JP2000118576A - 内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法 - Google Patents
内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法Info
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Abstract
保持したまま、ガスバリヤ機能を付加したものが提供で
きるようにしたこと。 【解決手段】発泡樹脂製容器10の内面が、底面21と
これに連成した浅い下胴22とからなる浅い容器状のシ
ート成形品20および上記浅い下胴の上方に位置する截
頭円錐状のガスバリヤ性シート30による上胴31で覆
われていることを特徴とする内面がシート被覆された発
泡樹脂製容器。扇形をなすガスバリヤ性シート30を雄
型50に上胴31になるよう巻回した後、底面21とこ
れに連成した浅い下胴22とからなる浅い容器状シート
成形品20を雄型50に被せることにより、容器状シー
ト成形品20の下胴上端部にて上胴下端部を被せ込んで
雄型50への仮固定を行い、この後雌型60を合わせて
できるキャビティ70内に予備発泡粒子を充填して成形
し、発泡樹脂製容器10の内面がシート被覆された製品
を製造することを特徴とする内面がシート被覆された発
泡樹脂製容器の製造方法。
Description
するように、内面がシート被覆された発泡樹脂製容器と
その製造方法に関する。
機能を付加する方法としては、 内面にシート成形品をインサートする方法(例えば
特開平8−310563号) ガスバリヤ性を有するコーティング剤を内面に塗
布、乾燥させる方法がある。
トする方法は、インサート成形品を発泡成形型に正確に
セットせねばならず、インサートする成形品の寸法精度
が要求されたり、インサート成形品の製作コストが高い
等の問題があった。また、コーティングする方法では、
塗布ムラによりガガスバリヤ性にばらつきが生じる等の
問題があった。
器成形品の特性である断熱性等を保持したまま、ガスバ
リヤ機能を付加したものが提供できるようにしたことを
目的としている。
の本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器
としては、請求項1に記載したように、発泡樹脂製容器
の内面が、底面とこれに連成した浅い下胴とからなる浅
い容器状のシート成形品および上記浅い下胴の上方に位
置する截頭円錐状のガスバリヤ性シートによる上胴で覆
われていることを特徴とするものである。
泡樹脂製容器の内面全体に相当するインサート成形品を
用いるものでなく、発泡樹脂製容器の深さを、浅い容器
状の成形品と、截頭円錐状のガスバリヤ性シートによっ
て分担できるので、深いインサートシート成形品が不要
となるため、シート成形に要する費用も低廉となり、内
面被覆を安価に実現できる。
めるガスバリヤ性シートにて安価にガスバリヤ機能を発
揮させることができる。また、本発明は請求項2に記載
したように、浅い容器状のシート成形品がガスバリヤ性
樹脂にて成形されていることを特徴とするものである。
上記請求項2による発泡樹脂製容器は、浅い容器状のシ
ート成形品にも、ガスバリヤ性を保有できるので、発泡
樹脂製容器の内面全体にガスバリヤ機能を保有できるこ
とになる。
た発泡樹脂製容器の製造方法としては、請求項3に記載
したように、扇形をなすガスバリヤ性シートを雄型に上
胴になるよう巻回した後、底面とこれに連成した浅い下
胴とからなる浅い容器状シート成形品を雄型に被せるこ
とにより、容器状シート成形品の下胴上端部にて上胴下
端部を被せ込んで雄型への仮固定を行い、この後雌型を
合わせてできるキャビティ内に予備発泡樹脂粒子を充填
して成形し、発泡樹脂製容器の内面がシート被覆された
製品を製造することを特徴とするものである。
方法によると、容器の上胴となる扇形のガスバリヤ性シ
ートと、底面と浅い下胴とからなる浅い容器状シート成
形品を用いて発泡樹脂製容器の内面被覆を達成できるの
で、発泡樹脂製容器が深い場合にも寸法制御の難しい深
物成形によるシート成形品を用いずとも内面被覆できる
ことになり、製造コストを削減できることになると共に
内面被覆も非常に行い易い。
方法としては、請求項4に記載したように、浅い容器状
シート成形品にもガスバリヤ性を付加したものが製造で
き、請求項2による利点と同様となる。
ト被覆された発泡樹脂製容器の実施態様について図を参
照しながら以下に説明する。図1は全体の断面図を示し
てあり、発泡樹脂製容器10の内面には、浅い容器状の
シート成形品20と、截頭円錐状のガスバリヤ性シート
30とが設けられ、これらによって上記容器10の内面
が被覆されている。
シート成形品20は、底面21とこれに連成した浅い下
胴22とからなり、截頭円錐状のガスバリヤ性のシート
30は上記シート成形品20の浅い下胴22の上方に位
置する上胴31として構成されているもので、内面被覆
前におけるガスバリヤ性のシート30は図3に示すよう
な扇形の形状をなしている。
れた発泡樹脂製容器の製造方法について以下に説明す
る。先ず、発泡樹脂製容器用金型の雄型50に図3に示
す扇形をなすガスバリヤ性シート30を上胴31となる
よう図5に示すように巻回した後、図2に示す浅いシー
ト状成形品20を雄型50に被せることにより、図5の
ように容器状シート成形品20の下胴22の上端部にて
先の上胴31の下端部を被せ込んで、雄型50への仮固
定を行い、この後雌型60を合わせてできるキャビティ
70内に予備発泡樹脂粒子を充填して成形を行う。この
成形にて図1に示したような発泡樹脂製容器10の内面
がシート被覆された製品を製造できることになる。
0の上胴31だけでなく、浅い容器状シート成形品20
にもガスバリヤ性を有するものを用いると、発泡樹脂成
形品の内面全体につきガスバリヤ性を保有できることに
なる。上記した本発明の実施上、容器10を形成する発
泡樹脂としては、ポリスチレン、ハイインパクトスチレ
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂や、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニール
共重合体等のポリオレフィン系樹脂等のように発泡剤を
