JP2000123213A - 移動体用課金処理装置 - Google Patents

移動体用課金処理装置

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JP2000123213A
JP2000123213A JP29430798A JP29430798A JP2000123213A JP 2000123213 A JP2000123213 A JP 2000123213A JP 29430798 A JP29430798 A JP 29430798A JP 29430798 A JP29430798 A JP 29430798A JP 2000123213 A JP2000123213 A JP 2000123213A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で移動体の利用者に対して課金処
理する。 【解決手段】 課金対象ゾーンZへの進入車両のみ課金
対象としゾーン外の車両は課金対象としないため、課金
対象ゾーンZを、GPSが有する位置認識誤差に応じた
距離rの幅を有する緩衝領域52とコア領域50とから
構成することにより、車両が課金対象ゾーンの外に存在
した場合、GPSによる位置検出での認識位置存在確率
円54が緩衝領域52に重なることはあるが、コア領域
50へ至ることはない。従って、車両が緩衝領域52と
認識されても、車両が課金対象ゾーン内に存在しない可
能性があるので、課金対象ゾーン内の存在認定を否定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体用課金処理
装置にかかり、特に、課金対象領域内を走行する移動体
に対して料金収受等の情報授受を行い移動体の利用者に
対して課金処理を施す移動体用課金処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有料施設(例えば有料道路)を走行する
車両等の移動体は、その車種及び有料道路における走行
距離に応じて課金される。この有料道路の入口ゲートや
出口ゲートで料金を徴収することを自動的に行うため、
該当車両に対して情報を問い合わせるための質問器とし
て道路側に電波を送受信するアンテナを有する通信装置
(以下、路上機という。)を配設し、問い合わせのあっ
た情報に対する返答をするための応答器としてアンテナ
を有する通信装置(以下、車載機という。)を車両に配
設して、車載機と路上機との間で無線により情報の授受
を行う路車間通信システムがある。
【0003】例えば、特開平10−63903号公報に
は、特定領域である有料道路の入口、途中経路及び出口
の通過を考慮して車両に対して料金を徴収する技術が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような路車間通信システムを用いて情報授受をする場
合、有料道路の入口ゲートや出口ゲート等の課金対象領
域の出入口に路上機を設置しなければならない。有料道
路等の課金対象領域が1次元的な場合には路上機の設置
は容易であるが、課金対象となる地域が広範囲に及ぶ区
画等で定められる場合には、出入口の全てに路上機を設
置しなければならず、進入及び退出の箇所の数に応じて
コスト高になる。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構
成で移動体の利用者に対して課金処理することができる
移動体用課金処理装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の移動体用課金処理装置は、移
動体の位置情報を検出する検出手段と、予め定めた地図
情報内に課金対象領域を定めかつ該課金対象領域と課金
対象領域以外の領域との境界に緩衝領域を定め、前記地
図情報と前記位置情報とを対応させ、前記課金対象領域
または前記緩衝領域の何れかに前記移動体が少なくとも
進入したか否かを表す進入状態を決定する決定手段と、
前記決定手段の決定結果に基づいて、前記移動体に対す
る課金情報を生成する生成手段と、を備えている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の移動体用課金処理装置において、前記生成手段は、前
記進入状態に対応する予め定めた料金データを予め記憶
した記憶手段を備え、前記記憶手段の料金データを用い
て前記課金情報を生成することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の移動体用課金処理装置において、前記課金対
象領域は少なくとも有料領域と無料領域とを含んで構成
され、前記緩衝領域は前記有料領域と無料領域との間に
定められたことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置にお
いて、前記課金対象領域は少なくとも複数の有料領域を
含んで構成され、前記緩衝領域は隣り合う有料領域の間
に定められたことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の移動体用課金処理装置において、前記複数の有料領域
は、異なる料金体系の有料領域を含むことを特徴とす
る。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の移動体用課金処理装置において、前記緩衝領域は、複
数の有料領域毎に定められたことを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置にお
いて、前記緩衝領域は、隣り合う領域の何れか一方の料
金に基づいて料金が定められたことを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項4乃至請
求項7の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置にお
いて、前記緩衝領域は、該緩衝領域周辺の複数領域から
選択した領域の料金に基づいて料金が定められたことを
特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置にお
いて、前記進入状態の履歴として、前記移動体が前記課
金対象領域から前記緩衝領域へ移動した後に再度同一の
課金対象領域へ移動した場合、前記生成手段では、前記
課金対象領域への進入に関連する課金情報の生成を禁止
することを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置に
おいて、前記生成手段は、前記課金対象領域内の走行距
離に基づいて定まる料金に関連する課金情報を生成する
ことを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置に
おいて、前記生成手段は、隣接する領域の境界を跨ぐと
きに前記課金対象領域内の走行距離を記憶する記憶手段
をさらに備え、記憶した走行距離に基づいて、課金情報
を生成することを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の発明の移動体用課金処
理装置は、自己の移動体の位置を検出する自移動体位置
検出手段と、予め定めた地図情報と、前記地図情報内に
定めた課金対象領域と、前記課金対象領域と課金対象領
域以外の領域との境界に定めた緩衝領域と、前記課金対
象領域に関する課金データを記憶する記憶手段と、前記
地図情報と前記位置とを対応させ、前記課金対象領域ま
たは前記緩衝領域の何れかに前記移動体が少なくとも進
入したか否かを表す進入状態を判定する判定手段と、前
記判定手段の判定結果に基づいて、自己の移動体に対す
る前記課金対象領域に関する課金処理を行う課金処理手
段と、を備えている。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の移動体用課金処理装置において、前記課金処理手
段は、残高情報が記憶されたICカードを用いて課金処
理することを特徴とする。
【0019】請求項1の移動体用課金処理装置では、検
出手段が、車両等の移動体の位置情報を検出する。この
検出手段は、目的地までの経路指示や走行補助のための
地図表示を可能とする車載用のナビゲーションシステム
を用いることができる。このナビゲーションシステムは
周知のようにGPSシステムを用いて自己の移動体の位
置、例えば緯度や経度で定まる位置を容易に検出するこ
とができる。また、移動体側に自己の移動体を識別する
ための識別子を含んだ信号発信する発信装置等の発信手
段を設けて地上側で、この発信信号を受信して位置情報
を地上側で検出するようにすることができる。
【0020】ところで、移動体の位置検出は、検出誤差
を含んでいることがある。検出誤差を含んだ場合、真の
移動体の位置は、検出された位置に対応して検出誤差に
応じ予め定めた大きさの特定領域内の位置である。従っ
て、位置情報には、検出された位置から予め検出誤差に
対応して定められる特定領域内に移動体が存在する可能
性を含んでいる。
【0021】そこで、予め定めた地図情報内に課金対象
領域を定めると共に、課金対象領域と課金対象領域以外
の領域との境界に緩衝領域を定める。この緩衝領域の大
きさは、検出誤差に対応する大きさに設定することが好
ましい。これら地図情報、課金対象領域、及び緩衝領域
は、地図情報記憶手段をさらに設けて記憶させることが
できる。
