JP2000121391A - 光学式リニヤスケール - Google Patents

光学式リニヤスケール

Info

Publication number
JP2000121391A
JP2000121391A JP10289494A JP28949498A JP2000121391A JP 2000121391 A JP2000121391 A JP 2000121391A JP 10289494 A JP10289494 A JP 10289494A JP 28949498 A JP28949498 A JP 28949498A JP 2000121391 A JP2000121391 A JP 2000121391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
scale
data
pulse signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10289494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahisa Kamihira
貴久 上平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP10289494A priority Critical patent/JP2000121391A/ja
Publication of JP2000121391A publication Critical patent/JP2000121391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式リニヤスケールのモアレ縞をデジタル
的に検出して信号処理回路を簡易化する。 【解決手段】 CCD撮像素子からなる計測部10から
出力された信号を階段波状に形成する第1,及び第2の
タイミング回路部11.12と、この階段波状の信号か
らスケールの位置を特定する位置データ変換部15を設
ける。生成された位置データは移動量検出部18におい
て所定のサンプリング周期で古いデータと新しいデータ
が比較され、その差分に相当するパルス信号を偏差カウ
ンタ19にプリセットする。偏差カウンタ19の計数値
がゼロになるまでパルスを出力することにより、スケー
ルの相対的な移動量を内挿したA/B相パルス信号を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に移動して
いる二物体間の移動量を測定するリニヤスケールに関す
るものであり、特に光学式のスケールにおいて、デジタ
ル的に信号処理を施し精度の高い移動距離情報を出力す
る際に好適な光学式リニヤスケールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において、被加工物に対する
工具の相対的な移動量を高い精度で正確に測定すること
は、精密加工を行う上で極めて重要であり、また、この
測定値を迅速にシリアルデータとして出力することが要
請されている。そのひとつの例として、光学格子を2枚
重ね合わせることにより得られるモアレ縞を利用した光
学式スケールの詳細を以下に述べる。この光学式スケー
ルは、図7に示すように透明のガラススケール100の
一面に透光部と非透光部が所定のピッチで配列するよう
格子(刻線)を設けたメインスケール101と、透明の
ガラススケール102の一面に透光部と非透光部が所定
のピッチで配列するよう格子(刻線)を設けたインデッ
クススケール103とを有し、同図(a)に示すよう
に、このメインスケール101にインデックススケール
103を微小間隔を持って対向させると共に、同図
(b)に示すように、メインスケール101の格子に対
し微小角度傾けられるようにインデックススケール10
3の格子を配置している。
【0003】このように配置すると、スケールの移動に
応じて図8に示すモアレ縞が発生する。このモアレ縞の
間隔はWとなり、間隔W/2毎に暗い部分あるいは明る
い部分が発生する。この暗い部分あるいは明るい部分
は、メインスケール101に対し、インデックススケー
ル103が相対的に左右に移動すると上から下、あるい
は下から上に移動していく。この場合、メインスケール
101及びインデックススケール103の格子のピッチ
をP、相互の傾斜角度をθ[rad]とすると、モアレ
縞の間隔Wは、 W=P/θ と示され、ピッチPは光学的にモアレ縞の間隔Wをθ倍
に拡大して検出することができる。すなわち、格子が1
ピッチ移動すると、モアレ縞はWだけ変位するが、ピッ
チPはWのθ倍となるので、モアレ縞の位相変化を検出
することによってピッチP内の移動量を高い精度で測定
