JP2000118631A - 自動倉庫における棚板の支持構造 - Google Patents

自動倉庫における棚板の支持構造

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JP2000118631A
JP2000118631A JP10284233A JP28423398A JP2000118631A JP 2000118631 A JP2000118631 A JP 2000118631A JP 10284233 A JP10284233 A JP 10284233A JP 28423398 A JP28423398 A JP 28423398A JP 2000118631 A JP2000118631 A JP 2000118631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】棚板を簡単にしかも強固に取付けできるように
する。 【手段】棚板3の後端縁にも下向きの後折曲げ部3bを形
成し、これを、レール4の方向に開口したリヤフレーム
8に略水平方向から嵌め入れる。棚板3の前端縁に下向
きの前折曲げ部3aを形成し、これを、レール4に形成し
た上向き開口の溝状部4aに嵌め込む。棚板3は、ワンタ
ッチ的な取付けにより、奥行き方向にずれ不能でかつ跳
ね上がり不能に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫における
棚板の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫の一つに、各棚の段ごとにレー
ルを配置し、このレール上に移動台車を配置したものが
ある。このタイプの自動倉庫では、棚板は、その前端縁
をレールで支持し、後端縁は水平状に延びるリヤフレー
ムで支持されており、荷物はレールを介して移動台車と
棚板との間に滑り移動する。
【0003】そして、この種の自動倉庫において棚板を
簡単に取付ける構造として、実用新案登録第 2508593号
公報や特開平9-208010号公報には、リヤフレームを、棚
板の後端縁が嵌合するようにレールに向けて開口した形
状に形成し、棚板の後端縁をリヤフレームに係合させる
ことにより、棚板を奥行き方向にずれ不能に保持するこ
とが開示されている。
【0004】この場合は、棚板の前端縁をレールで支持
するに当たっては、実用新案登録第2508593号では、棚
板の前端縁に形成した突起をレールの側面に形成した穴
に嵌め入れており、他方、特開平9-208010号では、棚板
の前端縁に形成した下向きの前折り曲げ部を、レールに
折り曲げ形成した水平片で支持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、荷物を移動
台車と棚板との間にスムースに滑り移動させるには、棚
板は奥行き方向にずれ不能に保持されている必要があ
り、かつ、棚板の前端縁がレールの側面にぴったりつい
ていることが好ましい。また、移動台車の走行に伴って
レールが変形するのを防止するためにも、棚板の前端縁
がレールの側面にぴったり付いていることが好ましい。
【0006】しかし、レールとリヤフレームとの間の間
隔寸法は一般に相当に長いため(一般に 700mm以上あ
る)、従来のように棚板の後端縁をリヤフレームに係合
させることによってずれ防止を図っていた支持構造で
は、棚板の加工誤差やレール及びリヤフレームの組み立
て誤差等により、棚板の前端面とレールとの間に隙間が
空いてしまうことがあるという問題があった。
【0007】また、前記両従来技術とも、棚板の後端縁
はリヤフレームの内部で若干の寸法だけ上下動し得るた
め、棚板が上向きに跳ね上がるのを防止するためには別
の部材を必要としており、このため部材点数が多くなる
問題もあった。本発明は、これらの実情を改善すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するめたの手段】本発明は、移動台車が走
行する金属板製のレールと、このレールを挟んだ両側又
は片側に配置した金属板製棚板とを備えており、前記棚
板の前端縁を前記レールで支持する一方、棚板の後端縁
を水平状に延びる金属板製リヤフレームで支持し、移動
台車と棚板とに、レールを介して荷物を滑り移動させる
ように構成した自動倉庫において、先ず、前記棚板の前
端縁に下向きの前折り曲げ部を形成し、前記レールに、
前記棚板の前折り曲げ部が嵌合することによって棚板を
