JP2000122226A - 針状金属含有粒子を含有する導電層および透明磁気記録層を含有している像形成要素 - Google Patents
針状金属含有粒子を含有する導電層および透明磁気記録層を含有している像形成要素Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電層の物理的性質および化学的性質を低下
させること無く高分子塗膜形成バインダー中に分散され
た金属含有粒子を含有している導電層の上に重なってい
る透明磁気記録層の有用な組み合わせを提供する。さら
に、透明磁気記録層で上塗りされた場合の電気抵抗の上
昇が小さい導電層を提供する。 【解決手段】 本発明は、支持体、当該支持体に重ねら
れた少なくとも１層の画像形成層、透明磁気記録層、お
よび少なくとも１層の導電層を含む像形成要素である。
当該導電層は、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バイン
ダー中に分散された結晶質導電性針状金属含有粒子を含
んでいる。当該透明磁気記録層は第２の塗膜形成バイン
ダー中に分散された磁性粒子から構成されており、当該
導電層に重ねられている。
させること無く高分子塗膜形成バインダー中に分散され
た金属含有粒子を含有している導電層の上に重なってい
る透明磁気記録層の有用な組み合わせを提供する。さら
に、透明磁気記録層で上塗りされた場合の電気抵抗の上
昇が小さい導電層を提供する。 【解決手段】 本発明は、支持体、当該支持体に重ねら
れた少なくとも１層の画像形成層、透明磁気記録層、お
よび少なくとも１層の導電層を含む像形成要素である。
当該導電層は、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バイン
ダー中に分散された結晶質導電性針状金属含有粒子を含
んでいる。当該透明磁気記録層は第２の塗膜形成バイン
ダー中に分散された磁性粒子から構成されており、当該
導電層に重ねられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は一般には像形成要素
に関し、特に、支持体、少なくとも１層の画像形成層、
少なくとも１層の透明導電層、および透明磁気記録層を
含む像形成要素に関する。より具体的には、本発明は、
１層以上の像形成層および透明磁気記録層を、スルホン
化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分散された導電
性針状金属含有コロイド状粒子を含有する１層以上の導
電層と組み合わせて有する写真要素並びに熱処理可能な
像形成要素に関する。
に関し、特に、支持体、少なくとも１層の画像形成層、
少なくとも１層の透明導電層、および透明磁気記録層を
含む像形成要素に関する。より具体的には、本発明は、
１層以上の像形成層および透明磁気記録層を、スルホン
化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分散された導電
性針状金属含有コロイド状粒子を含有する１層以上の導
電層と組み合わせて有する写真要素並びに熱処理可能な
像形成要素に関する。
【０００２】
【従来の技術】高分子バインダー中に分散された磁性粒
子を含有している透明層を種々の像形成要素に含ませる
ことはよく知られている。このような透明磁気記録層を
感光性ハロゲン化銀写真要素に含ませたり、使用したり
することは、米国特許第 3,782,947号、同 4,279,945
号、同 4,302,523号、同 5,217,804号、同 5,229,259
号、同 5,395,743号、同 5,413,900号、同 5,427,900
号、同 5,498,512号などの各明細書に記載されている。
伝統的な磁気記録技術に用いられる技法と同様の技法に
よって、当該磁気記録層に情報を記録したり、または当
該磁気記録層から情報を読み取ったりすることができる
と同時に、伝統的な写真処理によって画像を記録するこ
とができるため、このような要素は好都合である。
子を含有している透明層を種々の像形成要素に含ませる
ことはよく知られている。このような透明磁気記録層を
感光性ハロゲン化銀写真要素に含ませたり、使用したり
することは、米国特許第 3,782,947号、同 4,279,945
号、同 4,302,523号、同 5,217,804号、同 5,229,259
号、同 5,395,743号、同 5,413,900号、同 5,427,900
号、同 5,498,512号などの各明細書に記載されている。
伝統的な磁気記録技術に用いられる技法と同様の技法に
よって、当該磁気記録層に情報を記録したり、または当
該磁気記録層から情報を読み取ったりすることができる
と同時に、伝統的な写真処理によって画像を記録するこ
とができるため、このような要素は好都合である。
【０００３】しかしながら、磁気記録産業によって一般
に用いられる磁気記録層は、磁性粒子の性状のためのみ
ならず、これらの層が、層の光学的性質にさらに影響を
及ぼす他の添加剤を含有しているという要求条件のため
に不透明であるという点で、困難が生ずる。また、透明
磁性層の透明性並びに写真要素自体の基本的な性状を確
保するのに必要とされる磁性粒子の付着量は極めて少な
いため、透明磁性層に磁気信号を記録し、透明磁性層か
ら磁気信号を読み取るための要求条件は、従来の磁気記
録媒体の場合よりも厳しい。さらに、磁気記録層の存在
が写真像形成要素の機能を妨げるようなことがあっては
ならない。
に用いられる磁気記録層は、磁性粒子の性状のためのみ
ならず、これらの層が、層の光学的性質にさらに影響を
及ぼす他の添加剤を含有しているという要求条件のため
に不透明であるという点で、困難が生ずる。また、透明
磁性層の透明性並びに写真要素自体の基本的な性状を確
保するのに必要とされる磁性粒子の付着量は極めて少な
いため、透明磁性層に磁気信号を記録し、透明磁性層か
ら磁気信号を読み取るための要求条件は、従来の磁気記
録媒体の場合よりも厳しい。さらに、磁気記録層の存在
が写真像形成要素の機能を妨げるようなことがあっては
ならない。
【０００４】当該透明磁気記録層は、ディジタル方式で
コード化された情報を、カメラまたは写真仕上げもしく
は焼付け用の装置などのさまざまな装置によって、必要
に応じて繰り返し、正確に記録および再生ができなけれ
ばならない。この層はまた、写真要素の画質に悪影響を
及ぼすこと無く、優れた走行性(runnability) 、耐久性
（すなわち耐摩擦性および耐スクラッチ性）、および磁
気ヘッド清掃特性を示さなければならない。しかしなが
ら、記憶データを磁気的に読み書きするのに十分な信号
を提供するのに必要とされる磁性粒子の性状および濃
度、並びに写真層の光学濃度および粒状度に対する、磁
性層に関連する何らかの顕著な色、ヘーズまたは粒状性
の影響のために、この目標を達成するのは極めて難し
い。磁気記録情報が写真画像領域に記憶され、写真画像
領域から読み取られる場合には、これらの目標を達成す
るのは特に困難である。さらに、主として写真層および
支持体のコアセットに起因する写真要素のカールのため
に、記録および再生操作時にヘッド−媒体の界面におけ
る平面性を維持するためには、従来の磁気記録における
よりも磁性層を磁気ヘッドに対してよりしっかりと保持
しなければならない。従って、写真像形成性能に悪影響
を及ぼさず、磁気ヘッドによって何回となく繰り返され
る読み書き操作にさえ耐える透明磁気記録層を含有して
いる写真要素を商業的に存続可能なものとするために
は、これらのさまざまな特徴のすべてを独立にかつ累積
的に考慮しなければならない。
コード化された情報を、カメラまたは写真仕上げもしく
は焼付け用の装置などのさまざまな装置によって、必要
に応じて繰り返し、正確に記録および再生ができなけれ
ばならない。この層はまた、写真要素の画質に悪影響を
及ぼすこと無く、優れた走行性(runnability) 、耐久性
（すなわち耐摩擦性および耐スクラッチ性）、および磁
気ヘッド清掃特性を示さなければならない。しかしなが
ら、記憶データを磁気的に読み書きするのに十分な信号
を提供するのに必要とされる磁性粒子の性状および濃
度、並びに写真層の光学濃度および粒状度に対する、磁
性層に関連する何らかの顕著な色、ヘーズまたは粒状性
の影響のために、この目標を達成するのは極めて難し
い。磁気記録情報が写真画像領域に記憶され、写真画像
領域から読み取られる場合には、これらの目標を達成す
るのは特に困難である。さらに、主として写真層および
支持体のコアセットに起因する写真要素のカールのため
に、記録および再生操作時にヘッド−媒体の界面におけ
る平面性を維持するためには、従来の磁気記録における
よりも磁性層を磁気ヘッドに対してよりしっかりと保持
しなければならない。従って、写真像形成性能に悪影響
を及ぼさず、磁気ヘッドによって何回となく繰り返され
る読み書き操作にさえ耐える透明磁気記録層を含有して
いる写真要素を商業的に存続可能なものとするために
は、これらのさまざまな特徴のすべてを独立にかつ累積
的に考慮しなければならない。
【０００５】写真フィルムおよび印画紙の製造時並びに
使用時の静電荷の発生並びに放電に関連する問題が長年
にわたって写真産業によって認められている。フィルム
表面上に電荷が蓄積すると塵を引き寄せることになり、
物理的な欠陥を生ずることがある。蓄積された電荷が、
増感された乳剤層の適用時または適用後に放電される
と、乳剤に不規則なカブリ模様またはスタチックマーク
を生ずることがある。スタチックマークの問題は、新し
い乳剤の感度の増大、塗工機の速度の増大、および塗布
後の乾燥効率の増大によって大幅に深刻さを増してい
る。塗布過程中に発生した電荷は、主として、巻き取り
操作および巻き出し操作時、塗工機を通しての移送時、
並びにスリッティング、パーフォレーティング、および
巻き取りなどの塗布後の操作時に高誘電率の高分子フィ
ルムベースが摩擦帯電を受ける傾向から生ずる。静電荷
はまた完成写真製品の使用時にも発生することがある。
自動カメラにおいては、写真フィルムがフィルムカセッ
トから繰り返し出し入れされるため、とりわけ相対湿度
が低い環境における磁気ヘッドを横切るフィルムの動き
並びに巻き取りおよび巻き出し操作の繰り返しによって
静電荷が発生するという問題が加わる。フィルム表面に
電荷が蓄積すると、フィルムに塵が引き付けられて付着
することになる。塵の存在は、物理的欠陥の導入および
写真要素の画質の低下を生ずることがあるのみならず、
ノイズの導入および磁気記録性能（例えばＳ／Ｎ比、
「ドロップアウト」など）の低下を生ずることもある。
この磁気記録性能の低下は、ヘッド−媒体間隔の増大か
ら生ずる信号損失、再生中の磁気ヘッドによる静電荷の
放電に起因する電気ノイズ、磁気ヘッドを横切る不均一
なフィルム移送、磁気ヘッドギャップの目詰まり、およ
び磁気ヘッドの過度の摩耗を含むさまざまな原因から生
ずることがある。静電気の帯電から生ずるこれらの問題
を防ぐために、写真要素に導電層を導入して蓄積された
静電荷を散逸させることができる、さまざまな周知の方
法がある。
使用時の静電荷の発生並びに放電に関連する問題が長年
にわたって写真産業によって認められている。フィルム
表面上に電荷が蓄積すると塵を引き寄せることになり、
物理的な欠陥を生ずることがある。蓄積された電荷が、
増感された乳剤層の適用時または適用後に放電される
と、乳剤に不規則なカブリ模様またはスタチックマーク
を生ずることがある。スタチックマークの問題は、新し
い乳剤の感度の増大、塗工機の速度の増大、および塗布
後の乾燥効率の増大によって大幅に深刻さを増してい
る。塗布過程中に発生した電荷は、主として、巻き取り
操作および巻き出し操作時、塗工機を通しての移送時、
並びにスリッティング、パーフォレーティング、および
巻き取りなどの塗布後の操作時に高誘電率の高分子フィ
ルムベースが摩擦帯電を受ける傾向から生ずる。静電荷
はまた完成写真製品の使用時にも発生することがある。
自動カメラにおいては、写真フィルムがフィルムカセッ
トから繰り返し出し入れされるため、とりわけ相対湿度
が低い環境における磁気ヘッドを横切るフィルムの動き
並びに巻き取りおよび巻き出し操作の繰り返しによって
静電荷が発生するという問題が加わる。フィルム表面に
電荷が蓄積すると、フィルムに塵が引き付けられて付着
することになる。塵の存在は、物理的欠陥の導入および
写真要素の画質の低下を生ずることがあるのみならず、
ノイズの導入および磁気記録性能（例えばＳ／Ｎ比、
「ドロップアウト」など）の低下を生ずることもある。
この磁気記録性能の低下は、ヘッド−媒体間隔の増大か
ら生ずる信号損失、再生中の磁気ヘッドによる静電荷の
放電に起因する電気ノイズ、磁気ヘッドを横切る不均一
なフィルム移送、磁気ヘッドギャップの目詰まり、およ
び磁気ヘッドの過度の摩耗を含むさまざまな原因から生
ずることがある。静電気の帯電から生ずるこれらの問題
を防ぐために、写真要素に導電層を導入して蓄積された
静電荷を散逸させることができる、さまざまな周知の方
法がある。
【０００６】導電剤を含有している帯電防止層を、フィ
ルムベースの片側または両側の、ハロゲン化銀乳剤層の
下または反対側の下塗り層として適用することができ
る。帯電防止層はまた、乳剤層の上に重なっているか、
または乳剤層の反対側の、またはフィルムベースの両側
の最外層として適用することもできる。用途によって
は、帯電防止剤を直接フィルムベース中に導入するか、
またはハロゲン化銀乳剤層中に導入するのが好都合であ
ることがある。概して、透明磁気記録層を有する従来技
術の写真要素においては、帯電防止層が磁気記録層の下
にあるバッキング層として存在するのが好ましいとされ
ていた。
ルムベースの片側または両側の、ハロゲン化銀乳剤層の
下または反対側の下塗り層として適用することができ
る。帯電防止層はまた、乳剤層の上に重なっているか、
または乳剤層の反対側の、またはフィルムベースの両側
の最外層として適用することもできる。用途によって
は、帯電防止剤を直接フィルムベース中に導入するか、
またはハロゲン化銀乳剤層中に導入するのが好都合であ
ることがある。概して、透明磁気記録層を有する従来技
術の写真要素においては、帯電防止層が磁気記録層の下
にあるバッキング層として存在するのが好ましいとされ
ていた。
【０００７】塗膜形成バインダー中に分散された好適な
半導電性金属酸化物粒子含有しているこのような導電層
を透明磁気記録層と組み合わせてハロゲン化銀像形成要
素に使用することは従来技術の以下の例に記載されてい
る。透明磁気記録層および透明導電層を両方ともフィル
ムベースの裏側に含んでいる写真要素は、米国特許第5,
147,768号、同 5,229,259号、同 5,294,525号、同 5,33
6,589号、同 5,382,494号、同 5,413,900号、同 5,457,
013号、同 5,459,021号などの各明細書に記載されてい
る。これらの特許に記載されている導電層は、高分子塗
膜形成バインダー中に分散された酸化亜鉛、チタニア、
酸化錫、アルミナ、酸化インジウム、シリカ、それらの
錯体または化合物、およびアンチモン酸亜鉛またはアン
チモン酸インジウムなどの半導電性金属酸化物結晶質金
属酸化物の微細粒状粒子を含有している。これらの導電
性金属酸化物の中では、アンチモンでドープされた酸化
錫およびアンチモン酸亜鉛が好ましい。特開平 04-0625
43号、同 06-161033号、および同 07-168293号の各明細
書には、Ishihara Sangyo Kaishaから"SN-100P" という
商品名で市販されている粒状の、アンチモンでドープさ
れた酸化錫粒子が特に好ましいと開示されている。
半導電性金属酸化物粒子含有しているこのような導電層
を透明磁気記録層と組み合わせてハロゲン化銀像形成要
素に使用することは従来技術の以下の例に記載されてい
る。透明磁気記録層および透明導電層を両方ともフィル
ムベースの裏側に含んでいる写真要素は、米国特許第5,
147,768号、同 5,229,259号、同 5,294,525号、同 5,33
6,589号、同 5,382,494号、同 5,413,900号、同 5,457,
013号、同 5,459,021号などの各明細書に記載されてい
る。これらの特許に記載されている導電層は、高分子塗
膜形成バインダー中に分散された酸化亜鉛、チタニア、
酸化錫、アルミナ、酸化インジウム、シリカ、それらの
錯体または化合物、およびアンチモン酸亜鉛またはアン
チモン酸インジウムなどの半導電性金属酸化物結晶質金
属酸化物の微細粒状粒子を含有している。これらの導電
性金属酸化物の中では、アンチモンでドープされた酸化
錫およびアンチモン酸亜鉛が好ましい。特開平 04-0625
43号、同 06-161033号、および同 07-168293号の各明細
書には、Ishihara Sangyo Kaishaから"SN-100P" という
商品名で市販されている粒状の、アンチモンでドープさ
れた酸化錫粒子が特に好ましいと開示されている。
【０００８】このような導電層中の粒状導電性金属酸化
物粒子の好ましい平均直径は、米国特許第 5,294,525号
明細書では 0.5μｍ未満、米国特許第 5,382,494号明細
書では0.02〜 0.5μｍ、米国特許第 5,459,021号および
同 5,457,013号の各明細書では0.01〜0.05μｍ、および
米国特許第 5,457,013号明細書では0.01〜0.05μｍであ
ると開示されている。米国特許第 5,459,021号明細書に
おいて教示されているように、好適な導電性金属酸化物
粒子は、１×1010Ω・cm以下、好ましくは１×107 Ω・
cm以下、より好ましくは１×105 Ω・cm以下の体積抵抗
率を示す。結晶質金属酸化物粒子の特性を表すのに使用
されるもう１つの物理的性質は平均Ｘ線晶子サイズであ
る。晶子サイズの概念は米国特許第 5,484,694号明細書
および当該明細書中に引用されている参考文献に詳細に
記載されている。10nm未満の好ましい晶子サイズを示す
半導電性の、アンチモンでドープされた酸化錫粒状粒子
を含有している透明導電層が像形成要素に特に有用であ
ることが米国特許第 5,484,694号明細書において教示さ
れている。同様に、平均晶子サイズが１〜20nm、好まし
くは１〜５nm、より好ましくは１〜 3.5nmの範囲にわた
る粒状導電性金属酸化物粒子を含有している導電層と組
み合わせて透明磁性層を含んでなる写真要素が米国特許
第 5,459,021号明細書において請求されている。粉砕さ
れて電気的性能を大して低下させること無く非常に小さ
いサイズとなることができること、より低い充填量およ
び／または乾燥付着量で目的とするレベルの導電度を生
ずることができること、並びに晶子サイズが小さい金属
酸化物粒子を含有している導電層の光学濃度が低く、脆
性が低く、そして亀裂が少ないことなどの、晶子サイズ
が小さい金属酸化物粒子を使用する利点が米国特許第
5,484,694号および同 5,459,021号の各明細書に開示さ
れている。このような金属酸化物粒子を含有している導
電層は、金属酸化物の乾燥重量付着量が以下の範囲にあ
るのが好ましいとされてきた。 3.5〜10ｇ／ｍ2 、 0.1
〜10ｇ／ｍ2 、 0.002〜１ｇ／ｍ2 、0.05〜0.4ｇ／ｍ
2 （それぞれ米国特許第 5,382,494号、同 5,457,013
号、同 5,459,021号、および同 5,294,525号の各明細書
に開示されている）。導電層における金属酸化物含有率
の好ましい範囲は、例えば、17〜67重量％、43〜87.5重
量％、および30〜40容量％である（それぞれ米国特許第
5,294,525号、同 5,382,494号、および同 5,459,021号
の各明細書に開示されている）。
物粒子の好ましい平均直径は、米国特許第 5,294,525号
明細書では 0.5μｍ未満、米国特許第 5,382,494号明細
書では0.02〜 0.5μｍ、米国特許第 5,459,021号および
同 5,457,013号の各明細書では0.01〜0.05μｍ、および
米国特許第 5,457,013号明細書では0.01〜0.05μｍであ
ると開示されている。米国特許第 5,459,021号明細書に
おいて教示されているように、好適な導電性金属酸化物
粒子は、１×1010Ω・cm以下、好ましくは１×107 Ω・
cm以下、より好ましくは１×105 Ω・cm以下の体積抵抗
率を示す。結晶質金属酸化物粒子の特性を表すのに使用
されるもう１つの物理的性質は平均Ｘ線晶子サイズであ
る。晶子サイズの概念は米国特許第 5,484,694号明細書
および当該明細書中に引用されている参考文献に詳細に
記載されている。10nm未満の好ましい晶子サイズを示す
半導電性の、アンチモンでドープされた酸化錫粒状粒子
を含有している透明導電層が像形成要素に特に有用であ
ることが米国特許第 5,484,694号明細書において教示さ
れている。同様に、平均晶子サイズが１〜20nm、好まし
くは１〜５nm、より好ましくは１〜 3.5nmの範囲にわた
る粒状導電性金属酸化物粒子を含有している導電層と組
み合わせて透明磁性層を含んでなる写真要素が米国特許
第 5,459,021号明細書において請求されている。粉砕さ
れて電気的性能を大して低下させること無く非常に小さ
いサイズとなることができること、より低い充填量およ
び／または乾燥付着量で目的とするレベルの導電度を生
ずることができること、並びに晶子サイズが小さい金属
酸化物粒子を含有している導電層の光学濃度が低く、脆
性が低く、そして亀裂が少ないことなどの、晶子サイズ
が小さい金属酸化物粒子を使用する利点が米国特許第
5,484,694号および同 5,459,021号の各明細書に開示さ
れている。このような金属酸化物粒子を含有している導
電層は、金属酸化物の乾燥重量付着量が以下の範囲にあ
るのが好ましいとされてきた。 3.5〜10ｇ／ｍ2 、 0.1
〜10ｇ／ｍ2 、 0.002〜１ｇ／ｍ2 、0.05〜0.4ｇ／ｍ
2 （それぞれ米国特許第 5,382,494号、同 5,457,013