することができるようになる。
【0004】そこで、図9に示すように光電反感素子1
10によってモアレ縞を検出すると、モアレ縞の位置が
Aの状態となっていると、光電変換素子110に照射さ
れる光量は最も多くなり、光電変換素子110に流れる
電流は最大値I1 となる。次に、相対的に移動してBの
状態になると光電変換素子110に照射される光量はや
や減少し、その電流はI2 となり、更に、移動してCの
状態になると光電変化素子110には最も少ない光量が
照射され、その電流も最も小さいI3 となる。そして、
更に移動してDの状態になると光電変換素子110に照
射される光量はやや増加し、その電流はI2 となり、E
の状態になるまで移動すると、再び最も光量の多い位置
となり、元の電流値I1 に戻る。このように、光電変換
素子110に流れる電流は正弦波状に変化すると共に、
その変化が1周期経過した時に、格子のピッチPだけメ
インスケール101とインデックススケール103とが
相対的に移動したことになる。
【0005】また、図10に示すように、90度、また
は一周期(間隔W)と90゜ずらせて2つの光電変換素
子111,112を設けると、A相の光電変換素子11
1に流れる電流に対してB相の光電変換素子112に流
れる電流は、図11に示すように90゜偏位した電流と
なる。すなわち、A相の光電変換素子111に流れる電
流をSin波とすると、B相の光電変換素子112に流
れる電流はCos波となる。この場合、メインスケール
101とインデックススケール103との相対的な移動
方向により、A相の光電変換素子111に流れる電流に
対するB相の光電変換素子112に流れる電流の位相は
90゜進相あるいは90゜遅相となるため、90゜ずら
せて配置した2つの光電変換素子を設けることで相対的
な移動方向を検出することができる。
【0006】ところで、このように構成された光学式ス
ケールは、光電変換素子によってモアレ縞を透過してい
る光を検出し、モアレ縞の変化をアナログの電流値と検
出しているため、この検出電流からスケールの1ピッチ
を内挿するためパルス信号を得るために、図12に示す
ような信号処理を行っている。
【0007】この図12において 21は搬送信号CK
(a,b,c)が入力されている平衡変調器(以下、単
に変調器ともいう)、22はローパスフイルタ、23は
波形整形回路、24は波形整形された2値信号から後で
述べるように1ピッチ間を内挿するA相パルス信号、お
よびB相パルス信号を形成するデジタル信号処理部であ
る。前記変調器21は、本出願人が先に特開昭62−1
32104号公報として公開しているように、正弦波状
の信号レベルを変調信号として搬送波周波数を平衡変調
するものであって、正弦波状のレベルが搬送波の位相情
報として出力されるようにしており、例えば図13に示
すように、入力されたA相信号はバッファとして動作す
るオペアンプOP1を介して抵抗ネットワークRTに供
給されると共に、オペアンプOP2により反転されて抵
抗ネットワークRTに供給される。また、B相信号はバ
ッファとして動作するオペアンプOP3を介して抵抗ネ
ットワークRTに供給されると共に、オペアンプOP4
により反転されて抵抗ネットワークRTに供給される。
【0008】すなわち、A相信号,反転A相信号,B相
信号,反転B相信号を抵抗ネットワークRTにより混合
加算し、位相が反対で同電圧の8分割された混合信号を
作成し、マルチプレクサAMの8つの入力端子(0)〜
(7)にそれぞれ供給している。このマルチプレクサA
Mの入力端子C1,C2,C3には図14(c)に示す
選択信号A,B,Cが入力され、この選択信号A,B,
CによりマルチプレクサAMの入力端子(0)〜(7)
が順次選択されて、出力端子toから図14(a)に示
す階段状の出力信号Sが出力される。このマルチプレク
サAMから出力される信号Sの周波数は、図14に図示
するように選択信号Cの周期と同一であり、結局のとこ
ろ、選択信号Cを搬送波としてその位相をA相信号(B
相信号)のレベルにより平衡変調した出力信号Sがマル
チプレクサAMから出力されるようになる。すなわち、
A相信号(B相信号)のレベルに応じて位相偏移された
搬送波が出力されるのである。
【0009】このように平衡変調された変調波は次にロ
ーパスフイルタ22に印加されて、図14(b)に示す
ように滑らかな正弦波状とされる。
【0010】この正弦波状に変換された信号は搬送波の
周波数の角速度をω、スケールの格子(刻線)間隔を
p、スケールの移動量をxとしたときに Vs=K・Cos(ωtー2π・x/p) によって示される信号となり、スケールの移動量xとピ
ッチpの比x/pで位相が変調された交流信号となる。