【0022】決定手段は、まず、検出手段で検出された
位置情報と、予め定めた地図情報と対応させる。すなわ
ち、位置情報から移動体の位置を特定できるので、この
位置、例えば緯度や経度で定まる位置で、日本国内全土
の地図や都道府県のうちの所定地域の地図等の予め定め
た地図情報上に移動体を対応させることができる。この
対応結果に基づいて、決定手段は、課金対象領域または
緩衝領域の何れかに移動体が少なくとも進入したか否か
を表す進入状態を決定する。この地図情報上には、課金
対象領域及び緩衝領域が定められている。従って、地図
情報上に対応された移動体の位置が、課金対象領域内ま
たは緩衝領域に含まれるか否かを判別すれば、課金対象
領域に移動体が少なくとも進入したか否かを判別でき
る。すなわち、検出誤差がある場合、位置情報による移
動体の位置から、地図情報上に移動体が存在した可能性
のある特定領域を対応させることができる。従って、緩
衝領域内に移動体が位置するときは、移動体が課金対象
領域内に位置しない場合がある。一方、移動体が緩衝領
域を超えて課金対象領域内に位置するときは、検出誤差
により定まる特定領域すなわち真の移動体の位置が少な
くとも課金対象領域内に位置する。このことにより、決
定手段は、課金対象領域に移動体が少なくとも進入した
か否かを表すことを進入状態として決定する。
【0023】生成手段は、決定手段の決定結果に基づい
て、移動体に対する課金情報を生成する。例えば、課金
対象領域には、存在する移動体に対して収受すべき料金
が予め定められている。従って、課金対象領域に移動体
が進入した場合には、予め定め料金が課金されるべきで
あるので、その進入した移動体に対して課金されるべき
料金が課金情報として生成される。
【0024】このように、本発明の移動体用課金処理装
置では、課金対象領域の境界に緩衝領域を設けて、検出
手段により検出された移動体の位置を地図情報に対応さ
せて、課金対象領域に移動体が進入したか否かを表す進
入状態を決定し、その進入状態に応じて移動体に対する
課金情報を生成するので、移動体の位置の検出に検出誤
差が生じた場合であっても、確実に課金対象領域内に存
在することを決定でき、出入口等の進入及び退出の全箇
所に路上機を設置することなく、進入状態に応じて移動
体に対する課金情報を生成でき、簡単な構成で移動体の
利用者に対して課金処理をすることができる。
【0025】なお、乗員(ドライバ)は現在移動体が走
行している地域が、課金対象領域であることや課金対象
領域に接近して進入しようとしていることを認知してい
ない場合がある。そこで、前記移動体用課金処理装置に
おいて、位置情報に基づいて、課金対象領域に接近した
ときすなわち緩衝領域に進入したときに、移動体に対し
て課金対象領域に接近または進入したことを表す予告情
報を告知する告知手段をさらに備えることによって、乗
員に対して、課金対象領域に進入したり、課金対象領域
に接近して進入しようしたりするときに、事前に告知す
ることができ、課金対象領域への進入等に関する乗員の
対応を容易にさせることができる。
【0026】なお、課金対象領域に存在する移動体に対
して収受すべき料金は予め定められていることが多い。
そこで、請求項2に記載したように、生成手段が、進入
状態に対応する予め定められた料金データを予め記憶し
た記憶手段を備える。従って、記憶手段の料金データを
用いて課金情報を容易に生成することができる。この料
金データは車種や走行時間等毎に複数段階に設定される
ことがあり、これらを料金テーブルとして記憶しても良
い。
【0027】ここで、前記課金対象領域は、その内部に
公衆地域等の無料領域を含むことがある。すなわち、課
金対象領域が有料領域と無料領域とから構成されること
がある。そこで、請求項3では、前記課金対象領域は少
なくとも有料領域と無料領域とを含んで構成され、緩衝
領域を有料領域と無料領域との間に定める。このように
することによって、有料領域と無料領域とが混在する課
金対象領域であっても、移動体が確実に有料領域である
課金対象領域内に存在することを決定でき、無用な料金
徴収を行うことはない。
【0028】また、前記課金対象領域が、複数の有料領
域から構成される場合、移動体の位置が何れの有料領域
に位置したかにより料金が異なる場合がある。そこで、
請求項4にも記載したように、前記課金対象領域は少な
くとも複数の有料領域を含んで構成され場合、緩衝領域
を隣り合う有料領域の間に定める。このようにすること
で、有料領域が複数存在する課金対象領域であっても、
移動体が確実に該当する有料領域である課金対象領域内
に存在することを決定でき、不安定な料金徴収を行うこ
とはない。
【0029】これら有料領域が複数存在する課金対象領
域では、請求項5にも記載したように、複数の有料領域
が異なる料金体系の有料領域を含むことができる。この
場合、移動体が確実に該当する有料領域である課金対象
領域内に存在することを確実に決定できるので、対象と
なる料金体系の徴収を確実に行うことができる。
【0030】前記緩衝領域は、課金対象領域と課金対象
領域以外の領域との境界に定められている。課金対象領
域には料金が定められることがあり、その境界に設けら
れた緩衝領域に料金を定めることもできる。しかし、緩
衝領域に属する課金対象領域が1つであるとは限らな
い。そこで、請求項7にも記載したように、緩衝領域
は、隣り合う領域の何れか一方の料金に基づいて料金を
定めることができる。すなわち、緩衝領域は境界に定め
られるが、その境界を隔てた両側には少なくとも領域が
存在するので、隣り合う領域の何れか一方の料金に基づ
いて料金を定めることのより、緩衝領域に対して適切な
料金を定めることができる。
【0031】また、緩衝領域には、複数の有料領域が周
辺に存在することもある。そこで、請求項8にも記載し
たように、前記緩衝領域には、緩衝領域周辺の複数領域
から選択した領域の料金に基づいて料金を定めることが
できる。このようにすれば、緩衝領域に対して適切な料
金を定めることができる。 ところで、移動体は、課金
対象領域と緩衝領域とを行き来することがある。例え
ば、課金対象領域と緩衝領域との境付近を走行すること
がある。そこで、請求項9に記載したように、前記進入
状態の履歴として、移動体が課金対象領域から緩衝領域
へ移動した後に再度同一の課金対象領域への移動したこ
とを表す場合に、生成手段において、課金対象領域への
進入に関連する課金情報の生成を禁止する。このように
すれば、同一の課金対象領域への進入に対しては課金情
報が生成されることはなく、無用な徴収がなされること
はない。
【0032】進入に対する料金徴収以外のものとして、
請求項10にも記載したように、前記生成手段は、課金
対象領域内の走行距離に基づいて定まる料金に関連する
課金情報を生成することができる。すなわち、課金対象
領域内の走行距離に応じて課金することができる。
【0033】この場合、請求項11に記載したように、
前記生成手段は、隣接する領域の境界を跨ぐときに前記
課金対象領域内の走行距離を記憶する記憶手段をさらに
備え、記憶した走行距離に基づいて、課金情報を生成す
る。このようにすれば、料金の徴収を逐次行う必要はな
く、課金対象領域内の走行を終了した時点で行うことが
できる。
【0034】請求項12の移動体用課金処理装置では、
自移動体位置検出手段によって、自己の移動体の位置を
検出する。これによって、自己の移動体の位置を移動体
側で特定することができる。この自移動体位置検出手段
には、例えば上述のナビゲーションシステム等を採用す
ることができる。記憶手段には、予め定めた地図情報
と、前記地図情報内に定めた課金対象領域と、前記課金
対象領域と課金対象領域以外の領域との境界に定めた緩
衝領域と、前記課金対象領域に関する課金データが記憶
されている。判定手段は、記憶された地図情報と、検出
された位置とを対応させ、課金対象領域または緩衝領域
の何れかに前記移動体が少なくとも進入したか否かを表
す進入状態を判定する。この判定手段の判定結果に基づ
いて、課金処理手段は自己の移動体に対する前記課金対
象領域に関する課金処理を行う。
【0035】前記課金処理手段は、請求項13にも記載
したように、残高情報が記憶されたICカードを用いて
課金処理することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0037】〔第1実施の形態〕第1実施の形態は、車
載機と路上機との間でなされる路車間通信を用いて有料
施設(課金対象領域)への進入車両(走行車両)に対し
て自動的に課金処理を行う自動課金システムに本発明を
適用したものである。なお、本実施の形態で用いられる
自動課金システムは、車両に搭載された車載機と、地上
側に設置された路上機との間で通信をすることによっ
て、料金等を決済するためのシステムである。
【0038】図1には、本実施の形態の自動課金システ
ム10の概念構成を示した。本実施の形態の自動課金シ
ステム10は、車両32に搭載されかつGPS用衛星2
0、22、24からの信号を受信するためのGPSアン
テナ及び地上波通信用の地上波アンテナ(詳細は後述)
を備えた車載機30と、地上側に固定的に設置されかつ
GPS用衛星20、22、24からのGPS信号を受信
するためのGPSアンテナ42を備えた路上機としての
総合センタ40とから構成されている。総合センタ40
は、地上波通信用の地上波アンテナ44も有している。
【0039】車載機30は、GPS用衛星20、22、
