JP3566561B2 - 内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法 - Google Patents

内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスバリヤ機能を有するように、内面がシート被覆された発泡樹脂製容器とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発泡樹脂製容器にガスバリヤ機能を付加する方法としては、
▲1▼ 内面にシート成形品をインサートする方法(例えば特開平8−310563号)
▲2▼ ガスバリヤ性を有するコーティング剤を内面に塗布、乾燥させる方法
がある。
【0003】
ところが、内面にシート成形品をインサートする方法は、インサート成形品を発泡成形型に正確にセットせねばならず、インサートする成形品の寸法精度が要求されたり、インサート成形品の製作コストが高い等の問題があった。また、コーティングする方法では、塗布ムラによりガスバリヤ性にばらつきが生じる等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は発泡樹脂製容器成形品の特性である断熱性等を保持したまま、ガスバリヤ機能を付加したものが提供できるようにしたことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器としては、請求項1に記載したように、発泡樹脂製容器の内面が、底面とこれに連成した浅い下胴とからなる浅い容器状のシート成形品および上記浅い下胴の上方に位置する截頭円錐状のガスバリヤ性シートによる上胴で覆われていることを特徴とするものである。
【0006】
上記請求項1による発泡樹脂製容器は、発泡樹脂製容器の内面全体に相当するインサート成形品を用いるものでなく、発泡樹脂製容器の深さを、浅い容器状の成形品と、截頭円錐状のガスバリヤ性シートによって分担できるので、深いインサートシート成形品が不要となるため、シート成形に要する費用も低廉となり、内面被覆を安価に実現できる。
【0007】
さらに、発泡樹脂製容器の内面の多くを占めるガスバリヤ性シートにて安価にガスバリヤ機能を発揮させることができる。
また、本発明は請求項2に記載したように、浅い容器状のシート成形品がガスバリヤ性樹脂にて成形されていることを特徴とするものである。
上記請求項2による発泡樹脂製容器は、浅い容器状のシート成形品にも、ガスバリヤ性を保有できるので、発泡樹脂製容器の内面全体にガスバリヤ機能を保有できることになる。
【0008】
次に、本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の製造方法としては、請求項3に記載したように、扇形をなすガスバリヤ性シートを雄型に上胴になるよう巻回した後、底面とこれに連成した浅い下胴とからなる浅い容器状シート成形品を雄型に被せることにより、容器状シート成形品の下胴上端部にて上胴下端部を被せ込んで雄型への仮固定を行い、この後雌型を合わせてできるキャビティ内に予備発泡樹脂粒子を充填して成形し、発泡樹脂製容器の内面がシート被覆された製品を製造することを特徴とするものである。
【0009】
上記請求項3による発泡樹脂製容器の製造方法によると、容器の上胴となる扇形のガスバリヤ性シートと、底面と浅い下胴とからなる浅い容器状シート成形品を用いて発泡樹脂製容器の内面被覆を達成できるので、発泡樹脂製容器が深い場合にも寸法制御の難しい深物成形によるシート成形品を用いずとも内面被覆できることになり、製造コストを削減できることになると共に内面被覆も非常に行い易い。
【0010】
また、本発明による発泡樹脂製容器の製造方法としては、請求項4に記載したように、浅い容器状シート成形品にもガスバリヤ性を付加したものが製造でき、請求項2による利点と同様となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の実施態様について図を参照しながら以下に説明する。
図1は全体の断面図を示してあり、発泡樹脂製容器10の内面には、浅い容器状のシート成形品20と、截頭円錐状のガスバリヤ性シート30とが設けられ、これらによって上記容器10の内面が被覆されている。
【0012】
さらに詳細には、図2に示す浅い容器状のシート成形品20は、底面21とこれに連成した浅い下胴22とからなり、截頭円錐状のガスバリヤ性のシート30は上記シート成形品20の浅い下胴22の上方に位置する上胴31として構成されているもので、内面被覆前におけるガスバリヤ性のシート30は図3に示すような扇形の形状をなしている。
【0013】
次いで、本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の製造方法について以下に説明する。
先ず、発泡樹脂製容器用金型の雄型50に図3に示す扇形をなすガスバリヤ性シート30を上胴31となるよう図5に示すように巻回した後、図2に示す浅いシート状成形品20を雄型50に被せることにより、図5のように容器状シート成形品20の下胴22の上端部にて先の上胴31の下端部を被せ込んで、雄型50への仮固定を行い、この後雌型60を合わせてできるキャビティ70内に予備発泡樹脂粒子を充填して成形を行う。この成形にて図1に示したような発泡樹脂製容器10の内面がシート被覆された製品を製造できることになる。
【0014】
特に、ガスバリヤ性について内面シート30の上胴31だけでなく、浅い容器状シート成形品20にもガスバリヤ性を有するものを用いると、発泡樹脂成形品の内面全体につきガスバリヤ性を保有できることになる。