【0011】そして、この位相変調された交流信号が次
の波形整形回路23によって零レベルの点がエッジとさ
れる2値信号に変換される。この波形整形回路23より
出力される2値信号の位相と、光学手段から出力された
A相信号及びB相信号のレベルとの関係を図15に示
す。この図の左側に示す正弦波状に変化している信号が
スケールから出力されたA相信号及びB相信号であり、
右側に示すパルス波形は位相偏移を受けた波形整形回路
23よりの搬送波の2値信号であり、その破線位置が変
調回路21に供給される搬送波CK(a,b,c)の零
位相である。
【0012】そして、この図のイに示すように、スケー
ルの停止状態で、例えば、A相信号が正の最大レベルで
B相信号が零レベルの場合は零位相から90゜位相偏移
された2値信号とされ、A相信号が零レベルでB相信号
が正の最大レベルの同図ロの場合は180゜位相偏移さ
れた2値信号とされ、以下、A相信号が負の最大レベル
でB相信号が零レベルの同図ハの場合は270゜、A相
信号が零レベルでB相信号が負の最大レベルの同図ニの
場合は360゜位相偏移されて、位相偏移され、搬送波
の零位相と同じになる。
【0013】デジタル信号処理部24はそのキャプチャ
機能を利用して、波形整形回路23から出力されている
この2値信号の立ち上がり点と、点線で示す基準位相の
間隔Tを検出する。この間隔Tは、格子ピッチP内を分
割した位置の情報を示しているので、この期間Tを所定
のクロックによって計数することにより、スケールの1
ピッチを内挿する内挿パルス信号を形成すると共に、こ
の内挿パルス信号を計数して1ピッチ内を分割したスケ
ールの絶対位置のデータを得ることができる。例えば、
デジタル信号処理部24から出力されている搬送波のエ
ッジによりカウンタの計数をスタートさせ、波形整形回
路23の2値出力の立ち上がりエッジによりカウンタの
計数をストップさせると、デジタル信号処理部24のカ
ウンタより格子ピッチP内を分割した内挿アブソリュー
ト値を検出できるようになる。この実施例の場合、スケ
ールの刻線の1ピッチは40μmを示しているが、デジ
タル信号処理部24内のカウンタ機能によって搬送波、
例えば124KHzの40倍の周波数とされているクロ
ック(5MHz)によって図15に示した期間Tをカウ
ントすると、1/40ピッチの精度で計数パルスが得ら
れ、光学手段のモアレ縞出力信号から1μmの動きを検
出することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
光学式リニヤスケールは、光電変換素子を使用してスケ
ールの移動をモアレ縞として検出し、このモアレ縞を正
弦波状の信号として出力すると共に、この信号を位相変
調して位相変位量を計数する位相分割法によってピッチ
内を内挿する信号処理を行っているので、回路が複雑に
なるとと共に、アナログ回路とデジタル回路が混合する
ことによって集積化することが困難になっていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光学式リニヤス
ケールは上記したような問題点を解消するために、少な
くとも長さ方向に等間隔で目盛られている刻線を有する
メインスケールと、前記メインスケールに対して、移動
可能に配置され前記刻線に対して交差する刻線が設けら
れているインデックススケールと、前記両スケール間の
刻線によって発生するモアレ縞を撮像し、相対的に単位
長移動する毎に階段的に変化するA相信号、及びB相信
号を発生するCCD撮像素子と、前記CCD撮像素子で
取り込んだ信号を位置データに変換するデータ変換手段
と、前記データ変換手段で変換された位置データから前
記スケールの移動量に対応したパルス信号を形成するデ
ジタル信号処理手段とを備え、前記デジタル信号処理手
段から出力されたパルス信号から前記リニヤスケールの
移動量に対応したA相およびB相パルス信号を出力する
ようにしたものである。
【0016】モアレ縞の検出をCCDカメラ等に採用さ
れている撮像素子によって行うことによって、モアレ縞
の変化をデジタル的な信号レベルによって出力すること
ができ、以後の信号処理をデジタル信号処理回路によっ
てモアレ縞の1ピッチ内を内挿するデータを生成するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光学式リニヤケー
ルにおいて、光学変換素子としてCCD撮像素子を適応
したモアレ縞の検出部分を示したものである。この図に
おいて(a)は前記図7(a)に示したスケールの透過
光の検出部分を側面からみたもので、1はガラス製のメ
インスケール2に対して光照射する発光素子(LE