24からのGPS信号により自己の車両32の位置を特
定し、地上波通信により総合センタ40へ送信する。総
合センタ40は、受信した車両32の位置に基づいて課
金対象領域に対する課金処理(演算)を行い、その結果
を車載機30へ送信する。車載機30は、受信した課金
処理結果に基づいて、料金収受を行う。なお、料金収受
は、総合センタ40側で行い、その結果のみを送信する
ようにしてもよい。
【0040】図2に示すように、地上側に設置された総
合センタ40は、センタ制御装置100を有している。
センタ制御装置100は、CPU102,RAM10
4,ROM106及び入出力ポート(I/O)108か
らなるマイクロコンピュータで構成され、各々はコマン
ドやデータの授受が可能なようにバス110によって接
続されている。なお、ROM106には、後述する処理
ルーチンが記憶されている。
【0041】入出力ポート108には、GPSアンテナ
42を有するGPS用通信装置120が接続されると共
に、地上波アンテナ44を有する地上波用通信装置12
2が接続されている。GPS用通信装置120は、GP
S用衛星20、22、24からのGPS信号によって自
己、すなわち総合センタ40の位置を特定するためのも
のである。また、地上波用通信装置122は、車両に搭
載された車載機30に対して通信によって交信または情
報提供するためのものであり、無線通信装置が採用され
る。なお、この無線通信装置の一例は、FM放送やFM
文字放送、周知の電波通信、移動体通信装置等の電話回
線通信がある。
【0042】また、入出力ポート108には、メモリ1
24が接続されている。このメモリ124は、課金対象
領域の料金を表す料金情報を記憶した料金テーブル12
4A、課金対象領域を定めるための地図情報を記憶した
地図データベース124B、総合センタに接続可能で管
理すべきユーザの個別情報を記憶したユーザ管理データ
ベース124Cを含んでいる。
【0043】なお、センタ制御装置100には、記録媒
体としてのフロッピーディスク(以下、FDという)が
挿抜可能なフロッピーディスクユニット(FDU)11
2が接続されている。なお、後述する処理ルーチン等
は、FDU112を用いてFDに対して読み書き可能で
ある。従って、後述する処理ルーチンは、センタ制御装
置100の内部に記憶することなく、予めFDに記録し
ておき、FDU112を介してFDに記録された処理プ
ログラムを実行してもよい。また、センタ制御装置10
0にハードディスク装置等の大容量記憶装置(図示省
略)を接続し、FDに記録された処理プログラムを大容
量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)して実
行するようにしてもよい。また、記録媒体としては、C
D−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光磁気デ
ィスク、DVD等のディスクがあり、これらを用いると
きには、上記FDUに代えてまたはさらにCD−ROM
装置、MD装置、MO装置、DVD装置等を用いればよ
い。
【0044】次に、車載機30について説明する。本実
施の形態に用いた車載機30はドライバに対して映像や
音声で経路補助情報を提供するナビゲーションシステム
に本発明を適用して構成したものである。ナビゲーショ
ンシステムを含んでいる車載機30は、路上機と交信す
るための車両32のインパネ上に搭載される。
【0045】図3に示すように、本実施の形態のナビゲ
ーションシステムを含んだ車載機30は、各々バス21
0によってコマンドやデータ授受が可能なように接続さ
れているCPU202、RAM204、ROM206、
及び入出力ポート(I/O)208からなるマイクロコ
ンピュータで構成された装置本体200を備えている。
なお、RAM204は、バックアップラムとされ、電源
遮断時であっても記憶されている情報の内容をバックア
ップ(記憶)している。入出力ポート208には、フロ
ッピーディスクFDが挿抜可能なフロッピーデュスクユ
ニット(FD装置)236が接続されている。なお、R
OM206には、後述する処理ルーチンや各種データが
記憶されている。
【0046】この各種データや後述する処理ルーチン等
は、FD装置236を用いてフロッピーディスクFDに
対して読み書き可能である。従って、後述する処理ルー
チンは、ROM206に記憶することなく、予めフロッ
ピーディスクFDに記録しておき、FD装置236を介
してフロッピーディスクFDに記録された処理プログラ
ムを実行してもよい。また、装置本体200にハードデ
ィスク装置等の大容量記憶装置(図示省略)を接続し、
フロッピーディスクFDに記録された処理プログラムを
大容量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)し
て実行するようにしてもよい。また、記録媒体として
は、CD−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光
磁気ディスク、DVD等のディスクがあり、これらを用
いるときには、上記FD装置236に代えてまたはさら
にCD−ROM装置、MD装置、MO装置、DVD装置
等を用いればよい。
【0047】なお、本実施の形態のナビゲーションシス
テムを含んだ車載機30は、入出力ポート24を介して
車両用ローカルゾーンネットワーク(図示省略)に接続
可能である。
【0048】上記入出力ポート208には、車載のGP
Sアンテナ220Aを有する車載用GPS装置220が
接続されると共に、地上波アンテナ222Aを有する地
上波用通信装置222が接続されている。車載用GPS
装置220は、GPS用衛星20、22、24からのG
PS信号によって自己の車両32の位置を特定するため
のものである。また、地上波用通信装置222は、地上
側に通信によって交信または情報提供するためのもので
あり、無線通信装置が採用される。なお、この無線通信
装置の一例は、FM放送やFM文字放送、周知の電波通
信、移動体通信装置等の電話回線通信がある。従って、
地上波用通信装置222は、携帯電話や車載電話装置等
の移動体通信装置を用いることができ、本車載機30を
介して車両と車両外の電話装置との間で無線通信(電話
回線を介して会話)を可能とすることができる。
【0049】また、入出力ポート208には、メモリ2
30が接続されている。このメモリ230は、課金対象
領域の料金を表す料金情報を記憶した料金テーブル23
0A、ドライバに対して映像や音声で経路補助情報を提
供するための地図情報を記憶した地図データベース23
0Bを含んでいる。
【0050】また、上記入出力ポート208には、ドラ
イバに対して映像で経路補助情報を提供するための表示
装置224、ドライバに対して音声情報を提供するため
のスピーカ228Aを備えた音声装置228からなるス
ピーカ装置、及びキーボードやスイッチ装置等の入力装
置226が接続されている。表示装置224は、地図情
報を表示可能である。音声装置228は、装置本体12
から出力されたデジタル信号及びアナログ信号の何れか
の音声信号をスピーカ228Aの駆動信号に変換して出
力するためのものである。
【0051】なお、上記メモリ230内に記憶されるべ
きデータ等は、FD装置236を用いてフロッピーディ
スクFDやハードディスク装置等の記憶媒体に格納して
もよい。
【0052】さらにまた、入出力ポート208には、料
金残高情報等が格納されたICカード232が着脱可能
なICカードリードライト装置234を備えている。こ
の車載機30は、車両ナンバー等からなるIDコード及
び車種情報等の固定データを予めRAM204やROM
206に記憶しており、ICカードリードライト装置2
34によって装着されたICカード232の料金残高情
報を参照したり、ICカード232に料金残高情報の書
き込みを行う。なお、ICカードには、プリペイドカー
ドやクレジットカードを含むものである。また、入出力
ポート208には、ディスプレイ装置229が接続され
ている。このディスプレイ装置229は、車両の内外に
対してゾーンの進入や課金処理状態等を報知するための
ものである。
【0053】図4(A)に示すように、ディスプレイ装
置229は、前面部229Aに監視用ランプ227を備
えており、車両のダッシュボード上に監視用ランプ22
7からの光が車外へ射出されるように設置させることが
できる。このようにすることにより、監視用ランプ22
7の点滅を車外から容易に確認することができる。
【0054】図4(B)に示すように、ディスプレイ装
置229は、後面部229Bに表示パネル227Sを設
置して、車内の乗員が現在のゾーン進入の状態や課金処
理の状態を容易に確認できる構成としている。この場
合、表示パネル227Sには、課金対象ゾーンに接近中
の表示、課金対象ゾーンの基準となる課金額の表示、課
金処理中の金額の表示(図4(C)参照)、課金処理開
始の表示、課金処理完了の表示、課金処理が実行できな
いこと(違反)の表示等を現在状態として表示させるこ
とができる。
【0055】なお、車載機30の搭載位置(取付位置)
は、上記のように車両のインパネ上に限定されるもので
はなく、アンテナにより地上側と交信可能な位置であれ
ばよく、例えば、後部座席等の車内でもよい。また、車
載機30は、車載機本体とアンテナとからなる別個の構
成としてもよい。このように車載機本体とアンテナとを
別体に構成した場合には、上述のようにアンテナのみを
