JP2000120730A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
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- JP2000120730A JP2000120730A JP10296783A JP29678398A JP2000120730A JP 2000120730 A JP2000120730 A JP 2000120730A JP 10296783 A JP10296783 A JP 10296783A JP 29678398 A JP29678398 A JP 29678398A JP 2000120730 A JP2000120730 A JP 2000120730A
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- steel
- rolling elements
- cam surfaces
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防錆防食性能が優れた一方向クラッチを提供
することである。 【解決手段】 ＳＣＭ材製のシェル形外輪１の内径面に
傾斜カム面２が形成され、これらの各カム面２と対向す
る位置にステンレス鋼製のころ３が樹脂製の保持器４で
保持され、保持器４に取り付けられたステンレス鋼製の
ばね５で、各ころ３がカム面２でロックされる方向に押
圧された一方向クラッチにおいて、外輪１、ころ３およ
びばね５の各部品に亜鉛めっき処理を施し、互いに接触
する部品間の電位差をなくして、電解腐食を防止すると
ともに、亜鉛めっきで防錆性能も確保するようにしたの
である。
することである。 【解決手段】 ＳＣＭ材製のシェル形外輪１の内径面に
傾斜カム面２が形成され、これらの各カム面２と対向す
る位置にステンレス鋼製のころ３が樹脂製の保持器４で
保持され、保持器４に取り付けられたステンレス鋼製の
ばね５で、各ころ３がカム面２でロックされる方向に押
圧された一方向クラッチにおいて、外輪１、ころ３およ
びばね５の各部品に亜鉛めっき処理を施し、互いに接触
する部品間の電位差をなくして、電解腐食を防止すると
ともに、亜鉛めっきで防錆性能も確保するようにしたの
である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、シェル形外輪の
内径面に傾斜カム面が設けられ、このカム面と軸の間で
転動体を一方向にロックする一方向クラッチに関するも
のである。
内径面に傾斜カム面が設けられ、このカム面と軸の間で
転動体を一方向にロックする一方向クラッチに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】この種の一方向クラッチとしては、例え
ば、この発明の実施形態である図１および図２に示すよ
うなものがある。この一方向クラッチは、薄鋼板を絞り
しごき加工で成形したシェル形外輪１の内径面に周方向
に傾斜した複数のカム面２が形成され、これらの各カム
面２と対向する位置に鋼製のころ３が樹脂製の保持器４
で保持され、保持器４に取り付けられた鋼製のばね５
で、各ころ３がカム面２でロックされる方向に押圧され
ている。通常、シェル形外輪１には構造用合金鋼のＳＣ
Ｍが用いられ、ころ３には軸受鋼のＳＵＪ２が用いられ
ている。また、保持器４の形態には種々のものがあり、
一部に、ばね５の代わりに樹脂製の弾性部材を用いたも
のもある。
ば、この発明の実施形態である図１および図２に示すよ
うなものがある。この一方向クラッチは、薄鋼板を絞り
しごき加工で成形したシェル形外輪１の内径面に周方向
に傾斜した複数のカム面２が形成され、これらの各カム
面２と対向する位置に鋼製のころ３が樹脂製の保持器４
で保持され、保持器４に取り付けられた鋼製のばね５
で、各ころ３がカム面２でロックされる方向に押圧され
ている。通常、シェル形外輪１には構造用合金鋼のＳＣ
Ｍが用いられ、ころ３には軸受鋼のＳＵＪ２が用いられ
ている。また、保持器４の形態には種々のものがあり、
一部に、ばね５の代わりに樹脂製の弾性部材を用いたも
のもある。
【０００３】上述したタイプの一方向クラッチには、魚
釣り用リールに装着される一方向クラッチのように、海
浜近くで使用されるものがある。このように塩水等の電
解液が付着したり、空気中に湿気とともに塩分が含まれ
る環境で使用される一方向クラッチは、耐錆び性のない
外輪やころ、場合によってはばねに錆びが発生して、寿
命が著しく短くなる問題がある。