D)、3はインデックススケールに相当するスリット、
4は後で述べるようにCCD撮像素子からなる視覚セン
サであり、メインスケール2及びスリット3を透過した
光のモアレ縞を撮像する撮像手段を示す。また、5は必
要によって設けられる外光を阻止する外光遮断板を示
す。
【0018】図1の(b)に示すものは上記発光素子1
に変えて面発光をする、例えば蛍光表示装置、EL板等
からなるイルミネーション光源6を採用した場合の実施
例を示す。このイルミネーション光源6の場合は、メイ
ンスケール2のガラス面を基板として、この基板上に陽
極電極と蛍光体を含む陽極部、及び電子源となる陰極を
形成し、これらを直接容器で覆った蛍光発光源や有機質
の発光体を張り付けて電圧を印加すると面発光状態にな
る光源で構成されており、ガラス面に対して均一な光を
照射することができる。
【0019】図2は上記した図1に示した視覚センサ4
に写像されたモアレ縞の様子を示したものである。視覚
センサ4は微少な面積(数ミクロン角)を有する多数の
画素によって撮像面Sが構成されており、この撮像面S
に刻線が交差して発生するモアレ縞の光が透過している
平行4角形の領域APが数個映し出されている。この領
域APの各部分は先に説明したように、メインスケール
とインデックススケールの相対的な動きに応じて矢印方
向に移動し、1ピッチを周期として元のパターンに戻
る。
【0020】そして、光の透過する部分の領域APに対
応する各画素は、通常のCCD撮像素子と同様に、水平
方向に走査する信号と垂直方向に走査する信号によって
高いレベルの電気信号として外部に読み出すことができ
る。この場合、所定のレベル以上になっている画素の信
号をHレベル、所定のレベル以下の信号をLとなるよう
に読み出すと、水平方向にHレベルの信号とLレベルの
信号として出力することができる。
【0021】そこで、例えば、ある一つの透過領域AP
に注目して、その領域の最も長い方向の水平ライン(図
面で左右方向となっている)の信号を抽出すると、図3
(a)に示すように光が透過している部分がHレベル、
透過していない部分がLレベルとなる電気信号Eを得る
ことができ、メインスケールとインデックススケールが
相対的に所定の速度で移動しているときは、この信号E
が時間と共にスケールの移動量に応じて図3(a)に示
すように順次シフトするような信号になる。
【0022】次に、CCD撮像素子の一つのラインから
読み出されたこの信号を、垂直方向のあるタイミングで
サンプリング周期毎に加算してゆくと、スケールの動き
に対応して図3の(b)に示すように階段状に上昇し、
スケールが半ピッチ移動すると次に階段状に下降するよ
うな信号になり、この変化がスケールの1ピッチの動き
で周期的出力されることになる。
【0023】また、視覚センサを構成するCCDの各画
素のラインがモアレ縞の1/4ピッチのラインに相当す
る画素から同様に信号を読み出すと、上記階段状に変化
する信号をA相としたときに、この信号の位相が90度
ずれたB相の信号が検出される。階段状の一つのステッ
プはCCD撮像素子の画素の大きさと、モアレ縞を形成
する刻線の傾きや、ピッチによって異なるが、モアレ縞
の透過領域の最長距離に対してCCDの画素が40個入
るようなパターンに設定すると、スケールの1ピッチの
移動に対して40ステップの階段状波形が抽出でき、各
ステップの段差を示すレベルは何個の透過領域APを写
し出して合成するかによって決めることができる。
【0024】図4は上記したような視覚センサ4によっ
てもスケールの移動時の階段波状の信号を受け取り、こ
の信号に基づいてスケールの移動量に対応したA相パル
ス信号、及びB相パルス信号を形成する信号処理回路の
ブロック図を示す。この図において、10はCCD撮像
素子の特定のラインから出力された信号を出力する計測
部を示し、主に視覚センサとそのドライブ回路及び光源
によって構成される。この計測部10から出力された図
3(a)に示したようなA相の信号成分は、第1のタイ
ミング回路11に入力され、所定のサンプリング周期で
加算してゆくことにより図3(b)に示すように階段状
に変化するデータを得ることができる。
【0025】また、B相の信号成分も、第2のタイミン
グ測定回路12によって同様にHレベルとなっている期
間を所定のサンプリング周期毎に加算及び減算すること
によってにモアレ縞の動きに対応して階段状に変化する
データを出力することができる。そして、このB相のデ
ータに対しては次のH/Lレベル検出回路14に供給す
ることにより図3(c)に示すようにゼロクロス点で反
転する2値信号を得る。(ゼロクロス点はピーク点の信
号を1/2したデータを減算して正及び負のピーク点で
反転すればよい?)