号、同 5,459,021号、および同 5,294,525号の各明細書
に開示されている）。導電層における金属酸化物含有率
の好ましい範囲は、例えば、17〜67重量％、43〜87.5重
量％、および30〜40容量％である（それぞれ米国特許第
5,294,525号、同 5,382,494号、および同 5,459,021号
の各明細書に開示されている）。
【０００９】コロイド状で「非晶質」の、銀でドープさ
れた五酸化バナジウムを含有している導電層および透明
磁気記録層を含む写真要素が米国特許第 5,395,743号、
同 5,427,900号、同 5,432,050号、同 5,498,512号、同
5,514,528号などに開示されている。このコロイド状五
酸化バナジウムは、幅が 0.005〜0.01μｍで、厚みが約
0.001μｍで、長さが 0.1〜１μｍである導電性の微視
的な繊維またはリボンが絡まって構成されている。米国
特許第 4,203,769号明細書に記載されているように調製
された、このコロイド状五酸化バナジウムを含有してい
る導電層は、非常に低い重量分率および乾燥重量付着量
の酸化バナジウムで、低い表面抵抗率、低い光学的損
失、および当該導電層のフィルム支持体に対する優れた
接着性を示すことができる。しかしながら、コロイド状
五酸化バナジウムは湿式処理時に現像液に容易に溶解す
るので、米国特許第 5,006,451号、同 5,284,714号、お
よび同 5,366,855号の各明細書において教示されている
ような非透過性バリヤー層を上に重ねることによって保
護しなければならない。あるいは、米国特許第 5,427,8
35号および同 5,360,706号の各明細書において教示され
ているように、塗膜形成スルホポリエステルラテックス
またはポリエステルアイオノマーのバインダーをコロイ
ド状五酸化バナジウムと導電層中で組み合わせて、湿式
処理中の減少を最少化することができる。さらに、コロ
イド状五酸化バナジウムを含有している導電層が補強充
填材粒子が無い透明磁性層の下にある場合は、当該磁性
層が本質的に非透過性バリヤー層としてはたらくことが
できる。しかしながら、米国特許第 5,432,050号明細書
において教示されているように、磁性層が酸化γアルミ
ニウムまたはシリカの微細粒子などの補強充填材粒子を
含有している場合には、所望のバリヤー特性を留めるた
めには、好適な架橋剤を使用して当該磁性層を架橋しな
ければならない。塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
およびアクリル酸のコポリマーまたは水性分散性ポリエ
ステルと共に分散されたコロイド状五酸化バナジウム
を、下塗りされたポリエステル支持体に塗布し、透明磁
気記録層で上塗りしたものを使用することが米国特許第
5,514,528号明細書において教示されている。水性分散
性ポリウレタンまたはポリエステルアイオノマーのバイ
ンダーをコロイド状五酸化バナジウムと共に溶媒塗布さ
れた透明磁性層の下にある導電性下塗り層に使用するこ
とが米国特許第 5,718,995号明細書において教示されて
いる。
れた五酸化バナジウムを含有している導電層および透明
磁気記録層を含む写真要素が米国特許第 5,395,743号、
同 5,427,900号、同 5,432,050号、同 5,498,512号、同
5,514,528号などに開示されている。このコロイド状五
酸化バナジウムは、幅が 0.005〜0.01μｍで、厚みが約
0.001μｍで、長さが 0.1〜１μｍである導電性の微視
的な繊維またはリボンが絡まって構成されている。米国
特許第 4,203,769号明細書に記載されているように調製
された、このコロイド状五酸化バナジウムを含有してい
る導電層は、非常に低い重量分率および乾燥重量付着量
の酸化バナジウムで、低い表面抵抗率、低い光学的損
失、および当該導電層のフィルム支持体に対する優れた
接着性を示すことができる。しかしながら、コロイド状
五酸化バナジウムは湿式処理時に現像液に容易に溶解す
るので、米国特許第 5,006,451号、同 5,284,714号、お
よび同 5,366,855号の各明細書において教示されている
ような非透過性バリヤー層を上に重ねることによって保
護しなければならない。あるいは、米国特許第 5,427,8
35号および同 5,360,706号の各明細書において教示され
ているように、塗膜形成スルホポリエステルラテックス
またはポリエステルアイオノマーのバインダーをコロイ
ド状五酸化バナジウムと導電層中で組み合わせて、湿式
処理中の減少を最少化することができる。さらに、コロ
イド状五酸化バナジウムを含有している導電層が補強充
填材粒子が無い透明磁性層の下にある場合は、当該磁性
層が本質的に非透過性バリヤー層としてはたらくことが
できる。しかしながら、米国特許第 5,432,050号明細書
において教示されているように、磁性層が酸化γアルミ
ニウムまたはシリカの微細粒子などの補強充填材粒子を
含有している場合には、所望のバリヤー特性を留めるた
めには、好適な架橋剤を使用して当該磁性層を架橋しな
ければならない。塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
およびアクリル酸のコポリマーまたは水性分散性ポリエ
ステルと共に分散されたコロイド状五酸化バナジウム
を、下塗りされたポリエステル支持体に塗布し、透明磁
気記録層で上塗りしたものを使用することが米国特許第
5,514,528号明細書において教示されている。水性分散
性ポリウレタンまたはポリエステルアイオノマーのバイ
ンダーをコロイド状五酸化バナジウムと共に溶媒塗布さ
れた透明磁性層の下にある導電性下塗り層に使用するこ
とが米国特許第 5,718,995号明細書において教示されて
いる。
【００１０】「短繊維」、「針状」または「繊維状」の
導電性材料を含有している、グラフィックアートフィル
ム用導電性下塗り層およびバッキング層が、米国特許第
5,122,445号および同 4,999,276号、欧州特許出願第 4
04,091号、および特開平04-97339号の各明細書に記載さ
れている。好適な繊維状導電性材料には、特開昭 59-00
6235号明細書に記載されているような、導電性金属酸化
物微細粒子の薄層で上塗りされた非導電性繊維状ＴｉＯ
2 粒子が含まれる。好ましい導電性繊維状粒子は平均長
さが25μｍであり、直径が 0.5μｍであり、長さ：直径
の比が約３以上であると開示されている。任意のフッ素
界面活性剤と共に約 0.3ｇ／ｍ2 の乾燥付着量で塗布さ
れたＺｎ、Ｔｉ、Ｓｎ、Ａｌ、Ｉｎ、Ｓｉ、Ｍｇ、Ｂ
ａ、Ｍｏ、ＷもしくはＶの繊維状導電性金属酸化物また
はそれらの多成分酸化物を含有している、ハロゲン化銀
写真フィルム用導電性バッキングが特開平04-27937号お
よび同04-29134号の各明細書に記載されている。Otsuka
Chemical から"Dentall WK100S"という商品名で入手可
能な導電性Ｋ2 Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーが 0.1〜10ｇ／ｍ
2 の乾燥付着量で下塗り層、バッキング層、または表面
保護層に導入されている他の写真フィルムが特開昭63-9
8656号明細書に記載されている。長さが10μｍ以下であ
り、直径が 0.3μｍ以下であり、長さの直径に対する比
が３以上である導電性繊維を含有しているハロゲン化銀
レーザースキャナーフィルムが米国特許第 5,582,959号
明細書に開示されている。このようなフィルムの乳剤層
に直径が0.05〜１μｍで長さが１〜25μｍの導電性Ｋ2
Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーを分散させて使用することが特開
昭 63-287849号に開示されている。導電性の、アンチモ
ンでドープされたＳｎＯ2 粒子を塗布された繊維状のＴ
ｉＯ2 粒子またはＫ2 Ｔｉ 6 Ｏ13ホイスカーを含有して
いる、印画紙用導電性塗膜が欧州特許出願第 616,252号
および特開平 01-262537号の各明細書に記載されてい
る。
導電性材料を含有している、グラフィックアートフィル
ム用導電性下塗り層およびバッキング層が、米国特許第
5,122,445号および同 4,999,276号、欧州特許出願第 4
04,091号、および特開平04-97339号の各明細書に記載さ
れている。好適な繊維状導電性材料には、特開昭 59-00
6235号明細書に記載されているような、導電性金属酸化
物微細粒子の薄層で上塗りされた非導電性繊維状ＴｉＯ
2 粒子が含まれる。好ましい導電性繊維状粒子は平均長
さが25μｍであり、直径が 0.5μｍであり、長さ：直径
の比が約３以上であると開示されている。任意のフッ素
界面活性剤と共に約 0.3ｇ／ｍ2 の乾燥付着量で塗布さ
れたＺｎ、Ｔｉ、Ｓｎ、Ａｌ、Ｉｎ、Ｓｉ、Ｍｇ、Ｂ
ａ、Ｍｏ、ＷもしくはＶの繊維状導電性金属酸化物また
はそれらの多成分酸化物を含有している、ハロゲン化銀
写真フィルム用導電性バッキングが特開平04-27937号お
よび同04-29134号の各明細書に記載されている。Otsuka
Chemical から"Dentall WK100S"という商品名で入手可
能な導電性Ｋ2 Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーが 0.1〜10ｇ／ｍ
2 の乾燥付着量で下塗り層、バッキング層、または表面
保護層に導入されている他の写真フィルムが特開昭63-9
8656号明細書に記載されている。長さが10μｍ以下であ
り、直径が 0.3μｍ以下であり、長さの直径に対する比
が３以上である導電性繊維を含有しているハロゲン化銀
レーザースキャナーフィルムが米国特許第 5,582,959号
明細書に開示されている。このようなフィルムの乳剤層
に直径が0.05〜１μｍで長さが１〜25μｍの導電性Ｋ2
Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーを分散させて使用することが特開
昭 63-287849号に開示されている。導電性の、アンチモ
ンでドープされたＳｎＯ2 粒子を塗布された繊維状のＴ
ｉＯ2 粒子またはＫ2 Ｔｉ 6 Ｏ13ホイスカーを含有して
いる、印画紙用導電性塗膜が欧州特許出願第 616,252号
および特開平 01-262537号の各明細書に記載されてい
る。
【００１１】直径が 0.3μｍで、長さが10μｍの繊維状
導電性金属酸化物粒子を含有している導電層を有する感
熱媒体が特開平 07-295146号明細書に記載されている。
ＺｎＯ、Ｓｉ3 Ｎ4 またはＫ2 Ｔｉ6 Ｏ13導電性ホイス
カーを塗布されたサーモグラフ用媒体が国際特許出願第
91-05668号明細書に記載されている。
導電性金属酸化物粒子を含有している導電層を有する感
熱媒体が特開平 07-295146号明細書に記載されている。
ＺｎＯ、Ｓｉ3 Ｎ4 またはＫ2 Ｔｉ6 Ｏ13導電性ホイス
カーを塗布されたサーモグラフ用媒体が国際特許出願第
91-05668号明細書に記載されている。
【００１２】繊維状導電性粒子を含有している、静電記
録フィルム用導電層が米国特許第 5,116,666号および特
開昭63-60452号の各明細書に記載されている。好ましい
繊維状導電性粒子がOtsuka Chemical から"Dentall WK2
00B"という商品名で市販されていると開示されている。
このような粒子は、導電性の、アンチモンでドープされ
た酸化錫粒子を、非導電性Ｋ2 Ｔｉ6 Ｏ13コア粒子の表
面上に付着させたものからなる。このような導電性Ｋ2
Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーを含有している導電層を有する静
電記録紙は特開平 02-307551号明細書にも記載されてい
る。棒状導電性ＺｎＯ粒子を含有しているエレクトログ
ラフ用支持体が国際特許出願第94-25966号明細書に記載
されている。
録フィルム用導電層が米国特許第 5,116,666号および特
開昭63-60452号の各明細書に記載されている。好ましい
繊維状導電性粒子がOtsuka Chemical から"Dentall WK2
00B"という商品名で市販されていると開示されている。
このような粒子は、導電性の、アンチモンでドープされ
た酸化錫粒子を、非導電性Ｋ2 Ｔｉ6 Ｏ13コア粒子の表
面上に付着させたものからなる。このような導電性Ｋ2
Ｔｉ6 Ｏ13ホイスカーを含有している導電層を有する静
電記録紙は特開平 02-307551号明細書にも記載されてい
る。棒状導電性ＺｎＯ粒子を含有しているエレクトログ
ラフ用支持体が国際特許出願第94-25966号明細書に記載
されている。
【００１３】導電性の、アンチモンでドープされたＳｎ
Ｏ2 粒子の薄層を表面に塗布された繊維状ＴｉＯ2 粒子
を含有している導電性バッキングまたは下塗り層および
透明磁気記録層を含むハロゲン化銀写真フィルムが米国
特許第 5,459,021号明細書中の比較例において教示され
ている。当該繊維状複合導電性粒子の平均サイズは、直
径が約 0.2μｍであり、長さが 2.9μｍである。さら
に、当該繊維状複合粒子は晶子サイズが22.3nmであると
報告されている。このような繊維状複合導電性粒子はIs
hihara Sangyo Kaishaから"FT-2000" という商品名で市
販されている。しかしながら、これらの繊維状複合粒子
を含有している導電層は、粒状導電性酸化錫粒子を含有
している類似の層と比較して、低い導電度、高いヘー
ズ、および低い接着性を生ずる微細な亀裂を示すことも
開示されている。
Ｏ2 粒子の薄層を表面に塗布された繊維状ＴｉＯ2 粒子
を含有している導電性バッキングまたは下塗り層および
透明磁気記録層を含むハロゲン化銀写真フィルムが米国
特許第 5,459,021号明細書中の比較例において教示され
ている。当該繊維状複合導電性粒子の平均サイズは、直
径が約 0.2μｍであり、長さが 2.9μｍである。さら
に、当該繊維状複合粒子は晶子サイズが22.3nmであると
報告されている。このような繊維状複合導電性粒子はIs
hihara Sangyo Kaishaから"FT-2000" という商品名で市
販されている。しかしながら、これらの繊維状複合粒子
を含有している導電層は、粒状導電性酸化錫粒子を含有
している類似の層と比較して、低い導電度、高いヘー
ズ、および低い接着性を生ずる微細な亀裂を示すことも
開示されている。
【００１４】透明磁気記録層をも含有している種々の像
形成要素のための透明導電層に結晶質単相針状導電性金
属含有粒子を使用することが、米国特許第 5,731,119号
明細書に開示されている。当該明細書には、好適な針状
導電性金属含有粒子は 0.2μｍ以下の断面直径および
５：１以上のアスペクト比（長さ：断面直径）を有する
と開示されている。10：１以上のアスペクト比が好まし
いと開示されている。
形成要素のための透明導電層に結晶質単相針状導電性金
属含有粒子を使用することが、米国特許第 5,731,119号
明細書に開示されている。当該明細書には、好適な針状
導電性金属含有粒子は 0.2μｍ以下の断面直径および
５：１以上のアスペクト比（長さ：断面直径）を有する
と開示されている。10：１以上のアスペクト比が好まし
いと開示されている。
【００１５】しかしながら、粒状または針状のいずれか
の導電性金属含有粒子を含有している導電層の電気的性
能には共通の欠点があり、この欠点は、このような導電
層の上に重ねて透明磁気記録層を適用した後に、このよ
うな導電層の導電度の低下として発現する。例えば、バ
インダーとしてのニトロセルロース、二酢酸セルロー
ス、またはゼラチン中に分散された粒状の、アンチモン
でドープされた酸化錫粒子を75重量％以上含有している
導電層についての表面抵抗率の値が、磁気記録層で上塗
りする前に測定すると、 3.5〜12ｇ／ｍ2 の酸化錫乾燥
重量付着量で１×105 〜１×106 Ω／□の範囲にわたる
と米国特許第 5,382,494号明細書に報告されている。し
かしながら、磁気記録層で上塗りした後には、この表面
抵抗率の値は１×106 〜１×109 Ω／□に上昇した。同
様に、磁気記録層で上塗りした後の、バインダーとして
のゼラチン中に分散された粒状の、アンチモンでドープ
された酸化錫粒子を含有している導電性下塗り層につい
て、１×109 〜１×1010Ω／□の表面抵抗率値が米国特
許第 5,459,021号明細書に報告されている。アンチモン
酸亜鉛などの他の粒状導電性金属酸化物粒子を含有して
いる導電性下塗り層も磁気記録層で上塗りすると同様の
挙動を示す。例えば、米国特許第 5,457,013号明細書に
は、バインダーとしての塩化ビニリデン系ターポリマー
ラテックス中に分散されたアンチモン酸亜鉛粒子を75重
量％未満しか含有していない導電層は約0.5〜0.65ｇ／
ｍ2 の全乾燥重量付着量で108 Ω／□の表面抵抗率値を
示すと報告されている。磁気記録層で上塗りした後に
は、当該導電層の内部抵抗率が１×1010〜１×1011Ω／
□に上昇した。米国特許第 5,719,016号明細書には、バ
インダーとしての塩化ビニリデン系ターポリマーラテッ
クス中に分散された針状酸化錫粒子を75重量％含有して
いる導電層は約 0.6〜 0.2ｇ／ｍ2 の全乾燥重量付着量
で１×106 〜１×109 Ω／□の表面抵抗率値を示すと報
告されている。米国特許第 5,731,119号明細書には、上
記のように磁気記録層で上塗りした後には、このような
導電層の内部抵抗率値が１×108 〜１×1012Ω／□に上
昇すると報告されている。従って、磁気記録層で上塗り
した後に好ましいレベルの導電度を維持するためには、
粒状または針状のいずれかの導電性粒子を含有している
導電層が、上塗りされていない導電層よりも高い濃度も
しくは高い重量付着量またはその両方の導電性粒子を含
有している必要がある。
の導電性金属含有粒子を含有している導電層の電気的性
能には共通の欠点があり、この欠点は、このような導電
層の上に重ねて透明磁気記録層を適用した後に、このよ
うな導電層の導電度の低下として発現する。例えば、バ
インダーとしてのニトロセルロース、二酢酸セルロー
ス、またはゼラチン中に分散された粒状の、アンチモン
でドープされた酸化錫粒子を75重量％以上含有している
導電層についての表面抵抗率の値が、磁気記録層で上塗
りする前に測定すると、 3.5〜12ｇ／ｍ2 の酸化錫乾燥
重量付着量で１×105 〜１×106 Ω／□の範囲にわたる
と米国特許第 5,382,494号明細書に報告されている。し
かしながら、磁気記録層で上塗りした後には、この表面
抵抗率の値は１×106 〜１×109 Ω／□に上昇した。同
様に、磁気記録層で上塗りした後の、バインダーとして
のゼラチン中に分散された粒状の、アンチモンでドープ
された酸化錫粒子を含有している導電性下塗り層につい
て、１×109 〜１×1010Ω／□の表面抵抗率値が米国特
許第 5,459,021号明細書に報告されている。アンチモン
酸亜鉛などの他の粒状導電性金属酸化物粒子を含有して
いる導電性下塗り層も磁気記録層で上塗りすると同様の
挙動を示す。例えば、米国特許第 5,457,013号明細書に
は、バインダーとしての塩化ビニリデン系ターポリマー
ラテックス中に分散されたアンチモン酸亜鉛粒子を75重
量％未満しか含有していない導電層は約0.5〜0.65ｇ／
ｍ2 の全乾燥重量付着量で108 Ω／□の表面抵抗率値を
示すと報告されている。磁気記録層で上塗りした後に
は、当該導電層の内部抵抗率が１×1010〜１×1011Ω／
□に上昇した。米国特許第 5,719,016号明細書には、バ
インダーとしての塩化ビニリデン系ターポリマーラテッ
クス中に分散された針状酸化錫粒子を75重量％含有して
いる導電層は約 0.6〜 0.2ｇ／ｍ2 の全乾燥重量付着量
で１×106 〜１×109 Ω／□の表面抵抗率値を示すと報
告されている。米国特許第 5,731,119号明細書には、上
記のように磁気記録層で上塗りした後には、このような
導電層の内部抵抗率値が１×108 〜１×1012Ω／□に上
昇すると報告されている。従って、磁気記録層で上塗り
した後に好ましいレベルの導電度を維持するためには、
粒状または針状のいずれかの導電性粒子を含有している
導電層が、上塗りされていない導電層よりも高い濃度も
しくは高い重量付着量またはその両方の導電性粒子を含
有している必要がある。
【００１６】塗膜形成バインダー中に分散された粒状お
よび針状の金属含有粒子を両方とも含有している導電層
であって、その上に重ねて透明磁気記録層を適用した後
にも導電度の大幅な低下を示さないものが、1998年５月
１日に出願された譲受人が共通で同時係属中の米国特許
出願第09/071,967号において教示されている。本発明
は、透明磁気記録層の下にある導電層に、同様に改良さ
れた電気抵抗性能を提供する。さらに、本発明の導電層
は、この改良された性能を得るのに粒状金属含有粒子の
存在を必要としない。
よび針状の金属含有粒子を両方とも含有している導電層
であって、その上に重ねて透明磁気記録層を適用した後
にも導電度の大幅な低下を示さないものが、1998年５月
１日に出願された譲受人が共通で同時係属中の米国特許
出願第09/071,967号において教示されている。本発明
は、透明磁気記録層の下にある導電層に、同様に改良さ
れた電気抵抗性能を提供する。さらに、本発明の導電層
は、この改良された性能を得るのに粒状金属含有粒子の
存在を必要としない。
【００１７】スルホン化ポリウレタンおよび米国特許第
4,920,167号、同 5,198,521号、同5,567,740号、同 5,
656,344号などの各明細書に開示されているさまざまな
塩もしくは界面活性剤からなる帯電防止組成物または導
電性組成物は周知である。しかしながら、このような帯
電防止組成物は湿度に敏感であり、概して、従来の湿式
写真処理によって帯電防止剤が除去される。スルホン化