奥行き方向にずれ不能に保持する上向き開口の溝状部を
一体に形成している。
【0009】また、前記棚板の後端縁に下向き又は上向
きの後折り曲げ部を形成し、前記リヤフレームを、前記
棚板の後折り曲げ部が上下動不能に嵌まるようにレール
の方向に向けて開口した溝型の断面形状に形成してい
る。
【0010】
【作用・効果】このように構成すると、棚板は、少し傾
けた姿勢にして後端縁をリヤフレームの内部に差し込ん
でから、前端縁の前折り曲げ部をレールの溝状部に落と
し込むという手順により、ワンタッチ的に取り付けるこ
とができる。そして、本発明では、棚板の前端縁に形成
した前折り曲げ部がレールの溝状部に嵌合しているた
め、棚板の加工誤差やレール及びリヤフレーム等の組み
立て誤差があっても、棚板の前端縁をレールの側面に当
てた状態に保持することができるのであり、このため、
荷物の出し入れをスムースに行えると共に、レールの変
形も抑制することができる。
【0011】また、棚板はその後端縁がリヤフレームに
よって上下動不能に保持されているため、棚板の浮き上
がり防止のための部材を必要とせず、このため部材点数
を低減して構造を簡単化できると共に、組み立て作業を
より能率良く行うことができる。
【0012】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。 ≪主たる実施形態≫図1は自動倉庫の一端部の概略斜視
図、図2は自動倉庫の部分的な概略斜視図、図3は自動
倉庫の部分平面図であり、自動倉庫は、格納庫1と、格
納庫1の一端部の近傍に設けた入出庫部2とを備えてい
る。
【0013】格納庫1は、通路を挟んだ両側に多段に配
置した多数の棚板3と、各段の棚板3に対応して水平上
に配置した多数対のレール4と、各レール4を走行する
移動台車5とを備えている。各棚板3は、通路側に位置
した内側縦フレーム6と外側に位置した外側縦フレーム
7、隣り合った外側縦フレーム7の間に差し渡し固定し
た水平状のリヤフレーム8で支持されている。
【0014】隣合った内側縦フレーム6で単位格納エリ
アが構成されており、したがって、各段ごとに多数の格
納エリアが直列状に延びている。棚板3は単位格納エリ
アに1枚だけでも良いが、単位格納エリアの間口寸法は
一般に2m以上の長さであることが多いので、加工や組
み立ての容易性の点から、棚板3は取り扱いしやすい大
きさに製造して、単位格納エリアに複数枚の棚板3を配
置している。
【0015】また、最上段の横フレーム8,9 は補強フレ
ーム10で連結されている。レール4は内側縦フレーム6
に固定されており、各段の内側縦フレーム6と棚板3と
は同じ高さに設定されている。また、隣合った外側縦フ
レーム7は筋交い11で補強している。なお、格納庫1の
外面や天井面はカバーで塞いでもよい。入出庫部2は、
各段の棚板3から延長した状態に配置された棚板コンベ
ヤ12と、支柱13に沿って自在に昇降する一対のリフトコ
ンベヤ14とを備えている。入出庫部2は図3の平面図で
も示しており、各リフトコンベヤ14は平面視で棚板コン
ベヤ12と一直線上に延びるように配置されている。
【0016】また、図1及び図3に示すように、入出庫
部2の近傍には、各リフトコンベヤ14と平面視で直列上
に延びる入出庫用の搬送コンベヤ15を設けている。図1
に一点鎖線で示すように、2段式の搬送コンベヤ15,16
としても良い。図3に示すように、各レール4は棚板コ
ンベヤ12に沿って延びており、縦長のエンドフレーム17
で支持されている。左右のエンドフレーム17とリフトの
支柱13とは、横フレーム18及び平面視三角形の補強枠19
で連結されている。
【0017】図3に示すように、移動台車5は、型鋼等
で形成した平面視角形の本体枠21と、車軸22で連結され
た前後一対の車輪23,24 と、一方の車輪23を駆動するモ
ータ25と、走行方向と直交した方向に延びる固定式及び
可動式のピッキング装置26a,26b と、可動式のピッキン
グ装置26bを固定式ピッキング装置26aに向けて移動調
節するためのモータ27と、移動台車5の走行位置を検出
するための検出装置28とを備えている。
【0018】図3に一点鎖線で示すように、ピッキング
装置26は棚板3に向けて進退動自在な複動式の移動アー
ム29を備えており、移動アーム29の両端には、荷物Wを
押し引きするためのピッカー30を水平回動自在に取り付
けている。ピッキング装置26a,26b は荷物Wが乗る載置
板31を備えており、両載置板31は部分的に重なり合って
いる。