【0026】第1のタイミング測定回路11の出力は、
エリヤデータ変換回路13においてレベルが変化した位
置がカウントされ、例えば1周期でレベルが変化する回
数が40の時は、その位置が0〜19の段階のどの点に
位置するかを位置データとして検出する。
【0027】位置データ変換回路15では図3(c)で
示したH/Lレベル変換回路14の出力レベルに応じて
エリヤデータ変換回路13の位置データを変換する。例
えば図5に示すように、A相信号の位置データが10の
場合でも図3(c)の極性信号のLレベルの信号が入力
されているときは、この位置データは図5に示すように
30として変換される。従って、スケールの1ピッチで
正弦波的に上下しているA相の位置データは図5に示す
ように直線的に変換する0〜39まで変化する位置デー
タ(エリヤデータ)となるように変換される。
【0028】位置デ−タ変換回路15から出力されたこ
のように直線的変化する位置データは、移動量検出部1
8において、所定のサンプル期間内にどのように変化し
ているかを検出される。すなわち、現在の位置データが
NEWデータ保持回路16に格納され、その前の位置デ
ータがOLDデータ保持回路17に格納され、この両者
の位置データの差分を演算することによって所定のサン
プル期間内でスケールがどれだけ移動しているかを出力
する。例えば前のサンプル期間の位置データが13、次
のサンプル期間で位置データが15の場合は2を出力す
る。そして、この差分のデータに対応したパルスを次の
偏差カウンタ19にプリセットする。
【0029】ここで、注意しなければならないのは、移
動量検出部18に入力される位置データは0〜39の繰
り返しデータとなっているので、単純に古いデータと新
しいデータを減算すると図5の矢印の切り替わり点で誤
差を生じる。そこで、例えばスケールが順方向に移動し
て位置データが単純に上昇している時のデータの比較演
算を行う際に、39が含まれているときは次の0のデー
タは40(1は41,2は42...)として扱うよう
にデータの変換を行う。またスケールが逆方向に移動し
て位置データが単純に下降しているときに0を含むデー
タを演算するときは、次の39となるデータを−1、3
8となるデータは−2となるように格納して差分を演算
する。このように移動量検出部18において、各サンプ
ル期間毎にスケールの移動量が算出され、その結果がパ
ルス数に変換されて出力される。
【0030】そしてこの変換されたパルス数が偏差カウ
ンタ19に各サンプル期間毎にプリセットされ、計数値
に対応したパルス数を次のA/B相信号発生部20から
順次出力することによって、スケールの1ピッチ内を動
きを内挿するパルスA相及びB相のパルス信号を形成す
る。
【0031】A相パルス信号とB相パルス信号は、図5
(b)に示すように、出力されたパルスの奇数番目のパ
ルス位置で立ち上がり、次に立ち下がるA相のパルス列
と、偶数番目のパルス位置で立ち上がり、次に立ち下が
るB相パルス列として形成される。そして、スケールが
正方向に移動しているときはA相信号に対してB相信号
が90度遅れ、スケールが逆方向に移動しているときは
A相信号に対してB相信号が進むように構成される。
【0032】そして、順方向の動きに対して出力された
パルスがその都度偏差カウンタ19にフィードバックさ
れて減算され、偏差カウンタ19の計数値が0になるこ
とによってA/B相パルス信号が停止するように制御さ
れ、逆方向の動きに対する負の計数値は、A/B相信号
が偏差カウンタ19の計数値が増加する方向にフィード
バックされ、同じく計数値が0となるときにA/B相信
号が停止するように制御される。
【0033】したがって、A/B相信号発生部20から
スケールが移動をしているときのみ、その1ピッチ内を
内挿するパルスが、スケールの移動方向と移動量を示す
A相パルス信号とB相パルス信号として、各サンプル期
間毎に出力されることになる。
【0034】図6は撮像素子アセンブリ30の概要を示
したもので、31は例えば128×128の画素を有す
るCCD、32はこのCCD31の読み出し画素を走査
するドライブ信号と、読み出された映像信号を処理する
ための回路がIC化されているロジック回路を示す。こ
の撮像素子アセンブリは撮像サイズが数ミリ角であり、
1個の画素サイズは10数ミクロンとすることにより、
撮像した映像信号の動きをミクロンオーダ検出すること
が可能になる。ロジック回路32と共に、エッジコント
ロール部33,ゲインコントロール部34,レベルコン
トロール部35が設けられており、ロジック回路32の
制御信号によって制御することによりエッジ検出や、パ
ターンのマッチング検出を行うことができるようになさ
れている。
【0035】従って、CCDの読み出し速度を早くし、
読み出される画像のフィールドの周波数を早くすると、
モアレ縞の形状変化をパターン信号として直接出力し、
その出力パターンを、そのままあらかじめ設定されてい
る標準のパターンと比較することによって、例えば指紋
の照合装置に採用されているように、上記した位置デー
タに対応したデータを検出することも可能になる。この