含有でき、型内ビーズ発泡成形できる樹脂であれば特に
制限はない。
ートや、扇形をなすシート30としては、ポリプロピレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂
に、無機微細粉末を8〜65重量%含有させた樹脂フィ
ルム、あるいは、該樹脂フィルムの表面上に無機充填剤
含有ラテックスを塗布させたフィルム、あるいは、前記
樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着させたものなどを挙
げることができる。このような基材層は単層であって
も、あるいは、二層以上の積層された構造であってもよ
い。
と、扇形をなすシート30とは必ずしも同一材質でなく
ても実施可能である。なお、発泡樹脂製容器10の外部
形状については円形だけでなく各種の角形によるもので
あってもよい。
ET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂のシート成形
により成形した。平均肉厚は0.4mmであった。図3の
扇形のシート30はラベルPETで、0.1mmのシート
を使用した。これらを、氷菓用のビーズカップ成形機の
雄型50に挿入、巻き付けと挿入によって、仮固定した
後、発泡性ポリスチレン樹脂の予備発泡粒子を充填して
同時発泡成形を行った。発泡樹脂製容器の金型での製品
肉厚は2.0mmであった。
がφ60mm、高さ15mm。発泡樹脂製容器の大きさは外
形で大径φ95mm、小径φ70mm、高さ105mm、発泡
倍率は100g/l 。接着剤は、扇状のシートの成形品側
にホットメルトをラミネートし、離型エアーをコア型の
底へ出すことにより、発泡樹脂製容器10と浅い容器状
のシート成形品20およびシート30は、離れることな
く、密着した状態を保持し、発泡樹脂製容器10の内面
において、底面および上下胴部を形成した内面被覆状態
を形成できる。
ト被覆された発泡樹脂製容器によると、発泡樹脂容器の
内面全体に従来のごとくシート成形品を用いることな
く、下面と浅い下胴となる浅い容器状のシート成形品
と、上胴となるガスバリヤ性シートとに分けて内面被覆
が果たされているので、発泡樹脂製容器が深い場合にも
寸法精度の不安定は深物の絞りによるシート成形品が不
要となり、内面被覆の厚み等が安定した製品を提供でき
る。
泡樹脂製容器の製造方法によると、容器の内面上胴は扇
状のガスバリヤ性シートを雄型に巻回するだけでよく、
浅い容器状シート成形品(ガスバリヤ性を保有すること
も可能)は上記扇状のシートを仮固定した状態で雄型に
安定した状態でセットしておけるので、雌型をあわせた
後の予備発泡樹脂粒子の充填による発泡成形にて発泡樹
脂成形品の内面被覆が簡単に果たせて、内面全体をシー
ト成形品で被覆する従来の場合に比してガスバリヤ性を
断熱性の高い発泡樹脂製容器に対して付加させることを
コスト安価に果たせることになる。
グした状態の断面図である。
グした状態の断面図である。
する前の状態の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】発泡樹脂製容器の内面が、底面とこれに連
成した浅い下胴とからなる浅い容器状のシート成形品お
よび上記浅い下胴の上方に位置する截頭円錐状のガスバ
リヤ性シートによる上胴で覆われていることを特徴とす
る内面がシート被覆された発泡樹脂製容器。 - 【請求項2】浅い容器状のシート成形品がガスバリヤ性
樹脂にて成形されていることを特徴とする請求項1記載
の内面がシート被覆された発泡樹脂製容器。 - 【請求項3】扇形をなすガスバリヤ性シートを雄型に上
胴になるよう巻回した後、底面とこれに連成した浅い下
胴とからなる浅い容器状シート成形品を雄型に被せるこ
とにより、容器状シート成形品の下胴上端部にて上胴下
端部を被せ込んで雄型への仮固定を行い、この後雌型を
合わせてできるキャビティ内に予備発泡樹脂粒子を充填
して成形し、発泡樹脂製容器の内面がシート被覆された
製品を製造することを特徴とする内面がシート被覆され
た発泡樹脂製容器の製造方法。 - 【請求項4】浅い容器状のシート成形品としてガスバリ
ヤ性を有するものを用いることを特徴とする請求項2記
載の内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29393998A JP3566561B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法 |
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Publications (2)
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JP2000118576A true JP2000118576A (ja) | 2000-04-25 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3566561B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035910A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Cj Cheiljedang Corp | 食品保存容器 |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP29393998A patent/JP3566561B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012035910A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Cj Cheiljedang Corp | 食品保存容器 |
CN102372121A (zh) * | 2010-08-05 | 2012-03-14 | Cj第一制糖株式会社 | 食物储存容器 |
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---|---|
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