ね
られ、たとえば接着剤8によって互いに接合される。
【0027】2つの電子部品本体2の各々の端子電極3
に共通に電気的に接続されるように、導電性の金属板か
らなる端子部材9が接合される。端子部材9は、この実
施形態では、全体として逆U字状に折り曲げられた形態
をなしており、その外側の端部において、下の電子部品
本体2の下方に向く側面に対向する方向へさらに折り曲
げられ、ここに配線基板(図示せず。)への接続のため
の接続端子部10を形成している。この接続端子部10
には、たとえば膨出加工することによって形成された凸
部11が設けられることが好ましい。凸部11は、下の
電子部品本体2の下方に向く側面に向かって突出し、接
続端子部10と下の電子部品本体2の下方に向く側面と
の間に所定の間隔を確実に形成するように作用する。
【0028】端子部材9を構成する金属板は、図2に示
すように、第1の層12と第2の層13とを含む少なく
とも2層構造を有している。これら第1および第2の層
12および13は、クラッド材のように、それぞれ、互
いに貼り合わされ、各々がたとえば0.01mm〜0.
1mm程度の厚みを有する、第1および第2の金属板材
をもって構成されても、あるいは、一方が金属板材をも
って構成され、他方がこの金属板材上に形成されるめっ
き膜をもって構成されてもよい。
【0029】第1および第2の層12および13は、互
いに異なる金属から構成される。第1の金属は、熱膨張
係数が1×10-6/℃〜1.5×10-5/℃の範囲内に
あるもので、第2の金属は、抵抗率が10μΩ・cm以
下のものであり、これら第1および第2の金属のいずれ
か一方によって第1の層12が構成され、いずれか他方
によって第2の層13が構成される。
【0030】なお、第1および第2の金属のいずれをも
って第1および第2の層12および13の各々を構成す
るかについては、後述するように、第1および第2の金
属が有する半田濡れ性と第1および第2の層12および
13に要求される半田濡れ性とを考慮して決定するのが
好ましい。
【0031】上述した第1の金属としては、たとえば、
Fe、Ni、Fe−Ni系合金、Fe−Cr系合金、ま
たはFe−Ni−Co系合金が有利に用いられる。
【0032】他方、第2の金属としては、たとえば、C
u、Ag、Al、またはこれらの少なくとも1種を含む
合金が有利に用いられる。
【0033】このような端子部材9と電子部品本体2上
の端子電極3とは、たとえば半田14によって接合され
る。
【0034】上述のような半田14による良好な接合を
可能にするためには、逆U字状に折り曲げられた端子部
材9の外側に位置する第2の層13を構成する金属が良
好な半田濡れ性を有していることが必要である。この点
で、第2の層13が、前述したような熱膨張係数の比較
的小さい第1の金属から構成される場合には、第1の金
属として、たとえば、Fe、Ni、またはFe−Ni系
合金を用いることが好ましく、電気伝導性に優れた第2
の金属から構成される場合には、第2の金属として、た
とえば、CuまたはAgを用いることが好ましい。
【0035】なお、端子部材9の逆U字状に折り曲げら
れた状態で外側に位置する第2の層13が、半田濡れ性
の悪い、たとえば、Fe−Cr系合金またはFe−Ni
−Co系合金のような第1の金属、あるいは、Alまた
はAl合金のような第2の金属によって構成されたとし
ても、この第2の層13上に、半田濡れ性の良好な金属
からなる層を貼り合わせまたはめっき等によって形成し
て、半田14による接合を良好なものとするようにして
もよい。
【0036】上述のように、逆U字状に折り曲げられた
端子部材9の外側に位置する第2の層13が良好な半田
濡れ性を有していると、端子電極3との間での半田14
による良好な接合状態を実現するだけでなく、また、端
子部材9の配線基板への半田付けに際しても良好な接合
状態を実現することができる。
【0037】なお、逆U字状に折り曲げられた端子部材
9の外側に位置する第2の層13が上述のように良好な
半田濡れ性を有する金属から構成されているとしても、
さらに、第2の層13上に半田濡れ性に優れた半田また
は錫のような金属のめっきを施すなどして、より良好な
半田濡れ性を与えるようにしてもよい。
【0038】他方、端子部材9の逆U字状に折り曲げら
れた状態における内側に位置する第1の層12は、半田
濡れ性の悪い表面を与えることが好ましい。これによっ
て、端子部材9の逆U字状に折り曲げられた部分の内側
への半田の回り込みを防止でき、その結果、前述した温
度変化による電子部品本体2の破壊等を防止するための
端子部材9の変形が不所望にも阻害されないようにする
ことができるからである。
【0039】このような要望を満たすためには、第1の
層12が、前述した熱膨張係数の比較的大きい第1の金
属で構成される場合には、第1の金属として、たとえ
ば、Fe−Cr系合金またはFe−Ni−Co系合金を
用いることが好ましく、電気伝導性に優れた第2の金属