ポリエステルをポリチオフェンと共に帯電防止プライマ
ー層に使用することが米国特許第 5,391,472号明細書に
開示されている。スルホン化ポリエステルをポリピロー
ルと共に使用することが米国特許第 5,674,654号および
同 5,665,498号の各明細書に開示されている。スルホポ
リマーまたはポリエステルアイオノマーをコロイド状酸
化バナジウムと共に使用することが米国特許第 5,360,7
06号および同 5,380,584号、同 5,427,835号、同 5,43
9,785号、同 5,576,163号などの各明細書に開示されて
いる。
4,920,167号、同 5,198,521号、同5,567,740号、同 5,
656,344号などの各明細書に開示されているさまざまな
塩もしくは界面活性剤からなる帯電防止組成物または導
電性組成物は周知である。しかしながら、このような帯
電防止組成物は湿度に敏感であり、概して、従来の湿式
写真処理によって帯電防止剤が除去される。スルホン化
ポリエステルをポリチオフェンと共に帯電防止プライマ
ー層に使用することが米国特許第 5,391,472号明細書に
開示されている。スルホン化ポリエステルをポリピロー
ルと共に使用することが米国特許第 5,674,654号および
同 5,665,498号の各明細書に開示されている。スルホポ
リマーまたはポリエステルアイオノマーをコロイド状酸
化バナジウムと共に使用することが米国特許第 5,360,7
06号および同 5,380,584号、同 5,427,835号、同 5,43
9,785号、同 5,576,163号などの各明細書に開示されて
いる。
【００１８】米国特許第 5,707,791号明細書には、帯電
防止剤および水性分散性ポリエステル樹脂または水性分
散性ポリウレタン樹脂からなる樹脂層並びにこの樹脂層
上に塗布された磁性層を有するハロゲン化銀要素が請求
されている。この帯電防止剤は導電性ポリマーおよび金
属酸化物からなる群より選ばれる。このポリウレタンを
水分散性にする方法には、カルボニル基、スルホン基ま
たは第三級アミノ基をポリウレタン中に導入することが
含まれると開示されている。そのうえ、示されている導
電性ポリマーはアニオン性またはカチオン性のイオン伝
導性ポリマーであるのが好ましい。
防止剤および水性分散性ポリエステル樹脂または水性分
散性ポリウレタン樹脂からなる樹脂層並びにこの樹脂層
上に塗布された磁性層を有するハロゲン化銀要素が請求
されている。この帯電防止剤は導電性ポリマーおよび金
属酸化物からなる群より選ばれる。このポリウレタンを
水分散性にする方法には、カルボニル基、スルホン基ま
たは第三級アミノ基をポリウレタン中に導入することが
含まれると開示されている。そのうえ、示されている導
電性ポリマーはアニオン性またはカチオン性のイオン伝
導性ポリマーであるのが好ましい。
【００１９】米国特許第 5,382,494号明細書には、バッ
キング層上に磁気記録層を有するハロゲン化銀写真材料
が請求されている。このバッキング層は、少なくとも１
つの表面が水不溶性であり、バインダーの75.0〜 660重
量％の比率でバインダー中に分散されている金属酸化物
の無機粒子を含有している。好適なバインダーには、ポ
リエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタ
ン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂およびポリ
エステル樹脂が含まれる。さらに、「当該バッキング層
は無機粒子の代りに有機粒子を含有していてもよい」こ
とも開示されている。
キング層上に磁気記録層を有するハロゲン化銀写真材料
が請求されている。このバッキング層は、少なくとも１
つの表面が水不溶性であり、バインダーの75.0〜 660重
量％の比率でバインダー中に分散されている金属酸化物
の無機粒子を含有している。好適なバインダーには、ポ
リエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタ
ン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂およびポリ
エステル樹脂が含まれる。さらに、「当該バッキング層
は無機粒子の代りに有機粒子を含有していてもよい」こ
とも開示されている。
【００２０】米国特許第 5,294,525号明細書には、透明
磁性層、導電性粒子を含有している導電層およびバイン
ダーを含有しているハロゲン化銀写真材料が開示されて
いる。このバインダーは、−ＳＯ2 Ｍ、−ＯＳＯ3 Ｍお
よび−Ｐ（＝Ｏ）（ＯＭ1 ）（ＯＭ2 ）からなる極性官
能基を含有している（Ｍは水素、ナトリウム、カリウ
ム、またはリチウムであり、Ｍ1 およびＭ2 は同じかま
たは異なっており、水素、ナトリウム、カリウム、リチ
ウム、またはアルキル基を表す）。好適なバインダー樹
脂には、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂およびポリエチレンタイプの樹脂が含まれ
る。しかしながら、米国特許第 5,294,525号は、磁性層
用バインダーが上記に示されている極性官能基を含有し
ていることをさらに必要としている。必要とされている
ように、磁性層のバインダーに極性官能基を加えるの
は、磁性層の物理的性質および化学的性質には望ましく
ない。そのうえ、磁性バインダーの透過性が高まると、
磁性粒子の化学的変化を潜在的に生じ、結果として所望
の磁気信号を改変することがある。
磁性層、導電性粒子を含有している導電層およびバイン
ダーを含有しているハロゲン化銀写真材料が開示されて
いる。このバインダーは、−ＳＯ2 Ｍ、−ＯＳＯ3 Ｍお
よび−Ｐ（＝Ｏ）（ＯＭ1 ）（ＯＭ2 ）からなる極性官
能基を含有している（Ｍは水素、ナトリウム、カリウ
ム、またはリチウムであり、Ｍ1 およびＭ2 は同じかま
たは異なっており、水素、ナトリウム、カリウム、リチ
ウム、またはアルキル基を表す）。好適なバインダー樹
脂には、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂およびポリエチレンタイプの樹脂が含まれ
る。しかしながら、米国特許第 5,294,525号は、磁性層
用バインダーが上記に示されている極性官能基を含有し
ていることをさらに必要としている。必要とされている
ように、磁性層のバインダーに極性官能基を加えるの
は、磁性層の物理的性質および化学的性質には望ましく
ない。そのうえ、磁性バインダーの透過性が高まると、
磁性粒子の化学的変化を潜在的に生じ、結果として所望
の磁気信号を改変することがある。
【００２１】ポリチオフェンおよびスルホン化ポリエス
テルをも含有している帯電防止プライマー層における第
３成分として、親水性の性質を有するポリウレタンを使
用することが米国特許第 5,391,472号明細書にさらに開
示されている。しかしながら、選ばれたポリウレタンの
みが、磁気記録層で上塗りされた場合の抵抗率の上昇に
対する耐性を有する導電層を提供する。さらに、すべて
のタイプのポリウレタンが下にある層および上に重なっ
ている層に対する妥当な接着性を提供するわけではな
い。そのうえ、米国特許第 5,718,995号明細書に開示さ
れているように、スルホン化ポリエステルおよび非スル
ホン化親水性ポリウレタンは透明磁気記録層で上塗りさ
れた導電層には粗悪な接着性能を提供することが見出さ
れた。従って、導電性金属含有粒子およびスルホン化ポ
リウレタンを、それらの上に重なっている透明磁気記録
層と組み合わせて含有している導電層を使用すること
は、当該技術から予想されるものでも、予期されるもの
でもない。
テルをも含有している帯電防止プライマー層における第
３成分として、親水性の性質を有するポリウレタンを使
用することが米国特許第 5,391,472号明細書にさらに開
示されている。しかしながら、選ばれたポリウレタンの
みが、磁気記録層で上塗りされた場合の抵抗率の上昇に
対する耐性を有する導電層を提供する。さらに、すべて
のタイプのポリウレタンが下にある層および上に重なっ
ている層に対する妥当な接着性を提供するわけではな
い。そのうえ、米国特許第 5,718,995号明細書に開示さ
れているように、スルホン化ポリエステルおよび非スル
ホン化親水性ポリウレタンは透明磁気記録層で上塗りさ
れた導電層には粗悪な接着性能を提供することが見出さ
れた。従って、導電性金属含有粒子およびスルホン化ポ
リウレタンを、それらの上に重なっている透明磁気記録
層と組み合わせて含有している導電層を使用すること
は、当該技術から予想されるものでも、予期されるもの
でもない。
【００２２】導電層が像形成要素において有用であるべ
きであるという要求条件は極めて苛酷な要求であるた
め、必要な化学的、物理的、光学的、および電気的な性
質のバランスを示す、改良された導電層を開発すること
が当該技術分野において長らく探求されている。上記に
示されているように、像形成要素に有用な導電層を提供
するための従来技術は広範囲にわたり、多種多様な好適
な導電性材料が開示されている。しかしながら、多種多
様な像形成要素に使用することができ、妥当なコストで
製造することができ、湿度変化の影響に対する耐性を有
し、耐久性かつ耐摩擦性であり、センシトメトリーまた
は写真に悪影響を示さず、上に重なっている層および下
にある層に対する許容可能な接着性を示し、好適な粘着
を示し、そして像形成要素が接触することになる溶媒、
例えば写真要素に使用される処理溶液に実質的に不溶性
である、改良された導電層に対する重大な要求が未だに
存在する。さらに、像形成特性を損なうこと無く、像形
成要素に有効な磁気記録特性および有効な導電特性を両
方とも提供することは、相当大きな技術的な挑戦であ
る。
きであるという要求条件は極めて苛酷な要求であるた
め、必要な化学的、物理的、光学的、および電気的な性
質のバランスを示す、改良された導電層を開発すること
が当該技術分野において長らく探求されている。上記に
示されているように、像形成要素に有用な導電層を提供
するための従来技術は広範囲にわたり、多種多様な好適
な導電性材料が開示されている。しかしながら、多種多
様な像形成要素に使用することができ、妥当なコストで
製造することができ、湿度変化の影響に対する耐性を有
し、耐久性かつ耐摩擦性であり、センシトメトリーまた
は写真に悪影響を示さず、上に重なっている層および下
にある層に対する許容可能な接着性を示し、好適な粘着
を示し、そして像形成要素が接触することになる溶媒、
例えば写真要素に使用される処理溶液に実質的に不溶性
である、改良された導電層に対する重大な要求が未だに
存在する。さらに、像形成特性を損なうこと無く、像形
成要素に有効な磁気記録特性および有効な導電特性を両
方とも提供することは、相当大きな技術的な挑戦であ
る。
【００２３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が関するのは、
導電層の物理的性質および化学的性質を低下させること
無く高分子塗膜形成バインダー中に分散された金属含有
粒子を含有している導電層の上に重なっている透明磁気
記録層の有用な組み合わせを提供し、像形成要素、とり
わけハロゲン化銀写真フィルムおよび熱処理可能な像形
成要素、さらにまた多種多様な他のタイプの像形成要素
の多様な要求を、従来技術のものよりも有効に満たすと
いう目的である。もう１つの目的は、透明磁気記録層で
上塗りされた場合の電気抵抗の上昇に対する耐性を有す
る導電層を提供することである。
導電層の物理的性質および化学的性質を低下させること
無く高分子塗膜形成バインダー中に分散された金属含有
粒子を含有している導電層の上に重なっている透明磁気
記録層の有用な組み合わせを提供し、像形成要素、とり
わけハロゲン化銀写真フィルムおよび熱処理可能な像形
成要素、さらにまた多種多様な他のタイプの像形成要素
の多様な要求を、従来技術のものよりも有効に満たすと
いう目的である。もう１つの目的は、透明磁気記録層で
上塗りされた場合の電気抵抗の上昇に対する耐性を有す
る導電層を提供することである。
【００２４】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体、当該
支持体に重ねられた、少なくとも１層の画像形成層、透
明磁気記録層、および少なくとも１層の導電層を含む像
形成要素である。当該導電層は、スルホン化ポリウレタ
ン塗膜形成バインダー中に分散された結晶質導電性針状
金属含有粒子を含む。当該透明磁気記録層は、第２の塗
膜形成バインダー中に分散された磁性粒子からなり、当
該導電層に重ねられている。
支持体に重ねられた、少なくとも１層の画像形成層、透
明磁気記録層、および少なくとも１層の導電層を含む像
形成要素である。当該導電層は、スルホン化ポリウレタ
ン塗膜形成バインダー中に分散された結晶質導電性針状
金属含有粒子を含む。当該透明磁気記録層は、第２の塗
膜形成バインダー中に分散された磁性粒子からなり、当
該導電層に重ねられている。
【００２５】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体、少なくとも１
層の画像形成層、透明磁気記録層、および少なくとも１
層の透明導電層を含有している、画像形成法に使用する
ための改良された像形成要素を提供し、当該導電層はス
ルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分散され
た結晶質導電性針状金属含有粒子を含有しているのが好
ましい。断面直径が0.02μｍ以下であり、アスペクト比
（長さ：断面直径）が５：１以上である針状結晶質導電
性金属含有粒子が、本発明の好ましい金属含有導電性粒
子である。透明磁気記録層が導電層の上に重なっている
像形成要素については、磁気記録層の適用によって生ず
る導電層の抵抗率の上昇は、スルホン化ポリウレタンバ
インダー中に分散された針状導電性粒子を含有している
導電層の方が、スルホン化ポリウレタンではない別のタ
イプの塗膜形成バインダー中に分散された針状導電性粒
子を含有している導電層よりも相当小さい。透明磁気記
録層で上塗りされた場合の抵抗率の上昇はまた、粒状結
晶質金属含有粒子およびスルホン化ポリウレタンを含有
している導電層でも相当低減される。結果として、粒状
結晶質金属含有粒子もまた本発明に好適である。しかし
ながら、針状粒子を使用した方が、粒状粒子を使用する
よりも、許容可能な導電度を提供する好適な容積濃度の
範囲がより広くなる。従って、本発明の恩恵は、好まし
い針状粒子によってもっとも良好に立証され、終始、針
状粒子に言及されるであろう。本発明に係る像形成要素
は、目的とする個々の用途に応じて、多くの異なるタイ
プのものとすることができる。このような要素は、例え
ば、写真用、サーモグラフィ用、エレクトロサーモグラ
フィ用、フォトサーモグラフィ用、誘電記録(dielectri
c recording)用、色素移動(dye migration) 用、色素ア
ブレーション(dye ablation)用、感熱色素転写用、静電
複写用、電子写真用の、熱処理可能な像形成要素などを
含むことができる。これらの像形成要素の各々の構造お
よび機能の詳細な説明は米国特許第 5,731,119号明細書
に提供されている。当該明細書中に記載されているさま
ざまな像形成要素のいずれかと共に本発明を有効に実施
することができる。
層の画像形成層、透明磁気記録層、および少なくとも１
層の透明導電層を含有している、画像形成法に使用する
ための改良された像形成要素を提供し、当該導電層はス
ルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分散され
た結晶質導電性針状金属含有粒子を含有しているのが好
ましい。断面直径が0.02μｍ以下であり、アスペクト比
（長さ：断面直径）が５：１以上である針状結晶質導電
性金属含有粒子が、本発明の好ましい金属含有導電性粒
子である。透明磁気記録層が導電層の上に重なっている
像形成要素については、磁気記録層の適用によって生ず
る導電層の抵抗率の上昇は、スルホン化ポリウレタンバ
インダー中に分散された針状導電性粒子を含有している
導電層の方が、スルホン化ポリウレタンではない別のタ
イプの塗膜形成バインダー中に分散された針状導電性粒
子を含有している導電層よりも相当小さい。透明磁気記
録層で上塗りされた場合の抵抗率の上昇はまた、粒状結
晶質金属含有粒子およびスルホン化ポリウレタンを含有
している導電層でも相当低減される。結果として、粒状
結晶質金属含有粒子もまた本発明に好適である。しかし
ながら、針状粒子を使用した方が、粒状粒子を使用する
よりも、許容可能な導電度を提供する好適な容積濃度の
範囲がより広くなる。従って、本発明の恩恵は、好まし
い針状粒子によってもっとも良好に立証され、終始、針
状粒子に言及されるであろう。本発明に係る像形成要素
は、目的とする個々の用途に応じて、多くの異なるタイ
プのものとすることができる。このような要素は、例え
ば、写真用、サーモグラフィ用、エレクトロサーモグラ
フィ用、フォトサーモグラフィ用、誘電記録(dielectri
c recording)用、色素移動(dye migration) 用、色素ア
ブレーション(dye ablation)用、感熱色素転写用、静電
複写用、電子写真用の、熱処理可能な像形成要素などを
含むことができる。これらの像形成要素の各々の構造お
よび機能の詳細な説明は米国特許第 5,731,119号明細書
に提供されている。当該明細書中に記載されているさま
ざまな像形成要素のいずれかと共に本発明を有効に実施
することができる。
【００２６】本発明に係る導電層を備えることができる
写真要素は構造および組成が大幅に異なることができ
る。例えば、それらは、要素に含まれる支持体のタイ
プ、画像形成層の数および組成、並びに補助層の数およ
びタイプに関して大きく変化することができる。特に、
写真要素は、スチルフィルム、映画フィルム、Ｘ線フィ
ルム、グラフィックアートフィルム、紙プリントまたは
マイクロフィッシュであってもよい。それらはまた、黒
白要素、ネガ−ポジ法での使用に適合したカラー要素ま
たはリバーサル法での使用に適合したカラー要素であっ
てもよい。
写真要素は構造および組成が大幅に異なることができ
る。例えば、それらは、要素に含まれる支持体のタイ
プ、画像形成層の数および組成、並びに補助層の数およ
びタイプに関して大きく変化することができる。特に、
写真要素は、スチルフィルム、映画フィルム、Ｘ線フィ
ルム、グラフィックアートフィルム、紙プリントまたは
マイクロフィッシュであってもよい。それらはまた、黒
白要素、ネガ−ポジ法での使用に適合したカラー要素ま
たはリバーサル法での使用に適合したカラー要素であっ
てもよい。
【００２７】本発明に従って使用される針状導電性金属
含有粒子は単相で、結晶質であり、ナノメートルサイズ
の寸法を有するのが好ましい。これらの針状粒子に好適
な寸法は、断面直径（短軸）が 0.050μｍ未満で、長さ
（長軸）が１μｍ未満であり、好ましくは断面直径が
0.020μｍ未満で、長さが 0.500μｍ未満であり、より
好ましくは断面直径が 0.010μｍ未満で、長さが 0.150
μｍ未満である。これらの寸法は、このような粒子を含
有している塗布層のこれらの粒子によるミー型散乱に起
因する光学的損失を最小化する傾向がある。平均アスペ
クト比（長軸／短軸）が少なくとも２：１であるのが好
適であり、５：１以上の平均アスペクト比が好ましく、
10：１以上の平均アスペクト比がより好ましい。針状導
電性粒子の平均アスペクト比が増大すると、導電性ネッ
トワーク形成の容積効率が改良されることになる。
含有粒子は単相で、結晶質であり、ナノメートルサイズ
の寸法を有するのが好ましい。これらの針状粒子に好適
な寸法は、断面直径（短軸）が 0.050μｍ未満で、長さ
（長軸）が１μｍ未満であり、好ましくは断面直径が
0.020μｍ未満で、長さが 0.500μｍ未満であり、より
好ましくは断面直径が 0.010μｍ未満で、長さが 0.150
μｍ未満である。これらの寸法は、このような粒子を含
有している塗布層のこれらの粒子によるミー型散乱に起
因する光学的損失を最小化する傾向がある。平均アスペ
クト比（長軸／短軸）が少なくとも２：１であるのが好
適であり、５：１以上の平均アスペクト比が好ましく、
10：１以上の平均アスペクト比がより好ましい。針状導
電性粒子の平均アスペクト比が増大すると、導電性ネッ
トワーク形成の容積効率が改良されることになる。
【００２８】米国特許第 5,719,016号明細書に開示され
ているように、針状導電性金属含有粒子の特に有用な部
類の１つは針状半導電性金属酸化物粒子である。本発明
の導電層に使用するのに好適な針状半導電性金属酸化物
粒子は、約１×10-2〜１×10 4 Ω・cm、より好ましくは
約１×10-1〜１×103 Ω・cmの範囲にわたる（体積）抵
抗率値を示す。好ましい針状半導電性金属酸化物の一例
は米国特許第 5,575,957号明細書に記載されている針状
導電性酸化錫であり、これはIshihara TechnoCorporati
on から"FS-10P"という商品名で入手可能である。この
導電性酸化錫は、約 0.3〜５原子百分率のアンチモンで
ドープされた単相結晶質酸化錫の針状粒子からなる。こ
のFS-10P針状酸化錫の（体積）抵抗率は、米国特許第
5,236,737号明細書に記載されているものと同様のＤＣ
２プローブ試験セルを使用して充填粉末として測定した
場合、約10〜 100Ω・cmの範囲にわたる。この針状酸化
錫粒子の平均寸法を透過電子顕微鏡写真の画像解析によ
って測定したところ、断面直径がおよそ 0.010μｍで、
長さが 0.100μｍであり、平均アスペクト比が約10：１
であった。このFS-10P針状酸化錫のＸ線粉末回折解析に
より、このFS-10P針状酸化錫が単相で、非常に結晶質で
あることが確認された。米国特許第 5,484,694号明細書
に記載されている様式で測定されるＸ線晶子サイズの典