インパネ上や後部座席方向の位置等に設置することがで
きると共に、取付位置情報は、アンテナが取付けられた
位置について登録されるものとする。
【0056】また、車載機にはイグニッションオン時に
車載バッテリーから常時電源が供給されている。また、
車載機は、車両32に搭載された図示しない内蔵時計に
より年月日及び現在時刻の日時情報を取得できるものと
する。
【0057】なお、上記では、車載機30及び総合セン
タ40の両方のメモリ内に料金テーブルを記憶させるよ
うにしたが、課金対象の料金演算を行う装置側または通
信により料金情報を得る場合には他装置側に記憶されて
いればよく、何れか一方のメモリにのみ記憶させてもよ
い。
【0058】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、地上側、すなわち総合センタ40の作動の詳細を説
明する。本実施の形態では、総合センタ40は、車両3
2に取り付けられた車載機30へ向けて、課金処理のた
めの情報を送信する。
【0059】図5に示すように、総合センタ40では、
ステップ300においてGPS用衛星20、22、24
からのGPS信号を受信し、次のステップ302で自
己、すなわち総合センタ40の基準位置(基準緯経度P
o)を求め、GPS補正情報を生成する。このGPS補
正情報は、GPS用衛星20、22、24からのGPS
信号の誤差が大きい場合に、補正するためのものであ
り、総合センタ40は固定的に設置されているので、G
PS用衛星20、22、24からのGPS信号に変動が
あったときであっても、これを特定することができるた
めである。
【0060】次のステップ304では、予め定められた
課金対象ゾーン情報を読み取って、この課金対象ゾーン
情報と共にGPS補正情報を次のステップ306におい
て送信する。この送信は、FM放送や電話回線により行
うことができる。
【0061】なお、本実施の形態では、GPS補正情報
を生成する場合を説明するが、以下に説明するように、
課金対象ゾーンをコア領域と(GPS信号の誤差に応じ
て定められる)緩衝領域とから構成しているので、GP
S補正情報の生成は必須のものではなく、課金対象ゾー
ン情報のみの送信としてもよい。
【0062】ここで、GPSを利用した場合、所定量
(例えば、最大100m)の位置認識誤差(検出誤差)
を有することが知られている。そこで、本実施の形態で
は、課金対象ゾーンを、実質的に課金対象となるコア領
域と、GPSを利用したときの位置認識誤差に相当する
緩衝領域とから構成している。
【0063】そこで、課金対象ゾーン情報は、コア領域
と緩衝領域とから構成される課金対象ゾーンZで定めら
れる。このような課金対象ゾーンZの一例としては、図
8に示すように、中心部の円形形状のゾーンAであるコ
ア領域50、そのコア領域50の外周辺に隣接した略同
心円のドーナツ形状のゾーンBである緩衝領域52で構
成され、課金対象ゾーンZ周辺の地上側はコア領域50
と、緩衝領域52と、コア領域50及び緩衝領域52以
外の非対象ゾーンCとの3つに分離される。これらの各
領域は、緯経度及びその形状をもって特定することがで
きる。
【0064】図9に示すように、ゾーンAは、ゾーンA
とゾーンBとの境界線上の複数の位置を定め、隣り合う
位置の点を通過する直線を定め、閉空間を求めることに
よって定めることができる。具体的には、ゾーンA,B
との境界線上の任意の位置を点Ai (aXi,aYi)と
定義するとき、点Ai と点Ai+1 とを通過する直線
は、次の(1)式で表せる。
【0065】 (y−aYi)/(x−aXi)=(aYi+1−aYi)/(aXi+1−aXi) ・・・(1) 従って、ゾーンAは、以下の条件を満たせばよい。
【0066】 (y−aYi)/(x−aXi)−(aYi+1−aYi)/(aXi+1−aXi)<0 但し、i=1〜(m−1) m:境界線上の最後の位置を点を表す数
【0067】本実施の形態では、課金対象ゾーン(のコ
ア領域50)に対して課金額を定めている。この課金額
の決定には、課金額を定める演算条件(課金演算条件)
が定められている。この課金演算条件には、以下のもの
がある。 (1)ゾーン進入時に課金するゾーン課金 課金対象ゾーンへの進入回数が増加するに従って課金額
が増加する (2)ゾーン内を走行した走行距離に応じて課金する距
離課金 課金対象ゾーン内の走行距離が増加するに従って課金額
が増加する (3)ゾーン内を走行した時間に応じて課金する時間課
金 課金対象ゾーンの滞在時間が増加するに従って課金額が
増加する なお、他の課金演算条件としては、ゾーン内の混雑度に
応じて課金額が変動する混雑課金、ゾーン内を走行した
ときの車速(平均車速でもよい)に応じて課金額が変動
する車速課金がある。
【0068】上記の課金演算条件によるテーブルを課金
対象ゾーン情報に含めることで課金対象ゾーンに関し
て、その地域の特定と料金の特定とを行うことができ
る。
【0069】なお、以下、課金対象ゾーンZが1つの場
合について説明するが、課金対象ゾーン情報は、複数の
ゾーンから構成される課金対象領域で定めてもよい。こ
の場合、各々のゾーンについて課金額を異ならせること
ができる。例えば、都心部に近づくに従って課金額を大
きくしたり、予め定めたゾーンについて初期の課金額を
変更したり、することができる。
【0070】次に、車載機30の作動を説明する。図6
に示すように、車両に取り付けられた車載機30では、
所定時間(例えば1分)毎に以下の割り込み処理が実行
され、ステップ400において地上側、すなわち総合セ
ンタ40からの情報を受信する。総合センタ40からの
情報は、上記で説明したように、課金対象ゾーン情報及
びGPS補正情報であり、次のステップ402において
受信した情報が最新の情報か否かを判断し、最新の情報
であるときはステップ402で肯定され、次のステップ
404において課金対象ゾーンを導出すると共に、GP
S補正情報を記憶する。
【0071】一方、受信した情報が最新情報でないとき
は、ステップ402で否定され、次のステップ406に
おいて、GPS用衛星20、22、24からのGPS信
号を受信し、次のステップ408において現在の日時
(年月日時刻)を読み取って、次のステップ410で自
己の位置、すなわち車両32の位置(緯経度P(t))
を求める。なお、この緯経度P(t)を求める場合に
は、記憶されたGPS補正情報を用いることができる。
また、上記ステップ406では、車両の走行距離や車速
等の車両の走行状態を検出し読み取ることができる。
【0072】次のステップ412では、求めた緯経度P
(t)を予め記憶された地図データベースに対応させ
て、次のステップ414において緯経度P(t)が属す
るゾーンを決定する。すなわち、緩衝領域52(ゾーン
B)、コア領域50(ゾーンA)、それ以外の領域(ゾ
ーンC)かを決定する。
【0073】次のステップ415では、上記ステップ4
14で決定したゾーンが課金対象ゾーンZに含まれてい
るか否か、すなわち緩衝領域52(ゾーンB)またはコ
ア領域50(ゾーンA)か否かを判断する。ステップ4
15で肯定されたときは、課金対象ゾーンZへ進入した
かゾーンZ内の走行継続中であるかの何れかであるの
で、次のステップ417において表示パネル227S上
にその状態を表示する(図4(B)参照)。一方、ステ
ップ415で否定されたときは、課金対象ゾーンZから
進出したかゾーンZ外を走行継続中であるかの何れかで
あり、次のステップ416において表示パネル227S
上に状態が表示されている場合には消去する。
【0074】次のステップ418では、上記の各情報、
すなわち緯経度P(t)、その日時t、ゾーンを車両存
在履歴として記憶する。次のステップ419では、後述
するように課金処理が実行される。上記車両存在履歴の
一覧の例を次の表1に示した。
【0075】
【表1】 なお、上記表中の「課金」欄は、以下で説明する課金処
理がなされたか否かを表す識別子であり、「*」印が付
与されている場合に課金処理がなされたことを表してい
る。
【0076】上記のようにして、所定時間毎に車両32
が存在したとされるゾーンを日時と共に履歴として記憶
する。
【0077】ここで、上述のゾーンの決定について説明
する。
【0078】課金対象ゾーンは、そのゾーンに進入した
車両に対して課金対象となるゾーンであり、ゾーンの外
に車両が存在するときに課金対象としてはならない。上
述のように、GPSを利用した場合、所定量の位置認識
誤差を有することが知られている。このため、例えば、
図10に示したように、実際の車両32が課金対象ゾー
ンZの外に位置する場合、GPSにより位置検出した現
在位置は、位置認識誤差距離Rを半径とする認識位置存
在確率円54内の任意の1点である。従って、認識位置
存在確率円54と課金対象ゾーンZとの重複領域56内
の位置(図10に網線部分参照)で検出されると、実際
には課金対象ゾーンへ進入していないにもかかわらず、
課金されることになる。すなわち、重複領域56は誤課
金領域となる。
【0079】そこで、本実施の形態では、位置認識誤差
距離Rより長い距離r(R<r)の幅を有する緩衝領域
52とコア領域50とから課金対象ゾーンを構成してい
る。これによって、実際に車両が課金対象ゾーンの外に
存在した場合、GPSによる位置検出での認識位置存在
確率円54が緩衝領域52に重なることはあるが、コア
領域50へ至ることはない。従って、車両が緩衝領域5