釣り用リールに装着される一方向クラッチのように、海
浜近くで使用されるものがある。このように塩水等の電
解液が付着したり、空気中に湿気とともに塩分が含まれ
る環境で使用される一方向クラッチは、耐錆び性のない
外輪やころ、場合によってはばねに錆びが発生して、寿
命が著しく短くなる問題がある。
【０００４】この錆びを防止するためには、外輪やころ
等の鋼部品をステンレス鋼で形成することが考えられる
が、ステンレス鋼は絞りしごき加工時に焼き付きを生じ
やすく、シェル形外輪には実用上採用することができな
い。このため、従来の防錆仕様の一方向クラッチでは、
鋼製のころとばねのみにステンレス鋼を用い、外輪には
亜鉛めっきを施している。
等の鋼部品をステンレス鋼で形成することが考えられる
が、ステンレス鋼は絞りしごき加工時に焼き付きを生じ
やすく、シェル形外輪には実用上採用することができな
い。このため、従来の防錆仕様の一方向クラッチでは、
鋼製のころとばねのみにステンレス鋼を用い、外輪には
亜鉛めっきを施している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の防錆仕
様の一方向クラッチは、互いに接触する亜鉛めっきされ
た外輪の表面とステンレス鋼のころやばねの表面との電
位差が大きいため、塩水等の電解液が付着すると、外輪
の亜鉛めっき層が急速に電解腐食され、十分な耐久寿命
を確保できない問題がある。この電解腐食の進行は、温
度が高い夏ほど急激である。
様の一方向クラッチは、互いに接触する亜鉛めっきされ
た外輪の表面とステンレス鋼のころやばねの表面との電
位差が大きいため、塩水等の電解液が付着すると、外輪
の亜鉛めっき層が急速に電解腐食され、十分な耐久寿命
を確保できない問題がある。この電解腐食の進行は、温
度が高い夏ほど急激である。
【０００６】そこで、この発明の課題は、防錆防食性能
が優れた一方向クラッチを提供することである。
が優れた一方向クラッチを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、鋼製のシェル形外輪の内径面に周方
向に傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム
面と対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、
これらの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼
製のばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記外
輪、転動体およびばねの表面に同種の金属めっきを施し
た構成を採用したのである（請求項１）。
めに、この発明は、鋼製のシェル形外輪の内径面に周方
向に傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム
面と対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、
これらの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼
製のばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記外
輪、転動体およびばねの表面に同種の金属めっきを施し
た構成を採用したのである（請求項１）。
【０００８】すなわち、外輪、転動体およびばねに同種
の金属めっきを施すことにより、防錆性能を確保すると
ともに、これらの互いに接触する部品間の電位差をなく
し、電解腐食を防止することができる。なお、めっき用
の金属としては、亜鉛、すず、アルミニウム等を採用す
ることができる。
の金属めっきを施すことにより、防錆性能を確保すると
ともに、これらの互いに接触する部品間の電位差をなく
し、電解腐食を防止することができる。なお、めっき用
の金属としては、亜鉛、すず、アルミニウム等を採用す
ることができる。
【０００９】前記外輪の表面に金属めっきを施し、前記
転動体とばねの表面に絶縁性の皮膜処理を施すことによ
り（請求項２）、これらの部品間を絶縁して、電解腐食
を防止することができる。なお、絶縁性皮膜は、金属め
っきと同様に防錆性能も有する。
転動体とばねの表面に絶縁性の皮膜処理を施すことによ
り（請求項２）、これらの部品間を絶縁して、電解腐食
を防止することができる。なお、絶縁性皮膜は、金属め
っきと同様に防錆性能も有する。
【００１０】前記外輪と、前記転動体およびばねのいず