場合は、データ変換処理や、演算処理処理が不要にな
り、さらに回路関係を簡略する事ができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来の光電変換
素子によって検出していたスケールのモアレ縞をCCD
撮像素子によって直接的に検出することによってアナロ
グ的な信号処理を無くすることができるので、A相パル
ス信号、B相パルス信号生成回路は極めて簡略され、デ
ジタル回路として集積化することによって、コストダウ
ンと調整作業を低減するという効果がある。また、高解
像度のCCD素子を適応することによって、スケールの
移動情報の精度を高くするという利点を有する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式リニヤスケールの撮像素子の説
明図である。
【図2】CCD撮像素子によって写し出されるモアレ縞
の模式図である。
【図3】モアレ縞を検出したCCD撮像素子の信号出力
を示す波形図である。
【図4】本発明のA相、及び又B相パルス信号を生成す
るためのデジタル回路の一例を示すブロック図である。
【図5】モアレ縞の位置データをを検出する際の説明波
形図である。
【図6】CCD撮像アセンブリのブロック図である。
【図7】光学式スケールの説明図である。
【図8】光学的なモアレ縞の説明図である。
【図9】モアレ縞の移動を示す図である。
【図10】モアレ縞の変化と出力信号の波形図である。
【図11】A/B相信号の波形図である。
【図12】リニヤスケール測長装置の概要を示すブロッ
ク図である。
【図13】平衡変調器の一例を示す回路図である。
【図14】変調信号の説明波形図である。
【図15】位相変位を計数するタイミングを示す説明図
である
【符号の説明】
1 LED、2 ガラススケール、3 インデックスス
ケールのスリット、4 視覚センサ、10 計測部、1
1 第1のタイミング測定部、12 第2のタイミング
測定部、13 エリヤデータ変換部、14 H/Lレベ
ル変換部、15 位置データ変換部、18 移動量検出
部、19偏差カウンタ、20 A/B相信号発生部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月29日(1998.10.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、B相の信号成分も、第2のタイミン
グ測定回路12によって同様にHレベルとなっている期
間を所定のサンプリング周期毎に加算及び減算すること
によっモアレ縞の動きに対応して階段状に変化するデ
ータを出力することができる。そして、このB相のデー
タに対しては次のH/Lレベル検出回路14に供給する
ことにより図3(c)に示すようにゼロクロス点で反転
する2値信号を得る。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA09 CC16 FF06 GG07 GG12 GG18 JJ03 JJ26 KK01 MM03 MM22 PP22 QQ01 QQ23 QQ30 QQ38 QQ53 UU02 UU05 2F077 AA43 AA49 NN23 NN30 PP19 QQ05 RR02 RR07 TT21 TT33 TT42 TT59 2F103 BA43 CA02 CA05 DA01 DA12 EA15 EA17 EB06 EB07 EB14 ED03 ED14 ED24 FA06 FA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも長さ方向に等間隔で目盛られ
    ている刻線を有するメインスケールと、 前記メインスケールに対して、移動可能に配置され前記
    刻線に対して交差する刻線が設けられているインデック
    ススケールと、 前記両スケール間の刻線によって発生するモアレ縞を撮
    像し、相対的に単位長移動する毎に階段的に変化するA
    相信号、及びB相信号を発生するCCD撮像素子と、 前記CCD撮像素子で取り込んだA相信号を位置データ
    に変換するデータ変換手段と、 前記データ変換手段で変換された位置データから前記ス
    ケールの移動量に対応したパルス信号を形成するデジタ
    ル信号処理手段とを備え、 前記デジタル信号処理手段から出力されたパルス信号か
    ら前記リニヤスケールの移動量に対応したA相パルス信
    号、およびB相パルス信号を出力することを特徴とする
    光学式リニヤスケール。
  2. 【請求項2】 上記データ変換手段はB相信号に基づい
    て反転する2値信号によりA相信号のレベルを特定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光学式リ
    ニヤスケール。
  3. 【請求項3】 上記デジタル信号処理手段は検出された
    A相信号の周期を分割した位相情報をパルス信号に変換
    することを特徴とする請求項1に記載の光学式リニヤス
    ケール。