型的な平均値は、供給されたままの乾燥粉末で約20nm
（ 200Å）である。他の好適な針状導電性金属酸化物に
は、例えば、米国特許第 5,580,496号明細書に記載され
ているものと類似しているけれども、より小さな平均断
面直径を有する錫でドープされた三二酸化インジウム、
アルミニウムでドープされた酸化亜鉛、ニオブでドープ
された二酸化チタン、酸素不足の亜酸化チタンＴｉＯx
（ｘ＜２）、および米国特許第 5,320,782号明細書に記
載されている層と類似のオキシ窒化チタン(titaniumoxy
nitride) ＴｉＯx Ｎy （（ｘ＋ｙ）≦２）が含まれ
る。他の好適な非酸化物針状導電性金属含有粒子のさら
なる例には、選ばれた遷移金属炭化物、金属窒化物、金
属ケイ化物、金属ホウ化物、および金属ピニクチドが含
まれる。
ているように、針状導電性金属含有粒子の特に有用な部
類の１つは針状半導電性金属酸化物粒子である。本発明
の導電層に使用するのに好適な針状半導電性金属酸化物
粒子は、約１×10-2〜１×10 4 Ω・cm、より好ましくは
約１×10-1〜１×103 Ω・cmの範囲にわたる（体積）抵
抗率値を示す。好ましい針状半導電性金属酸化物の一例
は米国特許第 5,575,957号明細書に記載されている針状
導電性酸化錫であり、これはIshihara TechnoCorporati
on から"FS-10P"という商品名で入手可能である。この
導電性酸化錫は、約 0.3〜５原子百分率のアンチモンで
ドープされた単相結晶質酸化錫の針状粒子からなる。こ
のFS-10P針状酸化錫の（体積）抵抗率は、米国特許第
5,236,737号明細書に記載されているものと同様のＤＣ
２プローブ試験セルを使用して充填粉末として測定した
場合、約10〜 100Ω・cmの範囲にわたる。この針状酸化
錫粒子の平均寸法を透過電子顕微鏡写真の画像解析によ
って測定したところ、断面直径がおよそ 0.010μｍで、
長さが 0.100μｍであり、平均アスペクト比が約10：１
であった。このFS-10P針状酸化錫のＸ線粉末回折解析に
より、このFS-10P針状酸化錫が単相で、非常に結晶質で
あることが確認された。米国特許第 5,484,694号明細書
に記載されている様式で測定されるＸ線晶子サイズの典
型的な平均値は、供給されたままの乾燥粉末で約20nm
（ 200Å）である。他の好適な針状導電性金属酸化物に
は、例えば、米国特許第 5,580,496号明細書に記載され
ているものと類似しているけれども、より小さな平均断
面直径を有する錫でドープされた三二酸化インジウム、
アルミニウムでドープされた酸化亜鉛、ニオブでドープ
された二酸化チタン、酸素不足の亜酸化チタンＴｉＯx
（ｘ＜２）、および米国特許第 5,320,782号明細書に記
載されている層と類似のオキシ窒化チタン(titaniumoxy
nitride) ＴｉＯx Ｎy （（ｘ＋ｙ）≦２）が含まれ
る。他の好適な非酸化物針状導電性金属含有粒子のさら
なる例には、選ばれた遷移金属炭化物、金属窒化物、金
属ケイ化物、金属ホウ化物、および金属ピニクチドが含
まれる。
【００２９】本発明の導電層に特に有用な導電性金属含
有粒状粒子の１つの部類は半導電性金属酸化物粒子であ
る。有用な導電性金属含有粒状粒子の他の例には、選ば
れた金属の炭化物、窒化物、ケイ化物、およびホウ化物
が含まれる。好適な半導電性金属酸化物の例には、酸化
亜鉛、チタニア、酸化錫、アルミナ、三二酸化インジウ
ム、アンチモン酸亜鉛、アンチモン酸インジウム、シリ
カ、マグネシア、ジルコニア、酸化バリウム、酸化モリ
ブデン、三酸化タングステン、および五酸化バナジウム
が含まれる。
有粒状粒子の１つの部類は半導電性金属酸化物粒子であ
る。有用な導電性金属含有粒状粒子の他の例には、選ば
れた金属の炭化物、窒化物、ケイ化物、およびホウ化物
が含まれる。好適な半導電性金属酸化物の例には、酸化
亜鉛、チタニア、酸化錫、アルミナ、三二酸化インジウ
ム、アンチモン酸亜鉛、アンチモン酸インジウム、シリ
カ、マグネシア、ジルコニア、酸化バリウム、酸化モリ
ブデン、三酸化タングステン、および五酸化バナジウム
が含まれる。
【００３０】本発明に係る針状金属含有導電性粒子の平
均寸法が小さいことにより、光散乱の量が最少化され、
それらが導入されている導電層の光学的透明度が高ま
り、ヘーズが低下することになる。好ましい針状導電性
粒子の有効アスペクト比が高いほど、匹敵する断面直径
の粒状導電性粒子と比較して、導電性ネットワーク形成
の効率が高くなる。本発明の像形成要素に使用するのに
好適な導電層中の針状金属含有粒子の容積濃度は約２〜
70容量％の範囲にわたることができる。さまざまな好適
な導電性の針状粒子および粒状粒子の密度は粒子組成が
異なると変化することがあるので、導電性粒子の濃度は
重量％ではなく容量％で規定される。約２容量％よりも
かなり少ない針状導電性粒子を使用しても、有用なレベ
ルの導電度は提供されないであろう。本発明の像形成要
素に使用するのに好適な導電層中の粒状金属含有粒子の
容積濃度は約20〜70容量％の範囲にわたることができ
る。粒状または針状のいずれかの導電性粒子の最適濃度
は、一次粒径、凝集物のサイズ、高分子バインダー、並
びに個々の像形成要素の導電度の要求条件に依存する。
均寸法が小さいことにより、光散乱の量が最少化され、
それらが導入されている導電層の光学的透明度が高ま
り、ヘーズが低下することになる。好ましい針状導電性
粒子の有効アスペクト比が高いほど、匹敵する断面直径
の粒状導電性粒子と比較して、導電性ネットワーク形成
の効率が高くなる。本発明の像形成要素に使用するのに
好適な導電層中の針状金属含有粒子の容積濃度は約２〜
70容量％の範囲にわたることができる。さまざまな好適
な導電性の針状粒子および粒状粒子の密度は粒子組成が
異なると変化することがあるので、導電性粒子の濃度は
重量％ではなく容量％で規定される。約２容量％よりも
かなり少ない針状導電性粒子を使用しても、有用なレベ
ルの導電度は提供されないであろう。本発明の像形成要
素に使用するのに好適な導電層中の粒状金属含有粒子の
容積濃度は約20〜70容量％の範囲にわたることができ
る。粒状または針状のいずれかの導電性粒子の最適濃度
は、一次粒径、凝集物のサイズ、高分子バインダー、並
びに個々の像形成要素の導電度の要求条件に依存する。
【００３１】上述されているように、金属含有導電性粒
子を含有している従来技術の導電層の電気的性能の不足
は、一般的には、保護オーバーコートまたはトップコー
ト、耐摩擦性バッキング、ゼラチン含有ペロイド(pello
id) 、乳剤層または磁気記録層などのさらなる層を導電
層の上に重ねて適用した場合に電気抵抗が相当高くなる
という形で発現する。そのうえ、導電層の電気抵抗の変
化は、導電層中に広がっている導電性ネットワークの頑
強さの不足を示唆している。層を上に重ねて適用してい
る間に、導電層の表面が再び湿らされ、導電層の本体の
中に塗布溶媒が浸透することにより、導電層のバインダ
ーが膨潤し、共通界面において層が混ぜ合わさり、それ
により、導電層の電気抵抗の望ましくない上昇が生ずる
ことがある。この観測される電気抵抗の上昇の大きさ
は、両方の層でのバインダーの選択、塗布溶媒の選択、
導電層中の導電性粒子の容積濃度、導電性粒子のタイ
プ、両方の層の全乾燥重量付着量、両方の層の乾燥条
件、および他の工程関連要因を含むさまざまな要因に依
存する。スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中
に分散された針状導電性粒子を含有している本発明の導
電層によって提供される１つの利点は、スルホン化ポリ
ウレタンではない塗膜形成バインダー中に分散された導
電性粒子を同じ全容積濃度および乾燥重量付着量で含有
している従来技術の導電層について認められるものと比
較して、この抵抗の上昇の大きさが最小化されるという
ことである。
子を含有している従来技術の導電層の電気的性能の不足
は、一般的には、保護オーバーコートまたはトップコー
ト、耐摩擦性バッキング、ゼラチン含有ペロイド(pello
id) 、乳剤層または磁気記録層などのさらなる層を導電
層の上に重ねて適用した場合に電気抵抗が相当高くなる
という形で発現する。そのうえ、導電層の電気抵抗の変
化は、導電層中に広がっている導電性ネットワークの頑
強さの不足を示唆している。層を上に重ねて適用してい
る間に、導電層の表面が再び湿らされ、導電層の本体の
中に塗布溶媒が浸透することにより、導電層のバインダ
ーが膨潤し、共通界面において層が混ぜ合わさり、それ
により、導電層の電気抵抗の望ましくない上昇が生ずる
ことがある。この観測される電気抵抗の上昇の大きさ
は、両方の層でのバインダーの選択、塗布溶媒の選択、
導電層中の導電性粒子の容積濃度、導電性粒子のタイ
プ、両方の層の全乾燥重量付着量、両方の層の乾燥条
件、および他の工程関連要因を含むさまざまな要因に依
存する。スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中
に分散された針状導電性粒子を含有している本発明の導
電層によって提供される１つの利点は、スルホン化ポリ
ウレタンではない塗膜形成バインダー中に分散された導
電性粒子を同じ全容積濃度および乾燥重量付着量で含有
している従来技術の導電層について認められるものと比
較して、この抵抗の上昇の大きさが最小化されるという
ことである。
【００３２】好ましいスルホン化ポリウレタンバインダ
ーは、アニオン性の脂肪族ポリウレタンの水分散液であ
る。一般にはポリウレタン、特に水分散性ポリウレタン
の調製は周知であり、例えば、米国特許第 4,307,219
号、同 4,408,008号、および同3,998,870号の各明細書
に記載されている。水分散性ポリウレタンは、末端イソ
シアネート基を含有しているプレポリマーを連鎖延長剤
（活性水素化合物。通常はジアミンまたはジオール）で
連鎖延長させることによって調製することができる。プ
レポリマーは、末端ヒドロキシル基を有するジオールま
たはポリオールを過剰のジイソシアネートまたはポリイ
ソシアネートと反応させることによって形成される。水
に分散させるには、水可溶化／分散基を、連鎖延長の前
にプレポリマー中に導入するか、または連鎖延長剤の一
部として導入するかのいずれかである。本発明の目的の
ためには、好適なポリウレタンは水可溶化／分散基とし
てスルホネート基を含有している。好適なポリウレタン
はまた、水可溶化／分散基として、スルホネート基と、
ポリエチレンオキシド側基などの非イオン性基との組み
合わせを含有していてもよい。スルホネート基は、スル
ホネート含有ジオールもしくはポリオール、スルホネー
ト含有ジイソシアネートもしくはポリイソシアネートま
たはスルホネート含有ジアミンを水分散性ポリウレタン
の調製に使用することによって導入してもよい。
ーは、アニオン性の脂肪族ポリウレタンの水分散液であ
る。一般にはポリウレタン、特に水分散性ポリウレタン
の調製は周知であり、例えば、米国特許第 4,307,219
号、同 4,408,008号、および同3,998,870号の各明細書
に記載されている。水分散性ポリウレタンは、末端イソ
シアネート基を含有しているプレポリマーを連鎖延長剤
（活性水素化合物。通常はジアミンまたはジオール）で
連鎖延長させることによって調製することができる。プ
レポリマーは、末端ヒドロキシル基を有するジオールま
たはポリオールを過剰のジイソシアネートまたはポリイ
ソシアネートと反応させることによって形成される。水
に分散させるには、水可溶化／分散基を、連鎖延長の前
にプレポリマー中に導入するか、または連鎖延長剤の一
部として導入するかのいずれかである。本発明の目的の
ためには、好適なポリウレタンは水可溶化／分散基とし
てスルホネート基を含有している。好適なポリウレタン
はまた、水可溶化／分散基として、スルホネート基と、
ポリエチレンオキシド側基などの非イオン性基との組み
合わせを含有していてもよい。スルホネート基は、スル
ホネート含有ジオールもしくはポリオール、スルホネー
ト含有ジイソシアネートもしくはポリイソシアネートま
たはスルホネート含有ジアミンを水分散性ポリウレタン
の調製に使用することによって導入してもよい。
【００３３】写真感光材料に使用するための磁気記録層
で上塗りされる帯電防止層にポリエステル樹脂またはポ
リウレタン樹脂のいずれかを導入することが米国特許第
5,707,791号明細書に開示されている。米国特許第 5,4
57,013号明細書には、透明磁気記録層の下にあるアンチ
モン酸亜鉛およびポリウレタンバインダーを含有してい
る導電層が開示され、請求されている。ポリチオフェン
およびスルホン化ポリエステルを含有している帯電防止
プライマー層における第３成分として、親水性の性質を
有するポリウレタンを使用することが米国特許第 5,39
1,472号明細書にさらに開示されている。そのうえ、導
電性ポリマーまたはコロイド状酸化バナジウムのいずれ
かと組み合わせてスルホン化ポリエステルまたはスルホ
ン化ポリウレタンのいずれかを使用することが米国特許
第 5,391,472号、同 5,674,654号、同 5,665,498号、同
5,360,706号、同 5,380,584号、同 5,427,835号、同
5,439,785号、同 5,576,163号、同 5,707,792号などの
各明細書に開示されている。しかしながら、このような
スルホン化ポリエステルまたはポリエステルアイオノマ
ーを使用すると、本発明に係るスルホン化ポリウレタン
と比較して許容不可能な性能となる。さらに、他のポリ
ウレタンでは、磁気記録層で上塗りした場合の抵抗率の
上昇に対する耐性を有する導電層を提供することができ
ない。さらに、スルホン化ポリエステルおよび非スルホ
ン化水分散性ポリウレタンは透明磁気記録層で上塗りさ
れた導電層には不適当な接着性を提供すると米国特許第
5,718,995号明細書に開示されている。従って、本発明
に従って、透明磁気記録層と組み合わせて使用されてい
る金属含有粒子およびスルホン化ポリウレタンを含有し
ている導電層について得られる結果は、上述されている
米国特許明細書の開示によって知られるものでも、予期
されるものでもない。
で上塗りされる帯電防止層にポリエステル樹脂またはポ
リウレタン樹脂のいずれかを導入することが米国特許第
5,707,791号明細書に開示されている。米国特許第 5,4
57,013号明細書には、透明磁気記録層の下にあるアンチ
モン酸亜鉛およびポリウレタンバインダーを含有してい
る導電層が開示され、請求されている。ポリチオフェン
およびスルホン化ポリエステルを含有している帯電防止
プライマー層における第３成分として、親水性の性質を
有するポリウレタンを使用することが米国特許第 5,39
1,472号明細書にさらに開示されている。そのうえ、導
電性ポリマーまたはコロイド状酸化バナジウムのいずれ
かと組み合わせてスルホン化ポリエステルまたはスルホ
ン化ポリウレタンのいずれかを使用することが米国特許
第 5,391,472号、同 5,674,654号、同 5,665,498号、同
5,360,706号、同 5,380,584号、同 5,427,835号、同
5,439,785号、同 5,576,163号、同 5,707,792号などの
各明細書に開示されている。しかしながら、このような
スルホン化ポリエステルまたはポリエステルアイオノマ
ーを使用すると、本発明に係るスルホン化ポリウレタン
と比較して許容不可能な性能となる。さらに、他のポリ
ウレタンでは、磁気記録層で上塗りした場合の抵抗率の
上昇に対する耐性を有する導電層を提供することができ
ない。さらに、スルホン化ポリエステルおよび非スルホ
ン化水分散性ポリウレタンは透明磁気記録層で上塗りさ
れた導電層には不適当な接着性を提供すると米国特許第
5,718,995号明細書に開示されている。従って、本発明
に従って、透明磁気記録層と組み合わせて使用されてい
る金属含有粒子およびスルホン化ポリウレタンを含有し
ている導電層について得られる結果は、上述されている
米国特許明細書の開示によって知られるものでも、予期
されるものでもない。
【００３４】本発明の導電層に使用するのに好適な任意
の高分子塗膜形成共バインダー(co-binder) には、ゼラ
チン、ゼラチン誘導体、マレイン酸無水物コポリマーな
どの水溶性、親水性のポリマー、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸酪酸セルロ
ース、ジアセチルセルロースまたはトリアセチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、
ポリ -N-ビニルピロリドン、アクリル酸コポリマー、ポ
リアクリルアミド、それらの誘導体および不完全に加水
分解された生成物、ポリ酢酸ビニルおよびポリアクリル
酸エステルなどのビニルポリマーおよびコポリマーなど
の合成親水性ポリマー、上記ポリマーの誘導体、並びに
他の合成樹脂が含まれる。他の好適な共バインダーに
は、アクリル酸を含むアクリレート、メタクリル酸を含
むメタクリレート、アクリルアミドおよびメタクリルア
ミド、イタコン酸並びにその半エステルおよびジエステ
ル、置換されたスチレン、を含むスチレン、スチレンの
インターポリマー、スチレンスルホネートのインターポ
リマー、スルホン化スチレン／無水マレイン酸のコポリ
マー、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、酢
酸ビニル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニルおよびハ
ロゲン化ビニリデンなどのエチレン系不飽和モノマーか
ら調製される付加型ポリマーおよびインターポリマーの
水性エマルション、並びにオレフィンおよび非スルホン
化ポリウレタンまたはポリエステルアイオノマーの水性
分散液が含まれる。ゼラチンおよびゼラチン誘導体、非
スルホン化ポリウレタン、ポリエステルアイオノマー、
ハロゲン化ビニリデンインターポリマーの水性エマルシ
ョン、スチレンのインターポリマー、スチレンスルホネ
ートのインターポリマー、並びにスルホン化スチレン／
無水マレイン酸のコポリマーは好ましい共バインダーで
ある。
の高分子塗膜形成共バインダー(co-binder) には、ゼラ
チン、ゼラチン誘導体、マレイン酸無水物コポリマーな
どの水溶性、親水性のポリマー、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸酪酸セルロ
ース、ジアセチルセルロースまたはトリアセチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、
ポリ -N-ビニルピロリドン、アクリル酸コポリマー、ポ
リアクリルアミド、それらの誘導体および不完全に加水
分解された生成物、ポリ酢酸ビニルおよびポリアクリル
酸エステルなどのビニルポリマーおよびコポリマーなど
の合成親水性ポリマー、上記ポリマーの誘導体、並びに
他の合成樹脂が含まれる。他の好適な共バインダーに
は、アクリル酸を含むアクリレート、メタクリル酸を含
むメタクリレート、アクリルアミドおよびメタクリルア
ミド、イタコン酸並びにその半エステルおよびジエステ
ル、置換されたスチレン、を含むスチレン、スチレンの
インターポリマー、スチレンスルホネートのインターポ
リマー、スルホン化スチレン／無水マレイン酸のコポリ
マー、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、酢
酸ビニル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニルおよびハ
ロゲン化ビニリデンなどのエチレン系不飽和モノマーか
ら調製される付加型ポリマーおよびインターポリマーの
水性エマルション、並びにオレフィンおよび非スルホン
化ポリウレタンまたはポリエステルアイオノマーの水性
分散液が含まれる。ゼラチンおよびゼラチン誘導体、非
スルホン化ポリウレタン、ポリエステルアイオノマー、
ハロゲン化ビニリデンインターポリマーの水性エマルシ
ョン、スチレンのインターポリマー、スチレンスルホネ
ートのインターポリマー、並びにスルホン化スチレン／
無水マレイン酸のコポリマーは好ましい共バインダーで
ある。
【００３５】本発明の方法によって針状金属含有導電性
粒子を含有している分散液およびコーティングを調製す
るのに有用な溶媒には、水、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール、ア
セトン、メチルエチルケトン、およびメチルイソブチル
ケトンなどのケトン、酢酸メチル、および酢酸エチルな
どのエステル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブな
どのグリコールエーテル、エチレングリコール、並びに
それらの混合物が含まれる。好ましい溶媒には、水、ア
ルコール、およびアセトンが含まれる。
粒子を含有している分散液およびコーティングを調製す
るのに有用な溶媒には、水、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール、ア
セトン、メチルエチルケトン、およびメチルイソブチル
ケトンなどのケトン、酢酸メチル、および酢酸エチルな
どのエステル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブな
どのグリコールエーテル、エチレングリコール、並びに
それらの混合物が含まれる。好ましい溶媒には、水、ア
ルコール、およびアセトンが含まれる。
【００３６】針状金属含有粒子およびスルホン化ポリウ
レタンバインダーに加えて、写真技術分野において周知
の他の成分を本発明の導電層中に含ませることができ
る。艶消剤、界面活性剤またはコーティング助剤、電荷
制御剤、寸法安定性を改良するための高分子格子、増粘
剤または粘度調整剤、硬膜剤または架橋剤、可溶性帯電
防止剤、可溶性および／または固体の粒子色素、カブリ