【0019】図4のうち (A)は図3の IVA-IVA視断面
図、 (B)は (A)の B-B視断面図であり、棚板3の支持構
造をこの図4に基づいて説明する。棚板3はスチール板
製であり、その前後両端縁にはそれぞれ下向きの折り曲
げ部3a,3b を形成している。両折り曲げ部3a,3b は断面
L字状に形成されているが、その先端縁を更に上向きに
折り曲げて中空状に形成しても良い。
【0020】図4(B)に示すように、棚板3のうち奥行き
方向に沿って延びる側縁は、補強のため断面コ字状に形
成されている。そして、レール4は基本的には下向き開
口コ字状の断面形状であり、棚板3と接する部位に、棚
板3の前折曲げ部3aが嵌まる上向き開口の溝状部4aを折
曲げ形成している。溝状部4aの先端縁には水平片4bを一
端に設けているが、これはレール4の剛性を高めるため
である。
【0021】レール4の溝状部4aには棚板3の前折曲げ
部3aがきっちり嵌まるように設定しており、このため、
棚板3は奥行き方向に移動不能に保持されている。他
方、リヤフレーム8は、レール4の方向に向けて開口し
た中空状であり、棚板3の後折曲げ部3bを支持する水平
支持片8aと、棚板3の上面に当たるL字状の押え片8bと
を形成している。
【0022】棚板3を取付けるには、一点鎖線で示すよ
うに、棚板3をやや斜めにした状態で先ず後折曲げ部3b
をリヤフレーム8の内部に嵌め入れ次いで、前折曲げ部
3aをレール4の溝状部4aに落とし込めば良い(棚板3の
取付けに際してリヤフレーム8を多少弾性変形させるこ
とになる)。すると、棚板3は、その前面をレール4の
側面に密着させた状態で奥行き方向ずれ不能に保持され
るため、荷物の出し入れがスムースに行われ、しかも、
棚板3とレール4とは補強し合って全体として頑丈な構
造になる。また、棚板3はリヤフレーム8の押え片8bで
上向き移動不能に保持されているため、棚板3が跳ね上
がることもない。
【0023】なお、保守点検や修理等に際して作業員が
リヤフレーム8に足を乗せることもあるが、リヤフレー
ム8はその押え片8bが全長にわたって棚板3に当たって
いるため、リヤフレーム8は過度に厚肉にしなくても十
分な強度を確保できる。 ≪荷物の載置位置の検出≫図5は図3の V-V視図であ
り、この図に示すように、レール4のうち内側の側板4c
には、荷物Wの載置位置を検出するため、多数の切欠き
32a,32b ・・32hを形成している。すなわち、移動台車
5に設けた反射式等のセンサー(図示せず)で切欠き32
a,32b を検知することにより、荷物Wの出し入れ位置を
検出するものであり、この点を詳述する。
【0024】棚には大きさの異なる荷物Wを格納するこ
とができるが、この場合、一つの単位格納エリアには同
じ程度の大きさの荷物Wが格納されるようにしている。
従って、図6に模式的に示すように、例えば一つの単位
格納エリアに3個の荷物Wを格納したり、4個の荷物W
を格納したりというように、荷物の大きさに応じて単位
格納エリアに格納できる荷物の個数が異なる。
【0025】この場合、単位格納エリアを格納し得る荷
物Wの最大個数で等分し、一つの荷物Wごとに格納スペ
ースを設定することになる。この場合、本実施形態で
は、固定式のピッキング装置26aが各格納スペースの端
部に位置するように、移動台車5を制御している。すな
わち、図6の場合であると、実線と一点鎖線との表示の
対比から容易に理解できるように、荷物Wは、その大き
さに関係なく、各載置スペースごとに右端を基準にして
格納されている。なお、隣合った荷物Wの間、及び最端
部に位置した荷物Wと内側縦フレーム6との間には、少
なくとも、ピッキング装置26a,26bのアーム29が通過す
るための間隔Eの隙間が空いている。
【0026】レール4はすべての単位格納エリアで同じ
構造であるため、各単位格納エリアに何個の荷物Wを載
せた場合でも、各格納スペースの基準位置を検知できる
必要がある。この場合、切欠き32a ・・の間隔を例えば
50mmや 100mmのように短い寸法に設定しておけば、全て
の格納スペースに対応した切欠きを設定することができ
ると考えられる。
【0027】ところが、移動台車5は高速で走行するた
め、各切欠き32a,32b ・・・の横幅寸法Sは例えば80mm
程度の値が必要であり、このため、切欠き32a,32b ・・
・の間隔を小さくすることには自ずと限界がある。そこ
で、切欠き32a,32b ・・・の間隔P1,P2 を異ならせて、
図6に示すように、単位格納エリアを幾つの格納スペー
