JPH037146Y2 - - Google Patents

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JPH037146Y2
JPH037146Y2 JP14712684U JP14712684U JPH037146Y2 JP H037146 Y2 JPH037146 Y2 JP H037146Y2 JP 14712684 U JP14712684 U JP 14712684U JP 14712684 U JP14712684 U JP 14712684U JP H037146 Y2 JPH037146 Y2 JP H037146Y2
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synthetic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は緩衝材、断熱材等に使用される合成樹
脂複合軽量体に関する。
(従来の技術) 従来、緩衝材、断熱材等に使用される軽量体と
して、 (1) 溶融状態のプラスチツクに発泡剤を注入して
得られる押出発泡体。
(2) 架橋剤と発泡剤を混合したプラスチツクを発
泡させて得られる架橋発泡体。
(3) 予備発泡粒子を加熱融着することにより得ら
れる型内成型発泡体。
(4) 空気等のガスを袋状物としてシート表面に多
数構成させた軽量体(例:商品名「エアーキヤ
ツプ」;宇部興産(株)製)。
等が知られており、幅広く使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 軽量体は軽量であればあるほど良いが、これに
加えて形状固定性、耐久性等も要求される。
しかしながら上記した従来品は、(1)〜(3)におい
ては、形状固定性を有するものの、軽量化の限界
があつた。即ち、上記(1)〜(3)の軽量体のより軽量
化を図るためには発泡倍率を高くしなければなら
ない。しかし、発泡倍率を高くしすぎると成形が
困難となるため軽量化の限界があつた。
一方、上記(4)は軽量化に関しては容易に成し得
るが、形状固定性がないため用途が限定されると
いう欠点があつた。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、軽量
化が容易でしかも形状固定性に優れた合成樹脂複
合軽量体を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記課題を解決するために本考案者は鋭意研究
した結果、容積200立方ミリメートル以上の空間
部を少なくとも1つ有する合成樹脂発泡体が形状
固定性に優れ、しかも軽量化が容易であることを
見出し本考案に至つた。
本考案は合成樹脂膜2で覆われた容積200立方
ミリメートル以上の空間部3を少なくとも1つ有
し複数個の発泡粒子5を融着してなる発泡粒子接
合体6を上記合成樹脂膜2の外表面4に密着して
形成してなるものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図及び第2図は本考案合成樹脂膜複合軽量
体の一実施例を示すもので、1は合成樹脂複合軽
量体である。該軽量体1は、合成樹脂膜2で覆わ
れた空間部3が複数設けられており、合成樹脂膜
2の外表面4に密着して複数個の発泡粒子5を融
着してなる発泡粒子接合体6が設けられた構成を
なしている。
空間部3を構成する合成樹脂膜2の樹脂として
は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブデ
ン,1,2−ポリブタジエン、エチレン−プロピ
レンゴム,ポリエステル,ナイロン,ポリ−P−
メチルスチレン,スチレン−無水マレイン酸共重
合体、ポリカーボネート,ポリアセタール,エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−スチレ
ン共重合体、ポリウレタン,ポリエチレンテレフ
タレ−ト等の熱可塑性合成樹脂、或いは、これら
二種以上の混合物が好適であり、架橋、充填剤混
合等の加工を行つたものも有効である。又、合成
樹脂膜2を構成する樹脂が2種以上で複層状態で
接合された積層膜であると発泡粒子との接合制
御、物性向上がはかられ特に優れた効果を発揮す
る。
合成樹脂膜2の膜厚としては500ミクロン以下、
特に軽量化が達成され易い100ミクロン以下が好
適である。
空間部3を構成する物質として空気等のガスが
使用可能であるが、これらのガスは合成樹脂複合
軽量体1の用途によつて種々のものが使用可能で
あり、合成樹脂複合軽量体1を緩衝材として利用
する場合には、コストのかからない空気が好まし
い。また、断熱材として利用する場合には、熱伝
導率が低く、不燃性を有したガスで無毒のもの、
例えば、トリクロロフロロメタン,ジクロロジフ
ロロメタン,ジクロロフロロメタン,トリクロロ
トリフロロエタン等が適している。この際、上記
ガスの透過による断熱性能の低下を防ぐために
は、空間部3を構成する合成樹脂膜2はガス透過
性の小さい合成樹脂が適している。各空間部3の
容積は200立方ミリメートル以上であり、好まし
くは300立方ミリメートル以上である。なお、空
間部3の容積が200立法ミリメートル未満である
と軽量性に劣り、本考案の目的が達せられない。
又、各空間部3の総容積と合成樹脂複合軽量体1
の体積と比は2/10〜7/10好ましくは3/10〜
6/10である。上記比が2/10未満であると、軽
量化に劣り、7/10を越えると、発泡粒子接合体
6の耐久性に劣り、ひいては合成樹脂複合軽量体
1の耐久性に劣る。
発泡粒子接合体6を構成する樹脂としては、ポ
リエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,1,
2−ポリブタジエン、エチレン−プロピレンゴ
ム,ポリエステル,ナイロン,ポリ−P−メチル
スチレン,スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリカーボネート,ポリアセタール,エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−スチレン共重
合体、ポリウレタン等の熱可塑性合成樹脂、ある
いは、これら二種以上の混合物が好適であり、架
橋、充填剤混合等の加工を行つたものも有効であ
る。
発泡粒子接合体6を構成する合成樹脂と合成樹
脂膜2を構成する合成樹脂は同種のものでも異種
のものでもよいが、同種のものを使用した場合、
強固な接合を持つた合成樹脂複合軽量体となり好
ましい。発泡粒子接合体6を構成する発泡粒子5
の発泡倍率は、予備発泡粒子の状態で、嵩倍率5
〜60倍、とくに10〜50倍が好ましい。10倍未満で
は軽量化が達成され難く、50倍を越えると成形が
困難となる。また、粒子径は、予備発泡粒子の状
態で1〜20ミリメートル、特に2〜10ミリメート
ルが金型への均一充填性及び融着性の点から好ま
しい。さらに、予備発泡粒子の表面が粗面であれ
ば融着強度をより優れたものにする。
上記の様に構成された合成樹脂複合軽量体1を
製造するに当たつては、例えば、所定形状の金型
内に予め所要量の予備発泡粒子を充填した後、所
要の位置にガスを充填して所要の容積を有する合
成樹脂製の袋状物を載置した後、残りの空間にさ
らに予備発泡粒子を充填し、従来公知の方法で各
予備発泡粒子を加熱発泡接合し発泡粒子5を融着
してなる発泡粒子接合体6を合成樹脂膜2の外表
面4に密着して形成し、合成樹脂複合軽量体1を
得る。尚、上記合成樹脂製の袋状物として密閉容
器状のPETボトル等を使用することも可能であ
る。
第3図は本考案複合軽量体1の他の実施例を示
すもので、本実施例において空間部3を構成する
合成樹脂膜2の一部が複合軽量体1の一つの面の
一部を構成している。この様に空間部3が複合軽
量体1の一つの面の一部もしくは二つ以上の面の
一部を構成することも本考案では可能である。第
4図、第5図は本考案のさらに他の実施例を示す
ものである。第4図は、発泡粒子接合体6の内部
に空間部3が一つだけ存在した状態を示してい
る。第5図は、発泡粒子接合体6の内部に合成樹
脂膜2によつて融離された隣接した二つの空間部
3,3が存在した状態を示している。また、第5
図の空間部3,3は、いびつな形となつている。
このように空間部3の位置、形状、個数は共
に、各複合軽量体1の用途等により選択でき、上
記各実施例に示すものに限定されるものではな
い。例えば、発泡粒子接合体6を形状維持性に優
れたものにするためには、空間部3の位置は発泡
粒子接合体6の内部、好ましくは外表面4から壁
の肉厚み方向に少なくとも発泡粒子5が3粒並ん
で配置できる位置が望ましい。しかも、空間部3
の形状は球状に近いものが望ましい。また、一つ
の空間部3の大きさは200立方ミリメートル以上
であり、各空間部3の総容積と複合軽量体の体積
との比が2/10〜7/10、好ましくは3/10〜
6/10であることが好ましい。
本考案の複合軽量体は、天井断熱材、壁断熱
材、型物包装材等として使用すると実益大であ
る。
(考案の効果) 本考案は合成樹脂膜で覆われた、容積200立方
ミリメートル以上の空間部を少なくとも一つ有し
複数個の発泡粒子を融着してなる発泡粒子接合体
を上記合成樹脂膜の外表面に密着して形成してな
るものであるから、軽量でしかも形状固定性にも
優れており、取扱が容易でしかも耐久性に富む
等、種々の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
第2図−線に沿う縦断面図、第2図は本考案
合成樹脂複合軽量体の一実施例を示す斜視図、第
3図〜第5図は本考案合成樹脂複合軽量体の他の
実施例を示す縦断面図である。 1……合成樹脂複合軽量体、2……合成樹脂
膜、3……空間部、4……外表面、5……発泡粒
子、6……発泡粒子接合体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂膜により形成される容積200立方ミリ
    メートル以上の空間部を少なくとも1つ有し、複
    数個の発泡粒子を融着してなる発泡粒子接合体を
    上記合成樹脂膜の外表面に密着して形成してなる
    ことを特徴とする合成樹脂複合軽量体。
JP14712684U 1984-09-28 1984-09-28 Expired JPH037146Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14712684U JPH037146Y2 (ja) 1984-09-28 1984-09-28

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14712684U JPH037146Y2 (ja) 1984-09-28 1984-09-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6162019U JPS6162019U (ja) 1986-04-26
JPH037146Y2 true JPH037146Y2 (ja) 1991-02-22

Family

ID=30705364

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