防止剤、滑剤、並びにさまざまな他の従来の添加剤など
の他の添加剤を、多層像形成要素の層のいずれかまたは
すべてに任意に存在させることができる。
レタンバインダーに加えて、写真技術分野において周知
の他の成分を本発明の導電層中に含ませることができ
る。艶消剤、界面活性剤またはコーティング助剤、電荷
制御剤、寸法安定性を改良するための高分子格子、増粘
剤または粘度調整剤、硬膜剤または架橋剤、可溶性帯電
防止剤、可溶性および／または固体の粒子色素、カブリ
防止剤、滑剤、並びにさまざまな他の従来の添加剤など
の他の添加剤を、多層像形成要素の層のいずれかまたは
すべてに任意に存在させることができる。
【００３７】好適な液体ビヒクル中の針状金属含有導電
性粒子およびスルホン化ポリウレタンバインダーの分散
液は、適当なレベルの任意の分散助剤、コロイド状安定
化剤または高分子共バインダーの存在下で、顔料分散液
および塗料製造の技術分野において周知のさまざまな湿
式粉砕法のいずれかによって調製することができる。こ
のような分散液の調製に有用な液体ビヒクルには、水、
塩の水溶液、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノールなどのアルコール、エチレングリコール、お
よび上述されている他の溶媒が含まれる。分散助剤は、
例えば、米国特許第 5,145,684号明細書に記載されてい
るものなどの多種多様な界面活性剤および表面改質剤か
ら選択することができる。導電性粒子の乾燥重量の 0.1
〜20％の範囲にわたる量の分散助剤が存在することがで
きる。
性粒子およびスルホン化ポリウレタンバインダーの分散
液は、適当なレベルの任意の分散助剤、コロイド状安定
化剤または高分子共バインダーの存在下で、顔料分散液
および塗料製造の技術分野において周知のさまざまな湿
式粉砕法のいずれかによって調製することができる。こ
のような分散液の調製に有用な液体ビヒクルには、水、
塩の水溶液、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノールなどのアルコール、エチレングリコール、お
よび上述されている他の溶媒が含まれる。分散助剤は、
例えば、米国特許第 5,145,684号明細書に記載されてい
るものなどの多種多様な界面活性剤および表面改質剤か
ら選択することができる。導電性粒子の乾燥重量の 0.1
〜20％の範囲にわたる量の分散助剤が存在することがで
きる。
【００３８】好適な液体ビヒクル中の針状金属含有導電
性粒子のコロイド状分散液をスルホン化ポリウレタン塗
膜形成バインダーおよびさまざまな添加剤を用いて配合
し、さまざまな支持体に適用して、本発明の導電層を形
成させることができる。典型的な写真フィルム支持体に
は、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロ
ース、酢酸プロピオン酸セルロース、ポリビニルアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、またはフ
ィルム支持体の調製に少量のイソフタル酸、1,4-シクロ
ヘキサンジカルボン酸もしくは4,4-ビフェニルジカルボ
ン酸を使用して、その中に含ませたポリエチレンナフタ
レート、例えばシクロヘキサンジメタノール、1,4-ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コールなどの他のグリコールが用いられているポリエス
テル、5-ソジオスルホ -1,3-イソフタル酸もしくは同様
のイオン含有モノマー、ポリカーボネートなどを少量使
用して調製されるポリエステルアイオノマーなどの、米
国特許第 5,138,024号明細書に記載されているアイオノ
マー、上記ポリマーの配合物もしくはラミネートが含ま
れる。支持体は、用途に応じて透明または不透明のいず
れであってもよい。透明フィルム支持体は無色であって
も、染料または顔料の添加によって着色されていても、
いずれであってもよい。フィルム支持体は、米国特許第
5,718,995号明細書に記載されているコロナ放電、グロ
ー放電、紫外線照射、火炎処理、電子線処理、またはジ
クロロ酢酸およびトリクロロ酢酸、レソルシノールおよ
びp-クロロ -m-クレゾールなどのフェノール誘導体を含
む接着促進剤による処理、溶媒洗浄を含むさまざまな方
法によって表面処理されていても、あるいは塩化ビニリ
デン含有コポリマー、ブタジエン系コポリマー、アクリ
ル酸グリシジルもしくはメタクリル酸グリシジルを含有
しているコポリマー、無水マレイン酸含有コポリマーな
どのポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、それらの混合物および配合物な
どの縮合ポリマーなどを含有している接着促進プライマ
ーもしくはつなぎ層によって上塗りされていてもよい。
他の好適な不透明または反射型支持体は、紙、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、およびエチレン−ブチレンのコ
ポリマーを塗布もしくはラミネートされた紙を含むポリ
マーコート紙、合成紙、顔料含有ポリエステルなどであ
る。これらの中では、三酢酸セルロース、ポリエチレン
テレフタレート、および2,6-ナフタレンジカルボン酸ま
たはその誘導体から調製されるポリエチレンナフタレー
トのフィルムが好ましい。支持体の厚みは特に重要では
ない。50μｍ〜 254μｍ（２〜10ミル）の支持体厚が本
発明に係る写真要素に好適である。
性粒子のコロイド状分散液をスルホン化ポリウレタン塗
膜形成バインダーおよびさまざまな添加剤を用いて配合
し、さまざまな支持体に適用して、本発明の導電層を形
成させることができる。典型的な写真フィルム支持体に
は、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロ
ース、酢酸プロピオン酸セルロース、ポリビニルアセタ
ール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、またはフ
ィルム支持体の調製に少量のイソフタル酸、1,4-シクロ
ヘキサンジカルボン酸もしくは4,4-ビフェニルジカルボ
ン酸を使用して、その中に含ませたポリエチレンナフタ
レート、例えばシクロヘキサンジメタノール、1,4-ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コールなどの他のグリコールが用いられているポリエス
テル、5-ソジオスルホ -1,3-イソフタル酸もしくは同様
のイオン含有モノマー、ポリカーボネートなどを少量使
用して調製されるポリエステルアイオノマーなどの、米
国特許第 5,138,024号明細書に記載されているアイオノ
マー、上記ポリマーの配合物もしくはラミネートが含ま
れる。支持体は、用途に応じて透明または不透明のいず
れであってもよい。透明フィルム支持体は無色であって
も、染料または顔料の添加によって着色されていても、
いずれであってもよい。フィルム支持体は、米国特許第
5,718,995号明細書に記載されているコロナ放電、グロ
ー放電、紫外線照射、火炎処理、電子線処理、またはジ
クロロ酢酸およびトリクロロ酢酸、レソルシノールおよ
びp-クロロ -m-クレゾールなどのフェノール誘導体を含
む接着促進剤による処理、溶媒洗浄を含むさまざまな方
法によって表面処理されていても、あるいは塩化ビニリ
デン含有コポリマー、ブタジエン系コポリマー、アクリ
ル酸グリシジルもしくはメタクリル酸グリシジルを含有
しているコポリマー、無水マレイン酸含有コポリマーな
どのポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、それらの混合物および配合物な
どの縮合ポリマーなどを含有している接着促進プライマ
ーもしくはつなぎ層によって上塗りされていてもよい。
他の好適な不透明または反射型支持体は、紙、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、およびエチレン−ブチレンのコ
ポリマーを塗布もしくはラミネートされた紙を含むポリ
マーコート紙、合成紙、顔料含有ポリエステルなどであ
る。これらの中では、三酢酸セルロース、ポリエチレン
テレフタレート、および2,6-ナフタレンジカルボン酸ま
たはその誘導体から調製されるポリエチレンナフタレー
トのフィルムが好ましい。支持体の厚みは特に重要では
ない。50μｍ〜 254μｍ（２〜10ミル）の支持体厚が本
発明に係る写真要素に好適である。
【００３９】さまざまな周知の塗布方法のいずれかを使
用して、好適な液体ビヒクル中に針状金属含有導電性粒
子、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー、およ
びさまざまな添加剤を含有している分散液を上述のフィ
ルム支持体または紙支持体に適用することができる。手
塗り技法には、塗布ロッドもしくは塗布ナイフまたはド
クターブレードを使用することが含まれる。機械塗布法
には、エアドクターコーティング、リバースロールコー
ティング、グラビアコーティング、カーテンコーティン
グ、ビードコーティング、スライドホッパーコーティン
グ、押出コーティング、スピンコーティングなど、並び
に当該技術分野において既知の他の塗布法が含まれる。
用して、好適な液体ビヒクル中に針状金属含有導電性粒
子、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー、およ
びさまざまな添加剤を含有している分散液を上述のフィ
ルム支持体または紙支持体に適用することができる。手
塗り技法には、塗布ロッドもしくは塗布ナイフまたはド
クターブレードを使用することが含まれる。機械塗布法
には、エアドクターコーティング、リバースロールコー
ティング、グラビアコーティング、カーテンコーティン
グ、ビードコーティング、スライドホッパーコーティン
グ、押出コーティング、スピンコーティングなど、並び
に当該技術分野において既知の他の塗布法が含まれる。
【００４０】本発明の導電層は、像形成要素の個々のタ
イプに特有の要求条件に応じて、支持体に、どのような
好適な付着量でも適用することができる。例えば、ハロ
ゲン化銀写真フィルムについては、アンチモンでドープ
された酸化錫の導電層における全乾燥塗布量は約0.01〜
２ｇ／ｍ2 の範囲にあるのが好ましい。より好ましい乾
燥重量付着量は約0.02〜１ｇ／ｍ2 の範囲にある。本発
明の導電層は、１×10 10Ω／□未満、好ましくは１×10
9 Ω／□未満、より好ましくは１×108 Ω／□未満の表
面抵抗率（20％RH、20℃）を概して示す。
イプに特有の要求条件に応じて、支持体に、どのような
好適な付着量でも適用することができる。例えば、ハロ
ゲン化銀写真フィルムについては、アンチモンでドープ
された酸化錫の導電層における全乾燥塗布量は約0.01〜
２ｇ／ｍ2 の範囲にあるのが好ましい。より好ましい乾
燥重量付着量は約0.02〜１ｇ／ｍ2 の範囲にある。本発
明の導電層は、１×10 10Ω／□未満、好ましくは１×10
9 Ω／□未満、より好ましくは１×108 Ω／□未満の表
面抵抗率（20％RH、20℃）を概して示す。
【００４１】透明磁気記録層を含む像形成要素は、上述
されているように、像形成技術分野において周知であ
る。このような透明磁気記録層は、例えば、リサーチデ
ィスクロージャー(Research Disclosure) 、アイテム番
号 34390（1992年11月）に記載されている高分子塗膜形
成バインダー、強磁性粒子、および生産性または性能を
向上させるための他の任意の添加剤、例えば分散剤、コ
ーティング助剤、フッ素化界面活性剤、架橋剤または硬
膜剤、触媒、電荷制御剤、滑剤、研磨粒子、充填材粒子
などを含有していてもよい。
されているように、像形成技術分野において周知であ
る。このような透明磁気記録層は、例えば、リサーチデ
ィスクロージャー(Research Disclosure) 、アイテム番
号 34390（1992年11月）に記載されている高分子塗膜形
成バインダー、強磁性粒子、および生産性または性能を
向上させるための他の任意の添加剤、例えば分散剤、コ
ーティング助剤、フッ素化界面活性剤、架橋剤または硬
膜剤、触媒、電荷制御剤、滑剤、研磨粒子、充填材粒子
などを含有していてもよい。
【００４２】好適な強磁性粒子には、γ−Ｆｅ2 Ｏ3 、
Ｆｅ3 Ｏ4 、Ｃｏ、Ｚｎ、Ｎｉもしくは他の金属で全体
にドープされているかまたは表面処理されているγ−Ｆ
ｅ2Ｏ3 またはＦｅ3 Ｏ4 などの強磁性酸化鉄、ＣｒＯ
2 または固溶体中でＬｉ、Ｎａ、Ｓｎ、Ｐｂ、Ｆｅ、Ｃ
ｏ、Ｎｉ、Ｚｎもしくはハロゲン原子でドープされたＣ
ｒＯ2 などの強磁性二酸化クロム、強磁性遷移金属フェ
ライト、バリウムフェライトおよびストロンチウムフェ
ライトなどの強磁性六方晶フェライト、並びに酸化物を
表面に塗布して化学的安定性および／または分散性を改
良した強磁性合金が含まれる。さらに、米国特許第 5,2
17,804号および同 5,252,444号の各明細書において教示
されているような、光学的散乱断面積がより小さい、低
屈折率の微粒無機材料または高分子材料の殻を有する強
磁性酸化物を使用することができる。好適な強磁性粒子
は、さまざまなサイズ、形状およびアスペクト比を示
す。本発明の導電層と組み合わせて使用される磁気記録
層に好ましい強磁性粒子は、比表面積が30ｍ2 ／ｇを超
える、コバルトで表面処理されたγ酸化鉄である。
Ｆｅ3 Ｏ4 、Ｃｏ、Ｚｎ、Ｎｉもしくは他の金属で全体
にドープされているかまたは表面処理されているγ−Ｆ
ｅ2Ｏ3 またはＦｅ3 Ｏ4 などの強磁性酸化鉄、ＣｒＯ
2 または固溶体中でＬｉ、Ｎａ、Ｓｎ、Ｐｂ、Ｆｅ、Ｃ
ｏ、Ｎｉ、Ｚｎもしくはハロゲン原子でドープされたＣ
ｒＯ2 などの強磁性二酸化クロム、強磁性遷移金属フェ
ライト、バリウムフェライトおよびストロンチウムフェ
ライトなどの強磁性六方晶フェライト、並びに酸化物を
表面に塗布して化学的安定性および／または分散性を改
良した強磁性合金が含まれる。さらに、米国特許第 5,2
17,804号および同 5,252,444号の各明細書において教示
されているような、光学的散乱断面積がより小さい、低
屈折率の微粒無機材料または高分子材料の殻を有する強
磁性酸化物を使用することができる。好適な強磁性粒子
は、さまざまなサイズ、形状およびアスペクト比を示
す。本発明の導電層と組み合わせて使用される磁気記録
層に好ましい強磁性粒子は、比表面積が30ｍ2 ／ｇを超
える、コバルトで表面処理されたγ酸化鉄である。
【００４３】米国特許第 3,782,947号明細書において教
示されているように、要素が磁気記録および写真記録の
両方に有用であるかどうかは、当該強磁性粒子の粒度分
布および濃度並びに磁性層および写真層の粒状度の間の
関係に依存する。一般に、磁気記録層を含有している写
真要素におけるハロゲン化銀乳剤のきめが粗いほど、好
適な磁性粒子の平均サイズが大きくなる。写真像形成要
素の像形成領域の全域で均一に分布している場合、約10
〜1000mg／ｍ2 の磁性粒子付着量により、好適に透明な
磁気記録層が提供され、粒子の最大寸法が約１μｍ未満
の場合に、写真像形成用途に有用なものとなる。約10mg
／ｍ2 未満の磁性粒子付着量では磁気記録目的には不十
分なものとなりがちである。約1000mg／ｍ2 を超える磁
性粒子付着量では、写真像形成には光学濃度が高すぎる
磁気記録層を生じがちである。特に有用な粒子付着量は
20〜70mg／ｍ2 の範囲にある。リバーサルフィルム用の
磁気記録層には約20mg／ｍ2 の付着量が特に有用であ
り、ネガフィルム用の磁気記録層には約40mg／ｍ2 の付
着量が特に有用である。本発明に従って使用するために
調製される透明磁気記録層には、約１×10-11 〜１×10
-10 mg／μｍ3 の磁性粒子濃度が好ましい。
示されているように、要素が磁気記録および写真記録の
両方に有用であるかどうかは、当該強磁性粒子の粒度分
布および濃度並びに磁性層および写真層の粒状度の間の
関係に依存する。一般に、磁気記録層を含有している写
真要素におけるハロゲン化銀乳剤のきめが粗いほど、好
適な磁性粒子の平均サイズが大きくなる。写真像形成要
素の像形成領域の全域で均一に分布している場合、約10
〜1000mg／ｍ2 の磁性粒子付着量により、好適に透明な
磁気記録層が提供され、粒子の最大寸法が約１μｍ未満
の場合に、写真像形成用途に有用なものとなる。約10mg
／ｍ2 未満の磁性粒子付着量では磁気記録目的には不十
分なものとなりがちである。約1000mg／ｍ2 を超える磁
性粒子付着量では、写真像形成には光学濃度が高すぎる
磁気記録層を生じがちである。特に有用な粒子付着量は
20〜70mg／ｍ2 の範囲にある。リバーサルフィルム用の
磁気記録層には約20mg／ｍ2 の付着量が特に有用であ
り、ネガフィルム用の磁気記録層には約40mg／ｍ2 の付
着量が特に有用である。本発明に従って使用するために
調製される透明磁気記録層には、約１×10-11 〜１×10
-10 mg／μｍ3 の磁性粒子濃度が好ましい。
【００４４】磁気記録層に使用するのに好適な高分子バ
インダーには、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニルのコポ
リマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコールの
ターポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸の
ターポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリデンのコポリマ
ー、塩化ビニル−アクリロニトリルのコポリマーなどの
塩化ビニル系コポリマー、アクリル酸エステル−アクリ
ロニトリルのコポリマー、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデンのコポリマー、メタクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデンのコポリマー、メタクリル酸エステル−スチレ
ンのコポリマー、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリルのコポリマー、ブタジエン−アクリロニトリル
のコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリ
ル酸のターポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−
メタクリル酸のターポリマー、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、酢酸セルロース、二酢酸セルロ
ース、三酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロースを含むセルロースエステルなどの
セルロース誘導体、およびスチレン−ブタジエンのコポ
リマー、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性
ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキル樹脂、ユリ
アホルムアルデヒド樹脂などが含まれる。有機溶媒塗布
される透明磁気記録層のための好ましいバインダーは、
ポリウレタン、塩化ビニル系コポリマー、並びにセルロ
ースエステル、特に二酢酸セルロースおよび三酢酸セル
ロースである。
インダーには、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニルのコポ
リマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコールの
ターポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸の
ターポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリデンのコポリマ
ー、塩化ビニル−アクリロニトリルのコポリマーなどの
塩化ビニル系コポリマー、アクリル酸エステル−アクリ
ロニトリルのコポリマー、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデンのコポリマー、メタクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデンのコポリマー、メタクリル酸エステル−スチレ
ンのコポリマー、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリルのコポリマー、ブタジエン−アクリロニトリル
のコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−アクリ
ル酸のターポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−
メタクリル酸のターポリマー、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、酢酸セルロース、二酢酸セルロ
ース、三酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロースを含むセルロースエステルなどの
セルロース誘導体、およびスチレン−ブタジエンのコポ
リマー、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性
ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキル樹脂、ユリ
アホルムアルデヒド樹脂などが含まれる。有機溶媒塗布
される透明磁気記録層のための好ましいバインダーは、
ポリウレタン、塩化ビニル系コポリマー、並びにセルロ
ースエステル、特に二酢酸セルロースおよび三酢酸セル