上記した本発明の実施上、容器10を形成する発泡樹脂としては、ポリスチレン、ハイインパクトスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニール共重合体等のポリオレフィン系樹脂等のように発泡剤を含有でき、型内ビーズ発泡成形できる樹脂であれば特に制限はない。
【0015】
浅い容器状のシート成形品2を成形するシートや、扇形をなすシート30としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂に、無機微細粉末を8〜65重量%含有させた樹脂フィルム、あるいは、該樹脂フィルムの表面上に無機充填剤含有ラテックスを塗布させたフィルム、あるいは、前記樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着させたものなどを挙げることができる。このような基材層は単層であっても、あるいは、二層以上の積層された構造であってもよい。
【0016】
そして容器状のシート成形品20のシートと、扇形をなすシート30とは必ずしも同一材質でなくても実施可能である。
なお、発泡樹脂製容器10の外部形状については円形だけでなく各種の角形によるものであってもよい。
【0017】
【実施例】
図2の浅い容器状のシート成形品20は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂のシート成形により成形した。平均肉厚は0.4mmであった。
図3の扇形のシート30はラベルPETで、0.1mmのシートを使用した。これらを、氷菓用のビーズカップ成形機の雄型50に挿入、巻き付けと挿入によって、仮固定した後、発泡性ポリスチレン樹脂の予備発泡粒子を充填して同時発泡成形を行った。発泡樹脂製容器の金型での製品肉厚は2.0mmであった。
【0018】
PET成形品寸法は大径がφ70mm、小径がφ60mm、高さ15mm。発泡樹脂製容器の大きさは外形で大径φ95mm、小径φ70mm、高さ105mm、発泡倍率は100g/l 。
接着剤は、扇状のシートの成形品側にホットメルトをラミネートし、離型エアーをコア型の底へ出すことにより、発泡樹脂製容器10と浅い容器状のシート成形品20およびシート30は、離れることなく、密着した状態を保持し、発泡樹脂製容器10の内面において、底面および上下胴部を形成した内面被覆状態を形成できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明による内面がシート被覆された発泡樹脂製容器によると、発泡樹脂容器の内面全体に従来のごとくシート成形品を用いることなく、下面と浅い下胴となる浅い容器状のシート成形品と、上胴となるガスバリヤ性シートとに分けて内面被覆が果たされているので、発泡樹脂製容器が深い場合にも寸法精度の不安定は深物の絞りによるシート成形品が不要となり、内面被覆の厚み等が安定した製品を提供できる。
【0020】
さらに、本発明による内面が被覆された発泡樹脂製容器の製造方法によると、容器の内面上胴は扇状のガスバリヤ性シートを雄型に巻回するだけでよく、浅い容器状シート成形品(ガスバリヤ性を保有することも可能)は上記扇状のシートを仮固定した状態で雄型に安定した状態でセットしておけるので、雌型をあわせた後の予備発泡樹脂粒子の充填による発泡成形にて発泡樹脂成形品の内面被覆が簡単に果たせて、内面全体をシート成形品で被覆する従来の場合に比してガスバリヤ性を断熱性の高い発泡樹脂製容器に対して付加させることをコスト安価に果たせることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図である。
【図2】浅い容器状のシート成形品の斜視図である。
【図3】扇状のガスバリヤ性シートである。
【図4】雄型へ扇状のガスバリヤ性シートをセッティングした状態の断面図である。
【図5】浅い容器状のシート成形品を雄型にセッティングした状態の断面図である。
【図6】雄型に雌型を合わせて予備発泡樹脂粒子を充填する前の状態の断面図である。
【符号の説明】
10 発泡樹脂製容器
20 浅い容器状のシート成形品
21 底面
22 下胴
30 ガスバリヤ性シート
31 上胴
50 雄型
60 雌型
70 キャビティ

Claims (4)

  1. 発泡樹脂製容器の内面が、底面とこれに連成した浅い下胴とからなる浅い容器状のシート成形品および上記浅い下胴の上方に位置する截頭円錐状のガスバリヤ性シートによる上胴で覆われていることを特徴とする内面がシート被覆された発泡樹脂製容器。
  2. 浅い容器状のシート成形品がガスバリヤ性樹脂にて成形されていることを特徴とする請求項1記載の内面がシート被覆された発泡樹脂製容器。
  3. 扇形をなすガスバリヤ性シートを雄型に上胴になるよう巻回した後、底面とこれに連成した浅い下胴とからなる浅い容器状シート成形品を雄型に被せることにより、容器状シート成形品の下胴上端部にて上胴下端部を被せ込んで雄型への仮固定を行い、この後雌型を合わせてできるキャビティ内に予備発泡樹脂粒子を充填して成形し、発泡樹脂製容器の内面がシート被覆された製品を製造することを特徴とする内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の製造方法。
  4. 浅い容器状のシート成形品としてガスバリヤ性を有するものを用いることを特徴とする請求項記載の内面がシート被覆された発泡樹脂製容器の製造方法。
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