スに区分した場合でも、全ての格納スペースがいずれか
の切欠き32a,32b ・・・と重なり合うように設定してい
る。換言すると、一つの切欠きで複数の格納スペースの
検知に利用するように設定している。これにより、少な
い個数の切欠き32a,32b ・・・で、全ての格納スペース
の基準位置を検出することができる。
【0028】図示のように単位格納エリアに荷物Wを3
〜6個おけるように区分した場合で、かつ、レール4の
長さ(隣合った内側縦フレーム6の軸心間の間隔が)が
2600mm程度の場合であると、P1= 200mm、P2= 400mm
程度に設定することにより、各収納スペースの停止基準
位置を検知することができる。念のために具体的な荷物
Wの出し入れを説明すると、次の通りである。
【0029】例えば6個の荷物を出し入れする場合に
は、A1〜A6の6つの格納スペースが存在するから、第1
収納スペースA1は第1切欠き32aで基準位置を検知し、
第2収納スペースA2は第2切欠き32bで基準位置を検知
するというように、第7切欠き32g以外の6つの切欠き
を検知に使用する。そして、各切欠き32a,32b ・・と各
格納スペースA1,A2 ・・・の端部とのずれ寸法は分かっ
ているから、各切欠き32a,32b ・・を検知してから、前
記ずれ寸法に基づいて移動台車5の位置を補正すること
により、固定式ピッキング装置26aが各格納スペースA
1,A2,・・・の端部に位置するように制御する。
【0030】また、5個の荷物Wを格納する場合は5つ
の格納スペースB1,B2 ・・・があるから、これらの格納
スペースB1,B2 ・・・と重なりあう5つの切欠き32a,32
b,32d,32f,32g を検知に利用する。4個の荷物Wを格納
する場合の4つの格納スペースC1,C2,C3,C4 の位置の検
出も、3個の荷物Wを格納する場合の3つの格納スペー
スD1,D2,D3の位置の検出も、いずれかの切欠きを利用し
て行う。
【0031】≪その他≫上記の実施形態は棚板3の後折
曲げ部を下向きに形成した場合であったが、後折曲げ部
は上向きに形成しても良い(強度や製造の容易性から
は、後折曲げ部も下向きが好ましい)。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫の一端部の概略斜視図である。
【図2】格納庫の概略を示す破断斜視図である。
【図3】自動倉庫の一端部の平面図である。
【図4】 (A)は図3の IVA-IVA視断面図、 (B)は (A)の
B-B視断面図である。
【図5】図3の V-V視図である。
【図6】荷物の取り出し位置の検出を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 格納庫 2 入出庫部 3 棚板 3a 前折曲げ部 3b 後折曲げ部 4 レール 4a 溝状部 5 移動台車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動台車が走行する金属板製のレールと、
    このレールを挟んだ両側又は片側に配置した金属板製棚
    板とを備えており、前記棚板の前端縁を前記レールで支
    持する一方、棚板の後端縁を水平状に延びる金属板製リ
    ヤフレームで支持し、移動台車と棚板とに、レールを介
    して荷物を滑り移動させるように構成した自動倉庫にお
    いて、 前記棚板の前端縁に下向きの前折り曲げ部を形成し、前
    記レールに、前記棚板の前折り曲げ部が嵌合することに
    よって棚板を奥行き方向にずれ不能に保持する上向き開
    口の溝状部を一体に形成する一方、 前記棚板の後端縁に下向き又は上向きの後折り曲げ部を
    形成し、前記リヤフレームを、前記棚板の後折り曲げ部
    が上下動不能に嵌まるようにレールの方向に向けて開口
    した溝型の断面形状に形成していること、を特徴とする
    自動倉庫における棚板の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4098588A4 (en) * 2020-01-30 2024-02-07 Murata Machinery, Ltd. AUTOMATIC WAREHOUSE, METHOD FOR CONTROLLING AN AUTOMATIC WAREHOUSE, PROGRAM AND AUTOMATIC STORAGE SYSTEM

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