ロースである。
【００４５】透明磁気記録層用のバインダーはまた、リ
サーチディスクロージャー第 17643号および同 18716号
並びに米国特許第 5,177,768号、同 5,457,012号、同
5,520,954号、および同 5,531,913号の各明細書に記載
されている水溶性ポリマー、セルロースエーテル、ラテ
ックスポリマーおよび水分散性ポリエステルなどの塗膜
形成親水性ポリマーであってもよい。好適な水溶性高分
子には、ゼラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、
澱粉、ポリビニルアルコール、アクリル酸コポリマー、
およびマレイン酸無水物が含まれる。好適なセルロース
エーテルには、カルボキシメチルセルロースおよびヒド
ロキシエチルセルロースが含まれる。他の好適な水性バ
インダーには、アクリル酸を含むメタクリレート、メタ
クリル酸を含むメタクリレート、アクリルアミドおよび
メタクリルアミド、イタコン酸およびその半エステルお
よびジエステル、置換スチレンを含むスチレン、アクリ
ロニトリルおよびメタクリロニトリル、酢酸ビニル、ビ
ニルエーテルなどのエチレン系不飽和モノマーから調製
される付加型ポリマーおよびインターポリマー、塩化ビ
ニルコポリマーおよび塩化ビニリデンコポリマー、およ
びブタジエンコポリマーの水性格子並びにポリウレタン
またはポリエステルアイオノマーの水性分散液が含まれ
る。好ましい親水性バインダーには、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、ゼラチンと高分子共バインダーとの組み合わ
せが含まれる。好ましいゼラチンには、アルカリまたは
酸で処理されたゼラチンが含まれる。
サーチディスクロージャー第 17643号および同 18716号
並びに米国特許第 5,177,768号、同 5,457,012号、同
5,520,954号、および同 5,531,913号の各明細書に記載
されている水溶性ポリマー、セルロースエーテル、ラテ
ックスポリマーおよび水分散性ポリエステルなどの塗膜
形成親水性ポリマーであってもよい。好適な水溶性高分
子には、ゼラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、
澱粉、ポリビニルアルコール、アクリル酸コポリマー、
およびマレイン酸無水物が含まれる。好適なセルロース
エーテルには、カルボキシメチルセルロースおよびヒド
ロキシエチルセルロースが含まれる。他の好適な水性バ
インダーには、アクリル酸を含むメタクリレート、メタ
クリル酸を含むメタクリレート、アクリルアミドおよび
メタクリルアミド、イタコン酸およびその半エステルお
よびジエステル、置換スチレンを含むスチレン、アクリ
ロニトリルおよびメタクリロニトリル、酢酸ビニル、ビ
ニルエーテルなどのエチレン系不飽和モノマーから調製
される付加型ポリマーおよびインターポリマー、塩化ビ
ニルコポリマーおよび塩化ビニリデンコポリマー、およ
びブタジエンコポリマーの水性格子並びにポリウレタン
またはポリエステルアイオノマーの水性分散液が含まれ
る。好ましい親水性バインダーには、ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、ゼラチンと高分子共バインダーとの組み合わ
せが含まれる。好ましいゼラチンには、アルカリまたは
酸で処理されたゼラチンが含まれる。
【００４６】磁気記録層のバインダーを任意に架橋させ
ることができる。米国特許第 3,479,310号明細書に記載
されているように、イソシアネートまたはポリイソシア
ネートを使用して、−ＯＨ、−ＮＨ2 、−ＮＨＲを含む
活性水素原子を含有しているバインダーを架橋させるこ
とができる（Ｒは有機ラジカルなどである）。好適なポ
リイソシアネートには、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアナト
ジメチルシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメチル
ベンゼンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアナート、
およびそれらのポリマー、過剰の有機ジイソシアネート
と活性水素含有化合物、例えばポリオール、ポリエーテ
ル、ポリエステルなど（エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、グリセリンソルビトール、ペンタエリトリトール、
ヒマシ油を含む）、エチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、水、アンモニア、尿素など（ビウ
レット化合物、アロファネート化合物などを含む）とを
反応させることによって調製されるポリイソシアネート
が含まれる。好ましいポリイソシアネート架橋剤の１種
は、Mondur CB 75という商品名で Mobayによって販売さ
れているトリメチロールプロパンと2,4-トリレンジイソ
シアネートとの反応生成物である。
ることができる。米国特許第 3,479,310号明細書に記載
されているように、イソシアネートまたはポリイソシア
ネートを使用して、−ＯＨ、−ＮＨ2 、−ＮＨＲを含む
活性水素原子を含有しているバインダーを架橋させるこ
とができる（Ｒは有機ラジカルなどである）。好適なポ
リイソシアネートには、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアナト
ジメチルシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメチル
ベンゼンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアナート、
およびそれらのポリマー、過剰の有機ジイソシアネート
と活性水素含有化合物、例えばポリオール、ポリエーテ
ル、ポリエステルなど（エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、グリセリンソルビトール、ペンタエリトリトール、
ヒマシ油を含む）、エチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、水、アンモニア、尿素など（ビウ
レット化合物、アロファネート化合物などを含む）とを
反応させることによって調製されるポリイソシアネート
が含まれる。好ましいポリイソシアネート架橋剤の１種
は、Mondur CB 75という商品名で Mobayによって販売さ
れているトリメチロールプロパンと2,4-トリレンジイソ
シアネートとの反応生成物である。
【００４７】さらに、親水性バインダーは、当業者に知
られているさまざまな方法のいずれかを使用して硬化さ
せることができる。有用な硬膜剤には、ホルムアルデヒ
ドなどのアルデヒド化合物、ケトン化合物、イソシアネ
ート、アジリジン化合物、エポキシ化物、クロム明礬、
硫酸ジルコニウムなどが含まれる。
られているさまざまな方法のいずれかを使用して硬化さ
せることができる。有用な硬膜剤には、ホルムアルデヒ
ドなどのアルデヒド化合物、ケトン化合物、イソシアネ
ート、アジリジン化合物、エポキシ化物、クロム明礬、
硫酸ジルコニウムなどが含まれる。
【００４８】磁気記録層を塗布するのに好適な溶媒の例
には、水、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびブ
タノールなどのアルコール、酢酸エチルおよび酢酸ブチ
ルなどのエステル、エーテル、トルエンなどの芳香族溶
媒、並びに四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、トリクロロメタン、トリクロロエタンなどの塩素化
炭化水素、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモ
ノメチエーテル、およびプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルなどのグリコールエーテル、並びにアセト酢
酸メチルなどのケトエステルが含まれる。任意に、バイ
ンダー溶解度、磁気分散性および塗布流動学の要求条件
のために、溶媒の混合物が好都合であることがある。１
種の好ましい溶媒混合物は、塩素化炭化水素、ケトンお
よび／またはアルコールと、ケトエステルとからなる。
もう１種の好ましい溶媒混合物は、塩素化炭化水素、ケ
トンおよび／またはアルコールと、グリコールエーテル
とからなる。他の好ましい溶媒混合液には、ジクロロメ
タン、アセトンおよび／またはメタノール、アセト酢酸
メチル；ジクロロメタン、アセトンおよび／またはメタ
ノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル；並
びにメチルエチルケトン、シクロヘキサノンおよび／ま
たはトルエンが含まれる。ゼラチンなどの親水性バイン
ダーおよび水溶性バインダーには、水が好ましい溶媒で
ある。
には、水、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびブ
タノールなどのアルコール、酢酸エチルおよび酢酸ブチ
ルなどのエステル、エーテル、トルエンなどの芳香族溶
媒、並びに四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、トリクロロメタン、トリクロロエタンなどの塩素化
炭化水素、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモ
ノメチエーテル、およびプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルなどのグリコールエーテル、並びにアセト酢
酸メチルなどのケトエステルが含まれる。任意に、バイ
ンダー溶解度、磁気分散性および塗布流動学の要求条件
のために、溶媒の混合物が好都合であることがある。１
種の好ましい溶媒混合物は、塩素化炭化水素、ケトンお
よび／またはアルコールと、ケトエステルとからなる。
もう１種の好ましい溶媒混合物は、塩素化炭化水素、ケ
トンおよび／またはアルコールと、グリコールエーテル
とからなる。他の好ましい溶媒混合液には、ジクロロメ
タン、アセトンおよび／またはメタノール、アセト酢酸
メチル；ジクロロメタン、アセトンおよび／またはメタ
ノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル；並
びにメチルエチルケトン、シクロヘキサノンおよび／ま
たはトルエンが含まれる。ゼラチンなどの親水性バイン
ダーおよび水溶性バインダーには、水が好ましい溶媒で
ある。
【００４９】上記に示されているように、磁気記録層
は、分散剤、湿潤剤、界面活性剤もしくはフッ化界面活
性剤、コーティング助剤、粘度調整剤、可溶性および／
または固体の粒子色素、カブリ防止剤、艶消粒子、滑
剤、研磨粒子、充填材粒子と、静電防止剤、並びに写真
技術分野および磁気記録技術分野においてよく知られて
いる他の添加剤などの追加の任意の構成成分をも含有す
ることができる。
は、分散剤、湿潤剤、界面活性剤もしくはフッ化界面活
性剤、コーティング助剤、粘度調整剤、可溶性および／
または固体の粒子色素、カブリ防止剤、艶消粒子、滑
剤、研磨粒子、充填材粒子と、静電防止剤、並びに写真
技術分野および磁気記録技術分野においてよく知られて
いる他の添加剤などの追加の任意の構成成分をも含有す
ることができる。
【００５０】透明磁気記録層は、像形成要素のさまざま
な位置のいずれに配置することもできる。例えば、透明
磁気記録層を、１層以上の像形成層の上に重ねること
も、または１層以上の像形成層の下にすることも、また
は像形成性層の間に挿入することも、または像形成層の
ための下塗り層としてはたらかせることも、または支持
体の像形成層に対して反対側に塗布することもできる。
ハロゲン化銀写真要素においては、透明磁性体層が支持
体のハロゲン化銀乳剤とは反対側にあるのが好ましい。
な位置のいずれに配置することもできる。例えば、透明
磁気記録層を、１層以上の像形成層の上に重ねること
も、または１層以上の像形成層の下にすることも、また
は像形成性層の間に挿入することも、または像形成層の
ための下塗り層としてはたらかせることも、または支持
体の像形成層に対して反対側に塗布することもできる。
ハロゲン化銀写真要素においては、透明磁性体層が支持
体のハロゲン化銀乳剤とは反対側にあるのが好ましい。
【００５１】本発明の導電層は、具体的な像形成要素の
必要条件に応じて、さまざまな構成のいずれの多層像形
成要素にも導入することができる。好ましくは、本発明
の導電層は支持体の像形成層（複数であってもよい）と
は反対側の磁気記録層の下にある下塗り層またはつなぎ
層として存在する。しかしながら、上塗り後の導電層の
抵抗率の上昇を最小化するために、本発明の導電層を透
明磁気記録層以外の層（例えば、耐摩擦性バッキング
層、カール制御層、ペロイドなど）で上塗りすることも
できる。さらに、さらなる導電層を、支持体の像形成層
（複数であってもよい）と同じ側または支持体の両側に
備えさせることもできる。任意の導電性下塗り層を、ハ
レーション防止用の色素または顔料を含有しているゼラ
チン下塗り層の下または上のいずれかに重ねて適用する
ことができる。あるいは、導電性粒子、ハレーション防
止色素、およびバインダーを含有している単一の層で、
ハレーション防止および帯電防止の両方の機能を兼ね備
えることができる。このような混成層は概して支持体の
増感された乳剤層と同じ側に塗布される。さらなる任意
の層もまた存在することができる。さらなる導電層を像
形成要素の最外層、例えば画像形成層の上に重なってい
る保護層として使用することができる。導電層を増感さ
れた乳剤層の上に適用する場合、バリヤー層または接着
促進層などの中間層は任意に存在することができるけれ
ども、導電性上塗り層と像形成層（複数であってもよ
い）の間にそれらをまったく適用しなくてもよい。寸法
安定性を改良するための高分子格子、硬膜剤または架橋
剤、界面活性剤、艶消剤、滑剤、および他のさまざまな
周知の添加剤が上述の層のいずれかまたはすべてに存在
することができる。
必要条件に応じて、さまざまな構成のいずれの多層像形
成要素にも導入することができる。好ましくは、本発明
の導電層は支持体の像形成層（複数であってもよい）と
は反対側の磁気記録層の下にある下塗り層またはつなぎ
層として存在する。しかしながら、上塗り後の導電層の
抵抗率の上昇を最小化するために、本発明の導電層を透
明磁気記録層以外の層（例えば、耐摩擦性バッキング
層、カール制御層、ペロイドなど）で上塗りすることも
できる。さらに、さらなる導電層を、支持体の像形成層
（複数であってもよい）と同じ側または支持体の両側に
備えさせることもできる。任意の導電性下塗り層を、ハ
レーション防止用の色素または顔料を含有しているゼラ
チン下塗り層の下または上のいずれかに重ねて適用する
ことができる。あるいは、導電性粒子、ハレーション防
止色素、およびバインダーを含有している単一の層で、
ハレーション防止および帯電防止の両方の機能を兼ね備
えることができる。このような混成層は概して支持体の
増感された乳剤層と同じ側に塗布される。さらなる任意
の層もまた存在することができる。さらなる導電層を像
形成要素の最外層、例えば画像形成層の上に重なってい
る保護層として使用することができる。導電層を増感さ
れた乳剤層の上に適用する場合、バリヤー層または接着
促進層などの中間層は任意に存在することができるけれ
ども、導電性上塗り層と像形成層（複数であってもよ
い）の間にそれらをまったく適用しなくてもよい。寸法
安定性を改良するための高分子格子、硬膜剤または架橋
剤、界面活性剤、艶消剤、滑剤、および他のさまざまな
周知の添加剤が上述の層のいずれかまたはすべてに存在
することができる。
【００５２】透明な磁気記録層の下にある本発明の導電
層は、概して、１×1010Ω／□未満、好ましくは１×10
9 Ω／□未満、より好ましくは１×108 Ω／□未満の内
部抵抗率をを示す。
層は、概して、１×1010Ω／□未満、好ましくは１×10
9 Ω／□未満、より好ましくは１×108 Ω／□未満の内
部抵抗率をを示す。
【００５３】本発明の像形成要素は、それらが目的とす
る個々の用途に応じて、多くの異なったタイプのものと
することができる。このような像形成要素には、例え
ば、写真用、サーモグラフィ用、エレクトロサーモグラ
フィ用、フォトサーモグラフィ用、誘電記録用、色素移
動用、レーザー色素アブレーション(laser dye ablatio
n)用、感熱色素転写用、静電複写用、電子写真用の像形
成要素、および上述されている他のものが含まれる。好
適な感光性画像形成層は、カラー画像または黒白画像を
提供するものである。このような感光層は、ハロゲン化
銀、例えば塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀など
を含有している像形成層であってもよい。ネガおよびリ
バーサルの両方のハロゲン化銀要素も考えられている。
リバーサルフィルムについては、米国特許第 5,236,817
号明細書、とりわけ例１６および２１に記載されている
乳剤層が特に好適である。既知のハロゲン化銀乳剤層、
例えばリサーチディスクロージャー、第 176巻、アイテ
ム 17643（1978年12月）、リサーチディスクロージャ
ー、第 225巻、アイテム 22534（1983年１月）、リサー
チディスクロージャー、アイテム 36544（1994年９
月）、リサーチディスクロージャー、アイテム 37038
（1995年２月）およびそれらに引用されている参考文献
に記載されているものは、本発明に係る写真要素を調製
するのに有用である。
る個々の用途に応じて、多くの異なったタイプのものと
することができる。このような像形成要素には、例え
ば、写真用、サーモグラフィ用、エレクトロサーモグラ
フィ用、フォトサーモグラフィ用、誘電記録用、色素移
動用、レーザー色素アブレーション(laser dye ablatio
n)用、感熱色素転写用、静電複写用、電子写真用の像形
成要素、および上述されている他のものが含まれる。好
適な感光性画像形成層は、カラー画像または黒白画像を
提供するものである。このような感光層は、ハロゲン化
銀、例えば塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀など
を含有している像形成層であってもよい。ネガおよびリ
バーサルの両方のハロゲン化銀要素も考えられている。
リバーサルフィルムについては、米国特許第 5,236,817
号明細書、とりわけ例１６および２１に記載されている
乳剤層が特に好適である。既知のハロゲン化銀乳剤層、
例えばリサーチディスクロージャー、第 176巻、アイテ
ム 17643（1978年12月）、リサーチディスクロージャ
ー、第 225巻、アイテム 22534（1983年１月）、リサー
チディスクロージャー、アイテム 36544（1994年９
月）、リサーチディスクロージャー、アイテム 37038
（1995年２月）およびそれらに引用されている参考文献
に記載されているものは、本発明に係る写真要素を調製
するのに有用である。
【００５４】特に好ましい態様においては、本発明の導
電層を含んでなる像形成要素は、構造および組成が大幅
に異なることができる写真要素である。例えば、前記写
真要素は、それらの要素に含まれる支持体のタイプ、画
像形成層の数および組成、並びに補助層の数およびタイ
プに関して大いに変化することができる。特に、写真要
素は、スチルフィルム、映画フィルム、Ｘ線フィルム、
グラフィックアートフィルム、紙プリントまたはマイク
ロフィッシュであってもよい。リサーチディスクロージ
ャー、アイテム 36230（1994年６月）に記載されている
小型フィルムに本発明の導電層を使用することもまた具
体的に考えられている。写真要素は、単純な黒白もしく
はモノクロームの要素またはネガ−ポジ法もしくはリバ
ーサル法に使用するのに適合した多層および／もしくは
多色の要素のいずれかであってもよい。一般に、写真要
素は、ゼラチンの水溶液中のハロゲン化銀結晶の分散液
を含んでなる１層以上の層および任意の１層以上の下塗
り層をフィルム支持体の片側に塗布することによって調
製される。単一の層または複数の層を支持体に適用する
連続運転塗工機で塗布工程を行うことができる。多色要
素については、米国特許第 2,761,791号および同 3,50
8,947号の各明細書に記載されている複合フィルム支持
体上に層を同時に塗布することができる。さらなる有用
な塗布手順および乾燥手順は、リサーチディスクロージ
ャー、第 176巻、アイテム 17643（1978年12月）に記載
されている。
電層を含んでなる像形成要素は、構造および組成が大幅
に異なることができる写真要素である。例えば、前記写
真要素は、それらの要素に含まれる支持体のタイプ、画
像形成層の数および組成、並びに補助層の数およびタイ
プに関して大いに変化することができる。特に、写真要
素は、スチルフィルム、映画フィルム、Ｘ線フィルム、
グラフィックアートフィルム、紙プリントまたはマイク
ロフィッシュであってもよい。リサーチディスクロージ
ャー、アイテム 36230（1994年６月）に記載されている
小型フィルムに本発明の導電層を使用することもまた具
体的に考えられている。写真要素は、単純な黒白もしく
はモノクロームの要素またはネガ−ポジ法もしくはリバ
ーサル法に使用するのに適合した多層および／もしくは
多色の要素のいずれかであってもよい。一般に、写真要
素は、ゼラチンの水溶液中のハロゲン化銀結晶の分散液
を含んでなる１層以上の層および任意の１層以上の下塗
り層をフィルム支持体の片側に塗布することによって調
製される。単一の層または複数の層を支持体に適用する
連続運転塗工機で塗布工程を行うことができる。多色要
素については、米国特許第 2,761,791号および同 3,50