2と認識されたときは、車両は課金対象ゾーン内に存在
しない可能性があるので、課金対象ゾーン内の存在認定
を否定するものとする。
【0080】具体的には、図11(A)に示すように、
GPSによる自車両検出位置33が課金対象ゾーンZの
外(ゾーンC)の場合、実際の車両の位置は認識位置存
在確率円54内の任意の1点であるが、車両は課金対象
ゾーン内に存在しない可能性があるので、課金対象ゾー
ン内の存在を否定する。図11(B)に示すように、自
車両検出位置33が課金対象ゾーンZへの接近方向に移
動し緩衝領域52内の場合にも、車両は課金対象ゾーン
内に存在しない可能性があり、また、図11(C)に示
すように、自車両検出位置33がコア領域50近傍の緩
衝領域52内の場合にも、車両は課金対象ゾーン内に存
在しない可能性があるので、課金対象ゾーン内の存在を
否定する。そして、図11(D)に示すように、自車両
検出位置33がコア領域50内に移動した場合には、認
識位置存在確率円54が全て課金対象ゾーンZに含まれ
ることになるので、課金対象ゾーン内の存在を決定す
る。
【0081】従って、自車両検出位置33がコア領域5
0内と検出されたときにのみ課金をするようにすれば、
実際に課金対象ゾーンへ進入していないときには課金さ
れることはない。すなわち、課金対象ゾーンの外に存在
する車両に対して課金対象ゾーン内に存在すると認定さ
れることはない。このように設定すれば、車両がコア領
域50へ接近する方向へ移動する場合、コア領域50内
と検出された車両のみについて確実に課金対象ゾーン内
に存在すると認定することができる。
【0082】次に、図6のステップ419の処理である
車載機30における課金処理を説明する。課金処理は、
例えば所定時間毎に実行される。この所定時間は、毎
時、毎週所定曜日、毎月所定日時刻、予め定めた年月日
時刻等のように予め定めた日時に実行される。なお、こ
の課金処理の実行は、総合センタ40側からの指示で行
うようにしてもよい。本実施の形態では、これら実行の
タイミングを条件として説明する。
【0083】図7に示すように、ステップ420におい
て、上記予め定めた日時または総合センタ40側からの
指示がなされたか否かを判断することによって、条件が
一致したか否かを判断する。条件が不一致の場合には、
ステップ420で否定され、本ルーチンを終了する。
【0084】一方、条件が一致の場合には、ステップ4
20で肯定され、ステップ422において、履歴情報を
取得する。この履歴情報は、上記図6のステップ416
で記憶されている車両存在履歴のリスト(表1)であ
る。次のステップ424では、演算式(課金計算式)を
設定する。演算式は、上述の演算条件で定まるものであ
る。この演算条件は、課金額を定める条件(課金演算条
件)をいい、ゾーン進入回数やゾーン滞在時間等があ
る。この演算条件により、課金計算式が定められる。次
の(2)式には、課金計算式をゾーンを考慮した一般式
として示した。
【0085】 (課金額)=f(NA ,NB ,NC,t) ・・・(2) 但し、NA ,NB ,NC :ゾーンA〜Cに対する評価(す
なわち、課金演算条件で定まるゾーン毎の進入回数や滞
在時間) t :日時
【0086】次のステップ426では、上記設定した演
算式、及び履歴情報を用いて、料金を演算する。料金演
算が終了すると、ステップ428へ進み、料金残高情報
等が格納されたICカード232がICカードリードラ
イト装置234に装填されているか否かを判断する。I
Cカード232がICカードリードライト装置234に
装填されていないときは、課金処理が遂行できないた
め、ステップ428で否定され、ステップ430へ進
み、上記演算された料金をメモリに記憶する。この料金
の記憶は、以前の未払い料金を含む可能性があるため、
積算処理でする。一方、ICカード232がICカード
リードライト装置234に装填されてるときは、課金処
理が遂行できるので、ステップ428で肯定され、ステ
ップ432において課金処理がなされる。この課金処理
は、ICカード232の残高から上記求めた課金額を減
算する処理である。
【0087】例えば、課金演算条件がゾーン進入回数
(¥100/回)のみであり、履歴情報が図8に示すよ
うに始点STPから終点EDPへ至るときに、経路Ra
または経路Rbであるとき、課金額は、以下のようにな
る。
【0088】 Raの課金額=100×1+0×1+0×1=¥100 Rbの課金額=100×0+0×1+0×1=¥0 このように、中央部を回避して経路を選択した方が低い
課金額となる。すなわち、緩衝領域52を通過しても課
金されることはない。
【0089】以上説明したように、本実施の形態では、
GPS信号により自己の車両位置を特定し、車両が課金
対象ゾーンに進入したときに、車両内の乗員に報知して
いる。そして、課金対象ゾーンは、GPSの誤差量分に
応じた緩衝領域と実際に課金する領域としてのコア領域
とから構成され、緩衝領域に位置すると認識した場合に
は課金しないものとしている。これによって、車両の位
置認識誤差が課金対象ゾーンに近づく方向に最大誤差分
だけずれた場合であっても、課金対象ゾーン外に位置す
る車両には課金対象とする課金対象ゾーン内と決定する
ことがない。このため、GPSの位置認識誤差による誤
った課金処理へ移行することはない。
【0090】〔第2実施の形態〕次に、第2実施の形態
を説明する。なお、本実施の形態は上記実施の形態と略
同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付し詳
細な説明を省略する。本実施の形態では、課金対象ゾー
ン内に複数のコア領域が設けられたものである。
【0091】上述のように、コア領域に存在する車両の
みに対して料金を課金することで課金対象ゾーン外に位
置する車両に対する誤課金を防止できるが、緩衝領域に
ついて料金を徴収することはできない。そこで、本実施
の形態では、課金対象ゾーン外に位置する車両に対する
誤課金を防止すると共に、課金対象ゾーン内の所定の緩
衝領域において料金徴収を可能とするものである。
【0092】図12に示すように、本実施の形態では、
基本的に、課金対象ゾーンZは、コア領域50と内部緩
衝領域60から構成され、課金対象ゾーンZの外周に外
部緩衝領域62が設けられる。すなわち、課金対象ゾー
ンZの境界を境として内部緩衝領域60と外部緩衝領域
62とからなる緩衝領域53が設けられている。内部緩
衝領域60と外部緩衝領域62とは、上記実施の形態で
説明したように、GPS信号の誤差に応じて定められる
幅r(位置認識誤差距離R<r)が定められている。
【0093】図13に示すように、本実施の形態では、
上記の図12の基本構成を元にして、課金対象ゾーンZ
aと、課金対象ゾーンZbと、課金対象ゾーンZcとを
隣接させて課金対象ゾーンZabcを構成している。課
金対象ゾーンZaは、ゾーンAである3つのコア領域5
0A、内部緩衝領域60A、外部緩衝領域62Aから構
成され、課金対象ゾーンZbは、ゾーンBであるコア領
域50B、内部緩衝領域60B、外部緩衝領域62Bか
ら構成され、課金対象ゾーンZcは、ゾーンCであるコ
ア領域50C、内部緩衝領域60C、外部緩衝領域62
Cから構成されている。
【0094】課金対象ゾーンZa〜Zcを隣接させるこ
とにより、課金対象ゾーンZaの内部緩衝領域60Aの
一部は、課金対象ゾーンZbの外部緩衝領域と重複する
重複緩衝領域60Ab、課金対象ゾーンZcの外部緩衝
領域と重複する重複緩衝領域60Ac、課金対象ゾーン
Zb及び課金対象ゾーンZcの外部緩衝領域と重複する
重複緩衝領域60Abcを含んでいる。また、課金対象
ゾーンZaの外部緩衝領域62Aの一部は、課金対象ゾ
ーンZbの外部緩衝領域と重複する重複緩衝領域62a
b、課金対象ゾーンZcの外部緩衝領域と重複する重複
緩衝領域62acを含んでいる。
【0095】また、課金対象ゾーンZbの内部緩衝領域
60Bの一部は、課金対象ゾーンZaの外部緩衝領域と
重複する重複緩衝領域60Ba、課金対象ゾーンZcの
外部緩衝領域と重複する重複緩衝領域60Bc、課金対
象ゾーンZa及び課金対象ゾーンZcの外部緩衝領域と
重複する重複緩衝領域60Bacを含んでいる。同様
に、課金対象ゾーンZcの内部緩衝領域60Cの一部
は、課金対象ゾーンZaの外部緩衝領域と重複する重複
緩衝領域60Ca、課金対象ゾーンZbの外部緩衝領域
と重複する重複緩衝領域60Cb、課金対象ゾーンZa
及び課金対象ゾーンZbの外部緩衝領域と重複する重複
緩衝領域60Cabを含んでいる。また、課金対象ゾー
ンZbの外部緩衝領域62Bの一部は、課金対象ゾーン
Zcの外部緩衝領域と重複する重複緩衝領域62bcを
含んでいる。
【0096】次に、本実施の形態の課金対象ゾーンに関
する課金額について説明する。本実施の形態では、次の
表2に示した課金額を課金対象ゾーン毎に定めている。
【0097】
【表2】
【0098】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、総合センタ40の作動の詳細を説明する。総合セン
タ40は、車両32に取り付けられた車載機30へ向け
て、課金処理のための情報を送信する。なお、本実施の
形態では、上記実施の形態における、予め定められた課
金対象ゾーン情報を読み取って(図5のステップ30
4)、この課金対象ゾーン情報と共にGPS補正情報を
送信する(図5のステップ306)場合に、表2に示し
た課金対象ゾーン情報をさらに用いるものとする。この