れか一方の表面に同種の金属めっきを施し、転動体およ
びばねの他方の表面に絶縁性の皮膜処理を施すことによ
り（請求項３）、めっき処理した２つの部品間の電位差
をなくすとともに、残りの１つの部品を絶縁し、電解腐
食を防止することができる。
れか一方の表面に同種の金属めっきを施し、転動体およ
びばねの他方の表面に絶縁性の皮膜処理を施すことによ
り（請求項３）、めっき処理した２つの部品間の電位差
をなくすとともに、残りの１つの部品を絶縁し、電解腐
食を防止することができる。
【００１１】前記転動体とばねをステンレス鋼で形成
し、前記外輪の表面に、亜鉛よりも電位の高い金属を添
加した亜鉛合金めっきを施すことにより（請求項４）、
外輪の表面電位を、電位の高いステンレス鋼の転動体と
ばねの電位に近づけ、電解腐食を抑制することができ
る。亜鉛よりも電位の高い金属としては、鉄、ニッケ
ル、すず等を採用することができる。
し、前記外輪の表面に、亜鉛よりも電位の高い金属を添
加した亜鉛合金めっきを施すことにより（請求項４）、
外輪の表面電位を、電位の高いステンレス鋼の転動体と
ばねの電位に近づけ、電解腐食を抑制することができ
る。亜鉛よりも電位の高い金属としては、鉄、ニッケ
ル、すず等を採用することができる。
【００１２】前記転動体とばねをステンレス鋼で形成
し、前記外輪の表面に無電解ニッケルめっきを施すこと
により（請求項５）、外輪の表面電位を、ステンレス鋼
の転動体とばねの電位とほぼ同じ高さにし、電解腐食を
防止することができる。
し、前記外輪の表面に無電解ニッケルめっきを施すこと
により（請求項５）、外輪の表面電位を、ステンレス鋼
の転動体とばねの電位とほぼ同じ高さにし、電解腐食を
防止することができる。
【００１３】また、前記鋼製のばねの替わりに樹脂製の
弾性部材が用いられた一方向クラッチにおいては、前記
外輪と転動体の表面に同種の金属めっきを施した構成
（請求項６）、外輪の表面に金属めっきを施し、転動体
の表面に絶縁性の皮膜処理を施した構成（請求項７）、
転動体をステンレス鋼で形成し、外輪の表面に亜鉛より
も電位の高い金属を添加した亜鉛合金めっきを施した構
成（請求項８）、転動体をステンレス鋼で形成し、外輪
の表面に無電解ニッケルめっきを施した構成（請求項
９）もそれぞれ採用することができる。
弾性部材が用いられた一方向クラッチにおいては、前記
外輪と転動体の表面に同種の金属めっきを施した構成
（請求項６）、外輪の表面に金属めっきを施し、転動体
の表面に絶縁性の皮膜処理を施した構成（請求項７）、
転動体をステンレス鋼で形成し、外輪の表面に亜鉛より
も電位の高い金属を添加した亜鉛合金めっきを施した構
成（請求項８）、転動体をステンレス鋼で形成し、外輪
の表面に無電解ニッケルめっきを施した構成（請求項
９）もそれぞれ採用することができる。
【００１４】さらに、前記めっきが施された外輪の表面
に、絶縁性の皮膜処理を施すことにより（請求項１
０）、防錆防食性能をより高めることができる。
に、絶縁性の皮膜処理を施すことにより（請求項１
０）、防錆防食性能をより高めることができる。
【００１５】上述した各一方向クラッチを海釣り用リー
ルに装着することにより（請求項１１）、リールの寿命
を著しく延ばすことができる。
ルに装着することにより（請求項１１）、リールの寿命
を著しく延ばすことができる。
【００１６】
【実施の形態】以下、図１および図２に基づき、この発
明の実施形態を説明する。この一方向クラッチは、ＳＣ
Ｍ材を用いたシェル形外輪１の内径面に周方向に傾斜し
た複数のカム面２が形成され、これらの各カム面２と対
向する位置にステンレス鋼製のころ３が樹脂製の保持器
４で保持され、保持器４に取り付けられたステンレス鋼
製のばね５で、各ころ３がカム面２でロックされる方向
に押圧されている。
明の実施形態を説明する。この一方向クラッチは、ＳＣ
Ｍ材を用いたシェル形外輪１の内径面に周方向に傾斜し
た複数のカム面２が形成され、これらの各カム面２と対
向する位置にステンレス鋼製のころ３が樹脂製の保持器
４で保持され、保持器４に取り付けられたステンレス鋼
製のばね５で、各ころ３がカム面２でロックされる方向
に押圧されている。
【００１７】第１の実施形態として、前記外輪１、ころ
３およびばね５の各部品に亜鉛めっき処理を施した。
３およびばね５の各部品に亜鉛めっき処理を施した。
【００１８】第２の実施形態として、外輪１に亜鉛めっ
き処理を施し、ころ３とばね５に絶縁性の樹脂皮膜処理
を施した。
き処理を施し、ころ３とばね５に絶縁性の樹脂皮膜処理
を施した。
【００１９】第３の実施形態として、外輪１ところ３に