8,947号の各明細書に記載されている複合フィルム支持
体上に層を同時に塗布することができる。さらなる有用
な塗布手順および乾燥手順は、リサーチディスクロージ
ャー、第 176巻、アイテム 17643（1978年12月）に記載
されている。
【００５５】本発明に係る透明磁気記録層と組み合わせ
て導電層が導入されている像形成要素はまた、接着促進
層、滑剤または移動制御層、疎水性バリヤー層、ハレー
ション防止層、摩耗保護層およびスクラッチ保護層、並
びに他の特別な機能層を含むさらなる層を含有していて
もよい。カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィル
ム、黒白フィルム、カラー印画紙および黒白印画紙、電
子写真用媒体、誘電記録用媒体、熱処理可能な像形成要
素、感熱色素転写用記録媒体、レーザーアブレーション
用媒体などの特定の像形成用途並びに他の像形成用途に
有用な、透明磁気記録層と組み合わせて導電層が導入さ
れている、本発明に係る像形成要素は、写真技術分野お
よび他の像形成技術分野における当業者にとって容易に
明らかであるはずである。
て導電層が導入されている像形成要素はまた、接着促進
層、滑剤または移動制御層、疎水性バリヤー層、ハレー
ション防止層、摩耗保護層およびスクラッチ保護層、並
びに他の特別な機能層を含むさらなる層を含有していて
もよい。カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィル
ム、黒白フィルム、カラー印画紙および黒白印画紙、電
子写真用媒体、誘電記録用媒体、熱処理可能な像形成要
素、感熱色素転写用記録媒体、レーザーアブレーション
用媒体などの特定の像形成用途並びに他の像形成用途に
有用な、透明磁気記録層と組み合わせて導電層が導入さ
れている、本発明に係る像形成要素は、写真技術分野お
よび他の像形成技術分野における当業者にとって容易に
明らかであるはずである。
【００５６】
【実施例】本発明を、以下の詳細な実施例によって説明
する。しかしながら、本発明の範囲は、これらの説明の
ための例に決して制限されない。
する。しかしながら、本発明の範囲は、これらの説明の
ための例に決して制限されない。
【００５７】例１〜３ 断面直径が 0.010μｍで（ＴＥＭによる）長さが約 0.1
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
ウレタンバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリウレタンバインダーに対する重
量比は、例１、２、および３の導電層について、それぞ
れ公称で70：30、60：40、および50：50とした。塗布調
合物を下記に示す。
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
ウレタンバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリウレタンバインダーに対する重
量比は、例１、２、および３の導電層について、それぞ
れ公称で70：30、60：40、および50：50とした。塗布調
合物を下記に示す。
【００５８】 ────────────────────────────────── 重量％（湿潤） ─────────────────── 構成成分 例１ 例２ 例３ ────────────────────────────────── 針状酸化錫1 2.378 1.900 1.755 スルホン化ポリウレタン2 1.019 1.583 1.755 湿潤助剤3 0.100 0.100 0.100 脱イオン水 96.503 96.417 96.390 ────────────────────────────────── 1 FS-10D, Ishihara Techno Corp. 2 Bayhydrol PR 240, Bayer Corp. 3 Pluronic F88, BASF Corp.
【００５９】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
１ｇ／ｍ2 （例１ａ、２ａ、および３ａ）、 0.6ｇ／ｍ
2 （例１ｂ、２ｂ、および３ｂ）、および 0.3ｇ／ｍ2
（例１ｃ、２ｃ、および３ｃ）となるように、コーティ
ングホッパーを使用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエ
チレンナフタレートフィルム支持体の移動ウェブに適用
した。このフィルム支持体は、アクリロニトリル、塩化
ビニリデン、およびアクリル酸のターポリマーラテック
スからなる典型的なプライマー層をあらかじめ塗布して
おいたものである。
１ｇ／ｍ2 （例１ａ、２ａ、および３ａ）、 0.6ｇ／ｍ
2 （例１ｂ、２ｂ、および３ｂ）、および 0.3ｇ／ｍ2
（例１ｃ、２ｃ、および３ｃ）となるように、コーティ
ングホッパーを使用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエ
チレンナフタレートフィルム支持体の移動ウェブに適用
した。このフィルム支持体は、アクリロニトリル、塩化
ビニリデン、およびアクリル酸のターポリマーラテック
スからなる典型的なプライマー層をあらかじめ塗布して
おいたものである。
【００６０】導電層の表面抵抗率（ＳＥＲ）は、公称で
20℃、相対湿度50％において、米国特許第 2,801,191号
明細書に記載されているものと類似の２点直流電極法を
使用して測定した。妥当な帯電防止性能を得るには、Ｓ
ＥＲ値が10 logΩ／□以下の導電層が好ましい。
20℃、相対湿度50％において、米国特許第 2,801,191号
明細書に記載されているものと類似の２点直流電極法を
使用して測定した。妥当な帯電防止性能を得るには、Ｓ
ＥＲ値が10 logΩ／□以下の導電層が好ましい。
【００６１】上記のように調製した例１〜３の導電層
に、リサーチディスクロージャー、アイテム 34390（19
92年11月）に記載されている透明磁気記録層を上塗りし
た。用いた個々の透明磁気記録層はコバルトで表面処理
されたγ−Ｆｅ2 Ｏ3 粒子を高分子バインダー中に含有
しており、この高分子バインダーは、任意に架橋されて
いてもよく、任意に好適な研磨粒子を含有していてもよ
い。当該高分子バインダーは、二酢酸セルロースおよび
三酢酸セルロースの配合物からなる。この例において
は、バインダーを架橋させなかった。磁気記録層を公称
全乾燥付着量が 1.5ｇ／ｍ2 となるように適用した。カ
ルナウバ蝋およびフッ素化界面活性剤を湿潤剤として含
んでなる任意の滑剤含有トップコート層を透明磁気記録
層の上に適用して、公称乾燥付着量を約0.02ｇ／ｍ2 と
してもよい。透明磁気記録層、任意の滑剤層、および他
の任意の層で上塗りされた導電層を含んでいる、得られ
た多層構造体を、本明細書中では「磁性バッキングパッ
ケージ」と呼ぶ。
に、リサーチディスクロージャー、アイテム 34390（19
92年11月）に記載されている透明磁気記録層を上塗りし
た。用いた個々の透明磁気記録層はコバルトで表面処理
されたγ−Ｆｅ2 Ｏ3 粒子を高分子バインダー中に含有
しており、この高分子バインダーは、任意に架橋されて
いてもよく、任意に好適な研磨粒子を含有していてもよ
い。当該高分子バインダーは、二酢酸セルロースおよび
三酢酸セルロースの配合物からなる。この例において
は、バインダーを架橋させなかった。磁気記録層を公称
全乾燥付着量が 1.5ｇ／ｍ2 となるように適用した。カ
ルナウバ蝋およびフッ素化界面活性剤を湿潤剤として含
んでなる任意の滑剤含有トップコート層を透明磁気記録
層の上に適用して、公称乾燥付着量を約0.02ｇ／ｍ2 と
してもよい。透明磁気記録層、任意の滑剤層、および他
の任意の層で上塗りされた導電層を含んでいる、得られ
た多層構造体を、本明細書中では「磁性バッキングパッ
ケージ」と呼ぶ。
【００６２】磁性バッキングパッケージの電気的性能
は、（例えば、R.A. Elderによる"Resistivity Measure
ments on Buried Conductive Layers", 1990 EOS/ESD S
ymposium Proceedingsの 251〜 254頁に記載されてい
る）塩橋湿潤電極抵抗率（ＷＥＲ）測定技法を使用し
て、導電層の内部抵抗率を測定することによって評価し
た。概して、ＷＥＲ値が約12 logΩ／□を超える導電層
は写真像形成要素のための静電保護を提供する効果がな
いと考えられている。約10 logΩ／□未満のＷＥＲ値が
好ましい。ＷＥＲ値の他に、磁気記録層を上塗りした後
の導電層の抵抗率の変化（ΔＲ＝ＷＥＲ−ＳＥＲ）もま
た、導電層中の導電性ネットワークの頑強さの尺度であ
る。
は、（例えば、R.A. Elderによる"Resistivity Measure
ments on Buried Conductive Layers", 1990 EOS/ESD S
ymposium Proceedingsの 251〜 254頁に記載されてい
る）塩橋湿潤電極抵抗率（ＷＥＲ）測定技法を使用し
て、導電層の内部抵抗率を測定することによって評価し
た。概して、ＷＥＲ値が約12 logΩ／□を超える導電層
は写真像形成要素のための静電保護を提供する効果がな
いと考えられている。約10 logΩ／□未満のＷＥＲ値が
好ましい。ＷＥＲ値の他に、磁気記録層を上塗りした後
の導電層の抵抗率の変化（ΔＲ＝ＷＥＲ−ＳＥＲ）もま
た、導電層中の導電性ネットワークの頑強さの尺度であ
る。
【００６３】本明細書に記載されているように調製され
た導電層の光学的透明性および紫外透明性を評価した。
全光学濃度（オルソ）および紫外濃度（Ｄmin ）は、X-
RiteModel 361T B&W 透過型濃度計を使用して、それぞ
れ 530nmおよび 380nmで評価した。支持体およびいずれ
かの任意のプライマー層からの寄与について全紫外およ
び光学的Ｄmin 値を補正することによって、磁性バッキ
ングパッケージについての正味の紫外Ｄmin またはΔ紫
外Ｄmin および正味のオルソＤmin またはΔオルソＤmi
n の値を計算した。
た導電層の光学的透明性および紫外透明性を評価した。
全光学濃度（オルソ）および紫外濃度（Ｄmin ）は、X-
RiteModel 361T B&W 透過型濃度計を使用して、それぞ
れ 530nmおよび 380nmで評価した。支持体およびいずれ
かの任意のプライマー層からの寄与について全紫外およ
び光学的Ｄmin 値を補正することによって、磁性バッキ
ングパッケージについての正味の紫外Ｄmin またはΔ紫
外Ｄmin および正味のオルソＤmin またはΔオルソＤmi
n の値を計算した。
【００６４】かみそりの刃で小さなクロスハッチ領域を
塗膜中に刻むことによって、磁性バッキングパッケージ
の乾燥接着性能を評価した。この刻まれた領域の上に１
片の高粘着接着テープを置き、素速く剥がした。剥がさ
れた塗膜の相対量は乾燥接着性の定量的な尺度である。
ハロゲン化銀写真要素の湿式処理をシミュレートする手
順を使用して、磁性バッキングパッケージの湿潤接着性
能を評価した。バッキングパッケージのサンプルに１ミ
リメートル幅の線を刻んだ。このサンプルを次に38℃の
KODAK Flexicolor現像液に浸し、３分15秒間浸漬させ
た。この試験サンプルを加熱された現像液から取り出
し、約25℃のFlexicolor現像液が入っている別の浴の中
に浸した。刻まれた線に対して垂直な方向でこのサンプ
ルを横切って900ｇ重の荷重を掛けたラバーパッド（直
径およそ 3.5cm）で前後に激しく擦った。新たに剥がれ
た材料の相対量は、さまざまな層の湿潤接着性の定量的
な尺度である。
塗膜中に刻むことによって、磁性バッキングパッケージ
の乾燥接着性能を評価した。この刻まれた領域の上に１
片の高粘着接着テープを置き、素速く剥がした。剥がさ
れた塗膜の相対量は乾燥接着性の定量的な尺度である。
ハロゲン化銀写真要素の湿式処理をシミュレートする手
順を使用して、磁性バッキングパッケージの湿潤接着性
能を評価した。バッキングパッケージのサンプルに１ミ
リメートル幅の線を刻んだ。このサンプルを次に38℃の
KODAK Flexicolor現像液に浸し、３分15秒間浸漬させ
た。この試験サンプルを加熱された現像液から取り出
し、約25℃のFlexicolor現像液が入っている別の浴の中
に浸した。刻まれた線に対して垂直な方向でこのサンプ
ルを横切って900ｇ重の荷重を掛けたラバーパッド（直
径およそ 3.5cm）で前後に激しく擦った。新たに剥がれ
た材料の相対量は、さまざまな層の湿潤接着性の定量的
な尺度である。
【００６５】磁性バッキングパッケージ中の導電層、対
応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥接着性能
および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外濃度およ
び光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥接着性能
および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外濃度およ
び光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００６６】
【表１】
【００６７】例４ 断面直径が 0.010μｍで（ＴＥＭによる）長さが約 0.1
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
ウレタンバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリウレタンバインダーに対する重
量比は公称で50：50とした。塗布調合物を下記に示す。
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
ウレタンバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリウレタンバインダーに対する重
量比は公称で50：50とした。塗布調合物を下記に示す。
【００６８】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── 針状酸化錫1 1.755 スルホン化ポリウレタン2 1.755 湿潤助剤3 0.100 脱イオン水 96.390 ────────────────────────────────── 1 FS-10D, Ishihara Techno Corp. 2 Bayhydrol PR 240, Bayer Corp. 3 Pluronic F88, BASF Corp.
【００６９】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
１ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使用
して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレート
フィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィルム
支持体は塗布直前にコロナ放電処理しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
１ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使用
して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレート
フィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィルム
支持体は塗布直前にコロナ放電処理しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００７０】比較例１〜３ 断面直径が 0.010μｍで（ＴＥＭによる）長さが約 0.1
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、米国特許第 5,718,995号明細書
に記載されている水に分散させた非スルホン化ポリウレ
タンバインダー、および下記に記載されている他のさま
ざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合物を
調製し、公称で 3.0重量％の全固形物とした。針状酸化
錫の非スルホン化ポリウレタンバインダーに対する重量
比は、比較例１、２、および３の導電層について、それ
ぞれ公称で70：30、60：40、および50：50とした。塗布
調合物を下記に示す。
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、米国特許第 5,718,995号明細書
に記載されている水に分散させた非スルホン化ポリウレ
タンバインダー、および下記に記載されている他のさま
ざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合物を
調製し、公称で 3.0重量％の全固形物とした。針状酸化
錫の非スルホン化ポリウレタンバインダーに対する重量
比は、比較例１、２、および３の導電層について、それ
ぞれ公称で70：30、60：40、および50：50とした。塗布
調合物を下記に示す。
【００７１】 ────────────────────────────────── 重量％（湿潤） ─────────────────── 構成成分 比較例１ 比較例２ 比較例３ ────────────────────────────────── 針状酸化錫1 2.050 1.781 1.506 ポリウレタン2 0.878 1.187 1.506 湿潤助剤3 0.033 0.033 0.033 脱イオン水 97.039 96.999 96.955 ────────────────────────────────── 1 FS-10D, Ishihara Techno Corp. 2 Witcobond W-236, Witco Corp. 3 Triton X-100, Rohm & Haas
【００７２】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
１ｇ／ｍ2 （比較例１ａ、２ａ、および３ａ）、 0.6ｇ
／ｍ2 （比較例１ｂ、２ｂ、および３ｂ）、および 0.3
ｇ／ｍ2 （比較例１ｃ、２ｃ、および３ｃ）となるよう
に、コーティングホッパーを使用して 100μｍ（４ミ
ル）厚のポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の
移動ウェブに適用した。このフィルム支持体は、アクリ
ロニトリル、塩化ビニリデン、およびアクリル酸のター
ポリマーラテックスからなる典型的なプライマー層をあ
らかじめ塗布しておいたものである。この導電層に、例
１〜３に記載されている透明磁気記録層を上塗りした。
磁性バッキングパッケージ中の導電層、対応する内部抵
抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥接着性能および湿潤接
着性能の結果、並びに正味の紫外濃度および光学濃度
（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
１ｇ／ｍ2 （比較例１ａ、２ａ、および３ａ）、 0.6ｇ
／ｍ2 （比較例１ｂ、２ｂ、および３ｂ）、および 0.3
ｇ／ｍ2 （比較例１ｃ、２ｃ、および３ｃ）となるよう
に、コーティングホッパーを使用して 100μｍ（４ミ
ル）厚のポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の
移動ウェブに適用した。このフィルム支持体は、アクリ
ロニトリル、塩化ビニリデン、およびアクリル酸のター
ポリマーラテックスからなる典型的なプライマー層をあ
らかじめ塗布しておいたものである。この導電層に、例
１〜３に記載されている透明磁気記録層を上塗りした。
磁性バッキングパッケージ中の導電層、対応する内部抵
抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥接着性能および湿潤接
着性能の結果、並びに正味の紫外濃度および光学濃度
（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００７３】例５ （ＢＥＴによる）平均一次粒径が 0.010〜 0.015μｍの
粒状のアンチモンでドープされた酸化錫導電性粒子、水
に分散させたスルホン化ポリウレタンバインダー、およ
び下記に記載されている他のさまざまな添加剤を含有し
ている水性帯電防止塗布調合物を調製し、公称で 3.5重
量％の全固形物とした。粒状酸化錫のスルホン化ポリウ
レタンバインダーに対する重量比は公称で70：30とし
た。塗布調合物を下記に示す。
粒状のアンチモンでドープされた酸化錫導電性粒子、水
に分散させたスルホン化ポリウレタンバインダー、およ
び下記に記載されている他のさまざまな添加剤を含有し
ている水性帯電防止塗布調合物を調製し、公称で 3.5重
量％の全固形物とした。粒状酸化錫のスルホン化ポリウ
レタンバインダーに対する重量比は公称で70：30とし
た。塗布調合物を下記に示す。
【００７４】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── 針状酸化錫1 2.378 スルホン化ポリウレタン2 1.019 湿潤助剤3 0.100 脱イオン水 96.503 ────────────────────────────────── 1 SN-100D, Ishihara Techno Corp. 2 Bayhydrol PR 240, Bayer Corporation 3 Pluronic F88, BASF Corp.