他は上記実施の形態と同様のため、詳細な説明を省略す
る。
【0099】次に、車載機30の作動を説明する。図1
4に示すように、ステップ413において図6のステッ
プ400〜412までの処理を実行し、現在の緯経度P
(t)と地図データベースの対応がなされると、次のよ
うにして、属するゾーンを決定する。まず、ステップ4
30において、現在の緯経度P(t)が課金対象ゾーン
Zabc内に含まれるか否かを判断する。ステップ43
0で否定された場合、ゾーン認定は不要であるので、ス
テップ440においてゾーンの認定の処理を禁止してス
テップ418へ進む。一方、ステップ430で肯定され
た場合、ステップ432へ進み、緯経度P(t)が何れ
かの緩衝領域内に含まれているか否かを判断する。すな
わち、内部緩衝領域60A,60B,60Cの何れかに
含まれているか否かを判断する。ステップ432で否定
されたときは、コア領域内に位置しているので、ステッ
プ446へ進み、該当コア領域を緯経度P(t)が属す
るゾーンとして定め、ステップ448へ進み、緯経度P
(t)が属するゾーンとして決定する。
【0100】ステップ432で肯定された場合、緩衝領
域は重複領域を含んでいるので、次のステップ434に
おいて該当する緩衝領域に重複するゾーンすなわち共有
するゾーンを検索する。次のステップ436では、上記
ステップ434で検索した検索結果のゾーンのうちに無
料領域が含まれているか否かを判断する。これは無料領
域の緩衝領域は課金対象としないためである。無料領域
が存在するときは、ステップ436で否定され、ステッ
プ440へ進み、ゾーンの認定は行わない。
【0101】無料領域がなくステップ436で肯定され
たときには、次のステップ438において、上記ステッ
プ434で複数のゾーンが検索されかつそれらのゾーン
に料金差があるか否かを判断する。検索結果が1つのゾ
ーンであるときまたは料金差がないときは、ステップ4
38で否定され、次のステップ444において、検索結
果が1つのゾーンまたは複数のゾーンのうち内部緩衝領
域のゾーンを緯経度P(t)が属するゾーンとして定
め、ステップ448へ進む。
【0102】一方、ステップ438で肯定されたとき
は、ステップ442へ進み、複数のゾーンのうち最低料
金のゾーンを緯経度P(t)が属するゾーンとして定
め、ステップ448へ進む。
【0103】ゾーン決定が終了または非認定されると、
上記実施の形態と同様に、緯経度P(t)、その日時
t、ゾーンを車両存在履歴として記憶し、課金処理する
(図6のステップ418、419)。なお、ゾーンが非
認定のときは、空欄または課金対象とならない予め定め
たゾーンを記憶すればよい。 上記処理を表2のテーブ
ルについて実行すると、課金対象ゾーンZaとして決定
される領域は、コア領域50A、重複緩衝領域60A,
60Ab、60Abc,60Ac,60Ba,60Bc
a,60Cab,60Caである。また、課金対象ゾー
ンZbとして決定される領域は、コア領域50B,,重
複緩衝領域を含まない内部緩衝領域60B,重複緩衝領
域60Bc,60Cbである。また、課金対象ゾーンZ
cとして決定される領域は、コア領域50C,重複緩衝
領域を含まない内部緩衝領域60Cである。
【0104】上記のようにして、所定時間毎に車両32
が存在したゾーン及びゾーンを日時と共に履歴として記
憶し、課金対象ゾーンに対する課金処理をする。
【0105】このように、本実施の形態では、緩衝領域
として、課金対象ゾーンの境界を境として外部緩衝領域
と内部緩衝領域とを定め、検出した位置がどの緩衝領域
に含まれるかを判定している。これによって、課金対象
ゾーン外に位置する車両に対する誤課金を防止できると
共に、緩衝領域において料金徴収が可能となる。また、
その判定した緩衝領域に属する課金対象ゾーンのうち最
低料金の課金対象ゾーンを該当するゾーンとして定めて
おり、利用者の利益を優先させた課金対象ゾーンの認定
が可能となる。また、無料領域を含むときも優先させて
おり、利用者の利益を優先させた課金対象ゾーンの認定
が可能となる。
【0106】なお、上記実施の形態において、課金対象
ゾーン内に車両が進入したとき、課金対象ゾーンに車両
が接近したとき、駐車料金課金対象ゾーン内に車両が進
入したとき、駐車料金課金対象ゾーンに車両が接近した
とき、映像や音声等によって、ユーザに告知することが
好ましい。このように告知することによって、ユーザが
認知せずに課金処理されることを防止することができ
る。また、課金処理の前後で課金予想額または課金額を
ユーザに告知することが好ましい。
【0107】また、上記実施の形態では、履歴情報を元
にして料金を求めた場合を説明したが、履歴情報を用い
ずに、逐次課金処理を行っても良い。
【0108】〔第3実施の形態〕次に、第3実施の形態
について説明する。
【0109】上記実施の形態では、コア領域と緩衝領域
とから課金対象ゾーンを構成して課金対象ゾーン外の車
両に対して課金しない処理を施しているが、車両がコア
領域と緩衝領域との境界付近を行き来したり、隣り合う
課金対象ゾーンへ行き来したりすることもある。この場
合、課金対象ゾーン内を走行しているのみかかわらず、
課金対象ゾーンに対する出入りが複数回あったとして重
複課金が生じる場合がある。
【0110】本実施の形態は、同一課金対象ゾーンに対
しての進入を確実に検出し、重複課金を防止しようとす
るものである。なお、本実施の形態は上記実施の形態と
略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0111】図15に示すように、本実施の形態におけ
る課金対象ゾーンは、ゾーンAであるコア領域50Aと
ゾーンaである緩衝領域52Aから構成された課金対象
ゾーンZaと、ゾーンBであるコア領域50Bとゾーン
bである緩衝領域52Bから構成された課金対象ゾーン
Zbとが隣接されている。緩衝領域52Aと緩衝領域5
2Bとは、上記実施の形態で説明したように、GPS信
号の誤差に応じて定められる幅r(位置認識誤差距離R
<r)が定められている。
【0112】また、本実施の形態では、車両存在履歴情
報として、次の表3に示すように、フラグを加えた情報
を車両存在履歴として記憶する。このフラグは、車両が
存在する課金対象ゾーンを表すものであり、課金対象ゾ
ーンのコア領域に最初に進入したときにそのゾーンを表
す値がセットされ、次の課金対象ゾーンのコア領域へ移
動するまで維持されるものである。
【0113】
【表3】
【0114】次に、車載機30の作動を説明する。な
お、地上側の処理は上記実施の形態と同様のため、詳細
な説明を省略する。また、車載機30の処理のうちゾー
ン判定の処理も上記実施の形態と略同様であり、以下異
なる部分すなわち、上記表3に示したフラグの設定及び
車両存在履歴の記憶処理でフラグを加えた情報を記憶す
る点について詳細に説明する。
【0115】図16に示すように、ステップ413及び
ステップ414において、現在の緯経度P(t)と地図
データベースの対応がなされ、緯経度P(t)が属する
ゾーン決定がなされると、次のようにして、フラグを決
定する。まず、ステップ450において、現在の緯経度
P(t)が課金対象ゾーンのコア領域内に含まれるか否
かを判断する。ステップ450で否定された場合には、
現在の緯経度P(t)は緩衝領域または課金対象ゾーン
外であるので、次のステップ452で課金対象ゾーン内
か否かをさらに判断する。ステップ452で否定された
場合、課金処理に関連するフラグの設定は不要であるの
で、ステップ456においてフラグFをリセットし、ス
テップ462へ進む。ステップ462ではフラグを加え
た履歴情報を記憶する。一方、ステップ452で肯定さ
れた場合には、緯経度P(t)は緩衝領域であるので、
ステップ458へ進み、フラグを維持し、ステップ46
2へ進む。
【0116】上記ステップ450で肯定された場合、ス
テップ454へ進み、現在セットされているフラグFが
表す課金対象ゾーンと上記ステップ414で決定したゾ
ーンを含む課金対象ゾーンが同一ゾーンであるか否かを
判断する。ステップ454で肯定された場合、既に以前
そのコア領域に進入しているものとして、次のステップ
458でフラグを維持し、ステップ462へ進む。一
方、ステップ454で否定された場合には、異なるコア
領域からの移動による現在のコア領域への進入であるの
で、次のステップ460において上記ステップ414で
決定したゾーンを含む課金対象ゾーンを表すフラグFを
新フラグとしてセットし、次のステップ462でフラグ
を加えた履歴情報を記憶して本ルーチンを終了する。
【0117】次に、車載機30における課金処理(図6
のステップ419)を説明する。課金処理は、所定時間
毎に実行される。この所定時間は、毎時、毎週所定曜
日、毎月所定日時刻、予め定めた年月日時刻等のように
予め定めた日時に実行される。なお、この課金処理の実
行は、コア領域への進入時または進出時に行っても良
い。また、課金処理の実行は、総合センタ40側からの
指示で行うようにしてもよい。
【0118】なお、本実施の形態の課金処理は図7の課
金処理と略同様であり、図7の処理を参照して説明す
る。まず、予め定めた日時、境界通過または総合センタ
40側からの指示がなされた場合(図7のステップ42
0で肯定)、履歴情報を取得する(ステップ422)。
この履歴情報は、上記図16のステップ462で記憶さ
れているフラグFを含んだ車両存在履歴のリスト(表