亜鉛めっき処理を施し、ばね５に絶縁性の樹脂皮膜処理
を施した。
亜鉛めっき処理を施し、ばね５に絶縁性の樹脂皮膜処理
を施した。
【００２０】第４の実施形態として、外輪１のみに亜鉛
−鉄の合金めっき処理を施した。
−鉄の合金めっき処理を施した。
【００２１】第５の実施形態として、外輪１のみに無電
解ニッケルめっき処理を施した。
解ニッケルめっき処理を施した。
【００２２】第６の実施形態として、外輪１に亜鉛めっ
き処理を施したのち、さらに絶縁性の樹脂皮膜処理を施
し、ころ３とばね５には絶縁性の樹脂皮膜処理を施し
た。
き処理を施したのち、さらに絶縁性の樹脂皮膜処理を施
し、ころ３とばね５には絶縁性の樹脂皮膜処理を施し
た。
【００２３】第７の実施形態として、前記ステンレス鋼
製のばね５の替わりに熱可塑性樹脂製の弾性部材が用い
られた一方向クラッチにおいて、外輪１ところ３に亜鉛
めっき処理を施した。以下に実施例および比較例を挙げ
る。
製のばね５の替わりに熱可塑性樹脂製の弾性部材が用い
られた一方向クラッチにおいて、外輪１ところ３に亜鉛
めっき処理を施した。以下に実施例および比較例を挙げ
る。
【００２４】
【実施例】上述した７種の実施形態の一方向クラッチを
用意した。
用意した。
【００２５】
【比較例】前記外輪１のみに亜鉛めっきを施した一方向
クラッチを用意した。各部品の素材材質および寸法形状
は、図１および図２に示した実施形態と同じである。
クラッチを用意した。各部品の素材材質および寸法形状
は、図１および図２に示した実施形態と同じである。
【００２６】上記実施例および比較例の一方向クラッチ
を、高温の濃縮海水に２４時間浸漬し、部品表面の錆び
と腐食の状況を観察した。
を、高温の濃縮海水に２４時間浸漬し、部品表面の錆び
と腐食の状況を観察した。
【００２７】この結果、実施例の一方向クラッチは、い
ずれも錆び、腐食が全く生じていなかった。比較例の一
方向クラッチは、外輪表面に亜鉛めっき層の著しい腐食
進行が認められた。
ずれも錆び、腐食が全く生じていなかった。比較例の一
方向クラッチは、外輪表面に亜鉛めっき層の著しい腐食
進行が認められた。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、この発明の一方向クラッ
チは、鋼製の外輪と転動体、場合によってはばねも含め
て、これらの部品表面に金属めっき処理や絶縁皮膜処理
を施し、各部品表面間の電位差をなくすか、もしくは非
常に近い電位差とすること、または、各部品表面間を絶
縁することにより、各部品の電解腐食を防止するととも
に、前記金属めっきや絶縁皮膜で各部品を防錆するよう
にしたので、海浜等の腐食や錆びが生じやすい環境で使
用されても、優れた防錆防食性能を発揮することができ
る。
チは、鋼製の外輪と転動体、場合によってはばねも含め
て、これらの部品表面に金属めっき処理や絶縁皮膜処理
を施し、各部品表面間の電位差をなくすか、もしくは非
常に近い電位差とすること、または、各部品表面間を絶
縁することにより、各部品の電解腐食を防止するととも
に、前記金属めっきや絶縁皮膜で各部品を防錆するよう
にしたので、海浜等の腐食や錆びが生じやすい環境で使
用されても、優れた防錆防食性能を発揮することができ
る。
【図１】一方向クラッチの実施形態の正面断面図
【図２】図１のII−II線に沿った拡大断面図
１ 外輪 ２ カム面 ３ ころ ４ 保持器 ５ ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 雅 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Ｆターム(参考） 4K022 AA02 AA48 BA09 BA14 BA21 BA25 DA01
Claims (11)
- 【請求項１】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼製の
ばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記外輪、
転動体およびばねの表面に同種の金属めっきを施したこ
とを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項２】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼製の
ばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記外輪の
表面に金属めっきを施し、前記転動体とばねの表面に絶