で構成される場合には、第2の金属として、たとえば、
AlまたはAl合金を用いることが好ましい。
【0040】なお、第1の層12に良好な半田濡れ性を
与える金属が用いられたとしても、この第1の層12上
に、半田濡れ性の悪い材料、たとえば樹脂の層を形成し
たり、酸化膜を形成するような表面処理を施して、半田
濡れ性の悪い面を与えるようにしてもよい。
【0041】このように、端子部材9を構成する金属板
の第1および第2の層12および13のいずれか一方
が、セラミックと同等か、これに近い熱膨張係数を有す
る第1の金属から構成されるので、温度変化によって、
半田14に亀裂が生じることを防止することができると
ともに、第1および第2の層12および13のいずれか
他方が抵抗率の低い第2の金属から構成されるので、セ
ラミック電子部品1のESRを小さくすることができ
る。
【0042】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の変形例が可能である。
【0043】たとえば、図示のセラミック電子部品1
は、2つの電子部品本体2を備えていたが、電子部品本
体の数は任意に変更でき、3つ以上であっても、単に1
つであってもよい。
【0044】また、電子部品本体2は、積層セラミック
コンデンサを構成するものであったが、他の機能を有す
るセラミック電子部品のための電子部品本体を構成する
ものであってもよい。
【0045】また、図示の電子部品本体2は、相対向す
る2つの端部上に端子電極3を形成するものであった
が、さらに、中間部等の他の外表面部分に端子電極を形
成するものでもよい。
【0046】また、図示の実施形態では、端子部材9を
端子電極3に接合するため、半田14が用いられたが、
半田以外のたとえば導電性接着剤が用いられてもよい。
【0047】また、端子部材9の厚み、より特定的に
は、第1および第2の層12および13の各厚みは、接
合材としての半田14の亀裂を防止し得るような熱膨張
挙動を端子部材9に与える機能、および求められるES
Rの程度等に応じて、種々に変更することができる。
【0048】また、端子部材9は、図示の実施形態で
は、逆U字状に折り曲げられた形状とされたが、単なる
1重の形状等、他の形状にされてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、セラ
ミックをもって構成される電子部品本体上の端子電極に
電気的に接続されるように接合される端子部材を構成す
る導電性の金属板が、第1の金属からなる層と第2の金
属からなる層とを含む少なくとも2層構造とされ、第1
の金属として、熱膨張係数が1×10-6/℃〜1.5×
10-5/℃の範囲内にあるものが用いられることによっ
て、セラミックと同等か、これに近い熱膨張率を与える
ようにされるとともに、第2の金属として、抵抗率が1
0μΩ・cm以下のものが用いられることによって、電
気伝導性が高められるので、端子部材と電子部品本体と
の間での熱膨張率の差が原因となって、これらを互いに
接合する半田のような接合材に亀裂等が生じることを防
止できるとともに、セラミック電子部品のESRを低く
抑えることができる。
【0050】端子部材と端子電極との接合のために半田
が用いられる場合には、半田は、導電性接着剤より亀裂
が生じやすいので、この発明に係る特徴的構成が特に有
効となる。
【0051】また、この発明において、端子部材を構成
する第1の金属からなる層および第2の金属からなる層
は、それぞれ、互いに貼り合わされた第1および第2の
板材をもって構成される場合と、一方が板材をもって構
成され、他方がこの板材上に形成されるめっき膜をもっ
て構成される場合とがあるが、特に、前者の場合には、
第1および第2の金属のそれぞれの機能を効果的に発揮
させるための必要な層の厚みを容易に与えることができ
る。
【0052】また、この発明において、第1の金属とし
て、Fe、Ni、Fe−Ni系合金、Fe−Cr系合
金、およびFe−Ni−Co系合金からなる群から選ば
れたものを用い、また、第2の金属として、Cu、A
g、Al、およびこれら少なくとも1種を含む合金から
なる群から選ばれた1種を用いるようにすれば、第1お
よび第2の金属のいずれについても、半田濡れ性の良好
なものとそうでないものとを所望に応じて選び出すこと
ができるので、端子部材の形状等に応じて、端子部材の
特定の面を半田濡れ性の良好な面としたり、半田濡れ性
の悪い面としたりすることが容易になる。
【0053】端子部材と端子電極との接合のため、前述
のように、半田が用いられる場合であって、端子部材を
構成する金属板が、逆U字状に折り曲げられた形状を有
し、その外側に向く面が、半田濡れ性の良好な面とさ
れ、その内側に向く面が、半田濡れ性の悪い面とされる
と、端子電極との間での半田による良好な接合状態を実
現するだけでなく、端子部材の配線基板への半田付けに
際しても良好な接合状態を実現することができ、また、
温度変化による電子部品本体の破壊等を防止するための