3)である。次のステップ424では、演算式(課金計
算式)を設定する。
【0119】演算式は、上述の演算条件で定まるもので
あるが、本実施の形態では、演算条件すなわち課金演算
条件としてゾーン進入回数を採用した場合を説明する。
この演算条件(ゾーン毎の進入回数による課金)によ
り、課金計算式が定められる。この課金計算式は、上記
の(2)式と同様であるが、その評価値の算出例を以下
に示した。
【0120】NA ,NB をゾーンA,Bに対する評価値
として、 評価値NA =Σ{(コア領域Aで1、他0)×(前回フ
ラグAで1、他0)} 評価値NB =Σ{(コア領域Bで1、他0)×(前回フ
ラグBで1、他0)} とする。
【0121】すなわち、課金対象ゾーンを表すフラグF
が同一の場合には、コア領域内に何度進入しても進入は
1回と換算するものである。言いかえれば、コア領域A
を含み且つフラグAが連続するレコードからなる群の個
数が課金対象ゾーンZaに対して課金対象となる進入回
数である。同様に、コア領域Bを含み且つフラグBが連
続するレコードからなる群の個数が課金対象ゾーンZb
に対して課金対象となる進入回数である。
【0122】この評価値に進入回数で課金する単価(例
えば、¥100/回)を積算すれば、料金が求まること
になる。
【0123】従って、設定した演算式及び履歴情報を用
いて料金を演算し(ステップ426)、ICカード23
2がICカードリードライト装置234に装填されてい
ないときは、演算された料金をメモリに積算処理で記憶
する(ステップ428で否定の後ステップ430)。一
方、ICカード232がICカードリードライト装置2
34に装填されてるときは、ICカード232の残高か
ら課金額を減算する課金処理をする(ステップ428で
肯定の後ステップ432)。
【0124】例えば、図15に示すように履歴情報が始
点STPから終点EDPへ至る経路であって、コア領域
50Aに複数回の進入がなされていても、課金対象ゾー
ンZaへの進入は1回であるので、課金額は、1回の課
金対象ゾーンZaの進入と、1回の課金対象ゾーンZb
の進入とに対してのものとなる。
【0125】このように、本実施の形態では、課金対象
ゾーン内を走行するときには該当する課金対象ゾーンを
表すフラグをセット状態に維持しているので、課金対象
ゾーン内を走行しているとき実質的に課金するコア領域
への進入が複数あっても、1回の課金対象とすることが
できる。このため、同一課金対象ゾーン内における重複
課金が生じることはない。
【0126】なお、本実施の形態では、履歴情報を元に
して料金を求めた場合を説明したが、進入時点に課金処
理する場合にも容易に適用可能である。この場合、課金
対象ゾーン内に存在している間、その課金対象ゾーンを
表すフラグを保持するようにし、該当する課金対象ゾー
ンを表すフラグがセットされていないときにのみ課金す
るようにすればよい。
【0127】〔第4実施の形態〕次に、第4実施の形態
を説明する。上記実施の形態では、課金対象ゾーン内に
ついて課金対象とする処理をしているが、その料金に対
する1単位に満たない状態の場合には、切り捨てられ
る。そこで、本実施の形態では、1単位に満たない状態
を保持して次回に繰り延べ、継続的な場合に積算しよう
とするものである。なお、本実施の形態は上記実施の形
態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、積
算メモリとして、走行距離に関する積算メモリXi(i
=A,B,C:ゾーンに対応)、及び時間に関する積算
メモリTi(i=A,B,C:ゾーンに対応)を備えて
いるものとする。これらの積算メモリは、独立したメモ
リで構成してもよく、またメモリ変数を用いて構成して
も良い。
【0128】本実施の形態では、図13に示す課金対象
ゾーンを用いて説明する。また、本実施の形態では、車
両存在履歴情報として、次の表4に示す料金体系である
ものとして説明する。
【0129】
【表4】
【0130】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、総合センタ40の作動の詳細を説明する。総合セン
タ40は、車両32に取り付けられた車載機30へ向け
て、課金処理のための情報を送信する。なお、本実施の
形態では、上記実施の形態における、予め定められた課
金対象ゾーン情報を読み取って(図5のステップ30
4)、この課金対象ゾーン情報と共にGPS補正情報を
送信する(図5のステップ306)場合に、表4に示し
た課金対象ゾーン情報をさらに用いるものとする。この
他は上記実施の形態と同様のため、詳細な説明を省略す
る。
【0131】次に、車載機30の作動を説明する。
【0132】図17に示すように、ステップ413にお
いて、現在の緯経度P(t)と地図データベースの対応
がなされると、次のようにして、属するゾーンを決定す
る。まず、現在の緯経度P(t)が課金対象ゾーンZa
bc内に含まれない場合(ステップ430で否定)、ゾ
ーンの認定は行わず(ステップ440)本ルーチンを終
了する。一方、課金対象ゾーンZabc内に含まれる場
合(ステップ430で肯定)、緯経度P(t)が何れか
の緩衝領域内、すなわち、内部緩衝領域60A,60
B,60Cの何れかに含まれているか否かを判断する
(ステップ432)。ステップ432で否定されたとき
は、ステップ470において積算メモリ(Xi,Ti)
をチェックし、次のステップ472において該当ゾーン
以外の積算メモリ(Xi,Ti)にデータが格納されて
いるか否かを判断し、未格納のときはステップ472で
否定され、ステップ446へ進む。一方、ステップ47
2で肯定さるとステップ474において、該当ゾーン以
外の積算メモリ(Xi,Ti)をリセットし、ステップ
446へ進む。ステップ446では該当コア領域を緯経
度P(t)が属するゾーンとして定める。
【0133】上記ステップ432で肯定された場合、上
述のように、共有するゾーンを検索し(ステップ43
4)、検索した検索結果のゾーンのうちに無料領域が含
まれているか否かを判断する(ステップ436)。無料
領域が存在するときは(ステップ436で否定)、ゾー
ンの認定がなされることなく(ステップ440)本ルー
チンを終了する。
【0134】無料領域が存在しないとき(ステップ43
6で肯定)、検索されたゾーンに料金差があるか否かを
判断し(ステップ438)、検索結果が1つのゾーンで
あるときまたは料金差がないときは(ステップ438で
否定)、検索結果が1つのゾーンまたは複数のゾーンの
うち内部緩衝領域のゾーンを緯経度P(t)が属するゾ
ーンとして定め(ステップ444)、ステップ438で
肯定されると複数のゾーンのうち最低料金のゾーンを緯
経度P(t)が属するゾーンとして定める(ステップ4
42)。
【0135】次のステップ476では、該当するゾーン
における現在の走行距離α及び走行時間βを演算し、次
のステップ478において、その該当するゾーンにおけ
る走行距離及び走行時間の積算計算を実行し、積算メモ
リ(Xi,Ti)に格納する。なお、走行距離α及び走
行時間βはナビゲーションシステム自体の機能を用いて
求めても良く、車両内に装備された走行距離計、及び時
計から求めても良い。次のステップ480では、格納し
た積算メモリ内の値が課金単位に到達したか否かを判断
し、未到達の場合には本ル−チンを終了し、到達した場
合には次のステップ490で課金単位の料金を課金す
る。
【0136】例えば、図18に示すように履歴情報が始
点STPから終点EDPへ至る経路であって、緩衝領
域、コア領域の境界部分を車両が通過する点を点P1,
P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9,P
10とする。始点STPから点P1までは課金対象ゾー
ンではないので、ゾーンは未決定である。点P1から点
P2までの間は、課金対象エリアZaの外部緩衝領域を
走行するものであるが、まだ課金対象ゾーンが決定して
いないので、積算メモリはリセットされている。点P2
から点P3までの間は課金対象ゾーンZaの内部緩衝領
域を走行するものであるが、まだ課金対象ゾーンが決定
していないので、積算メモリはリセットされている。
【0137】点P3から点P4の間は、点P3に到達し
た(または跨いだ)ときに、課金対象エリアZaと決定
され、走行距離及び走行時間で課金される。点P4から
点P5の間は、課金対象ゾーンZaの内部緩衝領域領域
であるので、課金対象ゾーンZaの積算メモリ(XA
A)は積算し、他の積算メモリ(XB,TB,XC
C)は保持される。但し、課金対象ゾーンZb,Zc
はまだ課金対象となっていないのでリセットされてい
る。
【0138】点P5から点P6の間は、課金対象ゾーン
Zcの内部緩衝領域領域であるので、課金対象ゾーンZ
cの積算メモリ(XC,TC)は積算し、他の積算メモリ
(X A,TA,XB,TB)は保持される。点P6から点P
7の間は、課金対象ゾーンZaの内部緩衝領域領域であ
るので、課金対象ゾーンZaの積算メモリ(XA,TA
は積算し、他の積算メモリ(XB,TB,XC,TC)は保
持される。点P7から点P8の間は、課金対象ゾーンZ
bの内部緩衝領域領域であるので、課金対象ゾーンZb
の積算メモリ(XB,TB)は積算し、他の積算メモリ
(XA,TA,XC,TC)は保持される。
【0139】点P8へ到達した(または跨いだ)とき
は、次の課金対象エリアであるので、課金対象ゾーンZ