縁性の皮膜処理を施したことを特徴とする一方向クラッ
チ。 - 【請求項３】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼製の
ばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記外輪
と、前記転動体およびばねのいずれか一方の表面に同種
の金属めっきを施し、転動体およびばねの他方の表面に
絶縁性の皮膜処理を施したことを特徴とする一方向クラ
ッチ。 - 【請求項４】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼製の
ばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記転動体
とばねをステンレス鋼で形成し、前記外輪の表面に、亜
鉛よりも電位の高い金属を添加した亜鉛合金めっきを施
したことを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項５】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に鋼製の
ばねで押圧された一方向クラッチにおいて、前記転動体
とばねをステンレス鋼で形成し、前記外輪の表面に無電
解ニッケルめっきを施したことを特徴とする一方向クラ
ッチ。 - 【請求項６】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に樹脂製
の弾性部材で押圧された一方向クラッチにおいて、前記
外輪と転動体の表面に同種の金属めっきを施したことを
特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項７】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に樹脂製
の弾性部材で押圧された一方向クラッチにおいて、前記
外輪の表面に金属めっきを施し、前記転動体の表面に絶
縁性の皮膜処理を施したことを特徴とする一方向クラッ
チ。 - 【請求項８】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に樹脂製
の弾性部材で押圧された一方向クラッチにおいて、前記
転動体をステンレス鋼で形成し、前記外輪の表面に、亜
鉛よりも電位の高い金属を添加した亜鉛合金めっきを施
したことを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項９】 鋼製のシェル形外輪の内径面に周方向に
傾斜した複数のカム面が設けられ、これらの各カム面と
対向する位置に鋼製の転動体が保持器で保持され、これ
らの転動体が、前記カム面でロックされる方向に樹脂製
の弾性部材で押圧された一方向クラッチにおいて、前記
転動体をステンレス鋼で形成し、前記外輪の表面に無電
解ニッケルめっきを施したことを特徴とする一方向クラ
ッチ。 - 【請求項１０】 前記めっきが施された外輪の表面に、
絶縁性の皮膜処理を施した請求項１乃至９のいずれかに
記載の一方向クラッチ。 - 【請求項１１】 前記一方向クラッチが、海釣り用リー
ルに装着されるものである請求項１乃至１０のいずれか
に記載の一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10296783A JP2000120730A (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10296783A JP2000120730A (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | 一方向クラッチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000120730A true JP2000120730A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17838086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10296783A Pending JP2000120730A (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000120730A (ja) |
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