【００７５】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
0.3ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
0.3ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００７６】例６ （ＢＥＴによる）平均一次粒径が 0.010〜 0.030μｍの
粒状のアンチモン酸亜鉛導電性粒子、水に分散させたス
ルホン化ポリウレタンバインダー、および下記に記載さ
れている他のさまざまな添加剤を含有している水性帯電
防止塗布調合物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物
とした。アンチモン酸亜鉛のスルホン化ポリウレタンバ
インダーに対する重量比は公称で70：30とした。塗布調
合物を下記に示す。
粒状のアンチモン酸亜鉛導電性粒子、水に分散させたス
ルホン化ポリウレタンバインダー、および下記に記載さ
れている他のさまざまな添加剤を含有している水性帯電
防止塗布調合物を調製し、公称で 3.5重量％の全固形物
とした。アンチモン酸亜鉛のスルホン化ポリウレタンバ
インダーに対する重量比は公称で70：30とした。塗布調
合物を下記に示す。
【００７７】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── アンチモン酸亜鉛1 2.378 スルホン化ポリウレタン2 1.019 湿潤助剤3 0.100 脱イオン水 96.503 ────────────────────────────────── 1 Celnax CX-Z, Nissan Chemical America, Inc. 2 Bayhydrol PR 240, Bayer Corporation 3 Pluronic F88, BASF Corp.
【００７８】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
1.0ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
1.0ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００７９】比較例５ （ＢＥＴによる）平均一次粒径が 0.005〜 0.015μｍの
粒状のアンチモンでドープされた酸化錫導電性粒子、米
国特許第 5,718,995号明細書に記載されている水に分散
させた非スルホン化ポリウレタンバインダー、および下
記に記載されている他のさまざまな添加剤を含有してい
る水性帯電防止塗布調合物を調製し、公称で 3.0重量％
の全固形物とした。粒状酸化錫の非スルホン化ポリウレ
タンバインダーに対する重量比は公称で70：30とした。
塗布調合物を下記に示す。
粒状のアンチモンでドープされた酸化錫導電性粒子、米
国特許第 5,718,995号明細書に記載されている水に分散
させた非スルホン化ポリウレタンバインダー、および下
記に記載されている他のさまざまな添加剤を含有してい
る水性帯電防止塗布調合物を調製し、公称で 3.0重量％
の全固形物とした。粒状酸化錫の非スルホン化ポリウレ
タンバインダーに対する重量比は公称で70：30とした。
塗布調合物を下記に示す。
【００８０】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── 粒状酸化錫1 2.050 ポリウレタン2 0.878 湿潤助剤3 0.033 脱イオン水 97.039 ────────────────────────────────── 1 SN-100D, Ishihara Techno Corp. 2 Witcobond W-236, Witco Corporation 3 Triton X-100, Rohm & Haas
【００８１】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
0.3ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
0.3ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００８２】比較例６ （ＢＥＴによる）平均一次粒径が 0.010〜 0.030μｍの
粒状のアンチモン酸亜鉛導電性粒子、水に分散させた非
スルホン化ポリウレタンバインダー、および下記に記載
されている他のさまざまな添加剤を含有している水性帯
電防止塗布調合物を調製し、公称で 4.3重量％の全固形
物とした。アンチモン酸亜鉛の非スルホン化ポリウレタ
ンバインダーに対する重量比は公称で70：30とした。塗
布調合物を下記に示す。
粒状のアンチモン酸亜鉛導電性粒子、水に分散させた非
スルホン化ポリウレタンバインダー、および下記に記載
されている他のさまざまな添加剤を含有している水性帯
電防止塗布調合物を調製し、公称で 4.3重量％の全固形
物とした。アンチモン酸亜鉛の非スルホン化ポリウレタ
ンバインダーに対する重量比は公称で70：30とした。塗
布調合物を下記に示す。
【００８３】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── アンチモン酸亜鉛1 2.968 ポリウレタン2 1.272 湿潤助剤3 0.033 脱イオン水 95.727 ────────────────────────────────── 1 Celnax CX-Z, Nissan Chemical America, Inc. 2 Witcobond W-236, Witco Corporation 3 Triton X-100, Rohm & Haas
【００８４】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
1.0ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
1.0ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンナフタレー
トフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィル
ム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、およ
びアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型的
なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００８５】比較例７ 断面直径が 0.010μｍで（ＴＥＭによる）長さが約 0.1
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
エステルバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.0重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリエステルバインダーに対する重
量比は公称で70：30とした。塗布調合物を下記に示す。
00μｍの平均寸法を有する針状のアンチモンでドープさ
れた酸化錫導電性粒子、水に分散させたスルホン化ポリ
エステルバインダー、および下記に記載されている他の
さまざまな添加剤を含有している水性帯電防止塗布調合
物を調製し、公称で 3.0重量％の全固形物とした。針状
酸化錫のスルホン化ポリエステルバインダーに対する重
量比は公称で70：30とした。塗布調合物を下記に示す。
【００８６】 ────────────────────────────────── 構成成分 重量％（湿潤） ────────────────────────────────── 針状酸化錫1 1.043 スルホン化ポリエステル2 1.755 分散助剤3 0.157 湿潤助剤4 0.020 脱イオン水 97.025 ────────────────────────────────── 1 FS-10P, Ishihara Techno Corp. 2 AQ55D, Eastman Chemical Company 3 Dequest 2006, Monsanto Chemical Co. 4 Triton X-100, Rohm & Haas
【００８７】上記の塗布調合物を、公称全乾燥付着量が
0.6ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィ
ルム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、お
よびアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型
的なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
0.6ｇ／ｍ2 となるように、コーティングホッパーを使
用して 100μｍ（４ミル）厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム支持体の移動ウェブに適用した。このフィ
ルム支持体は、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、お
よびアクリル酸のターポリマーラテックスからなる典型
的なプライマー層をあらかじめ塗布しておいたものであ
る。この導電層に、例１〜３に記載されている透明磁気
記録層を上塗りした。磁性バッキングパッケージ中の導
電層、対応する内部抵抗率（ＷＥＲ）値、ΔＲ値、乾燥
接着性能および湿潤接着性能の結果、並びに正味の紫外
濃度および光学濃度（ΔＤmin ）の明細を表１に示す。
【００８８】上記の例により、スルホン化ポリウレタン
塗膜形成バインダー中に分散された針状金属含有導電性
粒子を含有している本発明の導電層は、針状導電性粒子
のポリウレタンバインダーに対する重量比が同等であ
り、かつ導電層の乾燥重量付着量が同等の、非スルホン
化ポリウレタンバインダー中に分散された針状粒子を含
有している従来技術の導電層よりも、磁気記録層による
上塗り後の抵抗率の上昇（ΔＲ）が小さく、同等のＷＥ
Ｒを示すことが立証されている。例えば、例１ａ〜ｃの
導電層は上塗りされても抵抗率が殆ど変化しないのに対
して、非スルホン化ポリウレタンバインダーを含有して
いる比較例１ａ〜ｃの導電層は上塗り後に約１ logΩ／
□の抵抗率の上昇を示し、スルホン化ポリエステルを含
有している比較例７の導電層は約３ logΩ／□の抵抗率
の上昇を示す。非スルホン化ポリウレタンバインダーを
含有している比較例２および３の導電層が約 1.5 logΩ
／□の上昇を示素のに対して、例２および３の導電層は
約 0.5 logΩ／□の抵抗率の上昇しか示さない。従っ
て、本発明の導電層によって提供される１つの重要な利
点は、従来技術の導電層と比較して、磁気記録層または
他の対応の層を導電層上に重ねることに起因する抵抗率
の上昇の最小化である。
塗膜形成バインダー中に分散された針状金属含有導電性
粒子を含有している本発明の導電層は、針状導電性粒子
のポリウレタンバインダーに対する重量比が同等であ
り、かつ導電層の乾燥重量付着量が同等の、非スルホン
化ポリウレタンバインダー中に分散された針状粒子を含
有している従来技術の導電層よりも、磁気記録層による
上塗り後の抵抗率の上昇（ΔＲ）が小さく、同等のＷＥ
Ｒを示すことが立証されている。例えば、例１ａ〜ｃの
導電層は上塗りされても抵抗率が殆ど変化しないのに対
して、非スルホン化ポリウレタンバインダーを含有して
いる比較例１ａ〜ｃの導電層は上塗り後に約１ logΩ／
□の抵抗率の上昇を示し、スルホン化ポリエステルを含
有している比較例７の導電層は約３ logΩ／□の抵抗率
の上昇を示す。非スルホン化ポリウレタンバインダーを
含有している比較例２および３の導電層が約 1.5 logΩ
／□の上昇を示素のに対して、例２および３の導電層は
約 0.5 logΩ／□の抵抗率の上昇しか示さない。従っ
て、本発明の導電層によって提供される１つの重要な利
点は、従来技術の導電層と比較して、磁気記録層または
他の対応の層を導電層上に重ねることに起因する抵抗率
の上昇の最小化である。
【００８９】本発明の導電層によって提供されるさらな
る利点は、磁性バッキングパッケージのΔ紫外Ｄmin 値
が、匹敵する濃度の針状導電性粒子を有する導電層を含
有している従来技術の磁性バッキングよりも概して低い
ことである。さらに、本発明のスルホン化ポリウレタン
バインダーは上下にある両方の層に対する優秀な接着性
を提供する。
る利点は、磁性バッキングパッケージのΔ紫外Ｄmin 値
が、匹敵する濃度の針状導電性粒子を有する導電層を含
有している従来技術の磁性バッキングよりも概して低い
ことである。さらに、本発明のスルホン化ポリウレタン
バインダーは上下にある両方の層に対する優秀な接着性
を提供する。
【００９０】現時点で本発明の好ましい態様であると考
えられるものを示し、説明してきたけれども、当業者に
は、さまざまな修飾および変更が明らかであろう。この
ような修飾および変更はすべて添付した請求項の範囲内
に入るものと解する。
えられるものを示し、説明してきたけれども、当業者に
は、さまざまな修飾および変更が明らかであろう。この
ような修飾および変更はすべて添付した請求項の範囲内
に入るものと解する。
【００９１】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
関連において、次に記載する。
【００９２】［１］ 支持体、当該支持体に重ねられ
た、少なくとも１層の画像形成層、当該支持体に重ねら
れた、少なくとも１層の、スルホン化ポリウレタン塗膜
形成バインダー中に分散された導電性針状金属含有粒子
を含む透明導電層、および塗膜形成バインダー中に分散
された磁性粒子を含む透明磁気記録層、を含んでなる多
層像形成要素。
た、少なくとも１層の画像形成層、当該支持体に重ねら
れた、少なくとも１層の、スルホン化ポリウレタン塗膜
形成バインダー中に分散された導電性針状金属含有粒子
を含む透明導電層、および塗膜形成バインダー中に分散
された磁性粒子を含む透明磁気記録層、を含んでなる多
層像形成要素。
【００９３】［２］ 当該導電性針状金属含有粒子の断
面直径が 0.020μｍ未満であり、長さが0.50μｍ未満で
ある、［１］に記載の像形成要素。
面直径が 0.020μｍ未満であり、長さが0.50μｍ未満で
ある、［１］に記載の像形成要素。
【００９４】［３］ 当該導電性針状金属含有粒子が当
該導電層の約２〜70容量％を構成する、［２］に記載の
像形成要素。
該導電層の約２〜70容量％を構成する、［２］に記載の
像形成要素。
【００９５】［４］ 当該導電層の全乾燥重量付着量が
約0.02〜約１ｇ／ｍ2 である、［１］に記載の像形成要
素。
約0.02〜約１ｇ／ｍ2 である、［１］に記載の像形成要
素。
【００９６】［５］ 当該導電性針状金属含有粒子が、
酸化錫、三二酸化インジウム、酸化亜鉛、二酸化チタ
ン、亜酸化チタン、またはオキシ窒化チタンからなる群
より選ばれる金属酸化物を含んでなる、［１］に記載の
像形成要素。
酸化錫、三二酸化インジウム、酸化亜鉛、二酸化チタ
ン、亜酸化チタン、またはオキシ窒化チタンからなる群
より選ばれる金属酸化物を含んでなる、［１］に記載の
像形成要素。
【００９７】［６］ 当該導電性針状金属含有粒子が、
アンチモンでドープされた酸化錫粒子を含んでなる、
［１］に記載の像形成要素。
アンチモンでドープされた酸化錫粒子を含んでなる、
［１］に記載の像形成要素。
【００９８】［７］ 当該スルホン化ポリウレタン塗膜
形成バインダーがアニオン性脂肪族スルホン化ポリウレ
タンを含んでなる、［１］に記載の像形成要素。
形成バインダーがアニオン性脂肪族スルホン化ポリウレ
タンを含んでなる、［１］に記載の像形成要素。
【００９９】［８］ 前記支持体が、硝酸セルロース、
酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン
酸セルロース、ポリビニルアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートおよび
ポリエチレンナフタレートからなる群より選ばれる、
［１］に記載の像形成要素。
酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン
酸セルロース、ポリビニルアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートおよび
ポリエチレンナフタレートからなる群より選ばれる、
［１］に記載の像形成要素。
【０１００】［９］ 当該磁性粒子がコバルトで表面改
質された酸化γ鉄粒子または磁鉄鉱粒子を含んでなる、
［１］に記載の像形成要素。
質された酸化γ鉄粒子または磁鉄鉱粒子を含んでなる、
［１］に記載の像形成要素。
【０１０１】［１０］当該コバルトで表面改質された酸
化γ鉄粒子または磁鉄鉱粒子が10mg／ｍ2 〜1000mg／ｍ
2 の乾燥重量付着量を構成する、［９］に記載の像形成
要素。
化γ鉄粒子または磁鉄鉱粒子が10mg／ｍ2 〜1000mg／ｍ
2 の乾燥重量付着量を構成する、［９］に記載の像形成
要素。
【０１０２】［１１］ 当該透明磁気記録層の塗膜形成
バインダーが二酢酸セルロース、三酢酸セルロースまた
はポリウレタンを含んでなる、［１］に記載の像形成要
素。
バインダーが二酢酸セルロース、三酢酸セルロースまた
はポリウレタンを含んでなる、［１］に記載の像形成要
素。
【０１０３】［１２］ 支持体、前記支持体の第１面に
重ねられた、ハロゲン化銀乳剤層、前記支持体の第２面
に重ねられた、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バイン
ダー中に分散された導電性針状金属含有粒子を含む導電
層、および前記導電層の上に重なっている、塗膜形成バ
インダー中に分散された磁性粒子を含む透明磁気記録
層、を含んでなる写真フィルム。
重ねられた、ハロゲン化銀乳剤層、前記支持体の第２面
に重ねられた、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バイン
ダー中に分散された導電性針状金属含有粒子を含む導電
層、および前記導電層の上に重なっている、塗膜形成バ
インダー中に分散された磁性粒子を含む透明磁気記録
層、を含んでなる写真フィルム。
【０１０４】［１３］ 支持体、前記支持体の第１面に
重ねられた像形成層、前記支持体の第２面に重ねられ
た、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分
散された導電性針状金属含有粒子を含む導電層、および
前記導電層の上に重なっている、塗膜形成バインダー中
に分散された磁性粒子を含む透明磁気記録層、を含んで
なる熱処理可能な像形成要素。
重ねられた像形成層、前記支持体の第２面に重ねられ
た、スルホン化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分
散された導電性針状金属含有粒子を含む導電層、および
前記導電層の上に重なっている、塗膜形成バインダー中
に分散された磁性粒子を含む透明磁気記録層、を含んで
なる熱処理可能な像形成要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール アルバート クリスチャン アメリカ合衆国，ニューヨーク 14534, ピッツフォード，カルキンズ ロード 1441
Claims (2)
- 【請求項１】 支持体、 当該支持体に重ねられた、少なくとも１層の画像形成
層、 当該支持体に重ねられた、少なくとも１層の、スルホン
化ポリウレタン塗膜形成バインダー中に分散された導電
性針状金属含有粒子を含む透明導電層、および塗膜形成
バインダー中に分散された磁性粒子を含む透明磁気記録
層、を含んでなる多層像形成要素。 - 【請求項２】 支持体、 前記支持体の第１面に重ねられた像形成層、 前記支持体の第２面に重ねられた、スルホン化ポリウレ
タン塗膜形成バインダー中に分散された導電性針状金属
含有粒子を含む導電層、および前記導電層の上に重なっ
ている、塗膜形成バインダー中に分散された磁性粒子を
含む透明磁気記録層、を含んでなる熱処理可能な像形成
要素。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/173439 | 1998-10-15 | ||
| US09/173,439 US6074807A (en) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | Imaging element containing an electrically-conductive layer containing acicular metal-containing particles and a transparent magnetic recording layer |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000122226A true JP2000122226A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=22632036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11293566A Pending JP2000122226A (ja) | 1998-10-15 | 1999-10-15 | 針状金属含有粒子を含有する導電層および透明磁気記録層を含有している像形成要素 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6074807A (ja) |
| EP (1) | EP0994386B1 (ja) |
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| DE (1) | DE69901769T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19711696C1 (de) * | 1997-03-20 | 1998-11-12 | Basf Drucksysteme Gmbh | Verfahren zum Herstellen eines photopolymerisierbaren Aufzeichungsmaterials |
| JPH11223901A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱現像記録材料 |
| US7163746B2 (en) * | 2002-06-12 | 2007-01-16 | Eastman Kodak Company | Conductive polymers on acicular substrates |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3782947A (en) * | 1972-01-28 | 1974-01-01 | Eastman Kodak Co | Photographic product with photographically transparent magnetic recording medium |
| FR2318442A1 (fr) * | 1975-07-15 | 1977-02-11 | Kodak Pathe | Nouveau produit, notamment, photographique, a couche antistatique et procede pour sa preparation |
| FR2382325A1 (fr) * | 1977-03-02 | 1978-09-29 | Kodak Pathe | Produit comprenant une couche d'enregistrement magnetique transparente |
| JPS596235A (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-13 | Res Inst For Prod Dev | 白色導電性物質 |
| JPS6360452A (ja) * | 1986-09-01 | 1988-03-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 静電記録フイルム |
| JPS6398656A (ja) * | 1986-10-15 | 1988-04-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料 |
| JPS63287849A (ja) * | 1987-05-20 | 1988-11-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像形成方法 |
| JPH01262537A (ja) * | 1988-04-13 | 1989-10-19 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | ハロゲン化銀写真感光材料 |
| US4999276A (en) * | 1988-06-29 | 1991-03-12 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Silver halide photographic materials |
| US5198521A (en) * | 1988-08-29 | 1993-03-30 | Armstrong World Industries, Inc. | Conductive polyurethane-urea/polyethylene oxide polymer |
| JPH0276782A (ja) * | 1988-09-13 | 1990-03-16 | Honshu Paper Co Ltd | 感熱記録体 |
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