端子部材の変形の程度がより大きくなって、電子部品本
体の破壊等の防止機能が高められるとともに、端子部材
の逆U字状に折り曲げられた部分の内側への半田の回り
込みを防止できるので、電子部品本体の破壊等の防止機
能が不所望にも阻害されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミック電子部
品1の外観を示す正面図である。
【図2】図1の部分IIの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック電子部品 2 電子部品本体 3 端子電極 9 端子部材 12 第1の層 13 第2の層 14 半田

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外表面上に端子電極が形成され、かつセ
    ラミックをもって構成される、電子部品本体と、 前記端子電極に電気的に接続されるように接合される、
    導電性の金属板からなる端子部材とを備え、 前記端子部材を構成する金属板は、熱膨張係数が1×1
    -6/℃〜1.5×10-5/℃の範囲内にある第1の金
    属からなる層と抵抗率が10μΩ・cm以下の第2の金
    属からなる層とを含む少なくとも2層構造を有する、セ
    ラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属からなる層および前記第
    2の金属からなる層は、それぞれ、互いに貼り合わされ
    た第1および第2の板材をもって構成される、請求項1
    に記載のセラミック電子部品。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属からなる層および前記第
    2の金属からなる層は、一方が板材をもって構成され、
    他方が前記板材上に形成されるめっき膜をもって構成さ
    れる、請求項1に記載のセラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 前記第1の金属は、Fe、Ni、Fe−
    Ni系合金、Fe−Cr系合金、およびFe−Ni−C
    o系合金からなる群から選ばれた1種である、請求項1
    ないし3のいずれかに記載のセラミック電子部品。
  5. 【請求項5】 前記第2の金属は、Cu、Ag、Al、
    およびこれら少なくとも1種を含む合金からなる群から
    選ばれた1種である、請求項1ないし4のいずれかに記
    載のセラミック電子部品。
  6. 【請求項6】 前記端子部材は、前記端子電極に半田付
    けされることによって接合される、請求項1ないし5の
    いずれかに記載のセラミック電子部品。
  7. 【請求項7】 前記端子部材を構成する金属板は、逆U
    字状に折り曲げられた形状を有し、その外側に向く面
    は、半田濡れ性の良好な面とされ、その内側に向く面
    は、半田濡れ性の悪い面とされる、請求項6に記載のセ
    ラミック電子部品。
  8. 【請求項8】 前記第1の金属からなる層が前記外側に
    向く面を与え、かつ前記第2の金属からなる層が前記内
    側に向く面を与え、前記第1の金属は、Fe、Ni、お
    よびFe−Ni系合金からなる群から選ばれた1種であ
    り、前記第2の金属は、AlまたはAl合金である、請
    求項7に記載のセラミック電子部品。
  9. 【請求項9】 前記第1の金属からなる層が前記内側に
    向く面を与え、かつ前記第2の金属からなる層が前記外
    側に向く面を与え、前記第1の金属は、Fe−Cr系合
    金またはFe−Ni−Co系合金であり、前記第2の金
    属は、Cu、Ag、およびこれら少なくとも1種を含む
    合金からなる群から選ばれた1種である、請求項7に記
    載のセラミック電子部品。
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JP2006270944A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Kyocera Corp 圧電部品
JP2017120855A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 Tdk株式会社 電子部品
JP2017135275A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 三菱電機株式会社 電子部品モジュール、回路モジュール、電子部品モジュールの製造方法及び回路モジュールの製造方法
JP2017183652A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 Tdk株式会社 電子部品

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