JP10289494A 1998-10-12 1998-10-12 光学式リニヤスケール Pending JP2000121391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10289494A JP2000121391A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 光学式リニヤスケール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10289494A JP2000121391A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 光学式リニヤスケール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000121391A true JP2000121391A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17744011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10289494A Pending JP2000121391A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 光学式リニヤスケール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000121391A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2275782A1 (en) 2009-07-15 2011-01-19 Baader, Thomas High resolution absolute rotary encoder
CN107560546A (zh) * 2017-10-11 2018-01-09 长光(沧州)光栅传感技术有限公司 光栅尺光电传感器
CN107957274A (zh) * 2017-12-08 2018-04-24 长春理工大学 多编码器故障诊断遥测系统及其监测方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2275782A1 (en) 2009-07-15 2011-01-19 Baader, Thomas High resolution absolute rotary encoder
CN107560546A (zh) * 2017-10-11 2018-01-09 长光(沧州)光栅传感技术有限公司 光栅尺光电传感器
CN107560546B (zh) * 2017-10-11 2024-01-19 长光(沧州)光栅传感技术有限公司 光栅尺光电传感器
CN107957274A (zh) * 2017-12-08 2018-04-24 长春理工大学 多编码器故障诊断遥测系统及其监测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103759749B (zh) 一种单码道绝对式位置编码器
US4465373A (en) Encoder
US20120032068A1 (en) Absolute encoder
JPH0122883B2 (ja)
JPS61111417A (ja) 位置検出方法および装置
JPH0445764B2 (ja)
US6285023B1 (en) Apparatus for generating origin signal of optical linear scale
JP2000121391A (ja) 光学式リニヤスケール
JP2009210389A (ja) 光学式アブソリュートエンコーダ
JP4156223B2 (ja) リニアスケール
JPH11325830A (ja) リニヤスケール測長装置
JP4400996B2 (ja) 原点信号発生装置
JP4535414B2 (ja) リニヤスケールにおける原点信号の自動設定装置
JP4683511B2 (ja) リニヤスケール
JP2001041772A (ja) リニヤスケール測長装置
JPH11118422A (ja) モアレ縞を用いた寸法測定装置
JP2001041730A (ja) リニヤスケール
JP2638456B2 (ja) 光学式アブソリュートスケール
JP3391260B2 (ja) アブソリュート光学式リニヤスケール
JP2000121390A (ja) 計測装置
JP3913026B2 (ja) リニアスケールの信号処理装置及び方法
JP2000088607A (ja) 光学スケールを用いたフラッシング式寸法測定装置
JP2002286506A (ja) 光学スケールを用いた寸法測定装置
JP2590717B2 (ja) 光学式アブソリュートスケール
JPH11271026A (ja) 光学スケールを用いた寸法測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041129