bの積算メモリ(XB,TB)以外の積算メモリ(XA
A,X C,TC)はリセットされ、点P8から点P9の
間で課金対象ゾーンZbの積算メモリ(XB,TB)は積
載されかつ走行距離及び走行時間で課金される。点P9
から点P10の間は、課金対象ゾーンZbの内部緩衝領
域領域であるので、課金対象ゾーンZbの積算メモリ
(XB,TB)は積算し、他の積算メモリ(XA,TA,X
C,TC)は保持される。そして、点P10からから終点
EDPまでの間は課金対象ゾーン以外であるので、積算
メモリはリセットされる。
【0140】このように、本実施の形態では、緩衝領域
を走行中の車両に対して走行距離及び走行時間を課金単
位に到達するまで積算し、その後に課金単位で料金徴収
を行っている。このため、ゾーン認定が頻繁に変化した
場合であっても、その変化に対応して料金徴収をするこ
とが可能となる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、課
金対象領域の境界に緩衝領域を設けて、検出手段により
検出された車両の位置と地図情報とから、車両に対する
課金情報を生成するので、車両の位置の検出に検出誤差
が生じた場合であっても、確実に課金対象領域内に存在
することを決定でき、出入口等の進入及び退出の全箇所
に路上機を設置することなく、進入状態に応じて車両に
対する課金情報を生成でき、簡単な構成で車両の利用者
に対して課金処理を適正に行うことができる、という効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動課金システム
の概念構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施の形態の自動課金システムにおける地
上側に設置された総合センタの概略構成を示すブロック
図である。
【図3】第1実施の形態の自動課金システムにおける車
載機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】ディスプレイ装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図5】第1実施の形態の総合センタにおいて実行され
る情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施の形態の車載機において実行される課
金対象ゾーンの決定処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図7】第1実施の形態の車載機において実行される課
金処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】課金対象ゾーンを示すイメージ図である。
【図9】課金対象ゾーンを定めるための一例を説明する
ための説明図である。
【図10】第1実施の形態の検出誤差を説明するための
説明図である。
【図11】第1実施の形態の緩衝領域周辺のゾーン判定
を説明するための説明図である。
【図12】第2実施の形態の課金対象ゾーンの基本構成
を示す線図である。
【図13】第2実施の形態の課金対象ゾーンを示す線図
である。
【図14】第2実施の形態の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図15】第3実施の形態の課金対象ゾーンを走行する
車両の軌跡を示す線図である。
【図16】第3実施の形態の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図17】第4実施の形態の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図18】第4実施の形態の課金対象ゾーンを走行する
車両の軌跡を示す線図である。
【符号の説明】
20 GPS用衛星 30 車載機 32 車両 40 総合センタ 42 GPSアンテナ 44 地上波アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 泰之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 寺田 春彦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 青木 康幸 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC02 AC13 AC14 AC18 9A001 JJ78

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の位置情報を検出する検出手段
    と、 予め定めた地図情報内に課金対象領域を定めかつ該課金
    対象領域と課金対象領域以外の領域との境界に緩衝領域
    を定め、前記地図情報と前記位置情報とを対応させ、前
    記課金対象領域または前記緩衝領域の何れかに前記移動
    体が少なくとも進入したか否かを表す進入状態を決定す
    る決定手段と、 前記決定手段の決定結果に基づいて、前記移動体に対す
    る課金情報を生成する生成手段と、 を備えた移動体用課金処理装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記進入状態に対応す
    る予め定めた料金データを予め記憶した記憶手段を備
    え、前記記憶手段の料金データを用いて前記課金情報を
    生成することを特徴とする請求項1に記載の移動体用課
    金処理装置。
  3. 【請求項3】 前記課金対象領域は少なくとも有料領域
    と無料領域とを含んで構成され、前記緩衝領域は前記有
    料領域と無料領域との間に定められたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の移動体用課金処理装置。
  4. 【請求項4】 前記課金対象領域は少なくとも複数の有
    料領域を含んで構成され、前記緩衝領域は隣り合う有料
    領域の間に定められたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の有料領域は、異なる料金体系
    の有料領域を含むことを特徴とする請求項4に記載の移
    動体用課金処理装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝領域は、複数の有料領域毎に定
    められたことを特徴とする請求項5に記載の移動体用課
    金処理装置。
  7. 【請求項7】 前記緩衝領域は、隣り合う領域の何れか
    一方の料金に基づいて料金が定められたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の移動体用
    課金処理装置。
  8. 【請求項8】 前記緩衝領域は、該緩衝領域周辺の複数
    領域から選択した領域の料金に基づいて料金が定められ
    たことを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れか1項
    に記載の移動体用課金処理装置。
  9. 【請求項9】 前記進入状態の履歴として、前記移動体
    が前記課金対象領域から前記緩衝領域へ移動した後に再
    度同一の課金対象領域へ移動した場合、前記生成手段で
    は、前記課金対象領域への進入に関連する課金情報の生
    成を禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    何れか1項に記載の移動体用課金処理装置。
  10. 【請求項10】 前記生成手段は、前記課金対象領域内
    の走行距離に基づいて定まる料金に関連する課金情報を
    生成することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れ
    か1項に記載の移動体用課金処理装置。
  11. 【請求項11】 前記生成手段は、隣接する領域の境界
    を跨ぐときに前記課金対象領域内の走行距離を記憶する
    記憶手段をさらに備え、記憶した走行距離に基づいて、
    課金情報を生成することを特徴とする請求項1乃至請求
    項9の何れか1項に記載の移動体用課金処理装置。
  12. 【請求項12】 自己の移動体の位置を検出する自移動
    体位置検出手段と、予め定めた地図情報と、前記地図情
    報内に定めた課金対象領域と、前記課金対象領域と課金
    対象領域以外の領域との境界に定めた緩衝領域と、前記
    課金対象領域に関する課金データを記憶する記憶手段
    と、 前記地図情報と前記位置とを対応させ、前記課金対象領
    域または前記緩衝領域の何れかに前記移動体が少なくと
    も進入したか否かを表す進入状態を判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、自己の移動体に対
    する前記課金対象領域に関する課金処理を行う課金処理
    手段と、 を備えた移動体用課金処理装置。
  13. 【請求項13】 前記課金処理手段は、残高情報が記憶
    されたICカードを用いて課金処理することを特徴とす
    る請求項12に記載の移動体用課金処理装置。
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